JP5893483B2 - スクイズ容器 - Google Patents

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Description

本発明は、スクイズ容器に関し、特に容器本体をスクイズ変形させて吐出口から内容液を吐出させるスクイズ容器に関する。
スクイズ容器は、例えばスクイズ変形可能なプラスチックからなる容器本体の胴部を手で把持してスクイズ(圧搾)することにより、容器本体をスクイズ変形させて、内容液を吐出口から吐出箇所に向けて吐出させるものである。また、容器本体の胴部をスクイズした際に、容器の変形量にバラツキが生じず、繰り返し行われるスクイズ操作毎に一定量又は略一定量の内容液が各々吐出されるように工夫した、いわゆる定量吐出スクイズ容器も開発されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平10−24950号公報 特許第4074227号公報
従来のスクイズ容器は、繰り返しスクイズ操作する際のスクイズ後の戻りを確実にするには、容器本体の肉厚を厚めにするか、容器本体にその構造を複雑化させる改良を施す必要があった。
従って、本発明の課題は、構造を複雑化させることなく、スクイズ変形した部分の元の形態への回復性を向上させることができ、容器本体の薄肉化等を図ることのできるスクイズ容器を提供することにある。
本発明は、スクイズ変形可能なプラスチックからなる容器本体を備え、該容器本体をスクイズ変形させて吐出口から内容液を吐出させるスクイズ容器であって、前記容器本体は、口首部と底部との間の胴部に、凸曲面状のスクイズ面部と該スクイズ面部と相対向する対向面部を有しており、前記スクイズ面部は、非変形時には、横断面形状が容器外に向かって凸の円弧状を有する一方、スクイズ時には、その一部の横断面形状が容器外に向かって凹の形状へと変化し、その断面凹状部分の両側に一対の変曲点を生じるものであり、前記スクイズ面部の表面に、接着ラベルが、該スクイズ面部の中央部から前記一対の変曲点を越える位置に亘って貼付されているスクイズ容器を提供するものである。
本発明のスクイズ容器によれば、構造を複雑化させることなく、スクイズ変形した部分の元の形態への回復性を向上させることができ、容器本体の薄肉化等を図ることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るスクイズ容器の容器本体を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。 図2は、図1(a)のA−A線断面図である。 図3は、スクイズ変形させる前後の容器本体の横断面〔図1(a)のA−A線に沿う断面)の形状変化を示す図であり、図3(a)は、スクイズ前の非変形時の形状、図3(b)は、スクイズ時の形状を示す断面図である。 図4は、スクイズ変形させる前後の容器本体の縦断面〔図1(a)のB−B線に沿う断面)の形状変化を示す図であり、図4(a)は、スクイズ前の非変形時の形状、図4(b)は、スクイズ時の形状を示す断面図である。 図5は、スクイズ変形させる前後の容器本体の傾斜断面〔図1(a)のC−C線に沿う断面)の形状変化を示す図であり、図5(a)は、スクイズ前の非変形時の形状、図5(b)は、スクイズ時の形状を示す断面図である。 図6は、本発明の他の実施形態におけるスクイズ面部の横断面図である。 図7は、スクイズバック性の試験結果を示すグラフである。
以下に、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態であるスクイズ容器1は、図1及び図2に示すように、スクイズ変形可能なプラスチックからなる容器本体2と、容器本体2に貼着された接着ラベル4と、容器本体2の口首部21に着脱可能に装着される、吐出口を備えたキャップ部材(図示省略)とからなる。スクイズ容器1には、内容液として、例えば、ヘアカラー等の染毛剤、育毛剤、整髪剤、シャンプー、マッサージ剤等の頭髪又は頭皮処理剤、衣料用液体洗剤、柔軟剤、漂白剤、食器用洗剤、入浴剤等を収容することができる。染毛剤は、二剤式染毛剤の第1剤又は第2剤あっても良い。
スクイズ容器1は、容器本体2の胴部23を把持して傾倒又は倒立させた状態で、把持した胴部23をスクイズ方向Xにスクイズ(圧搾)して変形させることにより、例えばキャップ部材に設けられた吐出口から、内容液を吐出箇所に向けて所定量吐出させることができる。
本実施形態のスクイズ容器1の容器本体2は、口首部21と底部22との間の胴部23に、容器外に向かって凸の凸曲面状を有するスクイズ面部24を有している。また、胴部23は、容器本体2内の内部空間を挟んで、スクイズ面部24と相対向する部位に対向面部25を有している。
スクイズ面部24は、内容液を吐出させる際に、指を押し当ててスクイズ(圧搾)する部位であり、スクイズしていない非変形時においては、図3(a)に示すように、横断面形状が容器外に向かって凸の円弧状を有する一方、スクイズ時には、図3(b)に示すように、断面円弧状をなしていた部分の一部26の横断面形状が容器外に向かって凹の形状へと変化し、その断面凹状部分26の両側に一対の変曲点P1,P1を有する。
ここでいう、変曲点P1,P1とは、図3(b)に示すように、スクイズ面部24を、中央部PC(押圧部位)を押圧してスクイズさせたときに、断面形状が、容器外に向かって凸の形状から容器外に向かって凹の形状へと変化する部分26と、断面形状が容器外に向かって凸の形状を維持する部分との境の点である。断面形状が容器外に向かって凸の形状を維持する部分は、凸の形状を維持しながら曲率が変化しても良い。
なお、図6に示すように、口首部と底部の肉厚が厚く、胴部の肉厚が薄い場合も、肉厚が厚い部分と薄い部分の境に変曲点P1,P1を持つことができる。
但し、スクイズ容器1の使用時には、一般の消費者等が、胴部3を把持しつつ、スクイズ面部24に親指を押し当ててスクイズ(圧搾)することになるが、手の力に個人差がある上に、同一人物でも押圧力が変動するため、本発明における変曲点P1の位置は、下記条件でスクイズ面部を加圧して求める。
即ち、容器本体2を、図3に示すように、スクイズ面部24を鉛直方向の上方に向けて配置し、その状態のスクイズ面部24の中央部PCに対して、鉛直方向の上方から10mm/秒の速度で、直径20mmの円柱体5を下降させ、該円柱体5の円形の先端面で、スクイズ面部24を、変位量が20mmとなるまで押圧する。そして、その状態において、変曲点P1,P1の位置を求める。
なお、スクイズ面部24の中央部PCは、スクイズ方向の同一荷重に対して最も変位量が大きくなる部位であるが、判断が付きにくい場合には、胴部23の高さH及び胴部23の長軸方向の長さLをそれぞれ2等分する点とする〔図1(a)参照〕。また、図3には、便宜上、スクイズ面部24に、接着ラベル4が貼付された状態を示したが、変曲点の位置を求める際には、接着ラベル4を貼付する前、あるいは接着ラベル4を剥がした状態のスクイズ面部24を加圧する。
本実施形態の容器1においては、上記構成のスクイズ面部24の表面に、図1(a)及び図2に示すように接着ラベル4が貼付されている。
接着ラベル4は、図3(b)に示すように、スクイズ面部24の中央部PCから一対の変曲点P1,P1それぞれを越える位置に亘って貼付されている。一方、接着ラベル4の横方向の端部(胴部23の周方向における端部)41,41は、胴部23の側端部S1,S1に達していない。即ち、接着ラベル4の横方向の両端部41,41は、中央部PCを通るスクイズ面部24の横断面において、変曲点P1と側端部S1との間に位置している。従って、接着ラベル4の横方向の両端部41,41は、スクイズ面部24と相対向する対向面部25に達していない。胴部23の側端部S1,S1は、スクイズ方向Xと直交する方向Yの端部である。また、本実施形態の容器1のスクイズ面部24は、胴部23の側端部S1,S1において、対向面部25と断面円弧状に連続している。また、スクイズ面部24の横断面は、中央部PC側と胴部側端部付近とで曲率半径が異なる円弧状としてあり、その曲率半径の切り替え部付近に前記変曲点P1が生じる。
本実施形態の容器1においては、スクイズ面部24に、接着ラベル4を、スクイズ面部24の中央部PCから一対の変曲点P1,P1それぞれを越える位置に亘って貼付してあることによって、スクイズ変形した部分の元の形態への回復性が向上している。
斯かる効果は、胴部23の肉厚が薄い場合に顕著である。即ち、各種用途の容器には、省資源、ゴミ減容、低コスト化等の観点から薄肉化が要請されているが、スクイズ容器を単に薄肉化した場合には、スクイズ変形後に、変形した部分が元の形態に戻りにくくなるという問題がある。これに対して、本発明によれば、本実施形態の容器1のように接着ラベル4の貼付の態様を工夫するのみで、スクイズ変形後の元の形態への回復性を確保しつつ、容器本体2の薄肉化を図ることができる。従って、例えば容器1における胴部23の肉厚を、例えば300μm以下の薄肉としても、スクイズ面部24に充分な形態復元性を確保することができる。
胴部23の肉厚は、胴回り方向における、スクイズする部分の肉厚である。胴部23が、図6に示す実施形態のように、胴回り方向に肉厚が厚い領域と肉厚が薄い領域とを有し、肉厚が薄い領域が、胴回り方向の全周の半分以上の長さに亘っている場合には、当該薄い領域における肉厚を胴部の肉厚とする。
スクイズ面部24に充分な形態復元性を維持しつつ、薄肉化により省資源、ゴミ減容又は低コスト化等を図る観点から、胴部23の肉厚は、500μm以下であることが好ましく、より好ましくは400μm以下であり、更に好ましくは300μm以下であり、また、下限に関しては、100μm以上であることが好ましく、より好ましくは200μm以上である。胴部23の肉厚は、例えば、100μm以上500μm以下であることが好ましく、200μm以上400μm以下であることがより好ましい。
胴部23の肉厚は、スクイズする部分、特に接着ラベル4で覆われた部位の厚みであるが、胴部23の周方向の全域に亘って上記範囲の肉厚を有することが一層好ましい。
本発明のスクイズ容器が具備する接着ラベルは、容器本体に貼り付けられるものであり、飲料容器であるペットボトル(PET製の容器)等に汎用されている収縮により容器外面に密着させる筒状のシュリンクフィルムや、容器を射出成形する際の型内で容器に一体化させるインモールドラベル等は含まれない。
本発明で用いる接着ラベルとしては、容器本体の外面に貼付可能な各種公知のものを特に制限なく用いることができるが、スクイズ後の形態回復性を向上させる観点からは、接着ラベルは、樹脂フィルム及び/又は紙からなるラベル本体と片面がラベル本体に付着した接着剤の連続層とを備えているものが好ましい。
接着ラベルのラベル本体を構成する樹脂フィルムや紙としては、従来、ラベルの形成材料として用いられている各種公知の樹脂フィルムや紙を特に制限なく用いることができ、例えば、樹脂フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等からなる樹脂フィルムを用いることができる。また、樹脂フィルムは、複数種類の樹脂の混合物、共重合体、多層積層体等からなるものであっても良い。また、ラベル本体は、樹脂と紙のラミネート等であっても良い。他方、接着剤としては、片面がラベル本体に付着し他面が容器本体に付着可能なものを特に制限なく用いることができる。
接着ラベルとしては、感圧接着剤ラベルを用いることも好ましい。感圧接着剤ラベルは、容器本体に押し付けることによって貼付できるものであるが、加熱を併用して容器本体の表面に密着状態に貼付するものであっても良い。例えば、ラベルを容器本体の表面に押し付ける前に、加熱によりラベルの曲面追従性や柔軟性を高め、その状態で容器本体の表面に押し付けたり、ラベルを容器本体の表面に押し付けつつ加熱し、該表面に対する密着性を高めても良い。感圧接着ラベルとしては、例えば、特表2010−524035号公報に記載のものを用いることができ、特に熱収縮性を有する同公報の請求項1〜14に記載のものを好ましく用いることができる。
接着ラベル(感圧接着剤ラベルである場合も含む)の厚みは、スクイズ変形後の形態回復性を高める観点から20μm以上であることが好ましく、より好ましくは30μm以上であり、更に好ましくは50μm以上である。また、接着ラベルの前記厚みの上限に関しては、100μm以下が好ましく、60μm以下がより好ましい。例えば、接着ラベルの厚みは、好ましくは30μm以上100μm以下であり、より好ましくは50μm以上60μm以下である。
同様の観点から、接着ラベルの厚みは、胴部23の厚みの5%以上であることが好ましく、より好ましくは10%以上である。接着ラベルの厚みの上限に関しては、胴部の肉厚の25%以下であることが好ましく、より好ましくは20%以下である。例えば、接着ラベルの厚みは、胴部23の肉厚の好ましくは5%以上25%以下であり、より好ましくは10%以上20%以下である。
容器本体2は、例えばポリエチレンテレフタレ−ト等のポリエステル、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル等の、スクイズ変形可能なプラスチック容器を形成するのに適した公知の各種の合成樹脂を用いて成形することができ、例えばブロー成形や射出成形することにより、底部22と、胴部23と、口首部21とを備える中空のボトル形状に形成される。
また、容器本体2は、上端部分の口首部21と下端部分の底部22とが胴部23よりも厚肉に形成されると共に、胴部23は、口首部21近傍の肩部分23aが、胴部23の他の部分よりやや肉厚に形成されている。胴部23の肉厚又は厚みという場合の胴部23は、接着ラベルが貼付されている部分の、接着ラベルが貼付される前の厚みである。
容器本体2は、胴部23の横断面が、楕円形等の長軸及び短軸を有する形状であることが好ましい。その場合の長軸の長さと短軸の長さの比(長軸/短軸)は、1.1以上が好ましく、より好ましくは1.2以上、更に好ましくは1.3以上であり、該比の上限は、4以下が好ましく、より好ましくは3以下、更に好ましくは2以下である。
上述の構成を有する本実施形態のスクイズ容器1の容器本体2をスクイズ変形させて内容液を吐出させるには、容器本体2の胴部23を把持して容器1を傾倒又は倒立させた後に、吐出口を吐出箇所に向けた状態で、例えば親指をスクイズ面部24に押し付け、該スクイズ面部24の好ましくは中央部PC付近に圧搾力を付加する。これによって、スクイズ面部24が、スクイズ方向Xに押し込まれて、容器本体2内の容量が減少し、この容量の減少によって内容液が吐出口から吐出される。他方、スクイズ面部24を圧搾力から開放すると、接着ラベル4により増強された弾性回復力によりスクイズ面部24が元の状態へとスムーズに復帰する。形態復元性を確保することができる。これにより、例えば、スクイズ操作を繰り返して内容液を吐出させる容器の場合には、内容液を安定して吐出させることができ、また、内容物を一定容量吐出させる容器の場合には、その吐出量のバラツキを低減させることができる。
吐出口を備えたキャップ部材としては、容器本体2の口首部21に螺合、嵌合、溶着等により接続されるキャップ部、キャップ部から突出し容器の内外を連通する筒状ノズル、及び筒状ノズルに脱着自在に装着されて筒状ノズル先端の吐出口を開閉するキャップを備えたものや、内容液を空気と混合して吐出口から吐出させるもの(特開2008−291020号公報に記載のスクイズフォーマー等)等、スクイズ容器に従来採用されている各種公知のものを特に制限なく用いることができる。
スクイズ容器1におけるスクイズ面部24は、図4に一点鎖線24’で示すように、スクイズしていない非変形時には、縦断面形状も容器外に向かって凸の円弧状を有する一方、スクイズ時には、図4に示すように、縦断面が円弧状をなしていた部分の一部26の縦断面形状も容器外に向かって凹の形状へと変化し、その断面凹状部分26の上側と下側とのうちの何れか又は双方に変曲点P2,P3を生ずるものであることが好ましい。接着ラベル4を、そのようなスクイズ面部24に対して、その中央部PCから上側と下側のうちの何れか又は双方の変曲点P2,P3を越える位置に亘るように貼付すること(図4参照)により、スクイズ変形した部分の元の形態への回復性を一層向上させることができる。接着ラベル4は、上側及び下側の両変曲点P2,P3を越えるように貼付されていることが、一層好ましい。変曲点P2,P3の位置は、変曲点P1と同様の条件でスクイズ面部を加圧して求める。なお、図4中の一点鎖線24’は、スクイズする前のスクイズ面部24の表面のラインである。
さらに、スクイズ容器の横断面と縦断面に変曲点が存在する場合、横断面と縦断面を超えて接着ラベルが貼られていることがより好ましい形態である。
スクイズ容器1におけるスクイズ面部24は、図5に一点鎖線24”で示すように、スクイズしていない非変形時には、スクイズ面部24の中央部PCを通り容器本体2の高さ方向に対して傾斜した傾斜断面の形状も容器外に向かって凸の円弧状を有する一方、スクイズ時には、図5に示すように、その断面円弧状をなしていた部分の一部26の断面形状が容器外に向かって凹の形状へと変化し、その断面凹状部分26の両側に変曲点P4,P5を生ずるものであることが好ましい。接着ラベル4を、そのようなスクイズ面部24に対して、その中央部PCから斜め上方及び斜め下方の両変曲点P4,P5を越える位置に亘るように貼付すること(図5参照)により、スクイズ変形した部分の元の形態への回復性を一層向上させることができる。変曲点P4,P5の位置も、変曲点P1と同様の条件でスクイズ面部を加圧して求める。なお、図5中の一点鎖線24’は、スクイズする前のスクイズ面部24の表面のラインである。傾斜断面は、例えば、容器本体2を水平面上に底部22を接地させて起立させた状態において、鉛直方向及び水平方向に対して45度の角度をなす平面による断面である。
本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、上述した実施形態の容器1においては、図2に示すように、対向面部25も、前記のスクイズ面部24と同様の構成を有し、その対向面部25にも、スクイズ面部24と同様の態様で前記接着ラベル4が貼付されているが、対向面部25は、凸曲面状のスクイズ面部となっていなくても良いし、スクイズ面部となっていても接着ラベルが貼付されていなかったり、スクイズ面部とは異なる態様で接着ラベルが貼付されていても良い。
また、接着ラベルを、スクイズ面部の縦断面に関しては、一方又は双方の変曲点P2,P3を越えて延出する一方、スクイズ面部の横断面に関しては、変曲点P1,P1を越えないように貼付されていても良い。
次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
〔実施例1〕
ブロー成形によりポリプロピレン製の図1に示す形態の容器本体2を製造した。胴部の高さHは、111mm、胴部の横断面における、長軸の長さLは61.4mm、短軸の長さWは43.5mmとした。
胴部23の肉厚は、300μmとし、スクイズ面部24に下記構成の接着ラベル4を貼付した。
接着ラベル:ポリオレフィンフィルム、厚み56μm
接着ラベル4は、スクイズ面部24の横断面及び縦断面のそれぞれにおいて変曲点を越えるように貼付した。また、スクイズ面部24に対向する対向面部25にも、同一構成の接着ラベル4を同様の態様で貼付した。
そして、その容器本体2の口首部21にエア圧測定器を付加したキャップを装着して、実施例1の容器とした。
〔比較例1〕
実施例1において、接着ラベル4を貼付しない以外は、実施例1と同様にして比較例1の容器を得た。なお、容器本体自体の質量は、実施例1と同一である。
〔スクイズバック性の評価〕
実施例1及び比較例1の容器について、胴部の高さH及び長軸方向の長さLを2等分するスクイズ面部24の中心点PCを、前述した円柱体5をにより押圧して20mm変位させた。
次いで、容器を押圧状態から開放し、容器内の内圧が、最高圧から大気圧に達するまでの時間を計測した。結果は、比較例1が63ミリ秒(msec)であったのに対して、実施例1は57ミリ秒(msec)であり、実施例1の方が、比較例1の容器よりも、スクイズによる変形状態から元の状態に復帰するまでの時間が短かった。なお、図7に、容器内の圧力の経時変化を示すグラフを示した。
また、実施例1及び比較例1の容器本体の口首部21に、注出口付きのキャップを螺着させた容器とし、それらの容器を用いて官能評価を行った。評価は、容器を手で繰り返しスクイズさせ、スクイズ状態からの戻りが速いか遅いかを以下の基準で評価した。結果は、実施例1については○であり、比較例1については△であった。
(評価基準)
○:速く感じる。
△:やや遅く感じる。
×:遅く感じる。
以上の結果から、本発明の実施例である容器は、特定の態様で接着ラベル4の貼付することにより、スクイズバック性が向上していることが判る。
1 スクイP容器
2 容器本体
21 口首部
22 底部
23 胴部
23a 肩部分
24 スクイズ面部
25 対向面部
26 断面円弧状をなしていた部分の一部(凹の形状となる部分)
3 胴部
4 接着ラベル
P1 スクイズ面部の横断面形状における変曲点
P2 スクイズ面部の縦断面形状における上側の変曲点
P3 スクイズ面部の縦断面形状における下側の変曲点
P4 スクイズ面部の傾斜断面の形状における斜め上方の変曲点
P5 スクイズ面部の傾斜断面の形状における斜め下方の変曲点
5 円柱体

Claims (7)

  1. スクイズ変形可能なプラスチックからなる容器本体を備え、該容器本体をスクイズ変形させて吐出口から内容液を吐出させるスクイズ容器であって、
    前記容器本体は、口首部と底部との間の胴部に、凸曲面状のスクイズ面部と該スクイズ面部と相対向する対向面部を有しており、
    前記スクイズ面部は、非変形時には、横断面形状が容器外に向かって凸の円弧状を有する一方、スクイズ時には、その一部の横断面形状が容器外に向かって凹の形状へと変化し、その断面凹状部分の両側に一対の変曲点を有するものであり、
    前記スクイズ面部の表面に、接着ラベルが、該スクイズ面部の中央部から前記一対の変曲点を越える位置に亘って貼付されており、該接着ラベルは前記対向面部に達していない、スクイズ容器。
  2. 前記接着ラベルは、厚みが20μm以上である、請求項1記載のスクイズ容器。
  3. 前記接着ラベルは、樹脂フィルム、紙、又は樹脂フィルム及び紙からなるラベル本体と、片面がラベル本体に付着した接着剤の連続層とを備えている、請求項1又は2記載のスクイズ容器。
  4. 前記接着ラベルが、感圧接着剤ラベルである請求項1〜3の何れか1項記載のスクイズ容器。
  5. 前記容器本体の前記胴部の肉厚が00μm以下である、請求項1〜の何れか1項記載のスクイズ容器。
  6. 前記スクイズ面部は、非変形時には、縦断面形状が容器外に向かって凸の円弧状を有する一方、スクイズ時には、その一部の縦断面形状が容器外に向かって凹の形状へと変化し、その断面凹状部分の上側及び下側の何れか一方又は双方に変曲点を生ずるものであり、前記接着ラベルが、前記スクイズ面部の中央部から上側及び下側の何れか一方又は双方の前記変曲点を越える位置に亘って貼付されている、請求項1〜の何れか1項記載のスクイズ容器。
  7. 前記スクイズ面部は、非変形時には、該スクイズ面部の中央部を通り前記容器本体の高さ方向に対して傾斜した傾斜断面の形状も容器外に向かって凸の円弧状を有する一方、スクイズ時には、その一部の断面形状が容器外に向かって凹の形状へと変化し、その断面凹状部分の両側に変曲点を生ずるものであり、前記接着ラベルが、前記スクイズ面部の中央部から斜め上方及び斜め下方の両変曲点を越える位置に亘って貼付されている、請求項1〜の何れか1項記載のスクイズ容器。
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