JP2008285178A - パウチ容器用注出補助ホルダー - Google Patents

パウチ容器用注出補助ホルダー Download PDF

Info

Publication number
JP2008285178A
JP2008285178A JP2007129546A JP2007129546A JP2008285178A JP 2008285178 A JP2008285178 A JP 2008285178A JP 2007129546 A JP2007129546 A JP 2007129546A JP 2007129546 A JP2007129546 A JP 2007129546A JP 2008285178 A JP2008285178 A JP 2008285178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pouch container
pouch
bag
spout
holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007129546A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoaki Yoshida
仁昭 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tenryu Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Tenryu Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tenryu Chemical Industry Co Ltd filed Critical Tenryu Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2007129546A priority Critical patent/JP2008285178A/ja
Publication of JP2008285178A publication Critical patent/JP2008285178A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)

Abstract

【課題】パウチ容器から内容物を注出することが楽に行えるホルダーを提供する。
【手段】ホルダー2は樹脂製であり、人が手を当て得る板状のグリップ部14と、グリップ部14の上端に一体に設けた支持部15と、グリップ部14の下端に一体に設けた底板16とで構成されている。パウチ容器1の注出口4には、内容物の充填工程で治具に嵌まって回転不能に保持される平断面視非円形の首部8が形成されており、ホルダー2の支持部15には、パウチ容器1の首部が回転不能に嵌まる係合溝17を形成している。グリップ部14は板状であるためパウチ容器1を安定良く支持できる。かつ、グリップ部14とパウチ容器1とを一緒に掴むことにより、内容物を絞り出す(押し出す)ことも可能である。
【選択図】図1

Description

本願発明は、パウチ容器から内容物(流体)を注ぎ出すに際してパウチ容器を安定良く保持するために使用する補助ホルダーに関するものである。
パウチ容器を構成する袋は樹脂フィルムやアルミ箔を素材にして製造されており、ボトルに比べて、製造及び廃棄に要する環境負荷が低いのみならず内容物の充填前における運送コストも著しく抑制できる利点がある。また、内容物を押し出せる(絞り出せる)ため粘度の大きいものも包装できる。このような利点からパウチ容器は広く普及するに至っている。しかし、かかる利点を有する反面、袋の形状保持機能(保形性)が低いため、陳列状態で注出口が倒れる腰折れ現象が生じたり、手で持ちにくいため内容物を注ぎ出しにくいという問題がある。
このような袋の保形性を向上させる方策が各種提案されている。この方策は、袋に補強機能を持たせるものと、パウチ容器とは別のホルダー又はスタンドを使用する方法とに大別される。前者の例としては、袋の側縁に縦長の筒状部を設けてこの筒状部に補強用の棒状芯材を挿入したもの(特許文献1)や、袋の側縁に補強用の樹脂層を一体成形したもの(特許文献2)などが挙げられる。
他方、後者の例として特許文献3〜6が挙げられる。このうち特許文献3〜5はいずれもポンプ付きパウチ容器のスタンドに関するものであり、パウチ容器は吊られた状態でスタンドに保持されている。他方、特許文献6は人が手で持つことのできるホルダーに関するものであり、フレームの上部で注出口をクランプすると共にフレームの下部を袋の底部に係止することで保形性を図っている。そして、これら特許文献3〜6のようにパウチ容器とは別体のホルダーやスタンドを使用すると、パウチ容器の構造は従来のままで良いため、融通性に優れていると共にパウチ容器のコストアップを防止できる利点がある。
実開平5−82837号のCD−ROM 意匠登録第1278871号公報 実開平6−53443号のCD−ROM 特開平6−293347号公報 特開平9−86564号公報 特開2005−263244号公報
ところで、パウチ容器の主な用途として詰め替え用に供することがあり、この場合、容量の大きいパウチ容器から容量の小さいボトルに何回かに分けて詰め替えることが多い。その場合、当然ながらパウチ容器の開閉に際してはねじ蓋を回転操作せねばならないが、特許文献3〜5はパウチ容器を回転不能に保持する機能がないか又は弱いため、詰め替え用パウチ容器のホルダーに転用してもねじ蓋の回転操作を行いにくいという問題がある。
特許文献6においても、図1〜図13の実施形態のものは注出口を回転不能に保持しているとは見られないため、ねじ蓋の回転操作(パウチ容器の開閉)は面倒であると言える。他方、特許文献6のうち図14〜15の実施形態のものは、パウチ容器における注出口に形成されている角形の首部にフレームを嵌め込むものであるため、注出口は回転不能に保持されており、従って、ねじ蓋の操作は楽に行える。
しかし、特許文献6の場合、ホルダーは金属線材によって製造されているため、パウチ容器の内容物が減るとホルダーから脱落する虞が高くなる点や、人の手への馴染みが必ずしも良くないといった問題が懸念される。また、内容物の粘度が高いとパウチ容器は圧力をかけて絞り出す必要があるが、線材製のホルダーでは、ホルダーに手を掛けた状態で袋を掴むということが行いにくいため、内容物の絞り出し(押し出し)も行いにくいと言える。
なお、特許文献6の場合、パウチ容器の脱落防止のためにフレームをパウチ容器の底に嵌め入れているが、パウチ容器には様々の大きさ(高さ)のものがあることから、特許文献6ではパウチ容器のサイズに合わせて多種類のホルダーを製造せねばならず、すると、ホルダーの群の全体としての製造コストが嵩むことになる。
本願発明は、このような現状を改善することを課題とするものである。
本願発明に係るホルダーに使用されるパウチ容器は、一部を注出部となした袋と、前記袋の注出部に溶着して袋の内容物を排出する注出口と、前記注出口に装着したねじ蓋とを備えており、前記注出口のうち袋とねじ蓋との外側に露出した箇所に、袋への首部が形成されており、かつ、前記首部の上側にはフランジが形成されていてこのため吊り下げ可能になっている、という構成になっている。
そして、請求項1の発明に係るホルダーは、前記パウチ容器における注出口の首部に外側から嵌まって注出口を回転不能に保持し得る支持部と、前記支持部と連続していて袋の外面に重なる板状のグリップ部とを備えており、前記グリップ部は人が手で掴み得る大きさ(或いは横幅)になっている。なお、請求項1における「人が手で掴み得る」とは、片手で掴む場合と両手で掴む場合との両方を含んでいる。
請求項2の発明に係るホルダーは、請求項1において、前記支持部は板状で略水平姿勢でありグリップ部は帯板状で略鉛直姿勢になっており、前記支持部に、前記注出口における断面略四角形の首部が回転不能に嵌まる嵌合溝がグリップ部と反対側に向けて開口するように形成されている一方、前記グリップ部は人がパウチ容器と一緒に掴み得る横幅であり、更に、前記グリップ部の下端には自立用の底板を一体に設けており、パウチ容器は支持部によって吊り下げられるか又は底板に載るように設定されている。
本願発明では、パウチ容器の注出口は支持部に回転不能に嵌まっているため、ねじ蓋の開閉は頗る楽であり、このため詰め替えや小出しの作業を容易に行える。そして、グリップ部は板状であるため、線材製のホルダーに比べて袋との接触面積を大きく取ることができ、その結果、内容物の量が減ってもパウチ容器を安定した状態に保持して内容物を出すことができる。また、第1実施形態のようにグリップ部と袋とを一緒に掴むといったことも可能であり、これにより、粘度の高い内容物を容易に絞り出すことができる。
パウチ容器の多くは自立性がある(すなわち、多くはスタンディングパウチである。)。従って、ホルダーには必ずしも自立機能を持たせる必要はないが、請求項2のように底板を設けると、パウチ容器の内容物が減っても腰折れのない状態に保持できる利点がある。また、パウチ容器の大きさは様々であるが、パウチ容器の大きさごとにホルダーを製造する必要性はないのであり、ホルダーの支持部によってパウチ容器を吊り下げた状態に保持することにより、1種類のホルダーで大きさが異なる各種のパウチ容器に対応することができる。この点は本願発明の大きな利点であるが、これは、本願発明においてグリップ部によるパウチ容器の支持機能が高いことに起因している。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図2では第1実施形態を示している。図1はパウチ容器1とホルダー2との分離斜視図、図2のうち(A)は使用状態での縦断側面図、(B)は(A)の部分拡大図、(C)は(B)のC−C視平断面図、(D)は(B)のD−D視断面図、(E)は(A)のE−E視分離断面図である。
(1).パウチ容器の構成
まず、パウチ容器1について簡単に説明する。パウチ容器1は従来周知の自立方式ものであり、袋3と注出口4とねじ蓋5とから成っている。袋3は正面視で縦長の略四角形を基本形としている。また、袋3は、表裏のシートと底シート6とから成っており、内容物を充填すると底シート6が広がることで表裏シートの下部は筒状に保持され、その結果、パウチ容器1はテーブル等の平坦な場所に自立できる。なお、本実施形態では、袋3の広巾面と対向した方向を基準にしてこれを正面視と定義している。
袋3の左右側縁には内向きに凹んだ凹部3aが形成されている。これは、容量が大きい場合に人の手で掴みやすくするためのものである。袋3を構成する表裏シートと底シート6は熱盤や高周波等のシール具で溶着されており、袋3の上部でかつ正面視で左右中間部を注出部3bとなし、この注出部3bの内部に筒状の注出口4が溶着されている。
注出口4は、袋3に溶着された平面視略目玉状のシール部7と、その上方に連続した首部8と、首部8の上端に連続した主フランジ9と、ねじ蓋5がねじ込まれる雄ねじ(図示せず)とを備えている。他方、ねじ蓋5の下端にはブリッジ10を介してTEバンド(タッパーエビデンスバンド)11が一体に繋がっており、ねじ蓋5を戻し回転させるとブリッジ10が千切れて開封される。主フランジ9には、TEバンド11の戻り回転を阻止するためのリブ12が形成されている。また、図示していないが、主フランジ9の上方には、TEバンド11の浮き上がりを防止する補助フランジが配置されている。
図2(D)に示すように、注出口4の首部8は、袋3の広巾面と直交した方向の側面4aが平坦になっていて全体として平断面視で四角形に近い形状になっている。そして、内容物を充填するに際しては、パウチ容器1は並列姿勢になっていて充填ラインに設けた溝型の治具(吊り具)に首部8が回転不能に嵌まっており、充填後にねじ蓋5が注出口4にねじ込まれる。
(2).第1実施形態のホルダー
次にホルダー2を説明する。ホルダー2はポリプロピレン等の樹脂を素材にした射出成形品であり、鉛直姿勢で帯板状のグリップ部14と、グリップ部14の上端に一体に設けた水平板状の支持部15と、グリップ部14の下端に一体に設けた水平板状の底板16とを備えており、全体としては側面視コ字状の形態になっている。グリップ部14は例えば40〜60mm程度の幅寸法であり、このため、人は手の平をグリップ部14の背面に当てた状態で、グリップ部14とパウチ容器1とを掴むことができる。なお、グリップ部14は平断面視において緩い曲率で前向き凹状に湾曲させてもよい。
ホルダー2の支持部15には、パウチ容器1における注出口4の首部8に相対回転不能に嵌まる係合溝17がグリップ部14と反対側に向けて(自由端に向けて)開口している。従って、パウチ容器1における首部8の平坦状側面8aが係合溝17の平行な内側面に当たることで注出口4は回転不能に保持され、また、支持部15の上面に主フランジ9が載ることでパウチ容器1は吊られた状態になる。
支持部15には、首部8が簡単には抜けないように保持するための一対の突起18を設けており、また、首部8の嵌め入れを容易ならしめるための傾斜面19と、首部8が突起18を乗り越えて移動するに際しての変形を容易ならしめるためのスリット20とが形成されている。支持部15の下面とグリップ部14の前面とは左右一対の補強リブ21で繋がっている。なお、支持部15の広がり変形容易化手段としては、図2(E)に一点鎖線で示すようにスリット20を係合溝17の左右両側に形成することも可能である。
ホルダー2の底板16のうちグリップ部14と反対側の部分には、パウチ容器1がグリップ部14から離反することを阻止又は抑制するためのストッパー壁22を上向きに突設しており、また、底板16の下面には板状の複数本の足23を下向きに突設している。ストッパー壁22は充填後におけるパウチ容器1の底部の平面形状に合わせて平面視で円弧状に形成している。
(3).第1実施形態のまとめ
以上の構成において、ホルダー2の使用方法としては、既述のように、手の平をグリップ部14の背面に当ててパウチ容器1を一緒に掴む方法(この場合はパウチ容器1がグリップ部14の下に位置することになる)と、手の平をパウチ容器1の表面に当てて指先をグリップ部14の背面に当てる方法(この場合は、パウチ容器1をグリップ部14に寝かせた状態で注ぎ出すことになる)とがある(前者の方法での掴み方向を図1において矢印Aで示している。)。
いずれにしても、パウチ容器1を安定した姿勢に保持しつつ、パウチ容器1に圧力を掛けることが可能であり、このため内容物の粘度が高くてもしっかりと押し出すことができる。また、注ぎ出しに際してパウチ容器1が下向きになっていても、突起18の存在によって注出口4は倒れ不能に保持されているため、安定良く注ぎ出すことができる。
図2の実線では、パウチ容器1の底がホルダー2の底板16に当たった状態を描いているが、パウチ容器1のホルダー2との高さ寸法の関係によっては、一点鎖線で示すように、パウチ容器1の底面1aとホルダー2の底板16との間に隙間が空いた状態になることもある。パウチ容器1の高さは様々であるが、パウチ容器1を吊った状態とすることにより、1種類のホルダー2で高さが異なる様々のパウチ容器1に対応できる。この場合、ストッパー壁22の高さを例えば30〜50mm程度の大きさな寸法に設定しておくと、隙間が大きくてもパウチ容器1を安定良く保持できる利点がある。
内容物を充填したパウチ容器1は、側面視で釣り鐘や二等辺三角形状になっている。そこで、図2(A)に二点鎖線で示すように、グリップ部14をパウチ容器1の背面に合わせた側面姿勢とすることも可能である。この形態を採用すると、パウチ容器1を掴むことで圧力を効率的に内容物に伝えることができる利点がある。
図2(A)に一点鎖線で示すように、ストッパー壁22に上向きの補助片22aを一体に形成して、この補助片22aを介してパウチ容器1に圧力を掛けることも可能である。すなわち、グリップ部14と補助片22aとでパウチ容器1を挟み付けることによってパウチ容器1の内容物を押し出すのである。なお、パウチ容器1は変形させることができるので、補助片22aが存在していてもパウチ容器1の注出口4を支持部15に取付けることの支障にはならない。
(4).第2〜第5実施形態(図3)
図3では第2〜第5実施形態を示している。このうち(A)に示す第2実施形態は基本的には第1実施形態と同様であり、第1実施形態との相違点として、グリップ部14を左右に大きく広がる羽根状に形成している。この例では、パウチ容器1はグリップ部14に寝かせた状態にして、矢印で示す方向からグリップ部14を掴むことによってパウチ容器1から内容物を注ぎ出すことができる。水や清涼飲料のように粘度の小さい内容物を包装している場合に好適である。
(B)に示す第3実施形態では、第1の特徴として、底板16のストッパー壁22はパウチ容器1の底部をすっぽりと囲うようにグリップ部14まで連続させている。また、第2の特徴として、グリップ部14の上部と支持部15の付け根とに連通する窓穴24を形成して、係合溝17は窓穴24に向けて開口させている。従って、この実施形態では、パウチ容器1はねじ蓋5を窓穴24に嵌め入れてから手前に戻すことで首部8を係合穴17に嵌め入れることになる。
この第3実施形態のホルダー2は、金型をグリップ部14の長手方向に相対動させることで成形しているが、型抜きのため、底板16に、支持部15と完全に重なる逃がし穴25を形成している。この点は第3の特徴である。なお、第1実施形態も底板に逃がし穴を形成することで第3実施形態と同様の型抜き構造とすることができる。
(C)に示す第4実施形態では、グリップ部14は背面部14aと前面部14bとが連続した筒状に形成されており、また、(D)に示す第5実施形態は、グリップ部14は互いに離反した前面部14bを有する平面視略C字状に形成されている。これら(C)(D)の例の場合のグリップ部14は、基本的には剛体とすることも可能であり、或いは、前面部14bが弾性に抗して背面部14aに接近・離反する撓み変形方式とすることも可能である。なお、(C)においてグリップ部14は板が連続することで筒になっており、従って、このグリップ部14も請求項1に記載した「板状」に包含されている。
撓み変形方式を採用すると、前面部14bを介してパウチ容器1に圧力を加えておくことができる。なお、撓み変形方式を実現する手段としては、例えば、前面部14bを薄肉化することや、前面部14bと背面部14aとの境界部を屈曲可能な薄肉又はブリッジ状のヒンジ部と成したら良い。(C)を撓み変形方式とする場合は、前面部14bは背面部14aに重なる状態まで変形を許容させることも可能であり、かかる構成により、パウチ容器1の内容物をしっかりと吐出させることができる。
(C)においてグリップ部14を剛体方式とした場合、一点鎖線で示すように、前面部14bに取っ手26を設けることも可能である。また、(C)のように前面部14bを有する場合、パウチ容器1に表示されている印刷を視認できるようにするにはホルダー2を透明な素材で製造したら良い。
(5).第6〜第7実施形態(図4)
図4(A)〜(C)では第6実施形態を示している。(A)はホルダー2を仮想線で表示した第6実施形態の側面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図である。この第6実施形態は、袋3における一つのコーナー部を斜めにカットしてこのカットされたコーナー部に注出口4を取り付けたタイプのパウチ容器1に適用している。
この第6実施形態において、ホルダー2はグリップ部14と支持部15とを備えており、グリップ部14は、左右の板状フラップ片14cをその前端において連続させた略U字状の形態になっている。他方、支持部15は鉛直面及び水位へ面に対して傾斜した板状になっており、支持部15には斜め上向きに開口した係合溝17を形成している。二点鎖線で示すようにグリップ部14に底部16を設けることも可能である。
この実施形態では、グリップ部14は基本的には剛体構造とすることも可能であるし、或いは、左右のフラップ片14cの間隔が弾性に抗して狭まる撓み変形方式とすることも可能である。撓み変形方式を採用する場合、左右のフラップ片14cをほぼその全体にわたって重ならせることも可能である。
図4のうち(D)に示すのは第7実施形態である。この実施形態が対象にするパウチ容器1は、注出口4はその軸線を鉛直姿勢にして袋3のコーナー寄り部に取付けられている。この実施形態のホルダー2は基本的には第6実施形態と同様であり、支持部15が水平姿勢になっている点において第6実施形態と相違するだけである。
(6).第8実施形態(図5)
図5では第8実施形態を示している。(A)はホルダー2を一点差線で示した側面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図、(D)は要部の分離平断面図である。なお、(B)ではハッチングは省略している。この実施形態は、ホルダー2のグリップ部14は2枚のフラップ片14dを備えており、いずれか一方のフラップ片14dに支持部15を形成している。支持部15には第1と同様の係合溝17が形成されている。
そして、この実施形態では、左右のフラップ片14dはパウチ容器1の片面ずつに重なる形態になっており、両フラップ片14dは屈曲自在なヒンジ部27によって一体に連結されており、また、両フラップ片14dの自由端には互いに重なり合う操作片28を横向きに突設し、一方の操作片28には頭付きの係合突起29を設けて他方の操作片28には係合穴30を設けている。従って、係合突起29を係合穴30に嵌脱させることにより、フラップ片14dを閉じた状態と開いた状態とに選択できる。係合突起29と係合穴30とは、惰性に抗して嵌脱する係合手段の一例である。
(7).その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えばグリップ部や支持部の具体的な形態や大きさは必要に応じて任意に設定できる。例えばグリップ部に補強リブを設けたり逆にスリットの群を設けたりすることも可能である。但し、グリップ部は、湾曲していても良いが基本的には板状である。また、適用できるパウチ容器は必ずしもスタンディング方式である必要はなく、自立性のないパウチ容器も使用できる。自立性がないパウチ容器に適用する場合は、ホルダーに底板(底部)を設けるのが好ましい。
(8).関連発明(図6)
パウチ容器1に自立性を保持せしめる手段としては、既述のように特許文献1,2がある。また、特開2004−168373号公報(特許文献7)には、袋に縦長のリブを複数本形成することが自立性を高めることが開示されており、特開2004−35018号公報(特許文献8)には、袋の左右側縁を円弧状にカールすることで袋の剛性を高めることが開示されている。
そして、特許文献1のように袋に筒状部を形成して棒材を挿入する手段は、自立性は高いという利点を有する反面、袋の加工が面倒であるという問題や美観に劣る問題があり、他方、袋自体にリブ等の補強部を形成することは、加工が面倒である点や自立効果が低いという問題がある。また、特許文献7の場合、リブが袋の広巾面に多数本形成されるため、印刷の視認性が悪くなる虞もある。
図6に示す参考例はこのような現状を改善すべく成されたものであり、美観、自立性、印刷視認性に優れたパウチ容器を提供せんとするものである。(A)は正面図、(B)は(A)のB−B視断面図で2つの例を示したもの、(C)は変形例である第2例の正面図、(D)は第3例の部分正面図、(E)は(D)のE−E視平面図、(F)は第4例の部分平面図である。
この関連発明の特徴は、袋3の内部に補強フレーム31を嵌め入れている点である。補強フレーム31は袋3には固定されておらず、単に袋3の内部に嵌め入れているだけである。従って、補強フレーム31は、注出口4を溶着する前に袋3の内部に挿入しておくことによって抜け不能に保持されている。
この関連発明において、補強フレーム31は左右のサイドメンバー31aを備えており、サイドメンバー31aは、充填後における袋3の左右内側面に密着又は密接する必要がある。サイドメンバー31aは必ずしも袋3における左右内側面の全長にわたって密着又は密接する必要はなく、例えば袋3の上半分程度の範囲(すなわち、少なくとも上端寄りの一部)に延びていても良い。但し、注ぎ出しに際してパウチ容器1を人が手で持ちやすくするためには、サイドメンバー31aは底まで延びているのが好ましい。
次に、補強フレーム31は、左右のサイドメンバー31aをつなぐアッパーメンバー31b又はロアメンバー31c若しくは中間メンバー(図示せず)を備えている必要がある。(A)の実施形態ではアッパーメンバー31bとロアメンバー31cとを備えており、アッパーメンバー31bは袋3の上内面に密着又は近接するように配置されて、ロアメンバー31cは底面に密着又は近接するように配置されている。左右のサイドメンバー31aをアッパーメンバー31bのみ又はロアメンバー31cのみで連結することも可能であるが、高い保形性を確保するためにはこの実施形態のようにアッパーメンバー31bとロアメンバー31cとを備えて全体としてループ状に形成するのが好適である。
補強フレーム31の断面形状は任意に設定できる。(B)では、三角形の例と円形の例とを表示している。コストの面からは、補強フレーム31は保形性を確保しつつできるだけ細いのが好ましい。また、パウチ容器1を手で掴んで内容物を絞り出すことを許容するためには、補強フレーム31は撓み変形可能であるのが好ましい。パウチ容器1の高さが高い場合、アッパーメンバー31bとロアメンバー31cとに加えて、上下中途高さ位置に1本又は複数本の中間メンバーを配置することも可能である。
一般には、パウチ容器1への内容物の充填は、(A)に二点鎖線で示すように注出口4にノズル32を挿入して行われている。そこで、ノズル32とホルダー2との干渉を回避せねばならない場合がある。その手段の一例としては、(A)に一点鎖線で示すように、アッパーメンバー31bの左右中間部を下向き凸部31b′に形成することが考えられる。下向き凸部31b′を形成すると、左右サイドメンバー31aが袋3の内側面に突っ張っていてもその弾性を吸収できる利点がある。
スタンディングパウチの場合、内容物の充填によって底部の幅寸法L1は狭まるが上端の幅寸法L2には変化はない。そこで、(C)に示すように、補強フレーム31を正面視で下窄まりの形態に形成しておき、充填によって袋3が膨れ変形すると補強フレーム31が内面にぴったりと重なるように設定することも可能である。図1に示したパウチ容器1のように袋3の左右側縁に凹部3aが形成されている場合は、(A)に一点鎖線で示すように、補強フレーム31のサイドメンバー31aも凹部3aの箇所を内向きに凹ませたらよい。
内容物の充填に際してアッパーメンバー31bとノズル32との干渉を回避する手段としては、(D)(E)に示すように、アッパーメンバー31bのうち注出口4に重なる部分をリング状部33と成すことも採用できる。この場合、(D)(E)の例では、リング部33は、上下方向に段違いになって半円部33a,33bで構成されている。これは、ホルダー2を射出成形法によって製造するにおいて、金型は(E)に白抜き矢印で示す方向に接近・離反することから、型抜きを容易ならしめるために採った処置である。
(F)に示す例では、ロアメンバー31cは開き変形後の袋の底面の内周に重なるようにループ状に形成している。充填前の保管や運搬の状態では、ロアメンバー31cを弾性に抗して扁平に重ねることでパウチ容器1は扁平に潰すことができる。なお、(F)のようにロアメンバー31cをループ状に形成した場合は、製造に際して金型は紙面と直交した方向に相対動させたら良く、すると、アッパーメンバー31bのリング部33は段違いにする必要はない。
パウチ容器と第1実施形態のホルダーとの分離斜視図である。 ホルダーの構造を示す図である。 第2〜第5実施形態を示す図である。 第6〜第7実施形態を示す図である。 第8実施形態を示す図である。 関連発明を示す図である。
符号の説明
1 パウチ容器
2 ホルダー
3 袋
4 出口
5 ねじ蓋
8 首部
9 主フランジ部
14 グリップ部
15 支持部
16 底板
17 係合溝

Claims (2)

  1. 一部を注出部となした袋と、前記袋の注出部に溶着して袋の内容物を排出する注出口と、前記注出口に装着したねじ蓋とを備えており、前記注出口のうち袋とねじ蓋との外側に露出した箇所に、袋への首部が形成されており、かつ、前記首部の上側にはフランジが形成されていてこのため吊り下げ可能になっている、という構成のパウチ容器に使用する樹脂製の注ぎ出し補助ホルダーであって、
    前記パウチ容器における注出口の首部に外側から嵌まって注出口を回転不能に保持し得る支持部と、前記支持部と連続していて袋の外面に重なる板状のグリップ部とを備えており、前記グリップ部は人が手で掴み得る大きさになっている、
    パウチ容器用注出補助ホルダー。
  2. 前記支持部は板状で略水平姿勢でありグリップ部は帯板状で略鉛直姿勢になっており、前記支持部に、前記注出口における断面略四角形の首部が回転不能に嵌まる嵌合溝がグリップ部と反対側に向けて開口するように形成されている一方、前記グリップ部は人がパウチ容器と一緒に掴み得る横幅であり、更に、前記グリップ部の下端には自立用の底板を一体に設けており、パウチ容器は支持部によって吊り下げられるか又は底板に載るように設定されている、
    請求項1に記載したパウチ容器用注出補助ホルダー。
JP2007129546A 2007-05-15 2007-05-15 パウチ容器用注出補助ホルダー Pending JP2008285178A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007129546A JP2008285178A (ja) 2007-05-15 2007-05-15 パウチ容器用注出補助ホルダー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007129546A JP2008285178A (ja) 2007-05-15 2007-05-15 パウチ容器用注出補助ホルダー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008285178A true JP2008285178A (ja) 2008-11-27

Family

ID=40145304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007129546A Pending JP2008285178A (ja) 2007-05-15 2007-05-15 パウチ容器用注出補助ホルダー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008285178A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012066865A1 (ja) * 2010-11-17 2012-05-24 株式会社ジェイ・エム・エス 医療用軟質容器及びそれを用いた栄養供給システム
JP2013032184A (ja) * 2011-06-28 2013-02-14 Pacplus Co Ltd スパウト及びスパウト付き包装容器
CN103391889A (zh) * 2011-02-28 2013-11-13 三得利食品饮料株式会社 液体收容单元
GB2503999A (en) * 2012-06-27 2014-01-15 Hood Packaging Corp Liquid pouch with dispensing fitment and support pitcher
JP2015042553A (ja) * 2013-08-26 2015-03-05 凸版印刷株式会社 ポンプディスペンサーと付け替え用包装袋とからなるリフィル容器、および、これに用いるホルダーとからなる包装体
KR20160070867A (ko) * 2014-12-10 2016-06-21 주식회사 이노스 약액백의 포트몸체 및 그 피딩지그
JP2018047927A (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 花王株式会社 袋容器ホルダー
JP2018047928A (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 花王株式会社 袋容器ホルダー
US11883835B2 (en) 2016-12-22 2024-01-30 Conopco, Inc. Shell container suitable for housing a discrete refill container

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000313477A (ja) * 1999-04-28 2000-11-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 不定形容器用ホルダー
JP2004067183A (ja) * 2002-08-07 2004-03-04 Dainippon Printing Co Ltd 容器とホルダの組立体

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000313477A (ja) * 1999-04-28 2000-11-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 不定形容器用ホルダー
JP2004067183A (ja) * 2002-08-07 2004-03-04 Dainippon Printing Co Ltd 容器とホルダの組立体

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012066865A1 (ja) * 2010-11-17 2012-05-24 株式会社ジェイ・エム・エス 医療用軟質容器及びそれを用いた栄養供給システム
JP5924265B2 (ja) * 2010-11-17 2016-05-25 株式会社ジェイ・エム・エス 医療用軟質容器及びそれを用いた栄養供給システム
CN103391889A (zh) * 2011-02-28 2013-11-13 三得利食品饮料株式会社 液体收容单元
JP2013032184A (ja) * 2011-06-28 2013-02-14 Pacplus Co Ltd スパウト及びスパウト付き包装容器
GB2503999A (en) * 2012-06-27 2014-01-15 Hood Packaging Corp Liquid pouch with dispensing fitment and support pitcher
JP2015042553A (ja) * 2013-08-26 2015-03-05 凸版印刷株式会社 ポンプディスペンサーと付け替え用包装袋とからなるリフィル容器、および、これに用いるホルダーとからなる包装体
KR20160070867A (ko) * 2014-12-10 2016-06-21 주식회사 이노스 약액백의 포트몸체 및 그 피딩지그
KR101692257B1 (ko) * 2014-12-10 2017-01-05 주식회사 이노스 약액백 제조 시스템의 포트몸체 피딩장치
JP2018047927A (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 花王株式会社 袋容器ホルダー
JP2018047928A (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 花王株式会社 袋容器ホルダー
US11883835B2 (en) 2016-12-22 2024-01-30 Conopco, Inc. Shell container suitable for housing a discrete refill container

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008285178A (ja) パウチ容器用注出補助ホルダー
JP6131266B2 (ja) ラベル形状拡張部を有するカバー部材を有する液体充填ボトル
JP5131642B2 (ja) パウチ容器
EP2240378B1 (en) Pour channel with cohesive closure valve and locking bubble
WO2007010693A1 (ja) 詰替パウチ
WO2008024774A2 (en) Container having improved pouring characteristics
WO2008020590A1 (fr) Sachet à fond plat à raccord
JP6063928B2 (ja) ラベルを形成する延長部を備えた蓋部材を有する液体充填ボトル
JP6340256B2 (ja) パウチ容器
JP2002193232A (ja) 液体充填容器
JP2004323077A (ja) 加圧注出形の袋状容器
JP2005313994A (ja) 分岐型スタンディングパウチ
JP2019014529A (ja) 注ぎ口を有する包装袋
JP5365259B2 (ja) 注出口付き詰替えパウチ
JP3997717B2 (ja) 自立性詰替え容器
JP4209288B2 (ja) パウチの代替に適したブロー成形スタンディング薄肉容器
JP2001348045A (ja) 自立性袋
JP4154778B2 (ja) 包装袋
JP5573186B2 (ja) 詰替え容器
JP5375291B2 (ja) 二つ折りの包装容器
JP3139752U (ja) 流体包装容器
JP2000296859A (ja) 液体包装容器
JP6711056B2 (ja) 包装袋、およびその製造方法
JP4659964B2 (ja) 自立袋
JP2004338760A (ja) 詰め替え用パウチ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120321

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120521

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120829