JP6711056B2 - 包装袋、およびその製造方法 - Google Patents
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また、注出口部を破断しやすくする為、易開封加工部の終端が応力集中部に一致すると、搬送時や使用時に、注口部に引っ掛かると、易開封加工部の終端から破断し、内容物が漏れてしまう問題が発生していた。
注出路の先端近傍に切断誘導線を注出路を横断するように設け、切断誘導線の側部シール部側には開封開始部(ノッチ)を設け、切断誘導線の反対側は注出路の途中ないし注出路を越えた位置から切断誘導線が下方に屈曲しており、
切断誘導線がパウチの外表面にレーザー加工により設けられたハーフカット線であり、
前記ハーフカット線は、複数本で、切断終点部に向けて収束する形であり、
前記切断誘導線が下方に屈曲している箇所は、曲線であることを特徴とする注出口付き詰替えパウチを提案している。
前記易開封加工部の切断方向終端側の注口シール部側縁にはほぼ矩形状の切欠きが形成されてシール幅が狭くなっており、該切欠きの底辺と内側辺との隅角部が応力が集中する応力集中形状部となっており、
前記易開封加工部の切断方向終端位置を応力集中形状部から離れた位置に配置し、
前記易開封加工部は、切断方向始端側の注口シール部から中空部を直線的に切断する開口予定線部と、該開口予定線部から向きを変えて終端が応力集中形状部から離れて切欠きの底辺に位置する逃がし線部と、を備えていることを特徴とする易開封パウチを提案している。
前記左側シール部、右側シール部のいずれか一方の側シール部と、前記天シール部と、の交差部に、斜め上方向に伸びる細幅形状の注出端シール部からなる注出口部を有し、
前記注出口部に人手で容易に破断して開口可能な開封部を有している包装袋において、
容易に開口可能な開封部は、注出口部を横断する複数の易開封加工線からなり、
易開封加工線は、少なくとも注出口部を横断する範囲では、包装袋の内側方向へ凸に湾曲する曲線から構成され、
かつ、内側と外側両端の易開封加工線の間隔が、開封開始側に対し、開封終点側に向って徐減し、易開封加工線のすべてが一つの収束点に収束し、
易開封加工線の開始点が注出上シール部の範囲、あるいは注出上シール部の端部にあって、かつ、前記収束点が、注出端シール部の下側である注出下シール部側に位置することを特徴とする包装袋である。
また、易開封加工線が、注出口部を横断する範囲では、包装袋の内側方向へ凸に湾曲する
曲線なので、開封された注出口部が大きく開口しやすいので注出しやすく、かつ、短時間で注出できる。
また、易開封加工線の収束点が、注出端シール部の注出下シール部側に位置するので、開封位置が一定で、上の方向を向いて開口できる。この為、注出しやすく、かつ、取り扱いが容易である。
る注出端シール部近傍において、注出口部の側シール側に鋭角部を有しない曲線や直線で構成される切り欠き、天シール側に鋭角部を有しない曲線や直線で構成される切り込みを有したことを特徴とする請求項1に記載の包装袋である。
前記左側シール部、右側シール部のいずれか一方の側シール部と、前記天シール部と、の交差部に、斜め上方向に伸びる細幅形状の注出端シール部からなる注出口部を設け、
前記注出口部に人手による破断によって開口可能な開封部を設けるのにあたって、人手で開口可能な開封部は、注出口部を横断する複数の易開封加工線からなり、
易開封加工線は、少なくとも注出口部となる範囲を横断する範囲では、包装袋の内側方向へ凸に湾曲する曲線から構成され、
かつ、内側と外側両端の易開封加工線の間隔が、開封開始側に対し、開封終点側に向って徐減し、易開封加工線のすべてが一つの収束点に収束させると共に、
易開封加工線の開始点を注出上シール部の範囲、あるいは注出上シール部の端部とし、かつ、前記収束点を、注出端シール部の下側である注出下シール部側に位置させ、易開封加工線をレーザーで走査して加工することを特徴とする包装袋の製造方法である。
図1は、本発明に係る包装袋の一例を示す全体図である。本発明の包装袋1は、積層フィルムからなる表フィルム101、裏フィルム102を裏面同士で重ね合わせ、周囲に天シール部11、左側シール部12、右側シール部13、および底シール部14を有した包装袋で、内部に内容物を収納する収納部を備えている。
この図1で示す包装袋の一例は、底部が底面フィルム141を融着したスタンディングパウチで、自立性を持たせた包装袋になっている。
注出口部2は、先端近傍に、人手で容易に破断して開口可能な開封部21を有している。容易に開口可能な開封部は、注出口部を横断する複数の易開封加工線210からなり、この易開封加工線210は、それぞれ、少なくとも注出口部2を横断する範囲で、包装袋の内側方向へ凸に湾曲する曲線からなる。
注出口部2の周囲は、注出端シール部15によって、コの字型に囲まれた状態で形成されている。この注出端シール部15は、注出先シール部151と、注出上シール部152と、注出下シール部153と、からなる。
図2−1の第一形態例では、注出口部を横断する複数、ここでは3本の易開封加工線210からなり、この易開封加工線210は、それぞれ、包装袋の内側方向へ凸に湾曲する曲線から構成されている。
これらの易開封加工線210は、最も外側の外易開封加工線2101と、最も内側の内易開封加工線2102との、両端の易開封加工線の間隔が、開封開始側211に対し、開封終点側212に向って徐々に減少している。そして、開封終点側212では、易開封加工線210のすべてが一つの収束点213に収束している。
このように複数の易開封加工線があって、すべてが一つの収束点に収束しているので、開封開始位置が多少ずれても、破断する方向が収束しているので、同じ方向に破断しながら開封していくので、安定した開封をすることができる。
また、易開封加工線210が、注出口部2を横断する範囲では、包装袋の内側方向へ凸に湾曲する曲線になっているので、開封された注出口部が大きく開口しやすいので注出しやすく、かつ、短時間で注出できる。
また、注出口部2に設けられた易開封加工線210の加工範囲に重なる開封収束側212である注出口部の注出下シール側に、鋭角部を有しない曲線や直線で構成される切り欠き3を設けている。
注出口部の注出下シール側に鋭角部を有しない曲線や直線で構成される切り欠きがあるので、注出下シール側が何らかの衝撃等があっても、注出下シール側から破断しにくい。さらに、注出上シール側に切り込みを有しているので、天シール側の切り込みから容易に、易開封加工線に沿って、破断しやすくなっている。したがって、破断するのに、失敗せず、確実に破断できる。
そして、この収束点213は、注出端シール部の注出下シールの外側、すなわち切り欠き3の範囲、あるいは注出下シール部の下端である端部に位置する必要がある。
特にこの図2−1では、切り欠き3の端部、すなわち、注出下シール部153の端部に収束している例である。
れている。また、注出上シール部152と天シール部11との境界近傍には切り込み4が加工されている。
この切り込み4の開始点であるノッチ40は、注出上シール部152内にあって、かつ、外易開封加工線2101と内易開封加工線2102との間にある中央あるいは中央に近い易開封加工線210の線上にあって、その易開封加工線の開始部2110よりも下方に設ける。
また、切り込み4の開始点であるノッチ40の向きが、易開封加工線の破断方向と同じ向きに傾斜して設けられている。
タブ41部分は、易開封加工線の開始点が、切り込みが加工している天シール側にあっては、切り込みとの境に設けているので、破断する強い力を掛けても、破断しにくい。
もし、破断が多少ぶれて、中央の易開封加工線から外れても、その両側に外易開封加工線2101と内易開封加工線2102があるので、両端の易開封加工線に挟まれた範囲で、破断させることが出来る。しかも、それら複数の易開封加工線同士の間隔が、一つの収束点まで徐減し、集中しているので、専用容器に挿入する注出口部の位置や形状を、設定から大きく外さないで破断させることができる。
これらの易開封加工線210でも、外易開封加工線2101と内易開封加工線2102との、両端の易開封加工線の間隔が、開封開始側211に対し、開封終点側212に向って徐々に減少している。そして、開封終点側212では、易開封加工線210のすべてが一つの収束点213に収束している。
これらの易開封加工線210でも、外易開封加工線2101と内易開封加工線2102との、両端の易開封加工線の間隔が、開封開始側211に対し、開封終点側212に向って徐々に減少している。そして、開封終点側212では、易開封加工線210のすべてが一つの収束点213に収束しているが、収束点が注出下シール部153から外れ、切り欠き3の範囲に入っている。その為、易開封加工線は、注出下シール部下端では、完全には、収束していない。
これらの易開封加工線210でも、外易開封加工線2101と内易開封加工線2102との、両端の易開封加工線の間隔が、開封開始側211に対し、開封終点側212に向って徐々に減少している。そして、開封終点側212では、易開封加工線210のすべてが一つの収束点213に収束しているが、収束点が注出下シール部153の範囲に入っている。
その為、このような加工は危険で。生産を不安定化するので、避けることが望ましい。
る場合、などには中間層を設けることも可能である。しかし、易開封加工線の加工で、容易に脆弱化できる材質か、容易に破断可能な材質であることが望ましい。
加工するレーザー光としては、炭酸ガスレーザーや窒素レーザーなどのガスレーザーや、ルビーレーザー、YAGレーザーなどの固体レーザーなどを用いることができる。
レーザー光を線状に走らせるが、基材層を貫通しシーラント層まで達するハーフカットであることが好ましい。金属箔を用いる場合は、金属箔が破断しやすいので、金属箔の上端までハーフカットする。完全に切れなくても、2軸延伸した層が加熱され、未延伸状態になっていれば、破断しやすくなるので、結晶化温度以上、好ましくは融点近傍の温度に加熱させる。
易開封加工線は、1回の照射でもよく、中心の開封誘導線を切り込み開始点を通るように描き、さらに、その外側と内側に各1本またはそれ以上の複数の易開封加工線を、一つの収束点を通るように描く。
開封誘導線の加工は、製袋前や製袋後で所定に位置に加工する。
そして、上記積層フィルムを裁断し、底面側を折り畳んで底シール部を融着し、左側シール部と右側シール部を融着後、内容物として、水320ミリリットルを充填してから、天シール部を融着し、外形を図1の形状にビク刃で抜いた。この時、同時に切り抜き部や切り込み部も抜き加工して、形成した。
一本目の易開封加工線は、切り込み開始点を通り、内側に凸形状をした曲線からなる中央易開封加工線で、下端は切り欠き線上にある収束点である。
2本目の易開封加工線は、中央易開封加工線の外側に設け、内側に凸形状をした曲線から
なる中央易開封加工線で、下端は切り欠き線上にある収束点である。
3本目の易開封加工線は、中央易開封加工線の内側に設け、切り込み線状から始まり、内側に凸形状をした曲線からなる中央易開封加工線で、下端は切り欠き線上にある収束点である。(図5−1)
使用する積層フィルムは、実施例と同じ積層フィルムで、積層フィルムを裁断し、底面側を折り畳んで底シール部を融着し、左側シール部と右側シール部を融着後、内容物として、水320ミリリットルを充填してから、天シールを融着し、外形を図1の形状にビク刃で抜くところまでは、同じ加工をして形成した。
一本目の易開封加工線は、切り込み開始点を通る直線状の中央易開封加工線で、下端は切り欠き線上にある収束点である。
2本目の易開封加工線は、中央易開封加工線の外側に設け、直線状の中央易開封加工線で、下端は切り欠き線上にある収束点である。
3本目の易開封加工線は、中央易開封加工線の内側に設け、切り込み線状から始まり、直線状の中央易開封加工線で、下端は切り欠き線上にある収束点である。(図5−2)
水320ミリリットルを充填した自立タイプの包装袋をそれぞれ10袋ずつ作成し、容量400ミリリットルのプラスチックボトルへの詰替え性の評価を行った。
詰め替えは、男女5人ずつの10人を選定し、全量を詰め替えに要する時間を測定し、その注出時間で評価した。
また、同じ人による詰め替えでみても、実施例が比較例に対して、どの人も短い時間で詰め替えることができていた。
以上のことから、本発明の包装袋は詰め替え性が非常に高いと判断できた。
101・・・・・・表フィルム
102・・・・・・裏フィルム
11・・・・・・・天シール部
12・・・・・・・左側シール部
13・・・・・・・右側シール部
14・・・・・・・底シール部
141・・・・・・底面フィルム
15・・・・・・・注出端シール部
151・・・・・・注出先シール部
152・・・・・・注出上シール部
153・・・・・・注出下シール部
2・・・・・・・・注出口部
21・・・・・・・開封部
210・・・・・・易開封加工線
2101・・・・・外易開封加工線
2102・・・・・内易開封加工線
211・・・・・・開封開始側
2110・・・・・開始部
212・・・・・・開封終点側
213・・・・・・収束点
3・・・・・・・・切り欠き
4・・・・・・・・切り込み
40・・・・・・・ノッチ
41・・・・・・・タブ
Claims (9)
- 積層フィルムを重ね合わせ、周囲に天シール部、左側シール部、右側シール部、および底シール部を有し、内部に収納部を形成した包装袋であって、
前記左側シール部、右側シール部のいずれか一方の側シール部と、前記天シール部と、の交差部に、斜め上方向に伸びる細幅形状の注出端シール部からなる注出口部を有し、
前記注出口部に人手で容易に破断して開口可能な開封部を有している包装袋において、
容易に開口可能な開封部は、注出口部を横断する複数の易開封加工線からなり、
易開封加工線は、少なくとも注出口部を横断する範囲では、包装袋の内側方向へ凸に湾曲する曲線から構成され、
かつ、内側と外側両端の易開封加工線の間隔が、開封開始側に対し、開封終点側に向って徐減し、易開封加工線のすべてが一つの収束点に収束し、
易開封加工線の開始点が注出上シール部の範囲、あるいは注出上シール部の端部にあって、かつ、前記収束点が、注出端シール部の下側である注出下シール部側に位置することを特徴とする包装袋。 - 注出口部に設けられた易開封加工線の加工範囲に重なる注出端シール部近傍において、注出口部の側シール側に鋭角部を有しない曲線や直線で構成される切り欠き、天シール側に鋭角部を有しない曲線や直線で構成される切り込みを有したことを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
- 易開封加工線の開始点は、切り込みが加工している天シール側にあっては、切り込みとの境に有することを特徴とする請求項1または2に記載の包装袋。
- 易開封加工線のすべてが収束する収束点が、注出端シール部の下側である注出下シール部の外側、あるいは注出下シール部範囲内に位置することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装袋。
- 切り込みの開始点であるノッチが、易開封加工線の開始部よりも下方に有することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の包装袋。
- 切り込みの開始点であるノッチ先端が、複数の易開封加工線の両端の易開封加工線の間に有することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の包装袋。
- 3本以上の易開封加工線を有する包装袋において、切り込みの開始点であるノッチが、易開封加工線中で中央あるいは中央に近い易開封加工線上に有することを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の包装袋。
- 切り込みの開始点であるノッチの向きが、易開封加工線の破断方向と同じ向きに傾斜していることを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の包装袋。
- 積層フィルムを重ね合わせ、周囲に天シール部、左側シール部、右側シール部、および底シール部を設け、内部に収納部を形成した包装袋の製造方法であって、
前記左側シール部、右側シール部のいずれか一方の側シール部と、前記天シール部と、の交差部に、斜め上方向に伸びる細幅形状の注出端シール部からなる注出口部を設け、
前記注出口部に人手による破断によって開口可能な開封部を設けるのにあたって、人手で開口可能な開封部は、注出口部を横断する複数の易開封加工線からなり、
易開封加工線は、少なくとも注出口部となる範囲を横断する範囲では、包装袋の内側方向へ凸に湾曲する曲線から構成され、
かつ、内側と外側両端の易開封加工線の間隔が、開封開始側に対し、開封終点側に向って徐減し、易開封加工線のすべてが一つの収束点に収束させると共に、
易開封加工線の開始点を注出上シール部の範囲、あるいは注出上シール部の端部とし、かつ、前記収束点を、注出端シール部の下側である注出下シール部側に位置させ、易開封加工線をレーザーで走査して加工することを特徴とする包装袋の製造方法。
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