JP2024056392A - 詰め替え用包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】注出の制御がしやすく、周囲に飛び散りなどのない安定した注ぎが可能で、注ぎ時間を短縮することができ、製造工程の増加につながらない詰め替え用包装袋を提供する。【解決手段】積層シート11、12を重ねあわせて表裏のシートとし、その周縁部を熱シールしたシール部を有し、内部に流動性内容物を収納する収容部10を形成した包装装1であって、収容部と接続する注出筒17が上辺部の隅部から突出して形成され、開封誘導線18が、注出筒の先端部近傍の下部側端縁174から、注出筒を幅方向に横切る方向に、続いて注出筒の根元に向かって長さ方向に、続いて注出筒の根元から上辺部の端縁175に達する様に、滑らかに連続して形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、液状内容物が充填された包装袋に関する。更に詳細には、詰替え用のシャンプー、リンス、ボディーソープ、液体洗剤、柔軟剤、液体芳香剤、消臭剤、漂白剤、調味料類などの充填に好適な詰め替え用包装袋に関する。
液体洗剤やシャンプーなどのトイレタリー用品や、食用油、調味料、インスタントコーヒーなどの食品は、それぞれ使いやすい形状の専用容器に収納されている。専用容器は、構造もしっかりしており、従って高価であることから、内容物が無くなった段階で、繰り返し使用することができるように、内容物のみを詰め替える詰め替え容器入りの製品が別途販売されていることが多い。
例えば液体洗剤の容器は、洗剤を使用する時にその都度適切な量を計量して取り出す必要があるため、計量カップに注ぎやすいように、注出口にノズルを備えた剛性のあるプラスチック容器が、繰り返し使用容器として用いられている。この容器に対して、内容物を補充するための詰め替え用の容器としては、軟包装フィルムからなる柔軟な容器に、注出筒を形成した容器が種々提案されている。
そして注ぎ易い注出筒の形状や構造が工夫され、注出筒の開口部を開け易くしたり、先端を斜めにして注ぎ易くした開口部などが検討されている。特に注出筒を構成する積層シートが密着して流路が狭まることがないように、流路を確保するためのエンボスやデボス加工による溝を注出筒近傍の包装袋本体に形成したり(例えば特許文献1)、注出筒の流路となる空間が保持できるように溝加工(例えば特許文献2)したり、保形部材を嵌め込むこと(例えば特許文献3)などが提案されている。
図8にこの様な従来の詰め替え用包装袋の例の外観図を示す。詰め替え用包装袋6は、2枚の樹脂フィルムを周縁部で貼り合わせて袋状とされ、上部の一隅から注出筒30が突出している。注出筒30の周縁は下部側熱シール部31、先端熱シール部33、上部側熱シール部32で熱シールされ、それらに囲まれて内容物を取り出すための注出路が形成されている。注出路の先端近傍の下部側にノッチ34が形成され、ノッチ34に接続して注出筒30の先端部分を切り取るための易開封線35が形成されている。また注出筒30の保形性を高めるためにエンボスまたはデボス36が設けられることもある。
従来の詰め替え用包装袋の注出筒部分の拡大図を図9に示している。易開封線35から注出筒30の先端部を切り取り、詰め替え用包装袋6を下向きとなる様に傾けて内容物を注出している状態である。この様な詰め替え容器では、開口部37が小さいため内容物(主に液体)300と交代に流入する空気301の流入が安定せず、注出時に内容物300に脈動が生じて流れが安定せず、内容物300が飛び出したり、周囲に飛び散るなど、扱い難さや不便を生じることがあった。また注出の効率化のために注出筒30を太くすると、ボトル等の注入口に差し込みにくくなるという問題があった。また注出筒30内の流れが見えないため、注ぎ状態や注ぎ終わりを確認できないという問題があった。また別部材を取り付ける場合には、工程が増加してしまうという問題もあった。
特開平7-2260号公報 特開平11-349012号公報 特開平11-59692号公報
そこで本発明は、注出筒の先端が細くてボトル等の注入口に差し込みやすいにもかかわらず注出筒の流路の一部が解放されて注ぎ状態が目視でき、注出の制御がしやすく、脈動を生じることがなく、周囲に飛び散りなどのない安定した注ぎが可能で、注ぎ時間を短縮することができ、製造工程の増加につながらない詰め替え用包装袋を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、
積層シートを重ねあわせて表裏のシートとし、その周縁部を熱シールしたシール部を有し、内部に流動性内容物を収納する収容部を形成した包装袋であって、
前記収容部と接続する注出筒が上辺部の隅部から突出して形成され、
開封誘導線が、前記注出筒の先端部近傍の下部側端縁から、前記注出筒を幅方向に横切る方向に、続いて前記注出筒の根元に向かって長さ方向に、続いて前記注出筒の根元から前記上辺部の端縁に達する様に、滑らかに連続して形成されている詰め替え用包装袋である。
上記詰め替え用包装袋において、前記注出筒の周縁部の外縁に、前記開封誘導線と接続する切り欠きを設けてなるものであって良い。
上記詰め替え用包装袋において、前記開封誘導線がハーフカット線であって良い。
上記詰め替え用包装袋において、前記開封誘導線は、前記注出筒の先端部近傍の下部側端縁から、前記注出筒を幅方向に横切る方向に幅方向の中央部まで延び、続いて中央部を前記注出筒の根元に向かって長さ方向に延びるものであって良い。
上記詰め替え用包装袋において、前記開封誘導線は、前記注出筒の先端部近傍の下部側端縁から、前記注出筒を幅方向に横切る方向に幅方向の中央部よりも上部側まで延び、続いて前記注出筒の根元に向かって長さ方向に延びるものであって良い。
上記詰め替え用包装袋において、前記開封誘導線は、前記注出筒の先端部近傍の下部側端縁から、前記注出筒を幅方向に横切る方向に幅方向の中央部よりも下部側まで延び、続いて前記注出筒の根元に向かって長さ方向に延びるものであって良い。
上記詰め替え用包装袋において、前記開封誘導線が前記注出筒の根元に向かって長さ方向に延びるに従ってしだいに前記注出筒の上部側端縁に近づく様に延びるものであって良い。
上記詰め替え用包装袋において、前記開封誘導線を切り裂いて前記注出筒の一部を切り離した後の前記注出筒が、断面がUまたはV形状の流路となるものであって良い。
上記詰め替え用包装袋において、前記注出筒の断面がUまたはV形状の流路面に、注出筒の長さ方向に延びる、外側に凸状のエンボスが形成されていて良い。
本発明によれば、注出筒の開口部を先端の切り離しだけではなく、先端を切り離すとともに、注出筒の上部半分を切り離すことで断面UまたはV形状の軒樋状の流路となり、さ
らに流路が広くなるため、注ぎ状態が目視できるだけでなく、開口は先端から上部にかけてあるため、流れを一定とすることができ、脈動を生じることがなく、周囲に飛び散りなどのない安定した注ぎと、注ぎ時間を短縮することができる詰め替え用包装袋が得られる。
本発明の詰め替え用包装袋の第1形態例の外観図である。 本発明の詰め替え用包装袋の第1形態例の注出筒部分の拡大図である。 本発明の詰め替え用包装袋の第2形態例の外観図である。 本発明の詰め替え用包装袋の第3形態例の外観図である。 本発明の詰め替え用包装袋の第4形態例の外観図である。 本発明の詰め替え用包装袋の第5形態例の外観図である。 本発明の詰め替え用包装袋の第5形態例の注出筒部分の拡大図である。 従来の詰め替え用包装袋の例の外観図である。 従来の詰め替え用包装袋の例の注出筒部分の拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお本発明は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。また以下に示す実施形態では、発明を実施するために技術的に好ましい限定がなされているが、この限定は本発明の必須要件ではない。また以下の説明および図面において、同等の部材等には同一の符号を付して説明を省略することがある。
図1は、本発明の詰め替え用包装袋の第1形態例の外観図である。図1に示すように、本形態例の詰め替え用包装袋1は、積層樹脂フィルムからなる2枚の胴部フィルム11、12と2つ折りされた底フィルム13からなるスタンディングパウチである。2つ折りされた底フィルム13は折部を上にして、2枚の胴部フィルム11、12の間の下方に挿入されている。
詰め替え用包装袋1の左右両端部は側部熱シール部15が形成され、底フィルム13のない上方では2枚の胴部フィルム11、12同士が熱シールされて上部熱シール部14が形成され、底フィルム13のある下方においては底フィルム13と胴部フィルム11、12が熱シールされて底部熱シール部16が形成され、内部に内容物の収納部10が形成されている。
詰め替え用包装袋1の上部の一隅から斜め上方向に突出する注出筒17が設けられている。注出筒17の周縁の胴部フィルムも熱シールされて下部側熱シール部171、先端熱シール部173、上部側熱シール部172となっており、それらに囲まれて、内容物を取り出すための注出路19が形成されている。注出路19の先端近傍の下部側に、切り欠きであるノッチ174が形成され、ノッチ174に接続して開封誘導線18が形成されている。ノッチ174としては、VノッチやIノッチ、あるいはカメノコノッチなどから適宜選択して形成することができる。
開封誘導線18は、開封位置を示す線であり、ハーフカット線であることが好ましい。またその位置を分かりやすくするために印刷表示等を行っても良い。開封誘導線18はハーフカット線とすることで易開封線となり、開封誘導線18の部分を容易に手で引き裂いて注出筒17の先端側を開口させることができる。開封誘導線18は裏面の胴部フィルムにも同じ位置に設けられている。
開封誘導線18をハーフカット線とする方法としては、刃物によって形成する方法と、
レーザー加工によって形成する方法が一般に用いられているが、レーザー加工による方法の方が均一で安定した切れ目を形成できるので好ましい。レーザーの種類としては、例えばレーザー加工に使用される炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、エキシマレーザーなどが挙げられるが、炭酸ガスレーザーがより好ましく、特に包装材料として最外層となる基材層となるポリエチレンテレフタレート、延伸ナイロンフィルムなどに吸収する波長10.63μm(赤外線)の炭酸ガスレーザーが好適に使用できる。また、開封誘導線18は、連続線で設けても、破線で設けてもよい。
開封誘導線18は、注出路19の先端近傍の下部側のノッチ174の先端部位から、注出筒17の幅方向の中央部に延び、さらに注出筒17の根元側に滑らかに連続して延び、さらに注出筒17の根元から上部熱シール部14の端縁175に達する様に滑らかに連続して延びている。なお線分A-A´は、注出筒17の幅方向の中央線を示している。
注出筒17の開封誘導線18よりも下部側に、注出時に注出路18が閉塞することがないように、表裏の胴部フィルムにそれぞれ外側に凸となるエンボス176が設けられている。なお、注出筒17の先端熱シール部173から注出筒17の根元に向かう方向を注出筒17の長さ方向、それに直交する、下部側熱シール部171から上部側熱シール部172に向かう方向を注出筒17の幅方向とする。
本発明の詰め替え用包装袋1を構成する積層樹脂フィルムは、少なくとも外層の基材層とシーラント層を貼り合わせ積層してなり、その基材層には、樹脂の延伸フィルムが多く用いられ、その基材層としては、二軸延伸ナイロンフィルム(ONy)、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)、ポリプロピレンフィルム(OPP)などが挙げられ、またそれらのフィルムにアルミニウムまたは酸化アルミニウムや酸化ケイ素などを蒸着した蒸着フィルムが、収納される内容物や袋の用途等によって適宜選定される。
また、最内層のシーラント層としては、ヒートシール性のある直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)などのポリエチレン系フィルムあるいは無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)などが挙げられる。
更に上記基材層とシーラント層との間に、内容物の保護等を目的として、例えばガスバリア性を目的とするエチレン/ビニルアルコール共重合樹脂フィルム(EVOH)、アルミニウムあるいは酸化アルミニウムや酸化ケイ素などを蒸着した蒸着フィルムあるいはアルミニウム箔など、あるいは耐屈曲ピンホール性を目的として二軸延伸あるいは、未延伸のナイロンフィルムが接着剤等を介して積層され、目的に応じた3層、4層でなる積層樹脂フィルムを用いることができる。基材層には、必要に応じて印刷層や接着剤層が含まれても良い。
上記積層樹脂フィルムの積層方法としては、ドライラミネート法で接着剤を用いて基材層に貼りあわせるか、押し出しラミネート法で溶融樹脂を帯状に押し出し、基材層上に貼り合わせて積層樹脂フィルムを作成することができる。
この積層樹脂フィルムのシーラント層面同士を対向させ周縁部を熱シールして袋状となし、詰め替え用包装袋1を形成する。
図2は、本発明の詰め替え用包装袋の第1形態例の注出筒部分の拡大図である。上述の様に形成された開封誘導線18を、ノッチ174の部位から上部熱シール部14まで切り裂いて注出筒17の一部を取り去った状態を示しており、開封誘導線18の上部側は大きな開口部20となっている。従って、注出路19は上部側が解放された形態となり、開口
部20が形成された部分の断面を注出筒17の先端側から見たとき、U形状、またはV形状の流路が形成されているように見える。
そして使用者が詰め替え用包装袋1を注出筒17が下方を向くように傾けて内容物を注出する際には、注出路19から流出する内容物100の状態を、使用者は広い開口部20から容易に目視で確認できるので、流出量の調整が的確に行え、注出路19から内容物100が飛び出したり、周囲に飛び散ってしまうことによる汚損を抑制でき、また注出し過ぎてしまって容器などから溢れてしまったり、逆に流出量が少なすぎて注出に時間がかかってしまったりすることがない。また内容物の注ぎ終わりの状況も容易に確認できる。
注出筒17は、上部側の一部を取り去った状態でも、残った下部側にエンボス176が形成されて保形性が高められているため、流出する内容物100の重さが掛かっても変形してしまうおそれは少ない。
また注出の際に流出する内容物100と交代に、空気101が詰め替え用包装袋1に流入するが、開口20が長さ方向に広がっていて上辺部の端縁175まで達しているため、注出筒17の部分で胴部フィルム11、12同士の張り付きや密着が生じ難くなり、注出筒17の根元側でも注出路19が閉塞されにくく、空気101がスムーズに流入できるため、注出される内容物100に脈動が生ぜず、使用者は注出の制御がしやすく、内容物100が注出路19から溢れたり、飛び散ってしまうのを抑制できる。
図3は、本発明の詰め替え用包装袋の第2形態例の外観図である。本形態例の詰め替え用包装袋2は、注出筒17が胴部から横方向に突出している例である。注出筒17の周縁の下部側熱シール部171、先端熱シール部173、上部側熱シール部172は前述の形態例と同様に形成され、注出路19が形成されている構成は同様である。また注出路19の先端近傍の下部側に、切り欠きであるノッチ174が形成され、ノッチ174に接続して開封誘導線18が同様に形成されている構成とすることで、第1形態例と同様の効果を得ることができる。
図4は、本発明の詰め替え用包装袋の第3形態例の外観図である。本形態例の詰め替え用包装袋3では、第1形態例と同様に上部の一隅から斜め上方向に突出して注出筒17が設けられている。注出筒17の周縁の下部側熱シール部171、先端熱シール部173、上部側熱シール部172も第1形態例と同様に形成され、注出路19が形成されている構成は同様である。また注出路19の先端近傍の下部側に、切り欠きであるノッチ174が形成され、ノッチ174に接続して開封誘導線18が形成されている構成も同様である。
本形態例では、開封誘導線18は、注出路19の先端近傍の下部側のノッチ174の先端部位から、注出筒17の幅方向の中央部(線分A-A´で示す。)よりも上部側まで延び、さらに注出筒17の根元側に滑らかに連続して延び、さらに注出筒17の根元から上部熱シール部14の端縁175に達する様に滑らかに連続して延びている。注出筒17の開封誘導線18よりも下部側に、注出時に注出路18が閉塞することがないように、表裏の胴部フィルムにそれぞれ外側に凸となるエンボス176が設けられている。
開封誘導線18が幅方向の中央部よりも上部側まで延びていることで、ノッチ174の部位から上部熱シール部14まで切り裂いて注出筒17の一部を取り去ったときに形成されるU形状、またはV形状の流路は、第1形態例と同様に上部側が解放された形態であるが、注出路19の側壁が第1形態例よりも高い位置まで形成されるため、側壁の強度が増し、流出量をより多くすることが可能である。一方、それ以外の特徴は、第1形態例と同様である。
図5は、本発明の詰め替え用包装袋の第4形態例の外観図である。本形態例の詰め替え用包装袋4と第1形態例との違いは、開封誘導線18が、注出路19の先端近傍の下部側のノッチ174の先端部位から、注出筒17の幅方向の中央部(線分A-A´で示す。)よりも下部側まで延び、さらに注出筒17の根元側に滑らかに連続して延び、さらに注出筒17の根元から上部熱シール部14の端縁175に達する様に滑らかに連続して延びている点である。注出筒17の開封誘導線18よりも下部側に、注出時に注出路18が閉塞することがないように、表裏の胴部フィルムにそれぞれ外側に凸となるエンボス176が設けられているのは同様である。
開封誘導線18が幅方向の中央部よりも下部側まで延びていることで、ノッチ174の部位から上部熱シール部14まで切り裂いて注出筒17の一部を取り去ったときに形成されるU形状、またはV形状の流路は、第1形態例と同様に上部側が解放された形態であるが、注出路19の側壁が第1形態例よりも低い位置まで形成されるため、注出筒17の先端がより細く形成され、内容物を注入する容器の注入口が小さい場合でも挿入し易く、内容物を溢してしまうおそれを少なくすることができる。
図6は、本発明の詰め替え用包装袋の第5形態例の外観図である。本形態例の詰め替え用包装袋5と第1形態例との違いは、開封誘導線18が、注出路19の先端近傍の下部側のノッチ174の先端部位から、注出筒17の幅方向の中央部(線分A-A´で示す。)よりも下部側まで延び、さらに注出筒17の根元側に滑らかに連続して延びるに従って次第に上部側に近づく様に滑らかに延びている点である。注出筒17の開封誘導線18よりも下部側に、注出時に注出路18が閉塞することがないように、表裏の胴部フィルムにそれぞれ外側に凸となるエンボス176が設けられているのは同様である。
開封誘導線18が幅方向の中央部よりも下部側から次第に上部側に近づく様に延びていることで、ノッチ174の部位から上部熱シール部14まで切り裂いて注出筒17の一部を取り去ったときに形成されるU形状、またはV形状の流路は、第1形態例と同様に上部側が解放された形態であるが、先端側では注出路19の側壁が第1形態例よりも低く、根元側ではより高い位置まで形成されるため、根元側では側壁の強度が増し、一方で先端はより細く形成されるため、注出時に注出筒17の形状安定性が高く、かつ内容物を注入する容器の注入口が小さい場合でも内容物を溢してしまうおそれを少なくすることができる。一方、それ以外の特徴は、第1形態例と同様である。
図7は、本発明の詰め替え用包装袋の第5形態例の注出筒部分の拡大図である。上述の様に形成された開封誘導線18を、ノッチ174の部位から上部熱シール部14まで切り裂いて注出筒17の一部を取り去った状態を示しており、開封誘導線18の上部側は大きな開口部20となっている。ただし、開口部20は、第1形態例と比べると、根元側では狭く、先端側では広くなっている。
そして使用者が詰め替え用包装袋1を注出筒17が下方を向くように傾けて内容物を注出する際には、注出路19から流出する内容物100の状態を、第1形態例と同様に、使用者は開口部20から容易に目視で確認できるので、先端側が細くなっているのに合わせて流出量の調整が的確に行え、注出路19から内容物100が飛び出したり、周囲に飛び散ってしまうことによる汚損を抑制でき、また注出し過ぎてしまって容器などから溢れてしまったり、逆に流出量が少なすぎて注出に時間がかかってしまったりすることがない。また内容物の注ぎ終わりの状況も容易に確認できる。
注出筒17は、上部側の一部を取り去った状態でも、残った下部側にエンボス176が形成されて保形性が高められているため、流出する内容物100の重さが掛かっても変形してしまうおそれは少ない。
また第1形態例と同様、注出される内容物100と流入する空気101との交代がスムーズに行われ、注出される内容物100に脈動が生じないため、使用者は注出の制御がしやすく、内容物100が注出路19から溢れたり、飛び散ってしまうのを抑制できる。
以上説明した様に、本発明の詰め替え用包装袋では、注ぎの安定と使用者による状態確認の容易さにより、結果として内容物の注出が確実に行え、注出の中断や不測の事態が減少するため、結果として注ぎ時間が短縮できる。またフィルム以外の特別な部材が不要であり、製造の際に特別な工程が増加することがない。なお、本形態例の詰め替え用包装袋は、いわゆるスタンディングパウチの形状であるが、本発明の構成は、これに限らず、四方パウチ、三方パウチ、ガセットパウチなど、注出筒を有する種々のパウチに適用できることは言うまでもない。
1、2、3、4、5・・・詰め替え用包装袋
10・・・収納部
11、12・・・胴部フィルム
13・・・底フィルム
14・・・上部熱シール部
15・・・側部熱シール部
16・・・底部熱シール部
17・・・注出筒
171・・・下部側熱シール部
172・・・上部側熱シール部
173・・・先端熱シール部
174・・・ノッチ
175・・・端縁
176・・・エンボス
18・・・開封誘導線
19・・・注出路
20・・・開口部
100・・・内容物
101・・・空気

Claims (9)

  1. 積層シートを重ねあわせて表裏のシートとし、その周縁部を熱シールしたシール部を有し、内部に流動性内容物を収納する収容部を形成した包装装であって、
    前記収容部と接続する注出筒が上辺部の隅部から突出して形成され、
    開封誘導線が、前記注出筒の先端部近傍の下部側端縁から、前記注出筒を幅方向に横切る方向に、続いて前記注出筒の根元に向かって長さ方向に、続いて前記注出筒の根元から前記上辺部の端縁に達する様に、滑らかに連続して形成されている詰め替え用包装袋。
  2. 前記注出筒の周縁部の外縁に、前記開封誘導線と接続する切り欠きを設けてなることを特徴とする請求項1に記載の詰め替え用包装袋。
  3. 前記開封誘導線がハーフカット線であることを特徴とする請求項1に記載の詰め替え用包装袋。
  4. 前記開封誘導線は、前記注出筒の先端部近傍の下部側端縁から、前記注出筒を幅方向に横切る方向に幅方向の中央部まで延び、続いて中央部を前記注出筒の根元に向かって長さ方向に延びることを特徴とする請求項1に記載の詰め替え用包装袋。
  5. 前記開封誘導線は、前記注出筒の先端部近傍の下部側端縁から、前記注出筒を幅方向に横切る方向に幅方向の中央部よりも上部側まで延び、続いて前記注出筒の根元に向かって長さ方向に延びることを特徴とする請求項1に記載の詰め替え用包装袋。
  6. 前記開封誘導線は、前記注出筒の先端部近傍の下部側端縁から、前記注出筒を幅方向に横切る方向に幅方向の中央部よりも下部側まで延び、続いて前記注出筒の根元に向かって長さ方向に延びることを特徴とする請求項1に記載の詰め替え用包装袋。
  7. 前記開封誘導線が前記注出筒の根元に向かって長さ方向に延びるに従ってしだいに前記注出筒の上部側端縁に近づく様に延びることを特徴とする請求項1に記載の詰め替え用包装袋。
  8. 前記開封誘導線を切り裂いて前記注出筒の一部を切り離した後の前記注出筒が、断面がUまたはV形状の流路となることを特徴とする請求項1に記載の詰め替え用包装袋。
  9. 前記注出筒の断面がUまたはV形状の流路面に、注出筒の長さ方向に延びる、外側に凸状のエンボスが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の詰め替え用包装袋。
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