JP6924414B2 - パウチ - Google Patents

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Description

本発明は、液体や粉体などの流動性を有する内容物を収容するパウチに関する。
液体や粉体などの流動性を有する内容物を収容するための容器として、軟包装材から構成されたパウチが用いられている。パウチは、内容物が収容される本体部と、本体部に接続され、パウチから内容物を注出する際に液体が通る注出流路を含む注出口部と、を有する。本体部及び注出口部の輪郭は、軟包装材をヒートシールすることによって形成されるシール部によって画定される。
パウチを開封する際、使用者は、注出流路を横断するようにパウチを引き裂くことによって、注出流路に開口を形成する。従来技術において、注出流路を横断する方向において軟包装材を引き裂く力を効果的にパウチに伝えるための構成がいくつか提案されている。例えば特許文献1は、注出口部のシール部の一部を切り取り線に沿って破断させて、注出口部のシール部にプルタブを形成することを提案している。プルタブは、使用者がプルタブを引っ張ることにより、注出流路を横断する方向において軟包装材を引き裂く力がパウチに伝わるよう、構成されている。
特開2017−88180号公報
パウチの搬送時などに注出口部のシール部に不用意に力が加えられると、切り取り線の破断が注出流路にまで達し、パウチが意図せずして開封されてしまうことがある。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得るパウチを提供することを目的とする。
本発明は、流動性を有する内容物を収容するパウチであって、内容物が収容される収容部を含む本体部と、前記本体部の前記収容部に接続されている注出流路を含み、前記パウチの上部と側部との間の隅部に位置する注出口部と、前記注出流路を横切るように延びる易開封部と、を備え、前記注出口部は、前記パウチの前記上部側に位置する第1シール部と、前記注出流路を挟んで前記第1シール部と対向し、前記パウチの前記側部側に位置する第2シール部と、前記第1シール部及び前記第2シール部に接続され、前記注出流路の先端に位置する連結シール部と、前記パウチの上縁において前記第1シール部に形成されている開封開始手段と、前記開封開始手段に隣接し、前記第1シール部に形成されている切り取り線と、を有し、前記切り取り線は、前記開封開始手段から前記第1シール部の下方の縁部に向かって直線的に延びる第1部分と、前記第1シール部の下方の縁部に沿って前記易開封部に向かって延びる第2部分と、第1繋ぎ部を介して前記第1部分に連結され、第2繋ぎ部を介して前記第2部分に連結され、下方に向かって凸になるよう湾曲している連結部分と、前記易開封部の側で前記第2部分に連設され、前記注出流路に向かうよう延びる第3部分と、を有する、パウチである。
本発明によるパウチにおいて、前記切り取り線の前記第2繋ぎ部は、前記連結部分の最下点よりも上方に位置していてもよい。
本発明によるパウチにおいて、前記連結部分のうち前記連結部分の前記最下点と前記第2繋ぎ部との間に位置する部分の長さが2.0mm以上であってもよい。
本発明によるパウチにおいて、前記切り取り線の前記第1部分の延長線と前記第2部分の延長線とが成す角の二等分線が前記連結部分に交わる位置を前記連結部分の中心点と称する場合、前記連結部分のうち前記連結部分の前記中心点と前記第2繋ぎ部との間に位置する部分の長さが4.0mm以上であってもよい。
本発明によるパウチにおいて、前記切り取り線において、前記中心点よりも前記易開封部の側に位置する繋ぎ部は、前記第2繋ぎ部のみであってもよい。
本発明によるパウチにおいて、前記切り取り線の前記第1部分は、少なくとも1つの繋ぎ部を含んでいてもよい。
本発明によるパウチにおいて、前記易開封部は、少なくとも3本の易開封線を含み、前記切り取り線の前記第3部分は、複数の前記易開封線のうち最も前記注出流路の先端側に位置する前記易開封線及び最も前記収容部側に位置する易開封線に接していなくてもよい。
本発明によれば、切り取り線に沿う注出口シール部の破断が意図せずして注出流路にまで達してしまうことを抑制することができる。
本発明の実施の形態におけるパウチを示す正面図である。 図1のパウチの注出口部を拡大して示す正面図である。 注出口部の各部の寸法を説明する図である。 包装材料の層構成の一例を示す断面図である。 注出口シール部の一部が切り取り線に沿って破断される様子を示す図である。 注出口シール部の一部が切り取り線に沿って破断される様子を示す図である。
図1乃至図6を参照して、本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更し誇張してある。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
パウチ
図1は、本実施の形態によるパウチ10を示す正面図である。パウチ10は、液体や紛体などの流動性を有する内容物を収容するよう構成されている。液体の例としては、液体洗剤やシャンプー等の生活用品を挙げることができる。なお、図1においては、内容物が充填される前の状態(内容物が収容されていない状態)のパウチ10が示されている。パウチ10に収容されている内容物は、例えば、パウチ10から図示しないボトルへ詰め替えられる。
本実施の形態において、パウチ10は、自立可能に構成されたガセット式のパウチである。パウチ10は、上部11、下部12、第1側部13及び第2側部14を含み、正面図において略矩形状の輪郭を有する。なお、「上部」、「下部」及び「側部」などの名称、並びに、「上方」、「下方」などの用語は、ガセット部を下にしてパウチ10が自立している状態を基準としてパウチ10やその構成要素の位置や方向を相対的に表したものに過ぎない。パウチ10の輸送時や使用時の姿勢などは、本明細書における名称や用語によっては限定されない。
図1に示すように、パウチ10は、内容物が収容される収容部19を含む本体部18と、本体部18の収容部19に接続されている注出流路21を含む注出口部20と、を備えている。注出口部20は、パウチの上部11と第1側部13との間の隅部に位置している。注出口部20の注出流路21は、パウチ10から内容物を取り出す際に内容物が通る部分である。具体的には、使用者は、パウチ10を開封する際、注出流路21を横断する方向においパウチ10を引き裂いて注出流路21に開口を形成する。その後、使用者がパウチ10を傾けたりパウチ10を上下反転させたりすると、収容部19に収容されていた内容物が注出流路21に流入し、注出流路21の開口から外部へ注出される。注出流路21は、図1に示すように、収容部19側から注出流路21の先端側へ向かうにつれて先細になっていてもよい。
注出口部20の注出流路21の幅は、本体部18の収容部19の幅よりも狭い。このため、使用者は、注出流路21を通ってパウチ10から注出される内容物の注出方向を精度良く定めることができる。
図1に示すように、パウチ10は、注出流路21を横切るように延びる易開封部28を備えていてもよい。易開封部28は、パウチ10が易開封部28に沿って引き裂かれ易くなるよう構成されている。
以下、本体部18及び注出口部20を備えるパウチ10の具体的な構成について説明する。図1に示すように、パウチ10は、表面を構成する表面フィルム15、裏面を構成する裏面フィルム16、及び、下部12を構成する下部フィルム17を備える。下部フィルム17は、折り返し部16fで折り返された状態で、表面フィルム15と裏面フィルム16との間に配置されている。
なお、上述の「表面フィルム」、「裏面フィルム」及び「下部フィルム」という用語は、位置関係に応じて各フィルムを区画したものに過ぎず、パウチ10を製造する際のフィルムの提供方法が、上述の用語によって限定されることはない。例えば、パウチ10は、表面フィルム15と裏面フィルム16と下部フィルム17が連設された1枚のフィルムを用いて製造されてもよく、表面フィルム15と下部フィルム17が連設された1枚のフィルムと1枚の裏面フィルム16の計2枚のフィルムを用いて製造されてもよく、1枚の表面フィルム15と1枚の裏面フィルム16と1枚の下部フィルム17の計3枚のフィルムを用いて製造されてもよい。
表面フィルム15、裏面フィルム16及び下部フィルム17は、内面同士がシール部によって部分的に接合されている。図1などのパウチ10の平面図においは、シール部にハッチングが施されている。上述の収容部19及び注出流路21は、フィルムの内面同士が接合されていない非シール部であり、シール部によって囲まれている。非シール部の輪郭は、シール部の縁部のうちパウチの中心側に位置する縁部(以下、内縁とも称する)によって画定される。
図1に示すように、シール部は、パウチ10の外縁に沿って延びる外縁シール部を有する。外縁シール部は、下部12に広がる下部シール部12a、第1側部13に沿って延びる第1側部シール部13a、及び、第2側部14に沿って延びる第2側部シール部14aを含む。また、シール部は、注出口部20の注出流路21を画定する注出口シール部22を含む。図1に示すように注出口部20がパウチ10の上部11と第1側部シール部13aとの間の隅部に形成される場合、注出口シール部22は第1側部シール部13aに接続されている。
内容物が収容されていない状態のパウチ10においては、図1に示すように、パウチ10の上部11は開口部11bになっている。パウチ10に内容物を収容した後、表面フィルム15の内面と裏面フィルム16の内面とを上部11において接合することにより、注出口シール部22及び第2側部14に接続される上部シール部が形成されてパウチ10が封止される。
上部シール部、第1側部シール部13a、第2側部シール部14a及び注出口シール部22は、表面フィルム15の内面と裏面フィルム16の内面とを接合することによって構成されるシール部である。一方、下部シール部12aは、表面フィルム15の内面と下部フィルム17の内面とを接合することによって構成されるシール部、及び、裏面フィルム16の内面と下部フィルム17の内面とを接合することによって構成されるシール部を含む。
対向するフィルム同士を接合してパウチ10を封止することができる限りにおいて、シール部を形成するための方法が特に限られることはない。例えば、加熱などによってフィルムの内面を溶融させ、内面同士を溶着させることによって、すなわちヒートシールによって、シール部を形成してもよい。若しくは、接着剤などを用いて対向するフィルムの内面同士を接着することによって、シール部を形成してもよい。
次に、注出口部20について詳細に説明する。注出口部20の注出口シール部22は、図1に示すように、第1シール部23、第2シール部24及び連結シール部25を有する。第1シール部23は、パウチ10の上部11側に位置しており、注出流路21の上部11側の輪郭を画定している。第2シール部24は、注出流路21を挟んで第1シール部23と対向するようパウチ10の第1側部13側に位置しており、注出流路21の第1側部13側の輪郭を画定している。連結シール部25は、第1シール部23及び第2シール部24に接続され、注出流路21の先端に位置しており、注出流路21の先端の輪郭を画定している。
また、注出口部20は、開封開始手段26及び切り取り線30を有している。開封開始手段26は、使用者がパウチ10を引き裂く際の起点となる部分であり、図1に示すように、パウチ10の上縁において注出口シール部22の第1シール部23に形成されている。開封開始手段26は、例えば、パウチ10の上縁において注出口シール部22の第1シール部23に形成されている切込みや切欠きを含む。
切り取り線30は、注出口シール部22の第1シール部23を部分的に破断させる際の経路となる部分である。切り取り線30は、注出口シール部22の一部を切り取り線30に沿って破断させることにより、注出口シール部22にタブを形成することができるよう構成されている。これにより、使用者が、タブを引っ張ることによってパウチ10を開封させることが可能になる。図1に示すように、切り取り線30は、開封開始手段26に隣接している。切り取り線30は、例えば、表面フィルム15及び裏面フィルム16を貫通する貫通部を含む。また、切り取り線30は、表面フィルム15及び裏面フィルム16に形成されているハーフカット部を含んでいてもよい。
図2は、注出口部20を拡大して示す正面図である。図2に示すように、切り取り線30は、第1部分31、第2部分32及び連結部分33を有していてもよい。第1部分31、第2部分32及び連結部分33はいずれも、表面フィルム15及び裏面フィルム16を貫通する貫通部又はハーフカット部を含む。第1部分31は、開封開始手段26から第1シール部23の下方の縁部(パウチの中心側に位置する縁部)に向かって直線的に延びている。第2部分32は、第1シール部23の下方の縁部に沿って易開封部28に向かって直線的に延びている。連結部分33は、第1繋ぎ部34を介して第1部分31に連結されており、また、第2繋ぎ部35を介して第2部分32に連結されている。図2に示すように、連結部分33は、下方(パウチの中心側)に向かって凸になるよう湾曲した形状を有していてもよい。第1繋ぎ部34及び第2繋ぎ部35などの繋ぎ部は、隣接する2つの貫通部を繋ぎ合わせる部分であり、表面フィルム15及び裏面フィルム16を含んでいる。
図2に示すように、切り取り線30は、易開封部28の側で第2部分32に連設されている第3部分36を更に有していてもよい。図2に示す例において、第2部分32と第3部分36との間には繋ぎ部が存在していない。第3部分36は、注出流路21に向かうよう延びている。第3部分36は、上方に向かって凸になるよう湾曲した形状を部分的に有していてもよい。第2部分32に第3部分36を連設することにより、パウチ10を開封する際、切り取り線30に沿って注出口シール部22が破断する際の破断方向を、第1シール部23の内縁23xに沿って延びる向きから、注出流路21に向かう向きへスムーズに変化させることができる。
図2において、符号33aは、連結部分33のうち最も下方に位置する部分(以下、最下点とも称する)を表す。好ましくは、第2部分32と連結部分33との間の第2繋ぎ部35は、最下点33aよりも上方に位置している。
図2において、符号33bは、連結部分33の中心点を表す。連結部分33の中心点33bは、第1部分31を連結部分33側に延長した延長線と、第2部分32を連結部分33側に延長した延長線と、が成す角の二等分線38が、連結部分33に交わる位置として定義される。好ましくは、上述の最下点33aは、中心点33bよりも第2部分32側に位置している。また、好ましくは、切り取り線30において、中心点33bよりも易開封部28側に位置する繋ぎ部は、第2繋ぎ部35のみである。
一方、切り取り線30において、中心点33bよりもパウチ10の上部側には複数の繋ぎ部が存在していてもよい。例えば、第1部分31が少なくとも1つの繋ぎ部31aを含んでいてもよい。図2に示す例において、第1部分31は1つの繋ぎ部31aを含む。この場合、中心点33bよりもパウチ10の上部側に存在する繋ぎ部は、第1繋ぎ部34、及び、第1部分31の繋ぎ部31aという2つである。
切り取り線30が延びる方向における繋ぎ部の寸法は、好ましくは0.2mm以上であり、より好ましくは0.4mm以上である。これにより、搬送時などにパウチ10に加わる衝撃に起因して繋ぎ部が意図せずして破断してしまうことを抑制することができる。また、切り取り線30が延びる方向における繋ぎ部の寸法は、好ましくは1.5mm以下であり、より好ましくは1.2mm以下である。これにより、使用者がパウチ10を開封する際、適度な力で繋ぎ部を破断させることができる。
切り取り線30の複数の繋ぎ部の寸法は、同一であってもよく、異なっていてもよい。例えば、第2繋ぎ部35の寸法は、第1部分31の繋ぎ部31aの寸法よりも小さくてもよい。また、第1繋ぎ部34の寸法は、第1部分31の繋ぎ部31aの寸法よりも小さくてもよい。
次に、図3を参照して、切り取り線30の寸法などについて説明する。
図3において、符号L1は、連結部分33のうち連結部分33の最下点33aと第2繋ぎ部35との間に位置する部分の長さを表す。長さL1は、好ましくは2.0mm以上であり、より好ましくは3.0mm以上である。これにより、第1繋ぎ部34や繋ぎ部31aなどの第1部分31側の繋ぎ部を破断させる際に、第2繋ぎ部35が意図せずして破断してしまうことを抑制することができる。また、長さL1は、好ましくは6.0mm以下であり、より好ましくは5.0mm以下である。
図3において、符号L2は、連結部分33のうち連結部分33の中心点33bと第2繋ぎ部35との間に位置する部分の長さを表す。長さL2は、好ましくは4.0mm以上であり、より好ましくは5.0mm以上である。これにより、第1繋ぎ部34や繋ぎ部31aなどの第1部分31側の繋ぎ部を破断させる際に、第2繋ぎ部35が意図せずして破断してしまうことを抑制することができる。また、長さL2は、好ましくは8.0mm以下であり、より好ましくは6.0mm以下である。
図3において、符号L3は、第2部分32の長さを表す。長さL3は、好ましくは3.0mm以上であり、より好ましくは4.0mm以上である。これにより、易開封部28に沿って開封された後に残る注出口部20の長さを、ボトルの口部に差し込まれた注出口部20から内容物を安定に抽出することができる程度に確保することができる。また、長さL3は、好ましくは10.0mm以下であり、より好ましくは8.0mm以下である。
図3において、符号rは、中心点33bにおける連結部分33の曲率半径を表す。曲率半径rは、好ましくは1.5mm以上であり、より好ましくは2.0mm以上である。また、曲率半径rは、好ましくは4.0mm以下であり、より好ましくは3.0mm以下である。
次に、図2を参照して、易開封部28について説明する。図2に示すように、易開封部28は、注出流路21を横切って注出口シール部22の第1シール部23及び第2シール部24に至るように延びる複数の易開封線28aを含んでいてもよい。好ましくは、易開封部28は、少なくとも3本の易開封線28aを含む。図2に示す例において、易開封部28は、注出流路21が延びる方向に並ぶ5本の易開封線28aを含む。易開封線28aは、例えば、レーザー加工やカッターなどで表面フィルム15及び裏面フィルム16に形成された形成されたハーフカット線である。
好ましくは、図2に示すように、切り取り線30の第3部分36は、複数の易開封線28aのうち最も注出流路21の先端側に位置する易開封線28a及び最も収容部19側に位置する易開封線28aに接しないよう、構成されている。また、切り取り線30の第3部分36は、複数の易開封線28aのうち、最も注出流路21の先端側に位置する易開封線28a及び最も収容部19側に位置する易開封線28a以外の易開封線28aに接するよう、構成されている。これにより、使用者がパウチ10を開封する際、第3部分36から注出口シール部22の第2シール部24に向かって生じる注出口部20の破断が、易開封部28から逸脱した部分に至ってしまうことを抑制することができる。
(フィルム)
次に、表面フィルム15、裏面フィルム16及び下部フィルム17を構成する包装材料40の層構成の一例について、図4を参照して説明する。図4に示すように、包装材料40は、少なくとも基材層50及びシーラント層60を含む。図4に示す例においては、シーラント層60が、包装材料40の内面40xを構成している。また、基材層50が、包装材料40の外面40yを構成している。包装材料40の厚みは、例えば45μm以上且つ220μm以下である。
基材層50を構成する材料としては、例えばポリエチレンテレフタレートやポリプロピレンやナイロンなどのプラスチックや紙などを用いることができる。基材層50は、熱溶着によってシール部を形成する際に求められる高い耐熱性を有している。基材層50がプラスチックの場合、一軸または二軸に延伸されていてもよい。また、基材層50には、製品情報を示したり美感を付与したりするための印刷表示が施されていてもよい。印刷表示としては、文字、数字、記号、図形、絵柄などを挙げることができる。基材層50がプラスチックの場合、基材層50の厚みは、例えば4μm以上且つ30μm以下である。基材層50が紙の場合、基材層50の厚み(坪量)は、例えば20g/m以上且つ100g/m以下である。
シーラント層60を構成する材料としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンを用いることができる。シーラント層60の厚みは、例えば40μm以上且つ160μm以下である。
シーラント層60及び基材層50を積層する方法としては、溶融押出法、ドライラミネート法などを挙げることができる。溶融押出法においては、基材層50の上にシーラント層60を構成する材料を押し出す。ドライラミネート法においては、フィルム状のシーラント層60とフィルム状の基材層50とを、接着剤を用いて貼り合わせる。
包装材料40は、シーラント層60及び基材層50以外の層を含んでいてもよい。例えば、包装材料40は、シーラント層60と基材層50との間に位置する機能層を更に含んでいてもよい。
機能層としては、水蒸気その他のガスバリア性、遮光性、各種の機械的強度など、必要とされる性能に応じて、適切なものが選択され得る。例えば、機能層がガスバリア層の場合、アルミニウムなどの無機物や酸化アルミニウムや酸化珪素などの無機酸化物の蒸着層などが設けられ得る。その他にも、ガスバリア層として、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)や、ナイロンMXD6などの芳香族ポリアミドなどの、ガスバリア性を有する樹脂層を設けてもよい。このようなガスバリア層を設けることにより、酸素や水蒸気がパウチ10の内部に浸入することを抑制することができる。また、機械的強度を付与するために、機能層として、支持体を設けてもよい。支持体としては、基材層と同じものを用いることができる。例えば、支持体として、延伸ナイロンフィルムを設けてもよい。この場合、パウチ10の耐突き刺し性を高めることができる。
機能層は、シーラント層60と基材層50との間ではなく、基材層50のシーラント層60とは反対側の面に設けられていてもよい。
なお、表面フィルム15、裏面フィルム16及び下部フィルム17を構成する包装材料40の層構成は、上述したものに限定されないことは言うまでもない。また、表面フィルム15の層構成、裏面フィルム16の層構成、及び下部フィルム17の層構成は、同一であってもよく、異なっていてもよい。
開封方法
次に、パウチ10の開封方法について、図5及び図6を参照して説明する。
まず、使用者は、開封開始手段26を起点として、切り取り線30の第1部分31に沿って注出口シール部22の第1シール部23を破断させる。例えば、使用者は、切り取り線30の繋ぎ部31a及び第1繋ぎ部34に下方へ向かう力を加えて、繋ぎ部31a及び第1繋ぎ部34を破断させる。これにより、図5において符号37で示すように、第1シール部23の一部分が、使用者が力を加えるためのタブ37として、第1シール部23のその他の部分から分離される。図5は、切り取り線30に沿った注出口シール部22の第1シール部23の破断が連結部分33の最下点33aまで到達した状態を示している。
ところで、切り取り線30の繋ぎ部31a及び第1繋ぎ部34に加えられる力が大きい場合、第1シール部23の破断が、使用者の予想を超えて進行してしまうことが考えられる。例えば、最下点33aよりも易開封部28側の位置まで進行することが考えられる。この際、破断が第3部分36を超えて易開封部28まで進行すると、使用者の意図に反して注出流路21が開封され、内容物が漏れ出るという事態が生じ得る。
ここで本実施の形態においては、上述のように、第2部分32と連結部分33との間の第2繋ぎ部35が、最下点33aよりも上方に位置している。このため、第1シール部23の破断が、使用者の予想を超えて進行した場合であっても、図6に示すように、第1シール部23の破断を、第2部分32と連結部分33との間の第2繋ぎ部35で停止させ易くなる。これにより、使用者の意図に反して注出流路21が開封され、内容物が漏れ出てしまうことを抑制することができる。
10 パウチ
11 上部
11b 開口部
12 下部
12a 下部シール部
13 第1側部
13a 第1側部シール部
14 第2側部
14a 第2側部シール部
15 表面フィルム
16 裏面フィルム
17 下部フィルム
18 本体部
19 収容部
20 注出口部
21 注出流路
22 注出口シール部
23 第1シール部
23x 内縁
24 第2シール部
24x 内縁
25 連結シール部
26 開封開始手段
28 易開封部
28a 易開封線
30 切り取り線
31 第1部分
31a 繋ぎ部
32 第2部分
33 連結部分
33a 最下点
33b 中心点
34 第1繋ぎ部
35 第2繋ぎ部
36 第3部分
37 タブ
38 二等分線

Claims (6)

  1. 流動性を有する内容物を収容するパウチであって、
    内容物が収容される収容部を含む本体部と、
    前記本体部の前記収容部に接続されている注出流路を含み、前記パウチの上部と側部との間の隅部に位置する注出口部と、
    前記注出流路を横切るように延びる易開封部と、を備え、
    前記注出口部は、前記パウチの前記上部側に位置する第1シール部と、前記注出流路を挟んで前記第1シール部と対向し、前記パウチの前記側部側に位置する第2シール部と、前記第1シール部及び前記第2シール部に接続され、前記注出流路の先端に位置する連結シール部と、前記パウチの上縁において前記第1シール部に形成されている開封開始手段と、前記開封開始手段に隣接し、前記第1シール部に形成されている切り取り線と、を有し、
    前記切り取り線は、前記開封開始手段から前記第1シール部の下方の縁部に向かって直線的に延びる第1部分と、前記第1シール部の下方の縁部に沿って前記易開封部に向かって延びる第2部分と、第1繋ぎ部を介して前記第1部分に連結され、第2繋ぎ部を介して前記第2部分に連結され、下方に向かって凸になるよう湾曲している連結部分と、前記易開封部の側で前記第2部分に連設され、前記注出流路に向かうよう延びる第3部分と、を有し、
    前記切り取り線の前記第1部分の延長線と前記第2部分の延長線とが成す角の二等分線が前記連結部分に交わる位置を前記連結部分の中心点と称する場合、前記切り取り線において、前記中心点よりも前記易開封部の側に位置する繋ぎ部は、前記第2繋ぎ部のみであり、
    前記第2部分の長さが3.0mm以上であり、
    前記第1部分の延長線と前記第2部分の延長線とが成す角が鋭角である、パウチ。
  2. 前記切り取り線の前記第2繋ぎ部は、前記連結部分の最下点よりも上方に位置している、請求項1に記載のパウチ。
  3. 前記連結部分のうち前記連結部分の前記最下点と前記第2繋ぎ部との間に位置する部分の長さが2.0mm以上である、請求項2に記載のパウチ。
  4. 前記連結部分のうち前記連結部分の前記中心点と前記第2繋ぎ部との間に位置する部分の長さが4.0mm以上である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のパウチ。
  5. 前記切り取り線の前記第1部分は、少なくとも1つの繋ぎ部を含む、請求項1乃至のいずれか一項に記載のパウチ。
  6. 前記易開封部は、少なくとも3本の易開封線を含み、
    前記切り取り線の前記第3部分は、複数の前記易開封線のうち最も前記注出流路の先端側に位置する前記易開封線及び最も前記収容部側に位置する易開封線に接していない、請求項1乃至のいずれか一項に記載のパウチ。
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