JP5118695B2 - 内燃機関用スパークプラグ及びスパークプラグの製造方法 - Google Patents

内燃機関用スパークプラグ及びスパークプラグの製造方法 Download PDF

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    • H01T21/02Apparatus or processes specially adapted for the manufacture or maintenance of spark gaps or sparking plugs of sparking plugs

Description

本発明は、内燃機関に使用されるスパークプラグ、及び、スパークプラグの製造方法に関する。
自動車エンジン等の内燃機関用のスパークプラグは、例えば、軸線方向に延びる中心電極と、その外側に設けられた絶縁体と、当該絶縁体の外側に設けられた筒状の主体金具と、基端部が前記主体金具の先端部から延びる接地電極とを備える。接地電極は、断面矩形状をなし、その先端部内側面が前記中心電極の先端部と対向するように配置され、これにより、中心電極の先端部及び接地電極の先端部間に火花放電間隙が形成される。また、中心電極や接地電極の先端部に、貴金属合金よりなるチップ(貴金属チップ)を接合することで、耐火花消耗性の向上を図ることが考えられている。
近年、出力や燃費の向上、及び、メンテナンスフリーを実現すべく、着火性及び耐久性の両面において優れた性能を有するものが要求されている。そこで、着火性の向上を図るべく、中心電極に比較的小径の貴金属チップを接合するとともに、接地電極先端部の体積を比較的減少させつつ、当該接地電極先端部に貴金属チップを接合する技術が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
特許第3980279号公報
ところが、このような形態の電極間における火花放電について鑑みると、両電極に設けられた貴金属チップ間だけでなく、中心電極側の貴金属チップと、接地電極(母材)との間で火花放電が生じてしまうおそれがある。ここで、一般的に接地電極は、貴金属チップと比較して耐火花消耗性の面で劣るため、接地電極の偏消耗、ひいては接地電極用貴金属チップの脱落という事態を招いてしまうおそれがあり、十分な耐久性を実現できないことが懸念される。
また、燃料噴射装置と火花放電間隙との間に接地電極が存在するような位置関係で、スパークプラグが取付けられてしまうと、噴射された燃料が接地電極の背面に当たってしまうおそれがある。つまり、接地電極の存在によって混合気の供給が阻害されてしまい、着火性が低下してしまうおそれがある。そのため、上記技術を用いたことによる着火性の向上効果が十分に奏されないおそれがある。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、十分な耐久性を具備するとともに、取付状態に関わらず優れた着火性を有する内燃機関用スパークプラグ及び当該内燃機関用スパークプラグの製造方法を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各構成につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果を付記する。
構成1.本構成の内燃機関用スパークプラグは、
軸線方向に延びる棒状の中心電極と、
前記中心電極の外周に設けられた略円筒状の絶縁体と、
前記絶縁体の外周に設けられた略円筒状の主体金具と、
前記主体金具の先端部から延び、先端が前記中心電極に向けて曲げられて配置された接地電極と、
前記中心電極の先端に接合される中心電極用貴金属チップと、
前記接地電極の側面部のうち、前記中心電極側に位置する中心電極側側面部の先端側に接合され、かつ、自身の先端部が前記接地電極の先端部から前記軸線に向けて突出するとともに、自身の前記中心電極側の側面部が前記接地電極の前記中心電極側側面部から突出する接地電極用貴金属チップとを備え、
前記中心電極用貴金属チップ及び前記接地電極用貴金属チップ間に間隙を有するとともに、前記軸線方向に沿って前記中心電極用貴金属チップの外周面を延ばしてなる仮想外周面内に、前記接地電極用貴金属チップが存在してなる内燃機関用スパークプラグであって、
前記接地電極の先端部から前記接地電極用貴金属チップの先端部までの最短距離であるチップ先端突出長を0.5mm以上1.5mm以下とするとともに、
前記接地電極の前記中心電極側側面部から前記接地電極用貴金属チップの前記中心電極側の側面部までの最短距離であるチップ側面突出長を0.15mm以上0.6mm以下とし、さらに、
前記接地電極は、
前記中心電極側側面部の背面に位置する背面側側面部と、
前記中心電極側側面部及び前記背面側側面部間に位置する側面部とを有するとともに、
前記各側面部のうち、それぞれ隣合う前記側面部間に、面取り部及び湾曲面部のいずれか一方が形成されてなり、
前記面取り部については、前記接地電極の中心軸と直交する断面における、前記接地電極の厚さ方向に沿った厚さ方向長さを0.2mm以上とするとともに、前記接地電極の幅方向に沿った幅方向長さを0.2mm以上とし、
前記湾曲面部については、前記接地電極の中心軸と直交する断面における曲率半径を0.2mm以上とし
前記接地電極用貴金属チップと前記接地電極の中心電極側側面部との境界部分のうち、少なくとも前記接地電極の中心軸方向に沿った部分を覆うようにして、前記接地電極と同一の金属素材を含む膨出部を形成するとともに、
前記接地電極の中心電極側側面部に対する前記膨出部の高さを0.1mm以上としたことを特徴とする。
上記構成1によれば、中心電極及び接地電極には、貴金属合金よりなる中心電極用貴金属チップ及び接地電極用貴金属チップが設けられているため、耐火花消耗性の向上を図ることができる。
さらに、本構成1によれば、接地電極の各側面部の間には、面取り部又は湾曲面部が設けられている。ここでまず、中心電極側側面部に隣接する面取り部(間隙側面取り部)や湾曲面部(間隙側湾曲面部)の作用効果について説明すると、当該間隙側面取り部、又は、間隙側湾曲面部が設けられることで、前記中心電極側側面部と、当該中心電極側側面部の隣に位置する両側面部との間において電界が集中しやすいいわゆる角部(エッジ部分)が形成されない。このため、中心電極用貴金属チップと接地電極(母材)との間における火花放電の発生を抑制することができ、比較的耐久性に優れた両貴金属チップ間での火花放電を生じやすくすることができる。これにより、接地電極の偏消耗を抑制することができ、耐久性の向上を図ることができる。
また、このように両貴金属チップ間で火花放電を生じやすくすることにより、火炎核の発生場所を接地電極から比較的離間した位置とすることができる。これにより、火炎核の成長に十分なスペースを確保することができるとともに、接地電極によって火炎核の熱が引かれてしまうことを抑制することができる。その結果、火炎核の成長促進を図ることができ、着火性の向上を図ることができる。
次に、前記背面側側面部に隣接する面取り部(背面側面取り部)や湾曲面部(背面側湾曲面部)の作用効果について説明すると、燃料噴射装置と火花放電間隙との間に接地電極が位置するよう、スパークプラグが取付けられた場合であっても、背面側面取り部又は背面側湾曲面部が設けられていることから、噴射された燃料を含む混合気は、接地電極を回り込んで両貴金属チップ間の間隙(火花放電間隙)へ比較的スムーズに流入する。これにより、混合気が十分に供給されないことに起因する着火性の低下をより確実に防止することができる。
さらに、本構成1によれば、チップ先端突出長が0.5mm以上1.5mm以下とされている。すなわち、接地電極用貴金属チップの先端部は、接地電極の先端部から軸線方向に向けて突出するように設けられている。従って、接地電極を火花放電間隙から比較的離間させることができるため、火炎核の成長に与するスペースをより確保することができるとともに、接地電極によって火炎核の熱が引かれてしまうことを一層抑制することができる。その結果、着火性のより一層の向上を図ることができる。
また、このように接地電極用貴金属チップが接地電極の先端部から突出するように構成されていることで、中心電極用貴金属チップ及び接地電極間の距離を比較的増大させることができ、ひいては両者の間における火花放電の発生をより確実に抑制することができる。そのため、接地電極の偏消耗を一層抑制することができ、耐久性のより一層の向上を図ることができる。
併せて、本構成1によれば、チップ側面突出長が0.15mm以上0.6mm以下とされている。すなわち、接地電極の中心電極側側面部から、接地電極用貴金属チップの中心電極側の側面部が突出するように構成されている。これにより、火花放電を両貴金属チップ間においてより確実に発生させることができるとともに、接地電極によって火炎核の熱が引かれてしまうことをより一層確実に抑制することができる。その結果、着火性及び耐久性の更なる向上を図ることができる。
以上より、本構成1を採用することで、各部位によって発揮される効果が複合的に作用し、これらの相互作用により、着火性及び耐久性の飛躍的な向上を図ることができる。
尚、チップ先端突出長が0.5mm未満である場合には、上述の作用効果が十分に奏されないおそれがある。一方で、チップ先端突出長が1.5mmを越える場合には、接地電極用貴金属チップの熱引き性能が低下してしまい、耐久性の低下を招いてしまうおそれがある。
また、チップ側面突出長が0.15mm未満である場合には、上述の作用効果が十分に奏されないおそれがある。一方で、チップ側面突出長が0.6mmを越える場合には、接地電極が燃焼室の中心側に近づきすぎて、接地電極が高温となってしまうため、接地電極用貴金属チップの熱引き性能が低下し、ひいては耐久性の低下を招いてしまうおそれがある。
加えて、接地電極の中心軸に直交する断面における、面取り部の接地電極の厚さ方向に沿った厚さ方向長さが0.2mm未満である場合、又は、接地電極の幅方向に沿った幅方向長さが0.2mm未満である場合には、上述した面取り部を設けることによる作用効果が十分に奏されないおそれがある。また、接地電極の中心軸に直交する断面における、湾曲面部の曲率半径が0.2mm未満である場合には、上述の作用効果が十分に奏されないおそれがある。
尚、接地電極用貴金属チップを接地電極の先端部から突出させるに際して、本構成1のように軸線方向に向けて突出させる場合と、軸線方向に沿って中心電極側へと突出させる場合(例えば、特許第3702838号公報等)とが考えられる。しかしながら、後者の場合であって、火炎核の成長を促進すべく、十分に大きな火花放電間隙を設けようとすると、接地電極は燃焼室の中心部分側へと比較的大きく突き出すこととなってしまう。そのため、接地電極に熱溶損等の不具合が生じやすくなってしまう。この点、本構成1を採用することで、接地電極の燃焼室中心部分側への突き出し量を比較的小さくすることができる。このため、接地電極の熱溶損等の不具合を抑制することができ、この点においても、耐久性の向上に寄与し得るといえる。
また、構成1によれば、膨出部が、0.1mm以上の高さをもって形成されている。このため、接地電極用貴金属チップと接地電極との境界部分(接合部分)における酸化スケールの進展を一層抑制することができ、ひいては接地電極からの接地電極用貴金属チップの剥離をより一層確実に防止することができる。
構成2.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1において、前記チップ側面突出長を0.3mm以上としたことを特徴とする。
上記構成2によれば、チップ側面突出長が0.3mm以上となるように構成されている。これにより、火花放電を両貴金属チップ間においてより一層確実に発生させることができる。また、接地電極によって火炎核の熱が引かれてしまうことをより確実に防止することができる。すなわち、本構成2を採用することで、着火性及び耐久性のより一層の向上を図ることができる。
構成3.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1又は2において、前記チップ先端突出長を1mm以上としたことを特徴とする。
上記構成3によれば、接地電極の先端部から接地電極用貴金属チップの先端部までのチップ先端突出長が1mm以上とされている。このため、接地電極を火花放電間隙から一層離間させることができる。従って、火炎核の成長に与するスペースをより一層確保することができるとともに、接地電極によって火炎核の熱が引かれてしまうことを一層抑制することができる。その結果、着火性の一層の向上を図ることができる。
併せて、本構成3を採用することで、中心電極用貴金属チップ及び接地電極間の距離を一層増大させることができ、ひいては両者間における火花放電の発生をより確実に抑制することができる。これにより、接地電極の偏消耗をより一層抑制することができ、耐久性の一層の向上を図ることができる。
構成4.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1乃至3のいずれかにおいて、前記接地電極用貴金属チップと前記接地電極の中心電極側側面部との境界部分のうち、少なくとも前記接地電極の中心軸方向に沿った部分を覆うようにして、前記接地電極と同一の金属素材を含む膨出部を形成し、
前記接地電極の先端部を基準とし、前記軸線方向の先端側から見て、前記接地電極の根元側に接近する方向を−方向、前記接地電極の根元側から離間する方向を+方向としたときの、前記接地電極の先端部及び前記仮想外周面の間の最短距離である電極間距離を−0.1mm以上とするとともに、
前記接地電極の中心電極側側面部に対する前記接地電極用貴金属チップの前記中心電極側の側面部の突出方向に沿った、前記膨出部と前記接地電極用貴金属チップの前記中心電極側の側面部との間の最短距離をFとし、前記間隙の最短距離をGとしたとき、
F≧0.1G
を満たすように構成したことを特徴とする。
上記構成4によれば、接地電極用貴金属チップと接地電極の中心電極側側面部との境界部分のうち、少なくとも接地電極の中心軸方向に沿った部分を覆うようにして、膨出部が形成されている。従って、接地電極用貴金属チップと接地電極との境界部分に対する酸素の侵入を防止することができ、前記境界部分における酸化スケールの進展をより確実に抑制することができる。その結果、接地電極からの接地電極用貴金属チップの剥離を効果的に防止することができる。
一方、前記膨出部を形成することで、前記中心電極用貴金属チップと前記膨出部との間における火花放電の発生が懸念される。この点、本構成4によれば、前記電極間距離が−0.1mm以上とされており、さらに、膨出部と接地電極用貴金属チップの中心電極側の側面部との間の最短距離Fが、前記間隙(火花放電間隙)の最短距離Gの0.1倍以上と比較的大きなものとされている。これにより、中心電極用貴金属チップと膨出部との間の間隙が十分な大きさをもって形成されることとなり、両者の間における火花放電の発生を効果的に抑制することができる。その結果、着火性及び耐久性の更なる向上を図ることができる。
尚、前記電極間距離が−0.1mm未満である場合には、膨出部と中心電極用貴金属チップとの間の距離を十分に大きなものとすることができず、上述の作用効果が十分に奏されないおそれがある。
構成5.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1乃至4のいずれかにおいて、前記接地電極の先端部を基準とし、前記軸線方向の先端側から見て、前記接地電極の根元側に接近する方向を−方向、前記接地電極の根元側から離間する方向を+方向としたときの、前記接地電極の先端部及び前記仮想外周面の間の最短距離である電極間距離を+0.1mm以上+0.8mm以下としたことを特徴とする。
上記構成5によれば、中心電極用貴金属チップ及び接地電極間の距離を比較的大きなものとすることができる。これにより、火炎核の広がるスペースをより一層大きく確保することができ、着火性の一層の向上を図ることができる。
尚、電極間距離が+0.8mmを越える場合には、接地電極のボリュームの減少を余儀なくされ、ひいては接地電極用貴金属チップの熱引き性能が低下してしまうおそれがある。
構成6.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成5において、前記接地電極用貴金属チップと前記接地電極の中心電極側側面部との境界部分のうち、少なくとも前記接地電極の中心軸方向に沿った部分を覆うようにして、前記接地電極と同一の金属素材を含む膨出部を形成するとともに、
前記接地電極の中心電極側側面部に対する前記接地電極用貴金属チップの前記中心電極側の側面部の突出方向に沿った、前記膨出部と前記接地電極用貴金属チップの前記中心電極側の側面部との間の最短距離をFとし、前記間隙(火花放電間隙)の最短距離をGとしたとき、
F≧0.05G
を満たすように構成したことを特徴とする。
上記構成6によれば、F≧0.05Gとされており、上記構成4と比較して、接地電極用貴金属チップの中心電極側の側面部と膨出部との間の最短距離を比較的小さくすることができる。すなわち、膨出部の高さをより大きくして形成することができ、接地電極用貴金属チップと接地電極との境界部分における酸化スケールの進展をより一層確実に防止することができる。一方で、膨出部を大きくすることで、膨出部が接地電極用貴金属チップの中心電極側の側面部に接近し、ひいては膨出部と中心電極用貴金属チップとの間における火花放電の発生が懸念されるが、本構成6によれば、電極間距離が+0.1mm以上と十分に大きく確保されている。そのため、膨出部と中心電極用貴金属チップとの間の距離を十分に確保することができ、上述の懸念を払拭することができる。
構成7.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成5又は6において、前記中心電極側側面部と、当該中心電極側側面部に隣り合う前記側面部との間に形成された、前記面取り部である間隙側面取り部、又は、前記湾曲面部である間隙側湾曲面部の幅を、
前記背面側側面部と、当該背面側側面部に隣り合う前記側面部との間に形成された前記面取り部である背面側面取り部、又は、前記湾曲面部である背面側湾曲面部の幅よりも小さくしたことを特徴とする。
上記構成7によれば、間隙側面取り部(間隙側湾曲面部)の幅が、背面側面取り部(背面側湾曲面部)の幅よりも小さくされている。従って、例えば、間隙側面取り部(間隙側湾曲面部)の幅と背面側面取り部(背面側湾曲面部)の幅とをほぼ同じ大きさに設定した場合と比較して、接地電極をより太くすることができ、接地電極の機械的強度(耐久性)の向上を図ることができる。尚、間隙側面取り部(間隙側湾曲面部)の幅が大きいほど、接地電極と中心電極用貴金属チップとの間における火花放電の抑制効果がより優れたものとなるが、電極間距離が+0.1mm以上と十分に大きく確保されているため、間隙側面取り部(間隙側湾曲面部)の幅を比較的小さくしたとしても、接地電極と中心電極用貴金属チップとの間における火花放電の抑制効果が十分に奏される。
構成8.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1乃至7のいずれかにおいて、前記接地電極用貴金属チップは、角柱状をなすことを特徴とする。
上記構成8のように、接地電極用貴金属チップが角柱状をなすように構成することで、当該接地電極用貴金属チップは電界強度が比較的大きな角部を具備することとなる。そのため、中心電極用貴金属チップ及び接地電極用貴金属チップ間における火花放電を一層生じやすくすることができる。換言すれば、中心電極用貴金属チップ及び接地電極間における火花放電を一層生じにくくすることができるため、接地電極の偏消耗を一層確実に防止でき、耐久性の更なる向上を図ることができる。
構成9.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1乃至8のいずれかにおいて、前記接地電極用貴金属チップは、白金(Pt)を主成分とするとともに、2質量%以上30質量%以下のニッケル(Ni)、3質量%以上40質量%以下のイリジウム(Ir)、及び、3質量%以上45質量%以下のロジウム(Rh)のいずれかを含有してなることを特徴とする。
上記構成9によれば、接地電極用貴金属チップは、Ptを主成分とするとともに、2質量%以上30質量%以下のNi、3質量%以上40質量%以下のIr、及び、3質量%以上45質量%以下のRhのいずれかを含有して構成されている。これにより、接地電極用貴金属チップの強度向上を図ることができ、ひいては耐久性の一層の向上を図ることができる。
構成10.本構成の内燃機関用スパークプラグは、上記構成1乃至のいずれかにおいて、前記接地電極用貴金属チップと前記接地電極の中心電極側側面部との前記接地電極の中心軸方向に沿った境界部分を覆うようにして、前記接地電極と同一の金属素材を含む膨出部を形成するとともに、
前記中心電極側側面部の幅方向に沿った、前記中心電極側側面部と当該中心電極側側面部に隣り合う前記側面部との間に形成された前記面取り部又は前記湾曲面部、及び、前記膨出部の間の最短距離を0.2mm以上としたことを特徴とする。
上述したように、接地電極用貴金属チップと接地電極との境界部分の酸化を防止するためには膨出部を設けることが有意であるが、膨出部が面取り部や湾曲面部にまで至ってしまうと、面取り部等を設けたことによる上述の作用効果が十分に奏されないおそれがある。
この点、上記構成10によれば、間隙側面取り部又は間隙側湾曲面部と、膨出部との間の接地電極の中心電極側側面部の幅方向に沿った最短距離が0.2mm以上とされており、間隙側面取り部等(間隙側湾曲面部)と膨出部との間に十分な距離が形成されている。すなわち、膨出部が間隙側面取り部(間隙側湾曲面部)に至ってしまうことをより確実に防止することができ、間隙側面取り部(間隙側湾曲面部)を設けたことによる上述の作用効果がより確実に奏されることとなる。
構成11.本構成のスパークプラグの製造方法は、上記構成1乃至10のいずれかに記載の内燃機関用スパークプラグを製造するためのスパークプラグの製造方法であって、
前記接地電極及び前記接地電極用貴金属チップを、抵抗溶接によって接合する接合工程を備え、
前記接合工程に際しては、前記接地電極に対する前記接地電極用貴金属チップの前記接地電極の先端側への相対移動を規制する相対移動規制手段を用いることを特徴とする。
抵抗溶接によって、接地電極に接地電極用貴金属チップを接合する場合には、一般的に、次のようにして両者が接合される。すなわち、図18に示すように、接地電極27及び接地電極用貴金属チップ32を抵抗溶接用の一対の電極D1,D2によって挟み込みつつ、両電極D1,D2間を通電することによって、接地電極27に対して接地電極用貴金属チップ32が接合される。ここで、上記構成1等のように、接地電極27の先端部27tから接地電極用貴金属チップ32の先端部32tが突出するようにして両者が接合される場合には、接合時に、接地電極用貴金属チップ32が接地電極27の先端側(図の白抜き矢印方向)へと移動してしまうおそれがある。
この点、本構成11によれば、相対移動規制手段を用いることによって、接合工程における、接地電極用貴金属チップの接地電極の先端側へと相対移動を防止することができる。これにより、接地電極用貴金属チップを、接地電極の適切な位置により確実に接合することができる。結果として、上記構成1等の作用効果を奏するスパークプラグをさほどの困難を伴うことなく製造することができる。
尚、抵抗溶接時において、接地電極用貴金属チップが相対移動規制手段を押圧することとなり、ひいては接地電極用貴金属チップが潰れてしまうことが懸念されるが、上記構成9を採用することで、当該懸念を払拭することができる。すなわち、本構成11の製造方法を採用するにあたっては、接地電極用貴金属チップを上記構成9の材料組成により形成することがより好ましいといえる。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、内燃機関用スパークプラグ(以下、「スパークプラグ」と称す)1を示す一部破断正面図である。なお、図1では、スパークプラグ1の軸線CL1方向を図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ1の先端側、上側を後端側として説明する。
スパークプラグ1は、筒状をなす絶縁体としての絶縁碍子2、これを保持する筒状の主体金具3などから構成されるものである。
絶縁碍子2は、周知のようにアルミナ等を焼成して形成されており、その外形部において、後端側に形成された後端側胴部10と、当該後端側胴部10よりも先端側において径方向外向きに突出形成された大径部11と、当該大径部11よりも先端側においてこれよりも細径に形成された中胴部12と、当該中胴部12よりも先端側においてこれより細径に形成された脚長部13とを備えている。絶縁碍子2のうち、大径部11、中胴部12、及び、脚長部13の大部分は、主体金具3の内部に収容されている。そして、脚長部13と中胴部12との連接部にはテーパ状の段部14が形成されており、当該段部14にて絶縁碍子2が主体金具3に係止されている。
さらに、絶縁碍子2には、軸線CL1に沿って軸孔4が貫通形成されている。そして、当該軸孔4の先端部側には中心電極5が挿入、固定されている。中心電極5は、全体として棒状(円柱状)をなし、その先端部が絶縁碍子2の先端から突出している。また、中心電極5は、銅又は銅合金からなる内層5Aと、ニッケル(Ni)を主成分とするNi合金からなる外層5Bとにより構成されている。
また、軸孔4の後端部側には、絶縁碍子2の後端から突出した状態で端子電極6が挿入、固定されている。軸孔4の中心電極5と端子電極6との間には、円柱状の抵抗体7が配設されており、当該抵抗体7の両端部は、導電性のガラスシール層8,9を介して、中心電極5と端子電極6とにそれぞれ電気的に接続されている。
加えて、前記主体金具3は、低炭素鋼等の金属により筒状に形成されており、その外周面にはスパークプラグ1をエンジンヘッドに取付けるためのねじ部(雄ねじ部)15が形成されている。また、ねじ部15の後端側の外周面には座部16が形成され、ねじ部15後端のねじ首17にはリング状のガスケット18が嵌め込まれている。さらに、主体金具3の後端側には、主体金具3をエンジンヘッドに取付ける際にレンチ等の工具を係合させるための断面六角形状の工具係合部19が設けられるとともに、後端部において絶縁碍子2を保持するための加締め部20が設けられている。
また、主体金具3の内周面には、絶縁碍子2を係止するためのテーパ状の段部21が設けられている。そして、絶縁碍子2は、主体金具3の後端側から先端側に向かって挿入され、自身の段部14が主体金具3の段部21に係止された状態で、主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部20を形成することによって固定される。尚、絶縁碍子2及び主体金具3双方の段部14,21間には、円環状の板パッキン22が介在されている。これにより、燃焼室内の気密性を保持し、燃焼室内に晒される絶縁碍子2の脚長部13と主体金具3の内周面との隙間に入り込む燃料空気が外部に漏れないようになっている。
さらに、加締めによる密閉をより完全なものとするため、主体金具3の後端側においては、主体金具3と絶縁碍子2との間に環状のリング部材23,24が介在され、リング部材23,24間にはタルク(滑石)25の粉末が充填されている。すなわち、主体金具3は、板パッキン22、リング部材23,24及びタルク25を介して絶縁碍子2を保持している。
また、主体金具3の先端部(先端面)26には、Ni合金等で構成された接地電極27が接合されている。より詳しくは、接地電極27は、前記主体金具3の先端部26に対しその後端部が溶接されるとともに、その先端側が曲げ返されて構成されている。加えて、接地電極27は、外層27A及び内層27Bからなる2層構造となっている。本実施形態において、前記外層27AはNi合金〔例えば、インコネル600やインコネル601(いずれも登録商標)〕によって構成されている。一方、前記内層27Bは、前記Ni合金よりも良熱導電性金属である銅合金又は純銅によって構成されている。
加えて、本実施形態において、中止電極5の先端面には、貴金属合金〔例えば、白金(Pt)合金やイリジウム(Ir)合金等〕からなる円柱状の中心電極用貴金属チップ31が接合されている。より詳しくは、中心電極5を構成する金属成分、及び、中心電極用貴金属チップ31を構成する金属成分が溶融され、混じり合うことによって形成された溶融部35によって、中心電極5に対して中心電極用貴金属チップ31が接合されている。
また、接地電極27には、角柱状(本実施形態では、直方体状)の接地電極用貴金属チップ32が接合されている。より詳しくは、図2及び図3に示すように、接地電極用貴金属チップ32は、接地電極27の中心電極5側に位置する中心電極側側面部27s1に対し、自身の一端部の一部が埋め込まれるようにして抵抗溶接により接合されているとともに、接地電極の27の軸線CL1側の先端部27tから軸線CL1側(図の左側)に向けて突出している。さらに、中心電極用貴金属チップ31の外周面31gから軸線CL1に沿って延びる仮想外周面VGの内部に前記接地電極用貴金属チップ32が位置する一方で、仮想外周面VGの外部に前記接地電極27が位置するように構成されている。そして、中心電極用貴金属チップ31の先端部及び接地電極用貴金属チップ32の先端部間には、間隙としての火花放電間隙33が形成されている。
尚、本実施形態において、前記接地電極用貴金属チップ32は、Ptを主成分とするとともに、2質量%以上30質量%以下のNi、3質量%以上40質量%以下のIr、及び、3質量%以上45質量%以下のロジウム(Rh)のいずれかを含有してなる貴金属合金(例えば、Pt−10Ir合金等)によって構成されている。
ここで、本実施形態における接地電極27と接地電極用貴金属チップ32との位置関係等について説明する。本実施形態において、接地電極27の先端部27tから接地電極用貴金属チップ32の先端部32tまでの最短距離であるチップ先端突出長Aが、0.5mm以上1.5mm以下(例えば、1mm)とされている。
また、接地電極27の中心電極側側面部27s1から接地電極用貴金属チップ32の中心電極側の側面部までの最短距離であるチップ側面突出長Bが0.15mm以上0.6mm以下(例えば、0.3mm)とされている。
さらに、接地電極27の先端部27tを基準とし、前記軸線CL1方向の先端側から見て、接地電極27の根元側に接近する方向を−方向、接地電極27の根元側から離間する方向を+方向としたときの、27接地電極の先端部及び前記仮想外周面VGの間の最短距離である電極間距離Cが−0.1mm以上0.8mm以下(例えば、+0.1mm以上0.8mm以下)とされている。
次いで、本実施形態における接地電極27の側面部の形状について詳述する。図4に示すように、接地電極27の中心電極側側面部27s1と、当該中心電極側側面部27s1の背面に位置する背面側側面部27s2との間には、側面部27s3と、側面部27s4とが形成されている。本実施形態において、中心電極側側面部27s1の表面及び背面側側面部27s2の表面の間の距離(すなわち、接地電極27の厚さ)は、例えば1.3mmとされており、側面部27s3及び側面部27s4の間の距離(すなわち、接地電極27の幅)は、例えば2.7mmとされている(これらの数値はあくまでも例示である)。
加えて、側面部27s1,27s2,27s3,27s4のうち、それぞれ隣合う側面部の間には、第1の面取り部27m1、第2の面取り部27m2、第3の面取り部27m3、及び、第4の面取り部27m4が形成されている(尚、第1の面取り部27m1及び第2の面取り部27m2を「間隙側面取り部」と称し、第3の面取り部27m3及び第4の面取り部27m4を「背面側面取り部」と称す)。
さらに、接地電極27の中心線(中心軸)CL2と直交する断面において、第1の面取り部27m1は、接地電極27の厚さ方向に沿った厚さ方向長さa1が0.2mm以上(例えば、0.4mm)とされており、接地電極27の幅方向に沿った幅方向長さb1が0.2mm以上(例えば、0.4mm)とされている。同様に、第2の面取り部27m2についても,接地電極27の厚さ方向に沿った厚さ方向長さa2が0.2mm以上(例えば、0.4mm)とされるとともに、接地電極27の幅方向に沿った幅方向長さb2が0.2mm以上(例えば、0.4mm)とされている。
また、第3の面取り部27m3、及び、第4の面取り部27m4についても、接地電極27の厚さ方向に沿った厚さ方向長さc1,c2がそれぞれ0.2mm以上(例えば、0.4mm)とされており、接地電極27の幅方向に沿った幅方向長さd1,d2がそれぞれ0.2mm以上(例えば、0.4mm)とされている。尚、本実施形態においては、厚さ方向長さa1,a2が同一長とされており、幅方向長さb1,b2が同一長とされている。さらに、厚さ方向長さc1,c2が同一長とされており、幅方向長さd1,d2が同一長とされている。
尚、図5に示すように、各面取り部27m1,27m2,27m3,27m4のうち少なくとも1つ(図では、第2の面取り部27m2及び第3の面取り部27m3にあたる部位)を、湾曲面状をなす湾曲面部27r1,27r2としてもよい。ここで、中心電極側側面部27s1に隣接する湾曲面部(間隙側湾曲面部)27r1は、前記中心線CL2と直交する断面において、その曲率半径RSが0.2mm以上(例えば、0.4mm)となるように設定されている。また、背面側側面部27s2に隣接する湾曲面部(背面側湾曲面部)27r2は、中心軸CL2と直交する断面において、その曲率半径RBが0.2mm以上(例えば、0.4mm)とされている。尚、間隙側湾曲面部27r1の曲率半径RSと、背面側湾曲面部27r2の曲率半径RBとを等しいものとする必要はなく、例えば、同図に示すように、間隙側湾曲面部27r1の曲率半径RSを背面側湾曲面部27r2の曲率半径RBよりも小さく設定することとしてもよい。
加えて、上述したように、接地電極用貴金属チップ32は、抵抗溶接により接地電極27に対して埋め込まれるようにして接合されている。そのため、図6等に示すように、接地電極用貴金属チップ32の側面部と接地電極27の中心電極側側面部27s1との境界部分のうち、少なくとも接地電極27の中心軸CL2方向に沿った部分を覆うようにして膨出部41が形成されている。当該膨出部41は、接地電極27の前記外層27を形成するNi合金と同一の金属素材を含んでなる。
さらに、本実施形態において、接地電極27の中心電極側側面部27s1に対する前記膨出部41の高さHは、0.1mm以上されている。また、接地電極27の中心電極側側面部27s1に対する接地電極用貴金属チップ32の中心電極5側の側面部の突出方向に沿った、膨出部41と接地電極用貴金属チップ32の中心電極5側の側面部との間の最短距離をFとし、前記火花放電間隙33の最短距離をGとしたとき、F≧0.05Gを満たすように形成されている。
併せて、前記第1の面取り部27m1と前記膨出部41との間の中心電極側側面部27s1の幅方向に沿った最短距離W1が、0.2mm以上とされており、さらに、前記第2の面取り部27m2と膨出部41との間の中心電極側側面部27s1の幅方向に沿った最短距離W2が0.2mm以上とされている。すなわち、膨出部41は、第1の面取り部27m1及び第2の面取り部27m2に至らないようにして形成されている。
次に、上記のように構成されてなるスパークプラグ1の製造方法について説明する。まず、主体金具3を予め加工しておく。すなわち、円柱状の金属素材(例えばS17CやS25Cといった鉄系素材やステンレス素材)を冷間鍛造加工により貫通孔を形成し、概形を製造する。その後、切削加工を施すことで外形を整え、主体金具中間体を得る。
次いで、接地電極27を予め加工しておく。すなわち、断面八角形状のダイス孔を有するダイスを用いて、Ni合金及び銅合金からなる2層構造の線材を線引き加工する。そして、線引き加工された線材を所定の長さに切断することで、各面取り部27m1〜4等を備える接地電極27を得る。尚、線引き加工に代えて、切削加工を行うことにより、面取り部27m1〜4を形成することとしてもよい。
続いて、主体金具中間体の先端面に、前記接地電極27が抵抗溶接される。当該溶接に際してはいわゆる「ダレ」が生じるので、その「ダレ」を除去した後、主体金具中間体の所定部位にねじ部15が転造によって形成される。これにより、接地電極27の溶接された主体金具3が得られる。接地電極27の溶接された主体金具3には、亜鉛メッキ或いはニッケルメッキが施される。尚、耐食性向上を図るべく、その表面に、さらにクロメート処理が施されることとしてもよい。
一方、前記主体金具3とは別に、絶縁碍子2を成形加工しておく。例えば、アルミナを主体としバインダ等を含む原料粉末を用い、成型用素地造粒物を調製し、これを用いてラバープレス成形を行うことで、筒状の成形体が得られる。得られた成形体に対し、研削加工が施され整形される。そして、整形されたものが焼成炉へ投入され焼成され、絶縁碍子2が得られる。
また、前記主体金具3、絶縁碍子2とは別に、中心電極5を製造しておく。すなわち、Ni合金が鍛造加工され、その中央部に放熱性向上を図るべく銅合金からなる内層5Aが設けられる。次に、中心電極5の先端部に対して中心電極用貴金属チップ31がレーザー溶接される。より詳しくは、中止電極5の先端面と中心電極用貴金属チップ31の端面とを重ね合わせた上で、両者の当接部位に対してレーザービームが照射されることで、溶融部35が形成され、中心電極5と中心電極用貴金属チップ31とが接合される。
そして、上記のようにして得られた絶縁碍子2及び中心電極5と、抵抗体7と、端子電極6とが、ガラスシール層8,9によって封着固定される。ガラスシール層8,9としては、一般的にホウ珪酸ガラスと金属粉末とが混合されて調製されており、当該調製されたものが抵抗体7を挟むようにして絶縁碍子2の軸孔4内に注入された後、焼成炉内にて加熱しつつ、後方から前記端子電極6で押圧することにより焼き固められる。尚、このとき、絶縁碍子2の後端側胴部10表面には釉薬層が同時に焼成されることとしてもよいし、事前に釉薬層が形成されることとしてもよい。
その後、上記のようにそれぞれ作成された中心電極5及び端子電極6を備える絶縁碍子2と、接地電極27を備える主体金具3とが組付けられる。より詳しくは、比較的薄肉に形成された主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部20を形成することによって固定される。
次いで、接地電極27の先端部に、接地電極用貴金属チップ32を抵抗溶接する。より詳しくは、図7に示すように、接地電極27の中心電極側側面部27s1の先端部に対して接地電極用貴金属チップ32の一端部を重ね合わせた上で、接地電極27及び接地電極用貴金属チップ32を一対の電極D1,D2によって挟み込む。そして、両電極D1,D2間を通電することによって、接地電極27に対して接地電極用貴金属チップ32の一部が埋入した形で両者が接合される。このとき、一対の電極D1,D2のうち、接地電極用貴金属チップ32を支持する電極D2には、相対移動規制手段としての受け部RPが設けられている。これにより、接地電極用貴金属チップ32の接地電極27の先端側への相対移動を防止することができ、接地電極用貴金属チップ32を接地電極27の適切な位置により確実に接合することができるようになっている。尚、接地電極用貴金属チップ32の抵抗溶接に伴って前記膨出部41が形成される。
そして、最後に、接地電極27を屈曲させることで、中心電極5に設けられた中心電極用貴金属チップ31及び接地電極27に設けられた接地電極用貴金属チップ32間の前記火花放電間隙33を調整する加工が実施される。
このように一連の工程を経ることで、上述した構成を有するスパークプラグ1が製造される。
次に、本実施形態によって奏される作用効果を確認すべく、着火性評価試験、耐久性評価試験、及び、接地電極飛火数測定試験を行った。着火性評価試験、耐久性評価試験、及び、接地電極飛火数測定試験の概要は次の通りである。すなわち、着火性評価試験においては、チップ先端突出長「A」、チップ側面突出長「B」、電極間距離「C」、間隙側面取り部及び背面側面取り部の有無、及び、接地電極の中心軸に直交する断面における背面側面取り部の厚さ方向長さ「c」及び幅方向長さ「d」(湾曲面部を設けた場合には、湾曲面部の曲率半径「rb」)を種々変更したスパークプラグのサンプルを作製した。そして、各サンプルに対して点火装置を組み付けるとともに、各サンプルを試験用チャンバ内に配設した。加えて、燃料噴射方向を接地電極の側方側〔「X方向」;(図3の白抜き矢印方向)〕、或いは、接地電極の背面側〔「Y方向」;(図2の白抜き矢印方向)〕とした上で、点火後3ms経過した時点における火炎核の面積を計測した。ここで、測定された火炎核の面積が70mm2以上である場合には、優れた着火性を有するものとして「○」の評価を下すこととし、一方、火炎核の面積が70mm2未満である場合には、着火性が不十分であるとして「×」の評価を下すこととした。
また、耐久性評価試験は次のように行った。すなわち、直列3気筒、排気量660ccであり、上死点前5°に設定された試験用エンジンに対して上記各サンプルを組み付け、空燃比10.7の状態で、300時間に亘って4000rpmで運転させた後における、火花放電間隙の拡大量(間隙拡大量)を測定した。ここで、間隙拡大量が0.2mm未満である場合には、優れた耐久性を有するものとして「○」の評価を下すこととした。一方で、間隙拡大量が0.2mm以上である場合には、耐久性が不十分であるとして「×」の評価を下すこととした。
さらに、接地電極飛火数測定試験は次のように行った。すなわち、間隙側面取り部の厚さ方向長さ「a」及び幅方向長さ「b」や間隙側湾曲面部の曲率半径「rs」を種々変更したサンプルに点火装置を組み付けるとともに、石英ガラスによって形成され、内部を視認可能なチャンバ内に各サンプルを配設し、チャンバ内圧力を0.4Mpaとして放電を行った。このとき、放電の様子を撮影し、撮影された画像に基づいて、放電100回当たりに発生した中心電極用貴金属チップ及び接地電極間の放電の回数(接地電極飛火数)を測定した。ここで、通常、間隙の最も小さい中心電極用貴金属チップと接地電極用貴金属チップとの間で放電するものであるが、接地電極に電界強度が高くなるエッジ部分等が存在していると、多少間隙の大きい中心電極用貴金属チップと接地電極との間でも放電が生じてしまい、着火性の低下や接地電極の偏消耗を招いてしまうおそれがある。そこで、接地電極飛火数が0である場合には、優れた着火性を有するとともに、接地電極の偏消耗のおそれが極めて少ないとして「○」の評価を下すこととした。一方で、接地電極飛火数が1以上である場合には、着火性が不十分となる、又は、接地電極が偏消耗してしまうおそれがあるとして「×」の評価を下すこととした。
着火性評価試験及び耐久性評価試験の結果を表1及び図8〜図15に示す。
尚、表1に示す試験において、間隙側面取り部が「有り」の場合には、間隙側面取り部の厚さ方向長さ「a」及び幅方向長さ「b」をともに0.4mmとした。また、背面側面取り部が「有り」の場合には、厚さ方向長さ「c」及び幅方向長さ「d」をともに0.4mmとした。
また、図8のグラフは、着火性評価試験において、面取り部の有無のみが相違するサンプルに着目した際の結果を示すものであり、図9のグラフは、背面側面取り部の有無のみが相違するサンプルについて、燃料噴射方向の相違に伴う着火性の変化に着目して得られた結果を示すものである。加えて、図10及び図11のグラフは、「A」の値のみが相違するサンプルに着目した際の、着火性評価試験及び耐久性評価試験の結果を示すものであり、図12及び図13のグラフは、「B」の値のみが相違するサンプルに着目した際の、両評価試験の試験結果を示すものである。さらに、図14及び図15は、「C」の値のみが相違するサンプルに着目した際の両評価試験の試験結果を示すものである。
Figure 0005118695
表1及び図8のグラフに示すように、面取り部の有無のみが相違するサンプル(サンプル1〜6)について鑑みると、面取り部が設けられなかったサンプル(サンプル1〜3)は、着火性が不十分である一方で、面取り部が設けられたサンプル(サンプル4〜6)は、優れた着火性を有することが明らかとなった。これは、面取り部が設けられたことで、中心電極用貴金属チップと接地電極との間における火花放電を比較的減少させることができ、ひいては、火炎核の発生場所を接地電極から比較的離間した位置とすることができたことに起因すると考えられる。
また、表1及び図9のグラフに示すように、間隙側面取り部及び背面側面取り部の双方を備えたサンプル(サンプル5,7)は、間隙側面取り部のみが設けられたサンプル(サンプル8,9)よりも、燃料噴射方向が「Y方向」とされ、着火性が低下してしまいやすい環境下においても、優れた着火性を実現できることがわかった。すなわち、間隙側面取り部及び背面側面取り部の双方を備えることが着火性の向上を図る上で必要であるといえる。
さらに、表1及び図10のグラフに示すように、「A」の値のみが相違する(尚、「C」の値の変化は「A」の値が変化したことによる)サンプル(4,10〜18)について鑑みると、「A」が0.5mm以上であるサンプル(4,12〜18)は、優れた着火性を有することが認められた。これは、接地電極を火花放電間隙から比較的離間させることができるため、火炎核の成長に与するスペースをより確保することができるとともに、接地電極によって火炎核の熱が引かれてしまうことを一層抑制することができたことによると考えられる。
一方で、これらのサンプルについて耐久性の面から評価してみると、表1及び図11のグラフに示すように、「A」の値が1.5mmを越えるサンプル(サンプル18)については、耐久性が不十分であることがわかった。これは、接地電極用貴金属チップの熱引き性能が低下してしまったことに起因すると考えられる。
以上の結果から、着火性及び耐久性の両面において優れた機能を発揮するためには、「A」の値を、0.5mm以上1.5mm以下とすることが好適であるといえる。尚、図10に示すように、「A」の値が0.6mm以上のサンプル(サンプル4,11〜17)は、より優れた着火性を有しており、さらに、「A」の値が1.0mm以上のサンプル(サンプル4,16〜17)については、特に優れた着火性を有していることがわかった。従って、着火性の向上を図るという観点からは、「A」の値を0.6mm以上とすることがより好ましく、「A」の値を1.0mm以上とすることがより一層好ましいといえる。
また、表1及び図12のグラフに示すように、「B」の値のみが相違するサンプル(サンプル5,19〜22)について鑑みると、「B」の値が0.15mm以上のサンプル(サンプル5,19,21,22)は優れた着火性を有することがわかった。これは、火花放電を両貴金属チップ間においてより確実に発生させることができるとともに、接地電極によって火炎核の熱が引かれてしまうことをより一層確実に抑制することができたことによると考えられる。
尚、図12のグラフに示すように、「B」の値が増加するほど着火性の向上を図ることができるといえる。従って、着火性の向上を図る観点からは、「B」の値を0.3mm以上とすることがより好ましいといえる。但し、図13のグラフに示すように、「B」の値の増大に伴い、耐久性の低下が懸念されるところである。従って、耐久性の低下を抑制するためには、「B」の値を0.8mm以下とすることが望ましく、耐久性の低下をより確実に抑制するためには、「B」の値を0.6mm以下とすることがより望ましいといえる。
さらに、表1及び図14のグラフに示すように、「C」の値のみが相違するサンプル(サンプル5,6,12)について鑑みると、各サンプルともに優れた着火性を有しており、特に「C」の値が0.1mm以上であるサンプル(サンプル5,6)については極めて優れた着火性を有することが明らかとなった。従って、着火性のより一層の向上を図るためには、「C」の値を0.1mm以上とすることが好ましく、また、図14のグラフに示すように、「C」の値の増加に伴い着火性の向上が図られる点を鑑みて、「C」の値を0.2mm以上とすることがより一層好ましいといえる。但し、図15のグラフに示すように、「C」の値が増大するに伴い、耐久性が低下してしまうおそれがある。そのため、「C」の値を、0.8mm以下とすることが好ましいといえる。
次に、着火性評価試験において、特に背面側面取り部の厚さ方向長さ「c」及び幅方向長さ「d」、或いは、湾曲面部の曲率半径「rb」を種々変更したサンプルについて、燃料噴射方向を「Y方向」として行った試験の試験結果を表2に示す。尚、当該試験においては、上記「A」、「B」、「C」、「a」、及び、「b」の数値について、サンプル5と同様の数値とした(すなわち、「A」=0.5mm、「B」=0.3mm、「C」=0.1mm、「a」=0.4mm、「b」=0.4mm)。また、湾曲面部を設けた場合には、第3の面取り部及び第4の面取り部に相当する位置にそれぞれ湾曲面部を設けることとした。
Figure 0005118695
表2に示すように、「c」及び「d」、或いは、「rb」の値が0.2mm以上のサンプル(サンプル7,23〜26,29,30)は、燃料噴射方向が「Y方向」であっても、優れた着火性を実現できることが明らかとなった。これは、背面側面取り部が設けられたことで、接地電極を回り込んでの混合気の火花放電間隙への流入がより容易なものとなったことに起因すると考えられる。また特に、「c」及び「d」、或いは、「rb」の値が0.3mm以上のサンプル(サンプル7,25,26,29,30)については、「c」及び「d」、或いは、「rb」の値を0.2mmとしたサンプル(サンプル23,24)と比較して、着火性の更なる向上が図られることが明らかとなった。従って、着火性のより一層の向上を図るという観点からは、「c」及び「d」、或いは、「rb」の値を0.3mm以上とすることが好ましいといえる。
次いで、接地電極飛火数測定試験の結果を表3に示す。尚、表3に示す試験においては、上記「A」、「B」、「C」、「c」、及び、「d」の数値について、サンプル5と同様の数値とした。また、湾曲面部を設けた場合には、第1の面取り部及び第2の面取り部に相当する位置にそれぞれ湾曲面部を設けることとした。
Figure 0005118695
表3に示すように、間隙側面取り部や湾曲面部のサイズを種々変更したサンプル(サンプル2,5,31〜37)について鑑みると、「a」及び「b」、或いは、「rs」の値が0.2mm以上のサンプル(サンプル5,31,32,34,37)は、接地電極との間における火花放電が生じず、非常に優れた耐久性及び着火性を実現できることが認められた。これは、中心電極側側面部と、当該中心電極側側面部の隣に位置する両側面部との間において電界が集中しやすい角部(エッジ部分)の形成を防止することができ、ひいては中心電極用貴金属チップと接地電極との間における火花放電の発生を抑制することができたことによると考えられる。尚、両側面部の間における角部(エッジ部分の)形成をより確実に防止するという観点からは、「a」及び「b」、或いは、「rs」の値をより大きなものとすることが好ましい。従って、着火性の更なる向上を図るべく、「a」及び「b」、或いは、「rs」の値を0.3mm以上とすることがより好ましいといえる。
次いで、電極間距離を−0.1mm又は0.1mmとした上で、火花放電間隙の最短距離「G」に対する、接地電極の中心電極側側面部に対する接地電極用貴金属チップの中心電極側の側面部の突出方向に沿った、膨出部と接地電極用貴金属チップの中心電極側の側面部との間の最短距離「F」の比(F/G)を種々変更したスパークプラグのサンプルを作製した。そして、各サンプルについて、石英ガラスによって形成され、内部を視認可能なチャンバ内に各サンプルを配設した上で、チャンバ内圧力を0.4Mpaとして放電を行い、このときの放電の様子を撮影し、撮影された画像に基づいて、放電100回中における中心電極用貴金属チップ及び膨出部間の火花放電の割合(膨出部飛火率)を測定した。図16に、「F/G」と、膨出部飛火率との関係を表すグラフを示す。尚、同図においては、電極間距離を−0.1mmとしたサンプルの試験結果を黒丸でプロットし、電極間距離を0.1mmとしたサンプルの試験結果を黒三角でプロットした。
図16に示すように、電極間距離を−0.1mmとしたサンプルについては、「F/G」を0.1以上としたときに、電極間距離を0.1mmとしたサンプルは、「F/G」を0.05以上としたときに、それぞれ膨出部飛火率が0%となり、膨出部への火花放電が防止されることが明らかとなった。これは、中心電極用貴金属チップと膨出部との間の間隙が十分な大きさをもって形成されたことに起因すると考えられる。
次に、接地電極の中心電極側側面部に対する前記膨出部の高さ「H」を種々変更した直棒状の接地電極のサンプルを作製し、机上バーナー評価試験[サンプルを、接地電極用貴金属のチップ温度が1050℃となるようバーナーで2分間加熱後、1分間徐冷することを1サイクルとして、これを1000サイクル繰り返す試験]を実施した。そして、その後のサンプル断面を観察し、接地電極と接地電極用貴金属チップとの境界面領域の長さに対する、当該境界面領域において酸化スケールが進展していない部位(接合部)の長さの割合(接合部割合)を計測した。表4に、膨出部の高さと接合部割合との関係を示す。
Figure 0005118695
表4に示すように、膨出部を形成した各サンプルは、接合部割合がそれぞれ30%を超え、優れた酸化スケールの進展抑制効果を有することがわかった。これは、膨出部が形成されたことで、接地電極と接地電極用貴金属チップとの境界部分への酸素の侵入が効果的に抑制されたことに起因すると考えられる。また特に、膨出部の高さ「H」を0.1mm以上としたサンプルは、接合部割合が50%を超え、さらに、膨出部の高さ「H」を0.2mm以上としたサンプルは、接合部割合が60%を超えることが明らかとなった。従って、酸化スケールの進展抑制について、より優れた効果を実現するという観点からは、膨出部の高さ「H」を0.1mm以上とすることがより好ましく、膨出部の高さ「H」を0.2mm以上とすることがより一層好ましいといえる。
以上の試験結果より、チップ先端突出長を0.5mm以上1.5mm以下とするとともに、チップ側面突出長を0.15mm以上0.6mm以下とし、かつ、間隙側及び背面側の双方に面取り部(湾曲面部)を設けるとともに、各面取り部の厚さ方向長さ及び幅方向長さや湾曲面部の曲率半径を0.2mm以上とすることが、十分な耐久性を具備するとともに、取付状態に関わらず優れた着火性を実現するために必要であるといえる。
加えて、チップ先端突出長を0.6mm以上としたり、各面取り部の厚さ方向長さ及び幅方向長さを0.3mm以上としたりすることで、一層優れた着火性を実現することができるといえる。
さらに、接地電極と接地電極用貴金属チップとの接合部分における酸化スケールの進展を抑制するという観点からは、膨出部を設けることが有意であり、特に膨出部の高さを0.1mm以上とすることが非常に有意であるといえる。
一方で、膨出部と中心電極用貴金属チップとの間の火花放電の発生を抑制し、着火性及び耐久性の更なる向上を図るという観点からは、電極間距離を−0.1mm以上とし、かつ、「F/G」を0.1以上とする(電極間距離を0.1mm以上とした場合には、「F/G」を0.05以上とする)ことが好ましいといえる。
また、本実施形態におけるスパークプラグの製造方法について言及すると、受け部RPが設けられることで接地電極用貴金属チップ32の相対移動を規制できる一方で、接地電極用貴金属チップ32の潰れ等の不具合が懸念されるところである。これに対して、本実施形態の接地電極用貴金属チップ32は、Ptを主成分とするとともに、2質量%以上30質量%以下のニッケル、3質量%以上40質量%以下のIr、及び、3質量%以上45質量%以下のRhのいずれかを含有してなる貴金属合金(例えば、Pt−10Ir合金等)によって構成されている。そのため、接地電極用貴金属チップ32は十分な強度を有することとなり、抵抗溶接時における接地電極用貴金属チップ32の潰れ等の懸念を払拭することができる。すなわち、本実施形態におけるスパークプラグの製造方法を採用するに際しては、接地電極用貴金属チップ32を上述した組成よりなる貴金属合金によって形成することが好適である。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、接地電極27の先端面27t及び前記仮想外周面VG間の電極間距離Cが、−0.1mm以上0.8mm以下とされているが、電極間距離Cは当該範囲内の数値に限定されるものではない。従って、例えば、電極間距離Cを0.1mm以上としてもよい。
(b)上記実施形態では、面取り部27m1,27m2の厚さ方向長さa1,a2が同一長とされ、幅方向長さb1,b2が同一長とされているが、厚さ方向長さa1,a2を異なる長さとしてもよいし、幅方向長さb1,b2を異なる長さとしてもよい。また、面取り部27m3,27m4の厚さ方向長さc1,c2が同一長とされ、幅方向長さd1,d2が同一長とされているが、厚さ方向長さc1,c2を異なる長さとしてもよいし、幅方向長さd1,d2を異なる長さとしてもよい。従って、例えば、図17に示すように、中心電極5側の面取り部27m1,27m2の幅MW1,MW2を、背面側の面取り部27m3,27m4の幅MW3,MW4よりも大きくなるように設定することとしてもよい。この場合には、面取り部27m1,27m2の幅と面取り部27m3,27m4の幅とをほぼ同じ大きさに設定した場合と比較して、接地電極27をより太くすることができ、接地電極27の機械的強度(耐久性)の向上を図ることができる。尚、同図の構成を採用するにあたっては、面取り部27m1,27m2を設けたことによる接地電極27と中心電極用貴金属チップ31との間における火花放電の抑制という作用効果が十分に奏されるべく、電極間距離Cを比較的大きく(例えば、+0.1mm以上)確保することが望ましい。
(c)接地電極用貴金属チップ32の組成は上記実施形態において記載した組成に限定されるものではない。従って、例えば、接地電極用貴金属チップ32を、Irを主成分とする貴金属合金等で形成することとしてもよい。
(d)上記実施形態では、接地電極用貴金属チップ32の形状は直方体状とされているが、例えば断面6角形状等の角柱状に形成することとしてもよい。また、接地電極用貴金属チップ32の形状は角柱状に限定されるものではなく、例えば、円柱状等に形成することとしてもよい。
(e)上記実施形態では、主体金具3の先端面に、接地電極27が接合される場合について具体化しているが、主体金具の一部(又は、主体金具に予め溶接してある先端金具の一部)を削り出すようにして接地電極を形成する場合についても適用可能である(例えば、特開2006−236906号公報等)。また、主体金具3の先端部26の側面に接地電極27を接合することとしてもよい。
(f)上記実施形態では、工具係合部19は断面六角形状とされているが、工具係合部19の形状に関しては、このような形状に限定されるものではない。例えば、Bi−HEX(変形12角)形状〔ISO22977:2005(E)〕等とされていてもよい。
本実施形態のスパークプラグの構成を示す一部破断正面図である。 スパークプラグの先端部の構成を示す部分拡大正面図である。 スパークプラグの先端部の構成を示す部分拡大側面図である。 図2のJ−J線断面図である。 他の実施形態における接地電極の断面形状等を示す部分拡大断面図である。 接地電極用貴金属チップ、中心電極用貴金属チップ、膨出部、及び、面取り部等の位置関係を示すための部分拡大側面図である。 本実施形態における、接地電極及び接地電極用貴金属チップの接合について説明するための部分拡大模式図である。 面取り部の有無が相違するサンプルについての着火性評価試験の結果を示すグラフである。 背面側面取り部の有無が相違するサンプルについての着火性評価試験の結果を示すグラフである。 チップ先端突出長が相違するサンプルについての着火性評価試験の結果を示すグラフである。 チップ先端突出長が相違するサンプルについての耐久性評価試験の結果を示すグラフである。 チップ側面突出長が相違するサンプルについての着火性評価試験の結果を示すグラフである。 チップ側面突出長が相違するサンプルについての耐久性評価試験の結果を示すグラフである。 電極間距離が相違するサンプルについての着火性評価試験の結果を示すグラフである。 電極間距離が相違するサンプルについての耐久性評価試験の結果を示すグラフである。 F/Gと、膨出部飛火率との関係を表すグラフである。 別の実施形態における面取り部の幅を説明するための接地電極先端部の部分拡大側面図である。 従来技術における、接地電極及び接地電極用貴金属チップの接合について説明するための部分拡大模式図である。
符号の説明
1…内燃機関用スパークプラグ
2…絶縁体としての絶縁碍子
3…主体金具
4…軸孔
5…中心電極
26…主体金具の先端部
27…接地電極
27m1…第1の面取り部
27m2…第2の面取り部
27m3…第3の面取り部
27m4…第4の面取り部
27r1,27r2…湾曲面部
27s1…中心電極側側面部
27s2…背面側側面部
27s3,27s4…側面部
27t…接地電極の先端部
31…中心電極用貴金属チップ
31g…中心電極用貴金属チップの外周面
32…接地電極用貴金属チップ
32t…接地電極用貴金属チップの先端部
33…間隙としての火花放電間隙
41…膨出部
a1,a2,c1,c2…面取り部の厚さ方向長さ
b1,b2,d1,d2…面取り部の幅方向長さ
A…チップ先端突出長
B…チップ側面突出長
C…電極間距離
CL1…軸線
CL2…接地電極の中心線
RP…相対移動規制手段としての受け部
VG…仮想外周線

Claims (11)

  1. 軸線方向に延びる棒状の中心電極と、
    前記中心電極の外周に設けられた略円筒状の絶縁体と、
    前記絶縁体の外周に設けられた略円筒状の主体金具と、
    前記主体金具の先端部から延び、先端が前記中心電極に向けて曲げられて配置された接地電極と、
    前記中心電極の先端に接合される中心電極用貴金属チップと、
    前記接地電極の側面部のうち、前記中心電極側に位置する中心電極側側面部の先端側に接合され、かつ、自身の先端部が前記接地電極の先端部から前記軸線に向けて突出するとともに、自身の前記中心電極側の側面部が前記接地電極の前記中心電極側側面部から突出する接地電極用貴金属チップとを備え、
    前記中心電極用貴金属チップ及び前記接地電極用貴金属チップ間に間隙を有するとともに、前記軸線方向に沿って前記中心電極用貴金属チップの外周面を延ばしてなる仮想外周面内に、前記接地電極用貴金属チップが存在してなる内燃機関用スパークプラグであって、
    前記接地電極の先端部から前記接地電極用貴金属チップの先端部までの最短距離であるチップ先端突出長を0.5mm以上1.5mm以下とするとともに、
    前記接地電極の前記中心電極側側面部から前記接地電極用貴金属チップの前記中心電極側の側面部までの最短距離であるチップ側面突出長を0.15mm以上0.6mm以下とし、さらに、
    前記接地電極は、
    前記中心電極側側面部の背面に位置する背面側側面部と、
    前記中心電極側側面部及び前記背面側側面部間に位置する側面部とを有するとともに、
    前記各側面部のうち、それぞれ隣合う前記側面部間に、面取り部及び湾曲面部のいずれか一方が形成されてなり、
    前記面取り部については、前記接地電極の中心軸と直交する断面における、前記接地電極の厚さ方向に沿った厚さ方向長さを0.2mm以上とするとともに、前記接地電極の幅方向に沿った幅方向長さを0.2mm以上とし、
    前記湾曲面部については、前記接地電極の中心軸と直交する断面における曲率半径を0.2mm以上とし
    前記接地電極用貴金属チップと前記接地電極の中心電極側側面部との境界部分のうち、少なくとも前記接地電極の中心軸方向に沿った部分を覆うようにして、前記接地電極と同一の金属素材を含む膨出部を形成するとともに、
    前記接地電極の中心電極側側面部に対する前記膨出部の高さを0.1mm以上としたことを特徴とする内燃機関用スパークプラグ。
  2. 前記チップ側面突出長を0.3mm以上としたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用スパークプラグ。
  3. 前記チップ先端突出長を1mm以上としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関用スパークプラグ。
  4. 前記接地電極用貴金属チップと前記接地電極の中心電極側側面部との境界部分のうち、少なくとも前記接地電極の中心軸方向に沿った部分を覆うようにして、前記接地電極と同一の金属素材を含む膨出部を形成し、
    前記接地電極の先端部を基準とし、前記軸線方向の先端側から見て、前記接地電極の根元側に接近する方向を−方向、前記接地電極の根元側から離間する方向を+方向としたときの、前記接地電極の先端部及び前記仮想外周面の間の最短距離である電極間距離を−0.1mm以上とするとともに、
    前記接地電極の中心電極側側面部に対する前記接地電極用貴金属チップの前記中心電極側の側面部の突出方向に沿った、前記膨出部と前記接地電極用貴金属チップの前記中心電極側の側面部との間の最短距離をFとし、前記間隙の最短距離をGとしたとき、
    F≧0.1G
    を満たすように構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の内燃機関用スパークプラグ。
  5. 前記接地電極の先端部を基準とし、前記軸線方向の先端側から見て、前記接地電極の根元側に接近する方向を−方向、前記接地電極の根元側から離間する方向を+方向としたときの、前記接地電極の先端部及び前記仮想外周面の間の最短距離である電極間距離を+0.1mm以上+0.8mm以下としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の内燃機関用スパークプラグ。
  6. 前記接地電極用貴金属チップと前記接地電極の中心電極側側面部との境界部分のうち、少なくとも前記接地電極の中心軸方向に沿った部分を覆うようにして、前記接地電極と同一の金属素材を含む膨出部を形成するとともに、
    前記接地電極の中心電極側側面部に対する前記接地電極用貴金属チップの前記中心電極側の側面部の突出方向に沿った、前記膨出部と前記接地電極用貴金属チップの前記中心電極側の側面部との間の最短距離をFとし、前記間隙の最短距離をGとしたとき、
    F≧0.05G
    を満たすように構成したことを特徴とする請求項5に記載の内燃機関用スパークプラグ。
  7. 前記中心電極側側面部と、当該中心電極側側面部に隣り合う前記側面部との間に形成された、前記面取り部である間隙側面取り部、又は、前記湾曲面部である間隙側湾曲面部の幅を、
    前記背面側側面部と、当該背面側側面部に隣り合う前記側面部との間に形成された前記面取り部である背面側面取り部、又は、前記湾曲面部である背面側湾曲面部の幅よりも小さくしたことを特徴とする請求項5又は6に記載の内燃機関用スパークプラグ。
  8. 前記接地電極用貴金属チップは、角柱状をなすことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の内燃機関用スパークプラグ。
  9. 前記接地電極用貴金属チップは、白金を主成分とするとともに、2質量%以上30質量%以下のニッケル、3質量%以上40質量%以下のイリジウム、及び、3質量%以上45質量%以下のロジウムのいずれかを含有してなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の内燃機関用スパークプラグ。
  10. 前記接地電極用貴金属チップと前記接地電極の中心電極側側面部との前記接地電極の中心軸方向に沿った境界部分を覆うようにして、前記接地電極と同一の金属素材を含む膨出部を形成するとともに、
    前記中心電極側側面部の幅方向に沿った、前記中心電極側側面部と当該中心電極側側面部に隣り合う前記側面部との間に形成された前記面取り部又は前記湾曲面部、及び、前記膨出部の間の最短距離を0.2mm以上としたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の内燃機関用スパークプラグ。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の内燃機関用スパークプラグを製造するためのスパークプラグの製造方法であって、
    前記接地電極及び前記接地電極用貴金属チップを、抵抗溶接によって接合する接合工程を備え、
    前記接合工程に際しては、前記接地電極に対する前記接地電極用貴金属チップの前記接地電極の先端側への相対移動を規制する相対移動規制手段を用いることを特徴とするスパークプラグの製造方法。
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