JP4746707B1 - スパークプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】析出物が過飽和状態となること等を防止し、優れた接合強度を実現する。
【解決手段】スパークプラグ1は、主体金具3と、抵抗溶接で主体金具3に接合された接地電極27とを備える。接地電極27は、酸化物や金属間化合物等の少なくとも一種を含む析出物PRが粒界に析出してなる金属材料により形成される。接地電極27のうち、主体金具3との接合境界から100μmの範囲に位置する部位を熱影響部27Aとし、接地電極27の先端部を一般部27Bとしたとき、熱影響部27Aの断面において、最大の面積を有する析出物PRの内接円の直径が50μm以下とされ、析出物PR間の最短距離が2μm以上とされる。熱影響部27Aの断面にて析出物PRの占める面積(最大の面積を有する析出物PRの内接円の直径)が、一般部27Bの断面にて析出物PRの占める面積(最大の面積を有する析出物PRの内接円の直径)の65%(85%)以上とされる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、内燃機関等に使用されるスパークプラグに関する。
スパークプラグは、例えば、内燃機関(エンジン)等に取付けられ、燃焼室内の混合気への着火のために用いられる。一般的にスパークプラグは、軸孔を有する絶縁体と、当該軸孔の先端側に挿通される中心電極と、絶縁体の外周に設けられる主体金具と、抵抗溶接により主体金具の先端部に接合され、中心電極との間で火花放電間隙を形成する接地電極とを備える。また、耐腐食性の向上を図るべく、接地電極の溶接された主体金具に対して亜鉛メッキ等のメッキ処理が施され得る。
ところで、接地電極は、燃焼室の中心側に向けて突き出して配置されるため、使用時において極めて高温となる。そのため、接地電極を構成する金属材料の結晶が粗大化(いわゆる粒成長)してしまいやすく、内部腐食や耐久性の低下を招いてしまうおそれがある。
そこで、粒成長の抑制を図るべく、YやZr等の酸化物や窒化物、又は、金属間化合物からなる析出物が粒界に析出してなる金属材料により、接地電極を形成する技術が提案されている(例えば、特許文献1,2等参照)。当該技術によれば、高温下において結晶粒が粗大化する過程で、前記析出物により結晶粒の成長が阻害されることとなり、その結果、粒成長が抑制され、内部腐食等を効果的に防止することができる。
特開2004−247175号公報 特開2009−16278号公報
ところが、本願発明者が鋭意検討したところ、析出物が粒界に析出してなる金属材料により接地電極を形成したときには、主体金具に対する接地電極の接合強度を十分に得られない場合があることが分かった。この点、本願発明者が更なる検討を加えた結果、次の原因により、接合強度が低下し得ることが見出された。
すなわち、主体金具に対して接地電極を接合した際に、接合界面付近では発熱時に析出物が固溶し、冷却過程において再析出するが、このとき、本来析出すべき析出物が析出せず、溶融部分の母相中に過度に溶け込んだ状態(過飽和状態)で固化してしまうことがあり得る。過飽和状態にある析出物は、化学的に不安定で活性な状態となってしまうため、メッキ処理に際して、当該析出物が水素を吸蔵してしまう。その結果、接合部分が脆化してしまい、接合強度の低下を招いてしまうのである。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、析出物が過飽和状態となってしまうこと等を防止することで、接地電極において優れた接合強度を実現することができるスパークプラグを提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各構成につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果を付記する。
構成1.本構成のスパークプラグは、筒状の主体金具と、
抵抗溶接により、基端部が前記主体金具に接合されたニッケル(Ni)を主成分とする接地電極とを備え、
ネオジム(Nd)、イットリウム(Y)、及び、ジルコニウム(Zr)のいずれかの元素の酸化物、炭化物、窒化物、及び、金属間化合物の少なくとも一種を含む析出物が粒界に析出してなる金属材料により、前記接地電極が形成されたスパークプラグであって、
前記接地電極のうち、前記主体金具との接合境界から100μmの範囲に位置する部位を熱影響部とし、前記接地電極の先端部を一般部としたとき、
前記熱影響部の断面において前記析出物の占める面積が、前記一般部の断面において前記析出物の占める面積の65%以上とされ、
前記熱影響部の断面において、前記析出物のうち最大の面積を有する前記析出物の内接円の直径が50μm以下であり、かつ、前記析出物間の最短距離が2μm以上であることを特徴とする。
尚、接地電極の一般部は、抵抗溶接等に伴う熱の影響を受けていない部位をいう。従って、例えば、接地電極の先端部に貴金属チップを接合した場合においては、接地電極の先端部のうち、当該貴金属チップの接合部分に接近した部位(つまり、接合時に熱影響を受けた部位)を除いた部位が、接地電極の一般部となる。従って、一般部としては、例えば、接地電極のうち、主体金具との接合境界、及び、貴金属チップとの接合境界から1mm以上離間した部位を挙げることができる。また、「析出物の内接円の直径」とあるのは、析出物の断面積と同一の面積を有する円の直径をいう(以下、同様)。
上記構成1によれば、接地電極が、ネオジム(Nd)、イットリウム(Y)、及び、ジルコニウム(Zr)のいずれかの元素の酸化物、炭化物、窒化物、及び、金属間化合物の少なくとも一種を含む析出物が粒界に析出してなる金属材料により形成されているため、接地電極の耐腐食性や耐久性を向上させることができる。
一方で、接地電極を構成する金属材料に析出物が含まれているため、接地電極における接合強度の低下が懸念されるが、上記構成1によれば、熱影響部の断面において析出物の占める面積が、一般部の断面において析出物の占める面積の65%以上とされている。すなわち、熱影響部において析出物が十分に析出するように構成されている。従って、熱影響部において析出物が過飽和状態となってしまうことをより確実に防止できる。その結果、メッキ処理に伴う接合部分(熱影響部及びその近傍)の脆化を効果的に抑制することができる。
ところで、析出物を起点として亀裂が生じた際には、析出物の間を粒界に沿ってその亀裂が伝播していく。このとき、析出物間の距離が過度に小さい場合には、亀裂がより早く伝播されてしまい、その結果、強度が低下してしまうおそれがある。この点、上記構成1によれば、熱影響部の断面において、析出物のうち最大の面積を有するものの内接円の直径が50μm以下とされ、かつ、析出物間の最短距離が2μm以上とされている。すなわち、析出物間の距離が過度に小さくならないように構成されているため、亀裂の伝播スピードを効果的に低減させることができる。その結果、熱影響部の強度低下をより確実に防止することができる。
以上のように、上記構成1によれば、熱影響部の脆化を抑制できるとともに、亀裂の伝播スピードの低減を図ることで、熱影響部の強度低下をより確実に防止することができる。その結果、接地電極の接合強度を飛躍的に向上させることができる。
尚、熱影響部の断面において析出物の占める面積を、一般部の断面において析出物の占める面積の65%以上とするにあたっては、抵抗溶接において、接合部分(熱影響部)の発熱量を抑制し、接合部分が急速に冷却されないようにする(つまり、析出物が析出するための時間を設ける)とよい。
但し、接合部分の冷却速度を過度に遅くしてしまうと、析出物の径が過度に大きくなってしまい、熱影響部の断面において析出物のうち最大の面積を有するものの内接円の直径が50μm超となってしまうおそれがある。そのため、接合部分の発熱量を抑制しつつ、例えば、自然冷却等により、ある程度の冷却速度をもって接合部分を冷却することが好ましい。
構成2.本構成のスパークプラグは、上記構成1において、前記熱影響部の断面において前記析出物の占める面積が、前記一般部の断面において前記析出物の占める面積の85%以上とされ、
前記熱影響部の断面において、前記析出物のうち最大の面積を有する前記析出物の内接円の直径が50μm以下であり、かつ、前記析出物間の最短距離が8μm以上であることを特徴とする。
上記構成2によれば、熱影響部においてより多くの析出物が析出するように構成されるとともに、析出物間の距離がより大きく確保されている。従って、熱影響部において析出物が過飽和状態となってしまうことをより一層確実に防止できるとともに、亀裂の伝播スピードを一層効果的に低減させることができる。その結果、接地電極の接合強度の更なる向上を図ることができる。
構成3.本構成のスパークプラグは、筒状の主体金具と、
抵抗溶接により、基端部が前記主体金具に接合されたNiを主成分とする接地電極とを備え、
Nd、Y、及び、Zrのいずれかの元素の酸化物、炭化物、窒化物、及び、金属間化合物の少なくとも一種を含む析出物が粒界に析出してなる金属材料により、前記接地電極が形成されたスパークプラグであって、
前記接地電極のうち、前記主体金具との接合境界から100μmの範囲に位置する部位を熱影響部とし、前記接地電極の先端部を一般部としたとき、
前記熱影響部の断面における前記析出物のうち、最大の面積を有する前記析出物の内接円の直径が、前記一般部の断面における前記析出物のうち、最大の面積を有する前記析出物の内接円の直径の85%以上とされ、
前記熱影響部の断面において、前記析出物のうち最大の面積を有する前記析出物の内接円の直径が50μm以下であり、かつ、前記析出物間の最短距離が2μm以上であることを特徴とする。
上記構成3によれば、熱影響部の断面における析出物のうち最大の面積を有するものの内接円の直径が、一般部の断面における析出物のうち最大の面積を有するものの内接円の直径の85%以上とされている。つまり、熱影響部において析出物が十分に析出するように構成されており、これにより、熱影響部において析出物が過飽和状態となってしまうことをより確実に防止できる。その結果、上記構成1と同様の作用効果が奏されることとなる。
尚、熱影響部の断面における析出物のうち最大の面積を有するものの内接円の直径を、一般部の断面における析出物のうち最大の面積を有するものの内接円の直径の85%以上とするにあたっては、抵抗溶接において、接合部分の発熱量を抑制し、接合部分が急速に冷却されないようにするとよい。
構成4.本構成のスパークプラグは、上記構成3において、前記熱影響部の断面において、前記析出物のうち最大の面積を有する前記析出物の内接円の直径が50μm以下であり、かつ、前記析出物間の最短距離が8μm以上であることを特徴とする。
上記構成4によれば、析出物間の距離がより大きく確保されているため、亀裂の伝播スピードをより効果的に低減させることができる。その結果、接地電極の接合強度をより一層向上させることができる。
構成5.本構成のスパークプラグは、上記構成1乃至4のいずれかにおいて、前記熱影響部の断面における、前記析出物間の最短距離が30μm以下とされることを特徴とする。
上記構成5によれば、析出物間の距離が30μm以下と十分に小さなものとされているため、結晶粒の粗大化をより一層確実に抑制することができる。その結果、熱影響部における内部腐食や耐久性の低下をより確実に防止することができる。
スパークプラグの構成を示す一部破断正面図である。 接地電極の熱影響部等を示す部分拡大側面図である。 (a)は、熱影響部の内部組織を示す部分拡大断面図であり、(b)は、一般部の内部組織を示す部分拡大断面図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、スパークプラグ1を示す一部破断正面図である。尚、図1では、スパークプラグ1の軸線CL1方向を図面における上下方向とし、下側をスパークプラグ1の先端側、上側を後端側として説明する。
スパークプラグ1は、絶縁碍子2、及び、これを保持する筒状の主体金具3などから構成されるものである。
絶縁碍子2は、周知のようにアルミナ等を焼成して形成されており、その外形部において、後端側に形成された円柱状の後端側胴部10と、当該後端側胴部10よりも先端側において径方向外向きに突出形成された大径部11と、当該大径部11よりも先端側においてこれよりも細径に形成された中胴部12と、当該中胴部12よりも先端側においてこれよりも細径に形成された脚長部13とを備えている。加えて、絶縁碍子2のうち、大径部11、中胴部12、及び、大部分の脚長部13は、主体金具3の内部に収容されている。また、中胴部12と脚長部13との連接部にはテーパ状の段部14が形成されており、当該段部14にて絶縁碍子2が主体金具3に係止されている。
さらに、絶縁碍子2には、軸線CL1に沿って軸孔4が貫通形成されており、当該軸孔4の先端側には中心電極5が挿入、固定されている。中心電極5は、ニッケル(Ni)合金により形成され、全体として棒状(円柱状)をなしている。また、中心電極5の先端面は平坦に形成されるとともに、絶縁碍子2の先端から突出している。
また、軸孔4の後端側には、絶縁碍子2の後端から突出した状態で端子電極6が挿入、固定されている。
さらに、軸孔4の中心電極5と端子電極6との間には、円柱状の抵抗体7が配設されている。当該抵抗体7の両端部は、導電性のガラスシール層8,9を介して、中心電極5と端子電極6とにそれぞれ電気的に接続されている。
加えて、前記主体金具3は、低炭素鋼等の金属により筒状に形成されており、その外周面にはスパークプラグ1を内燃機関や燃料電池改質器等の燃焼装置に取付けるためのねじ部(雄ねじ部)15が形成されている。また、ねじ部15の後端側の外周面には、径方向外側に突出形成された鍔状の座部16が形成され、ねじ部15後端のねじ首17にはリング状のガスケット18が嵌め込まれている。さらに、主体金具3の後端側には、スパークプラグ1を燃焼装置に取付ける際にレンチ等の工具を係合させるための断面六角形状の工具係合部19が設けられている。また、工具係合部19の後端側には、径方向内側に向けて屈曲形成された加締め部20が設けられており、当該加締め部20により絶縁碍子2が保持されている。尚、本実施形態では、スパークプラグ1の小型化を図るべく、主体金具3が小径とされている。そのため、主体金具3のねじ部15のねじ径がM12以下とされている。
加えて、主体金具3の内周面には、絶縁碍子2を係止するためのテーパ状の段部21が設けられている。そして、絶縁碍子2は、主体金具3の後端側から先端側に向かって挿入され、自身の段部14が主体金具3の段部21に係止された状態で、主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めること、つまり上記加締め部20を形成することによって固定されている。尚、前記両段部14,21間には、円環状の板パッキン22が介在されている。これにより、燃焼室内の気密性を保持し、燃焼室内に晒される絶縁碍子2の脚長部13と主体金具3の内周面との隙間に入り込む燃料ガスが外部に漏れないようになっている。
さらに、加締めによる密閉をより完全なものとするため、主体金具3の後端側においては、主体金具3と絶縁碍子2との間にリング部材23,24が介在されているとともに、リング部材23,24間には、滑石(タルク)25が充填されている。すなわち、主体金具3は、板パッキン22、リング部材23,24及び滑石25を介して絶縁碍子2を保持している。
さらに、前記主体金具3の先端部26には、自身の略中間が曲げ返されて、その先端部側面が中心電極5の先端部と対向する断面矩形状の接地電極27が設けられている。当該接地電極27は、主体金具3に対して抵抗溶接により接合されている。また、接地電極27は、主体金具3の小径化に伴う接合領域の減少に対応すべく、比較的細いもの(例えば、基端部の断面積が4.5mm2以下)とされている。加えて、中心電極5の先端部及び接地電極27の先端部の間には火花放電間隙33が形成されており、当該火花放電間隙33において、前記軸線CL1にほぼ沿った方向で火花放電が行われるようになっている。
さらに、本実施形態において、接地電極27は、Niを主成分とし、酸化物、炭化物、窒化物、及び、金属間化合物の少なくとも一種を含む析出物が粒界に析出してなる金属材料により形成されている。尚、酸化物としては、例えば、酸化イットリウム(Y23)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化ネオジム(Nd23)等を挙げることができ、炭化物としては、二炭化イットリウム(YC2)、炭化ジルコニウム(ZrC)等を挙げることができる。また、窒化物としては、窒化イットリウム(YN)、窒化ジルコニウム(ZrN)等を挙げることができ、金属間化合物としては、Ni−Y、Ni−Nd、Ni−Ho、Ni−Gd、Ni−Sm等を挙げることができる。本実施形態において、前記析出物は、Nd、Y、及び、Zrのいずれかの元素を含むものとされている。
加えて、接地電極27の金属組織は、次のように構成されている。すなわち、図2に示すように、接地電極27のうち、主体金具3との接合境界WBから100μmの範囲に位置する部位(つまり、抵抗溶接に際して熱の影響を大きく受けたと考えられる部位)を熱影響部27Aとし、接地電極27の先端部(つまり、熱の影響をほとんど受けなかったと考えられる部位)を一般部27B(図1参照)とする。このとき、図3(a),(b)〔図3(a)は、熱影響部27Aの部分拡大断面図であり、図3(b)は、一般部27Bの部分拡大断面図である〕に示すように、熱影響部27A及び一般部27Bにおいては、その粒界に析出物PRが析出しているが、熱影響部27Aの断面において析出物PRの占める面積が、一般部27Bの断面において析出物PRの占める面積の65%以上とされている。すなわち、抵抗溶接による熱の影響を受けた部位であっても、十分な量の析出物が粒界に析出するように構成されている。
尚、「熱影響部27Aの断面において析出物PRの占める面積を、一般部27Bの断面において析出物PRの占める面積の65%以上とすること」に代えて、「熱影響部27Aの断面における析出物PRのうち、最大の面積を有する析出物PRの内接円の直径を、一般部27Bの断面における析出物PRのうち、最大の面積を有する析出物PRの内接円の直径の85%以上とすること」としてもよい。
尚、内接円の直径とあるのは、析出物PRの断面積と同一の面積を有する円の直径をいう。例えば、析出物PRの断面積がSであったとき、析出物PRの内接円の直径Rは、R=(4S/π)1/2となる。
また、熱影響部27Aの断面における析出物PRの平均粒径は、一般部27Bの断面における析出物PRの平均粒径よりも小さくされている。
加えて、図3(a)に示すように、熱影響部27Aの断面において、析出物PR間の最短距離SLが2μm以上30μm以下とされている。さらに、熱影響部27Aの断面においては、析出物PRのうち最大の面積を有するものの内接円の直径が50μm以下とされている。
次に、上記のように構成されてなるスパークプラグ1の製造方法について説明する。
まず、絶縁碍子2を成形加工しておく。例えば、アルミナを主体としバインダ等を含む原料粉末を用いて、成形用素地造粒物を調製し、これを用いてラバープレス成形を行うことで、筒状の成形体が得られる。得られた成形体に対し、研削加工が施され整形される。そして、整形されたものが焼成炉にて焼成されることで、絶縁碍子2が得られる。
続いて、主体金具3を予め加工しておく。すなわち、円柱状の金属素材(例えば、S17CやS25Cといった鉄系素材やステンレス素材)に対して冷間鍛造加工等を施すことで、貫通孔を形成するとともに、概形を製造する。その後、切削加工を施すことで外形を整え、主体金具中間体を得る。
さらに、前記主体金具中間体、絶縁碍子2とは別に、中心電極5、及び、接地電極27を製造しておく。すなわち、Ni合金に対して鍛造加工等を施すことで中心電極5を作製する。また、Niを主成分とし、酸化物等が析出してなる金属材料に鍛造加工を施すことで、棒状の接地電極27が得られる。
続いて、前記主体金具中間体の先端面に、前記棒状の接地電極27が抵抗溶接される。すなわち、接地電極27の基端部を主体金具中間体の先端面に対してやや大きな荷重(例えば、約800N)で押し当てつつ、接地電極27と主体金具中間体との接触部分に対して、やや小さな電流(例えば、約2.0kA)を所定の通電時間だけ流し込む。このとき、押し当て荷重が比較的大きいことから、接地電極と主体金具中間体との間の接触抵抗が低下する。このため、印加される電流が小さいことと相俟って、接触部分における発熱量を比較的小さくできるようになっている。抵抗溶接により溶融した接触部分は、発熱量が比較的低いことから徐々に冷却され、最終的に固化する。これにより、主体金具中間体に対して接地電極27が接合される。また、溶接時の熱の影響により、接地電極27の熱影響部27Aの断面における析出物の平均粒径は、一般部27Bの断面における析出物の平均粒径よりも小さくされる。
さらに、溶接に際してはいわゆる「ダレ」が生じるので、その「ダレ」を除去した後、主体金具中間体の所定部位にねじ部15が転造によって形成される。これにより、接地電極27の接合された主体金具3が得られる。さらに、主体金具3等の表面には、亜鉛メッキ或いはニッケルメッキが施される。尚、耐食性向上を図るべく、その表面に、さらにクロメート処理が施されることとしてもよい。
次いで、上記のようにして得られた絶縁碍子2及び中心電極5と、抵抗体7と、端子電極6とが、ガラスシール層8,9によって封着固定される。ガラスシール層8,9としては、一般的にホウ珪酸ガラスと金属粉末とが混合されて調製されており、当該調製されたものが抵抗体7を挟むようにして絶縁碍子2の軸孔4内に注入された後、後方から前記端子電極6で押圧しつつ、焼成炉内にて加熱することにより焼き固められる。尚、このとき、絶縁碍子2の後端側胴部10表面に釉薬層が同時に焼成されることとしてもよいし、事前に釉薬層が形成されることとしてもよい。
その後、上記のようにそれぞれ作製された中心電極5等を備える絶縁碍子2と、接地電極27を備える主体金具3とが固定される。より詳しくは、主体金具3に絶縁碍子2を挿通した状態で、比較的薄肉に形成された主体金具3の後端側の開口部を径方向内側に加締めて、前記加締め部20を形成することによって固定される。
そして最後に、接地電極27を中心電極5側に屈曲させるとともに、中心電極5及び接地電極27間に形成された火花放電間隙33の大きさを調整する加工を実施することで、上述のスパークプラグ1が得られる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、接地電極27が、酸化物、炭化物、窒化物、及び、金属間化合物の少なくとも一種を含む析出物が粒界に析出してなる金属材料により形成されている。そのため、接地電極27の耐腐食性等を向上させることができる。
一方で、接地電極27を構成する金属材料に析出物が含まれているため、接地電極27における接合強度の低下が懸念されるが、本実施形態では、熱影響部27Aの断面において析出物PRの占める面積が、一般部27Bの断面において析出物PRの占める面積の65%以上(又は、熱影響部27Aの断面における析出物PRのうち最大の面積を有する析出物PRの内接円の直径が、一般部27Bの断面における析出物PRのうち最大の面積を有する析出物PRの内接円の直径の85%以上)とされている。すなわち、熱影響部27Aにおいて析出物PRが十分に析出するように構成されている。従って、熱影響部27Bにおいて析出物PRが過飽和状態となってしまうことをより確実に防止できる。その結果、メッキ処理に伴う接合部分(熱影響部27A及びその近傍)の脆化を効果的に抑制することができる。
また、熱影響部27Aの断面において、析出物PRのうち最大の面積を有するものの内接円の直径が50μm以下とされ、かつ、析出物間の最短距離が2μm以上とされている。このため、生じた亀裂の伝播スピードを効果的に低減させることができ、熱影響部27Aの強度低下をより確実に防止することができる。
以上のように、本実施形態によれば、熱影響部27Aの脆化を抑制できるとともに、亀裂の伝播スピードの低減を図ることで、熱影響部27Aの強度低下をより確実に防止することができる。その結果、接地電極27の接合強度を飛躍的に向上させることができる。尚、本実施形態のように、接地電極27が細化され、接合領域を十分に確保できないスパークプラグ1においては、熱影響部27Aを上述の構成とすることが特に有効である。
さらに、析出物PR間の距離が30μm以下と十分に小さなものとされているため、結晶粒の粗大化をより一層確実に抑制することができる。その結果、熱影響部27Aにおける内部腐食や耐久性低下をより確実に防止することができる。
次に、上記実施形態によって奏される作用効果を確認すべく、抵抗溶接の条件を変更することで、一般部の断面において析出物の占める面積に対する、熱影響部の断面において析出物の占める面積の割合(析出物面積割合)、又は、一般部の断面において最大の面積を有する析出物の内接円の直径に対する、熱影響部の断面において最大の面積を有する析出物の内接円の直径の割合(析出物直径割合)と、熱影響部の断面において最大の面積を有する析出物の内接円の直径(内接円最大直径)と、熱影響部の断面における析出物間の最短距離(析出物間距離)をと種々変更したスパークプラグのサンプルを作製し、各サンプルについて引張試験、及び、加熱後組織確認試験を行った。
引張試験の概要は次の通りである。すなわち、所定の引張試験機(SHIMADZU社製オートグラフ)を用いて、サンプルの接地電極に対して引張力を加えた。そして、破断が生じた箇所を特定するとともに、破断が生じた際の引張強度(N)を測定した。ここで、主体金具と接地電極との接合境界及びその近傍で破断が生じた場合には、接合強度に劣るとして「×」の評価を下し、接合境界及びその近傍で破断が生じることなく、接地電極を構成する母材において破断が生じた場合には、接合強度に優れるとして「○」の評価を下すこととした。
また、加熱後組織確認試験の概要は次の通りである。すなわち、熱影響部を20時間に亘って1000℃にて加熱した後、熱影響部における結晶粒の粒度番号を特定した。尚、粒度番号の特定は、JIS G0551に準じて行った。具体的には、熱影響部における複数箇所の断面をエッチング処理後、金属顕微鏡で観察し、1mm2当たりの結晶粒の平均個数mを求めた。そして、m=8×2G(Gは粒度番号を示す)の式に基づいて、粒度番号を特定した。ここで、粒度番号が5番以上である場合には、粒成長が抑制されているとして「○」の評価を下し、一方で、粒度番号が4番以下である場合には、粒成長の抑制がやや不十分であるとして「△」の評価を下すこととした。
表1に、析出物面積割合を変更した各サンプルにおける引張試験の試験結果、及び、加熱後組織確認試験の試験結果を示す。また、表2に、析出物直径割合を変更した各サンプルにおける引張試験の試験結果、及び、加熱後組織確認試験の試験結果を示す。尚、表1及び表2においては、加熱後組織確認試験の試験結果に関わらず、接合境界及びその近傍で破断が生じたサンプルは、総合評価を「×」とした。一方で、接合境界及びその近傍にて破断が生じなかったサンプルは、総合評価を「○」とし、接合境界及びその近傍で破断が生じず、かつ、引張強度が2.0kN以上であったサンプルは、総合評価を「◎」とした。
また、析出物面積割合、析出物直径割合、内接円最大直径、及び、析出物間距離は、電子顕微鏡(SEM)のCOMP像を用いて測定した。尚、電子顕微鏡の倍率を1000倍として、120μm×90μmの視野内にて観察された析出物を対象として、析出物面積割合等を測定した。加えて、各サンプルの接地電極は、Niを主成分とし、析出物としてNi−Ndが添加された金属材料より形成した。さらに、各サンプルともに、接地電極を抵抗溶接した後、亜鉛メッキを施した。尚、各サンプルともに、抵抗溶接の条件を同一のものとして、試験用のサンプルと析出物面積割合等を測定するためのサンプルとをそれぞれ作製した。
Figure 0004746707
Figure 0004746707
表1及び表2に示すように、析出物面積割合を65%未満としたサンプル(サンプル1〜5)、析出物直径割合を85%未満としたサンプル(サンプル22〜26)、析出物の内接円最大直径を50μm超としたサンプル(サンプル5,6,26,27)、又は、析出物間距離を2μm未満としたサンプル(サンプル7,28)については、接合境界及びその近傍で破断が生じてしまい、接地電極の接合強度が不十分となってしまうことが明らかとなった。これは、次の理由(A),(B)によると考えられる。すなわち、
(A)析出物面積割合が65%未満とされたり、析出物直径割合が85%未満とされたりしたこと〔つまり、接合境界及びその近傍(すなわち熱影響部)において、析出物が十分に析出することなく、合金中で過飽和状態となったこと〕で、メッキを施す際に、熱影響部中の析出物が水素を吸蔵してしまい、その結果、熱影響部が脆化してしまったこと
(B)析出物の内接円最大直径を50μm超としたり、析出物間距離を2μm未満としたりしたことで、析出物間の距離が過度に小さくなってしまい、その結果、析出物を起点とした亀裂が粒界に沿ってより早く伝播するようになってしまったこと
によると考えられる。
これに対して、析出物面積割合を65%以上、又は、析出物直径割合を85%以上とするとともに、析出物の内接円最大直径を50μm以下、析出物間距離を2μm以上としたサンプル(サンプル8〜21,29〜37)は、接合境界及びその近傍で破断が生じることなく、優れた接合強度を有することが分かった。これは、析出物の過飽和状態が抑制されたことで、メッキを施す際の水素の吸蔵を抑制でき、その結果、熱影響部の強度を十分に維持できたこと、及び、内接円最大直径を50μm以下、析出物間距離を2μm以上としたことで、熱影響部における亀裂の伝播スピードを低減できたことに起因すると考えられる。
加えて、接合強度に優れたサンプルの中でも、析出物面積割合を85%以上とするとともに、析出物間距離を8μm以上としたサンプル(サンプル13〜21)や、析出物直径割合を85%以上に維持しつつ、析出物間距離を8μm以下としたサンプル(サンプル31〜37)は、引張強度が2.0kN以上となり、極めて優れた接合強度を有することが分かった。
また特に、析出物間距離を30μm以下としたサンプル(サンプル8〜17,19〜21,29〜33,35〜37)は、加熱後における粒成長を抑制でき、内部腐食等の抑制効果に優れることが確認された。
以上の試験結果より、接地電極において優れた接合強度を実現するためには、析出物面積割合を65%以上、又は、析出物直径割合を85%以上とするとともに、析出物の内接円最大直径を50μm以下とし、析出物間距離を2μm以上とすることが好ましいといえる。また、接合強度の更なる向上を図るべく、析出物面積割合を85%以上とするとともに、析出物間距離を8μm以上としたり、析出物直径割合を85%以上に維持しつつ、析出物間距離を8μm以下としたりすることがより好ましいといえる。
さらに、耐腐食性や耐久性の向上を図るべく、析出物間距離を30μm以下とすることが好ましいといえる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
)上記実施形態においては、軸線CL1にほぼ沿った方向で火花放電が行われるタイプ(いわゆる平行電極タイプ)のスパークプラグ1に対して本発明の技術思想が適用されているが、本発明の技術思想を適用可能なスパークプラグのタイプはこれに限定されるものではない。従って、例えば、中心電極の側面に接地電極の先端面が対向し、軸線とほぼ直交する方向に火花放電が行われるタイプ(いわゆる横放電タイプ)のスパークプラグに、本発明の技術思想を適用することとしてもよい。このようなスパークプラグは、接地電極の屈曲部分の曲率半径を比較的小さくする必要があるため、接地電極に屈曲加工を施す際に、接地電極と主体金具との接合部分により大きな応力が加わり得る。そのため、接合部分における接地電極の折損がより懸念されるが、本発明の技術思想を適用することで、接地電極の接合強度を十分に向上させることができ、接地電極の折損をより確実に防止することができる。従って、本発明は、いわゆる横放電タイプのスパークプラグにおいて特に有効である。
)上記実施形態では、中心電極5及び接地電極27間に火花放電間隙33が形成されているが、両電極5,27の少なくとも一方に貴金属合金(例えば、白金合金やイリジウム合金等)からなる貴金属チップを設け、一方の電極に設けられた貴金属チップと他方の電極との間、又は、両電極に設けられた両貴金属チップの間に火花放電間隙を形成することとしてもよい。尚、接地電極27の先端部に貴金属チップを設ける場合、接地電極27の先端部のうち、貴金属チップを設ける際の熱影響等が及んでいない部位が、接地電極27の一般部27Bとされる。
)上記実施形態では、工具係合部19は断面六角形状とされているが、工具係合部19の形状に関しては、このような形状に限定されるものではない。例えば、Bi−HEX(変形12角)形状〔ISO22977:2005(E)〕等とされていてもよい。
1…スパークプラグ
3…主体金具
27…接地電極
27A…熱影響部
27B…一般部
PR…析出物

Claims (5)

  1. 筒状の主体金具と、
    抵抗溶接により、基端部が前記主体金具に接合されたニッケルを主成分とする接地電極とを備え、
    ネオジム、イットリウム、及び、ジルコニウムのいずれかの元素の酸化物、炭化物、窒化物、及び、金属間化合物の少なくとも一種を含む析出物が粒界に析出してなる金属材料により、前記接地電極が形成されたスパークプラグであって、
    前記接地電極のうち、前記主体金具との接合境界から100μmの範囲に位置する部位を熱影響部とし、前記接地電極の先端部を一般部としたとき、
    前記熱影響部の断面において前記析出物の占める面積が、前記一般部の断面において前記析出物の占める面積の65%以上とされ、
    前記熱影響部の断面において、前記析出物のうち最大の面積を有する前記析出物の内接円の直径が50μm以下であり、かつ、前記析出物間の最短距離が2μm以上であることを特徴とするスパークプラグ。
  2. 前記熱影響部の断面において前記析出物の占める面積が、前記一般部の断面において前記析出物の占める面積の85%以上とされ、
    前記熱影響部の断面において、前記析出物のうち最大の面積を有する前記析出物の内接円の直径が50μm以下であり、かつ、前記析出物間の最短距離が8μm以上であることを特徴とする請求項1に記載のスパークプラグ。
  3. 筒状の主体金具と、
    抵抗溶接により、基端部が前記主体金具に接合されたニッケルを主成分とする接地電極とを備え、
    ネオジム、イットリウム、及び、ジルコニウムのいずれかの元素の酸化物、炭化物、窒化物、及び、金属間化合物の少なくとも一種を含む析出物が粒界に析出してなる金属材料により、前記接地電極が形成されたスパークプラグであって、
    前記接地電極のうち、前記主体金具との接合境界から100μmの範囲に位置する部位を熱影響部とし、前記接地電極の先端部を一般部としたとき、
    前記熱影響部の断面における前記析出物のうち、最大の面積を有する前記析出物の内接円の直径が、前記一般部の断面における前記析出物のうち、最大の面積を有する前記析出物の内接円の直径の85%以上とされ、
    前記熱影響部の断面において、前記析出物のうち最大の面積を有する前記析出物の内接円の直径が50μm以下であり、かつ、前記析出物間の最短距離が2μm以上であることを特徴とするスパークプラグ。
  4. 前記熱影響部の断面において、前記析出物のうち最大の面積を有する前記析出物の内接円の直径が50μm以下であり、かつ、前記析出物間の最短距離が8μm以上であることを特徴とする請求項3に記載のスパークプラグ。
  5. 前記熱影響部の断面における、前記析出物間の最短距離が30μm以下とされることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスパークプラグ。
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