JP5018725B2 - エジェクタ式冷凍サイクル - Google Patents
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第1吐出能力変更手段(11b)および第2吐出能力変更手段(21b)は、それぞれ独立して第1圧縮機構(11a)および第2圧縮機構(21a)の冷媒吐出能力を変更可能に構成されており、制御手段は、第1圧縮機構(11a)での昇圧量と第2圧縮機構(21a)での昇圧量が同等となるように第1吐出能力変更手段(11b)および第2吐出能力変更手段(21b)を制御するエジェクタ式冷凍サイクルを特徴とする。
また、請求項1に記載の発明では、上記したように、第1圧縮機構(11a)の冷媒吐出能力を変更する第1吐出能力変更手段(11b)と、第2圧縮機構(21a)の冷媒吐出能力を変更する第2吐出能力変更手段(21b)により、それぞれ独立して第1圧縮機構(11a)および第2圧縮機構(21a)の冷媒吐出能力を調整するに当たり、第1圧縮機構(11a)での昇圧量と第2圧縮機構(21a)での昇圧量が同等となるように第1吐出能力変更手段(11b)および第2吐出能力変更手段(21b)を制御する。
このように、第1、第2圧縮機構(11a、21a)での昇圧量を同等にする制御を行うことで、第1、第2圧縮機構(11a、21a)の圧縮効率をともに向上させて、エジェクタ式冷凍サイクル全体としてのCOPを略最大に近づけることができる。
図1、2により、本発明のエジェクタ式冷凍サイクルを冷凍・冷蔵装置に適用した例を説明する。この冷凍・冷蔵装置は、冷却対象空間である冷蔵庫内を0〜10℃程度の低温まで冷却し、さらに、別の冷却対象空間である冷凍庫内を−30〜−10℃程度の極低温まで冷却するものである。図1は、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10の全体構成図である。
さらに、ノズル部13aから噴射された噴射冷媒と冷媒吸引口13bから吸引された吸引冷媒がエジェクタ13の混合部13cにて混合されて、ディフューザ部13dに流入する(図2のd2点→e2点)。ディフューザ部13dでは通路面積の拡大により、冷媒の速度エネルギが圧力エネルギに変換されるため、冷媒の圧力が上昇する(図2のe2点→f2点)。
本実施形態では、図3の全体構成図に示すように、第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10に対して、放熱器12から流出した冷媒とサイクルの低圧側冷媒とを熱交換させる内部熱交換器30を追加した例を説明する。なお、図3では、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付している。このことは、以下の図面においても同様である。
本実施形態では、図5の全体構成図に示すように、第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10に対して、放熱器12から流出した冷媒とサイクルの低圧側冷媒とを熱交換させる内部熱交換器31を追加した例を説明する。
本実施形態では、図7の全体構成図に示すように、第1実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10に対して、放熱器12の構成を変更した例を説明する。
上述の各実施形態では、冷媒として通常のフロン系冷媒を採用し、亜臨界冷凍サイクルを構成した例を説明したが、本実施形態では、冷媒として二酸化炭素を採用し、第1圧縮機11吐出冷媒の圧力が冷媒の臨界圧力以上となる超臨界冷凍サイクルを構成した例を説明する。さらに、本実施形態では、図9の全体構成図に示すように、第1実施形態に対して、温度式膨張弁17を廃止している。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
11a、21a 第1、第2圧縮機構
11b、21b 第1、第2電動モータ
12 放熱器
12b 凝縮部
12c 気液分離部
12d 過冷却部
13 エジェクタ
13a ノズル部
13b 冷媒吸引口
13d ディフューザ部
14 流出側蒸発器
16 吸引側蒸発器
17 温度式膨張弁
18 分岐部
19 固定絞り
30、31 内部熱交換器
Claims (9)
- 冷媒を圧縮して吐出する第1圧縮機構(11a)と、
前記第1圧縮機構(11a)から吐出された高圧冷媒を放熱させる放熱器(12)と、
前記放熱器(12)から流出した冷媒を減圧膨張させるノズル部(13a)から噴射する高速度の噴射冷媒の流れによって冷媒を冷媒吸引口(13b)から吸引して、前記噴射冷媒と前記冷媒吸引口(13b)から吸引された吸引冷媒との混合冷媒をディフューザ部(13d)にて昇圧するエジェクタ(13)と、
前記ディフューザ部(13d)から流出した冷媒の流れを分岐する分岐部(18)と、
前記分岐部(18)にて分岐された一方の冷媒を蒸発させて、前記第1圧縮機構(11a)吸入側へ流出させる流出側蒸発器(14)と、
前記分岐部(18)にて分岐された他方の冷媒を減圧膨張させる吸引側減圧手段(19)と、
前記吸引側減圧手段(19)にて減圧膨張された冷媒を蒸発させて、前記冷媒吸引口(13b)側へ流出させる吸引側蒸発器(16)と、
前記吸引側蒸発器(16)出口側冷媒を吸引して、圧縮して吐出する第2圧縮機構(21a)と、
前記第1圧縮機構(11a)の冷媒吐出能力を変更する第1吐出能力変更手段(11b)と、
前記第2圧縮機構(21a)の冷媒吐出能力を変更する第2吐出能力変更手段(21b)と、
前記第1吐出能力変更手段(11b)および前記第2吐出能力変更手段(21b)を制御する制御手段とを備え、
前記第1吐出能力変更手段(11b)および前記第2吐出能力変更手段(21b)は、それぞれ独立して前記第1圧縮機構(11a)および前記第2圧縮機構(21a)の冷媒吐出能力を変更可能に構成されており、
前記制御手段は、前記第1圧縮機構(11a)での昇圧量と前記第2圧縮機構(21a)での昇圧量が同等となるように前記第1吐出能力変更手段(11b)および前記第2吐出能力変更手段(21b)を制御することを特徴とするエジェクタ式冷凍サイクル。 - 前記放熱器(12)出口側から前記ノズル部(13a)入口側へ至る冷媒通路に配置されて、前記放熱器(12)から流出した冷媒を減圧膨張させる高圧側減圧手段(17)を備えることを特徴とする請求項1に記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
- 前記放熱器(12)から流出した冷媒とサイクルの低圧側冷媒とを熱交換させる内部熱交換器(30、31)を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
- 前記サイクルの低圧側冷媒は、前記第1圧縮機構(11a)へ吸入される冷媒であることを特徴とする請求項3に記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
- 前記サイクルの低圧側冷媒は、前記第2圧縮機構(21a)へ吸入される冷媒であることを特徴とする請求項3に記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
- 前記放熱器(12)は、冷媒を凝縮させる凝縮部(12b)、前記凝縮部(12b)から流出した冷媒の気液を分離する気液分離部(12c)、および、前記気液分離部(12c)から流出した液相冷媒を過冷却する過冷却部(12d)を有していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
- 前記吸引側減圧手段は、冷媒を体積膨張させて減圧させるとともに、冷媒の圧力エネルギを機械的エネルギに変換して出力する膨張機であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
- 前記第1圧縮機構(11a)および前記第2圧縮機構(21a)は、同一のハウジング内に収容されて、一体的に構成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
- 前記第1圧縮機構(11a)は、冷媒を臨界圧力以上となるまで昇圧させることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
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