JP2013210132A - 冷凍装置 - Google Patents

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Tetsuya Okamoto
哲也 岡本
Kazuhiro Kosho
和宏 古庄
Yasuhiro Iwata
育弘 岩田
Kunitada Yo
国忠 楊
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Abstract

【課題】冷暖房切り替え可能な冷凍装置において、運転効率を向上させる。
【解決手段】空気調和装置10は、四段圧縮機20と、第4熱交換器44と、室内熱交換器12aと、膨張機構70と、ブリッジ回路55と、内部熱交換器62と、インジェクション配管61aと、エコノマイザ熱交換器61とを備える。第4熱交換器44は、冷房時の放熱器、暖房時の蒸発器である。室内熱交換器12aは、冷房時の蒸発器、暖房時の放熱器である。内部熱交換器62は、室内熱交換器12aから四段圧縮機20に送られる冷媒と、第4熱交換器44から膨張機構70に送られる冷媒とを熱交換させる。エコノマイザ熱交換器61は、放熱器から膨張機構70に送られる冷媒と、インジェクション配管61aを流れる中間圧の冷媒とを熱交換させる。エコノマイザ熱交換器61および内部熱交換器62は、ブリッジ回路55の暖房時には冷媒が流れない第1ブリッジ配管56aに配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は、冷凍装置に関する。
従来から、複数段圧縮冷凍サイクルを行う冷凍装置であって、内部熱交換器およびエコノマイザ熱交換器を備えるものが提案されている。例えば、特許文献1(特開2009−204243号公報)に記載の冷凍装置では、ガスクーラを出た高圧冷媒と、圧縮機に吸入される低圧のガス冷媒とを熱交換させる内部熱交換器を備え、また、高圧冷媒と、その高圧冷媒を分岐して減圧した中間圧冷媒とを熱交換させるエコノマイザ熱交換器を更に備えている。エコノマイザ熱交換器から、複数段圧縮の圧縮途中の冷媒が流れる配管に、中間圧冷媒のインジェクション配管が延びており、中間圧インジェクションを行うことで吐出温度抑制や圧縮機の動力(消費電力)低減を図っている。また、内部熱交換器での熱交換によって、冷凍サイクルの効率を更に向上させている。
しかし、上記特許文献1に記載の冷凍装置のようにガスクーラを出た高圧冷媒と圧縮機に吸入される前の低圧冷媒とを内部熱交換器において熱交換させる構成を、冷暖房切り替え可能な冷凍装置に適用すると仮定した場合、暖房運転時には、圧縮機の吸入冷媒温度が高くなりすぎて圧縮機の動力が増大することが想定される。また、膨張前の高圧冷媒をエコノマイザ熱交換器において中間圧冷媒と熱交換させると、膨張前の高圧冷媒の温度(エンタルピ)が低下することが想定されるが、暖房運転時にはメリットがない。
そこで、本発明の課題は、冷暖房切り替え可能な冷凍装置において、運転効率を向上させることにある。
本発明の第1観点に係る冷凍装置は、冷暖房切替可能な冷凍装置であって、複数段圧縮機構と、放熱器と、蒸発器と、第1膨張機構と、ブリッジ回路と、内部熱交換器と、インジェクション配管と、エコノマイザ熱交換器とを備える。複数段圧縮機構は、冷媒を圧縮し、1つの低段圧縮機構と、少なくとも1つの高段圧縮機構とからなる複数の圧縮機構を有し、複数の圧縮機構が直列に接続される。放熱器は、高圧の冷媒が放熱する。蒸発器は、低圧の冷媒が蒸発する。第1膨張機構は、放熱器から蒸発器に送られる冷媒を減圧する。ブリッジ回路は、放熱器と蒸発器との間に配置される。内部熱交換器は、蒸発器から低段圧縮機構に送られる冷媒と、放熱器から第1膨張機構に送られる冷媒とを熱交換させる。インジェクション配管は、冷媒を減圧する第2膨張機構を有し、放熱器から第1膨張機構に送られる冷媒を分岐し、第2膨張機構により中間圧となった冷媒を、高段圧縮機構に吸い込まれる冷媒に合流させる。エコノマイザ熱交換器は、放熱器から第1膨張機構に送られる冷媒と、第2膨張機構から高段圧縮機構に送られるインジェクション配管を流れる冷媒とを熱交換させる。内部熱交換器及びエコノマイザ熱交換器は、ブリッジ回路の暖房時には冷媒が流れない箇所に配置される。
この冷凍装置では、1つの低段圧縮機構と少なくとも1つの高段圧縮機構とを有する2段以上の複数段圧縮機構を備え、圧縮途中の中間圧の冷媒を冷却できるようにしているため、運転効率を上げることができる。そして、エコノマイザ熱交換器を介してインジェクション配管によって高段圧縮部に吸い込まれる冷媒を冷却して、冷房時の運転効率を上げている。また、この冷凍装置では、冷房時には内部熱交換器において蒸発器から複数段圧縮機構に送られる冷媒と、放熱器から第1膨張機構に送られる冷媒とを熱交換させる。これにより、放熱器を出た高圧の冷媒を膨張前にさらに冷却する。その結果、冷房性能が向上し、冷房時の運転効率を向上させることが可能となる。
一方、本発明に係る冷凍装置では、暖房時は、エコノマイザ熱交換器および内部熱交換器にはブリッジ回路を通る冷媒が流れない。すなわち、暖房時には、放熱器から第1膨張機構へ向かう高圧の冷媒がエコノマイザ熱交換器および内部熱交換器を流れない。したがって、蒸発器から複数段圧縮機構に送られる冷媒は、放熱器から第1膨張機構へ向かう高圧の冷媒とエコノマイザ熱交換器および内部熱交換器において熱交換をしない。これにより、圧縮機構に吸い込まれる冷媒の温度の上昇によりCOPが低下することが、暖房時に回避される。また、暖房時にエコノマイザ熱交換器において膨張前の高圧冷媒の温度低下も回避される。その結果、暖房時の運転効率を向上させることが可能となる。
したがって、本発明によると、冷暖房切り替え可能な冷凍装置において、冷暖房両方の運転効率を向上させることが可能となる。
本発明の第2観点に係る冷凍装置は、第1観点に係る冷凍装置であって、ブリッジ回路は、第1ブリッジ配管と、第2ブリッジ配管と、第3ブリッジ配管と、第4ブリッジ配管とを有する。第1ブリッジ配管には、冷房時に放熱器から第1膨張機構に送られる冷媒が流れる。第2ブリッジ配管には、冷房時に第1膨張機構から蒸発器に送られる冷媒が流れる。第3ブリッジ配管には、暖房時に放熱器から第1膨張機構に送られる冷媒が流れる。第4ブリッジ配管には、暖房時に第1膨張機構から蒸発器に送られる冷媒が流れる。第1ブリッジ配管は、冷房時の放熱器から第1膨張機構へ向かう方向にのみ冷媒を流す第1逆止機構を有する。第2ブリッジ配管は、第1膨張機構から冷房時の蒸発器へ向かう方向にのみ冷媒を流す第2逆止機構を有する。第3ブリッジ配管は、暖房時の放熱器から第1膨張機構へ向かう方向にのみ冷媒を流す第3逆止機構を有する。第4ブリッジ配管は、第1膨張機構から暖房時の蒸発器へ向かう方向にのみ冷媒を流す第4逆止機構を有する。内部熱交換器およびエコノマイザ熱交換器は、第1ブリッジ配管の第1逆止機構の上流に配置される。
この冷凍装置では、ブリッジ回路は、第1〜第4ブリッジ配管からなる4つのブリッジ配管を有し、それぞれのブリッジ配管には、逆止機構が設けられている。第1ブリッジ配管に設けられた第1逆止機構は、冷房時の放熱器から第1膨張機構へ向かう方向にのみ冷媒を流すように構成されている。エコノマイザ熱交換器および内部熱交換器は、第1ブリッジ配管の第1逆止機構の上流に配置されている。すなわち、エコノマイザ熱交換器および内部熱交換器は、ブリッジ回路の暖房時には冷媒が流れない箇所に配置されている。このため、ブリッジ回路という比較的簡便な機構により冷房時と暖房時とで冷媒の流れを切り替えて制御することにより、冷房時の性能および運転効率を向上させるとともに、暖房時の運転効率をも向上させることが可能となる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置は、第2観点に係る冷凍装置であって、ブリッジ回路は、第5ブリッジ配管と、第6ブリッジ配管とをさらに有する。第5ブリッジ配管は、第1ブリッジ配管とインジェクション配管とを接続する。第6ブリッジ配管は、第3ブリッジ配管とインジェクション配管とを接続する。第5ブリッジ配管は、インジェクション配管に向かう方向にのみ冷媒を通す第5逆止機構を有する。第6ブリッジ配管は、インジェクション配管に向かう方向にのみ冷媒を通す第6逆止機構を有する。
この冷凍装置では、第5ブリッジ配管は、インジェクション配管に向かう方向にのみ冷媒を通す第5逆止機構を有する。第6ブリッジ配管は、インジェクション配管に向かう方向にのみ冷媒を通す第6逆止機構を有する。これにより、冷房時には、高圧冷媒の一部をインジェクション配管に分岐させ、エコノマイザ熱交換器において第1ブリッジ配管を流れる高圧冷媒とインジェクション配管を流れる中間圧の冷媒とを熱交換させる。暖房時には、高圧冷媒の一部をインジェクション配管に分岐させ、インジェクション配管を流れる中間圧の冷媒のみをエコノマイザ熱交換器に通す。すなわち、簡便な機構により冷房時と暖房時とでインジェクション配管に分岐する冷媒の流れを切り替えることができる。
本発明の第4観点に係る冷凍装置は、第1観点〜第3観点のいずれかに係る冷凍装置であって、複数段圧縮機構は、高段圧縮機構を2つ以上有する。
この冷凍装置では、複数段圧縮機構は、1つの低段圧縮機構と、2つ以上の高段圧縮機構とからなる直列に接続された複数の圧縮機構を有する。すなわち、複数段圧縮機構は、3段以上の圧縮機構を直列に接続した多段圧縮機構である。このため、冷房時は、圧縮途中の中間圧の冷媒を冷却できるようになっており、冷房時の運転効率をさらに上げることが可能となる。
本発明の第5観点に係る冷凍装置は、第1観点〜第4観点のいずれかに係る冷凍装置であって、複数段圧縮機構は、高段圧縮機構を3つ以上有する。
この冷凍装置では、複数段圧縮機構は、1つの低段圧縮機構と、3つ以上の高段圧縮機構とからなる直列に接続された複数の圧縮機構を有する。すなわち、複数段圧縮機構は、4段以上の圧縮機構を直列に接続した多段圧縮機構である。このため、冷房時は、圧縮途中の中間圧の冷媒を冷却できるようになっており、冷房時の運転効率をさらに上げることが可能となる。
本発明の第6観点に係る冷凍装置は、第1観点〜第5観点のいずれかに係る冷凍装置であって、エコノマイザ熱交換器は、冷房時に放熱器から内部熱交換器に送られる冷媒が通る箇所に配置される。
この冷凍装置では、エコノマイザ熱交換器は、内部熱交換器の上流側に配置される。すなわち、この冷凍装置では、冷房時には放熱器からの高圧冷媒は、まずエコノマイザ熱交換器を通り、その後に内部熱交換器を通る。仮に、高圧冷媒の流れの上流側に内部熱交換器を配置し、下流側にエコノマイザ熱交換器を配置すると、膨張させる前の高圧冷媒の温度の低減度合いに制限があるが、本発明に係る冷凍装置では、先にエコノマイザ熱交換器に高圧冷媒が流れ、その後に内部熱交換器で高圧冷媒と低段圧縮機構に送られる低圧冷媒との熱交換を行わせるという構成を採っている。このため、エコノマイザ熱交換器で高圧冷媒の温度を下げた後、さらに内部熱交換器で温度を下げることができ、膨張させる前の冷媒のエンタルピがより小さくなる。これにより、冷房運転の能力が増大し、運転効率が向上する。
本発明の第7観点に係る冷凍装置は、第1観点〜第6観点のいずれかに係る冷凍装置であって、気液分離器と、低圧戻し配管と、過冷却熱交換器とをさらに備える。気液分離器は、第1膨張機構から蒸発器に送られる冷媒を、気相の冷媒と液相の冷媒とに分離する。低圧戻し配管は、冷媒を減圧する第3膨張機構を有し、気液分離器の中の気相の冷媒を、第3膨張機構により低圧にして、蒸発器から高段圧縮機に送られる冷媒に合流させる。過冷却熱交換器は、気液分離器から蒸発器に送られる液相の冷媒と、第3膨張機構で減圧されて低圧戻し配管を流れる冷媒とを熱交換させ、気液分離器から蒸発器に送られる冷媒を冷却する。
この冷凍装置では、気液分離器で余剰冷媒の調整が可能で、また気液分離器を出た気相の冷媒に過冷却をつけることができるため、膨張制御が容易になる。
本発明の第8観点に係る冷凍装置は、第1観点〜第7観点のいずれかに係る冷凍装置であって、第1膨張機構は、冷媒の減圧時に生じる膨張エネルギーを回収する膨張機を少なくとも有する。
この冷凍装置では、エネルギー回収機能を持った膨張機によって、更なる運転効率の向上を図ることができる。
本発明の第1観点に係る冷凍装置では、冷暖房切り替え可能な冷凍装置において、冷暖房両方の運転効率を向上させることが可能となる。
本発明の第2観点に係る冷凍装置では、比較的簡便な機構により冷房時と暖房時とで冷媒の流れを切り替えて制御することにより、冷房時の性能および運転効率を向上させるとともに、暖房時の運転効率をも向上させることが可能となる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置では、簡便な機構により冷房時と暖房時とでインジェクション配管に分岐する冷媒の流れを切り替えることができる。
本発明の第4観点又は第5観点に係る冷凍装置では、冷房時の運転効率を上げることが可能となる。
本発明の第6観点に係る冷凍装置では、冷房運転の能力が増大し、運転効率が向上する。
本発明の第7観点に係る冷凍装置では、気液分離器で余剰冷媒の調整が可能で、また気液分離器を出た気相の冷媒に過冷却をつけることができるため、膨張制御が容易になる。
本発明の第8観点に係る冷凍装置では、エネルギー回収機能を持った膨張機によって、更なる運転効率の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る空気調和装置の冷房運転時の概略構成図である。 図1の冷房運転時の冷凍サイクルの圧力−エンタルピ線図である。 空気調和装置の暖房運転時の概略構成図である。 図3の暖房運転時の冷凍サイクルの圧力−エンタルピ線図である。 比較例に係る空気調和装置の暖房運転時の概略構成図である。 図5の暖房運転時の冷凍サイクルの圧力−エンタルピ線図である。 変形例Aに係る空気調和装置の冷房運転時の概略構成図である。 図7の冷房運転時の冷凍サイクルの圧力−エンタルピ線図である。 変形例Aに係る空気調和装置の暖房運転時の概略構成図である。 図9の暖房運転時の冷凍サイクルの圧力−エンタルピ線図である。
本発明の一実施形態に係る冷凍装置である空気調和装置10について、以下、図面を参照しながら説明する。
(1)空気調和装置の構成
図1および図3は、空気調和装置10の概略構成図である。空気調和装置10は、超臨界状態の二酸化炭素冷媒を使用して四段圧縮冷凍サイクルを行う冷凍装置である。空気調和装置10は、熱源ユニットである室外ユニット11と、利用ユニットである複数の室内ユニット12とが、連絡冷媒配管13,14によって結ばれた装置であり、冷房運転サイクルと暖房運転サイクルとが切り替わる冷媒回路を有する。図1は、冷房運転時において冷媒回路を循環する冷媒の流れを表している。図3は、暖房運転時において冷媒回路を循環する冷媒の流れを表している。図1および図3において、冷媒回路の配管に沿って示す矢印が、冷媒の流れを表している。
空気調和装置10の冷媒回路は、主として、四段圧縮機20、第1〜第4切換機構31〜34、室外熱交換器40、第1〜第4室外電動弁51〜54、ブリッジ回路55、エコノマイザ熱交換器61、内部熱交換器62、膨張機構70、レシーバ80、過冷却熱交換器90、室内熱交換器12a、室内電動弁12bおよび制御部(図示せず)から成る。室外熱交換器40は、並列に配置された、第1熱交換器41、第2熱交換器42、第3熱交換器43および第4熱交換器44から成る。
以下、冷媒回路の各構成要素を詳細に説明する。
(1−1)四段圧縮機
四段圧縮機20は、密閉容器内に、第1圧縮部21、第2圧縮部22、第3圧縮部23、第4圧縮部24および圧縮機駆動モータ(図示せず)が収容された、密閉式の圧縮機である。圧縮機駆動モータは、駆動軸を介して、4つの圧縮部21〜24を駆動する。すなわち、四段圧縮機20は、4つの圧縮部21〜24が単一の駆動軸に連結された一軸四段の圧縮構造を有している。四段圧縮機20では、第1圧縮部21、第2圧縮部22、第3圧縮部23および第4圧縮部24が、この順番で直列に配管接続される。第1圧縮部21は、第1吸入管21aから冷媒を吸い込み、第1吐出管21bへと冷媒を吐出する。第2圧縮部22は、第2吸入管22aから冷媒を吸い込み、第2吐出管22bへと冷媒を吐出する。第3圧縮部23は、第3吸入管23aから冷媒を吸い込み、第3吐出管23bへと冷媒を吐出する。第4圧縮部24は、第4吸入管24aから冷媒を吸い込み、第4吐出管24bへと冷媒を吐出する。
第1圧縮部21は、最下段の圧縮機構であり、冷媒回路を流れる最も低圧の冷媒を圧縮する。第2圧縮部22は、第1圧縮部21によって圧縮された冷媒を吸い込んで圧縮する。第3圧縮部23は、第2圧縮部22によって圧縮された冷媒を吸い込んで圧縮する。第4圧縮部24は、最上段の圧縮機構であり、第3圧縮部23によって圧縮された冷媒を吸い込んで圧縮する。第4圧縮部24によって圧縮され第4吐出管24bへと吐出された冷媒は、冷媒回路を流れる最も高圧の冷媒となる。
なお、本実施形態において、各圧縮部21〜24は、ロータリー式やスクロール式などの容積式の圧縮機構である。また、圧縮機駆動モータは、制御部によってインバータ制御される。
第1吐出管21b、第2吐出管22b、第3吐出管23bおよび第4吐出管24bには、それぞれ油分離器が設けられている。油分離器は、冷媒回路を循環する冷媒に含まれる潤滑油を分離する小容器である。図1では図示を省略しているが、各油分離器の下部からはキャピラリーチューブを含む油戻し管が各吸入管21a〜24aに向かって延びており、冷媒から分離した油を四段圧縮機20へと戻す。
(1−2)第1〜第4切換機構
第1切換機構31、第2切換機構32、第3切換機構33および第4切換機構34は、冷媒回路内における冷媒の流れの方向を切り換えて、冷房運転サイクルと暖房運転サイクルとを切り換えるために設けられている機構で、それぞれ四路切換弁である。
第1切換機構31は、第1吐出管21b、第2吸入管22a、第1熱交換器41のガス側配管および低圧冷媒配管19と接続されている。低圧冷媒配管19は、室外ユニット11内の低圧のガス冷媒が流れる冷媒配管であり、内部熱交換器62を介して第1吸入管21aに冷媒を送る。
第2切換機構32は、第2吐出管22b、第3吸入管23a、第2熱交換器42のガス側配管および低圧冷媒配管19と接続されている。
第3切換機構33は、第3吐出管23b、第4吸入管24a、第3熱交換器43のガス側配管および低圧冷媒配管19と接続されている。
第4切換機構34は、第4吐出管24b、連絡冷媒配管14、第4熱交換器44のガス側配管および低圧冷媒配管19と接続されている。
切換機構31〜34は、冷房運転時において、四段圧縮機20によって圧縮された冷媒の冷却器として熱交換器41〜44を機能させ、かつ、膨張機構70および室内電動弁12bを通過して膨張した冷媒の蒸発器(加熱器)として室内熱交換器12aを機能させるように、図1に示す状態になる。また、切換機構31〜34は、暖房運転時において、四段圧縮機20によって圧縮された冷媒の冷却器として室内熱交換器12aを機能させ、かつ、膨張機構70および室外電動弁51〜54を通過して膨張した冷媒の蒸発器として室外熱交換器40を機能させるように、図3に示す状態になる。
すなわち、切換機構31〜34は、冷媒回路の構成要素として四段圧縮機20、室外熱交換器40、膨張機構70および室内熱交換器12aのみに着目すると、四段圧縮機20、室外熱交換器40、膨張機構70、室内熱交換器12aの順に冷媒を循環させる冷房運転サイクルと、四段圧縮機20、室内熱交換器12a、膨張機構70、室外熱交換器40の順に冷媒を循環させる暖房運転サイクルとを切り換える役割を果たす。
(1−3)室外熱交換器
室外熱交換器40は、上述のように、第1熱交換器41、第2熱交換器42、第3熱交換器43および第4熱交換器44から成る。冷房運転時には、第1〜第3熱交換器41〜43が、圧縮途中の冷媒(中間圧冷媒)を冷やすインタークーラとして機能し、第4熱交換器44が、最も高圧の冷媒を冷やすガスクーラとして機能する。第4熱交換器44は、第1〜第3熱交換器41〜43よりも容量が大きい。また、暖房運転時には、第1〜第4熱交換器41〜44の全てが、低圧の冷媒の蒸発器(加熱器)として機能する。
第1〜第4熱交換器41〜44は、並列に配置され、1つの室外熱交換器40として一体化されている。この室外熱交換器40には、内部を流れる冷媒と熱交換を行う冷却源あるいは加熱源として、水や空気が供給される。ここでは、室外熱交換器40に、図示しない送風ファンから空気(外気)が供給される。
また、第1熱交換器41、第2熱交換器42および第3熱交換器43の室外電動弁側の配管からは、第2吸入管22a、第3吸入管23aおよび第4吸入管24aに向かって、分岐管である第1インタークーラ管41a、第2インタークーラ管42aおよび第3インタークーラ管43aがそれぞれ延びている。第1インタークーラ管41a、第2インタークーラ管42aおよび第3インタークーラ管43aには、図1に示すように、それぞれ逆止弁が設けられている。
(1−4)第1〜第4室外電動弁
第1〜第4室外電動弁51〜54は、第1〜第4熱交換器41〜44とブリッジ回路55との間に配備されている。上述の第1インタークーラ管41a、第2インタークーラ管42aおよび第3インタークーラ管43aは、それぞれ、第1熱交換器41と第1室外電動弁51との間、第2熱交換器42と第2室外電動弁52との間および第3熱交換器43と第3室外電動弁53との間から分岐している。
冷房運転時、第1〜第3室外電動弁51〜53は閉じられ、第4室外電動弁は全開状態にされる。暖房運転時、第1〜第4室外電動弁51〜54は、ブリッジ回路55から第1〜第4熱交換器41〜44への冷媒の流れが偏流しないように開度調整が為され、それぞれ膨張機構としての役割も果たす。
(1−5)ブリッジ回路
ブリッジ回路55は、室外熱交換器40と室内熱交換器12aとの間に設けられており、主に、第1ブリッジ配管56a、第2ブリッジ配管56c、第3ブリッジ配管56b、第4ブリッジ配管56d、第5ブリッジ配管56eおよび第6ブリッジ配管56fから構成されている。
第1ブリッジ配管56aは、エコノマイザ熱交換器61および内部熱交換器62を介して、室外熱交換器40の第4熱交換器44と膨張機構70とを接続する。第1ブリッジ配管56aは、エコノマイザ熱交換器61および内部熱交換器62内を順に通っている。すなわち、エコノマイザ熱交換器61および内部熱交換器62は、ブリッジ回路55内に配置されている。第1ブリッジ配管56aには、内部熱交換器62の下流に入口逆止弁55aが設けられている。入口逆止弁55aは、室外熱交換器40の第4熱交換器44から膨張機構70へ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。すなわち、第1ブリッジ配管56aは、冷房運転時に、室外熱交換器40の第4熱交換器44(冷房運転時の放熱器)から膨張機構70に送られる冷媒を流す機能を果たす。
第2ブリッジ配管56cは、レシーバ80、過冷却熱交換器90および連絡冷媒配管13を介して膨張機構70と室内熱交換器12aとを接続する。第2ブリッジ配管56cには、出口逆止弁55cが設けられている。出口逆止弁55cは、膨張機構70から室内熱交換器12aへ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。すなわち、第2ブリッジ配管56cは、冷房運転時に、膨張機構70から室内熱交換器12a(冷房運転時の蒸発器)に送られる冷媒を流す機能を果たす。
第3ブリッジ配管56bは、連絡冷媒配管13およびエコノマイザ熱交換器61を介して室内熱交換器12aと膨張機構70とを接続する。第3ブリッジ配管56bには、入口逆止弁55bが設けられている。入口逆止弁55bは、室内熱交換器12aから膨張機構70へ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。すなわち、第3ブリッジ配管56bは、暖房運転時に、室内熱交換器12a(暖房運転時の放熱器)から膨張機構70に送られる冷媒を流す機能を果たす。
第4ブリッジ配管56dは、レシーバ80および過冷却熱交換器90を介して膨張機構70と室外熱交換器40とを接続する。第4ブリッジ配管56dには、出口逆止弁55dが設けられている。出口逆止弁55dは、膨張機構70から室外熱交換器40へ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。すなわち、第4ブリッジ配管56dは、暖房運転時に、膨張機構70から室外熱交換器40(暖房運転時の蒸発器)に送られる冷媒を流す機能を果たす。
第5ブリッジ配管56eは、第1ブリッジ配管56aの途中(エコノマイザ熱交換器61の上流)から分岐しており、後述するインジェクション配管61aに接続している。第5ブリッジ配管56eには、逆止弁55eが設けられている。逆止弁55eは、第1ブリッジ配管56aからインジェクション配管61aへ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。すなわち、第5ブリッジ配管56eは、冷房運転時に、室外熱交換器40の第4熱交換器44(冷房運転時の放熱器)から膨張機構70へ向かう冷媒の一部をインジェクション配管61aへ流す機能を果たす。
第6ブリッジ配管56fは、第3ブリッジ配管56bの途中(入口逆止弁55bの上流に当たる箇所)から分岐しており、インジェクション配管61aに接続している。第6ブリッジ配管56fには、逆止弁55fが設けられている。逆止弁55fは、第3ブリッジ配管56fからインジェクション配管61aへ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。すなわち、第6ブリッジ配管56fは、暖房運転時に、室内熱交換器12a(暖房運転時の放熱器)から膨張機構70へ向かう冷媒の一部をインジェクション配管61aへ流す機能を果たす。
(1−6)エコノマイザ熱交換器
エコノマイザ熱交換器61は、上述の通りブリッジ回路55内に内部熱交換器62の上流に配置されており、室外熱交換器40の第4熱交換器44から膨張機構70およびレシーバ80へと向かう高圧の冷媒と、その高圧の冷媒の一部を分岐させ膨張させた中間圧の冷媒との間で熱交換を行わせる。第1ブリッジ配管56aから分岐した第5ブリッジ配管56eと接続する配管(インジェクション配管61a)には、第5室外電動弁61bが配備されている。この第5室外電動弁61bを通って膨張し、エコノマイザ熱交換器61で蒸発した冷媒は、第2インタークーラ管42aに向かって延びるインジェクション配管61aを通って、第2インタークーラ管42aの逆止弁よりも第3吸入管23aに近い部分に流れ込み、第3吸入管23aから第3圧縮部23へ吸い込まれる冷媒を冷やす。
なお、暖房運転時は、インジェクション配管61aには、室内熱交換器12aから膨張機構70へ向かう高圧冷媒の一部が分岐して流れ込み、第5室外電動弁61bを通って中間圧の冷媒となり、エコノマイザ熱交換器61を通る。しかし、エコノマイザ熱交換器61には、室内熱交換器12aから膨張機構70へ向かう高圧冷媒は通らないので、暖房運転時は、エコノマイザ熱交換器61では中間圧冷媒と高圧冷媒との間では熱交換されない。
(1−7)内部熱交換器
内部熱交換器62は、上述の通りブリッジ回路55内にエコノマイザ熱交換器61の下流に配置されており、室外熱交換器40の第4熱交換器44から膨張機構70およびレシーバ80へと向かう高圧の冷媒と、膨張機構70等を通過し室内熱交換器12aで蒸発して低圧冷媒配管19を流れる低圧のガス冷媒との間で熱交換を行わせる。内部熱交換器62は、液ガス熱交換器と呼ばれることもある。室外熱交換器40の第4熱交換器44を出た高圧の冷媒は、まずエコノマイザ熱交換器61を通過し、次に内部熱交換器62を通過して、膨張機構70およびレシーバ80へと向かう。
(1−8)膨張機構
膨張機構70は、ブリッジ回路55から流れてきた高圧の冷媒を減圧・膨張させ、気液二相状態の中間圧の冷媒をレシーバ80へと流す。すなわち、膨張機構70は、冷房運転時には、高圧冷媒のガスクーラ(放熱器)として機能する室外の第4熱交換器44から、低圧冷媒の蒸発器として機能する室内熱交換器12aに送られる冷媒を減圧し、暖房運転時には、高圧冷媒のガスクーラ(放熱器)として機能する室内熱交換器12aから、低圧冷媒の蒸発器として機能する室外熱交換器40に送られる冷媒を減圧する。膨張機構70は、膨張機71および第6室外電動弁72から構成される。膨張機71は、冷媒の減圧過程の絞り損失を有効な仕事(エネルギー)として回収する役割を果たす。
(1−9)レシーバ
レシーバ80は、膨張機構70を出て入口管81から内部空間に入ってきた気液二相状態の中間圧の冷媒を、液冷媒とガス冷媒とに分離する。分離されたガス冷媒は、低圧戻し配管91aに設けられた第7室外電動弁91を通過して低圧のガスリッチな冷媒となり、過冷却熱交換器90に送られる。分離された液冷媒は、出口管82によって過冷却熱交換器90に送られる。
(1−10)過冷却熱交換器
過冷却熱交換器90は、低圧のガス冷媒と、レシーバ80の出口管82から出た中間圧の液冷媒との間で熱交換を行わせる。レシーバ80の出口管82から出た中間圧の液冷媒の一部は、冷房運転時には、レシーバ80と過冷却熱交換器90との間から分岐する分岐管92aを流れ、第8室外電動弁92を通過して、気液二相状態の低圧の冷媒となる。冷房運転時に第8室外電動弁92で減圧された低圧冷媒は、第7室外電動弁91で減圧された低圧冷媒と合流し、過冷却熱交換器90において、レシーバ80の出口管82からブリッジ回路55に向かう中間圧の液冷媒と熱交換され、過熱がついた状態で過冷却熱交換器90から低圧戻し配管91aを通って低圧冷媒配管19へと流れていく。一方、レシーバ80の出口管82からブリッジ回路55に向かう中間圧の液冷媒は、過冷却熱交換器90において熱を奪われ、過冷却がついた状態でブリッジ回路55へ流れていく。
なお、暖房運転時には、第8室外電動弁92が閉まり、分岐管92aには冷媒が流れないが、レシーバ80の出口管82から出た中間圧の液冷媒と、第7室外電動弁91で減圧された低圧冷媒とが、過冷却熱交換器90において熱交換を行うことになる。
(1−11)室内熱交換器
室内熱交換器12aは、複数の室内ユニット12それぞれに設けられており、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能し、暖房運転時には冷媒の冷却器として機能する。これらの室内熱交換器12aには、内部を流れる冷媒と熱交換を行う冷房対象あるいは暖房対象として、水や空気が流される。ここでは、室内熱交換器12aに、図示しない室内送風ファンからの室内空気が流れ、冷却あるいは加熱された空調空気が室内へと供給される。
室内熱交換器12aの一端は室内電動弁12bに、室内熱交換器12aの他端は連絡冷媒配管14に接続されている。
(1−12)室内電動弁
室内電動弁12bは、複数の室内ユニット12それぞれに設けられており、室内熱交換器12aに流す冷媒の量を調整したり冷媒の減圧・膨張を行ったりする。室内電動弁12bは、連絡冷媒配管13と室内熱交換器12aとの間に配置されている。
(1−13)制御部
制御部は、四段圧縮機20の圧縮機駆動モータや第1〜第4切換機構31〜34、各電動弁12b,51〜54,61b,72,91,92と接続されるマイクロコンピュータである。この制御部は、外部から入力された室内設定温度などの情報に基づいて、圧縮機駆動モータの回転数制御や冷房運転サイクルと暖房運転サイクルとの切り換え、電動弁開度の調節などを行う。
(2)空気調和装置の動作
空気調和装置10の動作について、図1〜図4を参照しながら説明する。図2は、冷房運転時における冷凍サイクルの圧力−エンタルピ線図(p−h線図)である。図4は、暖房運転時における冷凍サイクルの圧力−エンタルピ線図(p−h線図)である。図2および図4において、上に凸の一点鎖線で示す曲線は、冷媒の飽和液線および乾き飽和蒸気線である。図2および図4において、冷凍サイクル上の英文字が付された点は、それぞれ、図1および図3において同じ英文字で表される点における冷媒の圧力およびエンタルピを表している。例えば、図1の点Bにおける冷媒は、図2の点Bにおける圧力およびエンタルピの状態になっている。なお、空気調和装置10の冷房運転時および暖房運転時における各運転制御は、制御部によって行われる。
(2−1)冷房運転時の動作
冷房運転時は、図1に示す冷媒配管に沿った矢印の方向に、冷媒が、四段圧縮機20、室外熱交換器40、膨張機構70、室内熱交換器12aの順に冷媒回路内を循環する。以下、冷房運転時における空気調和装置10の動作について、図1および図2を参照しながら説明する。
第1吸入管21aから四段圧縮機20に吸い込まれる低圧のガス冷媒(点A)は、第1圧縮部21で圧縮されて、第1吐出管21bへと吐出される(点B)。吐出された冷媒は、第1切換機構31を通過し、インタークーラとして機能する第1熱交換器41で冷却された後、第1インタークーラ管41aを介して第2吸入管22aに流れ込む(点C)。
第2吸入管22aから第2圧縮部22に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第2吐出管22bに吐出される(点D)。吐出された冷媒は、第2切換機構32を通過し、インタークーラとして機能する第2熱交換器42で冷却された後、第2インタークーラ管42aに流れる(点E)。第2インタークーラ管42aを流れる冷媒は、エコノマイザ熱交換器61において熱交換されてインジェクション配管61aを流れてくる中間圧の冷媒(点L)と合流した後、第3吸入管23aに流れ込む(点F)。
第3吸入管23aから第3圧縮部23に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第3吐出管23bに吐出される(点G)。吐出された冷媒は、第3切換機構33を通過し、インタークーラとして機能する第3熱交換器43で冷却された後、第3インタークーラ管43aを介して第4吸入管24aに流れ込む(点H)。
第4吸入管24aから第4圧縮部24に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第4吐出管24bに吐出される(点I)。吐出された高圧の冷媒は、第4切換機構34を通過し、ガスクーラとして機能する第4熱交換器44で冷却され、ブリッジ回路55の第1ブリッジ配管56aへ流れる(点J)。第1ブリッジ配管56aを流れる高圧冷媒は、エコノマイザ熱交換器61および内部熱交換器62を順に通り、入口逆止弁55aを通って膨張機構70へと流れていく(点N)。
第1ブリッジ配管56aに流れ込んだ高圧冷媒は、エコノマイザ熱交換器61に流れ込むとともに、その一部が分岐して第5室外電動弁61bへと流れる。第5室外電動弁61bで減圧・膨張して気液二相状態となった中間圧冷媒(点K)は、エコノマイザ熱交換器61において、ブリッジ回路55から膨張機構70に向かう高圧冷媒(点J)と熱交換し、中間圧のガス冷媒(点L)となって上述のようにインジェクション配管61aから第2インタークーラ管42aへと流れ込む。
第5室外電動弁61bを出た中間圧冷媒と熱交換をし、温度が下がった状態でエコノマイザ熱交換器61を出た高圧冷媒は、内部熱交換器62へと流れていく(点M)。
内部熱交換器62では、後述する低圧冷媒配管19から四段圧縮機20の第1吸入管21aへと流れる低圧冷媒と熱交換を行い、点Mの状態の高圧冷媒が、温度がさらに下がって点Nの状態の高圧冷媒となる。
内部熱交換器62を出た高圧冷媒(点N)は、2つに分岐され、それぞれ膨張機構70の膨張機71、膨張機構70の第6室外電動弁72に流れる。膨張機71で減圧・膨張した中間圧冷媒(点P)と、第6室外電動弁72で減圧・膨張した中間圧冷媒(点O)とは、合流した後に入口管81からレシーバ80の内部空間へと流れ込む(点Q)。このレシーバ80に流れ込んだ気液二相状態の中間圧冷媒は、レシーバ80の内部空間において液冷媒とガス冷媒とに分離される。
レシーバ80で分離された液冷媒(点R)は、出口管82を通ってそのまま過冷却熱交換器90へと流れ、レシーバ80で分離されたガス冷媒(点U)は、第7室外電動弁91で減圧され低圧冷媒(点W)となって過冷却熱交換器90へと流れていく。レシーバ80の出口管82から過冷却熱交換器90に向かう中間圧冷媒は、過冷却熱交換器90の手前で分岐し、一方が過冷却熱交換器90を通ってブリッジ回路55に向かい、他方が分岐管92aの第8室外電動弁92へと流れる。第8室外電動弁92を通過して減圧された気液二相状態の低圧冷媒(点S)は、第7室外電動弁91を通過した低圧冷媒(点W)と合流し(点X)、過冷却熱交換器90を経て低圧冷媒配管19へと流れる。過冷却熱交換器90での熱交換によって、低圧冷媒配管19に向かって流れる低圧冷媒(点X)は、蒸発して過熱のついた低圧冷媒(点Y)となり、ブリッジ回路55に向かって流れる中間圧冷媒(点R)は、熱を奪われて過冷却のついた中間圧冷媒(点T)となる。
過冷却熱交換器90で過冷却のついた中間圧冷媒(点T)は、ブリッジ回路55の第2ブリッジ配管56cへと流れ、出口逆止弁55cを通って、連絡冷媒配管13へと流れていく。連絡冷媒配管13から室内ユニット12に入った冷媒は、室内電動弁12bを通過するときに膨張し、気液二相の低圧冷媒(点V)となって室内熱交換器12aに流れ込む。この低圧冷媒は、室内熱交換器12aで室内空気から熱を奪い、過熱のついた低圧のガス冷媒(点Z)になる。室内ユニット12を出た低圧冷媒は、連絡冷媒配管14および第4切換機構34を経て低圧冷媒配管19へと流れていく。
室内熱交換器12aから出てきた低圧冷媒(点Z)と、過冷却熱交換器90から流れてくる低圧冷媒(点Y)とは、低圧冷媒配管19で合流し(点AB)、内部熱交換器62を通って第1吸入管21aから四段圧縮機20へと戻っていく。上述のように、内部熱交換器62では、四段圧縮機20に向かう低圧冷媒(点AB)と、第1ブリッジ配管56a内を膨張機構70、そしてレシーバ80へと向かう高圧冷媒(点M)とが熱交換を行う。
以上のように冷媒が冷媒回路内を循環することにより、空気調和装置10は冷房運転サイクルを行う。
(2−2)暖房運転時の動作
暖房運転時は、図3に示す冷媒配管に沿った矢印の方向に、冷媒が、四段圧縮機20、室内熱交換器12a、膨張機構70、室外熱交換器40の順に冷媒回路内を循環する。以下、暖房運転時における空気調和装置10の動作について、図3および図4を参照しながら説明する。
第1吸入管21aから四段圧縮機20に吸い込まれる低圧のガス冷媒(点A)は、第1圧縮部21で圧縮されて、第1吐出管21bに吐出される(点B)。吐出された冷媒は、第1切換機構31を通過し、第2吸入管22aを流れる(点C)。
第2吸入管22aから第2圧縮部22に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第2吐出管22bに吐出される(点D)。吐出された冷媒は、第2切換機構32を通過し、第3吸入管23aを流れる。なお、第3吸入管23aには、インジェクション配管61aを流れてくる中間圧の冷媒(点L)も流れ込んでくるため、冷媒の温度が下がる(点F)。
第3吸入管23aから第3圧縮部23に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第3吐出管23bに吐出される(点G)。吐出された冷媒は、第3切換機構33を通過し、第4吸入管24aを流れる(点H)。
第4吸入管24aから第4圧縮部24に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第4吐出管24bに吐出される(点I)。吐出された高圧の冷媒は、第4切換機構34を通過し、連絡冷媒配管14を介して室内ユニット12に流入する(点Z)。
連絡冷媒配管14から室内ユニット12に入った高圧冷媒は、冷媒の冷却器として機能する室内熱交換器12aで室内空気に放熱し、室内空気を暖める。室内熱交換器12aでの熱交換によって温度が下がった高圧冷媒(点V)は、室内電動弁12bを通過する際にわずかに減圧され、連絡冷媒配管13を通って室外ユニット11のブリッジ回路55の第3ブリッジ配管56bへと流れ(点AE)、入口逆止弁55bを通り、膨張機構70へ向かう(点N)。
第3ブリッジ配管56bを流れる高圧冷媒の一部は、第6ブリッジ配管56fに分岐し、逆止弁55fを通ってインジェクション配管61aに流れ込む。インジェクション配管61aに流れ込んだ冷媒は、第5室外電動弁61bで減圧・膨張して気液二相状態となった中間圧冷媒(点K)となり、エコノマイザ熱交換器61を通過する。第1ブリッジ配管56aには、冷媒が流れていないから、中間圧冷媒は、エコノマイザ熱交換器61において上述の冷房運転時のように高圧の冷媒とは熱交換を行わない(点L)。エコノマイザ熱交換器61を通過した中間圧冷媒は、インジェクション配管61aから第2インタークーラ管42aへと流れ込む。
ブリッジ回路55を出た高圧冷媒(点N)は、2つに分岐され、それぞれ膨張機構70の膨張機71、膨張機構70の第6室外電動弁72に流れる。膨張機71で減圧・膨張した中間圧冷媒(点P)と、第6室外電動弁72で減圧・膨張した中間圧冷媒(点O)とは、合流した後に入口管81からレシーバ80の内部空間へと流れ込む(点Q)。このレシーバ80に流れ込んだ気液二相状態の中間圧冷媒は、レシーバ80の内部空間において液冷媒とガス冷媒とに分離される。
レシーバ80で分離された液冷媒(点R)は、出口管82を通ってそのまま過冷却熱交換器90へと流れ、レシーバ80で分離されたガス冷媒(点U)は、第7室外電動弁91で減圧され低圧冷媒(点W)となって過冷却熱交換器90へと流れていく。レシーバ80の出口管82から過冷却熱交換器90に向かう中間圧冷媒は、第8室外電動弁92が閉められているため分岐管92aには流れず、全量が過冷却熱交換器90に流れ込む。過冷却熱交換器90では、レシーバ80の出口管82から流れてくる中間圧冷媒(点R)と、第7室外電動弁91で減圧された低圧冷媒(点W,X)との間で熱交換が行われる。この熱交換によって、低圧冷媒配管19に向かって流れる低圧冷媒(点X)は、蒸発して過熱のついた低圧冷媒(点Y)となり、レシーバ80からブリッジ回路55に向かう中間圧冷媒(点R)は、熱を奪われて過冷却のついた中間圧冷媒(点T)となる。
過冷却熱交換器90を出た中間圧冷媒は、ブリッジ回路55の第4ブリッジ配管56dへと流れ、出口逆止弁55dを通過した後、4路に分流し、第1〜第4室外電動弁51〜54でそれぞれ減圧・膨張され気液二相の低圧冷媒となる(点AC)。このとき、第1〜第4室外電動弁51〜54の開度は、第1〜第4熱交換器41〜44それぞれの容量や圧力損失量に応じて調節されており、いずれかの熱交換器に冷媒が偏流してしまうことが抑制されている。
室外熱交換器40の、第1熱交換器41、第2熱交換器42、第3熱交換器43および第4熱交換器44に流入した各路の低圧冷媒は、外気から熱を奪って蒸発し、過熱のついた低圧のガス冷媒となって第1〜第4切換機構31〜34を通過した後に合流する(点AD)。
第1〜第4切換機構31〜34の下流側で合流した低圧冷媒(点AD)は、低圧冷媒配管19で、過冷却熱交換器90から流れてくる低圧冷媒(点Y)と合流し(点AB)、内部熱交換器62を通って第1吸入管21aから四段圧縮機20へと戻っていく。ここで、内部熱交換器62を通るもう1つの冷媒配管である第1ブリッジ配管56aには、冷媒が流れていない。したがって、内部熱交換器62では、四段圧縮機20に向かう低圧冷媒(点AB)は、上述の冷房運転時のように高圧の冷媒とは熱交換を行わない。このため、低圧冷媒配管19、そして第1吸入管21aを流れる低圧冷媒は、温度上昇を抑えた状態で四段圧縮機20に吸い込まれる(点A)。
以上のように冷媒が冷媒回路内を循環することにより、空気調和装置10は暖房運転サイクルを行う。
(3)空気調和装置の特徴
(3−1)
本実施形態に係る空気調和装置10では、内部熱交換器62は、ブリッジ回路55内に配置されており、内部熱交換器62には、第1ブリッジ配管56aが通っている。第1ブリッジ配管56aには、冷房運転時のみ冷房運転時の放熱器である室外熱交換器40の第4熱交換器44から膨張機構70へと向かう高圧の冷媒が流れる。このため、暖房運転時には、内部熱交換器62を通る第1ブリッジ配管56aには、冷媒が流れない。すなわち、内部熱交換器62は、ブリッジ回路55の暖房運転時には冷媒が流れない箇所(第1ブリッジ配管56a)に配置されている。
この空気調和装置10では、内部熱交換器62において、冷房運転時に、高圧冷媒のガスクーラとして機能する室外の第4熱交換器44から膨張機構70に送られる高圧冷媒と、蒸発器として機能する室内熱交換器12aから第1圧縮部21に送られる低圧冷媒との間で熱交換をさせる。このため、ガスクーラとして機能する室外の第4熱交換器44を出た高圧冷媒の温度(図2の点Jを参照)をエコノマイザ熱交換器61で下げた後(図2の点Mを参照)、さらに内部熱交換器62で温度を下げることができ、膨張させる前の冷媒のエンタルピ(図2の点Nを参照)が従来よりも小さくなる。これにより、この冷凍装置10では、冷房運転の能力が増大し、運転効率が向上している。
一方、この空気調和装置10では、暖房運転時には、内部熱交換器62において、室外熱交換器40(蒸発器)から四段圧縮機20に送られる冷媒と、室内熱交換器12a(放熱器)から膨張機構70に送られる冷媒とを熱交換させない。
仮に、暖房運転時にも、室外熱交換器40(蒸発器)から四段圧縮機20に送られる冷媒と、室内熱交換器12a(放熱器)から膨張機構70に送られる冷媒とを内部熱交換器62において熱交換させると、四段圧縮機20に吸い込まれる冷媒の温度が高くなりすぎて四段圧縮機20の動力が増大し、運転効率が悪くなることが想定される。例えば、比較例として図5に示すような空気調和装置110を想定すると、空気調和装置110の暖房運転時における冷凍サイクルの圧力−エンタルピ線図(p−h線図)は、図6のようになる。図5に示す矢印は、暖房運転時の冷媒の流れを示している。図5において冷凍サイクル上の英文字が付された点は、図6において同じ英文字で表される点における圧力およびエンタルピの状態になっている。図6において、上に凸の一点鎖線で示す曲線は、冷媒の飽和液線および乾き飽和蒸気線である。この空気調和装置110では、エコノマイザ熱交換器161および内部熱交換器162は、ブリッジ回路155の中に配置されておらず、室内熱交換器12aを出た高圧の冷媒は、ブリッジ回路155の入口逆止弁55bを通り、まずエコノマイザ熱交換器161、次に内部熱交換器162、そして膨張機構70へと流れていく。内部熱交換器162は、当該高圧冷媒(点M)と四段圧縮機20に送られる低圧の冷媒(点AB)とを熱交換させる。その結果、当該低圧冷媒は、当該高圧冷媒から熱を奪い、その温度は、図6の点ABから点Aへと上昇する。
しかし、上記実施形態に係る空気調和装置10では、暖房運転時には、放熱器として機能する室内熱交換器12aを出た高圧の冷媒が内部熱交換器62を流れない。したがって、蒸発器として機能する室外熱交換器40から四段圧縮機20に送られる冷媒は、室内熱交換器12aを出た高圧の冷媒と内部熱交換器62において熱交換をしない。そのため、内部熱交換器62に入る前の冷媒の温度(図4の点AB)と四段圧縮機20に吸い込まれる前の冷媒の温度(図4の点A)とは、同じである。これにより、暖房運転時は、四段圧縮機20に吸い込まれる冷媒の温度の上昇によりCOPが低下することを回避している。その結果、暖房運転の効率を向上させることが可能となっている。
したがって、空気調和装置10は、冷暖房切り替え可能であるが、冷暖房両方の運転効率を向上させることが可能となっている。
(3−2)
本実施形態に係る空気調和装置10では、エコノマイザ熱交換器61は、ブリッジ回路55内に配置されており、エコノマイザ熱交換器61には、第1ブリッジ配管56aが通っている。第1ブリッジ配管56aには、冷房運転時のみ冷房運転時の放熱器である室外熱交換器40の第4熱交換器44から膨張機構70へと向かう高圧の冷媒が流れる。このため、暖房運転時には、エコノマイザ熱交換器61を通る第1ブリッジ配管56aには、冷媒が流れない。すなわち、エコノマイザ熱交換器61は、ブリッジ回路55の暖房運転時には冷媒が流れない箇所(第1ブリッジ配管56a)に配置されている。
この空気調和装置10では、1つの低段圧縮機構である第1圧縮部21と3つの高段圧縮機構である第2〜第4圧縮部22〜24とを有する四段圧縮機20における圧縮途中の中間圧の冷媒(第3圧縮部23の第3吸入管23aを流れる冷媒)をエコノマイザ熱交換器61を通ってきたインジェクション配管61aを流れる中間圧の冷媒により冷却し、運転効率を上げている。
一方、この空気調和装置10では、暖房運転時には、エコノマイザ熱交換器61および内部熱交換器62には、膨張機構70に向かう高圧の冷媒が流れない。
仮に、図5に示す比較例に係る空気調和装置110のように、暖房運転時にも室内熱交換器12a(放熱器)から膨張機構70に送られる高圧の冷媒の温度をエコノマイザ熱交換器161および内部熱交換器162で下げると、膨張される前の高圧の冷媒の温度(すなわち、エンタルピ)(図6の点N)が低下し、膨張後の中間圧の冷媒と低圧の冷媒との差圧(図6の線分T−ACと1点鎖線で示す曲線との交点と、点ACとの差)を確保できないことが想定される。また、第1〜第4室外電動弁51〜54による室外熱交換器40の出口のスーパーヒートの制御や、レシーバ80での余剰冷媒制御が困難になることが想定される。もし、これらの問題を、例えば、第1〜第4室外電動弁51〜54の絞り開度調整のみにより回避しようとすると、四段圧縮機20に吸入される低圧の冷媒が必要以上に低圧となってしまい、一層暖房運転の効率を低下させる恐れがある。
しかし、空気調和装置10では、暖房運転時の放熱器である室内熱交換器12aから膨張機構70に送られる高圧の冷媒の温度を暖房運転時にはエコノマイザ熱交換器61および内部熱交換器62で下げない。これにより、冷房性能をより向上させるとともに、暖房運転時には、膨張前温度(すなわち、エンタルピ)の低下により膨張後の中間圧の冷媒(図4の線分T−ACと1点鎖線で示す曲線との交点)と低圧の冷媒(図4の点AC)との差圧が確保できないという問題を回避できている。すなわち、暖房運転時には、膨張前の冷媒の温度が不必要に低下することが回避されている。その結果、暖房運転時の蒸発器である室外熱交換器40の出口のスーパーヒートの制御や、レシーバ80での余剰冷媒の制御を適切に行うことができている。
したがって、空気調和装置10は、冷暖房切り替え可能であるが、冷暖房両方の運転効率を向上させることが可能となっている。
(3−3)
空気調和装置10では、エコノマイザ熱交換器61および内部熱交換器62がブリッジ回路55の中に配置されている。ブリッジ回路55の第1ブリッジ配管56aは、冷房運転時に室外熱交換器40の第4熱交換器44と膨張機構70とを接続し、冷房運転時に第1ブリッジ配管56aには、室外熱交換器40の第4熱交換器44から膨張機構70に送られる高圧の冷媒が流れる。第1ブリッジ配管56aは、入口逆止弁55aを有し、入口逆止弁55aは、冷房運転時の放熱器である室外熱交換器40の第4熱交換器44から膨張機構70へ向かう方向にのみ冷媒を流す。第1ブリッジ配管56aの入口逆止弁55aの上流には内部熱交換器62が、さらにその上流にはエコノマイザ熱交換器61が配置されている。すなわち、冷房運転時にのみ第1ブリッジ配管56aに高圧の冷媒が流れ、当該冷媒は、エコノマイザ熱交換器61および内部熱交換器62を順に通り、入口逆止弁55aを通過するが、暖房運転時には、エコノマイザ熱交換器61および内部熱交換器62を通る第1ブリッジ配管56aには、冷媒が流れないように構成されている。これにより、流路切換のための高価な機能部品(四路切替弁等)を追加することなく(すなわちコストをあまりかけずに)、簡便な機構により冷房運転時と暖房運転時とで冷媒の流れを切り替えて制御できており、冷房運転時の性能を向上させるとともに、暖房運転時の運転効率をも向上させることが可能となっている。
(3−4)
空気調和装置10では、第5ブリッジ配管56eは、インジェクション配管61aに向かう方向にのみ冷媒を通す逆止弁55eを有する。第6ブリッジ配管56fは、インジェクション配管61aに向かう方向にのみ冷媒を通す逆止弁55fを有する。これにより、冷房運転時には、第4熱交換器44を出た高圧冷媒の一部をインジェクション配管61aに分岐させ、エコノマイザ熱交換器61において第1ブリッジ配管56aを流れる当該高圧冷媒とインジェクション配管61aを流れる中間圧の冷媒とを熱交換させている。暖房運転時には、室内熱交換器12aから膨張機構70へ向かう高圧冷媒の一部をインジェクション配管61aに分岐させ、インジェクション配管61aを流れる中間圧の冷媒のみをエコノマイザ熱交換器61に通している。すなわち、簡便な機構により冷房運転時と暖房運転時とでインジェクション配管61aに分岐する冷媒の流れを切り替えている。
(3−5)
空気調和装置10では、上述のように、高圧冷媒の流れの上流側にエコノマイザ熱交換器61を、下流側に内部熱交換器62を配し、膨張させる前の高圧冷媒(図2の点J)の温度を内部熱交換器62で下げて冷房能力を向上させているが、内部熱交換器62での熱交換を促進させると、低段圧縮部である四段圧縮機20の第1圧縮部21に吸入される低圧冷媒の温度上昇およびそれに伴う圧縮動力の増大を招くことにもなる。しかし、この空気調和装置10では、第1圧縮部〜第4圧縮部21〜24を有する四段圧縮機20を採用し、各圧縮部の間を流れる中間圧冷媒をインタークーラとして機能する第1〜第3熱交換器41〜43で冷やすという構成を採っているため、圧縮動力の増大を抑制することができている。
(3−6)
空気調和装置10では、高圧冷媒のガスクーラとして機能する室外の第4熱交換器44から膨張機構70に送られる高圧冷媒が、まずエコノマイザ熱交換器61に流れ、エコノマイザ熱交換器61を出た後に内部熱交換器62へと流れるように、図1に示すエコノマイザ熱交換器61および内部熱交換器62の配置を採用している。仮に、高圧冷媒の流れの上流側に内部熱交換器62が配置され下流側にエコノマイザ熱交換器61が配置された場合、膨張させる前の高圧冷媒の温度の低減度合いに制限がある恐れがあるが、本実施形態に係る冷凍装置10では、先にエコノマイザ熱交換器61に高圧冷媒が流れ、その後に内部熱交換器62で高圧冷媒と低圧冷媒との熱交換を行わせるという構成を採っている。このため、ガスクーラとして機能する室外の第4熱交換器44を出た高圧冷媒の温度(図2の点Jを参照)をエコノマイザ熱交換器61で下げた後(図2の点Mを参照)、さらに内部熱交換器62で温度を下げることができ、膨張させる前の冷媒のエンタルピ(図2の点Nを参照)が従来よりも小さくなる。これにより、この冷凍装置10では、冷房運転の能力が増大し、運転効率が向上している。
(3−7)
空気調和装置10では、運転状態によって冷媒循環量が異なる場合にもレシーバ80で余剰冷媒の調整を行うことができる。また、低圧戻し配管91aを流れる冷媒によって、レシーバ80から蒸発器として機能する室内熱交換器12aあるいは室外熱交換器40に送られる冷媒を冷やし、過冷却をつけることができているため、室内熱交換器12aの直前における室内電動弁12bでの膨張(図2の点Tから点Vへの減圧)や室外熱交換器40の直前における第1〜第4室外電動弁51〜54での膨張(図4の点Tから点ACへの減圧)を、各電動弁の開度調整によって容易に制御できている。
(3−8)
空気調和装置10では、膨張機構70を膨張機71および第6室外電動弁72から構成し、膨張機71で冷媒の減圧過程の絞り損失を有効な仕事(エネルギー)として回収している。そして、ここでは、膨張機71で回収したエネルギーを、四段圧縮機20の動力の一部に当てている。これにより、上述の運転効率の向上に加え、更なる運転効率の向上が達成されている。
(4)変形例
(4−1)変形例A
上記実施形態では、第4熱交換器44から出てきた高圧冷媒が流れる第1ブリッジ配管56aは、先にエコノマイザ熱交換器61を通り、次に内部熱交換器62を通っていた。しかし、他の実施形態においては、第1ブリッジ配管56aを先に内部熱交換器62に通し、次にエコノマイザ熱交換器61に通しても良い。この場合、上記実施形態に係る空気調和装置10は、図7および図9に示す空気調和装置210のように変形される。図7および図9は、本変形例に係る空気調和装置210の概略構成図である。図7は、冷房運転時において冷媒回路を循環する冷媒の流れを表している。図9は、暖房運転時において冷媒回路を循環する冷媒の流れを表している。図7および図9において、冷媒回路の配管に沿って示す矢印が、冷媒の流れを表している。
上記実施形態に係るブリッジ回路55は、本変形例に係る空気調和装置210では、ブリッジ回路255のように変形される。ブリッジ回路255では、第1ブリッジ配管56aは、内部熱交換器62およびエコノマイザ熱交換器61に、この順で通っている。第5ブリッジ配管56eは、内部熱交換器62とエコノマイザ熱交換器61との間の箇所で第1ブリッジ配管56aから分岐している。
(4−1−1)冷房運転時の動作
冷房運転時の空気調和装置210の動作について、図7および図8を参照しながら説明する。図8は、冷房運転時における冷凍サイクルの圧力−エンタルピ線図(p−h線図)である。図8において、上に凸の一点鎖線で示す曲線は、冷媒の飽和液線および乾き飽和蒸気線である。図8において、冷凍サイクル上の英文字が付された点は、それぞれ、図7において同じ英文字で表される点における冷媒の圧力およびエンタルピを表している。
冷房運転時は、図7に示す冷媒配管に沿った矢印の方向に、冷媒が、四段圧縮機20、室外熱交換器40、膨張機構70、室内熱交換器12aの順に冷媒回路内を循環する。以下、冷房運転時における空気調和装置210の動作について、図7および図8を参照しながら説明する。
第1吸入管21aから四段圧縮機20に吸い込まれる低圧のガス冷媒(点A)は、第1圧縮部21で圧縮されて、第1吐出管21bへと吐出される(点B)。吐出された冷媒は、第1切換機構31を通過し、インタークーラとして機能する第1熱交換器41で冷却された後、第1インタークーラ管41aを介して第2吸入管22aに流れ込む(点C)。
第2吸入管22aから第2圧縮部22に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第2吐出管22bに吐出される(点D)。吐出された冷媒は、第2切換機構32を通過し、インタークーラとして機能する第2熱交換器42で冷却された後、第2インタークーラ管42aに流れる(点E)。第2インタークーラ管42aを流れる冷媒は、エコノマイザ熱交換器61において熱交換されてインジェクション配管61aを流れてくる中間圧の冷媒(点L)と合流した後、第3吸入管23aに流れ込む(点F)。
第3吸入管23aから第3圧縮部23に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第3吐出管23bに吐出される(点G)。吐出された冷媒は、第3切換機構33を通過し、インタークーラとして機能する第3熱交換器43で冷却された後、第3インタークーラ管43aを介して第4吸入管24aに流れ込む(点H)。
第4吸入管24aから第4圧縮部24に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第4吐出管24bに吐出される(点I)。吐出された高圧の冷媒は、第4切換機構34を通過し、ガスクーラとして機能する第4熱交換器44で冷却され、ブリッジ回路255の第1ブリッジ配管56aへ流れる(点J)。第1ブリッジ配管56aを流れる高圧冷媒は、内部熱交換器62およびエコノマイザ熱交換器61を順に通り、入口逆止弁55aを通って膨張機構70へと流れていく(点N)。
内部熱交換器62では、後述する低圧冷媒配管19から四段圧縮機20の第1吸入管21aへと流れる低圧冷媒と熱交換を行い、点Jの状態の高圧冷媒が、温度が下がって点Mの状態の高圧冷媒となる。
ブリッジ回路255において内部熱交換器62を通過した高圧冷媒は、エコノマイザ熱交換器61に流れ込むとともに、その一部が分岐して第5室外電動弁61bへと流れる。第5室外電動弁61bで減圧・膨張して気液二相状態となった中間圧冷媒(点K)は、エコノマイザ熱交換器61において、ブリッジ回路255から膨張機構70に向かう高圧冷媒(点M)と熱交換し、中間圧のガス冷媒(点L)となって上述のようにインジェクション配管61aから第2インタークーラ管42aへと流れ込む。
第5室外電動弁61bを出た中間圧冷媒と熱交換をし、更に温度が下がった状態でエコノマイザ熱交換器61を出た高圧冷媒は、膨張機構70へと流れていく(点N)。
エコノマイザ熱交換器61を出た高圧冷媒(点N)は、2つに分岐され、それぞれ膨張機構70の膨張機71、膨張機構70の第6室外電動弁72に流れる。膨張機71で減圧・膨張した中間圧冷媒(点P)と、第6室外電動弁72で減圧・膨張した中間圧冷媒(点O)とは、合流した後に入口管81からレシーバ80の内部空間へと流れ込む(点Q)。このレシーバ80に流れ込んだ気液二相状態の中間圧冷媒は、レシーバ80の内部空間において液冷媒とガス冷媒とに分離される。
レシーバ80で分離された液冷媒(点R)は、出口管82を通ってそのまま過冷却熱交換器90へと流れ、レシーバ80で分離されたガス冷媒(点U)は、第7室外電動弁91で減圧され低圧冷媒(点W)となって過冷却熱交換器90へと流れていく。レシーバ80の出口管82から過冷却熱交換器90に向かう中間圧冷媒は、過冷却熱交換器90の手前で分岐し、一方が過冷却熱交換器90を通ってブリッジ回路255に向かい、他方が分岐管92aの第8室外電動弁92へと流れる。第8室外電動弁92を通過して減圧された気液二相状態の低圧冷媒(点S)は、第7室外電動弁91を通過した低圧冷媒(点W)と合流し(点X)、過冷却熱交換器90を経て低圧冷媒配管19へと流れる。過冷却熱交換器90での熱交換によって、低圧冷媒配管19に向かって流れる低圧冷媒(点X)は、蒸発して過熱のついた低圧冷媒(点Y)となり、ブリッジ回路255に向かって流れる中間圧冷媒(点R)は、熱を奪われて過冷却のついた中間圧冷媒(点T)となる。
過冷却熱交換器90で過冷却のついた中間圧冷媒(点T)は、ブリッジ回路255の第2ブリッジ配管56cへと流れ、出口逆止弁55cを通って、連絡冷媒配管13へと流れていく。連絡冷媒配管13から室内ユニット12に入った冷媒は、室内電動弁12bを通過するときに膨張し、気液二相の低圧冷媒(点V)となって室内熱交換器12aに流れ込む。この低圧冷媒は、室内熱交換器12aで室内空気から熱を奪い、過熱のついた低圧のガス冷媒(点Z)になる。室内ユニット12を出た低圧冷媒は、連絡冷媒配管14および第4切換機構34を経て低圧冷媒配管19へと流れていく。
室内熱交換器12aから出てきた低圧冷媒(点Z)と、過冷却熱交換器90から流れてくる低圧冷媒(点Y)とは、低圧冷媒配管19で合流し(点AB)、内部熱交換器62を通って第1吸入管21aから四段圧縮機20へと戻っていく。上述のように、内部熱交換器62では、四段圧縮機20に向かう低圧冷媒(点AB)と、第1ブリッジ配管56a内を膨張機構70、そしてレシーバ80へと向かう高圧冷媒(点J)とが熱交換を行う。
以上のように冷媒が冷媒回路内を循環することにより、空気調和装置210は冷房運転サイクルを行う。
(4−1−2)暖房運転時の動作
図10は、暖房運転時における冷凍サイクルの圧力−エンタルピ線図(p−h線図)である。図10において、上に凸の一点鎖線で示す曲線は、冷媒の飽和液線および乾き飽和蒸気線である。図10において、冷凍サイクル上の英文字が付された点は、それぞれ、図9において同じ英文字で表される点における冷媒の圧力およびエンタルピを表している。暖房運転時の空気調和装置210の動作については、上記実施形態に係る空気調和装置10の暖房運転時の動作と同じであるから上記の空気調和装置10の暖房運転時の動作の説明を引用することとし、ここでは説明を省略する。この場合において、「空気調和装置10」を「空気調和装置210」と、「ブリッジ回路55」を「ブリッジ回路255」と読み替えるものとする。
(4−1−3)特徴
空気調和装置210では、エコノマイザ熱交換器61および内部熱交換器62は、ブリッジ回路255内に配置されており、エコノマイザ熱交換器61および内部熱交換器62それぞれには、第1ブリッジ配管56aが通っている。第1ブリッジ配管56aには、冷房運転時のみ冷房運転時の放熱器である室外熱交換器40の第4熱交換器44から膨張機構70へと向かう高圧の冷媒が流れる。このため、暖房運転時には、エコノマイザ熱交換器61および内部熱交換器62を通る第1ブリッジ配管56aには、冷媒が流れない。これにより、冷房運転時にはエコノマイザ熱交換器61および内部熱交換器62により膨張機構70に送られる高圧冷媒を冷却して冷房運転の能力および運転効率を上げている。一方、暖房運転時には、四段圧縮機20に吸い込まれる冷媒の温度の上昇によりCOPが低下することが回避されている。
したがって、空気調和装置210は、冷暖房切り替え可能であるが、冷暖房両方の運転効率を向上させることが可能となっている。
(4−2)変形例B
上記実施形態および変形例Aでは、空気調和装置10および空気調和装置210は、1つの低段圧縮部である第1圧縮部21と3つの高段圧縮部である第2〜第4圧縮部22〜24とを有する四段圧縮機20により冷媒を圧縮していた。しかし、他の実施形態においては、四段圧縮機20の代わりに、2段圧縮機や、3段圧縮機等、複数段或いは多段の圧縮機を用いてもよい。いかなる段数の圧縮機を用いても、上記実施形態のようにブリッジ回路55の暖房運転時に高圧の冷媒が流れない箇所にエコノマイザ熱交換器61および内部熱交換器62を配置すれば、冷房運転時は、圧縮途中の中間圧の冷媒を冷却できるようになっており、運転効率を上げることが可能となり、暖房運転時は、膨張前温度(すなわち、エンタルピ)の低下により膨張後の中間圧の冷媒と低圧の冷媒との差圧が確保できないという問題を回避することが可能となる。
10、210 空気調和装置(冷凍装置)
12a 室内熱交換器(蒸発器;放熱器)
20 四段圧縮機(複数段圧縮機構)
21 第1圧縮部(低段圧縮機構)
22 第2圧縮部(高段圧縮機構)
23 第3圧縮部(高段圧縮機構)
24 第4圧縮部(高段圧縮機構)
44 第4熱交換器(放熱器;蒸発器)
55、255 ブリッジ回路
55a 入口逆止弁(第1逆止機構)
55b 入口逆止弁(第3逆止機構)
55c 出口逆止弁(第2逆止機構)
55d 出口逆止弁(第4逆止機構)
55e 逆止弁(第5逆止機構)
55f 逆止弁(第6逆止機構)
56a 第1ブリッジ配管
56b 第3ブリッジ配管
56c 第2ブリッジ配管
56d 第4ブリッジ配管
56e 第5ブリッジ配管
56f 第6ブリッジ配管
61 エコノマイザ熱交換器
61a インジェクション配管
61b 第5室外電動弁(第2膨張機構)
62 内部熱交換器
70 膨張機構(第1膨張機構)
71 膨張機
80 レシーバ(気液分離器)
90 過冷却熱交換器
91 第7室外電動弁(第3膨張機構)
91a 低圧戻し配管
特開2009−204243号公報

Claims (8)

  1. 冷暖房切替可能な冷凍装置(10、210)であって、
    冷媒を圧縮し、1つの低段圧縮機構(21)と、少なくとも1つの高段圧縮機構(22,23,24)とからなる複数の圧縮機構を有し、前記複数の圧縮機構が直列に接続された、複数段圧縮機構(20)と、
    高圧の冷媒が放熱する、放熱器(12a、44)と、
    低圧の冷媒が蒸発する、蒸発器(12a、44)と、
    前記放熱器から前記蒸発器に送られる冷媒を減圧する、第1膨張機構(70)と、
    前記放熱器と前記蒸発器との間に配置されたブリッジ回路(55,255)と、
    前記蒸発器から前記低段圧縮機構に送られる冷媒と、前記放熱器から前記第1膨張機構に送られる冷媒とを熱交換させる内部熱交換器(62)と、
    冷媒を減圧する第2膨張機構(61b)を有し、前記放熱器から前記第1膨張機構に送られる冷媒を分岐し、前記第2膨張機構により中間圧となった冷媒を、前記高段圧縮機構に吸い込まれる冷媒に合流させる、インジェクション配管(61a)と、
    前記放熱器から前記第1膨張機構に送られる冷媒と、前記第2膨張機構から前記高段圧縮機構に送られる前記インジェクション配管を流れる冷媒とを熱交換させるエコノマイザ熱交換器(61)と、
    を備え、
    前記内部熱交換器及び前記エコノマイザ熱交換器は、前記ブリッジ回路の暖房時には冷媒が流れない箇所に配置された、
    冷凍装置(10、210)。
  2. 前記ブリッジ回路は、
    冷房時に前記放熱器から前記第1膨張機構に送られる冷媒が流れる第1ブリッジ配管(56a)と、
    冷房時に前記第1膨張機構から前記蒸発器に送られる冷媒が流れる第2ブリッジ配管(56c)と、
    暖房時に前記放熱器から前記第1膨張機構に送られる冷媒が流れる第3ブリッジ配管(56b)と、
    暖房時に前記第1膨張機構から前記蒸発器に送られる冷媒が流れる第4ブリッジ配管(56d)と、
    を有し、
    前記第1ブリッジ配管は、冷房時の前記放熱器から前記第1膨張機構へ向かう方向にのみ冷媒を流す第1逆止機構(55a)を有し、
    前記第2ブリッジ配管は、前記第1膨張機構から冷房時の前記蒸発器へ向かう方向にのみ冷媒を流す第2逆止機構(55c)を有し、
    前記第3ブリッジ配管は、暖房時の前記放熱器から前記第1膨張機構へ向かう方向にのみ冷媒を流す第3逆止機構(55b)を有し、
    前記第4ブリッジ配管は、前記第1膨張機構から暖房時の前記蒸発器へ向かう方向にのみ冷媒を流す第4逆止機構(55d)を有し、
    前記内部熱交換器及び前記エコノマイザ熱交換器は、前記第1ブリッジ配管の前記第1逆止機構の上流に配置された、
    請求項1に記載の冷凍装置(10、210)。
  3. 前記ブリッジ回路は、前記第1ブリッジ配管と前記インジェクション配管とを接続する第5ブリッジ配管(56e)と、前記第3ブリッジ配管と前記インジェクション配管とを接続する第6ブリッジ配管(56f)と、をさらに有し、
    前記第5ブリッジ配管は、前記インジェクション配管に向かう方向にのみ冷媒を通す第5逆止機構(55e)を有し、
    前記第6ブリッジ配管は、前記インジェクション配管に向かう方向にのみ冷媒を通す第6逆止機構(55f)を有する、
    請求項2に記載の冷凍装置(10、210)。
  4. 前記複数段圧縮機構は、前記高段圧縮機構を2つ以上有する、
    請求項1〜3のいずれかに記載の冷凍装置(10、210)。
  5. 前記複数段圧縮機構は、前記高段圧縮機構を3つ以上有する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の冷凍装置(10、210)。
  6. 前記エコノマイザ熱交換器は、冷房時に前記放熱器から前記内部熱交換器に送られる冷媒が通る箇所に配置された、
    請求項1〜5のいずれかに記載の冷凍装置(10)。
  7. 前記第1膨張機構から前記蒸発器に送られる冷媒を、気相の冷媒と液相の冷媒とに分離する、気液分離器(80)と、
    冷媒を減圧する第3膨張機構(92)を有し、前記気液分離器の中の気相の冷媒を、前記第3膨張機構により低圧にして、前記蒸発器から前記高段圧縮機構に送られる冷媒に合流させる、低圧戻し配管(92a)と、
    前記気液分離器から前記蒸発器に送られる液相の冷媒と、前記第3膨張機構で減圧されて前記低圧戻し配管を流れる冷媒とを熱交換させ、前記気液分離器から前記蒸発器に送られる冷媒を冷却する、過冷却熱交換器(90)と、
    をさらに備えた、
    請求項1〜6のいずれかに記載の冷凍装置(10、210)。
  8. 前記第1膨張機構は、冷媒の減圧時に生じる膨張エネルギーを回収する膨張機(71)を少なくとも有する、
    請求項1〜7のいずれかに記載の冷凍装置(10、210)。
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