JP6160725B1 - 冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デフロスト運転の長時間化を抑制する冷凍装置を提供する。【解決手段】空気調和装置10は、四段圧縮機20、第4熱交換器44、第1熱交換器41、バイパス弁28、および制御部を備える。第1サイクル時に、第4熱交換器44は、四段圧縮機20の最上段の第4圧縮部24から吐出された冷媒を冷却し、第1熱交換器41は、最下段の第1圧縮部21から吐出された冷媒を冷却する。第1サイクルとは冷媒の流れが反対の第2サイクル時に、第4熱交換器44および第1熱交換器41は、蒸発器として機能する。バイパス弁28は、第4圧縮部24から吐出された冷媒が流れる第1流路から、第1圧縮部21に吸入される冷媒が流れる第2流路へ、第4圧縮部24から吐出された冷媒をバイパスさせるバイパス流路を開閉する。制御部は、第2サイクルを第1サイクルに切り替えて行うデフロスト運転中に、バイパス弁28を制御してバイパス流路を開放させる。【選択図】図2

Description

本発明は、冷凍装置に関する。
直列に接続された第1圧縮部、第2圧縮部、第3圧縮部、および第4圧縮部を密閉容器内に収容している四段圧縮機と、第1熱交換器、第2熱交換器、第3熱交換器および第4熱交換器からなる室外熱交換器とを備える冷凍装置が知られている(特許文献1(特開2013−210159号公報)参照)。
この種の冷凍装置がデフロスト運転を行う場合には、冷媒回路において、各熱交換器を直列に接続する必要がある。例えば、特許文献1の冷凍装置では、第1熱交換器、第2熱交換器、第3熱交換器および第4熱交換器を直列に接続する必要がある。この場合に、冷媒は、第1圧縮部で圧縮された後に、第1熱交換器を通過して、第2圧縮部に吸い込まれる。第2圧縮部に吸い込まれた冷媒は、第2圧縮部で圧縮された後に、第2熱交換器を通過して、第3圧縮部に吸い込まれる。第3圧縮部に吸い込まれた冷媒は、第3圧縮部で圧縮された後に、第3熱交換器を通過して、第4圧縮部に吸い込まれる。第4圧縮部に吸い込まれた冷媒は、第4圧縮部で圧縮された後に、第4熱交換器を通過する。
以上のように、第4熱交換器には、高圧高温の冷媒が供給される一方で、第1熱交換器には、第4熱交換器に供給される冷媒よりも低圧低温の冷媒が提供される。したがって、第1熱交換器の温度は、第4熱交換器の温度よりも上昇し難い。その結果、デフロスト運転が長引く。
本発明の課題は、デフロスト運転の長時間化を抑制する冷凍装置を提供することである。
本発明の第1観点に係る冷凍装置は、圧縮機構と、高段対応熱交換器と、低段対応熱交換器と、バイパス弁と、制御部とを備える。圧縮機構は、1つの高段圧縮部と、1つ以上の中段圧縮部と、1つの低段圧縮部とが直列に接続されて構成されている。高段対応熱交換器は、第1サイクル時に、高段圧縮部から吐出された冷媒を冷却するガスクーラとして機能し、第1サイクルとは冷媒の流れが反対の第2サイクル時に、蒸発器として機能する。低段対応熱交換器は、第1サイクル時に、低段圧縮部から吐出された冷媒を冷却するインタークーラとして機能し、第2サイクル時に、蒸発器として機能する。バイパス弁は、高段圧縮部から吐出された冷媒が流れる第1流路から、低段圧縮部に吸入される冷媒が流れる第2流路へ、高段圧縮部から吐出された冷媒をバイパスさせるバイパス流路を開閉する。制御部は、第2サイクルを第1サイクルに切り替えて行うデフロスト運転中に、バイパス弁を制御してバイパス流路を開放させる。
本発明の第1観点に係る冷凍装置では、制御部は、デフロスト運転中に、バイパス弁を制御してバイパス流路を開放させる。すなわち、高段圧縮部から吐出された冷媒を第1流路から第2流路へバイパスさせる。そうすると、第2流路を流れる冷媒の温度が上昇するので、より短時間で低段対応熱交換器を暖めることができる。結果として、デフロスト運転の長時間化を抑制することができる。
本発明の第2観点に係る冷凍装置においては、制御部は、デフロスト運転の初期段階に、バイパス流路が閉じた状態をバイパス弁に維持させ、初期段階の後に、バイパス流路を開放させる。
本発明の第2観点に係る冷凍装置では、制御部は、デフロスト運転の初期段階に、バイパス流路が閉じた状態をバイパス弁に維持させる。そうすると、高段圧縮部から吐出された冷媒はバイパス流路にバイパスされずに、高段対応熱交換器に供給される。したがって、高段対応熱交換器を集中的に暖めることができる。その後、制御部は、バイパス弁にバイパス流路を開放させるので、高段対応熱交換器に続いて、低段対応熱交換器を暖めることができる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置においては、第1サイクルおよび第2サイクルの一方から他方へ切り替わる場合に、圧縮機構、高段対応熱交換器、および低段対応熱交換器が接続されて構成される冷媒回路を均圧にするべく、制御部は、バイパス弁にバイパス流路を一時的に開放させる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置では、第1サイクルおよび第2サイクルの一方から他方へ切り替わる場合に、冷媒回路を均圧にするべく、制御部は、バイパス弁にバイパス流路を開放させる。すなわち、制御部は、バイパス弁を均圧弁としても利用する。バイパス弁が均圧弁を兼ねるので、均圧弁を別途設けなくてもよい。
本発明の第4観点に係る冷凍装置においては、バイパス弁は、電磁弁である。制御部は、バイパス弁に弁の開閉を繰り返させることにより、高段圧縮部から吐出された冷媒を一時的にバイパスさせる。
本発明の第4観点に係る冷凍装置では、第1流路と第2流路を結ぶ流路に電磁弁を設けるという簡易な構成により、デフロスト運転の長時間化を抑制することができる。
本発明の第5観点に係る冷凍装置においては、バイパス弁は、電動弁である。制御部は、バイパス弁の弁開度を調整することにより、高段圧縮部から吐出された冷媒を一時的にバイパスさせる。
本発明の第5観点に係る冷凍装置では、第1流路と第2流路を結ぶ流路に電動弁を設けるという簡易な構成により、デフロスト運転の長時間化を抑制することができる。また、高段圧縮部から吐出された冷媒が調整された弁開度でバイパスされるので、バイパスされる冷媒量を安定させることができる。
本発明の第1観点に係る冷凍装置では、デフロスト運転の長時間化を抑制することができる。
本発明の第2観点に係る冷凍装置では、高段対応熱交換器を集中的に暖めた後に低段対応熱交換器を暖めることができる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置では、均圧弁を別途設けなくてもよい。
本発明の第4観点に係る冷凍装置では、第1流路と第2流路を結ぶ流路に電磁弁を設けるという簡易な構成により、デフロスト運転の長時間化を抑制することができる。
本発明の第5観点に係る冷凍装置では、第1流路と第2流路を結ぶ流路に電動弁を設けるという簡易な構成により、デフロスト運転の長時間化を抑制することができる。
空気調和装置の暖房運転時の概略構成図である。 空気調和装置のデフロスト運転時の概略構成図である。 空気調和装置の機能ブロックを説明する図である。 デフロスト運転に関する処理のフローチャートの一例を示す図である。 暖房運転時の冷凍サイクルの圧力−エンタルピ線図である。 デフロスト運転時の冷凍サイクルの圧力−エンタルピ線図である。 デフロスト運転に関する処理のフローチャートの他の例を示す図である。
本発明の実施形態を以下に示す。なお、以下の実施形態は、具体例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。
(1)空気調和装置の構成
図1および図2は、本発明の一実施形態に係る冷凍装置の一例としての空気調和装置10の概略構成図である。空気調和装置10は、超臨界状態の二酸化炭素冷媒を使用して四段圧縮冷凍サイクルを行う。空気調和装置10は、熱源ユニットである室外ユニット11と、利用ユニットである複数の室内ユニット12とを含む。室外ユニット11と複数の室内ユニット12とは、連絡冷媒配管13,14によって互いに結ばれている。
空気調和装置10は、第1サイクルと第2サイクルとが切り替わる冷媒回路を有する。第2サイクルの冷媒の流れは、第1サイクルの冷媒の流れとは反対である。本実施形態においては、第1サイクルは冷房運転サイクルまたはデフロスト運転サイクルであり、第2サイクルは、暖房運転サイクルである。
図1は、暖房運転時に冷媒回路を循環する冷媒の流れを表している。図2は、デフロスト運転時に冷媒回路を循環する冷媒の流れを表している。図1および図2において、冷媒回路の冷媒配管に沿って示す矢印が、冷媒の流れを表している。また、図1および図2において、SENPLは、後述の吸入圧力センサ26を示し、SENPHは、後述の吐出圧力センサ27を示す(図3参照)。
空気調和装置10の冷媒回路は、主として、圧縮機構としての四段圧縮機20、複合弁25、室外熱交換器40、第1および第2室外電動弁51,52、ブリッジ回路55、エコノマイザ熱交換器61、内部熱交換器62、膨張機構70、レシーバ80、過冷却熱交換器90、室内熱交換器12a、室内電動弁12b、および、各機器や弁を結ぶ冷媒配管群から成る。また、詳しくは後述するが、室外熱交換器40は、低段対応熱交換器としての第1熱交換器41、第2熱交換器42、第3熱交換器43、および高段対応熱交換器としての第4熱交換器44から成る。
以下、冷媒回路の各構成要素を詳細に説明する。
(1−1)四段圧縮機
四段圧縮機20は、低段圧縮部としての第1圧縮部21、中段圧縮部としての第2圧縮部22および第3圧縮部23、高段圧縮部としての第4圧縮部24、並びに圧縮機駆動モータ(図示せず)が密閉容器内に収容された、密閉式の圧縮機である。圧縮機駆動モータは、駆動軸を介して、4つの圧縮部21〜24を駆動する。すなわち、四段圧縮機20は、4つの圧縮部21〜24が単一の駆動軸に連結された一軸四段の圧縮構造を有している。四段圧縮機20では、第1圧縮部21、第2圧縮部22、第3圧縮部23および第4圧縮部24が、この順番で直列に配管接続されている。
第1圧縮部21は、第1吸入管21aから冷媒を吸い込み、第1吐出管21bへと冷媒を吐出する。第1吸入管21aには、流れる冷媒の吸入圧力を検出するための吸入圧力センサ(SENPL)26が設けられている。第2圧縮部22は、第2吸入管22aから冷媒を吸い込み、第2吐出管22bへと冷媒を吐出する。第3圧縮部23は、第3吸入管23aから冷媒を吸い込み、第3吐出管23bへと冷媒を吐出する。第4圧縮部24は、第4吸入管24aから冷媒を吸い込み、第4吐出管24bへと冷媒を吐出する。第4吐出管24bには、流れる冷媒の吐出圧力を検出する吐出圧力センサ(SENPH)27が設けられている。
第1圧縮部21は、最下段の圧縮部であり、冷媒回路を流れる最も低圧の冷媒を圧縮する。第2圧縮部22は、第1圧縮部21によって圧縮された冷媒を吸い込んで圧縮する。第3圧縮部23は、第2圧縮部22によって圧縮された冷媒を吸い込んで圧縮する。第4圧縮部24は、最上段の圧縮部であり、第3圧縮部23によって圧縮された冷媒を吸い込んで圧縮する。第4圧縮部24によって圧縮され第4吐出管24bへと吐出された冷媒は、冷媒回路を流れる最も高圧の冷媒である。
なお、本実施形態において、各圧縮部21〜24は、ロータリー式やスクロール式などの容積式の圧縮部である。また、圧縮機駆動モータは、後述の制御部15(図3参照)によってインバータ制御される。
第1吐出管21b、第2吐出管22b、第3吐出管23bおよび第4吐出管24bのそれぞれには、油分離器が設けられている。各油分離器は、冷媒回路を循環する冷媒に含まれる潤滑油を分離する小容器である。図1および図2では図示を省略しているが、各油分離器の下部から各吸入管21a〜24aに向かって、キャピラリーチューブを含む油戻し管が延びており、冷媒から分離した油を四段圧縮機20へと戻す。
また、第2吸入管22aには、第1切換機構31に向かう冷媒の流れを止める逆止弁が、第3吸入管23aには、第2切換機構32に向かう冷媒の流れを止める逆止弁が、第4吸入管24aには、第3切換機構33に向かう冷媒の流れを止める逆止弁が、それぞれ設けられている。
(1−2)複合弁
複合弁25は、冷媒回路内における冷媒の流れの方向を切り換えて、第1サイクルと第2サイクルとを切り換える。複合弁25は、第1切換機構31、第2切換機構32、第3切換機構33および第4切換機構34によって構成されている。第1切換機構31、第2切換機構32、第3切換機構33および第4切換機構34は、それぞれ四路切換弁である。
第1切換機構31の4つのポートは、第1吐出管21b、第2吸入管22a、第1熱交換器41の高温側配管41hおよび低圧冷媒配管19の枝管19aと接続されている。低圧冷媒配管19は、室外ユニット11内の低圧のガス冷媒が流れる冷媒配管であり、内部熱交換器62を介して第1吸入管21aに冷媒を送る。枝管19aは、第1切換機構31と低圧冷媒配管19とを結ぶ配管である。
第2切換機構32の4つのポートは、第2吐出管22b、第3吸入管23a、第2熱交換器42の高温側配管42hおよび直列接続用第1配管41bと接続されている。直列接続用第1配管41bは、第2切換機構32と、第1熱交換器41の低温側配管41iとを結ぶ配管である。
第3切換機構33の4つのポートは、第3吐出管23b、第4吸入管24a、第3熱交換器43の高温側配管43hおよび直列接続用第2配管42bと接続されている。直列接続用第2配管42bは、第3切換機構33と、第2熱交換器42の低温側配管42iとを結ぶ配管である。
第4切換機構34の4つのポートは、第4吐出管24b、連絡冷媒配管14、第4熱交換器44の高温側配管44hおよび低圧冷媒配管19と接続されている。
切換機構31〜34は、第1サイクル運転(冷房運転またはデフロスト運転)時において、四段圧縮機20によって圧縮された冷媒の冷却器として熱交換器41〜44を機能させ、かつ、膨張機構70および室内電動弁12bを通過して膨張した冷媒の蒸発器(加熱器)として室内熱交換器12aを機能させる。また、切換機構31〜34は、第2サイクル運転(暖房運転)時において、四段圧縮機20によって圧縮された冷媒の冷却器(放熱器)として室内熱交換器12aを機能させ、かつ、膨張機構70および室外電動弁51,52を通過して膨張した冷媒の蒸発器として室外熱交換器40を機能させる。
すなわち、冷媒回路の構成要素として四段圧縮機20、室外熱交換器40、膨張機構70および室内熱交換器12aのみに着目すると、切換機構31〜34は、四段圧縮機20、室外熱交換器40、膨張機構70、室内熱交換器12aの順に冷媒を循環させる第1サイクルと、四段圧縮機20、室内熱交換器12a、膨張機構70、室外熱交換器40の順に冷媒を循環させる第2サイクルとを切り換える役割を果たす。
(1−3)室外熱交換器
室外熱交換器40は、上述のように、第1熱交換器41、第2熱交換器42、第3熱交換器43および第4熱交換器44から成る。冷房運転時またはデフロスト運転時には、第1〜第3熱交換器41〜43が、それぞれ、圧縮途中の冷媒(中間圧冷媒)を冷やすインタークーラとして機能し、第4熱交換器44が、最も高圧の冷媒を冷やすガスクーラとして機能する。第4熱交換器44は、第1〜第3熱交換器41〜43よりも容量が大きい。また、暖房運転時には、第1〜第4熱交換器41〜44の全てが、低圧の冷媒の蒸発器(加熱器)として機能する。
また、第1熱交換器41、第2熱交換器42および第3熱交換器43の低温側配管41i,42i,43iからは、第2吸入管22a、第3吸入管23aおよび第4吸入管24aに向かって、分岐管である第1インタークーラ管41a、第2インタークーラ管42aおよび第3インタークーラ管43aがそれぞれ延びている。第1インタークーラ管41a、第2インタークーラ管42aおよび第3インタークーラ管43aには、図1および図2に示すように、それぞれ逆止弁が設けられている。
第4熱交換器44の低温側配管44iには、通過する冷媒温度を検知するための第1温度センサ44tが設けられている。第1熱交換器41の低温側配管41iには、通過する冷媒温度を検知するための第2温度センサ41tが設けられている。さらに、室外熱交換器40には、室外の気温を検知する外気温度センサ46が設けられている。
(1−4)第1および第2室外電動弁
第1および第2室外電動弁51,52は、室外熱交換器40とブリッジ回路55との間に配備されている。具体的には、第1室外電動弁51は、第4熱交換器44とブリッジ回路55との間に、第2室外電動弁52は、第3熱交換器43とブリッジ回路55との間に、配備されている。暖房運転時にブリッジ回路55から室外熱交換器40へと流れてくる冷媒は、2つに分流される。一方は、第1室外電動弁51で膨張し、第4熱交換器44へと流れ込む。他方は、第2室外電動弁52で膨張し、第3熱交換器43へ流れ込む。
冷房運転時またはデフロスト運転時には、第2室外電動弁52は閉じられ、第1室外電動弁51は全開状態にされる。暖房運転時には、第1および第2室外電動弁51,52は、第4熱交換器44および第3熱交換器43へと流れ込む冷媒の量が適正になるように、すなわち、偏流しないように、開度調整が為され、それぞれ膨張機構としての役割も果たす。
なお、上述の第3インタークーラ管43aは、第3熱交換器43と第2室外電動弁52との間から分岐している。
(1−5)ブリッジ回路
ブリッジ回路55は、室外熱交換器40と室内熱交換器12aとの間に設けられている。ブリッジ回路55は、エコノマイザ熱交換器61、内部熱交換器62および膨張機構70を介してレシーバ80の入口管81に接続されるとともに、過冷却熱交換器90を介してレシーバ80の出口管82に接続されている。
ブリッジ回路55は、4つの逆止弁55a、55b、55c、55dを有している。入口逆止弁55aは、室外熱交換器40からレシーバ80の入口管81へ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。入口逆止弁55bは、室内熱交換器12aからレシーバ80の入口管81へ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。出口逆止弁55cは、レシーバ80の出口管82から室外熱交換器40へ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。出口逆止弁55dは、レシーバ80の出口管82から室内熱交換器12aへ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。すなわち、入口逆止弁55a,55bは、室外熱交換器40および室内熱交換器12aの一方からレシーバ80の入口管81に冷媒を流す機能を果たし、出口逆止弁55c、55dは、レシーバ80の出口管82から室外熱交換器40および室内熱交換器12aの他方に冷媒を流す機能を果たす。
(1−6)エコノマイザ熱交換器
エコノマイザ熱交換器61は、ブリッジ回路55から膨張機構70およびレシーバ80へと向かう高圧の冷媒と、その高圧の冷媒の一部を分岐させ膨張させた中間圧の冷媒との間で熱交換を行わせる。ブリッジ回路55から膨張機構70へ冷媒を流す主冷媒配管から分岐した配管(インジェクション配管61a)には、第5室外電動弁61bが配備されている。この第5室外電動弁61bを通って膨張し、エコノマイザ熱交換器61で蒸発した冷媒は、第2インタークーラ管42aに向かって延びるインジェクション配管61aを通って、第2インタークーラ管42aの逆止弁よりも第3吸入管23aに近い部分に流れ込み、第3吸入管23aから第3圧縮部23へ吸い込まれる冷媒を冷やす。
(1−7)内部熱交換器
内部熱交換器62は、ブリッジ回路55から膨張機構70およびレシーバ80へと向かう高圧の冷媒と、膨張機構70等を通過し室内熱交換器12aあるいは室外熱交換器40で蒸発して低圧冷媒配管19を流れる低圧のガス冷媒との間で熱交換を行わせる。内部熱交換器62は、液ガス熱交換器と呼ばれることもある。ブリッジ回路55を出た高圧の冷媒は、まずエコノマイザ熱交換器61を通過し、次に内部熱交換器62を通過して、膨張機構70およびレシーバ80へと向かう。
(1−8)膨張機構
膨張機構70は、ブリッジ回路55から流れてきた高圧の冷媒を減圧・膨張させ、気液二相状態の中間圧の冷媒をレシーバ80へと流す。すなわち、膨張機構70は、冷房運転時には、高圧冷媒のガスクーラ(放熱器)として機能する室外の第4熱交換器44から、低圧冷媒の蒸発器として機能する室内熱交換器12aに送られる冷媒を減圧する。暖房運転時には、高圧冷媒のガスクーラ(放熱器)として機能する室内熱交換器12aから、低圧冷媒の蒸発器として機能する室外熱交換器40に送られる冷媒を減圧する。膨張機構70は、膨張機71および第6室外電動弁72から構成される。膨張機71は、冷媒の減圧過程の絞り損失を有効な仕事(エネルギー)として回収する役割を果たす。
(1−9)レシーバ
レシーバ80は、膨張機構70を出て入口管81から内部空間に入ってきた気液二相状態の中間圧の冷媒を、液冷媒とガス冷媒とに分離する。分離されたガス冷媒は、低圧戻し配管91aに設けられた第7室外電動弁91を通過して低圧のガスリッチな冷媒となり、過冷却熱交換器90に送られる。分離された液冷媒は、出口管82によって過冷却熱交換器90に送られる。
(1−10)過冷却熱交換器
過冷却熱交換器90は、低圧のガス冷媒と、レシーバ80の出口管82から出た中間圧の液冷媒との間で熱交換を行わせる。レシーバ80の出口管82から出た中間圧の液冷媒の一部は、冷房運転時には、レシーバ80と過冷却熱交換器90との間から分岐する分岐管92aを流れ、第8室外電動弁92を通過して、気液二相状態の低圧の冷媒となる。冷房運転時に第8室外電動弁92で減圧された低圧冷媒は、第7室外電動弁91で減圧された低圧冷媒と合流し、過冷却熱交換器90において、レシーバ80の出口管82からブリッジ回路55に向かう中間圧の液冷媒と熱交換され、過熱がついた状態で過冷却熱交換器90から低圧戻し配管91aを通って低圧冷媒配管19へと流れていく。一方、レシーバ80の出口管82からブリッジ回路55に向かう中間圧の液冷媒は、過冷却熱交換器90において熱を奪われ、過冷却がついた状態でブリッジ回路55へ流れていく。
なお、暖房運転時には、第8室外電動弁92が閉まり、分岐管92aには冷媒が流れないが、レシーバ80の出口管82から出た中間圧の液冷媒と、第7室外電動弁91で減圧された低圧冷媒とが、過冷却熱交換器90において熱交換を行うことになる。
(1−11)室内熱交換器
室内熱交換器12aは、複数の室内ユニット12のそれぞれに設けられており、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能し、暖房運転時には冷媒の冷却器として機能する。これらの室内熱交換器12aには、内部を流れる冷媒と熱交換を行う冷房対象あるいは暖房対象として、水や空気が流される。ここでは、室内熱交換器12aに、図示しない室内送風ファンからの室内空気が流れ、冷却あるいは加熱された空調空気が室内へと供給される。
室内熱交換器12aの一端は室内電動弁12bに、室内熱交換器12aの他端は連絡冷媒配管14に接続されている。
(1−12)室内電動弁
室内電動弁12bは、複数の室内ユニット12のそれぞれに設けられており、室内熱交換器12aに流す冷媒の量を調整したり冷媒の減圧・膨張を行ったりする。室内電動弁12bは、連絡冷媒配管13と室内熱交換器12aとの間に配置されている。
(1−13)バイパス弁
バイパス弁28は、第4圧縮部24から吐出された冷媒が流れる第1流路と、第1圧縮部21に吸入される冷媒が流れる第2流路とを結ぶ流路に設けられている。すなわち、バイパス弁28は、第4吐出管24bと第1吸入管21aの間に設けられている。第4吐出管24bと第1吸入管21aは、バイパス管28aによって接続されており、バイパス弁28は、バイパス管28aに設けられている。バイパス弁28は、第1流路から第2流路へ、第4圧縮部24から吐出された冷媒をバイパスさせるバイパス流路を開閉する。本実施形態においては、バイパス弁28は、電磁弁である。
(2)空気調和装置の機能ブロック
図3は、空気調和装置10の機能ブロックを説明する図である。空気調和装置10は、制御部15を備える。制御部15は、CPU、ROMおよびRAM等から構成されたコンピュータである。制御部15は、第1温度センサ44t、第2温度センサ41t、複合弁25、バイパス弁28、膨張機構70、外気温度センサ46、四段圧縮機20、吸入圧力センサ26、および吐出圧力センサ27に接続されている。また、各電動弁12b,51,52,61b,72,91,92に接続されている。
制御部15は、外部から入力された室内設定温度などの情報に基づいて、四段圧縮機20の圧縮機駆動モータの回転数制御や暖房運転サイクルとデフロスト運転サイクルとの切り換え、電動弁開度の調節などを行う。特に、本実施形態においては、詳しくは後述するが、制御部15は、デフロスト運転中に、バイパス弁28を制御してバイパス流路を開放させる。
(3)フローチャート
図4は、デフロスト運転に関する処理のフローチャートの一例を示す図である。本フローチャートは、暖房運転時において、デフロスト運転の開始条件が満たされた場合に、開始される。デフロスト運転の開始条件として、室外温度が0度以下になり、かつ、暖房運転の期間が起動時または直前のデフロスト運転終了時から予め設定されている期間経過した場合を挙げることができる。本フローチャートにおいて、変数Tfは第1温度センサ44tにより測定された温度を示し、変数Tsは第2温度センサ41tにより測定された温度を示す。また、定数THfは、予め設定されている第1閾値を示し、定数THsは、予め設定されている第2閾値を示す。第1閾値は、第4熱交換器44の温度に関し、より詳細には、第4熱交換器44に付着した霜を取り除くための、十分に高い温度である。第2閾値は、第1熱交換器41の温度に関し、より詳細には、第1熱交換器41に付着した霜を取り除くための、十分に高い温度である。第1閾値および第2閾値は、シミュレーション、実験等を通じて予め決定されている。
デフロスト運転の開始条件が満たされると、制御部15は、暖房運転を終了する。すなわち、四段圧縮機20をオフにする(ステップS101)。制御部15は、冷媒回路を均圧にするべく、バイパス弁28にバイパス流路を一時的に開放させる(ステップ102)。
制御部15は、複合弁25を切り替える(ステップS103)。より詳細には、複合弁25の接続状態を図1に示した状態から図2に示した状態に切り替える。
その後、制御部15は、デフロスト運転を開始する。すなわち、四段圧縮機20をオンにする(ステップS104)。
制御部15は、変数Tfが定数THfよりも大きいかを判定する(ステップS105)。制御部15は、変数Tfが定数THf以下であると判定した場合に(ステップS105でNO)、そのまま待機する。この場合には、第4熱交換器44は、第4熱交換器44に付着した霜を取り除くための、十分に高い温度まで暖められていない。したがって、制御部15は、バイパス弁28にバイパス流路を開放させずに、そのまま待機する。換言すると、制御部15は、デフロスト運転の初期段階に、バイパス流路が閉じた状態をバイパス弁28に維持させる。
制御部15は、変数Tfが定数THfよりも大きいと判定した場合、すなわち、第4熱交換器44が十分に暖まったと判定した場合に(ステップS105でYES)、バイパス弁28の開閉を制御する(ステップS106)。このように、制御部15は、デフロスト運転の初期段階の後に、バイパス弁28にバイパス流路を開放させる。本実施形態においては、制御部15は、バイパス弁28に弁の開閉を繰り返させることにより、第4圧縮部24から吐出された冷媒を一時的にバイパスさせる。例えば、制御部15は、バイパス弁28に弁をステップ状に開閉させる。なお、制御部15は、バイパス弁28に弁の開閉を繰り返させるのではなく、弁の開閉を一度だけさせてもよい。
本実施形態においては、制御部15は、吸入圧力センサ26および吐出圧力センサ27のそれぞれからの出力値に基づいて、バイパス弁28を制御する。より詳細には、制御部15は、吸入圧力センサ26および吐出圧力センサ27のそれぞれから出力値を受け取り、高低差圧が2MPa以上を満たすように、バイパス弁28の開閉を制御する。
制御部15は、変数Tsが定数THsよりも大きいかを判定する(ステップS107)。制御部15は、変数Tsが定数THs以下であると判定した場合に(ステップS107でNO)、ステップS106に移行する。この場合には、第1熱交換器41は、第1熱交換器41に付着した霜を取り除くための、十分に高い温度まで暖められていない。したがって、制御部15は、バイパス弁28の開閉制御を維持する。
制御部15は、変数Tsが定数THsよりも大きいと判定した場合、すなわち、第1熱交換器41が十分に暖まったと判定した場合に(ステップS107でYES)、バイパス弁28に弁を閉じさせ、デフロスト運転を終了する。すなわち、四段圧縮機20をオフにする(ステップS108)。制御部15は、冷媒回路を均圧にするべく、バイパス弁28にバイパス流路を一時的に開放させる(ステップ109)。
制御部15は、複合弁25を切り替える(ステップS110)。より詳細には、複合弁25の接続状態を図2に示した状態から図1に示した状態に切り替える。
その後、制御部15は、暖房運転を開始する。すなわち、四段圧縮機20をオンにする(ステップS111)。
以上により、制御部15は、デフロスト運転に関する一連の処理を終了する。
(4)空気調和装置の動作
図5は、暖房運転時における冷凍サイクルの圧力−エンタルピ線図(p−h線図)である。図6は、デフロスト運転時における冷凍サイクルの圧力−エンタルピ線図(p−h線図)である。より詳細には、図6は、デフロスト運転中の初期段階における圧力−エンタルピ線図である。図5および図6において、上に凸の一点鎖線で示す曲線は、冷媒の飽和液線および乾き飽和蒸気線である。図5および図6において、冷凍サイクル上の英文字が付された点は、それぞれ、図1および図2において同じ英文字で表される点における冷媒の圧力およびエンタルピを表している。例えば、図1の点Bにおける冷媒は、図5の点Bにおける圧力およびエンタルピの状態になっている。空気調和装置10の暖房運転時およびデフロスト運転時における各運転制御は、制御部15によって行われる。なお、冷房運転時における冷凍サイクルの圧力−エンタルピ線図の説明は省略する。
(4−1)暖房運転時の動作
暖房運転時には、冷媒は、図1に示す冷媒配管に沿った矢印の方向に、四段圧縮機20、室内熱交換器12a、膨張機構70、室外熱交換器40の順に冷媒回路内を循環する。以下、暖房運転時における空気調和装置10の動作について、図1および図5を参照しながら説明する。
第1吸入管21aから四段圧縮機20に吸い込まれる低圧のガス冷媒(点A)は、第1圧縮部21で圧縮されて、第1吐出管21bに吐出される(点B)。吐出された冷媒は、第1切換機構31を通過し、第2吸入管22aを流れる(点C)。
第2吸入管22aから第2圧縮部22に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第2吐出管22bに吐出される(点D)。吐出された冷媒は、第2切換機構32を通過し、第3吸入管23aを流れる。なお、第3吸入管23aには、エコノマイザ熱交換器61において熱交換されてインジェクション配管61aを流れてくる中間圧の冷媒(点L)も流れ込んでくるため、冷媒の温度が下がる(点F)。
第3吸入管23aから第3圧縮部23に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第3吐出管23bに吐出される(点G)。吐出された冷媒は、第3切換機構33を通過し、第4吸入管24aを流れる(点H)。
第4吸入管24aから第4圧縮部24に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第4吐出管24bに吐出される(点I)。吐出された高圧の冷媒は、第4切換機構34を通過し、連絡冷媒配管14を介して室内ユニット12に流入する(点Z)。
連絡冷媒配管14から室内ユニット12に入った高圧冷媒は、冷媒の冷却器として機能する室内熱交換器12aで室内空気に放熱し、室内空気を暖める。室内熱交換器12aでの熱交換によって温度が下がった高圧冷媒(点V)は、室内電動弁12bを通過する際にわずかに減圧され、連絡冷媒配管13を通って室外ユニット11のブリッジ回路55へと流れ、入口逆止弁55bからエコノマイザ熱交換器61へ向かう(点J)。
ブリッジ回路55を出た高圧冷媒(点J)は、エコノマイザ熱交換器61に流れ込むとともに、その一部が分岐して第5室外電動弁61bへと流れる。第5室外電動弁61bで減圧・膨張して気液二相状態となった中間圧冷媒(点K)は、エコノマイザ熱交換器6において、ブリッジ回路55から内部熱交換器62に向かう高圧冷媒(点J)と熱交換し、中間圧のガス冷媒(点L)となってインジェクション配管61aから第2インタークーラ管42aへと流れ込む。
第5室外電動弁61bを出た中間圧冷媒と熱交換し、更に温度が下がった状態でエコノマイザ熱交換器61を出た高圧冷媒(点M)は、次に内部熱交換器62を流れ、膨張機構70へと流れていく(点N)。内部熱交換器62では、低圧冷媒配管19から四段圧縮機20の第1吸入管21aへと流れる低圧冷媒と熱交換を行い、点Mの状態の高圧冷媒が、温度が下がった点Nの状態の高圧冷媒となる。
内部熱交換器62を出た高圧冷媒(点N)は、2つに分岐され、それぞれ膨張機構70の膨張機71、膨張機構70の第6室外電動弁72に流れる。膨張機71で減圧・膨張した中間圧冷媒(点P)と、第6室外電動弁72で減圧・膨張した中間圧冷媒(点O)とは、合流した後に入口管81からレシーバ80の内部空間へと流れ込む(点Q)。このレシーバ80に流れ込んだ気液二相状態の中間圧冷媒は、レシーバ80の内部空間において液冷媒とガス冷媒とに分離される。
レシーバ80で分離された液冷媒(点R)は、出口管82を通ってそのまま過冷却熱交換器90へと流れ、レシーバ80で分離されたガス冷媒(点U)は、第7室外電動弁91で減圧され低圧冷媒(点W)となって過冷却熱交換器90へと流れていく。レシーバ80の出口管82から過冷却熱交換器90に向かう中間圧冷媒は、第8室外電動弁92が閉められているため分岐管92aには流れず、全量が過冷却熱交換器90に流れ込む。過冷却熱交換器90では、レシーバ80の出口管82から流れてくる中間圧冷媒(点R)と、第7室外電動弁91で減圧された低圧冷媒(点W,X)との間で熱交換が行われる。この熱交換によって、低圧冷媒配管19に向かって流れる低圧冷媒(点X)は、蒸発して過熱のついた低圧冷媒(点Y)となり、レシーバ80からブリッジ回路55に向かう中間圧冷媒(点R)は、熱を奪われて過冷却のついた中間圧冷媒(点T)となる。
過冷却熱交換器90を出てブリッジ回路55の出口逆止弁55dを通過した中間圧冷媒は、2路に分流し、第1および第2室外電動弁51,52でそれぞれ減圧・膨張され気液二相の低圧冷媒となる(点AC)。このとき、第1および第2室外電動弁51,52の開度は、直列に接続される第1〜第3熱交換器41〜43の圧力損失量と、第4熱交換器44の圧力損失量とに応じて調節されており、いずれかの一方の流路に冷媒が偏流してしまうことが抑制されている。
室外熱交換器40の第4熱交換器44に流入した低圧冷媒は、外気から熱を奪って蒸発し、第4熱交換器44の高温側配管44hから第4切換機構34を経て低圧冷媒配管19へと流れていく。一方、室外熱交換器40の第3熱交換器43に流入した低圧冷媒は、第2熱交換器42、第1熱交換器41を順に流れ、枝管19aを介して低圧冷媒配管19へ流れ、第4熱交換器44を出た冷媒と合流する。具体的には、第3熱交換器43を出た冷媒は、第3熱交換器43の高温側配管43h、第3切換機構33、直列接続用第2配管42b、第2熱交換器42の低温側配管42i、第2熱交換器42、第2熱交換器42の高温側配管42h、第2切換機構32、直列接続用第1配管41b、第1熱交換器41の低温側配管41i、第1熱交換器41、第1熱交換器41の高温側配管41h、第1切換機構31を順に流れ、第3熱交換器43だけではなく順に第2熱交換器42、第1熱交換器41で外気から熱を奪って蒸発し、枝管19aから低圧冷媒配管19へと流れる。
第4熱交換器44および直列に接続された第1〜第3熱交換器41〜43で蒸発して過熱もついた低圧のガス冷媒は、図1に示すように室外熱交換器40の下流側の低圧冷媒配管19で合流し(点AD)、更に過冷却熱交換器90から流れてくる低圧冷媒(点Y)と合流して(点AB)、内部熱交換器62を通って第1吸入管21aから四段圧縮機20へと戻っていく。上述のように、内部熱交換器62では、四段圧縮機20に向かう低圧冷媒(点AB)と、ブリッジ回路55からレシーバ80へと向かう高圧冷媒(点M)とが熱交換を行う。
以上のように冷媒が冷媒回路内を循環することにより、空気調和装置10は暖房運転サイクルを行う。
(4−2)デフロスト運転時の動作
デフロスト運転時は、図2に示す冷媒配管に沿った矢印の方向に、冷媒が、四段圧縮機20、室外熱交換器40、膨張機構70、室内熱交換器12aの順に冷媒回路内を循環する。以下、デフロスト運転時における空気調和装置10の動作について、図2および図6を参照しながら説明する。
第1吸入管21aから四段圧縮機20に吸い込まれる低圧のガス冷媒(点A)は、第1圧縮部21で圧縮されて、第1吐出管21bへと吐出される(点B)。吐出された冷媒は、第1切換機構31を通過し、インタークーラとして機能する第1熱交換器41で冷却される。換言すると、第1室外熱交換器41に付着した霜を解凍させる。その後、第1インタークーラ管41aを介して第2吸入管22aに流れ込む(点C)。
第2吸入管22aから第2圧縮部22に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第2吐出管22bに吐出される(点D)。吐出された冷媒は、第2切換機構32を通過し、インタークーラとして機能する第2熱交換器42で冷却される。換言すると、第2室外熱交換器42に付着した霜を解凍させる。その後、第2インタークーラ管42aに流れる(点E)。デフロスト運転時には、第5室外電動弁61bは全閉状態である。すなわち、冷媒は、インジェクション配管61aに流れない。したがって、第2インタークーラ管42aを流れる冷媒は、そのまま第3吸入管23aに流れ込む(点F)。
第3吸入管23aから第3圧縮部23に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第3吐出管23bに吐出される(点G)。吐出された冷媒は、第3切換機構33を通過し、インタークーラとして機能する第3熱交換器43で冷却される。換言すると、第3室外熱交換器43に付着した霜を解凍させる。その後、第3インタークーラ管43aを介して第4吸入管24aに流れ込む(点H)。
第4吸入管24aから第4圧縮部24に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第4吐出管24bに吐出される(点I)。デフロスト運転の初期段階では、バイパス流路はバイパス弁28により閉鎖されている。したがって、吐出された高圧の冷媒は、第1吸入管21aに流れることなく、第4切換機構34を通過し、ガスクーラとして機能する第4熱交換器44で冷却される。換言すると、第4室外熱交換器44に付着した霜を解凍させる。その後、全開状態の第1室外電動弁51およびブリッジ回路55の入口逆止弁55aを通ってエコノマイザ熱交換器61へと流れていく(点J)。一方で、デフロスト運転の初期段階の後の、バイパス弁28の開閉制御が行われている段階では、バイパス流路は一時的に開放されている。したがって、吐出された高圧の冷媒の一部は、第1吸入管21aに流れる(点A)。すなわち、図6中の矢印で示されるように、点Iでの高圧の冷媒の一部を第1吸入管21aに導くことができる。第1吸入管21aに導かれる高圧の冷媒は、第4吐出管24bに吐出された直後の冷媒、すなわち、第4切換機構34を通過してない冷媒である。したがって、第1吸入管21aを流れる冷媒の温度を効率良く高めることができる。
ブリッジ回路55の入口逆止弁55aを通過した高圧冷媒は、上述のように、第5室外電動弁61bが全閉状態であるので、インジェクション配管61aへ分岐することなく、そのままエコノマイザ熱交換器61に流れ込む。エコノマイザ熱交換器61を出た高圧冷媒(点M)は、次に内部熱交換器62を流れ、膨張機構70へと流れていく(点N)。内部熱交換器62では、低圧冷媒配管19から四段圧縮機20の第1吸入管21aへと流れる低圧冷媒と熱交換を行い、点Mの状態の高圧冷媒が、温度が下がって点Nの状態の高圧冷媒となる。
内部熱交換器62を出た高圧冷媒(点N)は、2つに分岐され、それぞれ膨張機構70の膨張機71、膨張機構70の第6室外電動弁72に流れる。膨張機71で減圧・膨張した中間圧冷媒(点P)と、第6室外電動弁72で減圧・膨張した中間圧冷媒(点O)とは、合流した後に入口管81からレシーバ80の内部空間へと流れ込む(点Q)。このレシーバ80に流れ込んだ気液二相状態の中間圧冷媒は、レシーバ80の内部空間において液冷媒とガス冷媒とに分離される。
レシーバ80で分離された液冷媒(点R)は、出口管82を通ってそのまま過冷却熱交換器90へと流れ、レシーバ80で分離されたガス冷媒(点U)は、第7室外電動弁91で減圧され低圧冷媒(点W)となって過冷却熱交換器90へと流れていく。レシーバ80の出口管82から過冷却熱交換器90に向かう中間圧冷媒は、過冷却熱交換器90の手前で分岐し、一方が過冷却熱交換器90を通ってブリッジ回路55に向かい、他方が分岐管92aの第8室外電動弁92へと流れる。第8室外電動弁92を通過して減圧された気液二相状態の低圧冷媒(点S)は、第7室外電動弁91を通過した低圧冷媒(点W)と合流し(点X)、過冷却熱交換器90を経て低圧冷媒配管19へと流れる。過冷却熱交換器90での熱交換によって、低圧冷媒配管19に向かって流れる低圧冷媒(点X)は、蒸発して過熱のついた低圧冷媒(点Y)となり、ブリッジ回路55に向かって流れる中間圧冷媒(点R)は、熱を奪われて過冷却のついた中間圧冷媒(点T)となる。
過冷却熱交換器90で過冷却のついた中間圧冷媒(点T)は、ブリッジ回路55の出口逆止弁55dを通って、連絡冷媒配管13へと流れていく。連絡冷媒配管13から室内ユニット12に入った冷媒は、室内電動弁12bを通過するときに膨張し、気液二相の低圧冷媒(点V)となって室内熱交換器12aに流れ込む。この低圧冷媒は、室内熱交換器12aで室内空気から熱を奪い、過熱のついた低圧のガス冷媒(点Z)になる。室内ユニット12を出た低圧冷媒は、連絡冷媒配管14および第4切換機構34を経て低圧冷媒配管19へと流れていく。
室内ユニット12から戻ってきた低圧冷媒(点Z)と、過冷却熱交換器90から流れてくる低圧冷媒(点Y)とは、低圧冷媒配管19で合流し(点AB)、内部熱交換器62を通って第1吸入管21aから四段圧縮機20へと戻っていく。上述のように、内部熱交換器62では、四段圧縮機20に向かう低圧冷媒(点AB)と、ブリッジ回路55からレシーバ80へと向かう高圧冷媒(点M)とが熱交換を行う。
以上のように冷媒が冷媒回路内を循環することにより、空気調和装置10はデフロスト運転サイクルを行う。
(5)空気調和装置の特徴
本実施形態の空気調和装置10においては、第2サイクルを第1サイクルに切り替えて行うデフロスト運転中に、制御部15は、バイパス弁28を制御してバイパス流路を開放させる。すなわち、第4圧縮部24から吐出された冷媒を、第4圧縮部24から吐出された冷媒が流れる第1流路から、第1圧縮部21に吸入される冷媒が流れる第2流路へバイパスさせる。そうすると、第2流路を流れる冷媒の温度が上昇するので、より短時間で第1熱交換器41を暖めることができる。結果として、デフロスト運転の長時間化を抑制することができる。
本実施形態の空気調和装置10においては、制御部15は、デフロスト運転の初期段階に、バイパス流路が閉じた状態をバイパス弁28に維持させる。そうすると、第4圧縮部24から吐出された冷媒はバイパス流路にバイパスされずに、第4熱交換器44に供給される。したがって、第4熱交換器44を集中的に暖めることができる。制御部15は、初期段階の後に、バイパス流路を開放させる。したがって、第4熱交換器44に続いて、第1熱交換器41を暖めることができる。
本実施形態の空気調和装置10においては、第1サイクルおよび第2サイクルの一方から他方へ切り替わる場合に、制御部15は、冷媒回路を均圧にするべく、バイパス弁28にバイパス流路を一時的に開放させる。すなわち、制御部15は、バイパス弁28を均圧弁としても利用する。バイパス弁28が均圧弁を兼ねるので、均圧弁を別途設けなくてもよい。
本実施形態の空気調和装置10においては、バイパス弁28は、電磁弁である。制御部15は、バイパス弁28に弁の開閉を繰り返させることにより、第4圧縮部24から吐出された冷媒を一時的にバイパスさせる。第1流路と第2流路を結ぶ流路に電磁弁を設けるという簡易な構成により、デフロスト運転の長時間化を抑制することができる。
<変形例>
本発明の実施形態に適用可能な変形例を説明する。
(1)変形例A
以上の説明では、制御部15は、変数Tfが定数THfよりも大きいと判定した場合に(ステップS105でYES)、バイパス弁28の開閉を制御したが(ステップS106)、これらのステップの間に、膨張機構70を調整することにより、高圧を上昇させるステップを設けてもよい。制御部15は、第6室外電動弁72を閉めることにより、高圧が極端に上昇しない程度、例えば、高低差圧が12MPaを超えない範囲で、高圧を上昇させてもよい。このとき、制御部15は、デフロスト運転の初期段階での第6室外電動弁72の開度よりも、変数Tfが定数THfよりも大きいと判定した後の第6室外電動弁72の開度を狭くしてもよい。
(2)変形例B
以上の説明では、制御部15は、変数Tsが定数THs以下であると判定した場合に(ステップS107でNO)、ステップ106に移行したが、ステップS108に移行してもよい。すなわち、制御部15は、第2温度センサ41tにより測定された温度に関わらず、ステップS106の処理を一度実行するだけでもよい。その後、変数Tsが定数THsよりも大きいと判定した場合に、デフロスト運転を終了してもよい。
(3)変形例C
以上の説明では、バイパス弁28として電磁弁を例に挙げたが、バイパス弁28はこれに限らない。バイパス弁28は、電動弁でもよい。
図7は、デフロスト運転に関する処理のフローチャートの他の例を示す図である。本フローチャートは、暖房運転時において、デフロスト運転の開始条件が満たされた場合に、開始される。デフロスト運転の開始条件の例は、既に説明し通りである。また、本フローチャートにおける、変数Tf、変数Ts、定数THf、および定数THsも、既に説明した通りである。
図7のステップS201からステップS205までの処理は、図4のステップS101からステップS105までの処理と同一である。制御部15は、ステップS205において変数Tfが定数THfよりも大きいと判定した場合に(ステップS205でYES)、バイパス弁28の弁開度を調整する(ステップS206)。制御部15は、調整開始の時点では、バイパス弁28を予め設定されている弁開度に調整してもよい。その後、吸入圧力センサ26および吐出圧力センサ27のそれぞれからの出力値に基づいて、バイパス弁28の弁開度を調整してもよい。より詳細には、制御部15は、吸入圧力センサ26および吐出圧力センサ27のそれぞれから出力値を受け取り、高低差圧が2MPa以上を満たすように、バイパス弁28の弁開度を調整してもよい。
以上のように、制御部15は、デフロスト運転の初期段階の後に、バイパス弁28にバイパス流路を開放させる。本変形例においては、制御部15は、第4圧縮部24から吐出された冷媒を一時的にバイパスさせる。制御部15は、ステップS206においては、均圧にならないように、バイパス弁28の弁開度を制御する。具体的には、制御部15は、ステップS202での弁開度よりも、ステップS206での弁開度を狭くするとよい。なお、バイパス弁28にバイパス流路を開放させる処理は、暖房運転終了後で、かつ、デフロスト運転中のどこかの段階で行われればよい。
図7のステップS207およびステップS208の処理は、図4のステップS107およびステップS108の処理と同一である。それらの後、制御部15は、バイパス弁28にバイパス流路を閉鎖させる(ステップS209)。なお、バイパス弁28にバイパス流路を閉鎖させる処理は、デフロスト運転終了の前後のどこかで行われればよい。
図7のステップS210からステップS212までの処理は、図4のステップS109からステップS111までの処理と同一である。
以上により、制御部15は、デフロスト運転に関する一連の処理を終了する。
以上のように、本変形例の空気調和装置10においては、バイパス弁28は、電動弁である。制御部15は、バイパス弁28の弁開度を調整することにより、第4圧縮部24から吐出された冷媒を一時的にバイパスさせる。第1流路と第2流路を結ぶ流路に電動弁を設けるという簡易な構成により、デフロスト運転の長時間化を抑制することができる。また、第4圧縮部24から吐出された冷媒が調整された弁開度でバイパスされるので、バイパスされる冷媒量を安定させることができる。
(4)変形例D
以上の説明では、制御部15は、吸入圧力センサ26および吐出圧力センサ27のそれぞれからの出力値に基づいて、バイパス弁28を制御したが、予め設定されているバイパス弁28の開閉の時間および回数の少なくとも一方に基づいて、バイパス弁28を制御してもよい。この場合には、空気調和装置10は、吸入圧力センサ26および吐出圧力センサ27を備えなくてもよい。なお、開閉の時間および回数の少なくとも一方は、高低差圧が例えば2MPa以上を満たすように、シミュレーション、実験等を通じて予め決定されている。
同様に、制御部15は、予め設定されている弁開度および弁開度の時間に応じて、バイパス弁28を調整してもよい。この場合に、弁開度および弁開度の時間は、高低差圧が例えば2MPa以上を満たすように、シミュレーション、実験等を通じて予め決定されている。
(5)変形例E
以上の説明では、中段圧縮部は、第2圧縮部22および第3圧縮部23の二段であったが、どちらか一方のみの一段でもよい。すなわち、空気調和装置10は、四段圧縮機20の代わりに、三段圧縮機を備える構成でもよい。中段圧縮部は三段以上でもよい。また、以上の説明では、バイパス弁28は均圧弁を兼ねたが、均圧弁を別途設けてもよい。
(6)変形例F
以上の説明では、第4圧縮部24から吐出された冷媒が流れる第1流路から、第1圧縮部21に吸入される冷媒が流れる第2流路へ、第4圧縮部24から吐出された冷媒をバイパスさせたが、必ずしも吐出直後と吸入直前を結ぶ必要はない。吸入直前の冷媒の温度がバイパスによって上昇するのであれば、他の流路同士を結んでもよい。
(7)変形例G
以上の説明では、制御部15は、第4熱交換器44が十分に暖まった場合に、バイパス弁28の開閉を制御したが、第4熱交換器44が十分に暖まる前に、バイパス弁28の開閉を制御してもよい。この場合に、制御部15は、第4圧縮部24から吐出された冷媒を第4熱交換器44側へある程度導くべく、バイパス弁28の開閉を制御してもよい。例えば、バイパス弁28が電磁弁であれば、第4熱交換器44が十分に暖まる前にバイパス弁28の開閉を制御する場合には、第4熱交換器44が十分に暖まった後にバイパス弁28の開閉を制御する場合に比べて、開閉の回数を減らしてもよいし、開の時間を短くしてもよい。また、バイパス弁28が電動弁であれば、第4熱交換器44が十分に暖まる前にバイパス弁28の開閉を制御する場合には、第4熱交換器44が十分に暖まった後にバイパス弁28の開閉を制御する場合に比べて、弁開度を狭くしてもよい。
以上のように、本発明は実施形態を用いて説明されたが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に記載の範囲に限定されない。多様な変更または改良を上記の実施形態に加えることが可能であることは、当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中に示した装置、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いる場合でない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 空気調和装置
15 制御部
20 四段圧縮機
21 第1圧縮部
22 第2圧縮部
23 第3圧縮部
24 第4圧縮部
28 バイパス弁
41 第1熱交換器
44 第4熱交換器
特開2013−210159号公報

Claims (5)

  1. 1つの高段圧縮部(24)と、1つ以上の中段圧縮部(22,23)と、1つの低段圧縮部(21)とが直列に接続された圧縮機構(20)と、
    第1サイクル時に、前記高段圧縮部から吐出された冷媒を冷却するガスクーラとして機能し、前記第1サイクルとは冷媒の流れが反対の第2サイクル時に、蒸発器として機能する高段対応熱交換器(44)と、
    前記第1サイクル時に、前記低段圧縮部から吐出された冷媒を冷却するインタークーラとして機能し、前記第2サイクル時に、蒸発器として機能する低段対応熱交換器(41)と、
    前記高段圧縮部から吐出された冷媒が流れる第1流路から、前記低段圧縮部に吸入される冷媒が流れる第2流路へ、前記高段圧縮部から吐出された冷媒をバイパスさせるバイパス流路を開閉するバイパス弁(28)と、
    前記第2サイクルを前記第1サイクルに切り替えて行うデフロスト運転中に、前記バイパス弁を制御して前記バイパス流路を開放させる制御部(15)と、
    を備える冷凍装置(10)。
  2. 前記制御部は、前記デフロスト運転の初期段階に、前記バイパス流路が閉じた状態を前記バイパス弁に維持させ、前記初期段階の後に、前記バイパス流路を開放させる、
    請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記第1サイクルおよび前記第2サイクルの一方から他方へ切り替わる場合に、前記圧縮機構、前記高段対応熱交換器、および前記低段対応熱交換器が接続されて構成される冷媒回路を均圧にするべく、前記制御部は、前記バイパス弁に前記バイパス流路を一時的に開放させる、
    請求項1または請求項2に記載の冷凍装置。
  4. 前記バイパス弁は、電磁弁であり、
    前記制御部は、前記バイパス弁に弁の開閉を繰り返させることにより、前記高段圧縮部から吐出された冷媒を一時的にバイパスさせる、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の冷凍装置。
  5. 前記バイパス弁は、電動弁であり、
    前記制御部は、前記バイパス弁の弁開度を調整することにより、前記高段圧縮部から吐出された冷媒を一時的にバイパスさせる、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の冷凍装置。
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