JP2013210160A - 冷凍装置 - Google Patents

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育弘 岩田
Tetsuya Okamoto
哲也 岡本
Kunitada Yo
国忠 楊
Kazuhiro Kosho
和宏 古庄
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Abstract

【課題】複数段圧縮を行う空気調和装置において、除霜運転に必要な時間を短縮する。
【解決手段】空気調和装置10は、四段圧縮機20と、第4熱交換器44と、冷房運転時に圧縮途中の中間圧冷媒を冷やす第1〜第3熱交換器41〜43と、室内熱交換器12aと、切換機構31〜34と、膨張機構70と、制御部とを備える。制御部は、第1〜第4熱交換器41〜44に付着した霜を溶かす除霜運転において、圧縮途中の中間圧冷媒が第1〜第3熱交換器41〜43を通らないように切換機構31〜34の状態を制御し、四段圧縮機20の最も高段の第4圧縮部24から吐出された高圧冷媒を第4熱交換器44および第1〜第3熱交換器41〜43に流す。
【選択図】図6

Description

本発明は、冷凍装置に関する。
従来から、多段圧縮冷凍サイクルを行う冷凍装置であって、圧縮途中の中間圧の冷媒を冷却する手段を備えたものが存在する。例えば、特許文献1(特開2010−112618号公報)に記載の冷凍装置では、熱源ユニットが室外側熱交換器と室外側中間冷却器とを備えており、冷房運転時に、室外側熱交換器がガスクーラとして機能し、室外側中間冷却器が、前段側の圧縮要素から吐出され後段側の圧縮要素に吸入される中間圧の冷媒を冷却するインタークーラとして機能する。このように圧縮途中の中間圧の冷媒を冷却することにより、冷凍装置の運転効率が高まる。
上述の特許文献1(特開2010−112618号公報)に記載の冷凍装置では、暖房運転時に、膨張機構で減圧された気液二相の冷媒を分流して室外側熱交換器および室外側中間冷却器の両方に並列に流し、室外側熱交換器および室外側中間冷却器を蒸発器として機能させている。このようにすれば、室外側熱交換器だけを蒸発器として用いる場合に較べて、冷媒循環量を増やし冷凍装置の運転効率を上げることができる。
ところで、暖房運転時に共に蒸発器として機能する熱源ユニットの両熱交換器には、熱源である空気(外気)に含まれる水分が結露して、特に外気温度が低いときには熱交換器への着霜が多くなる。このような熱源ユニットの熱交換器に付着した霜を溶かすために、冷凍装置においては一般に除霜運転が行われる。除霜運転では、通常、暖房運転を休止して冷房運転のサイクルで冷媒を流し、圧縮機から吐出された高温の冷媒を熱源ユニットの熱交換器に流す。しかし、上述の特許文献1(特開2010−112618号公報)に記載の冷凍装置では、冷房運転サイクルにおいて、熱源ユニットの一方の熱交換器には高段側の圧縮要素から吐出された高圧冷媒が流れるが、他方の熱交換器には前段側(低段側)の圧縮要素から吐出された中間圧冷媒が流れる。したがって、冷房運転サイクルで冷媒を流す通常の除霜運転を行っても、冷房時にインタークーラとして機能する熱交換器のほうには、温度が十分に高くなっていない中間圧の冷媒が流れ、霜を溶かすまでに要する時間が長くなってしまう。
本発明の課題は、複数段圧縮を行う冷凍装置において、除霜運転に必要な時間を短縮することにある。
本発明の第1観点に係る冷凍装置は、複数段圧縮機構と、熱源側メイン熱交換器と、熱源側サブ熱交換器と、利用側熱交換器と、切換機構と、膨張機構と、制御部とを備えている。複数段圧縮機構では、低段圧縮部と、高段圧縮部とが、直列に接続されている。熱源側メイン熱交換器は、冷房運転時に放熱器として機能し、暖房運転時に蒸発器として機能する。熱源側サブ熱交換器は、冷房運転時に、高段圧縮部に吸入される圧縮途中の中間圧冷媒を冷やす放熱器として機能し、暖房運転時に、蒸発器として機能する。利用側熱交換器は、冷房運転時に蒸発器として機能し、暖房運転時に放熱器として機能する。切換機構は、冷房運転時には熱源側メイン熱交換器から利用側熱交換器に冷媒が送られ、暖房運転時には利用側熱交換器から熱源側メイン熱交換器および熱源側サブ熱交換器に冷媒が送られるように、状態が切り換わる。膨張機構は、冷房運転時に熱源側メイン熱交換器から利用側熱交換器に送られる冷媒を減圧し、暖房運転時に利用側熱交換器から熱源側メイン熱交換器および熱源側サブ熱交換器に送られる冷媒を減圧する。制御部は、冷房運転と、暖房運転と、除霜運転とを選択的に行う。除霜運転は、熱源側メイン熱交換器および熱源側サブ熱交換器に付着した霜を溶かす運転である。制御部は、除霜運転において、高段圧縮部に吸入される圧縮途中の中間圧冷媒が熱源側サブ熱交換器を通らないように切換機構の状態を制御し、複数段圧縮機構の最も高段の高段圧縮部から吐出された高圧冷媒を熱源側メイン熱交換器および熱源側サブ熱交換器に流す。
この冷凍装置では、冷房運転時には、放熱器として機能する熱源側メイン熱交換器から蒸発器として機能する利用側熱交換器へと流れる冷媒が、膨張機構で減圧され、複数段圧縮機構では、複数の高段圧縮部に吸入される圧縮途中の中間圧冷媒が、熱源側サブ熱交換器によって冷やされる。また、暖房運転時には、放熱器として機能する利用側熱交換器から蒸発器として機能する熱源側メイン熱交換器および熱源側サブ熱交換器へと流れる冷媒が、膨張機構で減圧され、減圧後の冷媒が、熱源側メイン熱交換器に流れるとともに、熱源側サブ熱交換器にも流れ、熱源側メイン熱交換器および熱源側サブ熱交換器において蒸発する。そして、除霜運転時には、高段圧縮部に吸入される圧縮途中の中間圧冷媒が熱源側サブ熱交換器を通らないようにして、その熱源側サブ熱交換器にも熱源側メイン熱交換器と同じく高圧冷媒が流れる。このように、複数段圧縮機構の最も高段の高段圧縮部から吐出された高温の高圧冷媒が、除霜運転において熱源側メイン熱交換器にも熱源側サブ熱交換器にも流れるため、冷房運転と同じサイクルで熱源側サブ熱交換器の霜を中間圧冷媒で溶かす場合に較べて、除霜時間を短縮化できる。
本発明の第2観点に係る冷凍装置は、第1観点に係る冷凍装置であって、切換機構は、サブ熱交換器用切換機構と、メイン熱交換器用切換機構とを有する。サブ熱交換器用切換機構は、サブ熱交換器用配管を介して熱源側サブ熱交換器と接続されている。メイン熱交換器用切換機構は、メイン熱交換器用配管を介して熱源側メイン熱交換器と接続されている。また、メイン熱交換器用切換機構には、最高段吐出管が接続されている。最高段吐出管は、複数段圧縮機構の最も高段の高段圧縮部から吐出された高圧冷媒が流れる。また、第2観点に係る冷凍装置は、除霜用高圧冷媒配管と、除霜用開閉機構とをさらに備えている。除霜用高圧冷媒配管は、メイン熱交換器用配管から分岐して、サブ熱交換器用切換機構に延びている。除霜用開閉機構は、除霜用高圧冷媒配管に設けられている。除霜用開閉機構は、メイン熱交換器用配管からサブ熱交換器用切換機構に冷媒が流れる流通状態と、メイン熱交換器用配管からサブ熱交換器用切換機構に冷媒が流れない非流通状態と、を切り換える機構である。そして、制御部は、除霜運転において、最高段吐出管からメイン熱交換器用配管に高圧冷媒が流れるようにメイン熱交換器用切換機構の状態を切り換え、除霜用開閉機構を流通状態にし、除霜用高圧冷媒配管を流れる高圧冷媒がサブ熱交換器用配管に流れるようにサブ熱交換器用切換機構の状態を切り換えて、熱源側メイン熱交換器および熱源側サブ熱交換器に高圧冷媒を並列に流す。
ここでは、最高段吐出管が接続されるメイン熱交換器用切換機構と熱源側メイン熱交換器とを結ぶメイン熱交換器用配管から、除霜用高圧冷媒配管を分岐し、サブ熱交換器用切換機構に延ばすとともに、除霜用開閉機構を設けている。そして、除霜用開閉機構を流通状態にすることで、メイン熱交換器用配管からサブ熱交換器用切換機構に冷媒が流れるようにしているので、サブ熱交換器用切換機構の状態を切り換えることで、除霜運転時に熱源側メイン熱交換器および熱源側サブ熱交換器に高圧冷媒を並列に流すことができる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置は、第2観点に係る冷凍装置であって、インタークーラ配管と、インタークーラ用開閉弁とをさらに備えている。インタークーラ配管には、冷房運転時に、熱源側サブ熱交換器で冷やされて高段圧縮部に向かう中間圧冷媒が流れる。インタークーラ用開閉弁は、インタークーラ配管に設けられている。そして、制御部は、除霜運転において、インタークーラ用開閉弁を閉状態にし、最高段吐出管から熱源側サブ熱交換器に流れた高圧冷媒がインタークーラ配管を通って高段圧縮部に流れ込まないようにする。
ここでは、インタークーラ用開閉弁を配備しているため、冷房運転時には熱源側サブ熱交換器で冷やされた中間圧冷媒をインタークーラ配管によって高段圧縮部に導くことができ、除霜運転時には熱源側サブ熱交換器に流れて霜を溶かした高圧冷媒が高段圧縮部に流れ込むことを阻止することができる。
本発明の第4観点に係る冷凍装置は、第1〜第3観点のいずれかに係る冷凍装置であって、逆止機構をさらに備えている。逆止機構は、膨張機構と、熱源側メイン熱交換器および熱源側サブ熱交換器との間に配置されている。逆止機構は、冷房運転時には、熱源側メイン熱交換器を出た冷媒が熱源側サブ熱交換器へと流れ込むことを止める。また、逆止機構は、除霜運転時には、熱源側メイン熱交換器を出た冷媒および熱源側サブ熱交換器を出た冷媒が合流して膨張機構に送られるようにする。
ここでは、熱源側メイン熱交換器が放熱器として機能し且つ熱源側サブ熱交換器が圧縮途中の中間圧冷媒を冷やす放熱器として機能する冷房運転と、熱源側メイン熱交換器にも熱源側サブ熱交換器にも高圧冷媒を流す除霜運転とを両立させるために、流路の切り換えや開閉を行う追加の機構を設ける代わりに、上述の逆止機構を採用している。このため、冷凍装置の製造コストを低く抑えることができる。
本発明の第5観点に係る冷凍装置は、第2観点に係る冷凍装置であって、高段圧縮部は、第2段圧縮部と、第3段圧縮部とを含む。第2段圧縮部は、低段圧縮部から吐出された冷媒を吸入する。第3段圧縮部は、第2段圧縮部から吐出された冷媒を吸入する。熱源側サブ熱交換器は、熱源側第1サブ熱交換器と、熱源側第2サブ熱交換器とを含む。熱源側第1サブ熱交換器は、冷房運転時に、低段圧縮部から吐出され第2段圧縮部に吸入される冷媒を冷やす。熱源側第2サブ熱交換器は、冷房運転時に、第2段圧縮部から吐出され第3段圧縮部に吸入される冷媒を冷やす。サブ熱交換器用切換機構は、第1サブ熱交換器用切換機構と、第2サブ熱交換器用切換機構とを含む。第1サブ熱交換器用切換機構は、第1サブ熱交換器用配管を介して、熱源側第1サブ熱交換器と接続されている。第2サブ熱交換器用切換機構は、第2サブ熱交換器用配管を介して、熱源側第2サブ熱交換器と接続されている。そして、除霜運転において、最高段吐出管から除霜用高圧冷媒配管に流れてきた高圧冷媒が、第1サブ熱交換器用切換機構を経て熱源側第1サブ熱交換器に流れる流路と、第2サブ熱交換器用切換機構を経て熱源側第2サブ熱交換器に流れる流路とに分流し、熱源側メイン熱交換器、熱源側第1サブ熱交換器および熱源側第2サブ熱交換器に高圧冷媒が並列に流れる。
ここでは、複数段圧縮機構が、低段圧縮部、第2段圧縮部および第3段圧縮部を含む3段以上の圧縮機構となっており、冷房運転では、特に低段圧縮部から吐出される冷媒の温度が低くなる傾向がある。したがって、冷房運転と同じように冷媒を流して除霜を行う場合には、低段圧縮部から吐出される中間圧冷媒で熱源側第1サブ熱交換器の霜を溶かさなければならないため、長い時間が必要となってしまう。これに対し、本発明に係る冷凍装置の除霜運転では、熱源側第1サブ熱交換器にも、他の熱源側サブ熱交換器や熱源側メイン熱交換器と同じく、複数段圧縮機構の最も高段の高段圧縮部から吐出された高圧冷媒が流れるため、除霜運転に必要な時間が短縮される。
本発明の第1観点に係る冷凍装置では、除霜運転において高温の高圧冷媒が熱源側メイン熱交換器にも熱源側サブ熱交換器にも流れるため、冷房運転と同じサイクルで熱源側サブ熱交換器の霜を中間圧冷媒で溶かす場合に較べて、除霜時間を短縮化できる。
本発明の第2観点に係る冷凍装置では、除霜用開閉機構を流通状態にすることで、メイン熱交換器用配管からサブ熱交換器用切換機構に冷媒が流れるようにしているので、サブ熱交換器用切換機構の状態を切り換えることで、除霜運転時に熱源側メイン熱交換器および熱源側サブ熱交換器に高圧冷媒を並列に流すことができる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置では、インタークーラ用開閉弁の開閉によって、冷房運転時には熱源側サブ熱交換器で冷やされた中間圧冷媒を高段圧縮部に導くことができ、除霜運転時には熱源側サブ熱交換器に流れて霜を溶かした高圧冷媒が高段圧縮部に流れ込むことを阻止することができる。
本発明の第4観点に係る冷凍装置では、逆止機構を採用しているため、冷凍装置の製造コストを低く抑えることができる。
本発明の第5観点に係る冷凍装置では、3段以上の複数段圧縮機構を備え、特に低段圧縮部から吐出される冷媒の温度が低くなる傾向があるが、除霜運転において熱源側第1サブ熱交換器にも高圧冷媒が流れるため、除霜運転に必要な時間が短縮される。本発明は、2段以上の複数段圧縮機構を備える冷凍装置において有効であるが、特に3段以上の複数段圧縮機構を備える冷凍装置では効果が顕著に現れる。
本発明の一実施形態に係る空気調和装置の制御部の制御対象を示す制御構成図である。 空気調和装置の暖房運転時の概略構成図である。 図2の冷房運転時の冷凍サイクルの圧力−エンタルピ線図である。 空気調和装置の暖房運転時の概略構成図である。 図4の暖房運転時の冷凍サイクルの圧力−エンタルピ線図である。 空気調和装置の除霜運転時の概略構成図である。 図6の除霜運転時の冷凍サイクルの圧力−エンタルピ線図である。 変形例Aに係る空気調和装置の冷房運転時の概略構成図である。 変形例Aに係る空気調和装置の暖房運転の概略構成図である。 変形例Aに係る空気調和装置の除霜運転時の概略構成図である。 変形例Bに係る空気調和装置の冷房運転時の概略構成図である。 変形例Bに係る空気調和装置の暖房運転の概略構成図である。 変形例Bに係る空気調和装置の除霜運転時の概略構成図である。 変形例Cに係る空気調和装置の冷房運転時の概略構成図である。 変形例Cに係る空気調和装置の暖房運転の概略構成図である。 変形例Cに係る空気調和装置の除霜運転時の概略構成図である。 変形例Cに係る空気調和装置の室外熱交換器の模式図である。 変形例Cに係る空気調和装置の室外熱交換器の一体型ヘッダの逆止機構を示す図である。
本発明の一実施形態に係る冷凍装置である空気調和装置10について、以下、図面を参照しながら説明する。
(1)空気調和装置の構成
図1、図2、図4および図6は、空気調和装置10の概略構成図である。空気調和装置10は、超臨界状態の二酸化炭素冷媒を使用して四段圧縮冷凍サイクルを行う冷凍装置である。空気調和装置10は、熱源ユニットである室外ユニット11と、利用ユニットである複数の室内ユニット12とが、連絡冷媒配管13,14によって結ばれた装置であり、冷房運転サイクルと暖房運転サイクルとが切り換わる冷媒回路を有する。図1は、空気調和装置10における制御部10aの制御対象機器を示す制御構成図である。図2は、冷房運転時において冷媒回路を循環する冷媒の流れを表している。図4は、暖房運転時において冷媒回路を循環する冷媒の流れを表している。図6は、除霜運転時において冷媒回路を循環する冷媒の流れを表している。図2、図4および図6において、冷媒回路の配管に沿って示す矢印が、冷媒の流れを表している。
空気調和装置10の冷媒回路は、主として、四段圧縮機20、第1〜第4切換機構31〜34、室外熱交換器40、第1〜第4室外電動弁51〜54、ブリッジ回路55、エコノマイザ熱交換器61、内部熱交換器62、膨張機構70、レシーバ80、過冷却熱交換器90、室内熱交換器12a、室内電動弁12bおよび制御部(図示せず)から成る。室外熱交換器40は、並列に配置された、第1熱交換器41、第2熱交換器42、第3熱交換器43および第4熱交換器44から成る。また、空気調和装置10の冷媒回路には、除霜用開閉弁17a、暖房用開閉弁17b、および第1〜第3インタークーラ用開閉弁41b,42b,43bを含む第1〜第3インタークーラ管41a,42a,43aが配備されている。
以下、冷媒回路の各構成要素を詳細に説明する。
(1−1)四段圧縮機
四段圧縮機20は、密閉容器内に、第1圧縮部21、第2圧縮部22、第3圧縮部23、第4圧縮部24および圧縮機駆動モータ(図示せず)が収容された、密閉式の圧縮機である。圧縮機駆動モータは、駆動軸を介して、4つの圧縮部21〜24を駆動する。すなわち、四段圧縮機20は、4つの圧縮部21〜24が単一の駆動軸に連結された一軸四段の圧縮構造を有している。四段圧縮機20では、第1圧縮部21、第2圧縮部22、第3圧縮部23および第4圧縮部24が、この順番で直列に配管接続される。第1圧縮部21は、第1吸入管21aから冷媒を吸い込み、第1吐出管21bへと冷媒を吐出する。第2圧縮部22は、第2吸入管22aから冷媒を吸い込み、第2吐出管22bへと冷媒を吐出する。第3圧縮部23は、第3吸入管23aから冷媒を吸い込み、第3吐出管23bへと冷媒を吐出する。第4圧縮部24は、第4吸入管24aから冷媒を吸い込み、第4吐出管24bへと冷媒を吐出する。
第1圧縮部21は、最下段の圧縮機構であり、冷媒回路を流れる最も低圧の冷媒を圧縮する。第2圧縮部22は、第1圧縮部21によって圧縮された冷媒を吸い込んで圧縮する。第3圧縮部23は、第2圧縮部22によって圧縮された冷媒を吸い込んで圧縮する。第4圧縮部24は、最上段の圧縮機構であり、第3圧縮部23によって圧縮された冷媒を吸い込んで圧縮する。第4圧縮部24によって圧縮され第4吐出管24bへと吐出された冷媒は、冷媒回路を流れる最も高圧の冷媒となる。
なお、本実施形態において、各圧縮部21〜24は、ロータリー式やスクロール式などの容積式の圧縮機構である。また、圧縮機駆動モータは、制御部によってインバータ制御される。
第1吐出管21b、第2吐出管22b、第3吐出管23bおよび第4吐出管24bには、それぞれ油分離器が設けられている。油分離器は、冷媒回路を循環する冷媒に含まれる潤滑油を分離する小容器である。図1では図示を省略しているが、各油分離器の下部からはキャピラリーチューブを含む油戻し管が各吸入管21a〜24aに向かって延びており、冷媒から分離した油を四段圧縮機20へと戻す。
(1−2)第1〜第4切換機構、除霜用開閉弁および暖房用開閉弁
第1切換機構31、第2切換機構32、第3切換機構33および第4切換機構34は、冷媒回路内における冷媒の流れの方向を切り換えて、冷房運転サイクルと暖房運転サイクルとを切り換えるために設けられている機構で、それぞれ四路切換弁である。
第1切換機構31は、第1吐出管21b、第2吸入管22a、第1熱交換器41に延びる第1冷房入口配管41f、および第1配管39と接続されている。第1冷房入口配管41fは、第1切換機構31と第1熱交換器41とを結ぶ配管である。第1配管39は、第1〜第3切換機構31〜33に接続される共通配管で、暖房運転時には低圧冷媒が流れ、除霜運転時には高圧冷媒が流れる配管である。暖房運転時には、第1配管39から暖房運転時のみ開状態になる暖房用開閉弁17bを通って、低圧冷媒配管19に低圧冷媒が流れる。低圧冷媒配管19は、室外ユニット11内の低圧のガス冷媒が流れる冷媒配管であり、内部熱交換器62を介して第1吸入管21aに冷媒を送る。
第2切換機構32は、第2吐出管22b、第3吸入管23a、第2熱交換器42に延びる第2冷房入口配管42f、および第1配管39と接続されている。第2冷房入口配管42fは、第2切換機構32と第2熱交換器42とを結ぶ配管である。
第3切換機構33は、第3吐出管23b、第4吸入管24a、第3熱交換器43に延びる第3冷房入口配管43f、および第1配管39と接続されている。第3冷房入口配管43fは、第3切換機構33と第3熱交換器43とを結ぶ配管である。
第4切換機構34は、第4吐出管24b、連絡冷媒配管14、第4熱交換器44に延びる第4冷房入口配管44f、および低圧冷媒配管19と接続されている。第4冷房入口配管44fは、第4切換機構34と第4熱交換器44とを結ぶ配管である。
除霜用開閉弁17aは、第4冷房入口配管44fと第1配管39とを結ぶ除霜用高圧冷媒配管44gに設けられている。除霜用高圧冷媒配管44gは、第4冷房入口配管44fから分岐し、第1〜第3切換機構31〜33に向かって延びる配管で、第1〜第3切換機構31〜33に接続されている第1配管39の端部に接続されている。除霜用開閉弁17aは、冷房運転時には閉状態、暖房運転時には閉状態、除霜運転時には開状態となる。
暖房用開閉弁17bは、低圧冷媒配管19の分岐管19aに設けられている。この分岐管19aは、低圧冷媒配管19と第1配管39の端部とを結ぶ。暖房用開閉弁17bは、冷房運転時には閉状態、暖房運転時には開状態、除霜運転時には閉状態となる。
切換機構31〜34は、冷房運転時において、四段圧縮機20によって圧縮された冷媒の冷却器として熱交換器41〜44を機能させ、かつ、膨張機構70および室内電動弁12bを通過して膨張した冷媒の蒸発器(加熱器)として室内熱交換器12aを機能させるように、図2に示す状態になる。また、切換機構31〜34は、暖房運転時において、四段圧縮機20によって圧縮された冷媒の冷却器(放熱器)として室内熱交換器12aを機能させ、かつ、膨張機構70および室外電動弁51〜54を通過して膨張した冷媒の蒸発器として室外熱交換器40を機能させるように、図4に示す状態になる。
すなわち、切換機構31〜34は、冷媒回路の構成要素として四段圧縮機20、室外熱交換器40、膨張機構70および室内熱交換器12aのみに着目すると、四段圧縮機20、室外熱交換器40、膨張機構70、室内熱交換器12aの順に冷媒を循環させる冷房運転サイクルと、四段圧縮機20、室内熱交換器12a、膨張機構70、室外熱交換器40の順に冷媒を循環させる暖房運転サイクルとを切り換える役割を果たす。また、切換機構31〜34は、除霜運転サイクルにおいて、図6に示す状態となる。
(1−3)室外熱交換器およびインタークーラ管
室外熱交換器40は、上述のように、第1熱交換器41、第2熱交換器42、第3熱交換器43および第4熱交換器44から成る。冷房運転時には、第1〜第3熱交換器41〜43が、圧縮途中の冷媒(中間圧冷媒)を冷やすインタークーラとして機能し、第4熱交換器44が、最も高圧の冷媒を冷やすガスクーラとして機能する。第4熱交換器44は、第1〜第3熱交換器41〜43よりも容量が大きい。また、暖房運転時には、第1〜第4熱交換器41〜44の全てが、低圧の冷媒の蒸発器(加熱器)として機能する。
第1〜第4熱交換器41〜44は、並列に配置され、1つの室外熱交換器40として一体化されている。この室外熱交換器40には、内部を流れる冷媒と熱交換を行う冷却源あるいは加熱源として、水や空気が供給される。ここでは、室外熱交換器40に、図示しない送風ファンから空気(外気)が供給される。
また、第1熱交換器41、第2熱交換器42および第3熱交換器43の室外電動弁側の配管からは、第2吸入管22a、第3吸入管23aおよび第4吸入管24aに向かって、分岐管である第1インタークーラ管41a、第2インタークーラ管42aおよび第3インタークーラ管43aがそれぞれ延びている。第1インタークーラ管41a、第2インタークーラ管42aおよび第3インタークーラ管43aには、図2に示すように、第1インタークーラ用開閉弁41b、第2インタークーラ用開閉弁42bおよび第3インタークーラ用開閉弁43bが設けられている。これらの第1〜第3インタークーラ用開閉弁41b,42b,43bは、冷房運転時には開状態、暖房運転時には閉状態、除霜運転時には閉状態となる。
(1−4)第1〜第4室外電動弁
第1〜第4室外電動弁51〜54は、第1〜第4熱交換器41〜44とブリッジ回路55との間に配備されている。上述の第1インタークーラ管41a、第2インタークーラ管42aおよび第3インタークーラ管43aは、それぞれ、第1熱交換器41と第1室外電動弁51との間、第2熱交換器42と第2室外電動弁52との間および第3熱交換器43と第3室外電動弁53との間から分岐している。
冷房運転時、第1〜第3室外電動弁51〜53は閉じられ、第4室外電動弁は全開状態にされる。暖房運転時、第1〜第4室外電動弁51〜54は、ブリッジ回路55から第1〜第4熱交換器41〜44への冷媒の流れが偏流しないように開度調整が為され、それぞれ膨張機構としての役割も果たす。除霜運転時、第1〜第4室外電動弁51〜54は開状態にされる。
(1−5)ブリッジ回路
ブリッジ回路55は、室外熱交換器40と室内熱交換器12aとの間に設けられており、エコノマイザ熱交換器61、内部熱交換器62および膨張機構70を介してレシーバ80の入口管81に接続されるとともに、過冷却熱交換器90を介してレシーバ80の出口管82に接続されている。
ブリッジ回路55は、4つの逆止弁55a、55b、55c、55dを有している。入口逆止弁55aは、室外熱交換器40からレシーバ80の入口管81へ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。入口逆止弁55bは、室内熱交換器12aからレシーバ80の入口管81へ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。出口逆止弁55cは、レシーバ80の出口管82から室外熱交換器40へ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。出口逆止弁55dは、レシーバ80の出口管82から室内熱交換器12aへ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。すなわち、入口逆止弁55a,55bは、室外熱交換器40および室内熱交換器12aの一方からレシーバ80の入口管81に冷媒を流す機能を果たし、出口逆止弁55c、55dは、レシーバ80の出口管82から室外熱交換器40および室内熱交換器12aの他方に冷媒を流す機能を果たす。
(1−6)エコノマイザ熱交換器
エコノマイザ熱交換器61は、ブリッジ回路55から膨張機構70およびレシーバ80へと向かう高圧の冷媒と、その高圧の冷媒の一部を分岐させ膨張させた中間圧の冷媒との間で熱交換を行わせる。ブリッジ回路55から膨張機構70へ冷媒を流す主冷媒配管から分岐した配管(インジェクション配管61a)には、第5室外電動弁61bが配備されている。この第5室外電動弁61bを通って膨張し、エコノマイザ熱交換器61で蒸発した冷媒は、第2インタークーラ管42aに向かって延びるインジェクション配管61aを通って、第2インタークーラ管42aの第2インタークーラ用開閉弁42bよりも第3吸入管23aに近い部分に流れ込み、第3吸入管23aから第3圧縮部23へ吸い込まれる冷媒を冷やす。
(1−7)内部熱交換器
内部熱交換器62は、ブリッジ回路55から膨張機構70およびレシーバ80へと向かう高圧の冷媒と、膨張機構70等を通過し室内熱交換器12aあるいは室外熱交換器40で蒸発して低圧冷媒配管19を流れる低圧のガス冷媒と、の間で熱交換を行わせる。内部熱交換器62は、液ガス熱交換器と呼ばれることもある。ブリッジ回路55を出た高圧の冷媒は、まずエコノマイザ熱交換器61を通過し、次に内部熱交換器62を通過して、膨張機構70およびレシーバ80へと向かう。
(1−8)膨張機構
膨張機構70は、ブリッジ回路55から流れてきた高圧の冷媒を減圧・膨張させ、気液二相状態の中間圧の冷媒をレシーバ80へと流す。すなわち、膨張機構70は、冷房運転時には、高圧冷媒のガスクーラ(放熱器)として機能する室外の第4熱交換器44から、低圧冷媒の蒸発器として機能する室内熱交換器12aに送られる冷媒を減圧し、暖房運転時には、高圧冷媒のガスクーラ(放熱器)として機能する室内熱交換器12aから、低圧冷媒の蒸発器として機能する室外熱交換器40に送られる冷媒を減圧する。また、膨張機構70は、除霜運転時には、高圧冷媒の放熱器として機能する室外の第1〜第4熱交換器41〜44から、低圧冷媒の蒸発器として機能する室内熱交換器12aに送られる冷媒を減圧する。膨張機構70は、膨張機71および第6室外電動弁72から構成される。膨張機71は、冷媒の減圧過程の絞り損失を有効な仕事(エネルギー)として回収する役割を果たす。
(1−9)レシーバ
レシーバ80は、膨張機構70を出て入口管81から内部空間に入ってきた気液二相状態の中間圧の冷媒を、液冷媒とガス冷媒とに分離する。分離されたガス冷媒は、低圧戻し配管91aに設けられた第7室外電動弁91を通過して低圧のガスリッチな冷媒となり、過冷却熱交換器90に送られる。分離された液冷媒は、出口管82によって過冷却熱交換器90に送られる。
(1−10)過冷却熱交換器
過冷却熱交換器90は、低圧のガス冷媒と、レシーバ80の出口管82から出た中間圧の液冷媒との間で熱交換を行わせる。レシーバ80の出口管82から出た中間圧の液冷媒の一部は、冷房運転時および除霜運転時には、レシーバ80と過冷却熱交換器90との間から分岐する分岐管92aを流れ、第8室外電動弁92を通過して、気液二相状態の低圧の冷媒となる。冷房運転時に第8室外電動弁92で減圧された低圧冷媒は、第7室外電動弁91で減圧された低圧冷媒と合流し、過冷却熱交換器90において、レシーバ80の出口管82からブリッジ回路55に向かう中間圧の液冷媒と熱交換され、過熱がついた状態で過冷却熱交換器90から低圧戻し配管91aを通って低圧冷媒配管19へと流れていく。一方、レシーバ80の出口管82からブリッジ回路55に向かう中間圧の液冷媒は、過冷却熱交換器90において熱を奪われ、過冷却がついた状態でブリッジ回路55へ流れていく。
なお、暖房運転時には、第8室外電動弁92が閉まり、分岐管92aには冷媒が流れないが、レシーバ80の出口管82から出た中間圧の液冷媒と、第7室外電動弁91で減圧された低圧冷媒とが、過冷却熱交換器90において熱交換を行うことになる。
(1−11)室内熱交換器
室内熱交換器12aは、複数の室内ユニット12それぞれに設けられており、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能し、暖房運転時には冷媒の冷却器として機能する。これらの室内熱交換器12aには、内部を流れる冷媒と熱交換を行う冷房対象あるいは暖房対象として、水や空気が流される。ここでは、室内熱交換器12aに、図示しない室内送風ファンからの室内空気が流れ、冷却あるいは加熱された空調空気が室内へと供給される。
室内熱交換器12aの一端は室内電動弁12bに、室内熱交換器12aの他端は連絡冷媒配管14に接続されている。
(1−12)室内電動弁
室内電動弁12bは、複数の室内ユニット12それぞれに設けられており、室内熱交換器12aに流す冷媒の量を調整したり冷媒の減圧・膨張を行ったりする。室内電動弁12bは、連絡冷媒配管13と室内熱交換器12aとの間に配置されている。
(1−13)制御部
制御部10aは、室外ユニット11および室内ユニット12の電子部品が実装された各制御基板が通信線で結ばれて構成されているもので、図1に示すように、四段圧縮機20の圧縮機駆動モータや第1〜第4切換機構31〜34、各電動弁12b,51〜54,61b,72,91,92、除霜用開閉弁17a、暖房用開閉弁17b、第1〜第3インタークーラ用開閉弁41b,42b,43bと接続される。この制御部10aは、外部から入力された室内設定温度、図示しない温度センサや圧力センサの計測値などの情報に基づいて、圧縮機駆動モータの回転数制御や電動弁開度の調節などを行う。
制御部10aは、冷房運転モード、暖房運転モード、室外ユニット11の第1〜第4熱交換器41〜44に付着した霜を溶かす除霜運転モードを有しており、いずれかの運転を選択的に行う。
(2)空気調和装置の動作
空気調和装置10の動作について、図2〜図7を参照しながら説明する。図3,図5および図7は、それぞれ、冷房運転、暖房運転、除霜運転における冷凍サイクルの圧力−エンタルピ線図(p−h線図)である。これらの各図において、上に凸の一点鎖線で示す曲線は、冷媒の飽和液線および乾き飽和蒸気線である。また、各図において、冷凍サイクル上の英文字が付された点は、それぞれ、図2、図4および図6において同じ英文字で表される点における冷媒の圧力およびエンタルピを表している。例えば、図2の点Bにおける冷媒は、図3の点Bにおける圧力およびエンタルピの状態になっている。なお、空気調和装置10の冷房運転、暖房運転および除霜運転における各運転制御は、制御部10aによって行われる。
(2−1)冷房運転モードのときの動作
冷房運転時は、図2に示す冷媒配管に沿った矢印の方向に、冷媒が、四段圧縮機20、室外熱交換器40、膨張機構70、室内熱交換器12aの順に冷媒回路内を循環する。以下、冷房運転時における空気調和装置10の動作について、図2および図3を参照しながら説明する。
第1吸入管21aから四段圧縮機20に吸い込まれる低圧のガス冷媒(点A)は、第1圧縮部21で圧縮されて、第1吐出管21bへと吐出される(点B)。吐出された冷媒は、第1切換機構31を通過し、インタークーラとして機能する第1熱交換器41で冷却された後、第1インタークーラ管41aを介して第2吸入管22aに流れ込む(点C)。
第2吸入管22aから第2圧縮部22に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第2吐出管22bに吐出される(点D)。吐出された冷媒は、第2切換機構32を通過し、インタークーラとして機能する第2熱交換器42で冷却された後、第2インタークーラ管42aに流れる(点E)。第2インタークーラ管42aを流れる冷媒は、エコノマイザ熱交換器61において熱交換されてインジェクション配管61aを流れてくる中間圧の冷媒(点L)と合流した後、第3吸入管23aに流れ込む(点F)。
第3吸入管23aから第3圧縮部23に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第3吐出管23bに吐出される(点G)。吐出された冷媒は、第3切換機構33を通過し、インタークーラとして機能する第3熱交換器43で冷却された後、第3インタークーラ管43aを介して第4吸入管24aに流れ込む(点H)。
第4吸入管24aから第4圧縮部24に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第4吐出管24bに吐出される(点I)。吐出された高圧の冷媒は、第4切換機構34を通過し、ガスクーラとして機能する第4熱交換器44で冷却され、ブリッジ回路55の入口逆止弁55aを通ってエコノマイザ熱交換器61へと流れていく(点J)。
ブリッジ回路55の入口逆止弁55aを通過した高圧冷媒は、エコノマイザ熱交換器61に流れ込むとともに、その一部が分岐して第5室外電動弁61bへと流れる。第5室外電動弁61bで減圧・膨張して気液二相状態となった中間圧冷媒(点K)は、エコノマイザ熱交換器61において、ブリッジ回路55から内部熱交換器62に向かう高圧冷媒(点J)と熱交換し、中間圧のガス冷媒(点L)となって上述のようにインジェクション配管61aから第2インタークーラ管42aへと流れ込む。
第5室外電動弁61bを出た中間圧冷媒と熱交換をし、更に温度が下がった状態でエコノマイザ熱交換器61を出た高圧冷媒(点M)は、次に内部熱交換器62を流れ、膨張機構70へと流れていく(点N)。内部熱交換器62では、後述する低圧冷媒配管19から四段圧縮機20の第1吸入管21aへと流れる低圧冷媒と熱交換を行い、点Mの状態の高圧冷媒が、温度が下がって点Nの状態の高圧冷媒となる。
内部熱交換器62を出た高圧冷媒(点N)は、2つに分岐され、それぞれ膨張機構70の膨張機71、膨張機構70の第6室外電動弁72に流れる。膨張機71で減圧・膨張した中間圧冷媒(点P)と、第6室外電動弁72で減圧・膨張した中間圧冷媒(点O)とは、合流した後に入口管81からレシーバ80の内部空間へと流れ込む(点Q)。このレシーバ80に流れ込んだ気液二相状態の中間圧冷媒は、レシーバ80の内部空間において液冷媒とガス冷媒とに分離される。
レシーバ80で分離された液冷媒(点R)は、出口管82を通ってそのまま過冷却熱交換器90へと流れ、レシーバ80で分離されたガス冷媒(点U)は、第7室外電動弁91で減圧され低圧冷媒(点W)となって過冷却熱交換器90へと流れていく。レシーバ80の出口管82から過冷却熱交換器90に向かう中間圧冷媒は、過冷却熱交換器90の手前で分岐し、一方が過冷却熱交換器90を通ってブリッジ回路55に向かい、他方が分岐管92aの第8室外電動弁92へと流れる。第8室外電動弁92を通過して減圧された気液二相状態の低圧冷媒(点S)は、第7室外電動弁91を通過した低圧冷媒(点W)と合流し(点X)、過冷却熱交換器90を経て低圧冷媒配管19へと流れる。過冷却熱交換器90での熱交換によって、低圧冷媒配管19に向かって流れる低圧冷媒(点X)は、蒸発して過熱のついた低圧冷媒(点Y)となり、ブリッジ回路55に向かって流れる中間圧冷媒(点R)は、熱を奪われて過冷却のついた中間圧冷媒(点T)となる。
過冷却熱交換器90で過冷却のついた中間圧冷媒(点T)は、ブリッジ回路55の出口逆止弁55dを通って、連絡冷媒配管13へと流れていく。連絡冷媒配管13から室内ユニット12に入った冷媒は、室内電動弁12bを通過するときに膨張し、気液二相の低圧冷媒(点V)となって室内熱交換器12aに流れ込む。この低圧冷媒は、室内熱交換器12aで室内空気から熱を奪い、過熱のついた低圧のガス冷媒(点Z)になる。室内ユニット12を出た低圧冷媒は、連絡冷媒配管14および第4切換機構34を経て低圧冷媒配管19へと流れていく。
室内ユニット12から戻ってきた低圧冷媒(点Z)と、過冷却熱交換器90から流れてくる低圧冷媒(点Y)とは、低圧冷媒配管19で合流し(点AB)、内部熱交換器62を通って第1吸入管21aから四段圧縮機20へと戻っていく。上述のように、内部熱交換器62では、四段圧縮機20に向かう低圧冷媒(点AB)と、ブリッジ回路55からレシーバ80へと向かう高圧冷媒(点M)とが熱交換を行う。
以上のように冷媒が冷媒回路内を循環することにより、空気調和装置10は冷房運転サイクルを行う。
(2−2)暖房運転モードのときの動作
暖房運転時は、図4に示す冷媒配管に沿った矢印の方向に、冷媒が、四段圧縮機20、室内熱交換器12a、膨張機構70、室外熱交換器40の順に冷媒回路内を循環する。以下、暖房運転時における空気調和装置10の動作について、図4および図5を参照しながら説明する。
第1吸入管21aから四段圧縮機20に吸い込まれる低圧のガス冷媒(点A)は、第1圧縮部21で圧縮されて、第1吐出管21bに吐出される(点B)。吐出された冷媒は、第1切換機構31を通過し、第2吸入管22aを流れる(点C)。
第2吸入管22aから第2圧縮部22に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第2吐出管22bに吐出される(点D)。吐出された冷媒は、第2切換機構32を通過し、第3吸入管23aを流れる。なお、第3吸入管23aには、エコノマイザ熱交換器61において熱交換されてインジェクション配管61aを流れてくる中間圧の冷媒(点L)も流れ込んでくるため、冷媒の温度が下がる(点F)。
第3吸入管23aから第3圧縮部23に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第3吐出管23bに吐出される(点G)。吐出された冷媒は、第3切換機構33を通過し、第4吸入管24aを流れる(点H)。
第4吸入管24aから第4圧縮部24に吸い込まれた冷媒は、圧縮されて第4吐出管24bに吐出される(点I)。吐出された高圧の冷媒は、第4切換機構34を通過し、連絡冷媒配管14を介して室内ユニット12に流入する(点Z)。
連絡冷媒配管14から室内ユニット12に入った高圧冷媒は、冷媒の冷却器として機能する室内熱交換器12aで室内空気に放熱し、室内空気を暖める。室内熱交換器12aでの熱交換によって温度が下がった高圧冷媒(点V)は、室内電動弁12bを通過する際にわずかに減圧され、連絡冷媒配管13を通って室外ユニット11のブリッジ回路55へと流れ、入口逆止弁55bからエコノマイザ熱交換器61へ向かう(点J)。
ブリッジ回路55を出た高圧冷媒(点J)は、エコノマイザ熱交換器61に流れ込むとともに、その一部が分岐して第5室外電動弁61bへと流れる。第5室外電動弁61bで減圧・膨張して気液二相状態となった中間圧冷媒(点K)は、エコノマイザ熱交換器6において、ブリッジ回路55から内部熱交換器62に向かう高圧冷媒(点J)と熱交換し、中間圧のガス冷媒(点L)となってインジェクション配管61aから第2インタークーラ管42aへと流れ込む。
第5室外電動弁61bを出た中間圧冷媒と熱交換をし、更に温度が下がった状態でエコノマイザ熱交換器61を出た高圧冷媒(点M)は、次に内部熱交換器62を流れ、膨張機構70へと流れていく(点N)。内部熱交換器62では、後述する低圧冷媒配管19から四段圧縮機20の第1吸入管21aへと流れる低圧冷媒と熱交換を行い、点Mの状態の高圧冷媒が、温度が下がって点Nの状態の高圧冷媒となる。
内部熱交換器62を出た高圧冷媒(点N)は、2つに分岐され、それぞれ膨張機構70の膨張機71、膨張機構70の第6室外電動弁72に流れる。膨張機71で減圧・膨張した中間圧冷媒(点P)と、第6室外電動弁72で減圧・膨張した中間圧冷媒(点O)とは、合流した後に入口管81からレシーバ80の内部空間へと流れ込む(点Q)。このレシーバ80に流れ込んだ気液二相状態の中間圧冷媒は、レシーバ80の内部空間において液冷媒とガス冷媒とに分離される。
レシーバ80で分離された液冷媒(点R)は、出口管82を通ってそのまま過冷却熱交換器90へと流れ、レシーバ80で分離されたガス冷媒(点U)は、第7室外電動弁91で減圧され低圧冷媒(点W)となって過冷却熱交換器90へと流れていく。レシーバ80の出口管82から過冷却熱交換器90に向かう中間圧冷媒は、第8室外電動弁92が閉められているため分岐管92aには流れず、全量が過冷却熱交換器90に流れ込む。過冷却熱交換器90では、レシーバ80の出口管82から流れてくる中間圧冷媒(点R)と、第7室外電動弁91で減圧された低圧冷媒(点W,X)との間で熱交換が行われる。この熱交換によって、低圧冷媒配管19に向かって流れる低圧冷媒(点X)は、蒸発して過熱のついた低圧冷媒(点Y)となり、レシーバ80からブリッジ回路55に向かう中間圧冷媒(点R)は、熱を奪われて過冷却のついた中間圧冷媒(点T)となる。
過冷却熱交換器90を出てブリッジ回路55の出口逆止弁55dを通過した中間圧冷媒は、4路に分流し、第1〜第4室外電動弁51〜54でそれぞれ減圧・膨張され気液二相の低圧冷媒となる(点AC)。このとき、第1〜第4室外電動弁51〜54の開度は、第1〜第4熱交換器41〜44それぞれの容量や圧力損失量に応じて調節されており、いずれかの熱交換器に冷媒が偏流してしまうことが抑制されている。
室外熱交換器40の、第1熱交換器41、第2熱交換器42、第3熱交換器43および第4熱交換器44に流入した各路の低圧冷媒は、外気から熱を奪って蒸発し、過熱のついた低圧のガス冷媒となって第1〜第4切換機構31〜34に流れる。第1〜第3切換機構31〜33を通過した冷媒は、第1配管39から分岐管19aの開状態の暖房用開閉弁17bを通って、低圧冷媒配管19に流れる。そして、第4切換機構34を通り低圧冷媒配管19に流れる冷媒と合流し(点AD)、さらに過冷却熱交換器90から流れてくる低圧冷媒(点Y)と合流して(点AB)、内部熱交換器62を通って第1吸入管21aから四段圧縮機20へと戻っていく。上述のように、内部熱交換器62では、四段圧縮機20に向かう低圧冷媒(点AB)と、ブリッジ回路55からレシーバ80へと向かう高圧冷媒(点M)とが熱交換を行う。
以上のように冷媒が冷媒回路内を循環することにより、空気調和装置10は暖房運転サイクルを行う。
(2−3)除霜運転モードのときの動作
制御部10aは、暖房運転中に、室外熱交換器40に霜が付きやすい条件(外気温度などの条件)になると、自動的に除霜運転モードに入って除霜運転を実行する。この除霜運転において、制御部10aは、第2〜第4圧縮部22,23,24に吸入される圧縮途中の中間圧冷媒が第1〜第3熱交換器41,42,43を通って冷やされることがないように第1〜第3切換機構31,32,33の状態を図6に示す暖房運転時と同じ状態にし、最も高段の第4圧縮部24から吐出された高圧冷媒を第4熱交換器44だけではなく第1〜第3熱交換器41,42,43にも流す。第4切換機構34は、暖房運転時の状態から、冷房運転時と同じ状態に切り換わる。
以下、除霜運転時の空気調和装置10の動作について、冷房運転あるいは暖房運転の動作と同じ部分を省略しながら説明を行う。
第1吸入管21aから四段圧縮機20に吸い込まれる低圧のガス冷媒(点A)が、各圧縮部21〜24で圧縮され、最終的に四段圧縮機20から第4吐出管24bに吐出され)点I)、第4切換機構34から第4冷房入口配管44fに流れるまでの動作は、上記の暖房運転と同じである。
ここで、制御部10aは、第4冷房入口配管44fから分岐する除霜用高圧冷媒配管44gに設けられた除霜用開閉弁17aを開状態にしている。このため、第4冷房入口配管44fを流れる高圧冷媒の一部は、第1〜第3切換機構31,32,33が接続される第1配管39に流れ込む。第4冷房入口配管44fから第1配管39に流れてきた高圧冷媒は、第3切換機構33および第3冷房入口配管43fを経て第3熱交換器43に入る流れと、第2切換機構32および第2冷房入口配管42fを経て第2熱交換器42に入る流れと、第1切換機構31および第1冷房入口配管41fを経て第1熱交換器41に入る流れと、の3つに分かれる。すなわち、四段圧縮機20の第4圧縮部24から吐出された高圧冷媒は、4つの流れに分流され、それぞれ、第4熱交換器44、第3熱交換器43、第2熱交換器42および第1熱交換器41を並列に流れる。
制御部10aによって各インタークーラ管41a,42a,43aのインタークーラ用開閉弁41b,42b,43bが閉状態になっているため、各熱交換器41〜44で放熱して霜を溶かし温度が下がった冷媒(点E)は、開状態の各室外電動弁51〜54を通過して、合流した後、ブリッジ回路55の入口逆止弁55aを通ってエコノマイザ熱交換器61へと流れていく(点J)。その後、エコノマイザ熱交換器61、内部熱交換器62、膨張機構70、レシーバ80、過冷却熱交換器90、室内熱交換器12a、低圧冷媒配管19、内部熱交換器62、第1吸入管21aから四段圧縮機20へと戻っていく冷媒の流れについては、上記の冷房運転と同じである。
以上のように冷媒が冷媒回路内を循環することにより、空気調和装置10は、高温の高圧冷媒を室外熱交換器40の各熱交換器41〜44に並列に流し、比較的短時間で除霜を行わせる。
(3)空気調和装置の特徴
(3−1)
空気調和装置10では、複数段圧縮機構である四段圧縮機20が、低段圧縮部としての第1圧縮部21および高段圧縮部としての第2〜第4圧縮部22〜24を有する4段の圧縮機構となっている。このため、冷房運転では、特に第1圧縮部21や第2圧縮部22などから吐出される中間圧の冷媒ガスの温度が十分に高くはない。したがって、従来のように冷房運転サイクルで冷媒を流すことで各熱交換器41〜44の除霜を行う場合には、第1圧縮部21や第2圧縮部22などから吐出される中間圧冷媒で霜を溶かすことになる第1熱交換器41や第2熱交換器42では、除霜に要する時間が長くなってしまうという問題が想定される。
しかし、本実施形態に係る空気調和装置10では、冷房運転サイクルではなく独自の除霜運転サイクルで冷媒を流す除霜運転モードを設け、除霜運転時には、高段の各圧縮部22〜24に吸入される圧縮途中の中間圧冷媒が第1〜第3熱交換器41〜43を通らないようにしている。そして、制御部10aは、除霜運転時に、第1〜第3熱交換器41〜43にも第4熱交換器44と同じく高圧冷媒が流れるように、第1〜第4切換機構31〜34、除霜用開閉弁17aおよび暖房用開閉弁17bの状態を切り換えている。
このように、空気調和装置10の除霜運転では、四段圧縮機20の最も高段の第4圧縮部24から吐出された高温の高圧冷媒が、室外熱交換器40を構成する第4熱交換器44にも第1〜第3熱交換器41〜43にも並列に流れるため、冷房運転と同じサイクルで第1〜第3熱交換器41〜43の霜を中間圧冷媒で溶かす場合に較べて、除霜時間を短縮化できている。
(3−2)
この空気調和装置10では、除霜用開閉弁17aを含む除霜用高圧冷媒配管44gを設け、また暖房用開閉弁17bを配備して、除霜運転のときには、除霜用開閉弁17aを開状態、暖房用開閉弁17bを閉状態にしている。これにより、除霜運転時に高圧冷媒を第1配管39から3つの切換機構31〜33に分流させて第1〜第3熱交換器41〜43に流すようにできるとともに、高圧冷媒が低圧冷媒配管19に直接流れ込むことを止めている。
このように、除霜用開閉弁17aを含む除霜用高圧冷媒配管44gや暖房用開閉弁17bを配備し、冷房・暖房を切り換える機能を有する第1〜第3切換機構31〜33を利用して新しい除霜運転サイクルを実現しているため、本発明に係る除霜運転を行うために必要な切換機構や弁の数が空気調和装置10では最小限に抑えられている。
(3−3)
また、空気調和装置10では、第1〜第3熱交換器41〜43がインタークーラとして機能する冷房運転時に冷却した中間圧冷媒を四段圧縮機20の第2〜第4圧縮部22〜24に戻すインタークーラ管41a,42a,43aに、インタークーラ用開閉弁41b,42b,43bを設けている。そして、冷房運転モードのときのみ、これらの第1〜第3インタークーラ用開閉弁41b,42b,43bを開け、暖房運転モードおよび除霜運転モードのときには第1〜第3インタークーラ用開閉弁41b,42b,43bを閉めている。これにより、除霜運転においても、各熱交換器41〜43を流れた高圧冷媒が、四段圧縮機20には戻らずに、第4熱交換器44を流れた冷媒と合流して膨張機構70を経て室内熱交換器12aへと流れるようになっている。
(4)変形例
(4−1)変形例A
上記実施形態では、第1〜第4熱交換器41〜44とブリッジ回路55との間に第1〜第4室外電動弁51〜54を配備しているが、これらに代えて、図8〜図10に示すように逆止弁41d〜44dとキャピラリーチューブ41e〜44eを採用した室外ユニット211を備える空気調和装置において本発明を適用することもできる。
以下、上記の空気調和装置10の室外ユニット11との違いを中心に、変形例Aに係る空気調和装置について説明する。図8は、空気調和装置の冷房運転時の概略構成図、図9は、空気調和装置の暖房運転時の概略構成図、図10は、空気調和装置の除霜運転時の概略構成図である。
変形例Aに係る空気調和装置では、室内ユニットは空気調和装置10の室内ユニット12をそのまま採用しており、室外ユニットを図8〜図10に示す室外ユニット211に置き替えている。室外ユニット211では、室外ユニット11の第1〜第4室外電動弁51〜54の代わりに、逆止弁41d〜44dおよびキャピラリーチューブ41e〜44eを採用し、また室外ユニット11のブリッジ回路55の代わりに、逆止弁回路155および室外電動弁150を採用している。
逆止弁回路155は、室外熱交換器40と室内熱交換器12aとの間に設けられており、エコノマイザ熱交換器61、内部熱交換器62および膨張機構70を介してレシーバ80の入口管81に接続されるとともに、過冷却熱交換器90を介してレシーバ80の出口管82に接続されている。逆止弁回路155は、3つの逆止弁155a、155b、155dを有している。入口逆止弁155aは、室外熱交換器40からレシーバ80の入口管81へ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。入口逆止弁155bは、室内熱交換器12aからレシーバ80の入口管81へ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。出口逆止弁155dは、レシーバ80の出口管82から室内熱交換器12aへ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。室外電動弁150は、暖房運転時に、冷媒の膨張機構として開度調整されるもので、レシーバ80の出口管82と室外熱交換器40との間に配置されている。逆止弁回路155および室外電動弁150の存在により、どの運転においても、冷媒は、エコノマイザ熱交換器61、内部熱交換器62、膨張機構70、レシーバ80、過冷却熱交換器90に順に流れる。
室外電動弁150と室外熱交換器40の第1熱交換器41との間には、中間圧や高圧の冷媒が室外電動弁150のほうに流れることを止める第1逆止弁41dが、室外電動弁150と室外熱交換器40の第2熱交換器42との間には、中間圧や高圧の冷媒が室外電動弁150のほうに流れることを止める第2逆止弁42dが、室外電動弁150と室外熱交換器40の第3熱交換器43との間には、中間圧や高圧の冷媒が室外電動弁150のほうに流れることを止める第3逆止弁43dが、室外電動弁150と室外熱交換器40の第4熱交換器44との間には、高圧の冷媒が室外電動弁150のほうに流れることを止める第4逆止弁44dが、それぞれ設けられている。第1〜第3逆止弁41d〜43dは、インタークーラ管41a〜43aよりも室外電動弁150側に配置される。図9に示すように、暖房運転時、室外電動弁150で減圧された低圧冷媒は、分流器150aで4つの流れに分かれ、それぞれ、第1逆止弁41dを通って第1熱交換器41に、第2逆止弁42dを通って第2熱交換器42に、第3逆止弁43dを通って第3熱交換器43に、第4逆止弁44dを通って第4熱交換器44に流れる。また、分流器150aと第1〜第4逆止弁41d〜44dとの間には、キャピラリーチューブ41e〜44eが設けられている。それぞれのキャピラリーチューブ41e,42e,43e,44eは、室外電動弁150から第1〜第4熱交換器41〜44へと流れる冷媒が偏流しないように長さが調整されている。
更に、室外ユニット211では、第1〜第4室外電動弁51〜54の代わりに逆止弁41d〜44dおよびキャピラリーチューブ41e〜44eを採用したことに伴い、除霜用逆止弁群40a(具体的には、3つの除霜用逆止弁41c,42c,43c)を設けている。これらの除霜用逆止弁41c,42c,43cがある新設の冷媒配管は、図10に示すように、除霜運転のときに、第1〜第3熱交換器41〜43で霜を溶かした高圧冷媒を逆止弁回路155の入口逆止弁155aへと流す。一方、冷房運転のときには、図8に示すように、第4熱交換器44を出た高圧冷媒が、中間圧冷媒が流れる第1〜第3熱交換器41〜43に流れ込まないように、除霜用逆止弁41c,42c,43cが冷媒の流れを止める。
以上のような室外ユニット211を備える空気調和装置においても、上記の空気調和装置10と同様に、除霜運転において四段圧縮機20から吐出された高温の高圧冷媒が第4熱交換器44にも第1〜第3熱交換器41〜43にも並列に流れるため、除霜時間を短縮化できる(図10参照)。
また、室外ユニット211を備える空気調和装置では、第4熱交換器44が放熱器として機能し且つ第1〜第3熱交換器41〜43が中間圧冷媒を冷やす放熱器として機能する冷房運転と、第4熱交換器44にも第1〜第3熱交換器41〜43にも高圧冷媒を流す除霜運転とを両立させるために、流路の切り換えを行う四路切換弁や三方弁、開閉弁といった高価な機器を配備する代わりに、上述の3つの除霜用逆止弁41c,42c,43cを含む3つの新設流路を採用している。このため、空気調和装置の製造コストが低く抑えられている。
(4−2)変形例B
上記実施形態や変形例Aでは、4段の圧縮を行う四段圧縮機20を採用する空気調和装置に本発明を適用しているが、本発明を2段の圧縮を行う室外ユニットを備える空気調和装置に適用することも可能である。以下、変形例Aに係る室外ユニット211の代わりに、図11〜図13に示す二段圧縮機320を採用する室外ユニット311を備える空気調和装置について、図を参照しながら変形例Aに係る空気調和装置と違う点を中心に説明する。図11は、空気調和装置の冷房運転時の概略構成図、図12は、空気調和装置の暖房運転時の概略構成図、図13は、空気調和装置の除霜運転時の概略構成図である。
変形例Bに係る空気調和装置の室外ユニット311は、主として、二段圧縮機320、第1,第2切換機構331,334、室外熱交換器340、逆止弁341d,344dおよびキャピラリーチューブ341e,344e、逆止弁回路155、エコノマイザ熱交換器61、内部熱交換器62、膨張機構70、レシーバ80、過冷却熱交換器90、室内熱交換器12a、室内電動弁12bおよび制御部から成る。室外熱交換器340は、並列に配置された、第1熱交換器341および第2熱交換器344から成る。また、室外ユニット311の冷媒回路には、暖房・除霜切換機構317aと、インタークーラ用開閉弁341bを含むインタークーラ管341aとが配備されている。
二段圧縮機320は、低段圧縮部321、高段圧縮部324および圧縮機駆動モータ(図示せず)が収容された、密閉式の圧縮機である。圧縮機駆動モータは、駆動軸を介して、2つの圧縮部321,324を駆動する。低段圧縮部321は、低段吸入管321aから冷媒を吸い込み、低段吐出管321bへと冷媒を吐出する。高段圧縮部324は、高段吸入管324aから冷媒を吸い込み、高段吐出管324bへと冷媒を吐出する。
第1切換機構331および第2切換機構334は、冷媒回路内における冷媒の流れの方向を切り換えて、冷房運転サイクルと暖房運転サイクルとを切り換えるために設けられている切換機構である。第1切換機構331は、低段吐出管321b、高段吸入管324a、第1熱交換器341に延びる第1冷房入口配管341f、および暖房・除霜切換機構317aと接続されている。第2切換機構334は、高段吐出管324b、連絡冷媒配管14、第2熱交換器344に延びる第2冷媒配管344f、および低圧冷媒配管19と接続されている。
暖房・除霜切換機構317aは、第1切換機構331、低圧冷媒配管19の分岐管19a、第2冷媒配管344fから分岐する除霜用高圧冷媒配管344g、および高段吐出管324bと接続されている。暖房・除霜切換機構317aと高段吐出管324bとの間には、高段吐出管324bから暖房・除霜切換機構317aへ向かう冷媒の流れを止める逆止弁317bが配置されている。図11に示す冷房運転時には、暖房・除霜切換機構317aを冷媒は通らない。暖房・除霜切換機構317aは、図12に示す暖房運転時には、第1熱交換器341で蒸発し第1切換機構331を通過した低圧冷媒を、低圧冷媒配管19へと流す状態になり、図13に示す除霜運転時には、第2冷媒配管344fから除霜用高圧冷媒配管344gに分流して流れる高圧冷媒を、第1切換機構331および第1熱交換器341へと流す状態になる。
室外熱交換器340は、図11に示す冷房運転時には、第1熱交換器341が、圧縮途中の冷媒(中間圧冷媒)を冷やすインタークーラとして機能し、第2熱交換器344が、高圧の冷媒を冷やすガスクーラとして機能する。図12に示す暖房運転時には、第1熱交換器341も第2熱交換器344も、低圧の冷媒の蒸発器として機能する。第1熱交換器341の逆止弁回路155側の配管からは、高段吸入管324aに向かって、分岐管であるインタークーラ管341aが延びている。インタークーラ管341aには、インタークーラ用開閉弁341bが設けられている。このインタークーラ用開閉弁341bは、冷房運転時には開状態、暖房運転時には閉状態、除霜運転時には閉状態となる。
室外電動弁150と室外熱交換器340の第1熱交換器341との間には、中間圧や高圧の冷媒が室外電動弁150のほうに流れることを止める第1逆止弁341dが、室外電動弁150と室外熱交換器340の第2熱交換器344との間には、高圧の冷媒が室外電動弁150のほうに流れることを止める第2逆止弁344dが、それぞれ設けられている。図12に示すように、暖房運転時、室外電動弁150で減圧された低圧冷媒は、2つの流れに分かれ、それぞれ、第1逆止弁341dを通って第1熱交換器341に、第2逆止弁344dを通って第2熱交換器344に流れる。また、分流地点と逆止弁341d,344dとの間には、キャピラリーチューブ341e,344eが設けられている。更に、室外ユニット311では、第1逆止弁341dと第1熱交換器341との間の冷媒配管347から、第2逆止弁344dと第2熱交換器344との間の冷媒配管348へと延びる、除霜用配管349が設けられている。除霜用配管349には、逆止弁341cが配置されている。除霜用配管349は、除霜運転のときに、第1熱交換器341で霜を溶かした高圧冷媒を逆止弁回路155の入口逆止弁155aへと流す。一方、冷房運転のときには、第2熱交換器344を出た高圧冷媒が、中間圧冷媒が流れる第1熱交換器341に流れ込まないように、逆止弁341cが冷媒の流れを止める。
以上のような室外ユニット311を備える空気調和装置においても、上記の空気調和装置10と同様に、除霜運転において二段圧縮機320から吐出された高温の高圧冷媒が第2熱交換器344にも第1熱交換器341にも並列に流れるため、除霜時間を短縮化できる(図13参照)。
(4−3)変形例C
上記の変形例Aに係る室外ユニット211を備える空気調和装置の代わりに、図14〜図16に示す室外ユニット411を採用することも可能である。この室外ユニット411では、室外ユニット211の分流器150a、キャピラリーチューブ41e〜44e、逆止弁41d〜44d、除霜用逆止弁41c,42c,43cが設けられた冷媒配管、および室外熱交換器40を取り除き、それらの代わりに、一体型ヘッダ18を備える室外熱交換器440を採用している。
室外ユニット411の室外熱交換器440は、図17に示すように、主として、第1熱交換器41、第2熱交換器42、第3熱交換器43および第4熱交換器44から構成される。冷房運転時には、第1〜第3熱交換器41〜43が、圧縮途中の冷媒を冷やすインタークーラとして機能し、第4熱交換器44が、最も高圧の冷媒を冷やすガスクーラとして機能する。また、暖房運転時には、第1〜第4熱交換器41〜44の全てが、低圧の冷媒の蒸発器として機能する。室外熱交換器40は、第1熱交換器41、第2熱交換器42、第3熱交換器43、第4熱交換器44の順で下から上に積み上げられるクロスフィン型の熱交換器で、伝熱フィンを共用することで各熱交換器41〜44が一体化されている。第1〜第4熱交換器41〜44の一端には、第1〜第4切換機構31〜34から延びる第1〜第4冷房入口配管41f〜44fが、個別ヘッダを介して接続されている。第1〜第4熱交換器41〜44の他端には、一体型ヘッダ18が接続されている。
一体型ヘッダ18は、上下に長く延び、その内部が仕切り部18h,18i,18jによって4つの空間18a〜18dに区切られている。図17に示すように、第1空間18aが第1熱交換器41の伝熱管に、第2空間18bが第2熱交換器42の伝熱管に、第3空間18cが第3熱交換器43の伝熱管に、第4空間18dが第4熱交換器44の伝熱管に、それぞれ連通している。また、第1空間18aから第2吸入管22aに向けて第1インタークーラ管41aが延びており、第2空間18bから第3吸入管23aに向けて第2インタークーラ管42aが延びており、第3空間18cから第4吸入管24aに向けて第3インタークーラ管43aが延びており、第4空間18dから逆止弁回路155の入口逆止弁155bに向けて高圧冷媒配管44hが延びている。また、第1空間18aには、室外電動弁150から室外熱交換器440へと延びる蒸発前冷媒用配管150bが接続されている。
仕切り部18h,18i,18jは、図18に示すように、隣接する両空間の圧力差によって連通状態と仕切り状態とが切り換わる。図18(A)に示す状態は、上下の両空間の冷媒圧力に差がなく、バネの力によって弁体18e,18f,18gが仕切り板の開口H18から離れ、両空間が連通している連通状態である。図18(B)に示す状態は、上の空間の冷媒圧力が下の空間の冷媒圧力より大きく、その圧力差でバネが縮み、弁体18e,18f,18gが仕切り板の開口H18を塞いでいる、両空間が仕切られた仕切り状態である。
図14に示すように、冷房運転時には、第4空間18dには第4圧縮部24から第4熱交換器44に流れた高圧冷媒が流れ、第3空間18cには第3圧縮部23から第3熱交換器43に流れた3段圧縮後の中間圧冷媒が流れ、第2空間18bには第2圧縮部22から第2熱交換器42に流れた2段圧縮後の中間圧冷媒が流れ、第1空間18aには第1圧縮部21から第1熱交換器41に流れた1段圧縮後の中間圧冷媒が流れることから、各弁体18e,18f,18gが仕切り板の開口H18を塞ぎ、各空間18a〜18dは仕切られた状態となる。
図15に示すように、暖房運転時には、室外電動弁150で減圧された低圧冷媒が、蒸発前冷媒用配管150bを通って一体型ヘッダ18の第1空間18aに流入してくるが、各空間18a〜18dおよび各熱交換器41〜44は第1吸入管21aや低圧冷媒配管19と同じ圧力になるため、弁体18e,18f,18gが仕切り板の開口H18から離れた状態に位置し、各空間18a〜18dは連通状態となる。したがって、暖房運転時、蒸発前冷媒用配管150bを通って第1空間18aに流入してくる低圧冷媒は、第1空間18aから第2空間18bおよび第1熱交換器41に分流し、第2空間18bから第3空間18cおよび第2熱交換器42に分流し、第3空間18cから第4空間18dおよび第3熱交換器43に分流し、第4空間18dから第4熱交換器44に流れる。このようにして、暖房運転時には、室外電動弁150で減圧された低圧冷媒が第1〜第4熱交換器41〜44に分流して並列に流れることになる。
図16に示すように、除霜運転時には、各熱交換器41〜44に高圧冷媒が並列に流れ、各空間18a〜18dが同じ圧力になっているため、弁体18e,18f,18gが仕切り板の開口H18から離れた状態に位置し、各空間18a〜18dは連通状態となる。したがって、四段圧縮機20の第4圧縮部24から吐出され、第4熱交換器44、第3熱交換器43、第2熱交換器42および第1熱交換器41を並列に流れて除霜を行った高圧冷媒は、一体型ヘッダ18の互いに連通する空間18a〜18dで合流し、第4空間18dから高圧冷媒配管44hを通って膨張機構70に流れていくことになる。
以上のような室外ユニット411を備える空気調和装置においても、上記実施形態の空気調和装置10や変形例Aに係る室外ユニット211を備える空気調和装置と同様に、冷房運転モード、暖房運転モード、除霜運転モードで、第1〜第4切換機構31〜34、除霜用開閉弁17a、暖房用開閉弁17bおよび第1〜第3インタークーラ用開閉弁41b,42b,43bの状態が切り換わり、除霜運転においては、四段圧縮機20から吐出された高温の高圧冷媒が第4熱交換器44にも第1〜第3熱交換器41〜43にも並列に流れるため、除霜時間を短縮化できる。
10 空気調和装置(冷凍装置)
10a 制御部
12a 室内熱交換器(利用側熱交換器)
17a 除霜用開閉弁(除霜用開閉機構)
17b 暖房用開閉弁
18 一体型ヘッダ(逆止機構)
20 四段圧縮機(複数段圧縮機構)
21 第1圧縮部(低段圧縮部)
22 第2圧縮部(高段圧縮部;第2段圧縮部)
23 第3圧縮部(高段圧縮部;第3段圧縮部)
24 第4圧縮部(高段圧縮部)
24b 第4吐出管(最高段吐出管)
31 第1切換機構(サブ熱交換器用切換機構;第1サブ熱交換器用切換機構)
32 第2切換機構(サブ熱交換器用切換機構;第2サブ熱交換器用切換機構)
33 第3切換機構(サブ熱交換器用切換機構)
34 第4切換機構(メイン熱交換器用切換機構)
40,340,440 室外熱交換器
40a 除霜用逆止弁群(逆止機構)
41 第1熱交換器(熱源側サブ熱交換器;熱源側第1サブ熱交換器)
42 第2熱交換器(熱源側サブ熱交換器;熱源側第2サブ熱交換器)
43 第3熱交換器(熱源側サブ熱交換器)
44 第4熱交換器(熱源側メイン熱交換器)
41a 第1インタークーラ管(インタークーラ配管)
42a 第2インタークーラ管(インタークーラ配管)
43a 第3インタークーラ管(インタークーラ配管)
41b 第1インタークーラ用開閉弁(インタークーラ用開閉弁)
42b 第2インタークーラ用開閉弁(インタークーラ用開閉弁)
43b 第3インタークーラ用開閉弁(インタークーラ用開閉弁)
41c,42c,43c 除霜用逆止弁(逆止機構)
41f 第1冷房入口配管(サブ熱交換器用配管;第1サブ熱交換器用配管)
42f 第2冷房入口配管(サブ熱交換器用配管;第2サブ熱交換器用配管)
43f 第3冷房入口配管(サブ熱交換器用配管)
44f 第4冷房入口配管(メイン熱交換器用配管)
44g 除霜用高圧冷媒配管
70 膨張機構
317a 暖房・除霜切換機構(除霜用開閉機構)
320 二段圧縮機(複数段圧縮機構)
321 低段圧縮部
324 高段圧縮部
341 第1熱交換器(熱源側サブ熱交換器)
342 第2熱交換器(熱源側メイン熱交換器)
特開2010−112618号公報

Claims (5)

  1. 低段圧縮部(21)と、高段圧縮部(22,23,24)とが、直列に接続された、複数段圧縮機構(20)と、
    冷房運転時に、放熱器として機能し、暖房運転時に、蒸発器として機能する、熱源側メイン熱交換器(44)と、
    冷房運転時に、前記高段圧縮部に吸入される圧縮途中の中間圧冷媒を冷やす放熱器として機能し、暖房運転時に、蒸発器として機能する、熱源側サブ熱交換器(41〜43)と、
    冷房運転時に、蒸発器として機能し、暖房運転時に、放熱器として機能する、利用側熱交換器(12a)と、
    冷房運転時には、前記熱源側メイン熱交換器から前記利用側熱交換器に冷媒が送られ、暖房運転時には、前記利用側熱交換器から前記熱源側メイン熱交換器および前記熱源側サブ熱交換器に冷媒が送られるように、状態が切り換わる、切換機構(31〜34)と、
    冷房運転時に、前記熱源側メイン熱交換器から前記利用側熱交換器に送られる冷媒を減圧し、暖房運転時に、前記利用側熱交換器から前記熱源側メイン熱交換器および前記熱源側サブ熱交換器に送られる冷媒を減圧する、膨張機構(70)と、
    冷房運転と、暖房運転と、前記熱源側メイン熱交換器および前記熱源側サブ熱交換器に付着した霜を溶かす除霜運転とを選択的に行う制御部(10a)と、
    を備え、
    前記制御部は、除霜運転において、前記高段圧縮部に吸入される圧縮途中の中間圧冷媒が前記熱源側サブ熱交換器を通らないように前記切換機構の状態を制御し、前記複数段圧縮機構の最も高段の高段圧縮部(24)から吐出された高圧冷媒を前記熱源側メイン熱交換器および前記熱源側サブ熱交換器に流す、
    冷凍装置(10)。
  2. 前記切換機構は、サブ熱交換器用配管(41f〜43f)を介して前記熱源側サブ熱交換器と接続されたサブ熱交換器用切換機構(31〜33)と、メイン熱交換器用配管(44f)を介して前記熱源側メイン熱交換器と接続されたメイン熱交換器用切換機構(34)とを有し、
    前記メイン熱交換器用切換機構(34)には、前記複数段圧縮機構の最も高段の高段圧縮部(24)から吐出された高圧冷媒が流れる最高段吐出管(24b)が接続されており、
    前記メイン熱交換器用配管(44f)から分岐して前記サブ熱交換器用切換機構(31〜33)に延びる、除霜用高圧冷媒配管(44g)と、
    前記除霜用高圧冷媒配管に設けられ、前記メイン熱交換器用配管(44f)から前記サブ熱交換器用切換機構(31〜33)に冷媒が流れる流通状態と、前記メイン熱交換器用配管(44f)から前記サブ熱交換器用切換機構(31〜33)に冷媒が流れない非流通状態とが切り換わる除霜用開閉機構(17a)と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、除霜運転において、前記最高段吐出管(24b)から前記メイン熱交換器用配管(44f)に高圧冷媒が流れるように前記メイン熱交換器用切換機構(34)の状態を切り換え、前記除霜用開閉機構(17a)を流通状態にし、前記除霜用高圧冷媒配管(44g)を流れる高圧冷媒が前記サブ熱交換器用配管(41f〜43f)に流れるように前記サブ熱交換器用切換機構(31〜33)の状態を切り換えて、前記熱源側メイン熱交換器(44)および前記熱源側サブ熱交換器(41〜43)に高圧冷媒を並列に流す、
    請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 冷房運転時に前記熱源側サブ熱交換器(41〜43)で冷やされて前記高段圧縮部に向かう中間圧冷媒が流れるインタークーラ配管(41a〜43a)と、
    前記インタークーラ配管(41a〜43a)に設けられたインタークーラ用開閉弁(41b〜43b)と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、除霜運転において、前記インタークーラ用開閉弁(41b〜43b)を閉状態にし、前記最高段吐出管(24b)から前記熱源側サブ熱交換器(41〜43)に流れた高圧冷媒が前記インタークーラ配管を通って前記高段圧縮部に流れないようにする、
    請求項2に記載の冷凍装置。
  4. 冷房運転時には、前記熱源側メイン熱交換器を出た冷媒が前記熱源側サブ熱交換器へと流れ込むことを止め、除霜運転時には、前記熱源側メイン熱交換器を出た冷媒および前記熱源側サブ熱交換器を出た冷媒が合流して前記膨張機構に送られるように、前記膨張機構と前記熱源側メイン熱交換器および前記熱源側サブ熱交換器との間に配置されている、逆止機構(40a,18)、
    をさらに備える、請求項1から3のいずれかに記載の冷凍装置。
  5. 前記高段圧縮部は、前記低段圧縮部から吐出された冷媒を吸入する第2段圧縮部(22)と、前記第2段圧縮部から吐出された冷媒を吸入する第3段圧縮部(23)とを含み、
    前記熱源側サブ熱交換器は、冷房運転時に前記低段圧縮部から吐出され前記第2段圧縮部に吸入される冷媒を冷やす熱源側第1サブ熱交換器(41)と、冷房運転時に前記第2段圧縮部から吐出され前記第3段圧縮部に吸入される冷媒を冷やす熱源側第2サブ熱交換器(42)とを含み、
    前記サブ熱交換器用切換機構は、第1サブ熱交換器用配管(41f)を介して前記熱源側第1サブ熱交換器(41)と接続された第1サブ熱交換器用切換機構(31)と、第2サブ熱交換器用配管(42f)を介して前記熱源側第2サブ熱交換器(42)と接続された第2サブ熱交換器用切換機構(32)とを含み、
    前記除霜運転において、前記最高段吐出管(24b)から前記除霜用高圧冷媒配管(44g)に流れてきた高圧冷媒が、前記第1サブ熱交換器用切換機構(31)を経て前記熱源側第1サブ熱交換器(41)に流れる流路と、前記第2サブ熱交換器用切換機構(32)を経て前記熱源側第2サブ熱交換器(42)に流れる流路とに分流し、前記熱源側メイン熱交換器(44)、前記熱源側第1サブ熱交換器(41)および前記熱源側第2サブ熱交換器(42)に高圧冷媒が並列に流れる、
    請求項2に記載の冷凍装置。
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