JP2008261512A - エジェクタ式冷凍サイクル - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コストの増加および制御性の複雑化を招くことなく、ノズル効率を向上できるエジェクタ式冷凍サイクルを提供する。
【解決手段】放熱器12下流側冷媒の流れを第1分岐部Aにて分岐し、分岐された冷媒流れのうち冷媒流量の多い方をエジェクタ15のノズル部15aにて減圧させ、分岐された冷媒流れのうち冷媒流量の少ない方を内部熱交換器20にて冷却し、エンタルピを減少させる。さらに、エジェクタ15下流側冷媒の流れと、内部熱交換器下流側20冷媒の流れとを合流させる合流部Cを設け、合流部C下流側冷媒を吸引側蒸発器22へ流入させて、エジェクタ15の冷媒吸引口15bへ吸引させる。これにより、ノズル部へ通過する冷媒流量を増加させるとともに、吸引側蒸発器22へ流入させる冷媒流量を確保できるので、製造コストの増加および制御性の複雑化を招くことなく、ノズル効率を向上できる。
【選択図】図1
【解決手段】放熱器12下流側冷媒の流れを第1分岐部Aにて分岐し、分岐された冷媒流れのうち冷媒流量の多い方をエジェクタ15のノズル部15aにて減圧させ、分岐された冷媒流れのうち冷媒流量の少ない方を内部熱交換器20にて冷却し、エンタルピを減少させる。さらに、エジェクタ15下流側冷媒の流れと、内部熱交換器下流側20冷媒の流れとを合流させる合流部Cを設け、合流部C下流側冷媒を吸引側蒸発器22へ流入させて、エジェクタ15の冷媒吸引口15bへ吸引させる。これにより、ノズル部へ通過する冷媒流量を増加させるとともに、吸引側蒸発器22へ流入させる冷媒流量を確保できるので、製造コストの増加および制御性の複雑化を招くことなく、ノズル効率を向上できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、エジェクタを有するエジェクタ式冷凍サイクルに関する。
従来、特許文献1、2に、圧縮機から吐出された冷媒を放熱させる放熱器の下流側かつエジェクタのノズル部の上流側に配置された分岐部で冷媒の流れを分岐し、分岐された一方の冷媒をノズル部側へ流入させ、他方の冷媒をエジェクタの冷媒吸引口側へ流入させるエジェクタ式冷凍サイクルが開示されている。
特許文献1のエジェクタ式冷凍サイクルでは、エジェクタのディフューザ部の下流側に下流側蒸発器を配置し、さらに、分岐部とエジェクタの冷媒吸引口の間に、冷媒を減圧膨張させる減圧手段および吸引側蒸発器を配置して、双方の蒸発器において冷媒が吸熱作用を発揮できるようにしている。
さらに、下流側蒸発器の出口側を圧縮機の吸入側に接続し、ディフューザ部の昇圧作用によって昇圧された冷媒を圧縮機に吸入させることで、圧縮機の駆動動力を低減させてサイクル効率(COP)の向上を図っている。
また、特許文献2のエジェクタ式冷凍サイクルでは、特許文献1のサイクルに対して、放熱器下流側の高圧冷媒と圧縮機吸入側の低圧冷媒とを熱交換させる内部熱交換器を設けることで、双方の蒸発器の冷媒入口・出口間における冷媒のエンタルピ差(冷凍能力)を拡大させて、より一層のサイクル効率の向上を図っている。
特開2005−308380号公報
特開2006−258396号公報
ところで、本発明者らの検討によれば、特許文献2のように特許文献1のサイクルに対して内部熱交換器を設ける場合、放熱器下流側の高圧冷媒のうち分岐部から減圧手段(吸引側蒸発器)側へ流入する高圧冷媒と圧縮機吸入側の低圧冷媒とを熱交換させるように内部熱交換器を配置することで、吸引側蒸発器の冷凍能力を拡大でき、さらに、ノズル部のノズル効率を向上できることが判明している。
その理由は、分岐部からノズル部側へ流入する冷媒は内部熱交換器にて放熱しないので、ノズル部に流入させる冷媒の状態を放熱器出口部の冷媒の状態に近づけることができるからである。すなわち、分岐部から減圧手段側へ流入する冷媒に対して、飽和液相冷媒に近い状態の冷媒をノズル部に流入させることができるので、ノズル部における冷媒の沸騰を促進できるからである。
なお、ノズル効率とは、冷媒の圧力エネルギーを運動エネルギーに変換させる際のエネルギー変換効率である。従って、ノズル効率を向上させることで、ノズル部から噴射する冷媒流の流速を増加させて、エジェクタの回収エネルギー量を増加させることができるので、サイクル効率を向上できる。
ところが、上記の特許文献1、2のサイクルのように、エジェクタのノズル部上流側の分岐部で冷媒の流れを分岐するサイクルでは、圧縮機から吐出される冷媒流量(以下、吐出流量Gnという。)に対して、分岐部からノズル部側へ流入する冷媒流量(以下、ノズル部側流量Gnozという。)が少なくなる。
従って、上述したノズル効率向上の効果を得るためには、ノズル部に吐出流量Gnの全量を流入させるサイクルに対して、ノズル部のノズル径を小さく加工しなければならない。このため、ノズル部の製造コストが増加してしまう。
さらに、双方の蒸発器において適切に冷凍能力を発揮させるためには、分岐部において吐出流量Gnをノズル部側流量Gnozおよび分岐部から減圧手段側へ流入する冷媒流量(以下、減圧手段側流量Geという。)に適切に分流しなければならない。このため、ノズル部および減圧手段の絞り通路面積を適切に調整する必要が生じ、ノズル部および減圧手段の制御が複雑になってしまう。
そこで、本発明者らは、先に特願2006−292347号(以下、先願例という。)にて、ディフーザ部下流側に配置された分岐部で冷媒の流れを分岐し、分岐された一方の冷媒を流出側蒸発器へ流入させ、流出側蒸発器出口側を圧縮機の吸入側に接続し、さらに、他方の冷媒を吸引側蒸発器へ流入させ、吸引側蒸発器の出口側をエジェクタの冷媒吸引口へ接続するサイクルを提案している。
この先願例のサイクルでは、特許文献1、2のサイクルと同様に、双方の蒸発器において冷媒が吸熱作用を発揮できるとともに、圧縮機の駆動動力を低減させてサイクル効率の向上を図ることができる。
さらに、ディフューザ部下流側に分岐部を配置しているので、吐出流量Gnの全量をエジェクタのノズル部に通過させることができる。その結果、特許文献1、2のサイクルに対して、ノズル径を拡大でき、ノズル部の製造コストを低減できる。
また、ノズル部にて減圧膨張された低圧冷媒を吸引側蒸発器へ流入させることができるので、吸引側蒸発器の上流側に絞り機構を設ける必要がない。つまり、ノズル部のみによって冷媒を減圧膨張させるので、ノズル部の制御を容易化できる。
しかしながら、この先願例のサイクルに対して、特許文献2のように、放熱器下流側の高圧冷媒と圧縮機吸入側の低圧冷媒とを熱交換させる内部熱交換器を設けると、内部熱交換器にて放熱した後の冷媒がノズル部へ流入するので、過冷却状態の冷媒がノズル部へ流入しやすくなってしまう。そのため、ノズル部で減圧膨張される冷媒に沸騰遅れが生じやすくなり、上述したノズル効率向上効果を得ることができなくなってしまう。
本発明は、上記点に鑑み、製造コストの増加および制御性の複雑化を招くことなく、ノズル効率を向上させることを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明では、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(11)と、圧縮機(11)から吐出された高温高圧冷媒を放熱させる放熱器(12)と、放熱器(12)下流側冷媒の流れを分岐する第1分岐部(A)と、第1分岐部(A)で分岐された一方の冷媒を減圧膨張させるノズル部(15a)から噴射する高速度の冷媒流によって冷媒を冷媒吸引口(15b)から吸引するエジェクタ(15)と、第1分岐部(A)で分岐された他方の冷媒を減圧膨張させる減圧手段(21)と、エジェクタ(15)から流出した冷媒の流れを分岐する第2分岐部(B)と、第2分岐部(B)で分岐された一方の冷媒を圧縮機(11)吸入側へ導く流出冷媒通路(16)と、第2分岐部(B)で分岐された他方の冷媒と減圧手段(21)下流側冷媒とを合流させる合流部(C)と、合流部(C)下流側冷媒を蒸発させて冷媒吸引口(15b)上流側へ流出する吸引側蒸発器(22)とを備えるエジェクタ式冷凍サイクルを特徴とする。
これによれば、第1分岐部(A)で分岐された冷媒をエジェクタ(15)のノズル部(15a)で減圧膨張させるので、放熱器(12)出口部の冷媒と同等の状態の冷媒をノズル部(15a)へ流入させることができる。その結果、飽和液相状態に近い冷媒をノズル部へ流入させることができ、ノズル効率を向上させることができる。
さらに、合流部(C)にて第2分岐部(B)で分岐された他方の冷媒と第1分岐部(A)から減圧手段(21)へ流入した冷媒とを合流させるので、吸引側蒸発器(22)へ流入させる冷媒流量を確保するために、第1分岐部(A)において吐出流量(Gn)をノズル部側流量(Gnoz)および減圧手段側流量(Ge)に厳密に分流する必要がない。その結果、ノズル部(15a)および減圧手段(21)の制御が複雑化することを回避できる。
しかも、吐出流量(Gn)のうち大半の流量がノズル部側流量(Gnoz)となるように分流することで、特許文献1、2に対して、ノズル部側流量(Gnoz)を増量できる。その結果、ノズル部(15a)のノズル径を大きくできるので、ノズル部(15a)の製造コストの増加を回避できる。
また、上記特徴のエジェクタ式冷凍サイクルにおいて、流出冷媒通路(16)に配置されて、第2分岐部(B)で分岐された一方の冷媒を蒸発させる流出側蒸発器(18)を備えていてもよい。これによれば、流出側蒸発器(18)および吸引側蒸発器(22)の双方で冷凍能力を発揮できる。
また、上述の特徴のエジェクタ式冷凍サイクルにおいて、第1分岐部(A)では、第1分岐部(A)からノズル部(15a)側へ流入する冷媒流量(Gnoz)が第1分岐部(A)から減圧手段(21)側へ流入する冷媒流量(Ge)に対して多くなるように冷媒が分岐されていてもよい。
これによれば、減圧手段(21)へ流入する冷媒流量(Ge)よりもノズル部(15a)側へ流入する冷媒流量(Gnoz)が多くなるので、確実にノズル径を大きくすることができる。
また、上述の特徴のエジェクタ式冷凍サイクルにおいて、第1分岐部(A)から減圧手段(21)側へ流入する冷媒のエンタルピを減少させるエンタルピ減少手段(20)を備えていてもよい。
これによれば、エンタルピ減少手段(20)の作用によって、第1分岐部(A)から減圧手段(21)側へ流入する冷媒のエンタルピを減少させて吸引側蒸発器(22)の冷凍能力を拡大できる。さらに、具体的に、エンタルピ減少手段は、第1分岐部(A)から減圧手段(21)へ流入する冷媒と圧縮機(11)に吸入される冷媒とを熱交換させる内部熱交換器(20)で構成してもよい。
また、上述の特徴のエジェクタ式冷凍サイクルにおいて、合流部(C)は、第2分岐部(B)で分岐された他方の冷媒および減圧手段(21)下流側冷媒のうち少なくとも一方を合流部(C)下流側へ流出させる流路切替手段(31)によって構成されていてもよい。
これによれば、サイクルの冷房負荷の変動による吐出流量(Gn)の変化に応じて、減圧手段(21)下流側冷媒のみを吸引側蒸発器(22)へ流入させるサイクルおよび第2分岐部(B)で分岐された他方の冷媒のみを吸引側蒸発器(22)へ流入させるサイクルを切り替えて運転できる。さらに、具体的に、例えば、流路切替手段は、三方弁(31)によって構成すればよい。
また、上記の如く、冷媒流路を切り替える手段として、第2分岐部(B)から合流部(C)に至る冷媒通路(17)および減圧手段(21)から合流部(C)に至る冷媒通路(14c)のうち少なくとも一方には、冷媒通路(17、14c)を開閉する開閉弁(33、34)が設けられていてもよい。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1〜2により、本発明の第1実施形態について説明する。図1は本発明のエジェクタ式冷凍サイクル10を車両用空調装置に適用した例の全体構成図である。まず、エジェクタ式冷凍サイクル10において、圧縮機11は冷媒を吸入し圧縮して吐出するもので、プーリおよびベルトを介して車両走行用エンジン(いずれも図示せず)から駆動力が伝達されて回転駆動される。
図1〜2により、本発明の第1実施形態について説明する。図1は本発明のエジェクタ式冷凍サイクル10を車両用空調装置に適用した例の全体構成図である。まず、エジェクタ式冷凍サイクル10において、圧縮機11は冷媒を吸入し圧縮して吐出するもので、プーリおよびベルトを介して車両走行用エンジン(いずれも図示せず)から駆動力が伝達されて回転駆動される。
この圧縮機11としては、吐出容量の変化により冷媒吐出能力を調整できる可変容量型圧縮機、あるいは電磁クラッチの断続により圧縮機の稼働率を変化させて冷媒吐出能力を調整する固定容量型圧縮機のいずれを採用してもよい。また、圧縮機11として電動圧縮機を使用すれば、電動モータの回転数調整により冷媒吐出能力を調整できる。
圧縮機11の冷媒吐出側には、放熱器12が接続されている。放熱器12は圧縮機11から吐出された高温高圧冷媒と冷却ファン12aにより送風される外気(車室外空気)とを熱交換させて、高温高圧冷媒を放熱させる放熱用熱交換器である。また、冷却ファン12aは図示しない制御装置から出力される制御電圧によって回転数制御される電動式送風機である。
なお、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10は、冷媒としてフロン系の冷媒を採用しており、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超えない亜臨界サイクルを構成している。従って、放熱器12は冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する。
さらに、本実施形態では、冷却ファン12aの回転数(送風空気量)が、放熱器12出口冷媒の状態が飽和液相状態に近づくように制御される。具体的には、サイクルの冷房負荷の変動に応じて、制御装置が冷却ファン12aの回転数を変化させることによって送風空気量を調整している。
なお、この冷却ファン12aの回転数制御は、放熱器12出口冷媒の状態を厳密に飽和液相状態にする制御ではない。従って、サイクルの運転状態によって、放熱器12出口冷媒の状態が、飽和液相状態から気液二相側あるいは過冷却側の状態に変動することもある。
放熱器12の下流側には、冷媒の流れを分岐する第1分岐部Aが設けられている。この第1分岐部Aは、1つの冷媒流入口と2つの冷媒流出口とを有する三方継手によって構成されている。もちろん、直方体状の金属ブロックや樹脂ブロックに複数の冷媒通路を設けて構成してもよい。
第1分岐部Aには、第1分岐部Aの一方の冷媒流出口とエジェクタ15のノズル部15aとを接続する第1冷媒通路13および第1分岐部Aの他方の出口と後述する合流部Cとを接続する第2冷媒通路14が接続されている。さらに、図1に示すように、第2冷媒通路14には、後述する内部熱交換器20の高圧側冷媒流路20aおよび減圧手段であるキャピラリチューブ21が配置されている。
ここで、第1分岐部Aは、ノズル部15aの上流側に設けられており、さらに、第2冷媒通路14には、キャピラリチューブ21が配置されているので、第1冷媒通路に流入する冷媒流量は、上述した特許文献1、2におけるノズル部側流量Gnozに相当し、第2冷媒通路14に流入する冷媒流量は、減圧手段側流量Geに相当する。
さらに、本実施形態では、第1分岐部Aにおいて、ノズル部側流量Gnozが減圧手段側流量Geに対して多くなるように冷媒が分岐される。このGnozおよびGeの詳細については後述する。
なお、このような流量調整は、例えば、三方継手の各冷媒流出口の通路面積の調整、第1冷媒通路13および第2冷媒通路14の配管径の調整、あるいは、ノズル部15aおよびキャピラリチューブ21の絞り通路面積の調整によって容易に実現できる。
第1冷媒通路に接続されるエジェクタ15は冷媒を減圧する減圧手段であるとともに、高速で噴射する冷媒流の吸引作用によって冷媒の循環を行う冷媒循環手段でもある。
より具体的には、エジェクタ15は、第1冷媒通路13を介して流入する冷媒の通路面積を小さく絞って、冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル部15aと、ノズル部15aの冷媒噴射口と連通するように配置され、後述する吸引側蒸発器22からの気相冷媒を吸引する冷媒吸引口15bを有している。
さらに、ノズル部15aおよび冷媒吸引口15bの下流側に配置されてノズル部15aからの高速度の冷媒流と冷媒吸引口15bからの吸引冷媒とを混合する混合部15c、および、混合部15cの下流側に配置されて冷媒流れを減速して冷媒圧力を上昇させる昇圧部をなすディフューザ部15dを有している。
このディフューザ部15dは冷媒の通路面積を徐々に大きくする形状に形成されており、冷媒流れを減速して冷媒圧力を上昇させる作用、つまり、冷媒の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する機能を有する。
エジェクタ15の下流側(具体的には、ディフューザ部15dの出口側)には、冷媒の流れを分岐する第2分岐部Bが設けられている。この第2分岐部Bは、略Y字型に形成されて1つの冷媒流入口と2つの冷媒流出口とを有する三方継手によって構成されている。もちろん、第1分岐部Aと同様に、直方体状の金属ブロックや樹脂ブロックに複数の冷媒通路を設けて構成してもよい。
第2分岐部Bには、第2分岐部Bと流出側蒸発器18とを接続する第3冷媒通路16および第2分岐部Bと合流部Cとを接続する第4冷媒通路17が接続されている。なお、この第3冷媒通路16は、後述するように、第2分岐部Bで分岐された一方の冷媒を圧縮機11吸入側へ導く冷媒通路であり、本実施形態の流出冷媒通路である。
また、第3冷媒通路16および第4冷媒通路17は、第3冷媒通路16へ流入する冷媒の流れ方向および第4冷媒通路17へ流入する冷媒の流れ方向が、エジェクタ15から第2分岐部Bへ流入する冷媒の流れ方向に対して対象方向に向くとともに鋭角に交わるように、第2分岐部Bに接続されている。
従って、第2分岐部Bへ流入した冷媒は、不必要に流速を低下させることなく第3、第4冷媒通路16、17へ流入する。これにより、第2分岐部Bにおいて冷媒の流れが分岐される際に、エジェクタ15から流出した冷媒の流速(動圧)が維持される。
なお、図1では、本実施形態のサイクル構成を概略的に示しているが、エジェクタ15のディフューザ部15d、第2分岐部B、流出側蒸発器18および合流部Cは、直接あるいは短い配管により近接するように接続されている。このように接続されることで、より一層、エジェクタ15流出冷媒の流速(動圧)が維持される。
第3冷媒通路16に接続される流出側蒸発器18はエジェクタ15のノズル部15aで減圧された低圧冷媒と送風ファン18aから車室内へ送風される室内送風空気とを熱交換させて、低圧冷媒に吸熱させることで室内送風空気を冷却する吸熱用熱交換器である。また、送風ファン18aは図示しない制御装置から出力される制御電圧によって回転数制御される電動式送風機である。
流出側蒸発器18の出口側には、アキュムレータ19が接続されている。アキュムレータ19は流出側蒸発器18から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して、余剰冷媒を蓄える気液分離器である。さらに、アキュムレータ19の気相冷媒出口は、内部熱交換器20の低圧側冷媒流路20bを介して、圧縮機11の冷媒吸引側に接続されている。
一方、前述の如く、第2冷媒通路14には、内部熱交換器20の高圧側冷媒流路20aが配置されている。従って、内部熱交換器20は、高圧側冷媒流路20aを通過する第1分岐部A下流側冷媒と低圧側冷媒流路20bを通過する圧縮機11吸入側冷媒とを熱交換をさせて、高圧側冷媒流路20aを通過する冷媒のエンタルピを減少させる。
これにより、後述する吸引側蒸発器22における冷媒入口・出口間の冷媒のエンタルピ差(冷凍能力)を増大させることができる。つまり、内部熱交換器20は、本実施形態におけるエンタルピ減少手段である。
この内部熱交換器20の具体的構成としては、高圧側冷媒流路20aと低圧側冷媒流路20bとを形成する冷媒配管同士をろう付け接合して熱交換させる構成や、高圧側冷媒流路20aを形成する外側管の内側に低圧側冷媒流路20bを配置する2重管方式の熱交換器構成を採用できる。
また、第2冷媒通路14のうち内部熱交換器20下流側に配置されるキャピラリチューブ21は、冷媒を減圧膨張させる減圧手段であるとともに、第1分岐部Aから合流部C側へ流出する冷媒流量を調整する流量調整手段でもある。なお、減圧手段として他の形式の固定絞り機構(例えば、オリフィス)を採用してもよい。
第2冷媒通路14のキャピラリチューブ21の下流側には、合流部Cが接続される。この合流部Cは、第2分岐部Bと同様の略Y字型の三方継手によって構成されており、2つの冷媒流入口と1つの冷媒流出口とを有している。そして、一方の冷媒流入口には第2冷媒通路14が接続され、他方の冷媒流入口には第4冷媒通路17が接続され、さらに、冷媒流出口の下流側には吸引側蒸発器22が接続されている。
より詳細には、第2冷媒通路14および第4冷媒通路17は、第2冷媒通路14から合流部Cへ流入する冷媒の流れ方向および第4冷媒通路17から合流部Cへ流入する冷媒の流れ方向が、合流部Cから吸引側蒸発器22へ流入する流れ方向に対して対象方向に向くとともに鋭角に交わるように、合流部Cに接続されている。
従って、合流部Cへ流入した冷媒は、不必要に流速を低下させることなく吸引側蒸発器22へ流入する。これにより、合流部Cにおいて冷媒の流れが合流されて下流側へ流出する際に、冷媒の流速(動圧)が維持される。
吸引側蒸発器22は、合流部Cで合流された低圧冷媒と送風ファン18aから送風された室内送風空気とを熱交換させて、低圧冷媒に吸熱させることで室内送風空気を冷却する吸熱用熱交換器である。さらに、吸引側蒸発器22の出口側には、エジェクタ15の冷媒吸引口15bが接続されている。
なお、本実施形態の流出側蒸発器18および吸引側蒸発器22は、一体構造として組み付けられている。具体的には、フィンアンドチューブ構造の熱交換器を採用して、双方の蒸発器18、22用のフィンを共通化し、フィンと接触するチューブ構成によって双方の蒸発器18、22を分割している。
従って、送風ファン18aにより送風された送風空気は矢印Z方向に流れ、まず、流出側蒸発器18で冷却され、次に、吸引側蒸発器22で冷却されて冷却対象空間(車室内)に流れ込む。従って、本実施形態では、流出側蒸発器18と吸引側蒸発器22にて同一の冷却対象空間を冷却できるようになっている。
また、流出側蒸発器18および吸引側蒸発器22を一体構造に組み付ける具体的手段として、例えば、双方の蒸発器18、22の構成部品をアルミニウムで構成してろう付け等の接合手段により一体構造に接合してもよい。もちろん、2つの別体の蒸発器を室内送風空気流れ方向に直列に配置しても同一の冷却対象空間を冷却できる。
次に、前述の第1分岐部Aにおけるノズル部側流量Gnozおよび減圧手段側流量Geについて詳述する。なお、GnozとGeの和は、圧縮機11の吐出流量Gnに等しいので、以下の説明では、Gnに対するGnozの割合の決定について説明する。
まず、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルにおいて、Gnの全流量をGnozとなる等価的サイクルを想定すると、サイクルが発揮できる総冷凍能力Qtは、以下式F1で表すことができる。
Qt=Gn(Hf−Hc)…(F1)
ここで、Hfは後述する図2のf点におけるエンタルピであり、Hcは図2のc点におけるエンタルピである。なお、図2は、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10の理想的な運転状態における冷媒の状態を概略的に示したモリエル線図である。
Qt=Gn(Hf−Hc)…(F1)
ここで、Hfは後述する図2のf点におけるエンタルピであり、Hcは図2のc点におけるエンタルピである。なお、図2は、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10の理想的な運転状態における冷媒の状態を概略的に示したモリエル線図である。
本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10では、流出側蒸発器18の発揮できる総冷凍能力Q18と、吸引側蒸発器22において発揮できる総冷凍能力Q22の合計値がQtとなる。Q22は、以下の式F2で表すことができる。
Q22=Kq×Qt…(F2)
ここで、Kqは、Qtに対するQ18の割合である。従って、0<Kq<1である。
Q22=Kq×Qt…(F2)
ここで、Kqは、Qtに対するQ18の割合である。従って、0<Kq<1である。
次に、Q22は、GnozとGeとの流量配分によって、以下の式F3に示す範囲となる。
Ge(Hk−He)≦Q22≦Ge(Hk−Hi)…(F3)
ここで、Hkは図2のk点におけるエンタルピであり、Heは図2のe点におけるエンタルピであり、Hiは図2のi点におけるエンタルピである。
Ge(Hk−He)≦Q22≦Ge(Hk−Hi)…(F3)
ここで、Hkは図2のk点におけるエンタルピであり、Heは図2のe点におけるエンタルピであり、Hiは図2のi点におけるエンタルピである。
前述の如く、Gn=Gnoz+Geで表されるので、式F1〜式F3から、以下式F4の関係が導出される。
1−Kq(Hf−Hc)/(Hk−He)≦Gnoz/Gn≦1−Kq(Hf−Hc)/(Hk−Hi)…(F4)
すなわち、所望のKqに対して、上記式F4を満足できるようにGnに対するGnozを決定すれば、エジェクタ式冷凍サイクル10がQtを発揮できる。
1−Kq(Hf−Hc)/(Hk−He)≦Gnoz/Gn≦1−Kq(Hf−Hc)/(Hk−Hi)…(F4)
すなわち、所望のKqに対して、上記式F4を満足できるようにGnに対するGnozを決定すれば、エジェクタ式冷凍サイクル10がQtを発揮できる。
次に、内部熱交換器20における熱交換量Qiは、高圧側冷媒流路20aを基準とした場合、以下式F5で表すことができる。
Qi=Ge(Hb−Hh)=Ge×Kcp×ρ×φ×ΔTmax…(F5)
ここで、Hbは図2のb点におけるエンタルピであり、Kcpを内部熱交換器20の比熱、ρは高圧側冷媒流路20aへ流入する冷媒密度、φは内部熱交換器20の熱交換効率、ΔTmaxは高圧側冷媒流路20aへ流入する冷媒温度と低圧側冷媒流路20bへ流入する冷媒温度の差(最大温度差)である。
Qi=Ge(Hb−Hh)=Ge×Kcp×ρ×φ×ΔTmax…(F5)
ここで、Hbは図2のb点におけるエンタルピであり、Kcpを内部熱交換器20の比熱、ρは高圧側冷媒流路20aへ流入する冷媒密度、φは内部熱交換器20の熱交換効率、ΔTmaxは高圧側冷媒流路20aへ流入する冷媒温度と低圧側冷媒流路20bへ流入する冷媒温度の差(最大温度差)である。
一方、熱交換量Qiは、低圧側冷媒流路20bを基準として場合、以下式F6で表すことができる。
Qi=Gn(Hg−Hf)…(F6)
ここで、Hgは図2のg点におけるエンタルピである。
Qi=Gn(Hg−Hf)…(F6)
ここで、Hgは図2のg点におけるエンタルピである。
従って、式F5〜式F6から、以下式F7の関係が導出される。
Gnoz/Gn=1−(Hg−Hf)/(Kcp×ρ×φ×ΔTmax)…(F7)
すなわち、内部熱交換器において所望の熱交換量を確保するためには、
Gnoz/Gn≧1−(Hg−Hf)/(Kcp×ρ×φ×ΔTmax)…(F7’)
の関係を満足できるようにGnに対するGnozを決定すれば良い。
Gnoz/Gn=1−(Hg−Hf)/(Kcp×ρ×φ×ΔTmax)…(F7)
すなわち、内部熱交換器において所望の熱交換量を確保するためには、
Gnoz/Gn≧1−(Hg−Hf)/(Kcp×ρ×φ×ΔTmax)…(F7’)
の関係を満足できるようにGnに対するGnozを決定すれば良い。
以上より、本実施形態では、上記式F4および式F7’を満足するようにGn/Gnozを決定して、第1分岐部AにおいてGnozおよびGeの流量調整をしている。
次に、図2により、上述の構成における本実施形態の作動について説明する。まず、本実施形態では、圧縮機11を走行用車両エンジンにより駆動すると、圧縮機11は冷媒を吸入し、圧縮して吐出する。この時の冷媒の状態は、図2のa点である。圧縮機11から吐出された高温高圧状態の気相冷媒は放熱器12へ流入し、冷却ファンから送風された送風空気(外気)と熱交換して放熱する(図2のa点→b点)。
前述の如く、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10では、放熱器12出口冷媒が飽和液相状態に近づくように冷却ファン12aの回転数制御を行っている。従って、理想的な運転状態では、放熱器12出口冷媒の状態は飽和液相状態となり、図2のb点は飽和液線上に位置する。
次に、第1分岐部Aから第1冷媒通路13側へ流入した冷媒は、エジェクタ15のノズル部15aで等エントロピ的に減圧膨張する(図2のb点→c点)。そして、この減圧膨張時に冷媒の圧力エネルギーが速度エネルギーに変換されて、冷媒がノズル部15aの冷媒噴射口から高速度となって噴射される。この噴射冷媒の冷媒吸引作用により、冷媒吸引口15bから吸引側蒸発器22通過後の冷媒が吸引される。
さらに、ノズル部15aから噴射された噴射冷媒と冷媒吸引口15bから吸引された吸引冷媒がエジェクタ15の混合部15cにて混合され(図2のc点→d点)、ディフューザ部15dに流入する。ディフューザ部15dでは通路面積の拡大により、冷媒の速度エネルギーが圧力エネルギーに変換されるため、冷媒の圧力が上昇する(図2のd点→e点)。
次に、ディフューザ部15dから流出した冷媒の流れは、第2分岐部Bにて分岐される。第2分岐部Bから第3冷媒通路16側へ流入した冷媒は、流出側蒸発器18へ流入し、送風ファン18aの室内送風空気から吸熱して蒸発しながら、流出側蒸発器18内の圧力損失により徐々に圧力を低下させる。そして、アキュムレータ19にて気液分離される(図2のe点→f点)。
さらに、アキュムレータ19から流出した気相冷媒は、内部熱交換器20の低圧側冷媒流路20bに流入して、高圧側冷媒流路20aを通過する高圧冷媒と熱交換して加熱される(図2のh点→g点)。内部熱交換器20の低圧側冷媒流路20bで加熱された冷媒は、圧縮機11に吸入されて再び圧縮される(図2のg点→a点)。
一方、第1分岐部Aから第2冷媒通路14側へ流入した冷媒は、内部熱交換器20の高圧側冷媒流路20aにて冷却される(図2のb点→h点)。そして、キャピラリチューブ21にて減圧されて(図2のh点→i点)、合流部Cへ流入する(図2のi点→j点)。また、第2分岐部Bから第4冷媒通路17側へ流入した冷媒も合流部Cへ流入する(図2のe点→j点)。
合流部Cにて合流された冷媒は、吸引側蒸発器22へ流入して、送風ファン18aの室内送風空気から吸熱して蒸発しながら、吸引側蒸発器22内の圧力損失とエジェクタ15の吸引作用により徐々に圧力を低下させていく(図2のj点→k点)。そして、吸引側蒸発器22から流出した冷媒は、冷媒吸引口15bからエジェクタ15内へ吸引される(図2のk点→d点)。
本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルは、以上の如く作動するので、以下のような効果を得ることができる。まず、エジェクタ15流出冷媒を第3冷媒通路16を介して流出側蒸発器18に流入させ、合流部C下流側冷媒を吸引側蒸発器22に流入させているので、流出側蒸発器18および吸引側蒸発器22で同時に冷却作用を発揮できる。
この際、吸引側蒸発器22の冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)を流出側蒸発器18の冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)に対して低下させることができるので、流出側蒸発器18および吸引側蒸発器22の冷媒蒸発温度と送風ファン18aの室内送風空気との温度差を確保して、効率的に室内送風空気を冷却できる。
また、流出側蒸発器18下流側を圧縮機11吸入側に接続しているので、エジェクタ15のディフューザ部15dで昇圧された冷媒を圧縮機11に吸入させることができる。これにより、圧縮機11の吸入圧を上昇させることができるので、圧縮機11の駆動動力を低減させてサイクル効率を向上できる。
さらに、本実施形態では、第2分岐部Bおよび合流部Cにおいて、エジェクタ15流出冷媒の動圧が維持されるように冷媒の流れを分岐および合流させているので、吸引側蒸発器22の内部にエジェクタ15流出冷媒の動圧を作用させることができる。
これにより、吸引側蒸発器22へ冷媒を流入させる際に、ディフューザ部15d下流側冷媒の静圧と冷媒吸引口15bにおける冷媒の静圧との圧力差のみならず、ディフューザ部15d下流側冷媒の動圧をも作用させることができるので、吸引側蒸発器22へ冷媒を確実に流入させることができる。
また、流出側蒸発器18下流側に圧縮機11吸入側を接続しているので、圧縮機11の吸入作用によって流出側蒸発器18にも確実に冷媒を流入させることができる。従って、双方の蒸発器18、22において確実に冷凍能力を発揮させることができる。
さらに、本実施形態では、第1分岐部Aで分岐された冷媒をノズル部15aで減圧膨張させるので、放熱器12出口冷媒と同等の状態の冷媒をノズル部15aへ流入させることができる。その結果、飽和液相冷媒に近い状態の冷媒をノズル部へ流入させることができ、ノズル効率を向上させることができる。
また、合流部Cにて第1分岐部Aから第2冷媒通路14へ流入した冷媒と、第2分岐部Bから第4冷媒通路17へ流入した冷媒とを合流させるので、吸引側蒸発器22へ流入させる冷媒流量を確保するために、第1分岐部Aにおいて吐出流量Gnをノズル部側流量Gnozおよび減圧手段側流量Geに厳密に分流する必要がない。
従って、ノズル部15aおよび減圧手段を絞り通路面積が固定された固定絞り機構で構成できる。その結果、ノズル部15aおよび減圧手段の絞り通路面積の制御を行う必要がない。
さらに、本実施形態では、第1分岐部Aにおいて、ノズル部側流量Gnozが減圧手段側流量Geに対して多くなるように冷媒が分岐されるので、特許文献1、2のサイクルに対して、ノズル部側流量Gnozを多くできる。その結果、ノズル径を大きくすることができ、ノズル部15aの製造原価を低減できる。
さらに、本実施形態では、上述の如く、ノズル部側流量Gnozおよび減圧手段側流量Geが決定されているので、内部熱交換器20において第2冷媒通路に流入した冷媒のエンタルピを充分に減少させることができ、合流部Cにおいて第4冷媒通路17通過冷媒と合流させても、吸引側蒸発器22の冷凍能力を充分に拡大させてサイクル効率を向上できる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、第2冷媒通路14に内部熱交換器20およびキャピラリチューブ121を配置しているが、本実施形態では、図3に示すように、減圧手段一体型内部熱交換器30が配置されている。この減圧手段一体型内部熱交換器30は、冷媒を減圧膨張させる減圧手段の機能および第1分岐部A下流側冷媒と圧縮機11吸入側冷媒とを熱交換をさせて第1分岐部A下流側冷媒のエンタルピを減少させる機能を兼ね備えている。
第1実施形態では、第2冷媒通路14に内部熱交換器20およびキャピラリチューブ121を配置しているが、本実施形態では、図3に示すように、減圧手段一体型内部熱交換器30が配置されている。この減圧手段一体型内部熱交換器30は、冷媒を減圧膨張させる減圧手段の機能および第1分岐部A下流側冷媒と圧縮機11吸入側冷媒とを熱交換をさせて第1分岐部A下流側冷媒のエンタルピを減少させる機能を兼ね備えている。
具体的には、減圧手段一体型内部熱交換器30は、第1分岐部A下流側冷媒が通過する高圧側冷媒流路30aと圧縮機11吸入側冷媒が通過する低圧側冷媒流路30bとを有し、高圧側冷媒流路30aがキャピラリチューブで構成されている。従って、この高圧側冷媒流路30aが本実施形態の減圧手段となる。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
次に、図4のモリエル線図により、本実施形態の作動について説明する。まず、圧縮機11を車両エンジンにより駆動すると、圧縮機11吐出冷媒が放熱器12にて放熱し(図4のa点→b点)、第1分岐部Aにて分流される。
第1分岐部Aから第1冷媒通路13側へ流入した冷媒は、第1実施形態と同様に、エジェクタ15のノズル部15aで減圧膨張され、吸引側蒸発器22下流側冷媒と混合され、ディフューザ部15dにて昇圧され、第2分岐部Bにて分岐される(図4のb点→c点→d点→e点)。
第2分岐部Bから第3冷媒通路16側へ流入した冷媒は、第1実施形態と同様に、流出側蒸発器18にて蒸発し、アキュムレータ19にて気液分離され、分離された気相冷媒が減圧手段一体型内部熱交換器30にて加熱され、圧縮機11に吸入されて再び圧縮される(図4のe点→f点→g点→a点)。
一方、第1分岐部Aから第2冷媒通路14側へ流入した冷媒は、減圧手段一体型内部熱交換器30の高圧側冷媒流路30aにて冷却されながら減圧されて(図4のb点→i’点)、合流部Cへ流入する(図4のi’点→j点)。また、第2分岐部Bから第4冷媒通路17側へ流入した冷媒も合流部Cへ流入する(図4のe点→j点)。
なお、図4のb点→i’点の減圧過程において、i’点近傍で等エンタルピ膨張する理由は、減圧手段一体型内部熱交換器30の高圧側冷媒流路30a通過冷媒が、圧縮機11吸入側の冷媒と同程度の温度まで冷却されて、熱の授受がなくなってしまうからである。
そして、合流部Cにて合流された冷媒は、吸引側蒸発器22にて蒸発し、冷媒吸引口15bからエジェクタ15内へ吸引されていく(図4のj点→k点→d点)。
本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルは、以上の如く作動するので、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態では、減圧手段一体型内部熱交換器30を採用しているので、図4に示すように、高圧側冷媒流路30aを通過する冷媒の状態を気液二相状態にできる。
その結果、減圧過程(図4のb点→i’点)の冷媒の大幅な密度変化を抑制できるので、高圧側冷媒流路30a(キャピラリチューブ)の減圧能力および流量制御能力を安定させることができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1実施形態に対して、図5に示すように、合流部Cを三方弁31によって構成している。
本実施形態では、第1実施形態に対して、図5に示すように、合流部Cを三方弁31によって構成している。
この三方弁31は、第2冷媒通路14を介して流入する冷媒および第4冷媒通路17を介して流入する冷媒のうち少なくとも一方を下流側(吸引側蒸発器22側)へ流出させる流路切替手段である。さらに、本実施形態では、電気式の三方弁を採用しており、図示しない制御装置によって切替制御される。その他の構成は第1実施形態と同様である。
従って、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの作動時に、制御装置が、第2冷媒通路14を介して流入する冷媒および第4冷媒通路17を介して流入する冷媒の双方を三方弁31の下流側に流出させるように三方弁31を切り替えれば、第1実施形態と同様に、エジェクタ15の上流側の第1分岐部Aおよび下流側の第2分岐部Bで同時に冷媒の流れを分岐する冷媒流路で作動させることができる(以下、同時分岐運転モードという。)。
また、第2冷媒通路14を介して流入する冷媒のみを下流側に流出させるように三方弁31を切り替えれば、第1分岐部Aのみで冷媒の流れを分岐する冷媒流路で作動させることができ(以下、高圧分岐運転モードという。)、吸引側蒸発器22の冷凍能力を拡大してサイクル効率を向上できる。
さらに、第4冷媒通路17を介して流入する冷媒のみを下流側に流出させるように三方弁31を切り替えれば、第2分岐部Bのみで冷媒の流れを分岐する冷媒流路で作動させることができ(以下、低圧分岐運転モードという。)、ノズル部側流量Gnozを増加させることができる。その結果、エジェクタ15の回収エネルギー量を増加させてサイクル効率を向上できる。
つまり、エジェクタ式冷凍サイクル10を作動させる際に、いずれかの運転モードのうち最も高いサイクル効率を発揮できる運転モードに切り替えることで、常に高いサイクル効率を発揮させることができる。
例えば、通常運転時には同時分岐モードで作動させ、通常運転時に対して吐出流量Gnが増加する高負荷運転時には高圧分岐モードで作動させ、通常運転時に対して吐出流量Gnが低下する低負荷運転時には低圧分岐モードで作動させるように切り替えてもよい。
また、三方弁31が、下流側に流出させる冷媒のうち、第2冷媒通路14を介して流入する冷媒の割合および第4冷媒通路17を介して流入する冷媒の割合を連続的変化させるようになっていてもよい。
これによれば、同時分岐モードの作動でありながら、吸引側蒸発器22の冷凍能力拡大によるサイクル効率向上効果およびエジェクタ15の回収エネルギー量増加によるサイクル効率向上効果の度合いを変化させて、高いサイクル効率を発揮させることができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、第1実施形態に対して、図6に示すように、第2分岐部Bを三方弁32によって構成している。この三方弁32の基本的構成は、第3実施形態の三方弁31と同様である。つまり、三方弁32はエジェクタ15流出冷媒を第3冷媒通路16(流出側蒸発器18)側および第4冷媒通路17(吸引側蒸発器22)側のうち少なくとも一方に流出させる流路切替手段である。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
本実施形態では、第1実施形態に対して、図6に示すように、第2分岐部Bを三方弁32によって構成している。この三方弁32の基本的構成は、第3実施形態の三方弁31と同様である。つまり、三方弁32はエジェクタ15流出冷媒を第3冷媒通路16(流出側蒸発器18)側および第4冷媒通路17(吸引側蒸発器22)側のうち少なくとも一方に流出させる流路切替手段である。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
従って、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの作動時に、制御装置が、エジェクタ15下流側冷媒を第3冷媒通路16側および第4冷媒通路17側の双方に流出させるように三方弁32を切り替えれば、上述の同時分岐運転モードで作動できる。
また、エジェクタ15下流側冷媒を第3冷媒通路16側のみに流出させるように三方弁32を切り替えれば、上述の高圧分岐モードで作動できる。
(第5実施形態)
本実施形態では、第1実施形態に対して、図7に示すように、第2冷媒通路14のうちキャピラリチューブ21と合流部Cとを接続する通路14cを開閉する第1開閉弁33および第4冷媒通路17を開閉する第2開閉弁34によって流路切替手段を構成している。第1、第2開閉弁33、34は、電磁弁で構成されており、図示しない制御装置によって切替制御される。その他の構成は第1実施形態と同様である。
本実施形態では、第1実施形態に対して、図7に示すように、第2冷媒通路14のうちキャピラリチューブ21と合流部Cとを接続する通路14cを開閉する第1開閉弁33および第4冷媒通路17を開閉する第2開閉弁34によって流路切替手段を構成している。第1、第2開閉弁33、34は、電磁弁で構成されており、図示しない制御装置によって切替制御される。その他の構成は第1実施形態と同様である。
従って、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの作動時に、制御装置が、第1、第2開閉弁33、34を開弁状態とすれば、同時分岐モードで作動できる。また、第1開閉弁33のみを開弁状態とすれば、高圧分岐モードで作動でき、さらに、第2開閉弁34のみを開弁状態とすれば、低圧分岐モードで作動できる。
その結果、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第1、第2開閉弁33、34として冷媒通路面積を変更可能なリニアソレノイド弁を採用すれば、同時分岐モードの作動でありながら、吸引側蒸発器22の冷凍能力拡大によるサイクル効率向上効果およびエジェクタ15の回収エネルギー量増加によるサイクル効率向上効果の度合いを変化させて、高いサイクル効率を発揮させることができる。
(第6実施形態)
本実施形態では、第5実施形態に対して、図8に示すように、第1開閉弁33のみを設けたものである。その他の構成は第5実施形態と同様である
従って、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの作動時に、制御装置が、第1開閉弁33を開弁状態とすれば、同時分岐モードで作動できる。また、第1開閉弁33を閉弁状態とすれば、低圧分岐モードで作動できる。
本実施形態では、第5実施形態に対して、図8に示すように、第1開閉弁33のみを設けたものである。その他の構成は第5実施形態と同様である
従って、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの作動時に、制御装置が、第1開閉弁33を開弁状態とすれば、同時分岐モードで作動できる。また、第1開閉弁33を閉弁状態とすれば、低圧分岐モードで作動できる。
(第7実施形態)
本実施形態では、第5実施形態に対して、図9に示すように、第2開閉弁34のみを設けたものである。その他の構成は第5実施形態と同様である
従って、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの作動時に、制御装置が、第2開閉弁34を開弁状態とすれば、同時分岐モードで作動できる。また、第2開閉弁34を閉じ弁状態とすれば、高圧分岐モードで作動できる。
本実施形態では、第5実施形態に対して、図9に示すように、第2開閉弁34のみを設けたものである。その他の構成は第5実施形態と同様である
従って、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクルの作動時に、制御装置が、第2開閉弁34を開弁状態とすれば、同時分岐モードで作動できる。また、第2開閉弁34を閉じ弁状態とすれば、高圧分岐モードで作動できる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の実施形態では、流出側蒸発器18の下流側にアキュムレータ19を配置しているが、エジェクタ15のディフューザ部15dの下流側にアキュムレータを配置してもよい。この場合、アキュムレータ19の液相冷媒貯留部に第2分岐部Bを形成してもよい。
さらに、アキュムレータ19を廃止して、放熱器12の下流側あるいは第1分岐部Aの下流側に余剰冷媒を蓄えるレシーバを設けて、レシーバの液相冷媒貯留部に第1分岐部Aを形成してもよい。この場合、例えば、第1冷媒通路13に周知の温度式あるいは電気式の膨張弁を配置して、この膨張弁によって圧縮機11吸入冷媒の過熱度が予め定めた値となるようにしてもよい。
(2)上述の実施形態では、流出側蒸発器18および吸引側蒸発器22によって同一の冷却対象空間を冷却しているが、双方の蒸発器18、22によって異なる冷却対象空間を冷却してもよい。また、流出側蒸発器18を廃止して吸引側蒸発器22のみで冷却するようにしてもよい。
さらに、放熱器12または第1分岐部Aの下流側から圧縮機11吸入側を接続する分岐配管を設け、この分岐配管に絞り機構および分岐通路蒸発器を配置してもよい。これによれば、流出側蒸発器18および吸引側蒸発器22に加えて、分岐通路蒸発器によっても冷凍能力を発揮できる。
(3)上述の実施形態では、エンタルピ低下手段として内部熱交換器20を採用しているが、エンタルピ低下手段はこれに限定されない。例えば、第2冷媒通路14へ流入した冷媒と車室外空気とを熱交換させる熱交換器を採用してもよい。
(4)上述の実施形態では、第2分岐部Bおよび合流部CをY字型の三方継手にて構成しているが、T字型の三方継手によって構成してもよい。
この場合は、第2分岐部Bでは、エジェクタ15から第2分岐部Bへ流入する冷媒の流れ方向と第2分岐部Bから第4冷媒通路17へ流入する冷媒の流れ方向が同一方向となるようにし、さらに、合流部Cでは、第4冷媒通路17から合流部Cへ流入する冷媒の流れ方向と合流部Cから吸引側蒸発器22へ流入する冷媒の流れ方向が同一方向となるようにすればよい。
これにより、上述の各実施形態と同様に、吸引側蒸発器22へ冷媒を流入させる際に、エジェクタ15下流側冷媒の動圧をも作用させることができるので、吸引側蒸発器22へ冷媒を確実に流入させることができる。
(5)上述の第2実施形態のサイクル構成に対して、第3〜7実施形態で説明した流路切替機能を設けてもよい。さらに、上述の第5、6実施形態では、第2冷媒通路14のうち、キャピラリチューブ21と合流部Cとを接続する通路14cに第1開閉弁33を配置しているが、第1開閉弁33は、第2冷媒通路14のいずれの箇所に配置してもよい。
(6)上述の実施形態では、本発明のエジェクタ式冷凍サイクル10を車両用空調装置適用した例を説明しているが、本発明の適用はこれに限定されない。例えば、業務用冷蔵冷凍装置、家庭用冷蔵庫、自動販売機用冷却装置、冷蔵機能付きショーケース等に適用してもよい。また、冷媒としてHC系冷媒を採用してもよい。
(7)上述の実施形態では、放熱器12を冷媒と外気とを熱交換させる室外側熱交換器とし、流出側蒸発器18、吸引側蒸発器22を室内側熱交換器として車室内の冷却用に適用しているが、流出側蒸発器18、吸引側蒸発器22を外気等の熱源から吸熱する室外側熱交換器として構成し、放熱器12を空気あるいは水等の被加熱流体を加熱する室内側熱交換器として構成するヒートポンプサイクルに本発明を適用してもよい。
11…圧縮機、12…放熱器、13…第1冷媒通路、14、14c…第2冷媒通路、
15…エジェクタ、15a…ノズル部、15b…冷媒吸引口、
16…第3冷媒通路、17…第4冷媒通路、18…流出側蒸発器、
20…内部熱交換器、21…キャピラリチューブ、22…吸引側蒸発器、
31…三方弁、33…第1開閉弁、34…第2開閉弁、
A…第1分岐部、B…第2分岐部、C…合流部。
15…エジェクタ、15a…ノズル部、15b…冷媒吸引口、
16…第3冷媒通路、17…第4冷媒通路、18…流出側蒸発器、
20…内部熱交換器、21…キャピラリチューブ、22…吸引側蒸発器、
31…三方弁、33…第1開閉弁、34…第2開閉弁、
A…第1分岐部、B…第2分岐部、C…合流部。
Claims (9)
- 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(11)と、
前記圧縮機(11)から吐出された高温高圧冷媒を放熱させる放熱器(12)と、
前記放熱器(12)下流側冷媒の流れを分岐する第1分岐部(A)と、
前記第1分岐部(A)で分岐された一方の冷媒を減圧膨張させるノズル部(15a)から噴射する高速度の冷媒流によって冷媒を冷媒吸引口(15b)から吸引するエジェクタ(15)と、
前記第1分岐部(A)で分岐された他方の冷媒を減圧膨張させる減圧手段(21)と、
前記エジェクタ(15)から流出した冷媒の流れを分岐する第2分岐部(B)と、
前記第2分岐部(B)で分岐された一方の冷媒を前記圧縮機(11)吸入側へ導く流出冷媒通路(16)と、
前記第2分岐部(B)で分岐された他方の冷媒と前記減圧手段(21)下流側冷媒とを合流させる合流部(C)と、
前記合流部(C)下流側冷媒を蒸発させて前記冷媒吸引口(15b)上流側へ流出する吸引側蒸発器(22)とを備えることを特徴とするエジェクタ式冷凍サイクル。 - 前記流出冷媒通路(16)に配置されて、前記第2分岐部(B)で分岐された一方の冷媒を蒸発させる流出側蒸発器(18)を備えることを特徴とする請求項1に記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
- 前記第1分岐部(A)では、前記第1分岐部(A)から前記ノズル部(15a)側へ流入する冷媒流量(Gnoz)が前記第1分岐部(A)から前記減圧手段(21)側へ流入する冷媒流量(Ge)に対して多くなるように冷媒が分岐されていることを特徴とする請求項1または2に記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
- 前記第1分岐部(A)から前記減圧手段(21)側へ流入する冷媒のエンタルピを減少させるエンタルピ減少手段(20)を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
- 前記エンタルピ減少手段は、前記第1分岐部(A)から前記減圧手段(21)へ流入する冷媒と前記圧縮機(11)に吸入される冷媒とを熱交換させる内部熱交換器(20)であることを特徴とする請求項4に記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
- 前記合流部(C)は、前記第2分岐部(B)で分岐された他方の冷媒および前記減圧手段(21)下流側冷媒のうち少なくとも一方を前記合流部(C)下流側へ流出させる流路切替手段(31)によって構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
- 前記流路切替手段は、三方弁(31)であることを特徴とする請求項6に記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
- 前記第2分岐部(B)は、前記流出冷媒通路(16)側と前記合流部(C)側のうち少なくとも一方に冷媒を流出させる流路切替手段(32)によって構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
- 前記第2分岐部(B)から前記合流部(C)に至る冷媒通路(17)および前記減圧手段(21)から前記合流部(C)に至る冷媒通路(14c)のうち少なくとも一方には、冷媒通路(17、14c)を開閉する開閉弁(33、34)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
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KR101624173B1 (ko) * | 2014-04-17 | 2016-05-26 | 주식회사 한국공조기술개발 | 실외기의 응축열을 재활용하여 항온항습 및 제습기능을 겸비한 항온항습장치에서 제습효율을 높인 제습장치 |
-
2007
- 2007-04-10 JP JP2007102512A patent/JP2008261512A/ja not_active Withdrawn
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