JP4400522B2 - エジェクタ式冷凍サイクル - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒減圧手段の役割および冷媒循環手段の役割を果たすエジェクタと、複数の蒸発器とを有するエジェクタ式冷凍サイクルに関するもので、例えば、車両用空調装置、あるいは車載の荷物を冷凍、冷蔵する車両用冷凍装置等に適用して有効である。
従来、この種のエジェクタ式冷凍サイクルは特許文献1等にて知られている。この特許文献1では、冷媒減圧手段および冷媒循環手段の役割を果たすエジェクタの下流側に第1蒸発器を配置し、この第1蒸発器の下流側に気液分離器を配置し、そして、気液分離器の液冷媒出口側とエジェクタの冷媒吸引口との間に第2蒸発器を配置したエジェクタ式冷凍サイクルが開示されている。
また、第1蒸発器および第2蒸発器により別々の空間、または第1、第2蒸発器により同一の空間から吸熱(冷却)作用を発揮することができる。そして、第1、第2蒸発器にて室内の冷房を行ってもよい旨の記載もある(特許文献1の段落0192参照)。
特許第3322263号公報
ところで、特許文献1には第1、第2蒸発器にて室内の冷房を行う際における具体的な蒸発器構成が何ら開示されていない。
そこで、本発明者らは、先に、特願2005−37645号にてエジェクタ下流側蒸発器とエジェクタ吸引側蒸発器とを一体化して、搭載性の向上を図ったエジェクタ式冷凍サイクルを提案している。しかし、この先願では、この一体化した2つの蒸発器により特定の1つの空間を冷却するサイクル構成を提案しているだけであり、サイクル冷却機能の多様化が実現されていない。
本発明は、上記点に鑑み、エジェクタ下流側蒸発器とエジェクタ吸引側蒸発器とを組み合わせるエジェクタ式冷凍サイクルにおいて、蒸発器部分の構成の簡素化とサイクル冷却機能の多様化とを実現することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためなされたもので、エジェクタ(14)の下流側に接続される第1蒸発器(15)と、
エジェクタ(14)の冷媒吸引口(14b)に接続される第2蒸発器(18)と、
エジェクタ(14)の上流側で分岐された冷媒を減圧後に蒸発させる第3蒸発器(25)とを備え、
第1蒸発器(15)および第2蒸発器(18)は1つの蒸発器ユニット(19)として一体に構成され、
蒸発器ユニット(19)により第1の冷却対象空間(22)を冷却し、第3蒸発器(25)により第2の冷却対象空間(27)を冷却することを第1の特徴としている。
これによると、第1、第2蒸発器(15、18)を1つの蒸発器ユニット(19)として一体化しているから、第1、第2蒸発器(15、18)を小型簡潔な構成にまとめることができるとともに、蒸発器ユニット(19)と、これとは別に設けた第3蒸発器(25)とによりそれぞれ別の冷却対象空間(22、27)を独立に冷却でき、サイクル冷却機能の多様化を実現できる。
本発明では、上記第1の特徴において、具体的には、第3蒸発器(25)の出口を第2蒸発器(18)の出口側に接続すればよい。
これによると、第2蒸発器(18)の出口冷媒および第3蒸発器(25)の出口冷媒を両方ともエジェクタ(14)の冷媒吸引口(14b)に吸引するから、第3蒸発器(25)の冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)を第2蒸発器(18)と同等にすることができ、第1蒸発器(15)の冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)よりも低くすることができる。
よって、第3蒸発器(25)は第1蒸発器(15)よりも低い温度帯で冷却能力を発揮できる。
また、本発明では、上記第1の特徴において、具体的には、第3蒸発器(25)の出口を第2蒸発器(18)の入口側に接続してもよい。これによっても、第3蒸発器(25)は第1蒸発器(15)よりも低い温度帯で冷却能力を発揮できる。
また、本発明では、上記第1の特徴において、具体的には、第3蒸発器(25)の出口を第1蒸発器(15)の出口側に接続してもよい。これによると、第3蒸発器(25)は第1蒸発器(15)と同等の温度帯で冷却能力を発揮する。
また、本発明では、上記第1の特徴において、具体的には、エジェクタ(14)の上流側で分岐されエジェクタ(14)の冷媒吸引口(14b)に接続される分岐通路(16)を有し、
この分岐通路(16)に絞り機構(17)を設け、この絞り機構(17)の下流側に第2蒸発器(18)を設けるようにしてよい。
また、本発明では、上記のごとく分岐通路(16)に絞り機構(17)および第2蒸発器(18)を設ける場合に、蒸発器ユニット(19)にエジェクタ(14)、分岐通路(16)および絞り機構(17)を一体に組み付けるようにしてもよい。
これによれば、蒸発器ユニット(19)は、第1、第2蒸発器(15、18)の他にエジェクタ(14)、分岐通路(16)および絞り機構(17)を含む一体化ユニットとして構成されるから、これら多数の部品を含む蒸発器ユニット(19)を車両等に対して一度の作業で容易に搭載できる利点が大である。
また、本発明では、上記第1の特徴において、具体的には、第1蒸発器(15)の出口側に冷媒の気液を分離する気液分離器(30)が設けられ、
気液分離器(30)の気相冷媒出口(30a)は圧縮機(11)の吸入側に接続され、
気液分離器(30)の液相冷媒出口(30b)は分岐通路(16a)により冷媒吸引口(14b)に接続され、
この分岐通路(16a)に第2蒸発器(18)を設けるようにしてもよい。
次に、本発明では、ノズル部(14a、140a)から噴出する高速度の冷媒流により冷媒吸引口(14b、140b)から冷媒を吸引する第1エジェクタ(14)および第2エジェクタ(140)と、
第1エジェクタ(14)の下流側に接続される第1蒸発器(15)と、
第1エジェクタ(14)の冷媒吸引口(14b)に接続される第2蒸発器(18)と、
第1エジェクタ(14)および第2エジェクタ(140)の上流側で分岐された冷媒を減圧後に蒸発させる第3蒸発器(25)とを備え、
第3蒸発器(25)の出口側は第2エジェクタ(140)の冷媒吸引口(140b)に接続され、
第1蒸発器(15)および第2蒸発器(18)は1つの蒸発器ユニット(19)として一体に構成され、
蒸発器ユニット(19)により第1の冷却対象空間(22)を冷却し、
第3蒸発器(25)により第2の冷却対象空間(27)を冷却することを第2の特徴としている。
これによっても、第1、第2蒸発器(15、18)を一体化した蒸発器ユニット(19)と、これとは別に設けた第3蒸発器(25)とを具備しているから、第1の特徴と同様の作用効果を発揮できる。
更に、蒸発器ユニット(19)専用の第1エジェクタ(14)と、第3蒸発器(25)専用の第2エジェクタ(140)とを設けているから、第1、第2蒸発器(15、18)側の冷媒流量調整と、第3蒸発器(25)側の冷媒流量調整とをそれぞれ専用のエジェクタで適切に行うことができ、蒸発器ユニット(19)および第3蒸発器(25)の双方で高い冷却性能を発揮できる。
本発明では、上記第2の特徴において、具体的には、第2エジェクタ(140)の出口は第1蒸発器(15)の入口側に接続すればよい。
これによると、第2エジェクタ(140)の出口冷媒に含まれる液相冷媒を第1蒸発器(15)にて蒸発させることができる。
また、本発明では、上記第2の特徴において、具体的には、第2エジェクタ(140)の出口を第1蒸発器(15)の出口側に接続してもよい。
また、本発明では、上記第1、第2の特徴において、具体的には、第1蒸発器(15)の出口側に冷媒の気液を分離する気液分離器(30)を設け、
気液分離器(30)の気相冷媒出口(30a)を圧縮機(11)の吸入側に接続するようにしてよい。
また、本発明では、上記第1、第2の特徴において、具体的には、第1蒸発器(15)および第2蒸発器(18)をろう付けにより一体に接合すればよい。
なお、上記各手段および特許請求の範囲に記載の各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態によるエジェクタ式冷凍サイクル10を車両用冷凍サイクル装置に適用した例を示す。本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10において、冷媒を吸入圧縮する圧縮機11は、プーリ12、ベルト等を介して図示しない車両走行用エンジンにより回転駆動される。
この圧縮機11としては、吐出容量の変化により冷媒吐出能力を調整できる可変容量型圧縮機、あるいは電磁クラッチの断続により圧縮機作動の稼働率を変化させて冷媒吐出能力を調整する固定容量型圧縮機のいずれを使用してもよい。また、圧縮機11として電動圧縮機を使用すれば、電動モータの回転数調整により冷媒吐出能力を調整できる。
この圧縮機11の冷媒吐出側には放熱器13が配置されている。放熱器13は圧縮機12から吐出された高圧冷媒と図示しない冷却ファンにより送風される外気(車室外空気)との間で熱交換を行って高圧冷媒を冷却する。
ここで、エジェクタ式冷凍サイクル10の冷媒として、通常のフロン系冷媒を用いる場合は、高圧圧力が臨界圧力を超えない亜臨界サイクルとなるので、放熱器13は冷媒を凝縮する凝縮器として作用する。一方、冷媒として二酸化炭素(CO2)のように高圧圧力が臨界圧力を超える冷媒を用いる場合はエジェクタ式冷凍サイクル10が超臨界サイクルとなるので、冷媒は超臨界状態のまま放熱するだけで、凝縮しない。本実施形態では、以下、放熱器13が凝縮器として作用する亜臨界サイクルに例をとって説明する。
放熱器13よりもさらに冷媒流れ下流側部位には、エジェクタ14が配置されている。このエジェクタ14は冷媒を減圧する減圧手段であるとともに、高速で噴出する冷媒流の吸引作用によって冷媒の循環を行う冷媒循環手段(運動量輸送式ポンプ)でもある。
エジェクタ14には、放熱器13から流入する高圧冷媒の通路面積を小さく絞って、高圧冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル部14aと、ノズル部14aの冷媒噴出口と連通するように配置され、後述する第2蒸発器18からの気相冷媒を吸引する冷媒吸引口14bが備えられている。
さらに、ノズル部14aおよび冷媒吸引口14bの下流側部位には、ノズル部14aから噴出する高速度の冷媒流と冷媒吸引口14bの吸引冷媒とを混合する混合部14cが設けられている。そして、混合部14cの下流側に昇圧部をなすディフューザ部14dが配置されている。このディフューザ部14dは冷媒の通路面積を徐々に大きくする形状に形成されており、冷媒流れを減速して冷媒圧力を上昇させる作用、つまり、冷媒の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する作用を果たす。
エジェクタ14のディフューザ部14dの下流側に第1蒸発器15が接続され、この第1蒸発器15の冷媒流れ下流側は圧縮機11の吸入側に接続される。
一方、エジェクタ14の上流部(放熱器13とエジェクタ14との間の中間部位)から第1分岐通路16が分岐され、この第1分岐通路16の下流側はエジェクタ14の冷媒吸引口14bに接続される。Zは第1分岐通路16の分岐点を示す。
この第1分岐通路16には絞り機構17が配置され、この絞り機構17よりも下流側部位には第2蒸発器18が配置されている。絞り機構17は第2蒸発器18への冷媒流量の調節作用をなす減圧手段であって、具体的にはキャピラリチューブやオリフィスのような固定絞りで構成できる。また、電動アクチュエータにより弁開度(通路絞り開度)が調整可能になっている電気制御弁を絞り機構17として用いてもよい。
本実施形態では、2つの蒸発器15、18を一体構造に組み付けて、2つの蒸発器15、18を1つの蒸発器ユニット19として一体に構成している。ここで、2つの蒸発器15、18を一体化する組み付け構造の具体例は種々考えられるが、2つの蒸発器15、18をろう付けにて一体化する構造が生産性向上の観点から好ましい。
すなわち、2つの蒸発器15、18の冷媒通路を構成する扁平状のチューブ(図示せず)、このチューブと交互に積層されるコルゲートフィン(図示せず)、多数のチューブへの冷媒の分配あるいは多数のチューブからの冷媒の集合を行うタンク部(図示せず)等の部品をアルミニウム等の金属で成形し、2つの蒸発器15、18のこれらの各部品を所定の構造に仮組み付けし、この仮組み付け体を加熱炉内に搬入して、2つの蒸発器15、18の各部品をろう付けにて一体に接合すればよい。
2つの蒸発器15、18を一体化した蒸発器ユニット19は、車両用空調装置の室内ユニットケース20内に収納するようになっている。そして、ケース20内に構成される空気通路に電動送風機21により空気(被冷却空気)を矢印Aのごとく送風し、この送風空気を2つの蒸発器15、18で冷却するようなっている。
2つの蒸発器15、18で冷却された冷風を共通の冷却対象空間、具体的には、車室内空間22に送り込み、これにより、2つの蒸発器15、18にて車室内空間22を冷房するようになっている。ここで、2つの蒸発器15、18のうち、エジェクタ14下流側の流路に接続される第1蒸発器15を空気流れAの上流側に配置し、エジェクタ14の冷媒吸引口14bに接続される第2蒸発器18を空気流れAの下流側に配置している。
一方、第2分岐通路23が第1分岐通路16と同様にエジェクタ14の上流部(放熱器13とエジェクタ14との間の中間部位)から分岐され、この第2分岐通路23の下流側は第2蒸発器18の出口側に接続される。従って、第1、第2分岐通路16、23の下流側はいずれもエジェクタ14の冷媒吸引口14bに接続される。
第2分岐通路23にも絞り機構24が配置され、この絞り機構24よりも下流側部位に第3蒸発器25が配置されている。絞り機構24は第3蒸発器25への冷媒流量の調節作用をなす減圧手段であって、具体的にはキャピラリチューブやオリフィスのような固定絞りで構成できる。また、電動アクチュエータにより弁開度(通路絞り開度)が調整可能になっている電気制御弁を絞り機構24として用いてもよい。
ここで、第3蒸発器25は車室内に搭載される車載冷蔵庫26内に配置され、車載冷蔵庫26の庫内空間27を第3蒸発器25にて冷却するようになっている。具体的には、車載冷蔵庫26内には庫内空気を第3蒸発器25に送風する電動送風機28が配置され、この電動送風機28の送風空気が第3蒸発器25にて冷却され、その冷風が庫内空間27へ吹き出すようになっている。
次に、第1実施形態の作動を説明する。圧縮機11を車両エンジンにより駆動すると、圧縮機11で圧縮され吐出された高温高圧状態の気相冷媒は放熱器13に流入する。放熱器13では高温の冷媒が外気により冷却されて凝縮する。放熱器13から流出した高圧液相冷媒は、分岐点Zにてエジェクタ14に向かう冷媒流れと、第1、第2分岐通路16、23に向かう冷媒流れとに分流する。
エジェクタ14に流入した冷媒流れはノズル部14aで減圧され膨張する。従って、ノズル部14aで冷媒の圧力エネルギーが速度エネルギーに変換され、このノズル部14aの噴出口から冷媒は高速度となって噴出する。この際の冷媒圧力低下により、冷媒吸引口14bから第1分岐通路16の第2蒸発器18通過後の冷媒(気相冷媒)および第2分岐通路23の第3蒸発器25通過後の冷媒(気相冷媒)を吸引する。
ノズル部14aから噴出した冷媒と冷媒吸引口14bに吸引された冷媒は、ノズル部14a下流側の混合部14cで混合してディフューザ部14dに流入する。このディフューザ部14dでは通路面積の拡大により、冷媒の速度(膨張)エネルギーが圧力エネルギーに変換されるため、冷媒の圧力が上昇する。
そして、エジェクタ14のディフューザ部14dから流出した冷媒は第1蒸発器15に流入する。第1蒸発器15では、低温の低圧冷媒が矢印A方向の送風空気から吸熱して蒸発する。この蒸発後の気相冷媒は、圧縮機11に吸入され、再び圧縮される。
一方、第1分岐通路16に流入した冷媒流れは絞り機構17で減圧されて低圧冷媒となり、この低圧冷媒が第2蒸発器18に流入する。第2蒸発器18では、低圧冷媒が矢印A方向の送風空気から吸熱して蒸発する。この蒸発後の気相冷媒は冷媒吸引口14bからエジェクタ14内に吸引される。
また、第2分岐通路23に流入した冷媒流れは絞り機構24で減圧されて低圧冷媒となり、この低圧冷媒が第3蒸発器25に流入する。第3蒸発器25では、低圧冷媒が車載冷蔵庫26内の庫内空気から吸熱して蒸発する。この蒸発後の気相冷媒は冷媒吸引口14bからエジェクタ14内に吸引される。
以上のごとく、本実施形態によると、エジェクタ14のディフューザ部14dの下流側冷媒を第1蒸発器15に供給するととともに、第1分岐通路16側の冷媒を絞り機構17を通して第2蒸発器18にも供給できるので、第1、第2蒸発器15、18で同時に冷却作用を発揮できる。そのため、第1、第2蒸発器15、18の両方で冷却された冷風を冷却対象空間をなす車室内空間22に吹き出して、車室内空間22を冷房できる。
その際に、第1蒸発器15の冷媒蒸発圧力はディフューザ部14dで昇圧した後の圧力であり、一方、第2蒸発器18の出口側はエジェクタ14の冷媒吸引口14bに接続されているから、ノズル部14aでの減圧直後の最も低い圧力を第2蒸発器18に作用させることができる。
これにより、第1蒸発器15の冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)よりも第2蒸発器18の冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)を低くすることができる。そして、送風空気の流れ方向Aに対して冷媒蒸発温度が高い第1蒸発器15を上流側に配置し、冷媒蒸発温度が低い第2蒸発器18を下流側に配置しているから、第1蒸発器15における冷媒蒸発温度と送風空気との温度差および第2蒸発器18における冷媒蒸発温度と送風空気との温度差を両方とも確保できる。
このため、第1、第2蒸発器15、18の冷却性能を両方とも有効に発揮できる。従って、共通の冷却対象空間である車室内空間22に対する冷房性能を第1、第2蒸発器15、18の組み合わせにて効果的に発揮できる。
しかも、第1、第2蒸発器15、18を一体化して1つの蒸発器ユニット19を構成しているから、第1、第2蒸発器15、18を小型簡潔な1ユニット構造にまとめることができるとともに、ユニットケース20内への組み付け作業も1つの蒸発器ユニット19として一度に簡単に行うことができる。
一方、第2分岐通路23に設けた第3蒸発器25にて車載冷蔵庫26の庫内空間27を冷却できるから、車載冷蔵庫26内という別の冷却対象空間を第3蒸発器25にて独立に冷却できる。
ここで、第2分岐通路23の第3蒸発器25を第1分岐通路16の第2蒸発器18の出口部に接続しているから、第3蒸発器25における冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)を第2蒸発器18の冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)と同等に設定できる。
従って、蒸発器ユニット19全体の冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)の平均値よりも第3蒸発器25における冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)を低くすることができる。それ故、第3蒸発器25は車載冷蔵庫26内をより低温側に冷却できる。
ところで、サイクル熱負荷が小さい条件では、サイクルの高低圧差が小さくなって、エジェクタ14の入力が小さくなるので、エジェクタ14の冷媒吸引能力の低下が起きる。
しかし、本実施形態によると、エジェクタ14の上流部で高圧冷媒を分岐し、この分岐冷媒を第1、第2分岐通路16、23を通して冷媒吸引口14bに吸引させるから、第1、第2分岐通路16、23がエジェクタ14に対して並列的な接続関係となる。
このため、第1、第2分岐通路16、23にエジェクタ14の冷媒吸引能力だけでなく、圧縮機11の冷媒吸入、吐出能力をも利用して冷媒を供給できる。これにより、エジェクタ14の入力低下→エジェクタ14の冷媒吸引能力の低下という現象が発生しても、第2蒸発器18側の冷媒流量および第3蒸発器25側の冷媒流量の減少度合いを小さくできる。よって、低熱負荷条件でも、第2蒸発器18および第3蒸発器25の冷却性能を確保しやすい。
また、第2蒸発器18側の冷媒流量および第3蒸発器25側の冷媒流量をエジェクタ14の機能に依存することなく、絞り機構17、24にて独立に調整できる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、第3蒸発器25の出口を第2蒸発器18の出口側に接続しているが、第2実施形態では、図2に示すように、第3蒸発器25の出口を第2蒸発器18の入口側に接続している。
第2実施形態においても、第3蒸発器25の出口側は第2蒸発器18を介して冷媒吸引口14bに接続されるので、第3蒸発器25における冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)を第1蒸発器15より低くすることができる。
(第3実施形態)
第1実施形態では、第3蒸発器25の出口を第2蒸発器18の出口側に接続しているが、第3実施形態では、図3に示すように、第3蒸発器25の出口を第1蒸発器15の出口側に接続している。
第3実施形態によると、第1蒸発器15と第3蒸発器25の出口部が合流して圧縮機11の吸入側に接続されるので、第1蒸発器15と第3蒸発器25の冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)が同等になる。従って、第3蒸発器25による冷蔵庫26内の冷却温度が第1、第2実施形態よりも上昇することになるが、第3蒸発器25によって冷蔵庫26内を独立に冷却できる。
(第4実施形態)
第1実施形態では、第1蒸発器15の出口側を圧縮機11の吸入側に直接接続しているが、第4実施形態では、図4に示すように、第1蒸発器15の出口側に気液分離器30を設け、気液分離器30の上部に気相冷媒出口部30aを設け、この気相冷媒出口部30aを圧縮機11の吸入側に接続している。気液分離器30にて第1蒸発器15の出口側冷媒の気液を分離して、液相冷媒を気液分離器30内に溜め、気相冷媒を圧縮機11に吸入させる。これにより、圧縮機11への液冷媒戻りを確実に防止できる。
なお、気液分離器30には液冷媒中に含まれる潤滑オイルを圧縮機11に戻すための周知のオイル戻し通路(図示せず)が備えられている。
第4実施形態の気液分離器30は、第2、第3実施形態のサイクル構成においても同様に設けることができる。第3実施形態では、第1蒸発器15と第3蒸発器25の出口合流部と圧縮機11の吸入側との間に気液分離器30を配置すればよい。
(第5実施形態)
第1実施形態では、第1分岐通路16をエジェクタ14の上流側で分岐して第1分岐通路16の下流側を冷媒吸引口14bに接続しているが、第5実施形態では、図5に示すように、第1蒸発器15の出口側に気液分離器30を設け、この気液分離器30の底部側に液相冷媒出口部30bを設け、この液相冷媒出口部30bと冷媒吸引口14bとの間を接続する通路を第1分岐通路16aとして設けている。
この第1分岐通路16aの上流側に絞り機構17を配置し、この絞り機構17の下流側に第2蒸発器18を配置している。気液分離器30の気相冷媒出口部30aを圧縮機11の吸入側に接続している。
第5実施形態において、第1、第2蒸発器15、18を一体化して1つの蒸発器ユニット19を構成している点、第3蒸発器25の出口を第2蒸発器18の出口側に接続している点等は第1実施形態と同じである。
(第6実施形態)
第1実施形態では、第1、第2蒸発器15、18のみを一体化して1つの蒸発器ユニット19を構成しているが、第6実施形態では、図6に示すように、第1、第2蒸発器15、18の他にエジェクタ14、第1分岐通路16および絞り機構17を更に一体化して、1つの蒸発器ユニット19を構成している。
すなわち、第6実施形態による蒸発器ユニット19は、第1、第2蒸発器15、18をろう付け等により一体化し、この第1、第2蒸発器15、18にエジェクタ14、第1分岐通路16および絞り機構17を更に一体に組み付け、これら機器(14〜18)を1つの組み付け体として構成している。
このため、蒸発器ユニット19の内部に分岐点Zを内蔵することができるので、蒸発器ユニット19全体として1つの冷媒入口31aを設けだけでよい。同様に、冷媒出口31bも蒸発器ユニット19全体として1つ設けだけでよい。それ故、蒸発器ユニット19全体として、外部冷媒配管に対する接続作業を冷媒入口31aと冷媒出口31bのみで行うだけでよく、配管接続作業を簡素化できる。
なお、第6実施形態では、発器ユニット19の内部に分岐点Zが内蔵されるので、第2分岐通路23専用の分岐点Z1を設定することになる。
(第7実施形態)
第1実施形態では、第2蒸発器15の出口冷媒および第3蒸発器25の出口冷媒をいずれも1つのエジェクタ14の冷媒吸引口14bに吸引するサイクル構成にしているが、第7実施形態では、図7に示すように、複数のエジェクタ14、140を設けて、第1エジェクタ14の下流側に第1蒸発器15を接続するとともに、第1エジェクタ14の冷媒吸引口14bに第2蒸発器18の出口側を接続している。
一方、第2エジェクタ140は第3蒸発器25の出口冷媒を吸引するためのもので、第2エジェクタ140の冷媒吸引口140bに第3蒸発器25の出口側を接続している。なお、第2エジェクタ140は第1エジェクタ14と同一構成であり、ノズル部140aと、冷媒吸引口140bと、混合部140cと、昇圧部をなすディフューザ部140dとを備えている。
第1エジェクタ14の上流側で分岐された第3分岐通路32を設け、この第3分岐通路32を通して放熱器13下流側の高圧冷媒が第2エジェクタ140に流入する。第2エジェクタ140の下流側(ディフューザ部140dの出口)は第1エジェクタ14の下流側と第1蒸発器15の入口との間に接続されている。
第7実施形態においても、第3蒸発器25における冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)を第1蒸発器15の冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)よりも低くすることができる。よって、第3蒸発器25は車載冷蔵庫26内をより低温側に冷却できる。
しかも、第7実施形態では、第1エジェクタ14を第1、第2蒸発器15、18からなる蒸発器ユニット19専用に設け、第2エジェクタ140を第3蒸発器25専用に設けているから、蒸発器ユニット19の冷媒流量および第3蒸発器25の冷媒流量をそれぞれ専用のエジェクタで適切に調整することが容易であり、蒸発器ユニット19および第3蒸発器25の双方で高い冷却性能を発揮できる。
また、第2エジェクタ140の下流側冷媒が第1蒸発器15に流入するから、第2エジェクタ140の下流側冷媒に含まれる液相冷媒を第1蒸発器15にて蒸発させることができる。
(第8実施形態)
第7実施形態では、第2エジェクタ140の下流側を第1エジェクタ14の下流側と第1蒸発器15の入口との間に接続しているが、第8実施形態では図8に示すように、第2エジェクタ140の下流側を第1蒸発器15の出口側に接続している。
第8実施形態においても、第1、第2蒸発器15、18からなる蒸発器ユニット19専用の第1エジェクタ14、および第3蒸発器25専用の第2エジェクタ140を具備しているから、第7実施形態と同様の作用効果を発揮できる。
但し、第2エジェクタ140の下流側を第1蒸発器15の出口側に接続しているので、第2エジェクタ140の下流側と第1蒸発器15の出口側との合流部位の下流側に気液分離器30を設けている。
これにより、第1蒸発器15および第2エジェクタ140の出口側冷媒の気液を気液分離器30にて分離して、液相冷媒を気液分離器30内に溜め、気相冷媒を圧縮機11に吸入させる。よって、圧縮機11への液冷媒戻りを確実に防止できる。
なお、第8実施形態において気液分離器30の代わりに内部熱交換器を設けて、圧縮機11への液冷媒戻りを防止するようにしてもよい。
つまり、第8実施形態のサイクル構成において気液分離器30の部位に内部熱交換器の低圧側冷媒流路を設け、内部熱交換器の高圧側冷媒流路は放熱器13の下流側に設け、第1蒸発器15および第2エジェクタ140の出口側冷媒を高圧冷媒と熱交換させる。
これにより、圧縮機11への液冷媒戻りを防止するとともに、放熱器13下流側の高圧冷媒のエンタルピを減少して、蒸発器ユニット19および第3蒸発器25の冷却性能を向上できる。
なお、第4実施形態(図4)でも気液分離器30の代わりに内部熱交換器を設けてもよい。
(他の実施形態)
なお、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下述べるごとく種々変形可能である。
(1)図7の第7実施形態において第1蒸発器15の出口側に第4、第8実施形態(図4、図8)と同様に気液分離器30を設けてもよい。
(2)第7、第8実施形態において第5実施形態(図5)と同様に気液分離器30の底部側の液相冷媒出口部30bから分岐された第1分岐通路16aを設け、この第1分岐通路16aに第2蒸発器18を設けるようにしてもよい。
(3)第7、第8実施形態において第6実施形態(図6)と同様に、第1、第2蒸発器15、18を一体化した蒸発器ユニット19にエジェクタ14、第1分岐通路16および絞り機構17を更に一体化する構成を採用してもよい。
(4)第4実施形態(図4)において気液分離器30の代わりに第8実施形態で説明した内部熱交換器を設けてもよい。また、気液分離器30を設けていない第1実施形態等において第1蒸発器15の出口側に第8実施形態で説明した内部熱交換器を設けてもよい。
(5)上述の各実施形態では、車両用の冷凍サイクルについて説明したが、車両用に限らず、定置用等の冷凍サイクルに対しても本発明を同様に適用できることはもちろんである。
(6)上述の各実施形態では、冷媒の種類を特定しなかったが、冷媒はフロン系、HC系の代替フロン、二酸化炭素(CO2)など蒸気圧縮式の超臨界サイクルおよび亜臨界サイクルのいずれに適用できるものであってもよい。
なお、ここでフロンとは炭素、フッ素、塩素、水素からなる有機化合物の総称であり、冷媒として広く使用されているものである。フロン系冷媒には、HCFC(ハイドロ・クロロ・フルオロ・カーボン)系冷媒、HFC(ハイドロ・フルオロ・カーボン)系冷媒等が含まれており、これらはオゾン層を破壊しないため代替フロンと呼ばれる冷媒である。
また、HC(炭化水素)系冷媒とは、水素、炭素を含み、自然界に存在する冷媒物質のことである。このHC系冷媒には、R600a(イソブタン)、R290(プロパン)などがある。
(7)上述の各実施形態において、エジェクタ14としてノズル14aの冷媒流路面積、つまり流量を調節する可変流量型のエジェクタを使用してもよい。
本発明の第1実施形態によるエジェクタ式冷凍サイクルのサイクル構成図である。 第2実施形態によるエジェクタ式冷凍サイクルのサイクル構成図である。 第3実施形態によるエジェクタ式冷凍サイクルのサイクル構成図である。 第4実施形態によるエジェクタ式冷凍サイクルのサイクル構成図である。 第5実施形態によるエジェクタ式冷凍サイクルのサイクル構成図である。 第6実施形態によるエジェクタ式冷凍サイクルのサイクル構成図である。 第7実施形態によるエジェクタ式冷凍サイクルのサイクル構成図である。 第8実施形態によるエジェクタ式冷凍サイクルのサイクル構成図である。
符号の説明
11…圧縮機、13…放熱器、14、140…エジェクタ、
14a、140a…ノズル部、14b、140b…冷媒吸引口、15…第1蒸発器、
16、16a、23、32…分岐通路、17、24…絞り機構、18…第2蒸発器、
19…蒸発器ユニット、22…車室内空間(第1の冷却対象空間)、
27…冷蔵庫内空間(第2の冷却対象空間)。

Claims (12)

  1. ノズル部(14a)から噴出する高速度の冷媒流により冷媒吸引口(14b)から冷媒を吸引するエジェクタ(14)と、
    前記エジェクタ(14)の下流側に接続される第1蒸発器(15)と、
    前記冷媒吸引口(14b)に接続される第2蒸発器(18)と、
    前記エジェクタ(14)の上流側で分岐された冷媒を減圧後に蒸発させる第3蒸発器(25)とを備え、
    前記第1蒸発器(15)および前記第2蒸発器(18)は1つの蒸発器ユニット(19)として一体に構成され、
    前記蒸発器ユニット(19)により第1の冷却対象空間(22)を冷却し、
    前記第3蒸発器(25)により第2の冷却対象空間(27)を冷却することを特徴とするエジェクタ式冷凍サイクル。
  2. 前記第3蒸発器(25)の出口は、前記第2蒸発器(18)の出口側に接続されることを特徴とする請求項1に記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
  3. 前記第3蒸発器(25)の出口は、前記第2蒸発器(18)の入口側に接続されることを特徴とする請求項1に記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
  4. 前記第3蒸発器(25)の出口は、前記第1蒸発器(15)の出口側に接続されることを特徴とする請求項1に記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
  5. 前記エジェクタ(14)の上流側で分岐され前記冷媒吸引口(14b)に接続される分岐通路(16)を有し、
    前記分岐通路(16)に絞り機構(17)を設け、前記絞り機構(17)の下流側に前記第2蒸発器(18)を設けることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
  6. 前記蒸発器ユニット(19)に前記エジェクタ(14)、前記分岐通路(16)および前記絞り機構(17)が一体に組み付けられていることを特徴とする請求項5に記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
  7. 前記第1蒸発器(15)の出口側に冷媒の気液を分離する気液分離器(30)が設けられ、
    前記気液分離器(30)の気相冷媒出口(30a)は前記圧縮機(11)の吸入側に接続され、
    前記気液分離器(30)の液相冷媒出口(30b)は分岐通路(16a)により前記冷媒吸引口(14b)に接続され、
    前記分岐通路(16a)に前記第2蒸発器(18)を設けることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
  8. ノズル部(14a、140a)から噴出する高速度の冷媒流により冷媒吸引口(14b、140b)から冷媒を吸引する第1エジェクタ(14)および第2エジェクタ(140)と、
    前記第1エジェクタ(14)の下流側に接続される第1蒸発器(15)と、
    前記第1エジェクタ(14)の冷媒吸引口(14b)に接続される第2蒸発器(18)と、
    前記第1エジェクタ(14)および前記第2エジェクタ(140)の上流側で分岐された冷媒を減圧後に蒸発させる第3蒸発器(25)とを備え、
    前記第3蒸発器(25)の出口側は前記第2エジェクタ(140)の冷媒吸引口(140b)に接続され、
    前記第1蒸発器(15)および前記第2蒸発器(18)は1つの蒸発器ユニット(19)として一体に構成され、
    前記蒸発器ユニット(19)により第1の冷却対象空間(22)を冷却し、
    前記第3蒸発器(25)により第2の冷却対象空間(27)を冷却することを特徴とするエジェクタ式冷凍サイクル。
  9. 前記第2エジェクタ(140)の出口は前記第1蒸発器(15)の入口側に接続されることを特徴とする請求項8に記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
  10. 前記第2エジェクタ(140)の出口は前記第1蒸発器(15)の出口側に接続されることを特徴とする請求項8に記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
  11. 前記第1蒸発器(15)の出口側に冷媒の気液を分離する気液分離器(30)が設けられ、
    前記気液分離器(30)の気相冷媒出口(30a)が前記圧縮機(11)の吸入側に接続されることを特徴とする請求項1ないし6および請求項8ないし10のいずれか1つに記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
  12. 前記第1蒸発器(15)および前記第2蒸発器(18)は、ろう付けにより一体に接合されていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
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