JP4069656B2 - 蒸気圧縮式冷凍機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式冷凍機に関するもので、空調装置に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
エジェクタを利用した蒸気圧縮式冷凍機として、出願人は、既に特願2001−208011号を出願しているが、この出願では、室内と室外とを仕切る壁を貫通する冷媒配管が4本以上と多いため、冷凍機を設置する際に壁に開ける貫通穴が大きくなり、設置工数が増大するという問題を有している。
【0003】
本発明は、上記点に鑑み、従来の異なる新規な構造にて設置工数の低減を図ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式冷凍機であって、冷媒を吸入圧縮する圧縮機(1)と、冷媒と室外空気とを熱交換する室外熱交換器(2)と、冷媒と室内空気とを熱交換する室内熱交換器(3)と、冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して冷媒を蓄える気液分離器(4)と、高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるノズル(5a)、及びノズル(5a)から噴射する高い速度の冷媒流により低圧側で蒸発した気相冷媒を吸引し、その吸引した冷媒とノズル(5a)から噴射する冷媒とを混合させながら速度エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒の圧力を昇圧させる昇圧部(5b、5c)を有するエジェクタ(5)と、室外熱交換器(2)、室内熱交換器(3)、エジェクタ(5)及び気液分離器(4)を繋ぐ冷媒配管(9)と、室外の熱を室内に移動させる際に、室外熱交換器(2)に流入する冷媒を減圧する減圧手段(11)とを備え、室内の熱を室外に移動させる際には、少なくとも圧縮機(1)→室外熱交換器(2)→エジェクタ(5)→気液分離器(4)→圧縮機(1)の順に冷媒を循環させる駆動流と、少なくともエジェクタ(5)→気液分離器(4)→室内熱交換器(3)→エジェクタ(5)の順に冷媒を循環させる吸引流とが発生するように冷媒を流し、室外の熱を室内に移動させる際には、少なくとも圧縮機(1)→室内熱交換器(3)→減圧手段(11)→室外熱交換器(2)→圧縮機(1)の順に冷媒を循環させ、さらに、室内と室外とを仕切る壁(10)には、2本の冷媒配管(9)が貫通していることを特徴とする。
【0007】
これにより、新規な構成により室内と室外とを仕切る壁を貫通する冷媒配管(9)を2本とすることができるので、上記した発明に比べて設置工数の低減を図ることができる。
【0008】
ところで、エジェクタ(5)にて冷媒を減圧しつつ、圧縮機(1)の吸入圧を上昇させる冷凍機、つまりエジェクタサイクルでは、駆動流及び吸引流からなる2つの流れが存在するのに対して、膨脹弁サイクルでは、圧縮機→高圧側熱交換器→減圧器→低圧側熱交換器→圧縮機の順の流れのみである。
【0009】
つまり、エジェクタサイクルの構成機器であるエジェクタ(5)及び気液分離器(4)は冷媒が流出入する3つのポートを有しているのに対して、膨脹弁サイクルでは、圧縮機、高圧側熱交換器、減圧器及び低圧側熱交換器のいずれも2のポートしかない。
【0010】
したがって、原理的に、膨脹弁サイクルは容易に室内と室外とを仕切る壁を貫通する冷媒配管(9)を2本とすることができる。
【0011】
また、室外の熱を室内に移動させるときには、室外熱交換器(2)にて室外空気から吸熱した熱量と圧縮機(1)での断熱圧縮仕事量に相当する熱量が室内熱交換器(3)にて室内に供給される。そのため、エジェクタサイクルでは、圧縮機(1)での断熱圧縮仕事量が小さくなるので、エジェクタサイクルと膨脹弁サイクルとを切り換えて運転する場合には、暖房運転時には膨脹弁サイクルとし、冷房運転時にはエジェクタサイクルとすることが望ましい。
【0012】
したがって、本発明によれば、効率よく蒸気圧縮式冷凍機を運転させることができ、かつ、室内と室外とを仕切る壁を貫通する冷媒配管(9)を2本とすることができるので、上記した発明に比べて設置工数の低減を図ることができる。
【0013】
なお、請求項2に記載の発明では、冷媒として二酸化炭素を用いたことを特徴とするものである。
【0014】
また、請求項3に記載の発明では、冷媒としてフロンを用いたことを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項4に記載の発明では、冷媒として炭化水素を用いたことを特徴とするものである。
【0016】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0017】
【発明の実施の形態】
(参考例)
本参考例は、蒸気圧縮式冷凍機を空調装置に適用したものであって、図1は本参考例に係る空調装置の模式図である。
【0018】
図1中、圧縮機1は冷媒を吸入圧縮する電動式のコンプレッサであり、室外熱交換器2は後述する冷房運転時に圧縮機1から吐出した冷媒と室外空気とを熱交換する熱交換器であり、室内熱交換器3は室内に吹き出す空気と冷媒とを熱交換する熱交換器である。
【0019】
気液分離器4は、冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して冷媒を蓄えるとともに、気相冷媒を圧縮機1の吸入側に供給し、液相冷媒を低圧側に供給する気液分離手段であり、エジェクタ5は冷媒を減圧膨張させて低圧側の熱交換器にて蒸発した気相冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して圧縮機1の吸入圧を上昇させるものである。
【0020】
なお、エジェクタ5は、流入する高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるノズル5a、ノズル5aから噴射する高い速度の冷媒流により低圧側の熱交換器にて蒸発した気相冷媒を吸引しながら、ノズル5aから噴射する冷媒流とを混合する混合部5b、及びノズル5aから噴射する冷媒と室内熱交換器3から吸引した冷媒とを混合させながら速度エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒の圧力を昇圧させるディフューザ5c等からなるものである。
【0021】
因みに、参考例では、ノズル5aから噴出する冷媒の速度を音速以上まで加速するために、通路途中に通路面積が最も縮小した喉部を有するラバールノズル(流体工学(東京大学出版会)参照)を採用している。
【0022】
なお、混合部5bにおいては、ノズル5aから噴射する冷媒流の運動量と、室内熱交換器3からエジェクタ5に吸引される冷媒流の運動量との和が保存されるように混合するので、混合部5bにおいても冷媒の静圧が上昇する。一方、ディフューザ5cにおいては、通路断面積を徐々に拡大することにより、冷媒の動圧を静圧に変換するので、エジェクタ5においては、混合部5b及びディフューザ5cの両者にて冷媒圧力を昇圧する。そこで、混合部5bとディフューザ5cとを総称して昇圧部と呼ぶ。
【0023】
また、流量調整弁6は、低圧側の熱交換器から流出する冷媒の過熱度が所定値となるように低圧側の熱交換器に流れる液相冷媒量を調節するとともに、低圧側の熱交換器に流れ込む液相冷媒を減圧するものであり、第1、2四方弁7、8は冷媒流れを切り換えるバルブであり、第1四方弁7は圧縮機1の吐出側に配置されて冷媒流れを切り換え、第2四方弁8はエジェクタ5の冷媒流入側に配置されて冷媒流れを切り換える。
【0024】
そして、本参考例では、圧縮機1、室外熱交換器2、室内熱交換器3、気液分離器4及びエジェクタ5のうち室内熱交換器3のみを室内に設置して室内ユニットUiを構成し、圧縮機1、室外熱交換器2、室内熱交換器3、気液分離器4及びエジェクタ5のうち室内熱交換器3を除いた機器を室外に設置して室外ユニットUoを構成しているとともに、両ユニットUi、Uoとを繋ぐ冷媒配管9を2本としている。このため、本参考例では、室内と室外とを仕切る壁10には、2本の冷媒配管9が貫通することとなる。
【0025】
次に、本参考例に係る空調装置の作動を述べる。
【0026】
1.冷房運転
室内の熱を室外に移動させて室内を冷房する冷房運転時には、第1四方弁7及び第2四方弁8を図1(a)に示すように作動させるとともに圧縮機1を稼動させて、圧縮機1→第1四方弁7→室外熱交換器2→第2四方弁8→エジェクタ5→気液分離器4→圧縮機1の順に冷媒を循環させる駆動流を発生させる。
【0027】
これにより、ノズル5aから噴出する高速の冷媒の巻き込み作用によってエジェクタ5が室内熱交換器3から冷媒を吸引して気液分離器4に吐出する運動量輸送式ポンプ(JIS Z 8126 番号2.1.2.3等参照)として機能するので、エジェクタ5→気液分離器4→流量調整弁6→第1四方弁7→室内熱交換器3→第2四方弁8→エジェクタ5の順に冷媒を循環させる吸引流が発生する。
【0028】
このとき、室外熱交換器2は圧縮機1から吐出した高温・高圧の冷媒が流入するので、室外熱交換器2は高圧側熱交換器となって冷媒の熱を室外空気中に放出して冷媒のエンタルピーを低下させる。
【0029】
一方、室内熱交換器3内の冷媒がエジェクタ5により吸引されるため、室内熱交換器3内の圧力が低下し、内部の冷媒が室内に吹き出す空気から熱を奪って蒸発してそのエンタルピーを上昇させるとともに、室内熱交換器3が低圧側熱交換器として機能する。
【0030】
なお、エジェクタ5にて圧縮機1の吸入圧が昇圧されるため、圧縮機1の消費動力(圧縮仕事)は、圧縮機→高圧側熱交換器→減圧器→低圧側熱交換器→圧縮機の順に流れる蒸気圧縮式冷凍機、いわゆる膨脹弁サイクルに比べて小さくなり、冷凍機の成績係数が膨脹弁サイクルより高くなる。
【0031】
因みに、参考例では、冷媒として二酸化炭素を用いており、高圧側熱交換器に流入する冷媒の圧力、つまり圧縮機1の吐出圧を冷媒の臨界圧力以上としているので、高圧側熱交換器、つまり室外熱交換器2内では、冷媒は凝縮することなく、温度を低下させてエンタルピーが低下していく。
【0032】
2.暖房運転
室外の熱を室内に移動させて室内を暖房する暖房運転時には、第1四方弁7及び第2四方弁8を図1(b)に示すように作動させて、圧縮機1→第1四方弁7→室内熱交換器3→第2四方弁8→エジェクタ5→気液分離器4→圧縮機1の順に冷媒を循環させる駆動流を発生させるとともに、エジェクタ5のポンプ作用により、エジェクタ5→気液分離器4→流量調整弁6→第1四方弁7→室外熱交換器2→第2四方弁8→エジェクタ5の順に冷媒を循環させる吸引流が発生する。
【0033】
つまり、冷房運転時には駆動流が室外熱交換器2を流れていたのに対して、暖房運転時には駆動流れが室内熱交換器3を流れ、さらに、冷房運転時には吸引流が室内熱交換器3を流れていたのに対して、暖房運転時には吸引流れが室外熱交換器2を流れる点が相違するのみで、冷凍機としての基本的作動は同じである。
【0034】
なお、暖房運転時には、室外熱交換器2にて室外空気から吸熱した熱量と圧縮機1での断熱圧縮仕事量に相当する熱量が室内熱交換器3にて室内に供給される。
【0035】
次に、本参考例の特徴を述べる。
【0036】
本実参考例によれば、室内と室外とを仕切る壁10に2本の冷媒配管9が貫通することとなるので、上記した従来の技術に比べて設置工数の低減を図ることができる。
【0037】
また、冷房運転時及び暖房運転時の両場合において、エジェクタ5にて圧縮機1の吸入圧を昇圧して圧縮機1の圧縮仕事量を減少させているので、冷房運転時及び暖房運転時いずれの場合においても、成績係数を高く維持しながら冷凍機を稼動させることができる。
【0038】
また、圧縮機1、室外熱交換器2、室内熱交換器3、気液分離器4及びエジェクタ5のうち室内熱交換器3のみにて室内ユニットUiが構成されているので、室内ユニットUiをを小さくすることができるとともに、騒音の原因となる減圧手段つまりエジェクタ5、及び圧縮機1が室外に設置されるので、空調装置の室内騒音の小さくすることができる。
【0039】
また、本参考例は、後述する実施形態では必要とする流量制御弁11等を必要としないので、空調装置の製造原価を低減することができる。
【0040】
(第1実施形態)
上述の参考例では、冷房運転時及び暖房運転時いずれの場合においても、エジェクタ5(ノズル5a)にて冷媒を減圧しつつ、圧縮機1の吸入圧を上昇させるとともに、エジェクタ5のポンプ作用にて低圧側熱交換器に冷媒を循環させたが、本実施形態は、図2に示すように、冷房運転時には参考例と同様に、エジェクタ5(ノズル5a)にて冷媒を減圧しつつ、圧縮機1の吸入圧を上昇させるとともに、エジェクタ5のポンプ作用にて低圧側熱交換器に冷媒を循環させ、暖房運転時には、前記した膨脹弁サイクルとして作動させるものである。
【0041】
そこで、本実施形態では、暖房運転時には、開度を縮小して室外熱交換器2に流入する冷媒を減圧膨脹する減圧手段として機能し、冷房運転時には、開度を全開として単なる冷媒通路として機能する電気式の流量制御弁11、気液分離器4の液相冷媒流出口側の冷媒通路を開閉する電磁弁12、気液分離器4の液相冷媒流出口側とノズル5aの冷媒入口側とを繋ぐ冷媒回路13、及びこの冷媒回路13に気液分離器4の液相冷媒流出口側からノズル5aの冷媒入口側に向かって流れるときのみ冷媒が流れることを許容する逆止弁14を新たに設けている。
【0042】
なお、本実施形態も参考例と同様に、圧縮機1、室外熱交換器2、室内熱交換器3、気液分離器4及びエジェクタ5のうち室内熱交換器3のみを室内に設置して室内ユニットUiを構成し、圧縮機1、室外熱交換器2、室内熱交換器3、気液分離器4及びエジェクタ5のうち室内熱交換器3を除いた機器を室外に設置して室外ユニットUoを構成しているとともに、両ユニットUi、Uoとを繋ぐ冷媒配管9を2本としている。
【0043】
因みに、流量制御弁11、電磁弁12、冷媒回路13及び逆止弁14は、室外ユニットUoに組み込まれている。
【0044】
次に、本実施形態に係る空調装置の作動を述べる。
【0045】
1.冷房運転
冷房運転時には、第1四方弁7を図2(a)に示すように作動させ、かつ、電磁弁12を開いた状態で圧縮機1を稼動させて、圧縮機1→第1四方弁7→室外熱交換器2→流量制御弁11→エジェクタ5→気液分離器4→第1四方弁7→圧縮機1の順に冷媒を循環させる駆動流を発生させるとともに、エジェクタ5のポンプ作用により、エジェクタ5→気液分離器4→電磁弁12→室内熱交換器3→エジェクタ5の順に冷媒を循環させる吸引流を発生させる。
【0046】
2.暖房運転
暖房運転時には、第1四方弁7を図2(b)に示すように作動させ、かつ、電磁弁12を閉じた状態で圧縮機1を稼動させて、圧縮機1→第1四方弁7→気液分離器4→エジェクタ5→室内熱交換器3→冷媒回路13→逆止弁14→流量制御弁11→室外熱交換器2→第1四方弁7→圧縮機1の順に冷媒を流す。
【0047】
なお、この場合、エジェクタ5は単なる冷媒通路として機能し、エジェクタ5内において、冷媒は冷房運転時における吸引流れとは逆にディフューザ5c→混合部5bの順に流れて室内熱交換器3に流れ込む。
【0048】
次に、本実施形態の作用効果を述べる。
【0049】
本実施形態によれば、室内と室外とを仕切る壁10に2本の冷媒配管9が貫通することとなるので、上記した発明に比べて設置工数の低減を図ることができる。
【0050】
また、参考例と同様に、室内ユニットUiを小さくすることができるとともに、空調装置の室内騒音の小さくすることができる。
【0051】
ところで、エジェクタ5(ノズル5a)にて冷媒を減圧しつつ、圧縮機1の吸入圧を上昇させる冷凍機、つまりエジェクタサイクルでは、前述のごとく駆動流及び吸引流からなる2つの流れが存在するのに対して、膨脹弁サイクルでは、圧縮機→高圧側熱交換器→減圧器→低圧側熱交換器→圧縮機の順の流れのみである。
【0052】
つまり、エジェクタサイクルの構成機器であるエジェクタ5及び気液分離器4は冷媒が流出入する3つのポートを有しているのに対して、膨脹弁サイクルでは、圧縮機、高圧側熱交換器、減圧器及び低圧側熱交換器のいずれも2のポートしかない。
【0053】
したがって、原理的に、膨脹弁サイクルは容易に室内ユニットと室外ユニットとを繋ぐ冷媒配管を2本とすることができる。
【0054】
また、暖房運転時には、室外熱交換器2にて室外空気から吸熱した熱量と圧縮機1での断熱圧縮仕事量に相当する熱量が室内熱交換器3にて室内に供給される。エジェクタサイクルでは、圧縮機1での断熱圧縮仕事量が小さくなるので、エジェクタサイクルと膨脹弁サイクルとを切り換えて運転する場合には、暖房運転時には膨脹弁サイクルとし、冷房運転にエジェクタサイクルとすることが望ましい。
【0055】
したがって、本実施形態によれば、効率よく蒸気圧縮式冷凍機を運転させることができ、かつ、室内と室外とを仕切る壁を貫通する冷媒配管9を2本とすることができるので、上記した従来の技術に比べて設置工数の低減を図ることができる。
【0056】
(第2実施形態)
本実施形態は第1実施形態の変形例であり、具体的には、図3に示すように、室内ユニットUiにエジェクタ5及び気液分離器4等を収納したものである。なお、作動は第1実施形態と同じであるので、作動説明は省略する。
【0057】
これにより、室内熱交換器3とエジェクタ5とを結ぶ冷媒通路圧力損失、及び室内熱交換器3と気液分離器4とを結ぶ冷媒通路圧力損失を低減することができるので、特に、冷房運転時の能力を向上させることができる。
【0058】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、冷媒として二酸化炭素を採用し、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となる蒸気圧縮式冷凍機に適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば冷媒としてフロン又は炭化水素等を採用し、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力未満となる蒸気圧縮式冷凍機にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例に係る空調装置の模式図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係る空調装置の模式図である。
【図3】 本発明の第2実施形態に係る空調装置の模式図である。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…室外熱交換器、3…室内熱交換器、4…気液分離器、
5…エジェクタ、7…第1四方弁、9…冷媒配管、10…壁、
11…流量調整弁、12…電磁弁、14…逆止弁。
Claims (4)
- 低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式冷凍機であって、
冷媒を吸入圧縮する圧縮機(1)と、
冷媒と室外空気とを熱交換する室外熱交換器(2)と、
冷媒と室内空気とを熱交換する室内熱交換器(3)と、
冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して冷媒を蓄える気液分離器(4)と、
高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるノズル(5a)、及び前記ノズル(5a)から噴射する高い速度の冷媒流により低圧側で蒸発した気相冷媒を吸引し、その吸引した冷媒と前記ノズル(5a)から噴射する冷媒とを混合させながら速度エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒の圧力を昇圧させる昇圧部(5b、5c)を有するエジェクタ(5)と、
前記室外熱交換器(2)、前記室内熱交換器(3)、前記エジェクタ(5)及び前記気液分離器(4)を繋ぐ冷媒配管(9)と、
室外の熱を室内に移動させる際に、前記室外熱交換器(2)に流入する冷媒を減圧する減圧手段(11)とを備え、
室内の熱を室外に移動させる際には、少なくとも前記圧縮機(1)→前記室外熱交換器(2)→前記エジェクタ(5)→前記気液分離器(4)→前記圧縮機(1)の順に冷媒を循環させる駆動流と、少なくとも前記エジェクタ(5)→前記気液分離器(4)→前記室内熱交換器(3)→前記エジェクタ(5)の順に冷媒を循環させる吸引流とが発生するように冷媒を流し、
室外の熱を室内に移動させる際には、少なくとも前記圧縮機(1)→前記室内熱交換器(3)→前記減圧手段(11)→前記室外熱交換器(2)→前記圧縮機(1)の順に冷媒を循環させ、
さらに、室内と室外とを仕切る壁(10)には、2本の冷媒配管(9)が貫通していることを特徴とする蒸気圧縮式冷凍機。 - 冷媒として二酸化炭素を用いたことを特徴とする請求項1に記載の蒸気圧縮式冷凍機。
- 冷媒としてフロンを用いたことを特徴とする請求項1に記載の蒸気圧縮式冷凍機。
- 冷媒として炭化水素を用いたことを特徴とする請求項1に記載の蒸気圧縮式冷凍機。
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