JP5006019B2 - 画像形成装置、画像濃度制御方法 - Google Patents

画像形成装置、画像濃度制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置及び画像濃度制御方法に係り、詳しくは、トナーと磁性キャリアとで構成された2成分現像剤を用いて画像形成を行うものに関するものである。
従来、トナーと磁性キャリアとから構成される2成分現像剤(以下、単に「現像剤」という。)を現像剤担持体上に保持し、その現像剤により現像剤担持体内部に設けられた磁極により磁気ブラシを形成して、その磁気ブラシにより潜像担持体上の潜像を摺擦して現像を行う2成分現像方式が広く知られている。2成分現像方式は、カラー化が容易なことから現在広く利用されている。
また、画像形成装置においては、一般に、常に一定の画像濃度が得られるように画像形成を行うことが重要である。画像濃度は、主として現像装置の現像能力によって決まる。この現像能力とは、現像時に潜像に対してどの程度のトナーを付着させることができるかを示す能力であり、現像装置内における現像剤中のトナー濃度、潜像担持体表面の潜像と現像バイアスが印加される現像剤担持体表面との電位差である現像ポテンシャル等の現像条件や、現像に寄与するトナーの帯電量によって変化する。このため、通常の画像形成装置は、常に一定の画像濃度が得られるように、トナー濃度、書込み光、現像バイアスなどの画像濃度制御条件を制御している。例えば、現像装置内における現像剤中のトナー濃度は、トナー濃度を検知して出力するトナー濃度検知手段の出力値に基づいて、トナー補給動作を制御し、現像剤中のトナー濃度がトナー濃度制御基準値となるようにトナー濃度制御を行っている。また、現像ポテンシャルに対するトナー付着量を示す関係式の傾き(現像γ)から、画像濃度が一定となる適正な現像ポテンシャルを求め、適正な現像ポテンシャルとなるように書込み光、現像バイアスを制御している。
このように、画像濃度制御条件たるトナー濃度、現像ポテンシャル(書込み光、現像バイアス)は、適正な画像濃度を狙って所定の目標値に制御することは、比較的容易であるが、現像に寄与するトナーの帯電量を適正な画像濃度を狙って所定の目標値に制御することは困難である。そのため、現像ポテンシャルを一定にし、かつ、トナー濃度が一定となるように画像濃度制御したとしても、現像能力を一定にすることができずに適正な画像濃度が得られないという不具合が発生する。
具体的に説明すると、例えば画像面積率の低い画像を出力した場合、その現像によって消費されたトナーの量は比較的少ないので、所望のトナー濃度に維持すべく補給されるトナーの量が少ない。そのため、現像装置内に比較的長い時間存在しているトナーの量が多い。現像装置内に比較的長い時間存在しているトナーは、撹拌作用を長く受けているため、現像に寄与するトナーの多くが所望の帯電量以上に帯電されたものとなる。よって、キャリアからトナーを静電的に引き剥がすときの力が大きくなり、現像能力が比較的低いものとなる。これに対し、画像面積率の高い画像を出力した場合には、十分に帯電されていない補給されたばかりの新しいトナーが多く存在し、現像に寄与するトナーの中における所望の帯電量まで十分に帯電されていないトナーが占める割合が多い。その結果、キャリアからトナーを静電的に引き剥がすときの力が小さくなり、現像能力は比較的高いものとなる。特に、近年は現像装置の小型化の要求に応えるべく現像装置内に保有する現像剤の量をなるべく少なくする傾向にある。そのため、画像面積率の高い画像を出力した後に行われる画像形成時において、所望の帯電量まで十分に帯電されていないトナーが現像に寄与する割合がより多くなっている。よって、画像面積率の高い画像を出力した後の画像形成時における現像能力は比較的高くなりやすい。
以上のように、画像面積率の低い画像を連続出力する場合と画像面積率の高い画像を連続出力する場合とでは、その後のトナー補給により現像装置内に存在する新しいトナーの比率が異なることから、現像能力に違いが生じてくる。よって、現像ポテンシャルを一定にし、かつ、トナー濃度が一定となるように画像濃度制御したとしても、現像能力を一定にすることができずに一定の画像濃度が得られないという不具合が発生する。
この不具合を抑制し得るものとしては、例えば特許文献1や特許文献2に記載された画像形成装置が挙げられる。この画像形成装置は、画像濃度制御条件たる現像装置内の2成分現像剤中のトナー濃度を検知して出力するトナー濃度検知手段を有し、そのトナー濃度検知手段の出力値とトナー濃度制御基準値とを比較してその比較結果に基づいてトナー補給装置を制御し、現像装置内の2成分現像剤のトナー濃度が所望のトナー濃度となるように制御する。そして、非画像部に形成した基準トナーパターンの濃度を検知することにより、当該基準トナーパターン形成時における画像濃度を把握し、その検知結果に基づいてトナー濃度制御基準値を補正する。この方法によれば、その補正後のしばらくの期間は所望の画像濃度で画像形成を行うことが可能である。よって、基準トナーパターンの形成及びその検知結果に応じたトナー濃度制御基準値の補正を定期的に行うことで、一定の画像濃度を得ることが可能である。
特開昭57−136667号公報 特開平2−34877号公報
ところが、特許文献1や特許文献2に記載された画像形成装置においては、トナー濃度制御基準値の補正を行うためには、その都度、基準トナーパターンを形成しなければならない。そのため、画像形成に用いないトナーの消費量が増大してしまうという問題が生じる。
本出願人は、上記問題を解決するために、特願2005−327647号(以下、「先願」という。)に記載の画像形成装置を提案した。詳しく説明すると、前記先願に記載された画像形成装置は、所定期間内における現像装置内のトナー入換量を把握するための情報、例えば出力された画像の画像面積率、を検出する情報検出手段を有している。この情報検出手段の検出結果によって、現像装置内に存在する新しいトナーの比率あるいは古いトナーの比率がどの程度なのかを把握し、現像装置の現像能力を把握する。そして、情報検出手段の検出結果に基づいて、トナー濃度制御基準値補正手段によってトナー濃度制御基準値の補正を行い、現像装置内のトナー濃度を調整することで、一定の画像濃度を得る。前記先願の画像形成装置において、トナー濃度制御基準値の補正に用いるトナー入換量の情報は、出力された画像の画像面積率を検出するなどトナーを消費しないで検出できるので、画像形成に用いないトナーの消費量が増大するのを抑制できる。
しかしながら、前記先願では、所定期間内における現像装置内のトナー入換量以外の要因、例えば環境変動や放置時間などによって現像装置の現像能力が変化しても、それらに対して対処することができない。そのため、前記先願で提案した発明だけでは、画像濃度を適切に制御できないといった問題が生じる。
なお、上述の問題は、トナー入換量の情報に基づいて、画像濃度制御条件であるトナー濃度のトナー濃度制御基準値を補正するものに限定されるものではない。例えば、画像濃度制御条件としてのトナー濃度、現像バイアスの制御基準値を一定とし、画像濃度制御条件としての書込み光の制御基準値をトナー入換量の情報に基づいて、補正するものであっても、同様な問題が生じる。また、画像濃度制御条件としてのトナー濃度、書込み光の制御基準値を一定とし、画像濃度制御条件としての現像バイアスの制御基準値をトナー入換量の情報に基づいて、補正するものであっても、同様な問題が生じる。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、画像形成に用いないトナーの消費量を抑制し、且つ、環境変動などによる現像装置の現像能力の変化に対処して、一定の画像濃度を得ることが可能な画像形成装置及び画像濃度制御方法を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、潜像を担持する像担持体と、該像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、トナーと磁性キャリアとを含む2成分現像剤によって該像担持体上の潜像をトナー像に可視像化する現像装置と、上記現像装置内にトナーを補給するトナー補給手段と、該現像装置内の該2成分現像剤中のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、形成された画像の画像濃度が所定の画像濃度となるように設定された該現像装置内のトナー濃度を制御するために参照されるトナー濃度制御基準値に応じて該トナー補給手段を制御するトナー濃度制御手段と、該像担持体と接触する位置に設けられ、複数の張架部材によって張架されるベルト部材と、を備えた画像形成装置において、該ベルト部材上に形成されたトナーパターンを検出するトナーパターン検出手段と、画像の画像面積または画像面積率を、上記現像装置の所定期間の駆動時間で除算した値を検出する情報検出手段と、上記情報検出手段の検出結果から得られる上記所定期間内における画像の画像面積または画像面積率を、上記現像装置の所定期間の駆動時間で除算した値の移動平均値と、トナー濃度制御基準値を算出するために用いられる所定の算出パラメータとに基づいて、トナー濃度制御基準値を変更する画像濃度制御条件変更手段と、該トナーパターン検出手段の検出結果に基づいて算出された該トナーパターンのトナー付着量が規定の範囲よりも多いときは、該算出パラメータの値を規定値よりも小さくなるよう変更し、該トナーパターンのトナー付着量が該規定の範囲よりも少ないときは、該算出パラメータの値を規定値よりも大きくなるよう変更する算出パラメータ変更手段とを有し、画像濃度制御条件変更手段は、上記情報検出手段の検出結果から得られる上記所定期間内における画像の画像面積または画像面積率を、上記現像装置の所定期間の駆動時間で除算した値の移動平均値が基準範囲よりも高い値のとき、所定のトナー濃度よりもトナー濃度が低くなるように上記トナー濃度制御基準値を変更し、上記情報検出手段の検出結果から得られる上記所定期間内における画像の画像面積または画像面積率を、上記現像装置の所定期間の駆動時間で除算した値の移動平均値が上記基準範囲よりも小さい値のとき、上記所定のトナー濃度よりもトナー濃度が高くなるように該トナー濃度制御基準値を変更するものであることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記画像濃度制御条件変更手段が算出したトナー濃度制御基準値が、予め定めた上限閾値以上の場合、トナー濃度制御基準値を上限閾値に設定し、かつ、予め定められた下限閾値以下の場合、トナー濃度制御基準値を下限閾値に設定し、上記トナー濃度制御基準値が、上記上限閾値または上記下限閾値に設定された場合、トナー濃度制御基準値以外の画像濃度制御条件を修正する画像濃度制御条件修正手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記画像濃度制御条件修正手段が修正する画像濃度制御条件は、現像バイアスであることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記画像濃度制御条件修正手段が修正する画像濃度制御条件は、上記潜像形成手段の上記像担持体上に潜像を形成するときの出力パラメータであることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかの画像形成装置において、上記画像濃度制御条件変更手段と上記算出パラメータ変更手段との実行間隔が異なることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の画像形成装置において、上記画像濃度制御条件変更手段よりも上記算出パラメータ変更手段の実行間隔が長いことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6いずれかの画像形成装置において、上記算出パラメータは、自由度1のパラメータであることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれかの画像形成装置において、上記移動平均値M(i)は、下記の数式に基づいて算出されるものであることを特徴とするものである。
M(i)=(1/N)×{M(i−1)×(N−1)+X(i)}ただし、「N」は画像面積または画像面積率のサンプリング数であり、「M(i−1)」は前回算出した移動平均値であり、「X(i)」は今回検出した情報検出手段の検出結果である。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8いずれかの画像形成装置において、上記所定期間内における画像の画像面積または画像面積率が、予め定めた第1の閾値よりも多い場合及び予め定められた第2の閾値よりも少ない場合には、上記算出パラメータ変更手段による上記算出パラメータの変更間隔を、それ以外の場合よりも短くすることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、潜像を担持する像担持体と、該像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、トナーと磁性キャリアとを含む現像剤によって該像担持体上の潜像をトナー像に可視像化する現像装置と、上記現像装置内にトナーを補給するトナー補給手段と、該現像装置内の該2成分現像剤中のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、該現像装置内のトナー濃度を制御するために参照されるトナー濃度制御基準値に応じて該トナー補給手段を制御するトナー濃度制御手段と、該像担持体と接触する位置に設けられた、複数の張架部材によって張架されるベルト部材と、を備えた画像形成装置における画像濃度制御方法おいて、画像の画像面積または画像面積率を、上記現像装置の所定期間の駆動時間で除算した値を検出する情報検出手段の検出結果から得られる上記所定期間内における画像の画像面積または画像面積率を、上記現像装置の所定期間の駆動時間で除算した値の移動平均値と、トナーパターン検出手段によって検出された上記ベルト部材上に形成されたトナーパターンのトナー付着量が規定の範囲よりも多いときは、規定値よりも小さくなるよう設定され、該トナーパターンのトナー付着量が該規定の範囲よりも少ないときは、規定値よりも大きくなるよう設定された算出パラメータと、に基づいて上記情報検出手段の検出結果から得られる上記所定期間内における画像の画像面積または画像面積率を、上記現像装置の所定期間の駆動時間で除算した値の移動平均値が基準範囲よりも高い値のとき、所定のトナー濃度よりもトナー濃度が低くなるように上記トナー濃度制御基準値を変更し、上記情報検出手段の検出結果から得られる上記所定期間内における画像の画像面積または画像面積率を、上記現像装置の所定期間の駆動時間で除算した値の移動平均値が上記基準範囲よりも小さい値のとき、上記所定のトナー濃度よりもトナー濃度が高くなるように該トナー濃度制御基準値を変更することを特徴とするものである。
上述したように、一定の画像濃度を得ることができないのは、現像装置内に存在する新しい補給トナーの比率あるいは古いトナーの比率が異なる結果、現像能力に違いが生じるためである。そこで、本発明においては、所定期間内における現像装置内のトナー入換量を把握するための情報を検出する。この情報から、所定期間内に現像装置内のトナーがどのくらい消費され、どのくらいの新しいトナーが補給されるかを把握することができる。すなわち、現像装置内に存在する新しいトナーの比率あるいは古いトナーの比率がどの程度なのかを把握することができる。これにより、現像能力を把握することができるので、上記情報を検出した結果に基づき、画像濃度制御条件変更手段によって現像装置の現像能力が一定に維持されるように画像濃度制御条件を補正することができる。この結果、現像装置内のトナー入換量が変わるような画像形成を行っても、画像濃度制御条件を調整することにより現像能力が一定に維持され、一定の画像濃度を得ることができる。そして、現像装置内のトナー入換量を把握するための情報は、トナーを消費しないで検出することができることから、画像濃度制御条件変更手段によって画像濃度制御条件を補正するに際には、トナーを消費しなくても済む。
また、環境変動や放置時間などにより現像能力が変化しても、ベルト部材上に形成されたトナーパターンの検出結果から画像濃度を把握して、算出パラメータ変更手段により、前記画像濃度制御条件変更手段が、現像装置の現像能力が一定に維持される画像濃度制御条件を算出するにあたって、用いられる算出パラメータを補正する。これにより、画像濃度制御条件変更手段で算出される画像濃度制御条件に、環境変動や放置時間などによる現像能力の変化の影響が考慮されたものになる。よって、現像装置内のトナー入換量以外の要因で現像能力が変化しても、画像濃度制御条件変更手段で対処することが可能となる。その結果、画像濃度制御条件変更手段を用いることで、現像能力が一定に維持されるように画像濃度制御条件を変更することができ、一定の画像濃度を得ることができる。なお、環境変動や放置時間などによる現像能力の変化は急激に起こるものではないので、算出パラメータ変更手段による算出パラメータの変更頻度を少なくしても、環境変動などによる現像能力の変化に対処することができる。よって、本発明では、従来のようにトナーパターンの検出結果だけに基づいて画像濃度を一定に保つ場合よりも、画像濃度を一定に保つために行われるトナーパターンの検出頻度を少なくすることができるので、トナーの消費量を抑制することができる。
以上、本発明によれば、画像形成に用いないトナーの消費量を抑制し、且つ、環境変動などによる現像装置の現像能力の変化にも対処して適切な画像濃度を得ることができるという優れた効果がある。
以下、本発明を、画像形成装置である電子写真方式のカラーレーザプリンタ(以下、「レーザプリンタ」という。)に適用した一実施形態について説明する。
図2は、本実施形態に係るレーザプリンタの主要部を示す概略構成図である。
このレーザプリンタは、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各色の画像を形成するための4組の作像手段1Y,1C,1M,1Bk(以下、各符号の添字Y、C、M、Bkは、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラック用の部材であることを示す。)が、中間転写体としての中間転写ベルト6の表面移動方向(図2中の矢印A方向)における上流側から順に配置されている。この作像手段1Y,1C,1M,1Bkは、それぞれ、潜像担持体としてのドラム状の感光体11Y,11C,11M,11Bkを有する感光体ユニット10Y,10C,10M,10Bkと、現像装置20Y,20C,20M,20Bkとを備えている。また、各作像手段1Y,1C,1M,1Bkの配置は、各感光体ユニット内の感光体11Y,11C,11M,11Bkの回転軸が平行になるように且つ中間転写ベルト6の表面移動方向に所定のピッチで配列するように、設定されている。
各作像手段1Y,1C,1M,1Bkによって形成された感光体11Y,11C,11M,11Bk上のトナー像は、中間転写ベルト6上に順次重ね合わされて1次転写される。この重なり合って得られるカラー画像は、中間転写ベルト6の表面移動に伴って2次転写ローラ3との間の2次転写部に搬送される。また、本レーザプリンタは、上記作像手段1Y,1C,1M,1Bkのほか、その下方に図示しない潜像形成手段たる光書込ユニットが配置されており、さらにその下に図示しない給紙カセットが配置されている。図2中の一点鎖線は、転写紙の搬送経路を示している。給紙カセットから給送された転写紙は、図示しない搬送ガイドによってガイドされながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ5が設けられている一時停止位置に送られる。転写紙は、レジストローラ5により所定のタイミングで2次転写部に供給される。そして、中間転写ベルト6上に形成されたカラー画像が、転写紙上に2次転写され、転写紙上にカラー画像が形成される。このカラー画像が形成された転写紙は、定着ユニット7でトナー像が定着された後、排紙トレイ8上に排出される。
図3は、上記作像手段1Y,1C,1M,1Bkのうち、イエローの作像手段1Yの概略構成を示す拡大図である。他の作像手段1M,1C,1Bkについてもそれぞれ同じ構成となっているので、それらの説明は省略する。
図3において、作像手段1Yは、上述したように、感光体ユニット10Y及び現像装置20Yを備えている。感光体ユニット10Yは、感光体11Yのほか、その感光体表面をクリーニングするクリーニングブレード13Y、その感光体表面を一様帯電する帯電ローラ15Y等を備えている。また、感光体表面に潤滑剤を塗布するとともに、感光体表面を除電する機能を有する潤滑剤塗布兼除電ブラシローラ12Yも備えている。この潤滑剤塗布兼除電ブラシローラ12Yは、ブラシ部が導電性繊維で構成され、その芯金部には除電バイアスを印加するための図示しない除電用電源が接続されている。
上記構成の感光体ユニット10Yにおいて、感光体11Yの表面は、電圧が印加された帯電ローラ15Yにより一様帯電される。この感光体11Yの表面に図示しない光書込ユニットで変調及び偏向されたレーザ光Lが走査されながら照射されると、感光体11Yの表面に静電潜像が形成される。この感光体11Y上の静電潜像は、後述の現像装置20Yで現像されてイエローのトナー像となる。感光体11Yと中間転写ベルト6とが対向する1次転写部では、感光体11Y上のトナー像が中間転写ベルト6上に転写される。トナー像が転写された後の感光体11Yの表面は、感光体クリーニング手段としてのクリーニングブレード13Yでクリーニングされた後、潤滑剤塗布兼除電ブラシローラ12Yで所定量の潤滑剤が塗布されるとともに除電され、次の静電潜像の形成に備えられる。
上記現像装置20Yは、上記静電潜像を現像するための現像剤として、磁性キャリア及び負帯電のトナーを含む二成分現像剤(以下、単に「現像剤」という。)を使用している。また、この現像装置20Yは、現像ケースの感光体側の開口から一部露出するように配設された現像剤担持体としての非磁性材質からなる現像スリーブ22Yや、現像スリーブ22Yの内部に固定配置された磁界発生手段としてマグネットローラ(不図示)、撹拌搬送部材としての撹拌搬送スクリュー23Y,24Y、現像ドクタ25Y、トナー濃度検知手段としての透磁率センサ26Y、トナー補給手段としての粉体ポンプ27Y等を備えている。現像スリーブ22Yには現像電界形成手段としての図示を省略した現像バイアス電源により負の直流電圧DC(直流成分)に交流電圧AC(交流成分)が重畳された現像バイアス電圧が印加され、現像スリーブ22Yが感光体11Yの金属基体層に対して所定電圧にバイアスされている。なお、現像バイアス電圧は、負の直流電圧DC(直流成分)のみを印加するようにしてもよい。
図3において、現像ケース内に収容された現像剤が撹拌搬送スクリュー23Y,24Yで撹拌搬送されることによりトナーが摩擦帯電される。そして、第1撹拌搬送スクリュー23Yが配置された第1撹拌搬送路内の現像剤の一部が現像スリーブ22Yの表面に担持され、現像ドクタ25Yで層厚が規制された後、感光体11Yと対向する現像領域に搬送される。現像領域では、現像スリーブ22Y上の現像剤中のトナーが現像電界によって感光体11Y上の静電潜像に付着し、トナー像となる。その後、現像領域を通過した現像剤は、現像スリーブ22Y上の現像剤離れ極位置で現像スリーブ22Yから離れ、第1撹拌搬送路に戻る。第1撹拌搬送路をその下流端まで搬送された現像剤は、第2撹拌搬送スクリュー24Yが配置された第2撹拌搬送路の上流端へ移動し、第2撹拌搬送路内でトナー補給を受ける。その後、第2撹拌搬送路をその下流端まで搬送された現像剤は、第1撹拌搬送路の上流端へ移動する。第2撹拌搬送路の底部を構成する現像ケース部分には、透磁率センサ26Yが設置されている。
現像ケース内の現像剤のトナー濃度は、画像形成に伴うトナー消費により低下するので、透磁率センサ26Yの出力値Vtに基づいて、必要により図2に示したトナーカートリッジ30Yから粉体ポンプ27Yによりトナーが補給されることで適正な範囲に制御される。トナー補給制御は、出力値Vtとトナー濃度制御基準値である目標出力値Vtrefとの差分値Tn(=Vtref−Vt)に基づいて、差分値Tnが+(プラス)の場合はトナー濃度が十分高いと判断してトナーを補給せず、差分値Tnが−(マイナス)の場合は差分値Tnの絶対値が大きいほどトナー補給量を多くするようにして、出力値Vtが目標出力値Vtrefの値に近づくようにして行う。
また、画像形成枚数が10〜50枚(コピースピードなどにより約5〜200枚)に達するごとに一回の割合で、プロセスコントロールにより目標出力値Vtref、帯電電位、光量等を調整する。詳しくは、例えば、感光体11Y上に形成された複数のハーフトーン及びベタパターンを中間転写ベルト6に転写し、その濃度を図2に示す反射濃度センサ62により検知して、その検知値からトナー付着量を把握し、トナー付着量が狙いの付着量になるように目標出力値Vtref、帯電電位、光量等を調整する。
更に、本実施形態では、プロセスコントロールとは別に、1回の画像形成ごとに目標出力値Vtrefを補正する処理も行う。これらの詳しい内容は、トナー濃度制御の内容とあわせて後述する。
また、4つの感光体11Y,11C,11M,11Bkのうち、最下流側にあるブラック用の感光体11Bkのみ中間転写ベルト6に常に接触している転写ニップ常接状態であり、残りの感光体11M,11C,11Yは中間転写ベルト6に対して接離可能となっている。転写紙上にカラー画像を形成する場合、4つの感光体11Y,11C,11M,11Bkは、それぞれ中間転写ベルト6に当接する。一方、転写紙上にブラックの単色画像を形成する場合、各カラー用の感光体11Y,11C,11Mを中間転写ベルト6から離間させ、ブラックトナーによるトナー像が形成されるブラック用の感光体11Bkのみを中間転写ベルト6に当接させるようにする。
次に、画像濃度制御を行う画像濃度制御手段としての制御部について説明する。
図4は、制御部100の構成を示す説明図である。
本実施形態の制御部100は、CPU101、ROM102、RAM103、I/Oユニット104等から構成されている。I/Oユニット104には、上記透磁率センサ26及び上記反射濃度センサ62がそれぞれ図示しないA/D変換器を介して接続されている。制御部100は、CPU101が所定のトナー濃度制御プログラムを実行することにより、I/Oユニット104を介して粉体ポンプ27を駆動するトナー補給駆動モータ31に制御信号を伝達し、トナー補給動作を制御する。すなわち、制御部100は、画像濃度制御条件である現像装置内のトナー濃度を制御するトナー濃度制御手段としての機能を有している。また、制御部100は、CPU101が所定の電位制御プログラムを実行することにより、I/Oユニット104を介して、現像バイアス電源や、光書込みユニットに制御信号を伝達し、画像濃度制御条件である各色の現像スリーブに印加する現像バイアス電圧や各色の感光体に照射するレーザ光Lの出力を制御する。すなわち、制御部100は、感光体表面電位、現像スリーブ表面電位を制御して現像ポテンシャルを制御する電位制御手段としての機能を有している。
また、所定の目標出力値補正プログラムを実行することにより、1回の画像形成ごとに目標出力値Vtrefを補正し、常に一定の画像濃度が得られるようにする。ROM102には、CPUが実行するトナー濃度制御プログラム、目標出力値補正プログラムなどが記憶されている。RAM103には、I/Oユニット104を介して取得した透磁率センサ26の出力値Vtを一時保存するVtレジスタ、現像装置20内の現像剤のトナー濃度が目標トナー濃度であるときに透磁率センサ26が出力すべき基準出力値Vtrefを記憶するVtrefレジスタ、反射濃度センサ62からの出力値Vsを記憶するVsレジスタ等が設けられている。
なお、本実施形態において制御部100は、画像濃度制御条件変更手段たる第1の目標出力値補正手段としても機能する。また、制御部100は、第2の目標出力値補正手段としても機能する。さらに、制御部100は、後述する算出パラメータ変更手段としても機能する。以下の説明では、本発明を把握しやすいように、電位制御手段、第1の目標出力値補正手段、第2の目標出力値補正手段、及び算出パラメータ変更手段という表現をそのまま用いる。
以下の説明では、画像濃度制御条件変更手段たる第1の目標出力値補正手段が補正する画像濃度制御条件を現像剤の目標トナー濃度とした例について説明する。
図5は、透磁率センサ26の出力値を縦軸にとり、検知対象の現像剤のトナー濃度を横軸にとったグラフである。
グラフに示すように、実用的なトナー濃度の範囲では、透磁率センサ26の出力値と現像剤のトナー濃度との関係は直線近似することができる。そして、現像剤のトナー濃度が高いほど、透磁率センサ26の出力値が小さくなる特性を示す。この特性を利用して、透磁率センサ26の出力値Vtが目標出力値Vtrefより大きい場合に粉体ポンプ27を駆動してトナー補給を行う。逆に、出力値Vtが目標出力値Vtrefより小さい場合には、粉体ポンプ27を停止させトナー補給を行わない。本実施形態では、1回の画像形成ごとに透磁率センサ26の出力値Vtに基づいてトナー補給制御を行う。
次に、本発明の特徴部分である目標出力値補正処理に係る制御の全体概要について、図1を用いて説明する。図1に示すように、本制御を行う手段は、電位制御手段、第1の目標出力値補正手段及び第2の目標出力補正手段から構成されている。電位制御手段は、現像装置20の現像γ(現像能力)を測定し現像バイアスや光書込み装置のレーザ光の出力パラメータを決定すると同時に目標出力値Vtrefを変化させる。この制御の実行頻度は、例えば、カラー画像を200枚出力後である。
第1の目標出力値補正手段は、詳細は、後述するが現像装置内のトナー入換量と、算出パラメータaに基づいて、目標出力値Vtrefを算出して、算出した目標出力値Vtrefに変化させるものである。なお、目標出力値補正手段による制御は、1JOB毎に実行される。
第2の目標出力値補正手段は、紙間つまり連続印刷中の先行する転写紙の後端部と後続紙の転写紙の先端部との間に中間転写ベルト6上にトナーパターンを形成し、そのトナーパターンを反射濃度センサ62で検知することによりVtrefを変化させるものであり、その実行頻度は、転写紙10〜50枚毎である。なお、連続印刷中にトナーパターンを中間転写ベルト6上に形成させる場合には、先行する転写紙用の画像と後続する転写紙用の画像との間、言い換えれば、先行する転写紙の後端部と後続紙の転写紙の先端部との間つまり紙間に相当する部分の中間転写ベルト6上にトナーパターンが形成されるようにする。
また、この第2の目標出力値補正手段の実行時に算出パラメータ変更手段を実行する。すなわち、算出パラメータ変更手段は、第2の目標出力値補正手段実行時に形成したトナーパターンの画像濃度に基づき算出パラメータaを変化させるものである。
上記したように、これら制御手段は、それぞれ異なる実行頻度の間隔で行われ、トナー濃度を狙いへと導くように制御を行っている。なお、電位制御手段による目標出力値Vtrefの補正間隔が最も長く、目標出力値補正手段による目標出力値Vtrefの補正間隔が最も短い。
次に電位制御手段による目標出力値補正処理について詳細に説明する。先ず、現像γ(現像能力)を測定するために、現像ポテンシャルを変化させ、感光体11上に、10階調の濃度測定用のトナーパターンを作製する。このトナーパターンは光書込ユニットから照射されるレーザ光の電位を固定して、現像バイアスと帯電バイアスとを変化させ作像される。また、帯電バイアスと現像バイアスとの差分である地肌部ポテンシャルが100[V]に固定されるように作像する。なお、トナーパターンは現像ポテンシャルの低い側から順次作像する。
次に、現像装置20によって現像された各感光体上のトナーパターンを中間転写ベルト6上に転写する。なお、本実施形態においては、濃度測定用トナーパターンを、それぞれの作像手段1で10個作製したが、より少ないトナーパターンでも現像γの測定は可能である。望ましくは濃度を変えて3種類以上である。中間転写ベルト上に、各色並列に転写された濃度測定用のトナーパターンは、中間転写ベルト6の回転方向下流に並列に設置してある4つの反射濃度センサ62により、同時に各色トナーパターンのトナー濃度が測定される。その後、そのトナー濃度をトナー付着量[mg/cm]に換算し、トナー付着量[mg/cm]と現像ポテンシャル[−kV]との関係式を得る。上記関係式の傾きが現像能力を示す現像γである。また上記関係式から、目標のトナー付着量を得るための現像バイアス値を算出することができる。電位制御手段による制御においては、各環境や現像スリーブ22の回転距離[m]、感光体回転時間[sec]などにより、異なる現像γ目標値が設定してある。その現像γ目標値と先ほど算出した現像γの現在値を比較して、現像γの現在値が目標値よりも大きい場合には、目標出力値Vtrefを高くして、トナー濃度を低めに誘導する。また現像γの現在値が目標値よりも小さい場合には、Vtrefを低く設定し、トナー濃度を高めに誘導するという制御を行っている。なお、上述では、トナー付着量[mg/cm]と現像ポテンシャル[−kV]との関係式から現像バイアス値を算出しているが、レーザ光の出力パラメータを算出してもよい。
次に、第1の目標出力値補正手段による目標出力値補正処理について詳細に説明する。
図6は、出力画像面積率による現像γ(現像ポテンシャルに対するトナー付着量関係式の傾き)の差異を示すグラフである。このグラフは、同一の画像面積率画像を、標準線速モード(138[mm/sec])で連続100枚出力した際の値である。このグラフからわかるように、画像面積率の高い画像を出力する場合の方が現像γが高くなる。これは次の理由によるものと考えられる。すなわち、画像面積率の高い画像を出力する場合、一定期間内における現像装置20のトナー入換量が多いため、現像装置20内に比較的長い時間存在しているトナーの量が少ない。そのため、過剰に帯電したトナーが少ないので、現像装置20内に比較的長い時間存在しているトナー(過剰に帯電したトナー)の量が多い画像面積率の低い画像を出力した場合に比べて、高い現像能力を発揮できたものと考えられる。
このように、一定期間内における現像装置20のトナー入換量の違いによってその後の画像形成時における現像能力に差異が発生する。現像能力に差異が発生すると、形成される画像の画像濃度にも差異が生じ、一定の画像濃度で画像形成を行うことができなくなる。そこで、一定期間内における現像装置20のトナー入換量が違っても、現像能力を一定に維持するように、原理的には現像γが一定になるように、目標出力値Vtrefを補正する。目標出力値Vtrefを補正すれば、透磁率センサ26の出力値Vtがその補正後の目標出力値Vtrefに近づくようにトナー濃度が調整される。その結果、画像面積率の高い画像を出力した場合のように現像装置20のトナー入換量が多いときにはトナー濃度を高くして現像能力が高め、あるいは、画像面積率の低い画像を出力した場合のように現像装置20のトナー入換量が少ないときにはトナー濃度を低くして現像能力が低下させて、現像能力が一定になるようにする。
なお、一定期間内における現像装置20のトナー入換量は、出力する画像の面積[cm]や画像面積率[%]などの種々の情報から把握することが可能である。本実施形態では、画像面積率からトナー入換量を把握する場合を例に挙げて説明する。なお、画像面積率[%]は次のようにしてトナー入換量[mg/page]という単位に換算して利用する。本実施形態においては、適正な現像能力を発揮した場合、A4の転写紙に対して100%のベタ画像を出力するときに300[mg]のトナーを消費し、300[mg]のトナーが補給される。よって、この場合のトナー入換量は300[mg/page]となる。ただし、画像面積率をトナー入換量に換算する場合、例えば基準の転写紙をA4横通紙に設定したときには、出力する全ての転写紙をこの基準転写紙に換算して画像面積率を換算する等の必要がある。本実施形態における現像装置20の現像剤容量は240[g]である。本実施形態においては、上述のような画像面積率をトナー入換量に換算する計算を制御部100で行う。すなわち、本実施形態においては、制御部100が、トナー入換量を把握するための情報を検出する情報検出手段として機能する。
図7は、横軸に画像面積率[%]をとり、縦軸に現像γ[mg/cm/kV]をとったグラフである。
このグラフは、図6に示すグラフのときと同様に、標準線速モードにおいてトナー濃度を一定に保ったまま、画像面積率ごとに100枚連続印刷を行ったときのものである。このグラフから、画像面積率が基準値である5[%]を超えると、現像γは高くなる傾向があることがわかる。よって、本実施形態のプリンタにおいては、画像面積率が5[%]よりも高い場合、目標出力値Vtrefを高くしてトナー濃度を低めに誘導し、現像γを落として画像濃度を一定にすることが望まれる。逆に、目標出力値Vtrefを高くした後に画像面積率が5[%]以下の出力した場合には、目標出力値Vtrefを低くしてトナー濃度を高めに誘導する必要がある。
図8は、第1の目標出力値補正手段による目標出力値補正処理の流れを示すフローチャートである。
この目標出力値補正処理は各印刷のJOBの終了ごとに実行する。制御部100は、印刷JOBが終了したら、まず、直前までに印刷した過去数枚分あるいは数十枚分という一定期間内に出力した画像の画像面積率[%]の移動平均値を算出する(S1)。画像面積率[%]の移動平均値ではなく、単純な平均値でもよいが、移動平均値を用いることにより、現時点での現像剤特性を知るのに適した、過去数枚のトナー入換量の履歴を知ることができる。よって、本実施形態では移動平均値を用いることにする。この移動平均値は、簡単のため、下記の数1に示す式に従って算出したものを用いる。
Figure 0005006019
ここで、「N」は画像面積率のサンプリング数(累積枚数)であり、「M(i−1)」は前回算出した移動平均値であり、「X(i)」は今回の画像面積率である。なお、M(i)及びX(i)は色ごとに個別に算出されるものである。
本実施形態のように、前回算出した移動平均値を用いて、今回の移動平均値を求めるので、過去数枚あるいは数十枚という画像面積率のデータをRAM103に保存する必要がなくなるため、RAM103の使用領域を大幅に減少させることができる。また、累積枚数Nを適宜変更することで、制御のレスポンスを変更することが可能となる。例えば環境変動や経時において累積枚数Nを変更すると、より効果的に制御することができる。
このようにして移動平均値を算出したら、次に、制御部100は、Vtrefレジスタから目標出力値Vtrefの現在値と目標出力値Vtrefの初期値とを取得する(S2)。なお、Vtrefの初期値と現在値とは式2のように定義する。
Figure 0005006019
また、制御部100は、透磁率センサ26の感度情報を取得する(S3)。透磁率センサ26の感度は、単位が[V/wt%]で表されるものであり、センサ固有の値である(図5にプロットした直線の傾きの絶対値が感度である。)。そして、直前の透磁率センサ26の出力値Vtを取得し(S4)、上記S2で取得した目標出力値Vtrefの現在値を使って、Vt−Vtrefを算出する(S5)。その後、制御部100は、目標出力値Vtrefを補正するか否かを判断する。例えば、前回のプロセスコントロールが成功したか否か、あるいは、上記S5において算出したVt−Vtrefの結果が所定範囲内に収まっているか否か、などを判断基準とする。本実施形態では、上記S5において算出したVt−Vtrefの結果が所定範囲内に収まっているか否かを判断する(S6)。
Vt−Vtrefの結果が所定範囲内に収まっている場合、LUT(ルックアップテーブル)を参照して補正量ΔVtrefを決定する(S7)。具体的には、まず、LUTを参照して、上記S1で算出した移動平均値に対応するトナー濃度補正量ΔTC(トナー濃度を変化させる量)を決定する。トナー濃度補正量ΔTCを決定した後、上記S3で取得した透磁率センサ26の感度、および算出パラメータaを用いて、下記の数3に示す式から目標出力値の補正量ΔVtrefを算出する。算出した補正量ΔVtrefは、RAM103に保存する。なお、補正量ΔVtrefは、色ごとに個別に算出される。
Figure 0005006019
ここで、「a」は自由度1の算出パラメータであり、後述する算出パラメータ変更手段により変更されるものである。下記の表1は、透磁率センサ26の感度が0.3の場合のLUTの例を示すものである。
Figure 0005006019
本実施形態で使用するLUTは以下の手法を用いて作製した。
図9は、画像面積率の移動平均値[%]を横軸にとり、基準のトナー濃度に対して現像γを一定にするためにトナー濃度を変化させるマイナス方向のトナー濃度補正量[wt%]を縦軸にとったときのグラフである。
このグラフによれば、例えば画像面積率の移動平均値が80%の場合、トナー濃度補正量ΔTCを−1[wt%]としてトナー濃度制御を行うと、現像γが一定に保たれるということがわかる。画像面積率の移動平均値に対するトナー濃度補正量ΔTCは、対数近似がもっとも精度よく近似できる。そのため、LUTに用いる移動平均値に対するトナー濃度補正量ΔTCは、この対数近似の方法を用いて決定した。本実施形態においては、上記表1に示すように、移動平均値が10%未満の場合には補正ステップを1%ごとに設定し、移動平均値が10%以上の場合には補正ステップを10%ごとに設定した。この補正ステップは、現像剤や現像装置の特性に応じて任意に変更が可能である。
また、現像剤の使用状況は色ごとに異なるので、現像装置20ごとに補正ステップや目標出力値補正処理の実行タイミングなどの各種条件を異ならせるようにしてもよい。特に、最大補正量を色ごとに調整するのが望ましい。この場合、例えば上記数3に代えて下記の数4に示す式を用いるようにする。
Figure 0005006019
以上のようにLUTを参照して補正量ΔVtrefを決定したら(S7)、次に、制御部100は、決定した補正量ΔVtrefと上記S2で取得したVtrefの初期値とから、下記の数5に示す式から、補正後の目標出力値Vtrefを色ごとに算出する(S8)。
Figure 0005006019
次に、制御部100は、算出したVtrefの上下限処理を行う(S9)。具体的には、算出したVtrefが予め設定された上限値を越える場合には、その上限値を補正後のVtrefとする。一方、算出したVtrefが予め設定された下限値を下回る場合には、その下限値を補正後のVtrefとする。なお、算出したVtrefがこれらの上限値と下限値の間である場合には、その算出したVtrefを補正後のVtrefとする。このようにして得られた補正後のVtrefは、Vtrefの現在値としてRAM103に保存される(S10)。
本目標出力値補正処理は、連続印刷中においては、前回の現像終了時から今回の現像開始時までの間に実行するのが望ましい。このようなタイミングで行うことで、連続印刷中においても、出力画像1枚ごとに適切に補正された目標出力値Vtrefを用いてトナー濃度制御を行うことができる。
次に、第2の目標出力値補正手段による目標出力値補正処理について詳細に説明する。
第2の目標出力値補正手段による目標出力値補正処理を図10に示したフローチャートを用いて具体的に説明する。まず、紙間に相当する部分の中間転写ベルト6上に基準トナーパターンを作成する(S1’)。なお、作成する基準トナーパターンの大きさは主走査方向が12mmで、副走査方向の大きさが15mmである。また、本実施形態では基準トナーパターンとして、ソリッドなベタ書き込みのパターンを用いるが、2by2などの比較的安定したパターンであれば、精度よく検知することが可能である。現像バイアスに関しては、固定値を用いても良いし、前回の電位制御プロセスコントロール時に算出した画像部バイアスでも良い。また、検知に使用するトナー量を少なくするために、より低い現像バイアスで測定することも可能である。次に、反射濃度センサ62で基準トナーパターンのトナー濃度を測定する(S2’)。なお、反射濃度センサ62は発光部と受光部とからなり、発光部からのLED光を中間転写ベルト6上に作成した基準トナーパターンに照射し、そこからの反射光を受光部のフォトトランジスタで検知するというものである。反射光は、黒色の基準トナーパターンに関しては正反射光を用い、マゼンタ、シアン及びイエローのカラーパターンに関しては拡散反射光を用いた。次に、各色の基準トナーパターンのトナー濃度をトナー付着量に換算する(S3’)。この換算工程であるが、例えば予め反射光の検出強度に対するトナー付着量の変換テーブルを作成しておき、それに従いトナー付着量に変換する。次に、トナーの付着量目標値Mtargetと算出したトナー付着量Mとの比較を行う(S4’)。なお、本実施例において、基準トナーパターンの付着量目標値Mtargetは、マゼンタ、シアン及びイエローが0.4±0.4[mg/cm]であり、黒色が、0.3±0.3[mg/cm]である。黒色は正反射を用いているため、トナーの高付着量領域まで検出することができないのでトナーの低付着量領域で検知している。
次に、基準トナーパターンのトナー付着量Mが目標範囲内であるかどうかを判定する(S5’)。トナー付着量Mが目標範囲内であった場合には、目量出力値Vtrefを変更することなく、第2の目標出力値補正手段による目標出力値補正処理を終了する(S5’でY)。トナー付着量Mが目標範囲外であった場合には、トナー付着量Mが目標範囲よりも多いか否かを判定する(S6’)。トナー付着量Mが目標範囲よりも多いと判定された場合には(S6’でYes)、目標出力値Vtrefを上昇させ(S7’)、トナー濃度を低くする方向に誘導し、本補正を終了する。トナー付着量が目標範囲よりも少ないと判定された場合は(S6’でNo)、Vtrefを低下させ(S8’)、トナー濃度を高くする方向に誘導した後、本制御を終了する。
第2の目標出力値補正手段を用いて目標出力値の補正処理を行う場合は、基準トナーパターンの作成頻度が高いほど精度が向上する。しかしながら、基準トナーパターンの作成頻度を上げることにより廃トナー量が増加する。そのため、環境の面からも基準トナーパターンの作成頻度の増加は難しいと言わざるを得ない。一方、単純に基準トナーパターンの作成頻度を低くして、第2の目標出力値補正手段による制御を実行すると基準トナーパターンを作成した時点で、すでに基準トナーパターンのトナー濃度が大きく変動している場合がある。そのため、基準トナーパターン作成間隔内の出力画像の画像濃度自体が正確に制御されている状態とはならない。
そこで、上述した第1の目標出力値補正手段を用いることによって、画像出力毎に目標出力値の補正ができるので出力画像の画像濃度の安定性は大幅に向上する。しかしながら、第1の目標出力値補正手段による制御を行うにあたり、いくつか改良すべき点が存在する。
一つ目は、過剰補正とならないよう、補正量を小さめにする必要があったため、画像濃度を補正しきれない場合があった。二つ目に、急激な環境変動や、画像出力モードの急激な変化などで画像濃度を補正しきれない場合があった。三つ目に、画像面積率(トナー入換量)が変化しなくても、環境変動や放置時間などにより画像濃度が変動する場合があった。これら問題は、第1の目標出力値補正手段が、何らフィードバックする術をもたなかったことに起因するものである。
すなわち、上述の画像面積率に基づいて目標出力値が補正される第1の目標出力値補正手段は、パラメータが動作開始点により変化する傾向がある。そのためパラメータの測定やマシンの公差などにより、誤差が生じてきてしまう可能性がある。従って第1の目標出力値補正手段では、これらにより生じる誤差は、そのまま制御誤差になってしまう。また、環境変動や放置時間などの外乱があった場合でも、それら外乱に対して対処するすべがない。そのため、第1の目標出力値補正手段で目標出力値Vtrefの制御をすると、過剰補正を抑えるために、変化させるパラメータの移動量を小さくせざるをえなかった。そのような意味でこの制御では、出力画像の画像濃度を完全に制御するのは困難であったと言える。すなわち、基準トナーパターン作成間隔内で第1の目標出力値補正手段を行っても、出力画像の画像濃度自体が正確に制御されている状態とはならない場合があるのである。
そこで、本実施形態においては、第1の目標出力値補正手段による目標出力値を算出するときに用いられる算出パラメータaを変更する算出パラメータ変更手段を有している。算出パラメータ変更手段は、上述したように第2の目標出力値補正手段で目標出力値の補正処理を行うときに作成した基準トナーパターンの画像濃度を反射濃度センサ62で検知した検知結果に基づいて、算出パラメータaを変更する。これにより、基準トナーパターンの画像濃度を反射濃度センサ62で検知した検知結果を第1の目標出力値補正手段が補正する目標出力値Vtrefにフィードバックすることができる。しかも、実際に形成された画像濃度に基づいて算出パラメータaが変更されるので、算出パラメータ変更後の第1の目標出力値補正手段により補正された目標出力値Vtrefは、急激な環境変動や、画像出力モードの急激な変化などに対応したものとなる。その結果、基準トナーパターン作成間隔内で第1の目標出力値補正手段を行うことで、出力画像の画像濃度自体が正確に制御することが可能となる。
以下に、実施例1〜3に基づいて、詳細に説明する。
[実施例1]
まず、実施例1の算出パラメータ変更手段について説明する。
図11は、実施例1における算出パラメータaと基準トナーパターンのトナー付着量Mとの関係を示した図である。
実施例1の算出パラメータ変更手段における算出パラメータ変更処理は、第2の目標出力値補正手段において、各色の基準トナーパターンのトナー濃度に基づいて算出したトナー付着量Mと、トナーの付着量目標値Mtargetとの比較を行う。図12に示すように、基準トナーパターンのトナー付着量Mが目標範囲内(Mtarget−X<M<Mtarget+X)であるときは、算出パラメータaを1に変更する。トナー付着量Mが目標範囲よりも多い(Mtarget+X<M)場合には、算出パラメータaを最小修正値Kpminに変更する。一方、トナー付着量Mが目標範囲よりも少ない(M<Mtarget−X)場合は、算出パラメータaを最大修正値Kpminに変更する。
[実施例2]
次に、実施例2の算出パラメータ変更手段について説明する。
図12は、実施例2における算出パラメータaと基準トナーパターンのトナー付着量Mとの関係を示した図である。実施例2の算出パラメータ変更手段は、実施例1の算出パラメータ変更手段よりもより細かく算出パラメータaを変更できるようにしたものである。
トナー付着量Mと、算出パラメータaとの関係を表2に示す。
Figure 0005006019
このように、実施例2の算出パラメータ変更手段は、実施例1の算出パラメータ変更手段よりもより細かく算出パラメータaを変更できるようにしたので、実施例1に比べて、第1の目標出力値補正手段による目標出力値の算出精度を高めることができる。
なお、図12に示す例は、一例であり、これに限られたものではない。
[実施例3]
次に、実施例3の算出パラメータ変更手段について説明する。
実施例3の算出パラメータ変更手段は、第2の目標出力値補正手段で基準トナーパターンのトナー付着量Mに基づいて算出された目標出力値の補正量ΔVtref−2と、RAM103に保存されている算出パラメータ変更処理が実行される直前に行われた第1の目標出力値補正処理によって求められた補正量ΔVtref−1とから、算出パラメータaを求めるものである。
トナー基準パターンの形成によって消費されるトナー消費量は、わずかであるので、トナー入換えによる現像能力の変動は、考慮に入れる必要がない。よって、環境変動などによる現像能力の変動がなければ、ΔVtref−1=ΔVtref−2となるはずである。また、算出パラメータ変更処理で算出された補正量ΔVtref−2は、実際に形成された画像濃度に基づき算出されたものであるので、画像面積率に基づき算出される補正量よりもΔVtref−1も制御レベルが高い。よって、補正量ΔVtref−1とΔVtref−2とが異なっている場合は、補正量ΔVtref−1が、補正量ΔVtref−2となるように、算出パラメータが変更されるべきである。従って、数6に示すように、算出パラメータaは、補正量ΔVtref−1とΔVtref−2との比で算出することができる。
Figure 0005006019
実施例1〜3で説明したように、形成したトナー基準パターンの画像濃度に基づいて、第1の目標出力値補正手段の算出パラメータaを補正することで、実際に形成した画像の画像濃度の結果を、第1の目標出力値補正手段における目標値の補正にフィードバックすることができる。すなわち、画像面積率に基づき算出される補正量の算出結果を実際に形成した画像の画像濃度の結果に基づいて修正することができる。その結果、第1の目標出力値補正手段で、環境変動や放置時間などの外乱に対処することができるようになり、画像面積率に基づき補正される目標出力値の補正量を大きく設定することができるという大きなメリットが生ずる。また、トナー基準パターンの画像濃度のから目標出力値の補正を行う第2の目標出力値補正手段の頻度を、制御レベルを落とさずに減少させることができる。これにより、トナー基準パターンを形成する頻度が減少し、廃トナーの量が大幅に減少させることができ、セールス上の大きなアドバンテージとなる。
また、算出パラメータaを、上記数3に示すように、トナー濃度補正量ΔTCと透磁率センサの感度とを乗じた値に乗じることで、表1のLUTに示すような画像面積率とΔVtrefとの関係が相似な形で修正される。表1のLUTや数3の関数は、理論計算や実験により得られたものであり、画像面積率とΔVtrefとの関係を正確に示すものである。よって、算出パラメータaを乗ずることで、実験や理論計算から求めた画像面積率とΔVtrefとの関係を崩すことなく、ΔVtrefの補正を行うことができる。
なお、第2の目標出力値補正手段は、第1の目標出力値補正手段による目標出力値補正処理が精度の良い制御を行なっていることを確認する目的で使用するのが望ましい。そして、制御性能が落ちた時に算出パラメータ変更手段を実行して、算出パラメータaの修正を加えることが望ましい。このようなパターンで制御することにより、トナーパターンを作成するための廃トナーの発生を、より低く抑えることができると同時により高い精度で画像濃度を一定に保つことができる。例えば、従来では、第2の目標出力値補正手段は、転写紙5枚毎、より望ましくは2枚毎に制御しなければ、画像濃度を一定に保つという意味で充分な効果を得ることができなかった。しかしながら、本実施形態においては、トナー基準パターンの形成間隔を10〜50[枚]にしても、画像濃度を一定に保つという効果を十分に得ることが可能となる。
また、仮に何か外乱が発生した場合には、基準トナーパッチの作成頻度を増加させて、算出パラメータ変更手段の実行頻度を増加させて、第1の目標出力値補正手段にフィードバックする回数を増加させることで対応可能である。例えば、表1のLUTで画像面積率の累積平均(移動平均)[%]が2[%]より小さい場合と、60[%]以上の場合に、算出パラメータ変更手段の実行間隔を短くする制御を導入する。これは画像面積率が高い場合、環境変動や経時劣化を考慮すると画像濃度が予想以上に高く推移する可能性があるためである。また画像面積率が極端に低い場合には、画像濃度が予想以上に低く推移する場合がある。このため、第2の目標出力値補正手段の介入機会を多く設定し、算出パラメータ変更手段によるフィードバックする回数を増加させる。逆に、5[%]前後の移動平均のときは、第2の目標出力値補正手段の実行間隔を延ばすといった制御を取り入れても、充分に画像濃度を一定に保つことができる。
上述したように、本実施形態においては、出力画像濃度を安定化させるために、画像濃度制御条件のひとつであるトナー濃度を適切な値に推移させることでトナーの帯電量を安定化させて、画像濃度を安定化させている。しかしながら、低温低湿環境や高温高湿環境等の特殊な環境に晒された場合、および高画像面積画像や低画像面積画像の大量連続出力時には、トナー濃度を極端に低い側または高い側に推移させてしまう。その結果、トナー飛散やスクリューピッチムラ等の異常画像が出力される等の不具合が生じる可能性がある。
これら不具合を生じさせないために、本実施形態においては、上述したように、算出したVtrefの上下限処理を行っている。すなわち、算出したVtrefが予め設定された上限値を越える場合には、その上限値を補正後のVtrefとする。一方、算出したVtrefが予め設定された下限値を下回る場合には、その下限値を補正後のVtrefとする処理である。これにより、トナー飛散やスクリューピッチムラ等の異常画像は、抑制できるものの、出力画像濃度の安定化が劣ってしまう。
そこで、本実施形態では、算出したVtrefが上限値を越えて上限値に設定されたときや、算出したVtrefが下限値を下回り下限値に設定されたときは、現像バイアスや、レーザ光の出力パラメータなど、トナー濃度以外の画像濃度制御条件を修正する画像濃度制御条件修正手段を有している。この画像濃度制御条件修正手段は、制御部100などにより構成されており、所定のプログラムを制御部100のCPU101が実行することにより、画像濃度制御条件修正手段が実行される。
図13は、画像濃度制御条件修正手段による現像バイアス修正処理について説明するフローチャートである。
まず、図に示すように制御部100は、上述の算出した目標出力値Vtrefの上下限処理の結果、目標出力値Vtrefが、予め設定された下限値または上限値に設定されているか否かをチェックする(S11)。本実施形態においては、トナー濃度の下限値は、5[wt%]、トナー濃度の上限値は、8[wt%]に設定している。下限値または上限値に設定されていない場合(S11のNO)、処理を終了する。
一方、目標出力値Vtrefが、予め設定された下限値または上限値に設定されている場合(S11のYES)、目標出力値Vtrefが下限値に設定されているか否かをチェックする(S12)。目標出力値Vtrefが下限値に設定されている場合(S12のYES)、算出したVtrefが予め設定された下限値を下回っているので現像バイアスを所定量低下させる(S13)。
一方、目標出力値Vtrefが上限値に設定されている場合(S12のNO)、算出したVtrefが予め設定された上限値を上回っているので現像バイアスを所定量上昇させる(S14)。
なお、現像バイアスの急な変更は,出力画像濃度を急激に変化させることにつながるため、多段階に分けて徐々に変更するのがこのましい。例えば、本実施形態においては、目標出力値Vtrefが下限値に設定されているとき、10枚毎に現像バイアスを10[V]ずつ目標出力値Vtrefが6[wt%]を上回るまで下降させている。ここで、上述した下限値5[wt%]、上限値8[wt%]、上述の6[wt%]、現像バイアス10[V]という値は現像剤の種類および機械の構成により適宣選択する値である。また、上述では、現像バイアスを修正しているが、レーザ光(書込み光)の出力パラメータを修正してもよい。
[比較実験例]
次に、上述した目標出力値補正処理を行った場合と行わなかった場合とを比較する比較実験例について説明する。
図14は、本比較実験例の結果を示すグラフである。
この比較実験例では、上述した実施形態におけるレーザプリンタを用い、標準線速モード(138mm/s)で、画像面積率が70%のベタ画像を100枚連続で形成したときの画像濃度を測定した。ひし形でプロットした比較例1では、第1及び第2の目標出力値補正手段による目標出力値Vtrefの補正を行っていないため、印刷JOBが進むに従い画像濃度IDが高くなっている。また、三角でプロットした比較例2は、数枚毎に第2の目標出力値補正手段のみで目標出力値Vtrefの補正を行ったものである。この場合は、画像濃度IDが一度大きく上昇してから補正が入るため、一時的に画像濃度IDが高い部分が存在する。四角でプロットした比較例3は、第1の目標出力値補正手段のみで目標出力値Vtrefの補正を行った場合である。この場合、最初から目標出力値Vtrefの補正が入るため、画像濃度IDは低めに抑えられているが、若干の画像濃度IDの上昇がある。一方、バツでプロットした本実施形態では、第1の目標出力値補正手段と第2の目標出力値補正手段とを実施して、算出パラメータ変更手段で、第1の目標出力値補正手段に用いられる算出パラメータaを変更しているので、連像プリント枚数が多くなっても画像濃度IDがほぼ一定の範囲内に収まっている。これは、一枚ごとの細かい補正を行う第1の目標出力値補正手段における目標出力値Vtrefの算出式が、第2の目標出力値補正手段実行タイミング(数枚〜数十枚)毎に外乱の影響を考慮したものに変更される効果である。言い換えれば、第1の目標出力値補正手段によって、トナー入換え量の変動によるトナー帯電量の変動と、環境などの外乱の影響によるトナー帯電量の変動との両方を考慮にいれた目標出力値Vtrefの補正を行うことができることによる効果である。
したがって、本比較実験例により、本実施形態のような目標出力値補正処理の制御を取り入れることによって、トナーの入換量が多い画像、つまり画像面積率の高い画像を出力した場合の画像濃度安定性を大幅に改善させるのが可能であることが確認された。
なお、上述では、第1の目標出力値補正手段が補正する目標値を、トナー濃度としているが、これに限られない。例えば、第1の目標出力値補正手段が補正する目標値を、現像バイアスとしてもよい。この場合、トナー濃度およびレーザ光の出力パラメータは、電位制御手段で調整された値に固定し、第1の目標出力値補正手段で現像バイアスの目標値を補正するのである。そして、制御部100は、現像バイアスが目標値になるように現像電界形成手段としての現像バイアス電源105を制御する。
また、現像バイアスの目標値が低すぎると、現像バイアスを目標値に設定しても、所定の画像濃度が得られない場合がある。また、現像バイアスの目標値が高すぎると、現像バイアス電源105が許容電圧を越えてしまい、破損するなどの不具合が生じるおそれがある。このため、現像バイアスの目標値として、下限値および上限値を設定する。算出された現像バイアスの目標値が下限値を下回る場合は、現像バイアス目標値を下限値に設定し、現像バイアス以外の画像濃度制御条件であるトナー濃度の目標出力値を修正するようにする。また、算出された現像バイアスの目標値が上限値を上回る場合は、現像バイアス目標値を上限値に設定し、現像バイアス以外の画像濃度制御条件であるトナー濃度の目標出力値を修正するようにする。
また、第1の目標出力値補正手段が補正する目標値を、レーザ光の出力パラメータとしてもよい。
また、上述では、第1の目標出力値補正手段は、画像面積率の移動平均に基づいて、目標出力値Vtrefを算出しているが、これに限定されるものではない。直前までに印刷した過去数枚分あるいは数十枚分という一定期間内に出力した各画像の画像面積率[%]を、一定期間内の現像装置の駆動時間でそれぞれ除算した値の移動平均に基づいて、目標出力値Vtrefを算出してもよい。同じ画像面積率の画像を連続通紙する場合であっても、ジョブ実行間隔が異なれば現像剤の状態は異なる。これは、連続通紙する場合、ジョブとジョブとの間も現像装置は駆動しているからである。よって、各画像の画像面積率[%]を、一定期間内の現像装置の駆動時間でそれぞれ除算することで、ジョブ実行間隔の差異による現像剤の状態の差異を吸収することができる。
また、本実施形態では、中間転写方式のレーザープリンタを用いて説明したが、これに限るものではなく、転写搬送ベルトによって担持搬送された転写紙に直接、感光体11からトナー像を転写する直接転写方式を採用した画像形成装置でも良い。また、この場合、連続印刷中に転写搬送ベルトに担持搬送されている先行紙の後端部と後続紙の先端部との間である紙間部分の転写搬送ベルト上に、トナーパターンを形成させる構成としても良い。
以上、本実施形態によれば、所定期間内における現像装置内のトナー入換量と所定の算出パラメータaとに基づいて、画像濃度制御条件のひとつであるトナー濃度の目標出力値を算出して、算出したトナー濃度に変更する画像濃度制御条件変更手段たる第1の目標出力値補正手段を有している。そして、上記算出パラメータaは、算出パラメータ変更手段によって、ベルト部材上たる中間転写ベルトに形成されたトナーパターンをトナーパターン検出手段たる反射濃度センサ62が検出した検出結果に基づいて変更される。これにより、第1の目標出力値補正手段を実行することで、環境など外乱の変動とトナー入換量の変動との両方の影響による画像濃度変動を抑制することができ、画像濃度を安定化することができる。
また、第1の目標出力値補正手段が算出したトナー濃度の目標出力値が、予め定めた上限閾値以上の場合、および予め定められた下限閾値以下の場合に、トナー濃度の目標出力値以外の画像濃度制御条件である現像バイアスやレーザ光の出力パラメータなどを変更する画像濃度制御修正変更手段を有している。これにより、異常画像などを抑制するとともに、画像濃度の安定化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、第1の目標出力値補正手段と、算出パラメータ変更手段との実行間隔を異ならせている。現像装置内のトナー入換量の変動は、画像を出力する度に変動するが、環境など外乱の変動は、画像の出力によらず、様々な要因で変動するものである。すなわち、第1の目標出力値補正手段は、画像を出力する毎に実行するのが好ましいが、算出パラメータ変更手段は、環境など外乱が変動したタイミングで行えばよいのである。よって、第1の目標出力値補正手段と算出パラメータ変更手段とを同じ実行間隔としたものに比べて、トナー消費量の低減および画像濃度の安定化を図ることができる。
特に、算出パラメータ変更手段の実行間隔を第1の目標値補正手段より長くすることで、トナー消費量の低減および画像濃度の安定化を図ることができる。
また、上記算出パラメータaを、自由度1のパラメータとすることで、自由度が2以上のものに比べて、簡単な制御で算出パラメータaを変更することができる。
また、実施例3によれば、第1の目標出力値補正手段を実行して算出された目標出力値の補正量ΔVtref−1と、基準トナーパターンの画像濃度に基づいて算出された目標出力値の補正量ΔVtref−2と比に基づいて、算出パラメータaを変更している。基準トナーパターンの画像濃度に基づいて算出された目標出力値の補正量ΔVtref−2は、実際に形成された画像濃度そのものから算出されたものであるので、画像面積率に基づいて算出される目標出力値の補正量ΔVtref−1に比べて、精度が高い。よって、目標出力値の補正量ΔVtref−1と、目標出力値の補正量ΔVtref−2と比を算出パラメータaとすることで、画像面積率に基づいて算出された目標出力値の補正量ΔVtref−1が、基準トナーパターンの画像濃度に基づいて算出される目標出力値の補正量ΔVtref−2となるように修正される。これにより、第1の目標出力値補正手段を実行して算出される目出力値が、より精度の良いものにできる。
また、本実施形態によれば、上記第1の目標値補正手段は、上記制御部100の検出結果から得られる上記所定期間内に形成した画像の画像面積率の移動平均値に基づいて、上記目標出力値Vtrefを変更するものである。これにより、現時点での現像剤特性を知るのに適した、過去数枚分のトナー入換量の履歴を把握することができる。その結果、目標出力値Vtrefをより適正に補正することができる。
また、一定期間内に出力した各画像の画像面積率[%]を、一定期間内の現像装置の駆動時間でそれぞれ除算した値の移動平均に基づいて、目標出力値Vtrefを算出してもよい。これにより、ジョブ実行間隔の差異による現像装置内のトナー帯電量の差異を吸収することができる。
特に、上記移動平均値M(i)として、上記数1に示した式に基づいて算出されるものを用いるので、上述したようにRAM103の使用領域を大幅に減少させることができる。
また、本実施形態によれば、上記第1のトナー濃度手段は、上記制御部100の検出結果に基づき、上記所定期間内における上記現像装置20内のトナー入換量が基準量よりも多い場合には、トナー濃度を低くするように上記目標出力値Vtrefを変更し、該所定期間内における該現像装置20内のトナー入換量が基準量よりも少ない場合には、前記トナー濃度を高くするように目標出力値Vtrefを変更するものである。これにより、本実施形態のように、例えば画像面積率の高い画像を出力した場合に、現像能力が高まり現像γが高まるような構成においては、目標出力値Vtrefを簡易かつ適正に補正することができる。
また、本実施形態によれば、上記トナー入換量つまり画像面積率に応じて、上記算出パラメータ変更手段の実行間隔を変化させる。例えば、第1の閾値として画像面積率の累積平均[%]が60[%]以上の場合と、第2の閾値として画像面積率の累積平均[%]が2%より小さい場合とで、基準トナーパターンの作成間隔を短くする制御を導入している。これは画像面積率が高い場合や環境変動や経時劣化などを考慮すると、画像濃度が予想以上に高く推移する可能性があるためである。また画像面積率が極端に低い場合には、画像濃度が予想以上に低く推移する場合があるため、第2の目標出力値補正手段による目標出力値Vtrefの補正制御が多く行われるように基準トナーパターンの作成頻度を多く設定する。逆に、5%前後の画像出力時には、基準トナーパターンの作成間隔を延ばし、第2の目標出力値補正手段による目標出力値Vtrefの補正制御の頻度を少なくしても、充分に画像濃度を一定に保つことができる。
目標出力値補正処理に係る制御の全体概要の説明図。 レーザプリンタの主要部を示す概略構成図。 レーザプリンタが備える作像手段のうちイエロー作像手段の概略構成を示す拡大図。 レーザプリンタのトナー濃度制御を行う制御部の構成を示したブロック図。 透磁率センサの出力値を縦軸にとり、検知対象の現像剤のトナー濃度を横軸にとったグラフ。 出力画像面積率による現像γの差異を示すグラフ。 横軸に画像面積率をとり、縦軸に現像γをとったグラフ。 第1の目標出力値補正手段による目標出力値補正処理の流れを示すフローチャート。 画像面積率の移動平均値を横軸にとり、基準のトナー濃度に対して現像γを一定にするためにトナー濃度を変化させる量を縦軸にとったときのグラフ。 第2の目標出力値補正手段による目標出力値補正処理の流れを示すフローチャート。 実施例1の算出パラメータ変更手段における、変更する算出パラメータとトナー付着量との関係を示す図。 実施例2の算出パラメータ変更手段における、変更する算出パラメータとトナー付着量との関係を示す図。 修正画像濃度制御条件変更手段による現像バイアス修正処理の流れを示すフローチャート。 比較実験例の結果を示すグラフ。
符号の説明
6 中間転写ベルト
11 感光体
20 現像装置
26 透磁率センサ
27 粉体ポンプ
30 トナーカートリッジ
62 反射濃度センサ
100 制御部

Claims (10)

  1. 潜像を担持する像担持体と、
    該像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、
    トナーと磁性キャリアとを含む2成分現像剤によって該像担持体上の潜像をトナー像に可視像化する現像装置と、
    上記現像装置内にトナーを補給するトナー補給手段と、
    該現像装置内の該2成分現像剤中のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、
    形成された画像の画像濃度が所定の画像濃度となるように設定された該現像装置内のトナー濃度を制御するために参照されるトナー濃度制御基準値に応じて該トナー補給手段を制御するトナー濃度制御手段と、
    該像担持体と接触する位置に設けられ、複数の張架部材によって張架されるベルト部材と、を備えた画像形成装置において、
    該ベルト部材上に形成されたトナーパターンを検出するトナーパターン検出手段と、
    画像の画像面積または画像面積率を、上記現像装置の所定期間の駆動時間で除算した値を検出する情報検出手段と、
    上記情報検出手段の検出結果から得られる上記所定期間内における画像の画像面積または画像面積率を、上記現像装置の所定期間の駆動時間で除算した値の移動平均値と、トナー濃度制御基準値を算出するために用いられる所定の算出パラメータとに基づいて、トナー濃度制御基準値を変更する画像濃度制御条件変更手段と、
    該トナーパターン検出手段の検出結果に基づいて算出された該トナーパターンのトナー付着量が規定の範囲よりも多いときは、該算出パラメータの値を規定値よりも小さくなるよう変更し、該トナーパターンのトナー付着量が該規定の範囲よりも少ないときは、該算出パラメータの値を規定値よりも大きくなるよう変更する算出パラメータ変更手段とを有し、
    画像濃度制御条件変更手段は、上記情報検出手段の検出結果から得られる上記所定期間内における画像の画像面積または画像面積率を、上記現像装置の所定期間の駆動時間で除算した値の移動平均値が基準範囲よりも高い値のとき、所定のトナー濃度よりもトナー濃度が低くなるように上記トナー濃度制御基準値を変更し、上記情報検出手段の検出結果から得られる上記所定期間内における画像の画像面積または画像面積率を、上記現像装置の所定期間の駆動時間で除算した値の移動平均値が上記基準範囲よりも小さい値のとき、上記所定のトナー濃度よりもトナー濃度が高くなるように該トナー濃度制御基準値を変更するものであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記画像濃度制御条件変更手段が算出したトナー濃度制御基準値が、予め定めた上限閾値以上の場合、トナー濃度制御基準値を上限閾値に設定し、かつ、予め定められた下限閾値以下の場合、トナー濃度制御基準値を下限閾値に設定し、
    上記トナー濃度制御基準値が、上記上限閾値または上記下限閾値に設定された場合、トナー濃度制御基準値以外の画像濃度制御条件を修正する画像濃度制御条件修正手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    上記画像濃度制御条件修正手段が修正する画像濃度制御条件は、現像バイアスであることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2の画像形成装置において、
    上記画像濃度制御条件修正手段が修正する画像濃度制御条件は、上記潜像形成手段の上記像担持体上に潜像を形成するときの出力パラメータであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4いずれかの画像形成装置において、
    上記画像濃度制御条件変更手段と上記算出パラメータ変更手段との実行間隔が異なることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置において、
    上記画像濃度制御条件変更手段よりも上記算出パラメータ変更手段の実行間隔が長いことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6いずれかの画像形成装置において、
    上記算出パラメータは、自由度1のパラメータであることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7いずれかの画像形成装置において、
    上記移動平均値M(i)は、下記の数式に基づいて算出されるものであることを特徴とする画像形成装置。
    M(i)=(1/N)×{M(i−1)×(N−1)+X(i)}
    ただし、「N」は画像面積または画像面積率のサンプリング数であり、「M(i−1)」は前回算出した移動平均値であり、「X(i)」は今回検出した情報検出手段の検出結果である。
  9. 請求項1乃至8いずれかの画像形成装置において、
    上記所定期間内における画像の画像面積または画像面積率が、予め定めた第1の閾値よりも多い場合及び予め定められた第2の閾値よりも少ない場合には、上記算出パラメータ変更手段による上記算出パラメータの変更間隔を、それ以外の場合よりも短くすることを特徴とする画像形成装置。
  10. 潜像を担持する像担持体と、
    該像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、
    トナーと磁性キャリアとを含む現像剤によって該像担持体上の潜像をトナー像に可視像化する現像装置と、
    上記現像装置内にトナーを補給するトナー補給手段と、
    該現像装置内の該2成分現像剤中のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、
    該現像装置内のトナー濃度を制御するために参照されるトナー濃度制御基準値に応じて該トナー補給手段を制御するトナー濃度制御手段と、
    該像担持体と接触する位置に設けられた、複数の張架部材によって張架されるベルト部材と、を備えた画像形成装置における画像濃度制御方法おいて、
    画像の画像面積または画像面積率を、上記現像装置の所定期間の駆動時間で除算した値を検出する情報検出手段の検出結果から得られる上記所定期間内における画像の画像面積または画像面積率を、上記現像装置の所定期間の駆動時間で除算した値の移動平均値と、
    トナーパターン検出手段によって検出された上記ベルト部材上に形成されたトナーパターンのトナー付着量が規定の範囲よりも多いときは、規定値よりも小さくなるよう設定され、該トナーパターンのトナー付着量が該規定の範囲よりも少ないときは、規定値よりも大きくなるよう設定された算出パラメータと、に基づいて
    上記情報検出手段の検出結果から得られる上記所定期間内における画像の画像面積または画像面積率を、上記現像装置の所定期間の駆動時間で除算した値の移動平均値が基準範囲よりも高い値のとき、所定のトナー濃度よりもトナー濃度が低くなるように上記トナー濃度制御基準値を変更し、上記情報検出手段の検出結果から得られる上記所定期間内における画像の画像面積または画像面積率を、上記現像装置の所定期間の駆動時間で除算した値の移動平均値が上記基準範囲よりも小さい値のとき、上記所定のトナー濃度よりもトナー濃度が高くなるように該トナー濃度制御基準値を変更することを特徴とする画像濃度制御方法。
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