JP2013222082A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像装置の駆動速度が切り替わった直後でも精度良くトナー濃度を検出する。
【解決手段】現像装置20Yは、現像装置内のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段26Yを有しており、また、駆動速度を切り替え可能に設けられている。
予め、現像装置の駆動速度切替時のトナー濃度検知手段26Yの出力値:Vtと時間:tのプロファイルを所定時間取得し、該所定時間に対するトナー濃度プロファイル:Vt(t)を記憶手段に記憶させる。そして、現像装置20Yの駆動速度を切り替えた場合、該駆動速度切替後のトナー濃度検知手段26Yによるトナー濃度検知時に、該駆動速度切替後の経過時間に基づき、前記記憶手段に記憶したトナー濃度プロファイル:Vt(t)によってトナー濃度検知手段26Yの出力を補正する。
【選択図】図2
【解決手段】現像装置20Yは、現像装置内のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段26Yを有しており、また、駆動速度を切り替え可能に設けられている。
予め、現像装置の駆動速度切替時のトナー濃度検知手段26Yの出力値:Vtと時間:tのプロファイルを所定時間取得し、該所定時間に対するトナー濃度プロファイル:Vt(t)を記憶手段に記憶させる。そして、現像装置20Yの駆動速度を切り替えた場合、該駆動速度切替後のトナー濃度検知手段26Yによるトナー濃度検知時に、該駆動速度切替後の経過時間に基づき、前記記憶手段に記憶したトナー濃度プロファイル:Vt(t)によってトナー濃度検知手段26Yの出力を補正する。
【選択図】図2
Description
本発明は、2成分現像装置を用いる画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、トナーとキャリアからなる2成分現像剤を用いる現像装置が広く使用されている。2成分現像方式では、画像濃度を一定に保つために、現像器内のトナー濃度を適切な値に制御する必要がある。そしてトナー濃度を適切な値に制御するためには、現像器内のトナー濃度を正確に検知する必要がある。
トナー濃度を検知する方法として現在主流になっているのは、現像器内の透磁率からトナー濃度を検知する方法である。上記方法の代表的な例としては、検出手段である透磁率センサを用いたものが挙げられる。透磁率センサは、その検出領域内に存在する現像剤中の磁性キャリアの磁気特性を周波数や電圧等といった電気信号としてとらえて出力するものである。これは検出領域内に存在する磁性キャリアの量の増加に応じて単調減少するので、この出力値(Vt)に基づいて現像剤中のトナー濃度を検知できる。この出力値(検知結果)を、画像濃度を一定に保つように決定されたトナー濃度の目標出力値(制御目標値)と比較し、その差分に応じてトナー補給またはトナー消費を行うことで、現像器内のトナー濃度を制御することができる。
しかし従来のトナー濃度検知方法では、現像装置の線速(駆動速度)を切り替えた直後の現像剤バランスが不安定となった状態では、トナー濃度の検知出力が変動してしまい、適正なトナー濃度を検知することができない。
特開平7−219333号公報(特許文献1)には、画像形成開始直後のトナー濃度検知誤差低減の目的で、画像形成開始直後はトナー濃度検知を行わずに、直前の画像形成装置駆動時のトナー濃度検出値を記憶しておき、画像形成開始から一定時間が経過するまでは、記憶しておいたトナー濃度検出値を用いてトナー濃度を制御するといった手法が開示されている。
また、特開平10−333421号公報(特許文献2)には、現像剤が長期間放置され、剤の状態が変化した場合に生じる問題を解消するといった目的で、現像器内の現像剤を所定時間攪拌し、安定化させ、精度良くトナー濃度を検知するといった手法が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載のものでは、現像装置駆動速度の切替直前のトナー補給や消費による濃度変動までを加味することはできず、駆動速度が切り替わった場合のトナー濃度の検知制度が良くないという問題がある。
また、上記特許文献2に記載のものは、現像剤が安定化するまで待たなくてはならず、現像開始(画像形成開始)時間が遅延するという新たな問題が生ずる。
そこで本発明は、現像装置の駆動速度が切り替わった直後でも精度良くトナー濃度を検出することのできる画像形成装置を提供することを課題とする。
そこで本発明は、現像装置の駆動速度が切り替わった直後でも精度良くトナー濃度を検出することのできる画像形成装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、像担持体と、該像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、前記像担持体上に形成された潜像を2成分現像剤により現像する現像装置とを有する画像形成装置において、前記現像装置は、現像装置内のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を有しており、前記現像装置は駆動速度を切り替え可能に設けられ、予め、前記現像装置の駆動速度切替時の前記トナー濃度検知手段の出力値:Vtと時間:tのプロファイルを所定時間取得し、該所定時間に対するトナー濃度プロファイル:Vt(t)を記憶手段に記憶させ、前記現像装置の駆動速度を切り替えた場合、該駆動速度切替後の前記トナー濃度検知手段によるトナー濃度検知時に、該駆動速度切替後の経過時間に基づき、前記記憶手段に記憶したトナー濃度プロファイル:Vt(t)によって前記トナー濃度検知手段の出力を補正することを特徴とする。
本発明の画像形成装置によれば、現像装置駆動速度の切替直後に精度良くトナー濃度を検出することができる。そのため、センサ出力の安定を待つ必要が無く、生産性を低下させることがない。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタ(以下、「レーザプリンタ」という)の主要部を示す概略構成図である。このレーザプリンタは、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各色の画像を形成するための4組の作像手段1Y,1C,1M,1Bk(以下、各符号の添字Y、C、M、Bkは、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラック用の部材であることを示す)が、中間転写体としての中間転写ベルト6の移動方向(図1中の矢印A方向)における上流側から順に配置されている。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタ(以下、「レーザプリンタ」という)の主要部を示す概略構成図である。このレーザプリンタは、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各色の画像を形成するための4組の作像手段1Y,1C,1M,1Bk(以下、各符号の添字Y、C、M、Bkは、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラック用の部材であることを示す)が、中間転写体としての中間転写ベルト6の移動方向(図1中の矢印A方向)における上流側から順に配置されている。
この作像手段1Y,1C,1M,1Bkは、それぞれ、潜像担持体としてのドラム状の感光体11Y,11C,11M,11Bkを有する感光体ユニット10Y,10C,10M,10Bkと、現像装置20Y,20C,20M,20Bkとを備えている。また、各作像手段1Y,1C,1M,1Bkの配置は、各感光体ユニット内の感光体11Y,11C,11M,11Bkの回転軸が平行になるように且つ中間転写ベルト6の表面移動方向に所定のピッチで配列するように、設定されている。
各作像手段1Y,1C,1M,1Bkによって形成された感光体11Y,11C,11M,11Bk上のトナー像は、中間転写ベルト6上に順次重ね合わされて1次転写される。この重なり合って得られるカラー画像は、中間転写ベルト6の移動に伴って二次転写ローラ3との間の二次転写部に搬送される。
また、本レーザプリンタは、上記作像手段1Y,1C,1M,1Bkのほか、その下方に図示しない光書込ユニットが配置されており、さらにその下に図示しない給紙カセットが配置されている。
図1の右端部には、記録媒体(以下、「転写紙」という)の搬送経路を一点鎖線により示している。給紙カセットから給送された転写紙は、図示しない搬送ガイドによってガイドされながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ5が設けられている一時停止位置に送られる。転写紙は、レジストローラ5により所定のタイミングで2次転写部に供給される。そして、中間転写ベルト6上に形成されたカラー画像が、転写紙上に二次転写され、転写紙上にカラー画像が形成される。このカラー画像が形成された転写紙は、定着ユニット7でトナー像が定着された後、図示しない排紙トレイ上に排出される。
図2は、上記作像手段1Y,1C,1M,1Bkのうち、イエローの作像手段1Yの概略構成を示す拡大図である。他の作像手段1M,1C,1Bkについてもそれぞれ同じ構成となっているので、それらの説明は省略する。
図2において、作像手段1Yは、上述したように、感光体ユニット10Y及び現像装置20Yを備えている。感光体ユニット10Yは、感光体11Yのほか、その感光体表面をクリーニングするクリーニングブレード13Y、その感光体表面を一様帯電する帯電ローラ15Y等を備えている。
上記構成の感光体ユニット10Yにおいて、感光体11Yの表面は、電圧が印加された帯電ローラ15Yにより一様帯電される。この感光体11Yの表面に図示しない光書込ユニットで変調及び偏向されたレーザ光LYが走査されながら照射されると、感光体11Yの表面に静電潜像が形成される。この感光体11Y上の静電潜像は、後述の現像装置20Yで現像されてイエローのトナー像となる。
感光体11Yと中間転写ベルト6とが対向する1次転写部では、感光体11Y上のトナー像が中間転写ベルト6上に転写される。トナー像が転写された後の感光体11Yの表面は、感光体クリーニング手段としてのクリーニングブレード13Yでクリーニングされた後、潤滑剤塗布兼除電ブラシローラ12Yで所定量の潤滑剤が塗布されるとともに除電され、次の静電潜像の形成に備えられる。
上記現像装置20Yは、上記静電潜像を現像するための現像剤として、磁性キャリア及び本例では負帯電のトナーを含む2成分現像剤(以下、単に「現像剤」という)を使用している。また、この現像装置20Yは、現像ケースの感光体側の開口から一部露出するように配設された現像剤担持体としての非磁性材質からなる現像スリーブ22Yや、現像スリーブ22Yの内部に固定配置された磁界発生手段としてマグネットローラ(不図示)、撹拌搬送部材としての撹拌搬送スクリュー23Y,24Y、現像ドクタ25Y、トナー濃度検知手段としてのトナー濃度センサ26Y、トナー補給装置としての粉体ポンプ27Y等を備えている。
現像スリーブ22Yには現像電界形成手段としての図示を省略した現像バイアス電源により負の直流電圧DC(直流成分)が印加され、現像スリーブ22Yが感光体11Yの金属基体層に対して所定の電圧となっている。
現像ケース内に収容された現像剤が撹拌搬送スクリュー23Y,24Yで撹拌搬送されることによりトナーが摩擦帯電される。そして、第1撹拌搬送スクリュー23Yが配置された第1撹拌搬送路内の現像剤の一部が現像スリーブ22Yの表面に担持され、現像ドクタ25Yで層厚が規制された後、感光体11Yと対向する現像領域に搬送される。現像領域では、現像スリーブ22Y上の現像剤中のトナーが現像電界によって感光体11Y上の静電潜像に付着し、トナー像となる。
その後、現像領域を通過した現像剤は、現像スリーブ22Y上の現像剤離れ極位置で現像スリーブ22Yから離れ、第1撹拌搬送路に戻る。第1撹拌搬送路をその下流端まで搬送された現像剤は、第2撹拌搬送スクリュー24Yが配置された第2撹拌搬送路の上流端へ移動し、第2撹拌搬送路内でトナー補給を受ける。その後、第2撹拌搬送路をその下流端まで搬送された現像剤は、第1撹拌搬送路の上流端へ移動する。
第2撹拌搬送路の底部を構成する現像ケース部分には、トナー濃度センサ26Yが設置されている。現像ケース内の現像剤のトナー濃度は、画像形成に伴うトナー消費により低下するので、トナー濃度センサ26Yの出力値に基づいて、必要により図1に示したトナーカートリッジ30Yから粉体ポンプ27Yによりトナーを補給する。
さて、本レーザプリンタでは、現像装置20の駆動速度(以下、現像装置の駆動速度を「線速」と記す)を変更する(切り替える)ことが可能となっている。線速の切替は、画像形成のプロセス速度の変更に対応する切替だけでなく、濃度調整などの調整による線速切替もある。
線速の切替直後には現像剤バランスが不安定となり、トナー濃度の検知出力が変動するため、従来技術では適正なトナー濃度を検知することができなかった。
そこで、本発明では、以下に説明するように、予め、線速切り替え時のトナー濃度センサの出力値:Vtと時間:tのプロファイルを所定時間取得し、そのときの経過時間(現像駆動時間)に対するトナー濃度プロファイルVt(t)を記憶手段に記憶する。そして、次の線速切り替え後のトナー濃度検知時(トナー濃度制御で使用するためのトナー濃度検知時)に、線速切替後からの経過時間に基づき、前記記憶したトナー濃度プロファイル:Vt(t)によって線速切り替えで生じた誤差(トナー濃度センサの出力値の誤差)を補正し、該補正した値:Vt0を検知結果とすることで、センサ出力の安定を待たずに精度良くトナー濃度を検出することができる。
そこで、本発明では、以下に説明するように、予め、線速切り替え時のトナー濃度センサの出力値:Vtと時間:tのプロファイルを所定時間取得し、そのときの経過時間(現像駆動時間)に対するトナー濃度プロファイルVt(t)を記憶手段に記憶する。そして、次の線速切り替え後のトナー濃度検知時(トナー濃度制御で使用するためのトナー濃度検知時)に、線速切替後からの経過時間に基づき、前記記憶したトナー濃度プロファイル:Vt(t)によって線速切り替えで生じた誤差(トナー濃度センサの出力値の誤差)を補正し、該補正した値:Vt0を検知結果とすることで、センサ出力の安定を待たずに精度良くトナー濃度を検出することができる。
図3は、現像装置の駆動速度(線速)を切り替えた場合のトナー濃度センサ出力値の補正方法を示すフローチャートである。
[a1]線速切替時
[a1]線速切替時
現像装置20の線速が前回のジョブ(例えば本実施形態のレーザプリンタにおけるプリントジョブ)から切り替わった際には本フローチャートを実行する。なお、この線速切替には、画像形成のプロセス速度の変更に対応する切替だけでなく、濃度調整などの調整による線速切替も含むものである。
[a2]線速切替後のVtプロファイル取得
線速切り替え後から所定時間の間、所定のサンプリング間隔でVtを検知し続ける。ここでの所定時間とは、トナー濃度センサの出力Vtが定常状態となるまでで良い。定常状態であることは、例えば時間あたりのVt出力変動が閾値以下であることによって判断することができる。
線速切り替え後から所定時間の間、所定のサンプリング間隔でVtを検知し続ける。ここでの所定時間とは、トナー濃度センサの出力Vtが定常状態となるまでで良い。定常状態であることは、例えば時間あたりのVt出力変動が閾値以下であることによって判断することができる。
[a3]線速切替後のVtプロファイル取得
取得したVtについて時間との関係プロファイルであるVt(t)を装置内部(図示しないメモリ等の記憶手段)に保存しておく。そして、次回の線速切替時におけるプロファイルを取得したときに、上書きする。
取得したVtについて時間との関係プロファイルであるVt(t)を装置内部(図示しないメモリ等の記憶手段)に保存しておく。そして、次回の線速切替時におけるプロファイルを取得したときに、上書きする。
[a4]制御用Vtの検知
トナー濃度制御用のVtを検知する。ここでは、線速が切り替わった直後のVt検知を示している。
トナー濃度制御用のVtを検知する。ここでは、線速が切り替わった直後のVt検知を示している。
[a5]
前回の線速切替後に取得したプロファイルVt(t)により上記検知した制御用Vtを補正し、Vt0を算出する。この算出結果である補正値Vt0を、実際のトナー濃度制御に使用するトナー濃度センサの出力値とする。
前回の線速切替後に取得したプロファイルVt(t)により上記検知した制御用Vtを補正し、Vt0を算出する。この算出結果である補正値Vt0を、実際のトナー濃度制御に使用するトナー濃度センサの出力値とする。
図3のフローに示したように、線速切替時の処理としては、プロファイルを取得する流れと、制御用Vtを検知・算出する流れの2つがある。以下、図4,5により、それぞれの処理について詳しく説明する。
図4は、図3のフローチャートにおけるa2,a3の処理内容を示すフローチャートである。このフローチャートにおいて、まず、直前のジョブから線速が変化しているかどうかを判断する(S1)。線速が切り替わった場合は「Vtプロファイル取得」を開始する(S2)。また、線速が変わっていない場合は、処理を終了しプロファイルの取得は行わない。
プロファイルの取得はVtが安定するまで続ける(S3,S4)。すなわち、線速切り替え後から所定時間の間、所定のサンプリング間隔でVtを検知し続ける。所定時間はVt出力が定常状態となるまでで良い。定常状態であることは、例えば時間あたりのVt出力変動が閾値以下であることによって判断することができる。
そして、取得したVtから補正関係式を算出して保存する(S5,S6)。
以下に算出・保存例を示す。
(1):所定時間間隔のVtのみを抽出し補正tableを作成し保存する。
(2):後述する図7に示すようにVtがオーバーシュートする場合、VtminからVtoまでのVt(t)が1次関数であらわされること(図8参照)を利用するといった方法もある。具体的には1次関数の傾きを算出し保存しておき、図5の処理で行うVt検知時の時間におけるΔVtを算出し補正を行う。
以下に算出・保存例を示す。
(1):所定時間間隔のVtのみを抽出し補正tableを作成し保存する。
(2):後述する図7に示すようにVtがオーバーシュートする場合、VtminからVtoまでのVt(t)が1次関数であらわされること(図8参照)を利用するといった方法もある。具体的には1次関数の傾きを算出し保存しておき、図5の処理で行うVt検知時の時間におけるΔVtを算出し補正を行う。
また、複数の線速を持つ機械の場合、線速差ΔVpとΔVtが比例関係にあることを利用するといった方法もある。この方式のメリットとしては使用頻度が低く、Vtプロファイルの取得間隔が長い線速においても、他の線速切替時のプロファイルから換算して補正に使用できるといった点がある。
図5は、図3のフローチャートにおけるa4,a5の処理内容を示すフローチャートである。このフローチャートにおいて、直前のジョブから線速が変化しているかどうかを判断し(S11)、次に、制御用のVt検知を行う(S12,S13)。S11で線速が変化している場合はS12からS14,S15と進み、図4のフローにしたがって求めた補正関係式により検知誤差を補正し、実際の制御に用いる出力値である補正値Vt0を算出する。
一方、S11で線速変化が無い場合は補正を実施しないので、S13で制御用Vtの検知を行い、S16に進む。
図6は、現像装置線速切り替え後のトナー濃度のプロファイルを示すグラフであり、縦軸はトナー濃度センサの出力(Vt)、横軸は時間(t)である。
図6のグラフにおいて、時間:0sは現像装置の線速を切り替えた時刻である。時間:t1は制御用Vtの検知時刻である。時間t2は、トナー濃度センサの出力Vtが定常状態となる時刻を示している。
図6のグラフにおいて、時間:0sは現像装置の線速を切り替えた時刻である。時間:t1は制御用Vtの検知時刻である。時間t2は、トナー濃度センサの出力Vtが定常状態となる時刻を示している。
図7は、現像装置線速切り替え後のトナー濃度のプロファイルが、現像剤のバランスの乱れによりオーバーシュートした場合の例を示すグラフであり、縦軸はトナー濃度センサの出力(Vt)、横軸は時間(t)である。
図7のグラフにおいて、時間:0sは現像装置の線速を切り替えた時刻である。時間:tmin は、トナー濃度センサの出力Vtがオーバーシュートして、出力が最小となった時刻である。時間:t1は制御用Vtの検知時刻である。時間t2は、トナー濃度センサの出力Vtが定常状態となる時刻を示している。
図8は、図7のようなオーバーシュートが生じた場合において、時刻tminから時刻t2までのトナー濃度センサ出力Vtの変化量の実測例を示すグラフであり、縦軸はVtの変化量(ΔVt)、横軸は時間(t)である。図8のグラフではVtが最小となった時刻を[0]としており、この実測例ではVtが定常状態となる時刻t2は、2秒である。また、切替前後の線速差:ΔVpは186.5mm/secの例である。
図9は、図7のようなオーバーシュートが生じた場合において、切替前後の線速差(ΔVp)とVtの変化量(ΔVt)の関係(実測例)を示すグラフである。グラフ中にひし形の点でプロットした実測値が、ほぼ直線状に並んでいることが分かる。したがって、線速差(ΔVp)とVt変化量(ΔVt)の関係は直線近似することができる。そこで、予め切替前後の線速差(ΔVp)とVtの変化量(ΔVt)の関係(を近似する直線=1次関数)を求めておき、線速を切り替えた場合は、上記あらかじめ求めておいた1次関数にしたがってトナー濃度センサ出力Vtの補正を行って、補正値Vt0を算出するようにしても良い。
また、この予め求めておいた直線:1次関数に基づく補正値の算出は、図1の画像形成装置のように、複数の作像ユニット(複数の現像装置)を備える構成や、1つの像担持体の周囲に複数個の現像装置を配置した構成においては、その複数の現像装置で予め求めておいた切替前後の線速差(ΔVp)とVtの変化量(ΔVt)の関係を平均したものによって関係式(1次関数)を算出すると好適である。
上記説明したように、本発明においては、予め、線速切り替え時のトナー濃度センサの出力値:Vtと時間:tのプロファイルを所定時間取得し、その所定時間(現像駆動時間)に対するトナー濃度プロファイルVt(t)を記憶手段に記憶する。そして、次の線速切り替え後のトナー濃度検知時(トナー濃度制御で使用するためのトナー濃度検知時)に、線速切替後からの経過時間に基づき、前記記憶したトナー濃度プロファイル:Vt(t)によって線速切り替えで生じた誤差(トナー濃度センサの出力値の誤差)を補正し、該補正した値:Vt0を検知結果とすることで、線速の切替直後にセンサ出力の安定を待たずに精度良くトナー濃度を検出することができる。
なお、補正に使用するトナー濃度プロファイルとしては、複数回取得したトナー濃度プロファイルを用いて(例えば複数回取得したトナー濃度プロファイルの平均値)補正を行うようにしてもよい。
また、トナー濃度センサ出力値の補正は、現像装置の線速を低速へ切り替えた(高速側から低速へ切り替えた)場合で、かつ、線速切替前後でのトナー濃度センサ出力値の変動が所定値より大きい場合にのみ、センサ出力値の補正を行うようにしても良い。
また、トナー濃度センサ出力値の補正は、現像装置の線速を高速へ切り替えた(低速側から高速へ切り替えた)場合で、かつ、線速切替前後でのトナー濃度センサ出力値の変動が所定値より大きい場合にのみ、センサ出力値の補正を行うようにしても良い。
また、予め、前記現像装置の駆動速度切替前後の線速差と前記トナー濃度検知手段出力の変化量の関係を近似する関係式を求めておき、前記現像装置の駆動速度を切り替えた場合、前記関係式により前記トナー濃度検知手段の出力を補正することもできる。
複数の現像装置を備える場合には、複数の現像装置で予め求めておいた切替前後の線速差(ΔVp)とVtの変化量(ΔVt)の関係を平均したものによって関係式(1次関数)を算出すると好適である。
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
現像装置の構成は適宜な構成を採用可能である。トナー濃度センサの配置場所も一例である。トナー濃度プロファイルを求めるために予め現像装置を駆動する所定時間も適宜設定可能である。
現像装置の構成は適宜な構成を採用可能である。トナー濃度センサの配置場所も一例である。トナー濃度プロファイルを求めるために予め現像装置を駆動する所定時間も適宜設定可能である。
画像形成装置の構成も、タンデム式に限らず適宜な方式を採用可能であり、直接転写方式、間接転写方式に限らず本発明を適用可能である。また、画像形成装置としてはフルカラー機に限らず、複数色のマルチカラー機やモノクロ装置であってもよい。もちろん、画像形成装置としてはプリンタに限らず、複写機やファクシミリ、あるいは複数の機能を備える複合機であっても良い。
1 作像手段
6 中間転写ベルト
7 定着装置
10 感光体ユニット
11 感光体(像担持体)
20 現像装置
22 現像スリーブ
23,34 撹拌搬送スクリュー
25 現像ドクタ
26 トナー濃度センサ(トナー濃度検知手段)
27 粉体ポンプ
30 トナーカートリッジ
6 中間転写ベルト
7 定着装置
10 感光体ユニット
11 感光体(像担持体)
20 現像装置
22 現像スリーブ
23,34 撹拌搬送スクリュー
25 現像ドクタ
26 トナー濃度センサ(トナー濃度検知手段)
27 粉体ポンプ
30 トナーカートリッジ
Claims (7)
- 像担持体と、該像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、前記像担持体上に形成された潜像を2成分現像剤により現像する現像装置とを有する画像形成装置において、
前記現像装置は、現像装置内のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を有しており、
前記現像装置は駆動速度を切り替え可能に設けられ、
予め、前記現像装置の駆動速度切替時の前記トナー濃度検知手段の出力値:Vtと時間:tのプロファイルを所定時間取得し、該所定時間に対するトナー濃度プロファイル:Vt(t)を記憶手段に記憶させ、
前記現像装置の駆動速度を切り替えた場合、該駆動速度切替後の前記トナー濃度検知手段によるトナー濃度検知時に、該駆動速度切替後の経過時間に基づき、前記記憶手段に記憶したトナー濃度プロファイル:Vt(t)によって前記トナー濃度検知手段の出力を補正することを特徴とする画像形成装置。 - 前記トナー濃度プロファイル:Vt(t)の取得を複数回実施し、該複数回のトナー濃度プロファイルの平均値を前記トナー濃度プロファイルとすることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記トナー濃度検知手段の出力補正は、前記現像装置の駆動速度を低速側に切り替えた場合で、かつ、前記現像装置の駆動速度切替前後での前記トナー濃度検知手段出力値の変動が所定値より大きい場合にのみ補正することを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記トナー濃度検知手段の出力補正は、前記現像装置の駆動速度を高速側に切り替えた場合で、かつ、前記現像装置の駆動速度切替前後での前記トナー濃度検知手段出力値の変動が所定値より大きい場合にのみ補正することを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 像担持体と、該像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、前記像担持体上に形成された潜像を2成分現像剤により現像する現像装置とを有する画像形成装置において、
前記現像装置は、現像装置内のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を有しており、
前記現像装置は駆動速度を切り替え可能に設けられ、
予め、前記現像装置の駆動速度切替前後の線速差と前記トナー濃度検知手段出力の変化量の関係を近似する関係式を求めておき、
前記現像装置の駆動速度を切り替えた場合、前記関係式により前記トナー濃度検知手段の出力を補正することを特徴とする画像形成装置。 - 前記現像装置を複数備え、該複数の現像装置で予め求めておいた切替前後の線速差(ΔVp)とVtの変化量(ΔVt)の関係を平均したものによって前記関係式を算出することを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
- 画像形成のプロセス速度を切り替え可能に設けられ、該プロセス速度の切替に応じて前記現像装置の駆動速度を切り替えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2012093823A JP2013222082A (ja) | 2012-04-17 | 2012-04-17 | 画像形成装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016118582A (ja) * | 2014-12-18 | 2016-06-30 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置、画像形成システム及び濃度補正方法 |
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2012
- 2012-04-17 JP JP2012093823A patent/JP2013222082A/ja active Pending
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