JP4961887B2 - 固体素子デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、固体素子をガラス材料で封止した固体素子デバイスに関し、特に、熱応力による電極剥離が生ぜず、光取出し効率が良好で電極形成の自由度に優れる固体素子デバイスに関する。
従来、光源としてフリップチップ型の発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)素子(以下、LED素子という。)を基板やリードに実装した発光装置が知られている。
近年、LED素子を光源とする発光装置は、環境性、安全性に優れることから需要が高まりつつあり、特に白色照明用途において蛍光体に代わるものとして、より高輝度で大出力型の発光装置が望まれている。しかしながら、大出力化によってLED素子の発熱量が増大し、そのことによる発光効率の低下が生じて輝度の向上に限界がある。
このようなLED素子の発熱による信頼性低下を図るものとして、LED素子に設けるAuからなるバンプ電極がLED素子の平断面積の30%以上となるサイズを有するように形成し、サブマウント素子に実装した複合発光素子が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された複合発光素子によれば、LED素子の平断面積に対してバンプ電球の面積を大にすることにより放熱性の向上、および増加させた電流に応じた輝度を得ることが可能になるとしている。
特開2003−218403号公報
しかし、特許文献1に記載された複合発光素子によると、ワイヤーボンディングやスタッドバンプ制約により、Auからなるバンプ電極の面積を大にしているため、ガラス封止のような高温加工を行う場合、LED素子やコンタクト電極に対し熱膨張率の大なるAuバンプ電極が熱膨張してLED素子との剥離が生じる場合があり、信頼性が低下する。また、発光層への均一な電流分布の通電に影響が生じ、均一発光パターンとできなかった。また、LED素子から発せられる光がバンプ電極や素子搭載基板で反射することによる金属反射吸収損失が大になることにより、光取出し効率の向上に限界があるという問題がある。さらに、電流密度が大なる箇所から破壊が生じるので、発光層への電流密度が不均一な構造であれば信頼性を保てる通電電流値が低い値に留まるという問題がある。
従って、本発明の目的は、熱応力による電極の剥離が生ぜず、光取出し効率が良好で電極形成の自由度に優れる固体素子デバイスを提供することにある。
本発明は、上記の目的を達成するため、
III族窒化物系化合物半導体からなり、該III族窒化物系化合物半導体とコンタクトする側と反対側の表面が粗面状の透明導電性酸化物材料のコンタクト電極と前記コンタクト電極より小なるサイズのパット電極とを有する発光素子と、
前記発光素子がフリップチップ実装される素子搭載基板と、
前記発光素子を封止する無機封止材料からなる無機封止部と、
前記発光素子の前記コンタクト電極の前記素子搭載基板側に形成され、前記コンタクト電極及び前記無機封止部より小さい屈折率を有し、前記コンタクト電極と界面を形成する第一面を有した小屈折率膜と、
前記小屈折率膜と前記素子搭載基板との間に形成され、前記小屈折率膜の第二面と界面を形成する気体層と、
を有し、
前記無機封止部は、前記気体層を残すようにして前記発光素子と前記素子搭載基板の間にまわり込んでいることを特徴とする発光素子デバイスが提供される。
また、上記固体素子デバイスにおいて、
前記小屈折率は、誘電体層を含むことが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、
前記小屈折率は、SiOを含むことが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、
前記誘電体層は、前記固体素子が発する光を散乱反射する材料を含むことが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、
前記コンタクト電極は、前記無機封止部と非接触であることが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、
前記素子搭載基板は、前記回路パターンに前記素子搭載基板と前記固体素子の間への前記無機封止材料の進入を抑制するための突出部が形成されることが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、
前記コンタクト電極は、前記固体素子の成長基板と同等の熱膨張率を有することが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、
前記透明導電性材料は、酸化物であることが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、
前記固体素子の実装面と、前記素子搭載基板の素子実装面との距離が15μm以下であることが好ましい。
また、上記固体素子デバイスにおいて、透明導電性材料は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)を用いることができる。固体素子は、線状に形成された第1および第2の電極を略矩形状の発光領域を介して対向配置したもの、あるいは略矩形状に設けられる発光領域の中央に設けられる第1の電極と、発光領域の周辺に設けられる第2の電極とを有するものであっても良い。また、無機封止部は、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)等の蛍光体を含んでいても良い。
本発明によれば、熱応力による電極の剥離が生ぜず、光取出し効率が良好で電極形成の自由度を向上させることができる。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る固体素子デバイスを示す縦断面図である。
(固体素子デバイス1の構成)
この固体素子デバイス1は、固体素子としてIII族窒化物系化合物半導体からなるフリップチップ型のLED素子2と、LED素子2を搭載するとともに外部から供給される電力を導電部を介してLED素子2に供給する電力受供給部としての素子搭載基板3と、LED素子2の搭載された素子搭載基板3を封止する無機封止部としてのガラス封止部4とを有し、LED素子2と素子搭載基板3との間の中空部には空気層5が形成されている。気体層としての空気層5は、LED素子2と素子搭載基板3の間の接合部を除くほぼ全ての領域に形成される。尚、気体層の気体は任意であり、空気、窒素、アルゴン等が例示される。
LED素子2は、フリップチップ型のIII族窒化物系化合物半導体からなり、発光波長が460〜470nmの青色光を放射する。このLED素子2は、下地基板となるサファイア基板20上に順次AlNバッファ層21と、n−GaN層22と、MQW層23と、p−GaN層24と、を積層することによって形成されている。p−GaN層24上には、p側電極26のコンタクト層25が形成される。そして、コンタクト層25上にはAuからなるp側電極26のパッド電極26Aが形成されている。また、p−GaN層24からn−GaN層22にかけてエッチングによって除去することにより露出させたn−GaN層22にはn側電極27が設けられている。n側電極27は、同一エリアにコンタクト層とパッド層とが形成されている。本実施の形態のLED素子2は340μm角で形成されており、熱膨張率は7×10−6/℃である。なお、同図においては各層の構成を明確にするために実寸と異なるサイズで各部を示している。
MQW層23は、InGaN層とAlGaNバリア層とを交互に6ペア積層させることによって形成されている。
コンタクト層25は、LED素子2の熱膨張率と略同等の7×10−6/℃を有し、屈折率n=2.0のITO(Indium Tin Oxide)で構成されている。このコンタクト層25の空気層5側は粗面状に形成されている。尚、LED素子2のGaN層の熱膨張率は5×10−6/℃であるが、大部分を占めるサファイア基板20の熱膨張率が7×10−6/℃であるため、LED素子2本体の熱膨張率はサファイア基板20の熱膨張率と同等となっている。
n側電極27は、Al層270と、このAl層270を覆う薄膜状のNi層271と、Ni層271の表面を覆うAu層272によって形成されている。
素子搭載基板3は、Alの多結晶焼結材料からなり、その熱膨張率はLED素子2の熱膨張率と略同等の7×10−6/℃で構成されている。また、基板表面にはLED素子2の電極形状に応じてパターン形成されたNi層30と、Ni層30の表面を覆う薄膜状のAu層31からなる回路パターン32を有している。回路パターン32におけるNi層30とAu層31の厚さは8μmである。回路パターン32はビアホール33に設けられるビアパターン34を介して素子搭載基板3の底面に設けられる外部配線パターン35に電気的に接続されている。なお、同等の熱膨張率を有するものであれば他の材料で形成された基板を用いても良い。
ガラス封止部4は、無機封止材料として無色透明なZnO系ガラスをホットプレス加工することにより、LED素子2が搭載された素子搭載基板3を封止している。本実施形態においては、ガラス封止部4は熱融着ガラスであり、屈折率が1.7、熱膨張率が素子搭載基板3と略同等でやや低い6×10−6/℃、ガラス転移点(Tg)が480℃となっている。ここで、熱融着ガラスとは加熱により溶融状態又は軟化状態として成形したガラスであり、ゾルゲル法により成形されるガラスと異なる。ゾルゲルガラスでは成形時の体積変化が大きいのでクラックが生じやすくガラスによる厚膜を形成することが困難であるところ、熱融着ガラスはこの問題点を回避することができる。また、ゾルゲルガラスでは細孔を生じるので気密性を損なうことがあるが、熱融着ガラスはこの問題点を生じることもなく、LED素子2の封止を的確に行うことができる。
図2は、LED素子を示し、(a)は電極形成面を示す底面図、(b)は実装状態を示す平面図である。なお、(b)のガラス封止部については説明を容易にするため一部図示としている。
p側電極26のコンタクト層25は、図2(a)に示すようにp−GaN層24の表面に矩形状に形成されており、その一辺に沿って幅10μmのp側電極26が設けられている。コンタクト層25は、LED素子2と素子搭載基板3との間において、ガラスと非接触である。p側電極26は回路パターン32と電気的に接合するためのパッド電極26Aを有している。また、n側電極27は、露出したn−GaN層22の表面を広く覆うように矩形状に形成されている。図2(a)に示すように、p側電極26及びn側電極27は、線状に形成され、略矩形状の発光領域を介して対向配置されている。
このように形成されたLED素子2は、図2(b)に示すように電極形成面を基板側に向けてフリップ実装されることにより、パッド電極26Aがp側の回路パターン32に電気的に面接続し、n側電極27がn側の回路パターンに電気的に面接続されている。この際、Auバンプは用いず、実装されたLED素子2の底面と素子搭載基板3の上面との隙間は10μm以下となっている。
(固体素子デバイス1の製造方法)
以下、第1の実施の形態の固体素子デバイス1の製造方法について説明する。素子搭載基板3については、予め回路パターン32、ビアパターン34、および外部配線パターン35が形成されたウエハー状ものを用いるものとする。
まず、素子搭載基板3上の回路パターン32に対し、LED素子2のパッド電極26Aおよびn側電極27が所定の位置に配置されるように位置決めを行う。次に、LED素子2を素子搭載基板3上に超音波併用熱圧着により実装する。次に、板状のZnO系ガラスを素子搭載基板3と平行になるようにLED素子2上に配置し、基板側およびガラス側の両側に図示しない一対の金型を配置して600℃で加熱しながら圧着させることでホットプレス加工を行うことにより、ガラスを素子搭載基板3に熱圧着させてガラス封止部4を形成する。ここで、ホットプレス加工は、空気、窒素、アルゴン等のような各材料に対して不活性な雰囲気中で行われ、圧着力は約100kg重である。次に、ガラス封止部4を一体化された素子搭載基板3に対して図示しないダイサーで所定のサイズに切断する。
図3は、LED素子の基板側に放射される光の挙動について示す図であり、(a)は第1の実施の形態のガラス封止構造によるLED素子と素子搭載基板との間が中空である場合の光の挙動、(b)は封止樹脂、封止ガラス等の封止材料がLED素子と素子搭載基板との間に充填された構成における光の挙動を示す。
図3(a)に示すように、第1の実施の形態によるガラス封止では、粘度の大なるガラスをホットプレス加工して封止することで、p側電極26とn側電極27との間に空気層5が設けられることより、コンタクト層25と空気層5との屈折率差による界面反射によって素子搭載基板3に達する光が少なくなる。本実施形態においては、ガラスの粘度が大きいことに加え、LED素子2の実装面と素子搭載基板3の素子実装面とを10μm以下で略同一面化するようにLED素子2を素子搭載基板3へ実装していることから、LED素子2と素子搭載基板3との間へガラスがよりまわり込み難くなっている。この界面反射による光は粗面状の界面に応じた方向へ反射する。
一方、図3(b)に示すように封止材料がコンタクト層25と素子搭載基板3との間に封止材料が介在するものでは、封止材料の屈折率によって素子搭載基板3の表面まで光が達する。例えば、封止材料としてn=1.5のシリコーンが介在していると、素子搭載基板3の表面の回路パターン32に達した光の反射吸収損失や、素子搭載基板3における回路パターン32の形成部位以外に達した光の漏れ光により損失が生じる。また、例えば、封止材料としてn=1.7のZnO系ガラスが介在していると、n=2.0のITOからn=1.0の中空部分でなくn=1.7のガラスへの入射となり、中空部分にあっては臨界角及び開口角の立体角が30°及び0.42stradであったのに対し、ガラスでは58°及び1.47stradとなり、素子搭載基板3へ光が達する割合が増大する。そして、青色光に対して反射率が約40%の回路パターン32のAu層31に達すると反射吸収損失を生じ、回路パターン32の形成部位以外に達すると、Alの光透過性に起因して底面側への漏れ光による損失が生じる。
(第1の実施の形態の効果)
上記した第1の実施の形態によると、以下の効果が得られる。
(1)低融点ガラスとして板状のZnO系ガラスを素子搭載基板3に平行となるようにセットし、高粘度状態でホットプレス加工することで、結晶成長温度に対し充分に低い加工が可能になり、封止加工性が向上する。また、低融点ガラスが素子搭載基板3の表面に平行移動して面状に密着してガラス封止部4を形成する際に、素子搭載基板3との間に空気層5が設けられることから、コンタクト層25との界面に達した光を空気層5との屈折率差に基づいて反射する作用が大になり、素子搭載基板3に達することによる反射吸収損失を低減できる。
ここで、高粘度状態とはいえ、ホットプレス加工によるガラスへの加圧により、通常行われる直径100μm、高さ25μm程度のバンプボンディングによるフリップ実装では、中空部が生じるもののコンタクト層25の部位まで低融点ガラスがLED素子2の底面へ進入する。しかし、バンプボンディングを省いてLED素子2の実装面と素子搭載基板3の素子実装面とを近接させ略同一面化することができることから、ガラス封止時にLED素子2の底面におけるコンタクト層25の部位まで低融点ガラスが進入せずに広い空気層5を形成することができる。
(2)GaN系半導体層と同等の熱膨張率を有するITOをコンタクト層25として用いるので、ガラス封止時の熱や発光に伴う熱応力によってコンタクト層25とGaN系半導体層とが剥離することなく、長期にわたって安定した発光特性を付与でき、かつ信頼性に優れる。コンタクト層25を構成するITOの表面25Aは粗面化しているので、空気層5との界面に達した光の散乱性が良好であり、素子搭載基板3側への出射を抑えながらサファイア基板20側への光取出し性向上を図ることができる。
(3)LED素子2のパッド電極26Aおよびn側電極27の実装面が回路パターン32に対して略同一面化するように実装され、かつ、ガラス封止加工は10ポアズ以上の高粘度状態で行われるので、LED素子2と回路パターン32の間へのガラス回り込みを防いで空気層5の安定した形成を図ることができる。本実施形態においては、LED素子2の実装面が回路パターン32に対して10μm以下の間隔で略同一面化するよう実装され、Auスタッドバンプを用いずに実装されている。
(4)p側電極26について、コンタクト層25に小型のパッド電極26Aを設けているので、発光エリアに対して光取出し可能な面積を大にでき、MQW層23で生じた光の光取出し性を向上させることができる。本実施形態においては、LED素子2の発光領域としてのMQW層23に対応した位置に形成されるコンタクト層25に、小型のパッド電極26Aがn側電極27と反対側にコンタクト層25の外縁に沿って線状に形成されているので、電流の均一拡散を図ることができる。また、LED素子2、素子搭載基板3、ガラス封止部4の熱膨張率は同等で、かつ、ガラス封止部4の熱膨張率は7×10−6/℃と小さい。さらに、ガラス封止される高温で応力フリーとなり。常温ではLED素子2に小さな圧縮応力がかかる状態となるので、熱膨張による剥離が生じにくい構成であるため、樹脂封止の際に必要なLED素子2の接合強度は必ずしも必要でなく、Auスタッドバンプを設けずにLED素子2の実装面と素子搭載基板3の素子実装面とを近接させたり、パッド電極26Aのサイズをより小型としたり、p側電極26を細線状に形成することでも信頼性を保つことができ、より大きな効果を得ることができる。
(5)素子搭載基板3とガラス封止部4とが酸化物を介した化学結合に基づいて接着することにより強固な封着強度が得られる。そのため、接合面積が小さい小形パッケージであってもガラス封止を具現化できる。
(6)ガラス封止部4と素子搭載基板3とは熱膨張率が同等であるため、高温で接着された後、常温あるいは低温状態としても内部応力が小であり、剥離、クラック等の接着不良が生じにくい。しかも、ガラスは引っ張り応力にはクラックが生じ易いが、圧縮応力にはクラックは生じにくい。また、ガラス、セラミック基板とも種々の熱膨張率の組み合わせで接着性の実験を行ったところ、熱膨張率が高い方の部材に対する低い方の部材の熱膨張率の比が0.85以上ではクラックを生じることなく接着できることを確認した。部材の剛性やサイズ等にも依存するが、熱膨張率が同等というのは、この程度の範囲を示す。
(7)LED素子2をフリップ実装とすることで、ガラス封止を具現化するにあたっての問題点を克服するとともに0.5mm角といった超小型の固体素子デバイス1を具現化できるという効果もある。これは、ワイヤのボンディングスペースが不要で、かつ、熱膨張率部材が同等のガラス封止部4と素子搭載基板3とが選択されるとともに、化学結合に基づく強固な接着によって、わずかなスペースでの接着でも界面剥離が生じないことによる。
(8)素子搭載基板3の回路パターン32は、ビアホール33にて裏面に引き出されるため、ガラスが不必要な箇所へ入り込むことや、電気端子が覆われること等への特別な対策を要することなく、製造工程を簡略化できる。また、板状の低融点ガラスを複数デバイスに対して一括封止加工できるので、ダイサーカットに基づいて複数の固体素子デバイス1を容易に量産することができる。なお、低融点ガラスは高粘度状態で加工されるため、樹脂のように充分な対策をとる必要はなく、ビアホール33によらなくても外部端子が裏面に引き出されていれば充分に量産対応可能である。
なお、第1の実施の形態では、ガラス封止部4は無色透明なガラスからなるものとして説明したが、色付きの透明ガラスであっても良い。また、燒結した蛍光体と粉末状のガラスを混合して溶融させることにより形成された蛍光体含有ガラスや、粉末状のガラスと蛍光体とをバインダとともに混合して板状の透明ガラスにスクリーン印刷し、その上に他の透明ガラスを重ねて熱処理することによって蛍光体層が設けられたガラスを用いて形成されたガラス封止部4を有する波長変換型の固体素子デバイス1であっても良い。例えば、Ce:YAGを蛍光体として用いることにより、青色光と黄色光の補色に基づく白色光を放射する固体素子デバイス1が得られる。また、LED素子2から放射される青色光によって励起可能な他の蛍光体を用いた波長変換型の固体素子デバイス1としても良い。
また、コンタクト層25の材質はITOに限定されず、In−SnO(90−10wt%)、AZO[ZnO:Al]−IZO[In−ZnO](90−10wt%)等の導電性酸化材料でも同様の作用効果を得ることができる。
さらに、コンタクト電極としてのコンタクト層25をRh電極としてもよい。Rh電極とすると、光透過性がないことから素子搭載基板3での光損失の向上効果はないものの、電極剥離に対する効果はある。Rhは熱膨張率8×10−6/℃であり、ITOと略同等の熱膨張率であるが、テープによる電極の剥がし試験ではITO電極と比較して接合強度が小さく、さらにAuパッド電極による熱膨張収縮によって剥離が生じやすい。この対策として、電極での熱応力を軽減するため、Auパッド電極をRh電極全体でなく、素子搭載基板3との接合箇所のみに形成し、さらに、素子搭載基板3からの熱応力も軽減するため、LED素子2と素子搭載基板3の熱膨張率を略同一とし、これらに加え、ガラスがRh電極と接しないようにすることでガラスによる電極への応力をなくし、この結果、安定に電極剥離が生じないものとできる。ここで、ITO電極では素子搭載基板3として熱膨張率をLED素子2の1.8倍としたものや、ガラスがITO電極に接するものでも、電極剥離は観察されていないが、Rh電極では剥離の発生率や程度への影響が生じることがサンプルによる実験にて観察されている。
なお、Au−Coが光を透過する程度の薄膜(例えば、200nm厚)とした薄膜Au−Co電極は、LED素子2の2倍程度の熱膨張率である。この場合、ガラスがAu−Co電極に接していないものでは電極剥離は観察されていない。一方、通常のAuバンプボンディングにより、LED素子2の実装面と素子搭載基板3との隙間が30μm程度あり、ガラスがAu−Co電極の端部から50μm程度進入して、ガラスとAu−Co電極と接しているものでは、ガラスが進入した箇所の剥離は全てのサンプルで生じていなかったが、ガラスが進入していない箇所での剥離が全てのサンプルで確認された。つまり、ガラスがコンタクト電極に接しないものとすれば、ガラスのコンタクト電極への応力をなくすことができるため、LED素子2とコンタクト電極の熱膨張率比が大きいものでも、コンタクト電極の剥離を防止することができる。また、LED素子2とコンタクト電極の熱膨張率比が同等のものでは、より安定にコンタクト電極の剥離が生じず、より信頼性の高いものとできる。
(第2の実施の形態)
図4は、第2の実施の形態に係るLED素子を示し、(a)は電極形成面を示す底面図、(b)はLED素子の縦断面図である。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同一又は同様の機能を有する部分に同一の符号を付している。
(LED素子2の構成)
このLED素子2は、第1の実施の形態のLED素子2で説明したものと同様の電極構造を有し、素子サイズを250μm角で形成するとともにコンタクト層25およびn−GaN層22の表面にSiO(屈折率n=1.4)からなるパッシベーション膜40を設けた構成を有する。
(第2の実施の形態の効果)
上記した第2の実施の形態によると、第1の実施の形態の好ましい効果に加えて素子サイズが小型化しても発光面積を著しく低下させることがない。また、素子サイズに対しコンタクト層25の割合を広く確保できるので、電流密度の均一化が図れ、発光むらの少ないLED素子2とできる。また、パッシベーション膜40を設けることで、ITOとSiOの屈折率差による界面反射、SiOと気体層としての空気層(図示せず)との屈折率差による界面反射によって、素子搭載基板3側への光出射を抑えることができる。尚、ガラス封止のLED素子2においては、水分によるLED素子2の腐食対策が不要であることから、パッシベーション膜40は主として光学的な目的で設けられている。ここで、光学膜のSiO層は透明膜に限らず、多結晶化した状態の白色の散乱反射膜であってもよい。また、光学膜は、SiOに限らず、他の誘電体材料からなるものであってもよい。ここで、金属では熱膨張率が大きいものであることに加え、正反射率が高いため、凹凸表面に膜形成する多重反射によって光吸収が大きくなるので、光学膜には適していない。
(第3の実施の形態)
図5は、第3の実施の形態に係る固体素子デバイスを示す縦断面図であり、図6は固体素子デバイスに搭載されるLED素子の電極形成面を示す底面図である。
(発光装置1の構成)
この固体素子デバイス1は、第2の実施の形態で説明したパッシベーション膜40によってコンタクト層25を覆われたLED素子2をガラス封止した構成を有し、LED素子2のn側電極は素子中央部に設けられている。また、コンタクト層25にNi層26Bを介して電気的に接続されるパッド電極26Aは、発光エリアの外側に小サイズで設けられている。
パッド電極26Aは、図6に示すように、LED素子2の角部近傍に配置され、パッシベーション膜40から一部が露出した構成を有する。また、LED素子2の中央に配置されたn側電極27は、素子外周部に配置されたパッド電極26Aと同じ高さの接合面を形成するように形成されている。
(第3の実施の形態の効果)
上記した第3の実施の形態によると、第2の実施の形態の好ましい効果に加えてn側電極27を素子中央部に配置したことにより、同一サイズのLED素子において、第1および第2の実施の形態と比較し、p−n電極間を短くできる。あるいは、相似比2倍のサイズのLED素子2としても、p−n電極間距離を同等とすることができるため、通電電流を大にした際のエピタキシャル層抵抗損失を低く抑えることができる。また、発光に伴う発熱はn側電極27側に発生するが、熱分散の均一化が図れるとともに放熱性を促進できる。そのため、n側電極27の接続される回路パターン32は、放熱性に応じた適切なサイズで形成されることが好ましい。
なお、パッド電極26Aを設ける代わりに、図7に示すようにLED素子2の外周に沿ってp側電極26を連続的に設けることで、発光エリアを阻害しないようにしたものであっても良い。
(第4の実施の形態)
図8は、第4の実施の形態に係る固体素子デバイスの縦断面図である。
(固体素子デバイス101の構成)
この固体素子デバイス101は、III族窒化物系化合物半導体を有するフリップチップ型の固体素子としてのLED素子102と、LED素子102を搭載するとともに外部から供給される電力を導電部を介してLED素子102に供給する電力受供給部としての素子搭載基板103と、LED素子102が搭載された素子搭載基板103を封止する無機封止材料としてのガラス封止部104とを有し、LED素子102と素子搭載基板103との間には中空部105が形成されている。中空部105は、LED素子102と素子搭載基板103の間の接合部を除くほぼ全ての領域に形成される。
LED素子102は、フリップチップ型のIII族窒化物系化合物半導体からなり、発光波長が460nmの青色光を放射する。本実施形態においては、LED素子102は346μm角で形成されており、熱膨張率は7×10−6/℃である。
LED素子102は、成長基板となるサファイア基板120上に順次AlNバッファ層121と、n−GaN層122と、MQW層123と、p−GaN層124とを積層することによって形成されている。発光領域に相当するMQW層123は、InGaN層とAlGaNバリア層とを交互に6ペア積層させることによって形成されている。なお、MQW層123のペア数は任意である。なお、図8においては各層の構成を明確にするために実寸と異なるサイズで各部を示している。
LED素子102は、p−GaN層124上に形成されITO(Indium Tin Oxide)からなるコンタクト電極125を実装面に有し、コンタクト電極125上の一部にはNi−Auからなるp側パッド電極126が形成されている。また、p−GaN層124からn−GaN層122にわたってエッチング処理を施して形成されたn−GaN層122の露出部分にはn側電極127が設けられている。n側電極127は、同一エリアにコンタクト層とパッド層とが形成されている。
コンタクト電極125は、LED素子102の熱膨張率と略同等の7×10−6/℃を有し、屈折率n=2.0のITO(Indium Tin Oxide)で構成されている。コンタクト電極125の形成は、付着強度の観点からはスパッタリングによる形成が好ましいが、EB蒸着により形成してもよい。このコンタクト電極125の素子搭載基板103側は粗面状に形成されている。また、n側電極127は、Al層151と、このAl層151を覆う薄膜状のNi層152と、Ni層152の表面を覆うAu層153によって形成されている。p側パッド電極126及びn側電極127上には、それぞれAuバンプ128が形成される。Auバンプ128は、直径が90μmで、高さが20μmとなっている。
また、LED素子102は、コンタクト電極125及びn−GaN層122における素子搭載基板103側の露出部分を被覆する光学膜としてのパッシベーション膜140を有する。本実施形態においては、p側パッド電極126及びn側電極127の外縁部分も、パッシベーション膜140によりコンタクト電極125及びn−GaN層122と連続して被覆されている。パッシベーション膜140は、誘電体であるSiO(屈折率n=1.4)層からなり、厚さが0.3μmである。すなわち、LED素子102のコンタクト電極125と素子搭載基板103との間には、中空部105及び誘電体層を含む小屈折率媒体が配されている。
素子搭載基板103は、Alの多結晶焼結材料からなる積層基板であり、熱膨張率がLED素子102の熱膨張率と略同等の7×10−6/℃である。なお、素子搭載基板103は、LED素子102と同等の熱膨張率を有するものであれば他の材料であってもよい。具体的に、素子搭載基板103は、実装面側の第1層103Aと、実装面と反対側の第2層103Bとを積層して構成される。第2層103Bは第1層103Aよりも平面視にて小さく形成され、素子搭載基板103の外縁には第1層103Aと第2層103Bの段状部103Cが設けられている。ここで、第1層103Aの厚さは0.15mm、第2層103Bの厚さは0.1mmであり、素子搭載基板103の厚さは0.25mmとなっている。
また、素子搭載基板103の素子実装面には、LED素子102の電極形状に応じてパターン形成されたW層136と、W層136の表面を覆う薄膜状のNi層130と、Ni層130の表面を覆う薄膜状のAu層131と、を含む回路パターン132が形成されている。そして、素子搭載基板103の実装面と反対側の面には、外部接続用の端子形状に応じてパターン形成されたW層136と、W層136の表面を覆う薄膜状のNi層130と、Ni層130の表面を覆う薄膜状のAu層131からなる外部配線パターン135が形成されている。回路パターン132と外部配線パターン135は、素子搭載基板103を厚さ方向に貫通するビアホール133に設けられWからなるビアパターン134により電気的に接続されている。外部配線パターン135は、前述の段状部103Cまで形成されている。
ガラス封止部104は、無機封止材料として無色透明なZnO系ガラスをホットプレス加工することにより、LED素子102が搭載された素子搭載基板103を封止している。本実施形態においては、ガラス封止部104は熱融着ガラスであり、屈折率が1.7、熱膨張率が素子搭載基板103と略同等でやや低い6×10−6/℃、ガラス転移点(Tg)が480℃となっている。ここで、熱融着ガラスとは加熱により溶融状態又は軟化状態として成形したガラスであり、ゾルゲル法により成形されるガラスと異なる。ゾルゲルガラスでは成形時の体積変化が大きいのでクラックが生じやすくガラスによる厚膜を形成することが困難であるところ、熱融着ガラスはこの問題点を回避することができる。また、ゾルゲルガラスでは細孔を生じるので気密性を損なうことがあるが、熱融着ガラスはこの問題点を生じることもなく、LED素子102の封止を的確に行うことができる。具体的に、ガラス封止部104は、ZnO−B−SiO−Nb−NaO−LiO系の低融点ガラスからなり、直方体状に形成される。ガラス封止部104の側面は、ホットプレス加工によって素子搭載基板103と接着された板ガラスが、素子搭載基板103とともにダイサー(dicer)でカットされることにより形成される。
図9及び図10はLED素子を示し、図9はAuバンプを省略した底面図、図10は素子搭載基板へ実装した際のガラス封止部の形成状態を示す底面説明図である。
図9に示すように、p側パッド電極126は平面視にて円形を呈し、n側電極127は平面視にて正方形を呈している。p側パッド電極126とn側電極127は、LED素子102上にて対辺状に配置される。コンタクト電極125は、図9に示すようにp−GaN層124の表面を覆うよう形成されている。そして、パッシベーション膜140により、p側パッド電極126及びn側電極127の平面視中央側を除いて、LED素子102の電極形成面が被覆されている。
このように構成されたLED素子102は、図8に示すように電極形成面を基板側に向けてフリップ実装されることにより、p側パッド電極126がAuバンプ128を介してp側の回路パターン132に電気的に接続され、n側電極127がAuバンプ128を介してn側の回路パターン132に電気的に接続されている。
(固体素子デバイス101の製造方法)
以下、第4の実施の形態の固体素子デバイス101の製造方法について説明する。素子搭載基板103については、第1層103A及び第2層103Bのグリーンシートを焼結し、この焼結体に回路パターン132、ビアパターン134、および外部配線パターン135が形成されたウエハー状のものを用いる。
そして、素子搭載基板103上の回路パターン132に対し、複数のLED素子102を、p側パッド電極126及びn側電極127が所定の位置に配置されるように位置決めを行う。次に、LED素子102を素子搭載基板103上に超音波併用熱圧着により実装する。
この後、板状のZnO−B−SiO−Nb−NaO−LiO系のガラスを素子搭載基板103と平行になるように各LED素子102上に配置し、素子搭載基板103側及びガラス側に図示しない一対の金型をセットして、600℃で加熱しながら圧着させることでホットプレス加工を行うことにより、ガラスを素子搭載基板103に熱圧着させてガラス封止部104を形成する。ここで、ホットプレス加工は、窒素雰囲気中で行われ、圧着力は約100kg重である。
このとき、LED素子102のAuバンプ128の高さが20μmであり、図10に示すように、LED素子102と素子搭載基板103の間にガラスがまわり込むが、ガラスの粘度が比較的大きいことから、縦断面におけるp側パッド電極126とn側電極127との間に中空部105が残る。本実施形態においては、図10に示すように、中空部105は平面視にて略円形に形成される。次いで、ガラス封止部104が一体化された素子搭載基板103に対して図示しないダイサーで所定のサイズに切断する。
(第4の実施の形態の効果)
上記した第4の実施の形態によると、以下の効果が得られる。
以上のように構成された固体素子デバイス101では、LED素子102のサイズに対しコンタクト電極125の割合を広く確保できるので、電流密度の均一化が図れ、発光むらの少ないLED素子102とできる。また、パッシベーション膜140を設けることで、第2の実施の形態と同様に、ITOとSiOの屈折率差による界面反射によって素子搭載基板103側への光出射が抑制される。図10に示すように、LED素子102の外縁側においては、パッシベーション膜140と素子搭載基板103との間にガラス封止部104のガラスが入り込むこととなるが、ガラスが入り込んでいてもITOとSiOの屈折率差による界面反射作用を得ることができる。さらに、LED素子102の中央側においては、ITOとSiOの界面反射に加えて、SiOと気体の屈折率差による界面反射によっても、素子搭載基板103側への光出射を抑制することができる。
また、SiOのパッシベーション膜140は、n側電極127上のAuバンプ128が、高温状態で圧力が作用するガラス封止工程で潰れてp側のコンタクト電極125側にはみ出した際に絶縁部材として機能する。
さらに、ITOからなるコンタクト電極125は、LED素子102の本体部分と熱膨張率が略同等で付着強度も大きいことから、ガラスのまわり込みの境界がコンタクト電極125に存在していても、ガラス封止加工におけるコンタクト電極125の剥離は生じない。また、本実施形態の固体素子デバイス101のサンプルを用い、−40℃←→100℃の液相冷熱衝撃試験2000サイクルでも、コンタクト電極125の剥離が生じていないことが確認されている。また、光出力50mW、温度100℃、通電電流100mA、10000hによる試験においても、光出力及び駆動電圧の変化がないことが確認されている。
一方、コンタクト電極として、Au−Co薄膜電極及びRh−Au電極を用いた発光素子では、以下の2つの状態を確認している。1つは、ガラスがまわり込んだ箇所は良好であるものの、気体層が形成される箇所では電極接合が不十分となり、発光素子を点灯させた際に気体層のある箇所の発光輝度が顕著に低下した状態あるいは発光していない状態を確認している。もう1つは、電極剥離が生じ、ガラスがまわり込んだ箇所、気体層の形成された箇所にかかわらず発光異常となる状態を確認している。
尚、コンタクト電極の剥離現象の程度は、ガラス含有Al基板(熱膨張率:12×10−6/℃)と、リン酸系ガラス(熱膨張率:12×10−6/℃)を用いた場合、前述のAu−Co薄膜電極及びRh−Au電極において大きくなるものの、ITOのコンタクト電極125を用いた場合は不具合が生じないことを確認している。しかし、安定な品質とするために、発光素子に対する素子搭載基板の熱膨張率は50〜150%とすることが望ましい。
本実施形態においては、Alの素子搭載基板103は、固体素子デバイス101をはんだ実装する際に、はんだの接合強度を高めるために段差部103Cを設け、この段差部103Cに形成される外部配線パターン135を外部接続端子としている。このため、積層基板を用いてあるが、基板接合のために素子搭載基板3内に光吸収成分が入るためAlの基板の反射率が低下する。また、素子搭載基板103の素子実装面の回路パターン132の表面がAu層131なので波長が460nmの光の反射率は40%程度である。このため、素子搭載基板103への光出射を抑えることが望ましい。
また、低融点ガラスとして板状のZnO−B−SiO−Nb−NaO−LiO系ガラスを素子搭載基板103に平行となるようにセットし、高粘度状態でホットプレス加工することで、結晶成長温度に対し充分に低い加工が可能になり、封止加工性が向上する。また、低融点ガラスが素子搭載基板103の表面に平行移動して面状に密着してガラス封止部104を形成する際に、素子搭載基板103とLED素子102の間に中空部105が設けられることから、パッシベーション膜140との界面に達した光を中空部105との屈折率差に基づいて反射する作用が大になり、素子搭載基板103に達することによる反射吸収損失を低減できる。
さらに、LED素子102のサファイア基板120と同等の熱膨張率を有するITOをコンタクト電極125として用いるので、ガラス封止時の熱や発光に伴う熱応力によってコンタクト電極125とGaN系半導体層とが剥離することなく、長期にわたって安定した発光特性を付与でき、かつ信頼性に優れる。コンタクト電極125を構成するITOの表面125Aは粗面化しているので、パッシベーション膜140との界面に達した光の散乱性が良好であり、素子搭載基板103側への出射を抑えながらサファイア基板120側への光取出し性向上を図ることができる。
さらにまた、LED素子102のp側パッド電極126及びn側電極27が回路パターン132に対してAuバンプ128により実装され、かつ、ガラス封止加工は10ポアズ以上の高粘度状態で行われるので、LED素子102と回路パターン132の間へのガラス回り込みを防いで中空部105の安定した形成を図ることができる。
さらにまた、LED素子102、素子搭載基板103、ガラス封止部104の熱膨張率は同等で、かつ、ガラス封止部104の熱膨張率は7×10−6/℃と小さい。さらに、ガラス封止される高温で応力フリーとなり、常温ではLED素子102に小さな圧縮応力がかかる状態となる。従って、熱膨張による剥離が生じにくい構成であるため、樹脂封止の際に必要なLED素子102の接合強度は必ずしも必要でなく、p側パッド電極126近傍の信頼性を向上することができる。
さらにまた、素子搭載基板103とガラス封止部104とが酸化物を介した化学結合に基づいて接着することにより強固な封着強度が得られる。そのため、接合面積が小さい小形パッケージであってもガラス封止を具現化できる。
さらにまた、ガラス封止部104と素子搭載基板103とは熱膨張率が同等であるため、高温で接着された後、常温あるいは低温状態としても内部応力が小であり、剥離、クラック等の接着不良が生じにくい。しかも、ガラスは引っ張り応力にはクラックが生じ易いが、圧縮応力にはクラックは生じにくい。また、ガラス、セラミック基板とも種々の熱膨張率の組み合わせで接着性の実験を行ったところ、熱膨張率が高い方の部材に対する低い方の部材の熱膨張率の比が0.85以上ではクラックを生じることなく接着できることを確認した。部材の剛性やサイズ等にも依存するが、熱膨張率が同等というのは、この程度の範囲を示す。
さらにまた、LED素子102をフリップ実装とすることで、ガラス封止を具現化するにあたっての問題点を克服するとともに0.5mm角といった超小型の固体素子デバイス101を具現化できるという効果もある。これは、ワイヤのボンディングスペースが不要で、かつ、熱膨張率部材が同等のガラス封止部104と素子搭載基板103とが選択されるとともに、化学結合に基づく強固な接着によって、わずかなスペースでの接着でも界面剥離が生じないことによる。
さらにまた、素子搭載基板103の回路パターン132は、ビアホール133にて裏面に引き出されるため、ガラスが不必要な箇所へ入り込むことや、電気端子が覆われること等への特別な対策を要することなく、製造工程を簡略化できる。また、板状の熱融着ガラスを複数デバイスに対して一括封止加工できるので、ダイサーカットに基づいて複数の固体素子デバイス101を容易に量産することができる。なお、熱融着ガラスは高粘度状態で加工されるため、樹脂のように充分な対策をとる必要はなく、ビアホール133によらなくても外部端子が裏面に引き出されていれば充分に量産対応可能である。
尚、第4の実施の形態では、ガラス封止部104は無色透明なガラスからなるものとして説明したが、色付きの透明ガラスであっても良い。また、燒結した蛍光体と粉末状のガラスを混合して溶融させることにより形成された蛍光体含有ガラスや、粉末状のガラスと蛍光体とをバインダとともに混合して板状の透明ガラスにスクリーン印刷し、その上に他の透明ガラスを重ねて熱処理することによって蛍光体層が設けられたガラスを用いて形成されたガラス封止部104を有する波長変換型の固体素子デバイス101であっても良い。例えば、Ce:YAGを蛍光体として用いることにより、青色光と黄色光の補色に基づく白色光を放射する固体素子デバイス101が得られる。また、LED素子102から放射される青色光によって励起可能な他の蛍光体を用いた波長変換型の固体素子デバイス101としても良い。
また、コンタクト電極125の材質はITOに限定されず、In−SnO(90−10wt%)、AZO[ZnO:Al]−IZO[In−ZnO](90−10wt%)、InGaN等の酸化物を用いてもよく、要は透光性導電材料であればよい。また、透光性導電材料は、発光素子からの光取出しの観点から、屈折率を1.7以上とすることが望ましい。また、透光性導電材料の熱膨張率は、金(Au)のように発光素子に対して200%であるものでは剥離が生じやすいため、剥離を生じないものとするために、発光素子の熱膨張率の50〜150%の範囲とすることが望ましく、この観点からは酸化物を用いることが望ましい。ここで、回路パターン132の表面のAu層131に対し、600nmの波長の光では92%、550nmでは82%、500nmでは48%の反射率であり、550nm以下の波長におけるAuの吸収損失の影響は大きい。このため、本実施形態では、550nm以下の波長の光を発するLED素子102とし、回路パターン132の表面がAu層131の素子搭載基板103との組み合わせであるので、吸収損失の低減に特に効果がある。尚、発明者による確認では、Auバンプ128の高さを30μmとし、20mm角のガラスに100kg重の圧力を加えてガラス封止を行っても、直径100μm程度の気体層が生じている。
また、第4の実施の形態では、p側パッド電極126とn側電極127が対辺状に配置されたものを示したが、例えば図11に示すように、平面視にて円形を呈するp側パッド電極226と、平面視にて正方形を呈するn側電極227とが、LED素子202上にて対角状に配置されるようにしてもよい。図11に示すように、このLED素子202は、コンタクト電極225がp−GaN層の表面を覆うよう形成されるとともに、光学膜としてのパッシベーション膜240がコンタクト電極225及びn−GaN層の表面を覆うよう形成されている。また、p側パッド電極226は、LED素子2の底面の辺に沿って略平行に延びる一対の延在部227Aを有している。さらに、ガラス封止部104に形成される中空部105は、LED素子202の底面におけるp側パッド電極226及びn側電極227についての対角方向に長尺な楕円形となっている。
(第5の実施の形態)
図12は、第5の実施の形態に係るものであって、素子搭載基板へ実装した際のガラス封止部の形成状態を示すLED素子の底面説明図である。
(LED素子302の構成)
図12に示すように、このLED素子302においても、p側パッド電極326とn側電極327が対角状に配置されている。図12に示すように、このLED素子302は、コンタクト電極325がp−GaN層の表面を覆うよう形成されるとともに、パッシベーション膜340がコンタクト電極325及びn−GaN層の表面を覆うよう形成されている。
p側パッド電極326は、LED素子302の底面中央に対して凹むよう湾曲して延びている。本実施形態においては、p側パッド電極326には2つのAuバンプ328が形成され、p側パッド電極326におけるバンプ形成部位は他部に比して幅広となっている。各Auバンプ328はLED素子302の底面の対角線について対称に配置される。各Auバンプ328は、直径が40μmで高さが15μmであり、直径20μmのAuワイヤを用いて形成される。これにより、LED素子302の実装面と、素子搭載基板の素子実装面との距離が15μm、若しくはそれ以下となり略同一面化している。また、p側パッド電極326は、LED素子2の底面の辺に沿うように当該辺に対して略平行に延びる一対の延在部326Aを有している。
n側電極327は、中心角が直角の扇形に形成され、弦がLED素子302の角部に沿うよう配置される。n側電極327には1つのAuバンプ328が形成される。このAuバンプ328は、p側パッド電極326に形成されるものと同形状である。
ガラス封止部104に形成される中空部105は、平面視にて略正方形状を呈している。具体的に、中空部105は、LED素子302の外周縁から内側へ20μm〜30μmだけ入り込んだ部分から形成されている。
(第5の実施の形態の効果)
上記した第5の実施の形態によると、小径のAuバンプ328を用いたことにより、気体層305の形成領域を大きくすることができ、素子搭載基板への光入射の抑制効果を大きくすることができる。
尚、第5の実施の形態では、素子搭載基板とのバンプ接合を3点で行うものを示したが、素子搭載基板3とガラス封止部104とLED素子302とは同等の熱膨張率であるので、封止加工を行った後にLED素子302に対してコンタクト電極325を引き剥がす応力が生じることはなく、2点のバンプ接合でも十分な信頼性を確保することができる。
(第6の実施の形態)
図13及び図14は第6の実施の形態を示すものであって、図13はLED素子の底面図、図14は素子搭載基板の一部縦断面図である。
(LED素子402の構成)
図13に示すように、LED素子402は平面視にて長尺な長方形に形成されており、p側パッド電極426とn側電極427とが、両短辺に沿うよう対辺状に配置される。すなわち、p側パッド電極426及びn側電極427は、線状に形成され、略矩形状の発光領域を介して対向配置されている。p側パッド電極426とn側電極427は、ともに平面視にて短辺に沿って延びる矩形状を呈している。
(素子搭載基板403の構成)
図14に示すように、素子搭載基板403の実装面には、LED素子の電極形状に応じてパターン形成されたNi層430と、Ni層430の表面を覆う薄膜状のAu層431と、を含む回路パターン432が形成されている。Au層431には、他部に比してLED素子側へ突出した突出部431Aが形成される。突出部431Aは、素子搭載基板403とLED素子402の間へのガラスの進入を抑制するために形成される。本実施形態においては、突出部431Aは、突出量が5μmであり、平面視にて矩形状に形成される。そして、突出部431Aが、p側パッド電極426の中央部の接触領域426Bと接触する(図13参照)。n側電極427についても、同様に、中央部の接触領域427Bに突出部431Aが接触する。本実施形態においては、Auバンプは設けられていない。図13に示すように、ガラス封止部104の中空部105は、平面視にて、短辺を各突出部431Aに内接させた長方形状に形成される。
(第6の実施の形態の効果)
以上の構成によれば、LED素子と素子搭載基板403の間へのガラスの進入を突出部431Aにより抑制することができる。
また、突出部431Aが矩形状に形成されていることから、突出部431AがLED素子の電極と面接触することにより、2点での接合であってもLED素子の姿勢を安定させて実装することができる。
さらに、回路パターン432のAu層431を用いて突出部431Aを形成していることから、バンプを形成する必要がなく、バンプの形成工程を省略することができる。
尚、第6の実施の形態においては、回路パターン432が平面視にて矩形状に形成されたものを示したが、例えば図15に示すように、p側パッド電極526とn側電極527に、LED素子502の長辺に沿う延在部526A,527Aをそれぞれ形成してもよい。すなわち、p側パッド電極526及びn側電極527は、線状に形成されて略矩形状の発光領域を介して対向配置され、さらに線状端部から延びる延在部526A,527Aが形成されている。p側パッド電極426とn側電極427は、ともに平面視にて短辺に沿って延びる矩形状を呈している。この構成によれば、各延在部526A,527Aが拡散電極として機能することから、電流密度のさらなる均一化を図ることができる。p側パッド電極526とn側電極527はそれぞれ矩形状に形成されており、その中央部が素子搭載基板403の突出部431Aとの接触領域526B,527Bをなしている。ここで、LED素子502のコンタクト電極525は、平面視にて、n側電極527の延在部527Aを避けるよう形成される。
(第7の実施の形態)
図16及び図17は第7の実施の形態を示し、図16は固体素子デバイスの上面図、図17は図16のA−A断面図である。
(固体素子デバイス601の構成)
この固体素子デバイス601は、フリップチップ型の複数のGaN系のLED素子102と、平面視にて正方形状に形成され複数のLED素子102をマウントする多層構造の素子搭載基板603と、を有している。また、固体素子デバイス601は、素子搭載基板603の両面及び層内に、それぞれタングステン(W)層136を含む回路パターン632、ビアパターン634及び外部配線パターン635を有している。尚、回路パターン632及び外部配線パターン635には、さらにニッケル(Ni)及び金(Au)のめっきが施されて、Ni層130及びAu層131が形成される。また、素子搭載基板603の実装面と反対側の面には、各LED素子102にて生じた熱を外部へ放散する放熱パターン636が形成されている。放熱パターン636は、外部配線パターン635と同工程にて形成され、W層136を有している。また、固体素子デバイス601は、各LED素子102を封止するとともに素子搭載基板603と接着されるB−SiO−LiO−NaO−ZnO−Nb系の低融点ガラスからなるガラス封止部604を有している。
各LED素子102は縦横について3個×3個の配列で並べられ、合計9個のLED素子102が1つの素子搭載基板603に実装されている。各LED素子102は、回路パターン632により電気的に直列に接続されている。外部配線パターン635は、対角のLED素子102の近傍の角部(図16において左上と右下)に配置され、2つの外部配線パターン635を通じて電圧を印加することにより、9つのLEDチップ素子102を発光させることができる。
(第7の実施の形態の効果)
上記した第7の実施形態によれば、複数個のLED素子102を密集させて実装する構成であっても、LED素子102およびガラス封止部604の熱膨張率が同等であるので、クラックを生じることなく信頼性に優れる固体素子デバイス601が得られる。また、ガラス封止部604と素子搭載基板603についても同等の熱膨張率で形成されることにより、ガラス接着強度に優れる。
また、Alからなる素子搭載基板603を用いることにより、発熱量の大なるGaN系のLED素子102を密集させて実装する構成としても安定した放熱性が得られる。また、容易に直列回路をパターン形成することができ、電解めっきを施す際の配線引き回しも容易に形成できる。
さらに、層内の中間層から外部配線パターン635を取り出し、底面に放熱パターン636を設けることで、密集して実装された9個のLED素子102を発光させることに基づいて生じる熱を、放熱パターン636を通じてヒートシンク等へ速やかに熱伝導させることが可能になる。また、放熱パターン636が黒色のW層136を有していることから、放熱パターン636による光吸収作用が大きくなるところ、素子搭載基板603への入射光が抑制されることから、放熱パターン636に起因する光損失を低減することができ、実用に際して極めて有利である。
また、上記した第1から第7の実施形態では、固体素子としてLED素子を用いたものを示したが、固体素子はLED素子に限定されず、例えばLD素子等であってもよいし、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明の第1の実施の形態に係る固体素子デバイスを示す縦断面図である。 LED素子を示し、(a)は電極形成面を示す底面図、(b)は実装状態を示す平面図である。 LED素子の基板側に放射される光の挙動について示す図であり、(a)は第1の実施の形態のガラス封止構造による光の挙動、(b)は封止樹脂等の封止材料でLED素子と素子搭載基板との間が封止された構成における光の挙動を示す。 第2の実施の形態に係るLED素子を示し、(a)は電極形成面を示す底面図、(b)はLED素子の縦断面図である。 第3の実施の形態に係る固体素子デバイスを示す縦断面図である。 図5に示す固体素子デバイスに搭載されるLED素子の電極形成面を示す底面図である。 LED素子の他の-電極形成面を示す底面図である。 第4の実施の形態に係る固体素子デバイスの縦断面図である。 Auバンプを省略したLED素子の底面図である。 素子搭載基板へ実装した際のガラス封止部の形成状態を示すLED素子の底面説明図である。 第4の実施の形態を変形例を示すLED素子の底面説明図である。 第5の実施の形態に係るものであって、素子搭載基板へ実装した際のガラス封止部の形成状態を示すLED素子の底面説明図である。 第6の実施の形態に係るLED素子の底面図である。 素子搭載基板の一部縦断面図である。 第6の実施の形態の変形例を示すLED素子の底面図である。 第7の実施の形態を示す固体素子デバイスの上面図である。 図16のA−A断面図である。
符号の説明
1 固体素子デバイス
2 LED素子
3 素子搭載基板
4 ガラス封止部
5 空気層
20 サファイア基板
21 AlNバッファ層
22 n−GaN層
23 MQW層
24 p−GaN層
25 コンタクト層
25A 表面
26 p側電極
26A パッド電極
26B Ni層
27 n側電極
30 Ni層
31 Au層
32 回路パターン
33 ビアホール
34 ビアパターン
35 外部配線パターン
40 パッシベーション膜
101 固体素子デバイス
102 LED素子
103 素子搭載基板
103A 第1層
103B 第2層
103C 段状部
104 ガラス封止部
105 中空部
120 サファイア基板
121 AlNバッファ層
122 n−GaN層
123 MQW層
124 p−GaN層
125 コンタクト電極
126 p側パッド電極
127 n側電極
128 Auバンプ
130 Ni層
131 Au層
132 回路パターン
133 ビアホール
134 ビアパターン
135 外部配線パターン
136 W層
140 パッシベーション膜
151 Al層
152 Ni層
153 Au層
202 LED素子
225 p側コンタクト電極
226 p側パッド電極
226A 延在部
227 n側電極
240 パッシベーション膜
270 Al層
271 Ni層
272 Au層
302 LED素子
325 コンタクト電極
326 p側パッド電極
326A 延在部
327 n側電極
328 Auバンプ
340 パッシベーション膜
402 LED素子
403 素子搭載基板
426 p側パッド電極
426B 接触領域
427 n側電極
427B 接触領域
430 Ni層
431 Au層
431A 突出部
432 回路パターン
502 LED素子
526 p側パッド電極
526A 延在部
526B 接触領域
527 n側電極
527A 延在部
527B 接触領域
601 固体素子デバイス
603 素子搭載基板
632 回路パターン
634 ビアパターン
635 外部配線パターン
636 放熱パターン

Claims (6)

  1. III族窒化物系化合物半導体からなり、該III族窒化物系化合物半導体とコンタクトする側と反対側の表面が粗面状の透明導電性酸化物材料のコンタクト電極と前記コンタクト電極より小なるサイズのパット電極とを有する発光素子と、
    前記発光素子がフリップチップ実装される素子搭載基板と、
    前記発光素子を封止する無機封止材料からなる無機封止部と、
    前記発光素子の前記コンタクト電極の前記素子搭載基板側に形成され、前記コンタクト電極及び前記無機封止部より小さい屈折率を有し、前記コンタクト電極と界面を形成する第一面を有した小屈折率膜と、
    前記小屈折率膜と前記素子搭載基板との間に形成され、前記小屈折率膜の第二面と界面を形成する気体層と、
    を有し、
    前記無機封止部は、前記気体層を残すようにして前記発光素子と前記素子搭載基板の間にまわり込んでいることを特徴とする発光素子デバイス。
  2. 前記コンタクト電極は、前記発光素子の成長基板と同等の熱膨張率を有することを特徴とする請求項1に記載の発光素子デバイス。
  3. 前記透明導電性酸化物材料は、ITO(Indium Tin Oxide)である請求項に記載の発光素子デバイス。
  4. 前記小屈折率膜は、誘電体層を含むことを特徴とする請求項に記載の発光素子デバイス。
  5. 前記誘電体層は、SiO層を含むことを特徴とする請求項に記載の発光素子デバイス。
  6. 前記無機封止部は、蛍光体を含む請求項1からのいずれか1項に記載の発光素子デバイス。
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