JP4916089B2 - スクラロースの純度および収率を改善するためのプロセス - Google Patents

スクラロースの純度および収率を改善するためのプロセス Download PDF

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Description

発明の分野
本発明は、最初に非結晶化精製手順の使用と、それに続く3回以上の連続する結晶化工程、そして各結晶化工程からの残りの母液を別の結晶化または精製工程の供給物に再利用することにより、スクラロースを精製するためのプロセスに関する。本発明はまた、スクラロース組成物および本発明のスクラロース組成物を含む組成物に関する。これらの組成物は、高度に純粋であり、優れた味覚プロフィールを有し得る。
発明の背景
スクラロース,4,1’ ,6’−トリクロロ−4,1’−6’−トリデオキシガラクトスクロース(スクロースのそれよりも数百倍の甘味強度を有する甘味料)は、4、1’、および6’位のヒドロキシル基を塩素で置換することによりスクロースから誘導される。高度に反応性の第一級ヒドロキシル基を含む他のヒドロキシル基を保存して、特定のヒドロキシル基を塩素原子で選択的に置換することが必要であるので、スクラロースの合成は、技術的に挑戦的である。この合成に対する多数のアプローチが、開発されている。例えば、米国特許第4,362,869号;同第4,826,962号;同第4,980,463号;および同第5,141,860号(これらは、本明細書中に参考として明確に援用される)を参照のこと。しかし、このようなアプローチは、代表的に、スクラロースに加えて種々のレベルの他の塩素化糖化合物を含む製品を提供する。多くの努力がスクラロースの合成に向けらていたが、この混入物の複雑な混合物からの高度に純粋な形態でのスクラロースの単離は、比較的ほとんど注目されなかった。初期に報告された研究は、代表的に、合成混合物から直接スクラロースを結晶化すること、高純度レベルで物質を生じるプロセスを含む。スクラロースは、しばしば、シリカゲルクロマトグラフィーによって合成混合物から精製される。例えば、米国特許第5,128,248号(これは、本明細書中に参考として明確に援用される)を参照のこと。(シリカゲルの使用に起因して)その手順は、高度に純粋なスクラロースの大量商業生産に適していないかもしれない。さらに、スクラロースからハロゲン化糖不純物を除去するための他のアプローチに、比較的ほとんど注意が向けられていなかった。これらの不純物の効率的な除去が重要である。なぜなら、非常に低い濃度でさえ、これらは、スクラロースの甘味、味覚およびフレーバーモディファイ特性に悪影響を与え得るからである。
スクラロースの収率および純度を減少させる1つの特定の問題は、比較的純粋な結晶形態で、非置換糖の迅速な結晶化を生じる条件下で、スクラロースが結晶化しにくいことである。スクロース溶液と比較して、スクラロースの飽和溶液は、種晶の導入にもかかわらず比較的ゆっくりと結晶化し、そして種々のジ−、トリ−、およびテトラクロロスクロース誘導体の存在は、さらに、純粋なスクラロース結晶の形成と干渉する。
スクラロース精製と関連する第2の問題は、スクラロース結晶化後に溶液中に残ったままである比較的大量のスクラロース(これは、全体の収率を減少させる)である。この溶液(「母液」または「リクロップ(recrop)」として当該分野で公知である)は、1つ以上の所望でない不純物を含む。簡単な数学的分析は、母液からの物質の回収が利用されない場合、繰り返しの結晶化に基づく精製によって得られる乏しい収率を示す。例えば、各結晶化工程における60%の物質が結晶として回収される場合、4回反復される結晶化の全体の収率は、0.6×0.6×0.6×0.6、すなわち13%未満となる。
スクラロースの純度および収率に関連する別の問題は、スクラロース合成の間の広範な関連の塩素化炭水化物の形成に関し、これは、精製の間に部分的に除去されるのみである。これらの関連の化合物、または不純物は、種々の程度の甘味を有し、そして不都合な様式で、食品および飲料製品の香味系と干渉し得る。種々の公定書供給源(例えば、食品医薬品公定書(the Food and Drug Codex)、米国薬局方、および食品添加物に関する共同専門家委員会(Joint Expert Committee on Food Additives))は、スクラロースについての仕様書を確立した。これらの当局のすべてが、2%までのスクラロース中の不純物を許可する。個体は、純度レベルが約1%ほどに低い場合、不純物から生じる甘味の差異を検出し得、そしてより低い純度レベルでさえ、複雑な香味系の知覚される嗜好に影響し得る。従って、スクラロース合成の間に作られた塩素化炭水化物は、味覚に対して大いに影響を有し、目的製品の品質に影響し得る。逆に、不純物の除去は、味覚、甘味およびおいしさに有利に影響し得る。
純粋なスクラロースは、ブロックされたかまたは部分的にブロックされたスクラロース前駆体を精製し、前駆体を脱ブロックし、次いでスクラロースを単離することによって作製され得る。別のアプローチは、純粋なスクラロースを脱ブロックし、次いでスクラロースを精製および単離する。別のアプローチは、ブロックされたかまたは部分的にブロックされたスクロース前駆体を部分的に精製し、前駆体を脱ブロックし、次いでスクラロースを精製および単離する。従って、これらの前駆体化合物の精製は、引き続く反応工程の全体の収率を増加するために必要とされる。
スクラロースおよびブロックされたかまたは部分的にブロックされたスクラロース前駆体は、結晶化、液体−液体抽出、またはクロマトグラフィーによって精製され得る。再結晶化、再抽出、およびさらなるクロマトグラフィーは、純度を増加するために使用され得る。しかし、スクロースおよび多くの炭水化物と異なり、他の塩素化炭水化物およびブロックされたかまたは部分的にブロックされた塩素化炭水化物を含む粗溶液からの、スクラロースおよびブロックされたかまたは部分的にブロックされたスクラロース前駆体の結晶化は、相当量のこれらの他の化合物を含む結晶を生成する。これは、比較的純粋な結晶を生じるスクロースの結晶化と顕著に対照をなす。全ての場合において、結晶化プロセスにおいて、スクラロースおよびブロックされたかまたは部分的にブロックされたスクラロース前駆体の回収は、100%未満、より代表的には約50%であり、精製の間にスクラロースの相当な損失を生じる。
スクラロース抽出に関する種々の方法が開発されている。例えば、米国特許第4,343,934号(本明細書中に参考として明確に援用される)は、水溶液からのスクラロースの結晶化、続いて2サイクルの残りの母液を加熱する工程、濃縮する工程、種晶を添加する工程、および冷却する工程に関する。3サイクルの結晶化は、76.6%の全体収率を提供した。米国特許第4,362,869号(本明細書中に参考として明確に援用される)は、1つの合成経路におけるスクラロースの前駆体として4,1’ ,6’−トリクロロ−4,1’ ,6’−トリデオキシガラクトスクロースペンタ−アセテート(TOSPA)を示すが、不純物を同定しないし、母液を再利用もしない。
米国特許第4,380,476号(本明細書中に参考として明確に援用される)は、TOSPAが、3回の連続結晶化で精製され、続いて脱アシル化してスクラロースを生じ、次いで製品ストリームからのスクラロースの単一の結晶化によって精製されるプロセスに関する。プレ結晶化抽出は使用されず、母液の再利用も使用されない。このプロセスは、その称するところによれば、99%の純度を達成する;しかし、このプロセスの収率は非常に低い(5%)。
米国特許第4,405,654号は、種々のハロスクロース誘導体を合成するための合成経路に関し、本明細書中に参考として明確に援用される。化合物は、イオン交換クロマトグラフィーによって、またはジエチルエーテル、酢酸エチルおよびガソリンのような溶媒からの結晶化によって単離される。
米国特許第4,980,463号(本明細書中に参考として明確に援用される)は、結晶化に続く再結晶化を含む、スクラロース−6−ベンゾエート(いくつかの合成経路においてスクラロースの前駆体)を精製するための種々のプロセスに関する。抽出結晶化もまた示され、これは、単一の工程において、抽出および第1の結晶化を組み合わせる。米国特許第5,298,611号(本明細書中に参考として明確に援用される)は、スクラロースペンタエステルの結晶化の間の抽出精製プロセスに関する。この手順において、スクラロースペンタエステルは、トルエンのような溶媒中の不純な反応混合物中に存在する。水は、二相混合物を作るように添加され、これは、スクラロースペンタエステルの結晶化を誘導するために冷却される。次いで、ペンタエステル形態は、精製され、そして比較的純粋な形態のスクラロースが、エステルの加水分解によって回収される。水は、極性物質が抽出される第2相を提供し、より純粋なスクラロースペンタエステル結晶の生成を生じる。
米国特許第5,498,709号(本明細書中に参考として明確に援用される)は、粗スクラロース反応混合物が、ROBATEL向流抽出機中で、酢酸エチルで抽出されるプロセスに関する。次いで、スクラロースの酢酸エチル溶液は、シロップに濃縮され、水に溶解され、脱色剤で処理され、再びシロップに濃縮され、そして酢酸エチル中に希釈される。溶液は、スクラロース結晶でシードされ(seeded)、そして結晶化を数日間進行させる。
米国特許第5,530,106号(本明細書中に参考として明確に援用される)は、反応混合物中のスクラロース−6−アセテートが(バッチ抽出または向流抽出プロセスのいずれかを使用して)酢酸エチルで抽出され、次いで先のバッチの第2の結晶化および先のバッチ由来の第2のクロップソリッド(crop solid) 由来の母液と組み合わされた後に結晶化される。第2の結晶化工程において、一旦結晶化したスクラロース−6−アセテートが、先のバッチの第三の結晶化由来の母液と組み合わされ、そして水および酢酸エチルの混合物から結晶化する。第三の結晶化は、水および酢酸エチルの混合物中の二回結晶化した物質を溶解することによって実施される。次いで、この3回結晶化した物質は、脱アセチル化され、精製され、スクラロースを生じる。
先の議論は、強化された純度のスクラロース組成物を製造し、精製プロセスの間にスクラロースの全体的な損失を最小化するスクラロース精製プロセスについての未だに満たされていない必要性を同定する。
発明の要旨
本発明は、合成の完了後に存在する不純物の相当部分を除去する初期の非結晶化プロセス工程、続いて1つ以上の連続的な結晶化および任意の溶解そして引き続く再結晶化のプロセスを包含する、高純度および高収率でスクラロースを生産することに関する。1つの実施形態において、1つ以上の結晶化工程由来の母液の少なくとも一部は、より前の結晶化工程または非結晶化抽出工程に再利用される。重要な発見は、母液のより前の結晶化工程への再利用が収率における有意な改善を提供し、再結晶化プロセスの効率を改善することである。これは、引き続く各再結晶化における母液は、一般に、より前の結晶化において使用されるスクラロース溶液よりもより低いレベルの純度を有し、より迅速な結晶化および他に得られるよりもより純粋な結晶の形成を生じるために起こる。
さらに、使用されるはじめの非結晶化抽出工程は、再結晶化によって除去されるものとは異なる不純物を除去する。従って、結晶化から非結晶化抽出工程への母液の再利用は、スクラロースの純度を効率的に改善するための手段を提供する。これらの2つの手順の組み合わせは、以前に達成されたよりも多くの不純物のスクラロース組成物を生じる。
本発明の1つの実施形態は、粗スクラロース溶液を非結晶化抽出工程に供して増加した純度のスクラロース溶液を生じる工程、増加した純度のスクラロース溶液に対して結晶化手順を実施して結晶スクラロースおよび母液を得る工程、および母液の少なくとも一部を該溶液に再利用する工程を包含する、粗スクラロース溶液からスクラロースを精製する方法を包含する。この実施形態において、該供する工程は、1回より多く実施され得る。さらに、再利用工程は、供する工程が1回または1回より多く実施される場合、1回より多く実施され得る。実施する工程はまた、供する工程および再利用する工程が1回または2回以上のいずれかで実施される場合、少なくとも3回、3回、4回、5回または5回より多く実施され得る。供する工程はまた、液体−液体抽出、抽出沈殿、クロマトグラフィー、沈殿に続く溶媒洗浄、および誘導体形成に続く抽出または蒸留からなる群より選択され得る。この供する工程はまた、バッチ操作または連続操作のいずれかとして、実施され得る。
本発明の別の実施形態は、粗スクラロース溶液を非結晶化精製工程に供して増加した純度のスクラロース溶液を得る工程、粗スクラロース溶液に対して結晶化手順を実施して結晶スクラロースおよび第1の母液を得る工程、結晶スクラロースを溶解してスクラロース溶液を得る工程、および該スクラロース溶液に対して結晶化手順を実施してより純粋な結晶スクラロースおよびさらなる母液を得る工程、および1つ以上の結晶化手順から得られた母液を、より前の結晶化手順において利用されるスクラロース溶液の1つ以上に再利用する工程を包含する、粗スクラロース溶液からスクラロースを精製する方法を包含する。この実施形態において、供する工程は一回より多く実施され得る。実施する工程はまた、供する工程が1回または1回より多くのいずれかで実施される場合、少なくとも3回、3回、4回、5回または5回より多く実施され得る。この実施形態における全ての工程は、バッチ操作または連続操作のいずれかとして実施され得る。
本発明の別の実施形態は、6−O−アシル−4,1’ ,6’−トリクロロ−4,1’ ,6’−トリデオキシガラクトスクロース、他の塩素化スクロース副産物、および必要に応じてブロックされたかまたは部分的にブロックされた塩素化スクロース副産物を含む供給混合物からスクラロースを得る方法を包含し、この方法は、供給混合物に対して非結晶化抽出工程を実施して増加した純度の6−O−アシル−4,1’ ,6’−トリクロロ−4,1’ ,6’−トリデオキシガラクトスクロース組成物を得る工程、増加した純度の6−O−アシル−4,1’ ,6’−トリクロロ−4,1’ ,6’−トリデオキシガラクトスクロース組成物を結晶化して6−O−アシル−4,1’ ,6’−トリクロロ−4,1’ ,6’−トリデオキシガラクトスクロースおよび母液を得る工程、6−O−アシル−4,1’ ,6’−トリクロロ−4,1’ ,6’−トリデオキシガラクトスクロースの少なくとも3回のさらなる連続的な結晶化を実行して実質的に純粋な6−O−アシル−4,1’ ,6’−トリクロロ−4,1’ ,6’−トリデオキシガラクトスクロースおよびさらなる母液を得る工程、および実質的に純粋な6−O−アシル−4,1’ ,6’−トリクロロ−4,1’ ,6’−トリデオキシガラクトスクロースを実質的に純粋なスクラロースに変換する工程を包含する。この実施形態において、結晶化工程は、少なくとも3回、3回、4回、5回または5回より多く実施され得る。さらに、実施する工程は、結晶化工程が少なくとも3回実施される場合、1回より多く実施され得、液体−液体抽出、クロマトグラフィー、および沈殿に続く溶媒洗浄からなる群より選択され得る。この実施形態において、1つ以上の実施する工程または結晶化工程由来の母液は、より前の(earlier)実施する工程または結晶化工程に再利用され得る。
本発明の実施形態内であるのは、6−O−アシル−4,1’ ,6’−トリクロロ−4,1’ ,6’−トリデオキシガラクトスクロース、他の塩素化スクロース副産物、および必要に応じて他のブロックされたかまたは部分的にブロックされた塩素化スクロース副産物を含む供給混合物からスクラロースを得る方法であって、この方法は、供給混合物に対して非結晶化抽出工程を実施して増加した純度のスクラロース前駆体ストリームを得る工程、増加した純度のスクラロース前駆体ストリーム中の6−O−アシル−4,1’ ,6’−トリクロロ−4,1’ ,6’−トリデオキシガラクトスクロースをスクラロースに変換する工程、およびスクラロースを結晶化して結晶スクラロースおよび母液を得て実質的に純粋なスクラロースおよびさらなる母液を得る工程を包含する。この実施形態において、各々の実施する工程、結晶化工程、および変換工程は、1回より多く実施され得る。特に、結晶化工程は、少なくとも3回、3回、4回、5回または5回より多く実施され得る。実施する工程は、結晶化工程が1回より多く実施される場合、1回以上実施され得るか、または全ての工程は、1回より多く実施され得る。さらに、6−O−アシル−4,1’ ,6’−トリクロロ−4,1’ ,6’−トリガラクトスクロースは、前記6−O−アシル−4,1’ ,6’−トリデオキシクロロ−4,1’ ,6’−トリデオキシガラクトスクロースをスクラロースに変換する前に、前駆体ストリームから結晶化され得る。
本発明はまた、粗スクラロース溶液からスクラロースを精製する方法を包含し、この方法は、粗スクラロース溶液を非結晶化抽出工程に供して増加した純度のスクラロース溶液を得る工程、増加した純度のスクラロース溶液に対して結晶化手順を実施して結晶スクラロースおよび母液を得る工程、第1の工程において利用された供給原料に母液の少なくとも一部を再利用して最終的な結晶スクラロース組成物(ここで、他の塩素化糖のレベルは、組成物の約0.2重量%未満である)を得る工程を包含する。この最終的な結晶スクラロース組成物はまた、アシル化スクラロース、有機または無機塩、炭水化物またはハロゲン化誘導体に対して、約500:1、約750:1および約1000:1スクラロースの比で精製され得る。ハロゲン化糖誘導体としては、ジクロロスクロース−アセテート、6,1’ ,6’−トリクロロスクロース、4,6,6’−トリクロロスクロース、4,1’ ,4’,6’−テトラクロロガラクトタガトース、4,1’ ,6’−トリクロロガラクトスクロース−6−アセテート、および4,6,1’ ,6’−テトラクロロガラクトスクロース、4,1’−ジクロロガラクトスクロース、3’,6’−ジクロロアンヒドロスクロース、4,6’−ジクロロガラクトスクロース、1’,6’−ジクロロスクロース、6,6’−ジクロロスクロースおよび4,1’ ,6’−トリクロロスクロースが挙げられ得る。
本発明の他の実施形態は、上述の実施形態の各々に由来する精製されたスクラロース組成物を含む水溶液を含む。精製されたスクラロース組成物のさらなる実施形態は、ソルビン酸、安息香酸、またはジヒドロキシ安息香酸およびヒトの摂取に適したその塩のようなさらなる保存剤を含み得る。飲料、コンビネーション甘味料、消費者製品および甘味料製品を含む製品はまた、本発明の精製されたスクラロース組成物を含み得る。本発明の方法は、スクラロース以外の化合物の精製に適用される。詳細には、これらの手順は、例えば、種々のスクラロース合成経路においてスクラロースの前駆体である種々のヒドロキシル置換したトリクロロガラクトスクロース化合物を精製するために同様に使用され得る。さらに、本明細書中で記載されるプロセスは、他のモノ−、ジ−、トリ−およびテトラクロロスクロースの比較的純粋な調製物を製造するために使用され得、これらはまた、別個の味覚特性を有し、種々の食料品(comestible)の甘味特性をモディファイするために使用され得る。本発明の範囲内に意図されるのはまた、本発明の方法論の任意の1つおよび/またはいくつかの組み合わせによって得られるスクラロース組成物ならびに本発明の方法論の任意の1つまたは/いくつかの組み合わせによって得られるスクラロース組成物を含む製品である。
本発明の別の実施形態は、消費者製品に精製されたスクラロースを添加する工程を包含する、消費者製品の嗜好性(palatability)を強化するための方法に関する。1つの実施形態において、精製されたスクラロースは、99.9%純粋であり得る。別の実施形態において、スクラロースは、約100万分の3部〜約0.1%のレベルで消費者製品内に存在し得る。別の実施形態において、スクラロースは、約100万分の5部〜約100万分の1000部のレベルで消費者製品内に存在し得る。別の実施形態において、スクラロースは、約100万分の10部〜約100万分の500部のレベルで消費者製品内に存在し得る。
本発明のさらなる実施形態は、精製されたスクラロースを飲料に添加する工程を包含する、飲料の嗜好性(palatability)を強化する方法に関する。1つの実施形態において、精製されたスクラロースは、99.9%純粋であり得る。別の実施形態において、スクラロースは、約100万分の3部〜約0.1%のレベルで飲料内に存在し得る。別の実施形態において、スクラロースは、約100万分の5部〜約100万分の1000部のレベルで飲料内に存在し得る。別の実施形態において、スクラロースは、約100万分の10部〜約100万分の500部のレベルで飲料中に存在し得る。
本発明の別の実施形態は、消費者製品に精製されたスクラロースを添加する工程を包含する、消費者製品の嗜好性(palatability)を強化するための方法に関し、ここで、得られた消費者製品における該スクラロースのレベルは、得られた消費者製品の甘味をモディファイしない。
本発明の別の実施形態は、精製されたスクラロースを飲料に添加する工程を包含する、飲料の嗜好性(palatability)を強化する方法に関し、ここで、得られた飲料中の該スクラロースのレベルは、得られた飲料の甘味をモディファイしない。
本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の詳細な説明から明らかとなる。詳細な説明および特定の実施例は、本発明の特定の実施例を示すものであるが、例示のためのみに提供される。従って、本発明はまた、この詳細な説明から当業者に明らかであり得る本発明の精神および範囲内のこれらの種々の変化および改変を含む。
発明の詳細な説明
本発明は、本明細書中に記載されるような、特定の方法論、プロトコル、溶媒、および試薬などに限定されない。これらは変化し得るためである。本明細書中において使用される用語は、特定の実施形態のみを記載する目的のために使用され、本発明の範囲を制限することは意図しないことがまた理解されるべきである。本明細書中で使用される場合、そして添付の特許請求の範囲において、単数形態の「a」、「an」および「the」は、文脈が他を明確に示さない限り、複数の参照を含むことに注意すべきである。従って、例えば、「溶媒(a solvent)」に対する参照は、1つ以上の溶媒に対する参照であり、当業者に公知のその等価物などを含む。
他に明確に定義されない場合、本明細書中で使用される全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。好ましい方法、デバイス、および材料が記載されるが、本明細書中に記載されるものと同様または等価な任意の方法および材料が、本発明の実施または試験において使用され得る。本明細書中に援用される全ての参考文献は、その全体が本明細書中に参考として援用される。
定義
バッチ操作:本明細書中で使用される場合、固定量の材料がプロセスに導入される手順をいい、この固定量の投入物から得られた産物は、より多くの投入材料の添加の前に回収される。
飲料:本明細書中で使用される場合、コーラ、ダイエットコーラ、ソーダ、ダイエットソーダ、ジュースカクテル、ルートビアー、バーチビール、任意のファウンテンドリンク(fountain drink)、スパークリングフルーツジュース、水、スパークリングウォーター、トニックウォーター、スポーツドリンク、およびソーダ水(club soda)のような任意の非炭酸または炭酸飲料が挙げられる。飲料はまた、エール(ale)、ピルスナー、ラガーまたはその誘導体を含む任意のビール、モルトリカー、赤ワイン、白ワイン、スパークリングワイン、強化ワイン、ワインクーラー、ワインスプリッツァー、マルガリータミックス、サワーミックス、またはダイキリミックスを含む任意の予め作られたカクテルミキサー、任意の発酵フルーツまたはティー飲料、蒸留酒、ならびにブランデー、シュナップス、苦味酒またはコーディアルのようなフレーバーリキュールのような任意の非アルコールまたはアルコール飲料が挙げられ得る。飲料は、任意の酪農、ミルクもしくはクリーム製品、またはハーフアンドハーフ(half & half)、非酪農クリーマー、粉末化クリーマー、フレーバークリーマー、豆乳製品および無ラクトース乳製品のような任意の酪農、クリームもしくは乳代替品を含み得る。飲料はまた、全体的に濃縮または粉末化された形態の任意のフルーツまたは野菜ジュース、ならびにフルーツおよび野菜ジュースの任意の組み合わせまたは他の飲料を含み得る。飲料はまた、コーヒー、任意のコーヒー飲料、任意のコーヒーフレーバーシロップ、ティー、アイスティーおよびココアならびに上述のいずれかの任意の組み合わせを含み得る。
ブロック化スクラロース:本明細書中で使用される場合、残りのヒドロキシル基のいくつかまたは全てがエステル化または他の手段によってブロックされているスクラロース分子をいう。
コンビネーション甘味料:本明細書中で使用される場合、スクラロース、サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、シクラメート、アリテーム(alitame)、ステビオシド、グルコース、フルクトース、レブロース、マルトース、ラクトース、任意の糖アルコール、ソルビトール、キシリトール、およびマンニトールの組み合わせを含む、甘味料の任意の組み合わせまたは並べ替え(permutation)を含む。
消費者製品:本明細書中で使用される場合、アップルソース、ジャム、ゼリー、マーマレード、フルーツスナック、フルーツバター、およびフルーツスプレッドのようなフルーツ製品を含む。消費者製品はまた、チーズ、アイスクリームおよびヨーグルトのような任意の酪農、乳またはクリーム製品を含み得る。消費者製品は、パン、ドーナッツ、ケーキ、チーズケーキ、デーニッシュ、ペストリー、パイ、ベーグル、クッキー、スコーン、クラッカー、マフィン、およびウエハースのような焼いた製品を含む。消費者製品は、コールドシリアル、粗いひき割穀物(grits)、ホットシリアル、グラノーラミックス、オートミール、およびトレイルミックス(trail mixes)のようなシリアル製品を含む。消費者製品は、バター、ピーナッツバター、ホイップクリーム、サワークリーム、BBQソース、チリ、シロップ、肉汁、マヨネーズ、オリーブ、調味料(seasoning)、薬味(relish)、ピクルス、ソース、スナックディップ(snack dips)、ケチャップ、サルサ、マスタード、サラダ用ドレッシング、および酢漬けトウガラシのような薬味(condiment)を含む。消費者製品は、プリン、キャンディーバー、ハードキャンディ、チョコレート製品、棒付きキャンディー、フルーツチュー(fruit chews)、マシュマロ、チューインガム、風船ガム、グミベア(gummy bears)、タフィー、パイフィリング(pie filling)、シロップ、ジェルスナック、ミント、ポップコーン、チップス、およびプレッツェルのようなスナック食品を含む。消費者製品は、ホットドック、缶詰魚、ソーセージ、調理された肉、缶詰肉、脱水肉、およびランチョンミートのような肉製品を含む。消費者製品は、スープ、コンソメおよびブリオン(bullion)を含む。消費者製品は、歯磨き粉、デンタルフロス、マウスウォッシュ、義歯接着剤、エナメル漂白剤、フッ化物トリートメント、およびオーラルケア用ジェル(oral care gel)のような歯科製品を含む。消費者製品は、口紅、リップバーム、リップグロス、およびワセリン(petroleum jelly)のような化粧品を含む。消費者製品は、非嗅ぎタバコ(non-tobacco snuff)、タバコ代用品、薬学的組成物、かむことができる医薬、咳止めシロップ、喉スプレー、喉ロゼンジ、咳止めドロップ、抗菌製品、ピルコーティング、ゲルキャプレッツ、可溶性繊維調製物、制酸薬、錠剤コア、迅速に吸収される液体組成物、安定な発泡組成物、迅速に崩壊する薬学的投与形態、医療目的のための飲料濃縮物、水性薬学的懸濁物、液体濃縮組成物、および安定化ソルビン酸溶液のような治療品目を含む。消費者製品は、食事代替バー、食事代替シェーク、栄養補助食品、プロテインミックス、プロテインバー、炭水化物制御バー、低炭水化物バー、ミールサプリメント、電解質溶液、ホエイタンパク製品、代謝応答調節剤、食欲制御飲料およびエキナセア(echinacea)スプレーのような栄養製品を含む。消費者製品は、ドッグフードおよびキャットフード、ならびにトリのような動物食料品を含む。消費者製品は、ベビーフードのような食料品を含む。消費者製品は、パイプタバコ、紙巻きタバコ、および噛みタバコのようなタバコ製品を含む。
連続操作:本明細書中で使用される場合、投入物が添加され得る間に、製品がプロセスから除去され得る手順を含む;製品の除去および投入物の添加は、漸増性、不連続的、または一定の速度であり得る。当業者は、用語「バッチ操作」および「連続操作」がいくらか自由裁量であること、純粋なバッチ操作と純粋な連続プロセスとの間の多数の中間操作が可能であることを容易に理解する。本発明の実施形態は、この全範囲の可能な操作によって容易に実施され得る。
粗スクラロース:本明細書中で使用される場合、他の塩素化された糖と混合されたスクラロースならびにスクラロースおよび他の塩素化された糖を含み、ここで、塩素化後に残っているヒドロキシル基のいくつかまたは全てが、エステル化または他の当業者に公知の手段によってブロックされていてもよい。
結晶化:本明細書中で使用される場合、溶解した成分に関して、溶液が飽和されるかまたは超飽和されるプロセスを含み、この成分の結晶の形成が達成される。結晶形成の開始は、自発的であり得るか、または種晶の添加を必要とし得る。本明細書中で使用される場合、結晶化はまた、固体または液体材料が溶媒中に溶解され、次いで結晶を得るために飽和されるかまたは超飽和される溶液を生じる状況をいう。また、用語結晶化に含まれるのは、1つ以上の溶媒で結晶を洗浄し、結晶を乾燥し、そしてそのように得られた最終製品を収穫する補助プロセスである。
抽出操作:本明細書中で使用される場合、母液から不純物を除去するために母液に対して実施され得る手順を含む。特定の操作は、所望でない不純物を除去するのに適切であり得る任意の数から選択され得る。これらの操作としては、蒸留、溶媒抽出、クロマトグラフィー、および誘導化に続く誘導化材料の除去が挙げられるがこれらに限定されない。
不純物:本明細書中で使用される場合、スクラロース以外の化合物を含み、スクラロースではない、スクラロースを合成するための任意の数のプロセスの産物を含む。不純物は、スクロースの任意のモノクロロ−、ジクロロ−、テトラクロロ−およびペンタクロロ−誘導体、スクロース由来の任意の他のジサッカライド、ならびにスクラロース自体以外の任意のトリクロロ誘導体を含み、これは、遊離形態またはカルボン酸エステルのいずれかとして存在する。不純物は、ジクロロスクロースアセテート、6,1’ ,6’−トリクロロスクロース、4,6,6’−トリクロロスクロース、4,1’ ,4’,6’−テトラクロロガラクトタガトース、4,1’ ,6’−トリクロロガラクトスクロース−6−アセテート、4,6,1’ ,6’−テトラクロロガラクトスクロース、4,1’−ジクロロガラクトスクロース、3’,6’−ジクロロアンヒドロスクロース、4,6’−ジクロロガラクトスクロース、1’,6’−ジクロロスクロース、6,6’−ジクロロスクロース、4,1’ ,6’−トリクロロスクロース、4,6,6’−トリクロロガラクトスクロース、4,1’ ,5’−トリクロロガラクトスクロース−6−アセテート、および4,6,6’−トリクロロガラクトスクロースのような、表1〜4のハロゲン化された糖誘導体のいずれかを含む。任意の有機塩または無機塩、炭水化物、またはアシル化スクラロースも含まれる。
母液の再利用:本明細書中で使用される場合、その結晶化の前または間に、母液を別のスクラロース溶液に添加する行為(practice)をいう。母液はさらに、再利用の前に、濃縮されるかまたは精製され得る。この母液に残るスクラロースの相当部分の回収は、経済的に許容されるプロセス収率を達成するために必須であり得る。
溶媒:本明細書中で使用される場合、別の物質を溶解し得る液体を含む。
甘味料製品:本明細書中で使用される場合、サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、シクラメート、アリテーム(alitame)、ステビオシド、グルコース、スクロース、フルクトース、スクロース、レブロース、マルトース、ラクトース、任意の糖アルコール、ソルビトール、キシリトール、およびマンニトールを含む、スクラロースおよび/または任意の他の甘味料の任意の組み合わせまたは並べ替えを含む任意の製品を含む。
抽出方法および得られたスクラロース製品
高純度のスクラロースの商業的な生産における1つの重要な挑戦は、スクラロースの連続的な結晶化および再結晶化を伴う乏しい収率である。結晶化によって得られるスクラロースは、より純粋になるにつれて、残りの母液は、増加する比率のスクラロースおよび減少する比率の塩素化された炭水化物不純物を含む。従って、最終的な製品の純度を損なうことなく、種々の母液中に存在するスクラロースの相当部分を回収することが望ましい。1つの局面において、本発明は、結晶抽出および母液の再利用のような他のプロセスと最初の非結晶抽出を組み合わせることによって、スクラロース抽出および/または精製と関連した伝統的な問題を取り除くことを目的とする。これらの工程またはプロセスは、任意の順序で組み合わされ、そして任意の回数繰り返され得る。結晶抽出は、好ましくは、少なくとも3回実施される。
本発明の1つの局面は、母液中に存在するスクラロースを効率的に回収し、一方、母液からの不純物の最終的な精製されたスクラロース製品への再混入を制限する方法を含む。本発明の方法において、代表的な塩素化スクロース混合物は、例えば、米国特許第5,977,349号(これは、本明細書中に参考として明確に援用される)に記載されるような化合物の混合物を含み得る。この塩素化混合物中に存在する化合物の型は、使用される合成経路および合成の特定の条件に従って変化し得る。以下の表1は、この開示において記載される精製手順に先行し得る合成手順によって得られる代表的な物質中のスクラロースおよびいくつかの不純物のレベルを示す。このような手順は、容易に利用可能であり、当業者に公知である。確かに、当業者は、本願と同日に出願された表題「スクラロースを精製するための抽出方法(Extractive Methods for Purifyin Sucralose)」の米国仮特許出願において開示されるような抽出方法論を特に使用し得る。この発明は、広範に利用可能であり、そして合成経路から生じた不純物の特定のプロフィールによって制限されない。一般に、スクラロースは、粗スクラロース組成物中の全てのスクロース誘導体の少なくとも40重量%を含み得る。塩素化混合物は、固体物質であってもよいし、水または他の許容される溶媒中の溶液であってもよい。塩素化された混合物が固体の場合、好ましくは、本明細書中に記載されるプロセス中の精製の前に、溶液に変換される。
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本発明の1つの局面は、非結晶化抽出工程、結晶化抽出および母液の再利用によるスクラロース精製を介する結晶化と干渉する不純物を除去することを目的とし、逆もまた同じである。従って、以下に詳細に説明されるように、母液再利用工程を伴う複数の結晶化の使用は、いずれの以前に報告されたものよりもより純粋であるスクラロース組成物を生成し、商業的なプロセスに重要な高い全体収率を維持し得る。
本発明において記載される個々のプロセス工程は、一般に、バッチ操作または連続操作として実施され得、そして1つ以上の抽出および/または結晶化工程を含み得る。抽出および結晶化を組み合わせることによって、所望でない塩素化炭水化物または所望でないブロックされたかまたは部分的にブロックされた塩素化炭水化物が、スクラロースの純度を増加させるために除去され得る。抽出を結晶化と組み合わせることはまた、スクラロースの高い回収を生じ得る。
非結晶化精製
1つの実施形態において、本発明は、溶液中の不純物のレベルを減少させるために、粗スクラロース溶液の最初の非結晶化精製を含み得る。例えば、溶媒抽出は、本発明のこの局面において使用され得る。例えば、米国特許第4,980,463号;同第5,034,551号;同第5,498,709号;同第5,498,709号;同第5,498,709号;同第5,530,106号;および表題「スクラロースを精製するための抽出方法(Extractive Methods for Purifying Sucralose)」の米国仮出願(これは、本明細書中に参考として明確に援用される)において開示されるような、クロマトグラフィー、逆用剤を用いてかまたは用いずに沈殿させ続いて洗浄すること、または誘導体の形成に続いて抽出または蒸留することを含む、他の代替方法もまた使用され得る。
溶媒抽出アプローチにおいて、n−ペンタン、n−ヘキサン、Freon(登録商標)TF、n−ヘプタン、ジエチルエーテル、1,1,1トリクロロエタン、n−ドデカン、ホワイトスピリット、テレビン油、シクロヘキサン、アミルアセテート、四塩化炭素、キシレン、酢酸エチル、トルエン、テトラヒドロフラン、ベンゼン、クロロホルム、トリクロロエチレン、Cellosolve(登録商標)アセテート、メチルエチルケトン、アセトン、ジアセトンアルコール、エチレンジクロライド、メチレンクロライド、ブチルセロソルブ(登録商標)、ピリジン、セロソルブ(登録商標)、モルホリン、ジメチルホルムアミド、n−プロピルアルコール、エチルアルコール、ジメチルスルホキシド、n−ブチルアルコール、メチルアルコール、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリセロール、および水を含む広範な抽出溶媒が使用され得るが、これらに限定されない。溶媒は、好ましくは、スクラロースおよび他の所望でない塩素化された炭水化物について異なる溶解度を示し得る2つの分離可能な相の形成を可能にする。特定の実施形態において、酢酸エチルおよび水系が、抽出のために使用され得る。この溶媒組み合わせは、使用される溶媒の低コストおよび好ましい安全プロフィールに加えて、良好な抽出を提供し得る。バッチミキサーセトラー(batch mixer-settler)から連続的な多段階向流抽出器までの広範な抽出装備がこのアプローチにおいて使用され得る。好ましい実施形態において、酢酸エチルと水の比は、約3:1であり得る。
図1は、各結晶化における回収および全体の回収に対する種々の因子の効果、特に、結晶化の前に不純物をパージする全体の効果を示す。高い収率および低い不純物を達成するために、不純物は、結晶化の前にパージされ得る。
図1を参照すると、100ポンドのスクラロースが、100ポンドの不純物(C列、31行)と共に、システムに供給される(C列、11行)。不純物は、最初の結晶化前にパージされない。
第1の結晶化後、45ポンドの結晶が生成され(C列、14行)、そして83ポンドの母液が生成される(C列、15行)。母液は、システムからパージされる。
次に、第1の結晶化由来の結晶が、再結晶化される。再結晶器への全供給物は、45ポンド(C列、17行)であり、これは、最初の結晶化によって産生された。再結晶化は、17ポンドのスクラロース結晶(C列、18行)および28ポンドの母液(C列、19行)を得る。母液は再利用され、平衡状態でのシステムへの全供給は、128ポンド(C列、13行)である。この全プロセスは、17ポンドのスクラロースまたはシステムへの供給物の17%(C列、28行)を生じる。
この同じプロセスはまた、図1における不純物除去によって分析される。以前に述べたように、100ポンドの不純物がシステム中に最初に存在する(C列、31行)。不純物は、結晶化の前にパージされない。最初の結晶化後、11ポンドの不純物が結晶中に残り(C列、35行)、99ポンドの母液が残る(C列、35行)。母液は、システムからパージされる。
次に、第1の結晶化由来の結晶および不純物は、再結晶化される。システムへの総供給は、11ポンドの結晶および不純物(C列、37行)であり、これは、第1の結晶化によって生産される。再結晶化は、結晶中に1ポンドの不純物(C列、38行)および10ポンドの母液(C列、39行)を生じる。母液は、再利用され、総供給は、110ポンド(C列、33行)である。全体の不純物除去は、98.90%(C列、48行)である。従って、不純物のほとんどが最初の供給物から除去されるが、スクラロース収率は、非常に低い。
対照的に、不純物が第1の結晶化前にパージされる場合、スクラロース収率は増加し得る。再び図1、D列を参照すると、不純物の2分の1は、上記の抽出方法の1つ以上によってシステムからパージされ得る。この実施例において、100ポンドのスクラロースが、システムに供給され(D列、11行)、そして50ポンドの不純物が、システムに供給される(D列、31行)。
第1の結晶化後、57ポンドの結晶が生成され(D列、14行)、74ポンドの母液が生産される(D列、15行)。母液は、システムからパージされる。
次に、第1の結晶化由来の結晶が再結晶化される。再結晶器への総供給は、57ポンド(D列、17行)であり、これは、第1の結晶化によって生成される。再結晶化は、26ポンドのスクラロース結晶(D列、18行)および31ポンドの母液(D列、19行)を生成する。母液は再利用され、総供給量は、131ポンド(D列、13行)である。この全体のプロセスは、26ポンドのスクラロースまたはシステムへの供給物の26%(C列、28行)を生じ、これは、不純物が結晶化前にパージされない場合よりも顕著に高い収率であり、不純物パージなしでのプロセスよりも155%の改善である(D列、29行)。
この同じプロセスはまた、図1における不純物除去によって分析される。以前に述べたように、100ポンドの不純物が、最初にシステム中に存在する。不純物の半分が、再結晶化前にパージされ得、50ポンドの不純物を残す(D列、31行)。第1の結晶化後、結晶中に5ポンドの不純物(D列、34行)および49ポンドの母液(D列、35行)が残る。母液は、システムからパージされる。
次に、第1の結晶化由来の結晶および不純物が再結晶化される。システムへの総供給量は、5ポンドの結晶および不純物(D列、37行)であり、これは、第1の結晶化によって生成された。再結晶化は、結晶中に1ポンドの不純物(D列、38行)および5ポンドの母液(D列、39行)を生じる。母液は、再利用され、総供給量は、55ポンド(D列、33行)である。全体の不純物除去は、98.90%(D列、48行)である。従って、除去される不純物の割合は、結晶化前に不純物が除去されない場合と同じであるが、スクラロース収率は、遙かに大きい。この効果は、図1、E,FおよびG列に示されるようなさらなる結晶化工程でより断言される。
E列において、結晶化の前に不純物はパージされず、供給物は最初に結晶化され、得られた母液は、上記のようにパージされる。第1の結晶化に続いて、得られた母液が再利用される引き続く3回の再結晶化が行われる。このプロセスは、9%のスクラロース回収(E列、28行)を生じ、99.99%の全体の不純物除去(E列、48行)を生じる。F列において使用されるプロセスは、不純物の半分がいずれかの結晶化の前に除去される点を除いて、E列と同じである。このプロセスは、17%のスクラロース回収(F列、28行)および99.99%の全体の不純物除去(F列、48行)を生じ、これは、不純物パージがないプロセスよりも186%の改善である(F列、29行)。
さらに、不純物の75%が、いずれかの結晶化工程の前にパージされる場合、スクラロースの回収はなおより大きい(G列)。結晶化の前に抽出を介して75%の不純物を除去することは、25%のスクラロース回収(G列、28行)および99.99%の全体の不純物除去(G列、48行)を生じる。この分析は、全体のスクラロース回収における改善が結晶化の前に不純物をパージすることによって行われ得ることを示す。
結晶化による精製
結晶化によるスクラロースの精製は、スクラロースの飽和または不飽和溶液を調製する工程、結晶化を可能にする条件に溶液を暴露する工程(これは、種晶の添加を含み得る)、そのように得られた結晶を収穫する工程、次いでこれらの結晶を再溶解し、続いて濃縮して溶液を飽和または超飽和にする工程、および結晶形成を生じさせる工程を包含する、反復プロセスであり得る。1つの実施形態において、各結晶化工程は、その工程における出発物質の約2〜5倍にスクラロースの純度を改善し得る。
図2は、結晶化の数を増加させることが、非結晶性抽出の効果(すなわち、不純物をパージすること)を否定または軽減しないことを示す。例えば、図2におけるデータを作成するために利用されるプロセスにおいて、システムへの供給物は、1回結晶化され、さらに3回再結晶化され、続いて、全5回の結晶化のために、母液が再結晶化される。確かに、3回、4回、5回または5回より多くの連続または非連続の結晶化は、本発明の範囲内であると意図される。使用される基本的なプロセスは、母液の結晶化が実施されることを除き、図1に使用されるプロセスと同じである。しかし、最初の非結晶性抽出の効果は、依然として断言される。詳細には、スクラロースの全体の回収は、全5回の結晶化について27%であり、ここで、不純物は、非結晶抽出を介してパージされない(D列、32行)。不純物の50%が結晶化の前に非結晶抽出を使用してパージされる場合、スクラロースの全体の回収は、39%に増加する(E列、32行)。さらに、75%の不純物が結晶化の前に抽出される場合、スクラロースの全体の回収は、48%である(F列、32行)。
図3aおよび3bは、同じ傾向を示す。図3aを参照すると、結晶化の回数が増加している。図2におけるように、システムへの供給物は、1回結晶化された;しかし、次いで、供給物は、さらに5回再結晶化され、母液はまた、全7回の結晶化のために再結晶化される。非結晶抽出の効果は、依然として示され得る。しかし、最初の非結晶抽出の効果は、依然として断言される。詳細には、スクラロースの全体回収は、全7回の結晶化について18%であり、不純物は、非結晶抽出を介してパージされない(J列、47行)。50%の不純物が、結晶化の前に非結晶抽出を使用してパージされる場合、スクラロースの全体の回収は、32%(K列、47行)に増加し、これは、不純物パージなしのプロセスよりも180%の改善である(K列、48行)。
母液を再利用することによる収率の増加
全体の収率を改善させることにおける非結晶化抽出工程の有効性は、抽出工程のための供給溶液に、引き続く結晶化工程の1つ以上に由来する母液を再利用することによって増強され得る。これらの母液は、結晶化後に残る不純物を濃縮し得、これらの溶液の抽出相への再利用は、全体の回収を犠牲とすることなく、これらの不純物の効率的な除去を可能とする。
当業者は、スクラロースの全体の収率および得られたスクラロースの純度が、母液を再利用するためのフローシーケンスの注意深い設計によって調節され得ることを容易に認識する。例えば、比較的高い不純物レベルを有する母液は、最初の非結晶化抽出の供給ストリームに母液を戻すことによって最も効果的に処理され得る。さらに、高い不純物レベルを有する母液はまた、別の供給ストリームと組み合わせることなく、非結晶化抽出に直接供され得る。あるいは、低い不純物レベルを有する母液は、上流の結晶化工程に再利用され得、ここで、比較的低い不純物レベルは、結晶化の速度または生成される結晶の純度のいずれも損なわないかもしれない(実際、母液の不純物レベルが、添加される供給溶液のものよりも低い場合には、結晶化の速度および得られる結晶の純度は、強化され得る)。
本発明の1つの局面において、スクラロースの回収は、結晶が除去された後に結晶化工程から残る母液を濃縮および再結晶化することによって、改善され得る。これは、各結晶化または再結晶化工程において行われ得る。第1工程由来の母液は、問題のままであるが、濃縮および(不純物が許す限り)再結晶化によって処理され得る。結晶化が完了した後に母液中に残っているスクラロースは、最初の非結晶化抽出工程に母液を再利用することによって最も効率的に回収され得る。
図4を参照すると、代表的な母液回収スキームの1つの実施形態が示されている。第1に、粗スクラロース溶液100は、第1の結晶器150に供給され得る。結晶化後、結晶200および残りの母液300は、分離され得る。分離された母液300は、母液濃縮器350によって濃縮され得、そして得られたストリーム400は、第2の結晶器450に供給され得る。第2の結晶器450由来の結晶500は、次いで、第1の結晶器150由来のものと混合されて、全体の製品600を作製し得る。ストリーム700(第2の結晶器450由来の母液)は、システム由来の正味の不純物パージであり得る。結晶500は、第1の結晶器よりもより高い不純物レベルを有する母液に由来し得るので、これらは、結晶200よりもより低い純度であり得る。
図5は、種々の工程由来の全ての母液の組み合わされたストリームが利用される別の実施形態を示す。粗スクラロース800は、第1の結晶器850に供給され得る。結晶化後、結晶900および残りの母液1000は、分離され得る。結晶900は、次いで、第1の結晶器950に供給され得る。再結晶化後、結晶1200および残りの母液1100は、分離され得る。母液1000および1100は、母液濃縮器1150によって濃縮され得、そして得られたストリーム1300は、第2の結晶器1350に供給し得る。第2の結晶器1350由来の結晶1400は、全体の製品1600として、第1の再結晶器950由来の結晶1200と混合され得る。ストリーム1500(第2の結晶器1350由来の母液)は、システムからの正味の不純物パージであり得る。結晶1400は、第1の再結晶器よりもより高い不純物レベルを有する母液に由来し得るので、これらは、ストリーム1300よりも純粋でないかもしれない。同様に、結晶1200は、より純粋な供給原料に由来し得るので、ストリーム900よりも純粋であり得る。
図6は、マルチクロップの母液が、回収され得る例(すなわち、以前の母液濃縮および再結晶化からの複数の母液の濃縮物および再結晶化物)を示す。この説明において、粗スクラロース1800は、第1の結晶器1850に供給され得る。結晶化後、結晶1900および残りの母液2000が分離され得る。母液2000は、母液濃縮器2050において濃縮され得、そして得られたストリーム2100は、第2の結晶器2150に供給され得る。結晶化後、第2の結晶器2150由来の母液2300は、母液濃縮器2350によってストリーム2400に濃縮され得、これは、第三の結晶器2450に供給され得る。第2の結晶器2150由来の結晶2200および第三の結晶器2450由来の結晶2500は、全体の製品2600として、第1の結晶器1850由来の結晶1900と混合され得る。ストリーム2700(第三の結晶器2450由来の母液)は、システムからパージされた正味の不純物であり得る。
図7は、溶媒抽出液、結晶化抽出、および母液の再利用を組み合わせるための別の特定の実施形態を示す。このアプローチにおいて、粗スクラロース2900は、液体−液体抽出機2950に供給され得る。このような抽出機および抽出プロセスは、当業者に公知であり、上に詳細に記載されている。代表的に、スクラロースは、粗スクラロースストリーム中の塩素化された炭水化物の約50%以下を構成し得る。この方法において、得られたストリーム3100は、必要とされる最終製品のスクラロース純度を達成し得ないが、高いスクラロース回収を提供し、その結果、この方法の全体の効率を維持し、ならびに不純物:詳細には、所望でない塩素化された炭水化物における顕著な減少を提供し得る。このアプローチは、得られた精製物の潜在的な収率における顕著な改善を提供し得る。所望でない炭水化物は、ストリーム3000にパージされ得る。好ましくは、以前の合成工程から残っている他の非炭水化物不純物はまた、パージされ得る。
結晶3200、3300、3400および3500は、それぞれ、第1の結晶器3150、第1の再結晶器3250、第2の再結晶器3350および第三の再結晶器3450由来の結晶である。ストリーム3600、3700および3800は、それぞれ、第三の再結晶器3450、第2の再結晶器3350および第1の再結晶器3250由来の母液を示し、回収を強化するために結晶化されるストリームに再利用され得る。ストリーム3900は、結晶化システム由来の正味のパージを示す。パージ3900から不純物を抽出する抽出機3920もまた必要に応じて存在し得る。第2の抽出機3920が使用される場合、不純物3940は、抽出およびパージされ得る。得られたより純粋なストリームは、第1の結晶器3150へ、経路3950において再利用され得るか、または経路3960中の抽出機2950によって再び抽出され得る。
図7に示される必要に応じた第1の結晶化母液不純物抽出が使用される場合、スクラロースの回収は、母液を再利用することのない再結晶化と比較して改善し得る;しかし、不純物の除去のインパクトは、同じのままであり得る。再び、図1,2および3は、より高い生成レベルが所望される場合、不純物の結晶化前の除去の増加した重要性を示す。このスクラロース回収は、不純物が結晶化前にパージされる場合、100%を十分に超えて改善し得る。
再び図7を参照すると、プロセスストリーム3940は、必要に応じた抽出由来のパージであり得、そしてストリーム3950は、再利用された、精製された第1の母液ストリームであり得る。この効果は、結晶化前の抽出工程の上流の必要に応じた抽出工程(図7におけるプロセスストリーム3960)由来の母液を再利用することによって強化され得る。この様式で母液を再利用することは、回収を犠牲にすることなく、不純物を濃縮したストリーム由来の不純物の効率的な回収を可能にし得る。
同じ技術が、スクラロース前駆体の精製に、そして精製のいくつかが前駆体段階において生じそして精製のいくつかがスクラロースを作製する最終反応の後に生じる混合プロセスに適用され得る。図8は、なお別の実施形態を示す。この実施形態において、三回の結晶化は、スクラロース前駆体のスクラロースへの変換の前に使用され得、そして1回の再結晶化が変換に続き得る。しかし、結晶化の総数および脱アシル化の前および後に実施された数は、重要ではない。
図8において、粗スクラロース前駆体4000(例えば、アシル化スクラロース)は、例えば、液体−液体抽出機4050を供給し得る。特定の実施形態において、酢酸エチル/水システムは、抽出のために使用され得る。代表的な粗スクラロース前駆体は、粗スクラロース前駆体ストリーム中の塩素化された炭水化物の50%未満を含み得る。所望でない炭水化物は、ストリーム4100にパージされる。抽出された溶液4200は、次いで、結晶器4250において結晶化される。以前の議論におけるように、得られた結晶4300は、前駆体の最終的に必要な等価なスクラロース純度を達成する必要はない。同様に、スクラロース前駆体の最小の損失を有する他の塩素化されたスクラロース前駆体における顕著な減少は、好ましくあり得る。
抽出工程後、再利用された母液を有する、マルチ再結晶化スキームまたは任意の等価なスキームが、スクラロース前駆体をさらに精製するために使用され得る。ストリーム4300、4400、および4500は、引き続く結晶化の各々に由来する結晶であり、ストリーム5000および5100は、回収を強化するために再利用されて戻されるこれらの工程由来の母液を示す。ストリーム5200は、結晶化システム由来の正味のパージを示し得る。最終的なスクラロース前駆体結晶化4500由来の結晶は、脱アシル化器4550に供給されて、部分的に精製されたスクラロース前駆体をスクラロースに変換し得る。得られたストリーム4600は、次いで、高純度のスクラロース結晶4700を生成するために結晶化され得る。この例において、この工程由来の母液4800は、例えば、米国特許第5,298,611号に記載の方法によって、再アシル化器4850によって再アシル化され、ストリーム4900を生成し得、これは、再結晶化されるプロセスに再利用され得る。
スクラロースの精製はまた、他の不純物または他の塩素化されたスクロース誘導体に対する精製されたスクラロースの比として表され得る。図9は、本発明の精製されたスクラロースの例示的な分析を提供する。図9は、ロット番号、調整されたアッセイ値、および種々の不純物を提供し、これは、塩素化された不純物および他の不純物として分類され得る。燃焼に関する残渣は、アッセイ由来の非蒸発性無機物質として定義され得る。全ての不純物は、パーセントである。表において比の2つの列が存在する。全ての不純物に対するスクラロースの割合は、各ロットについて各不純物に関連する個々の値を加え、100で除算し、そして結果を逆にすることによって計算した。例えば、ロットSCN412についての全ての不純物に対するスクラロースの割合を計算するために、以下の値を共に追加する:水(0.06)、燃焼に関する残渣(0.01)、4,6’−ジクロロガラクトスクロース(0.01)、4,1’−ジクロロガラクトスクロース(0.01)、1’,6’−ジクロロスクロース(0.01)、3’,6’−アンヒドロ−4,1−ジクロロガラクトスクロース(0.01)、1’,6’−ジクロロスクロース(0.01)、3’、6’−アンヒドロ−4,1−ジクロロガラクトスクロース(0.01)、4,1’ ,6’−トリクロロガラクトスクラロース−6−アセテート(0.01)、6,1’ ,6’トリクロロスクラロース(0.01)、および未知の塩素化された炭水化物(0.01)、100で除算し、次いで逆にする。同様に、スクラロースの塩素化された不純物に対する割合は、塩素化された不純物についての値を一緒に加え、100で除算し、そして結果を逆にすることによって計算され得る。以下に示されるように、不純物のスクラロースに対する割合は、約500:1(全ての不純物)〜約1400:1(塩素化された不純物)、特に556:1〜1428:1の範囲である。
特に、チャートにおいて列挙された多くの不純物は、0.01未満である。従って、割合を決定する際に、これらの値は、0.01に丸めた(rounded)。結果として、スクラロースの不純物に対する実際の割合は、試験の解析に依存して、遙かに大きくなり得る。
当業者に公知の他の方法はまた、例えば、IRスペクトルまたは核磁気共鳴(「NMR」)スペクトルのような本発明の精製されたスクラロース組成物を特徴付けるために使用され得る。IRスペクトルは、サンプルのスペクトル間の差異をサンプル中の相組成中の差異に関連づけるために、サンプルの測定された赤外線スペクトルをその相組成に関連づけること;および公知でない相組成のサンプルの赤外線スペクトルを得ること、そして相を決定するために校正モデルとスペクトルを比較することによって不純物を測定するために使用され得る。
NMRは、核が奇数の陽子および/または中性子を有する原子をラインナップするために使用される強力な静磁場を使用することを伴う。第2の磁場(静磁場に横断するパルスとして適用される)は、次いで、これらの核にエネルギーを送るために使用され、静磁場に比例して前進させる。励起後、核は、徐々に、静磁場と整列(alignment)するように戻り、弱いが検出可能な自由誘導減衰(FID)シグナルの形態でエネルギーを放出する(give up)。これらのFIDシグナルは、サンプルの分子成分を特徴付けるスペクトルを生じるように、コンピューターによって使用される。
スクラロースおよび他の所望でない化合物(塩素化された炭水化物を含む)について異なる溶解度を有する広範な抽出溶媒は、以前に言及した米国仮出願において記載されるような、液体−液体抽出機において使用され得る。同様に、上記参照された仮出願においてもまた開示されるように、バッチミキサー−セトラーから連続的な多段階向流抽出機までの広範な種々の抽出装置が、該スキームにおいて使用され得る。最終的に、いくつかの物理的なデバイスが抽出を伴うように使用され得ることが、当業者に明らかである。
さらに、本発明の方法論によって得られるスクラロース調製物は、種々の製品に導入され得る。このような製品としては、飲料、コンビネーション甘味料、消費者製品、甘味料製品、錠剤コア(米国特許第6,277,409号)、薬学的組成物(米国特許第6,258,381号;同第5,817,340号;同第5,593,696号)、迅速に吸収される液体組成物(米国特許第6,211,246号)、安定なフォーム組成物(米国特許第6,090,401号)、デンタルフロス(米国特許第6,080,481号)、迅速に崩壊する薬学的投薬形態(米国特許第5,876,759号)、医療目的のための飲料濃縮物(米国特許第5,674,522号)、水性薬学的懸濁液(米国特許第5,658,919号;同第5,621,005号;同第5,409,907号;同第5,374,659号;同第5,272,137号)、フルーツスプレッド(米国特許第5,397,588号;同第5,270,071号)、液体濃縮組成物(米国特許第5,384,311号)、および安定化されたソルビン酸溶液(米国特許第5,354,902号)が挙げられるがこれらに限定されない。
スクラロースはまた、消費者製品または飲料のおいしさ(palatability)を増強するために使用され得る。スクラロースは、おいしさを増強するために、例えば、アイスクリーム、ソフトドリンク、またはコーヒーのような任意の飲料または消費者製品に添加され得る。スクラロースは、例えば、消費者製品または飲料に噴霧または粉を振りかけること(dusting)によって、消費者製品または飲料に適用される。より詳細には、消費者製品およびスクラロースは、合わせても良いし、そして/またはブレンドしてもよい。
スクラロースは、飲料または消費者製品のフレーバーまたはフレーバー特性を強化するのに十分なレベルまで、飲料または消費者製品内に混合され得る。さらに、スクラロースは、飲料または消費者製品の甘味特徴に有意に影響しないレベルで、飲料または消費者製品内に混合され得る。詳細には、スクラロースは、1つの実施形態において、約100万分の3部〜約0.1%のレベルで、別の実施形態において、約100万分の5部〜約100万分の1000部のレベルで、なお別の実施形態において、約100万分の10部〜約100万分の500部のレベルで、飲料または消費者製品中に存在し得る。
実施例
さらなる説明なしで、当業者は、先の説明を使用して、本発明を最も十分な程度まで利用し得ると考えられる。以下の実施例は、例示のみのためであり、いかなる様式においても開示の残りを制限するものではない。
実施例1
抽出を、結晶化およびクロマトグラフィーと組み合わせて、高純度のスクラロースを生成した。より低い純度の中間ストリームは、収率および純度に関して性能を増強するために、プロセスにおけるより前の工程に戻した。最初の抽出工程は、廃棄される水相を生成し、そして結晶化に向かって溶媒相を通過した。第1の結晶化の非結晶部分を、最初に水性媒体に移し、クロマトグラフィーを介して再精製し、そして抽出システムへの供給物に戻し、それにより、所望でない物質をパージした。最初の水性結晶化は、同様に、同じ抽出システムに、非結晶化部分を戻した。引き続く結晶化は、それらの非結晶化母液を以前の結晶器に戻した。この一般的なスキームを、図7に例示する。
抽出
このプロセス(例えば、合成プロセス)における先の工程由来の供給物ストリーム、シミュレートされた移動床(SMB)クロマトグラフィー精製、および第2の(第1の水性)結晶器を組み合わせて、単一の供給原料を提供した。これを、2〜6%溶解した炭水化物に濃縮し、そして液体/液体抽出カラム(Karr reciprocating extraction column, Koch, Inc., Kansas City, MO)に供給し、ここで、溶媒(酢酸エチル)は、底から連続的にランされ、水性炭水化物ストリームは、溶媒の(質量による)供給速度の3分の1で、頂部から供給した。供給物を、エマルジョン形成を阻害するために50℃まで加熱した。カラムを、適切な混合を保証する速度で撹拌した。カラム由来の酢酸エチル溶出液は、スクラロースを含み、そして保持した。この水性ストリームは、有機および無機不純物を含み、廃棄された。
結晶化
第1の結晶器−酢酸エチルからの結晶化
酢酸エチル流出液を、水で飽和させた。これを、第1の結晶器の上のvigreaux蒸留カラムの頂部に供給することによって脱水した。結晶器を、真空下で維持し、酢酸エチル中に溶解した炭水化物溶質を含んだ。水は、この工程で大部分除去した(最終レベル0.1〜2%)。水除去は、溶媒を減圧下で蒸留するにつれて、結晶化に向かう推進力(impetus)を提供する炭水化物の溶解度を減少させた。遠心分離またはダイアフラムポンプを有する熱交換機を介して結晶性スラリーを結晶器に循環させること、さらに混合を提供するように機能することによって、結晶器温度を維持した。結晶性スラリーを、減圧調整することによって、39℃の最小温度で制御した。蒸留の速度を、熱交換機を加熱して、媒体の温度を調整することによって維持した。加熱媒体の温度は、42℃と65℃との間で変化した。結晶器の上半分は、下半分の二倍の直径を有し、2つの部分は円錐セクション(conical section)によって結合し、効率的な循環を補助している。供給速度は、2時間と14時間との間の平均残留時間を維持するようなものであった。より長い平均残留時間は、収率を増加する傾向があったが、容器の生産速度においては対応して減少した。スラリーを、結晶を集めるために、循環ポンプの出口を頂部が開いたバスケット遠心分離器(open top basket centrifuge)に一時的にそらすことによって回収した。遠心分離器上のケークを必要に応じて、0.1%未満の水を含む冷却した酢酸エチルで洗浄した。
母液を、回転式エバポレーター中での蒸留によって、22%の炭水化物濃度(ブリックス測定)で有機溶媒フリーの水性混合物に変換し、濾過し、そして連続する2つのSMBシステムでクロマトグラフィー精製して、米国特許第5,977,349号に示されるような抽出不可能な不純物をパージした。第1のSMBシステムの産物を、回転式エバポレーターを介して18%固体に再濃縮し、そして第2のSMBで精製した。クロマトグラフィー精製由来の産物を、回転式エバポレーターを介して30%に再濃縮し、そして以前に述べた抽出供給物に戻した。
第2の結晶化−水性
第1の結晶器由来のケークを、45℃〜50℃で水または必要に応じて第三の結晶器由来の母液中で30%の濃度に溶解した。この溶解容器は、撹拌される丸底のジャケットフラスコからなる。これを、第1のものと同様の形状であるが、脱水カラムがない、第2の結晶器に供給した。溶解容器の容量は、13リットルの代わりに9リットルであり、上断面の最大直径は、より小さい下部断面よりも50%だけ大きかった。スラリー温度を再び39℃に維持した。小さいダイアフラムまたは遠心ポンプを使用して、その温度が蒸留速度を制御するように調整されるチューブ熱交換機を介して連続する循環を維持した。加熱媒体の温度は、65℃未満、代表的に56℃以下に維持した。平均残留時間は、約3時間と約12時間との間で変化した。再び、遠心分離を、再利用ストリームを等間隔で、バスケット遠心分離器にそらすことによって達成した。遠心分離ケークは、洗浄しなかったかまたは必要に応じて冷水で洗浄したかのいずれかであった。母液を、制御された様式で、新しい供給物およびクロマトグラフィー精製した材料と合わせ、以前に述べた抽出機に戻した。
第3および第4の結晶化−水性
第2の結晶器由来のケークを、水または第4の結晶器由来の母液で、45℃〜50℃で30%の濃度まで溶解した。この溶解容器は、撹拌される丸底のジャックフラスコからなる。これを、第2のものと同様の形状の第3の結晶器に供給した。溶解容器の容量は、9リットルであり、上断面の最大直径は、より小さい下部断面よりも50%だけ大きかった。スラリー温度を再び39℃に維持した。小さいダイアフラムまたは遠心ポンプを使用して、その温度が蒸留速度を制御するように調整されるチューブ熱交換機を介して連続循環を維持した。加熱媒体の温度は、65℃未満、代表的に56℃以下に維持した。平均残留時間は、約3時間と約12時間との間で変化した。再び、遠心分離を、再利用ストリームを等間隔で、バスケット遠心分離器にそらすことによって達成した。遠心分離ケークは、洗浄しなかったかまたは冷水で洗浄したかのいずれかであった。母液を、第2の結晶器の前に溶解容器に戻し、第1の結晶器由来のケークを溶解するために使用した。
第4の結晶器は、容量が3リットルであり、従来の丸底フラスコであった。第3の結晶器由来の遠心分離ケークを、約45〜50℃で水中に溶解した。溶解容器を、温度を維持するために、撹拌および被覆した。溶解したスクラロースを、連続様式で第4の結晶器に供給し、結晶器中の一貫するレベルを維持した。結晶性スラリーを、一貫する速度の蒸留を維持するために使用される加熱媒体温度で、チューブ熱交換機を介して遠心分離またはダイアフラムポンプによって再び循環させた。温度を減圧を調整することによって39℃に制御した。スラリーを、周期的に、上部が開いたバスケット遠心分離器にそらし、そして洗浄しないかまたは必要に応じて少量の冷純水で洗浄したかのいずれかであった。母液を、第3の結晶器への添加のための第2の結晶器由来のケークを溶解するために使用される溶解容器に戻した。
乾燥
第4の結晶器由来のスクラロース結晶を、通常5〜9%の水から2%未満の水を含むケークから、流動床乾燥機を介して乾燥した。精製プロセスの種々の工程における純度および収率を以下の表2に記載する。
Figure 0004916089
実施例2
図10a〜10cは、スクラロース結晶化に対する不純物レベルの影響を示すデータを提示する。図10aは、装置中の溶液の不純物レベルが母液中に残るスクラロース(すなわち、結晶状態に変換されていないスクラロース)に対してプロットされる、連続プロセス結晶化装置由来のデータを示す。このプロットは、不純物レベルが増加した母液中のスクラロースレベルを示し、結晶化に対する不純物の抑制効果を示す。図10bは、これらのデータの別の分析を示し、再び、増加レベルの不純物がスクラロースの結晶化中の減少を引き起こすことを示す。最後に、図10cは、結晶化に由来する収率に対する不純物レベルの効果を示す。5%〜14%(重量/溶液の重量)の範囲にわたる増加する不純物レベルは、結晶化由来のスクラロースの総収量に対する劇的な効果を有した。上に詳細に議論されるように、図1,2および3は、全体の収率および最終的な製品純度に対する、種々の段階における不純物除去の効果に関するデータを提供する。
実施例3
精製されたスクラロースは、本発明の実施例1および2に示されるような溶媒−溶媒抽出および連続的な再結晶化のプロセスによって調製される。次に、得られた組成物の味覚を飲料において試験する。
スクラロース溶液を、0.14%クエン酸および0.04%リン酸三ナトリウムを含むモデルソフトドリンク組成物に結晶スクラロースを添加することによって調製する。この組成物のpHは、3.2である。結晶スクラロース組成物を、ソフトドリンク組成物に添加して、100万分の100部(ppm)の最終レベルを得た。
パネラーを、一般的な集団から選択し、パネラーの採用において、特定の人口統計パラメーターを利用しなかった。製品サンプルを調製し、冷やして給仕した。一部を、パネラーの個々の給仕に分配した。サンプルを、ブラインド様式でパネラーに提供した(サンプルは、無作為なディジットラベルによってのみ同定される)。各パネラーは、味見のために3つのサンプルを受け(1つのサンプルは、100ppmのスクラロースを含み、2つのサンプルは、スクラロースを含まない)、パネラーは、サンプルを味見するのに無作為の順序が与えられる。従って、味見の順序は、完全に無作為である。パネラーは、異なるサンプルを選択し、結果を記録し、結果にどのくらい自信があるかを記録し、そして最終的になぜ残りのサンプルが異なるかを記録することを依頼される。サンプルを味見する間、パネラーは、純水調製物で完全にリンスし、パレットを洗浄するためにプレーンクラッカーをかじるように依頼される。パネラーはまた、次のサンプルを味見する前に、5分間待つように要求される。
スコアの正確性の統計学的有意性(すなわち、他の二つとは異なるサンプルを検出するパネラーの能力)は、正確な応答の数とp値を相関させる統計表の使用によって決定される。
パネラーは、残りのサンプルを同定する理由を述べるように依頼され、正しいサンプルを選択するパネラーによりなされる多数のコメントは、残りのサンプルの増加した嗜好性に関連する。統計学的有意差は、嗜好性(palatability)のパラメーターに関して、スクラロースを含むサンプルとスクラロースを含まないサンプルとの間で見出され、ここで、pは、好ましくは、0.05以下であることが見出される。
実施例4
精製されたスクラロースは、本発明の実施例1および2に示されるように溶媒−溶媒抽出および連続的な再結晶化のプロセスによって調製される。次に、スクラロースは、飲料または消費者製品の嗜好性(palatability)を強化するために使用される。
30人を、同じ容量の液体を含むフルーツジュースの2つの同一の給仕容器(FJ1およびFJ2)、同じ容量の液体を含むレギュラーコーラの2つの同一の給仕容器(C1およびC2)、同じ容量の液体を含むダイエットコーラの2つの同一の給仕容器(DC1およびDC2)、および同じ容量の液体を含むコーヒーの2つの同一の給仕容器(CF1およびCF2)を陳列するテーブルを有する部屋に二時間配置した。
各対の第1の給仕容器は、150ppmのスクラロースを含む飲料を保持した;各対の第2の給仕容器は、スクラロースなしの飲料を保持した。全ての容器中の容量は、二時間の期間内に30人によって消費されると合理的に予期され得る容量を超えていた。集まりの前に、人々を、任意の他の二時間の期間に、飲料を消費する様式で、飲料を消費するように(または消費しないように)指導された。
2時間の期間後、各容器から消費された液体の容量の測定を行った。測定は、「消費された容量/2時間の期間」の単位で表す。3つの異なるパネルのヒトを試験した。
フルーツジュースに関する平均された測定は、FJ1がFJ2よりも大きい速度で消費されることを示した。コーラに関する平均化された測定は、C1がC2よりも大きい速度で消費されることを示した。ダイエットコーラに関する平均化された測定は、DC1がDC2よりも大きい速度で消費されることを示した。コーヒーに関する平均化された測定は、CF1がCF2よりも大きい速度で消費されることを示した。これらの結果は、組成物を強化する嗜好性を含む飲料についての好みを強力に示唆する。
実施例5
精製されたスクラロースは、本発明の実施例1および2に示されるように溶媒−溶媒抽出および連続的な再結晶化のプロセスによって調製される。次に、スクラロースは、消費者製品の嗜好性を強化するために使用される。
150ppmのスクラロースの最終レベルを生じるために、アイスクリームのような消費者製品の2つの群(1Gおよび2G)のうちの1つの群(1G)に、スクラロースを添加した。
パネラーを、一般的な集団から選択し、パネラーの採用において、特定の人口統計パラメーターを利用しなかった。2群のサンプルを調製し、冷やして給仕した。一部を、パネラーの個々の給仕に分配した。サンプルを、ブラインド様式でパネラーに提供した(サンプルは、無作為なディジットラベルによってのみ同定される)。各パネラーは、味見のために2つのサンプルを受け、パネラーは、サンプルを味見するのに無作為の順序が与えられる。従って、味見の順序は、完全に無作為である。2つのサンプルの各セットにおいて、1つのサンプルはG1由来であり、他のサンプルはG2由来である。パネラーは、最もおいしいサンプルを選択し、結果を記録し、結果にどのくらい自信があるかを記録することを依頼される。サンプルを味見する間、パネラーは、純水調製物で完全にリンスし、パレットを洗浄する(cleanse)ようにプレーンクラッカーをかじるように依頼される。パネラーはまた、次のサンプルを味見する前に、5分間待つように要求される。
スコアの正確性の統計学的有意性(すなわち、最もおいしいサンプルを検出するパネラーの能力)は、正確な応答の数とp値を相関させる統計表の使用によって決定される。
結果は、参加者がスクラロースを含むサンプルがスクラロースを含まないサンプルよりもよりおいしいと見なしていることを実証する。統計学的有意差が、嗜好性のパラメーターに関して、スクラロースを含むサンプルとスクラロースを含まないサンプルとの間で見出され、ここで、pは、好ましくは、0.05以下であることが見出される。
実施例6
精製されたスクラロースは、本発明の実施例1および2において示されるように、溶媒−溶媒抽出および連続的な再結晶化のプロセスによって調製される。次に、スクラロースは、飲料の嗜好性を増加するために使用される。
ダイエットソフトドリンクの4つのバッチを調製した:DSD1(0ppmのスクラロースを含む)、DSD2(10ppmのスクラロースを含む)、DSD3(50ppmのスクラロースを含む)、およびDSD4(100ppmのスクラロースを含む)。
パネラーを、一般的な集団から選択し、パネラーの採用において、特定の人口統計パラメーターを利用しなかった。4つのバッチ由来のサンプルを調製し、冷やして給仕した。一部を、パネラーの個々の給仕に分配した。サンプルを、ブラインド様式でパネラーに提供した(サンプルは、無作為なディジットラベルによってのみ同定される)。各パネラーは、味見のために4つのサンプルを受け、パネラーは、サンプルを味見するのに無作為の順序が与えられる。従って、味見の順序は、完全に無作為である。4つのサンプルの各セットにおいて、1つのサンプルはDSD1由来であり、1つのサンプルはDSD2由来であり、1つのサンプルはDSD3由来であり、そして1つのサンプルは、DSD4由来である。パネラーは、最もおいしいサンプルを選択し、結果を記録し、結果にどのくらい自信があるかを記録することを依頼される。サンプルを味見する間、パネラーは、純水調製物で完全にリンスし、パレットを洗浄するためにプレーンクラッカーをかじるように依頼される。パネラーはまた、次のサンプルを味見する前に、5分間待つように要求される。
スコアの正確性の統計学的有意性(すなわち、最もおいしいサンプルを検出するパネラーの能力)は、正確な応答の数とp値を相関させる統計表の使用によって決定される。
データは、パネラーがスクラロースを含むサンプル(すなわち、DSD2、DSD3およびDSD4由来のサンプル)がスクラロースを含まないサンプル(すなわち、DSD1由来のサンプル)よりもおいしいと見なしていることを示す。統計学的有意差が、嗜好性のパラメーターに関して、スクラロースを含むサンプルとスクラロースを含まないサンプルとの間で見出され、ここで、pは、好ましくは、0.05以下であることが見出される。
実施例7
精製されたスクラロースは、本発明の実施例1および2において示されるように、溶媒−溶媒抽出および連続的な再結晶化のプロセスによって調製される。次に、精製されたスクラロースによる飲料の嗜好性に対する効果を試験する。
スクラロース溶液を、0.14%のクエン酸および0.04%のリン酸三ナトリウムを含むモデルソフトドリンク組成物に結晶スクラロースを添加することによって調製する。この組成物のpHは、3.2である。結晶スクラロース組成物を、10ppmのスクラロースの最終レベルを生じるように、ソフトドリンク組成物に添加する。
スクラロースを含まないモデルソフトドリンク組成物をまた調製する。
パネラーを、一般的な集団から選択し、パネラーの採用において、特定の人口統計パラメーターを利用しなかった。製品サンプルを調製し、そして冷やして給仕した。一部を、パネラーの個々の給仕に分配した。サンプルを、ブラインド様式でパネラーに提供した(サンプルは、無作為なディジットラベルによってのみ同定される)。各パネラーは、味見のために3つのサンプルを受け、パネラーは、サンプルを味見するのに無作為の順序が与えられる。従って、味見の順序は、完全に無作為である。3つのサンプルの各セットにおいて、2つは、スクラロースを含まない点で同一であり、1つは、スクラロースを含む点で異なる。パネラーは、異なるサンプルを選択し、結果を記録し、結果にどのくらい自信があるかを記録し、そしてなぜ残りのサンプルが異なるのかを記録することを依頼される。サンプルを味見する間、パネラーは、純水調製物で完全にリンスし、パレットを洗浄するためにプレーンクラッカーをかじるように依頼される。パネラーはまた、次のサンプルを味見する前に、5分間待つように要求される。
スコアの正確性の統計学的有意性(すなわち、他の二つとは異なるサンプルを検出するパネラーの能力)は、正確な応答の数とp値を相関させる統計表の使用によって決定される。
パネラーは、残りのサンプルを同定する理由を述べるように依頼され、正確なサンプルを選択するパネラーによりなされる統計学的に有意な数のコメントは、スクラロースを含むサンプルの強化された嗜好性に関する。
データは、パネラーがスクラロースを含むサンプルがスクラロースを含まないサンプルよりもおいしいと見なしていることを示す。統計学的有意差が、嗜好性のパラメーターに関して、スクラロースを含むサンプルとスクラロースを含まないサンプルとの間で見出され、ここで、pは、好ましくは、0.05以下であることが見出される。
本発明の上述の記載は、スクラロースの精製に主に焦点を当てているが、同じ技術が、スクラロース前駆体に、そして精製のいくつかが前駆体段階で生じ、さらなる精製がスクラロースを製造する最終反応後に生じる混合プロセスに適用され得ることが当業者に明らかである。さらに、本発明の重要な特徴(不純物ベースの回収の劣化を避けるために、不純物のバルク除去のための非結晶化抽出技術の使用が先行する、回収を強化するための母液再利用を用いる、高い純度を得るための多数の再結晶化)が実施される限り、他の母液ストリームが処理され得ることが明らかである。
本発明の記載される方法およびシステムの種々の改変およびバリエーションが、本発明の範囲および精神を逸脱することなく当業者に明らかである。本発明は特定の好ましい実施形態と関連して記載されているが、特許請求の範囲に記載される発明は、このような特定の実施形態に不当に制限されるべきではないことが理解されるべきである。確かに、工業化学または関連分野における当業者に明らかである本発明を実施するために記載された様式の種々の改変が、以下の特許請求の範囲内であることが意図される。
図1は、種々の結晶化プロセスに関連するスクラロースの回収に対する種々の因子の効果を示すチャートを提供する。 図2は、種々の結晶化プロセスに関連するスクラロースの回収に対する種々の因子の効果を示すチャートを提供する。 図3aは、種々の結晶化プロセスに関連するスクラロースの回収に対する種々の因子の効果を示すチャートを提供する。 図3bは、種々の結晶化プロセスに関連するスクラロースの回収に対する種々の因子の効果を示すチャートを提供する。 図4は、濃縮に続き再結晶化する母液回収方法のフローチャートを提供する。 図5は、濃縮および再結晶化の前に、複数の結晶化工程由来の母液が合わされる方法のフローチャートを提供する。 図6は、母液が濃縮および結晶化の連続操作に供される、複数のクロッピング(cropping)母液回収方法のフローチャートを提供する。 図7は、スクラロースまたは部分的にブロックされたスクラロース前駆体の回収についてのいくつかの好ましいアプローチのフローチャートを提供する。 図8は、母液を再利用して結晶化させ、続いてブロッキング基を除去し、さらに結晶化することによって、アシル化または他に置換されたスクラロース前駆体を精製するための方法のフローチャートを提供する。 図9は、本発明の精製されたスクラロースの分析のチャートを提供する。 図10aは、結晶化によるスクラロースの回収に対する不純物の影響のグラフを提供する。 図10bは、不純物レベルと比較した、母液中に保持されるスクラロースを示すグラフを提供する。 図10cは、不純物レベルと比較した、スクラロース収率を示すグラフを提供する。

Claims (28)

  1. 以下の工程を包含する粗スクラロース溶液からスクラロースを精製する方法:
    (a)前記粗スクラロース溶液を含む供給原料を非結晶化精製工程に供して増加した純度のスクラロース溶液を生じる工程;
    (b)前記増加した純度のスクラロース溶液に対して結晶化手順を実施して結晶スクラロースおよび母液を得る工程;
    (c)前記母液の少なくとも一部を工程(a)の前記供給原料に再利用する工程;および
    (d)前記結晶スクラロースに対して少なくとも3回のさらなる連続した結晶化手順を実施する工程であって、該結晶化手順では前記結晶スクラロースを溶解してスクラロース溶液を得、そしてスクラロース溶液に対して結晶化を実施して結晶スクラロース及びさらなる母液を得る、工程
    前記非結晶化精製工程は液体−液体抽出で実施される。
  2. 前記非結晶化精製工程が、バッチ操作および連続操作からなる群より選択される非結晶化精製手順で実施される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記非結晶化精製工程が、酢酸エチルおよび水での液体−液体抽出で実施される、請求項1に記載の方法。
  4. 工程(d)の前記さらなる結晶化手順の少なくとも1回に由来する母液の少なくとも1部が、1つ以上のより以前の段階の結晶化手順の供給溶液に混合される、請求項1に記載の方法。
  5. 工程(b)の前記母液、または工程(c)の前記母液の少なくとも一部が、前記再利用する工程の前に抽出操作に供される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記非結晶化精製工程がクロマトグラフィー精製を更に包含する、請求項1に記載の方法。
  7. 前記(d)の結晶化手順が3回実施される、請求項1に記載の方法。
  8. 前記(d)の結晶化手順が4回実施される、請求項1に記載の方法。
  9. 前記(d)の結晶化手順が5回実施される、請求項1に記載の方法。
  10. 前記(d)の結晶化手順が5回より多く実施される、請求項1に記載の方法。
  11. 以下の工程を包含する、粗スクラロース溶液からスクラロースを精製する方法:
    (a)前記粗スクラロース溶液を含む供給原料を非結晶化精製工程に供して増加した純度のスクラロース溶液を生じる工程;
    (b)前記増加した純度のスクラロース溶液に対して結晶化手順を実施して結晶スクラロースおよび第1の母液を得る工程;
    (c)前記結晶スクラロースを溶解してスクラロース溶液を得、そしてスクラロース溶液に対して結晶化手順を実施してより純粋な結晶スクラロースおよび第2の母液を得る工程;ならびに
    (d)工程(c)を少なくともさらに2回繰り返してさらに精製されたスクラロースおよび少なくとも1つのさらなる母液を得る工程、
    前記非結晶化精製工程は液体−液体抽出で実施され、前記母液の1つ以上が前記非結晶化精製工程の供給原料に添加される。
  12. 前記溶解工程(c)が3回繰り返される、請求項11に記載の方法。
  13. 前記溶解工程(c)が4回繰り返される、請求項11に記載の方法。
  14. 前記溶解工程(c)が5回繰り返される、請求項11に記載の方法。
  15. 前記溶解工程(c)が5回より多く繰り返される、請求項11に記載の方法。
  16. 前記結晶化手順のいずれか由来の母液が、1つ以上のより以前の段階の結晶化手順に再利用される、請求項11に記載の方法。
  17. 1つ以上の工程がバッチ操作として実施される、請求項11に記載の方法。
  18. 1つ以上の工程が連続操作として実施される、請求項11に記載の方法。
  19. 以下の工程を包含する、6−O−アシル−4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロース、他の塩素化スクロース副産物および必要に応じてブロックされたかまたは部分的にブロックされた塩素化スクロース副産物を含む供給混合物からスクラロースを得る方法:
    (a)前記供給混合物に対して非結晶化抽出工程を実施して増加した純度の6−O−アシル−4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロース組成物を得る工程;
    (b)前記増加した純度の6−O−アシル−4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロース組成物に対して結晶化手順を実施して、6−O−アシル−4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロースおよび母液を得る工程;
    (c)6−O−アシル−4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロースの少なくともさらなる三回の連続結晶化を実施して、実質的に純粋な6−O−アシル−4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロースおよびさらなる母液を得る工程であって、該結晶化では前記6−O−アシル−4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロースを溶解して6−O−アシル−4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロース溶液を得、そして6−O−アシル−4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロース溶液に対して結晶化を実施する、工程;ならびに
    (d)前記実質的に純粋な6−O−アシル−4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロースを実質的に純粋なスクラロースに変換する工程、
    工程(b)または工程(c)の前記母液の1つ以上が、前記非結晶性抽出を実施する工程に再利用され、前記非結晶化抽出を実施する工程は、液体−液体抽出で実施される。
  20. 6−O−アシル−4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロースの前記(c)の連続結晶化が3回実施される、請求項19に記載の方法。
  21. 6−O−アシル−4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロースの前記(c)の連続結晶化が4回実施される、請求項19に記載の方法。
  22. 6−O−アシル−4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロースの前記(c)の連続結晶化が5回実施される、請求項19に記載の方法。
  23. 6−O−アシル−4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロースの前記(c)の連続結晶化が5回より多く実施される、請求項19に記載の方法。
  24. 以下の工程を包含する、粗スクラロース溶液からスクラロースを精製する方法:
    (a)前記粗スクラロース溶液を含む供給原料を非結晶化精製工程に供して増加した純度のスクラロース溶液を得る工程;
    (b)前記増加した純度のスクラロース溶液に対して結晶化手順を実施して結晶スクラロースおよび母液を得る工程;
    (c)前記母液の少なくとも一部を、工程(a)で利用される前記供給原料に再利用する工程;ならびに
    (d)前記結晶スクラロースに対して少なくともさらに3回の連続結晶化手順を実施して、最終的な結晶スクラロース組成物を得る工程であって、該結晶化手順では前記結晶スクラロースを溶解してスクラロース溶液を得、そしてスクラロース溶液に対して結晶化を実施して結晶スクラロース及びさらなる母液を得る、ここで他の塩素化糖のレベルが組成物の0.2重量%未満である、工程、
    前記非結晶化精製工程は液体−液体抽出で実施される。
  25. 前記(d)の結晶化手順が3回実施される、請求項24に記載の方法。
  26. 前記(d)の結晶化手順が4回実施される、請求項24に記載の方法。
  27. 前記(d)の結晶化手順が5回実施される、請求項24に記載の方法。
  28. 前記(d)の結晶化手順が5回より多く実施される、請求項24に記載の方法。
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