JPH03168100A - 蔗糖の回収方法及び回収装置 - Google Patents

蔗糖の回収方法及び回収装置

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JPH03168100A
JPH03168100A JP30777889A JP30777889A JPH03168100A JP H03168100 A JPH03168100 A JP H03168100A JP 30777889 A JP30777889 A JP 30777889A JP 30777889 A JP30777889 A JP 30777889A JP H03168100 A JPH03168100 A JP H03168100A
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Shoji Yoshinaga
吉永 正二
Kinji Saito
斉藤 欽司
Masahiro Niwa
丹羽 雅博
Toshihiko Yamada
俊彦 山田
Yasutaka Mochizuki
望月 泰孝
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Nippon Beet Sugar Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、クロマI・塔を用いて蔗糖を精製しかつ回収
する方法及びその装置に関するものである。
[従来の技術] 第7図は甜菜から蔗糖を回収するための一般に使われて
いる蔗糖回収プロセスの一例を示している。
同図において、まず浸出工程で甜菜から蔗糖を抽出して
浸透汁を得る。この浸透汁は蔗糖の他に固形物,コロイ
ド状物質,揮発性アルカリを含んでいるので、これに前
処理工程で石灰と炭酸ガスとを加えて固形物とコロイド
状物質を凝集・沈殿させることにより、清浄汁を得る。
そして、この清浄汁が濃縮工程において加熱されると、
清浄汁から水が蒸発すると共に揮発性アルカリ分の大部
分も蒸発することにより濃縮汁を得る。
その後、濃縮汁は結、晶化工程においてさらに加熱され
、水と共に残りの揮発性アルカリ分も蒸発することによ
り、結晶化された蔗糖が析出される一方、母液が得られ
る。その母液は糖を多く含んでいて糖蜜と呼ばれる。
通常、糖蜜と云う用語は、結晶析出操作を繰返し行った
後、もはや経済的に蔗糖を回収し得ないようになった最
終糖液を意味する「浩口栄次郎,−4 桜井芳人:シュガーハンドブック P381 (196
4)Jが、この発明で糖蜜とは、上記最終糖液に限るこ
となく、結晶化工程で生成分離される母液のすべてを意
味する。
上記の如くして糖蜜が得られると、さらにクロマト精製
工程において、クロマト塔に対しその糖蜜と脱離液とが
順次供給されることにより、クロマ1・塔から精製蔗糖
液が取り出されると共に、廃液が排出される。そして,
取り出された精製蔗糖液は再度結晶化工程及びクロマト
精製工程で順次処理され、蔗糖戊分は最終的に結晶化さ
れた蔗糖として回収される。
なお、濃縮工程,結晶化工程で排出される凝縮水、及び
クロマト精製工程で排出される廃液は適宜に処理された
後、外部に捨てられることとなる。
前記クロマト塔は内部に、陽イオン交換体の粒子からな
る固体収着剤を充填しており、糖蜜及び脱離液が順次供
給されると、糖密に含まれる各或分の固体収着剤に対す
る吸着性の差を利用して、各或分が分離されるものであ
って、他の製法では成分の分離が困難な場合にも精度良
く分離し得る効果が得られるようになっている。
従来、蔗糖の回収は一般に晶析で行われていたが、最近
では上述したクロマト精製法が多く利用されている。
なお、このクロマト精製法に関連するものとして、例え
ば特公昭63−65301号公報、同59−25600
号公報及び「ケミカルエンジニアリング』 7月号(1
984)  第86頁〜第92頁等が挙げられる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上記に示す従来技術では、クロマト塔により
,原料液としての糖蜜から精製蔗糖液を分離,回収する
試験を繰返ししているうちに、蔗糖の回収率が低下する
と云う問題が生じた。
この原因を調べたところ、回収率が低下するときのクロ
マト塔の内部では、糖密のpHの値が下がり、そのため
、糖蜜中の蔗糖の一部が果糖とぶどう糖に分解している
ことがわかった。蔗糖の回収率が低下すると、特に一日
に数百トンもの蔗糖−7 を精製する工場では生産性がそれだけ下がることになる
また、濃縮工程及び結晶化工程で生じる凝縮水はアルカ
リ性であり、これを外部に廃棄する場合には、中和剤を
加える等の手間がかかり、コストがかさむ問題もある。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、クロマ
ト塔による蔗糖の回収率が低下するのを確実に防止し、
高い安定した回収率を得ることができ,しかも凝縮水を
有効に利用して経済性を高めることもできる蔗糖の回収
方法を提供することにあり、他の目的は上記方法を的確
に実施し得る蔗糖の回収装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達戒するため、本発明方法においては、脱離
液のpHの値を常に8〜11に維持させることに特徴を
有し、これによってクロマト塔の内部で原料液としての
糖蜜が酸性に移行するのを防ぎ、蔗糖が果糖とぶどう糖
とに分解するのを抑えるようにしたものである。
また、本発明装置において、脱離液のpHの値を常に8
〜l1に維持させるペーハー値維持手段を有することに
特徴を有する。
[作用] 蔗糖回収プロセスのクロマト精製工程では、糖蜜をクロ
マト塔に供給し、次いでその脱離液をクロマト塔に供給
することを繰返し行い、クロマト塔から精製蔗糖液及び
廃液を得る(第7図参照)。
その際、クロマI〜塔に供給された脱離液が、クロマト
塔の陽イオン交換体からなる固体収着剤に接触すると、
脱離液中の水素イオンH+と、固体収着剤の陽イオン、
例えばカリウムイオンK+とがイオン交換し、固体収着
剤は模擬的にR−−K”からR−−H+に変化する。次
いで、糖蜜がクロマト塔に供給され、固体収着剤に接触
すると、糖密には塩化カリウム等の塩類が元々含まれて
いるので、糖蜜中のカリウムイオンK+と固体収着剤の
R−−H+の水素イオンH+とがイオン交換することに
より、糖蜜中の水素イオンH+が多くなり、pHの値が
低下する。
この場合、糖蜜中の精製蔗糖液或分は固体収着剤に吸着
されようとするが、固体収着剤の粒子の表面及び周囲に
水素イオン濃度の高い液が存在すると、糖蜜中の蔗糖の
一部は固体収着剤の粒子の表面及び周囲で果糖とぶどう
糖とに分解するおそれがある。
しかし、前述の如く、脱離液のpHの値が8〜11に維
持されていることにより、脱離液の水素イオン濃度が低
くなっているので、脱離液中の水素イオンH+と固体収
着剤のカリウムイオンK+とがイオン交換する作用を抑
制することができ、固体収着剤のR−−H+を少なくす
ることができる。
即ち、固体収着剤のR−一H+を少なくできるので、固
体収着剤からの水素イオンH+の放出がそれだけ少なく
なり、糖蜜のp Hの値が低下するのを確実に防止する
ことができ、クロマト塔に供給された糖蜜中の蔗糖が東
糖とぶどう糖とに分解することがないので、クロマト塔
による精製蔗糖液の回収率が低下するのを確実に防止し
、高い安定した回収率を得ることができる効果がある。
また、本発明装置では、前述の如く、脱離液のpHの値
を常に8〜l1に維持させるペーハー値維持手段を有し
ているので、上記方法を的確に実施できる効果がある。
[実施例コ 以下、本発明の実施例を第1図乃至第6図により説明す
る。第1図は本発明方法を実施するための回収装置の一
実施例を示す要部の配管図、第2図はpHの値を夫々適
宜の値に選定した脱離液とクロマト塔を通過した液の量
との関係を示す説明図である。
ここで原料液とは、糖密のことを云う。糖蜜は、結晶化
工程で生成分離される母液のすべてを意味する。即ち、
濃縮汁を結晶化工程において加熱濃縮すると蔗糖の結晶
が析出し、残部が母液として生成する。この母液を再び
選択された条件下の結晶化工程において加熱濃縮すると
蔗糖の結晶が析出し、母液が生成する。この母液もなお
同様に結晶化工程において加熱濃縮すると蔗糖の結晶を
得ることができるが、この段階で生成した母液は当初存
在した蔗糖の大部分が結晶化によって脱糖しているので
、蔗糖純度が低く、もはや結晶化工程において蔗糖を結
晶化させることが困難になる。
このような性状の分離母液を普通は糖蜜と云うが、この
糖蜜もクロマト精製の対象となる。なお、本発明の対象
はその糖密に限られるものではなく、各結晶化工程で分
離される母液も含まれる。
本発明方法を実施するための回収装置は、クロマト塔1
と、該クロマト塔1に原料液としての糖蜜2を供給する
原料液供給部(符示せず)と、クロマト塔1に脱離液3
を供給する脱離液供給部(符示せず)とを備えて構成さ
れている。
前記クロマト塔1は第1図に示すように、例えば直径3
7++m,長さ500mmをなす円筒形の容器であって
、内部に固体収着剤4が充填されている。
固体収着剤4は例えばカリウム塩の形(模擬的にはR−
−K”)をした陽イオン交換体であって、多数の微小な
粒子状の樹脂からなっており、その上部にはクロマト塔
1に供給された糖蜜2または脱離液3が固体収着剤4を
均一に通過しうるための−11 部材4aと、固体収着剤4を支持すると共に該固体収着
剤4を通過した精製蔗糖液または廃液が通過し得る支持
部材4bとを有している。
前記原料液供給部は、原料液用のタンク5と、該タンク
5に接続されたポンプ6と、該ボンプ6の吐出側及びク
ロマト塔1の供給管7間に接続された接続管8とを有し
、ポンプ6の祁動によりタンク5内の糖蜜をクロマト塔
1に供給するようにしている。なお、原料液としての糖
蜜2には、蔗糖の他、塩化カリウム等の塩類,ラフィノ
ーズ,ベタイン等の不純物が含まれている。
前記脱離液供給部は、脱離液用のタンク9と、該タンク
9及び前記供給管7に接続されたポンプ10とを有し、
ポンプ10の廓動によりタンク9内の脱離液3を供給管
7を介しクロマト塔↓に供給するようにしている。その
際、脱M液3と糖蜜2とはクロマト塔1に対し順次供給
されるよう制御されている。
従って、クロマト塔工に糖蜜2と脱離液3とを順次供給
することにより、クロマト塔l内の陽イI2 オン交換体4の作用によって取出配管l8から精製蔗糖
液及び廃液が順次取り出され、精製蔗糖液を回収するよ
うにしている。なお、回収された精製蔗糖液は結晶化工
程に戻して蔗糖及び糖密に分離され、そのうち糖蜜は再
びクロマト精製工程にて処理されることとなる。
そして、実施例では、前記脱離液3のI)Hの値を常に
所望の値に維持させるペーハー値維持手段を設けている
該ペーハー値維持手段は第1図に示すように、純水配管
1↓と、アルカリ配管l2と、電磁弁13と,ペーハー
センサ」4と、制御部15とを有している。純水配管1
1及びアルカリ配管12は各々の一端が図示しない純水
供給源及びアルカリ性液の供給源、例えば苛性カリ溶液
の供給源に接続され、かつ各々の他端が共にタンク9上
に配管され、双方からの純水及び苛性カリ溶液とがタン
ク9内において混合されることによって脱離液3を生成
するようにしている。電磁弁13はアルカリ配管12の
途中位置に設置され、開閉することによってアルカリ配
管12の管路を開閉するようにしている。ペーハーセン
サ14は例えばガラス電極タイプのもので構成されてお
り、タンク9内の脱離液3のp Hの値を検出するよう
にしている。
制御部15はペーハーセンサ14の検出値に基づいて電
磁弁13の開度を調整し、純水に対する苛性カリ溶液の
割合を変えることにより、タンク9内の脱離液3のpH
の値を所望の値、例えば8.1とするようにしている。
従って、制御部15はタンク9内の脱離液3のp Hが
8.1より下がった場合には、電磁弁13をさらに開き
、またpHがその値より高い場合には電磁弁工3をその
開き状態から徐々に閉し、所望のpHの値となるように
している。
また、前記ペーハー値維持手段は、タンク9内の脱離液
3を撹拌する撹拌機l6と、ペーハーセンサ14の検出
値が所望のpHの値より高い場合または低い場合に、制
御部15を介し報知する警報器17とをも有している。
撹拌機l6はタンク9内おいて、これに供給される純水
と苛性カリ溶−15 液とを撹拌し得るように配置された羽根16aと、該羽
根を回転させるモータ16bとからなっている。警報器
17はランプとブザーとからなり、制御部15によって
ランプが点灯すると共にブザーが鳴ることにより、視覚
的及び聴覚的の双方から周囲の作業者等に警報するよう
にしている。
次に、実施例の蔗糖の回収装置の動作に関連して蔗糖の
回収方法の一実施例第1図を用いて述べる。
クロマト精製工程においてはポンプ10の陳動により脱
離液3をクロマト塔1に供給し、次いでポンプ6の暉動
によりその糖蜜2をクロマト塔1に供給すると、クロマ
ト塔1から精製蔗糖液及び廃液が取出される(第7図参
照)。
その際、クロマト塔1に供給された脱離液3が、クロマ
ト塔1に充填されている固体収着剤4に接触すると、脱
離液3中の水素イオンH+と、固体収着剤4のカリウム
イオンK+とがイオン交換し、固体収着剤4は模擬的に
R−−K+からR−−H+に変化する。
− 16− 次いで、糖蜜2がクロマト塔1に供給され、固体収着剤
4に接触すると、糖蜜2に前述の如く塩化カリウム等の
塩類が含まれているので、糖蜜2中のカリウムイオンK
+と固体収着剤4のR−一H+の水素イオンH+とがイ
オン交換することにより、糖蜜2中に水素イオンH+が
増加する。
この場合、糖蜜2中の精製蔗糖液威分は固体収着剤4に
吸着されようとするが、固体収着剤4のイオン交換体の
粒子の表面及び周囲に水素イオン濃度の高い液が存在す
ると、糖蜜2中の蔗糖は固体収着剤4の粒子の表面及び
周囲で果糖とぶどう糖とに分解するおそれがある。
しかし、前述の如く、ペーハー値維持手段によってタン
ク9内の脱離液3のp.Hの値が8.1に維持されてい
ることにより、脱離液3の水素イオン濃度が低くなって
いるので、脱離液3中の水素イオンH+と固体収着剤4
のR−−K+とがイオン交換する作用を抑制することが
できる。即ち、脱離液3中の水素イオンH+が固体収着
剤4に残るのを抑え、また固体収着剤4のカリウムイオ
ンK十が脱離液3に放出するのを抑えることができるの
で、固体収着剤4のR−−H+を少なくすることができ
る。そのイオン交換の抑制は脱離液3のpHの値が高い
程効果的である。
このように、脱離液3のp Hの値を8.1にしている
ことによって脱離液3の水素イオンH+と固体収着剤4
のカリウムイオンK十とのイオン交換を抑制し、固体収
着剤4のR−−H+を少なくしているので、固体収着剤
4からの水素イオンH+の放出がそれだけ少なくなり、
糖蜜2のpHの値が低下するのを確実に防止することが
できる。従って、クロマト塔1に供給された糖蜜中の蔗
糖が果糖とぶどう糖とに分解することがない。
第2図にその実験データを示す。縦軸はpHの値を表し
、横軸は前述した寸法のクロマト塔1を通過した採取液
の量を表し、曲線Aは糖蜜2のpHの値を7.0、脱離
液3のpHの値を7.6とした場合、曲線Bは糖蜜のp
 Hの領を7.0,脱離液3のpHの値を8.1とした
場合、曲線Cは従来例と同様に糖蜜2のp T−Tの値
を7.0、脱離液3のpHの値を7.2とした場合を夫
々表している。なお、これらの曲線A,B,Cは、取出
配管18からの取出し液を所定時間毎に採取し、その採
取液のpHの値を測定すると共に、採取液の戒分分析を
行ったデータであり、実験に際しては、クロマト塔1の
運転温度を75℃とし、そのクロマト塔1の内部の流量
を2 0 m Q / m j. nに設定している。
同図において、クロマト塔1からの採取液は、曲線Aで
はおよそ250mlll出たときにp. Hの値が5.
7に下がり、曲線Cではおよそ230mQ.出たときに
pHの値が5.0まで低下するが、曲線BではpHの値
が下がることがなく、クロマト塔1を通過した液の量に
関係なく殆ど一定であることがわかる。
この実験によれば、曲線Aと曲線Cでは採取液が果糖と
ぶどう糖に分解していることが認められ、これらの分解
量は精製された蔗糖液全体に対し、曲線Aでは0.2%
、曲線Cでは0.6%程度であった。しかし曲線Bでは
分解は認められなかった。従って、実際上の蔗糖の精製
においては、日当り数百トンに達することから、曲線A
では曲線Cに比較すると、蔗糖の回収率を0.4%向上
させることができるので、その効果は大きい。また、曲
線Bでは蔗糖の分解が起きることがないので、回収率を
さらに向上させる効果がある。
上記は、クロマト塔1が一塔の場合であるが、これに限
られることはなく、複数のクロマト塔にも適用可能であ
る。即ち、複数のクロマト塔を並列に配列した場合には
、処理能力が向上し、直列に配列した場合には分離能力
が向上する。さらに,複数のクロマト塔の間を液が循環
可能とする配列として処理能力と分離能力を向上させた
回収装置にも適用ができる。
第3図乃至第5図は本発明方法を実施するための回収装
置を擬似移動床式回収装置に適用した例を示している。
この実施例では、第一〜第四の四塔のクロマト塔18〜
1dからなっており、各々が互いに夫々の連結管2 ]
. a〜2 ]. cを介し直列に連結されている。
そして、各々のクロマト塔18〜1dから取り出された
排出液を、各クロマト塔に循環させる循環経路部を備え
ている。該循環経路部は、ボンプ22と、該ボンプ22
の吸込み側及び第四段のクロマト塔1dの排出側間に連
結された連結管23と、ポンプ22の吐出側及び第一段
のクロマト塔1aの供給側間に接続された配管24とを
有し、第四段のクロマト塔1dから排出された液をポン
プ22により吸い込んで配管24を介し第一段のクロマ
ト塔1aの供給側に送り込むようにしている。なお、ボ
ンプ22にはこれを邸動ずるモータ25が設けられてい
る。
また、原料液供給部の接続管8には供給弁27aを有す
る原料液用の第一の中継管26aが接続され、かつ該中
継管26aの先端に第一の給排管28aの一端が接続さ
れると共に、その他端が第一段のクロマト塔1aの供給
側の前記配管24に接続されている。一方、脱離液供給
部の供給管7には脱離液用の第一の中継管29aの一端
が接続されると共に、その他端が前記第一の給排管28
aの途中位置に接続されている。第一の中継管29aの
途中位置には供給弁30aが設けられている。
さらに、前記第一の中継管26aと第一の給排管28a
との連結部には廃液用の第一の排出管3laの一端が連
結されると共に、その他端が廃液タンク32に配管され
る。第一の給排管28aと前記第一の中継管29aとの
連結部には精製蔗糖液用の取込み管33aの一端が連結
されると共に、その他端が精製蔗糖液用のタンク34に
配管されている。第一の排出管31aの一端側にはその
管路を開閉するための排出弁35aが、取込み管33a
の一端側にはその管路を開閉するための取込み弁36a
が夫々設けられている。
また、接続管8の前記第一の中継管26aより下流側の
位置には供給弁27bを有する第二の中継管26bの一
端が接続され、その他端には第二の給排管28bの一端
が接続されると共に、第二の給排管28bの他端が連結
管21aの途中位置に接続されている。さらに供給管7
における第一の中継管29aより下流側の位置には第二
の中継管29bの一端が接続されると共に、その他端が
第二の給排管28bの途中位置に接続されている。
そして、第二の給排管28bと第二の中継管26bとの
連結部には排出弁35bを有する第二の排出管3lbの
一端が接続されると共に、その他端が第一の排出管31
aに接続され、また第二の給排管28bと第二の中継管
29bとの連結部には取込み弁36bを有する取込み管
33bが接続されている。排出弁35bは第二の排出管
3lbの管路を開閉するためのもので、取込み弁36b
は取込み管33bを開閉するためのものである。
以下同様にして、供給弁27Cを有する第三の中継管2
6c,給排管28C,供給弁30cを有する中継管29
C,排出弁35cを有する排出管31c,取込み弁36
cを有する取込み管33cが設けられると共に、供給弁
27dを有する第四の中継管26d,給排管28d,供
給弁30dを有する中継管29d,排出弁35dを有す
る排出23 管31d,取込み弁36dを有する取込み管33dが夫
々設けられている。第二〜第四の中継管26b〜26d
の各々の一端は接続管8に対し下流側に順次接続されて
いる。第二〜第四の排出管31b〜31dの他端の各々
は第一の排出管31aに対し排出弁35aより下流側に
順次接続されている。第二〜第四の中継管29b〜29
dの各々の一端は供給管7に対し下流側に順次接続され
ている。取込み管33b〜33dの他端は取込み管33
aに対し取込み弁36より下流側に順次接続されている
前記供給弁27a〜27d,30a〜30d、及び排出
弁35a〜35d、取込み弁36a〜36dは何れも電
磁弁で構成されており、その開閉は図示しない制御手段
により制御されるようにしている。
また、原料液供給部としての原料タンク5及び脱離液供
給部としての脱離液タンク9には夫々糖蜜2及び脱離液
3が入っており、かつタンク9内の脱離液3は第一の実
施例と同様にペーハー値維24一 持手段によってpHの値が所定の値に維持されている。
なお、第4図において、第1図と同一符号のものは夫々
同じものを表しているので、ここではその説明を省略す
る。
この実施例では、装置の運転時、まず第4図(a)に太
線にて示す給排系統となり、以下、順次同図(b)〜(
d)に太線にて示す給排系統となる。
即ち、第4図(a)に示すステップでは、第一〜第四の
中継管26a〜26dにおいて供給弁27Cのみが開く
と共に、第一〜第四の排出管31a〜31dにおいて排
出弁35dのみが開き、タンク5内の糖蜜2が接続管8
,第三の中継管26C,給排管28c,連結管2lbを
通って第三段のクロマト塔ICに入り込み、そのクロマ
ト塔ICからの廃液が第四の給排管28d,第四の排出
管35dを通って廃液用のタンク32に取り込まれる。
その場合、詳しく述べると、クロマト塔1Cの内部では
糖蜜2が供給されることによって精製蔗糖液及び廃液が
生成されるが、その精製蔗糖液は吸着性がよいのでクロ
マト塔1Cの固体収着剤にに多くの量が吸着され、少量
がクロマト塔ICから流出し、また廃液は精製蔗糖液に
比べ吸着性が低いので、クロマト塔1Cに少量が吸着さ
れ、多くの量がクロマト塔1cから流出し、これらの流
出した液の一部がタンク32へ流れ、流出した残りの液
が第四段のクロマト塔1dに流れ込む。
一方、第一〜第四の中継管29a〜29dにおいて供給
弁30aのみが開くと共に、第一〜第四の取込み管33
a〜33dにおいて取込み弁36bが開き、タンク9内
の脱離液3が第一の中継管29a,第一の給排管28a
,配管24を通って第一段のクロマト塔1aに供給され
、そのクロマト塔1aから第二の給排管28b,第二の
取込み管33b,第一の取込み管33aの末端側を通っ
て精製蔗糖液タンク34に取り込まれる。
その場合、脱離液3が、配管24を経由してきた液と共
に第一段のクロマト塔1aに送り込まれると、そのクロ
マト塔1aの固体収着剤に吸着されている精製蔗糖液を
固体収着剤から脱離させ、脱離した精製蔗糖液の一部は
クロマト塔↓aからタンク34へ流出し、残りは第二段
のクロマト塔1bへ流れ込む。
このように、第三段のクロマト塔lc内に精製蔗糖液が
吸着し終えた時期に、次の第4図(b)の第二ステップ
に移る。第4図(b)では、第一〜第四の中継管26a
〜26dにおいて供給弁27dのみが開くと共に、第一
〜第四の排出管3↓a〜31dにおいて排出弁35aの
みが開き、タンク5内の糖蜜2が接続管8,第四の中継
管26d,第四の給排管28d,第三の連結管21cを
通って第四段のクロマト塔1dに入り込み、そのクロマ
ト塔1dから排出された廃液がボンプ22により循環配
管24を通り、第一の給排管28a,第一の排出管31
aを経て廃液用のタンク32に取り込まれる。一方、第
一〜第四の中継管298〜29dにおいて供給弁30b
のみが開くと共に、第一〜第四の取込み管3.3a〜3
3dにおいて取込み弁36cのみが開き、タンク9内の
脱離液3が供給管7,第二の中継管29b,第二の給排
管27− 28b,第一の連結管21aを通って第二段のクロマト
塔1bに供給され、そのクロマト塔1bから取り出され
た精製蔗糖液が、第三の給排管28C,第三の取込み管
33C,第一の取込み管33aを通ってタンク34に取
り込まれる。
次いで、第4図(c)に示すように、第一〜第四の中継
管26a〜26dにおいて供給弁27aのみが開くと共
に、第一〜第四の取込み管31a〜31dにおいて取込
み弁35bのみが開き、タンク5内の糖蜜2が接続管8
,第一の中継管26a. 第一の給排管28aを通って
第一のクロマ1へ塔1aに供給され、そのクロマト塔1
aからの廃液が連結管21a,第二の給排管28b,第
二の取込み管31b,第一の取込み管31aを通ってタ
ンク32に取り込まれる。一方、第一〜第四の中継管2
9a〜29dにおいて供給弁30Cのみが開くと共に,
第一〜第四の取込み管33a〜33dにおいて取込み弁
36dのみが開き、タンク9内の脱離液3が供給管7,
第三の中継管29C,第三の給排管28c,連結管2l
bを通って第三段のクロマト塔1cに供給され、そのク
ロマト塔1cから取り出された精製蔗糖液が連結管21
c,第四の給排管28d,第四の取込み管33d,第一
の取込み管33aを通ってタンク34に取り込まれる。
さらにその後、第4図(d)に示すように、第一〜第四
の中継管26a〜26dにおいて供給弁27bのみが開
くと共に、第一〜第四の排出管31a〜31dにおいて
排出弁35cのみが開き、タンク5内の糖蜜2が接続管
8,第二の中継管26b,第二の給排管28b,連結管
21aを通って第二段のクロマト塔1bに供給され、そ
のクロマト塔1bからの廃液が連結管21b,第三の給
排管28c,第三の排出管31c,第一の排出管31a
の末端側を通ってタンク32に取り込まれる。一方、第
一〜第四の中継管29a〜2.9dにおいて供給弁30
dのみが開くと共に、第一〜第四の取込み管33a〜3
3dにおいて取込み弁36aのみが開き、タンク9内の
脱離液3が供給管7,第四の中継管29d,第四の給排
管28d,連結管21cを通って第四段のクロマト塔1
dに供給され、そのクロマト塔1dから取り出された精
製蔗糖液がポンプ22により配管24を通り、第一の給
排管28a,第一の取込み管33aを経てタンク34に
取り込まれる。
このように、第4図(a)〜(d)のステップを順次繰
返し行われることにより、タンク34には精製蔗糖液が
連続的に取り込まれ、またタンク32には廃液が取り込
まれることとなる。
この際、脱離液3は前述の実施例と同様に、タンク9内
でpHの値が8.1に維持されているので、各クロマト
塔1a〜1dに糖蜜2及び脱離液3が順次供給され、ク
ロマト塔内の固体収着剤4によるイオン交換を確実に抑
制できるので、精製蔗糖液が果糖とぶどう糖とに分解す
るのを防止し得る。
この実施例においても、原料液としての糖蜜2と脱離液
3に、前記第2図に示す曲線A,B,Cと同様の液を用
いたところ、同様の結果が得られた。また、このような
擬似移動床式のものでは、精製蔗糖液が各々のクロマト
塔18〜1d間を循環し、精製蔗糖液の濃度を高くする
ことができ、後工程である結晶化工程での結晶化も容易
に行うことができる。
上記実施例では四塔のクロマト塔18〜1dを用いた例
を示したが、これに限らず、擬似移動床式回収装置が構
成されるならば、四塔以上のものを使用しても同様の効
果を得ることができる。
一般に実施されている擬似移動床式回収装置の形状は、
一つの塔の内部を仕切って」二下方向に複数の室を設け
、各々の室が前記した個々のクロマト塔と同じ形態とし
、同じ機能を与えている。このような形状の塔も本発明
の対象となるのは当然のことである。
また、この実施例において、脱離液3としては、クロマ
ト精製工程の前の工程、即ち、濃縮工程及び凝縮工程の
過程において生じる凝縮水を利用するようにしている。
即ち,この凝縮水は濃縮工程及び結晶化工程の過程にお
いて、水の蒸発と共に蒸発する揮発性アルカリ分を凝縮
させることによ31 って生成されたものである。このようにして生成された
凝縮水は、第5図に示すように、アルカリ配管12に接
続された凝縮水用配管41.42によってアルカリ水と
して脱離液用のタンク9に送り込むことができるように
している。そのため、濃縮工程及び結晶化工程で生威さ
れた凝縮水を、タンク9或いはアルカリ配管↓2に供給
する配管41.42を夫々有している。夫々の配管41
,41は濃縮工程,結晶化工程で生成された凝縮水を取
り込み、配管42はその凝縮水をアルカリ配管12に送
り込むようにしている。
従って、脱離液3として凝縮水を利用すると、アルカリ
配管12によって直に供給されるアルカリの量をそれだ
け節約することができるばかりでなく、脱離液3用のア
ルカリ性液として再利用できるので、経済的である。
なお、本例では、濃縮工程及び結晶化工程で生成された
凝縮水を脱離液3として使用するため、配管41.42
を用いた例を示したが、これに限定されるものではなく
、例えば、その凝縮水を脱39− 離液供給部のアルカリ配管12への供給源に供給させて
も良いのは勿論である。
さらに何れの実施例とも、ペーハー値維持手段により脱
離液3のpHの値を8.1に維持させた例を示したが,
それ以上のpHの値の場合でも蔗糖の回収率を高め得る
ことが確実にできる。しかしながら、蔗糖が食料品であ
ることとを考慮すれば、脱離液のp Hの値が8〜1工
にすることが好ましい。
またさらに、脱離液3として苛性カリと純水とを混合さ
せた例を示したが、苛性カリの他、例えば苛性ソーダや
水酸化アンモニウム等のように、通常アルカリ剤として
用いられるものでも同様の効果を得ることができる。
さらに図示実施例では、ペーハー値維持手段のペーハー
センサ14が脱離液3のタンク9に設置された例を示し
たが、第6図に示すように、クロマト塔1,1a〜1d
の供給側の配管43に設置し、そのクロマト塔に供給さ
れる脱離液3のpHの値を検出するようにしても同様の
効果を得ることができる。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明の請求項1及び2によれば、
pHの値が8〜11の脱離液を用いて蔗糖液を精製し,
回収するようにしたので、クロマト塔内部で糖蜜のpH
の値が低下するのを確実に防止することができ、クロマ
ト塔内部での精製蔗糖液が果糖とぶどう糖とに分解する
ことがなくなる結果、クロマト塔による精製蔗糖液の回
収率が低下するのを確実に防止し、高い安定した回収率
を得ることができる効果がある。また、請求項3によれ
ば、擬似移動床式回収装置に適用することによって、精
製蔗糖液の濃度を高くすることができ、後工程である結
晶化工程での結晶化も容易に行うことができるので、多
量生産上実用的である効果がある。さらに、請求項4に
よれば、凝縮水を脱離液として用いるので、それだけ経
済的効果がある。
また、本発明の請求項5,6.7によれば、pH値維持
手段によって脱離液のpHの値を8〜11に維持させる
ように構或したので、上記請求項1,2.3を的確に実
施できる効果があり、請求項8によれば、請求項4を的
確に実施できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施するための回収装置の一実施
例を示す要部の配管図、第2図はpHの値を夫々適宜の
値に選定した脱離液とクロマト塔を通過した液の量との
関係を示す説明図、第3図は四個のクロマト塔を用いた
蔗糖の回収装置を示す全体図、第4図(a)乃至(d)
は各クロマト塔に対する原料液と脱離液との供給を工程
順に示す説明図、第5図は本発明方法の一実施例を工程
順に示す説明図、第6図はペーハーセンサをクロマト塔
の取り込み側に設置した例を示す斜視図、第7図は甜菜
から蔗糖を回収する一般の蔗糖回収プロセスを示す説明
図である。 1,la〜1d・・・クロマト塔、2・・・原料液とし
ての糖蜜、3・・・脱離液、4・・・固体収着剤、5・
・・原料液用のタンク、9・・・脱離液用のタンク、l
1・・・純水配管、12・・・アルカリ配管、13・・
・電磁弁、l4・・・ペーハーセンサ、15・・・制御
部、22〜25・・・循環経路部、41.42・・・凝
縮水用の配管。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、蔗糖回収プロセスの結晶化工程で蔗糖を分離した残
    りの糖蜜を原料液とし、該原料液と脱離液とを、陽イオ
    ン交換体からなる固体収着剤を充填した一塔以上のクロ
    マト塔に順次供給して精製蔗糖液を回収する蔗糖の回収
    方法において、前記クロマト塔に供給すべき脱離液のp
    Hの値を、常に8〜11に維持させることを特徴とする
    蔗糖の回収方法。 2、蔗糖回収プロセスの結晶化工程で蔗糖を分離した残
    りの糖蜜とpHの値が8〜11からなる脱離液とを、陽
    イオン交換体からなる固体収着剤を充填した一塔以上の
    クロマト塔に順次供給して、クロマト塔から精製蔗糖液
    を回収するようにすることを特徴とする蔗糖の回収方法 3、陽イオン交換体からなる固体収着剤を充填した少な
    くとも四塔のクロマト塔を直列に接続し、初段のクロマ
    ト塔の入口側と最終段のクロマト塔の排出側とを接続し
    てクロマト塔の内部の液を循環可能とした擬似移動床式
    回収装置に、蔗糖回収プロセスの結晶化工程で蔗糖を分
    離した残りの糖蜜を原料液とし、該原料液と脱離液とを
    所望のクロマト塔に対し順次供給するようにした蔗糖の
    回収方法において、前記クロマト塔に供給すべき脱離液
    のpHの値を、常に8〜11に維持させることを特徴と
    する蔗糖の回収方法。 4、蔗糖回収プロセスの結晶化工程で蔗糖を分離した残
    りの糖蜜と脱離液とからクロマト精製工程によって精製
    蔗糖液を回収するようにした蔗糖の回収方法において、
    蔗糖回収プロセスの濃縮工程と結晶化工程との少なくと
    も何れか一方で生成する凝縮水を、前記クロマト精製工
    程で用いる脱離液として使用することを特徴とする蔗糖
    の回収方法。 5、陽イオン交換体からなる固体収着剤を充填した一塔
    以上のクロマト塔と、該クロマト塔に蔗糖回収プロセス
    の結晶化工程で蔗糖を分離した残りの糖蜜を供給する原
    料液供給部と、クロマト糖に脱離液を供給する脱離液供
    給部とを備えた蔗糖の回収装置において、前記脱離液の
    pHの値を常に8〜11に維持させるペーハー値維持手
    段を有することを特徴とする蔗糖の回収装置。 6、各々が陽イオン交換体からなる固体収着剤を充填し
    、かつ互いに直列に接続された少なくとも四塔のクロマ
    ト塔と、所望のクロマト塔に蔗糖回収プロセスの結晶化
    工程で蔗糖を分離した残りの糖蜜を供給する原料液供給
    部と、所望のクロマト塔に対し脱離液を供給する脱離液
    供給部と、初段のクロマト塔の供給部側及び最終段のク
    ロマト塔の排出側間を接続させる循環経路部とを備えて
    なる擬似移動床式の蔗糖の回収装置において、前記脱離
    液供給部に脱離液のpHの値を常に8〜11に維持させ
    るペーハー値維持手段を有することを特徴とする蔗糖の
    回収装置。 7、請求項5または6において、前記ペーハー維持手段
    は、脱離液用のタンクと、該タンクに純水を送り込む純
    水配管と、前記タンクにアルカリ液を送り込むアルカリ
    配管と、該アルカリ配管にその管路を開閉させる開閉体
    と、脱離液のpHの値を検出すると共に、該検出値に基
    づき前記開閉体の開度を調整し、脱離液のpHの値を常
    に8〜11に維持させる制御部とを有して構成したこと
    を特徴とする蔗糖の回収装置。 8、請求項6または7において、前記脱離液供給部に対
    し、少なくとも蔗糖回収プロセスの濃縮工程と結晶化工
    程との少なくとも何れか一方で生成する凝縮水を取り込
    んで脱離液供給部に供給し得る手段を有することを特徴
    とする蔗糖の回収装置。
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