JP4441636B2 - 放射性金属の回収方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウラン又はウランとプルトニウム等の放射性金属を含む廃液から放射性金属を吸着した後、電気化学的手法を用いて放射性金属を回収する方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ウランを含む放射性廃液は中和処理を施した後に、凝集沈殿を行い、更に濃縮装置で濃縮して減容を行っていた。しかしながらこの廃液の処理方法は廃液の加熱濃縮や凝集添加剤によるウランの除去などの複雑な工程を要する上、最終的にウランを含む廃棄物が発生するため更に廃棄物処理が必要であった。
【0003】
この加熱濃縮による廃液の処理に代わる方法のひとつとして廃液中の所定の成分を吸着剤に吸着させて処理する方法が知られている。一般的に、この吸着法を用いた装置は鉛直方向に長い筒体からなるカラムに吸着剤を充填し、一端からカラムの内部に廃液を流入させることにより廃液の所定の成分をこの吸着剤に吸着させるようになっている。所定の元素を吸着させた後の吸着剤はカラムから取り出される。吸着剤に吸着した所定の元素は溶離液により溶離されて回収される。
この吸着法に用いられる吸着剤には廃液中に含まれる金属元素の種類に応じて様々なものがあるが、アクチノイド元素などの放射性金属を吸着する吸着剤として、天然物から抽出される縮合型タンニン粉末を原料とする不溶性タンニンからなる吸着剤及びこの吸着剤による金属元素の吸着分離方法が提案されている(特許第3033796号)。この金属元素の吸着分離方法では、金属元素を吸着した吸着剤を希鉱酸に添加した後、撹拌し、この吸着剤から金属元素を脱着している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、吸着剤を用いて廃液に含まれる金属を吸着させた後、カラム内に溶離液を流すことにより金属を回収する方法では、金属を溶離した後の使用済みの吸着剤を処理するためには、焼却施設が必要となる問題があった。
本発明の目的は、使用済み吸着剤を焼却を行うことなく分解し、放射性金属を溶液として回収し得る放射性金属の回収方法及びその装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、図1及び図2に示すように、硝酸水溶液からなる陰極液11aを貯留する陰極室11と硝酸銀を含む硝酸水溶液からなる陽極液12aを貯留する陽極室12とが隔膜10により区画された電解槽13と、電解槽13の陽極室12に貯留された硝酸水溶液12aを循環パイプ20,21,22を介して循環させる循環ポンプ18とを備え、循環パイプ20の途中に放射性金属を吸着した不溶性タンニン23dを充填したカラム23が取外し可能に取付けられたことを特徴とする放射性金属の回収装置である。
請求項1に係る発明では、従来技術における処理装置に比較して構造を大幅に簡略化することができるため、装置の取扱いが容易である。放射性金属を吸着した不溶性タンニン23dを充填したカラム23が取外し可能に取付けられているため、カラム23の交換を行うことで簡便に複数のカラムを処理することができる。
【0006】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、図1に示すように、一端が電解槽13とカラム23の間の循環パイプ20の途中に設けられた分岐弁20cに接続され、他端がカラム23と循環ポンプ18の間に設けられた分岐弁20dに接続され、かつカラム23と並行して設けられたバイパス管路20eを更に備えた放射性金属の回収装置である。
請求項2に係る発明では、カラム23交換時にバイパス管路20eに硝酸水溶液が流れるようにしたため、装置を停止することなく連続運転できる。
【0007】
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明であって、不溶性タンニン23dを充填したカラム23に放射性金属を含む廃液をカラムの上部から下部に通した後に、2価の銀イオンを含む硝酸水溶液をカラムの下部から上部に通す放射性金属の回収装置である。
請求項3に係る発明では、2価の銀イオンを含む硝酸水溶液をカラム23の下部23bから上部23aに向って通すことにより、不溶性タンニン23dに吸着しているウランの溶離を容易にする。
【0008】
請求項4に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、図1に示すように、カラム23が設けられる循環パイプ20の下流側であって、循環ポンプ18の上流側に更に中間槽17が設けられ、中間槽17はカラム23を通過した硝酸水溶液を一時貯留するとともに硝酸水溶液に含まれる反応生成ガスを系外へ排出するパージガスの導入口17a及び排出口17bを有する放射性金属の回収装置である。
請求項4に係る発明では、カラム23が設けられる循環パイプ20の下流側で、循環ポンプ18の上流側にパージガスの導入口17a及び排出口17bを有する中間槽17を設けられる。これにより、カラム内で分解した不活性タンニンの反応生成ガスが系外へ排出される。
【0009】
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4いずれかに係る発明であって、放射性金属がウラン又はウランとプルトニウムを含む金属である放射性金属の回収装置である。
請求項6に係る発明は、図1及び図4に示すように、不溶性タンニン23dを充填したカラム23に放射性金属を含む廃液を通して放射性金属を不溶性タンニン23dに吸着し、2価の銀イオンを含む硝酸水溶液が循環して通過する循環パイプ20の途中にカラム23を取外し可能に取付け、カラム23に充填された不溶性タンニン23dを硝酸水溶液により水溶性タンニンに解離するとともに2価の銀イオンによりタンニン酸構造を分解し、放射性金属を回収する方法であって、カラム23に放射性金属を含む廃液をカラム23の上部23aから下部23bに通し、2価の銀イオンを含む硝酸水溶液をカラム23の下部23bから上部23aに通すことを特徴とする放射性金属の回収方法である。
請求項6に係る発明では、放射性金属を含む廃液を不溶性タンニン23dに吸着させ、カラム23に充填された不溶性タンニン23dを硝酸水溶液により水溶性タンニンに解離するとともに2価の銀イオンによりタンニン酸構造を分解し、放射性金属を溶液状態で回収する。これにより使用済み吸着剤を廃棄物として発生させることなく放射性金属を溶液状態で回収できる。2価の銀イオンを含む硝酸水溶液をカラム23の下部23bから上部23aに向って通すことにより、不溶性タンニン23dに吸着しているウランの溶離を容易にする。
【0010】
請求項7に係る発明は、請求項6に係る発明であって、2価の銀イオンを含む硝酸水溶液が、電解槽13の陽極室12に供給した硝酸銀を電解反応を行うことにより生成される放射性金属の回収方法である。
請求項7に係る発明では、硝酸銀の電解反応により安定して2価の銀イオンが生成される。
請求項8に係る発明は、請求項6又は7に係る発明であって、放射性金属がウラン又はウランとプルトニウムを含む金属である放射性金属の回収方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について説明する。
本発明の回収装置は、図1に示すように、ほぼ密閉された円筒状の単一の電解槽13を有する。この電解槽13は、図2に示すように、その円筒中央部で隔膜10により陰極室11と陽極室12とに区画される。なお、隔膜10としては多孔質アルミナやイオン交換膜を使用することが好ましい。円板状の陰極14が配置された陰極室11には硝酸水溶液からなる陰極液11aが貯えられ、円板状の陽極15が配置された陽極室12には硝酸銀(AgNO3)が溶解した硝酸水溶液からなる陽極液12aが貯えられる。陰極室11及び陽極室12に貯えられる硝酸水溶液の硝酸濃度はそれぞれ陰極液が4〜13モル/L、陽極液が4〜8モル/Lが好ましい。陰極室の硝酸濃度が4モル/L未満であると、水素が発生する不具合がある。陽極室12には陽極液の排出口12b及び供給口12cがそれぞれ設けられる。また、電解槽13の陰極室11には陰極液の排出口11b及び供給口11cがそれぞれ設けられる。図1に示すように、陰極14及び陽極15には直流電源装置16が接続される。
【0012】
本発明の特徴ある構成は、電解槽13の陽極室12に貯留された硝酸銀を含む硝酸水溶液を循環パイプ20,21,22を介して循環させる循環ポンプ18とを備え、循環パイプ20の途中に放射性金属を吸着した不溶性タンニン23dを充填したカラム23を取外し可能に取付けたことにある。不溶性タンニンを充填したカラムに通す廃液には、ウラン又はウランとプルトニウム等の放射性金属を含む。このカラム23の取付けは、2価の銀イオンを含む硝酸水溶液が下部23bから上部23aへ通るように行われる。この循環パイプ20のカラム取付け位置前後にはバルブ20a,20bがそれぞれ設けられる。また、カラム23と並行してバイパス管路20eが設けられる。このバイパス管路20eの一端は電解槽13とカラム23の間に循環パイプ20の途中に設けられた分岐弁20cに接続され、他端はカラム23と中間槽17の間に設けられた分岐弁20dに接続される。
【0013】
カラム23が設けられる循環パイプ20の下流側で、循環ポンプ18の上流側には中間槽17が設けられる。中間槽17の上部にはパージガスであるN2ガスの導入口17aと硝酸水溶液に含まれる反応生成ガス及び導入したN2ガスを排出する排出口17bとがそれぞれ設けられる。また中間槽17の内部には陽極液12aが一時的に貯えられ、かつこの陽極液12aの温度を検出するための熱電対17cが設けられる。更に中間槽17の下部には液の排出バルブ17dが設けられる。中間槽17と循環ポンプ18とを接続する循環パイプ21の途中には分岐弁24が設けられ、分岐管24には管路26を介して陽極液12aを供給する陽極液供給槽28が接続される。
【0014】
このように構成された放射性金属回収装置をウランを含む廃液を用いて説明する。先ず図4に示すように、カラム23に不溶性タンニン23dを充填する。即ち、このカラムの中央部23cと下部23bの間にガラスウール23eを装填し、更にガラスウール23eの上に不溶性タンニン23dを充填する。カラム23の上部からウランを含む廃液を導入し、廃液を不溶性タンニン23d中に通過させてウランを不溶性タンニン23dに吸着させる。この吸着は廃液が不溶性タンニン23dに接触するときに、タンニンの保有するポリフェノール性水酸基が官能基となってウランとキレート化合物を形成することにより行われる。ウランを吸着した不溶性タンニン23dを充填したカラム23を硝酸水溶液が下部23bから上部23aへ通るように循環パイプ20の途中に取付け、強い硝酸水溶液を通液することにより、不溶性タンニン23dの架橋構造を解離しやすくなる。次いで循環パイプ21の途中に設けられた分岐弁24を切替えて管路26を開き、循環ポンプ18を駆動して陽極液供給槽28から硝酸銀を含む硝酸水溶液からなる陽極液12aを供給口12cより陽極室12に注入して貯留する。一方、図示しない陰極液供給手段からは硝酸水溶液からなる陰極液11aを供給口11cより陰極室11に注入して貯留する。陽極液が所定の液量まで系内に注入された時点で分岐弁24を切替えて管路26を閉じる。その後、直流電源装置16により陽極15と陰極14の間に電位差を与え、かつ循環ポンプ18により陽極液12aを循環パイプ20,21及び22を通して循環させる。分解反応を効率的に行う温度は40〜70℃である。陽極液中のAgNO3が溶解して生成された1価の銀イオン(Ag+)は電解槽13における電解反応により2価の銀イオン(Ag2+)になる。
【0015】
一方、循環ポンプ18によりカラム23の下部23bから上部23aに向ってAg2+を含む硝酸水溶液12aが流れ、カラム23内の不溶性タンニン23dは強い硝酸水溶液と接触することにより、タンニンの架橋構造が解離してタンニンの性質が不溶性から水溶性になり、更にAg2+によりタンニン酸の構造そのものが分解する。不溶性タンニン23dの分解により生じる生成物の殆どが水とCO2ガスである。またAg2+を含む硝酸水溶液が循環ポンプ18によりカラム23に導入されると、上記不溶性タンニンの分解と同時に不溶性タンニン23dに吸着していたウランは溶液状態で回収される。不溶性タンニン23dが分解して発生した反応生成ガスは中間槽17でN2ガスによりパージされ、排出口17bから排出して系外に取除かれる。Ag2+から変化したAg+を含む硝酸水溶液は、再び電解槽13に戻される。このように硝酸水溶液の陽極液は循環ポンプ18により電解槽13、カラム23、中間槽17、電解槽13を循環し、硝酸水溶液中のAg+は電解槽13で電解反応によって、Ag2+に再生される。
【0016】
陽極液12a中に含まれるウランの濃度が高くなったときには適宜排出バルブ17dを開いて中間槽17に一時的に貯留されている陽極液12aを系外へ排出して回収する。中間槽17よりウラン濃度の高い陽極液12aを排出し回収した後は、排出バルブ17dを閉じ、循環パイプ21の途中に設けられた分岐管24を開いて、陽極液供給槽28より新たに陽極液12aを供給する。放射性金属の回収が終了してカラム23を交換するときには、先ず循環ポンプ18の運転を止め、循環パイプ20のカラム取付け位置前後に設けられたバルブ20a,20bを閉めて陽極液12aの循環を止めた後にカラムを循環パイプ20から取外すか、又は循環ポンプ18を運転したまま分岐弁20c、20dをそれぞれ開いて、陽極液12aを循環パイプ20からバイパス管路20eへと流路を変更し、次に循環パイプ20のカラム取付け位置前後に設けられたバルブ20a,20bを閉めた後にカラムを循環パイプ20から取外す。
【0017】
なお、本実施の形態では電解槽13を円筒状としたが、同様の機能を有するのであれば楕円状、角筒状等であってもよい。
また、図1に示すように、回収装置に中間槽17を設け、この中間槽17が硝酸水溶液に含まれる反応生成ガスを系外へ排出するパージガスの導入口17a及び排出口17bを有する形状としたが、回収装置に中間槽17を設けずに、図3に示すように、電解槽13にパージガスの導入口11d及び排出口11eを形成して反応生成ガスを系外へ排出する構造にしてもよい。
【0018】
【実施例】
次に本発明の実施例を説明する。
<実施例>
放射性金属を含む廃液としてウランを含む模擬廃液を用意した。この模擬廃液を20mLの不溶性タンニンを充填したカラムに21.7L供給してウランを吸着させた。次に、ウランを吸着したカラムを図1に示す装置に電解液である2価の銀イオンを含む硝酸水溶液が下部23bから上部23aへ通るように取付けた。電解液を装置内に循環させて直流電源装置により電位差を与えることにより電解反応を開始して、カラムに充填された不溶性タンニンを解離・無機化するとともに不溶性タンニンに吸着されたウランを溶液状態で回収した。
電解液中に溶解した回収ウラン量を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
表1より明らかなように、回収したウラン量は不溶性タンニンに吸着した吸着ウラン量と同量となっており、ウランを溶液として回収できることを確認した。
【0021】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、不溶性タンニンを充填したカラムに放射性金属を含む廃液を上部から下部に通して放射性金属を不溶性タンニンに吸着させた後、このカラムに2価の銀イオンを含む硝酸水溶液を下部から上部に通すことにより、カラム内において放射性金属を溶解できる。また、放射性金属を吸着した不溶性タンニンを充填したカラムを取外し可能に取付けるため、カラムの交換を行うことで簡便に複数のカラムを処理することができる。また、放射性金属を溶液状態にするとともにカラムに充填された不溶性タンニンも分解するので、放射性金属を溶液として回収することができ、かつ使用済み吸着剤が発生しない。その結果、使用済み吸着剤の焼却など大規模な施設が不要となるため装置を簡略化でき、コストの大幅な削減も可能となる。更に、回収装置にカラムと並行して設けられたバイパス管路を更に備えたので、カラム交換時にバイパス管路に硝酸水溶液が流れるようになり、装置を停止することなく連続運転できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウラン回収装置を示す概略図。
【図2】図1の電解槽の概略断面図。
【図3】パージガスの導入口及び排出口が形成された電解槽の断面図。
【図4】カラムの概略断面図。
【符号の説明】
10 隔膜
11 陰極室
11a 陰極液
12 陽極室
12a 陽極液
13 電解槽
17 中間槽
17a 導入口
17b 排出口
18 循環ポンプ
20,21,22 循環パイプ
20c,20d 分岐弁
20e バイパス管路
23 カラム
23d 不溶性タンニン
Claims (8)
- 硝酸水溶液からなる陰極液(11a)を貯留する陰極室(11)と硝酸銀を含む硝酸水溶液からなる陽極液(12a)を貯留する陽極室(12)とが隔膜(10)により区画された電解槽(13)と、
前記電解槽(13)の陽極室(12)に貯留された硝酸水溶液(12a)を循環パイプ(20,21,22)を介して循環させる循環ポンプ(18)とを備え、
前記循環パイプ(20)の途中に放射性金属を吸着した不溶性タンニン(23d)を充填したカラム(23)が取外し可能に取付けられたことを特徴とする放射性金属の回収装置。 - 一端が電解槽(13)とカラム(23)の間の循環パイプ(20)の途中に設けられた分岐弁(20c)に接続され、他端がカラム(23)と循環ポンプ(18)の間に設けられた分岐弁(20d)に接続され、かつカラム(23)と並行して設けられたバイパス管路(20e)を更に備えた請求項1記載の放射性金属の回収装置。
- 不溶性タンニン(23d)を充填したカラム(23)に放射性金属を含む廃液を前記カラムの上部から下部に通した後に、2価の銀イオンを含む硝酸水溶液を前記カラムの下部から上部に通す請求項1記載の放射性金属の回収装置。
- カラム(23)が設けられる循環パイプ(20)の下流側であって、循環ポンプ(18)の上流側に更に中間槽(17)が設けられ、前記中間槽(17)は前記カラム(23)を通過した硝酸水溶液を一時貯留するとともに前記硝酸水溶液に含まれる反応生成ガスを系外へ排出するパージガスの導入口(17a)及び排出口(17b)を有する請求項1又は2記載の放射性金属の回収装置。
- 放射性金属がウラン又はウランとプルトニウムを含む金属である請求項1ないし4いずれか記載の放射性金属の回収装置。
- 不溶性タンニン(23d)を充填したカラム(23)に放射性金属を含む廃液を通して前記放射性金属を不溶性タンニン(23d)に吸着し、
2価の銀イオンを含む硝酸水溶液が循環して通過する循環パイプ(20)の途中に前記カラム(23)を取外し可能に取付け、
前記カラム(23)に充填された不溶性タンニン(23d)を硝酸水溶液により水溶性タンニンに解離するとともに前記2価の銀イオンによりタンニン酸構造を分解し、前記放射性金属を回収する方法であって、
前記カラム(23)に前記放射性金属を含む廃液を前記カラム(23)の上部(23a)から下部(23b)に通し、2価の銀イオンを含む硝酸水溶液を前記カラム(23)の下部(23b)から上部(23a)に通すことを特徴とする放射性金属の回収方法。 - 2価の銀イオンを含む硝酸水溶液が、電解槽(13)の陽極室(12)に供給した硝酸銀を電解反応を行うことにより生成される請求項6記載の放射性金属の回収方法。
- 放射性金属がウラン又はウランとプルトニウムを含む金属である請求項6又は7記載の放射性金属の回収方法。
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