JPH01194988A - 金属含有水の処理方法 - Google Patents

金属含有水の処理方法

Info

Publication number
JPH01194988A
JPH01194988A JP63016234A JP1623488A JPH01194988A JP H01194988 A JPH01194988 A JP H01194988A JP 63016234 A JP63016234 A JP 63016234A JP 1623488 A JP1623488 A JP 1623488A JP H01194988 A JPH01194988 A JP H01194988A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extraction
extractant
zinc
nickel
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63016234A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2701284B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Eto
良弘 恵藤
Norio Ohashi
大橋 紀夫
Satoru Nagai
悟 長井
Takao Hashimoto
孝夫 橋本
Shinji Fujiwara
慎二 藤原
Yoshiyuki Tanabe
田辺 嘉之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurita Water Industries Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurita Water Industries Ltd, Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Kurita Water Industries Ltd
Priority to JP1623488A priority Critical patent/JP2701284B2/ja
Publication of JPH01194988A publication Critical patent/JPH01194988A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2701284B2 publication Critical patent/JP2701284B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Removal Of Specific Substances (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 C産業上の利用分野] 本発明は金属含有水の処理方法に係り、詳しくは鉄(F
e)、ニッケル(N i )及び亜鉛(Zn)を含む金
属含有水、特に電気亜鉛メツキ浴液から効率的に各金属
を分別回収することができる処理方法に関する。
[従来の技術] 金属のメツキ工程、あるいは金属材料や金属製品の酸洗
、エツチング工程等からは、金属を含有する洗浄廃水が
排出される。
従来において、このような金属含有水の処理のために最
も一般的に行なわれている方法は、凝集沈殿処理法であ
る。その他、イオン交換処理法は低濃度含有水の処理に
、溶媒抽出法が高濃度含有水の処理に採用されている。
特に、コバルト(CO)とNiを含む液についてはこれ
らをリン酸系抽出剤を用いて分別回収する方法(特公昭
6l−58531)が、また、Zn、Ni及びCoを含
む液については、ホスホン酸エステル系抽出剤を用いて
分別回収する方法(特公昭59−43984)が提案さ
れている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来法のうち、凝集沈殿処理法は、
脱水性の悪い水酸化物の汚泥が発生するのでその処分が
必要である、選択的な分離は困難であるなどの欠点を有
する。また、イオン交換処理法は、キレート樹脂を用い
ると選択的な分離ができるが、再生廃液中の金属濃度は
数千ppm程度である。従って、このままの濃度では回
収再利用が困難であるという欠点を有する。更に、溶媒
抽出法は、選択的な分離ができ、高濃度回収ができるが
、低濃度含有水では抽出速度が遅く、抽出剤の損失(抽
出剤−Kg/金属−Kg)が大きくなるため適用するこ
とが難しいという欠点がある。
前述の如く、Co、Ni又はCo、Ni、Znを含む液
から金属を分別回収する方法についての改良法は提案さ
れているが、Fe、Ni、Znを含む液から各々の金属
を分離する方法については、未だ提案されておらず、F
e、Ni、Zn含有液から効率的に金属を分別回収する
方法が必要とされている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記従来の問題点を解消し、Fe。
Ni、Zn含有水から効率的に各金属を分別回収するこ
とができる金属含有水の処理方法を提案するべくなされ
たものであり、 鉄、ニッケル及び亜鉛を含む金属含有水を処理する方法
において、該金属含有水のpHを4〜6に調整して鉄を
沈殿として分離し、得られる分離水をpH4以下の条件
下で抽出剤と接触させて亜鉛を除去し、次いでpH4,
5以上の条件下で抽出剤と接触させてニッケルを除去す
ることを特徴とする金属含有水の処理方法、 を要旨とするものである。
本発明においては、分離水を濃縮した後、抽出剤と接触
させるのが好ましい。この場合、濃縮はイオン交換樹脂
と分離水とを接触させ、再生剤によりニッケルと亜鉛を
溶離することにより行うのが有利である。
抽出剤としては酸性リン酸エステルが好適である。
[作用] Fe、Ni及びZnを含む金属含有水をpH4〜6に調
整することにより、Feのみが容易かつ効率的にFe(
OH)3等として沈殿除去することができる。しかして
、Fe(OH)3等の凝集沈殿物は再溶解させて抽出処
理することにより、極めて高純度なFe塩として回収可
能である。
このようにしてFeを除去したNi及びZnを含む液は
、次いでpH4以下にて抽出処理することにより、容易
かつ効率的にZnのみを抽出除去することができ、これ
は逆抽出後晶折等の手段により、容易に高純度Zn塩と
して回収することができる。
このようにしてZnを除去したNiを含む液は、次いで
pH4,5以上にて抽出処理することにより、容易かつ
効率的にNiのみを抽出除去することができ、これは逆
抽出後晶折等の手段により、容易に高純度Ni塩として
回収することができる。
特に、凝集沈殿処理によりFeを除去した分離水を、イ
オン交換処理等により濃縮することにより、後工程のZ
n及びNiの抽出処理効率は一段と向上される。濃縮は
イオン交換樹脂と分離水とを接触させ、再生剤によりニ
ッケルと亜鉛を溶離することにより行なうのが有利であ
る。
また、本発明においては、抽出剤として酸性リン酸エス
テルを用いることにより、著しく優れた効果が得られる
[実施例] 以下に図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する
第1図は本発明の金属含有水の処理方法の一実施例を示
す系統図である。
Fe、Ni、Znを含む原水、例えば電気亜鉛メツキ浴
液は、まず配管1より凝集沈殿4fj Aへ送給し、適
当なpH調整剤を添加するなどしてlff内の液をpH
4〜6程度の酸性域に調整することにより、凝集沈殿処
理する。沈殿処理槽A内の沈殿汚泥(Fe (OH)3
 )は配管2より抜き出す。
このFe(OH)3の汚泥は、再度溶解して抽出剤で抽
出処理することにより、金属として回収、再利用が可能
である。
一方、Feを分別し、Ni及びZnを含む上澄水は、配
管3よりイオン交換塔Bに送給し、濃縮する。即ち、ま
ず、イオン交換樹脂にNi及びZnを吸着させ、処理水
は配管4より排出する。
次いで再生剤を配管5より供給してNi、Znを溶離回
収し、高濃度にNi、Znを含む再生廃液を得る。
この場合、イオン交換樹脂としては、強酸性陽イオン交
換樹脂等を用いることができる。また、再生剤としては
塩化ナトリウム、塩酸、硫酸ソーダ等の水溶液等を用い
ることができる。
なお、この濃縮工程は必ずしも必要とされるものではな
く、十分にNi、Zn濃度の高い液ではこれを省略する
こともできる。また、濃縮にはイオン交換処理による方
法の他、部分1![処理法、蒸発処理法等を採用するこ
ともできる。
イオン交換塔BのNi、Znを含む再生廃液は、配管6
より第1の抽出装置Cに送給し、pH4以下の条件でZ
nを抽出除去する。抽出したZnは配管8より抜き出す
。第1の抽出装置CにてZnを抽出除去したNi含有抽
残液は、配管7より第2の抽出装置りへ送給し、pH4
,5以上の条件でNiを抽出除去する。抽出したNiは
配管9より抜き出され、残余の液は配管9aより抜き出
される。なお、第1の抽出装置C及び第2の抽出装置り
において抽出を行なう際に、所定のpHを維持するため
に、必要に応じて、酸、アルカリ等のpH調整剤を注入
する。
ここで、第1の抽出装置3及び第2の抽出装は4として
は、抽出したZnやNiを金属塩結晶として回収するこ
とができる抽出装置を用いるのが好適である。
以下にこのような抽出装置について、第2図を参照して
説明する。
第2図は本発明の実施に好適な抽出装置の一実施例に係
るチューブラ−或いはホロファイバー型の固体膜を装着
した抽出手段10と晶析手段20とからなる抽出装置を
示す断面図である。
まず抽出手段10の構成を説明する。
第2図において11は抽出手段10の円筒状の装置ケー
シングであって、その上部には2段に設けられた仕切板
12.14によって逆抽出剤導入室16と、該室16の
下面側の抽料導入室18が画成されている。また、装置
ケーシング11の下部も、2段に設けられた仕切板21
.22によって抽残液排出室24と、その下側の逆抽出
側排出室26が画成されている。なお、仕切板14と2
1との間には、第1の室が設けられ、抽出剤が流通され
る抽出剤室28とされている。そして、抽料導入室18
と抽残液排出室24とを連通ずるように、パイプ状の固
体膜30が設けられ、その内部が第2の室とされている
。また、逆抽出剤導入室16の下部は、滴下管32によ
って抽出剤室28の上部と連通されている。また、抽出
剤室28の下部は連絡管34によって逆抽出側排出室2
6と連通されている。
36及び38は、それぞれ抽出剤の導入口及び排出口で
あり、ポンプ40を有する配管42によって接続されて
いる。
44及び46はそれぞれ抽料の導入口及び排出口であり
、48及び50はそれぞれ逆抽出剤の導入口及び排出口
である。
次に晶析手段20の構成を説明する。
52はケーシングであって、その底部には逆抽出剤導入
口54が設けられ、上部には逆抽出側排出口56が設け
られている。逆抽出剤導入口54は、抽出手段1の逆抽
出側排出口50と液送給手段(本実施例ではポンプ58
を有する配管60)によって連結されている。また、晶
析手段の逆抽出側排出口56は、抽出手段1の逆抽出剤
導入口48へ液送給手段(本実施例では配管62)によ
って連結されている。
なお、晶析手段20のケーシング52の中程の高さの部
分には、逆抽出剤の一部を抜き出すための排出口64が
設けられており、この排出口64はポンプ66を有する
配管68によってケーシング60の底部へ逆抽出剤を返
送し得るよう構成されている。ケーシング52の底部に
はNi又はZnの結晶を抜き出すための配管8又は9が
接続されている。なお、配管60の途中(ポンプ58よ
りも下流側)には、H2SO4等の逆抽出剤の補給のた
めの配管70が接続されている。
図中72はケーシング60内に投入された種晶である。
次に上記抽出装置を第1の抽出装置として用い、Znの
抽出を行なう方法について説明する。
抽出手段10において、抽出剤は導入口36から第1の
室である抽出剤室28内に導入され、その中を上向きに
流れて抜出口38に至り、装置ケーシング11外に抜き
出される。抜出口38b)ら抜ぎ出された抽出剤は、配
管42を通って導入口36へ戻され、連続して循環され
る。
抽料(イオン交換塔Bより配管6を経て送給されるNi
、Znを含む再生廃液)は、抽料の供給口44から抽料
導入室18内に導入され、次いで固体膜30の内部の第
2の室に導入される。そして、その中を下向きに流れ抽
残液排出室24に入る。抽料は、このパイプ状固体膜3
0内を通る間に、抽出剤室28内の抽出剤と固体膜30
の管壁面部を介して接触する。そして、これにより抽出
が行われ、抽料中の目的物!(抽質)即ちZnが抽出剤
中に8行する。
抽出によりZnが除去され、Niを含む抽料(抽残液)
は抽残液排出室24内に入り、次いで抽残液の排出口4
6から装置ケーシング11外へ排出され、配管7を経て
第2の抽出装置りに送られる。
逆抽出剤は供給口48から逆抽出剤導入室16内に導入
され、次いで滴下管32から抽出剤室28内に供給され
る。本実施例において、逆抽出剤は抽出剤よりも大なる
比重を有すると共に、抽出剤と溶は合わない性質を有し
ているので、滴下管32の下端から抽出剤中に送り出さ
れると、液滴或いは液柱の形(図示の例では液滴)とな
って抽出剤室28中の抽出剤中を降下し、抽出剤と直接
接触して逆抽出を行う。この直接接触により、抽出剤中
の抽質(Zn)は逆抽出剤中に効率よく8行する。
この逆抽出を行った逆抽出剤は、連絡管34を通り逆抽
出剤排出室26内に導入され、次いで逆抽出側排出口5
0からポンプ58を有する配管60により晶析手段20
に供給される。なお、前述のように、逆抽出剤の比重は
抽出剤よりも大きいので、抽出剤室28中の抽出剤が逆
抽出剤排出室26に入り込むことはない。
配管60を経て、導入口54より晶析手段20のケーシ
ング52内に供給された逆抽出剤は、ケーシング52内
を上昇し、種晶72を流動状態にさせる。そして、含有
される被抽出物質(抽質)のZnが種晶72に触れて高
純度のZn塩として晶出する。一方、被抽出物質が晶出
して除去された逆抽出剤は、抜出口56より抜き出され
、配管62により抽出手段10の逆抽出剤供給口48に
循環される。
本実施例の晶析手段20においては、ケーシング52の
中間位置に設けられた抜出口64より、逆抽出剤の一部
を抜き出して配管68により逆抽出剤導入口54に循環
し、再度晶析処理するとともに種晶72の流動状態を調
整することによって、晶析率の向上を図ることかできる
第2図の如き装置により、キレート系抽出剤を用いて金
属の抽出を行なった場合、抽料の金属濃度と逆抽出剤の
金属濃度との比は下記(1)式で表わされるものとなる
例えば、金属がZn2+の場合、抽料のpHを4、逆抽
出剤のp)lを1以下とすると100万倍以上にも濃縮
でき、晶析が可能となる。ただし、下記(2)式に示す
ような反応で逆抽出剤中のHoが消費されるため、逆抽
出剤への酸の定量的な補給又はpH制御が必要となる。
そこで晶析手段20に導入する逆抽出剤には、配管70
よりH2S04等の酸を必要に応じて補給する。
(ZnR2)抽出剤+(HRSO4)逆抽出剤;2(2
HR)抽出剤+(Z n S O4)逆抽出剤・(2)
(HR:キレート系抽出剤) なお、第2図の装置においては、抽出手段10あるいは
晶析手段20に温度調節装置を設けて、加温又は冷却す
ることにより、より一層抽出効率、晶析効率を向上させ
ることがで酋る。即ち、一般に、抽出は加温した方が抽
出速度が大となり、逆抽出剤中への被抽出物質の溶解度
も上昇する。この傾向は被抽出物質が金属塩類である場
合には特に顕著である。これに対し、晶析は低温の方が
好ましい。従って、抽出手段の加温及び/又は晶析手段
の冷却を行なうのが有利である。
晶析手段20は、第2図に示す流動層方式等の、結晶が
オーバーフローとしない方式とすることにより、結晶へ
の抽出剤取り込みが防止され、純度の高い結晶を得るこ
とが可能となるが、固定床方式としても良い。
なお、第2図においては、−本のパイプ状固体膜30を
設置した装置を示したが、固体膜は2本以上であっても
良い。また、滴下管32についても複数本設けることが
できる。固体膜あるいは滴下管を複数本設置することに
より、処理容量を向上させることができる。更に、滴下
管32から流出する液が効率良く逆抽出剤排出室26に
行くように、第2図の如く、液伝達手段80を設けるの
が好ましい。
固体膜30の形態としては、平膜型、チューブラ−型、
ホローファイバー型等、各種のものが用いられる。
固体膜30は多孔質のものであれば良く、例えばポリテ
トラフルオロエチレン(以下rPTFEJという)、酢
酸セルロース、ポリスルホン、ポリ塩化ビニル、ポリプ
ロピレン、ポリアミド等の半透膜が挙げられるが、特に
PTFEが好ましい。一般にPTFEはテフロン(商品
名)として市販されている。PTFEは耐薬品性、疎水
性に優れ、また抽出速度も極めて高く、固体膜として採
用するに好適な性質を備える。多孔質PTFE膜は、使
用する抽出剤等によって、その膜厚、孔径等を選定する
第2図に示すような抽出装置にて、抽出、逆抽出、晶析
処理されて回収されたZn含有結晶は、配管8より抜き
出され、そのまま、あるいは必要に応じて精製された後
、再使用される。
第2の抽出装置りにおいても、同様に、第2図に示すよ
うな抽出装置にて、Niを抽出、逆抽出、晶析処理して
高純度のNi塩結晶を得ることができ、回収されたNi
含有結晶は、配管9より抜き出され、そのままあるいは
必要に応じて精製された後、再使用される。
第2の抽出装置にて、Niを抽出除去された抽残液は、
Fe、Zn、Niを殆ど含有しない液であフて、配管1
1より系外へ排出される。
なお、本発明において、抽出剤としては、一般的には次
の■〜■が用いられる。
一一一 ■下記a z d等のキレート系抽出剤:a、R−CH
−OH 署 式中 R;−CHC489 式中 R:=  C12825 式中 R;  CeHle ■下記6 x g等の有機リン酸: e、ジー2−エチルへキシルリン酸等の酸性リン酸エス
テル。
f、トリブチルホスフェート等の中性リン酸エステル。
g、トリオクチルホスフィンオキサイド等の酸化ホスフ
ィン。
■ナフテン酸、versatic酸(shell製)等
のカルボン酸類。
■クラウンエーテル類。
金属塩を抽出する場合、通常、抽出剤を希釈剤に溶解し
て用いるが、この場合には、例えばヘプタン、ノナン、
デカン、クロロホルム、四塩化炭素、ケロシン、キシレ
ン、ベンゼン等のM fil 系m媒を用いることがで
きる。
また高級アルコール等の改質剤あるいは酸、アルカリ等
のpH調整剤を抽出系に添加しても良い。
逆抽出剤としては、HClL、H2SO4等の鉱酸が用
いられることが多いが、ジー2−エチルへキシルホスフ
ェート(D2EHPA)を抽出剤とする場合には、Na
OH等のアルカリ剤も採用可能である。いずれの場合に
おいてお、逆抽出剤の循環使用に際しては、適宜、酸、
アルカリ等を補給するのが好ましい。
抽料、抽出剤、逆抽出剤の具体的な組み合せとしては、
例えば下記表1のものが挙げられる。
表1 ※;ジー2−エチルへキシルホスフェート以下具体的な
実施例及び比較例を挙げて本発明をより詳細に説明する
が、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に
限定されるものではない。
実施例I lN1780pp、ZZn300pp、Fe50ppm
を含有する水を、第1図に示す処理フローに従って、下
記処理条件にて処理した。
処理条件 ■凝集沈殿槽 pH:5.0 ■イオン交換樹脂塔 イオン交換樹脂:強酸性陽イオン交換樹脂通水SV :
 5.1 hr−’ 再生剤:60g/fL NaCλ水溶液再生剤SV:1
.0hr−’ 再生廃液:NN17900pp。
Zn4800ppm ■抽出装置 その結果得られた処理水はFelppm以下。
NN11OOpp、ZnO,ippmの極めて清澄な水
であった。一方、逆抽出剤から回収された結晶は、それ
ぞれZn純度99.1%、Ni純度99.3%の金属塩
であって、いずれも純水で洗浄することにより99.9
%以上の高純度品となった。また、凝集沈殿処理により
得られた汚泥(Fe (OH) 3)は再度溶解させて
抽出処理することにより、高純度Fe含有結晶を回収す
ることができた。
実施例2 イオン交換処理を行なわなかったこと以外は、実施例1
と同様に処理を行なった。その結果、第1の抽出装置の
抽出速度が1.6g/rn’・hr。
第2の抽出装置の抽出速度が0.95g/m’・hrと
なり、必要とする膜面積が大きくなり、装置規模も大き
くする必要が生じた。このことから、この実施例で用い
た原水に対しては、イオン交換処理により濃縮を行なっ
た後抽出処理することが有利であることが明らかである
比較例1 実施例1において凝集沈殿処理を行わなかったこと以外
は同様にして処理を行なった。その結果、イオン交換塔
にてFeもイオン交換され、FeはNaCuで再生され
ず、樹脂性能が劣化した。また、HCJ2を再生剤に用
いればFeも再生されるが、抽出のためのpH調整剤が
多量に必要であり、ZnとFeを分別するのが困難であ
った。
[発明の効果コ 以上詳述した通り、本発明の金属含有水の処理方法によ
れば、Fe、Ni及びZnを含む金属含有水から、容易
かつ効率的に各々の金属を分別回収することができ、次
のような効果が奏される。
■ 低濃度の金属含有水であっても効率的に処理するこ
とができる。
■ 汚泥処分を行なう必要がない。
■ 各金属はそれぞれ高純度の金属塩として回収するこ
とができ、回収された金属塩はそのまま再利用すること
ができる。
従って、回収処理コスト、回収物の処理コスト等が大幅
に低減され、工業的、経済的に極めて有利である。本発
明は特に電気亜鉛メツキ廃液の処理に有効である。
特に、凝集法W9処理によりFeを除去した分離水を濃
縮した後、抽出剤と接触させることにより、抽出処理効
率は一段と向上される。濃縮はイオン交換樹脂と分離水
とを接触させ、再生剤によりニッケルと亜鉛を溶離させ
ることにより行なうのが有利である。
本発明においては抽出剤として酸性リン酸エステルを用
いることにより、著しく優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の金属含有水の処理方法の一例を説明す
る系統図、第2図は本発明の実施に好適な抽出装置の構
成を示す図である。 A・・・凝集沈殿槽、 B・・・イオン交換塔、C・・
・第1の抽出装置、 D・・・第2の抽出装置。 代 理 人  弁理士 重 野  剛 第1図 と含有結晶      N1含有結晶

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鉄、ニッケル及び亜鉛を含む金属含有水を処理す
    る方法において、該金属含有水のpHを4〜6に調整し
    て鉄を沈殿として分離し、得られる分離水をpH4以下
    の条件下で抽出剤と接触させて亜鉛を除去し、次いでp
    H4.5以上の条件下で抽出剤と接触させてニッケルを
    除去することを特徴とする金属含有水の処理方法。
  2. (2)分離水を濃縮した後、抽出剤と接触させることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. (3)濃縮はイオン交換樹脂と分離水とを接触させ、再
    生剤によりニッケルと亜鉛を溶離することにより行なう
    ことを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の方法。
  4. (4)抽出剤が酸性リン酸エステルであることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか1項
    に記載の方法。
JP1623488A 1988-01-27 1988-01-27 金属含有水の処理方法 Expired - Fee Related JP2701284B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1623488A JP2701284B2 (ja) 1988-01-27 1988-01-27 金属含有水の処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1623488A JP2701284B2 (ja) 1988-01-27 1988-01-27 金属含有水の処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01194988A true JPH01194988A (ja) 1989-08-04
JP2701284B2 JP2701284B2 (ja) 1998-01-21

Family

ID=11910861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1623488A Expired - Fee Related JP2701284B2 (ja) 1988-01-27 1988-01-27 金属含有水の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2701284B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020023378A (ko) * 2002-01-21 2002-03-28 박찬일 이온교환수지를 이용한 구리함유 폐수의 처리방법
FR2834980A1 (fr) * 2002-01-23 2003-07-25 Sarp Ind Procede de separation du zinc et d'un second metal ne formant pas de complexe anionique en presence d'ions chlorures
JP2005256170A (ja) * 2004-02-12 2005-09-22 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 無電解ニッケルめっき方法及びそのめっき製品
JP2010284593A (ja) * 2009-06-11 2010-12-24 Kurita Water Ind Ltd メッキ洗浄排水からの水及び金属の回収方法
JP2013053365A (ja) * 2011-08-09 2013-03-21 Osaka Gas Co Ltd ソルボサーマル反応を利用した金属粒子の製造方法
WO2013061848A1 (ja) * 2011-10-24 2013-05-02 住友金属鉱山株式会社 高純度硫酸コバルト水溶液の製造方法
JP2022109227A (ja) * 2021-01-14 2022-07-27 欣偉科技股▲ふん▼有限公司 金属イオン回収システム及び方法
WO2023054621A1 (ja) * 2021-09-29 2023-04-06 株式会社アサカ理研 廃リチウムイオン電池から有価金属を回収する方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101497484B (zh) * 2008-01-30 2010-11-03 深圳市东江环保股份有限公司 一种处理三氯化铁蚀刻废液的方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5754234A (ja) * 1980-09-16 1982-03-31 Furukawa Electric Co Ltd:The Dodenkaiseiseiyodenkaiekinonitsukerukaishuhoho
JPS58131188A (ja) * 1982-01-29 1983-08-04 Kawasaki Steel Corp 低濃度の金属イオン含有廃水の処理方法
JPS62140042A (ja) * 1985-12-16 1987-06-23 Hitachi Ltd 濃縮装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5754234A (ja) * 1980-09-16 1982-03-31 Furukawa Electric Co Ltd:The Dodenkaiseiseiyodenkaiekinonitsukerukaishuhoho
JPS58131188A (ja) * 1982-01-29 1983-08-04 Kawasaki Steel Corp 低濃度の金属イオン含有廃水の処理方法
JPS62140042A (ja) * 1985-12-16 1987-06-23 Hitachi Ltd 濃縮装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020023378A (ko) * 2002-01-21 2002-03-28 박찬일 이온교환수지를 이용한 구리함유 폐수의 처리방법
FR2834980A1 (fr) * 2002-01-23 2003-07-25 Sarp Ind Procede de separation du zinc et d'un second metal ne formant pas de complexe anionique en presence d'ions chlorures
WO2003062478A1 (fr) * 2002-01-23 2003-07-31 Sarp Industries Procede de separation du zinc et d'un second metal en presence d'ions chlorures par mise en contact avec une resine echangeuse d’ions
JP2005256170A (ja) * 2004-02-12 2005-09-22 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 無電解ニッケルめっき方法及びそのめっき製品
JP2010284593A (ja) * 2009-06-11 2010-12-24 Kurita Water Ind Ltd メッキ洗浄排水からの水及び金属の回収方法
JP2013053365A (ja) * 2011-08-09 2013-03-21 Osaka Gas Co Ltd ソルボサーマル反応を利用した金属粒子の製造方法
WO2013061848A1 (ja) * 2011-10-24 2013-05-02 住友金属鉱山株式会社 高純度硫酸コバルト水溶液の製造方法
US9499879B2 (en) 2011-10-24 2016-11-22 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Method for producing high-purity cobalt sulfate aqueous solution
JP2022109227A (ja) * 2021-01-14 2022-07-27 欣偉科技股▲ふん▼有限公司 金属イオン回収システム及び方法
WO2023054621A1 (ja) * 2021-09-29 2023-04-06 株式会社アサカ理研 廃リチウムイオン電池から有価金属を回収する方法
JPWO2023054621A1 (ja) * 2021-09-29 2023-04-06

Also Published As

Publication number Publication date
JP2701284B2 (ja) 1998-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI428291B (zh) 廢水處理系統以及方法(二)
CN108128961A (zh) 含盐废水零排放方法及系统
JP2010284593A (ja) メッキ洗浄排水からの水及び金属の回収方法
CN208008627U (zh) 含盐废水零排放系统
US4874534A (en) Method for removal of organic solvents from aqueous process streams
US4401531A (en) Process for the production of electrolytic zinc or high purity zinc salts from secondary zinc raw-materials
JPH01194988A (ja) 金属含有水の処理方法
US5112392A (en) Recovery process for electroless plating baths
CN109437444A (zh) 沉钒母液与洗水资源化处理装置及其方法
JP2010285655A (ja) 金属回収方法
CN210261423U (zh) 一种稀土行业废水回收处理设备
EP1622721A1 (en) Method and apparatus for desorbing material
EP0465822B1 (en) Recovery of sodium hydroxide and aluminium hydroxide from etching waste
Sheedy et al. Acid separation for impurity control and acid recycle using short bed ion exchange
JP3851491B2 (ja) ホウ素溶離液の精製装置及び精製方法
JPS61143527A (ja) 金属含有水の処理方法
CN209368011U (zh) 沉钒母液与洗水资源化处理装置
JPS61132516A (ja) 抽出方法
US4108744A (en) Recovery of the zinc contained in the residual solutions obtained after electrolytic deposition
CN205999177U (zh) 一种生产粘胶纤维中制造除盐水产生的废水的处理系统
JP4733807B2 (ja) ホウ素溶離液の精製方法及びホウ素原料の製造方法
JPS62247884A (ja) 鉄イオン含有液の処理方法
US2223832A (en) Process for the recovery of precious metals present in sea water
JPS6168102A (ja) 抽出方法
JP3883781B2 (ja) ホウ素溶離液の精製装置及び精製方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees