JP5196702B2 - スクラロース精製のための抽出法 - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は、スクラロース(sucralose)精製のための新規抽出法に関する。本発明は、本発明の方法によって製造されたスクラロース調製物を含む組成物にも関する。
発明の背景
スクロースの数百倍の甘味度(sweetness intensity)を有する甘味料であるスクラロース(4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロース)は、スクロースから、その4位、1’位、及び6位のヒドロキシル基を塩素と置換することによって誘導される。特定のヒドロキシル基と塩素原子とを選択的に置換し、一方で反応性の高い第一級ヒドロキシル基を含む他のヒドロキシル基を保存させる必要があることに起因して、スクラロースの合成は、技術的に興味深い。この合成に対する多数のアプローチが開発されている。例えば、米国特許第4,362,869号;同第4,826,962号;同第4,980,463号;及び同第5,141,860号(これらは、本明細書中に、参考として明白に援用される)を参照のこと。しかしながら、そのようなアプローチは、代表的に、スクラロースに加えて、種々のレベルの他の塩素化糖化合物を含む生成物を提供する。多くの努力がスクラロースの合成に向けられてきたが、これまで、混入物の複合混合物から高純度の形態のスクラロースを単離することは、比較的注目を受けていなかった。初期に報告された仕事は、代表的に、合成混合物からの直接的なスクラロースの結晶化に関連し、これは高い不純物レベルの物質を生じるプロセスであった。スクラロースは、しばしば、合成混合物からシリカゲルクロマトグラフィーによって精製される。例えば、米国特許第5,128,248号(これは、本明細書中に参考として明白に援用される)を参照のこと。この手順は、そのシリカゲルの使用に起因して、高純度スクラロースの大容量での商業的生産に適さない。さらに、スクラロースからハロゲン化糖不純物を除去するための他の試みには、比較的注目が集まらなかった。これらの不純物の効率的な除去は、重要である。なぜなら、非常に低い濃度でさえ、これらは、スクラロースの甘味、味、及びフレーバー修飾特性に悪影響を与え得るからである。
スクラロース合成のための種々の方法及び関連化合物が、提案されてきた。例えば、米国特許第4,405,654号(本明細書中に参考として明白に援用される)は、関連化合物である1’,4’,6’−トリクロロ−1’,4’,6’−トリデオキシスクロースの合成のためのプロセスに関する。ペンタアセテート前駆体の脱アセチル化の後に、反応混合物を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによって精製する。この生成物を、酢酸エチルを用いてシリカゲルから溶離する。
米国特許第4,980,463号(本明細書中に参考として明白に援用される)は、スクラロース−6−ベンゾエートのメタノール溶液のKOH処理によってスクラロースを生成するプロセスに関する。メタノールを、エバポレーションによって除去し、そして残渣を水に溶解する。この水溶液を、夫々1/4容量の酢酸エチルを用いて3回抽出する。合わせた有機抽出物を濃縮し、次いで水を用いて逆抽出(back extract)して、酢酸エチル中に存在するスクラロースを回収する。合わせた水性部分を濃縮し、そして脱色剤で処理する。さらなる濃縮によってスクラロースを結晶化させる。回収された結晶は、99.6%の純度を有することが報告されている。このレベルまでの精製は、初期には、溶媒抽出プロセスではなく結晶化を通して達成されている。このアプローチは、元の水溶液の酢酸エチル抽出のみに関し、そしてスクラロースは、この水溶液から有機相へと再抽出されてさらなる精製を達成することが無いことに注目すべきである。
米国特許第5,034,551号(これは、本明細書中に参考として明白に援用される)は、メタノール中のスクラロース−6−ベンゾエートの溶液を加水分解するために塩基が用いられる類似のプロセスに関する。メタノールを、エバポレーションによって除去し、そしてスクラロースを含む残渣を水に溶解する。この溶液を夫々1/4容量の酢酸エチルを用いて3回抽出する。残った水相を木炭を用いて脱色し、濃縮し、そしてスクラロースを結晶化させる。
米国特許第5,498,709号(これは、本明細書中に参考として明白に援用される)は、6−アシルエステル前駆体化合物のアルカリ加水分解によって生成される水性の塩水からスクラロースを抽出するために用いられ得る溶媒に関する。可能性のある溶媒としては、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルイソアミルケトン、塩化メチレン、クロロホルム、ジエチルエーテル、及びメチル第三級ブチルエーテルが挙げられる。酢酸エチルは、抽出選択性、再利用の容易さ、及び毒物学的安全性の理由から、適切な溶媒として示される。
米国特許第5,498,709号(これは、本明細書中に参考として明白に援用される)もまた、スクラロース前駆体のエステル加水分解後に残存する水溶液を濃縮し、次いで、酢酸エチルまたは他の適切な溶媒を用いる3回の連続的な抽出によってスクラロースを単離するプロセスに関する。次いで、これらの抽出物を合わせ、必要に応じて水洗して残存するジメチルホルムアミドを除去した後、濃縮及び結晶化によってスクラロースを回収する。当該特許はまた、アルカリ脱エステル化の後に得られる水性の塩水中に含まれるスクラロースを、塩水に混和性でない溶媒(例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、2−ブタノン、シクロヘキサノン、または酢酸エチル)中に抽出するプロセスにも関する。次いで、水を用いてこれらの有機抽出物を逆抽出してスクラロースを水相に移し戻し得る。次いで、この水溶液を脱色、濃縮し得、そして得られた精製スクラロースを、結晶化によって回収する。この試みは、比較的不純な物質を生じる。
米国特許第5,498,709号(これは、本明細書中に参考として明白に援用される)にて議論されるさらなるアプローチは、脱エステル化後に残存するアルカリ溶液のトルエン抽出に関連する。詳細には、トルエンを用いてこの溶液を2回抽出し、非極性の不純物を除去する。次いで、この水溶液を2−ブタノンを用いて繰り返し抽出する。これらの2−ブタノン抽出物を合わせ、そして溶媒をエバポレートして、スクラロースを含む赤味がかったシロップを得る。
米国特許第5,530,106号(これは、本明細書中に参考として明白に援用される)は、スクラロース−6−アセテートのアルカリ加水分解及び引き続く中和の後に得られる粗スクラロース溶液についての抽出プロセスに関する。水性スクラロース溶液を水飽和酢酸エチル(water saturated ethyl acetate)で抽出する。いくつかの不純物を、この抽出によって有機相に選択的に分配する。引き続いて、酢酸エチル層を、水を用いてバックウォッシュ(backwash)して、有機相にも分配されていたスクラロースの部分を回収する。この水溶液及び水性バックウォッシュ(backwash)を合わせ、濃縮し、脱色し、そしてこの水相から結晶化によってスクラロースを回収する。
少なくとも2回の注意深く制御した溶媒抽出を使用しない、結晶化を含む現存の方法は、スクラロースより極性の強い不純物及びより極性の弱い不純物の両方を効率的に除去することが出来ない。従って、より費用がかからずかつより効率的な方法が、スクラロースの商業的生産のために必要とされる。本発明は、これらの問題を解決すること及び不純物除去の商業的に実施可能でありかつ効率的な方法論を提供することを試みる。
発明の要旨
本発明の1つの実施形態は、第一の溶媒中にスクラロースと不純物を含む組成物から不純物を除去するための方法に関し、この方法は、第二の少なくとも部分的に不混和性の溶媒を用いて、組成物の液体抽出を実施し、この第二の溶媒中への不純物の除去をもたらす工程、ならびに第三の少なくとも部分的に不混和性の溶媒を用いてこの組成物の第二の抽出を実施し、この第三の溶媒へのスクラロースの移動及び第一の溶媒中の不純物の保持をもたらす工程を含む。
本発明の別の実施形態は、スクラロースと不純物の水溶液を含む組成物から不純物を除去するための方法に関し、この方法は、少なくとも部分的に不混和性の非芳香族有機溶媒を用いて組成物の液体抽出を実施してこの溶媒への不純物の除去をもたらす工程、ならびに有機溶媒を用いてこの組成物の第二の抽出を実施してこの溶媒へのスクラロースの移動及び水相中の不純物の保持をもたらす工程を含む。
本発明はまた、スクラロースと不純物の水溶液を含む組成物から不純物を除去するための方法に関し、この方法は、少なくとも部分的に不混和性の有機溶媒を用いて組成物の液体抽出を実施してこの溶媒への不純物の移動をもたらす工程、有機溶媒を用いてこの組成物の第二の抽出を実施してこの溶媒へのスクラロースの移動及び水相中の不純物の保持をもたらす工程、水溶液を用いて第一の工程から残存する有機溶媒を抽出して、有機相中に存在するスクラロースの水溶液への移動をもたらす工程、ならびに第二の工程を実施する前に、そのようにして第三の工程において得られた水溶液と第一の工程において回収された水溶液とを合わせる工程を含む。
本発明の別の実施形態は、第一の溶媒中のスクラロース及びハロゲン化スクロース誘導体の溶液からテトラクロロスクロース化合物を除去するための方法に関し、この方法は、少なくとも部分的に不混和性の非芳香族の第二の溶媒を用いて、スクラロース及び他のハロゲン化スクラロース誘導体の溶液を抽出して第二の溶媒へのテトラクロロスクロース化合物の分配及び第一の溶媒中のスクラロースの保持をもたらす工程を含む。
本発明のさらなる実施形態は、第一の溶媒中にスクラロースと不純物の溶液を含む組成物から不純物を除去するための方法に関し、この方法は、スクラロースより極性の弱い不純物を第二の溶媒へと選択的に移動させ、それによりスクラロースより極性の弱い不純物に対して増加した比率のスクラロースを有する第一の溶媒中のスクラロース溶液を提供する条件下で第一の溶媒より低いヒルデブランドパラメータを有する第二の溶媒を使用してこの組成物の液体抽出を実施する工程、スクラロースより極性の強い不純物を第三の溶媒へと選択的に移動させそれによりスクラロースより極性の強い不純物に対して増加した比率のスクラロースを有する第一の溶媒中のスクラロース溶液を提供する条件下で第一の溶媒より高いヒルデブランドパラメータを有する第三の溶媒を使用してこの組成物の液体抽出を実施する工程を含む。
また、本発明の範囲内に企図されるのは、第一の溶媒中にスクラロースと不純物の溶液を含む組成物から不純物を除去するための方法であり、この方法は、スクラロースを第二の溶媒に選択的に移動し、これによりスクラロースより極性の弱い不純物に対して増加した比率のスクラロースを有する第二の溶媒中のスクラロース溶液を提供する条件下で第一の溶媒より高いヒルデブランドパラメータを有する第二の溶媒を用いてこの組成物の液体抽出を実施する工程、及びスクラロースより極性の強い不純物を第三の溶媒へと選択的に移動させ、これによりスクラロースより極性の強い不純物に対して増加した比率のスクラロースを有する第二の溶媒中のスクラロース溶液を提供する条件下で第二の溶媒より高いヒルデブランドパラメータを有する第三の溶媒を用いて前の工程で得られた第二の溶媒中のスクラロース溶液の液体抽出を実施する工程を含む。
また、本発明の範囲内に企図されるのは、本発明の方法論のいずれか一つ及び/またはいくつかの組み合わせによって得られるスクラロース調製物ならびに本発明の方法論のいずれか一つ及び/またはいくつかの組み合わせによって得られるスクラロース調製物を含む生成物である。
本発明の他の目的、特徴、及び利点は、以下の詳細な説明から明らかになる。詳細な説明及び特定の実施例は、本発明の特定の実施形態を示すが、例示のみのために提供される。従って、本発明はまた、この詳細な説明から当業者に明らかとなり得る本発明の精神及び範囲内での種々の変化及び改変を含む。
発明の詳細な説明
本明細書中に記載される特定の方法論、プロトコル、pH及び試薬などが変化し得るので、本発明が、これらに限定されないことが理解される。本明細書中で用いられる用語が特定の実施形態のみを記載する目的で用いられ、そして本発明の範囲を限定することを意図しないことも理解されるべきである。本明細書中及び添付の特許請求の範囲において用いられる場合、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈が明確にそうでないことを示さない限り、複数形の参照を含む。従って、例えば、「溶媒(a solvent)」に対する参照は、1つ以上の溶媒に対する参照であり、そして当業者に公知のその等価物などを含む。
そうでないと規定されない限り、本明細書中で用いられる全ての専門用語及び科学用語は、本発明が属する分野における当業者によって一般的に理解されているものと同じ意味を有する。好ましい方法、装置、及び物質が記載されるが、本明細書中に記載される方法及び物質に類似するかまたは等価であるものはいずれもが、本発明の実施または試験において用いられ得る。本明細書中に引用される全ての参考文献は、その全体が、本明細書中において参考として援用される。
定義
芳香族:本明細書中で用いられる場合、共鳴共役二重結合構造を有する環状化合物(例えば、ベンゼン、トルエン、またはキシレンなど)を含む溶媒を含む。
バックウォッシュ(backwash):本明細書中で用いられる場合、第一の溶媒を抽出するための使用後に残存する第二の溶媒相を、少量の第一の溶媒を用いて再抽出する抽出工程を含む。これは、半選択的に不純物を除去するために使用され得る第二の溶媒中に部分的に分配されている有益な物質(例えば、スクラロース)を回収するための手段を提供する。このバックウォッシュ溶液は、第一の溶媒と合わせられ得、その結果、第一の溶媒中の有益な物質(例えば、スクラロース)の回収が、最大化され得る。このバックウォッシュ溶液は、第一の溶媒への添加の前に、必要に応じて濃縮され得る。
飲料:本明細書中で用いられる場合、任意の非炭酸または炭酸飲料(例えば、コーラ、ダイエットコーラ、ソーダ、ダイエットソーダ、ジュースカクテル、ルートビア、バーチビール、任意のファウンテンドリンク(fountain drink)、スパークリングフルーツジュース、水、スパークリングウォーター、トニックウォーター、スポーツドリンク、及びクラブソーダ)を含む。飲料はまた、任意の非アルコール飲料またはアルコール飲料(例えば、任意のビール(エール(ale)、ピルスナー、ラガーまたはこれらの派生物を含む)、モルトリカー、赤ワイン、白ワイン、スパークリングワイン、強化ワイン、ワインクーラー、ワインスプリッツァ、任意の予め作られたカクテルミキサー(マルガリータミックス、サワーミックス、またはダイキリミックスを含む)、任意の発酵フルーツ飲料または茶飲料、ハードリカー、及び任意のフレーバーリカー(例えば、ブランデー、シュナップス、ビター、またはコーディアル)を含み得る。飲料は、任意の乳製品、ミルクもしくはクリーム製品、または任意のダイアリー(diary)、クリーム、ミルクの代用品(例えば、ハーフ&ハーフ、非乳製品クリーマ、粉末状クリーマ、フレーバードクリーマ(flavored creamer)、豆乳製品、及び乳糖非含有乳製品を含み得る。飲料はまた、丸ごと、濃縮、または粉末状の形態の任意の果物または野菜ジュース、ならびに果物ジュース及び野菜ジュースまたは他の飲料の任意の組み合わせを含み得る。飲料はまた、コーヒー、任意のコーヒー飲料、任意のコーヒー風味シロップ、ティー、アイスティー、及びココア、ならびに前述のもののいずれかの組み合わせを含み得る。
組み合わせ甘味料:本明細書中で用いられる場合、甘味料の任意の組み合わせまたは順列(スクラロース、サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、シクラメート、アリテーム、ステビオシド、グルコース、フルクトース、レブロース、マルトース、ラクトース、任意の糖アルコール、ソルビトール、キシリトール、及びマンニトールの組み合わせを含む)を含む。
消費者製品:本明細書中で用いられる場合、果物製品(例えば、アップルソース、ジャム、ゼリー、マーマレード、フルーツスナック、フルーツバター、及びフルーツスプレッド(fruits spread))を含む。消費者製品は、任意の乳製品、ミルク、またはクリーム製品(例えば、チーズ、アイスクリーム、及びヨーグルト)も含み得る。消費者製品は、焼いた製品(baked good)(例えば、パン、ドーナツ、ケーキ、チーズケーキ、デニッシュ、ペストリー、パイ、ベーグル、クッキー、スコーン、クラッカー、マフィン、及びウェハース)を含む。消費者製品は、シリアル製品(例えば、コールドシリアル、グリッツ、ホットシリアル、グラノーラミックス、オートミール、及びトレイルミックス)を含む。消費者製品は、調味料(例えば、バター、ピーナツバター、ホイップクリーム、サワークリーム、BBQソース、チリ、シロップ、グレービー、マヨネーズ、オリーブ、シーズニング、薬味(relish)、ピクルス、ソース、スナックディップ、ケチャップ、サルサ、マスタード、サラダドレッシング、及び酢漬けトウガラシ)を含む。消費者製品は、スナック食品(例えば、プリン、キャンディーバー、ハードキャンディー、チョコレート製品、棒付きキャンディー、フルーツチュー(fruits chew)、マシュマロ、チューイングガム、バブルガム、グミベアー、タフィー、パイフィリング、シロップ、ジェルスナック(gel snack)、ミント、ポップコーン、チップス、及びプレッツェル)を含む。消費者製品は、肉製品(例えば、ホットドッグ、缶詰の魚、ソーセージ、調理済肉、缶詰肉、乾燥肉、及びランチョンミート)を含む。消費者製品は、スープ、コンソメ、及びブリオン(bullion)を含む。消費者製品は、歯科用製品(例えば、練り歯磨き、デンタルフロス、マウスウォッシュ、義歯接着剤、エナメルホワイトナー、フッ素トリートメント、及びオーラルケアジェル)を含む。消費者製品は、化粧品(例えば、口紅、リップバーム、リップグロス、及びワセリン)を含む。消費者製品は、治療用アイテム(例えば、タバコではないかぎタバコ、タバコ代用品、薬学的組成物、チュアブル薬物、咳止めシロップ、のどスプレー、のどロゼンジ、咳止めドロップ、抗菌製品、丸薬コーティング、ゲルキャプレッツ、可溶性繊維調製物、制酸剤、錠剤コア、迅速に吸収される液体組成物、安定な泡組成物、迅速に崩壊する薬学的投薬形態、医薬目的の飲料濃縮物、水性薬学的懸濁物、液体濃縮組成物、及び安定化ソルビン酸溶液)を含む。消費者製品は、栄養学的製品(nutritional product)(例えば、ミールリプレースメントバー(meal replacement bar)、ミールリプレースメントシェーク(meal replacement shake)、栄養補助食品、プロテインミックス、プロテインバー、炭水化物調節バー、低炭水化物バー、ミールサプリメント(meal supplement)、電解質溶液、ホエイプロテイン製品、代謝応答調節物質、食欲調節飲料、及びエキナシアスプレー)を含む。消費者製品は、動物用食物(例えば、ドッグフード及びキャットフード、及び鳥の餌)を含む。消費者製品は、食糧(例えば、ベビーフード)を含む。消費者製品は、タバコ製品(例えば、パイプタバコ、シガレットタバコ、及びかみタバコ)を含む。
結晶化:本明細書中で用いられる場合、溶液を、溶解成分に関して飽和または過飽和させ、そしてこの成分の結晶の形成を達成するプロセスを含む。結晶形成の開始は、自発的であり得るか、またはそれは種晶の添加を必要とし得る。本明細書中で用いられる場合、結晶化はまた、固体または液体の物質が溶媒中に溶解して溶液となり、次いで、この溶液が飽和または過飽和となり、結晶を得ることが出来るという状況を記載する。また、用語結晶化 には、1種類以上の溶媒で結晶を洗浄すること、結晶を乾燥すること、及びそのようにして得られた最終生成物を収集することという補助的なプロセスが含まれる。
供給混合物:本明細書中で用いられる場合、スクラロースの任意の合成プロセスから生じる化合物の任意の混合物を含む。スクラロースと任意かつ全ての不純物との混合物を含む。
不純物:本明細書中で用いられる場合、スクラロース以外の化合物を含み、そしてスクラロースを合成するための多数のプロセスの生成物であって、スクラロースでないものを含む。不純物は、遊離形態で存在するか、カルボン酸エステルとして存在するかにかかわらず、スクロース及びスクロースから誘導される任意の他の二糖類のモノクロロ−、ジクロロ−、テトラクロロ−及びペンタクロロ−誘導体、ならびにスクラロース自身以外の任意のトリクロロ誘導体を含む。不純物は、表1〜4の中の任意のハロゲン化糖誘導体(例えば、ジクロロスクロースアセテート、6,1’,6’−トリクロロスクロース、4,6,6’−トリクロロスクロース、4,1’,4’,6’−テトラクロロガラクトタガトース、4,1’,6’−トリクロロガラクトスクロース−6−アセテート、4,6,1’,6’−テトラクロロガラクトスクロース、4,1’−ジクロロガラクトスクロース、3’,6’−ジクロロアンヒドロスクロース(dichloroanhydrosucrose)、4,6’−ジクロロガラクトスクロース、1’,6’−ジクロロスクロース、6,6’−ジクロロスクロース、4,1’,6’−トリクロロスクロース、4,6,6’−トリクロロガラクトスクロース、4,1’,5’−トリクロロガラクトスクロース−6−アセテート、及び4,6,6’−トリクロロガラクトスクロース)を含む。任意の有機もしくは無機塩、炭水化物、またはアシル化スクラロースを含む。
溶媒:本明細書中で用いられる場合、別の物質を溶解し得る液体を含む。
甘味料製品:本明細書中で用いられる場合、スクラロース及び/または任意の他の甘味料(例えば、サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、シクラメート、アリテーム、ステビオシド、グルコース、スクロース、フルクトース、レブロース、マルトース、ラクトース、任意の糖アルコール、ソルビトール、キシリトール、及びマンニトール)の任意の組み合わせまたは順列を含む任意の製品を含む。
本発明は、スクロース誘導体を不純物から分離するための新規の方法に関し、そしてハロゲン化スクロース誘導体の種(species)を分離する方法を含む。そのような方法によって、とりわけ、スクラロースを不純物、詳細には、他のハロゲン化糖不純物から分離することができる。本発明はまた、スクラロースを精製するための新規抽出法にも関する。
本発明は、不純物からのスクラロースの分離における効率の改善に関する。本発明は、化合物(例えば、スクラロース)の単離及び精製のための新規方法に関する。例えば、スクラロースより極性の強い不純物を除去する抽出と、その後の、より極性の弱い不純物を除去する追加の抽出との組み合わせは、精製されたスクラロース調製物を提供する効果的な精製プロセスを提供する。
本発明は、例えば、スクラロースと不純物を含む溶液から不純物を除去するための、複数の工程からなる抽出プロセスを包含する。第一の抽出工程は、第二の不混和性溶媒を用いる、水性溶媒または非水性溶媒中のスクラロースの粗溶液の抽出を含む。特定の実施形態において、第二の溶媒:第一の溶媒の比は、約0.35:1であり得るか、または約1:2〜約1:5であり得るか、または約1:3〜約1:4であり得るか、または本発明の別の特定の実施形態において、約1:3.5であり得る。この抽出により、スクラロースより極性の弱い不純物の相当部分を除去する。必要に応じて、この抽出からの第二の溶媒相を、水、水溶液、又は非水性溶媒で洗浄して、第二の溶媒相に移った一部のスクラロースを回収することが出来る。次いで、第一の溶媒中に残り、必要に応じて第二の溶媒のバックウォッシュと合わせられた粗スクラロース溶液を、第一の溶媒に不混和性の第三の溶媒を用いる第二の抽出に供し得る。この抽出を実施して、スクラロースの大半を第三の溶媒に移すことが出来る;従って、スクラロースより極性の強い不純物は、第一の溶媒中に残る。第二及び第三の溶媒が同一であっても、化学的に異なる溶媒であってもよい。次いで、結晶化または他の分離手順によって、部分精製したスクラロースを、第三の溶媒から回収し得る。そのような手順は、容易に利用可能であり、そして当業者に公知である。実際、本願と同日に出願され、参考として本明細書中に明白に援用される、「Process for Improving Sucralose Purity and Yield」と題された米国仮特許出願に開示されるような結晶化法を具体的に使用することが出来る。
この抽出工程の組み合わせは、結晶化を用いずにスクラロースを実質的に精製するための新規方法に関する。スクラロースより極性の弱い不純物が除去される抽出と、引き続くより極性の強い不純物を除去するさらなる抽出の組み合わせは、精製スクラロース調製物を提供する有効な精製プロセスをもたらす。さらに、最適化した比率の溶媒、抽出期間、及び最適な抽出条件の賢明な使用は、複合的な抽出工程を実施するために同じ溶媒の使用を可能にする。複数の工程において同じ溶媒を使用することは、維持しなくてはならない溶媒の在庫を減少させ、そして安全性及び環境に対する懸念を軽減させる。本願中に記載されるように、酢酸エチルは、これらの抽出工程に適する典型的な溶媒である。
本発明の多くの抽出プロセスは、これらの供給混合物として、スクラロースと不純物(具体的には、スクラロース合成により生じる不純物、より具体的には、この合成プロセスから残存する関連のハロゲン化スクロース誘導体、残存エステル中間体、ならびに/またはこの合成プロセスから残存する有機塩及び無機塩)を含む組成物を用い得る。これらの供給混合物は、多くのスクラロース合成プロセスから生じる。
この抽出工程における使用のために企図される溶媒としては、ハロゲン化スクロース誘導体が容易に溶解する水または他の溶媒に対して不混和性の溶媒が挙げられる。また、ハロゲン化スクロース誘導体が容易に溶解する第一の溶媒(例えば、水、水溶液、または他の溶媒)中に部分的に溶解可能であるが、適切な比率かつ適切な条件下で第一の溶媒と混合された場合に、第二の溶媒がなお分離層を形成する溶媒も含まれる。本発明の実施形態における使用に適する溶媒としては、n−ペンタン、n−ヘキサン、Freon(登録商標)TF、n−ヘプタン、ジエチルエーテル、1,1,1トリクロロエタン、n−ドデカン、ホワイトスピリット、テレビン油、シクロヘキサン、酢酸アミル、四塩化炭素、キシレン、酢酸エチル、トルエン、テトラヒドロフラン、ベンゼン、クロロホルム、トリクロロエチレン、Cellosolve(登録商標)アセテート、メチルエチルケトン、アセトン、ジアセトンアルコール、二塩化エチレン、塩化メチレン、ブチルCellosolve(登録商標)、ピリジン、Cellosolve(登録商標)、モルホリン、ジメチルホルムアミド、n−プロピルアルコール、エチルアルコール、ジメチルスルホキシド、n−ブチルアルコール、メチルアルコール、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリセロール、及び水が挙げられるが、これらに限定されない。
溶媒の選択は、好ましくは、第一及び第二の溶媒中の、スクラロース及び使用された特定の合成プロセスから生じる主要な不純物の相対溶解度によって決定され得る。特定の溶媒の選択に密接に関連する更なる要素としては、可燃性、プロセス内の再利用の容易さ、環境との関係、毒性及び費用が挙げられる。溶媒は、抽出工程における使用の前に、意図的に水または別の溶媒で飽和され得る。広範な範囲の純粋な溶媒及び溶媒の組み合わせの両方が、本願に開示される分離を達成するために用いられ得、従って、本発明の範囲が特定の溶媒または溶媒の組み合わせに限定されることは意図されない。
スクロース誘導体のハロゲン化(特に塩素化)の位置及び程度は、得られる化合物の極性に非常に影響する。例えば、種々のハロゲン化スクロース誘導体は、スクラロースより極性が強いかまたは弱いかであり得る。より極性の強い誘導体は、スクラロースより極性の強い溶媒中により溶解しやすい。同様に、より極性の弱い誘導体は、スクラロースより極性の弱い溶媒中により溶解しやすい。従って、本発明のプロセスは、溶媒相の間でのスクラロースと極性がより強いかまたはより弱い不純物との分離を最大化する、溶媒、抽出の温度及び条件、ならびに溶媒の容量比を利用する。当業者は、種々の溶媒の選択、抽出の温度及び条件、ならびに溶媒の容量比が、本発明の溶媒抽出工程において用いられて、例えば、種々の不純物(特に、スクラロースより極性の強いかまたは弱い不純物)からのスクラロースの所望の分離をもたらし得る。
本発明の方法の1つの局面は、第一の溶媒及び第二の溶媒の選択に関する。例えば、第二の溶媒は、好ましくは、スクラロースが、少なくとも部分的に第一のより極性の強い溶媒から、より極性の弱い第二の溶媒へと分配されるのに十分な極性であるが、この第二の溶媒は、好ましくは、第一の溶媒に対して不混和性のままであるように十分に非極性であり得る。適切なより極性の強い/より極性の弱い溶媒対としては、水と酢酸エチル、水とメチルイソブチルケトン、ならびに水とメチル第三級ブチルエーテルが挙げられる。本発明は、二元性溶媒系(すなわち、2種類の溶媒を含む系)を用いて容易に実施されるが、三元性またはより複雑な溶媒系(すなわち、3種類以上の溶媒を含む系)の使用でさえ、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、現存の溶解度の理論に拘束されないが、標準国際単位のヒルデブランド溶解度パラメータは、どの溶媒系が本発明の所望の分離において機能し得るかを評価するための有用なツールを提供する。John Burke、Solubility Parameters:Theory and Application、in 3 AIC BOOK AND PAPER GROUP INTERNATIONAL 13(1984) at http://palimpsest.stanford.edu/byauth/burke/solpar.の全般を参照のこと。ヒルデブランド溶解度パラメータは、標準国際単位(SI)としてメガパスカル(1メガパスカルは、1,000,000パスカルである)で表される。ある溶媒に関する溶解度パラメータが高い程、その溶媒の極性はより強い。混和性溶媒の混合物についての溶解度パラメータは、混合物中の個々の溶媒の溶解度パラメータの加重平均(個々の溶媒の容量での加重平均)によって決定される。例えば、酢酸アミル(溶解度パラメーター17.1)及びメチルエチルケトン(溶解度パラメータ19.3)は、等量で混合されて、酢酸エチル(溶解度パラメータ18.2)と同じ溶解度を有する溶媒混合物を生じ得る。この混合物は、本発明の方法の一部である分離において酢酸エチルに類似する機能を有する。
溶解度パラメータが顕著に異なる溶媒は混ざらず、実質的に不混和性である。溶媒の異なる極性も、不混和性溶媒系(これは、代表的に、二相の二元性系であるが、当然、三元性、四元性などの系も、複合的な混合物を分離するために有利に用いられ得る)の相の間での溶解した物質の分配に必須である。
溶媒中のより極性の強い不純物は、同様の極性の溶媒相へと分配され、そして極性のより弱い不純物は、同様に弱い極性の溶媒へと分配される。一般的に、ヒドロキシル基の塩素基での置換は、化合物の極性をより弱くする(例えば、メチルアルコールの溶解度パラメータは、29.7であるが、塩化メチレンの溶解度パラメータは、20.2である)。従って、テトラクロロスクロース誘導体は、スクラロースより極性が弱いが、一方で、ジクロロ誘導体及びモノクロロ誘導体は、相対的に極性がより強い。
従って、本発明の方法において、そのような公知の溶媒の極性及び溶解度を用いる当業者は、不純物からのスクラロースの分離に影響する種々の溶媒及び溶媒の組み合わせを選択することが出来る。例えば、溶媒相の間での約20単位の、そして特に、約30単位の溶解度パラメータの差異が、本発明の方法の1つの局面において、スクラロースと不純物との所望の分離をもたらすために企図される。ヒルデブランドパラメータは、本質的に経験則であり、かつそれが3つの構成要素因子(分散力、極性力、及び水素結合力)に分割され得る化学の理論に基づく。
ヒルデブランドパラメータをガイドとして用いて、例えば、抽出方法において以下の3種類の溶媒を用いる努力をすることが出来る:(a)高い溶解度パラメータを有する1種類の溶媒(「高溶媒」)、(b)中間の溶解度パラメータを有する1種類の溶媒(「中間溶媒」)、及び(c)低い溶解度パラメータを有する1種類の溶媒(「低溶媒」)。
例えば、低溶媒を用いる、スクラロースと不純物を含む中間溶媒の抽出は、低溶媒への、スクラロースより極性の弱い不純物の移動をもたらし、そしてスクラロースより極性の弱い不純物に対してより高い比率のスクラロースを有する中間溶媒を提供する。高溶媒を用いる、この中間溶媒の第二の抽出は、高溶媒への、スクラロースより極性の強い不純物の移動をもたらし、そしてスクラロースより極性の強い不純物に対してより高い比率のスクラロースを有する中間溶媒を提供する。
同様に、中間溶媒を用いる、スクラロースと不純物を含む低溶媒の抽出は、中間溶媒へのスクラロースの選択的移動をもたらし、そしてスクラロースより極性の弱い不純物に対してより高い比率のスクラロースを有する中間溶媒を提供する。高溶媒を用いる、中間溶媒の第二の溶出は、この第三の溶媒への、スクラロースより極性の強い不純物の移動をもたらし、そしてスクラロースより極性の強い不純物に比して増加した比率のスクラロースを有する中間溶媒を提供する。
本発明の局面において用いられる抽出工程は、液体−液体抽出のための多数の利用可能な技術のいずれをも使用することが出来る。これらの技術としては、標準容器における攪拌と引き続く放置及びデカンテーション、連続カラム抽出器、及び/または連続混合及びデカンテーションが挙げられる。バッチ装置、連続装置、及び連続向流装置が、本発明の文脈において用いられ得る。この装置の例としては、任意のKarr reciprocating plate column(Koch Inc.、Kansas City、MO)、任意のScheibel Column(Koch Inc.、Kansas City、MO)、任意の充填カラム、任意のパルス充填カラム、任意のミキサセトラのセット、任意のセットのミキサー及び遠心分離機、ならびに任意の遠心向流抽出機(例えば、Robotel Inc.、Pittsfield MA製の抽出機)が挙げられるが、これらに限定されない。
実際、種々の抽出のアプローチが、本発明において有利に用いられ得、従って、本発明の範囲が特定の規格の装置に限定されることは意図されない。さらに、本明細書中に記載される種々のプロセスの工程(第一の抽出、第一の抽出のバックウォッシュ、及び第二の抽出)は、装置の中の異なる容器または部分で実施され得る。あるいは、これらの全ての工程は、同じ容器中、または、特定の局面においては、任意の順番もしくは同時に、実施され得る。
本発明の方法によって得られるスクラロース調製物は、種々の製品に組み込まれ得る。そのような製品としては、飲料、複合甘味料(combination sweeteners)、消費者製品、甘味料製品、錠剤コア(本明細書中に参考として明白に援用される、米国特許第6,277,409号)、薬学的組成物(本明細書中に参考として明白に援用される、米国特許第6,258,381号;同第5,817,340号;同第5,593,696号)、迅速に吸収される液体組成物(本明細書中に参考として明白に援用される、米国特許第6,211,246号)、安定なフォーム組成物(本明細書中に参考として明白に援用される、米国特許第6,090,401号)、デンタルフロス(本明細書中に参考として明白に援用される、米国特許第6,080,481号)、迅速に崩壊する薬学的投薬形態(本明細書中に参考として明白に援用される、米国特許第5,876,759号)、医薬用飲料濃縮物(本明細書中に参考として明白に援用される、米国特許第5,674,522号)、水性薬学的懸濁物(本明細書中に参考として明白に援用される、米国特許第5,658,919号;同第5,621,005号;同第5,409,907号;同第5,374,659号;同第5,272,137号)、フルーツスプレッド(本明細書中に参考として明白に援用される、米国特許第5,397,588号;同第5,270,071号)、液体濃縮組成物(本明細書中に参考として明白に援用される、米国特許第5,384,311号)、及び安定化ソルビン酸溶液(本明細書中に参考として明白に援用される、米国特許第5,354,902号)が挙げられるが、これらに限定されない。本発明の製品の受容可能な甘さの決定は、当該分野において公知の種々の標準「官能試験(taste test)」プロトコル(例えば、本明細書中に参考として明白に援用される、WO 00/01253及びShamil&Birch、25LEBENSM.WISS.U.TECHNOL.192−96(1992)に示されるプロトコル)によって達成され得る。
本発明のプロセスは、スクラロースの精製のためのより広範囲のプロセスに有利に組み込まれ得、ここで、本明細書中に記載される抽出の前または後に、さらなる精製工程が使用される。さらに、HPLCまたは当該分野における他の方法によって抽出工程の物質をアッセイする工程が、本明細書中に記載される工程の間に組み込まれ得る。さらに、スクラロース含有溶液を精製または濃縮するためのさらなる工程が、本明細書中に記載される抽出工程の間に組み込まれ得る。
容器(vessel)ベースの抽出法
図1を参照して、本発明の液体−液体抽出法の1つの実施形態を示す。第一に、スクラロース水溶液100を液体−液体抽出容器(extractor vessel)150へと充填し得、そして約1:3.5の比率(酢酸エチル:水溶液)の比の酢酸エチルの容量を用いて抽出し得る。不純物及び少量の残存スクラロースを、より極性の弱い酢酸エチルの流れ200を用いて除去し得、一方で、大部分のスクラロースは、液体−液体抽出容器150中の水溶液中に残存する。必要に応じて、任意の水性バックウォッシャー250中で、酢酸エチルの流れ200を水でバックウォッシュして、酢酸エチルの流れ200から任意の残存スクラロースを回収し得る。次いで、酢酸エチル溶媒の流れ400を用いて、より極性の弱い不純物をこの系からパージし得る。次に、液体−液体抽出容器150中で、任意の残存する水性バックウォッシュ300を第一の水溶液と合わせ得る。例えば、約3:1〜約4:1の酢酸エチル:水の比の酢酸エチルを用いて、スクラロースを抽出し得る。大部分のスクラロースが、より極性の弱い酢酸エチルの流れ500に移動し、そしてより極性の強い不純物が、水相中に残存する。次いで、酢酸エチル溶媒の流れ500を、蒸留器350に充填して、この系に存在する残存する水600を除去し得る。酢酸エチルの流れ700中の精製したスクラロースを、結晶器450に供給し得、この結晶器から精製した結晶化スクラロースを回収し得、そして任意の残存する不純物を酢酸エチル溶媒800を用いて除去し得る。
カラムベースの液体抽出法
図2は、液体−液体抽出法の別の実施形態を記載する。第一に、不純物を有するスクラロース水溶液1000を、第一のKarrカラム1500に充填し得る。ここで、それは、水飽和酢酸エチル2000と、0.35:1の比(酢酸エチル:水)で合わせられ得る。第一のKarrカラム1500から以下の2つの別個の相を得ることが出来る:スクラロースを含有する水相、ならびに残存スクラロースと不純物を含有する酢酸エチル相。酢酸エチルの流れ3000を、第二のKarrカラム2500に導入し得る。ここで、それを、水4000と、0.7:1の比(酢酸エチル:水)で合わせ、残存スクラロースを回収し得る。再び、第二のKarrカラム2500中に以下の2つの別個の相が形成される:回収された残渣スクラロースを含有する水相及び酢酸エチル相。第二のKarrカラム2500からの水の流れ5000が、第一のKarrカラム1500からの水相と合わせられ得る。次いで、酢酸エチル溶媒の流れ9000を用いて、より極性の弱い不純物を、この系からパージする。合わせた水の流れ6000は、Scheibelカラム3500に導入され得、そして酢酸エチル7000と約3:1の比(酢酸エチル:水)で合わせられ得る。水の流れ6000からのスクラロースは、より極性の弱い酢酸エチル7000に移動する。酢酸エチルストリーム8000中の精製されたスクラロースを、結晶器4500に供給し得、この結晶器から、精製したスクラロースを回収し得る。
実施例
さらなる説明なしで、当業者は、前述の記載を用いて、本発明を完全に利用することが出来ると考えられる。以下の実施例は単なる例示であり、いかなる様式においても、残りの開示部分を限定するものではない。
種々の不純物を含有するスクラロース溶液を、多数の前に開示したスクラロースを合成するためのプロセスによって得ることが出来る。例えば、米国特許第5,498,709号を参照のこと。本発明の1実施形態において、6−O−アシルスクラロース誘導体を、脱アシル化し、そしてスチームストリッピングをして、塩素化反応から残存する任意のジメチルホルムアミドを除去した。このことによって、スクラロース、残渣アシル化スクラロース、他のハロゲン化糖誘導体、ならびに有機及び無機塩を含む水溶液を得た。
この水溶液を、液体−液体抽出に適する容器(詳細には、直径1インチ、高さ12フィートのKarr reciprocating plate column(Koch、Inc.、kansas City、MO))中に導入した。バックウォッシュを、直径2インチ、12フィートのKarrカラム中で実施した。これらのカラムの頂部及び底部に、2フィート×直径6インチの分離セクション(disengaging section)が存在した。
これらのカラムは、中央のシャフトから支持された3/8インチの穴を有するステンレス鋼プレートを備えるガラス管からなる。抽出のために、カラムの底部から始めて、プレートを、以下のような間隔で配置した:6インチ間隔で1フィート;4インチ間隔で2フィート;3インチ間隔で1フィート;2インチ間隔で8フィート。バックウォッシュのために、カラムの底部から初めて、プレートを以下のような間隔で配置した:4インチ間隔で2フィート;3インチ間隔で2フィート;2インチ間隔で7フィート;1インチ間隔で1フィート。
偏心によって駆動する接続ロッドを用いてこのプレートスタックを上昇及び下降させることによって攪拌を行った。
この抽出カラムを充填するため、及びこのカラムの底部を空にするために容積移送式ポンプを用いた。コントロールバルブ及び流量計を用いて、バックウォッシュカラムに水を供給した。カラムオーバーヘッドは、中間タンクへのオーバーフローを可能にした。流速を変化させることによって、カラム底部の分離セクションの中央部における界面を維持するような制御がもたらされた。上部界面は制御しなかったが、エントレインメントについて時々に確認した。
酢酸エチルを1:3.5の比率(酢酸エチル:水溶液)の容量で用いて、水溶液を抽出した。この抽出の間に、スクラロースの一部は酢酸エチル相に移動したが、比例的に多い量の極性の弱い不純物が、酢酸エチルと共に除去された。従って、大部分のスクラロースは、水溶液中に残存する。この第一の抽出から回収した酢酸エチル相を、別の抽出工程において、水を用いてバックウォッシュする。この抽出によって、スクラロースの相当部分が酢酸エチル相から水相へと除去されたが、不純物は除去されなかった。次いで、そのようにして得られた水溶液を、最初の供給物と合わせ、そして第一の抽出に供給した。
以下の表1は、この抽出が最適化された後に残存する酢酸エチル相中に存在する種々の不純物の平均量を提供する。使用した条件は:a)抽出:溶媒と供給液の比は0.3:1(溶質無しで);b)バックウォッシュ:水と供給液の比は0.9:1(溶質無し);c)温度:両方の抽出において、周囲温度、であった。数値を、この相に存在するスクラロースの質量に対する存在する不純物の質量の比率として表す。未知の物質として示した不純物は、スクラロース以外の規定されていない塩素化スクロースであると考えられる。
表1
Figure 0005196702
元のスクラロース溶液の炭水化物組成は約50〜60%スクラロースであり、その残りは、上記の表に示されるような不純物を含んでいた。従って、この溶液における任意の個々の不純物に対するスクラロースの比率は、1より大きかった。表1を参照して、より極性の弱い不純物(すなわち、テトラクロロ−誘導体である4,1’,4’,6’−テトラクロロガラクトタガトース及び4,6,1’,6’−テトラクロロガラクトスクロース)は、酢酸エチル相へと強力に分配される。また、6,1’,6’−トリクロロスクロースも、より極性の弱い相へと分配される。従って、この最初の抽出は、より極性の弱い不純物の相当部分をスクラロース溶液から除去する役割を果たす。
次いで、液体−液体抽出に適する容器中で、この抽出由来の水性生成物の流れを、3:1〜4:1の酢酸エチル:水の比率で新しい酢酸エチルを用いて抽出した。この抽出に適する1つの容器は、Karr reciprocating extraction columnである。この抽出は、スクラロースの大部分を酢酸エチル相に移動させる役割を果たし、そしてより極性の強い不純物及び無機塩は、水相に残存した。表2は、抽出後に水溶液中に残存する種々の不純物の平均量を提供する。数値は、この相に存在するスクラロースの質量に対する存在する不純物の質量の比として表され、そして複数の抽出にわたって得られたデータの平均を反映している。
表2
Figure 0005196702
Figure 0005196702
表2における結果は、スクラロースが、酢酸エチル相へと選択的にとり出され、より高い割合の極性のより強い不純物を有する水相が残ったことを示す。例えば、種々のジクロロ誘導体、特に4,6’−ジクロロガラクトスクロースは、水相に残存するハロゲン化スクラロース誘導体の大部分を構成する。従って、この工程は、スクラロースの、極性のより高い不純物からの実質的な精製を達成する。
次いで、このようにして得られたスクラロース及び残存する不純物の酢酸エチル溶液を蒸留して、この溶液中に存在する残留水を除去し、次いで、この溶液からスクラロースを結晶化した。酢酸エチルの一部をエバポレートした結果としてこの溶液を濃縮することによってか、またはこの溶液を冷却することによって、結晶化を促進した。結晶化の前の水の除去は、結晶化の速度及びそのようにして得られる結晶スクラロースの純度を非常に改善する。

6−O−アセチル前駆体のアルカリ脱アシル化及び引き続く中和によって得られたスクラロース水溶液を、42インチの内径及び50フィートの攪拌時高さ(agitated height)を有するKarrカラムに導入した。このカラムに、水飽和酢酸エチルを0.35:1の比率(0.35部の酢酸エチル:1部のスクラロース水溶液)で導入した。このカラムから、2つの相を得た。酢酸エチル相を、42インチの内経及び58フィートの攪拌時高さを有するKarrカラムに導入した。水相:酢酸エチル相の比が0.7:1.0となるように、水もこのカラムに導入した。このバックウォッシュから得られた水溶液を、元の供給液と合わせ、そして第一の抽出に供給した。第一の酢酸エチル抽出由来の水相を、56インチの内経及び33フィートの攪拌時の高さを有するScheibelカラム(Koch、Inc.、Kansas City、MO)へと導入した。このカラムは、24段階の分離セクションを含んでいた。3:1の比率(酢酸エチル:水)の酢酸エチルも、このカラムに導入した。酢酸エチル相を除去し、そして結晶化によってこの酢酸エチル相からスクラロースを回収した。表3は、第一のKarrカラムから回収した酢酸エチル相中に存在する不純物のデータを提供する。表4は、Scheibelカラムにおける抽出後の水相中に残存する不純物のデータを提供する。
表3
Figure 0005196702
表4
Figure 0005196702
本発明の記載された方法及び系の種々の改変及びバリエーションは、本発明の範囲及び精神を逸脱することなく当業者に明らかである。本発明は特定の好ましい実施形態に関連して記載されたが、特許請求される発明は、そのような特定の実施形態に不当に限定されるべきでないことが理解されるべきである。実際、当業者に明らかである本発明を実施するために記載される態様の種々の改変は、添付の特許請求の範囲内にあることが意図される。
図1は、本発明の方法の1つの実施形態の概略図を提供する。 図2は、本発明の方法の別の実施形態の概略図を提供する。

Claims (11)

  1. スクラロースと不純物を含む組成物から不純物を除去するための方法であって、該方法は、以下の工程を含み:
    (a)酢酸エチルである第二の少なくとも部分的に不混和性の溶媒を用いて、水を含む第一の溶媒中にスクラロースと不純物を含む該組成物の第一の液体抽出を実施し、該第二の溶媒への該不純物の除去をもたらす工程;ならびに
    (b)酢酸エチルである第三の少なくとも部分的に不混和性の溶媒を用いて、工程(a)で得られた、第一の溶媒中にスクラロースと不純物を含む該組成物の、第二の液体抽出を実施し、該第三の溶媒へのスクラロースの移動及び該第一の溶媒中の該不純物の保持をもたらす工程;
    前記工程(a)が、前記第二の溶媒への前記不純物の少なくとも一部の除去をもたらし、
    前記工程(b)が、前記第三の溶媒への前記スクラロースの大部分の移動及び前記第一の溶媒中の前記不純物の相当部分の保持をもたらす方法。
  2. 前記スクラロースを回収する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記回収工程が、前記スクラロースを結晶化する工程を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第一の溶媒が水である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記第二の溶媒:前記第一の溶媒の比率が、1:2〜1:5である、請求項1に記載の方法。
  6. 前記比率が1:3〜1:4である、請求項5に記載の方法。
  7. 前記工程(a)及び(b)が、バッチ抽出、連続抽出、及び連続向流抽出からなる群より選択される抽出法を含む、請求項1に記載の方法。
  8. 請求項1に記載の方法であって、該方法は、以下の工程をさらに含み:
    (c)工程(a)において、前記第一の液体抽出の後に、水を用いて、工程(a)における第一の液体抽出により不純物を含むこととなった第二の溶媒の抽出を実施し水溶液への該第二の溶媒中に存在するスクラロースの移動をもたらす工程;ならびに
    (d)工程(b)を実施する前に、工程(c)において得られた水溶液と工程(a)において回収された水溶液とを合わせる工程;
    前記工程(c)が、前記水溶液への前記第二の溶媒中に存在するスクラロースの相当部分の移動をもたらすものである方法。
  9. 前記スクラロースを回収する工程をさらに含む、請求項に記載の方法。
  10. 前記回収工程が、前記スクラロースを結晶化することを含む、請求項に記載の方法。
  11. 前記工程(c)が、バッチ抽出、連続抽出、及び連続向流抽出からなる群より選択される抽出法を含む、請求項に記載の方法。
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