JP4899271B2 - アナログ制御方法、アナログ制御装置、agc、及びagcの制御方法 - Google Patents

アナログ制御方法、アナログ制御装置、agc、及びagcの制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アナログ制御方法、アナログ制御装置、AGC、及びAGCの制御方法に関するものである。
【0002】
近年、アナログ信号の制御をデジタル信号により行うようになってきている。例えば、磁気ディスク等の記録媒体から読み出したデータであるアナログ信号に対して、そのアナログ信号をデジタル信号に変換し、そのデジタル信号からGCA(利得制御アンプ)の増幅率を算出する。そして、算出した増幅率をフィードバックしてアナログ信号の振幅を制御する。このフィードバックループを繰り返すことで、アナログ信号の振幅を一定に制御する。この時のアナログ信号に対する制御信号の遅延、即ちデジタル処理等する演算経路での処理時間(制御遅延:レイテンシ)がアナログ信号の制御性に影響を与えることから、制御性の向上が要求されている。
【0003】
【従来の技術】
図32は、従来のアナログ制御装置の概略構成図である。
アナログ制御装置111は、アナログ制御回路112、A/D変換回路(以下、ADC)113、デジタル演算回路114を含む。
【0004】
アナログ制御装置111には、例えば記録媒体等から読み出されたデータであるアナログ信号INが入力され、入力されたアナログ信号INは該制御装置111に制御され、次回路115に伝達される。尚、ADC113、デジタル演算回路114は、図示しないPLL回路等から供給されるクロック信号CLKに基づいて動作する。
【0005】
アナログ制御回路112は、入力したアナログ信号INをデジタル演算回路114から出力される制御信号S31に基づいて制御し、生成したアナログ信号S32をADC113に出力する。又、このアナログ信号S32は、次回路115に伝達される。
【0006】
ADC113は、アナログ信号S32をデジタル信号S33に変換し、該デジタル信号S33をデジタル演算回路114に出力する。
デジタル演算回路114は、デジタル信号S33を基に各種演算処理を実行して上記制御信号S31を生成し、その制御信号S31をアナログ制御回路112にフィードバックする。
【0007】
このように、アナログ制御装置111では、アナログ信号S32に基づいて生成した制御信号S31をフィードバックする制御ループによってアナログ信号INが制御される。
【0008】
図33は、従来のアナログ制御装置111を、例えば自動利得制御装置(以下、AGC(Automatic Gain Controller ))に具体化したブロック図である。
AGC121は、利得制御アンプ(以下、GCA(Gain Control Amplifier))122、ローパスフィルタ(以下、LPF)123、ADC124、誤差演算回路125、D/A変換回路(以下、DAC)126を含む。尚、ADC124、誤差演算回路125は、PLL回路等から供給されるクロック信号CLKに基づいて動作する。
【0009】
アナログ信号INは、GCA122に入力される。GCA122は、アナログ信号INをDAC126から出力される制御信号S41に基づき設定したゲインにて制御し、該制御された振幅を持つアナログ信号S42をLPF123に出力する。
【0010】
LPF123は、GCA122のアナログ信号S42から高周波成分を除去したアナログ信号S43をADC124に出力する。
ADC124は、LPF123からのアナログ信号S43をデジタル信号S44に変換し、そのデジタル信号S44を誤差演算回路125に出力する。
【0011】
誤差演算回路125は、デジタル信号S44と予め設定される目標値とを比較し、その誤差成分を積分して生成したデジタル信号S45をDAC126に出力する。ここで、目標値とは、LPF123から出力されるアナログ信号S43の振幅をADC124の入力レベルに対しほぼフルレンジとなるようにする値である。
【0012】
DAC126は、誤差演算回路125から出力されるデジタル信号S45をアナログ信号に変換して上記制御信号S41を生成し、該制御信号S41をGCA122にフィードバックする。
【0013】
図34は、誤差演算回路125の具体的構成を示すブロック図である。
誤差演算回路125は、第1〜第3演算回路131〜133と、第1〜第3フリップフロップ(以下、FF)134〜136とから構成される。
【0014】
第1演算回路131は、上記ADC124からのデジタル信号S44を絶対値化して出力する演算回路であって、第1FF134は、該第1演算回路131の出力信号をクロック信号CLKに基づいてラッチして出力する。第1FF134の出力信号D1は、第2演算回路132に入力される。
【0015】
第2演算回路132は、予めレジスタ等(図示略)に格納されている目標値と第1FF134の出力信号D1との誤差成分を算出し、該算出結果に基づく出力信号D2を第2FF135に出力する。第2FF135は、第2演算回路132の出力信号D2をクロック信号CLKに基づいてラッチして出力し、その出力信号Aを第3演算回路133に出力する。
【0016】
第3演算回路133は、第2FF135の出力信号A(即ち、第2演算回路132の出力信号D2)を積分して出力する演算回路であって、その出力信号Sはフィードバックされて該第3演算回路133の入力信号Bとして入力される。この第3演算回路133の出力信号Sは、第3FF136に入力される。第3FF136は、第3演算回路133の出力信号Sをクロック信号CLKに基づいてラッチして出力し、その出力信号を上記DAC126(図33参照)に出力する。
【0017】
このように構成されたAGC121では、GCA122の出力信号S42に基づいて制御信号S41をフィードバックする制御ループによってGCA122のゲインを最適化し、ADC124の入力レンジに対応する振幅を持つアナログ信号S43を得るようにしている。そして、AGC121は、ADC124から出力されるデジタル信号S44を次回路としてのデジタル回路等に出力する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記図32に示す従来のアナログ制御装置111では、アナログ信号INを制御するための制御ループ(ADC113及びデジタル演算回路114)に起因した制御遅延(レイテンシ)が発生する。つまり、図33に示す従来のAGC121では、その制御ループにおけるADC124及び誤差演算回路125の処理時間がアナログ信号INに対するレイテンシとなる。
【0019】
誤差演算回路125には、第2及び第3演算回路132,133(図34参照)の演算速度を高速にする為、それらの入出力段に第1〜第3FF134〜136が設けられている。これら3段の第1〜第3FF134〜136に起因して誤差演算回路125に生じるレイテンシは、クロック信号CLKの3クロック分に相当し、そこでのレイテンシの影響は特に大きくなっていた。
【0020】
例えば、図35に示すように、時刻T1にアナログ信号INをサンプリングし、そのサンプリング値を持つデジタル信号からADC124及び誤差演算回路125を介して生成された制御信号S41が時刻T2にGCA122に供給される。つまり、時刻T1におけるアナログ信号INにより生成した制御信号S41が時刻T2におけるアナログ信号INに作用する。
これら時刻T1,T2の差(=T2−T1)がADC124及び誤差演算回路125における処理時間であり、制御遅延(レイテンシ)である。そして、この時刻T2に供給される制御信号S41はその時のアナログ信号INに対して適切ではない(制御信号S41は、時刻T1におけるアナログ信号INの値と目標値との差に基づく演算値は含んでいるが、時刻T2におけるアナログ信号INの値と目標値との差に基づく演算値を含んでいない)。従って、アナログ制御の精度が悪く、アナログ信号INの振幅が一定値に収束するまでに時間がかかっていた。
【0021】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、レイテンシに関わらず、精度の高いアナログ制御を行い得るアナログ制御方法、アナログ制御装置、AGC、及びAGCの制御方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、アナログ信号をデジタル信号に変換し、該デジタル信号を演算処理して生成した制御信号に基づいて前記アナログ信号がフィードバック制御される。この際、前記アナログ信号のサンプリング値に応じて変更される所定の遅延段数(0段を含む)にて前記アナログ信号が遅延され、該遅延後のアナログ信号が制御される。
【0023】
請求項2に記載の発明によれば、アナログ信号をデジタル信号に変換し、該デジタル信号を演算処理して生成した制御信号に基づいて前記アナログ信号がフィードバック制御される。この際、前記アナログ信号のサンプリング値に応じて変更される所定の遅延段数(0段を含む)にて前記アナログ信号がクロック信号に同期して遅延され、該遅延後のアナログ信号が制御される。
【0026】
請求項3に記載の発明によれば、制御信号に基づき設定されたゲインにてアナログ信号をフィードバック制御するアナログ制御回路は、前記アナログ信号をA/D変換するADCと、相補的に制御される一対のスイッチの開閉に基づいて、前記アナログ信号をクロック信号に同期して遅延させる一又は複数の遅延段数にて構成される遅延回路を介して入力されるアナログ信号を制御する。
【0028】
また、選択回路は、前記遅延回路の遅延段数を、前記アナログ信号のサンプリング値に応じて所定の遅延段数(0段を含む)に変更させる。
【0029】
請求項4に記載の発明によれば、AGCは、アナログ信号を制御信号に基づいて所定のゲインにてフィードバック制御する第1のGCAと、前記第1のGCAの出力信号をA/D変換するADCと、前記ADCの出力信号と、前記第1のGCAの出力信号が該ADCの入力レベルに対しほぼフルレンジとなるように予め設定された目標値との誤差を算出する誤差演算回路と、前記誤差演算回路の出力信号をD/A変換して前記制御信号を出力するDACと、から構成される第1の制御ループを持つ。そして、このAGCには、前記アナログ信号をクロック信号に同期して遅延させる一又は複数段の遅延段数にて構成される遅延回路と、前記アナログ信号を前記制御信号に基づき設定される所定のゲインにて制御する第2のGCAとを備え、予測可能な前記アナログ信号の波形に応じて、前記遅延回路の遅延段数が変更され、該第2のGCAは前記遅延回路を介して遅延されたアナログ信号を制御する。
【0030】
請求項5に記載の発明によれば、AGCは、アナログ信号をA/D変換するADCと、前記ADCの出力信号に基づいて前記アナログ信号の複数のサンプリング値の平均値を算出する平均処理回路と、前記平均値に基づいて前記アナログ信号をフィードバック制御させるべくゲインを選択し、前記アナログ信号をクロック信号に同期して遅延させる一又は複数段の遅延段数にて構成される遅延回路と、前記制御信号に基づき切り替えたゲインにて前記アナログ信号を制御するゲイン切替えアンプとを備える。そして、予測可能な前記アナログ信号の波形に応じて、前記遅延回路の遅延段数が変更され、ゲイン切替えアンプは、前記遅延回路を介して遅延されたアナログ信号を制御する。
【0031】
【発明の実施の形態】
(第一実施形態)
以下、本発明を具体化した第一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
【0032】
図1は、本実施形態のアナログ制御装置を示す概略構成図である。
アナログ制御装置11は、アナログ遅延回路(以下、遅延回路)12と、アナログ制御回路(以下、制御回路)13と、A/D変換回路(以下、ADC)14と、デジタル演算回路(以下、演算回路)15とを含む。このアナログ制御装置11には、例えば記録媒体等から読み取りヘッド(図示略)を介して読み出されたデータであるアナログ信号INが入力され、入力されたアナログ信号INは該アナログ制御装置11により制御され、次回路16に伝達される。
【0033】
アナログ信号INは、遅延回路12とADC14とに入力される。
ADC14は、アナログ信号INをアナログ−デジタル変換して生成したデジタル信号S1を演算回路15に出力する。演算回路15は、デジタル信号S1に基づいて所定の演算処理を実行し、その演算結果に基づいて生成した制御信号S2を制御回路13に出力する。尚、ADC14及び演算回路15は、図示しないPLL回路等にて生成されるクロック信号CLKが供給され、該クロック信号CLKに基づいて動作する。
【0034】
遅延回路12は、アナログ信号INを予め設定された遅延値に基づいて遅延させ、アナログ信号S3を制御回路13に出力する。詳述すると、遅延回路12には、上記ADC14及び演算回路15(即ち、制御信号S2を生成する経路)での処理時間、即ち制御遅延(レイテンシ)と等しくなるように遅延値が設定されている。この遅延は、遅延回路12に設けられる一つ以上の容量によって実現され、その遅延値はそれら容量の容量値によって決定される。従って、遅延回路12は、ADC14及び演算回路15でのレイテンシと同じ遅延となるようにアナログ信号INを遅延させ、該遅延させたアナログ信号S3を制御回路13に出力する。
【0035】
上記遅延回路12の容量は、予め容量値が設定されて該遅延回路12に組み付けられる。尚、図3に示すように、容量値を可変可能とした容量Cを外付け素子として遅延回路12に接続し、その容量値をアナログ制御装置11の装置完成後に適宜調整可能とするようにしてもよい。
【0036】
制御回路13は、アナログ信号S3を演算回路15から出力される制御信号S2に基づいて制御し、該制御結果に基づく出力信号S4を次回路16に出力する。ちなみに、制御回路13は、次回路16の回路構成(アナログ回路又はデジタル回路)に基づいて、出力信号S4をアナログ信号又はデジタル信号として出力する。
【0037】
このように、アナログ信号INは、ADC14を介してデジタル信号S1に変換され、演算回路15は、該デジタル信号S1を演算処理して生成した制御信号S2を制御回路13に出力する。また、アナログ信号INは遅延回路12に入力される。そして、アナログ信号INは、ADC14及び演算回路15でのレイテンシと略同じ遅延となるように遅延回路12を介して遅延され、それにより遅延されたアナログ信号S3は制御回路13に入力される。従って、制御回路13は、ADC14にてサンプリングされたアナログ信号INの信号値と実質的に略同一値を持つアナログ信号S3を制御信号S2によって制御する。
【0038】
図2は、アナログ制御装置11の作用を示すアナログ信号の波形図である。
今、時刻T1にて、アナログ信号INがADC14によりサンプリングされる。ADC14は、サンプリングホールドしたアナログ信号INをデジタル信号S1に変換し(時刻T2)、次いで演算回路15は該デジタル信号S1を演算処理して生成した制御信号S2を時刻T3にて制御回路13に出力する。
【0039】
このとき、遅延回路12には(T3−T1)のレイテンシに相当する遅延値が設定され、遅延回路12はアナログ信号INをその遅延値に基づき遅延させたアナログ信号S3を制御回路13に出力する。その結果、時刻T1にてADC14によりサンプリングされるアナログ信号INの信号値(v1)と、時刻T3にて制御回路13により制御されるアナログ信号S3の信号値(v1´)とは実質的に略同一となる。
【0040】
尚、図2には、遅延回路12を備えない場合(従来)に、時刻T3にて制御されるアナログ信号INの信号値(v2)を比較の為示す。つまり、従来では、上記した(T3−T1)のレイテンシの影響により、時刻T1にてサンプリングしたアナログ信号INに基づき生成される制御信号S2は、時刻T3におけるアナログ信号INの信号値(v2)に作用する。
【0041】
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)アナログ制御装置11には、制御信号S2を生成する経路(本実施形態では、ADC14及び演算回路15)でのレイテンシに略相当する遅延が設定された遅延回路12が設けられ、アナログ信号INは遅延回路12とADC14とに入力される。これにより、制御回路13は、ADC14によりサンプリングホールドされたアナログ信号INの信号値と実質的に略同一値となるアナログ信号S3を制御信号S2によって制御する。従って、アナログ信号INを制御するための制御信号S2を生成する経路に生じるレイテンシの影響によって、該アナログ信号INの制御タイミングが遅れることが防止される。
【0042】
(2)又、本実施形態のように、発生するレイテンシに対応した遅延を遅延回路12に設定することで、該レイテンシに関わらずに制御タイミングの遅れを防止して、適切なアナログ制御を行うことができる。このように、精度の高いアナログ制御が可能となることにより、入力されるアナログ信号INに対し高速に収束させ得るアナログ制御を実現することができる。
【0043】
(第二実施形態)
以下、本発明を具体化した第二実施形態を図4〜図16に従って説明する。
図4は、本実施形態のアナログ制御装置を示す概略構成図である。
【0044】
尚、本実施形態は、上述した図1の遅延回路12によるアナログ信号INの遅延をクロック信号CLKに同期させて行う場合について説明するものであり、上記遅延回路12の構成を遅延回路22に変更したものである。従って、第一実施形態と同様な構成部分については、同一符号を付してその詳細な説明を一部省略する。
【0045】
アナログ制御装置21の遅延回路22には、クロック信号CLKが供給される。そして、遅延回路22は、上記ADC14及び演算回路15でのレイテンシと略同じ遅延となるようにアナログ信号INをクロック信号CLKと同期して遅延させる所定の遅延段数で構成される。
【0046】
このように構成されたアナログ制御装置21では、上記同様にして制御回路13は、ADC14によりサンプリングされたアナログ信号INの信号値(v1)と実質的に略同一となるようなアナログ信号S3の信号値(v1´)を制御信号S2によって制御する(図2参照)。
【0047】
図5は、図4の遅延回路22の具体的構成を示す回路図である。尚、ここでは、例としてクロック信号CLKの2クロック分の遅延を設定(即ち、遅延段数を2段に設定)する場合について説明する。
【0048】
遅延回路22は、第1〜第4バッファ31a〜31dと、第1〜第8スイッチ素子(以下、スイッチ)32a〜32hと、第1〜第4容量33a〜33dとを含む。
【0049】
第1バッファ31aは、第1及び第2スイッチ32a,32bを介して第2バッファ31bに接続され、該第2バッファ31bは、第3及び第4スイッチ32c,32dを介して第4バッファ31dに接続される。
【0050】
又、第1バッファ31aは、第5及び第6スイッチ32e,32fを介して第3バッファ31cに接続され、該第3バッファ31cは第7及び第8スイッチ32g,32hを介して第4バッファ31dに接続される。
【0051】
第1容量33aは、その一端が、第1及び第2バッファ31a,31b間に介在される第1スイッチ32aと第2スイッチ32bとの接続点に接続され、他端はグランドGNDに接続される。
【0052】
第2容量33bは、その一端が、第2及び第4バッファ31b,31d間に介在される第3スイッチ32cと第4スイッチ32dとの接続点に接続され、他端はグランドGNDに接続される。
【0053】
第3容量33cは、その一端が、第1及び第3バッファ31a,31c間に介在される第5スイッチ32eと第6スイッチ32fとの接続点に接続され、他端はグランドGNDに接続される。
【0054】
第4容量33dは、その一端が、第3及び第4バッファ31c,31d間に介在される第7スイッチ32gと第8スイッチ32hとの接続点に接続され、他端はグランドGNDに接続される。
【0055】
ちなみに、本実施形態の第1〜第4バッファ31a〜31dは、図6に示すようにボルテージフォロアとして機能するバッファであって、増幅率が「1」倍のオペアンプにて構成されている。尚、第1〜第4バッファ31a〜31dは、増幅率が1以外のオペアンプで構成されてもよい。又、本実施形態の第1〜第4容量33a〜33dは、上述した図3に示すように可変容量としてもよい。
【0056】
第1〜第8スイッチ32a〜32hは、例えばNチャネル型MOSトランジスタにて構成されるスイッチであり、各スイッチ32a〜32hは同一に構成されている。従って、第1〜第8スイッチ32a〜32hは、Hレベルの制御信号に基づいてオンに制御され、逆に、Lレベルの制御信号に基づいてオフに制御される。
【0057】
そして、第1,第4,第6,第7スイッチ32a,32d,32f,32g(以下、第1のスイッチ群という)と、第2,第3,第5,第8スイッチ32b,32c,32e,32h(以下、第2のスイッチ群という)とは、相補的にオンオフ制御される。即ち、第1〜第8スイッチ32a〜32hをオンオフ制御する制御信号は第1のスイッチ群に入力され、該制御信号の反転出力信号は第2のスイッチ群に入力される。従って、第1及び第2スイッチ32a,32b、第3及び第4スイッチ32c,32d、第5及び第6スイッチ32e,32f、第7及び第8スイッチ32g,32hは、それぞれ互いのスイッチが交互にオン又はオフに制御される。
【0058】
このように構成された遅延回路22では、図7に示すように、例えばHレベルの制御信号に基づいて第1のスイッチ群がオンに制御されるとき、第2のスイッチ群がオフに制御される。この状態では、第1バッファ31aに入力されるアナログ信号INの信号値(電圧)はオンした第1スイッチ32aを介して第1容量33aに保持され、第2容量33bに保持されている電圧はオンした第4スイッチ32dを介して第4バッファ31dに伝達される。また、第3容量33cに保持されている電圧は、オンした第6及び第7スイッチ32f,32gにより第3バッファ31cを介して第4容量33dに保持される。
【0059】
一方、図8に示すように、Lレベルの制御信号に基づいて第1のスイッチ群がオフに制御されるとき、第2のスイッチ群がオンに制御される。この状態では、第1容量33aに保持されている電圧は、オンした第2及び第3スイッチ32b,32cにより第2バッファ31bを介して第2容量33bに保持される。また、第1バッファ31aに入力される電圧はオンした第5スイッチ32eを介して第3容量33cに保持され、第4容量33dに保持されている電圧はオンした第8スイッチ32hを介して第4バッファ31dに伝達される。
【0060】
図9は、遅延回路22の各入力信号を示す波形図である。
第1〜第8スイッチ32a〜32hは、クロック信号CLKに基づき生成される制御信号SG1又は制御信号SG2によってオンオフ制御される。詳しくは、第1のスイッチ群(第1,第4,第6,第7スイッチ32a,32d,32f,32g)は制御信号SG1により制御され、第2のスイッチ群(第2,第3,第5,第8スイッチ32b,32c,32e,32h)は制御信号SG2により制御される。
【0061】
今、図9に示すように、時刻T1,T2,T3,T4,T5,T6にて、アナログ信号INの信号値(電圧)がADC14によりサンプリングされる。このとき、サンプリングホールドされる各電圧は、それぞれVt1,Vt2,Vt3,Vt4,Vt5,Vt6である。
【0062】
このように、クロック信号CLKの立ち上がり(時刻T1〜T6)に基づいてアナログ信号INがサンプリングされる場合、制御信号SG1,SG2は、クロック信号CLKが2分周されて生成される信号となる。そして、上述したように、各制御信号SG1,SG2は互いに反転された信号であり、第1のスイッチ群はHレベルの制御信号SG1が入力される時にオンされ、第2のスイッチ群はHレベルの制御信号SG2が入力される時にオンされる。
【0063】
図10〜図15は、図9の制御信号SG1,SG2による遅延回路22の動作状態を示す回路図である。
上記時刻T1において、第1のスイッチ群がHレベルの制御信号SG1によりオンされる時、第2のスイッチ群がLレベルの制御信号SG2によりオフされる。このとき、図10に示すように、第1バッファ31aに入力される電圧Vt1は、オンした第1スイッチ32aにより第1容量33aに保持される。
【0064】
次に、時刻T2において、第1のスイッチ群がLレベルの制御信号SG1によりオフされる時、第2のスイッチ群がHレベルの制御信号SG2によりオンされる。このとき、図11に示すように、第1容量33aに保持されている電圧Vt1は、オンした第2及び第3スイッチ32b,32cにより第2バッファ31bを介して第2容量33bに保持される。更に、このとき第1バッファ31aに入力される電圧Vt2は、オンした第5スイッチ32eにより第3容量33cに保持される。
【0065】
次に、時刻T3において、第1のスイッチ群がHレベルの制御信号SG1によりオンされる時、第2のスイッチ群がLレベルの制御信号SG2によりオフされる。即ち、遅延回路22は、上記時刻T1における動作状態と同じになる。このとき、図12に示すように、第2容量33bに保持されている電圧Vt1は、オンした第4スイッチ32dにより第4バッファ31dに伝達される。また、第3容量33cに保持されている電圧Vt2は、オンした第6及び第7スイッチ32f,32gにより第3バッファ31cを介して第4容量33dに保持される。更に、このとき第1バッファ31aに入力される電圧Vt3は、オンした第1スイッチ32aにより第1容量33aに保持される。
【0066】
以下同様に、時刻T4〜T6において、第1のスイッチ群と第2のスイッチ群とが交互にオンオフされ、図13〜図15に示すように第1バッファ31aに入力される電圧Vt4〜Vt6は、オンしたスイッチ及びバッファを介して伝達される。そして、第4バッファ31dには、各時刻T4,T5,T6にて、電圧Vt2,Vt3,Vt4が順次伝達される。
【0067】
図16は、遅延回路22によるアナログ信号IN(電圧Vt1〜Vt6)の遅延を示すタイミングチャートである。
同図に示すように、時刻T1にて第1バッファ31aに入力される電圧Vt1は、時刻T3にて第4バッファ31dに伝達され、即ちクロック信号CLKの2クロック分遅延されて出力される。同様にして、時刻T2〜T6にて第1バッファ31aに順次入力される電圧Vt2〜Vt6は、クロック信号CLKの2クロック分遅延されて出力される。
【0068】
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)遅延回路22は、アナログ信号INをクロック信号CLKに同期して遅延させる。この遅延回路22は、制御信号S2を生成する経路(本実施形態では、ADC14及び演算回路15)でのレイテンシに対応した遅延を持つ遅延段数で構成される。従って、上記第一実施形態と同様に、アナログ信号INの制御タイミングの遅れを防止して、高速収束させ得る精度の高いアナログ制御が可能となる。
【0069】
(第三実施形態)
以下、本発明を具体化した第三実施形態を図17に従って説明する。
同図は、上記第二実施形態のアナログ制御装置21(クロック信号CLKに同期して遅延させる場合)を、自動利得制御装置(以下、AGC(Automatic Gain Controller))に具体化した例を示すブロック図である。
【0070】
AGC41は、ローパスフィルタ(以下、LPF)42、アナログ遅延回路(以下、遅延回路)43、第1及び第2の利得制御アンプ(以下、GCA)としてのGCA44,45、ADC46,47、誤差演算回路48、D/A変換回路(以下、DAC)49を含む。
【0071】
本実施形態のAGC41では、GCA44と、ADC46と、誤差演算回路48と、DAC49とから第1の制御ループとしての制御ループR1が構成され、該制御ループR1のフィードバック信号(DAC49の出力信号)は、GCA44及びGCA45に入力される。尚、上記遅延回路43、ADC46,47、誤差演算回路48は、図示しないPLL回路等から供給されるクロック信号CLKに基づいて動作する。
【0072】
アナログ信号INは、LPF42に入力される。LPF42は、アナログ信号INから高周波数成分を除去したアナログ信号S11をGCA44及び遅延回路43に出力する。
【0073】
GCA44は、LPF42から出力されるアナログ信号S11を、DAC46から出力される制御信号S12に基づき設定したゲインにて制御し、該制御された振幅を持つアナログ信号S13をADC46に出力する。
【0074】
ADC46は、アナログ信号S13をアナログ−デジタル変換して生成したデジタル信号S14を誤差演算回路48に出力する。
誤差演算回路48は、予め定められた目標値と上記デジタル信号S14とを比較し、その誤差成分を積分して生成したデジタル信号S15をDAC49に出力する。ここで、目標値とは、GCA44から出力されるアナログ信号S13の振幅をADC46の入力レベルに対しほぼフルレンジとなるようにする値である。尚、本実施形態の誤差演算回路48は、上述した図34に示す誤差演算回路125と同様に構成されているため、その詳細な説明を省略する。
【0075】
DAC49は、誤差演算回路48から出力されるデジタル信号S15をデジタル−アナログ変換して生成した上記制御信号S12をGCA44及びGCA45に出力する。
【0076】
このように、制御ループR1では、GCA44のアナログ信号S13を基に生成した制御信号S12をフィードバックすることで該GCA44のゲインを最適化し、ADC46の入力レンジに対応する振幅を持つアナログ信号S13を得るようにしている。そして、制御ループR1にてDAC49から出力される制御信号S12は、GCA44及びGCA45に入力される。
【0077】
遅延回路43は、制御ループR1でのレイテンシに対応した遅延を持つ遅延段数で構成されている。尚、本実施形態において、制御ループR1で生じるレイテンシは誤差演算回路48で生じるレイテンシと実質的に等しい。そのため、遅延回路43には、誤差演算回路48でのレイテンシに対応した遅延を持つ遅延段数で構成されている。
【0078】
詳しくは、遅延回路43は、上述した2段の遅延段数で構成される遅延回路22(図4参照)を、誤差演算回路48のレイテンシに対応してクロック信号CLKの3クロック分の遅延を持つ3段の遅延段数で構成されている。つまり、遅延回路43は、上記LPF42から出力されるアナログ信号S11を、供給されるクロック信号CLKに基づき3クロック分遅延させたアナログ信号S16をGCA45に出力する。
【0079】
GCA45は、遅延回路43から出力されるアナログ信号S16を、上記DAC49の制御信号S2に基づき設定したゲインにて制御し、該制御された振幅を持つアナログ信号S17をADC47に出力する。このとき、GCA45により制御されるアナログ信号S16の信号値は、上記LPF42から出力され、GCA44及び遅延回路43に入力されるアナログ信号S11の信号値と実質的に同じである。
【0080】
そして、ADC47は、アナログ信号S17をアナログ−デジタル変換して生成したデジタル信号S18を次回路としてのデジタル回路に出力する。
尚、次回路がアナログ回路にて構成されている場合には、該アナログ回路にはGCA45から出力されるアナログ信号S17が入力される。
【0081】
次に、上記のように構成されるAGC41の作用について説明する。
LPF42から出力されるアナログ信号S11は、制御ループR1を構成するGCA44に入力されるとともに、遅延回路43に入力される。制御ループR1では、GCA44から出力されるアナログ信号S13が誤差演算され、該GCA44のゲインを最適化するように生成された制御信号S12がフィードバック信号としてGCA44に入力される。又、このフィードバック信号としての制御信号S12は、GCA45に入力される。
【0082】
GCA45には、遅延回路43を介してアナログ信号S11がクロック信号CLKの3クロック分遅延されたアナログ信号S16が入力される。この遅延回路43には、制御ループR1でのレイテンシと略同じ遅延が設定されている。これにより、GCA45は、制御ループR1で生じるレイテンシに影響されずに、入力されるアナログ信号S16を制御信号S12に基づき設定したゲインにて制御し、該制御された振幅を持つアナログ信号S17を生成する。
【0083】
つまり、このように構成されるAGC41では、制御ループR1で生じるレイテンシに関わらず、アナログ信号S16を制御するための制御信号S12がGCA45に遅れず伝達される。
【0084】
尚、本実施形態では、遅延回路43は、制御ループR1でのレイテンシと対応した遅延を持つ遅延段数にて構成されているが、該レイテンシ以上の遅延を持つ遅延段数にて構成してもよい。このように、レイテンシ以上の遅延を持つ遅延段数にて遅延回路43を構成することで、制御するアナログ信号S16の信号値を、それ以降にサンプリングされるアナログ信号S16の信号値を加味して生成した制御信号S12によって制御することができる。
【0085】
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)遅延回路43は、制御ループR1でのレイテンシに対応した遅延を持つ遅延段数にて構成される。従って、GCA45は、制御ループR1にてサンプリングされるアナログ信号S11と実質的に略同一値となるアナログ信号S16を該制御ループR1にて生成される制御信号S12によって制御する。従って、上記第一及び第二実施形態と同様に、アナログ信号INの制御タイミングの遅れを防止して、高速収束させ得る精度の高いアナログ制御が可能となる。
【0086】
(2)遅延回路43の遅延段数をレイテンシ以上の遅延となるように設定することにより、制御するアナログ信号S16の信号値を、それ以降にサンプリングされるアナログ信号S16の信号値を加味して制御することができる。このように構成することで、さらに高精度なアナログ制御が実現可能となる。
【0087】
(第四実施形態)
以下、本発明を具体化した第四実施形態を図18に従って説明する。
同図は、上記第二実施形態のアナログ制御装置21(クロック信号CLKに同期して遅延させる場合)をAGC51に具体化した例を示すブロック図である。尚、本実施形態のAGC51は、上記第三実施形態のAGC41に、GCA52、誤差演算回路53、DAC54を追加して構成したものであり、その他の構成部分は同様に構成されている。従って、第三実施形態と同様な構成部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0088】
このAGC51には、GCA52と、ADC47と、誤差演算回路53と、DAC54とから第2の制御ループとしての制御ループR2が構成され、該制御ループR2は、上記GCA45の出力段に接続されている。この制御ループR2は、上記制御ループR1と同様に構成されている。
【0089】
このように構成されるAGC51では、GCA45から出力されるアナログ信号S17がさらに制御ループR2を介して誤差演算されることにより、GCA52のゲインが最適化される。これにより、該GCA52から出力されるアナログ信号が、ADC47の入力レンジに対応する振幅を得るようにしている。
【0090】
ちなみに、本実施形態では、レイテンシの影響を受けないGCA45にて粗い(大まかな)ゲイン制御をした後に、細かなゲイン制御を制御ループR2のGCA52にて実施する。従って、制御ループR2に存在するレイテンシが、アナログ制御に与える影響は小さくなる。
【0091】
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)GCA45から出力されるアナログ信号S17は、制御ループR2にてさらに誤差演算される。従って、上記第三実施形態のAGC41に比べてより細かなゲイン制御が可能である。この際、GCA52は、制御ループR1にて生成される制御信号S12に基づきGCA45にて大まかな制御がなされたアナログ信号S17を制御するため、制御ループR2でのレイテンシによる影響は小さなものとなる。
【0092】
(第五実施形態)
以下、本発明を具体化した第五実施形態を図19〜図22に従って説明する。図19は、上記第二実施形態のアナログ制御装置21(クロック信号CLKに同期して遅延させる場合)をAGC61に具体化した例を示すブロック図である。このAGC61は、LPF62と、ADC63,64と、遅延回路65と、平均処理回路66と、ゲインセレクト回路67と、ゲイン切替えアンプ68とを含む。尚、ADC63,64、遅延回路65、平均処理回路66、ゲインセレクト回路67は、供給されるクロック信号CLKに基づいて動作する。
【0093】
アナログ信号INはLPF62に入力される。LPF62は、アナログ信号INから高周波数成分を除去したアナログ信号S21を出力し、そのアナログ信号S21は、ADC63及び遅延回路65に入力される。
【0094】
ADC63は、サンプリングホールドしたアナログ信号S21をアナログ−デジタル変換して生成したデジタル信号S22を平均処理回路66に出力する。
平均処理回路66は、ADC63によりサンプリングされたサンプリング値を持つデジタル信号S22に基づいて、それらサンプリング値の平均値を算出して生成した出力信号S23をゲインセレクト回路67に出力する。
【0095】
ゲインセレクト回路67は、平均処理回路66の出力信号S23(サンプリング値の平均値)に基づいてゲイン切替えアンプ68のゲインを選択し、そのゲインに切り替えるべく制御信号S24を該切替えアンプ68に出力する。つまり、ゲイン切替えアンプ68は、ゲインセレクト回路67の制御信号S24に基づいてゲインを切り替える。
【0096】
遅延回路65には、上記ADC63、平均処理回路66、ゲインセレクト回路67でのレイテンシに対応した遅延を持つ遅延段数で構成されている。従って、遅延回路65は、上記LPF62から出力されるアナログ信号S21を、供給されるクロック信号CLKに基づいて上記レイテンシに対応するクロック数だけ遅延させたアナログ信号S25をゲイン切替えアンプ68に出力する。
【0097】
ゲイン切替えアンプ68は、遅延回路65から出力されるアナログ信号S25を、ゲインセレクト回路67の制御信号S24に基づいて切り替えたゲインにて制御し、該制御された振幅を持つアナログ信号S26をADC64に出力する。この際、ゲイン切替えアンプ68は、ADC63及び遅延回路65に入力されるアナログ信号S21の信号値と実質的に略同一値となるアナログ信号S25を制御する。
【0098】
そして、ADC64は、ゲイン切替えアンプ68から出力されるアナログ信号S26をアナログ−デジタル変換して生成したデジタル信号S27を次回路としてのデジタル回路に出力する。
【0099】
尚、次回路がアナログ回路にて構成されている場合には、該アナログ回路にはゲイン切替えアンプ68から出力されるアナログ信号S26が入力される。
図20は、平均処理回路66及びゲインセレクト回路67の一例を示すブロック図である。
【0100】
平均処理回路66は、その入力段に複数段(例えば4段)のフリップフロップ(以下、FF)66a〜66dを備える。即ち、本実施形態では、平均処理回路66は、上記ADC63によりサンプリングされた4つのサンプリング値の平均値を算出する。
【0101】
詳しくは、FF66a〜66dは、ADC63によりサンプリングされるサンプリング値D1〜D4をそれぞれラッチして出力する。平均処理回路66は、それらサンプリング値D1〜D4の平均値Hを算出し、その平均値Hの情報を持つ出力信号S23(図19参照)をゲインセレクト回路67に出力する。
【0102】
ゲインセレクト回路67には、平均処理回路66にて算出される平均値Hに対応したゲインGが予め設定されている。
例えば、ゲインセレクト回路67は、平均値Hが第1基準値L1以下である時にゲインG=G1(例えば2倍)、第1基準値L1より大きく第2基準値L2以下である時にゲインG=G2(例えば1倍)、第2基準値L2より大きい時にゲインG=G3(例えば0.5倍)を選択する。
【0103】
上記第1及び第2基準値L1,L2は、ADC63がサンプリングするアナログ信号S21の信号値に対応した値でゲインセレクト回路67に予め設定される。そして、ゲインセレクト回路67は、算出される平均値Hに基づきゲインG=G1〜G3のうちいずれかのゲインGを選択し、そのゲインGの情報を持つ制御信号S24(図19参照)をゲイン切替えアンプ68に出力する。
【0104】
従って、このように構成された平均処理回路66及びゲインセレクト回路67を備えるAGC61において、遅延回路65は、該平均処理回路66及びゲインセレクト回路67のレイテンシと略同じ遅延を持つ遅延段数にて構成される。つまり、遅延回路65は、4段のFF66a〜66dに対応してクロック信号CLKの4クロック分の遅延を持つ4段の遅延段数で構成されている。
【0105】
尚、平均処理回路66及びゲインセレクト回路67は高速動作する。従って、それらを考慮し、パイプラインとして機能するFFをゲインセレクト回路67の出力段に設けてもよい。このような構成とする場合には、出力段に設けられるFFの段数に対応して遅延回路65を構成する遅延段数を適宜変更する。
【0106】
次に、上記のように構成されるAGC61の作用について説明する。
図21は、ADC63によりサンプリングされるアナログ信号S21のサンプリング例を示す波形図であり、ここでは例として各周期毎に4つの信号値がサンプリングされる場合(サンプリング値p1〜p28)を示す。そして、図22は、それらサンプリング値p1〜p28のうち、例えばサンプリング値p7〜p10の平均値を算出する平均処理回路66及びゲインセレクト回路67を示すブロック図である。
【0107】
今、遅延回路65の遅延段数は「0」に設定されている(即ち、遅延回路65に遅延は設定されていない)。
平均処理回路66は、サンプリング値p7〜p10の平均値Hを算出し、ゲインセレクト回路67は、その平均値Hに基づいて選択したゲインGに切り替えるべく制御信号S24をゲイン切替えアンプ68に出力する。このとき、ゲイン切替えアンプ68は、サンプリング値p10のサンプリングタイミングに対応する値を持つアナログ信号S25を、ゲインセレクト回路67の制御信号S24に基づいて切り替えたゲインGにて制御する。つまり、遅延回路65に遅延が設定されていないため、4つのサンプリング値p7〜p10に基づき生成される制御信号S24は、サンプリング値p10のサンプリングタイミングに対応する信号値と実質的に略同一値となるアナログ信号S25に作用する。
【0108】
そして、遅延回路65の遅延段数が「1」に設定される際には、ゲイン切替えアンプ68は、サンプリング値p9のサンプリングタイミングに対応する値を持つアナログ信号S25を、サンプリング値p7〜p10の平均値Hに基づき切り替えたゲインGにて制御する。つまり、この場合には、遅延回路65は、アナログ信号S21を1クロック分遅延させたアナログ信号S25をゲイン切替えアンプ68に出力する。従って、4つのサンプリング値p7〜p10に基づき生成される制御信号S24は、サンプリング値p9のサンプリングタイミングに対応する信号値と実質的に略同一値となるアナログ信号S25に作用する。
【0109】
同様にして、遅延回路65の遅延段数が「2」に設定される際には、アナログ信号S21が2クロック分遅延されるため、制御信号S24は、サンプリング値p8のサンプリングタイミングに対応する値を持つアナログ信号S25に作用する。
【0110】
このように、本実施形態のAGC61では、遅延回路65の遅延段数を変更することで、複数のサンプリング値の平均値に基づき生成される制御信号S24をアナログ信号S25の任意の信号値に作用させることができる。
【0111】
そして、遅延回路65を平均処理回路66、ゲインセレクト回路67でのレイテンシ以上の遅延を持つ遅延段数で構成することで、制御対象となるアナログ信号S25の信号値より以降にサンプリングされるサンプリング値を加味して生成した制御信号S24による制御が可能となる。(例えば、遅延回路65を4段の遅延段数で構成することにより、サンプリング値p7〜p10の平均値Hに基づき生成した制御信号S24をサンプリング値p6のサンプリングタイミングに対応する値を持つアナログ信号S25に作用させることができる。)
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
【0112】
(1)平均処理回路66は、複数のサンプリング値の平均値Hを算出する。ゲインセレクト回路67は、その平均値Hに基づきゲインGを選択して制御信号S24を生成し、該制御信号S24によりゲイン切替えアンプ68のゲインが切り替えられる。そして、遅延回路65は、ADC63、平均処理回路66及びゲインセレクト回路67でのレイテンシに対応してアナログ信号S21を遅延させる。従って、上記各実施形態と同様に、アナログ信号INの制御タイミングの遅れを防止して、高速収束させ得る精度の高いアナログ制御が可能となる。
【0113】
(2)遅延回路65に設定される遅延を変更することで、複数のサンプリング値の平均値Hより生成した制御信号S24を、それらのサンプリングタイミングのいずれかに対応した値を持つアナログ信号S25に作用させることができる。そして、発生するレイテンシ以上に遅延回路65の遅延を設定することで、実際の制御対象となるアナログ信号S25の信号値に対して、それ以降にサンプリングされるサンプリング値を加味して生成した制御信号S24による制御が可能となり、さらに高精度なアナログ制御が実現可能となる。
【0114】
(第六実施形態)
以下、本発明を具体化した第六実施形態を図23に従って説明する。
同図は、上記第二実施形態のアナログ制御装置21(クロック信号CLKに同期して遅延させる場合)をAGC71に具体化した例を示すブロック図である。尚、本実施形態のAGC71は、上記第五実施形態のAGC61に、GCA72、誤差演算回路73、DAC74を追加して構成したものであり、その他の構成部分は同様に構成されている。従って、第五実施形態と同様な構成部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0115】
本実施形態のAGC71には、GCA72と、ADC64と、誤差演算回路73と、DAC74とから制御ループR3が構成され、該制御ループR3は、上記ゲイン切替えアンプ68の出力段に接続されている。この制御ループR3は、上記第四実施形態の制御ループR1,R2と同様に構成されている。
【0116】
このように構成されるAGC71では、ゲイン切替えアンプ68から出力されるアナログ信号S26が制御ループR3を介してさらに誤差演算されることにより、GCA72のゲインが最適化される。これにより、該GCA72から出力されるアナログ信号が、ADC64の入力レンジに対応する振幅を得るようにしている。
【0117】
ちなみに、本実施形態では、レイテンシの影響を受けないゲイン切替えアンプ68にて粗い(大まかな)ゲイン制御をした後に、細かなゲイン制御を制御ループR3のGCA72にて実施する。従って、制御ループR3に存在するレイテンシが、アナログ制御に与える影響は小さくなる。
【0118】
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)ゲイン切替えアンプ68から出力されるアナログ信号S26は、制御ループR3にてさらに誤差演算される。従って、上記第五実施形態のAGC61に比べてより細かなゲイン制御が可能である。この際、GCA72は、上記制御信号S24に基づきゲイン切替えアンプ68にて大まかな制御がなされたアナログ信号S26を制御するため、制御ループR3でのレイテンシによる影響は小さなものとなる。
【0119】
(第七実施形態)
以下、本発明を具体化した第七実施形態を図24に従って説明する。
同図は、上記第二実施形態のアナログ制御装置21(クロック信号CLKに同期して遅延させる場合)をAGC81に具体化した例を示すブロック図である。尚、本実施形態のAGC81は、上記第五実施形態のAGC61を2段で構成したものであるため、同様な構成部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0120】
つまり、AGC81は、上記ゲイン切替えアンプ68の出力段に、ADC82、遅延回路83、平均処理回路84、ゲインセレクト回路85、ゲイン切替えアンプ86が設けられ、それらは上記第五実施形態と同様に構成されている。
【0121】
このように構成されたAGC81は、先ず1段目のゲイン切替えアンプ68にて粗い(大まかな)ゲイン制御をした後、2段目のゲイン切替えアンプ86にて細かなゲイン制御を行う。そして、切替えアンプ86から出力されるアナログ信号をADC64によりアナログ−デジタル変換して生成したデジタル信号S29を次回路(デジタル回路)に出力する。
【0122】
その際、2段目のゲイン切替えアンプ86は、遅延回路83を介して遅延されたアナログ信号S28を、ゲインセレクト回路85にて生成された制御信号S27によって制御する。従って、2段目のADC82、平均処理回路84、ゲインセレクト回路85でのレイテンシが、ゲイン切替えアンプ86の制御に与える影響はない。
【0123】
従って、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)上記第五実施形態のAGC61を複数段で構成することにより、各段で生成された制御信号S24,S27に基づくアナログ制御をレイテンシの影響を受けずに、より細かに行うことができる。
【0124】
(第八実施形態)
以下、本発明を具体化した第八実施形態を図25〜図29に従って説明する。
図25は、上記第二実施形態のアナログ制御装置21(クロック信号CLKに同期して遅延させる場合)をAGC91に具体化した例を示すブロック図である。このAGC91は、LPF92、ADC93、遅延回路94、平均処理回路95、ゲインセレクト回路96、ゲイン切替えアンプ97から構成されている。尚、本実施形態では、図26に示す例えばハードディスク装置の位相サーボの様に、予め大まかなアナログ信号INの特徴が判っている場合に、AGC91を適用した場合の具体例について記述する。
【0125】
図26に示すように、アナログ信号INは、位相サーボの目的に応じてA区間、B区間、C区間の3つに区画される。そして、このようにA〜C区間に区別されたアナログ信号INにおいて、位相サーボの最終目的はC区間の位相を算出することにある。つまり、C区間の位相を算出するために、該位相算出する期間の基準点を設定するB区間が設けられているとともに、そのB区間に設定される基準点を検出するA区間が設けられている。
【0126】
上記B区間において位相算出する期間の基準点は、アナログ信号INの零レベルがn回連続した点に設定される。尚、本実施形態では、零レベルが3回連続した点を基準点としている。
【0127】
図26において、ゼロ(零)検出信号SD1は、零レベルの連続回数を検出する信号であって、零レベルの値が連続3回となった時にHレベルの検出信号を出力する。
【0128】
振幅信号SD2は、零レベルの状態から振幅する状態となるときのアナログ信号INの信号値を検出する信号であって、非零レベルの値が連続3回となった時にHレベルの検出信号を出力する。
【0129】
周期4信号SD3は、上記Hレベルのゼロ検出信号SD1に応答して信号レベルがHレベルからLレベルとなる信号であって、該周期4信号SD3がHレベルを検出する状態では、アナログ信号INの1周期がクロック信号CLKの4クロック分に対応している。
【0130】
周期8信号SD4は、上記Hレベルの振幅信号SD2に応答して信号レベルがLレベルからHレベルとなる信号であって、該周期8信号SD4がHレベルを検出する状態では、アナログ信号INの1周期がクロック信号CLKの8クロック分に対応している。
【0131】
そして、周期4信号SD3及び周期8信号SD4は、遅延回路94、平均処理回路95、ゲインセレクト回路96に入力される。
図27は、本実施形態の遅延回路94の一構成例を示す回路図である。この遅延回路94は8段で構成され(図では、回路を一部省略して示す)、入力段のバッファ94a及び出力段のバッファ94bの出力端子には、選択回路94cが接続されている。
【0132】
この選択回路94cには、上記周期4信号SD3及び周期8信号SD4が入力され、該選択回路94cは各信号SD3,SD4の検出レベルに応じて遅延回路94の遅延段数を選択する。例えば選択回路94cは、Hレベルの信号SD4に応答して遅延回路94の遅延段数を「8」に設定し、それ以外の時には遅延段数を「0」(即ち、遅延なし)に設定する。
【0133】
図28は、平均処理回路95及びゲインセレクト回路96の一例を示すブロック図である。
平均処理回路95は、その入力段に8段(図では、回路を一部省略して示す)のFFを備え、各段のFFはADC93によりサンプリングされるサンプリング値D1〜D8をそれぞれラッチして出力する。尚、図28に示すように、ここでは例えば各FFは、図26に示すサンプリング値s1〜s8又はt4〜t11をラッチして出力する。
【0134】
平均処理回路95には、上記周期4信号SD3及び周期8信号SD4が入力され、該平均処理回路95は各信号SD3,SD4の検出レベルに応じて算出する平均値Hを変更する。例えば、平均処理回路95は、Hレベルの信号SD3に応答してサンプリング値D5〜D8の平均値Hを算出し、Hレベルの信号SD4に応答してサンプリング値D1〜D8の平均値Hを算出する。そして、上記Hレベルの信号SD3,SD4以外の時には平均値Hを一定値に固定する。
【0135】
次に、このように構成されたAGC91の作用を説明する。
今、周期4信号SD3の検出レベルはHレベルであり、この状態ではアナログ信号INはA区間に対応している(図26参照)。
【0136】
遅延回路94は、周期8信号SD4の検出レベルがLレベルであるため、遅延段数は「0」(即ち、遅延なし)に設定される。また、平均処理回路95は、Hレベルの周期4信号SD3に応答してサンプリング値D5〜D8の平均値Hを算出する。従って、A区間において、ゲイン切替えアンプ97は、サンプリング値s8のサンプリングタイミングに対応するアナログ値を、サンプリング値s5〜s8の平均値Hに基づき設定されたゲインGにて制御する。つまり、このA区間では、制御対象となるアナログ信号の信号値は、それ以前にサンプリングされる複数のサンプリング値の平均値Hに基づいて選択されたゲインGにて制御される。
【0137】
次に、零レベルの値が連続3回となりゼロ検出信号SD1の検出レベルがHレベルとなると、該Hレベルの信号SD1に基づいて周期4信号の検出レベルがLレベルとなる。この状態ではアナログ信号INはB区間に対応している。
【0138】
遅延回路94は、同様にして遅延段数が「0」に設定される。平均処理回路95は、Lレベルの信号SD3,SD4に応答して平均値Hを一定値に固定する。即ち、このB区間では零レベルが連続するために、該B区間にて平均処理回路95により算出される平均値Hが、上記ゼロ検出信号SD1の立ち上がり時の平均値(例えばサンプリング値s8〜s11の平均値)に固定される。
【0139】
次に、非零レベルの値が連続3回となり振幅信号SD2の検出レベルがHレベルとなると、該Hレベルの信号SD2に基づいて周期8信号SD4の検出レベルがHレベルとなる。この状態ではアナログ信号INはC区間に対応している。
【0140】
遅延回路94は、Hレベルの周期8信号SD4に応答し、その遅延段数が「8」に設定される。また、平均処理回路95は、Hレベルの周期8信号SD4に応答してサンプリング値D1〜D8の平均値Hを算出する。従って、C区間において、ゲイン切替えアンプ97は、サンプリング値t4のサンプリングタイミングに対応するアナログ値を、サンプリング値t4〜t11の平均値Hに基づき設定されたゲインGにて制御する。つまり、このC区間では、制御対象となるアナログ信号の信号値は、それ以降にサンプリングされる複数のサンプリング値の平均値Hに基づいて選択されたゲインGにて制御される。
【0141】
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)予め大まかなアナログ信号INの波形図が判っている場合には、それに応じて遅延回路94の遅延段数、及び平均値Hの算出に用いるサンプリング値の数(サンプル数)を適宜変更する。これにより、実際に制御対象となるアナログ値を、それ以前又はそれ以降にサンプリングされる複数のサンプリング値に基づき設定されるゲインGにて制御することが可能となる。
【0142】
尚、上記各実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・第三〜第八実施形態では、第二実施形態の様にアナログ信号をクロック信号CLKに同期して遅延させる場合について具体化したが、第一実施形態の様にクロック信号CLKに同期させずにアナログ信号を遅延させてもよい。
【0143】
・第五〜第八実施形態におけるゲインセレクト回路67,85による構成は、図30のように変更してもよい。即ち、このAGC101では、平均処理回路105の次段にGCA制御電圧発生回路(以下、GCA制御回路)106が設けられ、該GCA制御回路106の出力信号に基づいてGCA107のゲインが設定される。図31は、図30の平均処理回路105及びGCA制御回路106の一構成例を示すブロック図である。尚、平均処理回路105は、上記平均処理回路66(図20参照)と同様に構成されている。GCA制御回路106は、平均処理回路105の出力信号(即ち、平均値H)に基づいてゲインを算出するゲイン算出回路106aと、該算出回路106aの出力信号をアナログ信号に変換して出力するDAC106bとから構成される。このように構成されるAGC101の場合にも、上記実施形態と同様な効果を奏する。
【0144】
・第八実施形態において、上記図28に示す平均処理回路95の構成を、図29に示すように変更して構成してもよい。この平均処理回路95aは、その入力段に12段のFF(図では、回路を一部省略して示す)を備え、各段のFFはサンプリング値D1〜D12をそれぞれラッチして出力する。各FFによりラッチされるサンプリング値D1〜D12は、実際の制御対象となるアナログ値をサンプリング値D4とし、それ以前のデータをサンプリング値D1〜D3、それ以降のデータをサンプリング値D5〜D12とする。そして、平均処理回路95aは、周期4信号SD3がHレベルの時にサンプリング値D1〜D4の平均値Hを算出し、周期8信号SD4がHレベルの時にサンプリング値D5〜D12の平均値Hを算出する。即ち、アナログ信号の波形の特徴に応じて、平均処理回路95aにて平均値Hの算出に用いる複数のサンプリング値の採用位置を適宜変更してもよい。このように構成した場合にも、上記実施形態と同様な効果を奏する。
【0145】
・第八実施形態において、図27に示すように、遅延回路94にバッファ94dを追加し、遅延段数の異なる出力を得るように構成することで、制御対象とするアナログ値を変更するようにしてもよい。
【0146】
・第八実施形態では、遅延回路94に設けた選択回路94cにより遅延段数を適宜変更する構成としたが、該遅延回路94の遅延段数を常に8段に設定するようにしてもよい。
【0147】
上記各実施形態の特徴をまとめると以下のようになる。
(付記1) アナログ信号をデジタル信号に変換し、該デジタル信号を演算処理して生成した制御信号に基づいて前記アナログ信号を制御するアナログ制御方法において、
前記制御信号を生成する経路にて生じるレイテンシに対応して前記アナログ信号を遅延させ、該遅延後のアナログ信号を制御するようにしたことを特徴とするアナログ制御方法。
(付記2) アナログ信号をデジタル信号に変換し、該デジタル信号を演算処理して生成した制御信号に基づいて前記アナログ信号を制御するアナログ制御方法において、
前記制御信号を生成する経路にて生じるレイテンシに対応して前記アナログ信号をクロック信号に同期して遅延させ、該遅延後のアナログ信号を制御するようにしたことを特徴とするアナログ制御方法。
(付記3) 前記制御信号は、所定のタイミングでサンプリングされる前記アナログ信号のサンプリング値に基づいて生成され、該制御信号を前記サンプリングタイミングに対応した値を持つアナログ信号に作用させるように前記アナログ信号の遅延を設定することを特徴とする付記1又は2記載のアナログ制御方法。
(付記4) 前記制御信号は、所定のタイミングでサンプリングされる前記アナログ信号のサンプリング値に基づいて生成され、該制御信号を前記サンプリングタイミングに対し、それ以前のサンプリングタイミングに対応した値を持つアナログ信号に作用させるように前記アナログ信号の遅延を前記レイテンシ以上に設定することを特徴とする付記1又は2記載のアナログ制御方法。
(付記5) 前記制御信号は、所定のタイミング毎にサンプリングされるアナログ信号の複数のサンプリング値を演算処理して生成され、該制御信号を前記各サンプリングタイミングのいずれかに対応した値を持つアナログ信号に作用させるように前記アナログ信号の遅延を設定することを特徴とする付記1又は2記載のアナログ制御方法。
(付記6) 前記制御信号は、所定のタイミング毎にサンプリングされるアナログ信号の複数のサンプリング値を演算処理して生成され、該制御信号を前記各サンプリングタイミングに対し、それ以前のサンプリングタイミングに対応した値を持つアナログ信号に作用させるように前記アナログ信号の遅延を前記レイテンシ以上に設定することを特徴とする付記1又は2記載のアナログ制御方法。
(付記7) アナログ信号をアナログ−デジタル変換するADCと、
前記ADCの出力信号を演算処理して、前記アナログ信号を制御するための制御信号を生成するデジタル演算回路と、
前記制御信号に基づいて前記アナログ信号を制御するアナログ制御回路と、
を備えたアナログ制御装置において、
前記ADC及びデジタル演算回路で生じるレイテンシに対応した遅延を設定した遅延回路を設け、該遅延回路を介して遅延させた前記アナログ信号を、前記アナログ制御回路にて制御することを特徴とするアナログ制御装置。
(付記8) 前記遅延回路は、前記アナログ信号を遅延させる一又は複数の容量を備え、該容量の容量値は、前記アナログ信号の遅延が前記レイテンシに対応した遅延となるような値に設定されることを特徴とする付記7記載のアナログ制御装置。
(付記9) 前記遅延回路は、相補的に制御される一対のスイッチの開閉に基づき前記アナログ信号をクロック信号に同期して遅延させる一又は複数の遅延段数にて構成されることを特徴とする付記7記載のアナログ制御装置。
(付記10) 前記遅延回路の遅延段数を、前記アナログ信号のサンプリング値に応じて所定の遅延段数(0段を含む)に変更させる選択回路を備えたことを特徴とする付記9記載のアナログ制御装置。
(付記11) アナログ信号を、制御信号に基づいて設定される所定のゲインにて制御する第1のGCAと、
前記第1のGCAの出力信号をアナログ−デジタル変換するADCと、
前記第1のGCAの出力信号が前記ADCの入力レベルに対しほぼフルレンジとなるように設定される目標値と、該ADCの出力信号との誤差を算出する誤差演算回路と、
前記誤差演算回路の出力信号をデジタル−アナログ変換して、前記第1のGCAのゲインを設定するための前記制御信号を出力するDACと、
から構成される第1の制御ループを備えたAGCにおいて、
前記第1の制御ループにて生じるレイテンシに対応して前記アナログ信号を遅延させる遅延回路と、
前記遅延回路を介して入力される前記アナログ信号を、前記制御信号に基づいて設定される所定のゲインにて制御する第2のGCAと、
を備えたことを特徴とするAGC。
(付記12) 前記第2のGCAの出力信号を誤差演算して出力する第2の制御ループを備えたことを特徴とする付記11記載のAGC。
(付記13) アナログ信号をアナログ−デジタル変換するADCと、
前記ADCの出力信号に基づいて前記アナログ信号の複数のサンプリング値の平均値を算出する平均処理回路と、
前記平均値に基づいて前記アナログ信号を制御させるべくゲインを選択し、制御信号を生成するゲインセレクト回路と、
前記ADC,平均処理回路,ゲインセレクト回路にて生じるレイテンシに対応して前記アナログ信号を遅延させる遅延回路と、
前記遅延回路を介して入力される前記アナログ信号を、前記制御信号に基づいて切り替えたゲインにて制御するゲイン切替えアンプと、
を備えたことを特徴とするAGC。
(付記14) 付記13記載のAGCを複数段備えたことを特徴とするAGC。
(付記15) 前記ゲイン切替えアンプの出力信号を誤差演算して出力する制御ループを備えたことを特徴とする付記13記載のAGC。
(付記16) 付記11乃至15のいずれか一記載のAGCの制御方法において、
前記遅延回路は、前記アナログ信号をクロック信号に同期して遅延させる一又は複数段の遅延段数にて構成される遅延回路であって、
予測可能な前記アナログ信号の波形に応じて、前記遅延回路の遅延段数を変更させることを特徴とするAGCの制御方法。
(付記17) 付記13乃至15のいずれか一記載のAGCの制御方法において、
予測可能な前記アナログ信号の波形に応じて、前記平均値の算出に用いる値のサンプル数を変更させることを特徴とするAGCの制御方法。
(付記18) 付記13乃至15のいずれか一記載のAGCの制御方法において、
予測可能な前記アナログ信号の波形に応じて、前記平均値の算出に用いる前記複数のサンプリング値の採用位置を変更することを特徴とするAGCの制御方法。
【0148】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、レイテンシに関わらず、精度の高いアナログ制御を行い得るアナログ制御方法、アナログ制御装置、AGC、及びAGCの制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態のアナログ制御装置の概略構成図である。
【図2】 アナログ制御装置の作用を示すアナログ信号の波形図である。
【図3】 容量を示す概略図である。
【図4】 第二実施形態のアナログ制御装置の概略構成図である。
【図5】 遅延回路の具体的構成を示す回路図である。
【図6】 バッファの一例を示す回路図である。
【図7】 遅延回路の動作を説明する回路図である。
【図8】 遅延回路の動作を説明する回路図である。
【図9】 遅延回路の各入力信号を示す波形図である。
【図10】 遅延回路の動作状態を示す回路図である。
【図11】 遅延回路の動作状態を示す回路図である。
【図12】 遅延回路の動作状態を示す回路図である。
【図13】 遅延回路の動作状態を示す回路図である。
【図14】 遅延回路の動作状態を示す回路図である。
【図15】 遅延回路の動作状態を示す回路図である。
【図16】 アナログ信号の遅延を示すタイミングチャートである。
【図17】 第三実施形態のAGCを示すブロック図である。
【図18】 第四実施形態のAGCを示すブロック図である。
【図19】 第五実施形態のAGCを示すブロック図である。
【図20】 平均処理回路及びゲインセレクト回路の一例を示すブロック図である。
【図21】 アナログ信号のサンプリング例を示す波形図である。
【図22】 平均処理回路及びゲインセレクト回路の一例を示すブロック図である。
【図23】 第六実施形態のAGCを示すブロック図である。
【図24】 第七実施形態のAGCを示すブロック図である。
【図25】 第八実施形態のAGCを示すブロック図である。
【図26】 ハードディスク装置の位相サーボの例を示す波形図である。
【図27】 図25の遅延回路の構成を示す回路図である。
【図28】 図25の平均処理回路及びゲインセレクト回路の一例を示すブロック図である。
【図29】 図25の平均処理回路及びゲインセレクト回路の一例を示すブロック図である。
【図30】 AGC回路の別例を示す回路図である。
【図31】 図30の平均処理回路及びGCA制御電圧発生回路の一例を示すブロック図である。
【図32】 従来のアナログ制御装置の概略構成図である。
【図33】 従来のAGCを示すブロック図である。
【図34】 誤差演算回路を示すブロック図である。
【図35】 従来のタイミング波形図である。
【符号の説明】
IN アナログ信号
S2 制御信号
12,22 遅延回路としてのアナログ遅延回路
13 アナログ制御回路
14 ADC
15 デジタル演算回路

Claims (8)

  1. アナログ信号をデジタル信号に変換し、該デジタル信号を演算処理して生成した制御信号に基づいて前記アナログ信号をフィードバック制御するアナログ制御方法において、
    前記アナログ信号のサンプリング値に応じて変更される所定の遅延段数(0段を含む)にて前記アナログ信号を遅延させ、該遅延後のアナログ信号を制御するようにしたことを特徴とするアナログ制御方法。
  2. アナログ信号をデジタル信号に変換し、該デジタル信号を演算処理して生成した制御信号に基づいて前記アナログ信号をフィードバック制御するアナログ制御方法において、
    前記アナログ信号のサンプリング値に応じて変更される所定の遅延段数(0段を含む)にて前記アナログ信号をクロック信号に同期して遅延させ、該遅延後のアナログ信号を制御するようにしたことを特徴とするアナログ制御方法。
  3. アナログ信号をアナログ−デジタル変換するADCと、
    前記ADCの出力信号を演算処理して、前記アナログ信号をフィードバック制御するための制御信号を生成するデジタル演算回路と、
    前記制御信号に基づいて前記アナログ信号を制御するアナログ制御回路と、
    を備えたアナログ制御装置において、
    相補的に制御される一対のスイッチの開閉に基づいて、前記アナログ信号をクロック信号に同期して遅延させる一又は複数の遅延段数にて構成される遅延回路と、
    前記遅延回路の遅延段数を、前記アナログ信号のサンプリング値に応じて所定の遅延段数(0段を含む)に変更させる選択回路とを設け、
    前記遅延回路を介して遅延させた前記アナログ信号を、前記アナログ制御回路にて制御することを特徴とするアナログ制御装置。
  4. アナログ信号を、制御信号に基づいて設定される所定のゲインにてフィードバック制御する第1のGCAと、
    前記第1のGCAの出力信号をアナログ−デジタル変換するADCと、
    前記第1のGCAの出力信号が前記ADCの入力レベルに対しほぼフルレンジとなるように設定される目標値と、該ADCの出力信号との誤差を算出する誤差演算回路と、
    前記誤差演算回路の出力信号をデジタル−アナログ変換して、前記第1のGCAのゲインを設定するための前記制御信号を出力するDACと、から構成される第1の制御ループを備えたAGCにおいて、
    前記アナログ信号をクロック信号に同期して遅延させる一又は複数段の遅延段数にて構成される遅延回路と、
    前記遅延回路を介して入力される前記アナログ信号を、前記制御信号に基づいて設定される所定のゲインにて制御する第2のGCAとを備え、
    予測可能な前記アナログ信号の波形に応じて、前記遅延回路の遅延段数が変更されることを特徴とするAGC。
  5. アナログ信号をアナログ−デジタル変換するADCと、
    前記ADCの出力信号に基づいて前記アナログ信号の複数のサンプリング値の平均値を算出する平均処理回路と、
    前記平均値に基づいて前記アナログ信号をフィードバック制御させるべくゲインを選択し、制御信号を生成するゲインセレクト回路と、
    前記アナログ信号をクロック信号に同期して遅延させる一又は複数段の遅延段数にて構成される遅延回路と、
    前記遅延回路を介して入力される前記アナログ信号を、前記制御信号に基づいて切り替えたゲインにて制御するゲイン切替えアンプとを備え、
    予測可能な前記アナログ信号の波形に応じて、前記遅延回路の遅延段数が変更されることを特徴とするAGC。
  6. 請求項5記載のAGCを複数段備えたことを特徴とするAGC。
  7. 請求項5又は6記載のAGCの制御方法において、
    予測可能な前記アナログ信号の波形に応じて、前記平均値の算出に用いる値のサンプル数を変更させることを特徴とするAGCの制御方法。
  8. 請求項5又は6記載のAGCの制御方法において、
    予測可能な前記アナログ信号の波形に応じて、前記平均値の算出に用いる前記複数のサンプリング値の採用位置を変更することを特徴とするAGCの制御方法。
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