JP3391249B2 - アナログ信号の遅延回路 - Google Patents

アナログ信号の遅延回路

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JP3391249B2
JP3391249B2 JP05972798A JP5972798A JP3391249B2 JP 3391249 B2 JP3391249 B2 JP 3391249B2 JP 05972798 A JP05972798 A JP 05972798A JP 5972798 A JP5972798 A JP 5972798A JP 3391249 B2 JP3391249 B2 JP 3391249B2
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  • Networks Using Active Elements (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ信号の遅
延に用いられ集積回路に内蔵するのに好適な遅延回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】高密度集積回路(以下、LSIと略す)
の内部に設けられる遅延回路においては、スイッチとコ
ンデンサで構成される複数のメモリセルを並列接続し、
アナログ信号の電圧を各メモリセルに順次蓄積してい
き、所定時間が経過した後に蓄積されたアナログ信号を
読み出すことにより、アナログ信号を遅延をするものが
ある。
【0003】図13は、従来の遅延回路の回路図であ
る。図において、M1〜Mnは並列に接続されたn個の
メモリセルであり、そこにはアナログ信号の電圧が記憶
されるようになっている。メモリセルM1は、入力スイ
ッチSW1、コンデンサC1および出力スイッチSW
1'から構成されており、また、他のメモリセルM2〜
MnもメモリセルM1と同様に構成されている。メモリ
セルM1〜Mnの出力側には、オペアンプOPで構成さ
れるボルテージフォロアが設けられている。なお、Cp
はメモリセルM1〜Mnの出力側に生じる寄生容量であ
る。
【0004】以上の構成において、入力アナログ信号V
inを書き込む際には、入力スイッチSW1〜SWnを
SW1→SW2→…SWn→SW1…といったように順
次オン状態にすることによって、入力アナログ信号Vi
nをサンプリング周期毎にサンプルホールドして、その
電圧をコンデンサC1〜Cnに記憶していく。次に、記
憶された入力アナログ信号Vinを読み出す際には、出
力スイッチSW1'〜SWn'をSW1'→SW2'→…S
Wn'→SW1'…といったように順次オン状態にするこ
とによって、記憶された入力アナログ信号Vinを順次
読み出していく。
【0005】この場合には、メモリセルM1〜Mn−1
に入力アナログ信号Vinを書き込んでいき、次のサン
プリングタイミングで入力アナログ信号Vinをメモリ
セルMnに書き込むのと同時に、メモリセルM1から遅
延された入力アナログ信号Vinが読み出され、オペア
ンプOPから出力アナログ信号Voutとして出力され
る。すなわち、メモリセルM1〜Mnは、リング状に書
込動作と読出動作を繰り返すようになっている。ここ
で、サンプリング期間(各スイッチがオン状態となる期
間)をTsとすれば、遅延時間Tdは、Td=(n−
1)*Tsで与えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LSIの内
部で上述した遅延回路を構成しようとすると、コンデン
サC1〜Cnの値は数PFとなるので、低周波領域にお
いても、それらのインピーダンスは高い。このため、低
周波の外乱ノイズ(例えば、商用交流電源の周波数に同
期したハム)を遅延回路が受けた場合には、コンデンサ
C1〜Cnの電圧値が変動してしまう。したがって、メ
モリセルM1〜Mnから読み出された入力アナログ信号
Vinに低周波の外乱ノイズが重畳してしまう。仮にノ
イズ成分が信号成分の帯域よりも高周波領域に存在する
のであれば、ローパスフィルタによって出力アナログ信
号Voutからノイズ成分を除去することができるが、
ハムのように低周波の外乱ノイズは、その周波数が信号
帯域内にあるので、出力アナログ信号Voutからノイ
ズ成分を除去することが困難である。したがって、LS
Iの内部に上述した形式の遅延回路を構成してもSN比
が劣化してしまうといった問題がある。
【0007】また、上述した遅延回路では、寄生容量C
pの影響を受けて、メモリセルM1〜Mnのコンデンサ
C1〜Cnに記憶された電圧を正確に読み出すことがで
きないといった問題がある。例えば、スイッチSW1を
オン状態にしてメモリセルM1のコンデンサC1から電
圧を読み出した後、スイッチSW1をオフ状態にしたと
すると、寄生容量Cpの電圧はコンデンサC1に記憶さ
れていた電圧に応じたものとなる。この状態において、
寄生容量Cpの電圧をVs'、寄生容量Cpの値をCb
とし、メモリセルM2において、コンデンサC2の値を
Ca、読み出し前のコンデンサC2の電圧をVs、読み
出し後のコンデンサC2の電圧(実際に読み出される電
圧)をVs''とすれば、Vs''は以下の式で与えられ
る。 Vs''=(CaVs+CbVs')/(Ca+Cb) すなわち、本来、Vsとして読み出されるべき電圧が、
寄生容量Cpの作用によってVs''に変化してしまうの
である。しかも、寄生容量Cpの値Cbには電圧依存性
があるので、寄生容量Cpは出力アナログ信号Vout
の歪みの原因にもなっている。
【0008】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、低周波のノイズ外乱を除去することができ
る遅延回路を提供することを目的とする。また、他の目
的は寄生容量の影響を受けることがない遅延回路を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明にあっては、コンデンサに電
荷を蓄積することによりアナログ信号を記憶するメモリ
セルを複数個備えた遅延回路であって、入力信号を反転
して反転入力信号を出力する第1の反転手段と、前記入
力信号と前記反転入力信号とを交互に選択し、前記複数
のメモリセルに順次書き込む書込手段と、前記複数のメ
モリセルから記憶されている前記入力信号と前記反転入
力信号とを書込順序に従って順次読み出す読出手段と、
前記読出手段によって読み出された前記反転入力信号を
反転する第2の反転手段と、前記読出手段によって読み
出された前記入力信号と前記第2の反転手段の出力信号
とを合成して出力信号を生成する合成手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0010】
【0011】
【0012】また、請求項に記載の発明にあっては、
コンデンサに電荷を蓄積することによりアナログ信号を
記憶するメモリセルを複数個備えた遅延回路であって、
入力信号を反転して反転入力信号を出力する反転手段
と、前記入力信号と前記反転入力信号とを交互に選択
し、前記複数のメモリセルに順次書き込む書込手段と、
前記複数のメモリセルから記憶されている前記入力信号
と前記反転入力信号とを書込順序に従って順次読み出す
読出手段と、正入力端子に一定の電圧が供給され、負入
力端子に前記入力信号を書き込んだ前記メモリセルの出
力側が接続されるとともに、前記負入力端子と出力端子
との間にフィードバックコンデンサが接続された第1の
負帰還増幅手段と、正入力端子に一定の電圧が供給さ
れ、負入力端子に前記反転入力信号を書き込んだ前記メ
モリセルの出力側が接続されるとともに、前記負入力端
子と出力端子との間にフィードバックコンデンサが接続
された第2の負帰還増幅手段と、前記コンデンサに蓄積
されている電荷を前記フィードバックコンデンサに移動
させることにより、前記複数のメモリセルから記憶され
ている前記入力信号と前記反転入力信号とを書込順序に
従って順次読み出す読出手段と、前記読出手段によって
記憶された前記入力信号が読み出される前に、前記第1
の負帰還増幅手段のフィードバックコンデンサに蓄積さ
れた電荷をクリアする第1のリセット手段と、前記読出
手段によって記憶された前記反転入力信号が読み出され
る前に、前記第2の負帰還増幅手段のフィードバックコ
ンデンサに蓄積された電荷をクリアする第2のリセット
手段と、前記第2の負帰還増幅手段の出力信号を反転
し、この信号と前記第1の負帰還増幅手段の出力信号と
を合成して出力信号を生成する合成手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0013】また、請求項に記載の発明にあっては、
コンデンサに電荷を蓄積することによりアナログ信号を
記憶するメモリセルを複数個備えた遅延回路であって、
入力電圧信号を電流に変換して入力電流信号を生成する
第1の電圧電流変換手段と、反転された前記入力電圧信
号を電流に変換して反転入力電流信号を生成する第2の
電圧電流変換手段と、前記入力電流信号と前記反転入力
電流信号とを交互に選択し、前記複数のメモリセルに順
次書き込む書込手段と、前記複数のメモリセルから記憶
されている前記入力電流信号と前記反転入力電流信号と
を書込順序に従って順次読み出す読出手段と、前記読出
手段によって読み出された前記入力電流信号と前記反転
入力電流信号とに基づいて、出力電圧信号を生成する出
力電圧信号生成手段とを備えることを特徴とする。
【0014】また、請求項に記載の発明にあっては、
前記出力電圧信号生成手段は、前記読出手段によって読
み出された前記入力電流信号を電圧信号に変換する第1
の電流電圧変換手段と、前記読出手段によって読み出さ
れた前記反転入力電流信号を電圧信号に変換する第2の
電流電圧変換手段と、前記第1の電流電圧変換手段によ
る電圧信号と前記第2の電流電圧変換手段による電圧信
とを合成して前記出力電圧信号を生成する合成手段と
を備えたことを特徴とする。
【0015】また、請求項に記載の発明にあっては、
前記メモリセルは、入力端子と一端が接続される第1の
スイッチ手段と、前記第1のスイッチ手段の他端とグラ
ンドの間に設けられた前記コンデンサと、前記第1のス
イッチ手段の他端と出力端子との間に設けられた第2の
スイッチ手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】また、請求項に記載の発明にあっては、
前記メモリセルは、入力端子と一端が接続される第1の
スイッチ手段と、出力端子と前記第1のスイッチの他端
との間に設けられた第2のスイッチ手段と、前記第1の
スイッチ手段の他端と前記コンデンサの一端との間に設
けられた第3のスイッチ手段と、ゲートが前記コンデン
サの一端と接続されるとともに前記コンデンサの他端と
前記第1のスイッチ手段の他端との間にソースとドレイ
ンとが接続された電界効果トランジスタとを備えたこと
を特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】A.第1実施形態 以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係わる
遅延回路について説明する。 1.第1実施形態の構成 図1は、本発明の第1実施形態に係わる遅延回路の回路
図である。図において、M1〜Mnはメモリセルであ
り、各メモリセルM1〜Mnは、一端が接地されたコン
デンサC1〜Cn、コンデンサC1〜Cnの他端と入力
側との間に設けられた入力スイッチSW1〜SWn、コ
ンデンサC1〜Cnの他端と出力側との間に設けられた
出力スイッチSW1'〜SWn'から各々構成されてい
る。ここで、入力スイッチSW1〜SWnは、制御信号
φ1〜φnがハイレベルのときオン状態となり。ローレ
ベルのときオフ状態となるように構成されており、ま
た、出力スイッチSW1'〜SWn'も同様に制御信号φ
1'〜φn'がハイレベルのときオン状態となり。ローレ
ベルのときオフ状態となるように構成されている。
【0018】次に、10は、ゲイン1の反転回路であっ
て、その出力インピーダンスはローインピーダンスに設
定されている。反転回路10の入力側には入力アナログ
信号Vinが供給され、また、その出力側にはメモリセ
ルM2,M4,…Mnが接続されている。したがって、
偶数番目のメモリセルM2,M4,…Mnには、反転さ
れた入力アナログ信号Vinが供給され、入力スイッチ
SW2,SW4,…SWnの動作に従ってその電圧がコ
ンデンサC2,C4,…Cnに各々蓄積されることにな
る。一方、奇数番目のメモリセルM1,M3,…Mn−
1には、図示せぬバッファ回路から入力アナログ信号V
inがローインピーダンスで供給される。したがって、
奇数番目のメモリセルM1,M3,…Mn−1には、入
力スイッチSW1,SW3,…SWn−1の動作に従っ
て、入力アナログ信号Vinの電圧がコンデンサC1,
C3,…Cn−1に各々蓄積されることになる。
【0019】次に、20は、偶数番目のメモリセルM
2,M4,…Mnの出力側に設けられたゲイン1の反転
回路である。上述したように、メモリセルM2,M4,
…Mnには反転された入力アナログ信号Vinが書き込
まれるが、この反転回路20によって再度反転されて読
み出されるので、反転回路20の出力信号の極性は、入
力アナログ信号Vinの極性と一致する。次に、SW0
はスイッチであって、制御信号φ0がハイレベルのとき
端子Saと導通し、ローレベルのとき端子Sbと導通す
るように構成されている。このスイッチSW0によっ
て、奇数番目のメモリセルM1,M3,…Mn−1から
の出力信号と偶数番目のメモリセルM2,M4,…Mn
からの出力信号とが交互に選択される。これにより、両
信号が合成され、入力アナログ信号Vinを遅延した出
力アナログ信号Voutが生成される。次に、30はシ
フトレジスタ等によって構成される制御回路である。制
御回路30は、クロック信号CLKに基づいて各スイッチ
SW1〜SWn,SW1'〜SWn',SW0を制御する
制御信号φ1〜φn、φ1'〜φn'、φ0を生成するよ
うに構成されている。なお、クロック信号CLKの周波数
は入力アナログ信号Vinの信号帯域周波数よりも2倍
以上高く設定されている。また、この遅延回路の後段に
は、クロック成分を充分除去できるローパスフィルタ
(図示せず)が設けられている。このローパスフィルタ
は、入力アナログ信号Vinの周波数帯域で平坦な周波
数特性を示し、かつ、サンプリング周波数付近におい
て、充分な減衰特性を有するものである。
【0020】以上の構成によって、入力アナログ信号V
inを書き込む際には、SW1→SW2→…SWn→S
W1…といったように各入力スイッチが順次オン状態に
なるように制御され、入力アナログ信号Vinがクロッ
ク信号CLKに同期してサンプルホールドされていく。次
に、入力アナログ信号Vinを読み出す際には、SW
1'→SW2'→…SWn'→SW1'…といったように各
出力スイッチが順次オン状態になるように制御され、入
力アナログ信号Vinがクロック信号CLKに同期して読
み出されていく。これにより、出力アナログ信号Vou
tが生成されると、ローパスフィルタによってクロック
成分が除去されるようになっている。
【0021】したがって、入力アナログ信号Vinがサ
ンプリング周期毎に正転反転を交互に繰り返しながらメ
モリセルM1〜Mnに書き込まれると共に、反転して書
き込まれた入力アナログ信号Vinは読み出し時に再度
反転されて読み出される。このような遅延回路におい
て、低周波の外乱ノイズが作用すると、コンデンサC1
〜Cnに記憶されている電圧が変動する。しかしなが
ら、各メモリセルM1〜Mnから記憶された電圧を読み
出す際には、サンプリング周期毎に正転反転を交互に繰
り返しながら読み出すので、出力アナログ信号Vout
に重畳する外乱ノイズはサンプリング周波数で変調され
たものとなる。このため、信号帯域内にある外乱ノイズ
をサンプリング周波数付近に周波数シフトすることがで
きるので、上述したローパスフィルタによって、外乱ノ
イズを除去することができる。
【0022】1.第1実施形態の動作 次に、第1実施形態に係わる遅延回路の動作を説明す
る。図2は第1実施形態に係わる遅延回路の動作を示す
タイミングチャートである。時刻t0より図2(a)に
示す入力アナログ信号Vinが、遅延回路に供給された
とすると、入力スイッチSW1には図2(b)に示す制
御信号φ1が供給される。上述したようにスイッチSW
1は制御信号φ1がハイレベルになるとオン状態になる
から、メモリセルM1には、時刻t0〜t1の期間にお
ける入力アナログ信号Vinが取り込まれる。また、制
御信号φ2〜φnは、図2(b)〜(e)に示すよう
に、サンプリング周期毎に制御信号φ1をシフトさせた
ものとなっている。したがって、M1→M2→…Mnの
順に書込が行われる。ただし、偶数番目のメモリセルM
2,M4,…Mnについては、反転された入力アナログ
信号Vinが書き込まれる。
【0023】ここで、遅延時間を7サンプリング周期に
設定すると、制御信号φ1'は図2(f)に示すものと
なり、時刻t7〜t8において、出力スイッチSW1'
がオン状態となり、メモリセルM1のコンデンサC1に
蓄積されている電圧が読み出されるようになっている。
また、制御信号φ2'〜φn'は、図2(g)〜(i)に
示すように、サンプリング周期毎に制御信号φ1'をシ
フトさせたものとなっている。したがって、M1→M2
→…Mnの順に読出が行われる。
【0024】こうして各メモリセルM1〜Mnから信号
が読み出されると、奇数番目のメモリセルから読み出さ
れた信号はスイッチSW0の端子Saに供給され、偶数
番目のメモリセルから読み出された信号は反転回路20
を介して端子Sbに供給される。スイッチSW0は、制
御信号φ0がハイレベルのとき端子Saを選択し、制御
信号φ0がローレベルのとき端子SWbを選択するの
で、図2(j)に示す制御信号φ0によってスイッチS
W0が制御されると、図2(k)に示す出力アナログ信
号Voutが得られる。例えば、時刻t7〜t8の期間
にあっては、時刻t0から時刻t1における入力アナロ
グ信号Vinの最終値(時刻t1における値)が出力さ
れる。
【0025】さてここで、この例における低周波ノイズ
の除去動作を図3,4に示すタイミングチャートを用い
て説明する。なお、同図に示す波形は、説明を分かり易
くするためコンデンサのホールド効果を省略して記載し
てある。いま、図3(a)に示す入力アナログ信号Vi
nが当該遅延回路に供給されたとすると、各メモリセル
M1〜M8に記憶される信号は、同図(b)に示すよう
にサンプリング周期毎に反転したものとなる。
【0026】上述したようにLSIに内蔵されるコンデ
ンサC1〜Cnの値は数pFであるから、低周波数領域
でも各コンデンサC1〜Cnのインピーダンスは高いの
で、ハム等の低周波ノイズによってコンデンサC1〜C
nのホールド電圧が変動してしまう。例えば、図3
(c)に示すノイズ電圧が、コンデンサC1〜C8に重
畳したとすると、メモリセルM1〜M8に記憶される信
号は、図4(a)に示すものとなる。
【0027】したがって、出力アナログ信号Vout
は、図4(b)に示す実線となる。この場合、ノイズ成
分は、点線で示す入力アナログ信号Vinと実線で示す
出力アナログ信号Voutの差分となるので、出力アナ
ログ信号Voutに重畳しているノイズ信号は図4
(c)に示すものとなる。ここで、図3(c)に示すノ
イズ信号と図4(c)に示すノイズ信号を比較すると、
図4(c)に示すものは、サンプリング周波数で変調さ
れていることがわかる。すなわち、この遅延回路によれ
ば、低域周波数のノイズ成分をサンプリング周波数付近
の高域周波数に周波数変換することができる。例えば、
サンプリング周波数をfs、ノイズ信号の周波数をfn
とすれば、周波数変換されたノイズ信号の周波数は、f
s−fn,fs+fnとなる。
【0028】ところで、遅延回路の後段には、上述した
ように、サンプリング周波数成分を除去するためのロー
パスフィルタが設けられているので、サンプリング周波
数付近に周波数変換されたノイズ信号は、このローパス
フィルタによって除去される。したがって、出力アナロ
グ信号Voutに重畳するノイズ信号は、除去可能であ
る。
【0029】以上、説明したように本実施形態によれ
ば、メモリセル入力アナログ信号VinをメモリセルM
1〜Mnに書き込む際に交互に反転して書き込み、これ
を読み出す際に再び交互に反転して読み出すようにした
ので、メモリセルM1〜Mnに入力アナログ信号Vin
を記憶していている期間中に低周波ノイズが混入したと
しても、この低周波ノイズをサンプリング周波数付近に
周波数変換することができるので、従来、分離すること
ができなかった低周波ノイズを出力アナログ信号Vou
tから除去して、SN比を向上させることができる。
【0030】B.第2実施形態 以下、図面を参照しつつ、本発明の他の実施形態に係わ
る遅延回路について説明する。 1.第2実施形態の構成 図5は、本発明の第2実施形態に係わる遅延回路の回路
図である。図において、メモリセルM1〜Mnの内部構
成は、第1実施形態と同様である。また、この例にあっ
ては、各メモリセルM1〜Mnが並列接続されており、
各メモリセルM1〜Mnの入力側は入力ラインLinに
接続されており、その出力側は出力ラインLoutに接
続されている。また、出力ラインLoutとグランドの
間には電圧依存性がある寄生容量Cpが存在している。
【0031】このオペアンプ40の負入力端子と出力端
子との間には、コンデンサCsとスイッチSW0が設け
られており、また、その正入力端子は接地されている。
オペアンプ40としては、入力インピーダンスが高く、
かつゲインが充分大きいものを用いる。このため、オペ
アンプ40の負入力端子と正入力端子との間はイマジナ
リショートされる。したがって、その正入力端子の電圧
は、常に一定の電圧、この例では、グランドレベルとな
る。
【0032】メモリセルM1に記憶された電圧を読み出
す場合には、入力スイッチSW1とスイッチSW0とを
オフ状態にし、この状態で出力スイッチSW1'をオン
状態にする。出力ラインLoutは仮想接地されている
から、上述したように各スイッチを動作させると、コン
デンサC1に蓄積された電荷はコンデンサCsに移動す
る。ここで、コンデンサCsの値はコンデンサC1〜C
nの値と等しくなるように設定されている。このため、
ノードAの電圧は、コンデンサC1に記憶されていた電
圧と一致する。したがって、寄生容量Cpの影響を受け
ることなく、各メモリセルM1〜Mnに記憶された電圧
を読み出すことができる。
【0033】この場合、次のメモリセルに記憶された電
圧を読み出す際に、前のメモリセルから読み出した電荷
がコンデンサCsに蓄積されていると、次のメモリセル
に記憶された電圧と前のメモリセルに記憶された電圧が
コンデンサCsで加算されてしまう。したがって、各メ
モリセルM1〜Mnからの読出毎にコンデンサCsに蓄
積されている電荷をクリアする必要がある。スイッチS
W0はこのために設けられた構成であり、次のメモリセ
ルから電圧を読み出す前にオン状態となり、コンデンサ
Csに蓄積された電荷をクリアするように構成されてい
る。
【0034】ところで、コンデンサCsの電圧はメモリ
セルM1〜Mnから電圧を読み出す毎にクリアされるの
で、ノードAの電圧はスイッチSW0の動作と同期して
チョッパ状に変化する。このため、この例にあっては、
サンプルホールド回路によって、ノードAの電圧を連続
したものに変換して、出力アナログ信号Voutを生成
している。具体的には、ボルテージフォロアを構成する
オペアンプ50とオペアンプ60、スイッチSW0'お
よびコンデンサChによってサンプルホールド回路が構
成される。
【0035】次に、30はシフトレジスタ等によって構
成される制御回路であって、クロック信号CLKに基づい
て各スイッチSW1〜SWn,SW1'〜SWn',SW
0,SW0'を制御する制御信号φ1〜φn、φ1'〜φ
n'、φ0、φ0'を生成するように構成されている。ま
た、この遅延回路の後段には、第1実施形態と同様にク
ロック成分を充分除去できるローパスフィルタ(図示せ
ず)が設けられている。このローパスフィルタは、入力
アナログ信号Vinの周波数帯域で平坦な周波数特性を
示し、かつ、サンプリング周波数付近において、充分な
減衰特性を有するものである。
【0036】2.第2実施形態の動作 次に、本発明の第2実施形態に係わる遅延回路の動作を
説明する。図6は第2実施形態に係わる遅延回路の動作
を示すタイミングチャートである。図6(a)に示す入
力アナログ信号Vinが遅延回路に供給され、図6
(b)〜(d)に示す制御信号φ1〜φnによって入力
スイッチSW1〜SWnが制御されたとすると、時刻t
1における入力アナログ信号VinがメモリセルM1
に、時刻t2における入力アナログ信号Vinがメモリ
セルM2、といったように各タイミングの電圧が順次記
憶されていく。
【0037】この後、図6(e)〜(f)に示す制御信
号φ1'〜φn'がスイッチSW1'〜SWn'に供給され
ると、各メモリセルM1〜Mnから記憶された電圧が順
次読み出され、ノードAの電圧は図6(i)に示すよう
にチョッパ状の波形となる。このノードAの電圧を図6
(j)に示す制御信号φ0'に基づいてサンプルホール
ドすると、図6(k)に示す出力アナログ信号Vout
が得られる。
【0038】ここで、読み出し時の詳細なタイミングチ
ャートを図7に示す。図7(a)は、制御信号φ0であ
り、これがローベルレベルの期間はスイッチSW0がオ
ン状態となり、一方、ハイレベルの期間はスイッチSW
0がオフ状態となる。この例では、まず、時刻t0から
時刻t1の期間において、スイッチSW0がオン状態と
なるので、コンデンサCsの電荷はクリアされる。な
お、スイッチSW0がオン状態となる時間は、コンデン
サCsの値とスイッチSW0のオン抵抗で定まる時定数
を考慮して、そこに蓄積される電荷が充分クリアされる
ように設定されている。したがって、時刻t1において
コンデンサCsの電荷は充分クリアされ、メモリセルか
らの読み出し準備が整う。
【0039】この後、第k番目のメモリセルMkから電
圧を読み出すべく、出力スイッチSWkに図7(b)に
示す制御信号φk'が与えられる。この制御信号φk'
は、制御信号φ0がローレベルからハイレベルに変化し
てスイッチSW0がオフ状態になった後、時刻t2にお
いてローレベルからハイレベルに変化する。すると、第
k番目のメモリセルMkのコンデンサCkと出力ライン
Loutが接続されるので、コンデンサCkに蓄積され
ている電荷がコンデンサCsに移動する。ここで、オペ
アンプ40の負入力端子は仮想接地しているので、寄生
容量Cpには電荷が移動せず、全ての電荷をコンデンサ
Csに移動させることができる。このため、寄生容量C
pの影響を受けることなくメモリセルに記憶された電圧
を正確に読み出すことができる。
【0040】こうして、コンデンサCsに電荷が移動す
ると、時刻t4において制御信号φk'はハイレベルか
らローレベルに変化して、出力スイッチSWk'はオフ
状態となる。また、時刻t4において、制御信号φ0'
がローレベルからハイレベルに変化してスイッチSW
0'がオン状態となり、ノードAの電圧がコンデンサC
hにホールドされる。この後、時刻t5において、制御
信号φ0'がハイレベルからローレベルに変化すると、
スイッチSW0'はオフ状態となり、次にスイッチSW
0'がオン状態となるまでコンデンサChの電圧が保持
される。
【0041】この後、時刻t6において、制御信号φ0
がハイレベルからローレベルに変化すると、スイッチS
W0が再びオン状態となってコンデンサCsに蓄積され
ている電荷がクリアされる。そして、時刻t7において
スイッチSW0がオフ状態となり読出準備が整うと、時
刻t8において、図7(d)に示す制御信号φk+1'
がローレベルからハイレベルに変化し、第k+1番目の
メモリセルMk+1から、記憶されている電圧が読み出
される。以下、同様の動作を繰り返し、各メモリセルM
1〜Mnからそこに記憶されている電圧が順次読み出さ
れる。
【0042】以上、説明したように本実施形態によれ
ば、メモリセルM1〜Mnの出力側に仮想接地されたオ
ペアンプ40を設け、各サンプリング周期毎にコンデン
サCsに蓄積された電荷をクリアするようにしたので、
寄生容量Cpの影響を受けることなく各メモリセルM1
〜Mnに蓄積されている電圧を正確に読み出すことがで
きる。特に、メモリセルを数百段〜数千段も並列接続す
るような場合にあっては寄生容量Cpの値が増加するの
で、出力アナログ信号Voutの品質を大幅に改善する
ことができる。
【0043】C.第3実施形態 上述した第1および第2実施形態の遅延回路は、入力ア
ナログ信号Vinを各メモリセルM1〜Mnに電圧モー
ドで記憶したが、これに対して第3実施形態の遅延回路
は電流モードで入力アナログ信号Vinを記憶するもの
である。以下、図面を参照しつつ、第3実施形態に係わ
る遅延回路について説明する。
【0044】1.第3実施形態の構成 図8は、本発明の第3実施形態に係わる遅延回路の回路
図である。図において、電圧電流変換部70は、カレン
トミラー回路等からなる周知の電圧電流変換を行う構成
であって、入力アナログ信号Vinの電圧に応じた入力
電流Iiを出力するようになっている。
【0045】次に、メモリセルM1'〜Mn'は、上述し
た第1,第2実施形態で説明したメモリセルM1〜Mn
に相当する構成である。ただし、メモリセルM1'〜M
n'は電流値を記憶する点で、電圧値を記憶するメモリ
セルM1〜Mnと相違する。メモリセルM1'〜Mn'
は、入力ラインLinと一端が接続された入力スイッチ
SW1〜SWn、入力スイッチSW1〜SWnの他端と
一端が接続されたスイッチSW1''〜SWn''、スイッ
チSW1''〜SWn''の他端とグランドとの間に設けら
れたコンデンサC1〜Cn、ソースが入力スイッチSW
1〜SWnの他端と接続され、ゲートがコンデンサC1
〜Cnと接続され、ドレインが接地されたNチャンネル
FETN1〜Nnから構成されている。この入力スイッチS
W1〜SWn、出力スイッチSW1'〜SWn'およびス
イッチSW1''〜SWn''は、制御信号φ1〜φn、φ
1'〜φn'、φ1''〜φn''がハイレベルのときオン状
態となり。ローレベルのときオフ状態となるように構成
されている。
【0046】例えば、メモリセルM1'に入力電流Ii
を書き込むときには、入力スイッチSW1とスイッチS
W1''とをオン状態に、スイッチSW1'をオフ状態に
する。すると、入力電流IiがNチャンネルFETN1を
介してグランドに流れる。この場合、コンデンサC1の
電圧値(ゲート電圧値)は、NチャンネルFETN1が入
力電流Iiを流せるだけの値となる。そして、書込期間
が終了すると、入力スイッチSW1とスイッチSW1''
とはオフ状態になる。また、NチャンネルFETN1のゲ
ートの入力インピーダンスは極めて高いので、コンデン
サC1には書込期間終了時の電圧が保持される。すなわ
ち、入力電流Iiに応じた電圧がコンデンサC1に記憶
される。
【0047】一方、メモリセルM1'から電流を読み出
すときには、入力スイッチSW1とスイッチSW1''を
オフ状態にすると共に、出力スイッチSW1'をオン状
態にする。すると、NチャンネルFETN1は、コンデン
サC1の電圧(ゲート電圧)に応じた出力電流Ioを出
力ラインLoutから吸い込む。この場合、出力電流I
oは寄生容量Cpの影響を受けて変動することはないの
で、メモリセルに記憶されている電流値を正確に読み出
すことができる。
【0048】次に80は電流電圧変換部であって、オペ
アンプおよび抵抗から構成される。この電流電圧変換部
80によって、出力電流Ioが電圧に変換され、当該電
圧が出力アナログ信号Voutとして出力される。
【0049】次に、30はシフトレジスタ等によって構
成される制御回路であって、クロック信号CLKに基づい
て各スイッチSW1〜SWn,SW1'〜SWn',SW
1''〜SWn''を制御する制御信号φ1〜φn、φ1'
〜φn'、φ1''〜φn''を生成するように構成されて
いる。また、この遅延回路の後段には、第1実施形態と
同様にクロック成分を充分除去できるローパスフィルタ
(図示せず)が設けられている。このローパスフィルタ
は、入力アナログ信号Vinの周波数帯域で平坦な周波
数特性を示し、かつ、サンプリング周波数付近におい
て、充分な減衰特性を有するものである。
【0050】2.第3実施形態の動作 次に、第3実施形態に係わる遅延回路の動作を図面を参
照しつつ説明する。図9は、第3実施形態に係わる遅延
回路のタイミングチャートである。この例における遅延
回路にあっては、図9(a)に示す入力アナログ信号V
inが遅延回路に供給されると、同図(h)に示す入力
電流Iiに変換される。ここで、図9(b)〜(d)に
示す制御信号φ1〜φnによって入力スイッチSW1〜
SWnが制御され、制御信号φ1''〜φn''によってス
イッチSW1''〜SWn''が制御されたとすると、時刻
t1における入力電流Iiの値がメモリセルM1に、時
刻t2における入力電流Iiの値がメモリセルM2、と
いったように各タイミングの電流値が順次記憶されてい
く。なお、この例にあっては、制御信号φ1〜φnのパ
ルス幅と制御信号φ1''〜φn''のパルス幅は一致する
ものとして説明するが、制御信号φ1〜φnのパルス幅
を制御信号φ1''〜φn''のパルス幅よりも若干広く設
定してもよい。
【0051】この後、図9(e)〜(f)に示す制御信
号φ1'〜φn'がスイッチSW1'〜SWn'に供給され
ると、これらのスイッチSW1'〜SWn'が順次オン状
態となり、各NチャンネルFETN1〜Nnのゲート電圧に
応じた出力電流Ioが、出力ラインLoutから吸い込
まれる。ここで、NチャンネルFETN1〜Nnのゲート電
圧は、コンデンサC1〜Cnの電圧として与えられ、各
コンデンサC1〜Cnには、各書込期間終了時における
入力電流Iiを吸い込めるだけの電圧が記憶されてい
る。したがって、各NチャンネルFETN1〜Nnは、記憶
された入力電流Iiと同じ値の出力電流Ioを出力ライ
ンLoutから吸い込む。この結果、出力電流Ioは図
9(i)に示すものとなる。この後、出力電流Ioが電
流電圧変換部80によって電圧に変換され、図9(j)
に示す出力アナログ信号Voutが得られる。
【0052】このように本実施形態にあっては、入力ア
ナログ信号Vinを電圧電流変換して、変換された電流
の値を各メモリセルM1'〜Mn'に記憶し、これを読み
出して出力アナログ信号Voutを再生するようにした
ので、メモリセルM1'〜Mn'から電流を読み出す際
に、寄生容量Cpの影響を受けることなく、正確に記憶
された電流値を読み出すことができる。この結果、高品
質な出力アナログ信号Voutを得ることができる。
【0053】また、第2実施形態にあっては、各メモリ
セルM1〜Mnから電圧を読み出す際には、コンデンサ
C1〜Cnに蓄積された電荷をコンデンサCsに移動さ
せていたので、メモリセルM1〜Mnからの読出は一回
に限られたが、第3実施形態に係わる遅延回路にあって
は、メモリセルM1'〜Mn'からの読出を電流の形式で
行うから、複数回の読出が可能となる。
【0054】また、入力電流Iiを各NチャンネルFE
TN1〜Nnに流せるだけの電圧が各コンデンサC1〜Cn
に保持されるから、各コンデンサC1〜Cnの値にバラ
ツキがあったとしても問題がない。また、各コンデンサ
C1〜Cnの値はごくわずかなものであってもよいの
で、ゲートの寄生容量で代用することもできる。この場
合には、各コンデンサC1〜Cnを特別に作り込む必要
がない。
【0055】D.第4実施形態 第4実施形態に係わる遅延回路は、第1実施形態と第2
実施形態を組み合わせたものである。以下、図面を参照
しつつ、第3実施形態に係わる遅延回路について説明す
る。
【0056】図10は、本発明の第4実施形態に係わる
遅延回路の回路図である。なお、図1、図5に示す構成
と同一の構成には同一の符号を付す。この例にあって
は、第1実施形態と同様に入力アナログ信号Vinが奇
数番目の各メモリセルM1,M3,…Mn-1に各々供給
され、また、反転回路10によって反転された入力アナ
ログ信号Vinが偶数番目の各メモリセルM2,M4,
…Mn-1に各々供給されるようになっている。したがっ
て、入力アナログ信号Vinがサンプリング周期毎に正
転反転を交互に繰り返しながらメモリセルM1〜Mnに
書き込まれる。
【0057】また、奇数番目のメモリセルM1,M3,
…Mn-1の出力側には、仮想接地されたオペアンプ40
が設けられており、一方、偶数番目のメモリセルM2,
M4,…Mnの出力側には、仮想接地されたオペアンプ
40'が設けられており、この点では、第2実施形態と
同様である。このため、オペアンプ40,40'の負入
力端子電圧は、常にグランドレベルとなるので、寄生容
量Cp,Cp'の影響を受けることなく各メモリセルM
1〜Mnから記憶された入力アナログ信号Vinを読み
出すことができる。なお、コンデンサCs,Cs'に並
列に接続されたスイッチSW0,SW0'は、次のメモ
リセルから電圧を読み出す前にオン状態となり、電荷を
クリアするリセット手段として機能するようになってい
る。
【0058】次に、オペアンプ40,40'の出力側に
は正入力端子41aと負入力端子41bとを備えた加算
回路41が設けられている。この加算回路41はオペア
ンプと抵抗から構成されており、正入力端子41aには
オペアンプ40の出力信号が、負入力端子41bにはオ
ペアンプ40'の出力信号が各々供給されている。した
がって、偶数番目のメモリセルM2,M4,…Mnから
出力される信号は再度反転されて、奇数番目のメモリセ
ルM1,M3,…Mn-1から出力される信号と加算さ
れ、出力アナログ信号Voutとして出力されるように
なっている。また、制御回路30は、クロック信号CLK
に基づいて、制御信号φ1〜φn、φ1'〜φn'、φ
0、φ0'を生成する。また、この遅延回路の後段に
は、第1実施形態と同様にクロック成分を充分除去でき
るローパスフィルタ(図示せず)が設けられている。こ
のローパスフィルタは、入力アナログ信号Vinの周波
数帯域で平坦な周波数特性を示し、かつ、サンプリング
周波数付近において、充分な減衰特性を有するものであ
る。
【0059】したがって、この例においても、第1実施
形態と同様に、メモリセルM1〜Mnに低周波ノイズが
混入したとしても、この低周波ノイズをサンプリング周
波数付近に周波数変換することができるので、従来、分
離することができなかった低周波ノイズを出力アナログ
信号Voutから除去して、SN比を向上させることが
できる。また、第2実施形態と同様に寄生容量の影響を
受けることなく、各メモリセルに蓄積されている電圧を
読み出すことができる。
【0060】以上、説明したように第4実施形態によれ
ば、第1実施形態の低周波ノイズの除去と第2実施形態
の寄生容量の悪影響の回避という利点を同時に実現でき
るので、より高品質な出力アナログ信号を得ることがで
きる。
【0061】E.第5実施形態 第5実施形態に係わる遅延回路は、第1実施形態と第3
実施形態を組み合わせたものである。以下、図面を参照
しつつ、第5実施形態に係わる遅延回路について説明す
る。
【0062】図11は、本発明の第5実施形態に係わる
遅延回路の回路図である。なお、図1および図8に示す
構成と同一の構成には同一の符号を付す。この例にあっ
ては、正転電圧電流変換部70によって、入力アナログ
信号Vinの電圧値が電流値に変換され、正転入力電流
Iiとして奇数番目の各メモリセルM1',M3',…M
n-1'に各々出力されるようになっている。また、反転
電圧電流変換部70'によって、反転された入力アナロ
グ信号Vinの電圧値が電流値に変換され、反転入力電
流Ii'として偶数番目の各メモリセルM2',M4',
…Mn'に各々供給されるようになっている。したがっ
て、入力アナログ信号Vinに応じた電流がサンプリン
グ周期毎に正転反転を交互に繰り返しながらメモリセル
M1'〜Mn'に書き込まれる。
【0063】また、奇数番目のメモリセルM1',M
3',…Mn-1'と偶数番目のメモリセルM2',M4',
…Mn'の出力側には、電流電圧変換部80,80'が各
々設けられており、これらによって、正転出力電流Io
と反転出力電流Io'が電流電圧変換される。なお、各
メモリセルM1'〜Mn'の書込・読出動作は、制御回路
30によって、クロック信号CLKに基づいて生成される
制御信号φ1〜φn、φ1'〜φn'、φ1''〜φn''に
よって制御される。また、電流電圧変換部80の出力信
号は加算回路41の負入力端子41bに供給され、一
方、電流電圧変換部80'の出力信号はその正入力端子
41aに供給されるようになっている。ここで、電流電
圧変換部80'の出力信号と電流電圧変換部80の出力
信号とは振幅極性が反転しているので、この加算回路4
1によって振幅極性を揃えつつ、両信号を合成すること
によって、遅延された入力アナログ信号Vinを再生す
ることができる。また、この遅延回路の後段には、第1
実施形態と同様にクロック成分を充分除去できるローパ
スフィルタ(図示せず)が設けられている。このローパ
スフィルタは、入力アナログ信号Vinの周波数帯域で
平坦な周波数特性を示し、かつ、サンプリング周波数付
近において、充分な減衰特性を有するものである。
【0064】したがって、この例においても、第1実施
形態と同様に、メモリセルM1〜Mnに低周波ノイズが
混入したとしても、この低周波ノイズをサンプリング周
波数付近に周波数変換することができるので、従来、分
離することができなかった低周波ノイズを出力アナログ
信号Voutから除去して、SN比を向上させることが
できる。また、第3実施形態と同様に、寄生容量の影響
を受けることなく正確に電流を各メモリセルM1'〜M
n'から読み出すことができ、しかも、同じメモリセル
から複数回読み出すことができる。
【0065】以上、説明したように第5実施形態によれ
ば、第1実施形態の低周波ノイズの除去と第3実施形態
の寄生容量の悪影響の回避という利点を同時に実現でき
るので、より高品質な出力アナログ信号を得ることがで
きる。
【0066】F.変形例 以上、本発明に係わる実施形態を説明したが、本発明は
上述した実施形態に限定されるものではなく、以下に述
べる各種の変形が可能である。 上述した各実施形態の遅延回路は、例えば、カラオケ
装置におけるエコーとして利用することができる。この
場合、遅延回路の出力アナログ信号Vinに係数を乗算
し、この結果と入力アナログ信号を加算してこれを遅延
回路に入力すればよい。また、音声信号のみならず映像
信号にこの遅延回路を利用してもよい。
【0067】また、上述した各実施形態において、各
メモリセルM1〜Mnへの書込動作はサンプリングに相
当することから、入力アナログ信号Vinの信号帯域が
広いと折り返し歪みが発生してしまう。このため、折り
返し歪みが発生しないようにサンプリング周期に応じた
カットオフ周波数を有するローパスフィルタを前述した
遅延回路の前段に設けるようにしてもよい。また、この
ローパスフィルタは、第3,第5実施形態の電圧電流変
換部70,70'の周波数特性を適宜設定することによ
って実現してもよい。
【0068】また、上述した第1、第3、第5実施形
態において、各メモリセルからの読出動作を1サンプリ
ング期間内で時分割で動作させることによって、サンプ
リング周期毎に複数の遅延された信号を再生するように
してもよい。この場合、再生された各信号は、遅延時間
が異なるのでトランスバーサルフィルタのタップ出力に
相当するから、再生された各信号を適当な比率で加算す
ることによって、トランスバーサルフィルタを実現する
こともできる。
【0069】また、上述した第4,第5実施形態にあ
っては、加算回路41によって、出力アナログ信号Vo
utを合成するようにしたが、これをサンプルホールド
回路によって合成するようにしてもよい。
【0070】また、上述した第1、第2、第4実施形
態においてコンデンサC1〜Cnの一端は接地されてい
たが、これを電源に接続するようにしてもよい。要は、
一定電圧のラインに接続するのであればよい。
【0071】また、上述した第3、第5実施形態にお
いてメモリセルM1'〜Mn'は、一端が接地されたコン
デンサC1〜CnやNチャンネルFETN1〜Nn等から構
成されていたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、コンデンサC1〜Cn」の一端を電源と接続し、N
チャンネルFETの代わりにPチャンネルFETを用い
るものであってもよい。また、上述した第5実施形態に
おいて、正転電圧電流変換部70と反転電圧電流変換部
70'とは図12示すように一体の回路として構成する
ようにしてもよい。
【0072】
【発明の効果】上述したように本発明に係る発明特定事
項によれば、各メモリセルに低周波ノイズが混入して
も、このノイズ成分を高域周波数領域にシフトさせるこ
とができるので、ノイズ成分を除去可能な出力信号を生
成することができる。また、寄生容量の影響を受けるこ
となくメモリセルから読出を行うことができるので出力
信号の品質を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係わる遅延回路の回
路図である。
【図2】 同実施形態に係わる遅延回路の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図3】 同実施形態に係わる低周波ノイズの除去動作
を示すタイミングチャートである。
【図4】 同実施形態に係わる低周波ノイズの除去動作
を示すタイミングチャートである。
【図5】 本発明の第2実施形態に係わる遅延回路の回
路図である。
【図6】 同実施形態に係わる遅延回路の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図7】 同実施形態に係わるメモリセルからの読出動
作を示すタイミングチャートである。
【図8】 本発明の第3実施形態に係わる遅延回路の回
路図である。
【図9】 同実施形態に係わる遅延回路の動作を示すの
タイミングチャートである。
【図10】 本発明の第4実施形態に係わる遅延回路の
回路図である。
【図11】 本発明の第5実施形態に係わる遅延回路の
回路図である。
【図12】 変形例に係わる正転電流電圧変換部と反転
電流電圧変換部の回路図である。
【図13】 従来の遅延回路の回路図である。
【符号の説明】
10…反転回路(第1の反転手段、反転手段)、20…
反転回路(第2の反転手段)、30…制御回路(書込手
段、読出手段)、40…オペアンプ(負帰還増幅手段、
第1の負帰還増幅手段)、40'…オペアンプ(第2の
負帰還増幅手段)、41…加算回路(合成手段)、70
…電圧電流変換部(電圧電流変換手段、正転電圧電流変
換手段)、80…電流電圧変換部(電流電圧変換手段、
反転電流電圧変換手段)、Vin…入力アナログ信号
(入力信号、入力電圧信号)、Vout…出力アナログ
信号(出力信号、出力電圧信号)、Ii…入力電流(入
力電流信号)、M1〜Mn、M1'〜Mn'…メモリセ
ル、SW1〜SWn…入力スイッチ(第1のスイッチ手
段)、SW1'〜SWn'…出力スイッチ(第2のスイッ
チ手段)、SW1''〜SWn''…スイッチ(第3のスイ
ッチ手段)、SW0…スイッチ(合成手段、リセット手
段、第1のリセット手段)、SW0'…スイッチ(第2
のリセット手段)、C1〜Cn…コンデンサ、Cs…コ
ンデンサ(フィードバックコンデンサ)。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−152331(JP,A) 特開 平5−342897(JP,A) 特開 平5−290595(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 27/02 H03H 11/26 H03H 19/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンデンサに電荷を蓄積することにより
    アナログ信号を記憶するメモリセルを複数個備えた遅延
    回路であって、 入力信号を反転して反転入力信号を出力する第1の反転
    手段と、 前記入力信号と前記反転入力信号とを交互に選択し、前
    記複数のメモリセルに順次書き込む書込手段と、 前記複数のメモリセルから記憶されている前記入力信号
    と前記反転入力信号とを書込順序に従って順次読み出す
    読出手段と、 前記読出手段によって読み出された前記反転入力信号を
    反転する第2の反転手段と、 前記読出手段によって読み出された前記入力信号と前記
    第2の反転手段の出力信号とを合成して出力信号を生成
    する合成手段とを備えたことを特徴とするアナログ信号
    の遅延回路。
  2. 【請求項2】 コンデンサに電荷を蓄積することにより
    アナログ信号を記憶するメモリセルを複数個備えた遅延
    回路であって、 入力信号を反転して反転入力信号を出力する反転手段
    と、 前記入力信号と前記反転入力信号とを交互に選択し、前
    記複数のメモリセルに順次書き込む書込手段と、 前記複数のメモリセルから記憶されている前記入力信号
    と前記反転入力信号とを書込順序に従って順次読み出す
    読出手段と、 正入力端子に一定の電圧が供給され、負入力端子に前記
    入力信号を書き込んだ前記メモリセルの出力側が接続さ
    れるとともに、前記負入力端子と出力端子との間にフィ
    ードバックコンデンサが接続された第1の負帰還増幅手
    段と、 正入力端子に一定の電圧が供給され、負入力端子に前記
    反転入力信号を書き込んだ前記メモリセルの出力側が接
    続されるとともに、前記負入力端子と出力端子との間に
    フィードバックコンデンサが接続された第2の負帰還増
    幅手段と、 前記コンデンサに蓄積されている電荷を前記フィードバ
    ックコンデンサに移動させることにより、前記複数のメ
    モリセルから記憶されている前記入力信号と前記反転入
    力信号とを書込順序に従って順次読み出す読出手段と、 前記読出手段によって記憶された前記入力信号が読み出
    される前に、前記第1の負帰還増幅手段のフィードバッ
    クコンデンサに蓄積された電荷をクリアする第1のリセ
    ット手段と、 前記読出手段によって記憶された前記反転入力信号が読
    み出される前に、前記第2の負帰還増幅手段のフィード
    バックコンデンサに蓄積された電荷をクリアする第2の
    リセット手段と、 前記第2の負帰還増幅手段の出力信号を反転し、この信
    号と前記第1の負帰還増幅手段の出力信号とを合成して
    出力信号を生成する合成手段とを備えたことを特徴とす
    るアナログ信号の遅延回路。
  3. 【請求項3】 コンデンサに電荷を蓄積することにより
    アナログ信号を記憶するメモリセルを複数個備えた遅延
    回路であって、 入力電圧信号を電流に変換して入力電流信号を生成する
    第1の電圧電流変換手段と、 反転された前記入力電圧信号を電流に変換して反転入力
    電流信号を生成する第2の電圧電流変換手段と、 前記入力電流信号と前記反転入力電流信号とを交互に選
    択し、前記複数のメモリセルに順次書き込む書込手段
    と、 前記複数のメモリセルから記憶されている前記入力電流
    信号と前記反転入力電流信号とを書込順序に従って順次
    読み出す読出手段と、 前記読出手段によって読み出された前記入力電流信号と
    前記反転入力電流信号とに基づいて、出力電圧信号を生
    成する出力電圧信号生成手段とを備えることを特徴とす
    るアナログ信号の遅延回路。
  4. 【請求項4】 前記出力電圧信号生成手段は、 前記読出手段によって読み出された前記入力電流信号
    電圧信号に変換する第1の電流電圧変換手段と、 前記読出手段によって読み出された前記反転入力電流信
    を電圧信号に変換する第2の電流電圧変換手段と、 前記第1の電流電圧変換手段による電圧信号と前記第2
    の電流電圧変換手段による電圧信号とを合成して前記出
    力電圧信号を生成する合成手段とを備えたことを特徴と
    する請求項に記載のアナログ信号の遅延回路。
  5. 【請求項5】 前記メモリセルは、入力端子と一端が接
    続される第1のスイッチ手段と、前記第1のスイッチ手
    段の他端とグランドの間に設けられた前記コンデンサ
    と、前記第1のスイッチ手段の他端と出力端子との間に
    設けられた第2のスイッチ手段とを備えたことを特徴と
    する請求項1または2に記載のアナログ信号の遅延回
    路。
  6. 【請求項6】 前記メモリセルは、入力端子と一端が接
    続される第1のスイッチ手段と、出力端子と前記第1の
    スイッチの他端との間に設けられた第2のスイッチ手段
    と、前記第1のスイッチ手段の他端と前記コンデンサの
    一端との間に設けられた第3のスイッチ手段と、ゲート
    が前記コンデンサの一端と接続されるとともに前記コン
    デンサの他端と前記第1のスイッチ手段の他端との間に
    ソースとドレインとが接続された電界効果トランジスタ
    とを備えたことを特徴とする請求項または4に記載の
    アナログ信号の遅延回路。
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