JP2003060458A - アナログ制御方法、アナログ制御装置、及びagc - Google Patents

アナログ制御方法、アナログ制御装置、及びagc

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JP2003060458A JP2001244524A JP2001244524A JP2003060458A JP 2003060458 A JP2003060458 A JP 2003060458A JP 2001244524 A JP2001244524 A JP 2001244524A JP 2001244524 A JP2001244524 A JP 2001244524A JP 2003060458 A JP2003060458 A JP 2003060458A
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analog signal
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レイテンシに関わらず、精度の高いアナログ制
御を行い得るアナログ制御方法、アナログ制御装置、及
びAGCを提供すること。 【解決手段】アナログ制御装置11には、ADC14及
び演算回路15でのレイテンシに略相当する遅延が設定
された遅延回路12が設けられ、アナログ信号INは遅
延回路12とADC14とに入力される。これにより、
制御回路13は、ADC14によりサンプリングホール
ドされたアナログ信号INの信号値と略同一値を持つア
ナログ信号S3を制御信号S2によって制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ制御方
法、アナログ制御装置、及びAGCに関するものであ
る。
【0002】近年、アナログ信号の制御をデジタル信号
により行うようになってきている。例えば、磁気ディス
ク等の記録媒体から読み出したデータであるアナログ信
号に対して、そのアナログ信号をデジタル信号に変換
し、そのデジタル信号からGCA(利得制御アンプ)の
増幅率を算出する。そして、算出した増幅率をフィード
バックしてアナログ信号の振幅を制御する。このフィー
ドバックループを繰り返すことで、アナログ信号の振幅
を一定に制御する。この時のアナログ信号に対する制御
信号の遅延、即ちデジタル処理等する演算経路での処理
時間(制御遅延:レイテンシ)がアナログ信号の制御性
に影響を与えることから、制御性の向上が要求されてい
る。
【0003】
【従来の技術】図32は、従来のアナログ制御装置の概
略構成図である。アナログ制御装置111は、アナログ
制御回路112、A/D変換回路(以下、ADC)11
3、デジタル演算回路114を含む。
【0004】アナログ制御装置111には、例えば記録
媒体等から読み出されたデータであるアナログ信号IN
が入力され、入力されたアナログ信号INは該制御装置
111に制御され、次回路115に伝達される。尚、A
DC113、デジタル演算回路114は、図示しないP
LL回路等から供給されるクロック信号CLKに基づい
て動作する。
【0005】アナログ制御回路112は、入力したアナ
ログ信号INをデジタル演算回路114から出力される
制御信号S31に基づいて制御し、生成したアナログ信
号S32をADC113に出力する。又、このアナログ
信号S32は、次回路115に伝達される。
【0006】ADC113は、アナログ信号S32をデ
ジタル信号S33に変換し、該デジタル信号S33をデ
ジタル演算回路114に出力する。デジタル演算回路1
14は、デジタル信号S33を基に各種演算処理を実行
して上記制御信号S31を生成し、その制御信号S31
をアナログ制御回路112にフィードバックする。
【0007】このように、アナログ制御装置111で
は、アナログ信号S32に基づいて生成した制御信号S
31をフィードバックする制御ループによってアナログ
信号INが制御される。
【0008】図33は、従来のアナログ制御装置111
を、例えば自動利得制御装置(以下、AGC(Automatic
Gain Controller ))に具体化したブロック図である。
AGC121は、利得制御アンプ(以下、GCA(Gain
Control Amplifier))122、ローパスフィルタ(以
下、LPF)123、ADC124、誤差演算回路12
5、D/A変換回路(以下、DAC)126を含む。
尚、ADC124、誤差演算回路125は、PLL回路
等から供給されるクロック信号CLKに基づいて動作す
る。
【0009】アナログ信号INは、GCA122に入力
される。GCA122は、アナログ信号INをDAC1
26から出力される制御信号S41に基づき設定したゲ
インにて制御し、該制御された振幅を持つアナログ信号
S42をLPF123に出力する。
【0010】LPF123は、GCA122のアナログ
信号S42から高周波成分を除去したアナログ信号S4
3をADC124に出力する。ADC124は、LPF
123からのアナログ信号S43をデジタル信号S44
に変換し、そのデジタル信号S44を誤差演算回路12
5に出力する。
【0011】誤差演算回路125は、デジタル信号S4
4と予め設定される目標値とを比較し、その誤差成分を
積分して生成したデジタル信号S45をDAC126に
出力する。ここで、目標値とは、LPF123から出力
されるアナログ信号S43の振幅をADC124の入力
レベルに対しほぼフルレンジとなるようにする値であ
る。
【0012】DAC126は、誤差演算回路125から
出力されるデジタル信号S45をアナログ信号に変換し
て上記制御信号S41を生成し、該制御信号S41をG
CA122にフィードバックする。
【0013】図34は、誤差演算回路125の具体的構
成を示すブロック図である。誤差演算回路125は、第
1〜第3演算回路131〜133と、第1〜第3フリッ
プフロップ(以下、FF)134〜136とから構成さ
れる。
【0014】第1演算回路131は、上記ADC124
からのデジタル信号S44を絶対値化して出力する演算
回路であって、第1FF134は、該第1演算回路13
1の出力信号をクロック信号CLKに基づいてラッチし
て出力する。第1FF134の出力信号D1は、第2演
算回路132に入力される。
【0015】第2演算回路132は、予めレジスタ等
(図示略)に格納されている目標値と第1FF134の
出力信号D1との誤差成分を算出し、該算出結果に基づ
く出力信号D2を第2FF135に出力する。第2FF
135は、第2演算回路132の出力信号D2をクロッ
ク信号CLKに基づいてラッチして出力し、その出力信
号Aを第3演算回路133に出力する。
【0016】第3演算回路133は、第2FF135の
出力信号A(即ち、第2演算回路132の出力信号D
2)を積分して出力する演算回路であって、その出力信
号Sはフィードバックされて該第3演算回路133の入
力信号Bとして入力される。この第3演算回路133の
出力信号Sは、第3FF136に入力される。第3FF
136は、第3演算回路133の出力信号Sをクロック
信号CLKに基づいてラッチして出力し、その出力信号
を上記DAC126(図33参照)に出力する。
【0017】このように構成されたAGC121では、
GCA122の出力信号S42に基づいて制御信号S4
1をフィードバックする制御ループによってGCA12
2のゲインを最適化し、ADC124の入力レンジに対
応する振幅を持つアナログ信号S43を得るようにして
いる。そして、AGC121は、ADC124から出力
されるデジタル信号S44を次回路としてのデジタル回
路等に出力する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図32
に示す従来のアナログ制御装置111では、アナログ信
号INを制御するための制御ループ(ADC113及び
デジタル演算回路114)に起因した制御遅延(レイテ
ンシ)が発生する。つまり、図33に示す従来のAGC
121では、その制御ループにおけるADC124及び
誤差演算回路125の処理時間がアナログ信号INに対
するレイテンシとなる。
【0019】誤差演算回路125には、第2及び第3演
算回路132,133(図34参照)の演算速度を高速
にする為、それらの入出力段に第1〜第3FF134〜
136が設けられている。これら3段の第1〜第3FF
134〜136に起因して誤差演算回路125に生じる
レイテンシは、クロック信号CLKの3クロック分に相
当し、そこでのレイテンシの影響は特に大きくなってい
た。
【0020】例えば、図35に示すように、時刻T1に
アナログ信号INをサンプリングし、そのサンプリング
値を持つデジタル信号からADC124及び誤差演算回
路125を介して生成された制御信号S41が時刻T2
にGCA122に供給される。つまり、時刻T1におけ
るアナログ信号INにより生成した制御信号S41が時
刻T2におけるアナログ信号INに作用する。これら時
刻T1,T2の差(=T2−T1)がADC124及び
誤差演算回路125における処理時間であり、制御遅延
(レイテンシ)である。そして、この時刻T2に供給さ
れる制御信号S41はその時のアナログ信号INに対し
て適切ではない(制御信号S41は、時刻T1における
アナログ信号INの値と目標値との差に基づく演算値は
含んでいるが、時刻T2におけるアナログ信号INの値
と目標値との差に基づく演算値を含んでいない)。従っ
て、アナログ制御の精度が悪く、アナログ信号INの振
幅が一定値に収束するまでに時間がかかっていた。
【0021】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、レイテンシに関わら
ず、精度の高いアナログ制御を行い得るアナログ制御方
法、アナログ制御装置、及びAGCを提供することにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、アナログ信号をデジタル信号に変換し、該デジ
タル信号を演算処理して生成した制御信号に基づいて前
記アナログ信号が制御される。この際、前記制御信号を
生成する経路にて生じるレイテンシに対応して前記アナ
ログ信号が遅延され、該遅延後のアナログ信号が制御さ
れる。
【0023】請求項2に記載の発明によれば、アナログ
信号をデジタル信号に変換し、該デジタル信号を演算処
理して生成した制御信号に基づいて前記アナログ信号が
制御される。この際、前記制御信号を生成する経路にて
生じるレイテンシに対応して前記アナログ信号がクロッ
ク信号に同期して遅延され、該遅延後のアナログ信号が
制御される。
【0024】請求項3に記載の発明によれば、前記制御
信号は、所定のタイミングでサンプリングされる前記ア
ナログ信号のサンプリング値に基づいて生成される。そ
して、前記アナログ信号の遅延は、前記制御信号が前記
サンプリングタイミングに対応した値を持つアナログ信
号に作用するような遅延に設定される。
【0025】請求項4に記載の発明によれば、前記制御
信号は、所定のタイミングでサンプリングされる前記ア
ナログ信号のサンプリング値に基づいて生成される。そ
して、前記アナログ信号の遅延は、前記制御信号が前記
サンプリングタイミングに対し、それ以前のサンプリン
グタイミングに対応した値を持つアナログ信号に作用す
るような遅延、即ち前記レイテンシ以上に設定される。
【0026】請求項5に記載の発明によれば、制御信号
に基づき設定されたゲインにてアナログ信号を制御する
アナログ制御回路は、前記アナログ信号をA/D変換す
るADCと、該ADCの出力信号を演算処理して前記制
御信号を生成するデジタル演算回路とで生じるレイテン
シに対応した遅延が設定される遅延回路を介して入力さ
れるアナログ信号を制御する。
【0027】請求項6に記載の発明によれば、前記遅延
回路は、一又は複数の遅延段数にて構成され、相補的に
オンオフ制御される一対のスイッチの開閉に基づき前記
アナログ信号をクロック信号に同期して遅延させる。
【0028】請求項7に記載の発明によれば、選択回路
は、前記遅延回路の遅延段数を、前記アナログ信号のサ
ンプリング値に応じて所定の遅延段数(0段を含む)に
変更させる。
【0029】請求項8に記載の発明によれば、AGC
は、アナログ信号を制御信号に基づいて所定のゲインに
て制御する第1のGCAと、前記第1のGCAの出力信
号をA/D変換するADCと、前記ADCの出力信号
と、前記第1のGCAの出力信号が該ADCの入力レベ
ルに対しほぼフルレンジとなるように予め設定された目
標値との誤差を算出する誤差演算回路と、前記誤差演算
回路の出力信号をD/A変換して前記制御信号を出力す
るDACと、から構成される第1の制御ループを持つ。
そして、このAGCには、前記第1の制御ループにて生
じるレイテンシに対応して前記アナログ信号を遅延させ
る遅延回路と、前記アナログ信号を前記制御信号に基づ
き設定される所定のゲインにて制御する第2のGCAと
を備え、該第2のGCAは前記遅延回路を介して遅延さ
れたアナログ信号を制御する。
【0030】請求項9に記載の発明によれば、AGC
は、アナログ信号をA/D変換するADCと、前記AD
Cの出力信号に基づいて前記アナログ信号の複数のサン
プリング値の平均値を算出する平均処理回路と、前記平
均値に基づいて前記アナログ信号を制御するためのゲイ
ンを選択し、制御信号を生成するゲインセレクト回路
と、前記ADC,平均処理回路,及びゲインセレクト回
路にて生じるレイテンシに対応して前記アナログ信号を
遅延させる遅延回路と、前記制御信号に基づき切り替え
たゲインにて前記アナログ信号を制御するゲイン切替え
アンプとを備える。そして、ゲイン切替えアンプは、前
記遅延回路を介して遅延されたアナログ信号を制御す
る。
【0031】
【発明の実施の形態】(第一実施形態)以下、本発明を
具体化した第一実施形態を図1〜図3に従って説明す
る。
【0032】図1は、本実施形態のアナログ制御装置を
示す概略構成図である。アナログ制御装置11は、アナ
ログ遅延回路(以下、遅延回路)12と、アナログ制御
回路(以下、制御回路)13と、A/D変換回路(以
下、ADC)14と、デジタル演算回路(以下、演算回
路)15とを含む。このアナログ制御装置11には、例
えば記録媒体等から読み取りヘッド(図示略)を介して
読み出されたデータであるアナログ信号INが入力さ
れ、入力されたアナログ信号INは該アナログ制御装置
11により制御され、次回路16に伝達される。
【0033】アナログ信号INは、遅延回路12とAD
C14とに入力される。ADC14は、アナログ信号I
Nをアナログ−デジタル変換して生成したデジタル信号
S1を演算回路15に出力する。演算回路15は、デジ
タル信号S1に基づいて所定の演算処理を実行し、その
演算結果に基づいて生成した制御信号S2を制御回路1
3に出力する。尚、ADC14及び演算回路15は、図
示しないPLL回路等にて生成されるクロック信号CL
Kが供給され、該クロック信号CLKに基づいて動作す
る。
【0034】遅延回路12は、アナログ信号INを予め
設定された遅延値に基づいて遅延させ、アナログ信号S
3を制御回路13に出力する。詳述すると、遅延回路1
2には、上記ADC14及び演算回路15(即ち、制御
信号S2を生成する経路)での処理時間、即ち制御遅延
(レイテンシ)と等しくなるように遅延値が設定されて
いる。この遅延は、遅延回路12に設けられる一つ以上
の容量によって実現され、その遅延値はそれら容量の容
量値によって決定される。従って、遅延回路12は、A
DC14及び演算回路15でのレイテンシと同じ遅延と
なるようにアナログ信号INを遅延させ、該遅延させた
アナログ信号S3を制御回路13に出力する。
【0035】上記遅延回路12の容量は、予め容量値が
設定されて該遅延回路12に組み付けられる。尚、図3
に示すように、容量値を可変可能とした容量Cを外付け
素子として遅延回路12に接続し、その容量値をアナロ
グ制御装置11の装置完成後に適宜調整可能とするよう
にしてもよい。
【0036】制御回路13は、アナログ信号S3を演算
回路15から出力される制御信号S2に基づいて制御
し、該制御結果に基づく出力信号S4を次回路16に出
力する。ちなみに、制御回路13は、次回路16の回路
構成(アナログ回路又はデジタル回路)に基づいて、出
力信号S4をアナログ信号又はデジタル信号として出力
する。
【0037】このように、アナログ信号INは、ADC
14を介してデジタル信号S1に変換され、演算回路1
5は、該デジタル信号S1を演算処理して生成した制御
信号S2を制御回路13に出力する。また、アナログ信
号INは遅延回路12に入力される。そして、アナログ
信号INは、ADC14及び演算回路15でのレイテン
シと略同じ遅延となるように遅延回路12を介して遅延
され、それにより遅延されたアナログ信号S3は制御回
路13に入力される。従って、制御回路13は、ADC
14にてサンプリングされたアナログ信号INの信号値
と実質的に略同一値を持つアナログ信号S3を制御信号
S2によって制御する。
【0038】図2は、アナログ制御装置11の作用を示
すアナログ信号の波形図である。今、時刻T1にて、ア
ナログ信号INがADC14によりサンプリングされ
る。ADC14は、サンプリングホールドしたアナログ
信号INをデジタル信号S1に変換し(時刻T2)、次
いで演算回路15は該デジタル信号S1を演算処理して
生成した制御信号S2を時刻T3にて制御回路13に出
力する。
【0039】このとき、遅延回路12には(T3−T
1)のレイテンシに相当する遅延値が設定され、遅延回
路12はアナログ信号INをその遅延値に基づき遅延さ
せたアナログ信号S3を制御回路13に出力する。その
結果、時刻T1にてADC14によりサンプリングされ
るアナログ信号INの信号値(v1)と、時刻T3にて
制御回路13により制御されるアナログ信号S3の信号
値(v1´)とは実質的に略同一となる。
【0040】尚、図2には、遅延回路12を備えない場
合(従来)に、時刻T3にて制御されるアナログ信号I
Nの信号値(v2)を比較の為示す。つまり、従来で
は、上記した(T3−T1)のレイテンシの影響によ
り、時刻T1にてサンプリングしたアナログ信号INに
基づき生成される制御信号S2は、時刻T3におけるア
ナログ信号INの信号値(v2)に作用する。
【0041】以上記述したように、本実施形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)アナログ制御装置11には、制御信号S2を生成
する経路(本実施形態では、ADC14及び演算回路1
5)でのレイテンシに略相当する遅延が設定された遅延
回路12が設けられ、アナログ信号INは遅延回路12
とADC14とに入力される。これにより、制御回路1
3は、ADC14によりサンプリングホールドされたア
ナログ信号INの信号値と実質的に略同一値となるアナ
ログ信号S3を制御信号S2によって制御する。従っ
て、アナログ信号INを制御するための制御信号S2を
生成する経路に生じるレイテンシの影響によって、該ア
ナログ信号INの制御タイミングが遅れることが防止さ
れる。
【0042】(2)又、本実施形態のように、発生する
レイテンシに対応した遅延を遅延回路12に設定するこ
とで、該レイテンシに関わらずに制御タイミングの遅れ
を防止して、適切なアナログ制御を行うことができる。
このように、精度の高いアナログ制御が可能となること
により、入力されるアナログ信号INに対し高速に収束
させ得るアナログ制御を実現することができる。
【0043】(第二実施形態)以下、本発明を具体化し
た第二実施形態を図4〜図16に従って説明する。図4
は、本実施形態のアナログ制御装置を示す概略構成図で
ある。
【0044】尚、本実施形態は、上述した図1の遅延回
路12によるアナログ信号INの遅延をクロック信号C
LKに同期させて行う場合について説明するものであ
り、上記遅延回路12の構成を遅延回路22に変更した
ものである。従って、第一実施形態と同様な構成部分に
ついては、同一符号を付してその詳細な説明を一部省略
する。
【0045】アナログ制御装置21の遅延回路22に
は、クロック信号CLKが供給される。そして、遅延回
路22は、上記ADC14及び演算回路15でのレイテ
ンシと略同じ遅延となるようにアナログ信号INをクロ
ック信号CLKと同期して遅延させる所定の遅延段数で
構成される。
【0046】このように構成されたアナログ制御装置2
1では、上記同様にして制御回路13は、ADC14に
よりサンプリングされたアナログ信号INの信号値(v
1)と実質的に略同一となるようなアナログ信号S3の
信号値(v1´)を制御信号S2によって制御する(図
2参照)。
【0047】図5は、図4の遅延回路22の具体的構成
を示す回路図である。尚、ここでは、例としてクロック
信号CLKの2クロック分の遅延を設定(即ち、遅延段
数を2段に設定)する場合について説明する。
【0048】遅延回路22は、第1〜第4バッファ31
a〜31dと、第1〜第8スイッチ素子(以下、スイッ
チ)32a〜32hと、第1〜第4容量33a〜33d
とを含む。
【0049】第1バッファ31aは、第1及び第2スイ
ッチ32a,32bを介して第2バッファ31bに接続
され、該第2バッファ31bは、第3及び第4スイッチ
32c,32dを介して第4バッファ31dに接続され
る。
【0050】又、第1バッファ31aは、第5及び第6
スイッチ32e,32fを介して第3バッファ31cに
接続され、該第3バッファ31cは第7及び第8スイッ
チ32g,32hを介して第4バッファ31dに接続さ
れる。
【0051】第1容量33aは、その一端が、第1及び
第2バッファ31a,31b間に介在される第1スイッ
チ32aと第2スイッチ32bとの接続点に接続され、
他端はグランドGNDに接続される。
【0052】第2容量33bは、その一端が、第2及び
第4バッファ31b,31d間に介在される第3スイッ
チ32cと第4スイッチ32dとの接続点に接続され、
他端はグランドGNDに接続される。
【0053】第3容量33cは、その一端が、第1及び
第3バッファ31a,31c間に介在される第5スイッ
チ32eと第6スイッチ32fとの接続点に接続され、
他端はグランドGNDに接続される。
【0054】第4容量33dは、その一端が、第3及び
第4バッファ31c,31d間に介在される第7スイッ
チ32gと第8スイッチ32hとの接続点に接続され、
他端はグランドGNDに接続される。
【0055】ちなみに、本実施形態の第1〜第4バッフ
ァ31a〜31dは、図6に示すようにボルテージフォ
ロアとして機能するバッファであって、増幅率が「1」
倍のオペアンプにて構成されている。尚、第1〜第4バ
ッファ31a〜31dは、増幅率が1以外のオペアンプ
で構成されてもよい。又、本実施形態の第1〜第4容量
33a〜33dは、上述した図3に示すように可変容量
としてもよい。
【0056】第1〜第8スイッチ32a〜32hは、例
えばNチャネル型MOSトランジスタにて構成されるス
イッチであり、各スイッチ32a〜32hは同一に構成
されている。従って、第1〜第8スイッチ32a〜32
hは、Hレベルの制御信号に基づいてオンに制御され、
逆に、Lレベルの制御信号に基づいてオフに制御され
る。
【0057】そして、第1,第4,第6,第7スイッチ
32a,32d,32f,32g(以下、第1のスイッ
チ群という)と、第2,第3,第5,第8スイッチ32
b,32c,32e,32h(以下、第2のスイッチ群
という)とは、相補的にオンオフ制御される。即ち、第
1〜第8スイッチ32a〜32hをオンオフ制御する制
御信号は第1のスイッチ群に入力され、該制御信号の反
転出力信号は第2のスイッチ群に入力される。従って、
第1及び第2スイッチ32a,32b、第3及び第4ス
イッチ32c,32d、第5及び第6スイッチ32e,
32f、第7及び第8スイッチ32g,32hは、それ
ぞれ互いのスイッチが交互にオン又はオフに制御され
る。
【0058】このように構成された遅延回路22では、
図7に示すように、例えばHレベルの制御信号に基づい
て第1のスイッチ群がオンに制御されるとき、第2のス
イッチ群がオフに制御される。この状態では、第1バッ
ファ31aに入力されるアナログ信号INの信号値(電
圧)はオンした第1スイッチ32aを介して第1容量3
3aに保持され、第2容量33bに保持されている電圧
はオンした第4スイッチ32dを介して第4バッファ3
1dに伝達される。また、第3容量33cに保持されて
いる電圧は、オンした第6及び第7スイッチ32f,3
2gにより第3バッファ31cを介して第4容量33d
に保持される。
【0059】一方、図8に示すように、Lレベルの制御
信号に基づいて第1のスイッチ群がオフに制御されると
き、第2のスイッチ群がオンに制御される。この状態で
は、第1容量33aに保持されている電圧は、オンした
第2及び第3スイッチ32b,32cにより第2バッフ
ァ31bを介して第2容量33bに保持される。また、
第1バッファ31aに入力される電圧はオンした第5ス
イッチ32eを介して第3容量33cに保持され、第4
容量33dに保持されている電圧はオンした第8スイッ
チ32hを介して第4バッファ31dに伝達される。
【0060】図9は、遅延回路22の各入力信号を示す
波形図である。第1〜第8スイッチ32a〜32hは、
クロック信号CLKに基づき生成される制御信号SG1
又は制御信号SG2によってオンオフ制御される。詳し
くは、第1のスイッチ群(第1,第4,第6,第7スイ
ッチ32a,32d,32f,32g)は制御信号SG
1により制御され、第2のスイッチ群(第2,第3,第
5,第8スイッチ32b,32c,32e,32h)は
制御信号SG2により制御される。
【0061】今、図9に示すように、時刻T1,T2,
T3,T4,T5,T6にて、アナログ信号INの信号
値(電圧)がADC14によりサンプリングされる。こ
のとき、サンプリングホールドされる各電圧は、それぞ
れVt1,Vt2,Vt3,Vt4,Vt5,Vt6で
ある。
【0062】このように、クロック信号CLKの立ち上
がり(時刻T1〜T6)に基づいてアナログ信号INが
サンプリングされる場合、制御信号SG1,SG2は、
クロック信号CLKが2分周されて生成される信号とな
る。そして、上述したように、各制御信号SG1,SG
2は互いに反転された信号であり、第1のスイッチ群は
Hレベルの制御信号SG1が入力される時にオンされ、
第2のスイッチ群はHレベルの制御信号SG2が入力さ
れる時にオンされる。
【0063】図10〜図15は、図9の制御信号SG
1,SG2による遅延回路22の動作状態を示す回路図
である。上記時刻T1において、第1のスイッチ群がH
レベルの制御信号SG1によりオンされる時、第2のス
イッチ群がLレベルの制御信号SG2によりオフされ
る。このとき、図10に示すように、第1バッファ31
aに入力される電圧Vt1は、オンした第1スイッチ3
2aにより第1容量33aに保持される。
【0064】次に、時刻T2において、第1のスイッチ
群がLレベルの制御信号SG1によりオフされる時、第
2のスイッチ群がHレベルの制御信号SG2によりオン
される。このとき、図11に示すように、第1容量33
aに保持されている電圧Vt1は、オンした第2及び第
3スイッチ32b,32cにより第2バッファ31bを
介して第2容量33bに保持される。更に、このとき第
1バッファ31aに入力される電圧Vt2は、オンした
第5スイッチ32eにより第3容量33cに保持され
る。
【0065】次に、時刻T3において、第1のスイッチ
群がHレベルの制御信号SG1によりオンされる時、第
2のスイッチ群がLレベルの制御信号SG2によりオフ
される。即ち、遅延回路22は、上記時刻T1における
動作状態と同じになる。このとき、図12に示すよう
に、第2容量33bに保持されている電圧Vt1は、オ
ンした第4スイッチ32dにより第4バッファ31dに
伝達される。また、第3容量33cに保持されている電
圧Vt2は、オンした第6及び第7スイッチ32f,3
2gにより第3バッファ31cを介して第4容量33d
に保持される。更に、このとき第1バッファ31aに入
力される電圧Vt3は、オンした第1スイッチ32aに
より第1容量33aに保持される。
【0066】以下同様に、時刻T4〜T6において、第
1のスイッチ群と第2のスイッチ群とが交互にオンオフ
され、図13〜図15に示すように第1バッファ31a
に入力される電圧Vt4〜Vt6は、オンしたスイッチ
及びバッファを介して伝達される。そして、第4バッフ
ァ31dには、各時刻T4,T5,T6にて、電圧Vt
2,Vt3,Vt4が順次伝達される。
【0067】図16は、遅延回路22によるアナログ信
号IN(電圧Vt1〜Vt6)の遅延を示すタイミング
チャートである。同図に示すように、時刻T1にて第1
バッファ31aに入力される電圧Vt1は、時刻T3に
て第4バッファ31dに伝達され、即ちクロック信号C
LKの2クロック分遅延されて出力される。同様にし
て、時刻T2〜T6にて第1バッファ31aに順次入力
される電圧Vt2〜Vt6は、クロック信号CLKの2
クロック分遅延されて出力される。
【0068】以上記述したように、本実施形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)遅延回路22は、アナログ信号INをクロック信
号CLKに同期して遅延させる。この遅延回路22は、
制御信号S2を生成する経路(本実施形態では、ADC
14及び演算回路15)でのレイテンシに対応した遅延
を持つ遅延段数で構成される。従って、上記第一実施形
態と同様に、アナログ信号INの制御タイミングの遅れ
を防止して、高速収束させ得る精度の高いアナログ制御
が可能となる。
【0069】(第三実施形態)以下、本発明を具体化し
た第三実施形態を図17に従って説明する。同図は、上
記第二実施形態のアナログ制御装置21(クロック信号
CLKに同期して遅延させる場合)を、自動利得制御装
置(以下、AGC(Automatic GainController))に具体
化した例を示すブロック図である。
【0070】AGC41は、ローパスフィルタ(以下、
LPF)42、アナログ遅延回路(以下、遅延回路)4
3、第1及び第2の利得制御アンプ(以下、GCA)と
してのGCA44,45、ADC46,47、誤差演算
回路48、D/A変換回路(以下、DAC)49を含
む。
【0071】本実施形態のAGC41では、GCA44
と、ADC46と、誤差演算回路48と、DAC49と
から第1の制御ループとしての制御ループR1が構成さ
れ、該制御ループR1のフィードバック信号(DAC4
9の出力信号)は、GCA44及びGCA45に入力さ
れる。尚、上記遅延回路43、ADC46,47、誤差
演算回路48は、図示しないPLL回路等から供給され
るクロック信号CLKに基づいて動作する。
【0072】アナログ信号INは、LPF42に入力さ
れる。LPF42は、アナログ信号INから高周波数成
分を除去したアナログ信号S11をGCA44及び遅延
回路43に出力する。
【0073】GCA44は、LPF42から出力される
アナログ信号S11を、DAC46から出力される制御
信号S12に基づき設定したゲインにて制御し、該制御
された振幅を持つアナログ信号S13をADC46に出
力する。
【0074】ADC46は、アナログ信号S13をアナ
ログ−デジタル変換して生成したデジタル信号S14を
誤差演算回路48に出力する。誤差演算回路48は、予
め定められた目標値と上記デジタル信号S14とを比較
し、その誤差成分を積分して生成したデジタル信号S1
5をDAC49に出力する。ここで、目標値とは、GC
A44から出力されるアナログ信号S13の振幅をAD
C46の入力レベルに対しほぼフルレンジとなるように
する値である。尚、本実施形態の誤差演算回路48は、
上述した図34に示す誤差演算回路125と同様に構成
されているため、その詳細な説明を省略する。
【0075】DAC49は、誤差演算回路48から出力
されるデジタル信号S15をデジタル−アナログ変換し
て生成した上記制御信号S12をGCA44及びGCA
45に出力する。
【0076】このように、制御ループR1では、GCA
44のアナログ信号S13を基に生成した制御信号S1
2をフィードバックすることで該GCA44のゲインを
最適化し、ADC46の入力レンジに対応する振幅を持
つアナログ信号S13を得るようにしている。そして、
制御ループR1にてDAC49から出力される制御信号
S12は、GCA44及びGCA45に入力される。
【0077】遅延回路43は、制御ループR1でのレイ
テンシに対応した遅延を持つ遅延段数で構成されてい
る。尚、本実施形態において、制御ループR1で生じる
レイテンシは誤差演算回路48で生じるレイテンシと実
質的に等しい。そのため、遅延回路43には、誤差演算
回路48でのレイテンシに対応した遅延を持つ遅延段数
で構成されている。
【0078】詳しくは、遅延回路43は、上述した2段
の遅延段数で構成される遅延回路22(図4参照)を、
誤差演算回路48のレイテンシに対応してクロック信号
CLKの3クロック分の遅延を持つ3段の遅延段数で構
成されている。つまり、遅延回路43は、上記LPF4
2から出力されるアナログ信号S11を、供給されるク
ロック信号CLKに基づき3クロック分遅延させたアナ
ログ信号S16をGCA45に出力する。
【0079】GCA45は、遅延回路43から出力され
るアナログ信号S16を、上記DAC49の制御信号S
2に基づき設定したゲインにて制御し、該制御された振
幅を持つアナログ信号S17をADC47に出力する。
このとき、GCA45により制御されるアナログ信号S
16の信号値は、上記LPF42から出力され、GCA
44及び遅延回路43に入力されるアナログ信号S11
の信号値と実質的に同じである。
【0080】そして、ADC47は、アナログ信号S1
7をアナログ−デジタル変換して生成したデジタル信号
S18を次回路としてのデジタル回路に出力する。尚、
次回路がアナログ回路にて構成されている場合には、該
アナログ回路にはGCA45から出力されるアナログ信
号S17が入力される。
【0081】次に、上記のように構成されるAGC41
の作用について説明する。LPF42から出力されるア
ナログ信号S11は、制御ループR1を構成するGCA
44に入力されるとともに、遅延回路43に入力され
る。制御ループR1では、GCA44から出力されるア
ナログ信号S13が誤差演算され、該GCA44のゲイ
ンを最適化するように生成された制御信号S12がフィ
ードバック信号としてGCA44に入力される。又、こ
のフィードバック信号としての制御信号S12は、GC
A45に入力される。
【0082】GCA45には、遅延回路43を介してア
ナログ信号S11がクロック信号CLKの3クロック分
遅延されたアナログ信号S16が入力される。この遅延
回路43には、制御ループR1でのレイテンシと略同じ
遅延が設定されている。これにより、GCA45は、制
御ループR1で生じるレイテンシに影響されずに、入力
されるアナログ信号S16を制御信号S12に基づき設
定したゲインにて制御し、該制御された振幅を持つアナ
ログ信号S17を生成する。
【0083】つまり、このように構成されるAGC41
では、制御ループR1で生じるレイテンシに関わらず、
アナログ信号S16を制御するための制御信号S12が
GCA45に遅れず伝達される。
【0084】尚、本実施形態では、遅延回路43は、制
御ループR1でのレイテンシと対応した遅延を持つ遅延
段数にて構成されているが、該レイテンシ以上の遅延を
持つ遅延段数にて構成してもよい。このように、レイテ
ンシ以上の遅延を持つ遅延段数にて遅延回路43を構成
することで、制御するアナログ信号S16の信号値を、
それ以降にサンプリングされるアナログ信号S16の信
号値を加味して生成した制御信号S12によって制御す
ることができる。
【0085】以上記述したように、本実施形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)遅延回路43は、制御ループR1でのレイテンシ
に対応した遅延を持つ遅延段数にて構成される。従っ
て、GCA45は、制御ループR1にてサンプリングさ
れるアナログ信号S11と実質的に略同一値となるアナ
ログ信号S16を該制御ループR1にて生成される制御
信号S12によって制御する。従って、上記第一及び第
二実施形態と同様に、アナログ信号INの制御タイミン
グの遅れを防止して、高速収束させ得る精度の高いアナ
ログ制御が可能となる。
【0086】(2)遅延回路43の遅延段数をレイテン
シ以上の遅延となるように設定することにより、制御す
るアナログ信号S16の信号値を、それ以降にサンプリ
ングされるアナログ信号S16の信号値を加味して制御
することができる。このように構成することで、さらに
高精度なアナログ制御が実現可能となる。
【0087】(第四実施形態)以下、本発明を具体化し
た第四実施形態を図18に従って説明する。同図は、上
記第二実施形態のアナログ制御装置21(クロック信号
CLKに同期して遅延させる場合)をAGC51に具体
化した例を示すブロック図である。尚、本実施形態のA
GC51は、上記第三実施形態のAGC41に、GCA
52、誤差演算回路53、DAC54を追加して構成し
たものであり、その他の構成部分は同様に構成されてい
る。従って、第三実施形態と同様な構成部分には同一符
号を付してその詳細な説明を省略する。
【0088】このAGC51には、GCA52と、AD
C47と、誤差演算回路53と、DAC54とから第2
の制御ループとしての制御ループR2が構成され、該制
御ループR2は、上記GCA45の出力段に接続されて
いる。この制御ループR2は、上記制御ループR1と同
様に構成されている。
【0089】このように構成されるAGC51では、G
CA45から出力されるアナログ信号S17がさらに制
御ループR2を介して誤差演算されることにより、GC
A52のゲインが最適化される。これにより、該GCA
52から出力されるアナログ信号が、ADC47の入力
レンジに対応する振幅を得るようにしている。
【0090】ちなみに、本実施形態では、レイテンシの
影響を受けないGCA45にて粗い(大まかな)ゲイン
制御をした後に、細かなゲイン制御を制御ループR2の
GCA52にて実施する。従って、制御ループR2に存
在するレイテンシが、アナログ制御に与える影響は小さ
くなる。
【0091】以上記述したように、本実施形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)GCA45から出力されるアナログ信号S17
は、制御ループR2にてさらに誤差演算される。従っ
て、上記第三実施形態のAGC41に比べてより細かな
ゲイン制御が可能である。この際、GCA52は、制御
ループR1にて生成される制御信号S12に基づきGC
A45にて大まかな制御がなされたアナログ信号S17
を制御するため、制御ループR2でのレイテンシによる
影響は小さなものとなる。
【0092】(第五実施形態)以下、本発明を具体化し
た第五実施形態を図19〜図22に従って説明する。図
19は、上記第二実施形態のアナログ制御装置21(ク
ロック信号CLKに同期して遅延させる場合)をAGC
61に具体化した例を示すブロック図である。このAG
C61は、LPF62と、ADC63,64と、遅延回
路65と、平均処理回路66と、ゲインセレクト回路6
7と、ゲイン切替えアンプ68とを含む。尚、ADC6
3,64、遅延回路65、平均処理回路66、ゲインセ
レクト回路67は、供給されるクロック信号CLKに基
づいて動作する。
【0093】アナログ信号INはLPF62に入力され
る。LPF62は、アナログ信号INから高周波数成分
を除去したアナログ信号S21を出力し、そのアナログ
信号S21は、ADC63及び遅延回路65に入力され
る。
【0094】ADC63は、サンプリングホールドした
アナログ信号S21をアナログ−デジタル変換して生成
したデジタル信号S22を平均処理回路66に出力す
る。平均処理回路66は、ADC63によりサンプリン
グされたサンプリング値を持つデジタル信号S22に基
づいて、それらサンプリング値の平均値を算出して生成
した出力信号S23をゲインセレクト回路67に出力す
る。
【0095】ゲインセレクト回路67は、平均処理回路
66の出力信号S23(サンプリング値の平均値)に基
づいてゲイン切替えアンプ68のゲインを選択し、その
ゲインに切り替えるべく制御信号S24を該切替えアン
プ68に出力する。つまり、ゲイン切替えアンプ68
は、ゲインセレクト回路67の制御信号S24に基づい
てゲインを切り替える。
【0096】遅延回路65には、上記ADC63、平均
処理回路66、ゲインセレクト回路67でのレイテンシ
に対応した遅延を持つ遅延段数で構成されている。従っ
て、遅延回路65は、上記LPF62から出力されるア
ナログ信号S21を、供給されるクロック信号CLKに
基づいて上記レイテンシに対応するクロック数だけ遅延
させたアナログ信号S25をゲイン切替えアンプ68に
出力する。
【0097】ゲイン切替えアンプ68は、遅延回路65
から出力されるアナログ信号S25を、ゲインセレクト
回路67の制御信号S24に基づいて切り替えたゲイン
にて制御し、該制御された振幅を持つアナログ信号S2
6をADC64に出力する。この際、ゲイン切替えアン
プ68は、ADC63及び遅延回路65に入力されるア
ナログ信号S21の信号値と実質的に略同一値となるア
ナログ信号S25を制御する。
【0098】そして、ADC64は、ゲイン切替えアン
プ68から出力されるアナログ信号S26をアナログ−
デジタル変換して生成したデジタル信号S27を次回路
としてのデジタル回路に出力する。
【0099】尚、次回路がアナログ回路にて構成されて
いる場合には、該アナログ回路にはゲイン切替えアンプ
68から出力されるアナログ信号S26が入力される。
図20は、平均処理回路66及びゲインセレクト回路6
7の一例を示すブロック図である。
【0100】平均処理回路66は、その入力段に複数段
(例えば4段)のフリップフロップ(以下、FF)66
a〜66dを備える。即ち、本実施形態では、平均処理
回路66は、上記ADC63によりサンプリングされた
4つのサンプリング値の平均値を算出する。
【0101】詳しくは、FF66a〜66dは、ADC
63によりサンプリングされるサンプリング値D1〜D
4をそれぞれラッチして出力する。平均処理回路66
は、それらサンプリング値D1〜D4の平均値Hを算出
し、その平均値Hの情報を持つ出力信号S23(図19
参照)をゲインセレクト回路67に出力する。
【0102】ゲインセレクト回路67には、平均処理回
路66にて算出される平均値Hに対応したゲインGが予
め設定されている。例えば、ゲインセレクト回路67
は、平均値Hが第1基準値L1以下である時にゲインG
=G1(例えば2倍)、第1基準値L1より大きく第2
基準値L2以下である時にゲインG=G2(例えば1
倍)、第2基準値L2より大きい時にゲインG=G3
(例えば0.5倍)を選択する。
【0103】上記第1及び第2基準値L1,L2は、A
DC63がサンプリングするアナログ信号S21の信号
値に対応した値でゲインセレクト回路67に予め設定さ
れる。そして、ゲインセレクト回路67は、算出される
平均値Hに基づきゲインG=G1〜G3のうちいずれか
のゲインGを選択し、そのゲインGの情報を持つ制御信
号S24(図19参照)をゲイン切替えアンプ68に出
力する。
【0104】従って、このように構成された平均処理回
路66及びゲインセレクト回路67を備えるAGC61
において、遅延回路65は、該平均処理回路66及びゲ
インセレクト回路67のレイテンシと略同じ遅延を持つ
遅延段数にて構成される。つまり、遅延回路65は、4
段のFF66a〜66dに対応してクロック信号CLK
の4クロック分の遅延を持つ4段の遅延段数で構成され
ている。
【0105】尚、平均処理回路66及びゲインセレクト
回路67は高速動作する。従って、それらを考慮し、パ
イプラインとして機能するFFをゲインセレクト回路6
7の出力段に設けてもよい。このような構成とする場合
には、出力段に設けられるFFの段数に対応して遅延回
路65を構成する遅延段数を適宜変更する。
【0106】次に、上記のように構成されるAGC61
の作用について説明する。図21は、ADC63により
サンプリングされるアナログ信号S21のサンプリング
例を示す波形図であり、ここでは例として各周期毎に4
つの信号値がサンプリングされる場合(サンプリング値
p1〜p28)を示す。そして、図22は、それらサン
プリング値p1〜p28のうち、例えばサンプリング値
p7〜p10の平均値を算出する平均処理回路66及び
ゲインセレクト回路67を示すブロック図である。
【0107】今、遅延回路65の遅延段数は「0」に設
定されている(即ち、遅延回路65に遅延は設定されて
いない)。平均処理回路66は、サンプリング値p7〜
p10の平均値Hを算出し、ゲインセレクト回路67
は、その平均値Hに基づいて選択したゲインGに切り替
えるべく制御信号S24をゲイン切替えアンプ68に出
力する。このとき、ゲイン切替えアンプ68は、サンプ
リング値p10のサンプリングタイミングに対応する値
を持つアナログ信号S25を、ゲインセレクト回路67
の制御信号S24に基づいて切り替えたゲインGにて制
御する。つまり、遅延回路65に遅延が設定されていな
いため、4つのサンプリング値p7〜p10に基づき生
成される制御信号S24は、サンプリング値p10のサ
ンプリングタイミングに対応する信号値と実質的に略同
一値となるアナログ信号S25に作用する。
【0108】そして、遅延回路65の遅延段数が「1」
に設定される際には、ゲイン切替えアンプ68は、サン
プリング値p9のサンプリングタイミングに対応する値
を持つアナログ信号S25を、サンプリング値p7〜p
10の平均値Hに基づき切り替えたゲインGにて制御す
る。つまり、この場合には、遅延回路65は、アナログ
信号S21を1クロック分遅延させたアナログ信号S2
5をゲイン切替えアンプ68に出力する。従って、4つ
のサンプリング値p7〜p10に基づき生成される制御
信号S24は、サンプリング値p9のサンプリングタイ
ミングに対応する信号値と実質的に略同一値となるアナ
ログ信号S25に作用する。
【0109】同様にして、遅延回路65の遅延段数が
「2」に設定される際には、アナログ信号S21が2ク
ロック分遅延されるため、制御信号S24は、サンプリ
ング値p8のサンプリングタイミングに対応する値を持
つアナログ信号S25に作用する。
【0110】このように、本実施形態のAGC61で
は、遅延回路65の遅延段数を変更することで、複数の
サンプリング値の平均値に基づき生成される制御信号S
24をアナログ信号S25の任意の信号値に作用させる
ことができる。
【0111】そして、遅延回路65を平均処理回路6
6、ゲインセレクト回路67でのレイテンシ以上の遅延
を持つ遅延段数で構成することで、制御対象となるアナ
ログ信号S25の信号値より以降にサンプリングされる
サンプリング値を加味して生成した制御信号S24によ
る制御が可能となる。(例えば、遅延回路65を4段の
遅延段数で構成することにより、サンプリング値p7〜
p10の平均値Hに基づき生成した制御信号S24をサ
ンプリング値p6のサンプリングタイミングに対応する
値を持つアナログ信号S25に作用させることができ
る。) 以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果
を奏する。
【0112】(1)平均処理回路66は、複数のサンプ
リング値の平均値Hを算出する。ゲインセレクト回路6
7は、その平均値Hに基づきゲインGを選択して制御信
号S24を生成し、該制御信号S24によりゲイン切替
えアンプ68のゲインが切り替えられる。そして、遅延
回路65は、ADC63、平均処理回路66及びゲイン
セレクト回路67でのレイテンシに対応してアナログ信
号S21を遅延させる。従って、上記各実施形態と同様
に、アナログ信号INの制御タイミングの遅れを防止し
て、高速収束させ得る精度の高いアナログ制御が可能と
なる。
【0113】(2)遅延回路65に設定される遅延を変
更することで、複数のサンプリング値の平均値Hより生
成した制御信号S24を、それらのサンプリングタイミ
ングのいずれかに対応した値を持つアナログ信号S25
に作用させることができる。そして、発生するレイテン
シ以上に遅延回路65の遅延を設定することで、実際の
制御対象となるアナログ信号S25の信号値に対して、
それ以降にサンプリングされるサンプリング値を加味し
て生成した制御信号S24による制御が可能となり、さ
らに高精度なアナログ制御が実現可能となる。
【0114】(第六実施形態)以下、本発明を具体化し
た第六実施形態を図23に従って説明する。同図は、上
記第二実施形態のアナログ制御装置21(クロック信号
CLKに同期して遅延させる場合)をAGC71に具体
化した例を示すブロック図である。尚、本実施形態のA
GC71は、上記第五実施形態のAGC61に、GCA
72、誤差演算回路73、DAC74を追加して構成し
たものであり、その他の構成部分は同様に構成されてい
る。従って、第五実施形態と同様な構成部分には同一符
号を付してその詳細な説明を省略する。
【0115】本実施形態のAGC71には、GCA72
と、ADC64と、誤差演算回路73と、DAC74と
から制御ループR3が構成され、該制御ループR3は、
上記ゲイン切替えアンプ68の出力段に接続されてい
る。この制御ループR3は、上記第四実施形態の制御ル
ープR1,R2と同様に構成されている。
【0116】このように構成されるAGC71では、ゲ
イン切替えアンプ68から出力されるアナログ信号S2
6が制御ループR3を介してさらに誤差演算されること
により、GCA72のゲインが最適化される。これによ
り、該GCA72から出力されるアナログ信号が、AD
C64の入力レンジに対応する振幅を得るようにしてい
る。
【0117】ちなみに、本実施形態では、レイテンシの
影響を受けないゲイン切替えアンプ68にて粗い(大ま
かな)ゲイン制御をした後に、細かなゲイン制御を制御
ループR3のGCA72にて実施する。従って、制御ル
ープR3に存在するレイテンシが、アナログ制御に与え
る影響は小さくなる。
【0118】以上記述したように、本実施形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)ゲイン切替えアンプ68から出力されるアナログ
信号S26は、制御ループR3にてさらに誤差演算され
る。従って、上記第五実施形態のAGC61に比べてよ
り細かなゲイン制御が可能である。この際、GCA72
は、上記制御信号S24に基づきゲイン切替えアンプ6
8にて大まかな制御がなされたアナログ信号S26を制
御するため、制御ループR3でのレイテンシによる影響
は小さなものとなる。
【0119】(第七実施形態)以下、本発明を具体化し
た第七実施形態を図24に従って説明する。同図は、上
記第二実施形態のアナログ制御装置21(クロック信号
CLKに同期して遅延させる場合)をAGC81に具体
化した例を示すブロック図である。尚、本実施形態のA
GC81は、上記第五実施形態のAGC61を2段で構
成したものであるため、同様な構成部分には同一符号を
付してその詳細な説明を省略する。
【0120】つまり、AGC81は、上記ゲイン切替え
アンプ68の出力段に、ADC82、遅延回路83、平
均処理回路84、ゲインセレクト回路85、ゲイン切替
えアンプ86が設けられ、それらは上記第五実施形態と
同様に構成されている。
【0121】このように構成されたAGC81は、先ず
1段目のゲイン切替えアンプ68にて粗い(大まかな)
ゲイン制御をした後、2段目のゲイン切替えアンプ86
にて細かなゲイン制御を行う。そして、切替えアンプ8
6から出力されるアナログ信号をADC64によりアナ
ログ−デジタル変換して生成したデジタル信号S29を
次回路(デジタル回路)に出力する。
【0122】その際、2段目のゲイン切替えアンプ86
は、遅延回路83を介して遅延されたアナログ信号S2
8を、ゲインセレクト回路85にて生成された制御信号
S27によって制御する。従って、2段目のADC8
2、平均処理回路84、ゲインセレクト回路85でのレ
イテンシが、ゲイン切替えアンプ86の制御に与える影
響はない。
【0123】従って、本実施形態によれば、以下の効果
を奏する。 (1)上記第五実施形態のAGC61を複数段で構成す
ることにより、各段で生成された制御信号S24,S2
7に基づくアナログ制御をレイテンシの影響を受けず
に、より細かに行うことができる。
【0124】(第八実施形態)以下、本発明を具体化し
た第八実施形態を図25〜図29に従って説明する。図
25は、上記第二実施形態のアナログ制御装置21(ク
ロック信号CLKに同期して遅延させる場合)をAGC
91に具体化した例を示すブロック図である。このAG
C91は、LPF92、ADC93、遅延回路94、平
均処理回路95、ゲインセレクト回路96、ゲイン切替
えアンプ97から構成されている。尚、本実施形態で
は、図26に示す例えばハードディスク装置の位相サー
ボの様に、予め大まかなアナログ信号INの特徴が判っ
ている場合に、AGC91を適用した場合の具体例につ
いて記述する。
【0125】図26に示すように、アナログ信号IN
は、位相サーボの目的に応じてA区間、B区間、C区間
の3つに区画される。そして、このようにA〜C区間に
区別されたアナログ信号INにおいて、位相サーボの最
終目的はC区間の位相を算出することにある。つまり、
C区間の位相を算出するために、該位相算出する期間の
基準点を設定するB区間が設けられているとともに、そ
のB区間に設定される基準点を検出するA区間が設けら
れている。
【0126】上記B区間において位相算出する期間の基
準点は、アナログ信号INの零レベルがn回連続した点
に設定される。尚、本実施形態では、零レベルが3回連
続した点を基準点としている。
【0127】図26において、ゼロ(零)検出信号SD
1は、零レベルの連続回数を検出する信号であって、零
レベルの値が連続3回となった時にHレベルの検出信号
を出力する。
【0128】振幅信号SD2は、零レベルの状態から振
幅する状態となるときのアナログ信号INの信号値を検
出する信号であって、非零レベルの値が連続3回となっ
た時にHレベルの検出信号を出力する。
【0129】周期4信号SD3は、上記Hレベルのゼロ
検出信号SD1に応答して信号レベルがHレベルからL
レベルとなる信号であって、該周期4信号SD3がHレ
ベルを検出する状態では、アナログ信号INの1周期が
クロック信号CLKの4クロック分に対応している。
【0130】周期8信号SD4は、上記Hレベルの振幅
信号SD2に応答して信号レベルがLレベルからHレベ
ルとなる信号であって、該周期8信号SD4がHレベル
を検出する状態では、アナログ信号INの1周期がクロ
ック信号CLKの8クロック分に対応している。
【0131】そして、周期4信号SD3及び周期8信号
SD4は、遅延回路94、平均処理回路95、ゲインセ
レクト回路96に入力される。図27は、本実施形態の
遅延回路94の一構成例を示す回路図である。この遅延
回路94は8段で構成され(図では、回路を一部省略し
て示す)、入力段のバッファ94a及び出力段のバッフ
ァ94bの出力端子には、選択回路94cが接続されて
いる。
【0132】この選択回路94cには、上記周期4信号
SD3及び周期8信号SD4が入力され、該選択回路9
4cは各信号SD3,SD4の検出レベルに応じて遅延
回路94の遅延段数を選択する。例えば選択回路94c
は、Hレベルの信号SD4に応答して遅延回路94の遅
延段数を「8」に設定し、それ以外の時には遅延段数を
「0」(即ち、遅延なし)に設定する。
【0133】図28は、平均処理回路95及びゲインセ
レクト回路96の一例を示すブロック図である。平均処
理回路95は、その入力段に8段(図では、回路を一部
省略して示す)のFFを備え、各段のFFはADC93
によりサンプリングされるサンプリング値D1〜D8を
それぞれラッチして出力する。尚、図28に示すよう
に、ここでは例えば各FFは、図26に示すサンプリン
グ値s1〜s8又はt4〜t11をラッチして出力す
る。
【0134】平均処理回路95には、上記周期4信号S
D3及び周期8信号SD4が入力され、該平均処理回路
95は各信号SD3,SD4の検出レベルに応じて算出
する平均値Hを変更する。例えば、平均処理回路95
は、Hレベルの信号SD3に応答してサンプリング値D
5〜D8の平均値Hを算出し、Hレベルの信号SD4に
応答してサンプリング値D1〜D8の平均値Hを算出す
る。そして、上記Hレベルの信号SD3,SD4以外の
時には平均値Hを一定値に固定する。
【0135】次に、このように構成されたAGC91の
作用を説明する。今、周期4信号SD3の検出レベルは
Hレベルであり、この状態ではアナログ信号INはA区
間に対応している(図26参照)。
【0136】遅延回路94は、周期8信号SD4の検出
レベルがLレベルであるため、遅延段数は「0」(即
ち、遅延なし)に設定される。また、平均処理回路95
は、Hレベルの周期4信号SD3に応答してサンプリン
グ値D5〜D8の平均値Hを算出する。従って、A区間
において、ゲイン切替えアンプ97は、サンプリング値
s8のサンプリングタイミングに対応するアナログ値
を、サンプリング値s5〜s8の平均値Hに基づき設定
されたゲインGにて制御する。つまり、このA区間で
は、制御対象となるアナログ信号の信号値は、それ以前
にサンプリングされる複数のサンプリング値の平均値H
に基づいて選択されたゲインGにて制御される。
【0137】次に、零レベルの値が連続3回となりゼロ
検出信号SD1の検出レベルがHレベルとなると、該H
レベルの信号SD1に基づいて周期4信号の検出レベル
がLレベルとなる。この状態ではアナログ信号INはB
区間に対応している。
【0138】遅延回路94は、同様にして遅延段数が
「0」に設定される。平均処理回路95は、Lレベルの
信号SD3,SD4に応答して平均値Hを一定値に固定
する。即ち、このB区間では零レベルが連続するため
に、該B区間にて平均処理回路95により算出される平
均値Hが、上記ゼロ検出信号SD1の立ち上がり時の平
均値(例えばサンプリング値s8〜s11の平均値)に
固定される。
【0139】次に、非零レベルの値が連続3回となり振
幅信号SD2の検出レベルがHレベルとなると、該Hレ
ベルの信号SD2に基づいて周期8信号SD4の検出レ
ベルがHレベルとなる。この状態ではアナログ信号IN
はC区間に対応している。
【0140】遅延回路94は、Hレベルの周期8信号S
D4に応答し、その遅延段数が「8」に設定される。ま
た、平均処理回路95は、Hレベルの周期8信号SD4
に応答してサンプリング値D1〜D8の平均値Hを算出
する。従って、C区間において、ゲイン切替えアンプ9
7は、サンプリング値t4のサンプリングタイミングに
対応するアナログ値を、サンプリング値t4〜t11の
平均値Hに基づき設定されたゲインGにて制御する。つ
まり、このC区間では、制御対象となるアナログ信号の
信号値は、それ以降にサンプリングされる複数のサンプ
リング値の平均値Hに基づいて選択されたゲインGにて
制御される。
【0141】以上記述したように、本実施形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)予め大まかなアナログ信号INの波形図が判って
いる場合には、それに応じて遅延回路94の遅延段数、
及び平均値Hの算出に用いるサンプリング値の数(サン
プル数)を適宜変更する。これにより、実際に制御対象
となるアナログ値を、それ以前又はそれ以降にサンプリ
ングされる複数のサンプリング値に基づき設定されるゲ
インGにて制御することが可能となる。
【0142】尚、上記各実施形態は、以下の態様で実施
してもよい。 ・第三〜第八実施形態では、第二実施形態の様にアナロ
グ信号をクロック信号CLKに同期して遅延させる場合
について具体化したが、第一実施形態の様にクロック信
号CLKに同期させずにアナログ信号を遅延させてもよ
い。
【0143】・第五〜第八実施形態におけるゲインセレ
クト回路67,85による構成は、図30のように変更
してもよい。即ち、このAGC101では、平均処理回
路105の次段にGCA制御電圧発生回路(以下、GC
A制御回路)106が設けられ、該GCA制御回路10
6の出力信号に基づいてGCA107のゲインが設定さ
れる。図31は、図30の平均処理回路105及びGC
A制御回路106の一構成例を示すブロック図である。
尚、平均処理回路105は、上記平均処理回路66(図
20参照)と同様に構成されている。GCA制御回路1
06は、平均処理回路105の出力信号(即ち、平均値
H)に基づいてゲインを算出するゲイン算出回路106
aと、該算出回路106aの出力信号をアナログ信号に
変換して出力するDAC106bとから構成される。こ
のように構成されるAGC101の場合にも、上記実施
形態と同様な効果を奏する。
【0144】・第八実施形態において、上記図28に示
す平均処理回路95の構成を、図29に示すように変更
して構成してもよい。この平均処理回路95aは、その
入力段に12段のFF(図では、回路を一部省略して示
す)を備え、各段のFFはサンプリング値D1〜D12
をそれぞれラッチして出力する。各FFによりラッチさ
れるサンプリング値D1〜D12は、実際の制御対象と
なるアナログ値をサンプリング値D4とし、それ以前の
データをサンプリング値D1〜D3、それ以降のデータ
をサンプリング値D5〜D12とする。そして、平均処
理回路95aは、周期4信号SD3がHレベルの時にサ
ンプリング値D1〜D4の平均値Hを算出し、周期8信
号SD4がHレベルの時にサンプリング値D5〜D12
の平均値Hを算出する。即ち、アナログ信号の波形の特
徴に応じて、平均処理回路95aにて平均値Hの算出に
用いる複数のサンプリング値の採用位置を適宜変更して
もよい。このように構成した場合にも、上記実施形態と
同様な効果を奏する。
【0145】・第八実施形態において、図27に示すよ
うに、遅延回路94にバッファ94dを追加し、遅延段
数の異なる出力を得るように構成することで、制御対象
とするアナログ値を変更するようにしてもよい。
【0146】・第八実施形態では、遅延回路94に設け
た選択回路94cにより遅延段数を適宜変更する構成と
したが、該遅延回路94の遅延段数を常に8段に設定す
るようにしてもよい。
【0147】上記各実施形態の特徴をまとめると以下の
ようになる。 (付記1) アナログ信号をデジタル信号に変換し、該
デジタル信号を演算処理して生成した制御信号に基づい
て前記アナログ信号を制御するアナログ制御方法におい
て、前記制御信号を生成する経路にて生じるレイテンシ
に対応して前記アナログ信号を遅延させ、該遅延後のア
ナログ信号を制御するようにしたことを特徴とするアナ
ログ制御方法。 (付記2) アナログ信号をデジタル信号に変換し、該
デジタル信号を演算処理して生成した制御信号に基づい
て前記アナログ信号を制御するアナログ制御方法におい
て、前記制御信号を生成する経路にて生じるレイテンシ
に対応して前記アナログ信号をクロック信号に同期して
遅延させ、該遅延後のアナログ信号を制御するようにし
たことを特徴とするアナログ制御方法。 (付記3) 前記制御信号は、所定のタイミングでサン
プリングされる前記アナログ信号のサンプリング値に基
づいて生成され、該制御信号を前記サンプリングタイミ
ングに対応した値を持つアナログ信号に作用させるよう
に前記アナログ信号の遅延を設定することを特徴とする
付記1又は2記載のアナログ制御方法。 (付記4) 前記制御信号は、所定のタイミングでサン
プリングされる前記アナログ信号のサンプリング値に基
づいて生成され、該制御信号を前記サンプリングタイミ
ングに対し、それ以前のサンプリングタイミングに対応
した値を持つアナログ信号に作用させるように前記アナ
ログ信号の遅延を前記レイテンシ以上に設定することを
特徴とする付記1又は2記載のアナログ制御方法。 (付記5) 前記制御信号は、所定のタイミング毎にサ
ンプリングされるアナログ信号の複数のサンプリング値
を演算処理して生成され、該制御信号を前記各サンプリ
ングタイミングのいずれかに対応した値を持つアナログ
信号に作用させるように前記アナログ信号の遅延を設定
することを特徴とする付記1又は2記載のアナログ制御
方法。 (付記6) 前記制御信号は、所定のタイミング毎にサ
ンプリングされるアナログ信号の複数のサンプリング値
を演算処理して生成され、該制御信号を前記各サンプリ
ングタイミングに対し、それ以前のサンプリングタイミ
ングに対応した値を持つアナログ信号に作用させるよう
に前記アナログ信号の遅延を前記レイテンシ以上に設定
することを特徴とする付記1又は2記載のアナログ制御
方法。 (付記7) アナログ信号をアナログ−デジタル変換す
るADCと、前記ADCの出力信号を演算処理して、前
記アナログ信号を制御するための制御信号を生成するデ
ジタル演算回路と、前記制御信号に基づいて前記アナロ
グ信号を制御するアナログ制御回路と、を備えたアナロ
グ制御装置において、前記ADC及びデジタル演算回路
で生じるレイテンシに対応した遅延を設定した遅延回路
を設け、該遅延回路を介して遅延させた前記アナログ信
号を、前記アナログ制御回路にて制御することを特徴と
するアナログ制御装置。 (付記8) 前記遅延回路は、前記アナログ信号を遅延
させる一又は複数の容量を備え、該容量の容量値は、前
記アナログ信号の遅延が前記レイテンシに対応した遅延
となるような値に設定されることを特徴とする付記7記
載のアナログ制御装置。 (付記9) 前記遅延回路は、相補的に制御される一対
のスイッチの開閉に基づき前記アナログ信号をクロック
信号に同期して遅延させる一又は複数の遅延段数にて構
成されることを特徴とする付記7記載のアナログ制御装
置。 (付記10) 前記遅延回路の遅延段数を、前記アナロ
グ信号のサンプリング値に応じて所定の遅延段数(0段
を含む)に変更させる選択回路を備えたことを特徴とす
る付記9記載のアナログ制御装置。 (付記11) アナログ信号を、制御信号に基づいて設
定される所定のゲインにて制御する第1のGCAと、前
記第1のGCAの出力信号をアナログ−デジタル変換す
るADCと、前記第1のGCAの出力信号が前記ADC
の入力レベルに対しほぼフルレンジとなるように設定さ
れる目標値と、該ADCの出力信号との誤差を算出する
誤差演算回路と、前記誤差演算回路の出力信号をデジタ
ル−アナログ変換して、前記第1のGCAのゲインを設
定するための前記制御信号を出力するDACと、から構
成される第1の制御ループを備えたAGCにおいて、前
記第1の制御ループにて生じるレイテンシに対応して前
記アナログ信号を遅延させる遅延回路と、前記遅延回路
を介して入力される前記アナログ信号を、前記制御信号
に基づいて設定される所定のゲインにて制御する第2の
GCAと、を備えたことを特徴とするAGC。 (付記12) 前記第2のGCAの出力信号を誤差演算
して出力する第2の制御ループを備えたことを特徴とす
る付記11記載のAGC。 (付記13) アナログ信号をアナログ−デジタル変換
するADCと、前記ADCの出力信号に基づいて前記ア
ナログ信号の複数のサンプリング値の平均値を算出する
平均処理回路と、前記平均値に基づいて前記アナログ信
号を制御させるべくゲインを選択し、制御信号を生成す
るゲインセレクト回路と、前記ADC,平均処理回路,
ゲインセレクト回路にて生じるレイテンシに対応して前
記アナログ信号を遅延させる遅延回路と、前記遅延回路
を介して入力される前記アナログ信号を、前記制御信号
に基づいて切り替えたゲインにて制御するゲイン切替え
アンプと、を備えたことを特徴とするAGC。 (付記14) 付記13記載のAGCを複数段備えたこ
とを特徴とするAGC。 (付記15) 前記ゲイン切替えアンプの出力信号を誤
差演算して出力する制御ループを備えたことを特徴とす
る付記13記載のAGC。 (付記16) 付記11乃至15のいずれか一記載のA
GCの制御方法において、前記遅延回路は、前記アナロ
グ信号をクロック信号に同期して遅延させる一又は複数
段の遅延段数にて構成される遅延回路であって、予測可
能な前記アナログ信号の波形に応じて、前記遅延回路の
遅延段数を変更させることを特徴とするAGCの制御方
法。 (付記17) 付記13乃至15のいずれか一記載のA
GCの制御方法において、予測可能な前記アナログ信号
の波形に応じて、前記平均値の算出に用いる値のサンプ
ル数を変更させることを特徴とするAGCの制御方法。 (付記18) 付記13乃至15のいずれか一記載のA
GCの制御方法において、予測可能な前記アナログ信号
の波形に応じて、前記平均値の算出に用いる前記複数の
サンプリング値の採用位置を変更することを特徴とする
AGCの制御方法。
【0148】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
レイテンシに関わらず、精度の高いアナログ制御を行い
得るアナログ制御方法、アナログ制御装置、及びAGC
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態のアナログ制御装置の概略構成
図である。
【図2】 アナログ制御装置の作用を示すアナログ信号
の波形図である。
【図3】 容量を示す概略図である。
【図4】 第二実施形態のアナログ制御装置の概略構成
図である。
【図5】 遅延回路の具体的構成を示す回路図である。
【図6】 バッファの一例を示す回路図である。
【図7】 遅延回路の動作を説明する回路図である。
【図8】 遅延回路の動作を説明する回路図である。
【図9】 遅延回路の各入力信号を示す波形図である。
【図10】 遅延回路の動作状態を示す回路図である。
【図11】 遅延回路の動作状態を示す回路図である。
【図12】 遅延回路の動作状態を示す回路図である。
【図13】 遅延回路の動作状態を示す回路図である。
【図14】 遅延回路の動作状態を示す回路図である。
【図15】 遅延回路の動作状態を示す回路図である。
【図16】 アナログ信号の遅延を示すタイミングチャ
ートである。
【図17】 第三実施形態のAGCを示すブロック図で
ある。
【図18】 第四実施形態のAGCを示すブロック図で
ある。
【図19】 第五実施形態のAGCを示すブロック図で
ある。
【図20】 平均処理回路及びゲインセレクト回路の一
例を示すブロック図である。
【図21】 アナログ信号のサンプリング例を示す波形
図である。
【図22】 平均処理回路及びゲインセレクト回路の一
例を示すブロック図である。
【図23】 第六実施形態のAGCを示すブロック図で
ある。
【図24】 第七実施形態のAGCを示すブロック図で
ある。
【図25】 第八実施形態のAGCを示すブロック図で
ある。
【図26】 ハードディスク装置の位相サーボの例を示
す波形図である。
【図27】 図25の遅延回路の構成を示す回路図であ
る。
【図28】 図25の平均処理回路及びゲインセレクト
回路の一例を示すブロック図である。
【図29】 図25の平均処理回路及びゲインセレクト
回路の一例を示すブロック図である。
【図30】 AGC回路の別例を示す回路図である。
【図31】 図30の平均処理回路及びGCA制御電圧
発生回路の一例を示すブロック図である。
【図32】 従来のアナログ制御装置の概略構成図であ
る。
【図33】 従来のAGCを示すブロック図である。
【図34】 誤差演算回路を示すブロック図である。
【図35】 従来のタイミング波形図である。
【符号の説明】
IN アナログ信号 S2 制御信号 12,22 遅延回路としてのアナログ遅延回路 13 アナログ制御回路 14 ADC 15 デジタル演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J100 JA01 KA05 LA02 LA04 LA10 LA11 QA01 SA04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ信号をデジタル信号に変換し、
    該デジタル信号を演算処理して生成した制御信号に基づ
    いて前記アナログ信号を制御するアナログ制御方法にお
    いて、 前記制御信号を生成する経路にて生じるレイテンシに対
    応して前記アナログ信号を遅延させ、該遅延後のアナロ
    グ信号を制御するようにしたことを特徴とするアナログ
    制御方法。
  2. 【請求項2】 アナログ信号をデジタル信号に変換し、
    該デジタル信号を演算処理して生成した制御信号に基づ
    いて前記アナログ信号を制御するアナログ制御方法にお
    いて、 前記制御信号を生成する経路にて生じるレイテンシに対
    応して前記アナログ信号をクロック信号に同期して遅延
    させ、該遅延後のアナログ信号を制御するようにしたこ
    とを特徴とするアナログ制御方法。
  3. 【請求項3】 前記制御信号は、所定のタイミングでサ
    ンプリングされる前記アナログ信号のサンプリング値に
    基づいて生成され、該制御信号を前記サンプリングタイ
    ミングに対応した値を持つアナログ信号に作用させるよ
    うに前記アナログ信号の遅延を設定することを特徴とす
    る請求項1又は2記載のアナログ制御方法。
  4. 【請求項4】 前記制御信号は、所定のタイミングでサ
    ンプリングされる前記アナログ信号のサンプリング値に
    基づいて生成され、該制御信号を前記サンプリングタイ
    ミングに対し、それ以前のサンプリングタイミングに対
    応した値を持つアナログ信号に作用させるように前記ア
    ナログ信号の遅延を前記レイテンシ以上に設定すること
    を特徴とする請求項1又は2記載のアナログ制御方法。
  5. 【請求項5】 アナログ信号をアナログ−デジタル変換
    するADCと、 前記ADCの出力信号を演算処理して、前記アナログ信
    号を制御するための制御信号を生成するデジタル演算回
    路と、 前記制御信号に基づいて前記アナログ信号を制御するア
    ナログ制御回路と、を備えたアナログ制御装置におい
    て、前記ADC及びデジタル演算回路で生じるレイテン
    シに対応した遅延を設定し た遅延回路を設け、該遅延回路を介して遅延させた前記
    アナログ信号を、前記アナログ制御回路にて制御するこ
    とを特徴とするアナログ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記遅延回路は、相補的に制御される一
    対のスイッチの開閉に基づいて、前記アナログ信号をク
    ロック信号に同期して遅延させる一又は複数の遅延段数
    にて構成されることを特徴とする請求項5記載のアナロ
    グ制御装置。
  7. 【請求項7】 前記遅延回路の遅延段数を、前記アナロ
    グ信号のサンプリング値に応じて所定の遅延段数(0段
    を含む)に変更させる選択回路を備えたことを特徴とす
    る請求項6記載のアナログ制御装置。
  8. 【請求項8】 アナログ信号を、制御信号に基づいて設
    定される所定のゲインにて制御する第1のGCAと、 前記第1のGCAの出力信号をアナログ−デジタル変換
    するADCと、 前記第1のGCAの出力信号が前記ADCの入力レベル
    に対しほぼフルレンジとなるように設定される目標値
    と、該ADCの出力信号との誤差を算出する誤差演算回
    路と、 前記誤差演算回路の出力信号をデジタル−アナログ変換
    して、前記第1のGCAのゲインを設定するための前記
    制御信号を出力するDACと、から構成される第1の制
    御ループを備えたAGCにおいて、 前記第1の制御ループにて生じるレイテンシに対応して
    前記アナログ信号を遅延させる遅延回路と、 前記遅延回路を介して入力される前記アナログ信号を、
    前記制御信号に基づいて設定される所定のゲインにて制
    御する第2のGCAと、を備えたことを特徴とするAG
    C。
  9. 【請求項9】 アナログ信号をアナログ−デジタル変換
    するADCと、 前記ADCの出力信号に基づいて前記アナログ信号の複
    数のサンプリング値の平均値を算出する平均処理回路
    と、 前記平均値に基づいて前記アナログ信号を制御させるべ
    くゲインを選択し、制御信号を生成するゲインセレクト
    回路と、 前記ADC,平均処理回路,ゲインセレクト回路にて生
    じるレイテンシに対応して前記アナログ信号を遅延させ
    る遅延回路と、 前記遅延回路を介して入力される前記アナログ信号を、
    前記制御信号に基づいて切り替えたゲインにて制御する
    ゲイン切替えアンプと、を備えたことを特徴とするAG
    C。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のAGCを複数段備えた
    ことを特徴とするAGC。
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