JP4875265B2 - エレベータ用防災装置 - Google Patents

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    • B66B13/30Constructional features of doors or gates
    • B66B13/303Details of door panels
    • B66B13/305Slat doors for elevators

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータの扉の手前側に設置され、火災発生時にエレベータシャフトを介して炎、煙が上下階へ侵入するのを防止するためのエレベータ用防災装置に関する。
【0002】
【背景技術】
エレベータのかごが上下動するエレベータシャフトは、エレベータが設置される建物内や、地下街等の構築物内に上下に形成されることから、火災発生時に炎や煙の通路となりやすく、このため、エレベータシャフトを介して炎、煙が上下階へ侵入するのを防止する目的で、壁の開口部に設置されているエレベータ用扉よりも手前側に、火災発生時に開口部を閉鎖する防災用開閉手段を配置したエレベータ用防災装置が知られている。
【0003】
特開2001−27076で提案されているエレベータ用防災装置はシート式シャッター装置であって、防災用開閉手段がシート製のシャッターカーテンとなっており、このシャッターカーテンの開閉動である上下動を案内するためのガイド部を上記壁の手前側に立設した柱や、前記壁と直角に接続されている壁に設け、これらのガイド部に沿ってシャッターカーテンを閉鎖移動させるようにしている。
【0004】
また、他のエレベータ用防災装置として引き戸式のものが知られており、この防災装置では、防災用開閉手段である引き戸が前記壁の手前側に設置され仕切り壁に配置され、火災発生時に閉鎖移動するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来のエレベータ用防災装置では、エレベータ用扉よりも手前側に配置される防災用開閉手段は、前記壁よりもさらに手前側、すなわち、エレベータシャフトとエレベータホールとを区画する壁よりもエレベータホール側に配置されるため、防災用開閉手段の設置のためにエレベータホールの一部が占有され、エレベータホールの有効面積が小さくなってしまう。
【0006】
本発明の目的は、エレベータホールの本来の大きさを確保できるようになるエレベータ用防災装置を提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るエレベータ用防災装置は、壁の開口部に設置されているエレベータ用扉よりも手前側に配置された防災用開閉手段を有し、この防災用開閉手段が火災発生時に前記開口部を閉鎖するエレベータ用防災装置において、前記防災用開閉手段が、前記開口部の内面に配設されている開口部用外枠組みの前記壁の厚さ方向の幅内に配置されていることを特徴とするものである。
【0008】
このエレベータ防災装置は、エレベータ用扉が配置される壁の開口部の内面に開口部用外枠組みが配設される場合に適用できるものであり、この防災装置の防災用開閉手段は開口部用外枠組みの壁の厚さ方向の幅内に配置されることから、この開口部用外枠組みの一部がたとえ壁のエレベータホール側の表面に突出しても、その突出量は小さく、防災用開閉手段が壁の手前側に大きく突出して配置されることはないため、壁の手前側のエレベータホールの本来の大きさを確保できる。
【0009】
このエレベータ用防災装置における開口部用外枠組みは、一般的には、上枠部材と左右の側枠部材とからなる三方枠であるが、下枠部材を有する四方枠でもよく、また、上枠部材又は左右の側枠部材のみからなるものでもよい。また、これらの枠部材は、開口部の内面の外観性を向上させるための金属製又はプラスチック製等の化粧材やカバーでもよく、荷重を支持する強度を有する構造材でもよい。
【0010】
また、本発明に係るエレベータ用防災装置は、壁の開口部に設置されているエレベータ用扉よりも手前側に配置された防災用開閉手段を有し、この防災用開閉手段が火災発生時に前記開口部を閉鎖するエレベータ用防災装置において、前記防災用開閉手段が前記壁の厚さ内に配置されていることを特徴とするものである。
【0011】
このエレベータ用防災装置は、一般的に、エレベータ用扉が配置される壁の開口部の内面に開口部用外枠組みが配設されない場合に適用でき、この防災装置の防災用開閉手段は、壁の厚さ内に配置されるため、壁の手前側のエレベータホールの本来の大きさを確保できることになる。
【0012】
なお、このエレベータ用防災装置は、壁の開口部の内面の全部又は一部に枠部材が配置される場合にも適用でき、その枠部材は、開口部の内面の外観性を向上させるための金属製又はプラスチック製等の化粧材やカバーでもよく、荷重を支持する強度を有する構造材でもよい。
【0013】
また、以上のそれぞれのエレベータ用防災装置の防災用開閉手段は、上下動式又は左右動式のシャッターカーテンでもよく、引き戸でもよく、開き戸でもよく、上下動式又は左右動式の移動パネルでもよく、任意な形式で任意な開閉動を行うものでよい。
【0014】
防災用開閉手段が開き戸である場合には、この開き戸が、平常の開放時及び火災発生の閉鎖時において、開口部用外枠組みの壁の厚さ方向の幅内や、壁の厚さ内にあればよく、開閉途中において、開口部用外枠組みの壁の厚さ方向の幅内や、壁の厚さ内から開き戸が突出することがあっても、エレベータホールを長期間に亘って占有しないため、エレベータホールの本来の大きさを確保できる。
【0015】
また、防災用開閉手段を上下動又は左右動することにより開閉動するシャッターカーテンとする場合と、引き戸とする場合と、及び上下動又は左右動することにより開閉動する移動パネルとする場合には、シャッターカーテン、引き戸、移動パネルを、常時、開口部用外枠組みの壁の厚さ方向の幅内や、壁の厚さ内に配置しておくことができるため、エレベータホールの本来の大きさを一層有効に確保できるようになる。
【0016】
また、防災用開閉手段をシャッターカーテンとする場合には、このシャッターカーテンは、全部又は主要部がシートで形成されたものでもよく、スラットで形成されたものでもよく、パネル等で形成されたものでよく、これらのうちの少なくとも2つの複合で形成されたものでもよい。
【0017】
さらに、防災用開閉手段に付与する防火性と遮煙性の機能は、エレベータ用扉の防火性と遮煙性の機能に基づいて決定してもよく、エレベータ用扉の防火性と遮煙性の機能とは無関係に決定してもよい。
【0018】
具体的には、エレベータ用扉が防火性と遮煙性のうちの一方の機能を有している場合には、防災用開閉手段を他方の機能のみを有するものとしてもよく、両方の機能を有するものとしてもよく、一方の機能のみを有するものとしてもよく、両方の機能を有しないものとしてもよい。また、エレベータ用扉が防火性と遮煙性の両方の機能を有している場合には、防災用開閉手段は、防火性と遮煙性のうちの一方の機能を有するものとしてもよく、両方の機能を有するものとしてもよく、両方の機能を有しないものとしてもよい。また、エレベータ用扉の防火性と遮煙性の両方の機能を有していないときには、防災用開閉手段は、防火性と遮煙性の両方の機能を有するものとしてもよく、防火性と遮煙性のうちの一方の機能のみを有するものとしてもよく、両方の機能を有しないものとしてもよい。
【0019】
すなわち、防災用開閉手段に付与する防火性と遮煙性の機能は、本発明に係る防災装置が適用されるエレベータの設置建物や地下街等の設置構築物、さらにはその建物等の内部でのエレベータの設置場所に求められる防災性能に基づいて任意に決めることができる。
【0020】
防災用開閉手段が上下動することにより前記開口部を開放、閉鎖するシャッターカーテンである場合には、シャッターカーテンを上下動させるための上下動手段は、前記開口部の上部内面を形成している上部内面部材の上方空間部に収納することができる。
【0021】
これによると、上下動手段を上部内面部材の上方空間部に収納配置できることになり、また、この上方空間部が開口部用外枠組みの壁の厚さ方向の幅内や、壁の厚さ内にあると、上下動手段も、開口部用外枠組みの壁の厚さ方向の幅内や、壁の厚さ内に配置することが可能になり、エレベータ用防災装置全体を、エレベータシャフトとエレベータホールとの区画するための開口部用外枠組みの幅内や、壁の厚さ内に配置することもできるようになる。
【0022】
なお、この上下動手段は、巻取軸による巻き取り、繰り出し式のものでもよく、折り畳み式、入れ子式、分離重合式等のものでもよく、シャッターカーテンを形成している材料、構造等に応じて任意な上下動手段を採用できる。
【0023】
また、上下動手段を配置するための上部内面部材の上方空間部は、エレベータ自体の機能上の理由や、エレベータが設置されている建物や地下街等の構築物の構造上等の理由からもともと形成される空間部でもよく、あるいは、本発明に係るエレベータ用防災装置のために特別に形成した空間部でもよい。
【0024】
さらに、このように上下動手段を上部内面部材の上方空間部に配置する場合には、この上下動手段は、上部内面部材にブラケット等の取付部材で取り付けてもよく、前記壁の一部であって、上方空間部の上部を形成している下がり壁の下面やこの下面から垂下した左右の側面にブラケット等の取付部材で取り付けてもよく、その取付箇所や取付構造、取付手段は任意である。
【0025】
また、防災用開閉手段が上下動することにより開閉動するシャッターカーテンである場合には、開口部の左右の側部内面を形成する側部内面部材に、シャッターカーテンの左右両端部がスライド自在に係合するガイド部を設け、これらのガイド部でシャッターカーテンの左右両端部の上下動を案内させるようにしてもよい。
【0026】
このように、開口部の左右の側部内面を形成する側部内面部材に、シャッターカーテンの左右両端部の上下動を案内させるガイド部を設ける場合には、これらのガイド部は、側部内面部材の一部としてこの側部内面部材に一体に形成してもよく、側部内面部材とは別の部材であってこの側部内面部材に結合されたガイド部材で形成してもよい。
【0027】
以上の本発明において、前記上部内面部材と前記側部内面部材は、前記開口部の内面に配設された開口部用外枠組みを形成するための上枠部材や側枠部材でもよく、前記壁を形成しているコンクリートに貼り付け等で固定された大理石等による壁仕上げ材でもよい。
【0028】
また、上部内面部材が、開口部用外枠組みの上枠部分を形成する又は開口部の上部内面を形成する上枠部材である場合には、この上枠部材は、エレベータホール側の前面にエレベータ用インジケータ等が配置される幕板でもよい。
【0029】
また、シャッターカーテンの左右両端部の上下動を案内させるガイド部が設けられた側部内面部材は、前から存在する旧側部内面部材に被せられ、エレベータ用防災装置設置施工時に新たに配置された新側部内面部材であってもよい。
【0030】
すなわち、本発明に係るエレベータ用防災装置は、新設のエレベータにはもちろんのこと、既設のエレベータにも設置することもでき、既設のエレベータに一層優れた防災機能を付加するための改修用としても、本発明に係るエレベータ用防災装置を適用してもよい。
【0031】
また、以上の本発明において、前記防災用開閉手段には、遮蔽部材で遮蔽されていてこの遮蔽部材の開き操作で開かれる出入口を設けなくてもよいが、設けるることがより好ましい。
【0032】
このように、防災用開閉手段に遮蔽部材で遮蔽されていてこの遮蔽部材の開き操作で開かれる出入口を設けておくと、火災の発生で防災用開閉手段が前記壁の開口部を閉鎖していても、遮蔽部材を開き操作して出入口を通ることにより、防災用開閉手段を通過することができることになり、防災用開閉手段の通過による避難を行える。
【0033】
以上のように、防災用開閉手段に遮蔽部材で遮蔽されていてこの遮蔽部材の開き操作で開かれる出入口を設ける場合には、遮蔽部材は、めくり操作で出入口を開くものでもよく、押し操作で出入口を開くものでもよく、引き操作で出入口を開くものでもよく、スライド操作で出入口を開くものでもよく、防災用開閉手段の使用材料や構造、形式等に応じた任意な操作によって出入口を開くものでもよい。また、遮蔽部材は、防災用開閉手段の主要部材とは別の部材でもよく、主要部材の一部を形成するものであって、この主要部材と同じ部材でもよい。
【0034】
また、防災用開閉手段に遮蔽部材で遮蔽されていてこの遮蔽部材の開き操作で開かれる出入口を設ける場合には、遮蔽部材の開き操作の方向を前記エレベータ扉の開き方向と対応させること、より具体的には、エレベータ用扉が開くときに後側となる扉の戸先側と同じ側の遮蔽部材の端部をエレベータ用扉の開き方向へ操作することにより、遮蔽部材が開き操作されるようにすることが好ましい。
【0035】
これによると、エレベータのかごから出てきた人が遮蔽部材を開き操作することにより防災用開閉手段の出入口を通って避難するときに、遮蔽部材の開き操作の方向がエレベータ用扉の開き方向と同じになっているため、緊急の避難時に行う操作を迷いを少なくして行わせることが可能になる。
【0036】
また、この遮蔽部材は、エレベータのかごの中にいる人が手を伸ばすことによって手が届く距離にあることが好ましい。これによると、火災発生の緊急時に、迅速に避難するための行動を開始することができる。本発明では、防災用開閉手段が、壁の開口部の内面に配設されている開口部用外枠組みの壁の厚さ方向の幅内や壁の厚さ内に配置されており、このため、エレベータのかごやエレベータ用扉から防災用開閉手段までの距離が短くなっており、したがって、このように、エレベータのかごの中にいる人が手を伸ばすことによって遮蔽部材に手が届くこととすることが可能になる。
【0037】
さらに、防災用開閉手段に設ける前記出入口は、エレベータ用扉の開き開始箇所と対応する防災用開閉手段の箇所に形成することが好ましい。これによると、エレベータ用扉が全部開くのを待つことなく、防災用開閉手段の出入口を通過する避難行動を開始できる。
【0038】
このように、防災用開閉手段に設ける出入口を、エレベータ用扉の開き開始箇所と対応する防災用開閉手段の箇所に形成することは、エレベータ用扉が左右の中央から開く2個の引き分け式となっている場合と、1個又は複数個の扉が左右方向の一方から他方へ片引き式に移動することにより開き移動する場合との両方について、適用できる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態に係るエレベータ用防災装置を説明する。図1は、本実施形態に係る防災装置を備えたエレベータの全体を示す正面図で、図2は図1のS2−S2線断面図、図3は、図1のS3−S3線断面図である。
【0040】
初めにエレベータの全体構造を説明する。図2及び図3に示すように、エレベータのかご1が上下動するシャッターシャフト2とエレベータホール3とを区画する建物躯体となっているコンクリート製の壁4には、下面がエレベータホール3から続く床5となっている開口部6が形成され、エレベータ用出入口であるこの開口部6には、エレベータシャフト2側の奥において、エレベータ用扉7が配置されている。壁3の厚さ内から外れた位置に配置されているこのエレベータ用扉7を開閉移動させるために、図2で示されているように、上部レール8と下部レール9がエレベータ用扉7の上下に設けられている。
【0041】
上部レール8にはエレベータ用扉7の上部ブラケット7Aに取り付けられた上下のローラ10,11が転動自在に係合し、床5に設けられた下部レール9にはエレベータ用扉7の下面に取り付けられた係合部材12がスライド自在に係合し、上のローラ10で吊り下げられた上吊り式となっているエレベータ用扉7は、これらのローラ10,11と係合部材12の案内作用により図示しない駆動手段の駆動力で開閉移動する。
【0042】
図1に示すとおり、開口部6の上部内面と左右の側部内面には、上枠部材13と側枠部材14が配設され、開口部6の上部内面を形成する上部内面部材となっている上枠部材13と、側部内面を形成する側部内面部材となっている側枠部材14により、開口部6の内面には三方枠である開口部用外枠組み15が設けられている。これらの上枠部材13と側枠部材14は、ステンレス等の金属板製であり、開口部6の化粧材となっている。
【0043】
図2で示すように、上枠部材13はエレベータホール3側の前部材16と、エレベータシャフト2側の後部材17とからなる。前部材16は、壁4における開口部6の上部の下がり壁4Aのエレベータホール3側の表面に設けられた仕上げ部材18に結合され、後部材17は、下がり壁4Aのエレベータシャフト2側の表面に結合具19とブラケット20を介して結合された保持部材21に結合されている。この保持部材21に上記上部レール8が取り付けられている。
【0044】
また、前部材16のエレベータホール3側の端部は鉛直に立ち上がって仕上げ部材18に結合された前面部16Aとなっており、この前面部16Aに、図1に示すように、エレベータ用インジケータ22が配置されているため、前部材16自体、又は前部材16と後部材17からなる上枠部材13は、幕板となっている。
【0045】
本実施形態に係るエレベータ用防災装置の防災用開閉手段は、図1に示すように、上下動することにより開口部6を開放、閉鎖するシャッターカーテン30であり、図3に示すように、このシャッターカーテン30の左右両端部は、左右の側枠部材14の一部に一体に上下に形成されているガイドレール31にスライド自在に係合している。シャッターカーテン30の上下動を案内するガイド部になっているこのガイドレール31は、断面T字状の溝であり、シャッターカーテン30の左右両端部には、これらの端部がガイドレール31から抜け出すのを防止するための抜け出し防止部材32が取り付けられている。
【0046】
図2に示すように、シャッターカーテン30を上下動させるための上下動手段33は、上枠部材13の上方空間部S、すなわち上枠部材13と下がり壁4Aとの間の空間部に配置されている。この空間部Sは、幕板である前部材16に配置されるエレベータ用インジケータ22の電気配線や点検作業のために確保されているものである。
【0047】
上下動手段33は、シャッターカーテン30の上端部が結合された水平な巻取軸34と、この巻取軸34にスプロケット、チェーン等による連結手段35を介して連結された開閉機36と、この開閉機36の回転軸36Aに設けられているブレーキを起動及び解除させるためのブレーキ駆動装置37とを有する。ブレーキ駆動装置37には手動操作部が設けられ、この手動操作部を手動操作することによりブレーキの起動及び解除がなされる。また、ブレーキ駆動装置37には、エレベータが設置されている建物又は地下街等の構築物の適所に設置されている火災センサが接続されており、この火災センサが煙又は炎又は熱を検出してその信号がブレーキ駆動装置37に入力することにより、ブレーキが解除されるようになっている。
【0048】
以上のブレーキ駆動装置37は開閉機36に取り付けられ、また、巻取軸34と開閉機36は、前記保持部材21に結合されたブラケット38に取り付けられている。また、図2に示すとおり、シャッターカーテン30は、上述のように構成された上下動手段33から、上枠部材13の前部材16と後部材17の間の隙間によるまぐさ39を通って開口部6側へ垂下されている。
【0049】
シャッターカーテン30の下端部の座板30Aがガイドレール31に沿って下降していて、巻取軸34のブレーキが解除され、巻取軸35を回転させることができる状態になっているときに、開閉機36の回転軸36Aをハンドル等の手動工具又はモータ等からなる電動工具で正回転させ、この正回転が連結手段35を介して巻取軸34に伝達されることにより、シャッターカーテン30を巻取軸34に巻き取らせて上昇させることができ、これにより、開口部6を開放させることができる。
【0050】
また、シャッターカーテン30の上昇で座板30Aがまぐさ39に達していて、ブレーキが起動されているときに、言い換えると、シャッターカーテン30が開口部6を開放しているときに、前記火災センサからの煙又は炎又は熱の検出信号がブレーキ駆動装置37に入力し、これによりブレーキが解除されると、座板30Aを含むシャッターカーテン30の自重によってシャッターカーテン30は巻取軸34を逆回転させながら下降し、巻取軸34から繰り出されたシャッターカーテン30で開口部6が閉鎖されるようになっている。
【0051】
これにより、火災の発生時に開口部6はシャッターカーテン30で閉鎖される。一方、開閉機36の回転軸36Aをハンドル等で正回転させる作業は、エレベータ用防災装置の保守点検時等において行われる。
【0052】
以上において、防災用開閉手段であるシャッターカーテン30の上下動を案内させるためのガイドレール31は、エレベータ用扉7よりも手前側の開口部用外枠組み15の側枠部材14に形成されているため、シャッターカーテン30もエレベータ用扉7よりも手前側に配置されているとともに、シャッターカーテン30は、開口部用外枠組み15の壁4の厚さ方向の幅内に配置されている。また、シャッターカーテン30を上下動させるための上下動手段33が収納されている上枠部材13の上方空間部Sも、開口部用外枠組み15の壁4の厚さ方向の幅内に存在する空間部となっているため、この上下動手段33も開口部用外枠組み15の壁4の厚さ方向の幅内に配置されている。
【0053】
また、図2に示すように、シャッターカーテン30が挿通されているまぐさ39には、モヘヤ等による煙遮断部材40が収納配置され、図3に示すとおり、シャッターカーテン30の左右両端部が挿入されているガイドレール31にも、煙遮断部材40が収納配置されている。これにより、シャッターカーテン30が開口部6を閉鎖しているときに、まぐさ39及びガイドレール31を通って煙、炎がシャッターカーテン30の反対側へ達するのを防止されるようになっている。
【0054】
図4はシャッターカーテン30の全体図を示し、図5は図4のS5−S5線断面図である。シャッターカーテン30は、シリカクロス又はガラスクロス等による耐火性シート、又はこの耐火シートに耐火塗料を塗布したシートで形成され、このようにシート製となっているシャッターカーテン30は、防火性と遮煙性の両方の機能を有する。
【0055】
また、シャッターカーテン30は、カーテン本体50と、このカーテン本体50に下向きに開口して形成された縦長の出入口50Aを覆ってカーテン本体40の表裏両面に2枚設けられた遮蔽シート51とからなる。座板30Aは、出入口50Aを跨いでカーテン本体40の下端部に水平に取り付けられ、それぞれがこの座板30Aまで達する上下長さを有している遮蔽シート51は、出入口50Aの上部と左右の側部において、カーテン本体51との重なり代を有しているとともに、上部においてカーテン本体50に縫着によって結合されている。このため、火災の発生でシャッターカーテン30が開口部6を閉鎖しているときに、それぞれの遮蔽シート51をめくることにより、出入口50Aを通ることによってシャッターカーテン30を通過できるようになっている。
【0056】
なお、それぞれの遮蔽シート51に左右方向に延びる金属線や金属棒等によるウェイト部材を上下方向に複数配置し、これにより、遮蔽シート51が煙や炎の圧力でめくり上がるのを防止するようにしてもよい。
【0057】
また、出入口50Aの上下寸法は任意である。一方、出入口50Aの左右寸法は、一人通過できる最低寸法と、シャッターカーテン30の配置位置での開口部6の左右寸法と同じ又は略同じ又はこれよりも大きい寸法であってカーテン本体50の左右寸法よりも小さい最大寸法と、の間の寸法とすることが好ましく、より好ましいことは、シャッターカーテン30の配置位置での開口部6の左右寸法の半分又は略半分よりも大きい寸法であって、カーテン本体50の左右寸法よりも小さい寸法とすることである。
【0058】
この理由は、火災発生時に出入口50Aを通る避難者にとっては出入口50Aの左右寸法が大きい程よく、一方、煙に対する出入口50Aの遮断性を考えると出入口50Aの左右寸法は小さい程よいが、エレベータ用防災装置は火災が発生した異常状態のときに使用する設備であるため、避難者の利益を優先すべきであるからである。
【0059】
以上説明した本実施形態によると、エレベータ用防災装置の防災用開閉手段であって火災の発生により壁4の開口部6を閉鎖するシャッターカーテン30は、エレベータ用扉7よりも手前側であって、開口部6の内面に配設された開口部用外枠組み15の壁4の厚さ方向の幅内に配置されているため、シャッターカーテン30によって壁4の手前側のエレベータホール3の一部が占有されることはない。このため、エレベータホール3の本来の大きさを確保してシャッターカーテン30の配置を行えることになる。
【0060】
また、開口部6の開放、閉鎖のためにシャッターカーテン30を上下動させるための上下動手段33は、上枠部材13の上方空間部Sに配置され、この空間部Sは、開口部用外枠組み15の壁4の厚さ方向の幅内に存在するため、上下動手段33も、開口部用外枠組み15の壁4の厚さ方向の幅内に配置されており、したがって、この上下動手段33を含めたエレベータ用防災装置全体を開口部用外枠組み15の壁4の厚さ方向の幅内に配置でき、上下動手段33を含めてもエレベータホール3の本来の大きさを確保できる。
【0061】
また、上下動手段33が配置される上枠部材13の上方空間部Sは、エレベータの機能上の理由、具体的には、幕板である上枠部材13の前部材16に取り付けるエレベータ用インジケータ22の電気配線や点検作業のためにもともと形成される空間であるため、この空間部Sの有効利用によって上下動手段33の配置を行える。
【0062】
さらに、火災の発生で開口部6を閉鎖する防災用開閉手段は、上下動することにより開口部6を開放、閉鎖するシャッターカーテン30となっているため、開口部用外枠組み15を形成する左右の側枠部材14にこのシャッターカーテン30の上下動を案内するガイド部を設けるだけで、シャッターカーテン30の移動案内手段を容易に形成できる。
【0063】
さらに、シャッターカーテン30の上下動を案内するガイド部になっているガイドレール31は、開口部用外枠組み15を形成する左右の側枠部材14の一部に一体に形成されているため、これらの側枠部材14をガイドレールを兼ねたものとすることができ、それだけエレベータ用防災装置の構造の簡単化できる。
【0064】
また、シャッターカーテン30は防火性と遮煙性を有しているため、エレベータ用扉7の防火性と併せ、本実施形態に係るエレベータ用防災装置が設置されたエレベータ全体の防火機能を向上させることができる。
【0065】
さらに、シャッターカーテン30はカーテン本体50と遮蔽シート51からなり、シャッターカーテン30が開口部6を閉鎖していても、遮蔽シート51をめくることにより、カーテン本体50の出入口50Aを通ってシャッターカーテン30を通過できるとともに、通常状態では遮蔽シート51によって出入口50Aを遮蔽しておくことができる。
【0066】
また、遮蔽シート51は、上部のみでカーテン本体50に結合されたものとなっているため、遮蔽シート51の左右両端部のうちのどちらの端部をめくり操作しても、遮蔽シート51を開き操作できる。そして、エレベータ用扉7は引き分け式の2個の扉からなり、これらの扉7の開き方向と同じ方向である左右方向に遮蔽シート51をめくり操作することにより、この操作が遮蔽シート51の開き操作となるため、エレベータのかごから出てきた人が扉7の開き方向と同じ方向に遮蔽シート51をめくり操作することにより、火災発生の緊急時において、シャッターカーテン50を通過して所定の場所に避難することができる。
【0067】
また、遮蔽シート51の左右両端部のうちのどちらの端部をめくり操作しても遮蔽シート51の開き操作となるため、エレベータ用扉が1個又は複数個であって、この扉又はこれらの扉の右側への移動が開き移動となっているエレベータにも、この扉又はこれらの扉の左側への移動が開き移動となっているエレベータにも、本実施形態にエレベータ用防災装置を共通して適用できる。
【0068】
また、遮蔽シート51は下辺を上方に持ち上げるめくり上げ操作によっても開くことができるため、煙のための避難者が身をかがめていても、容易に遮蔽シート51の開き操作を行える。
【0069】
さらに、本実施形態のシャッターカーテン30は、壁4の開口部6の内面に配設されている開口部用外枠組み15の壁4の厚さ方向の幅内に配置されているため、エレベータのかご、エレベータ用扉7とシャッターカーテン30との間隔は小さくなっており、このため、エレベータのかごの中から手を伸ばすことによって手が遮蔽シート51に手が届き、したがって、迅速に避難行動を開始できる。
【0070】
また、出入口50Aはシャッターカーテン30の左右方向の中央部又は略中央部に形成され、エレベータ用扉7は、この出入口50Aが形成されている箇所と対応する左右方向の中央から開く2個の引き分け式となっているため、エレベータ用扉7が全部開くのを待つことなく、出入口50Aを通って行う避難活動を開始することができる。
【0071】
図6は、ガイドレールについての別実施形態を示す。この実施形態では、左右の側枠部材64の一部に一体にガイドレールが形成されておらず、側枠部材64とは別の部材となってガイドール部材71が生産され、このガイドレール部材71が側枠部材64に結合されている。
【0072】
この実施形態によると、側枠部材64に断面が複雑なガイドレールを一体に形成する必要がなくなり、側枠部材64の生産が容易になるという利点を得られる。
【0073】
図7の実施形態では、側枠部材64に別の側枠部材74が被せられ、この側枠部材74の一部に、シャッターカーテン30の上下動を案内するガイド部のためのガイドレール81が一体に形成されている。
【0074】
この実施形態は、側枠部材64がエレベータ用防災装置設置施工前から開口部6の左右の側部内面を形成するものとして存在している場合において、エレベータ用防災装置の設置施工時に側枠部材74を、旧側枠部材である側枠部材64に対する新側枠部材として設ける場合に適している。すなわち、この実施形態は、既存のエレベータにエレベータ用防災装置を改修作業で付設する場合に適用でき、前から存在する旧側枠部材64をそのままにしてシャッターカーテン30のためのガイド部を設けることができる。
【0075】
なお、図6で示したように、側枠部材64に、この側枠部材64とは別部材となっているガイドレール部材71を結合した実施形態も、既存のエレベータにエレベータ用防災装置を改修作業で付設する場合に適用できる。
【0076】
図8は、開口部6の左右の側部内面を形成する側部内面部材が大理石等による壁仕上げ材84で形成されている場合の実施形態を示す。この実施形態では壁仕上げ材84に形成した溝84Aにガイドレール部材91を収納固定している。
【0077】
この実施形態で示すように、シャッターカーテン30のためのガイド部を設ける開閉部6の左右の側部内面部材は、開閉部用外枠組みを形成する側枠部材でなくてもよい。この実施形態は、側枠部材が設けられず、これの代わりに壁仕上げ材84が設けられる場合に適用できる。
【0078】
また、この実施形態のように、開口部6の内面に開口部用外枠組みが配設されない場合には、壁仕上げ材84にシャッターカーテン30のためのガイド部を設けることにより、シャッターカーテン30を壁4の厚さ内に配置することができる。また、上下動手段33が配置される空間部、すなわち開口部6の上部内面を形成する上部内面部材の上方空間部を壁4の厚さ内の空間部とすることにより、上下動手段33も壁4の厚さ内に配置でき、これにより、これまでの実施形態と同じく、エレベータ用防災装置によってエレベータホール3の一部が占有されず、エレベータホール3の本来の大きさを確保できる。
【0079】
図9は、壁仕上げ材94が旧側部内面部材となっていて、この旧側部内面部材に、ガイドレール111が一部に一体に形成された新側部内面部材となっている側枠部材104を被せた実施形態を示す。
【0080】
この実施形態は、開口部6の左右の側部内面部材が壁仕上げ材94となっている場合において、図7の実施形態と対応するものであり、既存のエレベータにエレベータ用防災装置を改修作業で付設する場合に適用できる。
【0081】
図10の実施形態は、開口部用外枠組みのうちの上枠部材についての別実施形態である。この実施形態における開口部用外枠組み115の上枠部材113も、エレベータホール3側の前部材116とエレベータシャフト2側の後部材117とからなり、後部材117は、図2の実施形態と同じく、ブラケット38を介して上下動手段33を保持する保持部材21に結合されているが、前部材116は、下がり壁4Aのエレベータホール3側の表面に配設された壁仕上げ材118の下地材119に結合され、また、この前部材116のエレベータホール3側の端部は大きく立ち上がっていない。このため、前部材116、又は前部材116と後部材117からなる上枠部材113は、幕板となっていない。
【0082】
このように、エレベータ用防災装置の設置を行うに際し、上枠部材113は必ずしも幕板としなくてもよい。
【0083】
また、この実施形態でも、開口部6の上部内面を形成する上部内面部材となっている上枠部材113の上方空間部Sに上下動手段33が配置されており、この空間部Sは、開口部用外枠組み115の壁4の厚さ方向の幅内に存在する。
【0084】
この空間部Sは、この実施形態に係るエレベータ用防災装置をエレベータに設けるために特別に形成したものでもよく、エレベータが設置される建物や、地下街等の構築物の構造上等の理由からもともと設けられるものであったものでもよい。
【0085】
図11の実施形態でも、上下動手段33の巻取軸34によってシャッターカーテン30の巻き取り、繰り出しがなされるようになっているが、この実施形態では、シャッターカーテン30の巻き取り、繰り出しは、これまでの実施形態と異なり、巻取軸34のエレベータシャフト2に近い半径方向端部側からなされるようになっている。このため、開口部用外枠組み125の上枠部材123を形成し、壁4の厚さ方向にまぐさ39の間隔を開けて対向しているエレベータホール3側の前部材126とエレベータシャフト2側の後部材127とのうち、前部材126の壁4の厚さ方向の幅寸法は、後部材127よりも大きくなっている。
【0086】
図12は、図11の実施形態の場合における図3と同様の図を示している。図11の実施形態では、まぐさ39がこれまでの実施形態よりもエレベータシャフト2に近づくことになるため、図3と同じく、シャッターカーテン30の左右両端部がスライド自在に挿入されてこれらの端部の上下動を案内するためのガイドレール131を、開口部用外枠組み125を形成している左右の側枠部材124の一部に一体に形成する場合には、このガイドレール131を側枠部材124にエレベータシャフト2に近づけて形成することになる。
【0087】
これによると、それぞれの側枠部材124は開口部6の左右の側部内面を形成するものとなっていて、これらの側部内面は、エレベータホール3側からエレベータシャフト2側へ近づくにしたがい互いに近づく傾き角度を有する傾斜面となっているため、溝状となっているガイドレール131の深さを図3の実施形態よりも大きくすることが可能となる。このため、ガイドレール131へのシャッターカーテン30の挿入量を大きくできることから、火災発生時の煙、炎がガイドレール131の内部を通ってシャッターカーテン30の反対側へ達するのをガイドレール131の内部に設ける煙遮断部材40等によって一層有効に防止できるようになる。
【0088】
なお、図11の実施形態における上枠部材123の前部材126は、エレベータ用インジケータが取り付けられる前面部126Aを有する幕板となっていたが、この上枠部材の前部材が、図10の実施形態と同様に、幕板となっていない場合であっても、図12のように、側枠部材124にガイドレール131をエレベータシャフト2に近づけて設けてもよい。
【0089】
以上のそれぞれの実施形態において、エレベータ用防災装置を既存のエレベータに改修作業で付設する場合には、上枠部材の部分の改修方法及びその構造は、そのエレベータのもともとの構造や開口部6の構造等に応じて任意に定めることができる。
【0090】
【発明の効果】
本発明によると、エレベータホールの本来の大きさを確保できるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る防災装置を備えたエレベータの全体を示す正面図である。
【図2】図1のS2−S2線断面図である。
【図3】図1のS3−S3線断面図である。
【図4】防災用開閉手段であるシャッターカーテンの全体図である。
【図5】図4のS5−S5線断面図である。
【図6】ガイド部であるガイドレールが、開口部の左右の側部内面部材である側枠部材とは別の部材となっているガイドレール部材によって形成されている実施形態を示す図3と同様の図である。
【図7】旧側枠部材に新側枠部材が被せられた実施形態を示す図3と同様の図である。
【図8】開口部の左右の側部内面を形成する側部内面部材が大理石等の壁仕上げ材で形成されている場合の実施形態を示す図3と同様の図である。
【図9】壁仕上げ材が旧側部内面部材となっていて、この旧側部内面部材に新側部内面部材となっている側枠部材を被せた実施形態を示す図3と同様の図である。
【図10】開口部用外枠組みのうちの上枠部材についての別実施形態を示す図2と同様の図である。
【図11】シャッターカーテンの巻取軸に対する巻き取り、繰り出し位置を反対側とした実施形態を示す図2と同様の図である。
【図12】図11の実施形態の場合における図3と同様の図である。
【符号の説明】
1 エレベータのかご
2 エレベータシャフト
3 エレベータホール
4 壁
6 開口部
7 エレベータ用扉
13,113,123 上部内面部材である上枠部材
14,64,74、104,124 側部内面部材である側枠部材
15,115,125 開口部用外枠組み
30 防災用開閉手段であるシャッターカーテン
50 カーテン本体
50A 出入口
51 遮蔽部材である遮蔽シート
31,81,111,131 ガイド部であるガイドレール
33 上下動手段
34 巻取軸
71 ガイド部であるガイドレール部材
84,94 側部内面部材である壁仕上げ材
S 上下動手段が配置された空間部

Claims (12)

  1. 壁の開口部に設置されているエレベータ用扉よりも手前側に配置された防災用開閉手段を有し、この防災用開閉手段が火災発生時に前記開口部を閉鎖するエレベータ用防災装置において、
    前記防災用開閉手段が、前記開口部の内面に配設されている開口部用外枠組みの前記壁の厚さ方向の幅内に配置され、
    前記防災用開閉手段は、全部又は主要部がシートで形成されていて、上下動することにより前記開口部を開放、閉鎖するシャッターカーテンであり、このシャッターカーテンは、カーテン本体と、このカーテン本体に開口して形成された出入口と、この出入口を覆ってめくり自在に前記カーテン本体に設けられた遮蔽シートとを有し、
    前記出入口の左右寸法は、前記シャッターカーテンの配置位置での前記開口部の左右寸法の半分又は略半分よりも大きい寸法であって、前記カーテン本体の左右寸法よりも小さい寸法となっており、
    前記開口部の左右の側部内面を形成する側部内面部材には、前記開口部用外枠組みの前記壁の厚さ方向の幅内において、前記シャッターカーテンの左右両端部の上下動を案内するためのガイド部が設けられているとともに、前記ガイド部は、前から存在している前記側部内面部材とは別の部材であってこの側部内面部材に後で結合されたガイド部材で形成されていることを特徴とするエレベータ用防災装置。
  2. 壁の開口部に設置されているエレベータ用扉よりも手前側に配置された防災用開閉手段を有し、この防災用開閉手段が火災発生時に前記開口部を閉鎖するエレベータ用防災装置において、
    前記防災用開閉手段が、前記開口部の内面に配設されている開口部用外枠組みの前記壁の厚さ方向の幅内に配置され、
    前記防災用開閉手段は、全部又は主要部がシートで形成されていて、上下動することにより前記開口部を開放、閉鎖するシャッターカーテンであり、このシャッターカーテンは、カーテン本体と、このカーテン本体に開口して形成された出入口と、この出入口を覆ってめくり自在に前記カーテン本体に設けられた遮蔽シートとを有し、
    前記出入口の左右寸法は、前記シャッターカーテンの配置位置での前記開口部の左右寸法の半分又は略半分よりも大きい寸法であって、前記カーテン本体の左右寸法よりも小さい寸法となっており、
    前記開口部の左右の側部内面を形成する側部内面部材には、前記開口部用外枠組みの前記壁の厚さ方向の幅内において、前記シャッターカーテンの左右両端部の上下動を案内するためのガイド部が一体に形成されているとともに、前記側面内面部材は、前から存在している旧側部内面部材に後で被せられた新側部内面部材となっていることを特徴とするエレベータ用防災装置。
  3. 壁の開口部に設置されているエレベータ用扉よりも手前側に配置された防災用開閉手段を有し、この防災用開閉手段が火災発生時に前記開口部を閉鎖するエレベータ用防災装置において、
    前記防災用開閉手段が前記壁の厚さ内に配置され、
    前記防災用開閉手段は、全部又は主要部がシートで形成されていて、上下動することにより前記開口部を開放、閉鎖するシャッターカーテンであり、このシャッターカーテンは、カーテン本体と、このカーテン本体に開口して形成された出入口と、この出入口を覆ってめくり自在に前記カーテン本体に設けられた遮蔽シートとを有し、
    前記出入口の左右寸法は、前記シャッターカーテンの配置位置での前記開口部の左右寸法の半分又は略半分よりも大きい寸法であって、前記カーテン本体の左右寸法よりも小さい寸法となっており、
    前記開口部の左右の側部内面を形成する側部内面部材には、前記壁の厚さ方向の幅内において、前記シャッターカーテンの左右両端部の上下動を案内するためのガイド部が設けられているとともに、前記ガイド部は、前から存在している前記側部内面部材とは別の部材であってこの側部内面部材に後で結合されたガイド部材で形成されていることを特徴とするエレベータ用防災装置。
  4. 壁の開口部に設置されているエレベータ用扉よりも手前側に配置された防災用開閉手段を有し、この防災用開閉手段が火災発生時に前記開口部を閉鎖するエレベータ用防災装置において、
    前記防災用開閉手段が前記壁の厚さ内に配置され、
    前記防災用開閉手段は、全部又は主要部がシートで形成されていて、上下動することにより前記開口部を開放、閉鎖するシャッターカーテンであり、このシャッターカーテンは、カーテン本体と、このカーテン本体に開口して形成された出入口と、この出入口を覆ってめくり自在に前記カーテン本体に設けられた遮蔽シートとを有し、
    前記出入口の左右寸法は、前記シャッターカーテンの配置位置での前記開口部の左右寸法の半分又は略半分よりも大きい寸法であって、前記カーテン本体の左右寸法よりも小さい寸法となっており、
    前記開口部の左右の側部内面を形成する側部内面部材には、前記壁の厚さ方向の幅内において、前記シャッターカーテンの左右両端部の上下動を案内するためのガイド部が一体に形成されているとともに、前記側面内面部材は、前から存在している旧側部内面部材に後で被せられた新側部内面部材となっていることを特徴とするエレベータ用防災装置。
  5. 請求項1又は3に記載のエレベータ用防災装置において、前記ガイド部材は、エレベータ用防災装置付設のための改修時に前記側部内面部材に結合されていることを特徴とするエレベータ用防災装置。
  6. 請求項2又は4に記載のエレベータ用防災装置において、前記新側部内面部材は、エレベータ用防災装置付設のための改修時に前記旧側部内面部材に被せられていることを特徴とするエレベータ用防災装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のエレベータ用防災装置において、前記遮蔽シートは、前記カーテン本体における前記エレベータ用扉の側の面に設けられているとともに、前記出入口の上部と左右の側部において、前記カーテン本体との重なり代を有し、かつ前記遮蔽シートは、前記エレベータ用扉の開閉方向と同じ左右方向にめくり操作可能に上部において前記カーテン本体に結合されていることを特徴とするエレベータ用防災装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のエレベータ用防災装置において、前記遮蔽シートは、前記エレベータ用扉の側の面を含む前記カーテン本体の表裏両面に2枚設けられていることを特徴とするエレベータ用防災装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のエレベータ用防災装置において、前記出入口は前記カーテン本体に下向きに開口して形成されており、このカーテン本体の下端部には、前記出入口を跨いで取り付けられた座板が設けられていることを特徴とするエレベータ用防災装置。
  10. 請求項9に記載のエレベータ用防災装置において、前記遮蔽シートは、前記座板に達する上下長さを有しているとともに、この上下長さは座板の一部を露出させる長さとなっていることを特徴とするエレベータ用防災装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載のエレベータ用防災装置において、前記遮蔽シートには、左右方向に延びるウエイト部材が上下方向に複数配置されていることを特徴とするエレベータ用防災装置。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載のエレベータ用防災装置において、前記シャッターカーテンを上下動させるための上下動手段は、前記開口部の上部内面を形成する上部内面部材の上方空間部に収納されていることを特徴とするエレベータ用防災装置。
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