JP3732977B2 - 防火防煙シャッター - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス繊維等の耐火スクリーンに避難扉を設け、人が容易に通過でき、且つ火災の延焼や煙の拡散を防止することができる防火防煙シャッターに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の防火防煙シャッターとして、特開平10−33705号公報による防火区画用スクリーン装置が知られている。この防火区画用スクリーン装置は、図10に示すように、天井や梁下から垂下して設置され、建物の内部空間を遮蔽する不燃あるいは耐火スクリーン50があり、この耐火スクリーン50には垂直方向に下端まで達して形成された1つのスリット部51があり、そこで耐火スクリーン50が左右に分けられている。耐火スクリーン50の下端には、スリット部51の左右の所定長さ部分を除き、メインウエイトバー52、53が水平方向に取り付けられている。そして、この耐火スクリーン50下端におけるスリット部51の左右の所定長さ部分には、左右に独立したサブウエイトバー54、55が水平に取り付けられている。
【0003】
従って、この防火区画用スクリーン装置によれば、避難する人が手でスリット部51を容易に押し広げることができ、避難した後はサブウエイトバー54、55の重力により、スリット部51が耐火スクリーン50下端におけるスリット部51の左右の所定長さ部分に戻り、スリット部51が閉じ、以後は火災の延焼や煙の拡散を防止することができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記防火区画用スクリーン装置のサブウエイトバー54、55は角材又は丸棒材であって、スクリーンの下端に取付られているのみでメインウエイトバーとは接合されていないため、人が手でスリット部51を押し広げて避難する際、意外と開け難く通りにくい。また、避難する人に続いて避難する場合、閉じようとするサブウエイトバーの戻り力で続いて避難する人の足を打撃し、怪我をさせる場合がある。また、上記防火区画用スクリーン装置を再現した実験によれば、火災によって発生する風圧により、サブウエイトバー54、55の重力だけでは、スリット部51を閉鎖状態に保つことは困難であり、延焼や煙の拡散を防止することが難しい。更に、上記公報にはメインウエイトバー52、53とサブウエイトバー54、55とを永久磁石の磁力で引き合うようにする記載もあるが、これも実験によると、火災時における高温状況において、永久磁石はその磁力が急速に低下し、やはりスリット部51を閉鎖状態に保つことは困難であり、延焼や煙の拡散を防止することが難しいという問題がある。また、防火防煙シャッターには、火災時に想定される、例えば柱が倒れかかってきた場合等の建築材料の倒壊等に起因する物理的な衝撃に耐える強度が必要とされるが、この点に関しても永久磁石を用いた構造では問題がある。また、避難扉から人が避難する際、開口が大きく開いて容易に通過でき、避難扉が閉じる際には素早く確実に閉じる防火防煙シャッターが望まれていた。
【0005】
従って、本発明の目的は、避難する人が通りやすい開口を有して容易に避難でき、且つ避難後は素早く閉じて火災の延焼や煙の拡散を確実に防止することができる防火防煙シャッターを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる実情において、本発明者らは鋭意検討を行った結果、耐火スクリーンに重力により避難扉を重ね合わせて上方で接合して閉じ、避難扉の開口が三角形状となるようにした構造にし、耐火スクリーンの下部には重りとなる長尺座板部を形成し、避難扉の下部に取付られた重りとなる短尺部材を避難扉の回動軸側の長尺座板部に斜め蝶番により回動自在で固定すれば、避難扉は回動軸を中心として極めて円滑な開閉ができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
【0008】
すなわち、請求項の発明は、耐火スクリーンに避難扉を開閉自在に設け、該避難扉を前記耐火スクリーンに重ね合わせて上方で接合して閉じ、避難扉の開口が三角形状となるようにした防火防煙シャッターにおいて、前記耐火スクリーンの下部には重りとなる長尺座板部が形成され、前記避難扉の下部には複数の子短尺部材を蝶番で連結する重りとなる短尺部材部が形成され、該短尺部材部は前記避難扉の回動軸側が前記長尺座板部に蝶番により回動自在で固定されていることを特徴とする防火防煙シャッター提供される。かかる構成を採ることにより、避難扉は前記とほぼ同様の円滑な動きに加え、子短尺部材を連接する複数の蝶番の動きにより、回動する避難扉の先端程開口が大きくなり、更に通り易くなる。
【0009】
また、請求項の発明は、前記蝶番が斜め蝶番であり、該斜め蝶番の蝶番軸は前記回動軸の回動支点方向に向けられていることを特徴とする請求項記載の防火防煙シャッターが提供される。かかる構成を採ることにより、避難扉は前記と同様の円滑な動きとなる。
【0010】
また、請求項の発明は、前記斜め蝶番が、バネ付き蝶番であることを特徴とする請求項記載の防火防煙シャッターが提供される。かかる構成を採ることにより、避難扉を通過し避難した後はバネ蝶番のバネ付勢力により素早く閉じる。また、より高い圧力差の存在下でも避難扉が確実に閉鎖するようになる。
【0011】
また、請求項の発明は、更に、前記耐火スクリーン及び前記避難扉には該耐火スクリーンと該避難扉を固着する面ファスナーを設けたことを特徴とする請求項1〜の防火防煙シャッターが提供される。かかる構成を採ることにより、避難扉が閉じて耐火スクリーンに重なり合う際、面ファスナーにより確実に固着して、火災による風圧によっては開くことがない。
【0012】
また、請求項の発明は、前記避難扉側の面ファスナーの取付位置は、前記避難扉が開閉する際、最高速度となる部位及びその近傍である請求項記載の防火防煙シャッターが提供される。かかる構成を採ることにより、避難扉が重力により耐火スクリーンに重なる際、避難扉の自重及び短尺部材の重りの重さの最大力が面ファスナーにかかり、避難扉と耐火スクリーンとが最も強く固着する。
【0013】
また、請求項の発明は、前記複数の子短尺部材の開閉側の前方端には、それぞれ面ファスナーを設けたことを特徴とする請求項記載の防火防煙シャッターが提供される。かかる構成を採ることにより、避難扉の子短尺部材が撓みの反力又はバネの付勢により耐火スクリーンに重なる際、より確実で且つ強固に固着する。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態である防火防煙シャッターについて図1〜図9に基づいて詳述する。図1は本発明の実施の形態である防火防煙シャッターを示す斜視図、図2は本発明の実施の形態である防火防煙シャッターの設置状態を示す横断面図、図3は本発明の実施の形態である防火防煙シャッターを構成する避難扉下部の断面図である。図において、防火防煙シャッター1は、天井や梁下に設置され、自重により天井や梁下から垂下して建物の内部空間を遮蔽し、図示しない巻取装置により巻き上げ、巻き下げられるものである。防火防煙シャッター1は、耐火スクリーン2に避難扉3を開閉自在に設け、この避難扉3を耐火スクリーン2に重ね合わせて上方で接合して閉じるようにしてあり、耐火スクリーン2及び避難扉3にはこれらを固着する面ファスナー4が付設されている。
【0015】
前記耐火スクリーン2は、ガラス繊維の織布やシリカクロス等の不燃・耐火材料により構成され、固定スクリーン10と可動スクリーン11とに分かれ、それらの端部が重なり合っている。この固定スクリーン10の下部には、重りである長尺座板12及び短尺座板13が固定スクリーン10の下部を挟んだ状態で、ボルト18aにより取り付けられている。数m の幅を有する可動スクリーン11の下部の面ファスナー4側の、例えば80〜100cmの所定長さ部分には重りである例えばアクリル樹脂製の短尺部材14が可動スクリーン11にボルト18bにより取り付けられ、短尺部材14を除いた部分には重りである上記の長尺座板12及び短尺座板15(長尺座板12及び短尺座板15を併せて「長尺座板部」と定義する。)が可動スクリーン11の下部を挟んだ状態で、ボルト18cにより取り付けられている。また、短尺部材14は避難扉の回動軸側において短尺座板15(長尺座板部)にバネ191付き斜め蝶番19で回動自在に取付けられている。従って、可動スクリーン11の下部の短尺部材14側は長尺座板12にバネ付き斜め蝶番19で取付けられているから可動自在であり、これにより耐火スクリーン2には片開き式の開口が三角形状の避難扉3が形成される。また、斜め蝶番19の蝶番軸は回動軸16の回動支点X方向に向けられている。このため、略直角三角形状の避難扉3が三角形の斜辺となる回動軸16を中心軸として回動する動き方向と、水平方向に保持される長尺座板部12Aに固定され、三角形の底辺となる短尺部材14の動き方向が一致するため避難扉3の開閉は極めて円滑な動きとなる。なお、長尺座板12、短尺部材14及び短尺座板13、15は、火災時に設置場所である天井や梁下から耐火スクリーン2を垂下させるのに充分な重量があることが必要である。また、長尺座板12、短尺部材14及び短尺座板13、15の代わりに、固定スクリーン10及び可動スクリーン11の下部を袋状にして鉄粉や砂等を収納させてもよく、チェーンや部分的に重りを付けてもよい。また、長尺座板12及び短尺座板13、15は上記のボルト締め以外に、これらを一体化して長尺座板部を形成してもよい。
【0016】
この避難扉3は、可動スクリーン11の一部をなすものであり、折り目16が付けられ、且つ斜め蝶番を使用することで、開閉し易くなっている。この避難扉3と、耐火スクリーン2の固定スクリーン10との間には、面ファスナー4が取り付けられ、避難扉3が開閉自在となっている。この面ファスナー4はオスとメスとがあり、図3では、避難扉3側の面ファスナー4aがオスであるから、固定スクリーン10側にはメスの面ファスナー4bがフラットバー17を介して取り付けられていることになる(図3中、ボルトは省略)。なお、この面ファスナー4のオス、メスは、逆に取り付けても特に支障はない。そして、この面ファスナー4はステンレス製であり、例えば、SUS304、SUS316等である。面ファスナー4をステンレス製にすることにより、耐火性に優れ、且つ温度が上昇すると永久磁石とは反対に固着力が向上する点で好ましい。火災が進行し温度が上昇すると風圧が上昇するから、温度上昇によりステンレス製の面ファスナー4の固着力が向上することは、固定スクリーン10から避難扉3が開きにくくなる方向に作用して、防火防煙の点で極めて都合がよい。ステンレス製の面ファスナー4の温度上昇により固着力が向上する度合は、700℃で30%、925℃で46%になる。これは、ステンレス材が高温度に晒されることにより、変質しその強度が増すためであると考えられる。なお、面ファスナー4の固着力が向上して避難扉3が開きにくくなったとしても、面ファスナー4が剥がれない訳ではない。また、避難扉3が利用されるのは火災初期であり、ステンレス製の面ファスナー4が変質して固着力を増すような高温時では防火防煙が問題となることからしても高温になるにつれて固着力が向上することは好ましい。なお、図3中、固定スクリーン10の下部が袋状になっているのは、床面との隙間を無くし、煙が漏れないようにするためである。
【0017】
また、この面ファスナー4は、ステンレス製ファスナーと、樹脂製ファスナーとを併用しても良い。すなわち、ステンレス製ファスナーは温度上昇により固着力が向上して都合がよいが、逆に繰り返し使用による固着力低下の不都合がある一方、樹脂製ファスナーは繰り返し使用による固着力低下が低く都合が良いが、温度に弱い。従って、図5に示すように、例えば、固定スクリーン10の上の面ファスナー5をステンレス製面ファスナーとし、下の面ファスナー6を樹脂製面ファスナーとして併用すれば、双方の利点を利用できる。また、この面ファスナー4は、ステンレス製面ファスナーと樹脂製面ファスナーとを水平方向に並べて配置してもよく、ステンレス製面ファスナーと磁石とを併用してもよい。その理由は樹脂製面ファスナーと同様である。また、面ファスナー4aの上下方向の幅に比較して、面ファスナー4bの上下方向の幅を大きくした場合、避難扉3にガタつきが発生し、その閉鎖の際の上下方向に振れてもいずれかの面ファスナー4a、4bの固着を確実に行え、避難扉3を閉鎖状態にできる。
【0018】
そして、上記の通り詳述した面ファスナー4並びに短尺部材14は、避難扉3にこれが開閉する際、最高速度となる部位及びその近傍に位置して設けられる。すなわち、図1に示す片開き式の避難扉3では、折り目16及びバネ付き斜め蝶番19の蝶番軸を回動軸として開閉するから、この折り目16から最も離れた位置Aが最高速度となる部位になり、図2、図4に示す位置A及びその近傍に面ファスナー4及び面ファスナー4を支持する短尺部材14が取り付けられる。従って、この避難扉3が、折り目16を回動中心として短尺部材14の重みやバネ蝶番のバネの付勢力により矢印B方向に作用力が働き、耐火スクリーン2に重なる際、避難扉3及び短尺座板14の自重が有する最大の慣性モーメントが面ファスナー4にかかり、避難扉3と耐火スクリーン2とが最も強く固着する。なお、面ファスナー4の固着力は、面ファスナー4にかかる押圧力に略比例する。
【0019】
次に、上記構成を採る防火防煙シャッター1の使用方法を説明する。
まず、建物の内部空間を遮蔽する位置の天井や梁下に防火防煙シャッター1を設置する。耐火スクリーン2は火災が発生すると図示しない巻取装置のロック状態が自動あるいは手動で解除され、自重により設置場所の天井や梁下から垂下して建物の内部空間を遮蔽する。この状態では耐火スクリーン2に避難扉3が固着して、閉鎖状態にあるから、火炎や煙を遮蔽している。避難者は避難扉3のスクリーン部に体ごと当たり面ファスナー4を剥がし開くか、あるいは手で避難扉3のスクリーン部を押して面ファスナー4を剥がしてから避難扉3を開いて、通過し避難する。この場合、扉の開口は避難扉の下部に取付けられた短尺部材14の重みと、短尺部材14を回動自在に固定するバネ付き斜め蝶番19によりスクリーンが突っ張ることがなく、開口が極めて円滑に行われ通過が容易となる。避難直後、避難扉3は図4の状態になっているから、短尺部材の重み及びバネ付き斜め蝶番19のバネ191の付勢力により素早く且つ確実に図1のように移動して、固定スクリーン10側の面ファスナー4bに当たり、その時の慣性モーメントにより固着し、以後避難扉3が閉鎖状態となり、火炎や煙が遮蔽される。再び避難者が避難する場合も上記と同様に作用する。そして、火災が進行し温度上昇があると、ステンレス製の面ファスナー4はその固着力を増し、風圧が上昇しても避難扉3が閉鎖状態を維持し、火炎や煙を良く遮蔽することができ、その時点で仮に避難者がいても、避難扉3を開けることができるから避難できる。火災が鎮火したあと、建物全体の被害も含めて防火防煙シャッター1の被害が少ない状態であれば、防火防煙シャッター1を再び使用できる。
【0020】
図6は可動スクリーン11の避難扉3における他の実施形態である短尺部材14aを示すもので、避難扉3の下部を袋状物21とし、袋状物21に短尺状アルミニウム鋼板14Aを入れ、固定する一端を短尺座板15(長尺座板部)に蝶番軸192が回動軸16と同軸となるようにバネ191付き斜め蝶番19で固定する。また、避難扉3の下部の袋状物21の裏面で回動先端側の当接面には面ファスナー4aを取付ける。これにより、可動スクリーン11と短尺部材14aの回動軸が一致し、短尺部材14aは矢線C方向に極めて円滑に動いて避難者が通りやすくなり、避難扉3が戻る時は短尺部材14aは矢線D方向にバネ191付き斜め蝶番19のバネ付勢力で素早く戻るため、避難扉3は耐火スクリーン2に確実に固着される。
【0021】
図7は可動スクリーン11の避難扉3における他の実施形態である短尺部材14bを示すもので、図6と異なる点は、避難扉3の下部を袋状物とせず、スクリーン部に直に接合した点にある。すなわち、短尺状アルミニウム鋼板14Aは、固定する一端を短尺座板15(長尺座板部)に蝶番軸192が回動軸16と同軸となるようにバネ191付き斜め蝶番19で固定する。また、短尺状アルミニウム鋼板14Aの避難扉3の下部への接合は図3と略同様であり、可動スクリーンの表側(避難側)に短尺状アルミニウム鋼板14Aを、裏側(火災側)は表面から面ファスナー4aと鉄板(フラットバー)17aをこの順で、又は鉄板17aのみをビス22で留める。これにより、図6の実施形態と同様の効果を奏する。図中、3か所の固定位置のひとつのみが面ファスナー4aを備えるが、これに限定されず、残りの1箇所又は2箇所にも面ファスナー4aを設置してもよい。
【0022】
図8及び図9は可動スクリーン11の避難扉3における他の実施形態である短尺部材14cを示し、本実施形態例では短尺部材部14cという。短尺部材部14cは子短尺部材である分割された3個のアクリル樹脂板141a、141b、141cを互いにバネ付き蝶番19b、19cで連接して3個のアクリル樹脂板141a、141b、141cをそれぞれ、ボルト18bで避難扉3の下部に固定し、避難扉3の回動軸側のアクリル樹脂板141cを短尺座板15(長尺座板部)にバネ付き斜め蝶番19aで固定する。アクリル樹脂板141aは矩形状物の長手方向の一辺をやや切り欠き、該一辺が設置状態で扉の回動支点X(図1参照)を向くように加工する。アクリル樹脂板141b及び141cは矩形状物の長手方向の二辺をやや切り欠き、該二辺が設置状態でそれぞれ扉の回動支点X(図1参照)を向くように加工する。また、バネ付き蝶番19b、19c、19aのそれぞれの蝶番軸を扉の回動支点X(図1参照)を向くように設置する。これにより、柔軟な可動スクリーン11には3つの回動軸16、16a、16bができ、あたかも3つの扉3a、3b、3cが形成されたようになる。このため、可動スクリーン11と子短尺部材の回動軸が一致し、短尺部材14aは矢線C方向に極めて円滑に動くと共に、子短尺部材を連接する複数の蝶番の動きにより、回動する避難扉の先端程開口が大きくなり、更に通り易くなる。また、避難する人に続いて避難する場合、避難扉の閉じようとする戻り力で続いて避難する人の足を打撃しても、子短尺部材が小さく軽く動きやすいため避難者を傷つけることがない。また、避難扉3が戻る時は短尺部材14cは矢線D方向に複数のバネ191付き斜め蝶番19のバネ付勢力で素早く戻るため、避難扉3は耐火スクリーン2に確実に固着される。また、図8及び図9において、1箇所又は複数箇所に面ファスナーを取付てもよい(不図示)。特に、複数の子短尺部材の開閉側の前方端に、各々面ファスナーを取付ると、面ファスナーによる固着を確実に行うことができる。これは避難扉の開閉の際、子短尺部材の開閉側の前方端が、他部に比して高速度となるからである。
【0023】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、略直角三角形状の避難扉が三角形の斜辺となる回動軸を中心軸として回動する動き方向と、水平方向に保持される長尺座板部に一端が固定され三角形の底辺となる短尺部材の動き方向が一体となるため、人が避難扉を開ける際、避難扉は極めて円滑が動きで開き、通り易くなる。また、子短尺部材を連接する複数の蝶番の動きにより、回動する避難扉の先端程開口が大きくなり、更に通り易くなる。
【0025】
請求項の発明によれば、避難扉は前記と同様の円滑な動きとなる。
【0026】
請求項の発明によれば、避難扉を通過し避難した後はバネ蝶番のバネ付勢力により素早く閉じる。また、より高い圧力差の存在下でも避難扉が確実に閉鎖するようになる。
【0027】
請求項の発明によれば、避難扉が閉じて耐火スクリーンに重なり合う際、面ファスナーにより確実に固着して、火災による風圧によっては開くことがない。
【0028】
請求項の発明によれば、避難扉が重力により耐火スクリーンに重なる際、避難扉の自重及び短尺部材の重りの重さの最大力が面ファスナーにかかり、避難扉と耐火スクリーンとが最も強く固着する。
【0029】
請求項の発明によれば、避難扉の子短尺部材が撓みの反力又はバネの付勢により耐火スクリーンに重なる際、より確実で且つ強固に固着する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である防火防煙シャッターを示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態である防火防煙シャッターの設置状態を示す横断面図である。
【図3】本発明の実施の形態である防火防煙シャッターを構成する避難扉下部の断面図である。
【図4】本発明の実施の形態である防火防煙シャッターの使用状態を示す斜視図である。
【図5】図1の防火防煙シャッターを構成する他の実施の形態の面ファスナーの斜視図である。
【図6】図1の防火防煙シャッターを構成する他の実施の形態の短尺座板の斜視図である。
【図7】図1の防火防煙シャッターを構成する他の実施の形態の短尺座板の斜視図である。
【図8】図1の防火防煙シャッターを構成する他の実施の形態の短尺座板の斜視図である。
【図9】図8の防火防煙シャッターの設置状態を示す横断面図である。
【図10】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 防火防煙シャッター
2、50 耐火スクリーン
3 避難扉
4、4a、4b 面ファスナー
10 固定スクリーン
11 可動スクリーン
12 長尺座板
13、15 短尺座板
14、14a、14b 短尺部材
14c 短尺部材部
16 折り目
17 フラットバー
18a〜18c ボルト
19、19a〜19c バネ付き蝶番
21 袋状物
51 スリット部
52、53 メインウエイトバー
54、55 サブウエイトバー
141a、141b、141c 子短尺部材
191 バネ
192 蝶番軸

Claims (6)

  1. 耐火スクリーンに避難扉を開閉自在に設け、該避難扉を前記耐火スクリーンに重ね合わせて上方で接合して閉じ、避難扉の開口が三角形状となるようにした防火防煙シャッターにおいて、前記耐火スクリーンの下部には重りとなる長尺座板部が形成され、前記避難扉の下部には複数の子短尺部材を蝶番で連結する重りとなる短尺部材部が形成され、該短尺部材部は前記避難扉の回動軸側が前記長尺座板部に蝶番により回動自在で固定されていることを特徴とする防火防煙シャッター。
  2. 前記蝶番が斜め蝶番であり、該斜め蝶番の蝶番軸は前記回動軸の回動支点方向に向けられていることを特徴とする請求項記載の防火防煙シャッター。
  3. 前記斜め蝶番が、バネ付き蝶番であることを特徴とする請求項記載の防火防煙シャッター。
  4. 更に、前記耐火スクリーン及び前記避難扉には該耐火スクリーンと該避難扉を固着する面ファスナーを設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1記載の防火防煙シャッター。
  5. 前記避難扉側の面ファスナーの取付位置は、前記避難扉が開閉する際、最高速度となる部位及びその近傍である請求項記載の防火防煙シャッター。
  6. 前記複数の子短尺部材の開閉側の前方端には、それぞれ面ファスナーを設けたことを特徴とする請求項記載の防火防煙シャッター。
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