JP4791081B2 - 防火用スクリーン - Google Patents

防火用スクリーン Download PDF

Info

Publication number
JP4791081B2
JP4791081B2 JP2005156947A JP2005156947A JP4791081B2 JP 4791081 B2 JP4791081 B2 JP 4791081B2 JP 2005156947 A JP2005156947 A JP 2005156947A JP 2005156947 A JP2005156947 A JP 2005156947A JP 4791081 B2 JP4791081 B2 JP 4791081B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
screen
opening
rotation
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005156947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006328884A (ja
Inventor
裕二 古野
則久 伊勢村
英則 馬屋原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwa Shutter Corp
Original Assignee
Sanwa Shutter Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanwa Shutter Corp filed Critical Sanwa Shutter Corp
Priority to JP2005156947A priority Critical patent/JP4791081B2/ja
Publication of JP2006328884A publication Critical patent/JP2006328884A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4791081B2 publication Critical patent/JP4791081B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Elevator Door Apparatuses (AREA)

Description

本発明は、防火用スクリーンに係り、詳しくは、防火用スクリーンに設けた避難用スクリーンドアの下端に設けたドア部座板の構造に関するものである。
防火用シートシャッター(防火用スクリーン)においては、避難用開口部を設ける必要があるため、防火スクリーンに開閉自在のスクリーンドアを形成して避難用開口部を構成している。このようなスクリーンドアにおいては、防火・遮煙性能を確保するべく、スクリーンドアの戸先側とスクリーン本体との間に重なり部が形成される。さらに、スクリーンドアの下端には、スクリーン本体の下端の座板とは別体のドア部座板を設け、ドア部座板の基端側を、丁番を介してスクリーン本体の座板に回動可能に装着している(特許文献1)。
また、防火スクリーンにスクリーンドアを設ける場合には、(1)スクリーンドアを開放した場合に所定幅の避難開口部が形成されること、(2)スクリーンドアの戸先側に所定幅の重なり部が形成されること、(3)スクリーンドアの戸先側の重なり部の外側に、さらにドアを開放するための所定幅の掴み代が形成されること、等が要求される。したがって、防火スクリーンを設置する場所によっては、従来のスクリーンドアでは不具合が生じる場合がある。
例えば、火災時にエレベータの出入口を防火・防煙性能を有する防火用スクリーンで閉鎖する場合がある。この場合、図8に示すように、スクリーンドアを開放すると、下端の座板aがエレベータの枠bに当たってしまい、それ以上ドアを開放することが困難となる場合がある。
さらに、エレベータの枠bには鏡面加工あるいは化粧加工されている場合が多く、メンテナンス時にスクリーンドアを開放させた際に、スクリーンドア下端の座板aが当接することで枠bに傷が付いてしまうおそれがあり、メンテナンス作業を慎重に行う必要があり、作業性が悪くなっていた。
特開2004−150050
本発明は、避難用開口部が確保し難い場所(例えば、エレベータの三方枠により形成される開口部)に設置された防火用スクリーンにおいて、十分な避難開口部を得ることを目的とするものである。
本発明の他の目的は、防火用スクリーンのスクリーンドアのメンテナンス時に、スクリーンドア下端の座板が開口枠に当接して開口枠を傷つけることがないようにすることにある。
かかる課題を達成するために本発明が採用した技術手段は、
エレベータ乗り場に設置され、エレベータの開口部に近接対向して当該開口部を閉鎖する防火用スクリーンにおいて、
前記防火用スクリーンは、
本体シートと本体シートの下端に設けた本体部座板とからなり、前記開口部よりも大きな幅寸法を備えているスクリーン本体と、
ドアシートとドアシートの下端に設けたドア部座板とからなり、戸尻側端部を前記開口部の一方の縦枠よりも本体シートの幅方向に外側に位置させて、該スクリーン本体に対して開閉可能かつ自閉可能に設けられ、開口部閉鎖時に当該開口部に対向するスクリーンドアと、
を有し、
前記ドア部座板はスクリーンドアの戸尻側の回動基端部を含む2箇所以上の回動部位でスクリーンドアの開放方向に回動可能であり、
前記回動部位は、回動基端部と、回動基端部寄りに位置して設けた一つの回動部とを有し(ドア部座板はドアの戸尻側の2箇所でドアの開放方向に回動可能である)、
前記回動基端部は、前記開口部の一方の縦枠よりも外側に位置しており、前記回動部は、前記開口部の一方の縦枠よりも開口部側に位置している、
防火用スクリーンである。
前記スクリーンドアの該回動部位は所定の最大回動角度を有してもよい。「所定の最大回動角度を有している」とは、防火用スクリーンが設置される場所に応じて、スクリーンドアが有効な避難用開口部を形成でき、かつ、ドア部座板が開口部の枠体等に当接することがないような回動角度に設定されているということである。好ましい態様では、少なくとも1つの回動部位の最大回動角度が可変である。一つの態様では、全ての回動部位の最大回動角度が可変であることが望ましい。
前記回動部位は、回動基端部と、回動基端部寄りに位置して設けた一つの回動部とを有し、該回動基端部は、開口部の縦枠よりも外側に位置しており、該回動部は、該縦枠よりも開口部側に位置している。好ましくは、該回動基端部及び該回動部の最大回動角度は、スクリーンドア開放時に、ドア部座板が、該縦枠に当接することなく、ドア開放方向に回動して避難用開口を形成できるような角度に設定されている。さらなる態様では、開口部の該縦枠に対する回動基端部の位置(開口幅方向及び開口幅方向に直交する方向)、回動基端部と回動部との間の寸法、回動基端部の最大回動角度、回動部の最大回動角度は、スクリーンドア開放時に、ドア部座板が、該縦枠に当接することなく、該縦枠に近接した該回動部を介してドア開放方向に回動可能なように設定されている。一つの好ましい態様では、ドア部座板が、縦枠に近接した該回動部を介して閉鎖状態に対して略直角するように回動可能に設定される。また、設置場所によっては、ドア部座板に3つ以上の回動部位を設けてもよい。
一つの好ましい態様では、該回動基端部及び該回動部は丁番から構成されており、丁番の回動角度を設定することで、該回動基端部及び/或いは該回動部の最大回動角度の設定を行う。さらに好ましくは、丁番の最大回動角度を調整可能とすることで、回動基端部及び/或いは回動部の最大回動角度を可変とする。一つの好ましい態様では、丁番の最大回動角度の調整は、丁番に対する取付位置が可変の回動調整プレートを用いて、回動する丁番を回動調整プレートに当接させることによって行う。
スクリーン本体に対して開閉可能かつ自閉可能に設けたスクリーンドアとは、スクリーンドアを開放した後に、勝手にスクリーンドアが閉まって避難開口部を閉鎖するようなスクリーンドアをいい、自閉手段は、後述する実施例のようにドア部座板の重さを用いたもの、あるいは、バネを用いたものが例示される。
本発明の防火用スクリーンに設けたスクリーンドアは、十分な避難用開口部が確保し難い場所、特に、スクリーンドアの戸尻側端部が、開口部の縦枠よりも外側に位置している場合(例えば、エレベータの三方枠により形成される開口部に防火用スクリーンを設置した場合)であっても、十分な幅寸法を有する避難開口部を確保することができる。
設置場所に合わせて、ドア部座板の回動部位の最大回動角度を予め設定することで、防火用スクリーンのスクリーンドアのメンテナンス時に、スクリーンドア下端の座板が開口枠に当接して開口枠を損傷してしまうことがなく、円滑なメンテナンス作業を行うことができる。
図1及び図2は、エレベータ及びエレベータの開口部を閉鎖する防火用スクリーンの概略断面図であって、断面視方形状のかご室1には、かご2が上下方向に移動可能に収容されており、かご室1及びかご2には、乗り降り用の開口部が形成されている。かご室1の開口部は左右の縦枠3,4と上枠(図示せず)からなる三方枠によって形成されている。縦枠3,4は、断面視コ字状の化粧板から構成されている。
乗り場には、開口部に近接して防火用スクリーンが設置されている。図3に示すものでは、三連のエレベータのそれぞれの出入り口を、共通の大幅の防火用スクリーンが閉鎖するようになっている。通常時には、防火用スクリーンは、開口部上方のケース5内に設けた巻取シャフトに防火用スクリーンが巻装されて収納されており、火災時に、防火用スクリーンが幅方向両端をガイドレール6に案内されながら降下してエレベータの出入り口を閉鎖する。
防火用スクリーンは、スクリーン本体7とスクリーン本体7に対して開閉可能に設けられたスクリーンドア8とを有しており、スクリーンドア8を開放することで、スクリーン本体7に避難口を形成するように構成されている。図3に示すものでは、各エレベータの出入り口に対応して三つのスクリーンドア8が設けてあり、三つの避難口が形成される。尚、各エレベータの出入り口に対応して、別々の防火用スクリーンを設置してもよい。
スクリーン本体7は、本体シート70と、本体シート70の下端に設けた本体部座板9とから構成されている。スクリーンドア8は、ドアシート80と、ドアシート80の下端に設けたドア用座板10とから構成されている。本体シート70及びドアシート80は共に耐火シートから構成されている。スクリーンドア8は、それを開放することでスクリーン本体7に避難口を形成できるものであれば、スクリーン本体7の本体シート70とスクリーンドア8のドアシート80とが同じシート体から構成されていても、あるいは、別個のシート体(スクリーン本体7に形成された避難用開口部を塞ぐようにして、スクリーンドア8を開閉可能に設ける)から構成されていてもよい。
スクリーンドア8は、ドアシート80の戸先側が、スクリーン本体7の本体シート70との間で所定幅の重なり部を形成するように、スクリーン本体7に装着されている。開口部閉鎖時には、スクリーンドア8のドアシート80とスクリーン本体7の本体シート70との間の重なり部によって、火災側と非火災側との間に連通孔が形成されるのを防止している。図1、図2に示すように、実施例では、スクリーンドア8は、スクリーン本体7の両面に設けてある。
スクリーン本体7は、エレベータ乗り場の三方枠の開口部を閉鎖できるような幅寸法を有しており、スクリーン本体7の下端には、スクリーン本体7の幅全体に延出する座板9が設けてある。座板9は、垂直状の面部からなる立ち上がり部90と水平状の面部からなるフラット部91とから略逆T形状の断面を有している。座板9は、立ち上がり部90を介して本体シート70の下端に連結され、開口部全閉時にはフラット部91の下面が床面に当接するようになっている。また、立ち上がり部90は、スクリーンドア8の下端に対応する部位において切り欠かれており、座板9は本体シート70の幅全体に延出するフラット部91とスクリーンドア8に対応する部位を切り欠いてなる立ち上がり部90とから形成されている。
スクリーンドア8の下端には、座板9とは別体のドア部座板10が設けてある。ドア部座板10は、板状の立ち上がり部を有しており、立ち上がり部は、座板9の立ち上がり部90と同様、垂直状の面部からなる。ドア部座板10は、上述した座板9の立ち上がり部90の切り欠き部に対応して配設される。ドア部座板10の一方の端部(スクリーンドア8の戸先側に対応する端部)は自由端であり、一方、ドア部座板10の他方の端部(スクリーンドア8の戸尻側に対応する端部)は、座板9の立ち上がり部90に連結されている。スクリーンドア8の下端のドア部座板10は、戸尻側の回動基端部R1を介してスクリーンドア8の開放方向に回動可能なように、座板9の立ち上がり部90に取り付けられている。
図示の実施例では、ドア部座板10は、本体100と、第1板状体11、第2板状体12、第3板状体13から構成されている。ドア部座板10の基端部(戸尻側)は、第1板状体11を介して本体座板9の立ち上がり部90に連結されている。第1板状体11と第2板状体、第2板状体と第3板状体とは、それぞれ、傾斜丁番14、15を介して、ドアの開放方向に回動可能に連結されており、丁番14がドア部座板10の回動基端部R1、丁番15がドア部座板のもう一つの回動部R2を形成している。傾斜丁番14は、ピン140を介して互いに回動可能に連結された第1板部141と第2板部142とから構成されている。傾斜丁番15は、ピン150を介して互いに回動可能に連結された第1板部151と第2板部152とから構成されている。
第1板状体11は基端側において座板9の立ち上がり部90に装着されている。第1板状体11は、立ち上がり部90と同様に垂直方向に延出する本体110と、本体110の先端側に一体的に形成した傾斜部111とを有している。傾斜部111には、第1板部141の基端側が固着されており、第1板部141の先端側には、丁番14のピン140を受け入れるピン受部143が形成されている。
本体110は水平状の上辺110aと傾斜状の下辺110bを有し、下辺110bは、丁番14の軸部から離隔する方向に、上方に向かって緩やかに傾斜状に延出している。下辺110bの延出端には垂直辺110cと傾斜辺とからなる段部が形成されており、該傾斜辺には本体110の面部に対して垂直に延出する取付片110dが折曲形成されており、取付片110dには取付孔110eが形成されている。さらに、第1板状体11の本体110には、丁番14の軸部に近接する側に円形状の螺子孔110fが、丁番14の軸部から離隔する側に円弧状の長孔110gがそれぞれ形成されている。第1板状体11は、本体110を座板9の立ち上がり部90の面部に重ねて、穿孔部110fにおいて、螺子18を用いて両者を連結する。座板9の立ち上がり部90には、第1板状体11の取付片110dに対向して取付片92が設けてあり、取付片92には図示しない螺子孔が形成されている。取付片110dの螺子孔110eと取付片92の螺子孔とに掛け渡すようにして傾斜調整螺子19が設けてある。傾斜調整螺子19によって取付片110dと取付片92との間隔を変更することで、螺子18を回動支点として、ドア部座板10の角度を調整することができる。そして、ドア部座板10の角度を選択し、長孔110gにおいて、本体110と立ち上がり部90とを螺子20によって固定する。ドア部座板10は(その自重により)先端側(戸先側)が下方に下がる傾向があるので、ドア部座板10の延出方向に角度を付けることで、予め先端側を上げて装着することが望ましい。特に、開口部閉鎖時には、シートが風圧に対応するためシートを適度に撓ませてあり、座板10の先端側がより下方に下がり易いものとなっているが、先端側を上げることで、先端側が床面に当接してスクリーンドアが開きにくくなることを防いでいる。
第2板状体12は、傾斜状の板体であって、その基端側(戸尻側)には、第2板部142が固着されており、第2板部142には、丁番14のピン140を受け入れるピン受部144が形成されている。第2板状体12の先端側(戸先側)には、丁番15の第1板部151が固着されており、第1板部151には、丁番15のピン150を受け入れるピン受部153が形成されている。
第3板状体13は、ドア部座板の本体100の基端側(戸尻側)に装着されるものであって、ドア部座板の本体100と同様に、垂直方向に延出する本体130と、本体130の基端側(戸尻側)に一体的に形成した傾斜部131とを有している。傾斜部131には、第2板部152が固着されており、第2板部152には、丁番15のピン150を受け入れるピン受部154が形成されている。本体130は長方形状を有しており、水平方向に間隔を存して2つの穿孔130a、130bが設けてある。第3板状体13は、本体130をドア部座板10の垂直状の本体100の面部の基端側に重合させて、穿孔部130a、130bにおいて、螺子21を用いてドア部座板本体100に固着される。
第1板状体11において、本体110と傾斜部111とは段部を形成する連結部112を介して連結されている。また、第3板状体13において、本体130と傾斜部131とは段部を形成する連結部132を介して連結されている。傾斜部111、傾斜状の第2板状部材12、傾斜部131、傾斜丁番14、15、丁番14、15の軸部を構成するピン140、150は、その下端側が第1板状体11の本体110、ドア部座板10の本体100が形成する面から離隔するように傾斜して設けられている。そして、第1板状体11と第2板状体12、第2板状体12と第3板状体13とは、傾斜丁番14、15の傾斜状の姿勢を有するピン140,150を介して互いに回動可能に連結されており、スクリーンドア8の閉鎖状態において、丁番14,15の軸部を構成するピン140,150は、その下端側がスクリーンドアの面から離隔するように傾斜する。
丁番14、15において、ドアの開放方向側(表側という)には回動調整プレート16が、裏側には、回動規制プレート17がそれぞれ設けてある。ドア部座板10の回動は、回動調整プレート16、回動規制プレート17によって制御されている。
回動調整プレート16は、傾斜状の第2板状部材12の、基端側(戸尻側)及び先端側(戸先側)に、水平方向ないしドア部座板10の長さ方向に移動かつ固定自在にそれぞれ設けてある。回動調整プレート16は、縦長方形状の板体であり、上下方向に間隔を存して水平状の長溝160が形成されており、長溝160を介して螺子22によって、第2板状部材12の両端部に水平方向に移動可能に取り付けられている。
丁番14の第1板部141のピン受部143及び第2板部142のピン受部144に対する回動調整プレート16の位置を調整することで、第1板状部材11に対して第2板状部材12が回動する時に、回動調整プレート16の側端縁が当接するピン受部143の位置を調整することができ、丁番14の第1板部141に対する第2板部142の最大回動角度が可変となる。
同様に、丁番15の第1板部151のピン受部153及び第2板部152のピン受部154に対する回動調整プレート16の位置を調整することで、第2板状部材12と第3板状部材13とが互いに回動する時に、回動調整プレート16の側端縁が当接するピン受部154の位置を調整することができ、丁番15の第1板部151に対する第2板部152の最大回動角度が可変となる。
回動規制プレート17は、第1板状部材11の傾斜部111の裏面側、第2板状部材12の先端側の裏面側に、それぞれ装着されており、ドアが閉鎖状態において、回動規制プレート17が、第2板状部材12の基端側縁、第3板状部材13の傾斜部131の基端側縁に、それぞれ近接対向している。したがって、第2板状部材12の基端側縁、第3板状部材13の傾斜部131の基端側縁が回動規制プレート17と当接することで、第2板状部材12は第1板状部材11に対して、閉鎖状態からドアの開放方向とは反対方向へ回動することが規制され、第3板状部材13は第2板状部材12に対して、閉鎖状態からドアの開放方向とは反対方向へ回動することが規制されている。
ドア部座板10の自由端、すなわち本体100の戸先側端部と座板9の立ち上がり部90とは係着手段を介して係脱自在となっており、係着手段としては、好適には、磁着手段が例示される。具体的には、ドア部座板10の面部に鉄等の強磁性体からなる磁着プレートを設け、座板9の立ち上がり部90の面部に磁石を設け、磁力によって、ドア部座板10の自由端と座板9の立ち上がり部90とを係脱自在に装着させる。
本発明に係る防火用スクリーンは、一つの好ましい態様では、エレベータの三方枠の開口部を閉鎖することに用いられる。図1、図2から明らかなように、スクリーンドア8の戸尻側端部、すなわち、回動基端部R1は、スクリーンドア8が閉鎖するべき開口部の縦枠3の外側(開口部の縦枠3よりも本体シート7の幅方向端部側)に位置している。一方、スクリーンドア8の戸尻側端部寄りのもう一つの回動部R2は、スクリーンドア8が閉鎖するべき開口部の縦枠3よりも開口部側で、かつ、開口部の縦枠3に近接するように位置している。防火用スクリーンの下端のドア部座板10の回動基端部R1及び回動部R2の最大回動角度、開口部の縦枠3に対する回動基端部R1の位置(開口幅方向及び開口幅方向に直交する方向)、回動基端部R1と回動部R2との間の寸法(第2板状体12の長さ寸法)は、図1、図2に示すように、ドア開放時に、ドア用座板10が三方枠の一方の縦枠3に当接することなく、かつ、ドア用座板10の本体100が、縦枠3に近接した回動部R2を介してスクリーン本体7の面部に対して所定角度だけ回動して開口部を大きく取れるように設定されている。通常は、開口部の縦枠3に対する回動基端部R1の位置(開口幅方向及び開口幅方向に直交する方向)、及び、回動基端部R1と回動部R2との間の寸法(第2板状体12の長さ寸法)は防火用スクリーンを設置した時に、予め決定されているので、防火用スクリーンの下端のドア部座板10の回動基端部R1及び回動部R2の最大回動角度を、ドア用座板10が三方枠の一方の縦枠3に当接することなく、かつ、ドア用座板10の本体100が、縦枠3に近接した回動部R2を介してスクリーン本体7の面部に対して回動して十分な開口部を形成できるような角度にそれぞれ設定する。尚、実施例では、ドア用座板10の本体100が、スクリーン本体7の面部に対して直角となるまで回動しているが、スクリーン本体7に対する本体100の角度は直角に限定されるものではなく、適切な開口が形成できれば、90度より大きくても、あるいは、90度より小さくても良い。
このように構成された防火用スクリーンにおいて、防火用スクリーンの閉鎖時に、かご2内にいる者は、人力でスクリーンドア8の戸先側の磁着手段を解除し、スクリーンドア8を開放することで脱出する。図示の例では、かご2側のスクリーンドア8を手前に引いて開放し、もう一つのスクリーンドア8を押し開けるようにして、避難開口部を形成する。この時、ドア部座板10の本体100が回動部R2を介して回動可能となっているので、ドア部座板10が三方枠の縦枠3に当接することなく、スクリーンドア8を開放して十分な避難用開口を形成することができる。開放されたスクリーンドア8は、スクリーンドア8の下端に設けたドア部座板9の自重で閉鎖位置に復帰する。ここで、丁番14,15の軸部(ピン140、150)は、スクリーンドア8の閉鎖状態において、軸部(ピン140,150)の下端側がスクリーンドア8の面から離隔するように傾斜させたので、スクリーンドア8の閉鎖状態においても、スクリーンドア8には、さらに閉鎖方向の力が作用することになる。
ドア部座板10の二つの回動部R1、R2の最大回動角度、開口部の縦枠3に対する回動基端部R1の位置、回動基端部R1と回動部R2との間の寸法は、スクリーンドア8開放時に、ドア部座板10が三方枠の縦枠3に当接しないように設定されているので、防火用スクリーンのメンテナンス時において、ドア部座板10が三方枠の縦枠3に当接することがなく、メンテナンスの作業性が良好となる。
また、図示のものでは、丁番の両方の板状体に受孔があり、共通の軸部を有するものを示したが、丁番の形状や構成は、丁番の最大回動角度が可変とできるものであれば、図示のものに限定されず、一方の板状体に軸部、他方の板状体に受け部を有する(所謂、旗蝶番で構成する)ものでもよい。丁番の種類も図示ものに限定されず、例えば、軸部にベアリングを有するものであってもよい。
本発明は、エレベータの三方枠からなる開口部を閉鎖する防火用スクリーンに利用することができる。
エレベータ及びエレベータの開口部を閉鎖する防火用スクリーンの概略断面図である。防火用スクリーンには、前後に二つのスクリーンドアが設けてあり、両方のスクリーンドアの座板が共に、二つの回動部位を有している。 エレベータ及びエレベータの開口部を閉鎖する防火用スクリーンの概略断面図である。防火用スクリーンには、前後に二つのスクリーンドアが設けてあり、エレベータ側に位置するスクリーンドアの座板のみが二つの回動部位を有している。 三連のエレベータのそれぞれの出入り口を閉鎖する大幅の防火用スクリーンの断面図及び正面図である。 図3の正面図において、スクリーンドア下端部位の部分拡大図である。 ドア部座板の基端側(第1板状体、第2板状体、第3板状体)の構成を示す平面図及び正面図であり、調整プレートは省略されている。 ドア部座板の基端側(第1板状体、第2板状体、第3板状体)の構成を示す平面図、正面図であり、調整プレートが装着されている。 回動した状態を示す平面図であり、調整プレートが装着されている。 エレベータ及びエレベータの開口部を閉鎖する従来の防火用スクリーンの概略断面図である。
符号の説明
3 縦枠
7 スクリーン本体
8 スクリーンドア
9 本体部座板
10 ドア部座板
R1 回動基端部
R2 回動部

Claims (5)

  1. エレベータ乗り場に設置され、エレベータの開口部に近接対向して当該開口部を閉鎖する防火用スクリーンにおいて、
    前記防火用スクリーンは、
    本体シートと本体シートの下端に設けた本体部座板とからなり、前記開口部よりも大きな幅寸法を備えているスクリーン本体と、
    ドアシートとドアシートの下端に設けたドア部座板とからなり、戸尻側端部を前記開口部の一方の縦枠よりも本体シートの幅方向に外側に位置させて、該スクリーン本体に対して開閉可能かつ自閉可能に設けられ、開口部閉鎖時に当該開口部に対向するスクリーンドアと、
    を有し、
    前記ドア部座板はスクリーンドアの戸尻側の回動基端部を含む2箇所以上の回動部位でスクリーンドアの開放方向に回動可能であり、
    前記回動部位は、回動基端部と、回動基端部寄りに位置して設けた一つの回動部とを有し、
    前記回動基端部は、前記開口部の一方の縦枠よりも外側に位置しており、前記回動部は、前記開口部の一方の縦枠よりも開口部側に位置している、
    防火用スクリーン。
  2. 該回動基端部、該回動部の最大回動角度は、スクリーンドア開放時に、ドア部座板が、前記一方の縦枠に当接することなく、ドア開放方向に回動して避難用開口を形成できるような角度にそれぞれ設定されている、請求項に記載の防火用スクリーン。
  3. 前記回動基端部及び/或いは該回動部の最大回動角度が可変である、請求項に記載の防火用スクリーン。
  4. 該回動基端部及び該回動部は丁番から構成されており、丁番の回動角度を設定することで、該回動基端部及び/或いは該回動部の最大回動角度の設定を行う、請求項1〜3いずれかに記載の防火用スクリーン。
  5. 前記丁番の最大回動角度の設定は、丁番に対して取付位置が可変に設けられた調整プレートを用いて、丁番が所定角度回転した時に、丁番が調整プレートに当接して丁番の回動を規制することで行う、請求項に記載の防火用スクリーン。
JP2005156947A 2005-05-30 2005-05-30 防火用スクリーン Active JP4791081B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005156947A JP4791081B2 (ja) 2005-05-30 2005-05-30 防火用スクリーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005156947A JP4791081B2 (ja) 2005-05-30 2005-05-30 防火用スクリーン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006328884A JP2006328884A (ja) 2006-12-07
JP4791081B2 true JP4791081B2 (ja) 2011-10-12

Family

ID=37550846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005156947A Active JP4791081B2 (ja) 2005-05-30 2005-05-30 防火用スクリーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4791081B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008180023A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Ykk Ap株式会社 建具

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3732977B2 (ja) * 1999-08-20 2006-01-11 ニチアス株式会社 防火防煙シャッター
JP4147389B2 (ja) * 2002-10-28 2008-09-10 三和シヤッター工業株式会社 丁番及び該丁番を用いた防火スクリーン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006328884A (ja) 2006-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6615894B1 (en) Self-closing single-sided accordion fire door
JP2008120515A (ja) エレベータのドア装置
JP4791081B2 (ja) 防火用スクリーン
KR200428452Y1 (ko) 방화 스크린 장치
JP4147389B2 (ja) 丁番及び該丁番を用いた防火スクリーン
JP3472861B2 (ja) 建築用シャッタ−のガイドレ−ルの構造
JP4266430B2 (ja) エレベータの制御装置
JP3407128B2 (ja) 防火用シートシャッター
JP2002338160A (ja) エレベーターの乗場装置
KR200232795Y1 (ko) 별도의 비상문을 구비한 방화용 셔터
JP4020605B2 (ja) エレベーター装置
JP4334257B2 (ja) 開閉体装置
JP2019183550A (ja) 内部建具
JP3435131B2 (ja) ドアのシール装置
JP5580039B2 (ja) 引き戸用換気装置
JP4679878B2 (ja) エレベーター乗場装置
JP5005199B2 (ja) 防火シートシャッター装置
JP2004244806A (ja) スクリーン装置
KR20170021608A (ko) 방화 스크린 셔터용 감아올리는 비상문장치
JP3590922B2 (ja) 防火用シ−トシャッタ−のシ−トの構造
JP4734976B2 (ja) エレベータの乗場装置及びその輸送方法
JP4224371B2 (ja) 遮煙部材を備えた扉装置
JP2000005331A (ja) 防火装置
JP2004238172A (ja) エレベータの乗場出入口装置
KR101013794B1 (ko) 비상구가 형성된 방화 스크린

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20071112

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071219

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080430

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110719

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110721

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4791081

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150