JP2008120515A - エレベータのドア装置 - Google Patents

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誠一 染谷
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Abstract

【課題】ドア上梁の強度を低下させずに耐火ドアの防火性能を確保する。
【解決手段】三方枠内に片開き形式の複数のドアが開閉可能に設けらた耐火構造を持ったエレベータのドア装置であって、三方枠で構成されるエレベータ出入口に敷設された敷居に沿って移動可能に設けられた低速ドア31及び低速ドア31よりも所定長さ高く形成された高速ドア32と、低速ドア31の上端部に固定され、上枠4に起立された低速側起立部40aを上方から囲むように下方へ折り曲げた低速側防火部材41と、高速ドア32の上端部に固定され、低速ドア31の上端部よりも上位で、かつ、低速ドア31の厚み方向に一部食い込むように水平に延在され、前記上枠4に起立された高速側起立部40bを上方から囲むように下方へ折り曲げた高速側防火部材42とを設けたエレベータのドア装置である。
【選択図】図4

Description

本発明は、耐火構造を持つエレベータのドア装置に関する。
従来の耐火構造を持つエレベータの乗場ドア装置は、図10〜図12に示すようなドア構造のものが提案されている(特許文献1)。なお、図10はドア装置の一例を示す正面図、図11は図10に示すC−C線に沿う断面図、図12は図11に示すD−D線に沿う断面図である。
これらの図において、乗場ドア装置としては、出入口を形成する三方枠1が設けられている。三方枠1は、相対する両側に配置される第1の縦枠2及び第2の縦枠3と,両縦枠2,3の上端部間に配置される上枠4とから成る。三方枠1内には低速ドア5及び高速ドア6がそれぞれ図示矢印イ方向に開くように設けられている。7は乗場である。三方枠1で構成される出入口には低速ドア5及び高速ドア6の移動を案内する敷居8が設けられている。
低速ドア5は、図11に示すように、ドア本体部分となる低速側平板部5aと、ドア閉時に先端となる平板部5aの一側端部から背面側にL字状に折り曲げた低速側ドア閉先端部5bと、ドア開時に先端となる平板部5aの他側端部から背面側にL字状に折り曲げた低速側ドア開先端部5cと、この低速側ドア開先端部5cの端面に溶接付けされ、縦枠2の背面折曲部2aを囲んで対向するように折り曲げられた突出辺部5dとを有している。
高速ドア6は、ドア本体部分となる高速側平板部6aと、ドア閉時に先端となる平板部6aの一側端部から背面側にL字状に折り曲げた高速側ドア閉先端部6bと、ドア開時に先端となる平板部6aの他側端部から背面側にL字状に折り曲げた高速側ドア開先端部6cと、この高速側ドア開先端部6cの端面に溶接付けされ、低速ドア5の低速側ドア閉先端部5bを囲んで対向ように折り曲げた突出辺部6dとが設けられている。なお、高速ドア6は、完全ドア閉時、高速側ドア閉先端部6bが縦枠3の出入口側後部の段差部3aに没した所定位置で停止する。
前記上枠4上には、図12に示すように、ドア閉時に低速ドア5の平板部5a及び高速ドア6の平板部6aと所定の距離を隔てて上方に起立する低速側起立部9a及び高速側起立部9bが設けられている。そして、低速ドア5の上端部には所定のクリアランスをもって低速側起立部9aを囲んで対向するようにL字状に折り曲げた防火部材10が取付けられる。高速ドア6の上端部にも同様に、所定のクリアランスをもって高速側起立部9bを囲んで対向するようにL字状に折り曲げた防火部材11が取付けられる。また、上枠4の上面にはハンガケース12が固定される。
以上のような耐火構造を持った乗場ドア装置では、片開き形式の低速ドア5、高速ドア6の上端部にそれぞれ防火部材10,11を取付け、各防火部材10、11が三方枠1の上枠4から起立される起立部9a、9bといわゆる相じゃくり構造を有している。これにより、低速ドア5及び高速ドア6の周囲の隙間を塞ぎ、エレベータの防火規則で定める防火性能を確保している。
特表2003−020630号公報(図1,図2,図5参照)
しかしながら、以上のようなエレベータの乗場ドア装置は、低速ドア5と高速ドア6の高さが同じであることから、高速ドア6側の防火部材11が低速ドア5の裏側と干渉してしまう。
そこで、防火部材11と低速ドア5の裏側との干渉を避けるために、低速ドア5の上端背面側に切欠部13を形成することにより、低速ドア5の上端部を薄くし、高速ドア6側の防火部材11が十分なクリアランスをもって通る部分を確保している。
その結果、低速ドア5の上端部を構成する上梁自体を部分的に薄くしたり、切り欠いたりすることから、低速ドア5を吊り下げる部分となる低速ドア上梁の強度が弱くなる。また、標準的なサイズの低速ドア5を使用できず、複雑なドア構造となるためにコスト高となる問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ドアを吊り下げるドア上梁部分の強度を低下させずに防火部材と上枠に設けた起立部との所定のクリアランスを維持し、耐火ドアの防火性能を確保するエレベータのドア装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、エレベータ乗場の出入口を形成する三方枠内に片開き形式の複数のドアが開閉可能に設けられ、各ドアの上部に固定される防火部材と前記三方枠を構成する上枠に所定間隔で起立される各ドア対応の起立部とが相じゃくりによる耐火構造を持ったエレベータのドア装置において、前記出入口に敷設された敷居に沿って移動可能に設けられた低速ドア及び当該低速ドアよりも所定長さ高く形成された高速ドアと、前記低速ドアの上端部に固定され、前記上枠に起立された低速側起立部を上方から囲むように下方へ折り曲げた低速側防火部材と、前記高速ドアの上端部に固定され、前記低速ドアの上端部よりも上位で、かつ、当該低速ドアの厚み方向に一部食い込むように水平に延在され、前記上枠に起立された高速側起立部を上方から囲むように下方へ折り曲げた高速側防火部材とを備えたエレベータのドア装置である。
また、本発明は、エレベータ乗場の出入口を形成する三方枠内に片開き形式の複数のドアが開閉可能に設けられ、各ドアの上部に固定される防火部材と前記三方枠を構成する上枠に所定間隔で起立される各ドア対応の起立部とが相じゃくりによる耐火構造を持ったエレベータのドア装置において、前記出入口に敷設された敷居に沿って移動可能に設けられた低速ドア、当該低速ドアよりも所定長さ高く形成された中速ドア及び当該中速ドアよりも所定長さ高く形成された高速ドアと、前記低速ドアの上端部に固定され、前記上枠に起立された低速側起立部を上方から囲むように下方へ折り曲げた低速側防火部材と、前記中速ドアの上端部に固定され、前記低速ドアの上端部よりも上位で、かつ、当該低速ドアの厚み方向に一部食い込むように水平に延在され、前記上枠に起立された中速側起立部を上方から囲むように下方へ折り曲げた中速側防火部材と、前記高速ドアの上端部に固定され、前記中速ドアの上端部よりも上位で、かつ、当該中速ドアの厚み方向に一部食い込むように水平に延在され、前記上枠に起立された高速側起立部を上方から囲むように下方へ折り曲げた高速側防火部材とを備えたエレベータのドア装置である。
なお、前記各防火部材は、断面ほぼZ字状に形成され、各ドア上端部に代えて、各ドアの平板面上部に各防火部材の一端部を締結するものでもよい。
本発明によれば、ドアを吊り下げるドア上梁部分の強度を低下させずに防火部材と上枠に設けた起立部とのクリアランスを保持でき、耐火ドアの防火性能を確保できるエレベータのドア装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
本発明に係るエレベータのドア装置の実施の形態1について、図1ないし図5を参照して説明する。図1はエレベータの一例を示す概略構成図、図2は図1に示すA矢印方向線に沿う乗場ドアの背面図、図3は三方枠と乗場ドアとの関係を説明する一部切り欠き斜視図、図4は図1に示すB−B線(紙面手前から紙面奥行方向)に沿う乗場ドアの側面図、図5は防火部材を含む耐火構造部分の分解斜視図である。なお、これらの図において、図10〜図12と同一部分に同一符号を付して説明する。
図1に示すエレベータにおいて、20は建物に設置される昇降路、21は昇降路20の適宜な個所または昇降路20上部の機械室等に設置される巻上機、22は巻上機21に吊下された乗りかご23を運転制御するエレベータ制御盤である。乗りかご23は、エレベータ制御盤22の運転制御指示に従って走行し、呼び登録階の乗場7に停止し、かごドアを含む当該乗場7に設置される乗場ドア装置30のドア開閉動作により利用者の乗降を可能にする。24はつり合いおもり、25はテールコードである。
乗場ドア装置30としては、利用者が出入りするための出入口を形成する三方枠1が設けられている。三方枠1は、相対する両側に配置される第1の縦枠2及び第2の縦枠3と,両縦枠2,3の上端部間に配置される上枠4とを有している。
三方枠1内には低速ドア31及び高速ドア32がそれぞれ図示矢印ロ方向に開くように設けられている。三方枠1で形成される出入口の底部には低速ドア31及び高速ドア32の移動を案内する敷居8が設けられている。33はドア開時に低速ドア31及び高速ドア32を収容するドア袋である。
低速ドア31は、出入口の間口方向(図2の左右方向)に往復動される。高速ドア32は、戸開時に低速ドア31とほぼ同時に完全ドア開位置に達するとともに、ドア閉時には低速ドア31とほぼ同時に完全ドア閉位置に達するように、低速ドア31と平行、かつ、高速で往復動される。高速ドア32は、ドア開時には低速ドア31の背部に重ね合わさるようにドア袋33に収容される。
低速ドア31及び高速ドア32の下端部は同じ面位置となるが、高速ドア32の上端部は低速ドア31よりも少し高目となるように、高速ドア32が低速ドア31よりも高さ方向に大きく形成されている。
上枠4及びドア袋33の上方に位置する乗場内側壁部にはヘッダケース34が固定される。低速ドア31及び高速ドア32の上端部にはそれぞれ上方にL字状をなす低速ハンガ35及び高速ハンガ36がハンガボルト37(図4参照)によって締結される。低速ハンガ35及び高速ハンガ36は、ヘッダケース34に横架されたハンガレール38にそれぞれハンガローラ39を介して左右方向に移動可能に懸架される。
また、上枠4には、図4に示すようにドア閉時に低速ドア31の平板部及び高速ドア32の平板部と所定の距離を隔てて平行、かつ、上方に起立する低速側起立部40a及び高速側起立部40bが設けられている。低速側起立部40a及び高速側起立部40bはそれぞれ低速ドア31及び高速ドア32の高さに応じた所定高さに設定される。すなわち、低速側起立部40aは低速ドア31の上端部よりも所定距離だけ低く設定され、高速側起立部40bは、低速側起立部40aよりも高く、高速ドア32の上端部よりも所定距離だけ低く設定される。
一方、低速ドア31の上端部には、所定のクリアランスをもって低速側起立部40aを上方から囲んで対向するごとく下方へ折り曲げたL字状の防火部材41が取付けられる。また、高速ドア32の上端部には、低速ドア31の上端部よりも上位、かつ、低速ドア31の厚み方向に一部食い込むように水平に延在され、所定のクリアランスをもって高速側起立部40bを上方から囲んで対向するごとく下方に折り曲げたL字状の防火部材42が取付けられる。これら防火部材41、42は、それぞれ低速ハンガ35、高速ハンガ36に挟み込まれた状態でハンガボルト37により各ハンガ35,36とともに共締めされる。
以上のような構造とすることにより、各防火部材41及び42が上枠4に設けた低速側起立部40a及び高速側起立部40bといわゆる相じゃくり構造を有している。これにより、低速ドア31及び高速ドア32の周囲の隙間を塞ぎ、防火性能を確保している。
図5は高速ドア32と高速ハンガ36との間に挟み込まれる防火部材42を示した図である。この防火部材42の両端側に2つのハンガボルト穴43が開けられている。2つのハンガボルト穴43は、高速ドア32の表裏(前後)方向に長穴に形成される。これにより、防火部材42は、ハンガボルト37を用いて固定する際、前後に移動調整可能になっている。よって、防火部材42は、上枠4の高速側起立部40bとの間で適切なクリアランスとなるように調整することができる。なお、図示していないが、低速ドア31に取付けた防火部材41も、防火部材42と同様に前後調整可能になっている。
従って、以上のような実施の形態によれば、高速ドア32の高さ方向の寸法を低速ドア31よりも大きく形成し、高速ドア32の上端部に取付ける防火部材42が低速ドア31の上端部よりも上位、かつ、低速ドア31の厚み方向に一部食い込んで、高速側起立部40bを上方から囲むように下方に折り曲げた構造となっている。よって、高速ドア32側の防火部材42は、ドア開時、低速ドア31に干渉することなく、低速ハンガ35と最適なクリアランスを保持できる。よって、従来のように低速ドア31の上梁を部分的に薄くしたり、切り欠く必要がなくなる。その結果、低速ドア31の上梁の強度を低下させずに、低速ドア31を吊り下げることができる。また、標準的なサイズの低速ドア31を使用でき、コスト高を防ぐことができる。
さらに、各防火部材41,42は、低速側起立部40a及び高速側起立部40bを囲んで対向するように設けられ、かつ、各防火部材41,42がそれぞれ両端側に形成されるハンガボルト穴43を利用して前後調整可能になっているので、低速側起立部40a及び高速側起立部40bと最適なクリアランスを保持しつつ防火性能を確保できる。
(実施の形態2)
本発明に係るエレベータのドア装置における実施の形態2について、図6及び図7を参照して説明する。図6は図1に示すB−B線(紙面手前から紙面奥行方向)に沿う乗場ドアの側面図、図7は防火部材を含む耐火構造部分の分解斜視図である。なお、これらの図において、図1〜図5と同一部分に同一符号を付して説明する。
この実施の形態2は、実施の形態1で説明した防火部材41,42とは異なる形状の防火部材41a,42aを用いるとともに、これら防火部材41a,42aが実施の形態1とは異なる取付け個所に取付けた例である。
すなわち、実施の形態1では、低速ドア31及び高速ドア32の上端面部にL字状の防火部材41,42が固定されたが、本実施の形態2では、低速ドア31及び高速ドア32の平板面部上方に防火部材41a,42aが固定される。
防火部材41a,42aは、断面ほぼZ形状に形成され、その防火部材41a、42aの一端側が低速ドア31及び高速ドア32の平板面部上方にそれぞれボルト45により固定される。その結果、防火部材41の他端部は低速ドア31の平板部と平行、かつ、所定のクリアランスをもって低速側起立部40aを囲んで対向するごとく配置される。また、防火部材42の他端部は、低速ドア31の上端部よりも上位で、かつ、低速ドア31の厚み方向に一部食い込んで、所定のクリアランスをもって高速側起立部40bを上方から囲んで対向するごとく配置される。これにより、各防火部材41a,42aは、上枠4の低速側起立部40a、高速側起立部40bといわゆる相じゃくり構造を有している。これにより、低速ドア31及び高速ドア32の周囲の隙間を塞ぎ、防火性能を確保している。
また、高速ドア32側の防火部材42aは、低速ドア31の上端部よりも上位で、かつ、低速ドア31の厚み方向に一部食い込んだ状態で高速側起立部40bを囲むように折り曲げているので、ドア開時、低速ドア31に干渉することなく、低速ハンガ35と最適なクリアランスを保持できる。
図7は高速ドア32に対する防火部材42aの取付け例を示す図である。高速ドア32の上端部に高速ハンガ36が溶接付け等により固定される。高速ドア32の平板面部上方の両側にはそれぞれねじ穴46が開けられている。防火部材42aの一端部の両側にも前記ねじ穴46と対応する位置関係をもってそれぞれ固定穴47が開けられる。そして、必要に応じて、高速ドア32の平板面部と防火部材42aとの間に少なくとも1枚のシム48を挟み込む。このシム48の両側にも前記ねじ穴46と対応する位置関係をもってそれぞれ固定穴49が開けられる。
そして、高速ドア32の平板面部上方に形成された2つのねじ穴46に対し、高速ドア32の平板面部にシム48を挟んで防火部材42aを重ね合わせた後、外側からボルト45を防火部材42aの固定穴47及びシム48の固定穴49に挿通する。そして、ボルト45を高速ドア32のねじ穴46に螺着することにより、防火部材42aを高速ドア32に固定する。なお、低速ドア31に取付けた防火部材41aも、防火部材42aと同様に低速ドア31に取付けられる。
従って、以上のような実施の形態によれば、高速ドア32の高さ方向の寸法を低速ドア31よりも大きく形成し、高速ドア32の上端部に取付ける防火部材42aを低速ドア31の上端部よりも上位で、かつ、低速ドア31の厚み方向に一部食い込んで高速側起立部40bを上方から囲むように下方に折り曲げた構造としたので、実施の形態1と同様の効果を奏する。
また、低速ドア31及び高速ドア32に1枚以上をシム48を介して防火部材41a及び42aをボルト止めすることにより、シム48の厚みおよび枚数に応じて各防火部材41a、42aの位置を前後調整することができ、低速側起立部40a及び高速側起立部40bと最適なクリアランスを保持しつつ防火性能を確保できる。
(実施の形態3)
次に、本発明に係るエレベータのドア装置における実施の形態3について、図8及び図9を参照して説明する。図8は図1に示すA矢印方向線に沿う乗場ドアの背面図、図9は図1に示すB−B線(紙面手前から紙面奥行方向)に沿う乗場ドアの側面図である。なお、これらの図において、図1〜図5と同一部分に同一符号を付して説明する。
前述した実施の形態が片開き形式で2つのドア31,32を開閉する例であるが、この実施の形態は、同じく片開き形式で3つのドアを開閉可能とした例である。
乗場出入口は、前述したように三方枠1が設けられている。三方枠1は、相対する両側に配置される第1の縦枠2及び第2の縦枠3と,両縦枠2,3の上端部間に配置される上枠4とを有している。この三方枠1内には、低速ドア51、中速ドア52及び高速ドア53がそれぞれ図示矢印ハ方向に開くように設けられている。
低速ドア51は、出入口の間口方向(図8の左右方向)に往復動される。中速ドア52及び高速ドア53は、ドア開時に低速ドア51とほぼ同時に完全ドア開位置に達するとともに、ドア閉時に低速ドア51とほぼ同時に完全ドア閉位置に達するように開閉される。そのうち、中速ドア52は、低速ドア51と平行、かつ、低速ドア51のほぼ2倍の速度で往復動される。高速ドア53は、低速ドア51と平行、かつ、低速ドア51のほぼ3倍の速度で往復動される。そして、ドア開時、中速ドア52は、低速ドア51の背部に重ね合わされ、高速ドア53は、中速ドア52の背部に重ね合わさるようにして、それぞれドア袋33に収容される。
これら低速ドア51、中速ドア52及び高速ドア53の下端部は、出入口に敷設された敷居8に移動可能に立設され、中速ドア52の上端部は低速ドア31よりも高さ方向に大きなサイズに形成され、高速ドア53の上端部は中速ドア52よりも高さ方向に大きなサイズに形成されている。
前記上枠4及びドア袋33の上方に位置する乗場内側壁部にはヘッダケース34が固定されている。低速ドア51、中速ドア52及び高速ドア53の上端部にはそれぞれ上方に起立するL字状をなす低速ハンガ54、中速ハンガ55及び高速ハンガ56がハンガボルト57によって締結される。これら低速ハンガ54、中速ハンガ55及び高速ハンガ56は、ヘッダケース34に横架されたハンガレール38にそれぞれハンガローラ58を介して左右方向に移動可能に懸架される。
また、上枠4には、図9に示すようにドア閉時に低速ドア51の平板部、中速ドア52の平板部及び高速ドア53の平板部と所定の距離を隔てて平行、かつ、上方に起立する低速側起立部59a、中速側起立部59b及び高速側起立部59cが設けられている。低速側起立部59a、中速側起立部59b及び高速側起立部59cはそれぞれ対応する低速ドア51、中速ドア52及び高速ドア53の高さに応じた所定高さに設定される。すなわち、低速側起立部59aは低速ドア51の上端部よりも所定距離だけ低く設定され、中速側起立部59bは、低速側起立部59aよりも高く、中速ドア52の上端部よりも所定距離だけ低く設定され、高速側起立部59cは、中速側起立部59bよりも高く、高速ドア53の上端部よりも所定距離だけ低く設定される。
一方、低速ドア51の上端部には、所定のクリアランスをもって低速側起立部59aを囲んで対向するごとく下方へ折り曲げたL字状の防火部材60が取付けられる。また、中速ドア52の上端部には、低速ドア51の上端部よりも上位、かつ、低速ドア51の厚み方向に一部食い込むように水平に延在され、所定のクリアランスをもって中速側起立部59bを囲んで対向するごとく下方に折り曲げたL字状の防火部材61が取付けられる。さらに、高速ドア53の上端部には、中速ドア52の上端部よりも上位、かつ、中速ドア52の厚み方向に一部食い込むように水平に延在され、所定のクリアランスをもって高速側起立部59cを囲んで対向するごとく下方に折り曲げたL字状の防火部材62が取付けられる。これら防火部材60〜62はそれぞれ低速ハンガ54、中速ハンガ55及び高速ハンガ56に挟み込まれた状態でハンガボルト57により締結される。
なお、これら防火部材60〜62においても、その両端側に図5と同様に前後方向に長い図5のハンガボルト穴43に相当するハンガボルト穴(図示せず)が開けられ、各起立部59a〜59cに対するクリアランスの調整が可能となっている。
従って、以上のような実施の形態によれば、高速ドア53側の防火部材62は、ドア開時、中速ドア52に干渉することなく、中速ハンガ55と最適なクリアランスを保持でき、また中速ドア52側の防火部材61は、ドア開時、低速ドア51に干渉することなく、低速ハンガ54と最適なクリアランスを保持できる。よって、従来のように低速ドア51、中速ドア52の上梁を部分的に薄くしたり、切り欠く必要がなくなり、各ドア51、52上梁の強度を低下させずに、低速ドア51,中速ドア52を吊り下げることができる。
さらに、各防火部材60〜62は、低速側起立部59a、中速側起立部59b及び高速側起立部59cを囲んで対向するように設けられ、かつ、各防火部材60〜62の両端側に形成されるハンガボルト穴によって前後移動可能に固定できるので、上枠4の各起立部59a〜59cと最適なクリアランスを保持しつつ防火性能を確保できる。
なお、上記実施の形態では、各ドア51〜53の上端部にL字状の防火部材60〜62を設けたが、これら各ドア51〜53の平板面部上方に図6に示すような断面ほぼZ形状に形成された防火部材60〜62を取付けた構成であってもよい。また、各ドア51〜53と各防火部材60〜62との間に図7に示すような少なくとも1枚以上のシム(シム48に相当する)を介在し、各防火部材60〜62を前後方向に位置調整可能にしてもよい。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
エレベータの一構成例を概略的に示す断面図。 本発明に係るエレベータのドア装置の実施形態1を説明する図1に示すA矢印方向線に沿う乗場ドアの背面図。 三方枠と乗場ドアとの関係を説明する一部切り欠き斜視図。 本発明に係るエレベータのドア装置の実施形態1を説明する図1に示すB−B線(紙面手前から紙面奥行方向)に沿う乗場ドアの側面図。 防火部材を含む耐火構造部分の分解斜視図。 本発明に係るエレベータのドア装置の実施形態1を説明する図1に示すB−B線(紙面手前から紙面奥行方向)に沿う乗場ドアの側面図。 防火部材を含む耐火構造部分の分解斜視図。 本発明に係るエレベータのドア装置の実施形態3を説明する図1に示すB−B線(紙面手前から紙面奥行方向)に沿う乗場ドアの側面図。 本発明に係るエレベータのドア装置の実施形態3を説明する図1に示すB−B線(紙面手前から紙面奥行方向)に沿う乗場ドアの側面図。 従来例を説明する三方枠と乗場ドアとの関係を説明する図。 図10に示すC−C線に沿う乗場ドアの断面図。 図11に示すD−D線に沿う断面図。
符号の説明
1…三方枠、2,3…縦枠、4…上枠、7…乗場、8…敷居、20…昇降路、23…乗りかご、30…乗り場ドア装置、31…低速ドア、32…高速ドア、35…低速ハンガ、36…高速ハンガ、37…ハンガボルト、40a…低速側起立部、40b…高速側起立部、41,41a,42,42a…防火部材、43…ハンガボルト穴、45…ボルト、47…固定穴、48…シム、51…低速ドア、52…中速ドア、53…高速ドア、54…低速ハンガ、55…中速ハンガ、56…高速ハンガ、57…ハンガボルト、59a…低速側起立部、59b…中速側起立部、59c…高速側起立部、60〜62…防火部材。

Claims (6)

  1. エレベータ乗場の出入口を形成する三方枠内に片開き形式の複数のドアが開閉可能に設けられ、各ドアの上部に固定される防火部材と前記三方枠を構成する上枠に所定間隔で起立される各ドア対応の起立部とが相じゃくりによる耐火構造を持ったエレベータのドア装置において、
    前記出入口に敷設された敷居に沿って移動可能に設けられた低速ドア及び当該低速ドアよりも所定長さ高く形成された高速ドアと、
    前記低速ドアの上端部に固定され、前記上枠に起立された低速側起立部を上方から囲むように下方へ折り曲げた低速側防火部材と、
    前記高速ドアの上端部に固定され、前記低速ドアの上端部よりも上位で、かつ、当該低速ドアの厚み方向に一部食い込むように水平に延在され、前記上枠に起立された高速側起立部を上方から囲むように下方へ折り曲げた高速側防火部材とを備えたことを特徴とするエレベータのドア装置。
  2. エレベータ乗場の出入口を形成する三方枠内に片開き形式の複数のドアが開閉可能に設けられ、各ドアの上部に固定される防火部材と前記三方枠を構成する上枠に所定間隔で起立される各ドア対応の起立部とが相じゃくりによる耐火構造を持ったエレベータのドア装置において、
    前記出入口に敷設された敷居に沿って移動可能に設けられた低速ドア、当該低速ドアよりも所定長さ高く形成された中速ドア及び当該中速ドアよりも所定長さ高く形成された高速ドアと、
    前記低速ドアの上端部に固定され、前記上枠に起立された低速側起立部を上方から囲むように下方へ折り曲げた低速側防火部材と、
    前記中速ドアの上端部に固定され、前記低速ドアの上端部よりも上位で、かつ、当該低速ドアの厚み方向に一部食い込むように水平に延在され、前記上枠に起立された中速側起立部を上方から囲むように下方へ折り曲げた中速側防火部材と、
    前記高速ドアの上端部に固定され、前記中速ドアの上端部よりも上位で、かつ、当該中速ドアの厚み方向に一部食い込むように水平に延在され、前記上枠に起立された高速側起立部を上方から囲むように下方へ折り曲げた高速側防火部材とを備えたことを特徴とするエレベータのドア装置。
  3. 前記各防火部材は、前後方向に長い固定穴が形成され、前記ドアを吊下するためのハンガを固定するハンガ締結手段を用いて固定する際に前記固定穴を利用して前後調整し、対向する前記起立部と所定のクリアランスを保持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータのドア装置。
  4. 前記各防火部材は、ドア上部とドアを吊下するハンガとの間に挟み込み、ハンガボルトを用いて前記各ハンガとともにドア上部に共締することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータのドア装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載のエレベータのドア装置において、
    前記各防火部材は、断面ほぼZ字状に形成され、各ドア上端部に代えて、各ドアの平板面上部に各防火部材の一端部を締結することを特徴とするエレベータのドア装置。
  6. 前記各防火部材の一端部を各ドアの平板面上部に締結する際にシムを挟み込むことにより、前記各防火部材を前後調整し、当該各防火部材の他端部が前記各ドア対応の前記起立部と所定のクリアランスを保持することを特徴とする請求項5に記載のエレベータのドア装置。
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