JP2004244806A - スクリーン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スクリーン装置の設置後に面倒な調整作業を行う必要のない、上部シール機構付きのスクリーン装置を提供する。
【解決手段】両ガイドレール1間を閉鎖した状態にあるシート体3の上方部をシール可能な上部押し付けシール機構20は、両ガイドレール1の上部間に架け渡され、室内側壁11に対して密着状態で取り付けられる取り付け部23及び受け止め部24を有する目板部材21と、シート体3との接触による自身の回転に伴ってシート体3の下降を可能としつつシート体3を受け止め部24に所定の押し付け荷重で押し付け可能となされた回動可能な押し付けローラ22とを具備している。巻き取りドラム2の設置位置が正しい位置から例えば上方にずれたとしても、シート体3の下降時にはシート体3の下端部が床面に確実に到達するため、スクリーン装置の設置後に巻き取りドラムの設置位置を微調整する必要がない。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築構造物内の通路開口等に設置され、火災等の必要時に該通路開口を遮蔽することにより、煙や火炎の拡散を防止したり、あるいは風や埃塵等の進入を防止したりするスクリーン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築構造物等の内部で、火災時の煙が拡散するのを防止する手段として、通路開口に設置されて火災等の必要時に該通路開口を遮蔽する遮煙スクリーン装置が知られている。
【0003】
かかる遮煙スクリーン装置として、例えば、通路開口の両側部にそれぞれが配設される一対のガイドレールと、両該ガイドレール間の上方に回動自在に配設される巻き取りドラムと、該巻き取りドラムに巻き回されて両該ガイドレール間を上昇するとともに巻き戻されて下降することにより両該ガイドレール間を開放・閉鎖可能なシート体とを備えたものが知られている。
【0004】
この遮煙スクリーン装置によれば、例えば、火災時の火災信号等により巻き取りドラムからシート体を巻き戻す方向に該巻き取りドラムを駆動回転させれば、該巻き取りドラムから巻き戻されて下降するシート体により両ガイドレール間を閉鎖することができる。
【0005】
ここに、上記遮煙スクリーン装置では、各上記ガイドレールが互いに対向して上下方向に連続して延びる挿入口をそれぞれ有しており、上記シート体は各該ガイドレールの各該挿入口に各幅方向端部がそれぞれ挿入された状態で昇降可能とされている。このため、この遮煙スクリーン装置では、シート体が両ガイドレール間を下降して両ガイドレール間を閉鎖した火災時に、熱風等によりシート体が押圧されると、その圧力によりシート体の両幅方向端部が両ガイドレールの挿入口の一方側の開口縁部に密着し、これによりシート体の両幅方向端部と両ガイドレールとの間から煙等が漏れ難くなっている。
【0006】
しかし、上記遮煙スクリーン装置では、両ガイドレール間の上方が開口されている。このため、両ガイドレール間がシート体で閉鎖された状態であっても、シート体に沿って上昇した煙等が両ガイドレール間の上方開口から上方へ流出してさらに上記巻き取りドラムの上方を回り込むことにより、閉鎖状態のシート体で仕切られた一方側の空間から他方側の空間へ煙が流出するおそれがある。
【0007】
このような問題は、上記遮煙スクリーン装置と同様の構成を有する、通路開口を閉鎖して風や塵埃等の進入を防止するためのスクリーン装置においても、同様に発生しうる。
【0008】
そこで、両ガイドレール間の上方から煙が流出することを防止すべく、両ガイドレール間を閉鎖した状態にあるシート体の上方部をシール可能な上部シール機構を備えたスクリーン装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
このスクリーン装置に係る上部シール機構は、両ガイドレールの上端部間に架け渡され、シート体の挿通を可能とする挿通口がシート体の幅方向に連続して延びて設けられたまぐさ体と、シート体の所定位置に取り付けられ、上記挿通口を通過した該シート体が両ガイドレール間を下降して閉鎖した状態で該挿通口を塞ぐことが可能な塞ぎ部材とから構成されている。
【0010】
したがって、この上部シール機構によれば、シート体が両ガイドレール間を下降して閉鎖した状態で、シート体の所定位置に取り付けられた塞ぎ部材でまぐさ体の挿通口を塞ぐことができ、これにより、両ガイドレール間を閉鎖した状態にあるシート体の上方部をシールすることが可能となる。
【0011】
【特許文献1】
特開2000−27564号公報(第2−3頁、第5図)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のスクリーン装置では、シート体の所定位置に取り付けられた塞ぎ部材でまぐさ体の挿通口を塞ぐことから、スクリーン装置の設置時における巻き取りドラムの設置位置のズレ等により、以下に示すような問題があった。
【0013】
すなわち、スクリーン装置の製造時にシート体に対して塞ぎ部材をたとえ正しい位置に取り付けたとしても、スクリーン装置の設置時に巻き取りドラムの設置位置がまぐさ体に対して正しい位置から例えば上方にずれた場合は、シート体の下降時に、シート体の下端部が床面に到達する前に塞ぎ部材がまぐさ体の挿通口を塞いでしまう。そうすると、シート体のそれ以上の下降が制限されることから、下降が終了したシート体の下端部と床面との間に隙間が生じてしまう。これでは、スクリーン装置としての機能を果たし得ないため、スクリーン装置の設置後に、巻き取りドラムの設置位置を微調整する必要が生じ、その調整作業が面倒となる。
【0014】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、スクリーン装置の設置後に面倒な調整作業を行う必要のない、上部シール機構付きのスクリーン装置を提供することを解決すべき技術課題とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明のスクリーン装置は、建築構造物内の開口部の両側部にそれぞれが配設される一対のガイドレールと、両該ガイドレール間の上方に回動自在に配設される巻き取りドラムと、該巻き取りドラムに巻き取られて両該ガイドレール間を上昇するとともに巻き戻されて下降することにより両該ガイドレール間を開放・閉鎖可能なシート体と、該シート体の幅方向に連続して延びて設けられ、両該ガイドレール間を閉鎖した状態にある該シート体の上方部を該シート体の幅方向に連続してシール可能な上部押し付けシール機構とを備えたスクリーン装置であって、上記上部押し付けシール機構は、両上記ガイドレールの上部間に架け渡され、被取り付け部材に対して密着状態で取り付け可能な取り付け部及びシート体を密着状態で受け止め可能な受け止め部を有する目板部材と、該シート体との接触による自身の回転に伴って上記シート体の下降を可能としつつ該シート体を該受け止め部に所定の押し付け荷重で押し付け可能となされた回動可能な押し付けローラとを具備していることを特徴とするものである。
【0016】
このスクリーン装置における上部押し付けシール機構では、両ガイドレールの上部間に架け渡された目板部材の取り付け部が被取り付け部材に取り付けられるとともに、この目板部材の受け止め部に対してシート体が押し付けローラにより所定の押し付け荷重で押し付けられることにより、目板部材の取り付け部と被取り付け部材との間及び目板部材の受け止め部とシート体との間が密着状態とされる。このため、目板部材と被取り付け部材との間及び目板部材とシート体との間において、所定のシール性を確保することができる。そして、この目板部材及び押し付けローラよりなる上部押し付けシール機構はシート体の幅方向に連続して延びて設けられている。したがって、本発明に係る上部押し付けシール機構によれば、両ガイドレール間を下降して閉鎖した状態にあるシート体の上方部を幅方向に連続して確実にシールして気密性を高めることができ、煙、風や塵埃等を確実に遮断することが可能となる。
【0017】
また、本発明に係る上部押し付けシール機構では、シート体の自重により又は駆動手段により、シート体との接触による押し付けローラの回転に伴ってシート体が下降することができるように、押し付けローラの押し付け荷重を予め所定の大きさに設定しておけば、シート体の下降時にシート体が確実に下降する。このため、スクリーン装置の製造時に押し付けローラの押し付け荷重を所定の大きさに設定するとともにシート体の長さを所定量長めに設定さえしておけば、スクリーン装置の設置時に巻き取りドラムの設置位置が正しい位置から例えば上方にずれたとしても、シート体の下降時には両ガイドレール間を下降するシート体の下端部が床面等に確実に到達して着座しうるため、両ガイドレール間を閉鎖した状態にあるシート体の下端部と床面等との間において所定のシール性を確保することができる。したがって、本発明のスクリーン装置によれば、スクリーン装置の設置後に巻き取りドラムの設置位置を微調整するという、面倒な調整作業を省略することが可能となる。
【0018】
ここに、前記目板部材の受け止め部は、押し付けローラで押し付けられたシート体を密着状態で受け止めることのできるものであれば、特に限定されないが、シート体と当接する上下一対の凸状部と、両該凸状部間に設けられ、押し付けローラで押し付けられた該シート体との間に隙間を形成しうる凹状部とを有していることが好ましい。この態様によれば、押し付けローラで押し付けられたシート体と受け止め部との接触面積が上記凹状部の分だけ減少することから、シート体が下降する際の抵抗をこの接触面積の減少分だけ小さくすることができる。しかも、押し付けローラで押し付けられたシート体を上下一対の凸状部により2箇所で受け止めることができるので、該シート体と目板部材との間におけるシール性も確実に確保することができる。したがって、押し付けローラで押し付けられたシート体の下降を可能としつつ、目板部材とシート体との間におけるシール性をより向上させる上で有利となる。
【0019】
また、上記受け止め部の凸状部としては、その形状は特に限定されず、平坦状とすることもできるが、凸状部の先端が鋭角な角部とされていることが好ましい。凸状部の先端が鋭角な角部(エッジ部)とされていれば、シート体との接触面積を減少させてシート体が下降する際の抵抗を小さくする上で有利となる。また、鋭角な角部がシート体に食い込むような形でシート体を受け止めることができるので、押し付けローラによる押し付け荷重が同じ場合であっても、平坦状の凸状部と比較してシール性をより向上させることができる。
【0020】
目板部材の材質は特に限定されず、金属又は合成樹脂等とすることができるが、火災時の煙や火炎が拡散するのを防止するための遮煙・遮炎スクリーン装置に本発明のスクリーン装置を適用する場合は、耐熱性の高い材料、例えば鉄又は鉄合金やアルミニウム又はアルミニウム合金とすることが好ましい。特に、火災時の煙が拡散するのを防止するための遮煙スクリーン装置に本発明を適用する場合はアルミニウム又はアルミニウム合金を採用することが好ましく、また、火災時の煙のみならず火炎が拡散するのを防止するための遮炎スクリーン装置に本発明を適用する場合はアルミニウム等よりも耐熱性の高い鉄又は鉄合金を採用することが好ましい。なお、鉄又は鉄合金よりなる目板部材を製造する場合は、例えば曲げ型を用いたロールホーミング加工を好適に利用することができ、また、アルミニウム又はアルミニウム合金よりなる目板部材を製造する場合は、例えば押し出し加工を好適に利用することができる。
【0021】
本発明のスクリーン装置は、建築構造物内の所定の位置で、火災時の煙や火炎が拡散するのを防止したり、あるいは風や埃塵等の進入を防止したりするために、建築構造物内の開口部に設置される。この建築構造物内の開口部としては、特に限定されず、例えば、建物内の廊下、出入り口やエレベータの扉の前等の通路開口の他、マンション管理人室のカウンター窓等の窓の開口を挙げることができる。
【0022】
上記建築構造物内の開口部の両側部に設置される各ガイドレールは、特に限定されるものではないが、例えば、互いに対向して上下方向に連続して延びて設けられ、シート体の各幅方向端部がそれぞれ挿入される幅狭挿入口と、この幅狭挿入口の奥で上下方向に連続して延びて設けられ、該幅狭挿入口の開口幅よりも大きな幅の幅広収納空間とをもつものとすることができる。この幅挟挿入口は、シート体が摺接又は非接触状態で通過しうるようにシート体の厚さよりも少なくとも若干大きな開口幅を有するものとすることができ、例えば一定の開口幅で上下方向に連続して延びる一対の対向壁部で形成することができる。また、幅広収納空間は、少なくとも幅挟挿入口の開口幅よりも大きな幅をもつとともに、後述するシール機能付きストッパ体を収納可能でかつ該シール機能付きストッパ体が上下方向に摺動又は非接触状態で遊動可能な空間で、このシール機能付きストッパ体との当接によりシール機能を果たしうる断面形状(内面形状)が上下方向に連続して延びたものとすることができる。
【0023】
ガイドレールの材質は特に限定されず、金属又は合成樹脂等とすることができるが、上記目板部材と同様、火災時の煙が拡散するのを防止するための遮煙スクリーン装置に本発明を適用する場合は押し出し加工等によるアルミニウム又はアルミニウム合金材とすることが好ましく、また、火災時の煙のみならず火炎が拡散するのを防止するための遮炎スクリーン装置に本発明を適用する場合はロールホーミング加工等による鉄又は鉄合金材とすることが好ましい。
【0024】
両上記ガイドレール間の上方に回動自在に配設される巻き取りドラムとしては、シート体を巻き戻し自在に巻き取るものであれば特に限定されない。この巻き取りドラムは、例えば、正逆回転可能なモータ等の駆動手段を備えた駆動ユニットにより、シート体を巻き取る方向及び巻き戻す方向のいずれにも回転駆動可能なものとすることができる。勿論、正回転のみ可能なモータ等の駆動手段により、シート体を巻き取る(シート体を上昇させる)ときのみに、巻き取りドラムを回転駆動させ、シート体の下降はシート体の自重により行ってもよい。また、手動又は無線等により電気信号若しくは煙感知器信号等の非常用電気信号により解除可能なロック機構を駆動ユニットに内蔵させるとともに、シート体の下端部に重りを取り付けることもできる。こうすれば、停電等によりモータ等の駆動手段が作動しない場合であっても、手動や非常用電気信号等によりロック機構を解除すれば、巻き取りドラムに巻き取られたシート体を、自重により巻き取りドラムから巻き戻すとともにガイドレール間を下降させて閉鎖することができる。なお、上記駆動ユニットとしては、正回転方向(シート体を巻き取って上昇させる方向)に付勢するばね手段や手動によりシート体を巻き取る構成としてもよい。
【0025】
上記巻き取りドラムに巻き取られて両ガイドレール間を上昇するとともに巻き戻されて下降することにより両該ガイドレール間を開放・閉鎖可能なシート体としては、その材質は特に限定されるものではないが、火災時の煙や火炎が拡散するのを防止する遮煙・遮炎用スクリーン装置に本発明のスクリーン装置を適用する場合は、ガラス繊維の織布やシリカクロス等の不燃又は耐火材料とすることが好ましい。
【0026】
また、各上記ガイドレールに上記幅狭挿入口及び上記幅広収納空間を設けた場合は、幅狭挿入口の開口幅よりも大きな幅をもって該幅狭挿入口からの抜けが防止され、シート体が下降して両ガイドレール間を閉鎖した状態にあるときに幅広収納空間内に上下方向に連続して延びて存在するシール機能付きストッパ体を、シート体の各幅方向端部に設けることが好ましい。こうすれば、シート体が両ガイドレール間を昇降するとき及び閉鎖しているときに、シート体の幅方向端部がガイドレールから抜けて外れることを、シート体の幅方向端部に設けられガイドレールの幅広収納空間内に収められたシール機能付きストッパ体により確実に防止することができる。したがって、両ガイドレール間におけるシート体の昇降を確実かつスムースに行うことができる。また、両ガイドレール間を下降して閉鎖した状態にあるシート体の両側部におけるシール性を向上させることができる。
【0027】
上記シール機能付きストッパ体は、例えば、シリコーン系の耐熱性ゴム等よりなる弾性材料をシート体に縫い付け等により固定したり、あるいはシート体の幅方向端部(側端部)の側端を全長にわたって袋状に縫い付けること等により形成した袋状側部内に、シート体の全長にわたってボールチェーンを収納したりすることにより設けることができる。
【0028】
【実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0029】
図1〜図10に示す本実施形態は、エレベータ扉の前の通路開口に設置する遮炎用及び遮煙用のスクリーン装置であって、特に、火災時の煙のみならず火炎が拡散するのを防止するための遮炎スクリーン装置に本発明を適用したものである。
【0030】
なお、図1はこの遮炎スクリーン装置の全体構成を示し、シート体が両ガイドレール間を開放した状態にある遮炎スクリーン装置を縦に切断した断面の一部断面端面図であり、図2は図1のA−A線から上方を見た底面図であり、図3は図8のB−B線から下方を見た平面図であり、図4は図1のC−C線から下方を見た平面図であり、図5は図1のD−D線から下方を見た平面図であり、図6は目板部材の側面図であり、図7は目板部材の斜視図であり、図8はシート体が両ガイドレール間を閉鎖した状態にある遮炎スクリーン装置を縦に切断した断面の一部断面端面図であり、図9はシート体が両ガイドレール間を閉鎖した状態にある遮炎スクリーン装置の正面図であり、図10はシート体が両ガイドレール間を閉鎖した状態にある遮炎スクリーン装置の要部断面図である。
【0031】
この遮炎スクリーン装置は、エレベータ扉前の通路開口の両側部にそれぞれが配設される一対のガイドレール1、1と、両ガイドレール1、1間の上方に回動自在に配設される巻き取りドラム2と、この巻き取りドラム2に巻き取られて(巻回されて)両ガイドレール1、1間を上昇するとともに巻き戻されて下降することにより、両ガイドレール1、1間を昇降可能に設けられて両ガイドレール1、1間を開放・閉鎖可能なシート体3とを主に備えている。
【0032】
各上記ガイドレール1、1は、曲げ型を用いたロールホーミング加工を利用して鉄板を折り曲げ加工等することにより製造されたもので、互いに対向して上下方向に連続して延びる幅狭挿入口4、4と、この幅狭挿入口4、4の奥で上下方向に連続して延びかつ幅狭挿入口4、4の開口幅よりも大きな幅の幅広収納空間5、5とをそれぞれが有している。なお、幅挟挿入口4及び幅広収納空間5は、いずれもガイドレール1の全体、すなわちガイドレール1の上端から下端まで連続して延びている。
【0033】
上記幅挟挿入口4は、シート体3が非接触状態で容易に通過しうるようにシート体3の厚さよりも大きな開口幅を有するもので、この一定の開口幅で上下方向に連続して延びる一対の対向壁部6、6(図2参照)間に形成されている。
【0034】
上記幅広収納空間5は、幅挟挿入口4の開口幅よりも大きな幅をもち、後述するシール機能付きストッパ体を収納可能でかつ該シール機能付きストッパ体9が上下方向に非接触状態で遊動可能な空間とされている。なお、幅広収納空間5の幅狭挿入口4側には、幅狭挿入口4から幅広収納空間5の奥側に向かうに連れて幅広収納空間5の幅が徐々に広くなるように、対向壁部6、6から連続して延びるテーパ壁部7、7(図2参照)が設けられている。
【0035】
上記シート体3は、各上記ガイドレール1、1の各上記幅狭挿入口4、4に各幅方向端部(側端部)がそれぞれ挿入された状態で昇降可能に設けられている。このシート体3は、不燃又は耐火材料としてのシリカクロスよりなる。そして、シート体3の先端部(下端部)には、シート体3が自重により両ガイドレール1、1間を下降しうるように重り8がボルト9により取り付けられている。
【0036】
また、シート体3の各幅方向端部には、シート体3が下降して両ガイドレール1、1間を閉鎖した状態にあるときに上記幅広収納空間5内にガイドレール1、1の上端から下端まで上下方向に連続して延びて存在するシール機能付きストッパ体10、10がそれぞれ設けられている。
【0037】
このシール機能付きストッパ体10は、シート体3の全長(基端から先端までの全体)にわたってシート体3の長手方向に連続して空間が延びるようにシート体3の幅方向端部(側端部)の側端を袋状に縫い付けることにより袋状側部を形成し、この袋状側部内にシート体の全長にわたってボールチェーン10aを収納することにより構成されている。シール機能付きストッパ体10の最大幅(シート体3の厚さ方向における最大幅)は、両テーパ壁部7、7間の最大幅(幅広収納空間5の最大幅)よりも小さく、かつ、両テーパ壁部7、7間の最小幅(幅狭挿入口4の開口幅)よりも大きく設定されており、シール機能付きストッパ体10が両テーパ壁部7、7に当接、着座することにより、シート体3の幅方向端部がガイドレール1の幅狭挿入口4から抜け出ることを防止するとともに、シート体3の両側端部におけるシール性を確保することができるようになっている。
【0038】
なお、シート体3の長さは、巻き取りドラム2から巻き戻されて両ガイドレール1、1間を下降したシート体3の下端部が床面に到達する長さよりも所定量長めに設定されている。
【0039】
また、本実施形態においては、上述のとおり上記シール機能付きストッパ体10と上記幅広収納空間5との間には一定のクリアランスがある。このため、図3に示すように、シート体3の一面側と他面側との間で圧力差のない無圧力時においては、シート体3が両ガイドレール1、1間を下降するとき又は閉鎖した状態にあるときに、シール機能付きストッパ体10は幅広収納空間5の内壁面にそれぞれ当接しておらず、風圧等によりシート体3が一方側又は他方側へ移動してはじめてそれぞれ当接する態様となっている。
【0040】
シート体3の基端部は、該シート体3を両ガイドレール1、1間で昇降させるための巻き取りドラム2に固定されている。この巻き取りドラム2は、図1及び図9に示されるように、上記通路開口の上方の室内側壁11に取り付けられている。すなわち、室内側壁11に台板12がボルト13により張り付け固定され、この台板12の両側端部にボルト14により突設された一対のドラム用支持板15、15に巻き取りドラム2が回動可能に軸支されている。
【0041】
上記巻き取りドラム2は、正回転可能なモータ(図示せず)を備えた駆動ユニット(図示せず)により、シート体3を巻き取る方向に回転駆動可能とされている。そして、この駆動ユニットは、シート体3を巻き取った状態で保持するロック機構(図示せず)を備えており、このロック機構は手動又は無線等の電気信号により解除可能となされている。また、駆動ユニットは、自重により落下しようとするシート体3の落下荷重に対抗してその落下速度を減速せしめてシート体3の急激な落下を防止しうる落下防止機構16を備えている。
【0042】
さらに、巻き取りドラム2の軸2aの両端側には、巻き取りドラム2に巻き取られるシート体3が蛇行するのを規制して、シート体3がきちんと整列した状態で巻き取りドラム2に巻き取られるようにするための一対の規制板17、17が固定されている。
【0043】
ここに、本実施形態の遮炎スクリーン装置は、シート体3の幅方向に連続して延びて設けられ、両上記ガイドレール1、1間を閉鎖した状態にある上記シート体3の上方部を該シート体3の幅方向に連続してシール可能な上部押し付けシール機構20をさらに備えている。
【0044】
この上部押し付けシール機構20は、後述する受け止め部24がエレベータロビー側(図1参照)を向くように両ガイドレール1、1の上端部間に架け渡され、シート体3の幅方向に連続して延びて設けられた目板部材21と、両ガイドレール1、1の上端部間に架け渡されて上記受け止め部24に対してエレベータロビー側の前方に対向配設され、シート体3の幅方向に連続して延びて設けられた押し付けローラ22とを備えている。
【0045】
目板部材21は、曲げ型を用いたロールホーミング加工を利用して鉄板を折り曲げ加工等することにより製造されたもので、図10に示されるように、上記通路開口の上方の室内側壁11(被取り付け部材)の段部11aに対して密着状態で取り付け可能な取り付け部23と、シート体3を密着状態で受け止め可能な受け止め部24とを有している。
【0046】
目板部材21の取り付け部23は、目板部材21の一端(図10の下端。以下、同様)側に断面略コの字状部材を溶接等で一体的に固着することにより設けられている。
【0047】
一方、目板部材21の受け止め部24は、目板部材21の他端(図10の上端。以下、同様)側を略M字状に折り曲げ加工することにより一体に設けられており、シート体3と当接可能な上下一対の凸状部25、25と、両凸状部25、25間に設けられ、押し付けローラ22で押し付けられたシート体3との間に隙間S(図10参照)を形成しうる断面略V字状の凹状部26とを有している。この凹状部26は、30mmの一定幅(図10の上下方向の幅)で水平方向に延びており、最深部の深さが3mmとされている。また、各凸状部25の先端は鋭角(80度程度)の角部とされている。なお、凸条部25及び凹状部26の形状や寸法は目板部材21等の大きさ等に応じて適宜設定可能であり、例えば、凹状部26の幅は15〜40mm程度、凹状部26の最深部の深さは2〜5mm程度、凸状部25の先端角部の角度は68〜82度程度とすることができる。
【0048】
また、目板部材21の一端側には、該一端側を断面略コの字状に折り曲げ加工することによりカバー部27が一体に設けられている。そして、受け止め部24がエレベータロビー側を向き、取り付け部23の先端が上記段部11aの側面に密着するとともに、カバー部27の先端が上記段部11aの下面に密着した状態で、被取り付け部材としての室内側壁11の段部11aに取り付け部23がボルト28で取り付けられている。
【0049】
押し付けローラ22は、各ガイドレール1の上端部にそれぞれボルト締めされた一対のローラ用支持板29に回動可能に軸支されている。なお、このローラ用支持板29は、図5及び図9に示されるように、エレベータロビー側のガイドレール1の前面にボルト30により固定されている。
【0050】
また、ガイドレール1の前面とローラ用支持板29との間には数枚のスペーサ板(図示せず)が介装されている。このスペーサ板は1〜3mm程度の厚さのもので、ガイドレール1前面とローラ用支持板29との間に介装させる枚数を変えることにより押し付けローラ22の軸心と目板部材21の受け止め部24との距離を変化させて、シート体3を受け止め部24に押し付ける押し付け荷重を調製するためのものである。
【0051】
ここに、本実施形態では、押し付けローラ22で押し付けられたシート体3が目板部材21の受け止め部24の両凸状部25に密着状態で確実に当接するとともに該シート体3と受け止め部24の凹状部26との間に最大で数mm程度の隙間Sが形成され、しかもこの状態を維持しつつ、重り8を備えたシート体3の自重により、該シート体3との接触による押し付けローラの回転に伴って該シート体3が両ガイドレール1、1間を確実に下降しうるように、押し付けローラ22の押し付け荷重が調整されている。
【0052】
また、本実施形態のスクリーン装置では、押し付けローラ22の両端部の上方に一対の案内ローラ31が配設されている。各案内ローラ31は、各上記ローラ用支持板29に一体的に設けられた支持片32に回動可能に軸支されている。なお、この案内ローラ31は、巻き取りドラム2から巻き戻されたシート体3を、目板部材21の受け止め部24と押し付けローラ22との間に案内するためのものである。
【0053】
上記構成を有する本実施形態の遮炎スクリーン装置は、以下のようにしてエレベータ扉前に設置することができる。まず、エレベータ扉前の通路開口の両側部にガイドレール1、1をボルト締め等により配設するとともに、この通路開口の上方の室内側壁11に巻き取りドラム2を取り付ける。また、この室内側壁11の段部11aに目板部材21を取り付ける。なお、ガイドレール1、巻き取りドラム2及び目板部材21の取り付け順序は特に制限されない。そして、巻き取りドラム2からシート体3を巻き戻し、各シール機能付きストッパ体10を各ガイドレール1の幅広収納空間5内に通しつつシート体3を下降させた後、シート体3の先端に重り8をボルト締めする。その後、押し付けローラ22及び案内ローラ31をガイドレール1に対して取り付けた後、巻き取りドラム2、目板部材21、押し付けローラ22及び案内ローラ31を収容するカバー部材33を上記室内側壁11にボルト締めする。なお、カバー部材33を取り付けた後に、重り8をシート体3に取り付けることも勿論可能である。最後に、上記駆動ユニットを作動させて巻き取りドラム2にシート体3を巻き取って上昇させ、両ガイドレール1、1間を開放した状態として、遮炎スクリーン装置の設置を完了する(図1の状態)。なお、カバー部材33の下面のエレベータカゴ側の端面33aと室内側壁11の上記段部11aとの間にはシート体3の重り8が通過しうる開口34が形成されており、シート体3が巻き取りドラム2に巻き取られて両ガイドレール1、1間を開放した状態にあるときはシート体3の重り8はこのカバー部材33内に収容されている。
【0054】
こうして設置された本実施形態の遮炎スクリーン装置では、火災等の発生あるいは点検等の必要時に、駆動ユニットのロック機構が手動又は無線等の電気信号により解除されると、重り8をもつシート体3の自重により、巻き取りドラム2からシート体3が巻き戻されつつ両ガイドレール1、1間を下降する。このとき、駆動ユニットの落下防止機構により、シート体3の急激な落下は防止される。また、シール機能付きストッパ体10と幅広収納空間5との間には一定のクリアランスがあり、シール機能付きストッパ体10が幅広収納空間5の内壁面に当接していないため、摺動抵抗が生じず、シート体3の下降がスムースに行われる。そして、シート体3の重り8が床面に着床して、シート体3により両ガイドレール1、1間が閉鎖される(図8〜図10の状態)。
【0055】
そして、この遮炎スクリーン装置における上部押し付けシール機構20では、両ガイドレール1、1の上端部間に架け渡された目板部材21の取り付け部23が被取り付け部材としての室内側壁11の段部11aに取り付けられるとともに、この目板部材21の受け止め部24に対してシート体3が押し付けローラ22により所定の押し付け荷重で押し付けられることにより、目板部材21の取り付け部23と段部11aとの間及び目板部材21の受け止め部24とシート体3との間が密着状態とされる。このため、目板部材21と段部11aとの間及び目板部材21とシート体3との間において、所定のシール性を確保することができる。しかも、本実施形態では、押し付けローラ22で押し付けられたシート体3を、目板部材21の受け止め部24に設けられた鋭角な角部よりなる上下一対の凸状部25で受け止めることができるので、シート体3と目板部材21の受け止め部24との間できわめて高いシール性を確保することができる。そして、この目板部材21及び押し付けローラ22よりなる上部押し付けシール機構20はシート体3の幅方向に連続して延びて設けられている。したがって、この上部押し付けシール機構20によれば、両ガイドレール1、1間を下降して閉鎖した状態にあるシート体3の上方部を幅方向に連続して確実にシールして気密性を高めることができ、煙、風や塵埃等を確実に遮断することが可能となる。
【0056】
また、この上部押し付けシール機構20では、シート体3の自重により、シート体3との接触による押し付けローラ22の回転に伴ってシート体3が下降することができるように、押し付けローラ22の押し付け荷重が予め所定の大きさに設定されているので、シート体3の下降時にはシート体3が確実に下降する。このため、スクリーン装置の設置時に巻き取りドラム2の設置位置が正しい位置から例えば上方にずれたとしても、シート体3の下降時には両ガイドレール1、1間を下降するシート体3の下端部が床面に確実に到達して着座しうるため、両ガイドレール1、1間を閉鎖した状態にあるシート体3の下端部と床面との間において所定のシール性を確保することができる。したがって、本実施形態のスクリーン装置によれば、スクリーン装置の設置後に巻き取りドラム2の設置位置を微調整するという、面倒な調整作業を省略することが可能となる。
【0057】
さらに、シート体3が両ガイドレール1、1間を閉鎖しているときに、例えばエレベータロビー側とエレベータカゴ側との間の圧力差により、シート体3がエレベータロビー側からエレベータカゴ側へたわみつつ移動した場合、シート体3の幅方向端部はシール機能付きストッパ体10と共に内側へ引っ張られつつエレベータカゴ側へ移動する。この移動により、シール機能付きストッパ体10とガイドレール1の幅広収納空間5のテーパ壁部(エレベータカゴ側のテーパ壁部)7とが当接して密着する。このため、シート体3の幅方向端部がガイドレール1の幅挟挿入口4から抜け出ることを確実に防止することができるとともに、高いシール性を確保して気密性を向上させることができる。また、ガイドレール1の対向壁部(エレベータカゴ側の対向壁部)6とシート体3の幅方向端部とが面接触により当接するため、この部分でもシール性を確保することができる。しかも、シート体3が両ガイドレール1、1間を閉鎖した状態にあるとき、シール機能付きストッパ体10はガイドレール1の上端から下端までガイドレール1の全体にわたって上下方向に連続して延びて存在するため、シート体3の両側部にあるガイドレール1、1内の全体で気密性を確実に向上させることができる。
【0058】
そして、上述のとおり、シート体3が両ガイドレール1、1間を閉鎖しているとき、シート体3の両側部のみならず、シート体の上方部でも上部押し付けシール機構20により幅方向に連続してシールして気密性を高めることができる。しかもこの上部押し付けシール機構20の目板部材21は、両ガイドレール1、1の上端部間に架け渡されてシート体3の幅方向に連続して延びて設けられているため、目板部材21の両端部とガイドレール1の上端部間にも隙間がなく、この部分から煙等が流通することもない。
【0059】
したがって、本実施形態によれば、両ガイドレール1、1間を閉鎖したシート体3の両側部及び上方部の3辺を確実にシールすることができる。また、シート体3の下端部は重り8が床面に着床することによりシールされる。よって、エレベータカゴ側とエレベータロビー側とが本実施形態の遮炎スクリーン装置により完全に遮断され、火災等による火炎や煙がエレベータカゴ側とエレベータロビー側との間を流通することを確実に防止することが可能となる。このため、ある階で発生した火災による火炎や煙は該スクリーン装置により遮断され、エレベータシャフトが煙突の役目をして他の階に煙が拡散することを確実に防止することができる。
【0060】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、火災時の煙のみならず火炎が拡散するのを防止するための遮炎スクリーン装置に本発明を適用した関係上、ガイドレール1及び目板部材21等の材質としてより耐熱性の高い鉄を採用する例について説明したが、煙の拡散を防止するための遮煙スクリーン装置に本発明を適用する場合は、ガイドレール1及び目板部材21等の材質としてアルミニウム又はアルミニウム合金を採用することもできる。
【0061】
この場合、例えば目板部材として、図11及び図12に示されるように、アルミニウム又はアルミニウム合金よりなり、押し出し加工により製造した一体品とすることもできる。
【0062】
なお、上述の目板部材21と同様、この目板部材35は取り付け部36、受け止め部37及びカバー部38を有しており、また、受け止め部37は先端が鋭角な角部とされた上下一対の凸状部39、39及び凹状部40を有している。
【0063】
また、上述の実施形態では、1個の押し付けローラ22を目板部材21の受け止め部24に対向配設した例について説明したが、上部押し付けシール機構20の態様としてはこれに限られない。例えば、目板部材21の受け止め部24に対して、エレベータロビー側の前方で斜め上方の位置に第1押し付けローラを配設するとともに、エレベータロビー側の前方で斜め下方の位置に第2押し付けローラを配設し、第1及び第2押し付けローラの双方でシート体3を受け止め部24に押し付ける態様としてもよい。
【0064】
さらに、上述の実施形態では、建築構造物内の開口部としてエレベータ扉前の通路開口に遮炎・遮煙スクリーン装置を設置する例について説明したが、本発明のスクリーン装置は人が通過する通路開口以外の開口部、例えばマンション管理人室のカウンター窓の開口に設置することも勿論可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明のスクリーン装置は、シート体の幅方向に連続して延びて設けられた上部押し付けシール機構を構成する目板部材及び押し付けローラにより、目板部材と被取り付け部材との間及び目板部材とシート体との間において、所定のシール性を確保することができる。このため、両ガイドレール間を下降して閉鎖した状態にあるシート体の上方部を幅方向に連続して確実にシールして気密性を高めることができ、煙、風や塵埃等を確実に遮断することが可能となる。
【0066】
また、本発明に係る上部押し付けシール機構では、シート体との接触による押し付けローラの回転に伴ってシート体が下降することができるように、押し付けローラの押し付け荷重を予め所定の大きさに設定しておくことにより、スクリーン装置の設置時に巻き取りドラムの設置位置が正しい位置から例えば上方にずれたとしても、シート体の下降時には両ガイドレール間を下降するシート体の下端部が床面等に確実に到達して着座しうるため、両ガイドレール間を閉鎖した状態にあるシート体の下端部と床面等との間において所定のシール性を確保することができる。したがって、本発明のスクリーン装置によれば、スクリーン装置の設置後に巻き取りドラムの設置位置を微調整するという、面倒な調整作業を省略することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の遮炎スクリーン装置の全体構成を示し、シート体が両ガイドレール間を開放した状態にある遮炎スクリーン装置を縦に切断した断面の一部断面端面図である。
【図2】本実施形態の遮炎スクリーン装置に係り、図1のA−A線から上方を見た底面図である。
【図3】本実施形態の遮炎スクリーン装置に係り、図6のB−B線から下方を見た平面図である。
【図4】本実施形態の遮炎スクリーン装置に係り、図1のC−C線から下方を見た平面図である。
【図5】本実施形態の遮炎スクリーン装置に係り、図1のD−D線から下方を見た平面図である。
【図6】本実施形態の遮炎スクリーン装置に係り、目板部材の側面図である。
【図7】本実施形態の遮炎スクリーン装置に係り、目板部材の斜視図である。
【図8】本実施形態の遮炎スクリーン装置に係り、シート体が両ガイドレール間を閉鎖した状態にある遮炎スクリーン装置を縦に切断した断面の一部断面端面図である。
【図9】本実施形態の遮炎スクリーン装置に係り、シート体が両ガイドレール間を閉鎖した状態にある遮炎スクリーン装置の正面図である。
【図10】本実施形態の遮炎スクリーン装置に係り、シート体が両ガイドレール間を閉鎖した状態にある遮炎スクリーン装置の要部断面図である。
【図11】本実施形態の遮炎スクリーン装置に係り、目板部材のその他の態様を示す側面図である。
【図12】本実施形態の遮炎スクリーン装置に係り、目板部材のその他の態様を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ガイドレール 2…巻き取りドラム
3…シート体 11…室内側壁(被取り付け部材)
20…上部押し付けシール機構 21…目板部材
22…押し付けローラ 23…取り付け部
24…受け止め部 25…凸状部
26…凹状部

Claims (3)

  1. 建築構造物内の開口部の両側部にそれぞれが配設される一対のガイドレールと、両該ガイドレール間の上方に回動自在に配設される巻き取りドラムと、該巻き取りドラムに巻き取られて両該ガイドレール間を上昇するとともに巻き戻されて下降することにより両該ガイドレール間を開放・閉鎖可能なシート体と、該シート体の幅方向に連続して延びて設けられ、両該ガイドレール間を閉鎖した状態にある該シート体の上方部を該シート体の幅方向に連続してシール可能な上部押し付けシール機構とを備えたスクリーン装置であって、
    上記上部押し付けシール機構は、両上記ガイドレールの上部間に架け渡され、被取り付け部材に対して密着状態で取り付け可能な取り付け部及びシート体を密着状態で受け止め可能な受け止め部を有する目板部材と、該シート体との接触による自身の回転に伴って上記シート体の下降を可能としつつ該シート体を該受け止め部に所定の押し付け荷重で押し付け可能となされた回動可能な押し付けローラとを具備していることを特徴とするスクリーン装置。
  2. 前記受け止め部は、前記シート体と当接する上下一対の凸状部と、両該凸状部間に設けられ、前記押し付けローラで押し付けられた該シート体との間に隙間を形成しうる凹状部とを有していることを特徴とする請求項1記載のスクリーン装置。
  3. 各前記凸状部の先端は鋭角な角部とされていることを特徴とする請求項2記載のスクリーン装置。
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