JP4396239B2 - スクリーン装置 - Google Patents

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本発明は、エレベータ乗場戸前の開口等の建築物における開口を閉鎖するスクリーン装置に関する。
特開2000−27564号公報
この種のスクリーン装置としては、例えば、スクリーンを捲込む捲込ケースがエレベータ乗場戸(エレベータ扉)前の開口を規定している上壁部の側面に配設されているスクリーン装置が特許文献1において提案されている。斯かるスクリーン装置は、火災等に基づく緊急時に、エレベータ乗場戸とスクリーンとの間に人間が閉じこめられないようにするために、エレベータ乗場戸に可能な限り近接させて配設されるのが好ましい。
しかしながら、斯かるスクリーン装置では、捲込ケースがエレベータ乗場戸(エレベータ扉)前の開口を規定している上壁部の側面に配設されているために、当該上壁部の肉厚が厚い場合には、エレベータ乗場戸に近接させて配設することが困難である。また、斯かるスクリーン装置の捲込ケースを建築物における戸、扉、窓等の前の開口を規定している上壁部の側面に配設する場合にも、エレベータ乗場戸前に配設する場合と同様に、当該開口近傍の戸、扉、窓等に近接させて配設することが困難である。
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、建築物における開口近傍の戸、扉、窓等に近接させて配設することのできるスクリーン装置を提供することにある。
本発明の第一の態様のスクリーン装置は、建築物における開口を閉鎖するように自重降下する可撓性のスクリーンと、開口を規定している上壁部の下面に固定されていると共にスクリーンが巻き取り及び繰り出し自在に巻かれているドラム装置と、ドラム装置に巻かれているスクリーンの自重降下を解除自在に禁止する禁止手段とを具備しているスクリーン装置。
第一の態様のスクリーン装置によれば、上述の構成を具備しているために、ドラム装置を上壁部の下面に固定させることで、建築物における開口近傍の戸、扉、窓等に近接させて配設することができ、例えば、上壁部の肉厚が厚い場合においても、開口閉時にスクリーンがエレベータ乗場戸前30cm以内に位置するように容易に配設し得て、建築基準法等の要求を好適に満たし得る。
本発明の第二の態様のスクリーン装置では、第一の態様のスクリーン装置において、スクリーンは、スクリーン本体と、スクリーン本体の下端部に設けられている重錘と、スクリーン本体の横方向における縁部に夫々連結されていると共に上下方向に伸びている一対の膨大部とを具備している。
本発明の第三の態様のスクリーン装置では、第二の態様のスクリーン装置において、スクリーンの膨大部の夫々は、可撓性の円柱状体からなり、スクリーン本体の縁部の夫々は、膨大部の円柱状体の周面に巻き付けられている巻き付け部と、巻き付け部に連結されていると共にスクリーン本体の一部が重なり合わされて互いに固着されている固着部とを具備している。
本発明の第四の態様のスクリーン装置では、第三の態様のスクリーン装置において、スクリーンの固着部は、巻き付け部の一方の端部に連結されているスクリーン本体の第一の部位と、巻き付け部の他方の端部に連結されていると共に第一の部位に当接しているスクリーン本体の第二の部位と、第二の部位に連結されていると共に折り返されて第二の部位に当接しているスクリーン本体の第三の部位とを具備しており、第一の部位、第二の部位及び第三の部位は、夫々互いに縫着されている。
本発明の第四の態様のスクリーン装置によれば、上述の構成を具備しているために、スクリーン本体の縁部を膨大部に夫々強固に連結することができる。
本発明の第五の態様のスクリーン装置では、第一から第四のいずれかの態様のスクリーン装置において、ドラム装置は、スクリーンが巻き付けられていると共に横方向に伸びている回転自在な回転シャフトと、この回転シャフトにスクリーンを巻き取る方向の回転力を与える回転力付与機構とを具備している。
本発明の第六の態様のスクリーン装置では、第五の態様のスクリーン装置において、回転力付与機構は、回転シャフトに連結されているばね部材を具備しており、このばね部材により回転シャフトにスクリーンを巻き取る方向の回転力を弾性的に与えるようになっている。
第五又は第六の態様のスクリーン装置によれば、上述の構成を具備しているために、スクリーンの自重に基づいて、回転力付与機構による回転力に抗して、スクリーンを回転シャフトから繰り出すことで、スクリーンの急速な降下を防止することができ、而して、スクリーンの降下音を低減し得ると共にスクリーンと下壁部若しくは床仕上面との激突音をも低減し得、また、回転力付与機構によりスクリーンを巻き取る方向の回転力を回転シャフトに与えることで、スクリーンを小さな力で容易に上方に押し上げることができ、例えば、エレベータ内に人間が閉じこめられた場合においてもスクリーンを容易に押し上げてエレベータホール側に簡単に脱出し得る。
本発明の第七の態様のスクリーン装置では、第二から第四のいずれかの態様のスクリーン装置において、ドラム装置は、スクリーンが巻き付けられていると共に横方向に伸びている回転自在な回転シャフトを具備しており、スクリーンが巻き付けられて一対の膨大部が配される回転シャフトの一対の部位は、当該一対の部位の間の部位よりも小径である。
第七の態様のスクリーン装置によれば、上述の構成を具備しているために、膨大部を有しているスクリーンが回転シャフトに巻き取られて配される空間の縮小化を図り得る。
本発明の第八の態様のスクリーン装置では、第五から第七のいずれかの態様のスクリーン装置において、回転シャフトの両端部は、上壁部の下面に回転自在に夫々固定されている。
本発明の第九の態様のスクリーン装置では、第一から第八のいずれかの態様のスクリーン装置において、禁止手段は、スクリーンの自重降下を禁止する禁止機構と、この禁止機構による禁止を解除する解除機構とを具備しており、禁止機構は、スクリーンに固定されている被係止部材と、上下方向に関してドラム装置側に配されていると共に被係止部材を係止する係止部材と、係止部材を被係止部材に係止させるように付勢する付勢手段とを具備している。
本発明の第十の態様のスクリーン装置では、第九の態様のスクリーン装置において、被係止部材は、スクリーンの下端部に固定されている板状本体と、板状本体に連結されていると共に、上端が横方向及び上下方向に直交する直交方向に関して板状本体よりもスクリーンに接近して配されるように、上下方向に対して傾斜している上端部と、係止部材が挿入されるように板状本体に形成されている挿入孔とを具備しており、係止部材は、被係止部材の上端部に摺接する摺接面と、この摺接面に連接していると共に、挿入孔を規定している被係止部材の上部側の規定面に当接することにより上下方向に関して被係止部材を支持する支持面とを具備している。
本発明の第十一の態様のスクリーン装置では、第十の態様のスクリーン装置において、係止部材の摺接面は、被係止部材と係止部材との摺動抵抗を低減することができるように構成された曲面からなる。
本発明の第十二の態様のスクリーン装置では、第九から第十一のいずれかの態様のスクリーン装置において、付勢手段は、係止部材が横方向及び上下方向に直交する直交方向に移動自在となるように当該係止部材を支持しているハウジングと、ハウジング内に配されていると共に係止部材を直交方向に関して被係止部材に向かって弾性的に付勢しているばね部材とを具備している。
第九から第十二のいずれかの態様のスクリーン装置によれば、上述の構成を具備しているために、スクリーンを機械的に係止させることで、当該スクリーンの自重降下を確実に禁止し得、また、スクリーンの自重降下を禁止する電気的な装置、例えば、ドラム装置の回転シャフトの回転を禁止する電動モータ等を省き得て、スクリーン装置自体を簡単な構成にし得ると共に小型化させ得る。
本発明の第十三の態様のスクリーン装置では、第九から第十二のいずれかの態様のスクリーン装置において、解除機構は、係止部材による被係止部材の係止を解除させることができるように当該係止部材にワイヤーを介して連結されている手動解除装置を具備している。
本発明の第十四の態様のスクリーン装置では、第十三の態様のスクリーン装置において、手動解除装置は、係止部材にワイヤーを介して連結されている回動自在な解除レバーを具備しており、解除レバーの回動操作により当該解除レバーにワイヤーを介して連結されている係止部材を被係止部材から離反させるように移動させることによって、禁止機構によるスクリーンの自重降下の禁止を解除するようになっている。
第十三又は第十四の態様のスクリーン装置によれば、上述の構成を具備しているために、禁止機構によるスクリーンの自重降下の禁止を機械的に確実に解除することができ、また、スクリーンの自重降下の禁止を解除する電気的な装置、例えば、スクリーンを繰り出すようにドラム装置の回転シャフトを回転させる電動モータ等を省き得て、スクリーン装置自体を簡単な構成にし得ると共に小型化させ得る。
本発明の第十五の態様のスクリーン装置では、第九から第十四のいずれかの態様のスクリーン装置において、解除機構は、煙若しくは熱を感知して感知信号を生起する感知器と、この感知器の感知信号に基づいて禁止機構による禁止を自動的に解除するようになっている自動解除装置とを具備している。
本発明の第十六の態様のスクリーン装置では、第十五の態様のスクリーン装置において、自動解除装置は、感知器の感知信号に基づいて作動する電動モータと、この電動モータの作動により禁止機構の係止部材が被係止部材から離反移動するように、電動モータ及び係止部材を連結している連結機構とを具備している。
第十五又は第十六の態様のスクリーン装置によれば、上述の構成を具備しているために、火災等に基づく緊急時に、スクリーン装置が操作されなくとも自動的にスクリーンの自重降下の禁止を解除し得て、建築物の火災等に基づく被害の拡大を防ぎ得る。
本発明の第十七の態様のスクリーン装置では、第二から第四のいずれかの態様のスクリーン装置において、スクリーンを上下方向に案内する案内手段を更に具備しており、案内手段は、横方向で互いに対向して配されていると共に上下方向に伸びている一対のガイドレールを具備しており、一対のガイドレール間には、自重降下したスクリーンのスクリーン本体が配されるようになっている。
本発明の第十八の態様のスクリーン装置では、第十七の態様のスクリーン装置において、一対のガイドレールは、建築物に固定されている座板と、座板に着脱自在に固定されているガイドレール本体とを夫々具備している。
本発明の第十九の態様のスクリーン装置では、第十七又は第十八の態様のスクリーン装置において、ガイドレール本体は、スクリーンが自重降下した際にスクリーン本体の縁部が配されるスリット並びに当該縁部及びスクリーンの膨大部が配される空間を規定している一対の規定部材を具備している。
本発明の第二十の態様のスクリーン装置では、第十九の態様のスクリーン装置において、一方の規定部材は、他方の規定部材を挟持している挟持部を具備しており、他方の規定部材は、挟持部に挟持されている被挟持部を具備しており、挟持部は、横方向及び上下方向に直交する直交方向で互いに対向している一対の当接面を具備しており、当該一対の当接面で他方の規定部材の被挟持部に圧接している。
上述の第二十の態様のスクリーン装置の挟持部は、地震等に基づく振動によっては他方の規定部材の被挟持部の挟持状態に変化を生じさせない程度であって、一方の規定部材がその長手方向に関して他方の規定部材に対する相対的な移動力が与えられることにより当該一方の規定部材が他方の規定部材に対して相対的に摺動する程度の挟持圧をもって被挟持部を挟持していてもよく、斯かる場合には、一対の規定部材を夫々の長手方向に互いに相対的に移動させることで、ガイドレール本体を簡単に組み立て及び分解し得、従って、スクリーン装置の設置及び取り外しを簡単に行い得る。
本発明の第二十一の態様のスクリーン装置では、第二十に記載のスクリーン装置において、一方の規定部材は、一方の端部で挟持部に連結されている外側規定部と、横方向で外側規定部に対向して配されていると共に、横方向における外側の端部が横方向における内側の端部よりも他方の規定部材から離れて位置するように、横方向に伸びる線に対して傾斜している傾斜部と、外側規定部の他方の端部及び傾斜部の外側の端部を連結している連結部と、傾斜部の内側の端部に連結されているスリット規定部と、挟持部、外側規定部、傾斜部及び連結部を覆うように配されていると共に一方の端部でスリット規定部に連結されている覆い部と、覆い部の他方の端部に連結されていると共に座板に着脱自在に固定されている固定部とを具備しており、他方の規定部材は、一方の端部で被挟持部に連結されている外側規定部と、横方向で外側規定部に対向して配されていると共に、横方向における外側の端部が横方向における内側の端部よりも一方の規定部材から離れて位置するように、横方向に伸びる線に対して傾斜している傾斜部と、外側規定部の他方の端部及び傾斜部の外側の端部を連結している連結部と、傾斜部の内側の端部に連結されているスリット規定部と、一方の端部でスリット規定部に連結されていると共に、横方向における外側の面で座板に当接する板状の座板当接部と、一方の端部で座板当接部の他方の端部に連結されていると共に他方の端部で座板に当接している断面略L字状のL字状部とを具備しており、一方の規定部材の外側規定部、傾斜部、連結部及びスリット規定部は、直交方向で他方の規定部材の外側規定部、傾斜部、連結部およびスリット規定部に夫々対向して配されている。
本発明の第二十二の態様のスクリーン装置では、第二十一の態様のスクリーン装置において、一方の規定部材のスリット規定部のスリット規定面及びこのスリット規定面に直交方向で対向している他方の規定部材のスリット規定部のスリット規定面は、自重降下したスクリーン本体の縁部が配されるスリットを協働して規定しており、スリットから横方向に離れるに従って直交方向で互いに漸次離反するように傾斜している一対の傾斜部の夫々の傾斜面と、一対の規定部材の夫々の外側規定部及び連結部により構成されている断面略コ字状のコ字状面とは、自重降下したスクリーン本体の縁部及びスクリーンの膨大部が配される空間を協働して規定している。
第二十二の態様のスクリーン装置によれば、上述の構成を具備しているために、火災等に基づく緊急時に、エレベータ側の空間とエレベータホール側の空間との圧力差が生じた場合においても、スクリーンによる当該両空間の区画状態を好適に維持し得る。
第二十三の態様のスクリーン装置では、第二十一又は第二十二の態様のスクリーン装置において、座板は、開口を規定している側壁部に固定される座板本体と、座板本体の横方向における内側の端部に連結されていると共に直交方向に関してガイドレール本体側に向かって折り曲げられている内側折り曲げ部と、座板本体の横方向における外側の端部に連結されていると共に直交方向に関してガイドレール本体側とは反対側に向かって折り曲げられている外側折り曲げ部とを具備しており、外側折り曲げ部には、一方の規定部材の固定部が着脱自在に取り付けられており、内側折り曲げ部は、他方の規定部材の座板当接部に当接しており、座板本体は、他方の規定部材のL字状部の他方の端部に当接している。
本発明の第二十四の態様のスクリーン装置では、第一から第二十三のいずれかの態様のスクリーン装置において、スクリーンの上部をシールするようになっているシール手段を更に具備している。
本発明の第二十五の態様のスクリーン装置では、第二十四の態様のスクリーン装置において、シール手段は、スクリーンの一方の面に当接するように回転自在に配されているローラと、スクリーンの他方の面に摺接するように横方向及び上下方向に直交する直交方向でローラに対向して配されている摺接部材とを具備している。
本発明の第二十六の態様のスクリーン装置では、第二十四の態様のスクリーン装置において、摺接部材は、上下方向で互いに対向していると共にローラ側に向かって凸状の一対の凸状部と、一対の凸状部間に配されていると共に、ローラに向かって凹状の凹状部とを具備している。
本発明の第二十七の態様のスクリーン装置では、第二十六の態様のスクリーン装置において、一方の凸状部は、ローラに押し付けられているスクリーンの部位よりも上方でスクリーンの他方の面に摺接するようになっており、他方の凸状部は、ローラに押し付けられているスクリーンの部位よりも下方でスクリーンの他方の面に摺接するようになっている。
本発明の第二十八の態様のスクリーン装置では、第二十六又は第二十七の態様のスクリーン装置において、凹状部の上下方向における両端部は、スクリーンの他方の面に摺接し得るようにスクリーンに近接しており、当該両端部間の最深部は、当該最深部とスクリーンとの間に隙間が生じるように、スクリーンから離反している。
本発明の第二十九の態様のスクリーン装置では、第二十六から第二十八のいずれかの態様のスクリーン装置において、凹状部は、断面略V状である。
第二十四から第二十九のいずれかの態様のスクリーン装置によれば、上述の構成を具備しているために、エレベータ側の空間とエレベータホール側の空間とを好適に区画し得る。
本発明の第三十の態様のスクリーン装置では、第一から第三十のいずれかの態様のスクリーン装置において、スクリーンは、建築物のエレベータ前の開口に配されるようになっており、ドラム装置は、エレベータ前の開口を規定している上壁部の下面に固定されている。
尚、本発明のスクリーン装置は、エレベータ乗場戸前の開口を閉鎖するように配設し得る他、建築物の出入り口、マンション管理人室のカウンター窓等の手前の開口や廊下の通路等における開口を閉鎖するように配設し得る。
本発明によれば、建築物における開口近傍の戸、扉、窓等に近接させて配設することのできるスクリーン装置を提供し得る。
次に、本発明の実施の形態の例を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。尚、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
図1から図6において、本例のスクリーン装置1は、建築物の上壁部11、側壁部12及び13並びに下壁部14により規定されている開口2を閉鎖するように自重降下する可撓性のスクリーン4と、上壁部11の下面15に固定されていると共にスクリーン4が巻き取り及び繰り出し自在に巻かれているドラム装置5と、ドラム装置5に巻かれているスクリーン4の自重降下を解除自在に禁止する禁止手段6と、スクリーン4を上下方向に案内する案内手段7と、開口2を閉鎖しているスクリーン4の上部をシールするようになっているシール手段16とを具備している。
スクリーン装置1は、エレベータ(エレベータカゴ)側8の空間とエレベータホール(エレベータロビー)側9の空間とを区画することができるようにエレベータ乗場戸10前の開口2に配されている。
天井仕上面11aを有する上壁部11は、エレベータ乗場戸10前の開口2の上部を規定しており、側壁部12及び13は、開口2の横方向(本例では、水平方向)Xにおける両側部を夫々規定しており、床仕上面14aを有する下壁部14は、開口2の下部を規定している。上壁部11、側壁部12及び13並びに下壁部14の夫々は、本例では、エレベータ側8の空間及びエレベータホール側9の空間を規定している。
スクリーン4は、スクリーン本体21と、スクリーン本体21の下端部22に設けられている重錘23と、スクリーン本体21の横方向Xにおける縁部24及び25に夫々連結されていると共に上下方向(本例では、鉛直方向)Yに伸びている一対の膨大部26及び27とを具備している。膨大部26及び27の夫々は、本例では、可撓性の円柱状体28からなる。スクリーン本体21は、透光性のガラス繊維の織布やシリカクロス等からなる。スクリーン本体21の厚さは、約0.7mmである。円柱状体28は、例えばロープによって具体化される。
尚、スクリーン本体21の縁部24及び25は、夫々互いに同様に構成されているので、以下、縁部24について詳細に説明し、縁部25については必要に応じて図に同符号を付してその詳細な説明を省略する。
スクリーン本体21の縁部24は特に図3に示すように、膨大部26の円柱状体28の周面に巻き付けられている環状の巻き付け部29と、巻き付け部29に一体的に連結されていると共にスクリーン本体21の一部が重なり合わされて互いに固着されている固着部30とを具備している。
固着部30は、巻き付け部29の一方の端部31に一体的に連結されているスクリーン本体21の部位32と、巻き付け部29の他方の端部33に一体的に連結されていると共に部位32に当接しているスクリーン本体21の部位34と、部位34に一体的に連結されていると共に折り返されて部位34に当接している部位35とを具備している。部位32、34及び35は、重なり合わされて夫々互いに縫着されている。このようにして、スクリーン本体21の縁部24は、膨大部26の円柱状体28に連結されている。尚、スクリーン本体21の縁部25は、縁部24と同様に構成されて膨大部27の円柱状体28に連結されている。
スクリーン本体21は、ガラス繊維の織布やシリカクロス等からなるために、スクリーン装置1自体を軽量に構成し得ると共に高い防火機能、防熱機能及び遮煙機能を発揮し得る。また、スクリーン本体21の縁部24は、夫々互いに縫着されている部位32、34及び35が重ね合わされて縫着されており、縁部25もまた縁部24と同様に構成されているために、縁部24及び25を膨大部26及び27に夫々強固に連結することができる。
案内手段7は、横方向Xで互いに対向して配されていると共に上下方向Yに伸びている一対のガイドレール41及び42と、ローラ91の上方に夫々配されていると共にガイドレール41及び42に取付板104を介して夫々回転自在に取り付けられている一対の案内ローラ141及び142とを具備している。ガイドレール41及び42の間には、スクリーン4が自重降下した際にスクリーン本体21が配されるようになっている。
一対のガイドレール41及び42は、夫々互いに同様に構成されているので、以下ガイドレール41について詳細に説明し、ガイドレール42については必要に応じて図に同符号を付してその詳細な説明を省略する。
ガイドレール41は、特に図3に示すように、側壁部12にねじ等により固定されている座板52と、座板52にねじ等により固定されているガイドレール本体53とを具備している。座板52及びガイドレール本体53の夫々は、スチール、ステンレス等からなる。ガイドレール本体53は、本例では、座板52よりもエレベータホール側9に配されている。
上下方向Yに伸びている座板52は、特に図3に示すように、ねじ等により側壁部12に固定されている座板本体54と、座板本体54の横方向Xにおける外側の端部に一体的に連結されていると共にガイドレール本体53側とは反対側に向かって折り曲げられている外側折り曲げ部55と、座板本体54の横方向Xにおける内側の端部に一体的に連結されていると共にガイドレール本体53側に向かって折り曲げられている内側折り曲げ部56とを具備している。外側折り曲げ部55は、ねじ等によりガイドレール本体53に固定されている。
上下方向Yに伸びているガイドレール本体53は、スクリーン4が自重降下した際に縁部24が配されるスリット51並びに縁部24及び膨大部26が配される空間50を規定している一対の規定部材57及び58を具備している。規定部材57は、エレベータホール側9で空間50及びスリット51を規定しており、規定部材58は、エレベータ側8で空間50及びスリット51を規定している。
規定部材57は、特に図3に示すように、規定部材58の被挟持部83を挟持している断面略U字状の挟持部59と、空間50を規定していると共に一方の端部63で挟持部59に一体的に連結されている板状の外側規定部64と、横方向Xで外側規定部64に対向して配されて空間50を規定していると共に、横方向Xにおける外側の端部65が横方向Xにおける内側の端部66よりも規定部材58から離れて位置するように横方向Xに伸びる線に対して傾斜している板状の傾斜部67と、空間50を規定していると共に外側規定部64の他方の端部68及び傾斜部67の端部65を一体的に連結している板状の連結部69と、スリット51を規定していると共に傾斜部67の端部66に一体的に連結されている板状のスリット規定部70と、挟持部59、外側規定部64、傾斜部67及び連結部69を覆うように配されていると共に一方の端部73でスリット規定部70に一体的に連結されている断面略L字状の覆い部74と、覆い部74の他方の端部75に一体的に連結されていると共に座板52の外側折り曲げ部55にねじ等により着脱自在に固定されている板状の固定部76とを具備している。規定部材57は、挟持部59により被挟持部83を挟持することで、特に横方向Xと横方向X及び上下方向Yに直交する直交方向Zとに関して、規定部材58に固定されるようになっている。
挟持部59は、直交方向Zで互いに対向している一対の当接面77及び78を具備しており、当接面77及び78で規定部材58の被挟持部83に圧接している。尚、当接面77及び78は、挟持部59が被挟持部83に対して相対的に横方向Xに微少移動しないように曲げられてなる曲げ部を夫々有していてもよく、斯かる場合には、被挟持部83の当接面101及び102は、被挟持部83が挟持部59に対して相対的に横方向Xに微少移動しないように、当該当接面77及び78の夫々に対応する形状をもって構成されていてもよい。
挟持部59は、地震等に基づく振動によっては被挟持部83の挟持状態に変化を生じさせない程度であって、規定部材57がその長手方向に関して規定部材58に対する相対的な移動力が例えば人為的に与えられることにより当該規定部材57が規定部材58に対して相対的に摺動する程度の挟持圧をもって被挟持部を挟持していてもよく、斯かる場合には、ガイドレール本体53は、規定部材57及び58を夫々の長手方向に互いに相対的に移動させてねじ等により固定するだけで簡単に組み立てることができ、また、規定部材57及び58のねじ等による固定を解除して当該規定部材57及び58を夫々の長手方向に相対的に移動させるだけで簡単に解体することができる。
規定部材58は、特に図3に示すように、挟持部59に挟持されている板状の被挟持部83と、空間50を規定していると共に一方の端部84で被挟持部83に一体的に連結されている板状の外側規定部85と、横方向Xで外側規定部85に対向して配されて空間50を規定していると共に、横方向Xにおける外側の端部86が横方向Xにおける内側の端部87よりも規定部材57側に位置するように、横方向Xに伸びる線に対して傾斜している板状の傾斜部88と、空間50を規定していると共に外側規定部85の他方の端部89及び傾斜部88の端部86を一体的に連結している板状の連結部103と、スリット51を規定していると共に傾斜部88の端部87に一体的に連結されている板状のスリット規定部90と、一方の端部95でスリット規定部90に一体的に連結されていると共に、横方向Xにおける外側の面で座板52の内側折り曲げ部56に当接している板状の座板当接部96と、一方の端部97で座板当接部96の他方の端部98に一体的に連結されていると共に他方の端部99で座板本体54のエレベータ側8の面に当接している断面略L字状のL字状部100とを具備している。規定部材58は、被挟持部83が挟持部59に挟持されることによって規定部材57に固定されるようになっている。
外側規定部85は、直交方向Zで外側規定部64に対向して配されており、傾斜部88は、直交方向Zで傾斜部67に対向して配されており、連結部103は、直交方向Zで連結部69に対向して配されており、スリット規定部90は、直交方向Zでスリット規定部70に対向して配されている。尚、外側規定部85、傾斜部88、連結部103及びスリット規定部90の夫々は、本例では、外側規定部64、傾斜部67、連結部69及びスリット規定部70の夫々と同様に構成されている。
被挟持部83は、挟持部59の当接面77及び78に夫々圧接する一対の当接面101及び102を具備しており、当接面101及び102が当接面77及び78に夫々当接した状態で当該当接面77及び78の間(隙間)に配されている。
スリット規定部70のスリット規定面45及びスリット規定面45に直交方向Zで対向しているスリット規定部90のスリット規定面46は、自重降下したスクリーン本体21の縁部24が配されるスリット51を協働して規定しており、スリット51から横方向Xに離れるに従って直交方向Zで互いに漸次離反するように傾斜している一対の傾斜部67及び88の夫々の傾斜面47及び48と、外側規定部64及び85並びに連結部69及び103により構成されている断面略コ字状のコ字状面49とは、自重降下したスクリーン本体21の縁部24及びスクリーン4の膨大部26が配される空間50を協働して規定している。
スリット規定面45及び46の横方向Xにおける外側辺は、傾斜面47及び48の横方向Xにおける内側辺に夫々連接しており、傾斜面47及び48の横方向Xにおける外側辺は、コ字状面49の上下方向Yに伸びる両辺に夫々連接している。スリット規定面45及び46は、互いに協働してスリット51を規定しており、傾斜面47及び48並びにコ字状面49は、夫々互いに協働して空間50を規定している。
ガイドレール41に規定されている空間50には、スクリーン4が自重降下した際に縁部24の巻き付け部29及び膨大部26が配されるようになっており、ガイドレール41に規定されているスリット51には、スクリーン4が自重降下した際に縁部24の固着部30が配されるようになっている。尚、ガイドレール42に規定されている空間50には、スクリーン4が自重降下した際に縁部25の巻き付け部29及び膨大部27が配されるようになっており、ガイドレール42に規定されているスリット51には、スクリーン4が自重降下した際に縁部25の固着部30が配されるようになっている。
傾斜面47及び48の夫々は、平坦面からなり、縁部24の巻き付け部29に夫々当接することにより空間50とスリット51とを区画するようになっている。
案内ローラ141及び142は、スクリーン本体21の面21aに夫々当接してスクリーン4の縁部24及び25のガイドレール41及び42への挿入を案内するようになっている。
ドラム装置5は、スクリーン4が巻き付けられていると共に横方向Xに伸びているR1及びR2方向に回転自在な回転シャフト61と、略中心部で回転シャフト61の両端部に夫々固定されている一対の中空円板体111及び112と、回転シャフト61にスクリーン4を巻き取る方向、本例ではR1方向の回転力を与える回転力付与機構62とを具備している。尚、ドラム装置5は、化粧枠300に覆われている。
円柱状又は円筒状の回転シャフト61の両端部は、上壁部11の下面15に連結板61a等を介して回転自在に夫々固定されている。回転シャフト61には、スクリーン4が巻かれるようになっており、当該スクリーン4の膨大部26及び27が配される回転シャフト61の一対の部位は、当該一対の部位の間に位置していると共にスクリーン本体21が配される部位よりも小径である。回転シャフト61は、禁止手段6による禁止の解除によって開始されるスクリーン4の自重降下に基づいてR2方向に回転してスクリーン4を繰り出すようになっている。また、回転シャフト61は、スクリーン4が押し上げられること等に基づいてR1方向に回転してスクリーン4を巻き取るようになっている。
中空円板体111及び112は、夫々の中空部で回転シャフト61に固定されている。中空円板体111及び112の間には、回転シャフト61に巻き取られているスクリーン4が配されるようになっている。
回転力付与機構62は、回転シャフト61に連結されているコイルばね、渦巻きばね等からなるばね部材(図示せず)を具備しており、このばね部材により回転シャフト61にR1方向の回転力を弾性的に与えるようになっている。ドラム装置5によるスクリーン4の巻き取りは、回転力付与機構62によるR1方向の回転力に基づく巻き取り力に加えて、スクリーン4に与えられる押し上げ力等に基づく巻き取り力が与えられることによって行われる。尚、回転力付与機構62は、当該回転力付与機構62のばね部材の取付位置の変更や当該ばね部材の弾性力とは異なる弾性力を有するばね部材への交換により、スクリーン4の自重降下の降下速度を適宜調整することができる。
以上のドラム装置5によれば、スクリーン4の自重に基づいて、回転力付与機構62によるR1方向の回転力に抗して、回転シャフト61をR2方向の回転させてスクリーン4を繰り出すようになっているために、スクリーン4の急速な降下を防止することができ、而して、スクリーン4の降下音を低減し得ると共に、スクリーン4の重錘23と下壁部14との激突音をも低減し得、また、スクリーン4を巻き取るように回転シャフト61にR1方向の回転力を与える回転力付与機構62を具備しているために、例えば、エレベータ8内に人間が閉じこめられた場合においてもスクリーン4を容易に押し上げることができて、エレベータホール側9に簡単に脱出し得る。また、ドラム装置5によれば、中空円板体111及び112を具備しているために、回転シャフト61に巻き取られるスクリーン4の縁部24及び25に中空円板体111及び112の互いに対向している夫々の面を摺接させることで当該巻き取られるスクリーン4の横方向Xにおける位置ずれをなくし得る。
尚、ドラム装置5は、回転シャフト61をR1及びR2方向に回転させる電動モータ等を有する回転手段を更に具備しており、この回転手段によりスクリーン4の自重降下の降下速度を適宜調整することができるようになっていてもよく、また、この回転手段によりスクリーン4の繰り出し、巻き取りを行うようになっていてもよい。
禁止手段6は、スクリーン4の自重降下を禁止する禁止機構としてのラッチ機構71と、ラッチ機構71による禁止の解除をする解除機構72とを具備している。
ラッチ機構71は、特に図6の(a)、(b)及び(c)に示すように、エレベータホール側9に配されてスクリーン4に固定されている被係止部材121と、上下方向Yに関してドラム装置5側に配されていると共に被係止部材121を係止する係止部材122と、係止部材122が被係止部材121を係止することができるように、係止部材122を直交方向Zに関して被係止部材121に向かって付勢する付勢手段123と、上壁部11側で付勢手段123をガイドレール41及び42に連結している連結部材124とを具備している。連結部材124は、ガイドレール41及び42を橋絡している。
被係止部材121は、下部で重錘23に固定されている板状本体125と、板状本体125に一体的に連結されていると共に、直交方向Zに関して上端126aが板状本体125よりもスクリーン本体21に接近して配されるように上下方向Yに対して傾斜している上端部126と、係止部材122が挿入されるように板状本体125に形成されている挿入孔127とを具備している。
係止部材122は、上端部126及び板状本体125に摺接する摺接面128と、摺接面128に連接していると共に、係止部材122が挿入孔127に挿入された際に挿入孔127を規定している上部側の規定面129に当接することにより上下方向Yに関して被係止部材121を支持する支持面130とを具備している。摺接面128は、本例では、被係止部材121と係止部材122との摺動抵抗を低減することができるように構成された滑らかな曲面からなる。尚、係止部材122は、解除機構72に連結されている。
付勢手段123は、係止部材122が直交方向Zに移動自在となるように当該係止部材122を支持しているハウジング131と、ハウジング131内に配されていると共に係止部材122を直交方向Zに関して被係止部材121に向かって弾性的に付勢しているコイルばね、板ばね等からなるばね部材(図示せず)とを具備している。
以上のラッチ機構71は、スクリーン4がドラム装置5に巻き取られている場合に、図6の(a)に示すように、重錘23と共に上昇される被係止部材121の上端部126を係止部材122の摺接面128に摺接させ、この摺接により係止部材122を、図6の(b)に示すように、付勢手段123による付勢に抗して、直交方向Zに関してスクリーン本体21から離れるようにエレベータホール側9に移動させ、図6の(c)に示すように、上昇される被係止部材121の挿入孔127の規定面129が支持面130よりも上方に配された際に、付勢手段123に付勢されている係止部材122が挿入孔127に挿入されることによって、スクリーン4の自重による降下を禁止するようになっている。
解除機構72は、係止部材122による被係止部材121の係止を解除させることができるように当該係止部材122にワイヤー135を介して連結されている手動解除装置136を具備している。
エレベータホール側9に設置されている手動解除装置136は、特に図5に示すようにハウジング137と、ハウジング137内に配設されている軸138と、軸138にA方向に回動自在に取り付けられていると共に係止部材122にワイヤー135を介して連結されている解除レバー139とを具備しており、解除レバー139の回動操作により当該解除レバー139がA方向に回動され、回動される解除レバー139にワイヤー135を介して連結している係止部材122を、直交方向Zに関して被係止部材121から離反させるようにエレベータホール側9に向かって移動させることで、ラッチ機構71によるスクリーン4の自重降下の禁止を解除するようになっている。
シール手段16は、ガイドレール41及び42の上部を橋絡していると共に、スクリーン本体21のエレベータホール側9の面21aに当接するようにガイドレール41及び42の夫々の上部に取付板104を介して回転自在に取り付けられている横方向Xに伸びているローラ91と、ガイドレール41及び42の上部を橋絡していると共に、スクリーン本体21のエレベータ側8の面21bに摺接するように直交方向Zでローラ91に対向して配されている横方向Xに伸びている摺接部材94とを具備している。
ローラ91は、面21aに夫々当接してスクリーン本体21を摺接部材94に向かって押し付けるようになっている。尚、ローラ91の位置は、直交方向Zに調整可能となっていてもよい。
摺接部材94は、直交方向Zでスクリーン本体21を間にしてローラ91に対向して配されている横方向Xに伸びている摺接部93を具備している。
摺接部93は、上下方向Yで互いに対向していると共にローラ91側に向かって凸状の一対の凸状部151及び152と、凸状部151及び152の間に配されていると共に、ローラ91に向かって凹状の凹状部153とを具備している。
凸状部151は、ローラ91に押し付けられているスクリーン本体21の部位よりも上方でスクリーン本体21の面21bに摺接するようになっている。凸状部152は、ローラ91に押し付けられているスクリーン本体21の部位よりも下方でスクリーン本体21の面21bに摺接するようになっている。
凹状部153は、断面略V状である。凹状部153の上下方向Yにおける両端部は、スクリーン本体21の面21bに摺接し得るようにスクリーン本体21に近接しており、凹状部153の上下方向Yにおける両端部間の最深部は、当該最深部とスクリーン本体21との間に隙間が生じるようにスクリーン本体21から離反している。
以上のシール手段16は、凸状部152とスクリーン本体21との摺接によりエレベータ側8の空間とエレベータホール側9の空間とを区画しており、凸状部151とスクリーン本体21との摺接によりエレベータ側8の空間とエレベータホール側9の空間とを補助的に区画している。
本例のスクリーン装置1では、火災等に基づく緊急時に、解除レバー139が操作されてA方向に回動されると、ラッチ機構71によるスクリーン4の自重降下の禁止が解除されて、重錘23、スクリーン本体21等を含むスクリーン4の自重に基づく当該スクリーン4の降下が開始される。このように開始されたスクリーン4の自重降下によりスクリーン本体21がガイドレール41及び42の間に配されて重錘23が下壁部14若しくは床仕上面14aに当接することにより開口2を閉鎖するようになっている。また、本例のスクリーン装置1では、解除レバー139をA方向と逆の方向に回動させ、回動後、開口2を閉鎖しているスクリーン4の重錘23を上方に押し上げてラッチ機構71の係止部材122に被係止部材121を係止させることにより開口2を簡単に開放させるようになっている。自重降下したスクリーン4によりエレベータホール側9の空間とエレベータ側8の空間とを区画することで、例えば、火災時に生ずる火炎や煙がエレベータホール及びエレベータ間を通過することを防止し得、更に、エレベータの昇降空間が煙突として機能することをも防止し得る。尚、本例のスクリーン装置1では、回転力付与機構62のスプリングにより回転シャフト61にR1方向の回転力を与えるようになっているために、スクリーン4の急速な降下を防止し得ると共に、スクリーン4を上方に簡単に押し上げ得る。
以上のスクリーン装置1によれば、建築物における開口2を閉鎖するように自重降下する可撓性のスクリーン4と、開口2を規定している上壁部11の下面15に固定されていると共にスクリーン4が巻き取り及び繰り出し自在に巻かれているドラム装置5と、ドラム装置5に巻かれているスクリーン4の自重降下を解除自在に禁止している禁止手段6とを具備しているために、ドラム装置5を上壁部11の下面15に固定させることで、建築物における開口2近傍の戸、扉、窓等に近接させて好適に配設することができ、例えば、上壁部11の肉厚が厚い場合においても、開口2の閉鎖時にスクリーン4がエレベータ乗場戸10前30cm以内に位置するように容易に配設し得て、建築基準法等の要求を好適に満たし得、開口2を規定している上壁部11並びに側壁部12及び13の枠内(三方枠内)にスクリーン装置1を配設し得ると共に配設されたスクリーン装置1のエレベータホール側9への張り出しをなくし得、スクリーン4の固着部30が、巻き付け部29の一方の端部31に連結されているスクリーン本体21の部位32と、巻き付け部29の他方の端部33に連結されていると共に部位32に当接しているスクリーン本体21の部位34と、部位34に連結されていると共に折り返されて部位34に当接しているスクリーン本体21の部位35とを具備しており、部位32、部位34及び部位35は、夫々互いに縫着されており、縁部25も縁部24と同様に構成されているために、スクリーン本体21の縁部24及び25を膨大部26及び27に夫々強固に連結することができ、ドラム装置5が、スクリーン4が巻き付けられていると共に横方向Xに伸びている回転自在な回転シャフト61と、この回転シャフト61にスクリーン4を巻き取るR1方向の回転力を与える回転力付与機構62とを具備しているために、スクリーン4の自重に基づいて、回転力付与機構62によるR1方向の回転力に抗して、スクリーン4を回転シャフト61から繰り出すことで、繰り出されるスクリーン4の急速な降下を防止することができ、而して、スクリーン4の降下音を低減し得ると共にスクリーン4と下壁部14若しくは床仕上面14aとの激突音をも低減し得、また、回転力付与機構62によりスクリーン4を巻き取るR1方向の回転力を回転シャフト61に与えることで、スクリーン4を小さな力で容易に上方に押し上げることができ、例えば、エレベータ内に人間が閉じこめられた場合においてもスクリーン4を容易に押し上げてエレベータホール側9に簡単に脱出し得、スクリーン4が巻き付けられて一対の膨大部26及び27が配される回転シャフト61の一対の部位が、当該一対の部位の間の部位よりも小径であるために、膨大部26及び27を有しているスクリーン4が回転シャフト61に巻き取られて配される空間の縮小化を図り得、禁止手段6が、スクリーン4の自重降下を禁止する禁止機構としてのラッチ機構71と、このラッチ機構71による禁止を解除する解除機構72とを具備しており、ラッチ機構71が、スクリーン4に固定されている被係止部材121と、上下方向Yに関してドラム装置5側に配されていると共に被係止部材121を係止する係止部材122と、係止部材122が被係止部材121を係止することができるように当該係止部材122を被係止部材121に向かって付勢する付勢手段123とを具備しているために、スクリーン4を機械的に係止させることができて、当該スクリーン4の自重降下を確実に禁止し得、また、スクリーン4の自重降下を禁止する電気的な装置、例えば、ドラム装置5の回転シャフト61の回転を禁止する電動モータ等を省き得て、スクリーン装置1自体を簡単な構成にし得ると共に小型化させ得、解除機構72が、係止部材122による被係止部材121の係止を解除させることができるように当該係止部材122にワイヤー135を介して連結されている手動解除装置136を具備しているために、ラッチ機構71によるスクリーン4の自重降下の禁止を機械的に確実に解除することができ、また、スクリーン4の自重降下の禁止を解除する電気的な装置、例えば、スクリーン4を繰り出すようにドラム装置5の回転シャフト61を回転させる電動モータ等を省き得て、スクリーン装置1自体を簡単な構成にし得ると共に小型化させ得、一方の規定部材57が、他方の規定部材58を挟持している挟持部59を具備しており、他方の規定部材58が、挟持部59に挟持されている被挟持部83を具備しており、挟持部59が、直交直交方向Zで互いに対向している一対の当接面77及び78を具備しており、当該一対の当接面77及び78で他方の規定部材58の被挟持部83に圧接しているために、一対の規定部材57及び58を夫々の長手方向に互いに相対的に移動させることで、ガイドレール本体41及び42の夫々を簡単に組み立て及び分解し得、従って、スクリーン装置1の設置及び取り外しを簡単に行い得、一方の規定部材57のスリット規定部70のスリット規定面45及びこのスリット規定面45に直交方向Zで対向している他方の規定部材58のスリット規定部90のスリット規定面46が、自重降下したスクリーン本体21の縁部24又は25が配されるスリット51を協働して規定しており、スリット51から横方向Xに離れるに従って直交方向Zで互いに漸次離反するように傾斜している一対の傾斜部67及び88の夫々の傾斜面47及び48と、一対の規定部材57及び58の夫々の外側規定部64及び85並びに連結部69及び103により構成されている断面略コ字状のコ字状面49とが、自重降下したスクリーン本体21の縁部24又は25及びスクリーンの膨大部26又は27が配される空間50を協働して規定しているために、火災等に基づく緊急時に、エレベータ側8の空間とエレベータホール側9の空間との圧力差が生じた場合においても、スクリーン4による当該両空間の区画状態を好適に維持し得、スクリーン4の上部をシールするようになっているシール手段16を更に具備しているために、エレベータ側8の空間とエレベータホール側9の空間とを更に好適に区画し得る。
尚、本例のスクリーン装置4の解除機構72は、手動解除装置136に代えて又は加えて、例えば図7に示すように、煙、熱等を感知して感知信号を生起する煙センサ、熱センサ等からなる感知器(図示せず)と、この感知器の感知信号に基づいてラッチ機構71による禁止を自動的に解除するようになっている自動解除装置200とを具備していてもよく、斯かる場合には、自動解除装置200は、感知器の感知信号に基づいて作動する電動モータ201と、電動モータ201の作動によりラッチ機構71の係止部材122が被係止部材121から離反移動するように、電動モータ201及び係止部材122を連結する連結機構202とを具備していてもよく、また、電動モータ201の作動は、被係止部121から離反移動している係止部材122にマイクロスイッチ等を当接させることにより停止されるようになっていてもよい。スクリーン装置1が感知器及び自動解除装置200を具備している場合には、火災等に基づく緊急時に、手動解除装置136が操作されなくともスクリーン4の自重降下の禁止を自動的に解除し得て、建築物の火災等に基づく被害の拡大を防ぎ得る。
また、スクリーン装置1は、被係止部材121に代えて、図7に示すように、係止部材122が挿入される挿入部203を備えた重錘23が被係止部材として構成されていてもよい。
更に、スクリーン装置1のガイドレール本体41及び42は、傾斜面47及び48に代えて、膨大部26の円柱状体28の曲率よりも小さな曲率を有する凹曲面からなる傾斜面を夫々具備しており、当該傾斜面が縁部24又は25に夫々当接することにより空間50とスリット51とを夫々区画するようになっていてもよい。
本発明の実施の形態の例の正面説明図である。 図1に示す例のII−II線断面説明図である。 図1に示す例の平断面拡大説明図である。 図1に示す例の一部拡大説明図である。 図1に示す例の主に手動解除装置の拡大説明図である。 (a)、(b)及び(c)は、図1に示す例において、スクリーンが上方に向かって押し上げられる場合の一部動作説明図である。 図1に示す例において、自動解除装置を具備する場合の一部拡大説明図である。
符号の説明
1 スクリーン装置
2 開口
4 スクリーン
5 ドラム装置
6 禁止手段
7 案内手段
16 シール手段

Claims (24)

  1. 建築物における開口を閉鎖するように自重降下する可撓性のスクリーンと、開口を規定している上壁部の下面に固定されていると共にスクリーンが巻き取り及び繰り出し自在に巻かれているドラム装置と、ドラム装置に巻かれているスクリーンの自重降下を解除自在に禁止する禁止手段と、スクリーンを上下方向に案内する案内手段とを具備しており、スクリーンは、スクリーン本体と、スクリーン本体の下端部に設けられている重錘と、スクリーン本体の横方向における縁部に夫々連結されていると共に上下方向に伸びている一対の膨大部とを具備しており、案内手段は、横方向で互いに対向して配されていると共に上下方向に伸びている一対のガイドレールを具備しており、一対のガイドレールは、建築物に固定されている座板と、座板に着脱自在に固定されているガイドレール本体とを夫々具備しており、一対のガイドレール間には、自重降下したスクリーンのスクリーン本体が配されるようになっており、ガイドレール本体は、スクリーンが自重降下した際にスクリーン本体の縁部が配されるスリット並びに当該縁部及びスクリーンの膨大部が配される空間を規定している一対の規定部材を具備しており、一方の規定部材は、他方の規定部材を挟持している挟持部を具備しており、他方の規定部材は、挟持部に挟持されている被挟持部を具備しており、挟持部は、横方向及び上下方向に直交する直交方向で互いに対向している一対の当接面を具備しており、当該一対の当接面で他方の規定部材の被挟持部に圧接しており、一方の規定部材は、一方の端部で挟持部に連結されている外側規定部と、横方向で外側規定部に対向して配されていると共に、横方向における外側の端部が横方向における内側の端部よりも他方の規定部材から離れて位置するように、横方向に伸びる線に対して傾斜している傾斜部と、外側規定部の他方の端部及び傾斜部の外側の端部を連結している連結部と、傾斜部の内側の端部に連結されているスリット規定部と、挟持部、外側規定部、傾斜部及び連結部を覆うように配されていると共に一方の端部でスリット規定部に連結されている覆い部と、覆い部の他方の端部に連結されていると共に座板に着脱自在に固定されている固定部とを具備しており、他方の規定部材は、一方の端部で被挟持部に連結されている外側規定部と、横方向で外側規定部に対向して配されていると共に、横方向における外側の端部が横方向における内側の端部よりも一方の規定部材から離れて位置するように、横方向に伸びる線に対して傾斜している傾斜部と、外側規定部の他方の端部及び傾斜部の外側の端部を連結している連結部と、傾斜部の内側の端部に連結されているスリット規定部と、一方の端部でスリット規定部に連結されていると共に、横方向における外側の面で座板に当接する板状の座板当接部と、一方の端部で座板当接部の他方の端部に連結されていると共に他方の端部で座板に当接している断面略L字状のL字状部とを具備しており、一方の規定部材の外側規定部、傾斜部、連結部及びスリット規定部は、直交方向で他方の規定部材の外側規定部、傾斜部、連結部およびスリット規定部に夫々対向して配されているスクリーン装置。
  2. スクリーンの膨大部の夫々は、可撓性の円柱状体からなり、スクリーン本体の縁部の夫々は、膨大部の円柱状体の周面に巻き付けられている巻き付け部と、巻き付け部に連結されていると共にスクリーン本体の一部が重なり合わされて互いに固着されている固着部とを具備している請求項1に記載のスクリーン装置。
  3. スクリーンの固着部は、巻き付け部の一方の端部に連結されているスクリーン本体の第一の部位と、巻き付け部の他方の端部に連結されていると共に第一の部位に当接しているスクリーン本体の第二の部位と、第二の部位に連結されていると共に折り返されて第二の部位に当接しているスクリーン本体の第三の部位とを具備しており、第一の部位、第二の部位及び第三の部位は、夫々互いに縫着されている請求項2に記載のスクリーン装置。
  4. ドラム装置は、スクリーンが巻き付けられていると共に横方向に伸びている回転自在な回転シャフトと、この回転シャフトにスクリーンを巻き取る方向の回転力を与える回転力付与機構とを具備している請求項1から3のいずれか一項に記載のスクリーン装置。
  5. 回転力付与機構は、回転シャフトに連結されているばね部材を具備しており、このばね部材により回転シャフトにスクリーンを巻き取る方向の回転力を弾性的に与えるようになっている請求項4に記載のスクリーン装置。
  6. ドラム装置は、スクリーンが巻き付けられていると共に横方向に伸びている回転自在な回転シャフトを具備しており、スクリーンが巻き付けられて一対の膨大部が配される回転シャフトの一対の部位は、当該一対の部位の間の部位よりも小径である請求項1から3のいずれか一項に記載のスクリーン装置。
  7. 回転シャフトの両端部は、上壁部の下面に回転自在に夫々固定されている請求項4から6のいずれか一項に記載のスクリーン装置。
  8. 禁止手段は、スクリーンの自重降下を禁止する禁止機構と、この禁止機構による禁止を解除する解除機構とを具備しており、禁止機構は、スクリーンに固定されている被係止部材と、上下方向に関してドラム装置側に配されていると共に被係止部材を係止する係止部材と、係止部材が被係止部材を係止することができるように当該係止部材を被係止部材に向かって付勢する付勢手段とを具備している請求項1から7のいずれか一項に記載のスクリーン装置。
  9. 被係止部材は、スクリーンの下端部に固定されている板状本体と、板状本体に連結されていると共に、上端が横方向及び上下方向に直交する直交方向に関して板状本体よりもスクリーンに接近して配されるように、上下方向に対して傾斜している上端部と、係止部材が挿入されるように板状本体に形成されている挿入孔とを具備しており、係止部材は、被係止部材の上端部に摺接する摺接面と、この摺接面に連接していると共に、挿入孔を規定している被係止部材の上部側の規定面に当接することにより上下方向に関して被係止部材を支持する支持面とを具備している請求項8に記載のスクリーン装置。
  10. 係止部材の摺接面は、被係止部材と係止部材との摺動抵抗を低減することができるように構成された曲面からなる請求項9に記載のスクリーン装置。
  11. 付勢手段は、係止部材が横方向及び上下方向に直交する直交方向に移動自在となるように当該係止部材を支持しているハウジングと、ハウジング内に配されていると共に係止部材を直交方向に関して被係止部材に向かって弾性的に付勢しているばね部材とを具備している請求項8から10のいずれか一項に記載のスクリーン装置。
  12. 解除機構は、係止部材による被係止部材の係止を解除させることができるように当該係止部材にワイヤーを介して連結されている手動解除装置を具備している請求項8から11のいずれか一項に記載のスクリーン装置。
  13. 手動解除装置は、係止部材にワイヤーを介して連結されている回動自在な解除レバーを具備しており、解除レバーの回動操作により当該解除レバーにワイヤーを介して連結されている係止部材を被係止部材から離反させるように移動させることによって、禁止機構によるスクリーンの自重降下の禁止を解除するようになっている請求項12に記載のスクリーン装置。
  14. 解除機構は、煙若しくは熱を感知して感知信号を生起する感知器と、この感知器の感知信号に基づいて禁止機構による禁止を自動的に解除するようになっている自動解除装置とを具備している請求項8から13のいずれか一項に記載のスクリーン装置。
  15. 自動解除装置は、感知器の感知信号に基づいて作動する電動モータと、この電動モータの作動により禁止機構の係止部材が被係止部材から離反移動するように、電動モータ及び係止部材を連結している連結機構とを具備している請求項14に記載のスクリーン装置。
  16. 一方の規定部材のスリット規定部のスリット規定面及びこのスリット規定面に直交方向で対向している他方の規定部材のスリット規定部のスリット規定面は、自重降下したスクリーン本体の縁部が配されるスリットを協働して規定しており、スリットから横方向に離れるに従って直交方向で互いに漸次離反するように傾斜している一対の傾斜部の夫々の傾斜面と、一対の規定部材の夫々の外側規定部及び連結部により構成されている断面略コ字状のコ字状面とは、自重降下したスクリーン本体の縁部及びスクリーンの膨大部が配される空間を協働して規定している請求項1から15のいずれか一項に記載のスクリーン装置。
  17. 座板は、開口を規定している側壁部に固定される座板本体と、座板本体の横方向における内側の端部に連結されていると共に直交方向に関してガイドレール本体側に向かって折り曲げられている内側折り曲げ部と、座板本体の横方向における外側の端部に連結されていると共に直交方向に関してガイドレール本体側とは反対側に向かって折り曲げられている外側折り曲げ部とを具備しており、外側折り曲げ部には、一方の規定部材の固定部が着脱自在に取り付けられており、内側折り曲げ部は、他方の規定部材の座板当接部に当接しており、座板本体は、他方の規定部材のL字状部の他方の端部に当接している請求項1から16のいずれか一項に記載のスクリーン装置。
  18. スクリーンの上部をシールするようになっているシール手段を更に具備している請求項1から17のいずれか一項に記載のスクリーン装置。
  19. シール手段は、スクリーンの一方の面に当接するように回転自在に配されているローラと、スクリーンの他方の面に摺接するように横方向及び上下方向に直交する直交方向でローラに対向して配されている摺接部材とを具備している請求項18に記載のスクリーン装置。
  20. 摺接部材は、上下方向で互いに対向していると共にローラ側に向かって凸状の一対の凸状部と、一対の凸状部間に配されていると共に、ローラに向かって凹状の凹状部とを具備している請求項19に記載のスクリーン装置。
  21. 一方の凸状部は、ローラに押し付けられているスクリーンの部位よりも上方でスクリーンの他方の面に摺接するようになっており、他方の凸状部は、ローラに押し付けられているスクリーンの部位よりも下方でスクリーンの他方の面に摺接するようになっている請求項20に記載のスクリーン装置。
  22. 凹状部の上下方向における両端部は、スクリーンの他方の面に摺接し得るようにスクリーンに近接しており、当該両端部間の最深部は、当該最深部とスクリーンとの間に隙間が生じるように、スクリーンから離反している請求項20又は21に記載のスクリーン装置。
  23. 凹状部は、断面略V状である請求項20から22のいずれか一項に記載のスクリーン装置。
  24. スクリーンは、建築物のエレベータ前の開口に配されるようになっており、ドラム装置は、エレベータ前の開口を規定している上壁部の下面に固定されている請求項1から23のいずれか一項に記載のスクリーン装置。
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