JP2003089490A - エレベータ用防災装置 - Google Patents

エレベータ用防災装置

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JP2003089490A JP2001286217A JP2001286217A JP2003089490A JP 2003089490 A JP2003089490 A JP 2003089490A JP 2001286217 A JP2001286217 A JP 2001286217A JP 2001286217 A JP2001286217 A JP 2001286217A JP 2003089490 A JP2003089490 A JP 2003089490A
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    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B13/00Doors, gates, or other apparatus controlling access to, or exit from, cages or lift well landings
    • B66B13/30Constructional features of doors or gates
    • B66B13/303Details of door panels
    • B66B13/305Slat doors for elevators

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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Elevator Door Apparatuses (AREA)
  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベータホールの本来の大きさを確保でき
るようになるエレベータ用防災装置を提供すること。 【解決手段】 壁4の開口部6に設置されたエレベータ
用扉7よりも手前側に、火災発生時に開口部6を閉鎖す
る防災用開閉手段となっているシャッターカーテン30
が配置されているとともに、開口部6の内面に配設され
た開口部用外枠組み15の上部内面部材となっている上
枠部材13の上方空間部Sに配置された上下動手段33
で上下動するシャッターカーテン30は、側部内面部材
である側枠部材14に形成されたガイドレール31に案
内されて移動するため、開口部用外枠組み15の壁4の
厚さ方向の幅内に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの扉の
手前側に設置され、火災発生時にエレベータシャフトを
介して炎、煙が上下階へ侵入するのを防止するためのエ
レベータ用防災装置に関する。
【0002】
【背景技術】エレベータのかごが上下動するエレベータ
シャフトは、エレベータが設置される建物内や、地下街
等の構築物内に上下に形成されることから、火災発生時
に炎や煙の通路となりやすく、このため、エレベータシ
ャフトを介して炎、煙が上下階へ侵入するのを防止する
目的で、壁の開口部に設置されているエレベータ用扉よ
りも手前側に、火災発生時に開口部を閉鎖する防災用開
閉手段を配置したエレベータ用防災装置が知られてい
る。
【0003】特開2001−27076で提案されてい
るエレベータ用防災装置はシート式シャッター装置であ
って、防災用開閉手段がシート製のシャッターカーテン
となっており、このシャッターカーテンの開閉動である
上下動を案内するためのガイド部を上記壁の手前側に立
設した柱や、前記壁と直角に接続されている壁に設け、
これらのガイド部に沿ってシャッターカーテンを閉鎖移
動させるようにしている。
【0004】また、他のエレベータ用防災装置として引
き戸式のものが知られており、この防災装置では、防災
用開閉手段である引き戸が前記壁の手前側に設置され仕
切り壁に配置され、火災発生時に閉鎖移動するようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来のエレベー
タ用防災装置では、エレベータ用扉よりも手前側に配置
される防災用開閉手段は、前記壁よりもさらに手前側、
すなわち、エレベータシャフトとエレベータホールとを
区画する壁よりもエレベータホール側に配置されるた
め、防災用開閉手段の設置のためにエレベータホールの
一部が占有され、エレベータホールの有効面積が小さく
なってしまう。
【0006】本発明の目的は、エレベータホールの本来
の大きさを確保できるようになるエレベータ用防災装置
を提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエレベータ
用防災装置は、壁の開口部に設置されているエレベータ
用扉よりも手前側に配置された防災用開閉手段を有し、
この防災用開閉手段が火災発生時に前記開口部を閉鎖す
るエレベータ用防災装置において、前記防災用開閉手段
が、前記開口部の内面に配設されている開口部用外枠組
みの前記壁の厚さ方向の幅内に配置されていることを特
徴とするものである。
【0008】このエレベータ防災装置は、エレベータ用
扉が配置される壁の開口部の内面に開口部用外枠組みが
配設される場合に適用できるものであり、この防災装置
の防災用開閉手段は開口部用外枠組みの壁の厚さ方向の
幅内に配置されることから、この開口部用外枠組みの一
部がたとえ壁のエレベータホール側の表面に突出して
も、その突出量は小さく、防災用開閉手段が壁の手前側
に大きく突出して配置されることはないため、壁の手前
側のエレベータホールの本来の大きさを確保できる。
【0009】このエレベータ用防災装置における開口部
用外枠組みは、一般的には、上枠部材と左右の側枠部材
とからなる三方枠であるが、下枠部材を有する四方枠で
もよく、また、上枠部材又は左右の側枠部材のみからな
るものでもよい。また、これらの枠部材は、開口部の内
面の外観性を向上させるための金属製又はプラスチック
製等の化粧材やカバーでもよく、荷重を支持する強度を
有する構造材でもよい。
【0010】また、本発明に係るエレベータ用防災装置
は、壁の開口部に設置されているエレベータ用扉よりも
手前側に配置された防災用開閉手段を有し、この防災用
開閉手段が火災発生時に前記開口部を閉鎖するエレベー
タ用防災装置において、前記防災用開閉手段が前記壁の
厚さ内に配置されていることを特徴とするものである。
【0011】このエレベータ用防災装置は、一般的に、
エレベータ用扉が配置される壁の開口部の内面に開口部
用外枠組みが配設されない場合に適用でき、この防災装
置の防災用開閉手段は、壁の厚さ内に配置されるため、
壁の手前側のエレベータホールの本来の大きさを確保で
きることになる。
【0012】なお、このエレベータ用防災装置は、壁の
開口部の内面の全部又は一部に枠部材が配置される場合
にも適用でき、その枠部材は、開口部の内面の外観性を
向上させるための金属製又はプラスチック製等の化粧材
やカバーでもよく、荷重を支持する強度を有する構造材
でもよい。
【0013】また、以上のそれぞれのエレベータ用防災
装置の防災用開閉手段は、上下動式又は左右動式のシャ
ッターカーテンでもよく、引き戸でもよく、開き戸でも
よく、上下動式又は左右動式の移動パネルでもよく、任
意な形式で任意な開閉動を行うものでよい。
【0014】防災用開閉手段が開き戸である場合には、
この開き戸が、平常の開放時及び火災発生の閉鎖時にお
いて、開口部用外枠組みの壁の厚さ方向の幅内や、壁の
厚さ内にあればよく、開閉途中において、開口部用外枠
組みの壁の厚さ方向の幅内や、壁の厚さ内から開き戸が
突出することがあっても、エレベータホールを長期間に
亘って占有しないため、エレベータホールの本来の大き
さを確保できる。
【0015】また、防災用開閉手段を上下動又は左右動
することにより開閉動するシャッターカーテンとする場
合と、引き戸とする場合と、及び上下動又は左右動する
ことにより開閉動する移動パネルとする場合には、シャ
ッターカーテン、引き戸、移動パネルを、常時、開口部
用外枠組みの壁の厚さ方向の幅内や、壁の厚さ内に配置
しておくことができるため、エレベータホールの本来の
大きさを一層有効に確保できるようになる。
【0016】また、防災用開閉手段をシャッターカーテ
ンとする場合には、このシャッターカーテンは、全部又
は主要部がシートで形成されたものでもよく、スラット
で形成されたものでもよく、パネル等で形成されたもの
でよく、これらのうちの少なくとも2つの複合で形成さ
れたものでもよい。
【0017】さらに、防災用開閉手段に付与する防火性
と遮煙性の機能は、エレベータ用扉の防火性と遮煙性の
機能に基づいて決定してもよく、エレベータ用扉の防火
性と遮煙性の機能とは無関係に決定してもよい。
【0018】具体的には、エレベータ用扉が防火性と遮
煙性のうちの一方の機能を有している場合には、防災用
開閉手段を他方の機能のみを有するものとしてもよく、
両方の機能を有するものとしてもよく、一方の機能のみ
を有するものとしてもよく、両方の機能を有しないもの
としてもよい。また、エレベータ用扉が防火性と遮煙性
の両方の機能を有している場合には、防災用開閉手段
は、防火性と遮煙性のうちの一方の機能を有するものと
してもよく、両方の機能を有するものとしてもよく、両
方の機能を有しないものとしてもよい。また、エレベー
タ用扉の防火性と遮煙性の両方の機能を有していないと
きには、防災用開閉手段は、防火性と遮煙性の両方の機
能を有するものとしてもよく、防火性と遮煙性のうちの
一方の機能のみを有するものとしてもよく、両方の機能
を有しないものとしてもよい。
【0019】すなわち、防災用開閉手段に付与する防火
性と遮煙性の機能は、本発明に係る防災装置が適用され
るエレベータの設置建物や地下街等の設置構築物、さら
にはその建物等の内部でのエレベータの設置場所に求め
られる防災性能に基づいて任意に決めることができる。
【0020】防災用開閉手段が上下動することにより前
記開口部を開放、閉鎖するシャッターカーテンである場
合には、シャッターカーテンを上下動させるための上下
動手段は、前記開口部の上部内面を形成している上部内
面部材の上方空間部に収納することができる。
【0021】これによると、上下動手段を上部内面部材
の上方空間部に収納配置できることになり、また、この
上方空間部が開口部用外枠組みの壁の厚さ方向の幅内
や、壁の厚さ内にあると、上下動手段も、開口部用外枠
組みの壁の厚さ方向の幅内や、壁の厚さ内に配置するこ
とが可能になり、エレベータ用防災装置全体を、エレベ
ータシャフトとエレベータホールとの区画するための開
口部用外枠組みの幅内や、壁の厚さ内に配置することも
できるようになる。
【0022】なお、この上下動手段は、巻取軸による巻
き取り、繰り出し式のものでもよく、折り畳み式、入れ
子式、分離重合式等のものでもよく、シャッターカーテ
ンを形成している材料、構造等に応じて任意な上下動手
段を採用できる。
【0023】また、上下動手段を配置するための上部内
面部材の上方空間部は、エレベータ自体の機能上の理由
や、エレベータが設置されている建物や地下街等の構築
物の構造上等の理由からもともと形成される空間部でも
よく、あるいは、本発明に係るエレベータ用防災装置の
ために特別に形成した空間部でもよい。
【0024】さらに、このように上下動手段を上部内面
部材の上方空間部に配置する場合には、この上下動手段
は、上部内面部材にブラケット等の取付部材で取り付け
てもよく、前記壁の一部であって、上方空間部の上部を
形成している下がり壁の下面やこの下面から垂下した左
右の側面にブラケット等の取付部材で取り付けてもよ
く、その取付箇所や取付構造、取付手段は任意である。
【0025】また、防災用開閉手段が上下動することに
より開閉動するシャッターカーテンである場合には、開
口部の左右の側部内面を形成する側部内面部材に、シャ
ッターカーテンの左右両端部がスライド自在に係合する
ガイド部を設け、これらのガイド部でシャッターカーテ
ンの左右両端部の上下動を案内させるようにしてもよ
い。
【0026】このように、開口部の左右の側部内面を形
成する側部内面部材に、シャッターカーテンの左右両端
部の上下動を案内させるガイド部を設ける場合には、こ
れらのガイド部は、側部内面部材の一部としてこの側部
内面部材に一体に形成してもよく、側部内面部材とは別
の部材であってこの側部内面部材に結合されたガイド部
材で形成してもよい。
【0027】以上の本発明において、前記上部内面部材
と前記側部内面部材は、前記開口部の内面に配設された
開口部用外枠組みを形成するための上枠部材や側枠部材
でもよく、前記壁を形成しているコンクリートに貼り付
け等で固定された大理石等による壁仕上げ材でもよい。
【0028】また、上部内面部材が、開口部用外枠組み
の上枠部分を形成する又は開口部の上部内面を形成する
上枠部材である場合には、この上枠部材は、エレベータ
ホール側の前面にエレベータ用インジケータ等が配置さ
れる幕板でもよい。
【0029】また、シャッターカーテンの左右両端部の
上下動を案内させるガイド部が設けられた側部内面部材
は、前から存在する旧側部内面部材に被せられ、エレベ
ータ用防災装置設置施工時に新たに配置された新側部内
面部材であってもよい。
【0030】すなわち、本発明に係るエレベータ用防災
装置は、新設のエレベータにはもちろんのこと、既設の
エレベータにも設置することもでき、既設のエレベータ
に一層優れた防災機能を付加するための改修用として
も、本発明に係るエレベータ用防災装置を適用してもよ
い。
【0031】また、以上の本発明において、前記防災用
開閉手段には、遮蔽部材で遮蔽されていてこの遮蔽部材
の開き操作で開かれる出入口を設けなくてもよいが、設
けるることがより好ましい。
【0032】このように、防災用開閉手段に遮蔽部材で
遮蔽されていてこの遮蔽部材の開き操作で開かれる出入
口を設けておくと、火災の発生で防災用開閉手段が前記
壁の開口部を閉鎖していても、遮蔽部材を開き操作して
出入口を通ることにより、防災用開閉手段を通過するこ
とができることになり、防災用開閉手段の通過による避
難を行える。
【0033】以上のように、防災用開閉手段に遮蔽部材
で遮蔽されていてこの遮蔽部材の開き操作で開かれる出
入口を設ける場合には、遮蔽部材は、めくり操作で出入
口を開くものでもよく、押し操作で出入口を開くもので
もよく、引き操作で出入口を開くものでもよく、スライ
ド操作で出入口を開くものでもよく、防災用開閉手段の
使用材料や構造、形式等に応じた任意な操作によって出
入口を開くものでもよい。また、遮蔽部材は、防災用開
閉手段の主要部材とは別の部材でもよく、主要部材の一
部を形成するものであって、この主要部材と同じ部材で
もよい。
【0034】また、防災用開閉手段に遮蔽部材で遮蔽さ
れていてこの遮蔽部材の開き操作で開かれる出入口を設
ける場合には、遮蔽部材の開き操作の方向を前記エレベ
ータ扉の開き方向と対応させること、より具体的には、
エレベータ用扉が開くときに後側となる扉の戸先側と同
じ側の遮蔽部材の端部をエレベータ用扉の開き方向へ操
作することにより、遮蔽部材が開き操作されるようにす
ることが好ましい。
【0035】これによると、エレベータのかごから出て
きた人が遮蔽部材を開き操作することにより防災用開閉
手段の出入口を通って避難するときに、遮蔽部材の開き
操作の方向がエレベータ用扉の開き方向と同じになって
いるため、緊急の避難時に行う操作を迷いを少なくして
行わせることが可能になる。
【0036】また、この遮蔽部材は、エレベータのかご
の中にいる人が手を伸ばすことによって手が届く距離に
あることが好ましい。これによると、火災発生の緊急時
に、迅速に避難するための行動を開始することができ
る。本発明では、防災用開閉手段が、壁の開口部の内面
に配設されている開口部用外枠組みの壁の厚さ方向の幅
内や壁の厚さ内に配置されており、このため、エレベー
タのかごやエレベータ用扉から防災用開閉手段までの距
離が短くなっており、したがって、このように、エレベ
ータのかごの中にいる人が手を伸ばすことによって遮蔽
部材に手が届くこととすることが可能になる。
【0037】さらに、防災用開閉手段に設ける前記出入
口は、エレベータ用扉の開き開始箇所と対応する防災用
開閉手段の箇所に形成することが好ましい。これによる
と、エレベータ用扉が全部開くのを待つことなく、防災
用開閉手段の出入口を通過する避難行動を開始できる。
【0038】このように、防災用開閉手段に設ける出入
口を、エレベータ用扉の開き開始箇所と対応する防災用
開閉手段の箇所に形成することは、エレベータ用扉が左
右の中央から開く2個の引き分け式となっている場合
と、1個又は複数個の扉が左右方向の一方から他方へ片
引き式に移動することにより開き移動する場合との両方
について、適用できる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態に係るエ
レベータ用防災装置を説明する。図1は、本実施形態に
係る防災装置を備えたエレベータの全体を示す正面図
で、図2は図1のS2−S2線断面図、図3は、図1の
S3−S3線断面図である。
【0040】初めにエレベータの全体構造を説明する。
図2及び図3に示すように、エレベータのかご1が上下
動するシャッターシャフト2とエレベータホール3とを
区画する建物躯体となっているコンクリート製の壁4に
は、下面がエレベータホール3から続く床5となってい
る開口部6が形成され、エレベータ用出入口であるこの
開口部6には、エレベータシャフト2側の奥において、
エレベータ用扉7が配置されている。壁3の厚さ内から
外れた位置に配置されているこのエレベータ用扉7を開
閉移動させるために、図2で示されているように、上部
レール8と下部レール9がエレベータ用扉7の上下に設
けられている。
【0041】上部レール8にはエレベータ用扉7の上部
ブラケット7Aに取り付けられた上下のローラ10,1
1が転動自在に係合し、床5に設けられた下部レール9
にはエレベータ用扉7の下面に取り付けられた係合部材
12がスライド自在に係合し、上のローラ10で吊り下
げられた上吊り式となっているエレベータ用扉7は、こ
れらのローラ10,11と係合部材12の案内作用によ
り図示しない駆動手段の駆動力で開閉移動する。
【0042】図1に示すとおり、開口部6の上部内面と
左右の側部内面には、上枠部材13と側枠部材14が配
設され、開口部6の上部内面を形成する上部内面部材と
なっている上枠部材13と、側部内面を形成する側部内
面部材となっている側枠部材14により、開口部6の内
面には三方枠である開口部用外枠組み15が設けられて
いる。これらの上枠部材13と側枠部材14は、ステン
レス等の金属板製であり、開口部6の化粧材となってい
る。
【0043】図2で示すように、上枠部材13はエレベ
ータホール3側の前部材16と、エレベータシャフト2
側の後部材17とからなる。前部材16は、壁4におけ
る開口部6の上部の下がり壁4Aのエレベータホール3
側の表面に設けられた仕上げ部材18に結合され、後部
材17は、下がり壁4Aのエレベータシャフト2側の表
面に結合具19とブラケット20を介して結合された保
持部材21に結合されている。この保持部材21に上記
上部レール8が取り付けられている。
【0044】また、前部材16のエレベータホール3側
の端部は鉛直に立ち上がって仕上げ部材18に結合され
た前面部16Aとなっており、この前面部16Aに、図
1に示すように、エレベータ用インジケータ22が配置
されているため、前部材16自体、又は前部材16と後
部材17からなる上枠部材13は、幕板となっている。
【0045】本実施形態に係るエレベータ用防災装置の
防災用開閉手段は、図1に示すように、上下動すること
により開口部6を開放、閉鎖するシャッターカーテン3
0であり、図3に示すように、このシャッターカーテン
30の左右両端部は、左右の側枠部材14の一部に一体
に上下に形成されているガイドレール31にスライド自
在に係合している。シャッターカーテン30の上下動を
案内するガイド部になっているこのガイドレール31
は、断面T字状の溝であり、シャッターカーテン30の
左右両端部には、これらの端部がガイドレール31から
抜け出すのを防止するための抜け出し防止部材32が取
り付けられている。
【0046】図2に示すように、シャッターカーテン3
0を上下動させるための上下動手段33は、上枠部材1
3の上方空間部S、すなわち上枠部材13と下がり壁4
Aとの間の空間部に配置されている。この空間部Sは、
幕板である前部材16に配置されるエレベータ用インジ
ケータ22の電気配線や点検作業のために確保されてい
るものである。
【0047】上下動手段33は、シャッターカーテン3
0の上端部が結合された水平な巻取軸34と、この巻取
軸34にスプロケット、チェーン等による連結手段35
を介して連結された開閉機36と、この開閉機36の回
転軸36Aに設けられているブレーキを起動及び解除さ
せるためのブレーキ駆動装置37とを有する。ブレーキ
駆動装置37には手動操作部が設けられ、この手動操作
部を手動操作することによりブレーキの起動及び解除が
なされる。また、ブレーキ駆動装置37には、エレベー
タが設置されている建物又は地下街等の構築物の適所に
設置されている火災センサが接続されており、この火災
センサが煙又は炎又は熱を検出してその信号がブレーキ
駆動装置37に入力することにより、ブレーキが解除さ
れるようになっている。
【0048】以上のブレーキ駆動装置37は開閉機36
に取り付けられ、また、巻取軸34と開閉機36は、前
記保持部材21に結合されたブラケット38に取り付け
られている。また、図2に示すとおり、シャッターカー
テン30は、上述のように構成された上下動手段33か
ら、上枠部材13の前部材16と後部材17の間の隙間
によるまぐさ39を通って開口部6側へ垂下されてい
る。
【0049】シャッターカーテン30の下端部の座板3
0Aがガイドレール31に沿って下降していて、巻取軸
34のブレーキが解除され、巻取軸35を回転させるこ
とができる状態になっているときに、開閉機36の回転
軸36Aをハンドル等の手動工具又はモータ等からなる
電動工具で正回転させ、この正回転が連結手段35を介
して巻取軸34に伝達されることにより、シャッターカ
ーテン30を巻取軸34に巻き取らせて上昇させること
ができ、これにより、開口部6を開放させることができ
る。
【0050】また、シャッターカーテン30の上昇で座
板30Aがまぐさ39に達していて、ブレーキが起動さ
れているときに、言い換えると、シャッターカーテン3
0が開口部6を開放しているときに、前記火災センサか
らの煙又は炎又は熱の検出信号がブレーキ駆動装置37
に入力し、これによりブレーキが解除されると、座板3
0Aを含むシャッターカーテン30の自重によってシャ
ッターカーテン30は巻取軸34を逆回転させながら下
降し、巻取軸34から繰り出されたシャッターカーテン
30で開口部6が閉鎖されるようになっている。
【0051】これにより、火災の発生時に開口部6はシ
ャッターカーテン30で閉鎖される。一方、開閉機36
の回転軸36Aをハンドル等で正回転させる作業は、エ
レベータ用防災装置の保守点検時等において行われる。
【0052】以上において、防災用開閉手段であるシャ
ッターカーテン30の上下動を案内させるためのガイド
レール31は、エレベータ用扉7よりも手前側の開口部
用外枠組み15の側枠部材14に形成されているため、
シャッターカーテン30もエレベータ用扉7よりも手前
側に配置されているとともに、シャッターカーテン30
は、開口部用外枠組み15の壁4の厚さ方向の幅内に配
置されている。また、シャッターカーテン30を上下動
させるための上下動手段33が収納されている上枠部材
13の上方空間部Sも、開口部用外枠組み15の壁4の
厚さ方向の幅内に存在する空間部となっているため、こ
の上下動手段33も開口部用外枠組み15の壁4の厚さ
方向の幅内に配置されている。
【0053】また、図2に示すように、シャッターカー
テン30が挿通されているまぐさ39には、モヘヤ等に
よる煙遮断部材40が収納配置され、図3に示すとお
り、シャッターカーテン30の左右両端部が挿入されて
いるガイドレール31にも、煙遮断部材40が収納配置
されている。これにより、シャッターカーテン30が開
口部6を閉鎖しているときに、まぐさ39及びガイドレ
ール31を通って煙、炎がシャッターカーテン30の反
対側へ達するのを防止されるようになっている。
【0054】図4はシャッターカーテン30の全体図を
示し、図5は図4のS5−S5線断面図である。シャッ
ターカーテン30は、シリカクロス又はガラスクロス等
による耐火性シート、又はこの耐火シートに耐火塗料を
塗布したシートで形成され、このようにシート製となっ
ているシャッターカーテン30は、防火性と遮煙性の両
方の機能を有する。
【0055】また、シャッターカーテン30は、カーテ
ン本体50と、このカーテン本体50に下向きに開口し
て形成された縦長の出入口50Aを覆ってカーテン本体
40の表裏両面に2枚設けられた遮蔽シート51とから
なる。座板30Aは、出入口50Aを跨いでカーテン本
体40の下端部に水平に取り付けられ、それぞれがこの
座板30Aまで達する上下長さを有している遮蔽シート
51は、出入口50Aの上部と左右の側部において、カ
ーテン本体51との重なり代を有しているとともに、上
部においてカーテン本体50に縫着によって結合されて
いる。このため、火災の発生でシャッターカーテン30
が開口部6を閉鎖しているときに、それぞれの遮蔽シー
ト51をめくることにより、出入口50Aを通ることに
よってシャッターカーテン30を通過できるようになっ
ている。
【0056】なお、それぞれの遮蔽シート51に左右方
向に延びる金属線や金属棒等によるウェイト部材を上下
方向に複数配置し、これにより、遮蔽シート51が煙や
炎の圧力でめくり上がるのを防止するようにしてもよ
い。
【0057】また、出入口50Aの上下寸法は任意であ
る。一方、出入口50Aの左右寸法は、一人通過できる
最低寸法と、シャッターカーテン30の配置位置での開
口部6の左右寸法と同じ又は略同じ又はこれよりも大き
い寸法であってカーテン本体50の左右寸法よりも小さ
い最大寸法と、の間の寸法とすることが好ましく、より
好ましいことは、シャッターカーテン30の配置位置で
の開口部6の左右寸法の半分又は略半分よりも大きい寸
法であって、カーテン本体50の左右寸法よりも小さい
寸法とすることである。
【0058】この理由は、火災発生時に出入口50Aを
通る避難者にとっては出入口50Aの左右寸法が大きい
程よく、一方、煙に対する出入口50Aの遮断性を考え
ると出入口50Aの左右寸法は小さい程よいが、エレベ
ータ用防災装置は火災が発生した異常状態のときに使用
する設備であるため、避難者の利益を優先すべきである
からである。
【0059】以上説明した本実施形態によると、エレベ
ータ用防災装置の防災用開閉手段であって火災の発生に
より壁4の開口部6を閉鎖するシャッターカーテン30
は、エレベータ用扉7よりも手前側であって、開口部6
の内面に配設された開口部用外枠組み15の壁4の厚さ
方向の幅内に配置されているため、シャッターカーテン
30によって壁4の手前側のエレベータホール3の一部
が占有されることはない。このため、エレベータホール
3の本来の大きさを確保してシャッターカーテン30の
配置を行えることになる。
【0060】また、開口部6の開放、閉鎖のためにシャ
ッターカーテン30を上下動させるための上下動手段3
3は、上枠部材13の上方空間部Sに配置され、この空
間部Sは、開口部用外枠組み15の壁4の厚さ方向の幅
内に存在するため、上下動手段33も、開口部用外枠組
み15の壁4の厚さ方向の幅内に配置されており、した
がって、この上下動手段33を含めたエレベータ用防災
装置全体を開口部用外枠組み15の壁4の厚さ方向の幅
内に配置でき、上下動手段33を含めてもエレベータホ
ール3の本来の大きさを確保できる。
【0061】また、上下動手段33が配置される上枠部
材13の上方空間部Sは、エレベータの機能上の理由、
具体的には、幕板である上枠部材13の前部材16に取
り付けるエレベータ用インジケータ22の電気配線や点
検作業のためにもともと形成される空間であるため、こ
の空間部Sの有効利用によって上下動手段33の配置を
行える。
【0062】さらに、火災の発生で開口部6を閉鎖する
防災用開閉手段は、上下動することにより開口部6を開
放、閉鎖するシャッターカーテン30となっているた
め、開口部用外枠組み15を形成する左右の側枠部材1
4にこのシャッターカーテン30の上下動を案内するガ
イド部を設けるだけで、シャッターカーテン30の移動
案内手段を容易に形成できる。
【0063】さらに、シャッターカーテン30の上下動
を案内するガイド部になっているガイドレール31は、
開口部用外枠組み15を形成する左右の側枠部材14の
一部に一体に形成されているため、これらの側枠部材1
4をガイドレールを兼ねたものとすることができ、それ
だけエレベータ用防災装置の構造の簡単化できる。
【0064】また、シャッターカーテン30は防火性と
遮煙性を有しているため、エレベータ用扉7の防火性と
併せ、本実施形態に係るエレベータ用防災装置が設置さ
れたエレベータ全体の防火機能を向上させることができ
る。
【0065】さらに、シャッターカーテン30はカーテ
ン本体50と遮蔽シート51からなり、シャッターカー
テン30が開口部6を閉鎖していても、遮蔽シート51
をめくることにより、カーテン本体50の出入口50A
を通ってシャッターカーテン30を通過できるととも
に、通常状態では遮蔽シート51によって出入口50A
を遮蔽しておくことができる。
【0066】また、遮蔽シート51は、上部のみでカー
テン本体50に結合されたものとなっているため、遮蔽
シート51の左右両端部のうちのどちらの端部をめくり
操作しても、遮蔽シート51を開き操作できる。そし
て、エレベータ用扉7は引き分け式の2個の扉からな
り、これらの扉7の開き方向と同じ方向である左右方向
に遮蔽シート51をめくり操作することにより、この操
作が遮蔽シート51の開き操作となるため、エレベータ
のかごから出てきた人が扉7の開き方向と同じ方向に遮
蔽シート51をめくり操作することにより、火災発生の
緊急時において、シャッターカーテン50を通過して所
定の場所に避難することができる。
【0067】また、遮蔽シート51の左右両端部のうち
のどちらの端部をめくり操作しても遮蔽シート51の開
き操作となるため、エレベータ用扉が1個又は複数個で
あって、この扉又はこれらの扉の右側への移動が開き移
動となっているエレベータにも、この扉又はこれらの扉
の左側への移動が開き移動となっているエレベータに
も、本実施形態にエレベータ用防災装置を共通して適用
できる。
【0068】また、遮蔽シート51は下辺を上方に持ち
上げるめくり上げ操作によっても開くことができるた
め、煙のための避難者が身をかがめていても、容易に遮
蔽シート51の開き操作を行える。
【0069】さらに、本実施形態のシャッターカーテン
30は、壁4の開口部6の内面に配設されている開口部
用外枠組み15の壁4の厚さ方向の幅内に配置されてい
るため、エレベータのかご、エレベータ用扉7とシャッ
ターカーテン30との間隔は小さくなっており、このた
め、エレベータのかごの中から手を伸ばすことによって
手が遮蔽シート51に手が届き、したがって、迅速に避
難行動を開始できる。
【0070】また、出入口50Aはシャッターカーテン
30の左右方向の中央部又は略中央部に形成され、エレ
ベータ用扉7は、この出入口50Aが形成されている箇
所と対応する左右方向の中央から開く2個の引き分け式
となっているため、エレベータ用扉7が全部開くのを待
つことなく、出入口50Aを通って行う避難活動を開始
することができる。
【0071】図6は、ガイドレールについての別実施形
態を示す。この実施形態では、左右の側枠部材64の一
部に一体にガイドレールが形成されておらず、側枠部材
64とは別の部材となってガイドルール部材71が生産
され、このガイドレール部材71が側枠部材64に結合
されている。
【0072】この実施形態によると、側枠部材64に断
面が複雑なガイドレールを一体に形成する必要がなくな
り、側枠部材64の生産が容易になるという利点を得ら
れる。
【0073】図7の実施形態では、側枠部材64に別の
側枠部材74が被せられ、この側枠部材74の一部に、
シャッターカーテン30の上下動を案内するガイド部の
ためのガイドレール81が一体に形成されている。
【0074】この実施形態は、側枠部材64がエレベー
タ用防災装置設置施工前から開口部6の左右の側部内面
を形成するものとして存在している場合において、エレ
ベータ用防災装置の設置施工時に側枠部材74を、旧側
枠部材である側枠部材64に対する新側枠部材として設
ける場合に適している。すなわち、この実施形態は、既
存のエレベータにエレベータ用防災装置を改修作業で付
設する場合に適用でき、前から存在する旧側枠部材64
をそのままにしてシャッターカーテン30のためのガイ
ド部を設けることができる。
【0075】なお、図6で示したように、側枠部材64
に、この側枠部材64とは別部材となっているガイドレ
ール部材71を結合した実施形態も、既存のエレベータ
にエレベータ用防災装置を改修作業で付設する場合に適
用できる。
【0076】図8は、開口部6の左右の側部内面を形成
する側部内面部材が大理石等による壁仕上げ材84で形
成されている場合の実施形態を示す。この実施形態では
壁仕上げ材84に形成した溝84Aにガイドレール部材
91を収納固定している。
【0077】この実施形態で示すように、シャッターカ
ーテン30のためのガイド部を設ける開閉部6の左右の
側部内面部材は、開閉部用外枠組みを形成する側枠部材
でなくてもよい。この実施形態は、側枠部材が設けられ
ず、これの代わりに壁仕上げ材84が設けられる場合に
適用できる。
【0078】また、この実施形態のように、開口部6の
内面に開口部用外枠組みが配設されない場合には、壁仕
上げ材84にシャッターカーテン30のためのガイド部
を設けることにより、シャッターカーテン30を壁4の
厚さ内に配置することができる。また、上下動手段33
が配置される空間部、すなわち開口部6の上部内面を形
成する上部内面部材の上方空間部を壁4の厚さ内の空間
部とすることにより、上下動手段33も壁4の厚さ内に
配置でき、これにより、これまでの実施形態と同じく、
エレベータ用防災装置によってエレベータホール3の一
部が占有されず、エレベータホール3の本来の大きさを
確保できる。
【0079】図9は、壁仕上げ材94が旧側部内面部材
となっていて、この旧側部内面部材に、ガイドレール1
11が一部に一体に形成された新側部内面部材となって
いる側枠部材104を被せた実施形態を示す。
【0080】この実施形態は、開口部6の左右の側部内
面部材が壁仕上げ材94となっている場合において、図
7の実施形態と対応するものであり、既存のエレベータ
にエレベータ用防災装置を改修作業で付設する場合に適
用できる。
【0081】図10の実施形態は、開口部用外枠組みの
うちの上枠部材についての別実施形態である。この実施
形態における開口部用外枠組み115の上枠部材113
も、エレベータホール3側の前部材116とエレベータ
シャフト2側の後部材117とからなり、後部材117
は、図2の実施形態と同じく、ブラケット38を介して
上下動手段33を保持する保持部材21に結合されてい
るが、前部材116は、下がり壁4Aのエレベータホー
ル3側の表面に配設された壁仕上げ材118の下地材1
19に結合され、また、この前部材116のエレベータ
ホール3側の端部は大きく立ち上がっていない。このた
め、前部材116、又は前部材116と後部材117か
らなる上枠部材113は、幕板となっていない。
【0082】このように、エレベータ用防災装置の設置
を行うに際し、上枠部材113は必ずしも幕板としなく
てもよい。
【0083】また、この実施形態でも、開口部6の上部
内面を形成する上部内面部材となっている上枠部材11
3の上方空間部Sに上下動手段33が配置されており、
この空間部Sは、開口部用外枠組み115の壁4の厚さ
方向の幅内に存在する。
【0084】この空間部Sは、この実施形態に係るエレ
ベータ用防災装置をエレベータに設けるために特別に形
成したものでもよく、エレベータが設置される建物や、
地下街等の構築物の構造上等の理由からもともと設けら
れるものであったものでもよい。
【0085】図11の実施形態でも、上下動手段33の
巻取軸34によってシャッターカーテン30の巻き取
り、繰り出しがなされるようになっているが、この実施
形態では、シャッターカーテン30の巻き取り、繰り出
しは、これまでの実施形態と異なり、巻取軸34のエレ
ベータシャフト2に近い半径方向端部側からなされるよ
うになっている。このため、開口部用外枠組み125の
上枠部材123を形成し、壁4の厚さ方向にまぐさ39
の間隔を開けて対向しているエレベータホール3側の前
部材126とエレベータシャフト2側の後部材127と
のうち、前部材126の壁4の厚さ方向の幅寸法は、後
部材127よりも大きくなっている。
【0086】図12は、図11の実施形態の場合におけ
る図3と同様の図を示している。図11の実施形態で
は、まぐさ39がこれまでの実施形態よりもエレベータ
シャフト2に近づくことになるため、図3と同じく、シ
ャッターカーテン30の左右両端部がスライド自在に挿
入されてこれらの端部の上下動を案内するためのガイド
レール131を、開口部用外枠組み125を形成してい
る左右の側枠部材124の一部に一体に形成する場合に
は、このガイドレール131を側枠部材124にエレベ
ータシャフト2に近づけて形成することになる。
【0087】これによると、それぞれの側枠部材124
は開口部6の左右の側部内面を形成するものとなってい
て、これらの側部内面は、エレベータホール3側からエ
レベータシャフト2側へ近づくにしたがい互いに近づく
傾き角度を有する傾斜面となっているため、溝状となっ
ているガイドレール131の深さを図3の実施形態より
も大きくすることが可能となる。このため、ガイドレー
ル131へのシャッターカーテン30の挿入量を大きく
できることから、火災発生時の煙、炎がガイドレール1
31の内部を通ってシャッターカーテン30の反対側へ
達するのをガイドレール131の内部に設ける煙遮断部
材40等によって一層有効に防止できるようになる。
【0088】なお、図11の実施形態における上枠部材
123の前部材126は、エレベータ用インジケータが
取り付けられる前面部126Aを有する幕板となってい
たが、この上枠部材の前部材が、図10の実施形態と同
様に、幕板となっていない場合であっても、図12のよ
うに、側枠部材124にガイドレール131をエレベー
タシャフト2に近づけて設けてもよい。
【0089】以上のそれぞれの実施形態において、エレ
ベータ用防災装置を既存のエレベータに改修作業で付設
する場合には、上枠部材の部分の改修方法及びその構造
は、そのエレベータのもともとの構造や開口部6の構造
等に応じて任意に定めることができる。
【0090】
【発明の効果】本発明によると、エレベータホールの本
来の大きさを確保できるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る防災装置を備えたエ
レベータの全体を示す正面図である。
【図2】図1のS2−S2線断面図である。
【図3】図1のS3−S3線断面図である。
【図4】防災用開閉手段であるシャッターカーテンの全
体図である。
【図5】図4のS5−S5線断面図である。
【図6】ガイド部であるガイドレールが、開口部の左右
の側部内面部材である側枠部材とは別の部材となってい
るガイドレール部材によって形成されている実施形態を
示す図3と同様の図である。
【図7】旧側枠部材に新側枠部材が被せられた実施形態
を示す図3と同様の図である。
【図8】開口部の左右の側部内面を形成する側部内面部
材が大理石等の壁仕上げ材で形成されている場合の実施
形態を示す図3と同様の図である。
【図9】壁仕上げ材が旧側部内面部材となっていて、こ
の旧側部内面部材に新側部内面部材となっている側枠部
材を被せた実施形態を示す図3と同様の図である。
【図10】開口部用外枠組みのうちの上枠部材について
の別実施形態を示す図2と同様の図である。
【図11】シャッターカーテンの巻取軸に対する巻き取
り、繰り出し位置を反対側とした実施形態を示す図2と
同様の図である。
【図12】図11の実施形態の場合における図3と同様
の図である。
【符号の説明】
1 エレベータのかご 2 エレベータシャフト 3 エレベータホール 4 壁 6 開口部 7 エレベータ用扉 13,113,123 上部内面部材である上枠部材 14,64,74、104,124 側部内面部材であ
る側枠部材 15,115,125 開口部用外枠組み 30 防災用開閉手段であるシャッターカーテン 50 カーテン本体 50A 出入口 51 遮蔽部材である遮蔽シート 31,81,111,131 ガイド部であるガイドレ
ール 33 上下動手段 34 巻取軸 71 ガイド部であるガイドレール部材 84,94 側部内面部材である壁仕上げ材 S 上下動手段が配置された空間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E06B 9/56 E06B 9/17 A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁の開口部に設置されているエレベータ
    用扉よりも手前側に配置された防災用開閉手段を有し、
    この防災用開閉手段が火災発生時に前記開口部を閉鎖す
    るエレベータ用防災装置において、前記防災用開閉手段
    が、前記開口部の内面に配設されている開口部用外枠組
    みの前記壁の厚さ方向の幅内に配置されていることを特
    徴とするエレベータ用防災装置。
  2. 【請求項2】 壁の開口部に設置されているエレベータ
    用扉よりも手前側に配置された防災用開閉手段を有し、
    この防災用開閉手段が火災発生時に前記開口部を閉鎖す
    るエレベータ用防災装置において、前記防災用開閉手段
    が前記壁の厚さ内に配置されていることを特徴とするエ
    レベータ用防災装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のエレベータ用防
    災装置において、前記防災用開閉手段は、上下動するこ
    とにより前記開口部を開放、閉鎖するシャッターカーテ
    ンであることを特徴とするエレベータ用防災装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のエレベータ用防災装置
    において、前記シャッターカーテンを上下動させるため
    の上下動手段は、前記開口部の上部内面を形成する上部
    内面部材の上方空間部に収納されていることを特徴とす
    るエレベータ用防災装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載のエレベータ用防
    災装置において、前記開口部の左右の側部内面を形成す
    る側部内面部材には、前記シャッターカーテンの左右両
    端部の上下動を案内するためのガイド部が設けられてい
    ることを特徴とするエレベータ用防災装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のエレベータ用防災装置
    において、前記ガイド部は、前記側部内面部材の一部と
    してこの側部内面部材に一体に形成されていることを特
    徴とするエレベータ用防災装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のエレベータ用防災装置
    において、前記ガイド部は、前記側部内面部材とは別の
    部材であってこの側部内面部材に結合されたガイド部材
    で形成されていることを特徴とするエレベータ用防災装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれかに記載のエレベ
    ータ用防災装置において、前記側部内面部材は、前から
    存在する旧側部内面部材に被せられ、エレベータ用防災
    装置設置施工時に新たに配置された新側部内面部材とな
    っていることを特徴とするエレベータ用防災装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載のエレベ
    ータ用防災装置において、前記防災用開閉手段には、遮
    蔽部材で遮蔽されていてこの遮蔽部材の開き操作で開か
    れる出入口が設けられていることを特徴とするエレベー
    タ用防災装置。
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