JP2000054758A - 防火・防煙シャッター - Google Patents

防火・防煙シャッター

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JP2000054758A
JP2000054758A JP10219973A JP21997398A JP2000054758A JP 2000054758 A JP2000054758 A JP 2000054758A JP 10219973 A JP10219973 A JP 10219973A JP 21997398 A JP21997398 A JP 21997398A JP 2000054758 A JP2000054758 A JP 2000054758A
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shutter
steel
opening
slide
steel plate
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JP10219973A
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English (en)
Inventor
Yasuto Iso
康人 磯
Kazunobu Takahashi
一宜 高橋
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Suzuki Shutter Kogyo KK
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Suzuki Shutter Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉体下降時の、障害物との衝突による衝撃を
回避すると共に、扉体閉鎖後においても人間が通行する
ことのできる防火・防煙シャッターを提供することが課
題である。 【解決手段】 鋼製シャッター3と、該鋼製シャッター
の下端部に形成された枠体4と、該枠体の開口部を昇降
動可能に閉鎖する二枚のスライド鋼板5a,5bにて構
成された扉体1を有し、火災発生時にはこの扉体1を下
降させることにより、区画間開口部を閉鎖して煙の拡
散、炎の延焼を防止する。また、この区画間開口部近傍
に障害物が存在する場合には、扉体1を下降させた際に
スライド鋼板5a,5bがこの障害物と衝突することに
なるが、スライド鋼板5a,5bが上方向にスライド移
動するので、障害物を損傷することを回避することがで
きる。更に、スライド鋼板5a,5bは人間が容易に持
ち上げられる程度の重量であるから、避難者は扉体1を
閉鎖した後においても、この閉鎖された通路を通ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災発生時に、区
画間の開口部を閉鎖して煙の拡散や炎の延焼を防止する
防火・防煙シャッターに係り、特に、区画間開口部を閉
鎖するための扉体を下降させる際の安全性を向上させる
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビル等の建築物内においては、
火災が発生した際に炎の回りが速いと被害が大きくな
り、また、天井材等の建築材料が燃焼すると有毒ガスが
発生することがあり、この有毒ガスが建屋内に拡散され
ると炎の回りが遅くても有毒ガスにより被害が拡大す
る。そこで、建築物に防火・防煙シャッターを設置し、
火災発生時にはこのシャッターを下降させて任意の区画
間(部屋と部屋との間等)を閉鎖することにより火災室
と非火災室を区画して、火災による炎の延焼や煙の流入
を防止する方法が採用されている。
【0003】従来における防火・防煙シャッターは、金
属製のスラットを複数個連結して形成される扉体を、天
井部位に配置されるシャフトに巻き付けて配置してお
り、火災検出用センサにより火災の発生が検出される
と、シャフトの回転を制御する開閉装置のブレーキ機構
を緩めて、金属製の扉体を自重にてゆっくりと下降させ
るようにしている。これにより、扉体の最下部に取り付
けられる座板が床面と接触したところで扉体の下降が停
止するから、この扉体により区画間開口部が閉鎖され、
煙の拡散、炎の延焼を阻止することができるようにな
る。
【0004】しかしながら、従来における防火・防煙シ
ャッターは、火災検出用センサにて火災の発生が検出さ
れると自動的に金属製の扉体が下降するように動作する
ので、シャッター取付位置に障害物が置かれていた場合
には、扉体がこの障害物と衝突して思わぬ事故につなが
ることがある。また、扉体が完全に下降してしまうと、
これを人間の力で持ち上げることは困難であり、シャッ
ター閉鎖後は人間が通行することができないという欠点
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
における防火・防煙シャッターでは、火災発生時には自
動的に金属製の扉体が下降するので、障害物と衝突する
ことがあり、また、シャッター閉鎖後は人間が通行する
ことができないという問題が発生していた。この発明は
このような従来の課題を解決するためになされたもので
あり、その目的とするところは、扉体下降時における障
害物との接触事故を回避することができ、且つ、シャッ
ター閉鎖後においても人間が通行することのできる防火
・防煙シャッターを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、建築物の区画間開口
部に配置され、火災発生時には当該区画間開口部を閉鎖
して、煙の拡散、炎の延焼を防止する防火・防煙シャッ
ターにおいて、複数のスラットを連結して形成される鋼
製シャッターと、当該鋼製シャッターの下端に取り付け
られ、下側開口のコ字形状に形成された枠体と、前記区
画間開口部の両側部に設置され、案内溝を有し、前記鋼
製シャッターの側辺部及び前記枠体の側辺部を挿通させ
ることにより、鋼製シャッター及び枠体の昇降をガイド
するガイドレールと、前記枠体の下側開口部を閉鎖する
ように配置され、且つ、枠体に対して昇降動が可能なス
ライド鋼板と、駆動モータ及びブレーキ機構を有し、該
駆動モータ及びブレーキ機構を駆動させることにより鋼
製シャッターの上昇、下降を操作する開閉装置と、を有
することが特徴である。また、請求項2に記載の発明
は、前記枠体の適所には係止片が取り付けられ、且つ、
前記スライド鋼板の側部には上下方向に沿った長孔が穿
設され、該長孔を前記係止片に係合させることにより、
スライド鋼板を昇降可能としたことを特徴とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、建築物の区画間
開口部に配置され、火災発生時には当該区画間開口部を
閉鎖して、煙の拡散、炎の延焼を防止する防火・防煙シ
ャッターにおいて、複数のスラットを連結して形成され
る鋼製シャッターと、前記鋼製シャッターの下端にて、
該鋼製シャッターに対し昇降動可能に連結されたスライ
ド鋼板と、前記区画間開口部の両側部に設置され、案内
溝を有し、前記鋼製シャッターの側辺部を案内溝内に挿
通させることにより、当該鋼製シャッターの昇降をガイ
ドするガイドレールと、前記ガイドレールの案内溝内適
所に配置され、前記鋼製シャッターの下降を床面より所
定の高さにて停止させるストッパと、駆動モータ及びブ
レーキ機構を有し、該駆動モータ及びブレーキ機構を駆
動させることにより鋼製シャッターの上昇、下降を操作
する開閉装置と、を有することを特徴とする。請求項4
に記載の発明は、前記鋼製シャッターの下端部近傍の適
所には係止片が取り付けられ、且つ、前記スライド鋼板
の側部には上下方向に沿った長孔が穿設され、該長孔を
前記係止片に係合させることにより、スライド鋼板を昇
降可能としたことを特徴とする。
【0008】請求項5に記載の発明は、前記スライド鋼
板は、横方向に沿って複数枚に分割され、互いに隣接す
るスライド鋼板は、一方のスライド鋼板に形成された係
止片と他方のスライド鋼板の上下方向に沿って形成され
た長孔とが係合することにより、それぞれが昇降動可能
とされ、更に、この長孔を覆設するカバー部材を配置し
たことを特徴とする。請求項6に記載の発明は、火災の
発生を検出するセンサを具備し、前記開閉装置は、当該
センサにて火災の発生が検知された際に、ブレーキ機構
を緩めて前記鋼製シャッター及びスライド鋼板を下降さ
せることを特徴とする。
【0009】上述の如く構成された本願請求項1〜請求
項4に記載の発明によれば、火災発生時には鋼製シャッ
ター、及び枠体に固定されたスライド鋼板が下降して所
定の区画間開口部を閉鎖するので、煙の拡散及び炎の延
焼を防止することができ、この区画間開口部近傍に障害
物が置かれている場合には、スライド鋼板がこの障害物
と接触することにより上方向にスライド移動するので、
障害物を損傷するという問題を回避することができる。
【0010】また、請求項5に記載の発明では、スライ
ド鋼板を横方向に沿って複数個に分割しているので、ス
ライド鋼板1個当たりの重量が軽量化され、人間が容易
に持ち上げることができ、これにより、区画間開口部を
閉鎖した後においてもこのスライド鋼板を持ち上げるこ
とにより、避難者が通過することができるようになる。
更に、長孔部分にカバー部材を設置するので、長孔の隙
間部分から煙や炎が漏れることは無い。請求項6に記載
の発明では、火災検知用のセンサにより自動で鋼製シャ
ッター及びスライド鋼板を下降させることができ、火災
が発生した場合にはこれに反応して即時に所定の区画間
開口部を閉鎖することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明が適用された防火・
防煙シャッターの第1の実施形態の構成を示す正面図、
図2は同側面図であり、建築物区画間(例えば、部屋と
部屋との間等)に配置して、火災発生時にこの開口部を
扉体1にて閉鎖し、煙の拡散、炎の延焼を防止するもの
である。
【0012】図1に示されるように、扉体1は、複数の
スラット2を連結して成る鋼製シャッター3と、該鋼製
シャッター3の下部に連結される枠体4と、該枠体4に
対して上下方向にスライド移動が可能な2枚のスライド
鋼板5a,5bを有している。スライド鋼板5a,5b
はそれぞれ高さが300〜400mm程度とされており、
従って、扉体1を下降させた際には床面FLより300
〜400mmまでの高さはこのスライド鋼板5a,5bに
より閉鎖され、これより上の部分は鋼製シャッター3に
て閉鎖されることになる。
【0013】区画間開口部の両側部には、扉体1の昇降
をガイドするためのガイドレール6a,6bが立設され
ており、扉体1の側辺がこのガイドレール6a,6bに
形成される案内溝(図1,2では図示省略)にガイドさ
れながら昇降し得るようになっている。また、鋼製シャ
ッター3の下端部に連結される枠体4は、下側開口のコ
字形状を成しており、従って、該枠体4の下端部4aが
床面FLに接触した時点で扉体1の下降は停止される。
【0014】区画間開口部の天井面7よりも上方には、
鋼製シャッター3を巻き取るためのシャフト8が収納設
置されており、該シャフト8の一端側に取り付けられた
スプロケット9はチェーン10を介して開閉装置11に
連結されている(図2参照)。
【0015】開閉装置11は、操作スイッチ21にて
「上昇」スイッチが投入されると、駆動用モータを回転
させることによりシャフト8を巻き取り方向に回転させ
て扉体1を上昇させ、操作スイッチ21にて「下降」ス
イッチが投入された場合には、駆動用モータに搭載され
ているブレーキ機構を緩めることにより、扉体1の自重
にて該扉体1をゆっくりと下降させ、区画間開口部を閉
鎖させるものである。また、天井面7の適所には煙検知
用のセンサ12が設置されており、該センサ12にて煙
の発生が検出された場合には、自動的に駆動用モータの
ブレーキ機構を緩めて扉体1を下降させ、区画間開口部
を閉鎖させるように動作する。
【0016】図3は、シャフト8と鋼製シャッター3と
の連結の様子を示す説明図であり、同図に示すように、
鋼製シャッター3は、スラット2どうしの連結部で一定
角度折り曲げられるから、図中矢印「Y」の方向にシャ
フト8を回転させると、鋼製シャッター3はシャフト8
に順次巻き取られることになる。また、枠体4及びスラ
イド鋼板5a,5bはシャフト8にて巻き取ることはで
きないが、枠体4及びスライド鋼板5a,5bの高さは
300〜400mm程度であるから、鋼製シャッター3を
全て巻き取った状態において枠体4及びスライド鋼板5
a,5bは図1、2に示す天井面7より下側に出ること
は無い。
【0017】図4は、鋼製シャッター3の下端部におけ
る枠体4及びスライド鋼板5a,5bとの連結の様子を
詳細に示す正面図、図5(a)は図4におけるA−A断
面図、(b)は同B−B断面図、図6は同C−C断面図
をそれぞれ示している。図4に示されるように、鋼製シ
ャッター3の下端部には下側開口のコ字形状をなす枠体
4が係止されており、該枠体4は図5(a)に示される
ようにスペーサ17を介してボルト18にて締め付け固
定されている。そして、この枠体4は鋼製シャッター3
と同様に、ガイドレール6a,6bに沿って昇降可能と
されている。
【0018】更に、該枠体4の左上隅部、中央部(2カ
所)、右上隅部にはそれぞれスライド鋼板5a,5bを
係合させるための係合用ボルト13a〜13d(係止
片)が取り付けられ(図4参照)、一方、スライド鋼板
5aの左辺部には上下方向に沿った長孔14a、右辺部
には長孔14bが形成され、この長孔14a,14bは
ボルト13a,13bと係合され、同様に、スライド鋼
板5bの左辺部には長孔14c、右辺部には長孔14d
が形成され、この長孔14c,14dはボルト13c,
13dと係合されている。そして、ボルト13a〜13
dが長孔14a〜14dの最上部に位置した時に、スラ
イド鋼板5a,5bが床面FLと接触するようになって
いる。なお、各係合用ボルト13a〜13dと長孔14
a〜14dは堅固に締め付け固定されておらず、従っ
て、スライド鋼板5a,5bに対して上方向の力が作用
した場合には、長孔14a〜14dが係合用ボルト13
a〜13dを摺動することにより、該スライド鋼板5
a,5bは上方向にスライド移動することになる。
【0019】また、長孔14b,14cの周囲部を覆設
するように、カバー部材15a,15bが配設されてお
り、また、2枚のスライド鋼板5a,5b間の隙間から
の煙の漏洩を防止するために、スライド鋼板5bの左辺
部には、図6の符号16に示すクランク部材が形成さ
れ、部分的にスライド鋼板5aと重複されている。
【0020】次に、本上記の如く構成された本実施形態
の作用について説明する。通常時においては、扉体1は
シャフト8に巻き取られた状態にあり、従って、扉体1
は天井面7よりも上側に収納配置されている。いま、火
災が発生し、煙検知用センサ12にて煙の発生が検知さ
れると、開閉装置11の制御下でシャフト8駆動用モー
タのブレーキ機構が緩められるので、扉体1は自重によ
りガイドレール6a,6bに沿って、徐々に下降する。
【0021】下降が継続されると、扉体1の下部に設置
された枠体4の下端部4a(図1、図4参照)が床面F
Lと接触したところで下降動作は強制的に停止され、こ
れにより、区画間開口部は扉体1により閉鎖されること
になり、煙の拡散、炎の延焼を防止することができる。
いま、この区画間開口部近傍に障害物が置かれている場
合には、図7に示すように、扉体1下降時にスライド鋼
板5b(または、5a)が障害物19と接触することに
なる。従って、該障害物19には一定の力が加えられる
ことになるが、スライド鋼板5bは、長孔14c,14
dに沿って上方向にスライド移動可能に構成されている
ので、扉体1を下降させている際に障害物19と接触し
た場合には、スライド鋼板5bが持ち上げられることに
なり、障害物の損傷を防止することができるようにな
る。
【0022】また、障害物19が存在せず、扉体1が円
滑に下降した場合には、スライド鋼板5a,5bに形成
された長孔14a,14dについては、枠体4の側辺部
により塞がれており、長孔14c,14dについては、
カバー部材15a,15bにて塞がれ、更に、2枚のス
ライド鋼板5a,5b間の隙間部分はクランク部16に
より塞がれるので、扉体1を閉鎖させた後に煙や炎が漏
洩することが無く、安全性を確保することができる。
【0023】更に、スライド鋼板5a,5bは1枚が約
10〜15kg程度の重量とされているので、人間の力
にて容易に持ち上げることができ、たとえ扉体1を下降
させて区画間開口部を閉鎖させた後においても、スライ
ド鋼板5a,5bを持ち上げることにより、簡単に人間
が通過することができる。
【0024】なお、上記の実施形態では、スライド鋼板
を2枚(5a,5b)に分割する例について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、閉鎖すべ
く区画間開口部の幅に応じて適宜変更が可能である。発
明者らの実験によれば、上下方向へのスライドの円滑さ
やスライド鋼板の重量を考慮し、1枚のスライド鋼板の
横幅は1500mm程度が好適であり、3メートルの幅の
開口部であれば2分割、それ以上の幅を有する開口部で
あれば3分割以上とするのが望ましいことが確認され
た。
【0025】次に、本発明の第2の実施形態に係る防火
・防煙シャッターについて説明する。図8は、第2の実
施形態に係る防火・防煙シャッターの構成図であり、同
図に示すように、この防火・防煙シャッターは、前記し
た第1の実施形態と略同一であるが、枠体4を有してい
ない点で相違している。
【0026】即ち、この実施形態では、鋼製シャッター
3の下端部に係合用のボルト23a〜23d(係止片)
を取り付け、該係合用ボルト23a〜23dを、2枚の
スライド鋼板24a,24bの側辺部に形成された長孔
25a〜25dに係合させることにより、鋼製シャッタ
ー3に対して2枚のスライド鋼板24a,24bが上下
方向にスライド移動できるようにしている。また、鋼製
シャッター3の下限位置を決めるためにガイドレール6
a,6bの内部の、床面FLより所定の高さ部位には、
ストッパ26a,26bが設置され、従って、鋼製シャ
ッター3はこのストッパ26a,26bと接触した位置
にて下降が停止されることになる。
【0027】更に、スライド鋼板24aの左側の長孔2
5a、及びスライド鋼板24bの右側の長孔25dによ
る隙間部分を覆設するために、カバー部材27a,27
bが設置されており、長孔部分を通じて煙や炎が漏れな
いようにしている。
【0028】そして、このように構成された第2の実施
形態によれば、上記した第1の実施形態と同様に、扉体
1の下端部に昇降動可能なスライド鋼板24a,24b
が配置されるので、当該扉体1にて閉鎖すべく区画間開
口部近傍に障害物が置かれている場合においても、スラ
イド鋼板24a,24bが障害物と接触した際にはスラ
イド鋼板24a,24bが上昇するので、障害物を損傷
することが無く、安全性を確保することができる。ま
た、スライド鋼板24a,24bは人間の力で容易に持
ち上げることができる程度の重量であるので、扉体1を
閉鎖した後においても、この閉鎖された部分を人間が通
過することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
火災が発生した場合には、煙検知用センサの動作によ
り、自動的に扉体が下降するので、区画間開口部閉鎖
し、煙の拡散や炎の延焼を防止することができる。ま
た、この開口部近傍に障害物が置かれている場合には、
扉体の下部に配置されたスライド鋼板がこの障害物と接
触することになり、スライド鋼板は上方向にスライド移
動するので、障害物に無理な力が加えられることは無
く、障害物を損傷するという問題を回避することができ
る。
【0030】また、区画間開口部の横幅が広い場合に
は、スライド鋼板を横方向に分割し、1枚が約1500
mm程度になるように構成されるので、円滑に昇降するこ
とができ、また、1枚のスライド鋼板の重量は10〜1
5kg程度となるので、人間の力で容易に持ち上げるこ
とができ、従って、扉体を閉鎖した後においてもスライ
ド鋼板を持ち上げることにより避難者が通行することが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成を示す正面図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施形態の構成を示す側面図で
ある。
【図3】扉体をシャフトに巻き取る様子を示す説明図で
ある。
【図4】第1の実施形態に係り、扉体の下端部とスライ
ド鋼板との連結の様子を詳細に示す正面図である。
【図5】(a)は図4における「A−A」断面図、
(b)は図4における「B−B」断面図である。
【図6】図4におけるC−C断面図である。
【図7】扉体が障害物と接触した時の様子を示す説明図
である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る防火・防煙シャ
ッターの主要部分である、床面近傍の構成を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 扉体 2 スラット 3 鋼製シャッター 4 枠体 5a,5b スライド鋼板 6a,6b ガイドレール 7 天井面 8 シャフト 9 スプロケット 10 チェーン 11 開閉装置 12 煙検知用センサ 13a〜13d 係合用ボルト(係止片) 14a〜14d 長孔 15a,15b カバー部材 16 クランク部 17 スペーサ 18 ボルト 19 障害物 21 操作スイッチ 23a〜23d 係合用ボルト(係止片) 24a,24b スライド鋼板 25a〜25d 長孔 26a,26b ストッパ 27a,27b カバー部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E06B 9/20 A 9/204 F

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の区画間開口部に配置され、火災
    発生時には当該区画間開口部を閉鎖して、煙の拡散、炎
    の延焼を防止する防火・防煙シャッターにおいて、 複数のスラットを連結して形成される鋼製シャッター
    と、 当該鋼製シャッターの下端に取り付けられ、下側開口の
    コ字形状に形成された枠体と、 前記区画間開口部の両側部に設置され、案内溝を有し、
    前記鋼製シャッターの側辺部及び前記枠体の側辺部を挿
    通させることにより、鋼製シャッター及び枠体の昇降を
    ガイドするガイドレールと、 前記枠体の下側開口部を閉鎖するように配置され、且
    つ、枠体に対して昇降動が可能なスライド鋼板と、 駆動モータ及びブレーキ機構を有し、該駆動モータ及び
    ブレーキ機構を駆動させることにより鋼製シャッターの
    上昇、下降を操作する開閉装置と、 を有することを特徴とする防火・防煙シャッター。
  2. 【請求項2】 前記枠体の適所には係止片が取り付けら
    れ、且つ、前記スライド鋼板の側部には上下方向に沿っ
    た長孔が穿設され、該長孔を前記係止片に係合させるこ
    とにより、スライド鋼板を昇降可能としたことを特徴と
    する請求項1記載の防火・防煙シャッター。
  3. 【請求項3】 建築物の区画間開口部に配置され、火災
    発生時には当該区画間開口部を閉鎖して、煙の拡散、炎
    の延焼を防止する防火・防煙シャッターにおいて、 複数のスラットを連結して形成される鋼製シャッター
    と、 前記鋼製シャッターの下端にて、該鋼製シャッターに対
    し昇降動可能に連結されたスライド鋼板と、 前記区画間開口部の両側部に設置され、案内溝を有し、
    前記鋼製シャッターの側辺部を案内溝内に挿通させるこ
    とにより、当該鋼製シャッターの昇降をガイドするガイ
    ドレールと、 前記ガイドレールの案内溝内適所に配置され、前記鋼製
    シャッターの下降を床面より所定の高さにて停止させる
    ストッパと、 駆動モータ及びブレーキ機構を有し、該駆動モータ及び
    ブレーキ機構を駆動させることにより鋼製シャッターの
    上昇、下降を操作する開閉装置と、 を有することを特徴とする防火・防煙シャッター。
  4. 【請求項4】 前記鋼製シャッターの下端部近傍の適所
    には係止片が取り付けられ、且つ、前記スライド鋼板の
    側部には上下方向に沿った長孔が穿設され、該長孔を前
    記係止片に係合させることにより、スライド鋼板を昇降
    可能としたことを特徴とする請求項3記載の防火・防煙
    シャッター。
  5. 【請求項5】 前記スライド鋼板は、横方向に沿って複
    数枚に分割され、互いに隣接するスライド鋼板は、一方
    のスライド鋼板に形成された係止片と他方のスライド鋼
    板の上下方向に沿って形成された長孔とが係合すること
    により、それぞれが昇降動可能とされ、更に、この長孔
    を覆設するカバー部材を配置したことを特徴とする請求
    項2または請求項4のいずれかに記載の防火・防煙シャ
    ッター。
  6. 【請求項6】 火災の発生を検出するセンサを具備し、
    前記開閉装置は、当該センサにて火災の発生が検知され
    た際に、ブレーキ機構を緩めて前記鋼製シャッター及び
    スライド鋼板を下降させることを特徴とする請求項2ま
    たは請求項4のいずれかに記載の防火・防煙シャッタ
    ー。
JP10219973A 1998-08-04 1998-08-04 防火・防煙シャッター Pending JP2000054758A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009270301A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Sanwa Shutter Corp 遮煙機能を備えた扉装置
KR101230707B1 (ko) 2011-09-08 2013-02-07 한국수력원자력 주식회사 3세대 이상 원자력 발전소의 방호장치
JP2015078506A (ja) * 2013-10-16 2015-04-23 文化シヤッター株式会社 開閉装置
JP2020020236A (ja) * 2018-08-03 2020-02-06 文化シヤッター株式会社 開閉装置

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