JP4334257B2 - 開閉体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビル、工場などの建物の出入口や大きな部屋、通路、ホール空間あるいは地下街などの構造物などの開口部を仕切る防火戸や開閉扉などの開閉体装置に係り、特に可動式の中柱に隣接した防火戸や観音開きの開閉扉のように可動する部材と接して開口部を閉鎖する開閉体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、床面積の大きいビル等の建物内部の通路やホール空間などには、火災発生時の延焼や煙の拡散を防止するために火災発生と同時に自動的に閉じるシート状又はスラット状の防火防煙シャッターカーテンなどの遮蔽手段を用いて、柱、壁、床などと共に3次元的に囲まれた空間、すなわち防火区画や防煙区画を形成するように動作する開閉体装置が備え付けられている。また、単に防火戸などの開閉部材で開口部を閉鎖するようにしたものもある。
【0003】
最近では、ガイドレールを回転移動式にすることによって、天井部等に開閉部材であるシャッターカーテンと共にガイドレールを収納し、通常はガイドレールが開口部には存在しないような状態としておき、シャッターカーテンの閉鎖動作に応じてガイドレールも繰り出されて着床されるように構成された開閉体装置が提案されている。このようなガイドレールを回転移動式にした開閉体装置として、例えば、特開平10−102947号公報、特開平11−22343号公報などに記載されたものがある。また、本願の出願人が先に出願した特願2002−208176号に記載されたものがある。
【特許文献1】
特開平10−102947号公報
【特許文献2】
特開平11−22343号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようなガイドレールを回転移動式にした開閉体装置は、通常はガイドレールを天井部等に収納しており、開口部にガイドレールが存在しないようになっているため、ガイドレールによって通行が邪魔されたり、床面積が狭められたりといったことがないので、幅広い開口部に設置される開閉体装置としては好ましいものである。このような開閉体装置を防火防煙設備として使用する場合、避難用の防火戸を開口部側面とガイドレールとの間に設ける必要がある。この防火戸には、建物の構造に応じた常時閉鎖式と常時開放式とがあるが、回転移動式の開閉体装置の中柱に接して防火戸を設ける場合には、通常は開口部側面の柱などの戸袋に収納され、スラットカーテンの閉動作やガイドレールの繰り出し動作に連動して閉鎖されるように構成された常時開放式の防火戸を設ける必要がある。また、このような防火戸は、閉鎖後に風圧などによって開かないように防火戸の側面に設けられたラッチが中柱のラッチ受けに係り止まって固定されるようになっているものがある。
【0005】
ところが、回転移動式の中柱は、天井部から繰り出されて床面と接することによって、前後左右に揺動しないように機能するものなので、床面と接する前に風圧などの影響で床面との設置箇所が多少ずれてしまい、防火戸との間に多少のずれが発生し、防火戸のラッチが中柱のラッチ受けに係り止まり難くなって、防火戸が中柱に固定されなくなるというおそれがある。また、観音開きの開閉扉の場合、互いの扉の対向する面にラッチ及びラッチ受けが設けられているが、風圧などを受けると互いの扉が開こうとしてラッチ及びラッチ受けが移動するために、ラッチがラッチ受けから外れてしまうおそれがある。
【0006】
本発明の目的は、開口部を閉鎖し、閉鎖後は風圧などによって容易に開かないようにラッチされ、固定される開閉体装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る開閉体装置の第1の特徴は、開口部の側端部付近から回転移動して前記開口部上端の戸当たり部に接触停止することによって前記開口部の一部分を仕切り、上端部及び下端部の少なくとも一方に設けられたラッチを介して固定されるように構成されたことにある。開閉体装置は、ビル、住宅、工場、倉庫等の建物などの構造物における、出入口や窓部、あるいは内部の通路や空間などの開口部などの一部分を遮蔽する防火戸や扉などである。従って、開閉体装置は、シャッターカーテンの閉鎖動作に応じて繰り出されて着床される可動式の中柱に接することによってその開口部の一部を遮蔽したり、開閉体装置自体が観音開きの開閉扉の場合は、互いの扉が開口部の半分をそれぞれ遮蔽することによって開口部全体を遮蔽するものである。このような開閉体装置は、可動する部材と接することによって開口部を閉鎖する。そこで、この発明では、開閉体装置の上端部及び下端部の少なくとも一方にラッチを設け、このラッチを天上部又は床部のラッチ受けに係り止めさせて開閉体装置を固定するようにした。これによって、開閉体装置が可動する部材と接して開口部を閉鎖した後であっても風圧などで容易に開いてしまうのを防止できる。
【0008】
この発明に係る開閉体装置の第2の特徴は、開口部の上端部から繰り出されることによってその一部分を仕切る第1の遮蔽手段と、前記開口部の上端部から繰り出され、繰り出し終了後は前記第1の遮蔽手段の揺動を抑制する支持手段と、前記繰り出し動作に連動して前記開口部の側端部付近から移動して来て前記開口部上端の戸当たり部に接触停止することによって前記支持手段に接するようにして前記開口部の残りの部分を仕切り、上端部及び下端部の少なくとも一方に設けられたラッチを介して固定される第2の遮蔽手段とを備えたことにある。第1及び第2の遮蔽手段は、ビル、住宅、工場、倉庫等の建物などの構造物における、出入口や窓部、あるいは内部の通路や空間などの開口部などを遮蔽するシャッターカーテンや防火戸などの遮蔽部材で構成され、火災発生時や閉店時などのように開口部を仕切るために繰り出される。第1の遮蔽手段は、防火シャッターカーテンなどで構成され、通常は建物上部に設けられ、まぐさなどを介して下降してくる。第2の遮蔽手段は、防火戸などで構成され、戸袋などから回転移動して繰り出されたりする。このように第1及び第2の遮蔽手段が繰り出されることによって、開口部は閉鎖され、内部空間は仕切られる。開口部が大きい場合には、一つの遮蔽手段でその開口部を遮蔽することが困難な場合が多いので、複数の遮蔽手段を連結または併設することによって大きな開口部を遮蔽する。このとき、第1の遮蔽手段と第1又は第2の遮蔽手段との間には、その開口部を区切ってそれぞれの遮蔽手段の揺動を抑制する支持手段が設けられる。支持手段は、例えば開口部上方である天井部などに収納してあり、第1の遮蔽手段の繰り出し動作に連動して繰り出され、その開口部を区切り、繰り出し終了後はこの第1の遮蔽手段を前後両面から挟むようにして着床し、第1の遮蔽手段の前後左右への揺動を抑制する働きをする。この支持手段は1本の支持部材で構成される場合もあれば、2本以上の支持部材が折り畳まれて構成される場合などがある。そして、第1の遮蔽手段が繰り出されると、それに連動して第1の遮蔽手段と干渉することなく第1の遮蔽手段を通過させるように支持手段も繰り出され、繰り出し動作が終了すると、支持手段は床面と接触し、前後左右に揺動しないような中柱として機能するようになっている。一方、第2の遮蔽手段は、第1の遮蔽手段及び/又は支持手段の繰り出し動作に連動して、開口部側面の戸袋などから脱出し回転移動して、まぐさ上部の戸当たりに当たって停止すると共に可動式の支持手段に接することによってその開口部の一部を遮蔽するものである。そこで、この発明では、第2の遮蔽手段の上端部及び下端部の少なくとも一方にラッチを設け、このラッチを天上部又は床部のラッチ受けに係り止めさせて第2の遮蔽手段を固定するようにした。これによって、第2の遮蔽手段が可動式の支持手段と接して開口部を遮蔽した後は風圧などで容易に開いてしまうのを防止できる。
この発明に係る不正侵入防止装置の第1の特徴は、開口部を開閉する開閉手段の閉鎖時に、前記開閉手段の閉鎖側先端部と前記閉鎖側先端部に対向する対向面との間を覆うように保護する侵入防止手段を備えたことにある。開閉手段の閉鎖側先端部と対向面との間を覆うことによって、開閉手段と対向面との間に工具などを差し込むことができなくなるために、不正に隙間を形成することができず、この隙間からの不正な侵入を防止することができる。また、侵入防止手段を取り除こうとした場合には、その作業に手間や時間を要するために侵入時間の遅延が増大され、防犯性能を向上することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る開閉体装置の一実施の形態である防火シャッターカーテン装置について説明する。図1は本発明に係る防火シャッターカーテン装置の概略を示す図であり、遮蔽手段としてのシャッターカーテンの閉動作途中の状態を示す正面図であり、図2はそのシャッターカーテンの全閉状態を示す正面図である。図3は、図1のシャッター装置の天井等に収納された状態の一部分を左側から見た側面図である。このシャッター装置は、ガイド手段であるガイドレールがほぼ中央付近で折れ曲がって、両側面が互いに密着あるいは略密着するような、いわゆる折り畳まれた状態で天井等の開口部上部に収納され、シャッターカーテンを構成する多数の短冊状のスラット材からなるスラットカーテンの下降動作に連動して、図1に示すような点線のような態様で順次下降して繰り出され、最終的には図2に示すようなガイドレールを構成するものである。
【0010】
この防火シャッターカーテン装置は、従来のものと同様に建物上方の梁24の側面に並べられて設けられている。一つの防火シャッターカーテン装置は、ブラケット11A,12A、巻取シャフト13A、シャッターカーテンを構成するスラットカーテン14A及び可動式のガイドレール15A,16A,17A,18Aから構成される。もう一つの防火シャッターカーテン装置は、ブラケット11B,12B、巻取シャフト13B、スラットカーテン14B及び可動式のガイドレール15B,16B、固定式のガイドレール17Bから構成される。また、防火シャッターカーテン自体に、避難等のために通過可能な扉やスリットが設けられている場合もある。なお、防火シャッターカーテン装置はこれ以外にも感知器等からの火災発生信号を受けてスラットカーテン14A,14Bを自重にて閉鎖させるための自動閉鎖装置などを有する場合があるがここでは省略してある。ここで、ガイドレール17Bは、スラットカーテン14Bの移動をガイドするレールとして機能するが、ガイドレール15A,16A,17A,18Aは、スラットカーテン14A,14Bの移動をガイドするというよりも、スラットカーテン14A,14Bの移動に連動して繰り出され、繰り出された後はスラットカーテン14A,14Bの揺動を抑制して支持する働きをするものであり、通常の固定式ガイドレールとしての機能すべてを必ずしも有しているものではないが、本明細書中では、説明の便宜上、ガイドレールまたは可動式ガイドレールと呼ぶことにする。
【0011】
ブラケット11A,12A,11B,12Bは、両側の柱21と柱22との間の梁24の側面に取り付けられている。巻取シャフト13Aは、ブラケット11A,12A間に、巻取シャフト13Bは、ブラケット11B,12B間に、それぞれ回転可能に取り付けられている。スラットカーテン14A,14Bは、この巻取シャフト13A,13Bにそれぞれ取り付けられており、巻き取り、繰り出しされるようになっている。なお、図1及び図2では、巻取シャフト13A,13Bにスラットカーテン14A,14Bが単純に巻き取られる場合を図示しているが、図3に示すように、中間ドラム軸53を介して巻取シャフト51がスラットカーテン14Aを巻き取るような構成になっていてもよい。開閉機52は、一旦閉動作したスラットカーテン14Aを巻取シャフト51を回転駆動させて、巻き取るものである。開閉機52に代えて手動で巻き取る機構が設けられていてもよい。
【0012】
可動式のガイドレール15A,16Aと、ガイドレール17A,18Aと、ガイドレール15B,16Bは同じ構成をしている。各ガイドレール15A,16A,17A,18A,15B,16Bはそれぞれ対向する端部が軸を中心に回転可能に連結されている。すなわち、ガイドレール15A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイドレール15B,16Bは共にリンク構造によって連結されている。スラットカーテン14A及びスラットカーテン14Bが巻取シャフト13A,13Bに巻き取られ、建物の上部に収納されている場合にはガイドレール15A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイドレール15B,16Bは、リンク部で折れ曲がり折り畳まれた状態となって建物上部に収納される。そして、スラットカーテン14A,14Bが下降すると、それに連動してそれぞれ2本のガイドレール15A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイドレール15B,16Bが成す交差角度が徐々に大きくなりながら下降していく。スラットカーテン14A,14Bの下降が終了すると2本のガイドレール15A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイドレール15B,16Bは図2に示すようにほぼ直線状になる。なお、図1及び図2には図示してないが、ガイドレール15A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイドレール15B,16Bは、スラットカーテン14A,14Bを開口面に垂直な方向のスラットカーテン14A,14Bの一方面側と他方面側である前後から挟み込み、スラットカーテン14A,14Bと干渉しないようにして通過させることができるような構造となっている。また、収納時にはガイドレール15A,16A、ガイドレール17A,18A、ガイドレール15B,16Bは、その側面が略密着して折り畳み込まれるので、図2に示す図面に向かって右側の防火シャッターカーテン装置の場合(すなわち、シャッターカーテン両側のガイドレールが共にリンク部を有する可動式ガイドレールになっている防火シャッターカーテン装置)は、全体的な横方向長さは2本分のガイドレールを収納することができる長さであればよい。また、図面に向かって左側の防火シャッターカーテン装置の場合(すなわち、シャッターカーテンの片側のみのガイドレールがリンク部を有する可動式ガイドレールになっており、他方側のガイドレールは通常の固定式ガイドレールになっている防火シャッターカーテン装置)は、全体的な横方向長さは1本分のガイドレールを収納することができる長さであればよい。従って、図面に向かって左側の防火シャッターカーテン装置のように、縦長の開口部に対して設置することが可能となり、開口部の形状に制約されることが少なくなる。
【0013】
図1及び図2では、柱21,22、天井25、スラットカーテン14A,14B、スラブ20によって防火区画が形成されるので、避難用の防火戸19が防火シャッターカーテン装置のガイドレール15A,16Aに接して設けられている。防火戸19は、柱21とガイドレール15A,16Aと天井25とによって形成される空間に設けられる。防火戸には、建物の構造に応じた常時閉鎖式と常時開放式とがある。この実施の形態に示されている防火戸19は常時開放式のものであり、通常は柱21などの側面に防火戸が収納されており、スラットカーテン14A,14Bの閉動作及びガイドレール15A,16Aの繰り出し動作に連動して閉鎖されるように構成されている。常時開放式の防火戸の場合には、閉鎖した防火戸に別途設けられた潜り戸によって避難通路が確保されるようになっている。常時閉鎖式の防火戸の場合は、その防火区画から外側に、つまり避難方向に防火戸が開き、ドアチェック等により自動的に閉鎖するようになっている。従って、常時閉鎖式の防火戸の場合には、ガイドレール15A,16Aに代えてガイドレール17Bのような固定式のものが設けられる。この実施の形態に使用される防火戸としては、建物の構造に応じて、常時閉鎖式でも常時開放式でもいずれの防火戸でもよい。また、防火シャッターカーテンがシート状の場合には、そこに避難通路用の開口(スリット等)が設けられることもある。
【0014】
防火戸19の側面にはガイドレール15A,16Aに当接するための当て板が設けられている。スラットカーテン14A,14B及びガイドレール15A,16A,17A,18A,15B,16Bは、まぐさを介して上昇下降するようになっている。スラットカーテン14A,14Bが巻取シャフト13A,13Bにそれぞれ巻き取られて、ガイドレール15A,16A,17A,18A,15B,16Bが折り畳まれて天井に収納された状態が通常の状態である。この状態ではスラットカーテン14A,14Bの最下部の座板がガイドレール15A,17A,17Bの側面に略密着している。ガイドレール16A,18A,16Bの上端部は、梁24に設けられたブラケット11A,12A,11Bに回転自在に連結されており、ガイドレール15A,17A,15Bの下端部は、スラットカーテン14A,14Bの先端部に連結されている。なお、ガイドレール16A,18A,16Bの上端部は、建物の梁の側面に直接設けてもよいし、ブラケット以外の部材を介して取り付けてもよい。火災が発生すると、防火シャッターカーテン装置は、図示していない煙センサ(又は熱センサ)などの感知器からの信号に対応してスラットカーテン14A,14B及びガイドレール15A,16A,17A,18A,15B,16Bを自動的に自重にて下降させ、柱21,22、天井25、スラブ20によって形成される開口部を閉鎖する。なお、ガイドレール15A,16A,17A,18A、15B,16Bの詳細構成及び防火シャッターカーテン装置の気密に関しては、先の出願(特願2002−208176号)に記載されているので、ここでは説明を省略する。
【0015】
図4及び図5は、可動式ガイドレールと防火戸の詳細構成を示す図である。図4は、可動式ガイドレールと防火戸が閉鎖した状態を示す図である。図5は、図4の可動式ガイドレールと防火戸との関係の詳細を示す図である。防火戸は、防火戸19と潜り戸191とから構成され、通常は、図4(A)の点線のように戸袋192に収納され、可動式ガイドレール15A,16Aの下降に連動して、防火戸19と潜り戸191が戸袋から脱出し回転移動して、まぐさ上部の戸当たり196に当たって停止する。このとき、防火戸19と可動式ガイドレール15A,16Aとの嵌合部分には、図5に示すように、ガラスクロス材やクロロプレンゴム材等からなる気密材193,194が取り付けられている。これによって、防火戸19と可動式ガイドレール15A,16Aとの間の隙間が塞がれ、煙の漏れを防止することができる。また、防火戸19と柱21との嵌合部分にも、図5に示すように、ガラスクロス材やクロロプレンゴム材等からなる気密材195が取り付けられている。これによって、防火戸19と柱21との間の隙間が塞がれ、煙の漏れを防止することができる。
【0016】
図6は、図4の防火戸とまぐさ上部の戸当たり及び床面との関係の詳細を示す図である。防火戸19とまぐさ上部の戸当たり196との間には、気密用のゴム材198が取り付けられている。また、防火戸19と床面69との間には、同じくガラスクロス材やクロロプレンゴム材等からなる気密材199が取り付けられている。これによって、防火戸19とまぐさ上部の戸当たり196及び床面69との間の隙間が塞がれ、煙の漏れを防止することができる。なお、ゴム材に代えて気密材を設けてもよく、気密材に代えてゴム材を設けてもよい。
【0017】
図7は、防火戸の詳細を示す図である。防火戸19は、ドアノブ70の扉開放操作(回転操作)に対応して解錠されるラッチ71をその(上端)天端に有する。ラッチ71は上枠となる戸当たり196に凹状のラッチ受け197を有する。ラッチ71は伝達駆動機構72を介してドアノブ70に連結されている。このラッチ71によって、防火戸19はまぐさ上部の戸当たり196に固定され、風圧などを受けても開くことはない。なお、潜り戸191にもドアノブ190が存在しているが、この潜り戸191のラッチ(図示せず)は通常のドアと同様に側面に存在しており、このラッチによって防火戸19に固定されるようになっている。
【0018】
上述の実施の形態では、可動式ガイドレール15A,16Aによって案内されるスラットカーテン14Aの面と防火戸19の面とか一直線状になる場合について説明したが、図8のように、両者の面が直角状になる場合も同様にして気密性能を保持しながら、防火戸19をその上端(天端)に設けられたラッチ71によって戸当たりに固定することができる。
【0019】
なお、上述の実施の形態では、ラッチを防火戸の上端(天端)に設ける場合について説明したが、防火戸の下端だけに設けてもよいして、上端及び下端の両方に設けてもよい。また、上述の実施の形態では、可動する部材として、開口部上方である天井部などに収納してあり、スラットカーテンの繰り出し動作に連動して繰り出され、その開口部を区切り、繰り出し終了後はこのスラットカーテンを前後両面から挟むようにして着床し、スラットカーテンの前後左右への揺動を抑制する働きをする可動式ガイドレールを例に説明したが、観音開きの扉や防火戸でも同様に適用できることはいうまでもない。上述の実施の形態では、開口部を遮蔽する場合について説明したが、エレベータ等の避難通路以外の竪穴を有する場合の防火区画を形成する場合にも同様に適用できることは言うまでもない。また、上述の実施の形態では、防火戸が約90°回転移動する場合について説明したが、開口部の形成される場所などによっては、これ以外の角度(例えば180°)で回転移動するような場合もある。さらに、防火戸は、上下垂直方向の回転軸を中心に回転するために、全体的に円形状の軌跡を描くように回転移動するが、これに限らず、回転軸が移動することによって、防火戸が全体的に楕円状の軌跡を描くように回転移動する場合もある。また、防火戸が可動式ガイドレールが下降する際に形成される二次元平面とは異なる方向から平行移動して来る場合もある。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の開閉体装置によれば、開口部を閉鎖し、閉鎖後は風圧などによって容易に開かないようにラッチされ、固定されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る防火シャッターカーテン装置の概略を示す図であり、シャッターカーテンの閉動作途中の状態を示す正面図である。
【図2】 図1の防火シャッターカーテン装置のシャッターカーテンが全閉された状態を示す図である。
【図3】 図1のシャッター装置の天井等に収納された状態の一部分を左側から見た側面図である。
【図4】 可動式ガイドレールと防火戸が閉鎖した状態を示す図である。
【図5】 図4の可動式ガイドレールと防火戸との関係の詳細を示す図である。
【図6】 図4の防火戸とまぐさ上部の戸当たり及び床面との関係の詳細を示す図である。
【図7】 防火戸の詳細を示す図である。
【図8】 可動式ガイドレールと防火戸とが直角に接する場合の詳細を示す図である。
【符号の説明】
11,12,11A,11B,12A,12B…ブラケット
13A,13B,51…巻取シャフト
14,14A,14B…スラットカーテン
14C…座板
15A,15B,16A,16B,17A,18A…ガイドレール
17B…固定式ガイドレール
19…防火戸
191…潜り戸
193,194,195,199…気密材
196…戸当たり
197…ラッチ受け
198…ゴム材
20…スラブ
21,22…柱
23…上階スラブ
24…梁
25…天井
51…巻取シャフト
52…開閉機
53…中間ドラム軸
70,190…ドアノブ
71…ラッチ
72…伝達駆動機構
Claims (4)
- 開口部の上端部から下降して繰り出されることによってその一部分を仕切る第1の遮蔽手段と、
前記開口部の上端部から下降して繰り出され、繰り出し終了後は前記第1の遮蔽手段の揺動を抑制する支持手段と、
前記開口部の側端部付近から前記開口部の上下垂直方向の軸を中心として回転移動して前記開口部上端の戸当たり部に接触停止することによって前記支持手段に接するようにして前記開口部の残りの部分を仕切り、上端部及び下端部の少なくとも一方に設けられたラッチを介して固定されるように構成された第2の遮蔽手段と、
前記支持手段に当接するように前記第2の遮蔽手段の側面に設けられた当て板手段と、
前記支持手段と前記第2の遮蔽手段との間の嵌合部分に設けられた気密手段と
を備えたことを特徴とする開閉体装置。 - 請求項1に記載の開閉体装置において、前記ラッチは前記第2遮蔽手段に設けられたドアノブの回転操作に対応して解錠されることを特徴とする開閉体装置。
- 請求項1又は2に記載の開閉体装置において、前記支持手段の下降繰り出し動作に連動して、前記第2の遮蔽手段が回転移動して前記開口部上端の戸当たり部に接触停止することを特徴とする開閉体装置。
- 請求項1、2又は3に記載の開閉体装置において、前記第1の遮蔽手段は、感知器からの信号に対応して自重にて下降する防火シャッターで構成され、前記第2の遮蔽手段は防火戸で構成されることを特徴とする開閉体装置。
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