JP2007217909A - 袖扉連動シャッターの袖扉の自動ロック - Google Patents

袖扉連動シャッターの袖扉の自動ロック Download PDF

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Abstract

【課題】バネを使用せず、バネにより押圧操作されるラッチ棒を使用せず、ラッチ棒に代わるフックプレートを使用し、袖扉が閉鎖すると同時にフックプレートの自重を利用して袖扉をあるべき位置に自動的にロックできる袖扉連動シャッター用の袖扉の自動ロックを提供。
【解決手段】建築用シャッターに併設する袖扉であって、該袖扉にシャッターガイド用のガイドレールとくぐり戸とが設けられ、かつ袖扉はそのヒンジで軸支されて水平方向に回動自在に枢着され、常時閉鎖するように付勢力が付与されている袖扉連動シャッターにおいて、前記袖扉が回動後所定位置で停止する戸当たり5に設ける袖扉の自動ロック装置であり、前記戸当たりの内部に設けたピン6を中心にアンロック方向、ロック方向のいずれの方向にも自重で所定角度回転できるように構成され、先端部に前記袖扉の上面部と係合して戸当たりから出入りできる滑面を有した爪7aを設けたフックプレート7と、前記爪と向合った袖扉2の上面部に、その爪と係合できるポケット9が掘設されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、特にビル、工場等の建築物の躯体開口部や地下通路等に防火区画を形成するために設けられる防火シャッターに併設する袖扉であって、シャッターと袖扉とを連係作動する袖扉連動シャッターにおける袖扉の自動ロックに関する。
従来、袖扉を併用した防火シャッターは、そのほとんどが煙感知器の信号により自動的に袖扉が閉鎖した後、閉鎖確認信号によって防火シャッターの開閉機のブレーキを開放させ、シャッターカーテンをその自重により降下させる。その際、袖扉の戸先に設けられた案内溝(シャッターレール)を介して降下させるようになっているものが、一般的であった(例えば、特許文献1参照)。
しかし、袖扉が自動閉鎖する際、袖扉は、戸当たりに当たってバウンドしたり(跳ね返ること)、或いは防火区画内に生ずる風に煽られその風圧で袖扉が開いてしまう場合があった。
このように、袖扉がバウンドし、または風圧で動いてしまい、あるべき位置に存在しない時にシャッターカーテンが降下したような場合は、そのシャッターカーテンを案内する案内溝にシャッターカーテンを案内できず、最悪のときには、シャッターカーテンと案内溝が干渉して、シャッターが閉まらなくなるという事態を生じて問題があった(例えば、特許文献2参照)。
この問題は袖扉を使用する防火シャッターの信頼性を著しく損なうので、近年、その解決が強く求められている。
そのために従来考えられている策は、袖扉の戸当たり部にラッチ機構を仕込むものである。しかしそのラッチ機構は、主にラッチ棒をバネより押圧操作する仕組みが主である。このラッチ機構は、ラッチ棒がバネにより保持された状態で袖扉に仕込みまれていた。袖扉が自動閉鎖すると、ラッチ棒が金具受けに掛かり、袖扉が施錠される仕組みとなっている。しかし従来のものは、複雑な機構で部品数も多いので、防災製品としての機能上信頼性に欠けるという問題を有している。
実開昭48−8055号公報 特開2001−220973号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、バネを使用せず、バネにより押圧作されるラッチ棒を使用せず、ラッチ棒に代わるフックプレートを使用し、袖扉が閉鎖すると同時にフックプレートの自重を利用して袖扉をあるべき位置に自動的にロックできる袖扉連動シャッター用の袖扉の自動ロックを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1の発明は、次のとおりである。
本発明は、建築用シャッターに併設する袖扉であって、該袖扉にシャッターガイド用のガイドレールとくぐり戸とが設けられ、かつ袖扉はそのヒンジで軸支されて水平方向に回動自在に枢着され、常時閉鎖するように付勢力が付与されている袖扉連動シャッターにおいて、前記袖扉が回動後所定位置で停止する戸当たりに設ける袖扉の自動ロック装置であり、
前記戸当たりの内部に設けたピンを中心にアンロック方向、ロック方向のいずれの方向にも自重で所定角度回転できるように構成され、先端部に前記袖扉の上面部と係合して戸当たりから出入りできる滑面を有した爪を設けたフックプレートと、前記爪と向合った袖扉の上面部に、その爪と係合できるポケットが掘設されていることを特徴とする。
本発明の請求項2の発明は、次のとおりである。
建築用シャッターに併設する袖扉であって、袖扉にシャッターガイド用のガイドレールとくぐり戸が設けられ、かつ袖扉はそのヒンジで水平方向に回動自在に枢着され、常時閉鎖するように付勢力が付与されている袖扉連動シャッターにおいて、前記袖扉が水平方向に回動後所定位置で停止する戸当たりに設ける袖扉の自動ロック装置であり、
戸当たりの内部に設けたピンを中心にアンロック方向、ロック方向のいずれ方向にも自重で所定角度回転できるように構成され、先端部に前記袖扉の上面部と摺接して戸当たり溝から出入りできる爪を有するフックプレートと、前記爪と向合った袖扉の上面部に、前記爪が摺接する滑面を有し、かつその爪と係合できるポケットが掘設されていることを特徴とする袖扉の自動ロック装置。
本発明の請求項3の発明は、次のとおりである。
建築用シャッターに併設する袖扉であって、袖扉にシャッターガイド用のガイドレールとくぐり戸が設けられ、かつ袖扉はそのヒンジで水平方向に回動自在に枢着され、常時閉鎖するように付勢力が付与されている袖扉連動シャッターにおいて、袖扉が水平方向に回動後、所定位置で停止する戸当たりに設ける袖扉の自動ロック装置であり、
戸当たりの内部に設けた固定ガイドを中心に鉛直方向に移動できるように構成され、先端部に前記袖扉の上面部と摺接して戸当たりから出入りできる滑面を有した爪を設けたフックプレートと、前記爪と向合った袖扉の上面部に、前記滑面を有した爪と接する滑面を有しかつその爪と係合できるポケットが掘設されていることを特徴とする袖扉の自動ロック装置。
本発明によれば、防火シャッターと袖扉とを併設して防火区画を形成する袖扉連動シャッターにおいて、従来問題となっていた袖扉に設けられたシャッターガイドレールとシャッターとの連動閉鎖時の干渉を、バネで押圧操作されるラッチ棒を使用せず、ラッチ棒に代わるフックプレートを使用し、袖扉が閉鎖すると同時にフックプレートの自重を利用して袖扉をあるべき位置に自動的にロックすることができるようになる。
よって、袖扉が閉鎖位置にロックされた後、シャッターが下降するようになり、扉のバウンドや閉鎖後の風圧により袖扉が勝手に開かないように、簡易なロック機構で確実に安定した作動ができるようになる効果がある。
本発明は、防火シャッターと避難用袖扉とが自動閉鎖する際、該袖扉を停止させるべき位置に設ける戸当たりに設置する袖扉の自動ロック機構である。この自動ロック機構は、袖扉の戸当たりに次のように設置されている。図1は、袖扉連動シャッターの構成の一例を示した見取り図(説明図)であり、図2は同シャッターの閉鎖時の平面図である。図3と図4は、本発明の自動ロック機構の1例を示す挙動説明図である。
以下に、本発明自動ロック機構の一実施形態を図3と4について説明する。図に示す袖扉連動シャッターは、防火シャッター1と袖扉2とを併設して防火区画を形成するもので、袖扉2にくぐり戸3が設けられ、その袖扉の戸先にシャッターガイド用のガイドレール4が設けられている。また袖扉2はそのヒンジにより回動自在に枢着され、常時閉鎖するように付勢力が付与されている。ここで云う防火シャッターは、防火シャッターと防煙シャッターの両方を含んでいる。
袖扉2は、図1に示すように平常時は開放されており(常時開放式)、人の通行に支障がないよう壁面に格納されている。この状態で、電磁レリーズ等の扉用自動閉鎖装置によって、袖扉2の開放状態を保持するようになっている。
非常時(火災発生時)には、図示しない煙感知器等の火災信号が扉用自動閉鎖装置に入力され、袖扉2を開放状態で保持している電磁レリーズ等の保持力が消失する。
袖扉2は自動的に閉鎖するヒンジにより常時閉鎖力が付与されているため、保持力が消失した時点で閉鎖方向に作動し、袖扉2が所定の閉鎖位置にきたとき天井側に設けられた位置規制部材たる戸当たり5に規制されて停止する。
なお図示例は、袖扉2が水平方向に90度回動するタイプであるが、袖扉が180度回動するものにも本発明が適用できる。さらに図示例は、シャッター1の片側に袖扉2を設けているが、シャッター両側に袖扉を設ける場合がある(図示略)。
図3のように戸当たり5は、袖扉2が水平方向に回動後所定位置で停止するように、天井から下方に向かって突出する規制部5aを有している。
またこの戸当たり5は、次のようなフックプレート7を有するロック機構を備えている。すなわちフックプレート7は、戸当たりの内部に設けたピン6を中心に、図において鉛直方向に回転する。すなわちアンロック方向、ロック方向のいずれの方向にも自重で所定角度回転できるように構成されている。8はフックプレート用ストッパーである。フックプレート7は、先端に前記袖扉の上面部と係合して、戸当たり5から出入りする傾斜した滑面7bを有した爪7aを設けている。
そして、前記フックプレート7と向合った袖扉の上面部には、図にも示す如く、爪7aと係合できるポケット9が掘設されている。
上述の第1実施態様の自動ロック機構は、ストッパー8により、フックプレート7は、当初(平常時)は、図3(A)のように、滑面7bを袖扉2に向けた状態で、爪7aが戸当たり5から突き出た状態に係止されている。
非常時、袖扉2の自動閉鎖に伴い、図3(A)に示す如くフックプレート7の先端の滑面7bが袖扉2の端部に接すると、ピン6を中心に回動可能なフックプレート7は押上げられ、アンロック方向に回転する。そして、図3(B)に示す如く爪7aが袖扉の上面端部を乗越してから、爪7aは、ロック方向に回転して、図3(C)のように袖扉2のポケット9に降下することとなる。
その結果、袖扉2の上部に掘設されているポケット9と爪7aとが係合して、袖扉2が自動ロックされることとなる。
このため袖扉2の閉鎖時に生ずる扉のバウンドや閉鎖後の火災時の風圧などによって、扉が勝手に開いてしまう不具合が解消できることとなる。
なお、上述したポケット9に爪7aが係合したロック装置を解除するには、図4(D)〜(F)のように、袖扉2を戸当たり側に押した状態で、フックプレート7を上部方向に持上げ、袖扉を手動にて開ける。また、フックプレート7と連動させたレバーもしくはワイヤー(図略)の操作により、フックプレート7をアンロックするのである。
次に、本発明の自動ロック機構の第2実施態様を説明する。
第2実施態様のロック機構は、図5に示す通りで、次のようなフックプレート12を有する。すなわちフックプレート12は、戸当たりの内部に設けたピン11を中心に、図において鉛直方向に回転する。すなわちアンロック方向、ロック方向のいずれの方向にも自重で所定角度回転できるように構成されている。13はフックプレート用ストッパーである。フックプレート12は、先端に前記袖扉の上面部と係合して、戸当たり5から出入りする爪12aを設けている。
そして、前記フックプレートと向合った袖扉2の上面部には、図にも示す如く、爪12aと係合できるポケット9が掘設されている点は、第1の態様と同じであるが、フックプレート12の回動方向は逆である。なお、袖扉の上端部に前記爪部が摺接する傾斜状滑面14を設けている。
上述の第2施態様の自動ロック機構は、ストッパー13により、フックプレート12は、当初(平常時)は、図5(A)のように、爪12aを袖扉に向けた状態で戸当たり5から突き出た状態に係止されている。
非常時、袖扉2の自動閉鎖に伴い、図5(B)に示す如くフックプレート12の先端の爪12aが袖扉2の端部滑面14に接すると、ピン11で支持されているフックプレート12は、アンロック方向に回転する。そして、爪12aが袖扉の上面を乗越すと、図5(C)に示す如く爪12aが自重にてロック方向に回転してポケット9に降下することとなる。
その結果、袖扉2の上部に掘設されているポケット9と爪12aとが係合して、袖扉2が自動ロックされることとなる。
このため袖扉の閉鎖時に生ずる扉のバウンドや閉鎖後の風圧などによって、扉が勝手に開いてしまう不具合が解消できることとなる。
本例の場合も、袖扉ロック装置を解除する場合は、図6(D)〜(F)のように、袖扉2を戸当たり側に押した状態でフックプレート12を持上げ、袖扉を手動にて開ける。また、フックプレート12と連動させたレバーもしくはワイヤー(図略)の操作により、フックプレート7をアンロックすることが可能である。
次に本発明の自動ロック機構の第3実施態様を図7により説明する。
この実施態様のロック機構は、次のようなフックプレート21を備えている。図7(A)〜(C)のように、戸当たり5の内部に、符号20で示す長穴内を遊動する固定ガイドを介して鉛直方向に摺動するフックプレート21を設けたものである。このフックプレート21は、先端部に戸当たり5から出入して、前記袖扉2の上部と係合する爪21aと、傾斜状滑面21bを設けている。また、袖扉2の上端部に前記爪21aが摺接する傾斜状滑面22を設けた点で、前記の2つの実施態様と異なるものである。
第3実施態様の自動ロック機構は、袖扉の自動閉鎖に伴い、図7(A)に示す如くフックプレート21の先端の爪21aが袖扉2の上端部の傾斜状滑面22に接触すると、固定ガイド20で支持されているフックプレート21は上方(垂直方向)に押上げられる。そして、爪21aが袖扉の上端部を乗越した後、図7(C)に示す如く自重にてポケット9内に降下することとなる。その結果、袖扉の上部に掘設されているポケット9に爪21aが係合して袖扉2がロックされることとなる。
本例の場合も、ロック装置を解除する場合は、図8(D)〜(F)のように、袖扉2を戸当たり側に押した状態でフックプレート21を持上げ、袖扉2を手動にて開ける。また、フックプレート21と連動させたレバーもしくはワイヤー(図略)の操作により、フックプレート7をアンロックすることが可能である。
このように本発明は、バネを使用せず、バネにより押圧操作されるラッチ棒を使用せず、ラッチ棒に代わる自重で動くフックプレートを使用し、袖扉が閉鎖すると同時にフックプレートの自重を利用して袖扉を自動的にロックできる袖扉連動シャッター用の袖扉の自動ロックを提供できる。
なお図9(A)のように、フックプレート12の爪12aとポケット9とが掛かりあう係合面の角度は図の例では、ほぼ直角である。しかし、図9(B)のように、角度をつけることができるので、ロック時の固定が安定する。さらに、滑面14の傾斜角はほぼ45度に設定されているがほぼ30度程度の緩い角にすると良い。
袖扉連動シャッターの構成の一例を示した見取り図(説明図)である。 同閉鎖時の平面図を示す。 A〜Cは第1実施例のロック時の挙動説明図である。 D〜Fは同上解除時の挙動説明図である。 A〜Cは第2実施例のロック時の挙動説明図である。 D〜Fは同上解除時の挙動説明図である。 A〜Cは第3実施例のロック時の挙動説明図である。 D〜Fは同上解除時の挙動説明図である。 フックプレートとポケットの係合状態を示す説明図である。
符号の説明
1 防火シャッター
2 袖扉
3 くぐり戸
4 ガイドレール
5 戸当たり
5a 規制突起
6、11 ピン
7、12、21 フックプレート
7a、12a,21a 爪
8、13 フックプレート規制ストッパ
14 滑り面
9 ポケット
20 固定ガイド

Claims (3)

  1. 建築用シャッターに併設する袖扉であって、該袖扉にシャッターガイド用のガイドレールとくぐり戸とが設けられ、かつ袖扉はそのヒンジで軸支されて水平方向に回動自在に枢着され、常時閉鎖するように付勢力が付与されている袖扉連動シャッターにおいて、前記袖扉が回動後所定位置で停止する戸当たりに設ける袖扉の自動ロック装置であり、
    前記戸当たりの内部に設けたピンを中心にアンロック方向、ロック方向のいずれの方向にも自重で所定角度回転できるように構成され、先端部に前記袖扉の上面部と係合して戸当たりから出入りできる滑面を有した爪を設けたフックプレートと、前記爪と向合った袖扉の上面部に、その爪と係合できるポケットが掘設されていることを特徴とする袖扉の自動ロック装置。
  2. 建築用シャッターに併設する袖扉であって、袖扉にシャッターガイド用のガイドレールとくぐり戸が設けられ、かつ袖扉はそのヒンジで水平方向に回動自在に枢着され、常時閉鎖するように付勢力が付与されている袖扉連動シャッターにおいて、前記袖扉が水平方向に回動後所定位置で停止する戸当たりに設ける袖扉の自動ロック装置であり、
    戸当たりの内部に設けたピンを中心にアンロック方向、ロック方向のいずれ方向にも自重で所定角度回転できるように構成され、先端部に前記袖扉の上面部と摺接して戸当たり溝から出入りできる爪を有するフックプレートと、前記爪と向合った袖扉の上面部に、前記爪が摺接する滑面を有し、かつその爪と係合できるポケットが掘設されていることを特徴とする袖扉の自動ロック装置。
  3. 建築用シャッターに併設する袖扉であって、袖扉にシャッターガイド用のガイドレールとくぐり戸が設けられ、かつ袖扉はそのヒンジで水平方向に回動自在に枢着され、常時閉鎖するように付勢力が付与されている袖扉連動シャッターにおいて、袖扉が水平方向に回動後、所定位置で停止する戸当たりに設ける袖扉の自動ロック装置であり、
    戸当たりの内部に設けた固定ガイドを中心に鉛直方向に移動できるように構成され、先端部に前記袖扉の上面部と摺接して戸当たりから出入りできる滑面を有した爪を設けたフックプレートと、前記爪と向合った袖扉の上面部に、前記滑面を有した爪と接する滑面を有し、かつその爪と係合できるポケットが掘設されていることを特徴とする袖扉の自動ロック装置。
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