JP2001090421A - 自動閉止式の引戸 - Google Patents

自動閉止式の引戸

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JP2001090421A
JP2001090421A JP26784399A JP26784399A JP2001090421A JP 2001090421 A JP2001090421 A JP 2001090421A JP 26784399 A JP26784399 A JP 26784399A JP 26784399 A JP26784399 A JP 26784399A JP 2001090421 A JP2001090421 A JP 2001090421A
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安弘 西江
Takeshi Tanimizu
健 谷水
Takashi Ito
孝志 伊藤
Takahiro Yamashita
貴宏 山下
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Daihatsu Diesel Manufacturing Co Ltd
Shinkansai Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 途中停止装置を備えている自動閉止式の引戸
において、必要に応じて途中停止装置の停止機能を無効
化できるようにし、戸本体を開放保持し、あるいは自動
的に閉じ復帰できるようにする。 【解決手段】 摩擦ローラ21、摩擦体23、および転
動面22の三者間の摩擦作用によって戸本体2を任意の
開放位置で停止保持する。摩擦ローラ21の軸24を切
換装置Tで転動面22から浮き離し操作して、戸本体2
の開閉時に、摩擦ローラ21が停止機能を発揮するのを
阻止する。切換装置Tは、人手によって操作体40で作
動位置と待機位置とに切り換え操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、途中停止装置
と、途中停止装置を作動状態と非作動状態とに切り換え
る切換装置とを備えている自動閉止式(以下単に自閉式
と言う)の引戸に関する。
【0002】
【従来の技術】自閉式引戸においては、開き操作した戸
本体を自動的に閉じ位置へ戻すことができるが、戸本体
を全開位置や開放途中位置において、閉じ移動不能に停
止保持するために、戸本体とレールとの間に途中停止装
置を設けることがある。この種の装置は特開平10−1
59436号公報、特開平7−54537号公報、特公
平8−9932号公報等にみることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】途中停止装置によって
戸本体を任意の開放位置で停止保持することにより、例
えば病院等において、車椅子やストレッチャーの通行時
に、戸本体を開き保持しておく手間を省くことができ
る。しかし、途中停止装置が付加された自閉式引戸は、
戸本体を開放操作する毎に途中停止機能が発揮されるの
を避けられない。つまり、戸本体を開放保持する必要が
ない場合であっても、戸本体が開放位置に停止保持さ
れ、自閉式引戸の本来的な機能である、自動閉止作用が
損なわれてしまう。そのため、状況によっては戸本体を
開放操作する毎に、戸本体を途中停止装置の停止保持力
に抗して閉じ操作しなければならない。
【0004】この発明の目的は、途中停止装置を備えて
いる自閉式引戸において、途中停止装置を作動状態と非
作動状態とに切り換えられるようにし、これにより戸本
体を任意の開放位置において開き保持し、あるいは必要
に応じて自動閉止できるようにし、この種の自閉式引戸
の便利さを向上することにある。この発明の目的は、簡
単な操作で途中停止装置を作動状態と非作動状態とに循
環的に切り換えることができ、従って車椅子に座った状
態のままでも、途中停止装置の状態の切り換えを簡単に
しかも容易に行える、途中停止装置と切換装置とを備え
ている自閉式の引戸を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の自閉式引戸
は、戸枠1と戸本体2との間に、戸本体2を閉じ操作す
る自動閉止装置5と、開放途中状態の戸本体2を自動閉
止装置5の閉じ操作力に抗して開放保持する途中停止装
置Sとが設けてある。途中停止装置Sは、戸本体2の開
閉移行に伴って随伴回転する摩擦ローラ21と、摩擦ロ
ーラ21に外接する転動面22と、転動面22と対向配
置されて、摩擦ローラ21の転動軌跡の中途部に狭隘部
Gを形成する摩擦体23とを有し、摩擦ローラ21と摩
擦体23とのいずれか一方を弾性体で形成して、摩擦ロ
ーラ21と摩擦体23と転動面22との三者間の摩擦作
用によって、戸本体2を任意の開放位置において停止保
持できるよう構成されている。途中停止装置Sの途中停
止機能を無効化し、あるいは有効な状態へ復帰切り換え
する切換装置Tが設けてあることを特徴とする。
【0006】上記の切換装置Tは、途中停止装置Sの全
体を作動位置と非作動位置とに変位操作できるように構
成する。
【0007】別の切換装置Tは、摩擦ローラ21と摩擦
体23とのいずれか一方を、作動位置と非作動位置とに
変位操作するように構成する。
【0008】摩擦ローラ21を切換対象とする切換装置
Tは、ハウジング34で往復動自在に案内支持される作
動体35と、作動体35に固定されて、摩擦ローラ21
を転動面22から分離操作する切換具38と、作動体3
5を作動位置と待機位置との間で往復操作する操作体4
0とを含む。以て、作動体35を操作体40で作動位置
に切り換え操作した状態において、摩擦ローラ21が切
換具38で転動面22から分離操作されるように構成す
る。
【0009】ハウジング34と作動体35との間に、作
動体35を作動位置と待機位置の少なくともいずれか一
方で、ロック保持するロック機構39と、ロック機構3
9でロック保持した位置から、他の切り換え位置へ向か
って作動体35を移動付勢するばね36とを設ける。
【0010】切換装置Tは、ハウジング34で上下動自
在に案内支持される作動体35と、作動体35を上方の
作動位置へ向かって押し上げ付勢するばね36と、作動
体35に固定される切換具38と、作動体35をばね3
6の付勢力に抗して下方の待機位置においてロック保持
するロック機構39と、作動体35を引き下げ操作する
操作体40とを備えている。ロック機構39は、作動体
35を操作体40で引き下げ操作する毎に、作動体35
をロック保持するロック姿勢と、作動体35のロックを
解除するロック解除姿勢とに、循環的に切り換わるよう
構成する。
【0011】切換装置Tは、途中停止装置Sに一体に組
み込む。
【0012】
【作用および発明の効果】途中停止装置Sを切換装置T
で作動姿勢に切り換えた状態においては、途中停止装置
Sで戸本体2を開放途中位置において停止保持でき、従
って、車椅子やストレッチャーの通行時に戸本体2を開
き保持しておく手間を省ける。途中停止装置Sを非作動
姿勢に切り換えた状態においては、その途中停止機能が
無効化されるので、戸本体2を開き操作した後、操作力
を解放すると、戸本体2は自動閉止装置5によって自動
的に閉じ操作される。従って、この発明の自閉式の引戸
によれば、状況に応じて切換装置Tを切り換え操作する
だけで、戸本体2を任意の開放位置で開き保持したり、
自動的に閉じ復帰させることが可能となり、途中停止装
置を備えている従来の自閉式の引戸に比べて、戸本体2
を開閉する際の手間を省き、自閉式の引戸の便利さを向
上できる。
【0013】途中停止装置Sを作動姿勢と非作動姿勢と
に切り換える実施形態としては、途中停止装置Sの全体
を切換装置Tで切り換え操作する形態と、摩擦ローラ2
1あるいは摩擦体23のいずれか一方を切換装置Tで切
り換え操作する形態とがある。前者形態を採る場合に
は、途中停止装置Sを作動位置と非作動位置とに変位さ
せるための支持構造が必要になるが、途中停止装置Sの
構造の違いや作動原理の違いに左右されることなく、全
ての途中停止装置Sに適用できる点で有利である。
【0014】また、後者形態を採る場合には、摩擦ロー
ラ21あるいは摩擦体23のみを変位操作すればよいの
で、設置スペースが狭少である場合にも、切換装置Tを
問題なく適用できる。とくに摩擦ローラ21を切換対象
とする場合には、それを転動面22から分離操作するこ
とで途中停止装置Sの機能を無効化できるので、他の場
合に比べて切換装置Tを容易に小形化できる。既存の途
中停止装置Sであっても、摩擦ローラ21やその中心軸
等を交換するだけで、切換装置Tを容易に付加できる。
【0015】作動体35と、摩擦ローラ21を分離操作
する切換具38と、作動体35を介して切換具38を切
り換え操作する操作体40を含む切換装置Tによれば、
操作体40を操作するだけで途中停止装置Sの停止機能
を無効化し、あるいは有効な状態へ復帰させることがで
きる。さらに、この切換装置Tにロック機構39を付加
すると、作動状態と非作動状態のいずれか一方の状態を
ロック保持できるので、切り換え操作を簡便化できる。
【0016】上記のロック機構39が、ロック姿勢とロ
ック解除姿勢とに循環的に切り換わるように構成してあ
る切換装置Tによれば、操作体40の操作方向を一定に
揃えて、切り換え操作を単純化できるので、例えば車椅
子に座った状態のままでも、切換装置Tを簡単にしかも
容易に切り換えることができる。
【0017】切換装置Tを途中停止装置Sと一体化する
と、両装置S・Tを個別に設ける場合に比べて、構成部
品点数を減らして、その分だけ製造に要するコストを減
少できる。一体化することによって、不必要な余裕隙間
や遊び等を排除できるので、切換装置Tの動作の信頼性
を向上できる利点もある。
【0018】
【実施例】図1ないし図12は、この発明に係る自閉式
引戸の実施例を示す。図2において符号1は戸枠、2は
戸本体である。戸本体2は、戸枠1の上枠部に固定した
ガイドレール3にランナー4を介して吊持されており、
ガイドレール3に沿って左右方向に開け閉めできる。開
放操作された戸本体2を自動的に閉じ操作するために、
先の上枠部と戸本体2との間に自動閉止装置5を設けて
ある。さらに開放途中状態の戸本体2を、自動閉止装置
5の閉じ操作力に抗して開放状態に保持し続けるため
に、戸本体2と戸枠1との間に途中停止装置Sが設けら
れている。
【0019】自動閉止装置5は、戸本体2を閉じ側へ向
かって移動付勢する定トルク型のばねユニット6と、戸
本体2の閉じ方向への移動速度を減速して緩やかに閉止
移動させるためのダンパー7とを主要素にしている。ば
ねユニット6は戸枠1の閉じ端側に固定し、そのケース
から引き出したばね材6aの端をランナー4に固定す
る。ダンパー7は戸枠に固定してあり、その外面に軸支
したピニオン8を戸本体2に固定したラック9で回転駆
動することにより、戸本体2が閉じ方向へ移動する状態
においてのみ戸本体2を制動する。詳しくは、ダンパー
7は、ギヤポンプの吸引口と吐出口とを循環通路10を
介して連通し、循環通路10の中途部に絞り弁11を配
置して構成してある。先のピニオン8とギヤポンプの入
力軸との間には、ワンウェイクラッチが介装してあり、
これにより、戸本体2を開き操作するときは、ピニオン
8が遊転してギヤポンプが作動しないようになってい
る。
【0020】図3において途中停止装置Sは、下向きに
開口する横長角箱状のハウジング20と、ハウジング2
0内に収容される摩擦ローラ21と、摩擦ローラ21を
転動案内するガイドレール3の転動面22と、転動面2
2と対向配置されて、摩擦ローラ21の転動軌跡の中途
部に狭隘部Gを形成する摩擦体23などで構成する。ハ
ウジング20は戸本体2に固定した図6のブラケット1
6に装着される。
【0021】摩擦ローラ21は、前後縁にフランジが張
り出してあるプラスチック製のローラからなり、ハウジ
ング20の前後壁で軸24を介して遊転自在に支持され
ている。軸24は摩擦ローラ21に対して相対回転不能
に固定しておく。摩擦ローラ21の左右転動を許すため
に、ハウジング20の前後壁に左右横長のガイド溝25
を水平に設け、この溝25で軸24を案内支持してい
る。軸24の前後端は、ガイド溝25の前後に突出して
いる。ガイド溝25の左右両端には、それぞれ上り傾斜
する逃げ溝26を設ける。
【0022】摩擦体23は、基端ブロック28の一側か
ら逆へ字状のばね腕29を突設したプラスチック成形品
からなる。基端ブロック28は、ハウジング20で上下
動のみスライド自在に案内支持されていて、ハウジング
20の上面側からねじ込んだ調整ねじ30で上下方向に
位置調整できる。さらに、ばね腕29の突端上面を受け
止めてばね力を調整するねじ31が、ハウジング20の
上壁に設けられている。
【0023】戸本体2が閉じ位置にあるとき、摩擦ロー
ラ21は図3に示すように、その軸24がガイド溝25
の開端側に位置している。この状態で戸本体2を開き操
作すると、ハウジング20は戸本体2と同行移動する
が、摩擦ローラ21は元の位置に取り残され、その結
果、ローラ周面がばね腕29で受け止められる。さらに
戸本体2を開き操作すると、摩擦ローラ21がばね腕2
9を上方へ弾性変形させながら、ばね腕29とガイドレ
ール3との間の狭隘部Gをくぐり抜け、図4に示すよう
にガイド溝25の閉端側へ相対移動する。
【0024】必要な量だけ戸本体2を開放して手を離す
と、戸本体2は自動閉止装置5の閉じ操作力を受けて閉
じ端側へ移動する。この動きによって、摩擦ローラ21
は再びばね腕29の狭隘部Gに押し付けられ、ばねユニ
ット6による閉じ力と、ばね腕29の変形反力とが均衡
する状態において停止する。このときの摩擦ローラ21
と、摩擦体23と、転動面22との三者間の摩擦作用に
よって、戸本体2を開放位置に停止保持できる。この状
態から戸本体2をばね腕29の弾性に抗して閉じ操作す
ると、摩擦ローラ21が狭隘部Gをくぐりぬけて基端ブ
ロック28側へ移動するので、戸本体2はばねユニット
6の閉じ力で自動的に閉止される。
【0025】上記のように途中停止装置Sは、戸本体2
を開き操作するごとに停止機能を発揮して、戸本体2を
開放位置に保持してしまう。この停止機能を必要時にの
み発揮させるために、途中停止装置Sの隣に切換装置T
を設けてある。
【0026】図6において切換装置Tは、上面および前
面が開口するハウジング34と、ハウジング34で上下
スライド自在に案内支持されて、上方の作動位置と下方
の待機位置との間をスライドする作動体35と、ハウジ
ング34と作動体35との間に介装されて、作動体35
を押し上げ付勢する圧縮コイル形のばね36と、作動体
35の上面にビス37で締結固定される切換具38と、
作動体35を下方の待機位置においてロック保持するロ
ック機構39と、作動体35を切り換え操作する操作体
40とで構成する。
【0027】図7においてハウジング34は、プラスチ
ック成形品からなり、前面の開口縁の両側に張り出した
取付部42をビスでブラケット16に締結固定する。作
動体35は、上下に長い長方形状のプラスチック成形品
からなり、その下半側に板状の連結壁43を備えてい
る。連結壁43は、ハウジング34の内底に設けたスリ
ット44を介して、ハウジング34の下面に突出してお
り、この突端に紐で形成される操作体40が結びつけて
ある。操作体40の下端には図1に示すごとく握り片4
5が設けてある。
【0028】切換具38は、水平のベース壁46の一端
前後にL字状の操作腕47を折り曲げ形成したプレス金
具からなる。操作腕47の水平の腕部上面に、先の摩擦
ローラ21を持ち上げ操作する山形のカム48を形成す
る。前後一対の操作腕47は、途中停止装置Sのハウジ
ング20を前後から挟むように配置されて、そのカム4
8が軸24の下面下方に位置している。従って、作動体
35が上方移動するときは、図10に示すように軸24
がガイド溝25のどの位置にあってもカム48で操作さ
れて、左右のいずれか一方の溝端において横移動不能に
保持固定される。
【0029】ロック機構39は、プラスチック成形品か
らなる取付ベース50と、取付ベース50にピン51で
左右揺動自在に軸支されるロック爪52と、ロック爪5
2を時計回転方向へ揺動付勢する捻りコイル形のキック
ばね53と、作動体35の前面に固定した係止ピン54
などで構成する。
【0030】取付ベース50はハウジング34内に前面
側から圧嵌装着される。そのために前面左側に側壁55
を設け、その外側面の上下3個所に圧嵌リブ56を設け
ている。取付ベース50の前面には、キックばね53の
一方のばね腕を受け止める受壁57を設け、さらに右上
隅にロック爪52を受け止める突起58を設けている。
この突起58の左方に、係止ピン54の上下動を許す溝
59を設けている。
【0031】ロック爪52は上縁に四半円状のカム面6
1を有し、カム面61の下端に連続して係止ピン54の
入り込みを許す係合溝62を設け、係合溝62の奥端
に、係止ピン54をもぐり込み案内する誘導片63を斜
め下向きに折り起こし形成したプレス金具からなる。ロ
ック爪52の側縁には、キックばね53の他方のばね腕
を受け止める掛止片64が一体に折り曲げ形成してあ
る。ロック爪52はピン51を中心にして左右揺動で
き、さらに爪上端が取付ベース50から離れる向きに前
後傾動できる。この前後傾動によって、係合溝62と係
止ピン54との係合状態を解除することができる。キッ
クばね53は、傾動したロック爪52を、取付ベース5
0と平行な姿勢に戻すためのばねを兼ねている。
【0032】次に切換装置Tによる途中停止装置Sの切
り換え動作を説明する。図8に示すように作動体35が
下方の待機位置にあるとき、係止ピン54は係合溝62
内に入り込んで、ロック爪52を僅かに左方傾動した状
態で受け止めている。このとき、操作腕47はガイド溝
25より下方に位置している(図1参照)。この状態に
おいて、操作体40をばね36の押し上げ力に抗して引
き下げ操作すると、作動体35に同行して係止ピン54
も下方移動する。そのためロック爪52は係止ピン54
に接当した状態のまま、時計回転方向へ徐々に揺動し、
係止ピン54が係合溝62の下縁に接当した時点で、図
6に示すように誘導片63が係止ピン54の突端に乗り
上がる。相対的にみると、係止ピン54は誘導片63の
裏面側へもぐり込む。
【0033】この状態で操作体40の引き下げ力を解放
すると、作動体35はばね36に押し上げられて上方の
作動位置へ上方移動する。このとき、係止ピン54は図
2に示すように作動体35に同行して、ロック爪52を
前方へ傾動させながら上方移動する。その結果、操作腕
47のカム48が軸24の前後端に接当して、図10に
示すように摩擦ローラ21をガイド溝25の側端の逃げ
溝26において保持固定し、ローラ周面を転動面22か
ら浮き離した状態にする。従って、この状態で戸本体2
を開き操作しても、摩擦ローラ21は横移動せず、戸本
体2は自動閉止装置5で閉じ操作される。このとき、係
止ピン54は図9に示すようにロック爪52の上端より
上方へ抜け出ており、ロック爪52は突起58で受け止
められて垂直に位置保持されている。
【0034】再び操作体40をばね36の弾性に抗して
引き下げ操作すると、作動体35の下方移動に同行して
切換具38および係止ピン54が下降する。この下方移
動で操作腕47が軸24から離れて、摩擦ローラ21の
拘束を解く。係止ピン54はカム面61に接当して、図
11に示すようにロック爪52をキックばね53の付勢
力に抗しながら、反時計回転方向へ揺動操作する。係止
ピン54がカム面61の下端より下方へ下降すると、係
合溝62が係止ピン54と相対係合するように、ロック
爪52は時計回転方向へ揺動する。これにより、係止ピ
ン54は係合溝62と係合して、作動体35を図8に示
す待機位置においてロック保持する。このように、ロッ
ク機構39は操作体40を引き下げ操作するだけで、循
環的にロック状態とロック解除状態とに切り換えること
ができる。
【0035】上記の実施例においては、途中停止装置S
がランナー4用のガイドレール3を利用して、戸本体2
を任意の開放位置で停止保持できるようにしたが、例え
ば、図13および図14に示すように、戸枠1の側に専
用のガイドレール70を設けておき、これを摩擦ローラ
21と、レール受71とで上下に挟持する形態を採るこ
とができる。
【0036】詳しくは、ハウジング20内を横断するガ
イドレール70の上側に摩擦ローラ21と摩擦体23と
を配置し、レールの下側にレール受71を配置する。摩
擦体23は板ばねで形成できる。レール受71は、一対
の挟持突起72を有し、その下面に配置した調整ブロッ
ク73をねじ74で左右に移動操作することにより、挟
持突起72の上下位置を調整できる。この途中停止装置
Sにおいても、摩擦ローラ21の前後の軸24を切換具
38で操作して、ローラ周面をガイドレール70から浮
き離すことにより、その停止作用を無効化することがで
きる。
【0037】上記以外に、切換装置Tは途中停止装置S
に一体に組むことができる。摩擦体23を切換具38で
変位操作し、あるいは変形させて、摩擦ローラ21によ
る停止機能を無効化することができる。操作体40はロ
ッドで形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】途中停止装置および切換装置の正面図である。
【図2】自閉式引戸の概略正面図である。
【図3】途中停止装置の縦断正面図である。
【図4】途中停止装置の停止作動状態の縦断正面図であ
る。
【図5】図4におけるA−A線断面図である。
【図6】切換装置の内部正面図である。
【図7】切換装置の分解斜視図である。
【図8】ロック機構の作動状態を示す概略正面図であ
る。
【図9】ロック機構の別の作動状態を示す概略正面図で
ある。
【図10】途中停止装置の停止機能を無効化した状態の
正面図である。
【図11】ロック機構のさらに別の作動状態を示す概略
正面図である。
【図12】ロック機構のロック解除途中状態を示す縦断
側面図である。
【図13】途中停止装置の別の実施例を示す縦断正面図
である。
【図14】図13におけるB−B線断面図である。
【符号の説明】
34 ハウジング 35 作動体 38 切換具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷水 健 大阪府大阪市中央区徳井町二丁目4番14号 ダイハツディーゼル株式会社内 (72)発明者 伊藤 孝志 大阪府東大阪市御厨北ノ町12番地 新関西 ベアリング株式会社内 (72)発明者 山下 貴宏 大阪府東大阪市御厨北ノ町12番地 新関西 ベアリング株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 戸枠1と戸本体2との間に、戸本体2を
    閉じ操作する自動閉止装置5と、開放途中状態の戸本体
    2を自動閉止装置5の閉じ操作力に抗して開放保持する
    途中停止装置Sとが設けてある自動閉止式の引戸であっ
    て、 途中停止装置Sは、戸本体2の開閉移行に伴って随伴回
    転する摩擦ローラ21と、摩擦ローラ21に外接する転
    動面22と、転動面22と対向配置されて、摩擦ローラ
    21の転動軌跡の中途部に狭隘部Gを形成する摩擦体2
    3とを有し、 摩擦ローラ21と摩擦体23とのいずれか一方を弾性体
    で形成して、摩擦ローラ21と摩擦体23と転動面22
    との三者間の摩擦作用によって、戸本体2を任意の開放
    位置において停止保持できるよう構成されており、 途中停止装置Sの途中停止機能を無効化し、あるいは有
    効な状態へ復帰切り換えする切換装置Tが設けてあるこ
    とを特徴とする自動閉止式の引戸。
  2. 【請求項2】 切換装置Tが、途中停止装置Sの全体を
    作動位置と非作動位置とに変位操作できるように構成し
    てある請求項1記載の自動閉止式の引戸。
  3. 【請求項3】 切換装置Tが、摩擦ローラ21と摩擦体
    23とのいずれか一方を、作動位置と非作動位置とに変
    位操作するように構成してある請求項1記載の自動閉止
    式の引戸。
  4. 【請求項4】 切換装置Tが、ハウジング34で往復動
    自在に案内支持される作動体35と、作動体35に固定
    されて、摩擦ローラ21を転動面22から分離操作する
    切換具38と、作動体35を作動位置と待機位置との間
    で往復操作する操作体40とを含み、 作動体35を操作体40で作動位置に切り換え操作した
    状態において、摩擦ローラ21が切換具38で転動面2
    2から分離操作されるよう構成してある請求項1または
    3記載の自動閉止式の引戸。
  5. 【請求項5】 ハウジング34と作動体35との間に、
    作動体35を作動位置と待機位置との少なくともいずれ
    か一方で、ロック保持するロック機構39と、ロック機
    構39でロック保持した位置から、他の切り換え位置へ
    向かって作動体35を移動付勢するばね36とが設けて
    ある請求項4記載の自動閉止式の引戸。
  6. 【請求項6】 切換装置Tが、ハウジング34で上下動
    自在に案内支持される作動体35と、作動体35を上方
    の作動位置へ向かって押し上げ付勢するばね36と、作
    動体35に固定される切換具38と、作動体35をばね
    36の付勢力に抗して下方の待機位置においてロック保
    持するロック機構39と、作動体35を引き下げ操作す
    る操作体40とを備えており、ロック機構39が、作動
    体35を操作体40で引き下げ操作する毎に、作動体3
    5をロック保持するロック姿勢と、作動体35のロック
    を解除するロック解除姿勢とに、循環的に切り換わるよ
    う構成してある請求項1、3、4または5記載の自動閉
    止式の引戸。
  7. 【請求項7】 切換装置Tが、途中停止装置Sに一体に
    組み込んである請求項1、3、4、5または6記載の自
    動閉止式の引戸。
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