JPH10246040A - 引戸用電気錠 - Google Patents

引戸用電気錠

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JPH10246040A
JPH10246040A JP6906597A JP6906597A JPH10246040A JP H10246040 A JPH10246040 A JP H10246040A JP 6906597 A JP6906597 A JP 6906597A JP 6906597 A JP6906597 A JP 6906597A JP H10246040 A JPH10246040 A JP H10246040A
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switch
lock case
lock
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Mamoru Shigetani
茂谷守
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Miwa Lock Co Ltd
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Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引戸用電気錠に於いて、錠ケースの高さ寸法
を短くすることができると共に、有効或いは確実な閉扉
信号を取り出すことができること。 【解決手段】 引戸1側の係合手段3と、この係合手段
3に係脱するラッチ50を含む施解錠機構Xを内蔵しか
つ戸枠側の錠ケース5とから成る引戸用電気錠に於い
て、錠ケースに引戸全閉信号検出用スイッチ機構Yを設
け、このスイッチ機構Yは、錠ケース5内に固定的に設
けられたスイッチ67と、このスイッチ67をON、O
FFすることができるように錠ケース5に軸支された作
動体70と、この作動体を垂直状態に復帰させる少なく
とも1つの付勢バネとを備え、作動体70は、錠ケース
5のフロント板6に形成された作動体用開口9に垂直状
態に位置している時には、接触頭部71が前記スイッチ
67に接触し、一方、引戸1が全閉状態の時には、接触
頭部71と連設する係合脚部73が水平移動した係合手
段3に押し回されて接触頭部71がスイッチ67から離
れること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は引戸用電気錠に関
し、特に引戸が完全に閉じているか否かを検出するスイ
ッチ機構を備える引戸用電気錠に関する。
【0002】
【従来の技術】引戸用電気錠は、例えば実開昭51−1
8893号公報に一例が開示されている。この種の電気
錠は、普通一般に錠ケースに内装されたラッチ用施解錠
機構の施錠又は解錠状態を検出するための第1スイッチ
(機構)が設けられている。
【0003】ところで、特別老人ホームや各種施設に設
置される引戸用電気錠は、前記第1スイッチ(機構)の
他に、引戸側の係合手段(凹所状係合金具、デッドボル
ト等)と摺接し、かつ、前記錠ケース内に後退動する作
動体を介して引戸の開閉状態(特に閉扉状態)を検出す
るためのスイッチを有する第2スイッチ機構を設けるの
が望ましい。その際、引戸用電気錠の錠ケースは、普通
一般に、戸枠の上枠(或いは下枠)内に横設されるた
め、望ましくは高さ寸法が短かく、またできるだけコン
パクト化されるべきである。
【0004】そこで、出願人は、現在出願未公開の引戸
用電気錠の一例を提案し、該引戸用電気錠に閉扉信号検
出用の前記第2スイッチ機構を設けた。この第2スイッ
チ機構は、引戸側の係合手段と摺接するや否や錠ケース
内にそのまま後退動する作動体を備え、これにより引戸
の開閉状態を検出するためのスイッチが「オン(O
N)、オフ(OFF)」する。
【0005】しかしながら、この提案中の引戸用電気錠
は、作動体が引戸側の係合手段と摺接すると、錠ケース
内の高さ方向にそのまま後退動するので、錠ケースの高
さ寸法を短くすることができないと言う問題点があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
問題点に鑑み、第1の目的は、引戸用電気錠の錠ケース
の高さ寸法を短くすることができることである。第2の
目的は、有効或いは確実な閉扉信号を取り出すことがで
きることである。第3の目的は閉扉信号をより確実に検
出するために、引戸側の複数個の係合手段とそれぞれ摺
接する複数個の作動体を錠ケースに配設しても、錠ケー
スのコンパクト化の要望を満たすことができることであ
る。なお、本発明の付随的な発明の目的は、閉扉信号を
確実に検出するために、引戸側に取り付けられた係合手
段としての係合片の突出量を任意に設定することができ
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の引戸用電気錠
は、引戸1側に取付けられた係合手段3と、この係合手
段3に係脱するラッチ50を含む施解錠機構Xを内蔵
し、かつ、戸枠側に横設された錠ケース5とから成る引
戸用電気錠に於いて、前記錠ケースに引戸全閉信号検出
用スイッチ機構Yを設け、このスイッチ機構Yは、錠ケ
ース5内に固定的に設けられたスイッチ67と、このス
イッチ67をON、OFFすることができるように錠ケ
ース5に軸支された作動体70と、この作動体を垂直状
態に復帰させる少なくとも1つの付勢バネとを備え、前
記作動体70は、錠ケース5のフロント板6に形成され
た作動体用開口9に垂直状態に位置している時には、接
触頭部71が前記スイッチ67に接触し、一方、引戸1
が全閉状態の時には、接触頭部71と連設する係合脚部
73が水平移動した前記係合手段3に押し回されて前記
接触頭部71がスイッチ67から離れることを特徴とす
る。
【0008】上記構成に於いて、スイッチ機構Yは、錠
ケース5のフロント板6に形成された作動体用開口9に
臨むようにセットされた屋根状の支持枠60と、この支
持枠に軸支され、かつ、引戸側の水平移動する係合手段
3に係合脚部73が押し回される作動体70と、この作
動体のバネ用支持アーム部74及び前記支持枠60の屋
根部61に形成された開口窓62の縁に端部がそれぞれ
圧接する少なくとも1つの作動体復帰用付勢バネと、前
記開口窓62から突出する作動体70の接触頭部71と
接触する引戸全閉信号検出用スイッチ67とから成るこ
とを特徴とする。そして、前記支持枠60は、屋根部6
1から垂直方向に連設する前後の側壁の下端縁に、フロ
ント板6の作動体用開口9に嵌合する嵌合突片66が形
成されていることを特徴とする。
【0009】また本発明の引戸用電気錠は、引戸1A側
に取付けられた複数個の係合手段3、3Aと、これらの
係合手段3、3Aにそれぞれ係脱するラッチ50を含む
施解錠機構Xを内蔵し、かつ、戸枠側に横設された錠ケ
ース5Aとから成る引戸用電気錠に於いて、前記錠ケー
スに引戸全閉信号検出用スイッチ機構Y、Y1を設け、
これらのスイッチ機構Y、Y1は、各錠ケース5A内に
固定的に設けられたスイッチ67、67Aと、これらの
スイッチ67、67AをON、OFFすることができる
ように錠ケース5Aに軸支された作動体70、70A
と、これらの作動体70、70Aを垂直状態に復帰させ
る付勢バネとを備え、前記作動体70、70Aは、錠ケ
ース5Aのフロント板6Aに形成された作動体用開口
9、9Aにそれぞれ垂直状態に位置している時には、各
接触頭部71が前記スイッチ67、67Aにそれぞれ接
触し、一方、引戸1Aが全閉状態の時には、各接触頭部
71と連設する各係合脚部73が水平移動した前記係合
手段3、3Aにそれぞれ押し回されて前記各接触頭部7
1がスイッチ67、67Aからそれぞれ離れることを特
徴とする。
【0010】上記構成に於いて、スイッチ機構Yとスイ
ッチ機構Y1は略同一構成であり、これらのスイッチ機
構Y、Y1を構成する各作動体70、70Aは、錠ケー
ス5Aのフロント板6Aに形成された各作動体用開口
9、9Aにそれぞれ臨むようにセットされた屋根状の支
持枠60、60Aにそれぞれ枢支されていることを特徴
とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の実施の
形態を、引戸1の上端部或いは上框2に取り付けた係合
手段(金具手段、デッドボルト等)3と、この係合手段
3の係合片に係脱するラッチを含む電気錠の施解錠機構
Xや具体的に後述する引戸全閉信号検出用のスイッチ機
構Yを内蔵し、かつ、望ましくは戸枠の上枠4内に設け
られた錠ケース5との関係で説明する。
【0012】まず係合手段3について説明する。この係
合手段3は、図1及び図4で示すように引戸1の上框2
に埋設的に取付けられる係合片(本実施例ではデッドボ
ルト)調整用支持箱10と、この支持箱10に下端部が
上下方向にスライド可能に内装され、一方、支持箱から
突出する上端部が後述するラッチに係止される係合片1
1と、この係合片11の突出量を任意に設定した後に,
該係合片11を前記支持箱10に固定する固定具12と
から成る。
【0013】しかして、図4で示すように前記係合片調
整用支持箱10の上端部には,固着具としてのオネジ1
3、13用の貫通孔を有するフランジ部14が形成さ
れ、このフランジ部14に下方には筒状の矩形収納部1
5が連設している。そして、前記矩形収納部15の中央
部には、縦方向に調整長孔16が形成されている。一
方、前記係合片11は全体として板状の小片であり、上
端部寄りの部位から下端部に至る左右の側壁部11a、
11aは直角方向に折曲し、互いに対向している。また
係合片11の下端部寄りの部位には、前記調整長孔16
と符合する固定具12のボルト12a用貫通小孔17が
形成されている。なお、12bは座金、12cはボルト
12aに螺着するナットであり、これらは固定具12の
一部を構成する。
【0014】次に錠ケース5について説明する。錠ケー
ス5は長箱状に形成され、例えば図1で示すように戸枠
の上枠4内に横設される。錠ケース5には特に符号を付
けないが、前壁や後壁にはそれぞれ対向する複数個の案
内部としての垂直ガイド長孔や軸孔が適宜に形成されて
いる。また錠ケース5には、普通一般に錠ケース5の一
部を形成する長板状の取付け板やフロント板6が固着具
7を介して設けられてる。
【0015】次に施解錠機構Xを構成する各部材につい
て説明する。図2、図5等で示すように、30は駆動源
の一例としてのソレノイドである。このソレノイド30
は図1で示すように錠ケース5内に横設され、かつ、図
示しない接続コードを介して制御装置に接続している。
31はソレノイド30の作動杆で、この作動杆31は水
平方向に伸縮動するが、本実施例では通電時に収縮し、
一方、非通電時は伸張する。そして、作動杆31の突出
先端部には駆動ピン33が作動杆と交差する水平方向に
突出している。
【0016】35は作動杆31の伸縮動により回動する
ように錠ケース5に軸18を介して軸支された回動ロッ
ク部材である。回動ロック部材35は、前記駆動ピン3
3を介し、作動杆31が収縮するとラッチ50の回転を
阻止するロック方向(時計方向)に、一方、作動杆31
が伸張するとラッチ50の回転を許容するロック解除方
向(反時計方向)にそれぞれ回転する。この回動ロック
部材35は、図5を基準にすると、基本的には前後一対
の対向軸受板36と、この前後一対の対向軸受板36を
作動杆31の上方の位置で連結する連結板37とから成
る。
【0017】しかして、前記対向軸受板36の下端部は
作動杆31と外嵌合するように下方に延び、かつ、駆動
ピン33と係合する逆U字状り切欠部38を有する。ま
た対向軸受板36の上端部の左側には連結板の一部であ
る突起部39が形成され、この突起部39は錠ケース5
の上壁の内壁面に固定的に配設された第1スイッチ(機
構)40とプッシュ式に接触可能である。この第1スイ
ッチ(機構)40は、ラッチ用施解錠機構Xの施錠又は
解錠状態を検出するための部材であり、ソレノイド30
の作動杆31の伸縮動により回動ロック部材35が回動
すると、施解錠機構Xの施解錠信号を検出する。
【0018】また対向軸受板36の右上端部寄りの部位
にはやや幅広のロックアーム部41が突出形成され、こ
のロックアーム部41には錠ケース5内に位置するラッ
チ50の垂直当接面51と当接する水平ローラ42が軸
支されている。そして、回動ロック部材35は軸18に
巻装されたロック解除用バネ44により、常時ロック解
除の方向(反時計方向)に付勢されている。
【0019】次に前記ラッチ50について説明する。ラ
ッチ50は、前述したようにロックアーム部41側に垂
直当接面51を有し、適宜に設けられたガイド軸を介し
て錠ケース5のラッチ用貫通孔8から進退動可能に突出
する。ラッチ50は引戸側の係合片3に対してはストッ
パーとしの機能を発揮するが、引戸1の開閉の際に「回
転動する」及び「進退動する」と言う2つの作用があ
る。このラッチ50の回転動や進退動を利用して引戸1
が完全に閉じたか否かをの信号を検出することも可能で
あるが、本実施例ではラッチ50のこのような作用とは
関係なく、引戸1の扉閉信号を検出している。なお、5
2はラッチ50を錠ケース5から突出する方向に付勢す
るラッチバネである。
【0020】そこで、本発明の主要部である引戸全閉信
号検出用スイッチ機構Yを構成する各部材について説明
する。このスイッチ機構Yは、図2、図3、図6乃至図
10で示すように複数個の部材から構成されている。
【0021】まず第1の部材は、図2を基準にすると、
ソレノイド30とラッチ50との間に位置するように錠
ケース5内に固定的に配設された屋根状の支持枠60で
ある。この支持枠60は、錠ケース5のラッチ用貫通孔
8の隣(近傍)に形成された作動体用開口9に臨むよう
に取付け板或いはフロント板6に取り外し可能に固定さ
れている。そこで、支持枠60の形状について説明する
と、61はやや山形状の屋根部で、この屋根部61の中
央部には、図7で示すように全体として矩形状の開口窓
62が形成されている。そして、開口窓62を形成する
隅角縁部には、望ましくはバネ用の小さな係止溝63が
形成されている。64は屋根部61から垂直方向に連設
する前後の側壁で、この前後の側壁64、64の中央部
には、互いに対向する軸孔65、65がそれぞれ形成さ
れている。また、前後の側壁64、64の下端縁には、
上述した作動体用開口9に嵌合する嵌合突片66、66
が形成されている。嵌合突片66、66は作動体用開口
9を形成するフロント板6の内壁面に当接するので、支
持枠60を作動体用開口9に簡単にセットすることがで
きると共に、その移動を防止する機能を有する。それ故
に、スイッチ67の取付けが極めて容易に成る、振動し
ても作動体の位置がズレない等の効果がある。
【0022】次に第2の部材は、図2を基準にすると、
支持枠60の前記開口窓62に臨むように回動ロック部
材35のロックアーム部41と支持枠60の屋根部61
との間に適宜固定的に配設されたスイッチ67である。
このスイッチ67は可動接片68を有し、本実施例では
引戸1の開閉信号を検出する。なお、スイッチ67の一
例としてはマイクロスイッチが使用されている。
【0023】次に第3の部材は、引戸側の係合手段3と
摺接するや否や前記スイッチ67が「オン(ON)、オ
フ(OFF)」するように前記支持枠60に軸支された
作動体70である。この作動体70の縦断面形状は、図
9に示すように「人が両手を上げているイメージ」を彷
彿させる。
【0024】しかして、71はスイッチ67の可動接片
68に押圧状態に接触したり、又は離れたりする断面山
形状の接触頭部である。図8を基準にすると、この接触
頭部71の左右の側壁には、支持枠60の軸孔65、6
5にそれぞれ嵌まり合う突起軸72、72が設けられい
る。73は接触頭部に連設する断面ややマサカリ形状の
係合脚部である。この係合脚部73は、図9で示すよう
に下端部に至にしたがって次第に径が小さくなってい
る。また図7で示すように接触頭部71よりも幅が大き
い。さらにこの係合脚部73は、図6を基準にすると、
引戸側の係合片11と当接する摺接面73a、73bを
左右に有している。したがって、作動体70は、引戸1
に設けられる係合片11の位置如何によっては左右方向
に回転可能である。74は接触頭部71と係合脚部73
との中間部に連設形成されたバネ用支持アーム部であ
る。このバネ用支持アーム部74は、図6で示すように
内面側が湾曲し、ある意味では人体の肩部に相当する。
【0025】次に第4の部材は、引戸側の係合片11が
離れた時に作動体70が垂直状態になるように付勢する
複数個の付勢バネ75、76である。これらの作動体用
付勢バネ75、76は、本実施例では中央部が作動体7
0の突起軸72、72にそれぞれ設けられており、また
長い方の一端部75a,76aは支持枠60の係止溝6
3に係止され、さらに、短い方の他端部75b,76b
は作動体70の支持アーム部74の内面にそれぞれ圧接
している。作動体70はこれらの少なくとも1つの付勢
バネに付勢されている場合には、図6で示すように接触
頭部71がスイッチ67の可動接片68を押圧してい
る。そして、引戸側の係合片11が当たると、係合片1
1の水平移動に対応して1つの付勢バネ76のバネ力に
抗しながら一方向に回転し、例えば図10で示すように
その係合脚部73が支持枠60内に入り込む。この時前
記1つの付勢バネ76の短い方の他端部76bが復帰方
向へと作用している。
【0026】ところで、第1実施例に於いては、図1で
示すように第4の部材の付勢バネは、引戸1の全閉時に
作動体70が時計方向へ回転して傾倒状態になると、そ
の接触頭部71がスイッチ67の可動接片68から離
れ、一方、引戸1を開くと、引戸側の係合片11の水平
移動に対応し、かつ、1つの付勢バネ76のバネ力によ
り元の垂直状態へと復帰する。したがって、付勢バネは
1個で十分である。
【0027】上記構成に於て、まずソレノイド30が非
通電時の状態の場合に於いて、ソレノイド30の作動杆
31は回動ロック部材35をロック解除の方向へ付勢す
るバネ44のバネ力により伸張する。すなわち、回動ロ
ック部材35がバネ44のバネ力により軸18を支点に
反時計方向に回転すると、作動杆31が伸張すると共
に、回動ロック部材35の水平ローラ(軸)42がラッ
チ50の垂直当接面51から外れ、これによりラッチ5
0は回動ロック部材35から開放される。
【0028】そこで、引戸1を開放方向Aに移動させる
と、引戸側の係止片11がラッチ50に衝打する。ラッ
チ50はこの係止片11の移動に伴い、その突起軸を中
心に反時計方向に回転する。この時、係止片11は作動
体70の係合脚部73から離れるので、前述したように
1つの付勢バネ76のバネ力により元の垂直状態に復帰
する。そこで、スイッチ67により、引戸1が開放した
状態の信号を検出することができる。なお、ラッチ50
が係合片11の移動に伴い所定量回転すると、ラッチ5
0と係合片11の係合状態が解消し、引戸1を完全に開
放することができる。
【0029】一方、引戸1を開放状態から図1で示す全
閉方向Bへ移動させると、引戸1側の係合片11がラッ
チ50のテーパー状摺接面に当たり、該ラッチ50は錠
ケース5内へと後退動する。この時ラッチ50は複数個
の垂直ガイド孔に案内され、かつ、ラッチバネ52のバ
ネ力に抗してそのままストレートに後退する。そして、
前記係合片11がラッチ50を通過するや否や作動体7
0の係合脚部73の摺接面73bに接触し、前述したよ
うに1つの付勢バネ76のバネ力に抗しながら時計方向
に回転し、その係合脚部73が支持枠60内に傾倒状態
に入り込む。この時作動体70の接触頭部71がスイッ
チ67の可動接片68から離れるので、スイッチ67に
より、引戸1が全閉した状態の信号を検出することがで
きる。このように引戸1が完全に閉まると、ラッチ50
は復帰用のラッチバネ52により初期位置へと戻る。そ
して、ソレノイド30の作動杆31が収縮すると、ラッ
チ50はロックされる。
【0030】
【実施例】発明の実施の形態で説明した引戸用電気錠の
第1実施例は、引戸全閉信号検出用スイッチ機構Yをソ
レノイド30とラッチ50との間に1個だけ配設してい
る。
【0031】しかしながら、図11で示す第2実施例の
引戸用電気錠のように、錠ケース5Aのフロンド板6A
に他の作動体70A用開口9Aを形成し、該錠ケース5
A内に引戸全閉信号検出用スイッチ機構Yと同一の引戸
全閉信号検出用スイッチ機構Y1をもう1個設けても良
い。この場合望ましくは引戸1Aの開放側端部に、前記
ラッチ50側の係合手段3と同一構成の第2係合手段3
Aを取付け、この第2係合手段3Aの第2係合片11A
に押し回されるように前記スイッチ機構Y1の支持枠6
0Aや第2作動体70Aを位置付ける。
【0032】したがって、第2実施例の引戸用電気錠の
スイッチ機構Y1並びに第2係合手段3Aは、第1実施
例のそれらと同一構成であるから、図11には第1実施
例の符号をそのまま付し、或いは同様の符号を付し、重
複する説明を省略する。
【0033】上記構成に於いては、引戸1Aを開閉する
と、錠ケース5Aの左端部側に位置するスイッチ機構Y
1の第2作動体70Aの作動態様は、前述した第1実施
例のスイッチ機構Yの作動体と同一となる(半分側だけ
で回転作動する)反面、ラッチ50側のスイッチ機構Y
の作動体70は、引戸1Aの開閉如何によって、第1係
合片3のみならず、図12で示すように第2係合片11
Aによっても押し回されるので、左右(両側)方向に回
転することに成る。
【0034】この場合第2係合片11Aが開放方向へ移
動するに伴い、スイッチ機構Yの作動体70はもう1つ
の付勢バネ75のバネ力に抗しながら半時計方向に回転
し、その係合脚部73が支持枠60内に傾倒状態に入り
込む。この時前記もう1つの付勢バネ75の短い方の他
端部75bが復帰方向へと作用している。したがって、
この第2実施例の引戸用電気錠に於いては、スイッチ機
構Yの作動体70に関し、復帰用の付勢バネは2個必要
である。
【0035】このように錠ケース5Aに複数個(例えば
2個)の引戸全閉信号検出用スイッチ機構Y、Y1を設
け、一方、引戸1側に前記スイッチ機構Y、Y1の各作
動体70、70Aに対応する複数個(例えば2個)の係
合片11、11Aをそれぞれ取付けると、前記スイッチ
機構Y、Y1をそれぞれ構成する第1スイッチ67と第
2スイッチ67Aとの組合わせから成る両方の検出信号
を利用し、引戸1の状態(全閉状態、半開状態、略開放
状態等)を色々と把握することができる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にあっては次に列挙するような効果がある。 (1)引戸用電気錠の錠ケースの高さ寸法を短くするこ
とができる。 (2)引戸が開閉状態(特に扉閉状態)を検出すること
ができる。したがって、特別養護老人ホームや病院に於
ける管理上の問題点を解消することができる。 (3)引戸用電気錠に於いて、有効或いは確実な閉扉信
号を取り出すことができる。 (4)引戸用電気錠に於いて、閉扉信号をより確実に検
出するために、引戸側の複数個の係合手段とそれぞれ摺
接する複数個の作動体を錠ケースに配設しても、錠ケー
スのコンパクト化の要望を満たすことができる。またス
イッチ機構Y、Y1をそれぞれ構成する第1スイッチ6
7と第2スイッチ67Aとの組合わせから成る両方の検
出信号を利用し、引戸1の状態(全閉状態、半開状態、
略開放状態等)を色々と把握することができる。 (5)なお、引戸側の係合片の突出量を任意に設定する
ことができる実施例は、閉扉信号を確実に検出するため
に、引戸や錠ケースの取付け状況(引戸と錠ケースとの
隙間)に対応させることができる。
【図面の簡単な説明】
図1ないし図10は本発明の実施の形態を説明するため
の第1実施例の各説明図。図11及び図12は本発明の
第2実施例の各説明図。
【図1】引戸を完全に閉じた状態に於いて、正面から見
た場合の説明図。
【図2】一部概略断面説明図(特に正面側から見た錠ケ
ース内の施解錠機構Xやスイッチ機構Yを示す)。
【図3】一部概略断面説明図(特に側面側から見た錠ケ
ース内のスイッチ機構Yを示す)。
【図4】要部(係合手段)の分解斜視図。
【図5】要部(駆動源、回動ロック部材)の分解斜視
図。
【図6】主要部(スイッチ機構Y)の一部概略断面説明
図。
【図7】主要部の分解斜視図。
【図8】スイッチ機構Yを構成する作動体の説明図。
【図9】図8の9−9線断面図。
【図10】スイッチ機構Yの作動態様を示す概略説明
図。
【図11】第2実施例の図1と同様の図。
【図12】スイッチ機構Yの作動態様を示す概略説明
図。
【符号の説明】
1…引戸、2…上框、3、3A…係合手段、5、5A…
錠ケース、6…フロント板、8…ラッチ用貫通孔、9…
作動体用開口、10…支持箱、11、11A…係合片、
12…固定具、16…調整長孔、18…軸、…施解錠機
構、30…駆動源、31…作動杆、33…駆動ピン、3
5…回動ロック部材、36…対向軸受板、37…連結
板、38…切欠部、39…突起部、40…第1スイッ
チ、41…ロックアーム部、42…水平ローラ、50…
ラッチ、51…垂直当接面、52…ラッチバネ、Y、Y
1…スイッチ機構、60…支持枠、61…屋根部、62
…開口窓、63…係止溝、64…側壁、65…軸孔、6
6…嵌合突片、67、67A…スイッチ、68…可動接
片、70…作動体、71…接触頭部、72…突起軸、7
3…係合脚部、73a、73b…摺接面、74…バネ用
支持アーム部、75、76…付勢バネ、A…開放方向、
B…全閉方向。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸1側に取付けられた係合手段3と、
    この係合手段3に係脱するラッチ50を含む施解錠機構
    Xを内蔵し、かつ、戸枠側に横設された錠ケース5とか
    ら成る引戸用電気錠に於いて、前記錠ケースに引戸全閉
    信号検出用スイッチ機構Yを設け、このスイッチ機構Y
    は、錠ケース5内に固定的に設けられたスイッチ67
    と、このスイッチ67をON、OFFすることができる
    ように錠ケース5に軸支された作動体70と、この作動
    体を垂直状態に復帰させる少なくとも1つの付勢バネと
    を備え、前記作動体70は、錠ケース5のフロント板6
    に形成された作動体用開口9に垂直状態に位置している
    時には、接触頭部71が前記スイッチ67に接触し、一
    方、引戸1が全閉状態の時には、接触頭部71と連設す
    る係合脚部73が水平移動した前記係合手段3に押し回
    されて前記接触頭部71がスイッチ67から離れること
    を特徴とする引戸用電気錠。
  2. 【請求項2】 請求項1に於いて、スイッチ機構Yは、
    錠ケース5のフロント板6に形成された作動体用開口9
    に臨むようにセットされた屋根状の支持枠60と、この
    支持枠に軸支され、かつ、引戸側の水平移動する係合手
    段3に係合脚部73が押し回される作動体70と、この
    作動体のバネ用支持アーム部74及び前記支持枠60の
    屋根部61に形成された開口窓62の縁に端部がそれぞ
    れ圧接する少なくとも1つの作動体復帰用付勢バネと、
    前記開口窓62から突出する作動体70の接触頭部71
    と接触する引戸全閉信号検出用スイッチ67とから成る
    ことを特徴とする引戸用電気錠。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に於いて、作動体
    復帰用付勢バネ75、76は、左右方向に回転する作動
    体70に対し、左右いずれの方向に回転しても垂直状態
    に戻るように合計2個設けられていることを特徴とする
    引戸用電気錠。
  4. 【請求項4】 請求項2に於いて、屋根状の支持枠60
    は、屋根部61から垂直方向に連設する前後の側壁の下
    端縁に、フロント板6の作動体用開口9に嵌合する嵌合
    突片66が形成されていることを特徴とする引戸用電気
    錠。
  5. 【請求項5】 引戸1A側に取付けられた複数個の係合
    手段3、3Aと、これらの係合手段3、3Aにそれぞれ
    係脱するラッチ50を含む施解錠機構Xを内蔵し、か
    つ、戸枠側に横設された錠ケース5Aとから成る引戸用
    電気錠に於いて、前記錠ケースに引戸全閉信号検出用ス
    イッチ機構Y、Y1を設け、これらのスイッチ機構Y、
    Y1は、各錠ケース5A内に固定的に設けられたスイッ
    チ67、67Aと、これらのスイッチ67、67AをO
    N、OFFすることができるように錠ケース5Aに軸支
    された作動体70、70Aと、これらの作動体70、7
    0Aを垂直状態に復帰させる付勢バネとを備え、前記作
    動体70、70Aは、錠ケース5Aのフロント板6Aに
    形成された作動体用開口9、9Aにそれぞれ垂直状態に
    位置している時には、各接触頭部71が前記スイッチ6
    7、67Aにそれぞれ接触し、一方、引戸1Aが全閉状
    態の時には、各接触頭部71と連設する各係合脚部73
    が水平移動した前記係合手段3、3Aにそれぞれ押し回
    されて前記各接触頭部71がスイッチ67、67Aから
    それぞれ離れることを特徴とする引戸用電気錠。
  6. 【請求項6】 請求項5に於いて、スイッチ機構Yとス
    イッチ機構Y1は略同一構成であり、これらのスイッチ
    機構Y、Y1を構成する各作動体70、70Aは、錠ケ
    ース5Aのフロント板6Aに形成された各作動体用開口
    9、9Aにそれぞれ臨むようにセットされた屋根状の支
    持枠60、60Aにそれぞれ枢支されていることを特徴
    とする引戸用電気錠。
  7. 【請求項7】 請求項6に於いて、スイッチ機構Yの支
    持枠60は、駆動源30とラッチ50との間に配設さ
    れ、一方、スイッチ機構Y1の支持枠60Aは、引戸1
    Aの開放側端部に配設されていることを特徴とする引戸
    用電気錠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100424736B1 (ko) * 2000-09-12 2004-03-30 가부시키카이샤 나브코 미닫이의 로크장치
KR100828786B1 (ko) 2006-12-14 2008-05-09 기아자동차주식회사 파워 슬라이딩 도어의 래치 스위치
WO2023106940A1 (en) * 2021-12-09 2023-06-15 Assa Abloy New Zealand Limited Lock and access control system for sliding panel

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