JP2813989B2 - 作動モード切替え可能電気錠 - Google Patents

作動モード切替え可能電気錠

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電気錠の機構に係り、特に、施解錠繰返
し、および自動施錠の作動モードを必要に応じて切替え
ることができる電気錠の機構に関する。
〔従来の技術〕
電気錠の作動様式、すなわち作動モードは、施解錠繰
返し形と自動施錠形の2つに大別される。
施解錠繰返し形の電気錠は、例えば特開昭61−246479
号公報に記載されているように、施錠または解錠信号に
応じて電磁アクチュエータが施錠または解錠方向に作動
し、電気錠を施錠または解錠するが、次の解錠または施
錠信号の発生までは当該施錠または解錠状態を保持する
ように作動する。この施解錠繰返し形の電気錠は、例え
ばマンションの共通扉口やホテルの玄関など、人の出入
りが頻繁な、昼間は解錠しておく方が都合がよい扉口に
装着される。
一方、自動施錠形の電気錠は、例えば特開昭60−1293
78号公報に記載されているように、解錠信号が発生する
と電磁アクチュエータが作動して電気錠が解錠されるの
は上記施解錠繰返し形のものと同様であるが、入室ある
いは退室後閉扉すると、自動的に施錠が行われる。この
自動施錠形の電気錠は、安全性が高いので、例えばホテ
ルの客室やマンションの個室の扉口に好適である。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の施解錠繰返し形の電気錠および自動施錠形の電
気錠は、作動や機能が相互に異なっているから、当然構
造も相互に異なっている。
したがって、錠前メーカーとしては、需要に応じるた
めに2種類の電気錠を用意せねばならず、設計、製造及
び流通管理等の工数が少なくとも倍増するという不都合
が生じる。その結果は、コストの増大、販売価格の増大
という形でユーザーにもはね返る。
本発明は、作動モードを切替えることができる電気錠
を提供し、もって上記した不都合を解消することを目的
としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は、錠箱内におい
てフロント板に垂直な前後方向に移動可能に案内され、
前端部に係止段部を形成すると共に、前方に付勢され
た、デッドボルトを兼ねるラッチボルトと、錠箱内にお
いて回動自在に支承され、ハンドルやノブ等の外部操作
部材に連結されると共に、自由端部をラッチボルトに係
合させたボルト操作部材と、上記ラッチボルトの係止段
部と係合可能な係止端を有し、この係止端が係止段部と
係合する施錠位置、および係止段部から離間する解錠位
置の間を移動できるように案内されると共に、緩衝ばね
を介して制御体に連結された係止体と、可動部を制御体
に連結させ、施錠または解錠信号の発生時、制御体およ
び緩衝ばねを介して係止体を施錠位置まなは解錠位置に
移動させると共に、可動部の少なくとも施錠方向の作動
位置を準安定的に保つように構成された電磁駆動装置
と、錠箱内において回動自在に支承され、自由端部を上
記制御体に係合させると共に、ラッチボルトの移動軌跡
と干渉する自動施錠モード位置、および干渉しない施解
錠繰り返しモード位置の何れかに選択的に配設される切
替えレバーとを有し、この切替えレバーが自動施錠モー
ド位置にあるときには、ラッチボルトを引込めたときの
ラッチボルトと切替えレバーとの干渉により、切替えレ
バーの自由端部が制御体を施錠方向に移動させるように
切替えレバーの形状を設定したことを特徴とする。
〔作 用〕
上記のように構成された本発明による作動モード切替
え可能電気錠(以下単に電気錠という)は、自動施錠モ
ードに切替えるときには、選択操作によって、切替えレ
バーをラッチボルトの移動軌跡と干渉する自動施錠モー
ド位置に配設する。
自動施錠モードにおいて扉が閉じられるとき、後述の
施錠操作が行われ、閉扉時には係止体の係止端がラッチ
ボルトの係止段部と係合している。
このときには、ノフやハンドルなどの外部操作部材を
操作してラッチボルトを引込めようとしても、ラッチボ
ルトは係止体に係止されて動くことができず、したがっ
て開扉ができない。すなわち、電気錠は施錠状態にあ
る。
一方、所定の解錠操作により解錠信号が発生すると、
電磁駆動装置が解錠方向に作動し、その可動部が制御体
および緩衝ばねを介して係止体をラッチボルトから離間
する方向に駆動するので、ラッチボルトの係止段部と係
止体との係合が解ける。すなわち、電気錠が解錠され
る。
このときには、外部操作部材を回せば、デッドボルト
を兼ねるラッチボルトの頭部が錠箱内に引込み、開扉が
可能となる。
同時に、錠箱内においては、ラッチボルトが切替えレ
バーと干渉し、これを所定の方向に回動させる。その結
果、切替えレバーの自由端部と係合している制御体が施
錠方向に移動する。また、この制御体の移動に連動し
て、電磁駆動装置の可動部も施錠方向に移動し、この可
動部の施錠方向の作動位置は電磁駆動装置のラッチ作用
により準安定的に保たれるので、この可動部と係合して
いる制御体の施錠方向の作動位置も準安定的に保たれ
る。一方、上記制御体の施錠方向の移動は緩衝ばねを介
して係止体に伝達され、係止体も施錠方向に駆動され
る。しかしながら、ラッチボルトを引込めた状態におい
ては、係止体の係止端はラッチボルトの係止段部に係合
することができず、途中でラッチボルの頭部側面に衝止
されてその移動量は制御体のそれより小さくなるが、こ
の移動量の差は緩衝ばねの弾性変形という形で吸収され
るので、部材間のこじりなどは生じない。
開扉して人が扉口を通過した後閉扉し、外部操作部材
を放すと、ラッチボルトの頭部はフロント板から突出し
てストライク板のボルト係止孔に投入される。すると、
ラッチボルトの係止段部が係止体の係止端と整合する位
置にまで移動するので、緩衝ばねの弾力により、係止体
はその係止端がラッチボルトの係止段部と係合するよう
に移動し、このようにして電気錠の施錠が自動的に行な
われる。
一方、この電気錠を施解錠繰返しモードに切替えると
きには、選択操作によって、切替えレバーをラッチボル
トの移動軌跡と干渉しない施解錠繰返しモード位置に配
設する。
この施解錠繰返しモードにおいて施錠信号が発生した
ときの作用は、前記した自動施錠モードにおけると同様
であるから、さらに詳細な説明は省略する。
また、施解錠繰返しモードにおいて解錠信号が発生し
たときには、電磁駆動装置が解錠方向に作動し、その可
動部が制御体および緩衝ばねを介して係止体をラッチボ
ルトから離間する方向に駆動し、ラッチボルトの係止段
部と係止体の係止端との係合を解いて電気錠を解錠する
のも前記自動施錠モードと同様である。
しかしながら、施解錠繰返しモードにおいては、解錠
後ラッチボルトを出し入れさせても、ラッチボルトは切
替えレバーと干渉しないので、解錠状態は次の施錠信号
の発生まで保持される。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図において符号1は錠箱を示し、この錠箱1内に
は、ラッチボルト2が錠箱のフロント板3に垂直な前後
方向(第1図で左右方向)に移動可能に案内されてい
る。このラッチボルト2の先端には、扉枠のストライク
板4に開口したボルト係止孔の開口端縁と係合する、第
1図の紙面に平行な衝止面と、この衝止面に斜交する斜
面とを有するラッチヘッド5が装着されており、このラ
ッチヘッド5と錠箱1内の本体部との間に係止段部6が
形成されている。
上記ラッチボルト2は、圧縮コイルばねとしてのラッ
チばね7の弾力により、フロント板3から突出する方向
に付勢されているが、ラッチボルト2に外力が作用しな
い通常の状態においては、ボルト操作部材8の自由端部
に係止されて第1図示の位置を保つ。
上記ボルト操作部材8は、錠箱1の側板に回動自在に
支障された基端部と、この基端部に一体に結合された細
長い板状の作動部とを有し、その自由端部、すなわち作
動部の先端部をラッチボルト2の内端に前方(第1図で
左方)から係合させている。
また、ボルト操作部材8は、その基端部、錠箱および
扉の自由端縁部を貫通する断面方形の駆動軸(図示せ
ず)を介して、ノブやハンドルなどの外部操作部材に連
結されている。さらにまた、ボルト操作部材8は、ねじ
りばねとしての戻しばね9の弾力により、第1図で反時
計方向に付勢されているが、外部操作部材に外力が作用
しない通常の状態においては、ストッパ11,11により第1
1図示の角度位置に係止される。
上記した構成により、ノブなどを回してボルト操作部
材8を第1図で時計方向に回動させると、第4図に示す
ように、ボルト操作部材8の自由端部に押動されてラッ
チボルト2が錠箱内方に移動し、ラッチヘッド5とスト
ライク板4との係合が解けて開扉可能となる。一方、ラ
ッチヘッド5を突出させた状態で扉を閉めると、ラッチ
ヘッド5の斜面と扉枠との係合によって生じるくさび作
用により、ラッチヘッド5は自動的に錠箱内に押し込ま
れ、完全に閉扉してラッチヘッドとストライク板とボル
ト係止孔とが整合すると、ラッチばね7の弾力によって
ラッチヘッド5がボルト係止孔に自動的に投入される。
なお、上記したラッチボルト2およびボルト操作部材8
の構成および機能は、従来の錠前のラッチボルト装置の
それと同様であるから、さらに詳細な説明は省略する。
一方、第1図に示すように、ラッチボルト2の近傍に
係止体12が配設されている。図示の実施例における係止
体12は、特に第3図に明らかなように、剛性を増大させ
るため側端縁の一部を断面L字形に折曲された板状体
で、そのほぼ中央部を支軸13(第2図および第3図)に
より回動自在に軸支されている。この係止体12の先端
(第1図における左端)は係止端14となっており、係止
体12は、上記支軸13により、第1図に実線で示すように
係止端14がラッチボルトの係止段部6から離間する解錠
角度位置と、第1図に鎖線で示すように係止端14が係止
段部6に係合する施錠角度位置との間を移動できるよう
に案内されている。
上記係止体12の第2図および第3図における上方には
制御体15が配設されている。図示の実施例にける制御体
15は、全体の形状がL字形のレバーであって、そのほぼ
中央部すなわちL字の屈曲部を前記支軸13に回動自在に
軸支されている。上記のようにして同じ支軸13に軸支さ
れている係止体12および制御体15は、ねじりコイルばね
としての緩衝ばね16を介して相互に連結されている。な
お、この緩衝ばね16の弾力の作用方向及び大きさは、制
御体15および係止体12の第3図における右端部が軽く弾
接するように設定するのが望ましい。
他方、第1図に示すように、係止体12および制御体15
の上方に電磁駆動装置17が配設されている。この電磁駆
動装置17は、印加される直流電圧の極性を切替えること
によりその可動部の移動方向を切替えることができると
共に、作動コイル内に吸引され、あるいは押し出されて
突出した可動部を磁気的に係留できるいわゆるラッチン
グ機能を有するものであり、図示のものは、可動部であ
るプランジャが作動コイル内で直線動すると共に、少な
くとも作動コイルに吸引されたプランジャを磁気的にヨ
ークに吸着して係留できる、いわゆる片安定のラッチン
グソレノイド(以下単にソレノイドという)であるもの
とする。
このソレノイド17のプランジャの先端は、前記制御体
15の一端部(第3図で左端部)に揺動可能に取付けられ
た断面L字形の連結金具18を介して制御体15に連結され
ている。
また、第1図および第3図に示すように、制御体15の
中央部に結合されたボス部にはねじりコイルばねとして
の制御体ばね19が巻装されており、この制御体ばね19の
一端は例えばソレノイド17に、他端は制御体15の他端に
植設された連結ピン21にそれぞれ掛け止められている。
その結果、制御体15および係止体12は、制御体ばね19の
弾力により第1図で時計方向に付勢されている。
上記した構成により、ソレノイド17のプランジャが引
き出されたときには、係止体12および制御体15は第1図
に実線で示す解錠角度位置をとり、プランジャが作動コ
イル内に引き込まれたときには、制御体15が第1図で反
時計方向に回動するので、緩衝ばね16を介して制御体15
に連結された係止体も従動して反時計方向に回動し、第
1図に鎖線で示す施錠角度位置をとる。このときには、
ラッチボルト2を引っ込めることができないのは前記し
たとおりである。
一方、第1図および第2図に示すように、錠箱1内に
は断面L字形の台板22が錠箱の背板に沿って上下動可能
に配設されている。この台板22の錠箱側板に平行な部分
の下端部には切替えレバー23の基端が回動自在に支承さ
れている。この切替えレバー23の自由端には長形が開口
しており、この長孔には、前記制御体15の他端に植設さ
れた連結ピン21が摺動可能に嵌合している。このように
して、切替えレバー23の自由端は制御体15の他端に連結
されている。
本発明による電気錠は、上記切替えレバー23をラッチ
ボルト2の移動軌跡と干渉する自動施錠モード位置、お
よび干渉しない施解錠繰返しモード位置の何れかに選択
的に配設することにより、作動モードを切換えるように
構成されているが、図示の実施例による電気錠は、切替
えレバー23を担持する上記台板22を錠箱1の背板に沿っ
て上げ下げすることにより切替えレバーのモード位置を
変えるようにしている。上記台板22のモード位置は、例
えば錠箱1の背板を貫通する図示しないねじにより固定
される。なお、第1図は電気錠が自動施錠モードにある
場合を示す そして、上記切替えレバー23の形状は、第1図に示す
ように電気錠が解錠された後第4図に示すようにラッチ
ボルトを引込めると、ラッチボルト2と干渉して回動
し、制御体15を施錠方向に駆動するように設定されてい
る。このとき、制御体15を介して切替えレバー23により
機械的に施錠方向に押し込まれたソレノイド2のプラン
ジャは、ソレノイドのラッチ作用により、切替えレバー
23による外力が消失した後もその施錠位置をとり続け
る。
また、上記制御体15の回動は緩衝ばね16(第3図)を
介して係止体12に伝達され、係止体12も施錠方向に回動
するが、第4図に示すように、係止端14がラッチヘッド
5に当接して正規の施錠角度位置にまで回動できない。
しかしながら、係止体12および制御体15の回動角の相違
は緩衝ばね16の弾性変形という形で吸収され、両者の間
にこじりなどの不都合は生じない。なお、上記緩衝ばね
16の弾性変形による弾力の増加は、係止体12を施錠方向
(第4図で反時計方向)に付勢する方向に作用するの
で、施錠が確実に行われる。
第4図に示すようにラッチボルトを引込めた状態で開
扉し、人が扉口を通過した後閉扉して、ラッチボルト2
をストライク板のボルト係止孔に投入すると、ラッチボ
ルト2が第4図で左方に移動し、係止体の係止端14がラ
ッチボルトの係止段部6と係合して自動的に施錠が行わ
れる。
しかして、図示の実施例におけるボルト2は前方に付
勢されているので、解錠して開扉後ノブ等を手から放す
と、ラッチボルトが突出して自動的に施錠が行われ、以
後フロント板3からの突出状態を固定されたラッチヘッ
ド5が扉枠と干渉して閉扉ができなくなるという不都合
が生じる。これを防止するには、ノブ等から手を放さず
に扉口を出入りすればよいし、あるいはまた、ラッチボ
ルト2が引込んだ状態を磁気的に保持する永久磁石を錠
箱1内に設け、ノブに連結されたボルト操作部材8によ
り、上記永久磁石に吸引されたラッチボルトを引きはが
すように動かして施錠を行う(図示せず)ようにしても
よいが、図示の実施例による電気錠は次に述べる機構を
採用して上記した不都合を解消し、電気錠の使い勝手を
向上させている。
すなわち、第1図に示すように、ラッチボルト2の下
方に、反時計方向に付勢されたキャッチレバー24を回動
自在に支承すると共に、このキャッチレバー24の近傍
に、水平投影山形のトリガーヘッド25に結合され、前方
に付勢されたトリガー板26を錠箱1内において前後方向
に移動可能に案内し、一方、ラッチヘッド5のキャッチ
レバー24に対向する側面に、キャッチレバー24の一方の
自由端に植設されたストップピン27と係合可能な係止片
28を突設し、他方、キャッチレバー24の他方の自由端を
トリガー板26に前方から係合させている。
上記した構成により、解錠、開扉後すると、第5図に
示すように、閉扉時ストライク板4(第1図)により錠
箱1内方に押し込まれていたトリガーヘッド25およびト
リガー板26が前方に移動し、キャッチレバー24を時計方
向に回動させる。すると、キャーチレバーの自由端にお
けるストップピン27がラッチヘッドの係止片28の移動軌
跡と干渉する位置にまで回動する。その結果、ノブ等か
ら手を放してもラッチボルト2は第5図示の位置、すな
わち、ラッチボルトの係止段部6が係止体の係止端14よ
り内側にあって施錠が不可能である位置に係止される。
しかして、第5図示の状態で閉扉が行われると、トリガ
ーヘッド25がストライク板によって錠箱1内に押し込ま
れ(第1図参照)、キャッチレバー24が反時計方向に回
動してストップピン27と係止片28との係合が解けるの
で、ラッチばね7(第1図)の弾力によりラッチボルト
2が第5図で左方に前進し、係止段部6と係止端14との
係合、すなわち施錠が自動的に行われる。
一方、本発明電気錠を施解錠繰返しモードに切替える
には、第6図に示すように、台板22を上方に引き上げ、
切替えレバー23をラッチボルト2の移動軌跡と干渉しな
い施解錠繰返しモード位置に配設する。この切替えレバ
ー23のモード位置、前記したと同様にして、例えばねじ
止めにより固定する。
施解錠繰返しモードにおける電気錠は、ソレノイド17
の作動がラッチボルト2の移動と無関係になるから、施
錠信号または解錠信号の発生後次の解錠信号または施錠
信号の発生まで、施錠または解錠状態を保持する。
なお、本発明による電気錠は、機械的なシリンダ錠に
よっても施、解錠できるように構成されている。そのた
め、第6図に示すように、錠箱1の上方には、側板に回
動自在に支承され、図示しないシリンダ錠の内筒に連結
されたスイングアーム29が設けられており、このスイン
グアーム29の下方には、施錠板31(第7図参照)と解錠
板32(第8図参照)とが相互に一部を重合させた状態で
配設されている。これら施、解錠板31,32は、それぞれ
に開口した前後方向に長い長孔を錠箱内面に植設された
一対のガイドピン33,33に摺動可能に係合させることに
より、前後方向に移動可能に案内されている。また、こ
れら施、解錠板31,32の上端縁には、第7図および第8
図に示すように、略3角形に切欠されており、この切欠
により形成された段部を、施錠板31は前方から、解錠板
32は後方から、それぞれスイングアーム29の先端に植設
された駆動ピン34に係合させている。
上記した構成により、シリンダ錠の合鍵によりスイン
グアーム29を第6図において時計方向に回動させると、
施錠板31のみが解錠板32とは独立に前方に移動し(図示
せず)、施錠板31の前端の折曲部31aが制御体15の一端
を前方、すなわち施錠方向に押動する。また、スイング
アーム29を第6図で反時計方向に回動させると、解錠板
32のみが後方に移動し、その前端の折曲部32aが制御体1
5の一端を解錠方向に押動する。なお、電気錠が自動施
錠モードのときには、台板22に植設されたロックピン34
を施錠板31の上端縁に形成されたロック切欠35に係入さ
せ、施錠板31を固定する(第1図参照)。
第9図は本発明の他の実施例を示し、この実施例は、
係止体12および制御体15を回動ではなく直線動するよう
に構成したもので、制御体15の下端および係止体12の上
端を遊嵌し、止め輪36,36により抜け止めを施した連結
レバー37に、圧縮コイルばねとしての緩衝ばね16を巻装
し、この緩衝ばね16を介して制御体15の下方に係止体12
を連結する。制御体15の上端は、プッシュ時およびプル
時共にプランジャが磁気的に係留されるいわゆる双安定
ラッチングソレノイド17のプランジャに連結する。一
方、切替えレバー23を担持した台板22の折曲部を錠箱に
開口した切欠38を通して錠箱外に導出し、この導出部に
より切替えレバー23の位置を制御する。
第9図示の電気錠は、ソレノイド17のプッシュにより
施錠し、プルによって解錠を行う点を除けば、その作用
は第1図示のものと同様であるから、さらに詳細な説明
は省略する。
第10図は本発明の他の実施例を示し、この実施例は、
第9図示のものと比較して、機構部は同一であるが、電
磁駆動装置をラッチング機能を有しない通常のソレノイ
ドを用いて構成した点が異なっている。
すなわち、第10図において符号17は通電されたときプ
ランジャがプッシュされる通常のソレノイドを示し、こ
のソレノイドのプランジャに連結された制御体15にリタ
ーンばね39を掛けて、ソレノイド17が通電されないとき
には、リターンばね39の弾力により、第10図示の解錠状
態になるようにする。
一方、制御体15にスイッチ駆動片41を形成し、制御体
15が施錠方向に移動したときマイクロスイッチ42を閉成
するようにする。他方、ソレノイド17への電流の制御回
路を第11図のように構成する。すなわち、第11図におい
て符号43はセットリセット形のフリッウフロップを示
し、このフリップフロップ43のセット入力端子にオアゲ
ート44を介して施錠信号Lを供給し、得られた肯定出力
を、増幅器45を介して、ソレノイド17に供給する。上記
オアゲート44の他方の入力端子には、マイクロスイッチ
42が閉成されたとき得られる信号を、第11図のようにそ
のまま、あるいは単安定マルチバイブレータ(図示せ
ず)を介して印加する。フリップフロップ43のリセット
入力端子には解錠信号ULを供給する。
上記のように構成された電気錠は、施錠信号Lの発生
時ソレノイド17が通電されてプランジャが突出し、施錠
が行われる。また、解錠信号ULの発生時ソレノイド17へ
の通電が断たれ、リターンばね39の弾により機械的に解
錠が行われる。さらにまた、制御体15が切替えレバー23
に駆動されて機械的に施錠位置に移動すると、マイクロ
スイッチ42が作動してソレノイドが通電され、プランジ
ャの突出位置はソレノイド17の電磁力によって準安定的
に保持される。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明は、切替えレ
バーの位置を選択操作によって変化させることにより、
同一の機構の電気錠を自動施錠モードおよび施解錠繰返
しモードに任意に切替えることができるので、電気錠の
供給側にとっては製造、保守管理等が格段に合理化でき
る。
また、電気錠のユーザーにとっては、メーカー側の製
造、流通管理等の合理化に伴うコストの減少という利点
を享有できる他、建物の扉口に装着された電気錠の作動
モードを時と場合に応じて変える、という従来の不可能
であったことが可能となる、など種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電気錠の自動施錠モードにおける解錠
状態を示す側面図、第2図はその主要部の断面図、第3
図は主要部の構成を展開して示す斜視図、第4図はラッ
チボルトを引込めた状態を示す第1図と同様の側面図、
第5図は開扉時外部操作部材を自由にした状態を示す第
1図と同様の側面図、第6図は施解錠繰返しモードにお
ける解錠状態を示す側面図、第7図は施錠板の平面図、
第8図は解錠板の平面図、第9図および第10図は本発明
の他の実施例による電気錠の主要部の線図、第11図は第
10図示のソレノイドへの通電制御回路を示すブロック図
である。 1……錠箱、2……ラッチボルト、3……フロント板、
5……ラッチヘッド、6……係止段部、7……ラッチば
ね、8……ボルト操作部材、12……係止体、14……係止
端、15……制御体、16……緩衝ばね、17……電磁駆動装
置、21……連結ピン、22……台板、23……切替えレバ
ー。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】錠箱内においてフロント板に垂直な前後方
    向に移動可能に案内され、前端部に係止段部を形成する
    と共に、前方に付勢された、デッドボルトを兼ねるラッ
    チボルトと、錠箱内において回動自在に支承され、ハン
    ドルやノブ等の外部操作部材に連結されると共に、自由
    端部をラッチボルトに係合させたボルト操作部材と、上
    記ラッチボルトの係止段部と係合可能な係止端を有し、
    この係止端が係止段部と係合する施錠位置、および係止
    段部から離間する解錠位置の間を移動できるように案内
    されると共に、緩衝ばねを介して制御体に連結された係
    止体と、可動部を制御体に連結させ、施錠または解錠信
    号の発生時、制御体および緩衝ばねを介して係止体を施
    錠位置または解錠位置に移動させると共に、可動部の少
    なくとも施錠方向の作動位置を準安定的に保つように構
    成された電磁駆動装置と、錠箱内において回動自在に支
    承され、自由端部を上記制御体に係合させると共に、ラ
    ッチボルトの移動軌跡と干渉する自動施錠モード位置、
    および干渉しない施解錠繰返しモード位置の何れかに選
    択的に配設される切替えレバーとを有し、この切替えレ
    バーが自動施錠モード位置にあるときには、ラッチボル
    トを引込めたときのラッチボルトと切替えレバーとの干
    渉により、切替えレバーの自由端部が制御体を施錠方向
    に移動させるように切替えレバーの形状を設定したこと
    を特徴とする作動モード切替え可能電気錠。
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