JPH0323494Y2 - - Google Patents

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JPH0323494Y2
JPH0323494Y2 JP1983103377U JP10337783U JPH0323494Y2 JP H0323494 Y2 JPH0323494 Y2 JP H0323494Y2 JP 1983103377 U JP1983103377 U JP 1983103377U JP 10337783 U JP10337783 U JP 10337783U JP H0323494 Y2 JPH0323494 Y2 JP H0323494Y2
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locking
latch
lever
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、シリンダーやサムターン等の手動
操作部材は勿論のこと、電気的制御によつても施
錠・解錠ができる制御錠に関し、詳しくは、ラツ
チが不完全突出した場合でも先端部が施錠レバー
の先端部より少し後退している補助施錠レバーに
よつて確実に施錠することができるとともに、電
気的制御による施錠または解錠状態の信号が誤り
なく正しく送られ、遠隔操作によつて施解錠管理
を行う上で非常に好適な電気錠で、さらには、ラ
ツチングソレノイドへの瞬時通電により施錠・解
錠が行なわれたラツチを、その状態に保持して消
費電力を低減することができる一般住宅用の玄関
をはじめ、ビルの管理用出入口などに好適な電気
錠に関する。
従来、電気的遠隔操作により施解錠を行うこと
ができるようにした電気錠としては、実公昭56−
19656号公報に開示されたものが知られている。
この公報に記載された電気錠における施解錠装
置は、ロツキングバーの先端がラツチボルトの大
径の頭部のあご部に係止して施錠される錠におい
て、プランジヤーを吸引突出後その位置を保持す
るラツチングソレノイド、レバー、中央凸棒を有
するロツキングバー、これに附設された平行レバ
ーとを有し、施錠時においてプランジヤーの突出
によりレバーの先端のピンがロツキングバーの中
央凸棒に連結されていてその支点を中心としてロ
ツキングバーを回動し、ラツチボルトの頭部のあ
ご部と噛合しているロツキングバー先端を解錠せ
しめるとともに、支点を挿通された平行レバーの
長孔には前記レバーのピンが挿通されており、施
錠時平行レバーはその先端がロツキングバーの先
端より幾分突出しており、かつ支点に巻回された
ばねにより前記ピンに常時圧接される構成となつ
ている。
しかし、この公報に開示されているロツキング
バーの先端は、ラツチボルトがストライクの切欠
孔に完全に突出した場合にそのあご部を係止する
長さを有し、ロツキングバーと同軸の平行レバー
の先端は、ロツキングバーの先端より長くなつて
いる。そして、ロツキングバーと平行レバーは施
錠方向へは一体的に回動し、解錠方向へは各々単
独でも回動し得る構成となつているので、ラツチ
ボルトがストライクの切欠孔に不完全突出した場
合には、電気的および機械的に施錠しようとして
も、ロツキングバーが施錠方向に回動し得ないの
で、平行レバーも回動し得ない。したがつて、い
ずれもラツチボルトの大径の頭部に当接して施錠
することができなくなる。ラツチボルトの不完全
突出時に電気信号の遠隔操作によつて施錠するこ
とができなくなると、管理人は、施錠できなかつ
た扉の所に出向いて不具合を修正して電気錠の施
錠をしなければならなくなるため、高層ビルなど
の各階に取り付けられた電気錠の管理において
は、きわめて不便である。
また、施錠状態において、ラツチボルトに押し
込み方向からの外力が作用した状態で、電気的に
解錠信号を出すと、ラツチングソレノイドによつ
て施錠位置から押し出されるプランジヤーがレバ
ーを支点のまわりに回転するため、レバーの他端
のピンとピン結合されたロツキングバーは、レバ
ーにより解錠方向の力を受ける。この力を受けた
ロツキングバーは、先端が平行レバーより少し後
退していてラツチボルトに作用する押し込み方向
の外力を受けないため、ラツチボルトのあご部と
対向した位置から解錠方向に回動される。そし
て、平行レバーが解錠方向に回動すると、マイク
ロスイツチにより管理室に解錠信号が送られ解錠
表示を行う。しかしながら、ラツチボルトのあご
部に押圧されている平行レバーは、ラツチボルト
に作用する押し込み方向からの外力が平行レバー
を解錠方向に付勢するばねの付勢力より大きいと
きには、解錠方向に回転することができずずラツ
チボルトを施錠状態に保つている。このため、ラ
ツチボルトに押し込み方向からの外力が作用した
状態では、実際にはラツチボルトが解錠されてい
ない場合にも管理室に解錠表示、即ち、誤報され
る危険性があり、このような構成の電気錠を非常
扉に使用した場合、誤報によつて大惨事を招くお
それもあつた。
この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、
ラツチが不完全突出した場合にも確実に施錠する
ことができ、また管理室等の中央制御部に表示さ
れる解錠表示がラツチの実際の解錠状態を正しく
表示することができる電気錠の提供を目的とする
ものである。
この考案の一実施例を第1図ないし第9図に基
づき以下に説明する。
この実施例の電気錠の構成の概略は、ハンドル
の回動操作によりラツチ1を錠ケース2のフロン
ト面3において出没させるラツチ操作機構と、ラ
ツチ1の係止段部1bに係脱し係止状態において
ラツチ1を所定の突出位置に規制する施錠部材
と、電気駆動により施錠部材を施錠状態と解錠状
態とに切り替える電動施解錠機構と、シリンダー
またはサムターンの回動により施錠部材を施錠位
置側および非施錠位置側へ変位させる手動施解錠
機構とからなつている。
ラツチ操作機構は、ハンドルの回動によりラツ
チ1を錠ケース2内に収没する後退動作側へ押す
ラツチ後退操作機構4と、開扉時におけるラツチ
1のフロント面3から突出量を制限するラツチ突
出量制限機構5と、扉の開閉に伴いフロント面3
より出没し前記ラツチ突出量制限機構5のセツト
状態を切り替えるトリガー6とで構成している。
ラツチ1は、ラツチ柄7に固設したU字状の受
止部材8の前部縦片8aと、錠ケース2に固設さ
れラツチ柄7に外嵌するばね受け片9との間に圧
縮コイルばね10を挾装して、ばね10の付勢に
よりラツチ1を進出動作側すなわちフロント面3
より突出する側へ押圧している。11はラツチ保
護用の補助ラツチで、ラツチ1より若干広幅の部
分がラツチ1の双股杆1a,1aの間に嵌挿され
るとともに、そのラツチ柄12をラツチ柄7の貫
通穴7aに挿通し、座金13,14を介してラツ
チ柄7,12間に圧縮コイルばね15を挾装する
ことにより、ラツチ1に対して補助ラツチ11を
錠ケース2外方側へ付勢している。
ラツチ後退操作機構4は、ハンドル軸16が内
嵌する角穴17aを有する概形が扇形のラツチハ
ブ17と、ラツチ1の受止部材8の後部縦片8b
に当接可能な係接部18aを有し電気ラツチハブ
17と同軸的に枢支したラツチ作動レバー18
と、ラツチ1と同一方向に進退自在としたスライ
ドバー19と、錠ケース2に固設された枢軸20
で枢支されねじりばね21により時計方向へ付勢
した連動レバー22とからなる。ラツチ作動レバ
ー18は、ラツチハブ17の回動域相当部に受止
ピン18bを有し、ラツチハブ17が時計方向へ
回動するとき、受止ピン18bがラツチハブ17
に押されて、ラツチ作動レバー18が時計方向へ
回動するようにしている。これにより、ラツチ作
動レバー18の係接部18aで受止部材8の後部
縦片8bが押される。スライドバー19も、ラツ
チハブ17の回動域相当部に受止ピン19aを有
し、ラツチハブ17が反時計方向に押されて、ス
ライドバー19が後退方向へ移動するようにして
いる。スライドバー19の進退移動は、錠ケース
2に設けたピン23を、スライドバー19に形成
したガイド長穴19bに係入することにより、こ
れを案内するようにしている。連動レバー22
は、その一側縁に係合切欠部22aを形成し、前
記ラツチ作動レバー18に別に設けた係合ピン1
8cを前記係合切欠部22aに係合させて、ねじ
りばね21による連動レバー22の時計方向への
付勢で、ラツチ作動レバー18をその係接部18
aが後部縦片8bから退避する反時計方向へ復帰
回動させるようにしている。これとは別に、連動
レバー22の先端部は、ピン24を介してスライ
ドバー19の後端部に回動可能に連結し、連動レ
バー22のねじりばね21の付勢で、スライドバ
ー19が進出動作側へ復帰移動しうるようにして
いる。またスライドバー19と連動レバー22の
連結により、ラツチハブ17の反時計方向への回
動が、スライドバー19および連動レバー22を
経てラツチ作動レバー18に伝達され、ラツチ作
動レバー18はその係接部18aが受止部材8の
後部縦片8bを押す時計方向回動側へ押される。
連動レバー22のピン24が係合するスライドバ
ー19の係合穴19cは長穴とし、連動レバー2
2の回動を許容しうるようにしている。
ラツチ突出量制限機構5は、枢軸25により枢
支されねじりばね26で時計方向へ付勢した双股
レバー27と、枢軸25により双股レバー27と
同軸的に枢支されねじりばね28で反時計方向へ
付勢したラツチ制限レバー29とからなる。双股
レバー27の一方の分岐アーム27aは、ラツチ
制限レバー29の上側縁に曲折形成した受止片2
9aで受け止められて、ラツチ制限レバー29に
対する双股レバー27の時計方向への回動が制限
されるようにしている。一方、ラツチ制限レバー
29はその尾端部を、錠ケース2に固設した受止
ピン30で受け止めて、時計方向への回動を、そ
の受止片29aが水平姿勢を越えない範囲内に制
限するようにしている。これにより、双股レバー
27とラツチ制限レバー29とはねじりばね28
の作用で一体化されるとともに、ねじりばね26
の作用で時計方向へ付勢され、受止片29aが水
平となる回動位置で停止する。ラツチ1の受止部
材8の下面部には、ラツチ制限レバー29の前記
受止片29a後端に係止しうる係止片31を延設
している。
トリガー6は、トリガー柄32に固設したU字
状の受止部材33の前部縦片33aと、錠ケース
2に固設されトリガー柄32に外嵌するばね受け
片34との間に圧縮コイルばね35を挾装して、
ばね35の付勢によりトリガー6を進出動作側す
なわちフロント面3より突出する側へ押圧してい
る。受止部材33の後部縦片33bは、前記双股
レバー27の他方の分岐アーム27bに対向する
位置まで延設して、閉扉に伴うトリガー6の錠ケ
ース2内方への後退動作により、受止部材33の
後部縦片33bで双股レバー27の分岐アーム2
7bを押して、双股レバー27と一体にラツチ制
限レバー29が反時計方向へ回動しうるようにし
ている。
施錠部材は、錠ケース2に固設した枢軸36を
共用して同軸的に枢支した施錠レバー37と補助
施錠レバー38の2部材からなり、補助施錠レバ
ー38の先端部38aを、施錠レバー37の先端
部37aより少し後退させている。施錠レバー3
7は、枢軸36に巻装され一端を施錠レバー37
のピン39に係止し他端を補助施錠レバー38の
ピン40に係止したねじりばね41により、補助
施錠レバー38に対して反時計方向へ付勢すると
ともに、その尾端部37bを補助施錠レバー38
のピン40で受け止めている。これにより、2つ
のレバー37,38は、ねじりばね41の作用で
常時は一体的に回動する一方、例えば第10図に
示す閉扉状態において扉受け部材42の受け孔4
2a内に異物があるなどの原因によつて閉扉時に
おけるラツチ1の突出が十分でなく、ラツチ1の
係止段部1bが施錠レバー先端部37aより前方
へ進出せず施錠レバー37が係止段部1bへ係接
しないような事態が生じた場合でも、この施錠レ
バー37よりも先端部38aを少し後退させてあ
る補助施錠レバー38が、施錠レバー38に対し
て独立に反時計方向へ回動して、その先端部38
aをラツチ1の係止段部1bへ係接させることが
できる。
前記補助施錠レバー38の上辺部には、別に作
用ピン43に付設するとともに、この作用ピン4
3の回動域に相当する錠ケース2内の所定位置に
マイクロスイツチ44を配置して、補助施錠レバ
ー38が第1図に示す施錠状態に相当する回動位
置まできたとき、マイクロスイツチ44のアクチ
ユエータ44aを前記作用ピン43で押し、この
マイクロスイツチ44のオン信号をリード線45
を介して室内に設けられた中央制御盤などに送信
できるようにしている。
電動施解錠機構は、永久磁石の吸着作用によつ
て進出位置と後退位置の2位置に安定するプラン
ジヤ46aを、瞬時通電により駆動して切替変位
させることのできる双安定型ラツチングソレノイ
ド46と、錠ケース2に固設した枢軸47で枢支
した駆動伝達レバー48とからなる。プランジヤ
46aには、双股片49a,49a間に連結ピン
50を横架したフオーク部材49を締付固定して
いる。駆動伝達レバー48は、その1つの分岐ア
ーム48aに形成した係合孔48cを前記フオー
ク部材49の連結ピン50に係合させることによ
り、プランジヤ46aとの連係をはかる一方、他
の1つの分岐アーム48bに設けた作用ピン51
を、補助施錠レバー38の上辺部に形成した係合
孔38bに係合させている。ソレノイド46の通
電制御は、リード線52を介して先述の中央制御
盤などからスイツチ操作により行えるようにして
おり、瞬時通電に伴うプランジヤ46aの進出動
作および後退動作により駆動伝達レバー48が反
時計方向および時計方向に揺動し、作用ピン51
を介して施錠部材(施錠レバー37、補助施錠レ
バー38)が解錠姿勢および施錠姿勢に移行する
ようにしている。
手動施解錠機構は、前記駆動伝達レバー48の
分岐アーム48bに設けた作用ピン51に遊嵌す
る係合孔53aを前端部に形成する一方、後部上
側縁にラツク53bを形成し、錠ケース2に進退
自在に設けたスライドバー53と、このスライド
バー53を進出位置から中間の中立位置側へ、ま
た後退位置から中立位置側へそれぞれ付勢する復
帰ばね部材54と、錠ケース2枢軸されシリンダ
ーまたはサムターンの操作バー55を係合させる
係合孔56aを有し前記スライドバー53のラツ
ク53bに噛合する駆動ピニオン56とからな
る。スライドバー53の進退移動は、錠ケース2
に形成した横長のガイド穴57,58に対し、ス
ライドバー53に設けたガイドピン59,60を
それぞれ係入させることにより案内するようにし
ている。復帰ばね部材54は、錠ケース2に対し
スライドバー53と同一方向に進退自在となるよ
うに設けた概形がS字状の一対の遊動バー61,
62と、一方の遊動バー61の前部縦片61aと
他方の遊動バー62の後部縦片62bとを結びこ
れら遊動バー61,62を互に引き合う方向へ付
勢する引張コイルばね63とからなる。遊動バー
61,62は、スライドバー53の後部側面に突
設した作用ピン64に前後より係接する係接片6
1c,62cをそれぞれ有し、スライドバー53
の進出動作に伴い作用ピン64で係接片61cが
押されコイルばね63に抗して遊動バー61が従
動する一方、スライドバー53の後退動作に伴い
作用ピン64で係接片62cが押されコイルばね
63に抗して遊動バー62が従動するようにして
いる。各遊動バー61,62の進退移動は、これ
らの前部縦片61a,62aおよび後部縦片61
b,62bの側縁に形成した図示しないガイド片
を、錠ケース2に形成した横長のガイド穴65,
66,67,68にそれぞれ係合させることによ
り案内するようにしている。シリンダーまたはサ
ムターンにより手動施解錠機構を操作しない第1
図の状態では、スライドバー53はその係合孔5
3aが駆動伝達レバー48の作用ピン51と干渉
し合わない中間位置に落ち着くように、作用ピン
64および係接片61c,62cの配設を設定し
ている。駆動伝達レバー48の作用ピン51に対
するスライドバー53の係合孔53aの進退方向
の遊びは十分設けて、電動施解錠機構による施解
錠動作のさい、作用ピン51がスライドバー53
と干渉し合わないようにしている。この実施例で
は、スライドバー53の施錠部材(施錠レバー3
7,補助施錠レバー38)への連係を、駆動伝達
レバー48の作用ピン51を介して行うようにし
ているが、このほか例えば補助施錠レバー38に
スライドレバー53の係合孔53aが遊嵌する作
用ピンを別に設けてもよい。
錠ケース2内のフロント面3に近接した所定位
置にはリードスイツチ69を配置し、閉扉状態に
おいて、このリードスイツチ69と対向する扉受
け部材42の内側の所定位置に設けたマグネツト
70の作用でリードスイツチ69を動作させ、そ
の信号をリード線71を介して室内の中央制御盤
などに送信し、扉の開閉状態をランプ表示などに
より確認できるようにしている。
錠ケース2内には別に発光ダイオードなどの光
源72を設け、第2図に拡大水平断面図で示すよ
うに集光レンズ73や筒状セード74を介して扉
75の表側および裏側に投光するようにしてい
る。この光源72の点灯制御は、例えば先述の中
央制御盤よりこの光源72へ電力供給を行う給電
線の途中にマイクロスイツチ44を接続して、補
助施錠レバー38の作用ピン43がアクチユエー
タ44aを押動する施錠状態のとき点灯するよう
にすれば、就寝前の施錠の点検などを光源72の
点灯を確認することにより間接的に行うことがで
きる。また帰宅した家人が、玄関先で点灯表示か
ら扉が施錠されていることを容易に確認すること
ができる。このほか、錠ケース2内にブザーを付
設するとともに、例えば手動施解錠機構のスライ
ドバー53の後退動作すなわち手動による解錠動
作によつてオン動作するマイクロスイツチを別に
設け、このマイクロスイツチのオン動作による前
記ブザーが鳴動するように構成してもよい。この
場合には、不法侵入者などによつて外から解錠操
作が行われたとき、ブザーの鳴動が警報として働
き防犯上有利であるとともに、帰宅した家人が解
錠操作する場合にも、ブザーの鳴動から室内に居
てこれを確認することができて便利である。
つぎに、この電気錠の動作について、手動施
解錠機構による解錠、電動施解錠機構による解
錠、開扉動作、閉扉動作に分けて説明する。
手動施解錠機構による解錠 第9図に示す施錠状態において、シリンダーま
たはサムターンを操作し駆動ピニオン56を反時
計方向に回動させると、それまで第1図に示すよ
うな中立位置すなわち中間位置にあつたスライド
バー53は後退動作する。この動作に伴い、スラ
イドバー53の係合孔53aの左端で駆動伝達レ
バー48の作用ピン51が押されて、駆動伝達レ
バー48は反時計方向に回動する。係合孔38b
に前記作用ピン51が係合する補助施錠レバー3
8は、これにより時計方向へ回動するから、それ
までラツチ1の係止段部1bに係止していた施錠
レバー37は補助施錠レバー38と一体的に上方
へ退避して、第3図に示すように施錠状態が解か
れる。また、それまで補助施錠レバー38の作用
ピン43によりアクチユエータ44aを押えられ
ていたマイクロスイツチ44は、これによりオフ
状態に切り替る。このマイクロスイツチ44で光
源72の点灯制御をはかるように電気接続してい
る場合には、上記施錠解除により光源72は消灯
する。連結ピン50を介して駆動伝達レバー48
と連係するソレノイド46のプランジヤ46a
は、以上の動作に伴いソレノイド46内の永久磁
石の吸着力に打ち勝つて進出動作する。
一方、スライドバー53の後退動作に伴い、一
方の遊動バー62の係接片62cはスライドバー
53の作用ピン64に押されて後退する。このと
き他方の遊動バー61は、ガイド穴65,66の
後端で規制され元の位置に停止している。この状
態で駆動ピニオン56への外部からの回動操作を
解除すると、引張コイルばね63の作用で遊動バ
ー62は進出動作して元の位置へ復帰する。これ
に伴い、係接片62cによりスライドバー53の
作用ピン64が押され、スライドバー53はその
係合孔53aが駆動伝達レバー48の作用ピン5
1と干渉し合わない第1図に示す中立位置に戻
る。先述の動作で進出位置へ移動したプランジヤ
46aは、このときソレノイド46内の永久磁石
の作用でこの進出位置に維持される一方、駆動伝
達レバー48の作用ピン51は中立位置に戻つた
スライドバー53と干渉し合わない位置に保たれ
る。したがつてスライドバー53の復帰後も、施
錠レバー37および補助施錠レバー38は、第3
図に示す解錠状態に保持される。
解錠状態にある施錠部材(施錠レバー37,補
助施錠レバー38)を手動操作により施錠状態に
切り替える場合は、第4図に示すように駆動ピニ
オン56を、先の解錠操作の場合とは逆の時計方
向へ廻すことによりスライドバー53を進出動作
させればよい。この動作に伴い、それまで第4図
に仮想線で示す回動位置にあつた駆動伝達レバー
48は、その作用ピン51をスライドバー53の
係合孔53aの右端で押されて時計方向に回動す
る。これにより補助施錠レバー38は反時計方向
へ回動するから、補助施錠レバー38と一体の施
錠レバー37がラツチ1の係止段部1bに係接す
る。駆動ピニオン56へ及ぼした外部からの回動
操作を解除すると、引張コイルばね63の作用で
遊動バー61は後退して元の位置へ復帰し、係接
片61cで作用ピン64を押されてスライドバー
53は元の中立位置へ戻る。駆動伝達レバー48
の時計方向への回動に伴い後退位置へ変位したソ
レノイド46のプランジヤ46aは、このときソ
レノイド46内の永久磁石の作用でこの後退位置
に維持される。したがつてスライドバー53の復
帰後も、施錠レバー37および補助施錠レバー3
8は、第4図に示す施錠状態に保持される。
電動施解錠機構による解錠 第9図に示す施錠状態において、例えば室内の
中央制御盤から遠隔操作によつて解錠をはかる場
合、スイツチ操作によりリード線52を介してソ
レノイド46を瞬時通電すると、それまでソレノ
イド46内の永久磁石の作用で後退位置に維持さ
れていたプランジヤ46aは進出位置へ移動し、
同じく永久磁石の作用でこの位置に維持される。
このプランジヤ46aの進出変位に伴い、駆動伝
達レバー48は反時計方向へ回動し、駆動伝達レ
バー48と連係する補助施錠レバー38は時計方
向へ回動し、補助施錠レバー38およびこれと一
体の施錠レバー37は、第5図に示す解錠状態に
保持される。
以上の動作中、手動施解錠機構のスライドバー
53は、第5図に示すように中立位置に維持され
るから、その係合孔53aが駆動伝達レバー48
の作用ピン51と干渉し合うことはない。この解
錠動作に伴い、マイクロスイツチ44のアクチユ
エータ44aに対する補助施錠レバー38の作用
ピン43の押圧が解かれることは、先の手動施解
錠機構による場合と同じである。
第5図に示す解錠状態から電動操作によつて施
錠状態に切り替える場合には、中央制御盤からス
イツチ操作によりソレノイド46を瞬時通電する
ことにより、プランジヤ46aを第5図に示す進
出位置から第1図に示す後退位置へ切り替えれば
よい。プランジヤ46aの後退変位は、駆動伝達
レバー48を時計方向へ回動し、その回動変位に
より補助施錠レバー38および施錠レバー37は
一体に反時計方向へ回動し元の施錠状態に戻る。
プランジヤ46aは先の進出位置における場合と
同様に、ソレノイド46の永久磁石の作用でこの
後退位置に維持されるから、上記施錠状態が保持
される。
開扉動作 手動施解錠機構または電動施解錠機構により解
錠がはかられた第6図に示す閉扉状態において、
トリガー6は扉受け部材42に押されて錠ケース
2内に後退しているので、受止部材33の後部縦
片33bが双股レバー27の分岐アーム27bを
押動している。そのためラツチ制限レバー29は
双股レバー27と一体に、係止片31の進退動作
域から外れた下方側へ回動し退避している。
この状態でハンドルを操作して、例えばラツチ
ハブ17を時計方向へ回動すると、その上側縁が
ラツチ作動レバー18の受止ピン18bに当り、
ラツチ作動レバー18は連動レバー22のねじり
ばね21およびラツチ1の圧縮コイルばね10の
付勢に抗して時計方向へ回動する。これによりラ
ツチ作動レバー18の係接部18aがラツチ1の
受止部材8の後部縦片8bを押し、ラツチ1は第
7図に示すようにラツチ1の圧縮コイルばね10
の付勢に抗して錠ケース2内方へ後退する。この
とき受止部材8の係止片31は、ラツチ制限レバ
ー29が水平姿勢にあるときの受止片29aの後
端より後方へ移つている。
ハンドルを以上の回動操作状態に保持したま
ま、開扉動作に移ると、扉受け部材42による押
圧を解かれて、トリガー6が圧縮コイルばね35
に押されフロント面3より突出する。これに伴
い、受止部材33の後部縦片33bによる双股レ
バー27の押圧が解かれ、双股レバー27はラツ
チ制限レバー29と一体に時計方向へ回動復帰し
て、第7図に示すようにラツチ制限レバー29の
受止片29aが水平姿勢をとる回動位置に規制さ
れる。
扉が完全に開かれた状態でハンドルの回動操作
を解除すると、連動レバー22の時計方向への回
動復帰により、ラツチ作動レバー18が反時計方
向へ回動して、その係接部18aによるラツチ1
の受止部材8の後部縦片8bへの押圧が解かれ
る。そのためラツチ1は圧縮コイルばね10に押
されて進出動作するが、このときラツチ制限レバ
ー29の受止片29aに受止部材8の係止片31
が当るため、ラツチ1はその係止段部1bが施錠
レバー37および補助施錠レバー38の先端部3
7aおよび38aより後退した第8図に示す進出
位置で止められる。
なお、第9図に示す閉扉状態において扉受け部
材42内のマグネツト70の磁力作用により例え
ばオフ状態にされていたリードスイツチ69は、
上記開扉状態への移行によりオン状態に切り替る
ため、そのオン信号がリード線71を介して室内
の中央制御盤に送信され、これによつて不法侵入
者などによる開扉を離れた場所に居て知ることが
できる。
ハンドル操作によるラツチ1の後退動作におい
て、前記の場合と逆の反時計方向へラツチハブ1
7を回動させると、その下側縁がスライドバー1
9の受止ピン19aに当り、スライドバー19が
後退して連動レバー22が反時計方向へ回動する
から、この場合にもラツチ作動レバー18により
ラツチ1を後退させることができる。
閉扉動作 第8図に示す開扉状態から閉扉状態に移ると、
ラツチ1およびトリガー6は、そのガイド斜面を
扉受け部材42で押されて錠ケース2の内方側へ
後退する。それに伴い、ラツチ1の受止部材8の
係止片31がラツチ制限レバー29の受止片29
aへの係止を解くとともに、トリガー6の受止部
材33の後部縦片33bにより双股レバー27が
押されて、ラツチ制限レバー29は下方へ回動す
る。さらに閉扉動作が進んで、ラツチ1が扉受け
部材42の受け孔42aに対向する位置までくる
と、ラツチ1は圧縮コイルばね10の付勢力によ
り第9図に示すように受け孔42a内に突入す
る。このとき、ラツチ制限レバー29は下方へ回
動して退避した状態にあるので、ラツチ1の突出
量はラツチ制限レバー29によつては制限され
ず、係止段部1bが施錠レバー37の先端部37
aより前方へくる位置までラツチ1が進出する。
この状態で、電動施解錠機構または手動施解錠機
構により先述の施錠操作を行えば、ラツチ1の係
止段部1bに施錠レバー37および補助施錠レバ
ー38の先端部37a,38aが係接して施錠が
はかられる。
この考案は上記の通り構成されているので、次
に記載する効果を奏する。
(イ) ラツチが扉受け部材の受け孔に不完全突出し
て施錠レバーの先端部がラツチの係止段部へ係
接しないような事態が生じても、先端部が施錠
レバーの先端部より少し後退し、施錠レバーが
ラツチによつて施錠方向への回動を阻止されて
施錠することができない場合にも、施錠レバー
に対し施錠方向に回動しうるようばね付勢され
ている補助施錠レバーが、施錠方向に回転する
ことができるため、不完全突出の状態にあるラ
ツチは、補助施錠レバーによつて係止段部を確
実に係止される。
このように、ラツチが不完全突出している場
合にも遠隔操作で扉を施錠することができる
と、施錠できなかつた場合にその扉の所に出向
いて不具合を修正しなければならなかつた不都
合をなくすことができるため、高層ビルなどの
管理にはきわめて便利である。
(ロ) 瞬時通電により遠隔操作で解錠を行うと、一
端がソレノイドのプランジヤによつて変位さ
れ、他端が補助施錠レバーの係合孔とピン結合
されている駆動伝達レバーが、補助施錠レバー
を解錠方向に回動する。このとき、施錠レバー
はその後端部が補助施錠レバーのピンによつて
押動されるので、施錠レバーも補助施錠レバー
とともに解錠方向に回動される。
それ故、駆動伝達レバーの作用ピンによつて
回動される補助施錠レバーによりマイクロスイ
ツチのアクチユエータへの押圧が解かれるよう
にすると、マイクロスイツチのオフ信号は、ラ
ツチの係止が解除されたときだけ管理室等の中
央制御部へ送信されるから、中央制御部に表示
される解錠表示はラツチの解錠状態と一致して
誤報することがなくなる。
このため、一般住宅の玄関扉やビルの管理出
入口の施解錠状態を遠隔所で正しく知ることが
でき、また非常扉に使用すると、誤報した場合
に招くおそれのあつた大惨事を防止することが
できる作用効果を奏する。
(ハ) 手動施解錠機構のラツク付スライドバーは、
その一端に設けられた係合孔が電動施解錠機構
の双安定型ラツチングソレノイドによつて作動
される駆動伝達レバーに設けられたピンと遊嵌
されていて、シリンダーまたはサムターンが回
動されたときに、ラツク付スライドバーは、前
記係合孔が進退位置から駆動伝達レバーのピン
と干渉し合わない中間位置へと移動されるよう
に連結されているので、電気的または手動的な
作動において、それぞれ独立して施解錠動作を
行なうことができ、また、電動施解錠機構によ
つて切替えられた施錠状態と解錠状態とを、そ
の状態に保持することができる。
(ニ) 遠隔操作で施錠・解錠を行つた場合、その施
錠・解錠状態はリセツト操作を別に行わない限
り保持されるので、途中で停電になつたりして
も施錠状態や解錠状態に戻るなどの不都合がな
く、消費電力も低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す縦断面図、
第2図はその部分拡大水平断面図、第3図ないし
第10図はそれぞれの動作を示す説明図である。 1……ラツチ、4……ラツチ後退操作機構、5
……ラツチ突出量制限機構、6……トリガー、1
7……ラツチハブ、18……ラツチ作動レバー、
19……スライドバー、22……連動レバー、2
7……双股レバー、29……ラツチ制限レバー、
31……係止片、37……施錠レバー、(施錠部
材)、38……補助施錠レバー(施錠部材)、46
……双安定型ラツチングソレノイド、48……駆
動伝達レバー、53……スライドバー、54……
復帰ばね部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ハンドルの回動によりラツチを出没駆動する
    ラツチ操作機構と、ラツチに係止してラツチを
    施錠位置に規制する施錠部材と、電気駆動によ
    り施錠部材を施錠または解錠状態に規制する電
    動施解錠機構と、シリンダーまたはサムターン
    の回動により施錠部材を施錠または解錠状態に
    規制する手動施解錠機構とを備えた電気錠にお
    いて、 施錠部材は、先端部がラツチを係止する方向
    にばね付勢される施錠レバーと、この施錠レバ
    ーと同一の枢軸に枢支されて同方向にばね付勢
    され、施錠方向には施錠レバーと独立に回動可
    能で、解錠方向には前記枢軸に巻装されたねじ
    りばねにより施錠レバーと一体に回動され、か
    つ先端部が施錠レバーの先端部より少し後退さ
    れた補助施錠レバーとにより構成され、 電動施解錠機構は、瞬時通電によりプランジ
    ヤが進出安定位置と後退安定位置とに切替変位
    する双安定型ラツチングソレノイドと、一端を
    ソレノイドのプランジヤに連係させ他端を施錠
    部材に連係させてプランジヤの進退変位により
    施錠部材を非施錠位置と施錠位置とに切替変位
    させる駆動伝達レバーとにより構成され、 ラツチの施錠または解錠状態は、施錠部材に
    よつて作動されるスイツチ装置により電気信号
    として中央制御部に送信されることを特徴とす
    る電気錠。 (2) 手動施解錠機構は、前記駆動伝達レバーまた
    は施錠部材に設けられるピンに遊嵌する係合孔
    を一端部に有し進退自在としたラツク付スライ
    ドバーと、このスライドバーを進退位置からそ
    の係合孔が前記ピンと干渉し合わない中間位置
    へ付勢する復帰ばね部材と、スライドバーのラ
    ツクに噛合しシリンダーまたはサムターンによ
    つて回動操作される駆動ピニオンとからなる実
    用新案登録請求の範囲第(1)項記載の電気錠。
JP10337783U 1983-07-01 1983-07-01 電気錠 Granted JPS6011968U (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5619656U (ja) * 1979-07-20 1981-02-20

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