JP2510273Y2 - 施錠装置 - Google Patents

施錠装置

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JP2510273Y2
JP2510273Y2 JP1989149391U JP14939189U JP2510273Y2 JP 2510273 Y2 JP2510273 Y2 JP 2510273Y2 JP 1989149391 U JP1989149391 U JP 1989149391U JP 14939189 U JP14939189 U JP 14939189U JP 2510273 Y2 JP2510273 Y2 JP 2510273Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、施錠装置の施錠機構に関するものである。
〔従来の技術〕
扉に取付けられる施錠装置としての錠前は、機械的に
施錠及び解錠を行うメカニカル錠と、電気的に施解錠を
行う機構を作動させて施錠及び解錠を行う電気錠とに大
別される。
また、各々の施解錠の様式には、扉を施錠及び解錠す
る際に必ず合鍵等を用いて施解錠動作を行う施解錠繰り
返し形と、扉が開いている状態から閉まると、自動的に
施錠が行え、解錠時に合鍵等を用いる自動施錠形と、の
2種類がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
さらに、上述した各種施錠装置の施解錠繰り返し形の
メカニカル錠や電気錠では、施錠または解錠するために
合鍵や磁気カード等の施解錠用具を用いるとともに、開
扉時に前記施解錠用具を使用しないで施錠動作が行え、
扉を閉じると自動的に施錠を行うことができるタイプが
ある。この施錠装置が配設された扉で、合鍵等を持たず
に施錠動作を行って退室すると、閉扉で施錠されてしま
うため、前記退室者は、締め出されてしまうことにな
る。すなわち、退室時に誤って施錠動作を行い、退室し
た場合に、合鍵等を所持していないと入室が不可能にな
るという問題がある。
そこで、本考案は、上記問題点を解消するために、開
扉時に施錠動作が行えず、閉扉の後に室外からのみ施錠
を行うことができる施錠装置を提供することを目的とし
ている。
〔課題を解決するための手段〕
次に、上記の目的を達成するための手段を、実施例に
対応する図面を参照して説明する。
この考案の施錠装置は、錠箱2内に移動自在に配設さ
れるとともに、閉扉時での停止位置と、開扉時での停止
位置とが異なるラッチボルト3の一部に設けられた規制
部3aと、前記ラッチボルト3の移動を係止して施錠を行
う施錠位置と該施錠位置から離隔する解錠位置との間を
移動する係止部(係止体26、制御体29)に設けられる制
止部(連結ピン44)を具備している。制止部は、前記ラ
ッチボルト3の開扉時における停止位置で前記規制部3a
にかみ合い解錠位置にある係止部の移動を阻止し、閉扉
位置における停止位置では前記規制部3aとのかみ合いが
解かれて係止部の移動を許容する。
〔作用〕
開扉時における錠箱内のラッチボルトの停止位置に
て、ラッチボルトの延出して設けられた規制部が係止部
の制止部とかみ合う。
これにより、ラッチボルトの移動を係止し、施錠を行
う前記係止部は、施錠方向への移動が阻止され、施錠が
行われない。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
まず、第1図に示すように施錠装置1の筐体を構成す
る錠箱2は、略矩形状に形成されている。この錠箱2内
には、略中央にラッチボルト3が錠箱2のフロント板4
に対して垂直な前後方向(第1図中左右方向)に移動で
きるように配設されている。
このラッチボルト3の先端には、第1図の紙面に平行
な衝止面と、この衝止面に斜交する斜面とで形成される
略くさび形状のラッチヘッド7が設けられており、錠箱
2内のラッチボルト3本体に対し、フロント板4より外
方へ突出するようになっている。また、ラッチヘッド7
は、ラッチボルト3本体より大径に形成され、各々の間
には係止段部8が形成されているとともに、ラッチヘッ
ド7の下面に後述するキャッチレバー14と係合する係止
片16が突設されている。
一方、このラッチボルト3の基端には、第7図に示す
ように先端が鉤状に折曲した逆L字状の規制部3aが上方
に延出して設けられている。
また、このラッチボルト3には、第1図に示すよう
に、圧縮コイルばねより形成されたラッチばね9が装着
され、一端がラッチボルト3先端側に固定され、他端が
錠箱2の側板2a内面より突出して形成されている略コ字
形の支持片2bに固定されており、このラッチばね9の弾
力により、前記ラッチヘッド7がフロント板4より突出
する方向に付勢されるようになっている。
このラッチボルト3は、通常の状態(扉が閉まってい
る状態)において、ボルト操作部材10に係止され、第1
図に示すように、ラッチヘッド7のみがフロント板4よ
り突出する位置にて、停止し、この位置を保つようにな
っている。
次に、ボルト操作部材10は、前記ラッチボルト3の基
端側下方に位置し、略円筒状の基端部10aと、この基端
部10aの一部より一体に延出して形成された細長い板状
の作動部10bとで構成され、錠箱2の側板2aに基端部10a
が回動自在に支承されている。このボルト操作部材10の
作動部10bは、その先端が前記ラッチボルト3の基端の
内端面に前方(第1図中左方)から当接するようになっ
ている。また、このボルト操作部材10の基端部10aに
は、略方形状の貫通孔10cが形成され、錠箱2及び扉11
の自由端縁部を貫通する断面方形の駆動軸(図示せず)
が取付けられている。そして、この駆動軸の両端にノブ
やハンドルなどの外部操作部材が取付けられるようにな
っている。
さらに、このボルト操作部材10の基端部10aには、ね
じりばねより構成された戻しばね12が巻装され、ボルト
操作部材10を第1図中反時計回り方向に付勢されている
とともに、この戻しばね12による回転力を規制するスト
ッパ13により、第1図に示す角度で停止するようになっ
ている。
また、ラッチボルト3の先端側下方には、キャッチレ
バー14が配設されている。このキャッチレバー14は、基
端14aが錠箱2内に突設された枢軸15に回動自在に支承
され、先端14bがフロント板4方向に延出し、前述した
ラッチヘッド7の係止片16に臨んでいる。この先端14b
にはストップピン17が植設され、前記係止片16を係合で
きるようになっている。また、キャッチレバー14の基端
14aには、ねじりバネ18が取付けられ、このキャッチレ
バー14を枢軸15を中心に常に反時計回り方向へ付勢する
ようになっている。さらに、このキャッチレバー14の中
途部には、略直交する方向に突出した突片14cが形成さ
れている。そして、この突片14cはトリガー部19に延出
している。
トリガー部19は、キャッチレバー14の下方に位置し、
前述したラッチヘッド7とほぼ同形状のくさび状のトリ
ガーヘッド20がフロント板4より突出するように配設さ
れている。このトリガーヘッド20の基端には、トリガー
板21と支持板22とが延設され、コ字形の固定ブラケット
23を介して設けられた案内軸24に、このトリガーヘッド
20が前後方向(第1図中左右方向)に摺動できるように
なっている。支持板22と固定ブラケット23間には圧縮コ
イルバネ25が介設され、固定ブラケット23に対してトリ
ガーヘッド20が前方向(図中左方向)に付勢されてい
る。また、トリガー板21は、前述したキャッチレバー14
の突片14cと前方から当接し係合できるようになってい
る。
上気した構成により、ノブやハンドル等を回して、ボ
ルト操作部材10を第5図に示すように時計回り方向に回
動させると、作動部10bによってラッチボルト3が錠箱
2奥方向(図中右方向)に移動し、ラッチヘッド7の先
端がフロント板4と略面一な位置となり、開扉できる。
開扉時、扉枠5のストライク板6により錠箱2内に押し
込まれていたトリガーヘッド20が圧縮コイルバネ25の付
勢によって前方へ移動するため、トリガー板21が突片14
cを介してキャッチレバー14を時計回り方向に回動させ
る。すると、キャッチレバー14先端14bのストップピン1
7がラッチヘッド7の係止片16の移動軌跡と干渉する位
置まで回動する。すなわち、ノブ等から手を放すと、第
6図に示すように、ボルト操作部材10は、戻しバネ12に
より元の位置に戻るが、ラッチボルト3は、ストップピ
ン17にラッチヘッド7の係止片16が係合し、ラッチヘッ
ド7の斜面のみを残した突出状態で停止する。つまり、
閉扉の際に、ノブ等を回さなくても、ラッチヘッド7の
斜面が扉枠5のストライク板6に当接することで、ラッ
チボルト3を押し込むことができる位置となっている。
そして、この第6図の開扉状態から閉扉が行われる
と、トリガーヘッド20とラッチヘッド7が扉枠5のスラ
イク板6によって錠箱2内方に同時に押し込まれ、トリ
ガー板21が後退し、キャッチレバー14がねじりバネ18の
付勢によって反時計回り方向に回動してストップピン17
と係止片16との係合を解除する。そして、扉枠5のスト
ライク板6のボルト係止孔6aにラッチヘッド7のみが嵌
合し、ラッチボルト3が前進して停止し、第1図に示す
ような閉扉状態となる。
一方、ラッチボルト3の上方近傍には、第1図に示す
ように係止部が配設されている。この係止部は、係止体
26と制御体29と緩衝ばね30とで大略構成されている。ま
ず、係止体26は、第2図に示すように、水平な基体に対
して垂直に延出片26dが一体に形成された逆T字状に形
成され、基体の両端の側端縁の一部をL字状に折曲して
折曲部26a,26bを形成させ、剛性を増大させるようにな
っているとともに、延出片26dの先端にカム部45が形成
されている。この係止体26の基体の略中央には、貫通孔
26cが形成され、前記ラッチボルト3の中途部に近接し
た錠箱2の側板2aに固設されている支軸27に、回動自在
に取付けられている。すなわち、この係止体26は、基体
がラッチボルト3に沿うように設けられている。
また、この係止体26の基体の先端側折曲部26aの端部
は、係止端28となっており、支軸27を中心に係止体26が
第9図に示すように反時計回り方向に回動して、係止端
28がラッチボルト3の係止段部8の移動軌跡と干渉し、
各々が係合し合う位置、すなわち施錠位置と、係止端28
がラッチボルト3の係止段部8と干渉せず、この係止段
部8から離隔する位置、すなち第1図に示される解錠位
置との間を移動できるようになっている。そして、この
係止体26の施錠位置および解錠位置の検知を、延出片26
d先端のカム部45に接触している検出器46で検知するよ
うになっている。
次に、上記係止体26の上面には、第2図及び第3図に
示すように制御体29が配設されている。この制御体29
は、垂直部29aと水平部29bとで構成されたL字状に形成
され、屈曲している中央部に取付孔29cが設けられてい
る。この制御体29の垂直部29aの中途部には、後述する
電磁駆動装置31と連結されるL字形状の連結金具32が揺
動自在に取付けられている。また、水平部29bの先端に
は後述する切替レバー43に連結されるとともに、前述し
たラッチボルト3の規制部3aとかみ合う制止部としての
連結ピン44が植設されている。そして、この制御体29
は、取付孔29cが前述した支軸27に回動自在に軸支され
るようになっている。すなわち、この制御体29の取付孔
29cは、前記係止体26の貫通孔26cと同心であるととも
に、第3図に示すように、この係止体26と制御体29とが
重なって支軸27に軸支されるようになっている。
また、前記係止体26と制御体29とは、第2図に示すよ
うにねじりコイルばねよりなる緩衝ばね30を介して相互
に連結されている。この緩衝ばね30の一端は係止体26の
先端側の折曲部26a内側に係合し、他端は制御体29の水
平部29b中途に係着されている。すなわち、この緩衝ば
ね30によって、制御体29の水平部29bの側端縁と、係止
体26の基端側折曲部26bとが互いに接触するように付勢
されている。なお、この緩衝ばね30の弾性力の作用方向
および大きさは前記各部26b,29bが軽く弾接する程度に
設定されている。
次に、第1図及び第2図に示すように上記制御体29の
垂直部29aの近傍で係止体26の先端側上方には、電磁駆
動装置31が配設されている。この電磁駆動装置31は、印
加される直流電圧の極性を切替えることにより、その可
動部の移動方向を切替えることができると共に、作動コ
イル内に吸引され、あるいは押し出されて突出した可動
部を磁気的に係留できるいわゆるラッチング機能を有す
るものであり、本実施例のものは、可動部であるプラン
ジャ31aが作動コイル内で直線動すると共に、少なくと
も作動コイルに吸引されたプランジャ31aを磁気的にヨ
ークに吸着して係留できる、いわゆる片安定のラッチン
グソレノイドであるものとする。
この電磁駆動装置31のプランジャ31aの先端は、前述
した制御体29の垂直部29aに揺動自在に取付けられた連
結金具32に連結され、電磁駆動装置31の直線動を制御体
29に伝えるようになっている。
また、第2図に示すように、制御体29の中央の取付孔
29cに結合されたボス部には、ねじりコイルばねからな
る制御体ばね33が巻装されている。この制御体ばね33の
一端は、第1図に示すように前記電磁駆動装置31の外側
端に係着され、他端は制御体29の水平部29bの中途に係
着されている。すなわち、この制御体ばね33により、制
御体29および係止体26が、支軸27を中心にして常に時計
回り方向(第1図示)に付勢されるようになっている。
次に、第1図に示すように、上記制御体29の水平部29
b及び係止体26の基端側上方には、錠箱2の側板2aに回
動自在に支承され、図示しないシリンダ錠の内筒、及び
サムターンに連結されたスイングアーム34が設けられて
いる。このスイングアーム34は、下方に延出した先端に
駆動ピン35が植設され、このスイングアーム34と前記制
御体29の水平部29bとの間に重合して配設される施錠板3
6と解錠板37とに係合するようになっている。
これら施,解錠板36,37は、第4図(a),(b)に
示すように、それぞれ中央部に前後方向(図中左右方
向)に長い長孔が形成され、第1図に示すように錠箱2
の側板2aに植設された一対のガイドピン38,38に案内さ
れ、前後方向に摺動できるように取付けられている。ま
た、これら施,解錠板36,37の上端縁は、各々が対称形
状となる略三角形状に欠切され、この欠切により形成さ
れた段部36a,37aを、施錠板36は前方(図中左方)か
ら、解錠板37は後方(図中右方)から、それぞれ前記ス
イングアーム34の駆動ピン35に当接するようになってい
る。さらにこれら施,解錠板36,37の前方(第4図中左
方)側の端縁には、それぞれ折曲部36b,37bが形成さ
れ、前述した制御体29の垂直部29a先端の前方及び後方
に位置するようになっている。また、これら施,解錠板
36,37は、各々の下端縁に圧縮バネ39が架け渡され、各
板36,37を常に反発する方向に付勢するようになってい
る。
すなわち、前記スイングアーム34を第8図に示すよう
に、時計回り方向に回動させると、駆動ピン35が施錠板
36の段部36aを押圧付勢し、施錠板36が前方(図中左
方)へスライド移動して、その折曲部36bを介して、制
御体29を反時計回り方向に回動させる。また、第10図に
示すように、スイングアーム34を、反時計回り方向に回
動させると駆動ピン35が解錠板37の段部37aを押圧付勢
し、解錠板37が後方(図中右方)へスライド移動して、
その折曲部37bを介して、制御体29を時計回り方向に回
動させるようになっている。
また、上記施錠板36には、上端縁にロック切欠40が形
成され、スライダ41と係合できるようになっている。
このスライダ41は、本実施例の施錠装置1を自動施錠
用の電気錠または、施解錠繰り返し用の電気錠のいずれ
かのモードに設定するための部材で、錠箱2の背面板2c
に沿って上下動可能に配設されている。スライダ41は、
第2図に示されるように断面L字状に形成されており、
上端部にロックピン42が植設されている。このロックピ
ン42は、スライダ41が下方に下げられている際に、前記
施錠板36のロック切欠40に係合するようになっている。
一方、スライダ41の下端部には、切替レバー43の基端が
回動可能に軸支されている。
この切替レバー43は、第1図に示すように略長円形状
の平板の一側端縁が略三角形に延出した形状に形成さ
れ、自由端となる先端に長孔43aが穿設されている。こ
の長孔43aには前述した制御体29の水平部29b先端に植設
されている連結ピン44に連結されている。そして、前記
スライダ41が上方に引き上げられた状態でねじ等により
固定、すなち施解錠繰り返しモードでは、切替レバー43
は、前述したラッチボルト3の移動軌跡と干渉しない位
置となり、また、スライダ41が下方に下げられた状態、
別言すると、第11図に示すようにロックピン42が施錠板
36のロック切欠40と係合している位置でねじ等にて固
定、すなわち、自動施錠モードでは、切替レバー43の延
出した一側端縁がラッチボルト3と干渉する位置に設定
されるようになっている。
次に以上のように構成された電気錠の動作を説明す
る。
なお、スライダ41は上方で固定されて施解錠繰り返し
モードに設定されている。
まず、施錠されていない閉扉状態を第1図に示す。こ
の状態では、係止体26の係止端28は、ラッチボルト3の
係止段部8の移動軌跡に干渉しない位置で停止してお
り、トリガーヘッド20が突出していないのでキャッチレ
バー41もねじりばね18の付勢によってラッチヘッド7の
係止片16と係合しない。また、ラッチボルト3は、閉扉
状態の位置に停止しているため、規制部3aは連結ピン44
とかみ合わない。
さて、この電気錠が配設された扉を閉状態から開方さ
せる。ノブまたはハンドルを回転させるボルト操作部材
10を時計回り方向に回動させる。第5図に示すように、
このボルト操作部材10は、その作動部10bにより、ラッ
チボルト3を錠箱2の奥方向(図中右方向)に移動させ
る。そしてラッチヘッド7を扉枠5のストライク板6に
形成されているボルト係止孔6aから後退させ、扉11を押
すまたは引くことによって開方させる。
扉11を開方すると、ストライク板6によって押し込め
られていたトリガーヘッド20は圧縮コイルバネ25の付勢
により前進し、錠箱2のフロント板4より突出する。す
ると、トリガー板21も前進するので、キャッチレバー14
の突片14cを押動し、枢軸15を中心にキャッチレバー14
を回動させる。そして、キャッチレバー14のストップピ
ン17がラッチヘッド7の係止片16の移動軌跡と干渉する
位置へ移動する。すなわち、ノブ等から手を放すと、第
6図に示すように、ボルト操作部材10は戻しバネ12の付
勢により元の位置に戻り、ラッチボルト3は、ストップ
ピン17に係止片16が係合してラッチヘッド7先端の斜面
のみを残した突出状態で停止する。この停止位置にて、
ラッチボルト3の規制部3aが、制御体29の水平部29b先
端の連結ピン44を第7図に示すように上方から覆うよう
な位置となる。
この開扉状態から閉扉するにはノブ等を回さなくても
よく、扉が閉まる際に、扉枠5のストライク板6にラッ
チヘッド7の斜面及びトリガーヘッド20の斜面が当接す
ることで各ヘッド7,20を押し込むことができ、閉扉する
と第1図に示すような解錠時の閉扉状態となる。ここ
で、第6図に示される開扉状態でサムターン等を回動さ
せ施錠動作を行うと、サムターンに連結されたスイング
アーム34が図中時計回り方向に回動し、駆動ピン35を介
して施錠板36をガイドピン38を案内として前方(図中左
方)に移動させる。そして、施錠板36が、移動に伴っ
て、その折曲部36bによって制御体29の垂直部29a先端を
後方から押圧し、支軸27を中心に図中反時計回り方向に
回動させようとする。ところが、この制御体29の水平部
29b先端に設けられている連結ピン44の上方向への移動
をラッチボルト3の規制部3aがかみ合うことで阻止す
る。すなわち、制御体29は前記サムターンの回動によっ
て回動することができず、施錠が行われないことにな
る。
次に、前述した開扉状態から扉11を閉じると、扉枠5
のストライク板6によってラッチヘッド7とトリガーヘ
ッド20が同時に後方(図中右方)へ移動し、キャッチレ
バー14のストップピン17を解除して、ラッチヘッド7が
前進し、ストライク板6のボルト係止孔6aに嵌入する。
すなわち、ラッチボルト3が、開扉状態の停止位置から
移動し、第1図に示すように閉扉状態の停止位置とな
り、規制部3aは連結ピン44から離れる。
そして、この閉扉の後、施錠を行うには、室内からは
サムターンにより、室外からは合鍵で行う。第8図に示
すように、サムターンまたは合鍵の閉側に回動させる。
この図に示されるように、サムターンまたは、合鍵によ
ってシリンダ錠を回動すると、これらに連結されたスイ
ングアーム34が時計回り方向に回動し、駆動ピン35を介
して施錠板36をガイドピン38を案内として前方(図中左
方)へ移動させる。施錠板36は、移動に伴い、その折曲
部36bによって制御体29の垂直部29a先端を後方から押圧
する。すると、この制御体29は、支軸27を中心に反時計
回り方向へ回動し、電磁駆動装置31のプランジャ31aを
縮退させる。同時に、係止体26が緩衝ばね33によって制
御体29の作動方向に追動する。すると、第8図に示すよ
うに係止体26の係止端28は、ラッチヘッド7の係止段部
8に係合される。この状態ではノブ等を回してボルト操
作部材10を回動しても、ラッチボルト3は係止段部8が
係止端28に係合しているため後方(図中右方)には移動
できず、開扉はできない。つまり第9図に示すように係
止体26の係止端28が施錠位置にて停止し、施錠状態とな
る。
次に、上記閉扉時の解錠を行うには、まず室内側のサ
ムターンを開方向に回すか、室外より合鍵を用いてシリ
ンダ錠を開方向に回すことで行う。第10図に示すよう
に、サムターン及びシリンダ錠に連結されたスイングア
ーム34が反時計回り方向に回動されると、駆動ピン35を
介して解錠板37がガイドピン38に案内され後方(図中右
方)へ移動する。解錠板37は、移動に伴い、その折曲部
37bによって制御体29の垂直部29b先端を前方(図中左
方)から押圧する。すると、制御体29は、支軸27を中心
に時計回り方向に回動し、電磁駆動装置31のプランジャ
31aを伸展させる。同時に係止体26が緩衝ばね33の付勢
によって制御体29の作動方向に追動する。そして、係止
端28をラッチボルト3の係止段部8と係合する位置、す
なわち施錠位置から離隔させる。離隔した係止体26の係
止端28は、ラッチボルト3の係止段部8の移動軌跡とは
干渉せず、第1図に示す状態、すなわち解錠状態とな
る。
なお、施錠時、または解錠時に回動するスイングアー
ム34は、手をはなすと施,解錠板36,37間に配設されて
いる圧縮バネ39の付勢力により、元の位置に戻るように
なっている。また、上述した動作の説明は、サムターン
及びシリンダ錠の合鍵による施錠または解錠、すなわち
手動による例について述べたが、磁気カードやテンキー
による暗誦番号の入力による電気信号を電磁駆動装置31
に送ることで施錠または解錠を行えるようになってい
る。この場合、電磁駆動装置31のプランジャ31aが第1
図に示す状態(解錠状態)から、印加される電気信号に
よって縮退すると、スイングアーム34や施錠板36,解錠
板37に関係なく制御体29の垂直部29aを第9図に示すよ
うな前方方向(図中左方)に移動させ、前述した手動に
よる施錠動作と同様に各部が作動し、施錠を行う。この
時、プランジャ31aは前述したように、縮退位置で係留
され、解錠信号が発生するまで施錠位置を保つ。そし
て、上記施錠状態から解錠の電気信号が電磁駆動装置31
に、印加されるとプランジャ31aの係留を解除し、伸長
方向に移動する。この移動は、制御体ばね33の付勢力も
加わり、制御体29の垂直部29aを後方(図中右方)へ移
動させ、前述した手動による解錠動作と同様に各部が作
動し、解錠を行う。もちろん、この電気信号による施錠
の際に開扉状態であれば施錠動作が行えず、閉扉した後
に施錠しなくてはならない。
さて、次に、スライダ41が下方で固定されている場
合、つまりスライダ41のロックピン42が施錠板36のロッ
ク切欠40に係合した自動施錠モードでの動作を説明す
る。
第11図に示すように、スライダ41が下方で固定される
と、切替レバー43の延出して形成された一側端縁がラッ
チボルト3の移動軌跡と干渉する位置となる。
この第11図に示される施錠されていない閉扉状態から
ノブ等を回転させて開扉とすると、ボルト操作部材10に
より後退するラッチボルト3の基端が切替レバー43に当
接し、押上げる。すると、切替レバー43の自由端が基端
を中心に時計回り方向に回動し、制御体29の水平部29b
を上方に移動させる。そして、制御体29に連動して係止
体26が施錠位置方向へ回動する。開扉状態では、係止体
26の係止端28がラッチヘッド7の上面で停止するととも
に、制御体29の水平部29b先端の連結ピン44がラッチボ
ルト3の規制部3aの上方に位置する。すなち、ラッチボ
ルト3がキャッチレバー14によって開扉状態の停止位置
となっているため、係止体26は、係止端28がラッチヘッ
ド7の上面に規制され中途で停止する。このとき、緩衝
ばね33は、係止体26をラッチヘッド7(ラッチボルト
3)と係合させる方向(図中反時計回り方向)へ常に付
勢されている。そして、この状態から閉扉すると、キャ
ッチレバー14がラッチボルト3の停止を解除してラッチ
ボルト3が前進し、前記緩衝ばね33の付勢によって係止
段部8に係止端28が係合して施錠となる。つまり、開扉
後に閉扉を行うと必ず施錠されるようになっている。
解錠は、スイングアーム34に連結されたシリンダ錠を
回す合鍵、または、電磁駆動装置31を作動させるための
カードや暗誦番号入力による電気信号等で行う。なお各
部の詳細な作動は、前述した施解錠繰り返しモードでの
作動と同様なので説明は省略する。
従ってこのような施錠装置1によると、開扉時と閉扉
時とで停止位置が異なるラッチボルト3に、規制部3aを
設けたことにより、外部からの操作によって施錠または
解錠へと作動する係止部(制御体29)を、制御体29に設
けられた連結ピン44とかみ合うことで、開扉時における
施錠方向への動きのみ阻止することができる。すなわ
ち、開扉状態では、全く施錠を行うことができず、施錠
を行うには、扉を必ず閉めた後でないと不可能であるた
め、施錠及び解錠に必ず合鍵等を用いなくてはならな
い。そのため、退室の際に施錠する場合、常時、部屋の
外部から施錠を行うので確実に施錠され、うっかり施錠
を忘れる等の問題がなくなるという効果がある。
また、外部(室外)からのみ施錠が行えることから、
例えば、テンキーによる暗誦番号の入力操作で施錠が行
われる施錠装置では、他の利用者に容易に教示すること
ができる。
本実施例では、施解錠繰り返しモードと自動施錠モー
ドとを切替えることのできる電気錠で構成された施錠装
置について述べたが、電気的に施解錠の作動を行わな
い、メカニカル錠でも同様の効果を得られる。また、切
替えることができない電気錠やメカニカル錠でも同様で
ある。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案による施錠装置は、開扉時
において、ラッチボルトに設けられた規制部と、このラ
ッチボルトを係止して施錠を行なう係止部に設けられた
制止部とがかみ合うので、施錠動作を行っても係止部が
作動せず、ラッチボルトは係止されないため、施錠が行
なわれないという効果がある。
すなわち、退室時等で、誤って施錠をしてしまうこと
がないので、退室者が締め出されてしまうことが起こら
ず、また、閉扉の後、室外から合鍵等を用いて施錠する
ので、うっかり施錠を忘れてしまうということが起らな
いという効果がある。なお、本考案において、規制部3a
と制止部(連結ピン44)を有しない構造の施錠装置は、
開扉時において、係止部の一部を構成する制御体29を施
錠制御位置にしておけば、閉扉時においてラッチボルト
3が突出することにより緩衝ばね30が係止体26を係止段
部8に弾動させて自動施錠されるが、本考案では、この
ような自動施錠機能を有する施錠装置の一部に規制部3a
と制止部(連結ピン44)を付加することにより、扉を施
錠及び解錠する際に必ず合鍵等を用いる施解錠繰り返し
形の施錠装置を得ることが出来、部品コストや製造コス
トの削減を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による電気錠の一実施例を示す側面図、
第2図は同実施例による係止部の斜視図、第3図は第1
図におけるIII−III線断面図、第4図(a)は施錠板の
平面図、第4図(b)は解錠板の平面図、第5図乃至第
10図は同実施例による電気錠の動作説明図、第11図は自
動施錠モードの状態を示す側面図である。 2…錠箱、3…ラッチボルト、3a…規制部、44…制止部
(連結ピン)。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】錠箱内に移動自在に配設されるとともに、
    閉扉時での停止位置と、開扉時での停止位置とが異なる
    ラッチボルトの一部に設けられた規制部と、 前記ラッチボルトの移動を係止して施錠を行う施錠位置
    と該施錠位置から離隔する解錠位置との間を移動する係
    止部に設けられ、前記ラッチボルトの開扉時における停
    止位置で前記規制部にかみ合い解錠位置にある係止部の
    移動を阻止し、閉扉位置における停止位置では前記規制
    部とのかみ合いが解かれて係止部の移動を許容する制止
    部と、 を具備したことを特徴とする施錠装置。
  2. 【請求項2】少なくとも室外側からの操作に応じて、及
    び室内側からの手動操作に応じて施錠制御位置と解錠制
    御位置との間を移動する制御体と、錠箱内に移動自在に
    配設されるとともに、閉扉時ではラッチヘッドが錠箱の
    前端面より長く突出して停止し、開扉時ではラッチヘッ
    ドが錠箱の前端面より短く突出して停止するラッチボル
    トと、前記ラッチヘッドの基部に形成された係止段部に
    係合する施錠位置と、該施錠位置より離隔する解錠位置
    との間を移動する係止体と、前記制御体が施錠制御位置
    に移動すると前記係止体を施錠位置の方向に、前記制御
    体が解錠制御位置に移動すると前記係止体を解錠位置に
    移動させるように制御体と係止体とを連動する緩衝ばね
    とを具備する施錠装置において、 前記ラッチボルトの一部には規制部材が設けられ、係止
    部の一部を構成する前記制御体には、前記ラッチボルト
    の開扉時における停止位置で前記規制部にかみ合うこと
    により解錠制御位置にある制御体の移動を阻止し、閉扉
    位置における停止位置では前記規制部材とのかみ合いが
    解かれて制御体の移動を許容する制止部材が設けられて
    いることを特徴とする施錠装置。
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