JPH0324778Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0324778Y2 JPH0324778Y2 JP3023984U JP3023984U JPH0324778Y2 JP H0324778 Y2 JPH0324778 Y2 JP H0324778Y2 JP 3023984 U JP3023984 U JP 3023984U JP 3023984 U JP3023984 U JP 3023984U JP H0324778 Y2 JPH0324778 Y2 JP H0324778Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sliding door
- latch body
- outer box
- slit
- slider
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000002265 prevention Effects 0.000 claims description 14
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 6
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 5
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 3
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 3
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 3
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、敷居や鴨居などの溝又はレールに案
内されて左右にあけたてする引戸のバウンド防止
装置(以下単にバウンド防止装置という)に係
り、特に、引戸を戸枠に係止する機能をも有する
バウンド防止装置に関する。
内されて左右にあけたてする引戸のバウンド防止
装置(以下単にバウンド防止装置という)に係
り、特に、引戸を戸枠に係止する機能をも有する
バウンド防止装置に関する。
引戸を閉じるとき、特にその引戸が円滑に案内
されている場合には、引戸の端縁が戸枠に当たつ
てバウンドすることはよく経験するところであ
る。そのため、引戸を閉じるとき、人は無意識に
閉じた引戸をしばらく押えて、引戸が完全に静止
してからその戸口を離れるという行動をとること
がしばしばあり、このような引戸のあけたてが煩
わしいことは言うまでもない。
されている場合には、引戸の端縁が戸枠に当たつ
てバウンドすることはよく経験するところであ
る。そのため、引戸を閉じるとき、人は無意識に
閉じた引戸をしばらく押えて、引戸が完全に静止
してからその戸口を離れるという行動をとること
がしばしばあり、このような引戸のあけたてが煩
わしいことは言うまでもない。
そこで、本考案の目的は、引戸を閉じるときの
引戸のバウンドを有効に防止することができ、ま
た、引戸を戸枠に係止する機能を有するがその係
止を引戸を開ける操作で自動的に解除することが
できるバウンド防止装置を提供するにある。
引戸のバウンドを有効に防止することができ、ま
た、引戸を戸枠に係止する機能を有するがその係
止を引戸を開ける操作で自動的に解除することが
できるバウンド防止装置を提供するにある。
上記の目的を達成するため、本考案は、引戸の
端縁に取り付けられる可動面板に一体的に結合さ
れた外箱と、 この外箱内において引戸に垂直な支軸を中心に
回動できるように支承され、外縁部に作動ピン及
び従動ピンを支軸に関して放射状に突設した駆動
デイスクと、 外箱内において引戸の移動方向に移動可能に案
内され、上記可動面板および外箱を貫通するよう
に形成された開口から外端面を露呈させる方向に
付勢されると共に、上記作動ピンの回動軌跡と干
渉する内端部を有する作動スライダと、 上記可動面板と対向する戸枠内端縁に取り着け
られ、係止孔を開口させると共に、上記作動スラ
イダの外端面と整合する部分に駆動ロツドを突設
した固定面板と、 一端に、上記係止孔内に差し入れられる鉤部、
および引戸をあけるときこの鉤部の係止孔開口端
縁と摺接する部分にカム斜面をそれぞれ形成し、
他端部に、上記駆動デイスクの支軸に係合する逃
げスリツト、および従動ピンと係合するスライド
スリツトをそれぞれ形成し、上記駆動デイスクと
連動する掛金体と、 この掛金体の一端部を、上記支軸を中心にし
て、可動面板および外箱を貫通するように形成さ
れた鉤開口から外方に振り出す方向、および外箱
内に収納する方向に揺動できるように案内すると
共に、外方への回動端においてしやくり運動をさ
せる掛金体ガイド機構と、 掛金体の一端部を外箱内方に向う方向に付勢す
るばね部材とを有し、 引戸閉止時駆動ロツドによつて作動スライダを
内方に押し込み、この作動スライダによつて駆動
デイスクおよび掛金体を連動して作動させ、鉤部
を係止孔内にしやくるように係入して固定面板に
係止させるようにしたことを特徴とする。
端縁に取り付けられる可動面板に一体的に結合さ
れた外箱と、 この外箱内において引戸に垂直な支軸を中心に
回動できるように支承され、外縁部に作動ピン及
び従動ピンを支軸に関して放射状に突設した駆動
デイスクと、 外箱内において引戸の移動方向に移動可能に案
内され、上記可動面板および外箱を貫通するよう
に形成された開口から外端面を露呈させる方向に
付勢されると共に、上記作動ピンの回動軌跡と干
渉する内端部を有する作動スライダと、 上記可動面板と対向する戸枠内端縁に取り着け
られ、係止孔を開口させると共に、上記作動スラ
イダの外端面と整合する部分に駆動ロツドを突設
した固定面板と、 一端に、上記係止孔内に差し入れられる鉤部、
および引戸をあけるときこの鉤部の係止孔開口端
縁と摺接する部分にカム斜面をそれぞれ形成し、
他端部に、上記駆動デイスクの支軸に係合する逃
げスリツト、および従動ピンと係合するスライド
スリツトをそれぞれ形成し、上記駆動デイスクと
連動する掛金体と、 この掛金体の一端部を、上記支軸を中心にし
て、可動面板および外箱を貫通するように形成さ
れた鉤開口から外方に振り出す方向、および外箱
内に収納する方向に揺動できるように案内すると
共に、外方への回動端においてしやくり運動をさ
せる掛金体ガイド機構と、 掛金体の一端部を外箱内方に向う方向に付勢す
るばね部材とを有し、 引戸閉止時駆動ロツドによつて作動スライダを
内方に押し込み、この作動スライダによつて駆動
デイスクおよび掛金体を連動して作動させ、鉤部
を係止孔内にしやくるように係入して固定面板に
係止させるようにしたことを特徴とする。
以下本考案の一実施例を図面を参照して説明す
る。
る。
第1図および第2図において符号1は可動面板
を示し、この可動面板1は、例えばビスにより、
戸枠と接合する引戸の端縁に取り着けられる。
を示し、この可動面板1は、例えばビスにより、
戸枠と接合する引戸の端縁に取り着けられる。
上記可動面板1の戸枠1の戸枠とは反対側の裏
面側には、例えば加締ピン22(第1図)によつ
て、偏平な外箱3が一体的に結合されている。こ
の外箱3は、例えば引戸の端縁部に掘り込まれた
空洞内に収納される。
面側には、例えば加締ピン22(第1図)によつ
て、偏平な外箱3が一体的に結合されている。こ
の外箱3は、例えば引戸の端縁部に掘り込まれた
空洞内に収納される。
上記外箱3の一方の側板には、引戸面に垂直な
支軸4が例えば加締によつて植設されており(第
2図参照)、この支軸4に外形略円形の駆動デイ
スク5が回動自在に嵌合している。なお、駆動デ
イスク5の支軸々線方向の位置は、第2図に示す
ように、支軸の両端部に嵌合する環状の第1スペ
ーサ6,6および後述の掛金体7によつて一義的
に規定されている。
支軸4が例えば加締によつて植設されており(第
2図参照)、この支軸4に外形略円形の駆動デイ
スク5が回動自在に嵌合している。なお、駆動デ
イスク5の支軸々線方向の位置は、第2図に示す
ように、支軸の両端部に嵌合する環状の第1スペ
ーサ6,6および後述の掛金体7によつて一義的
に規定されている。
上記駆動デイスク5の所定の角度位置における
外縁部には、作動ピン8および従動ピン9(第2
図では図示略)が支軸4に関して放射状に突設さ
れている。上記作動ピン8は、第2図に示すよう
に、駆動デイスク5を貫通してその両側に突出す
るように設けられている。これは従動ピン9にお
いても同様である。なお、上記作動ピン8および
従動ピン9共、駆動デイスク5に穿設された開口
に固く嵌合させてもよいし、あるいは回動自在に
嵌合させてもよい。
外縁部には、作動ピン8および従動ピン9(第2
図では図示略)が支軸4に関して放射状に突設さ
れている。上記作動ピン8は、第2図に示すよう
に、駆動デイスク5を貫通してその両側に突出す
るように設けられている。これは従動ピン9にお
いても同様である。なお、上記作動ピン8および
従動ピン9共、駆動デイスク5に穿設された開口
に固く嵌合させてもよいし、あるいは回動自在に
嵌合させてもよい。
一方、前記外箱3内における駆動デイスク5の
近傍には、作動スライダ11が引戸の移動方向
(第1図で左右方向)に移動可能に設けられてい
る。図示の実施例では、この作動スライダ11は
板材を断面コ字形に折り曲げ成形したもので、そ
の外端板11aに垂直な自由側端縁11b,11
bは外側に折り曲げられ(第2図参照)、外箱3
の両側面に開口した細長い案内スリツト12,1
2に摺動可能に係合している。すなわち、作動ス
ライダ11は、上記自由側端縁11b,11bを
それぞれ案内溝12に係合させ、これら自由側端
縁11b,11bと対向する他方の一対の側端縁
を外箱の天井板3aに摺接させるようにして、全
体として引戸の移動方向に摺動可能に案内されて
いる。
近傍には、作動スライダ11が引戸の移動方向
(第1図で左右方向)に移動可能に設けられてい
る。図示の実施例では、この作動スライダ11は
板材を断面コ字形に折り曲げ成形したもので、そ
の外端板11aに垂直な自由側端縁11b,11
bは外側に折り曲げられ(第2図参照)、外箱3
の両側面に開口した細長い案内スリツト12,1
2に摺動可能に係合している。すなわち、作動ス
ライダ11は、上記自由側端縁11b,11bを
それぞれ案内溝12に係合させ、これら自由側端
縁11b,11bと対向する他方の一対の側端縁
を外箱の天井板3aに摺接させるようにして、全
体として引戸の移動方向に摺動可能に案内されて
いる。
また、上記外箱3の天井板3aの一部は内側に
切り起こされ、ばね係止板3bが形成されてい
る。そして、このばね係止板3bと作動スライダ
の外端板11aとの間に弾装された圧縮コイルば
ね13(第1図参照)の弾力により、作動スライ
ダ11は、その外端面、すなわち外端板11aの
表面が、前記可動面板1および外箱3を貫通する
ように形成された開口から露呈する方向に付勢さ
れている。なお、第1図においては、作動スライ
ダ11が外力を受けない自由状態において、その
外端面と可動面板11の表面がほぼ同一平面とな
るように前記案内スリツト12の開口位置が設定
されている。
切り起こされ、ばね係止板3bが形成されてい
る。そして、このばね係止板3bと作動スライダ
の外端板11aとの間に弾装された圧縮コイルば
ね13(第1図参照)の弾力により、作動スライ
ダ11は、その外端面、すなわち外端板11aの
表面が、前記可動面板1および外箱3を貫通する
ように形成された開口から露呈する方向に付勢さ
れている。なお、第1図においては、作動スライ
ダ11が外力を受けない自由状態において、その
外端面と可動面板11の表面がほぼ同一平面とな
るように前記案内スリツト12の開口位置が設定
されている。
さらにまた、作動スライダ11の外端板11a
に平行で、かつ相互に平行な一対の内端縁は、前
記駆動デイスク5の回動に伴なう作動ピン8の回
動軌跡と干渉するようになつている。
に平行で、かつ相互に平行な一対の内端縁は、前
記駆動デイスク5の回動に伴なう作動ピン8の回
動軌跡と干渉するようになつている。
他方、前記可動面板1に対向する戸枠の内端縁
には、固定面板14が可動面板と同様にして取着
される。この固定面板14には係止孔15が開口
しており、また、その前記作動スライダの外端板
11aと整合する部分には、例えば作動スライダ
11の摺動行程より長い駆動ロツド16が突設さ
れている。なお、上記係止孔15の内側の戸枠内
端縁は掘り込まれて空洞を形成している(図示せ
ず)。
には、固定面板14が可動面板と同様にして取着
される。この固定面板14には係止孔15が開口
しており、また、その前記作動スライダの外端板
11aと整合する部分には、例えば作動スライダ
11の摺動行程より長い駆動ロツド16が突設さ
れている。なお、上記係止孔15の内側の戸枠内
端縁は掘り込まれて空洞を形成している(図示せ
ず)。
上記固定面板14に関連して、外箱3内には、
駆動デイスク5と連動する前記掛金体7が配設さ
れている。
駆動デイスク5と連動する前記掛金体7が配設さ
れている。
この掛金体7は、一端(第1図で下端)に上記
係止孔15に差し入れられる鉤部7aを形成し、
全体の形状が例えば略J字形をした板状体で、第
2図に示すように、鉤部7aを除き、厚さ方向に
おける中心面に沿つて一定幅のスリツトが形成さ
れている。そして、このスリツトによつて2枚に
分割された掛金体7の他端部は、それぞれ駆動デ
イスク5と前記第1スペーサ6(第2図参照)と
の間に差し入れられるようにして、次に述べるよ
うに駆動デイスク5と係合している。
係止孔15に差し入れられる鉤部7aを形成し、
全体の形状が例えば略J字形をした板状体で、第
2図に示すように、鉤部7aを除き、厚さ方向に
おける中心面に沿つて一定幅のスリツトが形成さ
れている。そして、このスリツトによつて2枚に
分割された掛金体7の他端部は、それぞれ駆動デ
イスク5と前記第1スペーサ6(第2図参照)と
の間に差し入れられるようにして、次に述べるよ
うに駆動デイスク5と係合している。
すなわち、掛金体7の他端部には逃げスリツト
7bとスライドスリツト7cとが形成されてお
り、この逃げスリツト7bを駆動デイスクの前記
支軸4に、また、スライドスリツト7cを前記従
動ピン9に係合させるようにし、掛金体7は駆動
デイスク5に連結されている。なお、上記逃げス
リツト7bおよびスライドスリツト7cは、本来
相互に独立した目的で形成されるものであるが、
図示の実施例では、スペースを節約するため、斜
交して連設されている。
7bとスライドスリツト7cとが形成されてお
り、この逃げスリツト7bを駆動デイスクの前記
支軸4に、また、スライドスリツト7cを前記従
動ピン9に係合させるようにし、掛金体7は駆動
デイスク5に連結されている。なお、上記逃げス
リツト7bおよびスライドスリツト7cは、本来
相互に独立した目的で形成されるものであるが、
図示の実施例では、スペースを節約するため、斜
交して連設されている。
上記掛金体7は、掛金体ガイド機構17によ
り、支軸4を中心にして鉤部7aが第1図示の位
置と外箱3および可動面板1を貫通するように形
成された鉤開口18から外方に振り出された位置
(第5図参照)との間を揺動できるように、また、
外方への回動端においてしやくるようにして固定
面板の係止孔15に係入できるように案内されて
いる。上記掛金体ガイド機構17は、図示の実施
例においては、外箱3の両側板に開口したガイド
スリツト19を有している。このガイドスリツト
19は、第1図に示すように、支軸4を中心とす
る円弧スリツト19aと、この円弧スリツト19
aの外端(第1図で左端)に連設され、外箱の内
方、斜め上に向かう誘導スリツト19bとからな
る。そして、このガイドスリツト19には、掛金
体7を貫通し、その両側に突出する案内ピン21
の端部が係合している。図示の実施例では、第2
図に示すように、掛金体7の中央部に開口したピ
ン孔に固く嵌合した案内ピン21が両端部を掛金
体7の両側に突出させており、この案内ピン21
の外箱3内における露出部にはそれぞれ環状の第
2および第3スペーサ22および23が嵌合して
おり、また、第2図において左端部には薄肉筒状
のカラー24が嵌合している。そして、第2スペ
ーサ22およびカラー24から外方に突出した案
内ピン21の両端部が上記ガイドスリツト19,
19のそれぞれと係合し、この結果掛金体7の鉤
部7a(第1図)は、ガイドスリツト19に案内
されて、支軸4を中心とする一定角度の揺動運動
と、外方への回動端におけるしやくり運動を行
う。
り、支軸4を中心にして鉤部7aが第1図示の位
置と外箱3および可動面板1を貫通するように形
成された鉤開口18から外方に振り出された位置
(第5図参照)との間を揺動できるように、また、
外方への回動端においてしやくるようにして固定
面板の係止孔15に係入できるように案内されて
いる。上記掛金体ガイド機構17は、図示の実施
例においては、外箱3の両側板に開口したガイド
スリツト19を有している。このガイドスリツト
19は、第1図に示すように、支軸4を中心とす
る円弧スリツト19aと、この円弧スリツト19
aの外端(第1図で左端)に連設され、外箱の内
方、斜め上に向かう誘導スリツト19bとからな
る。そして、このガイドスリツト19には、掛金
体7を貫通し、その両側に突出する案内ピン21
の端部が係合している。図示の実施例では、第2
図に示すように、掛金体7の中央部に開口したピ
ン孔に固く嵌合した案内ピン21が両端部を掛金
体7の両側に突出させており、この案内ピン21
の外箱3内における露出部にはそれぞれ環状の第
2および第3スペーサ22および23が嵌合して
おり、また、第2図において左端部には薄肉筒状
のカラー24が嵌合している。そして、第2スペ
ーサ22およびカラー24から外方に突出した案
内ピン21の両端部が上記ガイドスリツト19,
19のそれぞれと係合し、この結果掛金体7の鉤
部7a(第1図)は、ガイドスリツト19に案内
されて、支軸4を中心とする一定角度の揺動運動
と、外方への回動端におけるしやくり運動を行
う。
なお、掛金体7の案内ピン21は、カラー24
を介して、ねじりコイルばね25の一方の作動腕
から弾力を受けており、このねじりコイルばね2
5の弾力により、掛金体7の一端部は外箱内方に
向うように付勢されている。
を介して、ねじりコイルばね25の一方の作動腕
から弾力を受けており、このねじりコイルばね2
5の弾力により、掛金体7の一端部は外箱内方に
向うように付勢されている。
また、鉤部7aの先端の内側縁は第1図に示す
ように斜めに削がれ、カム斜面7dが形成されて
いる。
ように斜めに削がれ、カム斜面7dが形成されて
いる。
しかして、図示の実施例におけるバウンド防止
装置は、引戸の錠止装置としても機能し得るよう
に設計されており、バウンド防止装置を引戸錠止
装置に切り換えるため、外箱3内に施錠スライダ
26が設けられている。
装置は、引戸の錠止装置としても機能し得るよう
に設計されており、バウンド防止装置を引戸錠止
装置に切り換えるため、外箱3内に施錠スライダ
26が設けられている。
この施錠スライダ26は、第1図に示すよう
に、一方の側縁の一部を直角に折り曲げてガイド
片26aを形成し、一端部(第1図で下端部)に
段部26bを形成し、第1長孔26cを開口させ
た細長い板状体で、この一端部を外箱3の底板3
cに一体に形成された断面矩形の案内箱3dに摺
動可能に挿通させ、案内箱3d外に突出した施錠
スライダ26の一端には連結孔26dが開口して
いる。なお、上記第1長孔26cは、後述する施
錠装置の結合杆27a(第3図)と施錠スライダ
26との干渉を避けるために設けられている。
に、一方の側縁の一部を直角に折り曲げてガイド
片26aを形成し、一端部(第1図で下端部)に
段部26bを形成し、第1長孔26cを開口させ
た細長い板状体で、この一端部を外箱3の底板3
cに一体に形成された断面矩形の案内箱3dに摺
動可能に挿通させ、案内箱3d外に突出した施錠
スライダ26の一端には連結孔26dが開口して
いる。なお、上記第1長孔26cは、後述する施
錠装置の結合杆27a(第3図)と施錠スライダ
26との干渉を避けるために設けられている。
そして、上記施錠スライダ26は、上記ガイド
片26aを外箱の背板3eに摺接させ、一端部を
外箱に一体に形成された外箱3dの内面と摺接さ
せるようにして、その長手方向に摺動可能に案内
されている。このとき、上記ガイド片26aおよ
び段部26bの紙面方向の寸法を相互に同一に
し、かつその寸法をスライダ26が外箱の両側板
に摺接するように適切に設定すれば、スライダ2
6の紙面方向のがたつきが防止される。
片26aを外箱の背板3eに摺接させ、一端部を
外箱に一体に形成された外箱3dの内面と摺接さ
せるようにして、その長手方向に摺動可能に案内
されている。このとき、上記ガイド片26aおよ
び段部26bの紙面方向の寸法を相互に同一に
し、かつその寸法をスライダ26が外箱の両側板
に摺接するように適切に設定すれば、スライダ2
6の紙面方向のがたつきが防止される。
また、スライダ26の内端部の他方の側端縁部
には係合切欠26eが形成されている。この係合
切欠26eの形成位置は、施錠スライダ26の長
手方向の移動による係合切欠26eの移動軌跡が
前記作動ピン8の回動軌跡と干渉するように定め
られている。
には係合切欠26eが形成されている。この係合
切欠26eの形成位置は、施錠スライダ26の長
手方向の移動による係合切欠26eの移動軌跡が
前記作動ピン8の回動軌跡と干渉するように定め
られている。
さらにまた、スライダ26の他方の端縁部に
は、第1図に示すように、スライダ26が外箱3
内に一杯に押し込まれ、かつ前記掛金体7が外箱
3内に振り入れられた状態において、前記第2ス
ペーサ22との干渉を避けるための逃げ切欠26
fが形成されている。
は、第1図に示すように、スライダ26が外箱3
内に一杯に押し込まれ、かつ前記掛金体7が外箱
3内に振り入れられた状態において、前記第2ス
ペーサ22との干渉を避けるための逃げ切欠26
fが形成されている。
一方、外箱3の下方における引戸端縁部には、
前記施錠スライダ26を操作するための施錠装置
が装着される。
前記施錠スライダ26を操作するための施錠装置
が装着される。
この施錠装置は、第3図および第4図に示すよ
うに、全体の形状が細長い矩形のブロツク体であ
る外側ホルダ27および内側ホルダ28を有して
おり、これら外側および内側ホルダ27および2
8は、外側ホルダ27の内面に一体に形成された
一対の結合杆27a,27aを介して、引戸およ
び外箱3の下端部を挾むように一体的にねじ結合
されている。このとき、第3図では図示を省略す
るが、上方の結合杆27aは、施錠スライダの第
1長孔26cの他案内箱3dの下端部をも貫通す
る。
うに、全体の形状が細長い矩形のブロツク体であ
る外側ホルダ27および内側ホルダ28を有して
おり、これら外側および内側ホルダ27および2
8は、外側ホルダ27の内面に一体に形成された
一対の結合杆27a,27aを介して、引戸およ
び外箱3の下端部を挾むように一体的にねじ結合
されている。このとき、第3図では図示を省略す
るが、上方の結合杆27aは、施錠スライダの第
1長孔26cの他案内箱3dの下端部をも貫通す
る。
上記内側ホルダ28の上部外面側には、段付の
案内板29が取着されており、この案内板29に
は、その長さ方向に沿つて、第2および第3長孔
29aおよび29bが開口している。
案内板29が取着されており、この案内板29に
は、その長さ方向に沿つて、第2および第3長孔
29aおよび29bが開口している。
上記案内板29と内側ブロツク28との間には
スライドブロツク31が上下方向に摺動可能に案
内されている。このスライドブロツク31の外面
側(第3図で右側)両端部には、上部操作ピン3
1aおよび段付の下側操作ピン31bがそれぞれ
一体に突設されており、上記上部操作ピン31a
の基部は上記第2長孔29aに係合し、また、先
端部は前記施錠スライダ26の連結孔26dと係
合している。上記下側操作ピン31bの先端部は
上記案内板の第3長孔29bと係合している。
スライドブロツク31が上下方向に摺動可能に案
内されている。このスライドブロツク31の外面
側(第3図で右側)両端部には、上部操作ピン3
1aおよび段付の下側操作ピン31bがそれぞれ
一体に突設されており、上記上部操作ピン31a
の基部は上記第2長孔29aに係合し、また、先
端部は前記施錠スライダ26の連結孔26dと係
合している。上記下側操作ピン31bの先端部は
上記案内板の第3長孔29bと係合している。
さらに、上記スライダブロツク31の内面側中
央部には施錠つまみ31cが一体に突設されてお
り、この施錠つまみ31は、内側ホルダ28に形
成された内側引き手溝28aの底面に開口したス
リツトを通つて、内側引き手溝28a中に突出し
ている。
央部には施錠つまみ31cが一体に突設されてお
り、この施錠つまみ31は、内側ホルダ28に形
成された内側引き手溝28aの底面に開口したス
リツトを通つて、内側引き手溝28a中に突出し
ている。
一方、外側および内側ホルダ27および28間
の下端部にはシリンダ錠32が装着されており、
このシリンダ錠の内筒内端部32aにはピニオン
33が一体的に装着されている。
の下端部にはシリンダ錠32が装着されており、
このシリンダ錠の内筒内端部32aにはピニオン
33が一体的に装着されている。
このピニオン33は、これと噛み合う矩形孔を
列設し、上下方向に摺動可能に案内されたラツク
板34と噛み合い係合している。
列設し、上下方向に摺動可能に案内されたラツク
板34と噛み合い係合している。
このラツク板34の上端部は、上記ピニオン3
3と噛み合い係合している本体部に対して直角に
折り曲げられて係合片34aが形成され、この係
合片34aは、これに形成されたU字溝を前記下
側操作ピン31bの先端部に係合させるようにし
て、前記案内板29と下側操作ピン31bの段部
との間に挿入されている。このようにして、ラツ
ク板34とスライダブロツク31とは相互に連結
されるが、上記した連結構造のため、スライダブ
ロツク31はラツク板34とは独立して下降する
ことができる。なお、第3図において符号27b
は外側ホルダ27に形成された外側引き手溝を示
す。
3と噛み合い係合している本体部に対して直角に
折り曲げられて係合片34aが形成され、この係
合片34aは、これに形成されたU字溝を前記下
側操作ピン31bの先端部に係合させるようにし
て、前記案内板29と下側操作ピン31bの段部
との間に挿入されている。このようにして、ラツ
ク板34とスライダブロツク31とは相互に連結
されるが、上記した連結構造のため、スライダブ
ロツク31はラツク板34とは独立して下降する
ことができる。なお、第3図において符号27b
は外側ホルダ27に形成された外側引き手溝を示
す。
また、第1図に戻つて、後述するように、施錠
スライダ26が作動して本考案によるバウンド防
止装置が引戸錠止装置に切り換えられるとき、掛
金体7が第1図で上方に移動するが、この掛金体
の上記移動を可能にするため、掛金体の前記逃げ
スリツト7bには第1施錠スリツト7eが、また
外箱3の側板に開口した前記誘導スリツト19b
には第2施錠スリツト19cが、それぞれ所定の
関係角度で連設されている。
スライダ26が作動して本考案によるバウンド防
止装置が引戸錠止装置に切り換えられるとき、掛
金体7が第1図で上方に移動するが、この掛金体
の上記移動を可能にするため、掛金体の前記逃げ
スリツト7bには第1施錠スリツト7eが、また
外箱3の側板に開口した前記誘導スリツト19b
には第2施錠スリツト19cが、それぞれ所定の
関係角度で連設されている。
次に、上記のように構成された本考案の一実施
例によるバウンド防止装置の作動を説明する。
例によるバウンド防止装置の作動を説明する。
第1図は引戸が開いている状態を示し、このと
きには、上記施錠スライダ26が外箱3内に一杯
に押し込まれ、掛金体7も外箱3内に振り入れら
れている。そして、掛金体7は、ねじコイルばね
25の弾力によつて、案内ピン21が円弧スリツ
ト19aの内端に当接する回動位置、又は、スラ
イドスリツト7cと係合した従動ピン9、駆動デ
イスク5、および作動ピン8を介して、この作動
ピン8に当接する作動スライダ11の内端縁に係
止される回動位置を安定に保つ。
きには、上記施錠スライダ26が外箱3内に一杯
に押し込まれ、掛金体7も外箱3内に振り入れら
れている。そして、掛金体7は、ねじコイルばね
25の弾力によつて、案内ピン21が円弧スリツ
ト19aの内端に当接する回動位置、又は、スラ
イドスリツト7cと係合した従動ピン9、駆動デ
イスク5、および作動ピン8を介して、この作動
ピン8に当接する作動スライダ11の内端縁に係
止される回動位置を安定に保つ。
引戸を閉止方向に移動させ、固定面板14に突
設された駆動ロツド16の先端が作動スライド1
1の外端面に当接した後、第5図に示すように、
引戸を矢印A方向に移動させると、駆動ロツド1
6によつて、作動スライダ11は圧縮コイルばね
13の弾力に抗して外箱3の内方に押し込まれ
る。この作動スライダ11の内方への移動によ
り、作動スライダ11の内端縁と係合する作動ピ
ン8もこれと摺接しつつ一体的に内方に移動し、
したがつて駆動デイスク5は第5図で時計方向に
回動する。この駆動デイスク5の回動は従動ピン
9を介して掛金体7に伝達され、掛金体7は、ね
じりコイルばね25の弾力に抗し、駆動デイスク
5の支軸4を中心にして、鉤部7aが外箱3から
振り出される方向、すなわち時計方向に回動す
る。
設された駆動ロツド16の先端が作動スライド1
1の外端面に当接した後、第5図に示すように、
引戸を矢印A方向に移動させると、駆動ロツド1
6によつて、作動スライダ11は圧縮コイルばね
13の弾力に抗して外箱3の内方に押し込まれ
る。この作動スライダ11の内方への移動によ
り、作動スライダ11の内端縁と係合する作動ピ
ン8もこれと摺接しつつ一体的に内方に移動し、
したがつて駆動デイスク5は第5図で時計方向に
回動する。この駆動デイスク5の回動は従動ピン
9を介して掛金体7に伝達され、掛金体7は、ね
じりコイルばね25の弾力に抗し、駆動デイスク
5の支軸4を中心にして、鉤部7aが外箱3から
振り出される方向、すなわち時計方向に回動す
る。
第5図に示すように、掛金体7に突設された案
内ピン21が円弧スリツト19aの外端に到達し
たとき、鉤部7aは係止孔15内に振り入れられ
ているが、可動および固定面板1および14の間
隔は未だ相当大きく、作動スライダ11の押動に
よる駆動デイスク5の回動は続いている。また、
従動ピン9は支軸4の中心を通る水平線上に来て
いる。そして、駆動デイスク5の更なる回動によ
り、従動ピン9は掛金体7の他端部を第5図で右
斜め上方に押動し始め、その結果案内ピン21は
誘導スリツト19bに沿つて右斜め上方に移動
し、相対的に支軸4は逃げスリツト7bに進入す
る。したがつて、掛金体の鉤部7aは上記誘導ス
リツト19bにほぼ平行な矢印B方向に移動し、
引戸側から見ると、鉤部7aはしやくり運動をす
る。しかしながら、この間にも可動面板1は固定
面板14に接近しているから、外側から見ると、
引戸の進行により外箱から振り出された鉤部7a
が係止孔15内に完全に進入した後、引戸の進行
にかかわらず鉤部7aは停止し、その引戸進行方
向における位置を保つて上昇するように見える。
内ピン21が円弧スリツト19aの外端に到達し
たとき、鉤部7aは係止孔15内に振り入れられ
ているが、可動および固定面板1および14の間
隔は未だ相当大きく、作動スライダ11の押動に
よる駆動デイスク5の回動は続いている。また、
従動ピン9は支軸4の中心を通る水平線上に来て
いる。そして、駆動デイスク5の更なる回動によ
り、従動ピン9は掛金体7の他端部を第5図で右
斜め上方に押動し始め、その結果案内ピン21は
誘導スリツト19bに沿つて右斜め上方に移動
し、相対的に支軸4は逃げスリツト7bに進入す
る。したがつて、掛金体の鉤部7aは上記誘導ス
リツト19bにほぼ平行な矢印B方向に移動し、
引戸側から見ると、鉤部7aはしやくり運動をす
る。しかしながら、この間にも可動面板1は固定
面板14に接近しているから、外側から見ると、
引戸の進行により外箱から振り出された鉤部7a
が係止孔15内に完全に進入した後、引戸の進行
にかかわらず鉤部7aは停止し、その引戸進行方
向における位置を保つて上昇するように見える。
可動および固定面板1および14が完全に接合
すると、第6図に示すように、掛金体の鉤部7a
は固定面板14の裏面側に入り込んだ状態とな
り、引戸はこの鉤部7aを介して固定面板14に
係止される。なお、第6図では鉤部7aと固定面
板14との間にかなりの隙間があるように描かれ
ているが、これは単に図面を明瞭にするためであ
つて、実際にはわずかの隙間があればよい。ま
た、鉤部の内側端縁における前記カム斜面7d
は、係止孔15の(第6図では上側の)開口端縁
の引戸移動方向の延長と交叉するように形成され
ているものとする。
すると、第6図に示すように、掛金体の鉤部7a
は固定面板14の裏面側に入り込んだ状態とな
り、引戸はこの鉤部7aを介して固定面板14に
係止される。なお、第6図では鉤部7aと固定面
板14との間にかなりの隙間があるように描かれ
ているが、これは単に図面を明瞭にするためであ
つて、実際にはわずかの隙間があればよい。ま
た、鉤部の内側端縁における前記カム斜面7d
は、係止孔15の(第6図では上側の)開口端縁
の引戸移動方向の延長と交叉するように形成され
ているものとする。
また、第6図に示す引戸閉止状態では、作動ス
ライダ11は駆動ロツド16によつて外箱3内に
一称に押し込まれ、駆動デイスクの作動ピン8は
前記施錠スライダ26の係合切欠26e内に係入
している。さらに、駆動デイスクの支軸4、従動
ピン9および掛金体の案内ピン21は、それぞれ
逃げスリツト7b、スライドスリツト7cおよび
誘導スリツト19bの端に位置しており、案内ピ
ン21は、ねじりコイルばね25により、誘導ス
リツト19bの開口端縁に弾圧されている。
ライダ11は駆動ロツド16によつて外箱3内に
一称に押し込まれ、駆動デイスクの作動ピン8は
前記施錠スライダ26の係合切欠26e内に係入
している。さらに、駆動デイスクの支軸4、従動
ピン9および掛金体の案内ピン21は、それぞれ
逃げスリツト7b、スライドスリツト7cおよび
誘導スリツト19bの端に位置しており、案内ピ
ン21は、ねじりコイルばね25により、誘導ス
リツト19bの開口端縁に弾圧されている。
そのため、引戸を勢いよく閉めたときに生じる
バウンドは、次に述べるように係止孔15の開口
端縁と鉤部に形成されたカム斜面7dとの当接、
およびカム斜面7dにおけるくさび作用による掛
金体7の摺動の原因となるが、このハウンドは上
記ねじりコイルばね25によつて弾性的に吸収さ
れ、また、案内ピン21と誘導スリツト19およ
び支軸4と逃げスリツトとの摩擦によつて吸収さ
れる。そのため、引戸のはね返り量は極めて小さ
くなる上、その後ねじりコイルばね25の弾力に
よつて第6図示の閉止位置に引き戻される。
バウンドは、次に述べるように係止孔15の開口
端縁と鉤部に形成されたカム斜面7dとの当接、
およびカム斜面7dにおけるくさび作用による掛
金体7の摺動の原因となるが、このハウンドは上
記ねじりコイルばね25によつて弾性的に吸収さ
れ、また、案内ピン21と誘導スリツト19およ
び支軸4と逃げスリツトとの摩擦によつて吸収さ
れる。そのため、引戸のはね返り量は極めて小さ
くなる上、その後ねじりコイルばね25の弾力に
よつて第6図示の閉止位置に引き戻される。
同様の理由により、引戸は鉤部7aを介して固
定面板14に係止されるから、戸枠の傾きや振動
などによつて引戸が開くことはない。
定面板14に係止されるから、戸枠の傾きや振動
などによつて引戸が開くことはない。
引戸を開けるときには、バウンド防止装置に何
らの操作を加える必要はなく、従来のものと同様
に引き戸をただ開放方向に移動させればよい。引
戸を開放方向に押動すると、先ず係止孔15の開
口端縁が鉤部のカム斜面7dの下端に当接し(第
6図参照)、第7図に示すように、引戸を矢印C
方向に更に移動させると、係止孔15の開口端縁
がカム斜面7dから受ける力の反力の垂直方向の
分力が、鉤部7aを第7図で下方に押動するよう
に作用し、ねじりコイルばね25の弾力に抗して
案内ピン21を誘導スリツト19bに沿つた左斜
め下方に移動させる。したがつて、掛金体7およ
びこれと一体の鉤部7aは、前記引戸閉止時とは
反対に、第7図で矢印D方向に移動する。このと
きにも引戸は矢印C方向に移動し続けているか
ら、前記引戸閉止時と同様に、引戸の移動にもか
かわらず鉤部7aは停止し、その引戸移動方向に
おける位置を保つたまま下降するように見える。
このときには、支軸4は逃げスリツト7bに沿つ
て第7図で右斜め上方に移動する。
らの操作を加える必要はなく、従来のものと同様
に引き戸をただ開放方向に移動させればよい。引
戸を開放方向に押動すると、先ず係止孔15の開
口端縁が鉤部のカム斜面7dの下端に当接し(第
6図参照)、第7図に示すように、引戸を矢印C
方向に更に移動させると、係止孔15の開口端縁
がカム斜面7dから受ける力の反力の垂直方向の
分力が、鉤部7aを第7図で下方に押動するよう
に作用し、ねじりコイルばね25の弾力に抗して
案内ピン21を誘導スリツト19bに沿つた左斜
め下方に移動させる。したがつて、掛金体7およ
びこれと一体の鉤部7aは、前記引戸閉止時とは
反対に、第7図で矢印D方向に移動する。このと
きにも引戸は矢印C方向に移動し続けているか
ら、前記引戸閉止時と同様に、引戸の移動にもか
かわらず鉤部7aは停止し、その引戸移動方向に
おける位置を保つたまま下降するように見える。
このときには、支軸4は逃げスリツト7bに沿つ
て第7図で右斜め上方に移動する。
案内ピン21が円弧スリツト19aと誘導スリ
ツト19bとの交叉部に、また、支軸4が逃げス
リツト7bとスライドスリツト7cとの交叉部に
それぞれ進入すると、それまで誘導スリツト19
bの開口端縁が呈していたねじりコイルばね25
の弾力に対する抵抗がなくなり、ねじりコイルば
ねの弾力により、鉤部7aは、支軸4を中心にし
て、外箱3内に収納される方向に急速に回動し、
ついには第1図に示す状態になる。このとき、掛
金体7と連動して駆動デイスク5も反時計方向に
回動するが、これらの回動は作動スライダ11の
動きに制御される。 なお、前記したように、本
考案によるバウンド防止装置は、前記施錠スライ
ダ26の操作により、そのまま引戸の錠止装置と
なる。すなわち、第6図のように引戸が閉じられ
た状態において、前記施錠つまみ31c(第3図
参照)を介して施錠スライダ26を外箱3から引
き出すように下方に押し下げる。又は、外部から
鍵を用いてシリンダ錠の内筒を回わし、ピニオン
33、ラツク板34、およびスライダブロツク3
1を介して施錠スライダを押し下げる(第3図参
照)。すると、施動スライダの前記係合切欠26
eに係入している作動ピン8も施錠スライダ26
と一体的に下方に押し下げられる。その結果、駆
動デイスク5は第6図で時計方向にさらに回動
し、従動ピン9が掛金体7を上方に押し上げる。
この掛金体7の上昇に伴ない、支軸4が前記第1
施錠スリツト7eに、案内ピン21が第2施錠ス
リツト19cにそれぞれ進入し、掛金体7は支軸
4および第2施錠スリツト19cに案内されて直
線的に上昇し、最高上昇位置を過ぎて一寸下降し
た位置で、第8図に示すように、従動ピン9が逃
げスリツト7bとスライドスリツト7cとの交叉
部端縁に当接し、駆動デイスク5はそれ以上の回
動ができなくなり、掛金体7も停止する。
ツト19bとの交叉部に、また、支軸4が逃げス
リツト7bとスライドスリツト7cとの交叉部に
それぞれ進入すると、それまで誘導スリツト19
bの開口端縁が呈していたねじりコイルばね25
の弾力に対する抵抗がなくなり、ねじりコイルば
ねの弾力により、鉤部7aは、支軸4を中心にし
て、外箱3内に収納される方向に急速に回動し、
ついには第1図に示す状態になる。このとき、掛
金体7と連動して駆動デイスク5も反時計方向に
回動するが、これらの回動は作動スライダ11の
動きに制御される。 なお、前記したように、本
考案によるバウンド防止装置は、前記施錠スライ
ダ26の操作により、そのまま引戸の錠止装置と
なる。すなわち、第6図のように引戸が閉じられ
た状態において、前記施錠つまみ31c(第3図
参照)を介して施錠スライダ26を外箱3から引
き出すように下方に押し下げる。又は、外部から
鍵を用いてシリンダ錠の内筒を回わし、ピニオン
33、ラツク板34、およびスライダブロツク3
1を介して施錠スライダを押し下げる(第3図参
照)。すると、施動スライダの前記係合切欠26
eに係入している作動ピン8も施錠スライダ26
と一体的に下方に押し下げられる。その結果、駆
動デイスク5は第6図で時計方向にさらに回動
し、従動ピン9が掛金体7を上方に押し上げる。
この掛金体7の上昇に伴ない、支軸4が前記第1
施錠スリツト7eに、案内ピン21が第2施錠ス
リツト19cにそれぞれ進入し、掛金体7は支軸
4および第2施錠スリツト19cに案内されて直
線的に上昇し、最高上昇位置を過ぎて一寸下降し
た位置で、第8図に示すように、従動ピン9が逃
げスリツト7bとスライドスリツト7cとの交叉
部端縁に当接し、駆動デイスク5はそれ以上の回
動ができなくなり、掛金体7も停止する。
第8図示の引戸施錠状態においては、引戸を開
けようとする力は鉤部7aを介して掛金体7を左
方に移動させるように作用するが、第8図から明
らかなように、その移動は支軸4および第2施錠
スリツト19cの開口端縁によつて阻止され、引
戸を開けることはできない。
けようとする力は鉤部7aを介して掛金体7を左
方に移動させるように作用するが、第8図から明
らかなように、その移動は支軸4および第2施錠
スリツト19cの開口端縁によつて阻止され、引
戸を開けることはできない。
また、施錠スライダ26を外箱3の内方に押し
込めば、駆動デイスク5が反時計方向に回動し、
第6図示の状態に復帰するのは言うまでもない。
込めば、駆動デイスク5が反時計方向に回動し、
第6図示の状態に復帰するのは言うまでもない。
以上の説明から明らかなように、本考案は、作
動ピンおよび従動ピンを外縁部に突設した駆動デ
イスクを外箱内において回動自在に支承し、一
方、外箱内に引戸移動方向に移動可能に案内さ
れ、外端面が可動面板に露出する方向に付勢され
た作動スライダを設け、戸枠側に設けられた駆動
ロツドにより、引戸閉止時作動スライダを外箱内
方に押し込んで、これと係合する作動ピンを介し
て駆動デイスクを回動させるようにし、他方、上
記従動ロツドを介して駆動デイスクと係合する掛
金体を設け、この掛金体の一端に形成された鉤部
を上記駆動デイスクの回動に連動して外箱外方に
振り出させ、固定面板の係止孔に鉤部を振り入れ
た後鉤部をしやくり運動させつつ固定面板に係止
させるようにしたので、引戸閉止時における引戸
のバウンドを有効に防止することができる。
動ピンおよび従動ピンを外縁部に突設した駆動デ
イスクを外箱内において回動自在に支承し、一
方、外箱内に引戸移動方向に移動可能に案内さ
れ、外端面が可動面板に露出する方向に付勢され
た作動スライダを設け、戸枠側に設けられた駆動
ロツドにより、引戸閉止時作動スライダを外箱内
方に押し込んで、これと係合する作動ピンを介し
て駆動デイスクを回動させるようにし、他方、上
記従動ロツドを介して駆動デイスクと係合する掛
金体を設け、この掛金体の一端に形成された鉤部
を上記駆動デイスクの回動に連動して外箱外方に
振り出させ、固定面板の係止孔に鉤部を振り入れ
た後鉤部をしやくり運動させつつ固定面板に係止
させるようにしたので、引戸閉止時における引戸
のバウンドを有効に防止することができる。
本考案者等が実際に試作したバウンド防止装置
は、引戸閉止時シヤツという大変軽い作動者と共
に、引戸をピタリと吸い付けるように戸枠に接合
させる。
は、引戸閉止時シヤツという大変軽い作動者と共
に、引戸をピタリと吸い付けるように戸枠に接合
させる。
また、上記したように引戸を戸枠に接合させる
とき自動的に鉤部が振り出されて固定面板に係止
されるので、戸枠の傾きや振動等によつて引戸が
開いてしまうことはなく、さらに、この引戸の固
定面板への係止を、単に引戸を開ける操作によつ
て自動的に解除することができる。
とき自動的に鉤部が振り出されて固定面板に係止
されるので、戸枠の傾きや振動等によつて引戸が
開いてしまうことはなく、さらに、この引戸の固
定面板への係止を、単に引戸を開ける操作によつ
て自動的に解除することができる。
さらにまた、施錠スライダの追加によつて、バ
ウンド防止装置を引戸錠止装置に切り換えること
ができる、など種々の効果を奏する。
ウンド防止装置を引戸錠止装置に切り換えること
ができる、など種々の効果を奏する。
なお、本考案を実施するにあたつては上述した
実施例に限定されることなく種々に変形して実施
することができる。例えば、駆動デイスクと支軸
を一体に結合し、支軸の両端を外箱の側板に支承
させれば駆動デイスクの回動はより円滑になる。
実施例に限定されることなく種々に変形して実施
することができる。例えば、駆動デイスクと支軸
を一体に結合し、支軸の両端を外箱の側板に支承
させれば駆動デイスクの回動はより円滑になる。
第1図は本考案の一実施例によるバウンド防止
装置の引戸を戸枠から充分離した状態における一
部断面側面図、第2図はその一部断面背面図、第
3図は施錠装置の断面図、第4図は外側ホルダを
取り外して示す施錠装置の正面図、第5図は引戸
が戸枠に向つて近接した状態におけるバウンド防
止装置の一部断面側面図、第6図は引戸が戸枠に
接合した状態を示す第5図と同様の一部断面側面
図、第7図は引戸が戸枠から離間する方向に移動
し始めた状態を示す第5図と同様の一部断面側面
図、第8図は引戸錠止装置に切り換えられたバウ
ンド防止装置の一部断面側面図である。 1……可動面板、3……外箱、4……支軸、5
……駆動デイスク、7……掛金体、7a……鉤
部、7b……逃げスリツト、7c……スライドス
リツト、7d……カム斜面、7e……第1施錠ス
リツト、8……作動ピン、9……従動ピン、11
……作動スライダ、13……圧縮コイルばね、1
4……固定面板、15……係止孔、16……駆動
ロツド、17……掛金体ガイド機構、18……鉤
開口、19……ガイドスリツト、19a……円弧
スリツト、19b……誘導スリツト、19c……
第2施錠スリツト、21……案内ピン、25……
ねじりコイルばね、26……施錠スライダ。
装置の引戸を戸枠から充分離した状態における一
部断面側面図、第2図はその一部断面背面図、第
3図は施錠装置の断面図、第4図は外側ホルダを
取り外して示す施錠装置の正面図、第5図は引戸
が戸枠に向つて近接した状態におけるバウンド防
止装置の一部断面側面図、第6図は引戸が戸枠に
接合した状態を示す第5図と同様の一部断面側面
図、第7図は引戸が戸枠から離間する方向に移動
し始めた状態を示す第5図と同様の一部断面側面
図、第8図は引戸錠止装置に切り換えられたバウ
ンド防止装置の一部断面側面図である。 1……可動面板、3……外箱、4……支軸、5
……駆動デイスク、7……掛金体、7a……鉤
部、7b……逃げスリツト、7c……スライドス
リツト、7d……カム斜面、7e……第1施錠ス
リツト、8……作動ピン、9……従動ピン、11
……作動スライダ、13……圧縮コイルばね、1
4……固定面板、15……係止孔、16……駆動
ロツド、17……掛金体ガイド機構、18……鉤
開口、19……ガイドスリツト、19a……円弧
スリツト、19b……誘導スリツト、19c……
第2施錠スリツト、21……案内ピン、25……
ねじりコイルばね、26……施錠スライダ。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 引戸の端縁に取り付けられる可動面板に一体
的に結合された外箱と、 この外箱内において引戸に垂直な支軸を中心
に回動できるように支承され、外縁部に作動ピ
ン及び従動ピンを支軸に関して放射状に突設し
た駆動デイスクと、 外箱内において引戸の移動方向に移動可能に
案内され、上記可動面板および外箱を貫通する
ように形成された開口から外端面を露呈させる
方向に付勢されると共に、上記作動ピンの回動
軌跡と干渉する内端部を有する作動スライダ
と、 上記可動面板と対向する戸枠内端縁に取り着
けられ、係止孔を開口させると共に、上記作動
スライダの外端面と整合する部分に駆動ロツド
を突設した固定面板と、 一端に上記係止孔内に差し入れられる鉤部、
および引戸をあけるときこの鉤部の係止孔開口
端縁と摺接する部分にカム斜面をそれぞれ形成
し、他端部に、上記駆動デイスクの支軸に係合
する逃げスリツト、および従動ピンと係合する
スライドスリツトをそれぞれ形成し、上記駆動
デイスクと連動する掛金体と、 この掛金体の一端部を、上記支軸を中心にし
て、可動面板および外箱を貫通するように形成
された鉤開口から外方に振り出す方向、および
外箱内に収納する方向に揺動できるように案内
すると共に、外方への回動端においてしやくり
運動をさせる掛金体ガイド機構と、掛金体の一
端部を外箱内方に向う方向に付勢するばね部材
とを有し、 引戸閉止時駆動ロツドによつて作動スライダ
を内方に押し込み、この作動スライダによつて
駆動デイスクおよび掛金体を連動して作動さ
せ、鉤部を係止孔内にしやくるように係入して
固定面板に係止させるようにしたことを特徴と
する引戸のバウンド防止装置。 2 上記掛金体ガイド機構が、掛金体に突設され
た案内ピンと、外箱側面に開口し、円弧スリツ
トおよび誘導スリツトを連設したガイドスリツ
トとを有することを特徴とする実用新案登録請
求の範囲第1項記載の引戸のバウンド防止装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3023984U JPS60143860U (ja) | 1984-03-01 | 1984-03-01 | 引戸のバウンド防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3023984U JPS60143860U (ja) | 1984-03-01 | 1984-03-01 | 引戸のバウンド防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60143860U JPS60143860U (ja) | 1985-09-24 |
JPH0324778Y2 true JPH0324778Y2 (ja) | 1991-05-29 |
Family
ID=30529759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3023984U Granted JPS60143860U (ja) | 1984-03-01 | 1984-03-01 | 引戸のバウンド防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60143860U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4746967B2 (ja) * | 2005-11-22 | 2011-08-10 | 美和ロック株式会社 | 引戸の鎌錠装置 |
-
1984
- 1984-03-01 JP JP3023984U patent/JPS60143860U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60143860U (ja) | 1985-09-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7155946B2 (en) | Mortise lock having double locking function | |
US4612728A (en) | Double-opening device of automobile doors | |
JPH0324778Y2 (ja) | ||
US7273239B1 (en) | Latch for sliding closures | |
JP4368565B2 (ja) | 錠前の反転ラッチ用ストッパー機構 | |
JP3886615B2 (ja) | 出没ボルトの後退及び自動係脱機構 | |
JP4424924B2 (ja) | プシュ・プル錠 | |
JP4299067B2 (ja) | 錠セット | |
JP3647742B2 (ja) | 引戸扉等のサムターン付き錠 | |
JP2007120079A (ja) | 引戸用自動施錠装置 | |
JP4375608B2 (ja) | 錠装置 | |
JP2877394B2 (ja) | 錠 | |
JP2598118Y2 (ja) | ラッチ錠 | |
JP2604951Y2 (ja) | 家具等における扉のラッチ装置 | |
JP2520166Y2 (ja) | ドア錠 | |
JP2553289B2 (ja) | 扉錠のラッチ作動装置 | |
JP2553291B2 (ja) | 扉 錠 | |
JP2510273Y2 (ja) | 施錠装置 | |
JPH05231059A (ja) | ラッチ錠 | |
JPH0631074Y2 (ja) | 反転ラッチヘッドユニット | |
KR950006053Y1 (ko) | 도어록 | |
JP2004218356A (ja) | 錠前の仮施錠・解錠装置 | |
JPH0422424Y2 (ja) | ||
JPH10205195A (ja) | 引き戸のロック装置 | |
JPH01210583A (ja) | 門扉錠のラッチ機構 |