JP2591004Y2 - 引戸の電気錠 - Google Patents

引戸の電気錠

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JP2591004Y2
JP2591004Y2 JP1993021642U JP2164293U JP2591004Y2 JP 2591004 Y2 JP2591004 Y2 JP 2591004Y2 JP 1993021642 U JP1993021642 U JP 1993021642U JP 2164293 U JP2164293 U JP 2164293U JP 2591004 Y2 JP2591004 Y2 JP 2591004Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は引戸の電気錠に係り、特
に電磁アクチュエータによる施解錠操作と、手動による
施解錠操作を併用できるようにすると共に、作動を確実
にした引戸の電気錠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、引戸の電気錠として、引戸の上端
縁にデッドボルト投入孔を開口させ、一方、引戸閉鎖時
このデッドボルト投入孔と整合する戸枠の部分に、例え
ばマイクロモータによって駆動され、上下方向に移動で
きるように案内されたデッドボルトを設け、このデッド
ボルトをデッドボルト投入孔に投入することにより引戸
を錠止するものがある。
【0003】又、特開昭61−290176号公報に記
載された引戸の電気錠は、引戸閉鎖寸前の引戸の移動を
利用して、戸先框から鈎型のカマを振出し、このカマを
戸枠の開口に投入し、ソレノイドによりこのカマを固定
するように構成されている。
【0004】更に又、特開昭62−55383号公報に
記載された引戸の電気錠は、一対のラック及びこれらの
ラックと噛み合う歯車により、一方のラックを動かすと
他方のラックが反対方向に移動する機構を構成し、引戸
閉鎖時一方のラックをソレノイドにより上下方向に移動
させ、所謂グレモン錠の様に、これらのラックに連結さ
れた操作杆を戸枠の上下の開口に投入して引戸を錠止す
る。
【0005】その他、特開昭62−41880号公報、
及び特開昭62−78383号公報等にも同様の引戸の
電気錠が記載されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかして、概して従来
の引戸の電気錠は、電磁アクチュエータとして作動スト
ロークの小さいソレノイドを利用したものが多く、機械
部品のガタなどを考慮すると、安定した確実な作動を期
待し難い、という不都合がある。
【0007】又、作動が確実であると思われる、上記し
たマイクロモータによりデッドボルトを駆動するタイプ
の引戸の電気錠は、デッドボルト投入孔にゴミ等が入り
込むことを防止するため、デッドボルト投入孔を引戸の
上端縁に開口させなければならず、その為今度は手動に
よる施解錠操作が不便になる。
【0008】更に又、特に上記特開昭61−29017
6号公報、及び特開昭62−55383号公報に記載の
引戸の電気錠は、その機構上手動による施解錠操作にな
じまない。
【0009】その為、従来引戸の電気錠は実用になって
いなかった、といっても過言ではない。
【0010】そこで、本考案は、電磁アクチュエータに
よる施解錠操作と手動による施解錠操作とが可能であ
り、しかも作動の確実性を期待できる引戸の電気錠を提
供することを目的としている。この考案は、本願人が出
願した特願平4−171912号の引戸の電気錠を改良
したものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案は、引戸の戸先框に装着された錠箱と、この
錠箱内に於いて、そのフロント板近くの前方に一端を回
動可能に支承された鈎型のカマと、錠箱の側板に沿って
上下方向に移動可能に案内され、上記カマ側の端部をカ
マの支承点附近に係合させると共に、キー又は室内側の
操作部材によって操作されるダルマアッセンブリーに連
係杆をもって連結された作動板と、この作動板に担持さ
れ、フロント板に垂直な方向に延在すると共に、その長
さ方向には作動板に対し移動可能に案内され、かつその
上下方向には作動板と共に変位できる連結杆と、錠箱の
側板に於いてこの連結杆とほぼ平行に配設され、前後方
向に移動可能に案内されると共に、前端部がフロント板
を貫通して外方に突出する方向に付勢されたトリガー杆
と、このトリガー杆及び連結杆の間に配設され、中央部
を錠箱の側板に回動可能に支承されると共に、一端をト
リガー杆に係合させ、他端を連結杆に係脱可能に係合さ
せた挺レバーと、引戸閉鎖時錠箱のフロント板に対向す
る戸枠に装着されたストライク板と、このストライク板
の裏側に於いて、上下方向に移動可能に案内され、前方
に突出した上記連結杆と係合する係合部を形成したラッ
ク体と、このラック体を作動させる減速歯車群と、減速
歯車群に電磁クラッチを介して連結されたマイクロモー
タとを有し、フロント板及びストライク板に、上下に移
動する連結杆と干渉しないように、上下方向の長穴を開
口させたことを特徴とする。
【0012】
【作用】上記の様に構成された本考案による引戸の電気
錠は、錠箱を引戸の戸先框に装着し、ストライク板を戸
先框に対向する戸枠に装着して使用する。
【0013】引戸が開いているときには、錠箱のフロン
ト板と戸枠のストライク板とは離間している。したがっ
て、錠箱内のトリガー杆はその付勢力によりフロント板
から外方に突出しており、挺レバーの他端に係合してい
る連結杆は、このトリガー杆と対称的に移動するから、
錠箱内に引込んだ状態にある。
【0014】しかして、引戸を閉鎖すると、錠箱のフロ
ント板から外方に突出していたトリガー杆が、戸枠のフ
ロント板により錠箱内に押込まれる。
【0015】したがって、挺レバーを介してトリガー杆
に連結され、トリガー杆と対称的に移動する連結杆が、
フロント板から外方に突出し、フロント板に開口した上
下方向の長穴を挿通してラック体の係合部と係合する。
【0016】引戸閉鎖後、キー又は室内側の操作部材に
よってダルマアッセンブリー及び連係杆を介して手動に
より作動板を上下方向に動かすと、連結杆を挺レバーの
他端から離間させて、作動板は所定の方向に移動し、こ
の過程に於いて、作動板のカマ側の端部がカマを動か
し、カマをフロント板の外方に振出して、ストライク板
に開口したカマ投入孔に振り入れる。したがって、手動
により引戸の施錠を行うことができる。
【0017】尚、手動により施錠するときには、連結杆
がラック体と一体に係合しているから、作動板と一体的
に、ラック体も上下方向に於ける所定の方向に移動する
が、このときには電磁クラッチによりラック体及び減速
歯車群とマイクロモータとは機械的に切り離されている
から、キー又は操作部材を操作する人の手に余計な負荷
が加わることはない。
【0018】一方、引戸閉鎖後施錠の目的でマイクロモ
ータに正、又は負の所定の電圧を印加すると、同時に電
磁クラッチが作動して減速歯車群がそのマイクロモータ
に連結され、ラック体が上下方向に於ける所定の方向、
即ち、手動により作動板を移動させた方向に駆動され
る。
【0019】すると、ラック体は連結杆を介して作動板
と連結されているから、ラック体と一体的に作動板が施
錠方向に移動し、上記した如くカマがフロント板外に振
出されて引戸の施錠が行われる。
【0020】上記したように手動、又はマイクロモータ
により施錠された引戸の電気錠は、手動により作動板を
解錠方向、即ち施錠のときとは反対方向に移動させるこ
とにより、又は、マイクロモータを施錠とは反対方向に
回転させることにより、作動板を解錠方向に移動させ、
カマを錠箱内に振り戻して、この引戸の電気錠の解錠を
行うことができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。先ず、図1に於いて符号1は錠箱を示し、この
錠箱1は引戸の戸先框2に装着されている。
【0022】この錠箱1内の下方でフロント板3に近い
前方には、カマ4が配設されている。このカマ4は全体
の形状が鈎型の部材で、その一端(上端)をカマ軸5に
より回動自在に軸支され、錠箱1の側板1aと平行な平
面内で回動できるように案内されている。
【0023】一方、上記錠箱1内の下方には、錠箱1の
側板1aに摺接するようにして上下方向に移動可能に案
内された作動板6が配設されている。
【0024】この作動板6の下端部前方にはカマ駆動ピ
ン7が植設されており、このカマ駆動ピン7は、カマ軸
5附近に開口した受け穴4aに遊嵌している。上記した
構成により、引戸の電気錠の解錠状態に於いて作動板6
を下降させると、カマ駆動ピン7によって駆動されたカ
マ4は、カマ軸5を回動軸として時計方向に回動し、図
1に鎖線で示すように、錠箱1のフロント板3から振り
出され、戸枠50に装着されたストライク板8に開口し
たカマ投入孔9に降り入れられて引戸51が施錠され
る。
【0025】図中、符号25はカマ4の作動時にクリッ
ク作用を呈するねじりばねである。
【0026】又、上記作動板6の後方に形成された背板
6aには、錠箱1の背板1bの内面に沿って案内される
連係杆45の下端部が係合してあり、連係杆45の上端
部にはラック46が設けてある。
【0027】符号47で示すダルマアッセンブリーは周
知の構造を備え、キー又はサムターンの回動操作により
回動される歯車48が装着されている。そして、この歯
車48が上記のラック46に噛み合せてある。
【0028】従って、キー又はサムターンの回動操作に
より、歯車48及びラック46を介して連係杆45が上
下に摺動できるようにしてあり、作動板6も上下に摺動
されることになる。
【0029】尚、これは本発明の必須の構成ではない
が、図示例では、捩りコイルばねとしての開脚ばね11
が設けられており、この開脚ばね11の一端は作動板6
に植設されたばね掛けピン12に、他端は錠箱の側板1
aに植設された支柱13に夫々回動可能に係止されてい
る。
【0030】その為、この開脚ばね11は一種の思案点
機構を構成し、作動板6が上下方向に移動する過程に於
いて思案点を越えると、それまで抵抗として作用してい
た開脚ばね11の弾力が作動板を駆動する外力となるの
で、作動板6にスナップアクション性が付与され、作動
板6の移動の所謂歯切れが良くなる。
【0031】上記作動板6の中央部分には、フロント板
3に垂直な前後方向(図1で左右方向)に延在する連結
杆14が担持され、その長さ方向、即ち前後方向に移動
可能に案内されている。
【0032】すなわち、作動板6の水平方向に植設され
た2つのピン15に、細長い板状体をなす連結杆14の
長さ方向に沿う2つの長穴16、16がそれぞれ貫通さ
せてあって、これをもって連結杆14は作動板6並びに
錠箱1に対し前後方向に移動可能に案内される。
【0033】一方、錠箱1内のダルマアッセンブリー4
7のやや下方部分には、トリガー杆21が配設されてい
る。このトリガー杆21は前後方向に延在する細長い部
材で、錠箱1の側板1aに於いて、作動板6とは独立に
前後方向に移動可能に案内され、その後端部に弾装され
た圧縮コイルばねとしてのトリガーばね22の弾力によ
り、前端部がフロント板3を貫通して外方に突出する方
向に付勢されている。
【0034】他方、上記トリガー杆21と前記連結杆1
4との間には挺レバー23が配設されている。挺レバー
23はほぼ直線状の板状体で、その中央部が錠箱1の側
板1aに回動可能に軸支されている。
【0035】又、挺レバー23の両端には夫々連結ピン
24が植設されており、一方の連結ピン24はトリガー
杆21の下方に形成されたU字形の付番しない受け溝
に、他方の連結ピン24は連結杆14の上方に形成され
た面取り付のU字形の受け溝に夫々係合している。
【0036】特に、連結杆14の受け溝は面取り部が形
成されているので、連結杆14が作動板6と共に上下し
ても、連結ピン24との係脱が可能である。
【0037】一方、引戸閉鎖時戸先框のフロント板3に
対抗する戸枠50の部分には、ストライク板8及びこれ
と一体のトロヨケ26が装着されている。
【0038】このトロヨケ26の上部にはマイクロモー
タ27がその出力軸を下方に向けて装着されており、更
に、その下方には周知の電磁クラッチ52が設けられて
いる。
【0039】マイクロモータ27の出力軸は電磁クラッ
チの入力軸に連結されており、電磁クラッチ52の下方
に向く出力軸には傘歯車である第1歯車31が装着され
ており、更に、この第1歯車31はトロヨケ26内に回
転自在に支承された大径の傘歯車である第2歯車32と
噛み合せてある。
【0040】又、第2歯車32と同軸で一体的に結合さ
れた小径の第3歯車33は、これと噛み合う別軸の第4
歯車34を介してラック体28に連動させてある。これ
ら第1歯車31から第4歯車34に至る歯車群は減速機
を構成している。
【0041】通常、前記のマイクロモータ27と電磁石
クラッチ52は、給電回路に対し並列に挿入するものと
し、図示しないスイッチにより通電が解かれた時、マイ
クロモータ27及び電磁クラッチ52は非作動状態とな
る。すなわち、マイクロモータ27は回転が停止され、
電磁クラッチ52は回動作用が切られる。
【0042】前述のラック体28は、トロヨケ26内に
おけるストライク板8の裏板53に沿って摺動可能に設
けられており、ラック体28の下方側には矩形の開口よ
りなる係合部36が形成されている。
【0043】又、フロント板3及びストライク板8に
は、上下に移動する連結杆14との干渉を避けるため、
上下方向の長穴37、37aがそれぞれ開口している。
【0044】尚、これは本発明の必須の構成ではない
が、フロント板3に開口した長穴37には、断面が縦長
の細長い矩形となる保護筒38が遊嵌している。
【0045】この保護筒38は錠箱1内に於いて前後方
向に移動可能に案内されており、その側面には、図1に
示すように、上下方向に延伸し、下端が後方になるよう
にやや斜になったカム穴39が開口していて、このカム
穴39に、前記作動板14に植設されたピン15が摺動
可能に係合している。
【0046】尚、図1に於いて符号41は永久磁石を、
符号42はリードスイッチを夫々示し、これら永久磁石
41及びリードスイッチ42は引戸閉鎖信号を発生させ
るものであるが、本発明の要旨ではないから更に詳細な
説明を省略する。
【0047】符号54は、前記のラック本体28の下端
に固定した取付片55とトロヨケ26側に固定した取付
片56との間に装着した開脚ねじり形のクリックばねで
ある。
【0048】本発明の一実施例による引戸の電気錠は、
上記したように構成されているから、引戸51が開いて
いるときにはトリガー杆21はトリガーばね22の弾力
によりフロント板3から突出した状態が保たれ、連結杆
14は錠箱内に引込んだ状態にある。このとき、作動板
6の上端部6bがトリガー杆21に係合するところとな
って作動板6は押し下げることができなくなる。
【0049】引戸51が閉鎖されると、トリガー杆21
が錠箱1内に押込まれ、一方、連結杆14はフロント板
3から突出し、ストライク板8に開口した長穴37aを
挿通してラック体28に開口した係合部36と係合す
る。
【0050】この状態でマイクロモータ27を所定の方
向に回転させると、ラック体28が連結杆14を介して
作動板6を下降させ、カマ4の回動により引戸51の施
錠を行う。
【0051】尚、上記施錠の過程に於いて、作動板6と
共に連結杆14が下降するとき、作動板6に植設された
ピン15と保護筒38のカム穴39との間に生じる楔作
用により、保護筒38はフロント板3から外方に突出
し、連結杆14を包囲してこれを保護する。したがっ
て、フロント板3とストライク板8との間の間隙(所謂
チリ)に露出した連結杆14を外部から操作して不正に
解錠することを防止することができる。
【0052】マイクロモータ27を施錠とは反対側に回
転させると、ラック体28が上昇し、それと共に作動板
6も上昇するので、カマ4が錠箱1内に引込まれて解錠
が行われる。
【0053】図示例のトロヨケ26にあっては、その上
部外方に例えばL字状の案内用突片60をねじ61等で
固定して突設させ、それに対し例えばU字状をなす取付
片62を摺動可能に装着する。要するに、U字状の取付
片62の2つの脚部を案内用突片60に設けた貫通孔に
挿通させ、取付片62の中央平板部63をトロヨケ26
にねじ等で固設されたストライク板8のフランジ部分8
aに対向させる。
【0054】上記のフランジ部分8aにはねじ穴を設け
る一方、取付片62の中央平板部63にはタップ孔(雌
ねじ)を設ける。案内用突片60には、フランジ部分8
aのねじ穴を貫通してタップ孔にねじ込まれるねじ64
の逃げ穴を設けることができる。
【0055】上記構成の取付装置によって、ストライク
板8を含むトロヨケ26を戸枠50の縦框に装着するに
は、戸枠50の縦框に設けたトロヨケ取付用の開口部の
下方おいては、例えば、ストライク板8と裏板53との
間に縦框の縁部を嵌め込みねじ65で固定するなど任意
の手段で取り付けることができ、トロヨケ取付用の開口
部の上方においては、ストライク板8のフランジ部分8
aと前記の取付片62の平板部63との間に、戸枠50
におけるトロヨケ開口部上方の縦框の縁部を嵌め込み、
しかる後、ねじ64で取付片62を呼び付け、取付片6
2の平板部63とストライク板8のフランジ部分8aと
で縦框の縁部を強固に挟み付ける。
【0056】これによって、ストライク板8を含むトロ
ヨケ26は戸枠50の縦框に固定的に取り付けられたこ
とになる。
【0057】上述の取付装置は、トロヨケ26に限らず
錠箱1など錠類のケースを戸枠又は戸に装着する場合に
採用されるもので、ケース取付用の開口部の上方又は下
方のいずれに対しても適用することができ、また、両者
に採用することもできる。
【0058】従来のこの種の取付けにおいては、框にね
じ穴を設けるために框を構成する板を厚くしたり、框に
裏板を設けたりするなどの問題や面倒があった。また、
框には穴を設けて錠のフロント板とタップ孔を有するフ
ロント裏板の間に框を挟み込んで取り付ける手段もある
が、これによれば2枚の板を保持させながら框に対し螺
着するので、取付け作業が面倒であった。この取付手装
置は、これらの問題点を悉く解消できるものである。
【0059】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
は、引戸施錠用のカマを制御する作動板を、フロント板
側から減速歯車群及び電磁クラッチを介してマイクロモ
ータで駆動できるようにしたので、手動によっても、又
電動によっても引戸の施解錠を行える引戸の電気錠を得
ることができる。
【0060】又、電磁アクチュエータとしてマイクロモ
ータを採用したので、作動ストロークに制限が無く、施
錠機構に於ける構造的な制限も無いので、作動の確実性
を期待することができる。
【0061】更に又、錠箱のフロント板からトリガー杆
を突出させ、引戸閉鎖時このトリガー杆を戸枠のストラ
イク板により錠箱内に押込むことによって連結杆とラッ
ク体とを連結するようにしたので、開戸時連結機構が外
部に露出することによる誤操作を防止することができ
る、等種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による引戸の電気錠の縦断側
面図で、引戸が閉鎖され、且つ電気錠が解錠されている
状態を示す。
【符号の説明】
1 錠箱 2 戸先框 3 フロント板 4 カマ 6 作動板 7 カマ駆動ピン 8 ストライク板 9 カマ投入孔 14 連結杆 15 ピン 17 案内孔 21 トリガー杆 23 挺レバー 24 連結ピン 27 マイクロモータ 28 ラック体 37 長穴 37a 長穴

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸の戸先框に装着された錠箱と、この
    錠箱内に於いて、そのフロント板近くの前方に一端を回
    動可能に支承された鈎型のカマと、錠箱の側板に沿って
    上下方向に移動可能に案内され、上記カマ側の端部をカ
    マの支承点附近に係合させると共に、キー又は室内側の
    操作部材によって操作されるダルマアッセンブリーに連
    係杆をもって連結された作動板と、この作動板に担持さ
    れ、フロント板に垂直な方向に延在すると共に、その長
    さ方向には作動板に対し移動可能に案内され、かつその
    上下方向には作動板と共に変位できる連結杆と、錠箱の
    側板に於いてこの連結杆とほぼ平行に配設され、前後方
    向に移動可能に案内されると共に、前端部がフロント板
    を貫通して外方に突出する方向に付勢されたトリガー杆
    と、このトリガー杆及び連結杆の間に配設され、中央部
    を錠箱の側板に回動可能に支承されると共に、一端をト
    リガー杆に係合させ、他端を連結杆に係脱可能に係合さ
    せた挺レバーと、引戸閉鎖時錠箱のフロント板に対向す
    る戸枠に装着されたストライク板と、このストライク板
    の裏側に於いて、上下方向に移動可能に案内され、前方
    に突出した上記連結杆と係合する係合部を形成したラッ
    ク体と、このラック体を作動させる減速歯車群と、減速
    歯車群に電磁クラッチを介して連結されたマイクロモー
    タとを有し、フロント板及びストライク板に、上下に移
    動する連結杆と干渉しないように、上下方向の長穴を開
    口させたことを特徴とする引戸の電気錠。
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