JPH11101044A - 出没ボルトの同期後退及び自動係脱機構 - Google Patents

出没ボルトの同期後退及び自動係脱機構

Info

Publication number
JPH11101044A
JPH11101044A JP27993197A JP27993197A JPH11101044A JP H11101044 A JPH11101044 A JP H11101044A JP 27993197 A JP27993197 A JP 27993197A JP 27993197 A JP27993197 A JP 27993197A JP H11101044 A JPH11101044 A JP H11101044A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
door
lock box
lock
locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27993197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3886615B2 (ja
Inventor
Akihiko Imai
今井明彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
Original Assignee
Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miwa Lock KK, Miwa Lock Co Ltd filed Critical Miwa Lock KK
Priority to JP27993197A priority Critical patent/JP3886615B2/ja
Publication of JPH11101044A publication Critical patent/JPH11101044A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3886615B2 publication Critical patent/JP3886615B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複数個の錠箱の出没ボルトが同期的に作動す
る同期後退、自動係脱機構の提供。 【解決手段】 第1磁性体4を有する受け具2と、バネ
で係合方向に付勢され、係止レバーで解錠位置に係止さ
れ、磁性体33が第1磁性体に吸着する際にボルトの係
止を解除し施錠する自動係脱機構を有する中央錠箱11
との組合わせで第1錠Xを構成し、同様の第2磁性体5
と受け具3と上部垂直出没ボルト80用の自動係脱機構
16aを有する上部錠箱12との組合わせによる第2錠
Yにより構成される。扉10の閉鎖時にそれぞれの磁性
体の吸着により作動する自動係脱機構により、同期的施
錠が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物に設置された
大型扉用錠の出没ボルトの同期後退及び自動係脱機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に建物に設置された大型扉を錠でロ
ックする場合、扉枠に設けられた受け金具との係脱関係
の確実性、容易性等の点を考慮する必要がある。特に大
型扉が、俗に「自由扉」であり、操作部材の操作により
室内側又は室外側のいすれにでも開くことができる場合
には、これらの点を十分に考慮した錠が要求される。
【0003】例えば扉を扉枠に対して閉鎖した時に、錠
箱のデッドボルトが受け金具に整合しないと、デッドボ
ルトは受け金具のストライクに当接し、スムースにスト
ライクの係合孔に入り込まない。また扉を開いた時にデ
ッドボルトが錠箱から出てしまうと、扉を簡単に閉じる
ことができないと言う問題が生じる。
【0004】ところで、現在、上記係脱関係の確実性、
容易性を考慮しながら、大型扉に複数個、少なくとも扉
の中央部と上端部に出没ボルトを有する錠箱をそれぞれ
取付け、仮に扉枠の取付けの不具合があっても、あるい
は扉に取付けたクローザの作動に多少の不具合があって
も、あるいは又扉の閉鎖時に操作部材をロックするため
に操作しなくても、上記係脱関係の確実性、容易性を考
慮した錠の出現が要望されている。具体的には扉を容易
に閉じることができるように、扉を開けた時には、操作
部材の操作に起因し、複数個の錠箱の各出没ボルトが同
期的に後退し、かつ、扉を開けている間は常に各出没ボ
ルトが錠箱内に引っ込んだままである反面、扉を閉じる
と、その瞬間に各出没ボルトが自動的に対応する受け金
具に確実に係合することである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来の要望に鑑み、第1の目的は、扉を開けた時には、
操作部材を操作に基づき、複数個の錠箱の各出没ボルト
が同期的に後退し、かつ、扉を開けている間は常に各出
没ボルトが錠箱内に引っ込んだままである反面、扉を閉
じると、その瞬間に、各出没ボルトが自動的に対応する
受け金具にそれぞれ確実に係合することができる出没ボ
ルトの同期後退及び自動係脱機構を提供することであ
る。第2の目的は、できるだけ構成する部品点数を少な
くした出没ボルトの同期後退及び自動係脱機構を提供す
ることである。第3の目的は、上部錠箱に内装された上
部垂直出没ボルト用引下げ片に連結された同期用連結杆
を容易に取り外すことができることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の出没ボルトの同
期後退及び自動係脱機構は、扉枠1側の第1磁性体4を
有する受け金具2と、扉10の中央部に取付けられ、か
つ、水平出没ボルト15用の自動係脱機構16を有する
中央錠箱11との組合わせで第1錠Xを構成し、一方、
扉枠1側の第2磁性体5を有する受け金具3と、扉10
の上端部に取付けられ、かつ、上部垂直出没ボルト80
用の自動係脱機構16Aを有する上部錠箱12との組合
わせで第2錠Yを構成し、また前記中央錠箱11に内装
されかつ駆動体41の駆動力により下降する上方スライ
ド片70と、前記上部錠箱12に内装されたボルト引下
げ機構95(95A)の上部垂直出没ボルト80用引下
げ片96とを同期用連結杆13で連結し、さらに、前記
自動係脱機構16、16Aは、扉10の閉鎖時に、扉枠
1側の第1磁性体4並びに第2磁性体5の極性に対応し
て反発或いは吸着する磁性体33、33Aをそれぞれ有
するトリガー30、30Aと、これらのトリガーの回転
駆動による係止解除により、扉10の閉鎖瞬間まで前記
各錠箱11、12内にそれぞれ後退状態にある出没ボル
ト15、80のロック状態を解き、これらの出没ボルト
15、80の同期的突出をそれぞれ許容する係止レバー
35、35Aとから成ることを特徴とする。
【0007】上記構成に於いて、中央錠箱11内には、
下部係合アーム64が操作部材40の操作によって回転
する駆動体41に係合し、一方、上部係合アーム66が
上方スライド片70に係合する従動リンク62が配設さ
れ、この従動リンク62は固定軸61を介して中央錠箱
11に軸支されていることを特徴とする。また各錠箱1
1、12にそれぞれ設けられた出没ボルト15、80
は、突出方向に連続する係合溝23、23Aを有し、操
作部材40を操作して扉10を開けた瞬間、各錠箱1
1、12内にそれぞれ後退した前記出没ボルト15、8
0の前記係合溝23、23Aにそれぞれ係合している各
係止レバー35、35Aは、それぞれのトリガー30、
30Aの爪状駆動係合部34、34Aに係止され、扉を
開いている間、この係止状態が保たれていることを特徴
とする。またボルト引下げ機構95(95A)は、引下
げ片96の嵌合孔105を貫通する係止棒104を有
し、この係止棒104は、押しバネ100で係合方向に
常時付勢されていると共に、同期用連結杆13の上端部
13aに係脱可能に係合していることを特徴とする。さ
らに、上部錠箱12内には、上蓋91から係止棒104
の突出頭部104aまで延びた細板状乃至長棒状の係止
棒解除用操作片111が常設されていることを特徴とす
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の実施の
形態を建物に設置した大型扉の一例で説明する。まず図
1は、例えば室内側又は室外側のいずれの側にでも自由
に開くことができる大型扉(以下、「扉」と言う。)
に、水平出没ボルトを有する中央錠箱と、垂直出没ボル
トを有する上部及び下部錠箱とをそれぞれ取付け、中央
錠箱側のレバーハンドルを操作すると、同期用連結杆を
介し、前記水平出没ボルト及び垂直出没ボルトが同期的
に各錠箱にそれぞれ後退する全体の概略説明図である。
【0009】ところで、本発明は、レバーハンドルを含
む中央錠箱側の各部材と、上部錠箱側の各部材と、これ
らの各部材中のスライド部材に連結された同期用連結杆
としての上部連結杆により、複数個の出没ボルトの同期
後退及び自動係脱機構を構成している。
【0010】したがって、本発明の権利請求する技術的
思想は、扉の中央部に取付けた第1錠Xと、扉の上端部
に取付けた第2錠Yとの組合わせ機構である。それ故
に、図1では扉を3箇所でロックできる一例を示してい
るが、このように扉に第1錠Xの構成と第2錠Yの構成
をそれぞれ「そっくり」取付け、かつ、扉の下端部に下
部の垂直出没ボルトを有する第3錠Z(第2錠Yと同一
の機能の錠)を取付ける実施行為は、本発明の「利用発
明」に該当する、と言える。
【0011】そこで、本発明に於いては、第1錠Xの構
成と、この第1錠Xに組合わせた第2錠Yの構成につい
て詳しく説明する。
【0012】図1を参照に大まかに符号を付すと、1は
扉枠で、この扉枠1の縦枠及び上部横枠には、それぞれ
ストライクを有するケース状の受け金具2、3が固定的
に取付けられている。4は前記縦枠の受け金具2に固定
的に設けられた第1磁性体、一方、5は上部横枠の受け
金具3に固定的に設けられた第2磁性体で、これらの磁
性体4、5は比較的磁力の強い永久磁石が使用されてい
る。
【0013】10は扉で、この扉10の中央部(中央部
寄りの位置も含む。)には、各部材が組込まれた中央錠
箱11が固定的に設けられいる。一方、12は扉10の
上端部に固定的に取付けられた上部錠箱である。そし
て、13は下端部が中央錠箱11の上壁11aに、一
方、上端部が上部錠箱12の底壁12aにそれぞれ貫通
状態に差し込まれた同期用連結杆である。
【0014】なお、本発明では、第1錠Xは扉枠1側の
第1磁性体4を有する受け金具2と、扉10側の水平出
没ボルトの自動係脱機構を有する中央錠箱11とから成
る。また第2錠Yは扉枠1側の第2磁性体5を有する受
け金具3と、扉10側の垂直上部出没ボルトの自動係脱
機構を有する上部錠箱12とから成る。さらに、「出没
ボルトの自動係脱機構」とは、操作部材を操作しながら
扉を開くと、錠箱内に後退した出没ボルトが係止レバー
によって自動的に係止された状態を維持し、一方、扉を
閉めると、受け金具側の磁性体の極性に対応して駆動す
る錠箱内のトリガーが回転し、これにより係止レバーの
係止状態が解除されることを言う。
【0015】図2は第1錠Xを構成する中央錠箱11の
一部概略断面説明図である。この中央錠箱11には、前
述したように水平出没ボルト15の自動係脱機構16が
内装されている。
【0016】まず水平出没ボルト15について説明す
る。この水平出没ボルト15は、図2で示すように中央
錠箱11の一部を構成するフロント板17の開口縁部1
7aと、中央錠箱11の側板の内壁面に少なくとも一端
部がカシメ固定された水平出没ボルト用付勢バネの支持
板18とにより水平状態に支持されている。前記付勢バ
ネ支持板18の形状は、コ字型、L字型、T字型等特に
限定するものではないが、水平出没ボルト15を水平移
動可能に案内するガイド機能及び水平出没ボルト15を
常時飛び出し方向に付勢する付勢バネの一端部を支持す
るバネ支持機能をそれぞれ有する形状であるのが望まし
い。
【0017】また水平出没ボルト15は自動係脱機構1
6の係止レバーと係合する機能や駆動体と係合する機能
を有する。そこで、図3及び図4を参照に水平出没ボル
ト15の具体的構成について説明する。
【0018】20はフロント板17の開口縁部17aに
支持される矩形状の頭部である。この頭部20の後端部
には複数個の固着具21を介して板状のボルト本体22
が一体的に固定されている。このボルト本体22の幅広
先端部の下側には係合溝の一例であるラック23が形
成、或いは設けられている。またボルト本体22には幅
広先端部から細い後端部に至ってバネ用水平ガイド棒2
4が固定的に横架され、この水平ガイド棒24には、後
端部が前述した付勢バネ支持板18で適宜に支持された
水平出没ボルト用付勢バネ25が巻装されている。また
ボルト本体22には、水平ガイド棒24に沿って水平ガ
イド長孔26が形成され、この水平ガイド長孔26内に
はバネ支持板18の一部が入り込んでいる。さらに、ボ
ルト本体22の細い後端部は角度方向に折曲形成され、
後述する駆動体と当接係合する受け係合部27と成って
いる。加えて、ボルト本体22の幅広先端部の上部側に
は、本施錠機構の1つの部材を成すロッキングバー(仮
想線で示す。)19の先端部が係合する段差28が形成
されている。
【0019】次に水平出没ボルト15の自動係脱機構1
6を図2に基づいて説明する。図2は、扉10を開く際
に操作部材の操作により錠箱内に後退した水平出没ボル
トが、扉10を開いた所で自動的に係止レバーによって
係止され、かつ、そのまま操作者が操作部材から手を放
しても(操作部材がそのバネ部材のバネ力により元の位
置に復帰しても)、係止レバーに係止されている状態が
維持されている概略説明図である。
【0020】つまり、本発明の自動係脱機構16(16
A)は、以下に説明するように、中央錠箱11(上部錠
箱12)内に後退した水平出没ボルト(上部垂直出没ボ
ルト)は、扉10を開いている間、係止レバー35(3
5A)に係止され、かつ、錠箱内に引っ込んだままであ
るのに対し、扉10を閉めると、対向する磁性体の極性
(反発又は吸着)に対応して駆動するトリガー30(3
0A)により、前記係止レバー35(35A)の係止が
自動的に解除される。
【0021】この自動係脱機構16は、本実施例では水
平出没ボルト15の前端部の下方に配設された複数個の
部材で構成されている。すなわち、30は中央錠箱11
内の下方隅角部に第1枢軸31を介して軸支された
「く」の字状のトリガーで、このトリガー30は、前記
第1枢軸31に取付けられたトリガーバネ32により、
常時反時計方向(係止レバーと係合する方向)に付勢さ
れている。このトリガー30のフロント板17側に臨む
一端部には、受け金具2の第1磁性体4に対峙可能な中
央磁性体33が固定的に設けられている。この中央磁性
体33は、扉10を閉めた際に前記第1磁性体4に対向
すると、その極性に対応して反発する。したがって、第
1枢軸31を介して軸支されたトリガー32は、時計方
向に瞬間的に反発回転する。一方、トリガー30の他端
部には、爪状の駆動係合部34が設けられている。
【0022】35は第2枢軸36を介してトリガー32
の駆動係合部34と水平出没ボルト15のラック23と
の間に位置するように軸支された係止レバーである。こ
の係止レバー35は、上端部側にラック23と噛合する
ピニオン部37を有し、一方、半径方向に延びた下端部
側に前記爪状駆動係合部34と係脱するラチェット歯部
(セレクター歯面)38を有する。
【0023】次に操作部材40としての内側レバーハン
ドル又は外側レバーハンドルによって回動する駆動体4
1について説明する。この駆動体41は、主としてレバ
ーハンドル用操作軸が嵌合する角軸孔42を有する係合
中央部43の後壁が、前述した水平出没ボルト15の受
け係合部27と係合するように中央錠箱11内に配設さ
れている。駆動体41は、図2又は駆動体を拡大した図
5を基準にすると、普通一般に2本の指を開いた状態の
親指乃至人差し指形状の外観を呈しており、本実施例で
は、その形態は水平出没ボルト15のボルト本体22の
一側垂直面と交差する前記係合中央部43と、この係合
中央部43から斜め左下方向に延びた係合親指部44
と、この係合親指部44とは逆に係合中央部43からや
や斜め左上方向に延びた係合人差し指45とを有する全
体として弓状の板状体である。
【0024】しかして、係合中央部43には、所要間隔
を有する2個の小突起43a、43aが半径方向にそれ
ぞれ設けられ、これらの小突起43a、43aは、中央
錠箱11内に固定された2個のストッパーピン46、4
6にそれぞれ当接する。したがって、駆動体41は所定
角度内で回動する。また係合中央部43の突出する一側
面には、駆動体41を常時反時計方向に付勢する駆動バ
ネ47が巻装されている。したがって、駆動体41は操
作部材40の押し下げ操作により時計方向へ回転して
も、常態(操作部材40から手を放した時)ではこの駆
動バネ47の復帰力により、図2で示す状態に復帰す
る。
【0025】係合親指部44は先端部に横方向に突出す
る下方係合ピン48を有し、この下方係合ピン48は、
全体として上向きコ字型状の下方スライド片49の水平
長孔50に余裕をもって入込んでいる。なお、本発明の
特定(必須)要件ではないが、下方スライド片49は中
央錠箱11内の下方に対向配設された2枚の固定ガイド
板51、52を介して昇降動可能に設けられていると共
に、前述した第3錠Zの下部錠箱53及び中央錠箱11
をそれぞれ垂直状態で貫通する下部連結杆54と一体的
に連結している。したがって、駆動体41は、扉10の
下端部に設けられた第3錠Zを特定要件とする実施例に
於いては、下方スライド片49及び下部連結杆54を引
き上げるための駆動手段でもある。
【0026】一方、係合人差し指45も先端部に横方向
に突出する上方係合ピン60を有し、この上方係合ピン
60は、中央錠箱11内の上方寄りの位置に固定軸61
を介して軸支された従動リンク62の垂直案内長孔63
に余裕をもって入込んでいる。
【0027】しかして、前記従動リンク62は、中央錠
箱11内の上方に昇降動可能に設けられた上方スライド
片70と駆動体41の係合人差し指45との間に配設さ
れ、その形態は全体として「逆く」の字状の外観を呈
し、矩形状の前記垂直案内長孔63を有する下部係合ア
ーム64と、押し下げ係合ピン65を横方向に有する上
部係合アーム66とから成る。そして、押し下げ係合ピ
ン65は、下向きコ字型状の上方スライド片70の水平
案内長孔71に余裕をもって入込んでいる。したがっ
て、この従動リンク62は固定軸61を中心に駆動体4
1の動きに追動して回転する。
【0028】前記上方スライド片70も下方スライド片
49と同様に対向的に配設された複数枚の上方固定ガイ
ド板72、73、74に昇降動可能に案内される。しか
して、上方スライド片70の幅広係合部70aには、該
上方スライド片を常時上昇方向に付勢するバネ部材用突
起75が設けられており、この突起75には上方スライ
ド片70の近傍に適宜に配設されたバネ部材76の一端
部76aが圧接する。そして、前記バネ部材76の一端
部76bは、中央錠箱11のフロント板17側に設けた
バネ受けピン77に圧接している。また上方スライド片
70の水平壁部70bには、前述した第2錠Yの上部垂
直出没ボルトを上部錠箱12内に引き下げるための同期
用連結杆(上部連結杆)13の下端部が取付けられてい
る。
【0029】ところで、本発明の上部錠箱12内には、
水平出没ボルト15がフロント板17から突出して扉枠
1の受け金具2に係合した際に、この仮施錠状態を感知
する検知手段の検知信号に基づいて作動する本施錠機構
(例えばロッキングバー19をロックするための施錠レ
バー、ダルマアセンブリー、電気錠のソレノイド等)が
適宜に組込まれるが、本発明の目的との関係で発明の特
定要件ではないので、図示するのを省略する。
【0030】次に扉10の上端部に取付けた第2錠Yの
構成について説明する。図6を参照に大まかに符号を付
すと、12は前述した上部錠箱で、この上部錠箱12の
上壁12bの上部垂直出没ボルト80の上端頭部20A
が貫通する開口90は、右側に幅広く開いている。
【0031】上部垂直出没ボルト80は、上部錠箱12
を構成する上蓋91の開口縁部91aと、上部錠箱12
の内壁に固定された付勢バネ支持板とによって垂直方向
に移動可能に支持されている。しかして、上部垂直出没
ボルト80の具体的構成は、図2及び図3を用いて説明
した水平出没ボルト15と略同一なので、便宜上、水平
出没ボルト15の構成に付した同様の名称及符号を使用
し、重複する説明を省略する。
【0032】そこで、20Aは上部垂直出没ボルト80
の上端頭部、21Aは固着具、22Aはボルト本体、2
3Aは縦方向ラック、24Aはバネ用垂直ガイド棒、2
5Aは付勢バネ、26Aは垂直ガイド長孔、27Aは受
け係合部である。
【0033】また上部錠箱12内に設けられ上部垂直出
没ボルト80の自動係脱機構16Aも、前述した水平出
没ボルト15の自動係脱機構16と同一なので、便宜
上、自動係脱機構16の各部材に付した名称及符号と同
一又は同様のものを使用し、以下、簡単に説明する。
【0034】まず図6は扉10を開く際に操作部材40
の操作に起因し、水平出没ボルト15と同期的に上部錠
箱12内に後退した上部垂直出没ボルト80が、扉10
を開いた所で自動的に係止レバー35Aによって係止さ
れ、かつ、そのまま操作者が操作部材40から手を放し
ても、係止レバー35Aに係止されている状態が維持さ
れている概略説明図である。
【0035】そこで、30Aは上部錠箱12内の上方隅
角部に第1枢軸31Aを介して軸支された「く」の字状
のトリガー、32Aはこのトリガー30Aを常時係止レ
バー35Aと係合する方向に付勢するトリガーバネ、3
3Aはこのトリガー30Aの上蓋91側に臨む上端部に
固定的に設けられ、かつ、受け金具3の第2磁性体5に
対峙可能な上部磁性体、34Aはトリガー30Aの下端
部に形成された爪状の駆動係合部、35Aは第2枢軸3
6Aを介してトリガー30Aの駆動係合部34Aと上部
垂直出没ボルト80のラック23Aとの間に位置するよ
うに軸支された係止レバー、37Aは前記ラック23A
と噛合する係止レバーのピニオン部、そして、38Aは
爪状駆動係合部34Aと係脱する係止レバーのラチェッ
ト歯部である。
【0036】したがって、本実施例では上部垂直出没ボ
ルト80用の自動係脱機構16Aも、受け金具3の第2
磁性体5の極性に対応して反発する上部磁性体33Aを
有するトリガー30Aと、このトリガー30Aの爪状駆
動係合部34A及び上部垂直出没ボルト80の係合溝
(ラック)23Aとそれぞれ係脱する係止レバー35A
とから成る。
【0037】次に上部錠箱12内には、上部垂直出没ボ
ルト80の引下げ用駆動機構(以下、単に「ボルト引下
げ機構」と言う。)が設けられている。
【0038】図6はこのボルト引下げ機構95の一例が
上部錠箱12内の下方に組み込まれた状態の概略説明図
であり、また図7はボルト引下げ機構95を構成する各
部材の分解斜視図である。
【0039】そこで、これらの図面を参照にボルト引下
げ機構95の各部材について説明する。まず96は上部
錠箱12に上下方向にスライド可能に設けられた引下げ
片である。この引下げ片96は、下向きコ字状の嵌合受
け部97と、この嵌合受け部97の対向する脚部97
a、97aの内壁面にそれぞれ離間状態で水平に設けら
れた一対の押し上げバネ98、98用のバネ受け小板9
9、99と、前記脚部97aの少くとも一方、本実施例
では左側の脚部97aの外壁面の中央部寄りの部位に一
体的に設けられた押しバネ100用のL字状支持アーム
板101とを有し、前記対向する脚部97a、97aに
は、ナイフ形状の揺動可能な押し下げ従動片102が水
平状態に貫通する貫通孔103、103がそれぞれ形成
され、また左側脚部97aの前記貫通孔103より下方
の部位には、係止棒104用の嵌合孔105が形成され
ている。そして、前記嵌合受け部97の脚部97a、9
7aは、本実施例では上部錠箱12の底壁12aに形成
した一対のガイド小孔106、106に嵌まり合ってい
る。
【0040】次に前記押し上げバネ98、98は、上部
錠箱12の底壁12a内面と左右のバネ受け小板99、
99との間にそれぞれ介在し、引下げ片96が下降した
時には、該引下げ片96を上方に付勢する。
【0041】次に押し下げ従動片102は、一(左)端
部が横軸107に軸支され、一方、引下げ片96の貫通
孔103、103を貫通した自由端部は、さらに上部垂
直出没ボルト80のボルト本体22Aの細幅部の側面を
交差し、かつ、ボルト本体22Aの近傍に設けられたス
トッパーとしての支持ピン108に係合している。
【0042】次に前記押しバネ100は、その一端部が
支持アーム板101の垂直部に固定され、かつ、T字型
形状の係止棒104を上部連結杆13の挿入上端部13
aに係合する方向へ常時付勢している。
【0043】次に脚部97aの嵌合孔105に貫入され
た前記係止棒104の尖端部104bは、上部錠箱12
の底壁12aに形成された中央部孔109を介して引下
げ片96の一対のバネ受け小板99、99の間へと入り
込んだ前記挿入上端部13aの係止穴110に深く入り
込んでいる。
【0044】したがって、本発明のボルト引下げ機構9
5を構成する各部材は、上部錠箱12に上下方向にスラ
イド可能に設けられた引下げ片96と、この引下げ片9
6を上方に付勢することができるように引下げ片96に
設けられた押し上げバネ98と、引下げ片96の貫通孔
103、103を貫通し、かつ、ストッパー手段108
を介して所定位置に規制された揺動片或いは押し下げ従
動片102と、押しバネ100により常時付勢された状
態で引下げ片96の嵌合孔105を貫通し、かつ、尖端
部が上部連結杆13の挿入上端部13aに係合する係止
棒104とで構成されている。
【0045】ところで、本発明の上部錠箱12内には上
蓋91から係止棒104の突出頭部104aまで「J」
字状、或いは設計如何によっては「コ」字状に延びた細
板状乃至長棒状の係止棒解除用操作片111が常設され
ている。
【0046】なお、この操作片111を操作して上部連
結杆13を外そうとする場合には、まず扉10を開いた
後に上部錠箱12から上蓋91を外し、次に操作片11
1の外端部111aを握りながら適宜に操作し、その折
曲内端部111bを係止棒104の突出頭部104aに
押し当て、該係止棒104を押しバネ100のバネ力に
抗してスライドさせることにより、係止棒104の係合
を解除させることができる。
【0047】上記構成に於ける作用について説明する。
まず、出没ボルトの自動係脱機構16、16Aについて
説明する。図2及び図6は、扉10を開く際に操作部材
40の操作により各錠箱11、12内に後退した出没ボ
ルト15、80が、扉10を開いた所で自動的に係止レ
バー35、35Aによって係止され、かつ、そのまま操
作者が操作部材40から手を放し、これにより操作部材
40がその駆動バネ47のバネ力により元の位置に復帰
しても、係止レバー35、35Aに係止されている状態
が維持されている各概略説明図である。
【0048】前述したように、本発明の各錠箱11、1
2にそれぞれ内装された自動係脱機構16、16Aの各
係止レバー35、35Aは、それぞれのトリガー30、
30Aが各トリガーバネ32、32Aのバネ力に抗して
係合解除の方向へ回転しない限り、中央錠箱11及び上
部錠箱12に同期的に後退した各出没ボルト15、80
を係止している。したがって、各出没ボルト15、80
は、扉10が開いている間、各錠箱11、12内に引っ
込んだままである。
【0049】そこで、図8及び図9は、扉枠1に対して
扉10を閉めた瞬間の各概略説明図である。扉10を閉
めると、各錠箱11、12内の各トリガー30、30A
の各磁性体33、33Aが、対応する受け金具2、3側
の各磁性体4、5にそれぞれ対峙する。そうすると、本
実施例では中央磁性体33及び上部磁性体33Aはそれ
ぞれ反発し、各トリガー30、30Aはそれぞれのトリ
ガーバネ32、32Aのバネ力に抗して係合解除の方向
へ回転する。その結果、各出没ボルト15、80に対す
るそれぞれの係止レバー35、35Aの係止が自動的に
解除される。
【0050】そうすると、各出没ボルト15、80の各
ラック23、23Aにそれぞれ噛合しているそれぞれの
係止レバー35、35Aはフリーな状態であるため、図
10及び図11で示すように、水平出没ボルト15は付
勢バネ25のバネ力により前進して受け金具2に係合
し、また上部垂直出没ボルト80は付勢バネ25Aのバ
ネ力により上昇して受け金具3に係合する。
【0051】次に出没ボルトの同期後退について説明す
る。図12及び図13は、操作部材の一例としてのレバ
ーハンドル40を押し下げ、扉10を開けようとした場
合に出没ボルト15、80が同期的に各錠箱11、12
内へと後退した時の各概略説明図である。
【0052】そこで、レバーハンドル40を押し下げる
と、まず中央錠箱11内の駆動体41は、その駆動バネ
47のバネ力に抗して時計方向に回転する。中央錠箱1
1の水平出没ボルト15は、その受け係合部28を介し
て駆動体41の係合中央部43に後壁に係合しているの
で、付勢バネ25のバネ力に抗して後退する。
【0053】一方、中央錠箱11内の駆動体41が時計
方向に回転すると、駆動体41の係合人差し指45の上
方係合ピン60が従動リンク62の下部係合アーム64
の垂直案内長孔63の内壁面をスライドし、従動リンク
62は固定軸62を中心に半時計方向へと回転する。こ
の時従動リンク62の上部係合アーム66の押し下げ係
合ピン65は、上方スライド片70の幅広係合部70a
の水平案内長孔71の内壁面をスライドするので、上方
スライド片70は下降する。
【0054】しかして、上方スライド片70が下降する
と、上部連結杆13を介して上部錠箱12内の引下げ片
96が各押し上げバネ98のバネ力に抗して下がる。そ
うすると、ナイフ形状の揺動片102は上部垂直出没ボ
ルト80の受け係合部27Aに係合しているので、該上
部垂直出没ボルト80をその付勢バネ25Aのバネ力に
抗して上部錠箱12内へと押し下げる。この時トリガー
30Aはピニオン部37Aを介して回転する係止レバー
35Aのラチェット歯部38Aの歯を1個づつ乗り越え
る。
【0055】以上のように上部錠箱12の上部垂直出没
ボルト80は、上部連結杆13を介して中央錠箱11の
水平出没ボルト15と同期的に後退する。
【0056】
【実施例】まず、第1実施例に於いて、各係止レバー3
5、35Aがそれぞれ係合する出没ボルト15、80の
ラック23、23Aは、当業者であれば、各係止レバー
35、35Aの形態を任意に設計変更することにより、
適当な連続する係合溝に変更することができる。
【0057】また本発明の自動係脱機構16(16A)
の一例は、扉10を閉めると、対向する磁性体の極性
(反発)に対応して駆動するトリガー30(30A)が
時計方向へ回転し、その結果、前記係止レバー35(3
5A)の係止が自動的に解除される。
【0058】ところで、この場合当業者であれば、例え
ば図2を基準に中央錠箱11内のトリガー30を反転し
た実施例を極めて容易に考えることができる。このよう
に設計変更した実施例は、トリガー30の中央磁性体3
3は下方に位置し、一方、トリガー30の爪状駆動係合
部34が係止レバー35のラチェット歯部38に係合す
るように上方に位置する。したがって、扉10を閉める
と、対向する磁性体の極性(吸着)に対応して駆動する
トリガー30(30A)が時計方向へ回転し、その結
果、前記係止レバー35(35A)の係止が自動的に解
除される。
【0059】さらに、上部錠箱12内に設けられた引下
げ用駆動機構95を構成する押し下げ従動片102は、
ストロークとの関係で一端部が横軸107に枢支された
揺動片であるが、上部垂直出没ボルト80の受け係合部
27Aと係合さえすれば、必ずしも上部錠箱12に一端
部を枢支する必要はない。
【0060】次に図14は第1実施例の引下げ用駆動機
構(ボルト引下げ機構)95の変形例を示す概略説明図
である。なお、この実施例の説明に当って、図6に示し
た各部材等の符号はそのまま使用し、重複する説明を省
略する。
【0061】図14に示す引下げ用駆動機構95Aは、
引下げ片96Aの右側の脚部97aに、上部垂直出没ボ
ルト80の受け係合部27Aと係合する係合突片102
Aを形成した点が、第1実施例の引下げ用駆動機構95
と相違する。したがって、この引下げ用駆動機構95A
に於いては、引下げ片96Aの脚部97a、脚部97a
に押し下げ従動片用の貫通孔が形成されていない。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にあっては次に列挙するような効果がある。 (1)扉を開けた時には、操作部材を操作に起因し、複
数個の錠箱の各出没ボルトが同期的に後退し、かつ、扉
を開けている間は常に各出没ボルトが錠箱内に引っ込ん
だままである反面、扉を閉じると、その瞬間に、各出没
ボルトが自動的に対応する受け金具にそれぞれ確実に係
合する。したがって、特に自由扉式の大型扉に本発明の
機構を採用した場合に、扉の開閉操作が非常に容易であ
ると共に、扉閉鎖の瞬時に「2箇所以上」で扉を自動的
にロックすることができる。 (2)構成する部品点数が少ない。 (3)請求項4及び請求項5に記載の発明は、上部錠箱
に内装されたボルト引下げ機構の上部垂直出没ボルト用
引下げ片に連結された同期用連結杆を容易に取り外すこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図13は本発明の一実施例を示す各説明図。図
14は要部の変形例の説明図。
【図1】発明の実施形態の一例を示す概略説明図。
【図2】中央錠箱の内部構造を示す概略説明図。
【図3】出没ボルトの斜視からの説明図。
【図4】図3の4−4線概略断面図。
【図5】要部(駆動体等)の拡大説明図。
【図6】上部錠箱の内部構造を示す概略説明図。
【図7】上部錠箱に組み込まれたボルト引き下げ機構の
各部材の分解斜視図。
【図8及び図9】扉枠に対して扉を閉めた瞬間の各概略
説明図。
【図10及び図11】各出没ボルトが対応する各受け金
具に係合した状態の各概略説明図。
【図12及び図13】各出没ボルトの同期的後退の各概
略説明図。
【図14】上部錠箱内の要部の変形例を示す概略説明
図。
【符号の説明】
X…第1錠、Y…第2錠、Z…第3錠、1…扉枠、2、
3…受け金具、4…第1磁性体、5…第2磁性体、10
…扉、11…中央錠箱、11a…中央錠箱の上壁、12
…上部錠箱、12a…底壁、12b…上壁、13…同期
用連結杆(上部連結杆)、15…水平出没ボルト、1
6、16A…自動係脱機構、17…フロント板、18…
付勢バネ支持板、22、22A…ボルト本体、23、2
3A…ラック、25、25A…付勢バネ、27、27A
…受け係合部、30、30A…トリガー、33…中央磁
性体、33A…上部磁性体、34、34A…爪状駆動係
合部、35、35A…係止レバー、37、37A…ピニ
オン部、38、38A…ラチェット歯部、40…操作部
材、41…駆動体、43…中央係合部、44…係合親指
部、45…係合人差し指部、46…ストッパーピン、4
7…駆動バネ、49…下方スライド片、50…水平長
孔、51、52…固定ガイド板、61…固定軸、62…
従動リンク、63…垂直案内長孔、64…下部係合アー
ム、66…上部係合アーム、65…押し下げ係合ピン、
70…上方スライド片、71…水平案内長孔、72、7
3、74…上方固定ガイド板、76…バネ部材、80…
上部垂直出没ボルト、90…開口、91…上蓋、95、
95A…引下げ用駆動機構(ボルト引下げ機構)、9
6、96A…引下げ片、97…嵌合受け部、97a…脚
部、98…押し上げバネ、99…バネ受け小板、100
…押しバネ、101…支持アーム板、102…押し下げ
従動片、102A…係合突片、104…係止棒、105
…嵌合孔、106…ガイド小孔、107…横軸、108
…ストッパー手段、109…中央部孔、110…係止
穴、111…係止棒解除用操作片。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉枠1側の第1磁性体4を有する受け金
    具2と、扉10の中央部に取付けられ、かつ、水平出没
    ボルト15用の自動係脱機構16を有する中央錠箱11
    との組合わせで第1錠Xを構成し、一方、扉枠1側の第
    2磁性体5を有する受け金具3と、扉10の上端部に取
    付けられ、かつ、上部垂直出没ボルト80用の自動係脱
    機構16Aを有する上部錠箱12との組合わせで第2錠
    Yを構成し、また前記中央錠箱11に内装されかつ駆動
    体41の駆動力により下降する上方スライド片70と、
    前記上部錠箱12に内装されたボルト引下げ機構95
    (95A)の上部垂直出没ボルト80用引下げ片96と
    を同期用連結杆13で連結し、さらに、前記自動係脱機
    構16、16Aは、扉10の閉鎖時に、扉枠1側の第1
    磁性体4並びに第2磁性体5の極性に対応して反発或い
    は吸着する磁性体33、33Aをそれぞれ有するトリガ
    ー30、30Aと、これらのトリガーの回転駆動による
    係止解除により、扉10の閉鎖瞬間まで前記各錠箱1
    1、12内にそれぞれ後退状態にある出没ボルト15、
    80のロック状態を解き、これらの出没ボルト15、8
    0の同期的突出をそれぞれ許容する係止レバー35、3
    5Aとから成ることを特徴とする出没ボルトの同期後退
    及び自動係脱機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に於いて、中央錠箱11内に
    は、下部係合アーム64が操作部材40の操作によって
    回転する駆動体41に係合し、一方、上部係合アーム6
    6が上方スライド片70に係合する従動リンク62が配
    設され、この従動リンク62は固定軸61を介して中央
    錠箱11に軸支されていることを特徴とする出没ボルト
    の同期後退及び自動係脱機構。
  3. 【請求項3】 請求項1に於いて、各錠箱11、12に
    それぞれ設けられた出没ボルト15、80は突出方向に
    連続する係合溝23、23Aを有し、操作部材40を操
    作して扉10を開けた瞬間、各錠箱11、12内にそれ
    ぞれ後退した前記出没ボルト15、80の前記係合溝2
    3、23Aにそれぞれ係合している各係止レバー35、
    35Aは、それぞれのトリガー30、30Aの爪状駆動
    係合部34、34Aに係止され、扉を開いている間、こ
    の係止状態が保たれていることを特徴とする出没ボルト
    の同期後退及び自動係脱機構。
  4. 【請求項4】 請求項1に於いて、ボルト引下げ機構9
    5(95A)は、引下げ片96の嵌合孔105を貫通す
    る係止棒104を有し、この係止棒104は、押しバネ
    100で係合方向に常時付勢されていると共に、同期用
    連結杆13の上端部13aに係脱可能に係合しているこ
    とを特徴とする出没ボルトの同期後退及び自動係脱機
    構。
  5. 【請求項5】 請求項4に於いて、上部錠箱12内に
    は、上蓋91から係止棒104の突出頭部104aまで
    延びた細板状乃至長棒状の係止棒解除用操作片111が
    常設されていることを特徴とする出没ボルトの同期後退
    及び自動係脱機構。
JP27993197A 1997-09-26 1997-09-26 出没ボルトの後退及び自動係脱機構 Expired - Fee Related JP3886615B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27993197A JP3886615B2 (ja) 1997-09-26 1997-09-26 出没ボルトの後退及び自動係脱機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27993197A JP3886615B2 (ja) 1997-09-26 1997-09-26 出没ボルトの後退及び自動係脱機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11101044A true JPH11101044A (ja) 1999-04-13
JP3886615B2 JP3886615B2 (ja) 2007-02-28

Family

ID=17617918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27993197A Expired - Fee Related JP3886615B2 (ja) 1997-09-26 1997-09-26 出没ボルトの後退及び自動係脱機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3886615B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012149437A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Shibutani:Kk トリガー装置
CN103362375A (zh) * 2012-04-08 2013-10-23 浙江忠恒锁业有限公司 一种同步双钩锁舌防盗门锁
JP2020522625A (ja) * 2017-06-01 2020-07-30 インターロック ユーエスエー、インコーポレーテッド 磁気トリガーロック機構
US11479989B2 (en) 2017-06-01 2022-10-25 Interlock Usa, Inc. Lever action automatic shootbolt operator with magnetically-triggered locking mechanism

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2023201133B1 (en) * 2023-02-24 2023-06-01 Allegion (New Zealand) Limited A Lock

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012149437A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Shibutani:Kk トリガー装置
CN103362375A (zh) * 2012-04-08 2013-10-23 浙江忠恒锁业有限公司 一种同步双钩锁舌防盗门锁
CN103362375B (zh) * 2012-04-08 2015-11-25 浙江忠恒锁业有限公司 一种同步双钩锁舌防盗门锁
JP2020522625A (ja) * 2017-06-01 2020-07-30 インターロック ユーエスエー、インコーポレーテッド 磁気トリガーロック機構
US11479989B2 (en) 2017-06-01 2022-10-25 Interlock Usa, Inc. Lever action automatic shootbolt operator with magnetically-triggered locking mechanism
US11959307B2 (en) 2017-06-01 2024-04-16 Interlock Usa, Inc. Lever action automatic shootbolt operator with magnetically-triggered locking mechanism

Also Published As

Publication number Publication date
JP3886615B2 (ja) 2007-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030126896A1 (en) Push-button lock device
JPH0819407A (ja) 停止装置付スライドファスナー用スライダー
JPH11101044A (ja) 出没ボルトの同期後退及び自動係脱機構
JP4118987B2 (ja) 扉用錠止装置
GB2056540A (en) Fastening for sliding doors and windows
JP2927210B2 (ja) 障子の引き寄せロック装置
JPS6121088Y2 (ja)
JPH0417183Y2 (ja)
JP2877394B2 (ja)
CN221096160U (zh) 下拉开启式推拉窗窗锁
JPH0396582A (ja) 引違い戸の施錠装置
JP7504380B1 (ja) 窓開閉ロック装置、窓サッシ及び壁構造
JPS584538Y2 (ja) パチンコ機の表枠及びガラス窓共用施錠装置
JP2577142Y2 (ja) シャッタ錠
JPH0233571Y2 (ja)
JPH05231059A (ja) ラッチ錠
JPS59150874A (ja) 錠装置
JP2003239586A (ja) 電気錠の切換えレバーと支持枠との構造
EP1476620B1 (en) Safety lock with adjustable-length bolt
US7415854B2 (en) Safety lock with adjustable-length bolt
JP2591004Y2 (ja) 引戸の電気錠
JP5130256B2 (ja) 室内扉のサムターン錠の締め出し防止装置
JP4282367B2 (ja) 扉用電気錠
JPS5834940Y2 (ja) ドアロツクの施解錠操作装置
JPH116340A (ja) 引戸錠

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040819

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060525

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060606

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20060721

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A521 Written amendment

Effective date: 20060802

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20061107

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061122

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees