JP4206255B2 - 扉の錠前 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サムターン錠の締め出し防止装置を備えた扉の錠前に関する。なお、ここでは「サムターン錠」を主として不動産としての住宅におけるハンドル錠の施錠装置の意味合いで用いる。屋外に設置される倉庫用ロッカーや仮設イトレにも適用可能である。
【0002】
【従来の技術】
建物の内外の扉如何を問わず、建物の出入口又はトイレ、寝室などの室内の出入口に設けた扉(例えば室内扉)を、扉が開いている時に施錠して、その後に扉を不注意に閉じた際に締め出し事態が発生する場合がある。そこで、締め出し事態を解消することを目的とした従来例としては、例えば特開2001−146865公報が存在する。
【0003】
しかして、上記構成の扉錠に於いては、締め出し事態を防止するために、二段構えの施錠を必要としている。すなわち、始めに、内外いずれかのレバーハンドルをラッチ突出状態から上向きに回動操作して第1施錠をし、次いで、サムターン又は鍵を用いて第2施錠を行う。
【0004】
上記の実施例の構造は複雑であるが、要は、施錠時に二段階の施錠操作をすることにより、不注意による各施錠片の施錠を予備的に防止し、これにより締め出し事態(インナーロック)の発生を極力防止することにある。
【0005】
しかしながら、扉錠の施錠機構が複雑化すると、まず製造コストがかかるので問題である。次にインナーロックの防止を目的とするという点では、その目的に斬新性を見出すことができるが、施錠片を複数個設けるので、解錠の際には逆に鍵が必要となる。
【0006】
すなわち、インナーロックの場合に鍵、ピン等を操作して解錠しなければならないので面倒である。
【0007】
そこで、現在、室内扉、外扉等の不動産の扉に於いて、合理的機構により、締め出し事態(インナーロック)が発生しない扉錠の出現、特にサムターン錠の締め出し防止装置を備えた扉の錠前の出現が要望されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の第1の目的は、扉の閉戸時における締め出し事態を防止することである。具体的な下位概念の目的として、本発明は、不注意、或いは子供の戯れにより、寝室、トイレ、屋内等から出た状態で扉を閉じた場合に反転ラッチが後退すると、自動的にサムターン錠の反転ラッチ用施錠片が解錠状態になることを目的とする。
【0009】
第2の目的は、第1の目的を達成しながら、寝室、トイレ、屋内等に入室した場合に、当該室内からサムターン錠を簡単に施錠することができることである。
【0010】
第3の目的は、作動杆、サムターンダルマ、反転ラッチ用施錠片に対してリリース構成部材を合理的に配設し、錠箱内のスペースを有効的に活用することである。第4の目的は、部品点数を極力少なくし、組立ての容易化を図ることである。これにより安価に製造することもできる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の扉の錠前は、錠箱の反転ラッチ枠部内に反転ラッチ作動杆と協働する反転ラッチと該反転ラッチを突出方向へ常時付勢する反転ラッチバネとを組み込み、また、突出した反転ラッチと係合するようにバネで常時付勢された反転ラッチ用施錠片を錠箱に軸支し、一方、反転ラッチ用施錠片を施錠するためのサムターンダルマを錠箱に設け、このサムターンダルマの駆動腕と係合すると共に水平方向に移動可能なスライダー及び該スライダーと連動するように錠箱に軸支されたリリースレバーとを有する施錠片用リリース構成部材を前記反転ラッチの後退動に連動するように配設し、扉の閉戸時、前記反転ラッチが戸枠に当って後退すると、前記リリースレバーが回動することにより、前記スライダーがサムターンダルマを解錠する方向へと移動すると同時に、前記リリースレバーの係合部或は前記スライダーの先端部が反転ラッチ用施錠片の後端部を押して該反転ラッチ用施錠片を解錠方向へ回転させることを特徴とする。
【0012】
上記構成に於いて、錠前はプッシュ・プル錠であることを特徴とする。なお、本明細書の「回動」の用語は、軸を中心に正逆方向に揺動する円運動の意味合いで用いている。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1乃至図8を参照にして本発明の一実施例を説明する。まず、環境部材について簡単に説明する。1は寝室、トイレ等の出入口の戸枠、2はストライクを有する受け金具、3は戸枠の縁(直接的にはストライクも含まれる)、4は水平方向に回動して出入口を開閉する扉(例えば室内扉)、5は室内の扉4の戸先に設けられた錠前(プッシュ・プル錠)である。なお、錠前としてのプッシュ・プル錠の内部構造については、本発明の特定(限定)要件に関係がないので割愛している。
【0014】
次に図2を参照にして錠箱6の構成を説明する。錠箱6は、ケース身6aと、このケース身6aの一側開口を閉鎖する矩形状のケース蓋6bとから成り、前記ケース身6aは前板7(長板状の取付け前板7a又は/及びフロント7b)を有する。
【0015】
8は前板7の中央部に形成した開口窓9を基準としてケース身6aに形成された隔壁状の反転ラッチ枠部で、この反転ラッチ枠部8は、図3で示すように、例えば端面コ字型状に形成されている。
【0016】
ここで図3を参照にして反転ラッチ枠部8を簡単に説明する。8aは上壁、8bは下壁、8cは上下壁に交差する後壁である。しかして、前記上壁8aには反転ラッチの係止解除機構Xを構成する仮施錠片用の第1受入れ孔10が形成され、一方、この第1受入れ孔10に対向するように前記下壁8bには、サムターン錠の締め出し防止装置Y(以下、「締め出し防止装置」という)を構成する施錠片用の第2受入れ孔11が形成されている。
【0017】
第1・第2受入れ孔10,11は、本実施例では開口窓9側から前記後壁8cに向かって形成された水平長孔である。また反転ラッチ枠部8の後壁8cの一側壁(本実施例ではケース身6aの幅広側壁側の側壁)には、上下方向の一部(例えば中央部)に作動杆用の切欠部12が形成されている。
【0018】
ところで、錠箱6には、錠箱内に組み込まれる複数個の摺動部材を水平方向に案内するために、適宜箇所に任意形状の水平案内部(例えば水平長孔、水平溝など)が形成されている。ここでは、締め出し防止装置Yに関係する水平案内部のみ説明する。すなわち、17は錠箱6の下方隅角部に形成されたサムターンダルマ用軸孔18を基準にして上下かつオフセット状態に設けられたリリーススライダー用の下方水平案内部である。
【0019】
また、本発明の錠前は、プッシュ・プル錠に適しているので、錠箱6の上部側(例えばサムターンダルマ用軸孔18の真上)には、操作ハンドルに連動する押圧片用の矩形状窓孔20が形成されている。さらに、錠箱6には組み込まれる各部材を揺動させるための固定軸が複数個配設されている。
【0020】
ここで、説明の便宜上、固定軸を上方から順番に説明すると、21は反転ラッチ枠部8の後壁8cの上部付近に設けられた仮施錠片用の固定軸、23は反転ラッチ枠部8の後壁8cの下部付近に設けられたリリースレバー用固定軸、24は反転ラッチ枠部8の下壁の後部側付近に設けられた施錠片用固定軸、そして、25は錠箱の底壁の中央部に設けられたバネ支持用固定軸である。
【0021】
次に締め出し防止装置Yに関係する各部材等について説明する。30は前板7のフロント板7bを基準に進退動する反転ラッチである。反転ラッチ30は、受け金具2のストライクと係合する。
【0022】
反転ラッチ30の一例は、図3に概略的に示してある。本実施例では反転ラッチが採用されている。ここで図3を参照にして反転ラッチ30の構成について説明する。30aは戸枠1の縁乃至ストライクの開口縁と摺接する垂直状態の衝止面である。
【0023】
30b,30bは、反転ラッチ6の上下面からそれぞれ凸片状に突出する突起部で、これらの凸片状突起30b,30bは反転ラッチの回転軸としての機能、上下(第1・第2)の施錠片とそれぞれ係合する機能を有する。
30c,30cは反転ラッチの後端部で、この後端部30c,30cには反転ラッチバネの一端部を支持するバネ端収納部31が形成されている。
【0024】
32は反転ラッチの作動杆33の端面L型状先端部34に一端部32aが圧接し、一方、その他端部32bが反転ラッチ枠部8の後壁8c内面に圧接する反転ラッチバネである。本実施例では、この反転ラッチバネ32の前記一端部32aが作動杆33の先端部34と共に反転ラッチ30の収納部31に組み込まれ、反転ラッチ30を常時突出方向に付勢する。
【0025】
次に前記作動杆33について説明する。34は前述したように作動杆32のL型状先端部で、この先端部34は、反転ラッチ30の収納部31の内壁面に直接又は間接的に組み込まれ、かつ、反転ラッチバネ32のバネ力により該内壁面に圧接する。
【0026】
作動杆33の形態に関しては任意に設計変更可能であるが、本実施例では、反転ラッチバネ32の一端部32aを受けるバネ端支持壁34aを有する先端部34と、前記支持壁34aと交差する先端部一側壁34bに段差状に連設し、かつ、前述した反転ラッチ枠部8の切欠部12に案内される摺動壁35と、この摺動壁35に連設する後端部とから成る。
【0027】
しかして、前記バネ端支持壁34aの内壁面と後端部の前壁面との間には、反転ラッチ30と反転ラッチ支持枠部8の位置を考慮して反転ラッチバネ32を組み込むことができるバネ収納空間36が設けられている。また前記後端部36には、その後壁面の上端部寄りの部位から底壁面に向かって垂直ないし傾斜状の係合面37aを有する係合切欠部37が形成されている。
【0028】
締め出し防止装置Yの主たる構成部材は、錠箱6の反転ラッチ枠部8又は反転ラッチの作動杆33を基準として、反転ラッチの係止解除機構Xを設けた反対側の内部空間、本実施例では下方の収納空間38に組み込まれている。そして、締め出し防止装置Yは、閉戸時に反転ラッチ用施錠片41の係合を解除させるリリース構成部材61を有する。
【0029】
まず、図1を参照にして反転ラッチ用施錠片41の構成を説明する。反転ラッチ用施錠片41は、施錠時に該反転ラッチ30の移動(反転ラッチの場合には回動と後退)を阻止する。この反転ラッチ用施錠片41はその固定軸24に軸支され、かつ、施錠片用のバネ42のバネ力により、反転ラッチの係合方向に常時付勢されている。
【0030】
しかして、施錠片用固定軸24を基準にすると、幅広先端部43の上辺部には突起状の係合部43aが形成され、この係合部43aは反転ラッチ30の下方突起部30bと係脱する。一方、幅広先端部43に水平方向に連設する後端部44には、後述のリリースレバーのボタン状係合部と係合する手の拳状被係合部44aが形成されている。
【0031】
次に図4を参照にしてサムターンダルマ45を説明する。サムターンダルマ45は、軸孔或いは嵌合孔18に嵌合する左右一対の筒状嵌合部(ハブ)46,46と、これらの筒状嵌合部の間に位置する大径筒状部47と、この大径筒状部47の外周壁の一部から半径方向に延びる駆動腕48と、この駆動腕48の先端部に突設した突起49と、この突起49の形成位置とは反対で、かつ、大径筒状部乃至駆動腕の一側壁に連設形成した山形状のバネ受け部50とから成り、前記バネ受け部50は、図1で示すように駆動腕48に対して異なる方向を指向している。
【0032】
なお、51はサムターンダルマ45を所定位置に押さえ付けるサムターンダルマバネで、このサムターンダルマバネ51は、図1で示すように中央部がバネ支持用固定軸25に巻装されていると共に、その一端部が錠箱6の下壁に圧接し、一方、他端部は前記バネ受け部50に乗っかっている。
【0033】
次に図5及び図6を参照にして施錠片用リリース構成部材61について説明する。リリース構成部材61は、前述した作動杆33の後端部、反転ラッチ用施錠片41の後端部及びサムターンダルマ45の駆動腕48にそれぞれ係合関係で関連付けられ、かつ、反転ラッチに連動するように錠箱6の内部空間38に配設されている。
【0034】
本実施例では、このリリース構成部材61は、作動杆33の係合切欠部37の係合面37aに一端(上端)部の係合爪部が係合するようにリリースレバー用固定軸23に軸支されたリリースレバー62と、このリリースレバー62の他端(下端)部に先端部側が係合するように設けられ、かつ、水平方向に摺動するスライダー70とから構成されている。
【0035】
図6はレバー62の一例を示す。この図6を基準にすると、65は上端部に形成された軸孔、66は上端部の一部に半径方向に突設された係合爪部、67は下端部に突設された小突起軸、68は小突起軸とは反対側に突設されたボタン状係合部である。前記係合爪部66は、サムターン施錠時に反転ラッチ作動杆33の後端部係合面37aに対向する。
【0036】
本実施例では、作動杆33の係合面37aはリリースレバー逃し用切欠部37の一部を構成するために、反転ラッチ30の後退動により作動杆33が反転ラッチバネ32のバネ力に抗して後退した時は、作動杆33の係合面37aに押されながら固定軸23を支点に回動する。
【0037】
一方、前記小突起軸67はスライダー70の先端部側垂直案内長孔71に係合し、駆動ピンとしての機能を果している。また前記ボタン状係合部68は、反転ラッチ30の後退時、リリースレバー62が固定軸23を支点に回動すると、反転ラッチ用施錠片41の拳状被係合部44aにスライド係合する。
【0038】
リリースレバー62と連動するスライダー70は、任意形状の板状体である。スライダー70は、図5で示すように、後端部側にサムターンダルマ45の駆動腕48の突起49が係合する垂直案内長孔72を有している。また一側面の適宜箇所に下方水平案内部17と係合する複数個のガイド突起73を有している。
【0039】
図7及び図8は、扉の閉戸時の作用を示す。図7はリリースレバー62が時計方向に回転し、そのボタン状係合部68が反転ラッチ用施錠片41の拳状被係合部44aにスライド係合する直前時の概略説明図である。図8は反転ラッチ用施錠片41が完全に係合解除した時の概略説明図である。
【0040】
まず、図1はトイレなどの室内の扉4を閉じた時における錠前(特に施錠片41と関連するサムターン錠)の状態である。図1ではサムターンダルマ45の駆動腕48は右側(錠箱の後壁側)に傾倒している。この場合、トイレに入った居住者が、サムターン錠を施錠した場合を示している。この場合サムターンダルマ45は時計方向に回動したので、スライダー70は水平案内部17に案内されて錠箱の後壁の内壁面まで移動している。
【0041】
その結果、スライダー70と連動するリリースレバー62の上端部の係合爪部66は、作動杆33の係合面37aに対面しているのに対し、後端部のボタン状係合部68は、反転ラッチ用施錠片41の拳状被係合部44aから離れる。
【0042】
したがって、反転ラッチ用施錠片41は、そのバネ42のバネ力により自動的に係合部43aが反転ラッチ30の突起部30bに係合する。この時、反転ラッチ係止解錠機構Xを構成する反転ラッチ用のレバー状仮施錠片80は、固定軸21に巻装された仮施錠片用のバネ81のバネ力により、その先端部側の第1係合部80aが反転ラッチ用施錠片41と同様に反転ラッチ30の突起部30bに係合している。それ故に、この時、当該室外から誰かが外側の操作ハンドルを回そうとしても室内扉4を開けることができない。
【0043】
ところで、一般に居住者がトイレ等に入っている時に、サムターン(サムターンダルマ)を施錠方向(時計方向)に回して施錠することには何ら問題はない。何故ならば、トイレ等から出る時は、必ずサムターンダマル45を解錠方向に戻し、反転ラッチ用施錠片41を解錠した上で図示しない操作ハンドルを操作するからである。なお、操作ハンドルを操作すると、これに連動する押圧片82、該押圧片82によって水平移動する枠状摺動体83をそれぞれ介して第1の反転ラッチ用(仮)施錠片80の係合が解除される。
【0044】
しかしながら、日常の経験則として、例えば子供が当該室内の外にいて扉4を開いた場合に於いて、戯れ或いは不注意にサムターンを施錠方向へ回して扉4を閉める場合がある。また、大人であっても扉4を開いた場合に不注意によりサムターンを施錠方向へ回す場合もある。このように施錠した状態で室外から扉を閉めた場合、いわゆる「締め出し事態」となり、扉4の外壁面側から、図示しないピン、コイン、鍵などを操作しない限り、容易にサムターン錠を解錠することができないことになる。
【0045】
そこで、本発明の実施例に於いて、図8で示すように、例えば室内扉4の閉戸時、反転ラッチ30が戸枠1の縁3に当って後退すると、リリース構成部材61が作動杆33の後退動によって作動し、その結果、反転ラッチ用施錠片41の係合状態を解消する。
【0046】
すなわち、扉4の閉戸時、反転ラッチ30が戸枠1の縁3に当って後退すると、リリース構成部材61のリリースレバー62が固定軸23を支点に時計方向へ回動することにより、これに連動するスライダー70が前板7方向へと摺動する。そうすると、リリースレバー62の係合部68が前述したように施錠片41の後端部を押し上げるようにスライド係合するので、これにより反転ラッチ用施錠片41は、固定軸24を支点にそのバネ42のバネ力に抗して係合解除の方向(矢印で示す反時計方向)へと自動的に回転する。
【0047】
したがって、開扉の時に不注意により反転ラッチを施錠した状態で扉4を閉めた時に、反転ラッチの施錠状態が常に自動的に解錠状態となるので、いわゆる締め出し防止の効果を得ることができる。
【0048】
【実施例】
本実施例では、反転ラッチ30の後退時、リリースレバー62が固定軸23を支点に回動すると、リリースレバー62のボタン状係合部68が反転ラッチ用施錠片41の後端部44にスライド係合するが、この点を設計変更しても良い。すなわち、リリースレバー62ではなく、スライダー70の先端部が反転ラッチ用施錠片41の被係合部44aに係合するようにしても良い。また、反転ラッチ用施錠片41の枢軸24は固定軸である必要はなく、錠箱6に長孔を形成した場合には、枢軸24は可動軸となる。このような場合には、反転ラッチ用施錠片41は可動枢軸24を介して反転ラッチ30に係脱する。
【0049】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては、次に列挙するような効果がある。
(1)出入口に設けた扉を、扉が開いている時に施錠して、その後に扉を不注意に閉じた際に締め出し事態が発生する場合があるが、本発明では、このような扉の閉戸時における締め出し事態を防止することができる。
(2)例えば不注意、或いは子供の戯れにより、寝室、トイレ、屋内等から出た状態で扉を閉じた場合に反転ラッチが後退すると、自動的にサムターン錠の施錠が解錠状態になるので、鍵、ピン、コインなどでサムターン錠を解錠状態にする必要がない。
(3)発明の主たる目的を達成しながら、寝室、トイレ、屋内等に入室した場合に、当該室内からサムターン錠を簡単に施錠することができる。
(4)作動杆、サムターンダルマ、反転ラッチ用施錠片に対してリリース構成部材を合理的に配設し、錠箱内のスペースを有効的に活用することができる。
(5)部品点数を極力少なくし、組立ての容易化を図ることができる。したがって、安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図8は、本発明の一実施例を示す各説明図。
【図1】閉戸時、室内からサムターン錠を施錠した場合の説明図。
【図2】ケース身を主とした錠箱の説明図。
【図3】反転ラッチ、反転ラッチ枠部、作動杆等の説明図。
【図4】サムターンダルマの説明図。
【図5】リリース構成部材の斜視図。
【図6】リリースレバーの説明図。
【図7】反転ラッチの後退時におけるリリース構成部材の連動状態の概略説明図。
【図8】扉の閉戸時における反転ラッチ用施錠片の係合解除状態の概略説明図。
【符号の説明】
X…反転ラッチの係止解除機構、Y…サムターン錠の締め出し防止機構、1…戸枠、2…受け金具、3…縁、4…扉、5…錠前、6…錠箱、7…前板、8…反転ラッチ枠部、9…開口窓、18…軸孔、20…窓孔、21,23,24,25…固定軸、30…反転ラッチ、30b…突起部、30c…後端部、31…収納部、32…反転ラッチバネ、33…作動杆、34…作動杆の先端部、36…バネ収納空間、37…係合切欠部、37a…係合面、38…下方の収納空間、41…反転ラッチ用施錠片、42…施錠片用のバネ、45…サムターンダルマ、48…駆動腕、61…リリース構成部材、62…リリースレバー、66…係合爪部、68…ボタン状係合部、70…スライダー、71,72…垂直案内長孔、80…反転ラッチ用仮施錠片、82…押圧片、83…枠状摺動体。
Claims (1)
- 錠箱の反転ラッチ枠部内に反転ラッチ作動杆と協働する反転ラッチと該反転ラッチを突出方向へ常時付勢する反転ラッチバネとを組み込み、また、突出した反転ラッチと係合するようにバネで常時付勢された反転ラッチ用施錠片を錠箱に軸支し、一方、反転ラッチ用施錠片を施錠するためのサムターンダルマを錠箱に設け、このサムターンダルマの駆動腕と係合すると共に水平方向に移動可能なスライダー及び該スライダーと連動するように錠箱に軸支されたリリースレバーとを有する施錠片用リリース構成部材を前記反転ラッチの後退動に連動するように配設し、扉の閉戸時、前記反転ラッチが戸枠に当って後退すると、前記リリースレバーが回動することにより、前記スライダーがサムターンダルマを解錠する方向へと移動すると同時に、前記リリースレバーの係合部或は前記スライダーの先端部が反転ラッチ用施錠片の後端部を押して該反転ラッチ用施錠片を解錠方向へ回転させることを特徴とする扉の錠前。
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