JP4546034B2 - 扉錠のラッチ引き戻し装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉錠のラッチ引き戻し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として特開平10−30368号公報に記載の発明を指摘することができる。この公報に記載の実施例は、錠箱内にラッチ引き戻し装置を構成する各部材をラッチの軸(柄部)方向に、いわば直線的に組み込んでいる。すなわち、ラッチ軸を有するラッチボルトを基準にして、錠箱内の上方空間に第1摺動部材(長板状のL型スライダー片)を配設し、一方、錠箱内の下方空間に第2摺動部材(長板状のL型スライダー片)を配設し、これら上下の摺動部材の後端部にそれぞれ係合するようにカムラッチ(ハンドル軸で回転するハブ)を設け、該カムラッチと上下の摺動部材との間な錠箱に軸支された揺動レバー等を設けている。
【0003】
もちろん、この従来例も錠箱内の各部材を効率良く配設(スペースを有効的に活用する)ことを目的としているが、前述したように、ラッチ引き戻し装置を構成する各部材をラッチボルトの軸(柄部)方向に、いわば直線的に組み込んでいるので、必ずしもスペースを有効的に活用しているものとは断言できない。
したがって、錠箱内にラッチ引き戻し装置(機構)以外にも、その他の装置(機構)、例えばサムターン錠の締め出し防止装置を設けるには無理がある。そこで、もっと、ラッチ引き戻し装置を構成する各部材の配置、組み合わせ、各部材の協働関係を工夫して錠箱内のスペースを有効的に活用することが望まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の第1の目的は、各部材を合理的に配設し、錠箱内の空間を有効的に活用することである。第2の目的は、錠箱内に各部材を簡単に組み込むことができることである。第3の目的は、錠箱にラッチ引き戻し装置の他に、例えばサムターン錠の締め出し防止装置を設けることができることである。その他各部材がスムースに作動することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の扉錠のラッチ引き戻し装置は、錠箱の内部空間に形成された隔壁状のラッチ枠部8に連設する作動杆枠部内にラッチと一体的に設けられかつ水平動する作動杆を配設し、この作動杆を基準にして前記内部空間の上方か下方の一方にラッチ引き戻し装置を組み込み、このラッチ引き戻し装置は、操作ハンドル軸と協働するラッチカムと、このラッチカムの環状摺接部の一部から半径外方向に突出形成されたラッチカム係合部35に一端部側が係合すると共に、該ラッチカムの駆動力により水平移動する仲介スライダーと、この仲介スライダーの他端部と垂直方向に交差するように一端部が軸支され、かつ、該仲介スライダーに設けた突起ピンに枢支端部寄り部位が係合するラッチ用引き戻し揺動アームとから成り、前記引き戻し揺動アームの自由端部は、ラッチの作動杆の被係合部に係合すると共に、作動杆の後方にはラッチバネを配設し、また、前記ラッチ枠部8の後方の内部空間には、前記作動杆枠部の収納空間とは別個のバネ収納空間14を形成する突壁状の枠部を形成すると共に、前記バネ収納空間14には前記ラッチカムを初期位置に押し戻すラッチカムバネと、前記ラッチカムのラッチカム係合部35とは反対側に突出形成された被係合部34に係合するカム圧接体とをそれぞれ組み込み、前記ラッチは、操作ハンドル軸によってラッチカムがラッチカムバネのバネ力に抗して回転すると、仲介スライダー及び引き戻し揺動アームが協働し、作動杆と共にラッチバネのバネ力に抗して後退動することを特徴とする。
【0006】
上記構成に於いて、作動杆枠部を基準とし、錠箱5の一方の空間にはラッチ引き戻し装置Xを構成する部材が、一方、錠箱5の他方の空間にはサムターン錠の締め出し防止装置Yを構成する部材がそれぞれ組み込まれていることを特徴とする。また、サムターン錠の締め出し防止装置Yは、作動杆に係合するサムターンダルマ用リリース構成部材を備え、該リリース構成部材は、作動杆に形成したレバー逃がし用切欠部の被係合面に先端部の係合爪部が係合するように軸支されたレバーと、このレバーの下端部に先端部側が係合するように設けられ、かつ、水平方向に摺動するロック片解除用のスライダーとから構成されていることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の扉錠のラッチ引き戻し装置は、錠箱の内部空間の中心部に形成された作動杆枠部内にラッチと一体的に設けられかつ水平動する長杆状の作動杆を配設し、この作動杆を基準にして前記内部空間の上方か下方の一方にラッチ引き戻し装置を組み込み、このラッチ引き戻し装置は、操作ハンドル軸と協働すると共に、前記作動杆の被係合部と係合するラッチカム係合部35Aを有するラッチカムと、このラッチカムのラッチカム係合部35Aとは反対側に突出形成された被係合部34Aに係合するカム圧接体と、該カム圧接体を付勢するラッチカムバネとから成り、前記作動杆の後方にはラッチバネを配設し、前記ラッチは、操作ハンドル軸によってラッチカムがラッチカムバネのバネ力に抗して回転すると、作動杆と共にラッチバネのバネ力に抗して後退動し、また、前記作動杆を基準にして、ラッチ引き戻し装置を構成する前記各部材が組み込まれた反対側の内部空間にサムターン錠の締め出し防止装置Yを構成する部材が組み込まれ、該サムターン錠の締め出し防止装置Yを構成するサムターンダルマ(摘みとしてのサムターンに連結されている回転体)の付近には、該サムターンダルマと係合するラッチカム用ロック片が設けられていることを特徴とする。
【0008】
付言すると、前記サムターン錠の締め出し防止装置Yは、長杆状の作動杆に係合するサムターンダルマ用リリース構成部材を備え、室内扉の閉戸時、ラッチが戸枠の縁に当って後退すると、作動ギヤを有するリリース構成部材が作動杆の後退動に協働してサムターン(摘み)に連結されたサムターンダルマを回動させ、これによりラッチカム用ロック片の一方の係合部70aが係合解除の方向へ移動することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1乃至図7を参照にして本発明の一実施例を説明する。まず、環境部材について簡単に説明する。1は寝室、トイレ等の出入口の戸枠、2はストライクを有する受け金具、3は戸枠の縁(直接的にはストライクも含まれる)、4は水平方向に回動して出入口を開閉する室内扉、5は室内扉の戸先に設けられ、かつ、ラッチカムの駆動力によりラッチが錠箱内に後退するラッチ引き戻し装置Xなどを備えた錠箱、6は錠箱5の一部を構成するフロントである。
【0010】
次に錠箱5について簡単に説明する。錠箱5は、図2で示すように、ケース身5aと、このケース身の一側開口を閉鎖するケース蓋5bとから成る。ここでは、図2を参照にして請求項1(独立項)に関係する構成を説明する。
【0011】
7は長板状の取付け前板で、この取付け前板7は図示しない固着具を介して前述したフロント6と合体する。8はフロント6並びに取付け前板7に形成した開口窓を基準にしてケース身5aに対向壁状に形成された隔壁状のラッチ枠部で、このラッチ枠部8は、ケース身5aの中央部先端部(図では左側)に取付け前板7の内壁面からケース身5aの後壁9に向かって水平状態に設けられ、その後端部側は対称的なL型形状となっている。
【0012】
10はラッチ枠部8の後端部に連設する隔壁状の作動杆枠部で、この作動杆枠部10は、上方水平突壁10aと、この上方水平突壁10aに対して所要の収納空間を設けて対向する下方水平突壁10bと、これらの水平突壁10a,10bの後端部に直交して連設する後突壁10cとから成る。
【0013】
11は前記下方水平突壁10bの一部に形成したサムターン錠の締め出し防止装置Yを構成するリリースレバー用の切欠部である。このリリースレバー用切欠部11の直下方にレバー用固定軸12が形成されている。なお、ここで、「サムターン錠」とは、住宅内部におけるハンドル錠の施錠装置の意味である。また「締め出し防止装置」とは、建物の出入口又はトイレ、寝室などの室内の出入口に設けた室内扉を、扉が開いている時に施錠して、その後に扉を不注意に閉じた際に締め出し事態が発生する場合を防止するための錠を意味する。ハンドル錠のハンドルには、レバーハンドルの他にノブも含まれる。
【0014】
さて、ラッチ枠部8の後端部には、もう一つの収納空間を形成する突壁状の枠部が連設形成されている。本実施例では、作動杆枠部10の前記上方水平突壁10aが一部兼用している。すなわち、13は所要のバネ収納空間14を形成するために上方水平突壁10aと対向状態に設けられた第3の水平突壁である。
【0015】
したがって、本実施例のケース身5aは、内部にラッチ枠部8の後端部に上下方向に複数個の隔壁に相当する水平突壁10a,10b,13を棚状に形成し、これらの水平突壁によって形成された上下関係の収納空間に後述のラッチの作動杆と、ラッチカムバネとをそれぞれ水平状態に組み込んだことを特徴としている。これによりケース身5aの内部空間を有効的に活用している。なお、本実施例ではラッチ枠部8の後端部に連設する複数個の水平突壁10a,10b,13を連続的に形成しているが、一部に切欠部を形成しても良い。
【0016】
次に15は前記第3の水平突壁13の上壁内面に連設形成された筒状嵌合突起で、この筒状嵌合突起15は、第3の水平突壁13の外端面よりも若干外側に突出し、本実施例ではケース蓋5bの上端部の中央部に形成した図示しない合体用嵌合孔と嵌合する。17は同じく前記第3の水平突壁13の上壁及び筒状嵌合突起15の外周壁の一部に連設形成されたラッチカム用の第1ストッパー部である。この第1ストッパー部17は、ケース身5aの上壁18と対向する側に傾斜状のストッパー面51Aと、このストッパー面51Aに角度方向に弧状に連設するガイド面17bとを有している。
【0017】
次に19は第1ストッパー部17のガイド面17bと対向するようにケース身5aの後壁9の内壁面に突設された筒状突起のラッチカム用第2ストッパー部である。このラッチカム用第2ストッパー部19と前記第1ストッパー部17との間に、後述するラッチカム用の嵌合孔20が形成されている。
【0018】
次にケース身5aには、組み込まれる幾つかの部材を水平方向に案内するための水平案内部(水平案内溝、水平長孔など)が形成されている。その一つは、前述した第3の水平突壁13とケース身5aの上壁18の先端部側(左側)との間に形成された仲介スライダー用の第1案内長孔21である。もう一つは、第3の水平突壁13の後端部と作動杆枠部10の上方水平突壁10aの後端部との間に形成されたカム圧接片用の第2案内長孔22である。
【0019】
次に23は仲介スライダー用第1案内長孔21とケース身5aの上壁18の先端部との間に突出形成された引き戻し揺動アーム用枢軸である。そして、ケース身5aの適宜箇所、例えば上部の左右には、メネジを有する複数個の取付け突起24,24が設けられ、その一つ(右側の取付け突起)は、ラッチカム用第3ストッパー部の機能を果す。
【0020】
次に25は本発明の特定要件に直接的には関係はないが、ケース身5aの後壁9の中央部付近に突設されたロック片用の第2枢軸である。なお、ケース蓋5bには、ラッチカム用嵌合孔、合体用嵌合孔、複数個の水平長孔、複数個の取付け用貫通孔が形成されているが、図示及び説明を割愛する。
【0021】
以上が、本発明の主たる部材に関係があるケース身5aの構成である。そこで、本発明の扉錠のラッチ引き戻し装置Xは、錠箱5の内部空間の中心部に形成された作動杆枠部10内にラッチと一体的に設けられ、かつ、水平動する作動杆50を配設し、この作動杆50を基準にして前記内部空間の上方か下方の一方にラッチ引き戻し装置を組み込みこまれている。第1実施例ラッチ引き戻し装置Xは、図1で示すように上方の内部空間に配設され、操作ハンドル軸と協働するラッチカム30と、このラッチカム30の係合部35に一端部側が係合すると共に、該ラッチカムの駆動力により水平移動する横長状の仲介スライダー40と、この仲介スライダー40の他端部と垂直方向に交差するように一端部が軸支され、かつ、該仲介スライダー40に設けた突起ピン44に枢支端部寄り部位が係合するラッチ用引き戻し揺動アーム46とから成る。そして、前記引き戻し揺動アーム46の自由端部49はラッチ61の作動杆50の被係合部56に係合すると共に、作動杆50の後方にはラッチバネ51を配設し、また、前記上方の内部空間には前記ラッチカム30を初期位置に押し戻すラッチカムバネ65と、カム圧接体66とをそれぞれ組み込み、前記ラッチ61は、操作ハンドル軸によってラッチカム30がラッチカムバネ65のバネ力に抗して回転すると、仲介スライダー40及び引き戻し揺動アーム46が協働し、作動杆50と共にラッチバネ51のバネ力に抗して後退動する。以下、各部材を詳細に説明する。
【0022】
まず、30は操作ハンドル軸(芯軸)31と協働するラッチカムである。ラッチカム30はケース身5a及びケース蓋5bの嵌合孔20に嵌合する。ラッチカム30は操作ハンドルの操作によって回動可能である。普通一般に内外の操作ハンドルが水平状態に位置している場合(初期位置)には、ラッチは錠箱のフロントから突出している。したがって、操作ハンドルを所定角度まで押し下げると、ラッチは錠箱内に後退する。本実施例も同様である。
【0023】
さて、図1及び図3を参照にしてラッチカム30の構成を説明する。32はハンドル軸31が貫通する角軸孔を有する筒状嵌合部(ハブ)、33は筒状嵌合部32の周壁に連設する環状の摺接部、34は環状摺接部33の一部から半径方向に突出形成された魚の尻尾形状のロック片用被係合部、35は同じく環状摺接部33の一部から半径方向に突出形成された一部魚の尻尾形状の仲介スライダー用ラッチカム係合部である。
【0024】
ラッチカム係合部35はロック片用被係合部34に対して反対方向(図では上方)に位置し、操作ハンドル36が初期位置(水平位置)にある時は、ラッチカム用第1ストッハー部17のストッパー面51Aに圧接している。この時同時に前記ロック片用被係合部34は後壁側の第2ストッパー部19に圧接している。
【0025】
次に40はラッチカム30のラッチカム係合部35に一端部側(図1では後端部側)が係合すると共に、該ラッチカムの駆動力により水平移動する横長状仲介スライダーである。この横長状仲介スライダー40は、本実施例では、図1で示すようにケース身5aの上壁18の内壁面に沿うよう配設されている。
【0026】
図4を参照に仲介スライダー40を説明する。仲介スライダー40は、外観上、ピストル形状の枠片部材である。一端部に細い突片部41が形成されているが、この突片部41はケース身の上壁18の内壁面と摺接可能である。42は一端部の上壁部分に形成され、かつ、前述したラッチカム係合部35に遊嵌合状態に係合する矩形状の被係合部(例えば係合孔)である。
【0027】
仲介スライダーの他端部(図1では先端部側)は逆L字状になっている。つまり、他端部は下方に段差状に連設している。この他端部には一対の貫通小孔43が形成され、該貫通小孔43には、突起ピン44が貫通状態に設けられている。突起ピン44と仲介スライダー40とは一体的である。突起ピン44の突出端部は、ケース身5a及びケース蓋5bの第1案内長孔21に係合している。
【0028】
したがって、仲介スライダー40は、該突起ピン44にも案内されて水平移動する。なお、仲介スライダー40がケース身の後壁9側に移動した場合には、その後端部の内側の弧状面45は、ケース身5aの筒状嵌合突起15の外周面に当接可能である。
【0029】
次に46は仲介スライダー40の他端部と交差するように一端部(図1では上端部)が第1の枢軸23に軸支され、かつ、該仲介スライダーに設けた突起ピン44に枢支端部寄り部位が係合するラッチ用引き戻し揺動アームである。
【0030】
図5を参照にして仲介スライダー40と協働する引き戻し揺動アーム46について説明する。47は枢支端部に形成された軸孔、48は長板部、49は一部円形状の自由端部である。軸孔47は前述したように第1の枢軸23に嵌り合う。
【0031】
長板部48はケース身5aの第3水平突壁13及び作動杆枠部の上方水平突壁10aに跨っている。したがって、自由端部49は作動杆枠部10内の先端部側に臨んでいる。本実施例では、引き戻し揺動アーム46の自由端部49は、次に説明する作動杆の側壁の係合溝に係合するように添設されている。
【0032】
次に50は引き戻し揺動アーム46の自由端部49と係合するように作動杆枠部10内にラッチバネ51と共に水平状態に配設されたラッチの作動杆である。この作動杆50はラッチ枠部14内の空間と連通する所要の空間内にラッチバネ17に付勢された状態で組み込まれ、水平方向に摺動自在に移動可能である。図5を参照にしてラッチの作動杆50を説明する。図5で示すように、作動杆50は、端面矩形状の短い角材形状である。
【0033】
しかして、52は作動杆50の先端部に形成されたラッチ軸用の段差状被嵌合溝で、この被嵌合溝52に後述するラッチ軸の鍔状嵌合部が嵌め込まれる。一方、53は作動杆50の後端部の壁面に形成されたラッチバネ用のバネ端収納凹所(バネ端支持部)で、このバネ端収納凹所53と作動杆枠部10の後壁10bとの間にラッチ61を間接的に付勢するラッチバネ51が横状態に組み込まれている。
【0034】
54は作動杆50の底部の後端部寄り一部に横方向に沿って形成され、かつ、切欠部内の前方側に垂直或いは傾斜状の被係合面55を有するレバー逃し用切欠部である。
【0035】
さらに、56は一側壁(図1を基準にすると正面の壁面)の先端部寄り一部に上端部の縁辺から底部付近に至るまで形成されたやや幅広の係合溝で、この幅広係合溝56には、前述したように引き戻し揺動アーム46の自由端部49が余裕(下方に多少の間隙)を持って係合する。
【0036】
次にフロント6を基準にして出没するラッチ61について、図6を参照に説明する。このラッチ61は、係合頭部62と、この係合頭部62に一体的に設けられたラッチ軸63とから成り、前記係合頭部62は、戸枠1の縁部3に当る傾斜状摺接面62aと、この傾斜状摺接面と交差し、閉戸時に受け金具2のストライクに係止される衝止面或いは係合面62bと、この係合面62bと直交する後壁面62cとを有している。
【0037】
また前記ラッチ軸63は、その後端部に環状溝に連設する鍔状嵌合部63aを有している。ラッチ61は、閉戸時に戸枠1の縁部3に当って後退する機能を有するのであれば、その形態や機能を特に限定するものではない。したがって、後退しながら回動する反転ラッチでも良い。本実施例では、ラッチ61はラッチ軸63を介して作動杆50に一体的に合体している。
【0038】
最後に、65は図1で示すように、バネ収納空間14に組み込まれたラッチカムバネで、このラッチカムバネ65は、ケース身5aの第2案内長孔22に案内されるブロック形状のカム圧接体66を介してラッチカム30を初期位置に押し戻す機能を有する。
【0039】
次に図1及び図7を参照にして作用について説明する。図1は仮想線で示す操作ハンドル36が水平状態に位置している場合している。この場合、ラッチ61はラッチバネ51のバネ力により、しかも作動杆50を介してフロント6から突出している。一方、ラッチカム30は、ラッチカムバネ65の比較的強いバネ力により、カム圧接片66を介して反時計方向に回動し、その下方の被係合部34が第2ストッパー部19に当接している。この時、仲介スライダー40は、フロント6側に多少後退し、協働関係にある引き戻し揺動アーム46は、略垂直状態に垂れ下がっている。
【0040】
そこで、図7で示すように、操作ハンドル(例えばレバーハンドル)36を下げる。図7は操作ハンドル36を下げた中途状態の説明図であるが、操作ハンドル36を下げると、操作ハンドル軸31と一体のラッチカム30は、操作ハンドルの回動に伴い、ラッチカムバネ65のバネ力に抗して時計方向に回り始める。
【0041】
したがって、図7の矢印で示すように、仲介スライダー40とカム圧接片66の移動方向が逆になる。すなわち、仲介スライダー40は、その被係合部42がラッチカム30のラッチカム係合部35に係止されているために、ラッチカム30が時計方向に回動すると、第1案内長孔21及びケース身5aの上壁18に案内されて移動する。この時仲介スライダー40の突起ピン(可動ピン)44は錠箱5の水平案内部21に案内されて移動するため、引き戻し揺動アーム46は枢軸23を支点に矢印で示す反時計方向に回動する。したがって、作動杆50はラッチバネ51のバネ力に抗して後退する。
【0042】
しかして、ラッチ61は作動杆50とラッチ軸63を介して一体的に結合しているから、作動杆50が後退すると、錠箱5内へと後退する。
【0043】
したがって、本発明の扉錠のラッチ引き戻し装置Xは、ラッチカム30が操作ハンドル軸31によって回動すると、仲介スライダー40及び引き戻し揺動アーム46が協働してラッチの作動杆50をラッチバネ51のバネ力に抗して後退動させる。
【0044】
ところで、本実施例では、錠箱5の内部空間を有効的に活用するために、図1で示すように、作動杆枠部10を基準とし、錠箱5の上方空間にはラッチ引き戻し装置Xを構成する主たる部材が、一方、錠箱5の下方空間にはサムターン錠の締め出し防止装置Yを構成する主たる部材がそれぞれ組み込まれている。
【0045】
そこで、図1を参照にしてサムターン錠の締め出し防止装置Yについて簡単に説明する。この締め出し防止装置Yは、ラッチバネ51のバネ力によって突出するラッチ61と、操作ハンドル36の操作によって回動可能なラッチカム30と、施錠時に該ラッチカム30の回動をロックするロック片70、該ロック片の回動を阻止する駆動腕を有するサムターンダルマ71と、作動杆枠部10の下方に配設されたサムターンダルマ用リリース構成部材72とから成っている。なお、75はクリック機能を有するサムターンダルマバネである。
【0046】
しかして、前記リリース構成部材72は、作動杆50のレバー逃がし用切欠部54の被係合面55に先端部の係合爪部が係合するように軸支されたリリースレバー73と、このリリースレバー73の下端部に先端部側が係合するように設けられ、かつ、水平方向に摺動するスライダー74とから構成されている。
【0047】
このサムターン錠の締め出し防止装置Yの作用に関しては、室内扉4の閉戸時、前記ラッチ61が戸枠1の縁3に当って後退すると、リリース構成部材72のリリースレバー73並びにスライダー74が作動杆50の後退動に協働(連動)して前記サムターンダルマ71の駆動腕71aをロック片70の下方係合部70aから引き離し、これにより、ラッチカム用ロック片70がその復帰バネ76のバネ力により係合解除の方向へ移動(例えば回動)する。
【0048】
【実施例】
本実施例のラッチ61とラッチ用作動杆とは別部材を一体的に連結されているが、ラッチ61のラッチ軸63に引き戻し揺動アーム46の自由端部が係合する係合部(幅広溝)を有するラッチ作動杆を形成しても良い(これも同一発明である)。
【0049】
また本実施例の係合部又は被係合部の関係は逆であっても良い。例えばラッチカム30に形成したラッチカム係合部35は突起であるが、これを被係合部としての溝にし、一方、横長状仲介スライダー40の一端部の形成した係合孔42を、係合突起としての係合部に設計変更しても良い。
【0050】
さらに、仲介スライダーに設けた突起ピン44とラッチ用引き戻し揺動アーム46の枢支端部寄り部位との係合についても、両部材44,46の溝や係合孔の係合関係に設計変更することができるから、このような変更例に関しても、「枢支端部寄り部位が係合している」意味に含まれる。
【0051】
次に図8は仲介スライダー74Aの他の例を示す。前述した仲介スライダー40は、後端部の一対の貫通小孔43に錠箱5の水平案内部に案内される突起ピン44を貫設しているが、少なくとも引き戻し揺動アーム46を揺動させる機能を有するのであれば、図8に示すように仲介スライダー74Aの後端部に一対或いは一つの突起軸44A,44Aを形成しても良い。
【0052】
次に図9〜図14を参照し、本発明の第2実施例について説明する。なお、この第2実施例に於いて、作動杆枠部10A或いは作動杆50Aを基準とし、錠箱5の一方の空間にはラッチ引き戻し装置Xを構成する部材が、一方、錠箱5の他方の空間にはサムターン錠の締め出し防止装置Yを構成する部材がそれぞれ組み込まれている点は第1実施例と同一なので、前記第1実施例と同一の部分には、同一又は同様の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0053】
そこで、まず第1実施例と第2実施例との違いを簡単に列挙すると、次のとおりである。(A)ラッチ引き戻し装置Xは、錠箱5の内部空間の中心部に形成された長杆状の作動杆50Aを基準にして内部空間の下方に組み込まれており、一方、サムターン錠の締め出し防止装置Yは、前記作動杆50Aを基準にして内部空間の上方に組み込まれている点、(B)前記ラッチ引き戻し装置Xは、操作ハンドル軸と協働すると共に、前記作動杆50Aの被係合部56Aと係合するラッチカム係合部(上方)35Aを有するラッチカム30Aと、このラッチカム30Aの被係合部(下方)34Aと係合するブロック状カム圧接体66Aと、前記ラッチカム30Aを初期位置に押し戻すことができるように該カム圧接体66Aを付勢するラッチカムバネ65Aとから成る点、(C)ラッチバネ51Aは、作動杆枠部10A内ではなく、前記作動杆の後方と錠箱5の後壁9との間に配設されている点、(D)一方、サムターン錠の締め出し防止装置Yのサムターンダルマ用リリース構成部材は、後述するような違いがある。
【0054】
図9は扉を閉じた状態に於いて、サムターンを施錠方向に廻していない解錠状態を示す。この図9と図1を比較すると明らかなように、第2実施例の作動杆50Aは、第1実施例のそれよりも長く、ラッチ枠8から作動杆枠部10Aを超えてケース身5aの後壁9付近にまで至る長杆状である。
【0055】
図10は作動杆50Aとリリース構成部材72Aの作動ギヤ73Aの一つを示す。この作動杆50Aは、前述したようにラッチ61の後方に水平動自在に配設された水平杆状の作動杆である点は第1実施例と同様であるが、作動杆50Aの全体的な形態は、図10示すように端面矩形状の長い角材形状である。この実施例では作動杆枠部10Aに押しバネ機能を有するラッチバネ51Aに付勢された状態で貫通状態に組み込まれている。
【0056】
図10を基準に説明すると、54Aは第1作動ギヤ73Aの突出係合部73aが係合する作動ギヤ逃がし用切欠部である。この切欠部54Aは作動杆50Aの中央部の手前側上部に形成されている。したがって、55Aは前記第1作動ギヤ73Aの突出係合部73aが係合する切欠部の被係合面である。
【0057】
57は作動杆50Aの後端部の壁面に突出形成されたラッチバネ用のバネ端支持部で、このバネ端支持部57と錠箱5の後壁9との間にラッチ61を間接的に付勢するラッチバネ51Aが横状態に組み込まれている。
【0058】
56Aは作動杆50Aの向こう側の側壁に形成された被係合部(幅広の切欠部)で、この幅広の被係合部56Aには、錠箱5の下方の空間スペースに組み込まれたラッチカム30Aの山形状係合部35Aを有する先端部が突き抜けるように入り込んでいる。58は作動杆50Aの後端部寄りの下部に突設されたストッパーで、このストッパー58は作動杆枠部10Aの垂直部分に当接可能である。
【0059】
ここで、図10を参照にしてリリース構成部材72Aの第1作動ギヤ73Aについて説明する。第1作動ギヤ73Aは、作動杆50Aの被係合面55Aにその突出係合部73aが係合するように固定支軸12Aを介して回動可能に設けられている。第1作動ギヤ73Aのギヤ部73bは、周方向に半分程度程形成されている。したがって、このギヤ部73bと突出係合部73aとを合わせると、第1作動ギヤ73Aは周方向に半分強突起部分があることになる。
【0060】
図9を参照にすると、71Aは錠箱5の後壁寄り上部の内部空間に配設されたギヤ部を有するサムターンダルマである。このサムターンダルマ71Aと前記第1作動ギヤ73Aとの間にリリース構成部材72Aを構成する第2作動ギヤ74Aが回動自在に設けられている。
【0061】
したがって、この第2実施例のリリース構成部材72Aは、作動杆50Aに対して係脱機能を有する第1作動ギヤ73Aと、この第1作動ギヤ73Aとサムターンダルマ71Aとの間に配設され、かつ、仲介伝達機能を有する第2作動ギヤ74Aとから成る。それ故に、これらの作動ギヤ73A,74Aは、第1実施例の腕杆状のレバー32、プレート状のスライダー40を歯車機構に置換している。
【0062】
図11を参照にしてアングル状ロック片70Aを説明する。ロック片70Aは、リリース構成部材72Aやサムターンダルマ71Aと同様に錠箱5の一方側(例えば上部)の内部空間に配設されている。すなわち、ロック片70Aは作動杆50Aの後方に位置するラッチバネ51Aとサムターンダルマ71Aとの間の内部空間に支軸25Aを介して回動(揺動)自在に設けられている。
【0063】
ロック片70Aの形態は、図11で示すように端面U字型状に形成され、かつ、ラッチカム30Aの係合部35Aと係脱する第1係合部70aと、この第1係合部に交差方向に連設し、かつ、サムターンダルマ71Aの駆動腕71aと係合する1対の指状第2係合部70bとを有する。そして、ロック片70Aには支軸25Aを介してクリック機能を有するサムターンタルマバネ75Aが装着されている。
【0064】
上記構成に於いて、図12は、ラッチカム30Aが図示しない操作ハンドルによって時計方向に回動した時の作動態様を示す。この場合はラッチカム30Aの係合部35Aによって作動杆50Aがラッチバネ51Aのバネ力によって戻されるから、図9の状態から図12の状態になる。なお、操作ハンドルから手を放すと、ラッチカム30Aはラッチカムバネ65Aのバネ力によりカム圧接体66Aを介して元の位置へと復帰する。
【0065】
ところで、図13は不注意によりインナーロックの状態になった場合を示す。一方、図14は前記の場合に於いて、室内扉4を閉じた場合の瞬間を示す。この場合作動杆50Aがラッチ61に押され、かつ、ラッチバネ51Aのバネ力に抗して後退すると、第1作動ギヤ73Aは、その突出係合73aが作動杆50Aの被係合面55Aに押されるため、固定軸12Aを支点に反時計方向へと回動する。第1作動ギヤ73Aが反時計方向へと回動すると、第2作動ギヤ74Aは矢印で示すように時計方向に回転する。
【0066】
したがって、サムターンダルマ71Aの駆動腕71aは、ロック片70Aの一つの係合部70aから離れて、他方の係合部70bへと移動する。このように駆動腕71aがサムターンダルマ71Aの回動のより位置を変えると、ロック片70Aも係合解除の方向へと多少回転することから、ラッチカム30Aは自由となり、作動杆50Aはラッチバネ51Aのバネ力に抗して後退する。それ故に、室内扉4の閉戸時、ラッチ61が後退することにより、いわゆるインナーロックは常に解消される(常に図14の状態となる)。
【0067】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては、次に列挙するような作用・効果がある。
(1)各部材を合理的に配設し、錠箱内の空間を有効的に活用することができる。
(2)錠箱内に各部材を簡単に組み込むことができる。
(3)錠箱にラッチ引き戻し装置の他に、例えばサムターン錠の締め出し防止装置を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図7は、本発明の第1実施例を示す各説明図。図8は仲介スライダーの他の例を示す斜視図。図9乃至図14は、本発明の第2実施例を示す各説明図。
【図1】室内扉の閉戸時における正面から見た説明図。
【図2】ケース身に説明図。
【図3】ラッチカムと操作ハンドル軸の説明図。
【図4】仲介スライダーを中心とする説明図。
【図5】作動杆を中心とする説明図。
【図6】ラッチの平面からの説明図。
【図7】作用(中途状態)の説明図。
【図8】仲介スライダーの他の例を示す斜視図。
【図9】第2実施例の室内扉の閉戸時における正面から見た説明図。
【図10】作動杆を中心とする説明図。
【図11】ロック片の説明図。
【図12】ラッチを引き戻した時に説明図。
【図13】施錠状態の説明図。
【図14】図13に於いて、扉を閉じた時の説明図。
【符号の説明】
1…戸枠、2…受け金具、3…縁、4…扉、5…錠箱、5a…ケース身、5b…ケース蓋、6…フロント、7…取付け前板、
8…ラッチ枠部、9…ケース身の後壁、10,10A…作動杆枠部、10a…上方水平突壁、10b…下方水平突壁、11…切欠部、12,12A…固定軸、13…第3の水平突壁、14…バネ収納空間、15…嵌合突起、17…ラッチカム用第1ストッパー部、18…ケース身の上壁、19…第2ストッパー部、20…嵌合孔、21…第1案内長孔、22…第2案内長孔、23…枢軸、24…取付け突起、25,25A…枢軸、30,30A…ラッチカム、31…操作ハンドル軸、32…筒状嵌合部、33…摺接部、34,34A…被係合部、35,35A…係合部、36…操作ハンドル、40,74A…仲介スライダー、41…突片部、42…仲介スライダーの被係合部、43…貫通小孔、44…突起ピン、44A…突起軸、45…弧状面、46…引き戻し揺動アーム、47…軸孔、48…長板部、49…自由端部、50,50A…作動杆、51,51A…ラッチバネ、52…被嵌合溝、54,54A…切欠部、55,55A…切欠部の被係合面、56,56A…被係合部、61…ラッチ、62…係合頭部、63…ラッチ軸、65,65A…ラッチカムバネ、66,66A…カム圧接体、70,70A…ロック片、71,71A…サムターンダルマ、72,72A…リリース構成部材、73…レバー、73A…第1作動ギヤ、74…スライダー、74A…第2作動ギヤ、75…サムターンダルマバネ、X…ラッチ引き戻し装置、Y…サムターン錠の締め出し防止装置。

Claims (3)

  1. 錠箱の内部空間に形成された隔壁状のラッチ枠部8に連設する作動杆枠部内にラッチと一体的に設けられかつ水平動する作動杆を配設し、この作動杆を基準にして前記内部空間の上方か下方の一方にラッチ引き戻し装置を組み込み、このラッチ引き戻し装置は、操作ハンドル軸と協働するラッチカムと、このラッチカムの環状摺接部の一部から半径外方向に突出形成されたラッチカム係合部35に一端部側が係合すると共に、該ラッチカムの駆動力により水平移動する仲介スライダーと、この仲介スライダーの他端部と垂直方向に交差するように一端部が軸支され、かつ、該仲介スライダーに設けた突起ピンに枢支端部寄り部位が係合するラッチ用引き戻し揺動アームとから成り、前記引き戻し揺動アームの自由端部は、ラッチの作動杆の被係合部に係合すると共に、作動杆の後方にはラッチバネを配設し、また、前記ラッチ枠部8の後方の内部空間には、前記作動杆枠部の収納空間とは別個のバネ収納空間14を形成する突壁状の枠部を形成すると共に、前記バネ収納空間14には前記ラッチカムを初期位置に押し戻すラッチカムバネと、前記ラッチカムのラッチカム係合部35とは反対側に突出形成された被係合部34に係合するカム圧接体とをそれぞれ組み込み、前記ラッチは、操作ハンドル軸によってラッチカムがラッチカムバネのバネ力に抗して回転すると、仲介スライダー及び引き戻し揺動アームが協働し、作動杆と共にラッチバネのバネ力に抗して後退動することを特徴とする扉錠のラッチ引き戻し装置。
  2. 請求項1に於いて、作動杆枠部を基準とし、錠箱5の一方の空間にはラッチ引き戻し装置Xを構成する部材が、一方、錠箱5の他方の空間にはサムターン錠の締め出し防止装置Yを構成する部材がそれぞれ組み込まれていることを特徴とする扉錠のラッチ引き戻し装置。
  3. 錠箱の内部空間の中心部に形成された作動杆枠部内にラッチと一体的に設けられかつ水平動する長杆状の作動杆を配設し、この作動杆を基準にして前記内部空間の上方か下方の一方にラッチ引き戻し装置を組み込み、このラッチ引き戻し装置は、操作ハンドル軸と協働すると共に、前記作動杆の被係合部と係合するラッチカム係合部35Aを有するラッチカムと、このラッチカムのラッチカム係合部35Aとは反対側に突出形成された被係合部34Aに係合するカム圧接体と、該カム圧接体を付勢するラッチカムバネとから成り、前記作動杆の後方にはラッチバネを配設し、前記ラッチは、操作ハンドル軸によってラッチカムがラッチカムバネのバネ力に抗して回転すると、前記作動杆と共に前記ラッチバネのバネ力に抗して後退動し、また、前記作動杆を基準にして、ラッチ引き戻し装置を構成する前記各部材が組み込まれた反対側の内部空間にサムターン錠の締め出し防止装置Yを構成する部材が組み込まれ、該サムターン錠の締め出し防止装置Yを構成するサムターンダルマ(摘みとしてのサムターンに連結されている回転体)71Aの付近には、該サムターンダルマと係合するラッチカム用ロック片70Aが設けられ、該ラッチカム用ロック片は、前記ラッチカム係合部35Aと係脱する第1係合部70aと該第1係合部70aに交差方向に連設しかつ前記サムターンダルマの駆動腕71aと係脱する第2係合部70bを有し、さらに、前記作動杆と前記サムターンダルマとの間には、作動ギヤを有するリリース構成部材72Aが設けられ、室内扉の閉戸時、ラッチが戸枠の縁に当って後退すると、該リリース構成部材は、前記作動杆の後退動に協働して前記サムターンダルマが回動することにより前記駆動腕71aが位置変位し、これにより前記ラッチカム用ロック片の第1係合部70aが係合解除の方向へ移動することを特徴とする扉錠のラッチ引き戻し装置。
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