JP2004211529A - プシュ・プル錠 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザーが、プッシュ・プル仕様と、片面的仕様(プル仕様、又はプッシュ仕様)とを、自由に選択することができること。
【解決手段】操作ハンドルをプル又はプッシュすると、錠箱内に軸支されかつラッチを係止しているラッチ施錠片が係合解除の方向へ回動するラッチの係止解除機構を備えたプッシュ・プル錠に於いて、錠箱に形成した支持部にストッパー部を有する回動ボタンを設け、一方、操作ハンドルの操作によって移動する押圧片を錠箱に形成した窓孔を介して錠箱の内部空間に配設し、この押圧片と前記回動ボタンに関連付けて第1摺動体と第2摺動体を錠箱内に水平動自在に設け、回動ボタンを所定量回動すると第2摺動体の前進が阻止されることによって、本来的なプッシュ・プル仕様からプル仕様、又はプッシュ仕様というような片面的仕様態様に切り替わること。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プシュ・プル錠に関し、特に扉の閉戸時に内外の操作ハンドルをプル又はプッシュすると、ラッチの係止解除機構により、ラッチ用の施錠片がロック解除の方向へ回転するプシュ・プル錠に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ラッチ、閉戸時におけるラッチ用施錠片、該施錠片用の係止解除機構を備えたプシュ・プル錠は、日本国特許庁に幾つも提案されている(例えば特開平11−50707号公報)。
【0003】
ところで、現在、ユーザー(お客様)から、建物の扉の取付け場所を考慮し、プッシュ・プル仕様と、片面的仕様(プル仕様、又はプッシュ仕様)とを、自由に選択することができるプッシュ・プル錠の出現が要望されているが、この要望を満たすようなプッシュ・プル錠がまだ提案されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の第1の目的は、ユーザーが扉の取付け場所を考慮し、プッシュ・プル仕様と、片面的仕様(プル仕様、又はプッシュ仕様)とを、自由に選択することができるプッシュ・プル錠を提供することである。第2の目的は、錠箱の前板から見える回動ボタン(40.40A)を所定量回動するだけの操作で、例えばプッシュ・プル仕様から片面的仕様に、又は片面的仕様から本来的なプッシュ・プル仕様に切替えることができることである。第3の目的は、錠箱内に第1摺動体と第2摺動体を合理的に組み込むことである。第4の目的は、押圧片により摺動体が水平動した時にラッチ用の施錠片や作動レバーがスムースに作動することである。第5の目的は、部品点数(例えばバネ、受け片など)を減らすことである。第6の目的は、回動ボタン40を操作した時にクリック感が得られることである。その他の目的として、錠箱内にサムターン錠の締め出し防止装置Yを組み込むことができることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のプッシュ・プル錠は、操作ハンドルをプル又はプッシュすると、錠箱内に軸支されかつラッチを係止しているラッチ施錠片が係合解除の方向へ回動するラッチの係止解除機構を備えたプッシュ・プル錠に於いて、錠箱に形成した支持部にストッパー部を有する回動ボタン40を設け、一方、前記操作ハンドルの操作によって移動する押圧片を錠箱に形成した窓孔を介して錠箱の内部空間に配設し、この押圧片と前記回動ボタンに関連付けて第1摺動体と第2摺動体を錠箱内に水平動自在に設け、前記回動ボタンを所定量回動すると前記第2摺動体の前進が前記ストッパー部に阻止されることによって、本来的なプッシュ・プル仕様からプル仕様、又はプッシュ仕様というような片面的仕様態様に切り替わることを特徴とする。
【0006】
上記構成に於いて、第1摺動体46は、後壁46cの内壁面が押圧片によって錠箱の後壁方向へ押される外枠状のスライド片であり、一方、第2摺動体は前記押圧片によって錠箱の前板方向へ押される内枠状のスライド片であることを特徴とする。また、本発明のプッシュ・プル錠は、回動ボタン40のストッパー部42は、周胴部41の周壁に羽状に突出形成された突起部であることを特徴とする。
【0007】
また本発明のプッシュ・プル錠は、操作ハンドルをプル又はプッシュすると、錠箱内に軸支されかつラッチを係止しているラッチ施錠片が係合解除の方向へ回動するラッチの係止解除機構を備えたプッシュ・プル錠に於いて、錠箱に形成した支持部にストッパー部を有する回動ボタンを設け、また、錠箱に前記回動ボタンに当接するクリックバネを、バネ支持手段を介して設け、一方、前記操作ハンドルの操作によって移動する押圧片を錠箱に形成した窓孔を介して錠箱の内部空間に配設し、この押圧片と前記回動ボタンに関連付けて第1摺動体と第2摺動体を錠箱内に水平動自在に設け、前記回動ボタンを所定量回動すると前記第2摺動体の前進が前記ストッパー部に阻止されることによって、本来的なプッシュ・プル仕様からプル仕様、又はプッシュ仕様というような片面的仕様態様に切り替わることを特徴とする。
【0008】
上記の構成に於いて、回動ボタン40Aのストッパー部42Aは、周胴部41Aの裏面に突出形成された突起部であることを特徴とする。また、ラッチ用の施錠片60Aは作動レバー55Aに連動するように可動突起軸86及び係合長孔87を介して連結されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1乃至図7を参照にして本発明の第1実施例を説明する。まず、環境部材について簡単に説明する。1は寝室、トイレ等の出入口の戸枠、2はストライクを有する受け金具、3は戸枠の縁(直接的にはストライクも含まれる)、4は水平方向に回動して出入口を開閉する扉(例えば室内扉)、5は室内の扉4の戸先に設けられた錠前、本実施例ではプッシュ・プル錠5である。
【0010】
プッシュ・プル錠5の錠箱6には、前板7に対して回動可能に設けられた回動ボタンを回動操作すると、プッシュ・プル錠におけるラッチ施錠片の解除態様が、プッシュ・プル仕様又はプル仕様のいずれかに切り替わるラッチの係止解除機構Xと、開扉の時に不注意によりラッチを施錠した状態で扉を閉めた時にラッチの施錠状態が自動的に解錠状態となるサムターン錠の締め出し防止装置Yとが設けられている。
【0011】
なお、ここで「サムターン錠」を住宅内部におけるハンドル錠の施錠装置の意味合いで用いている。また「回動」の用語は、原則として軸を中心に正逆方向に揺動する円運動の意味合いで用いているが、例外的に回動ボタンは、揺動する場合もあれば、一以上回転する場合もある。
【0012】
次に図2を参照にして錠箱6の構成を説明する。錠箱6は、ケース身6aと、このケース身6aの一側開口を閉鎖する矩形状のケース蓋6bとから成り、前記ケース身6aは前板7を有する。ここで、「前板7」とは、長板状の取付け前板7a又は/及びフロント7bを意味する。取付け前板7aとフロント7bとが別体の場合には、両者は図示しない固着具を介して合体する。
【0013】
8は前板7の中央部に形成した開口窓9を基準としてケース身6aに形成された隔壁状のラッチ枠部で、このラッチ枠部8は、図3で示すように、例えば端面コ字型状に形成されている。ここで図3を参照にしてラッチ枠部8を簡単に説明する。8aは上壁、8bは下壁、8cは上下壁に交差する後壁である。しかして、前記上壁8aにはラッチの係止解除機構Xを構成する第1施錠片用の第1受入れ孔10が形成され、一方、この第1受入れ孔10に対向するように前記下壁8bには、サムターン錠の締め出し防止装置Yを構成する第2施錠片用の第2受入れ孔11が形成されている。
【0014】
第1・第2受入れ孔10,11は、本実施例では開口窓9側から前記後壁8cに向かって形成された水平長孔である。またラッチ枠部8の後壁8cの一側壁(本実施例ではケース身6aの幅広側壁側の側壁)には、上下方向の一部(例えば中央部)に作動杆用の切欠部12が形成されている。
【0015】
14は前板7の上部側に形成された回動ボタン用の支持部の一例としての嵌合孔で、この嵌合孔14の後方には、前板7に所要間隔離間して垂直状態の受け片15が突設されている。
【0016】
ところで、錠箱6には、錠箱内に組み込まれる複数個の摺動部材を水平方向に案内するために、適宜箇所に任意形状の水平案内部(例えば水平長孔、水平溝など)が形成されている。そこで、水平案内部について説明すると、16は前記受け片15を基準にして上下に設けられた第1摺動体用の上方水平案内部、一方、17は錠箱6の下方隅角部に形成されたサムターンダルマ用軸孔18を基準にして上下かつオフセット状態に設けられたリリーススライダー79用の下方水平案内部である。
【0017】
また、本発明の錠前は、プッシュ・プル錠に適用しているので、錠箱6の上部側(例えばサムターンダルマ用軸孔18の真上)には、操作ハンドルに連動する押圧片用の矩形状窓孔20が形成されている。さらに、錠箱6には組み込まれる各部材を揺動させるための固定軸が複数個配設されている。ここで、説明の便宜上、固定軸を上方から順番に説明すると、21はラッチ枠部8の後壁8cの上部付近に設けられた第1固定軸、22はケース身6aの後壁の中央部付近に設けられた第2固定軸、23はラッチ枠部8の後壁8cの下部付近に設けられた第3固定軸、24はラッチ枠部8の下壁の後部側付近に設けられた第4固定軸、そして、25は錠箱の底壁の中央部に設けられた第5固定軸である。
【0018】
錠箱5には、上述したように、回動ボタン用嵌合孔14、該嵌合孔に臨む受け片15、各摺動体を案内する水平案内部16,17、サムターンダルマ用軸孔18、内外の操作ハンドル側の押圧片用窓20,各揺動部材用の複数個の固定軸などが設けられている。なお、本発明の構成に関係のない部分(例えば固着具用螺子部など)は省略してある。
【0019】
次に錠箱に組み込まれる各部材について説明する。30は前板7のフロント板7bを基準に進退動するラッチである。ラッチ30は、公知のように受け金具2のストライクと係合する。ここでのラッチ30は、錠箱6の内部へそのままストレートに後退するもの(普通一般に、「ラッチ」と称されている。)、多少所要角度まで水平回転しながら後退するもの(「反転ラッチ」と称されている。)如何を問わず、戸枠1側に突出して受け金具2に係合するものは、全て含まれる。ラッチ30の一例は、図3に概略的に示してある。本実施例では反転ラッチが採用されている(反転ラッチに関しては、その一例が特公平2−55591に開示されている)。
【0020】
ここで図1及び図3を参照にしてラッチ30の構成について説明する。30aは戸枠の縁乃至ストライクの開口縁と摺接する垂直状態の衝止面である。30b,30bは、ラッチ6の上下面からそれぞれ凸片状に突出する突起部で、これらの凸片状突起30b,30bはラッチの回転軸としての機能、後述する上下の施錠片とそれぞれ係合する機能を有する。30c,30cはラッチの後端部で、この後端部30c,30cにはラッチバネの一端部を支持するバネ端収納部31が形成されている。
【0021】
32はラッチの作動杆33の端面L型状先端部34に一端部32aが圧接し、一方、その他端部32bがラッチ枠部8の後壁8c内面に圧接するラッチバネである。本実施例では、このラッチバネ32の前記一端部32aが作動杆33の先端部34と共にラッチ30のバネ端収納部31に組み込まれ、ラッチ30を常時突出方向に付勢する。
【0022】
次に図3を参照にして作動杆33について説明する。34は前述したように作動杆32のL型状先端部で、この先端部34は、ラッチ30のバネ端収納部31の内壁面に直接又は間接的に組み込まれ、かつ、ラッチバネ32のバネ力により該内壁面に圧接する。作動杆33の形態に関しては任意に設計変更可能であるが、本実施例では、ラッチバネ32の一端部32aを受けるバネ端支持壁34aを有する先端部34と、前記支持壁34aと交差する先端部一側壁34bに段差状に連設し、かつ、前述したラッチ枠部8の切欠部12に案内される摺動壁35と、この摺動壁35に連設する後端部とから成る。
【0023】
しかして、前記バネ端支持壁34aの内壁面と後端部の前壁面との間には、ラッチ30とラッチ支持枠部8の位置を考慮してラッチバネ32を組み込むことができるバネ収納空間36が設けられている。また前記後端部36には、その後壁面の上端部寄りの部位から底壁面に向かって垂直ないし傾斜状の係合面37aを有する係合切欠部37が形成されている。
【0024】
次にラッチの係止解除機構Xを構成する部材について説明する。40は前板7に対して回動可能に設けられた回動ボタンで、この回動ボタン40を略90度回すと、本実施例ではプッシュ・プル錠におけるラッチ施錠片の解除態様が、プッシュ・プル仕様又はプル仕様のいずれかに切り替わる。図1及び図4を参照にして回動ボタン40を説明する。
【0025】
41は周胴部で、この周胴部41は錠箱6の取付け前板7aの内壁面と受け片15の空間部に位置する。42は周胴部41の外周壁面に半径方向に突設された羽状の1又は2以上のストッパー部で、このストッパー部42は、回動ボタン40の回転位置如何によって後述する第2摺動体の前進を規制する機能を果す。43は周胴部41の前面に突設された嵌合突起で、この嵌合突起43は前板7の嵌合孔14に嵌合する。嵌合突起43の前面は、フロント7bの前面と面一であり、図示しない小ドライバー用の溝43aを有する。44は周胴部41の後面に形成されたバネ支持部で、このバネ支持部44は小突起でも良いが、本実施例では凹所状に形成されている。
【0026】
45はバネ支持部44と受け片15との間に設けられた押圧バネで、この押圧バネ45は周胴部41の前面を前板7の内壁面に押し付ける。
【0027】
次に46.47は、錠箱5の上方の収納空間に水平状態に配設されたプッシュ・プル用摺動体である。ここでは外枠の摺動体を第1摺動体46、一方、外枠の摺動体内に組み込まれた枠状の摺動体を第2摺動体47とする。また、外側の操作ハンドルに連動する部材を上方の押圧片48とし、一方、内側の操作ハンドルに連動する部材を下方の押圧片49とする。
【0028】
そこで、図5を参照に外枠の第1摺動体46と内側の第2摺動体47とを説明する。まず外枠の第1摺動体46は、図示しない複数個の係合突起を介して錠箱6の上方水平案内部16に水平動自在に設けられている。
【0029】
しかして、46aは上壁部、46bは下壁部、46cは上下壁部と直交する後壁部、46dは後壁部に対して所要の空間を有して対向する前壁部である。前記後壁部46cの内壁面は前述した上下の押圧片48,49を受ける受け板の機能を有する。また前記下壁部46bの一部には揺動レバー用の切欠部51が形成されている。さらに、前記前壁部46dは摺動体用付勢バネ52の一端部を受ける機能や受け片15と当接する機能を有する。しかも、本実施例では、前壁部46dは上下壁部46a,46bの先端部寄りの部位に設けられていると共に、ケース身6aの幅広側壁側には、第2摺動体47の移動を許容する図示しない切欠部を有している。
【0030】
次に、内側の第2摺動体47は、横長のコ時型形状に形成され、回動ボタン40及び上下の押圧片48,49にそれぞれ関連付けられて外枠第1摺動体46内に水平動自在に設けられている。
【0031】
しかして、47aは内側の上壁部、47bは内側の下壁部、47cは上下壁部47a,47bと直交する内側の後壁部、47dは後壁部と対抗するバネ受け用隔壁、47eは回動ボタン40のストッパー42と関係する先端部である。
前記内側の上下壁47a,47bの先端部寄りの部位には、前述した前壁部46dに対する逃し用切欠部53が形成され、また前記内側の下壁47bの一部には、揺動レバー用の切欠部51と同様の内側切欠部54が形成されている。さらに、前記バネ受け用隔壁47dは前述した摺動体用付勢バネ52の他端(後端)部を受ける。したがって、摺動体用付勢バネ52は、第1及び第2摺動体46,47内に組み込まれている。
【0032】
次に図1を参照にして揺動レバー55について説明する。アングル状(逆への字状)揺動レバー55は第2固定軸22に軸支されている。本実施例では、第2固定軸22を基準にして第1摺動体46に斜め方向に延びるアーム部56は、第1及び第2摺動体46,47の各切欠部51,54に係合している。一方、第2固定軸22を基準にして下方に延びる連設部分にはバネ受け部57が形成されている。
【0033】
58は第2固定軸22に中央部が巻装された揺動レバー55用バネで、この揺動レバー55用バネ58は揺動レバー55のアーム部56が常時第1及び第2摺動体46,47の各切欠部51,54に係合する方向へと付勢する。ところで、揺動レバー55のアーム部56の先端部には係合突起56aが設けられ、この係合突起56aは、次に説明するラッチ用第1の施錠片60の上辺部分と常に係合している。
【0034】
前記第1の施錠片60は長板状に形成され、第1固定軸21に水平状態に軸支されている。本実施例では、第1固定軸21を基準にして先端部側には、ラッチ枠部8の第1受入れ孔10から入り込んでラッチ30の突起部30bと係脱する幅広の第1係合部61が設けられている。
【0035】
一方、第1固定軸21を基準にして後端部側には、第1摺動体46の後端下部と当接する傾斜状の第2係合部62が設けられている。63は第1固定軸21に中央部が巻装された第1施錠片用バネで、この第1施錠片用バネは、前記第1係合部61がラッチ30の突起部30bに係合する方向へ常時付勢する。
【0036】
そこで、ラッチの係止解除機構Xの作用について説明する。前述したように、本実施例では、前板7の手前から図示しないドライバーの先を溝43aに差し込み、回動ボタン40を回動操作すると、プッシュ・プル錠におけるラッチ施錠片60の解除態様が、プッシュ・プル仕様又はプル仕様(又はプッシュ仕様)のいずれかに切り替わる。
【0037】
まず、図6は回動ボタン40の羽状ストッパー部42,42が水平状態の場合、当該操作ハンドル(内外の操作ハンドル如何を問わない)を「プル(引く操作)」又は「プッシュ(押す操作)」した場合である。この場合プッシュ・プル錠は、本来的意味でのプッシュ・プル仕様である。
【0038】
すなわち、外側の操作ハンドルであろうと、又は内側の操作ハンドルであろうと、手にした当該操作ハンドルを「プル」又は「プッシュ」すると、第1摺動体46は後退方向へ、又は第2摺動体47は前進方向へそれぞれ移動する。その結果、ラッチ施錠片60はダイレクトに、又は揺動レバー55を介して係合解錠方向へ回動(揺動)する。
【0039】
ここでは前述したように、説明の便宜上、第1摺動体46がプル用として機能した場合(プル用摺動体)、一方、第2摺動体47がプッシュ用として機能した場合(プッシュ用摺動体)を説明する。
【0040】
図1及び図6に於いて、回動ボタン40の羽状ストッパー部42,42が水平状態である。そこで、説明の便宜上、第1摺動体46がプル用として機能した場合(プル用摺動体)、一方、第2摺動体47がプッシュ用として機能した場合(プッシュ用摺動体)をその作用の一例として説明する。
【0041】
すなわち、ここでは外枠の第1摺動体46(一方)を、内外の操作ハンドルを「プル(引く操作)」した時に水平移動するプル用摺動体とし、内側の第2摺動体47(他方)を、内外の操作ハンドルを「プッシュ(押す操作)」した時に水平移動するプッシュ用摺動体とする。
【0042】
また、錠箱6の窓孔20からは、内外の操作ハンドルの作動アームを介して上下の押圧片48,49が水平状態に入り込んでいるが、図1を基準にして上の押圧片48が後退(錠箱の後壁に向かって移動)する場合は「プル時」とし、一方、図1を基準にして下の押圧片49が前進(錠箱の前板に向かって移動)する場合は「プッシュ時」とする。
【0043】
このような前提にて、例えば外側操作ハンドルのプル時(或いは内側操作ハンドルのプル時)には、外枠の第1摺動体46は上方の押圧片48に押されて図6矢印Aの方向に移動する。
【0044】
したがって、ラッチ施錠片60は第1摺動体46の後壁46c下部に押されることになるから、第1固定軸21を支点にバネ63のバネ力に抗して係合解除の方向へダイレクトに回動する。
【0045】
一方、内側操作ハンドルのプシュ時には、今度は内側の第2摺動体47が下方の押圧片49に押されて図6矢印Bの方向に移動する。
【0046】
したがって、ラッチ施錠片60は、揺動レバー55がそのバネ58のバネ力に抗して反時計方向に回動(揺動)することになるから、第1固定軸21を支点に係合解除の方向へ回転する。
【0047】
なお、図6の場合に於いて、例えば内側操作ハンドルのプル時には、外枠の第1摺動体46は下方の押圧片48に押されて図6矢印Aの方向に移動する。また内外操作ハンドルのプシュ時には、内側の第2摺動体47の上下壁47a,47bの先端部は、回動ボタン40の羽状ストッパー部42,42の上下にそれぞれ入り込む。
【0048】
これに対して、図7は回動ボタン40の羽状ストッパー部42,42が垂直状態である。この場合には、プッシュ・プル錠におけるラッチ施錠片60の解除態様が、プッシュ・プル仕様から、いずれか一方の仕様(プル仕様、又はプッシュ仕様)に切り替わる。
【0049】
本実施例では、内外の操作ハンドルのプル時に上下の押圧片48,49が図6の矢印A方向へ移動することを前提にしているので、かような前提条件の場合には、プッシュ操作時、内側の第2摺動体47の前進は、可動ポタン40の羽状ストッパー部42,42に阻まれるので、プッシュ操作でのラッチ施錠片60の係合解除は不可ということになる。
【0050】
一方、プル操作時、外側の第1摺動体46は上下いずれかの押圧片48,49によって矢印A方向へ移動可能なので、ラッチ施錠片60は前述したように係合解除の方向へ回転する。したがって、図7の仕様は、本来的なプッシュ・プル仕様でないから、片面的仕様(プル仕様、又はプッシュ仕様)ということになる。次にサムターン錠の締め出し防止装置Y(以下、「締め出し防止装置」という)について説明する。なお、この締め出し防止装置Yは、ラッチの係止解除機構X(独立項の発明)に対する従属発明なので、ここでは簡単に説明する。
【0051】
締め出し防止装置Yは、錠箱6のラッチ枠部8を基準として、ラッチの係止解除機構Xを設けた反対側の内部空間、本実施例では下方の収納空間70に組み込まれている。締め出し防止装置Yは、閉戸時に第2のラッチ用施錠片71の係合を解除させるリリース構成部材を有する。
【0052】
図1を参照にして締め出し防止装置Yについて簡単に説明する。71は施錠時に該ラッチ30の移動(回動と後退)を阻止する第2のラッチ用施錠片で、この第2のラッチ用施錠片71は第4固定軸24に軸支され、かつ、施錠片用のバネ72のバネ力により、ラッチの係合方向に常時付勢されている。
【0053】
一方、73は駆動腕74を有するサムターンダルマで、このサムターンダルマ73は軸孔18に回動自在に嵌合している。75は第5固定軸25に巻装されたダルマ用のバネで、このバネ75はサムターンダルマ73の山形状バネ受け部を付勢している。
【0054】
そして、77が前述した作動杆33、第2のラッチ用施錠片71及びサムターンダルマ73にそれぞれ関連付けられたリリース構成部材である。このリリース構成部材77は、作動杆33の係合切欠部37の係合面37aに先端部の係合爪部が係合するように第3固定軸23に軸支されたリリースレバー78と、このリリースレバー78の下端部に先端部側が係合するように設けられ、かつ、水平方向に摺動するスライダー79とから構成され、前記スライダー79の後端部に形成した垂直案内長孔には、サムターンダルマ73の駆動腕74に突設した係合突起が係合している。
【0055】
しかして、扉4の閉戸時、前記ラッチ30が戸枠1の縁3に当って後退すると、リリース構成部材77のリリースレバー78が第3固定軸23を支点に回動することにより、これに連動するスライダー79が前板7方向へ摺動する。
【0056】
そうすると、リリースレバー78の後端部の係合突起が第2のラッチ用施錠片71の弧状後端部を押し上げるようにスライド係合し、これにより第2のラッチ用施錠片71は、第4固定軸70を支点にバネ72のバネ力に抗して係合解除の方向へと自動的に回転する。
【0057】
したがって、開扉の時に不注意によりラッチを施錠した状態で扉4を閉めた時に、ラッチの施錠状態が常に自動的に解錠状態となるので、いわゆる締め出し防止の効果も得ることができる。
【0058】
【実施例】
本実施例の回動ボタン40は、錠箱6の前板7に形成された嵌合孔14に回動可能に設けられているが、嵌合孔14は回動ボタン用の支持部の一例である。
【0059】
したがって、回動ボタン40の形態を設計変更した場合(例えば嵌合突起43を形成しない場合)には、錠箱6の前板7の内壁面に嵌合孔14を取り囲むように環状(的)突壁を形成し、該環状(的)突壁内に回動ボタン40の周胴部41の先端部側を嵌合しても良い。要は錠箱6に第2摺動体に対する前進を拒むストッパー部を有する部材を回動可能に設ければ良い。
【0060】
次に、この欄では、図8乃至図15に示す第2実施例を説明する。なお、この第2実施例の説明に当たって、前記第1実施例と同一又は同様(機能が同一)の部分には、同一又は同様の符号を付し、重複する説明を省略する。この第2実施例が前記第1実施例と異なる点は、次の通りである。
【0061】
(1)第1実施例の回動ボタン40の形態を一部設計変更したこと。すなわち、図4で示すように、第1実施例の回動ボタン40の周胴部41は円柱状に形成されているのに対し、第2実施例の回動ボタン40Aの周胴部41Aは円板状に形成されている点、回動ボタン40の羽状のストッパー部42は円柱状周胴部41からが上下に突出しているのに対し、回動ボタン40Aのストッパー部42Aは前記周胴部41Aの裏面に突出形成された小判型状の突起部である点、しかも、図10または図11を基準にすると、前記小判型状の突起部の上下の側壁には、図12で示す第2摺動体47Aの上下の先端部47e.47eがスムースに入り込むことができるように一対の逃がし用切欠部42a.42aを形成した点、また、前記周胴部41Aの前面にクリックバネ81の左右の棒状当接部82.82がそれぞれ圧接する角型或いは矩形板状のバネ受け部44Aを突設した点、さらに、この角型バネ受け部44Aの前面に錠箱の前板7の支持部(嵌合孔)14に嵌合し、かつ、マイナス溝43bを有する嵌合突起43Aを設けた点が異なる。
【0062】
(2)第2実施例では、回動ボタン40A用のクリックバネ81を付加したこと。すなわち、第1実施例の回動ボタン40では、回動操作してもクリック感を得ることができない。そこで、第2実施例の回動ボタン40Aでは、図8及び図9で示すように、錠箱6の前板14の内壁面にクリックバネ81を沿うように設け、該クリックバネ81の左右の立ち上がり状当接部82.82を前述した角型バネ受け部44Aの左右側壁に対して複数個のバネ支持手段83.84.84を介し当接状態に配設している。なお、クリックバネ81の中央部は前記前板14に固定したバネ支持手段83に支持され、また、クリックバネ81の左右の立ち上がり状当接部82.82は、前板14に固定した左右一対の突起状バネ支持手段84.84に支持されている。
【0063】
(3)第1摺動体46A及び第2摺動体47Aの形態を一部変更している。すなわち、第1実施例では逃し用切欠部53を第2摺動体47に形成しているが、第2実施例では第1摺動体46Aの前壁部46dに第2摺動体47Aの先端部47e。47e用の逃し用切欠部53A.53Aを形成している点、第2実施例の第2摺動体47Aのバネ受け用の隔壁47dは、上下壁部47a.47bの一部を内側に折り曲げて形成されている点である。
【0064】
(4)第1実施例では押圧バネ45、受け片15などを有しているが、第2実施例ではこれらの部材が存在しないこと。すなわち、第2実施例では回動ボタン40Aの後方のストッパー部42Aが第1摺動体46Aの前壁部46dの前面に当接可能であることから、押圧バネ45や受け片15を設けていない。なお、細部的事項ではあるが、図9で示すように、第2実施例の錠箱6では、突起状バネ支持手段84付近に施錠片用のバネの一端部を受けるバネ受け85を設けている。また、上下の水平案内部16A.16Aの大きさなども異なる。
【0065】
(5)ラッチ用の施錠片60Aと作動レバー55Aの組み合わせが異なる。施錠片60A及び作動レバー55Aの具体的な構成態様の説明に関しては割愛するが、第2実施例では作動レバー55A用の付勢バネを減らすために、ラッチ用の施錠片60Aの後端部に可動突起軸86を設け、一方、作動レバー55Aの先端部に前記可動突起軸86と係合する係合長孔87を形成した点が主に異なる。換言すれば、ラッチ用の施錠片60Aは作動レバー55Aに連動するように可動突起軸86及び係合長孔87を介して連結されている。
【0066】
(6)図8及び図13で示すように、ラッチ用の施錠片60Aの垂直状第2係合部62は第1摺動体46Aの後壁ではなく、矢印で示すように下壁部46bの切欠部51の切欠端面に係合する。
【0067】
(7)回動ボタン40Aのストッパー部42Aは、プッシュ・プル仕様時の時は、図14で示すように水平状態となり、一方、片面的仕様(例えばプル仕様)時は、図15で示すように垂直状態となる。回動ボタン40Aを回動操作した場合に於いて、ラッチ施錠片60Aの解除態様が、プッシュ・プル仕様から、いずれか一方の仕様(プル仕様、又はプッシュ仕様)に切り替わる作用については、第1実施例と同様なので説明を割愛する。
【0068】
上記のように構成を設計変更しても、第1実施例と同一の目的・作用を得ることができる。発明の効果に関しては、上下の押圧片48.49により摺動体46A.47Aが水平動した時にラッチ用の施錠片60Aや作動レバー55Aがスムースに作動する、部品点数(例えばバネ、受け片など)が少なく成る、回動ボタン40Aを操作した時にクリック感が得られるなど付加的効果を得ることができる。
【0069】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては、次に列挙するような効果がある。
(1)ユーザーが建物の扉の取付け場所を考慮し、プッシュ・プル仕様と、片面的仕様(プル仕様、又はプッシュ仕様)とを、自由に選択することができる。
(2)上記(1)に於いて、錠箱の前板から見える回動ボタン40を所定量回動するだけの操作で、例えばプッシュ・プル仕様から片面的仕様に、又は片面的仕様から本来的なプッシュ・プル仕様に切替えることができることができる。
(3)錠箱内に第1摺動体と第2摺動体を合理的に組み込むことができる。
(4)その他、錠箱内にサムターン錠の締め出し防止装置Yを組み込むことができる。
(5)請求項8に記載の発明は、さらに、回動ボタン40Aを操作した時にクリック感を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図7は、本発明の第1実施例を示す各説明図。図8乃至図15は、本発明の第2実施例を示す各説明図。
【図1】扉の閉戸時における本来的なプッシュ・プル仕様態様を示す説明図。
【図2】ケース身を主とした錠箱の説明図。
【図3】ラッチ、ラッチ枠部、作動杆等の説明図。
【図4】回動ボタン等の説明図。
【図5】第1・第2摺動体等の説明図。
【図6】プッシュ・プル仕様時の作動状態の説明図。
【図7】片面的仕様(例えばプル仕様)時の作動状態の説明図。
【図8】第2実施例の概略説明図。
【図9】錠箱の主要部を示す説明図。
【図10】回動ボタンの斜視図。
【図11】回動ボタンと関係する部材の説明図。
【図12】第2実施例の各摺動体の説明図(なお、第2摺動体は中央部を縦断面で示している)。
【図13】回動ボタン以外の主な構成部材の斜視図。
【図14】プッシュ・プル仕様時の回動ボタンの位置を示す説明図。
【図15】片面的仕様(例えばプル仕様)時の回動ボタンの位置を示す説明図。
【符号の説明】
X…ラッチの係止解除機構、Y…サムターン錠の締め出し防止機構、
1…戸枠、2…受け金具、3…縁、4…扉、5…錠前、6…錠箱、7…前板、8…ラッチ枠部、9…開口窓、14…嵌合孔、15…受け片、20…窓孔、21〜25…固定軸、30…ラッチ、32…ラッチバネ、33…作動杆、37…係合切欠部、37a…係合面、40.40A…回動ボタン、41.41A…周胴部、42.42A…ストッパー部、43.43A…嵌合突起、44…バネ支持部、44A…バネ受け部、45…押圧バネ、46.46A…第1摺動体、47.47A…第2摺動体、51,54…揺動レバー用の切欠部、55.55A…揺動レバー、56…アーム部、58…揺動レバー用バネ、60.60A…ラッチ用施錠片、61…第1係合部、62…第2係合部、63…施錠片用バネ、70…下方の収納空間、71…第2のラッチ用施錠片、73…サムターンダルマ、77…リリース構成部材、78…リリースレバー、79…スライダー、81…クリックバネ.82…当接部、83.84…バネ支持部、85…可動突起軸、87…係合長孔。

Claims (11)

  1. 操作ハンドルをプル又はプッシュすると、錠箱内に軸支されかつラッチを係止しているラッチ施錠片が係合解除の方向へ回動するラッチの係止解除機構を備えたプッシュ・プル錠に於いて、錠箱に形成した支持部にストッパー部を有する回動ボタンを設け、一方、前記操作ハンドルの操作によって移動する押圧片を錠箱に形成した窓孔を介して錠箱の内部空間に配設し、この押圧片と前記回動ボタンに関連付けて第1摺動体と第2摺動体を錠箱内に水平動自在に設け、前記回動ボタンを所定量回動すると前記第2摺動体の前進が前記ストッパー部に阻止されることによって、本来的なプッシュ・プル仕様からプル仕様、又はプッシュ仕様というような片面的仕様態様に切り替わることを特徴とするプッシュ・プル錠。
  2. 請求項1に於いて、第1摺動体46は、後壁46cの内壁面が押圧片によって錠箱の後壁方向へ押される外枠状のスライド片であり、一方、第2摺動体は前記押圧片によって錠箱の前板方向へ押される内枠状のスライド片であることを特徴とするプッシュ・プル錠。
  3. 請求項1に於いて、回動ボタン40のストッパー部42は、周胴部41の周壁に羽状に突出形成された突起部であることを特徴とするプッシュ・プル錠。
  4. 請求項1に於いて、第1摺動体46が錠箱の後壁方向へ移動した時、ラッチ施錠片60は、第1摺動体46に押され、かつ、施錠片用バネ63のバネ力に抗してダイレクトに係合解除の方向へ回転することを特徴とするプッシュ・プル錠。
  5. 請求項1に於いて、第2摺動体47が錠箱の前板方向へ移動した時、ラッチ施錠片60は、錠箱内に軸支され、かつ、バネ58のバネ力に抗して回動する揺動レバー55を介して係合解除の方向へ回転することを特徴とするプッシュ・プル錠。
  6. 請求項1又は請求項5に於いて、外枠の第1摺動体46に内枠の第2摺動体47が相対的に移動可能に組み込まれ、第1及び第2摺動体46,47の水平壁部には、揺動レバー55のアーム部56が係合する切欠部51,54がそれぞれ形成されていることを特徴とするプッシュ・プル錠。
  7. 請求項1に於いて、錠箱に形成したラッチ枠部8を基準として、ラッチの係止解除機構Xを設けた反対側の内部空間には、閉戸時に第2のラッチ用施錠片の係合を解除させるリリース構成部材を有するサムターン錠の締め出し防止装置Yが組み込まれていることを特徴とするプッシュ・プル錠。
  8. 操作ハンドルをプル又はプッシュすると、錠箱内に軸支されかつラッチを係止しているラッチ施錠片が係合解除の方向へ回動するラッチの係止解除機構を備えたプッシュ・プル錠に於いて、錠箱に形成した支持部にストッパー部を有する回動ボタンを設け、また、錠箱に前記回動ボタンに当接するクリックバネを、バネ支持手段を介して設け、一方、前記操作ハンドルの操作によって移動する押圧片を錠箱に形成した窓孔を介して錠箱の内部空間に配設し、この押圧片と前記回動ボタンに関連付けて第1摺動体と第2摺動体を錠箱内に水平動自在に設け、前記回動ボタンを所定量回動すると前記第2摺動体の前進が前記ストッパー部に阻止されることによって、本来的なプッシュ・プル仕様からプル仕様、又はプッシュ仕様というような片面的仕様態様に切り替わることを特徴とするプッシュ・プル錠。
  9. 請求項8に於いて、回動ボタン40Aのストッパー部42Aは、周胴部41Aの裏面に突出形成された突起部であることを特徴とするプッシュ・プル錠。
  10. 請求項8又は請求項9に於いて、突起部の側壁に、他方の摺動体47Aの先端部47eが入り込むことができるように逃がし用切欠部42aを形成したことを特徴とするプッシュ・プル錠。
  11. 請求項8に於いて、ラッチ用の施錠片60Aは作動レバー55Aに連動するように可動突起軸86及び係合長孔87を介して連結されていることを特徴とするプッシュ・プル錠。
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