JP2007162297A - プシュ・プル錠 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部からの操作で、簡単にプッシュ・プル仕様から片面的仕様態様に切り替えることができるプッシュ・プル錠の提供。
【解決手段】作動片55を含むラッチ30の係止解除機構と、作動片55と係合する摺動体46、47と、摺動体をハンドルの操作力によりかつバネ力に抗して移動させることができるように錠箱6内に位置する押圧片28,29と、錠箱の前板7の開口14を基準にして前板の裏側に支持体15を介して回転自在に設けられ、かつ、摺動体の一端部側に係合する可動体40とを備え、仕様態様の切り替え時、可動体を外部操作により所定量回転すると、摺動体の他端部に形成した受け部分47bが位置変位し、押圧片が所定方向に移動しても作動片を押圧することができない「空振り状態」となり、片面的仕様態様に切り替わるよう構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、プシュ・プル錠に関し、特に、所望するハンドルを本来的なプッシュ・プル仕様から片面的仕様態様に切り替(切り換)えることができるプシュ・プル錠に関する。
特許文献1、特許文献2には、「扉の取付け場所(例えばドアクローザが必要ない室内扉)を考慮し、ユーザーが錠箱の前板から見える可動体の操作部を操作すると、プッシュ・プル仕様から片面的仕様(プル仕様、又はプッシュ仕様)へと切り替るプッシュ・プル錠の具体的構成」が開示されている。
これらの発明は、例えばトイレ、寝室等の室内扉の操作ハンドルをプッシュして当該室内側(向こう側)へ勢い良くプッシュして開扉する場合、また、勝手口の扉を室内側の操作ハンドルを操作して室外側へとプッシュして開扉する場合に於いて、ドアクローザが建具に取付けられていないときに有益である。
その理由は、プッシュ・プル仕様から片面的仕様(例えばプル仕様)に切り替えると、扉を開ける場合には、一旦手前側にプル操作して扉を開ける必要があるから、扉を向こう側或いは室外側へ勢い良く開扉する事態(お年より等がバランスを崩すこと)を極力防ぐことができるからである。
特開2004−211529号公報 特開2004−225384号公報
本発明の第1の目的は、エンドユーザーが、所望するハンドル(例えば内側のハンドル)を本来的なプッシュ・プル仕様から片面的仕様態様に切り替えたい場合に、外部から可動体を操作して、簡単にプッシュ・プル仕様から片面的仕様(プル仕様、又はプッシュ仕様)に切り替えることができることである。第2の目的は、外部から可動体を回転操作すると、片方のハンドルの操作力が空転状態となり、錠前の作動片に操作力が伝わらないようにすることである。具体的には、内側ハンドルの押圧片がラッチの係止解除機構を構成する作動片(直接又は間接的にラッチを仮に施・解錠する施錠片)と係合する一つの摺動体に対して、「空振り状態」になることである。第3の目的は、例えば子供に悪戯され、簡単に仕様が切り替らないことである。
本発明のプシュ・プル錠は、ラッチを解錠状態にするための作動片を含むラッチの係止解除機構と、前記作動片と係合する摺動体と、該摺動体をハンドルの操作力により、かつ、バネのバネ力に抗して移動させることができるように錠箱内に位置する押圧片と、錠箱の前板の開口を基準にして該前板の裏側に支持体を介して回転自在に設けられ、かつ、前記摺動体の一端部側に係合する可動体とを備え、仕様態様の切り替え時、前記可動体を外部操作により所定量回転すると、前記摺動体の他端部に形成した押圧片用受け部分が位置変位し、前記押圧片は所定方向に移動しても前記作動片を押圧することができない「空振り状態」となり、本来的なプッシュ・プル仕様から片面的仕様態様に切り替わることを特徴とする。
上記構成に於いて、摺動体の一端部側は、バネを内装する筒状部であり、一方、該筒状部の端面中央部に突出形成された他端部の受け部分は、押圧片空振り用切断面を有していることを特徴とする。また、摺動体は、付勢手段の付勢力に抗して移動する他の摺動体内に移動自在に設けられていることを特徴とする。さらに、可動体には、外端面から内部へと専用の操作具を差し込むことができる挿入溝が形成され、又は、前記専用操作具は、磁性体であり、一方、可動体の外端部分の外端面は、前記操作具に吸着し得ることを特徴とする。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては、次に列挙するような効果がある。
(1)エンドユーザーが、所望するハンドル(例えば内側のハンドル)を本来的なプッシュ・プル仕様から片面的仕様態様に切り替えたい場合に、外部から可動体を操作して、簡単にプッシュ・プル仕様から片面的仕様(プル仕様、又はプッシュ仕様)に切り替えることができる。
(2)請求項2に記載の発明は、ハンドル側の押圧片に対して従動部材であり、かつ、ラッチ仮施錠用の作動片に対して係合する一つの摺動体の形態を工夫することにより、外部から可動体を回転操作すると、ハンドル側の一つの押圧片が一つの摺動体(外面柱状の摺動体)に対して「空振り状態」になるので、ラッチの係止解除機構を構成する作動片(直接又は間接的にラッチを仮に施・解錠する施錠片)が全く作用しない。一方、前記一つの押圧片は他の摺動体(外枠状の摺動体)に対してはそのまま押圧機能を発揮する。したがって、ハンドルの操作態様を規制しなくても、プシュ・プル錠を構成する一つの摺動体の受け部分の位置を変位するだけで、前(1)の目的を達成することができる。
(3)専用の操作具を用いる実施例の場合には、例えば子供に悪戯され、簡単に仕様が切り替らない。
まず、本発明の一実施例を説明する。なお、本発明の実施例の説明に当たって、特許文献1に記載の発明と同一の部分には、同一又は同様の符号を付する。本発明の実施例が特許文献1(公知例)と主に異なる点は、従来の仕様変替手段は、操作部としての嵌合突起が前板の開口に回転自在に設けられたボタン式回転体であるのに対して、本実施例の仕様変替手段は、前板の裏面に固定される筒状支持体と、この筒状支持体内に回転自在に設けられ、かつ、操作具によって所定位置へと回転する可動体と、該可動体と嵌合状態で係合すると共に、ハンドル側の押圧片に対して従動部材であり、かつ、ラッチ仮施錠用の作動片に対して係合する摺動体の「三物品」から成る。以下、本発明の構成を詳細に説明する。
(a)一実施例
図1乃至図11を参照にして、本発明の一実施例を説明する。まず、図1は発明を構成する環境全体を示す。この図1に於いて、Xは錠箱の上部側空間に配設されたラッチの係止解除機構、Yは錠箱の下部側空間に配設されたサムターン錠の締め出し防止機構、1は戸枠、2は受け金具、3は受け金具の縁、4は扉、5は扉の自由端部内に設けた錠前(プッシュ・プル錠)、6は錠箱、7は錠箱の前板、8はラッチ枠部である。
なお、錠箱6内は、開扉の時に不注意によりラッチを施錠した状態で扉を閉めた時にラッチの施錠状態が自動的に解錠状態となるサムターン錠の締め出し防止装置Yとが設けられている。
(b)図2−錠箱6
次に、図2は錠箱6の構成を示す。また、図3はラッチ枠部8、ラッチ30、ラッチ作動杆33等を示す。これら図2、図3に於いて、6aはケース身、6bはケース蓋、7は前板(裏板7aとフロント7b)、8はラッチ枠部、9は前板7の中央部に形成されたラッチ用開口窓である。
前記ラッチ枠部8は、図3で示すように、上壁8aと、下壁8b、後壁8cとを有する端面コ字型形状である。そして、前記上壁8aにはラッチの係止解除機構Xを構成する第1の作動片(ラッチ用の第1仮施錠片)用の第1受入れ孔10が形成され、一方、下壁8bには、不番の第2施錠片用の第2受入れ孔11が形成されている。
また、第1・第2受入れ孔10,11は、開口窓9側から前記後壁8cに向かって形成された水平長孔である。またラッチ枠部8の後壁8cの一側壁には、上下方向の一部に作動杆33用の切欠部12が形成されている。
図2に戻って、14は前板7に形成された可動体40用開口で、この開口14の後方には、前板7の裏面に対して、或いは錠箱の内壁面に対して、「固定部材としての筒状支持体15」が設けられている。
また、16は前記筒状支持体15を基準にして上下に設けられた第1摺動体用上方水平案内部、一方、17は錠箱6の下方隅角部に形成されたサムターンダルマ用軸孔18を基準にして上下かつオフセット状態に設けられたリリーススライダー用の下方水平案内部である。
また、18はサムターンダルマ用軸孔、20は錠箱6の上部側に形成された操作ハンドルに連動する、或いは操作ハンドルの水平軸に一体的に固定された押圧片28,29用の矩形状窓孔である。
さらに、錠箱6には固定軸が複数個配設されている。固定軸を上方から順番に説明すると、21は第1固定軸、22は第2固定軸、23は第3固定軸、24は第4固定軸、そして、25は錠箱の底壁の中央部に設けられた第5固定軸である。
(c)ラッチなど−図3
次に、図3に於いて、30はラッチ、30aは開口縁3と摺接する衝止面、30b,30bは回転軸機能、係合機能等を有する突起部、30c,30cはラッチの後端部、31は後端部に形成されバネ端収納部である。
また、32はラッチバネで、この一端部32aは、ラッチの作動杆33の端面L型状先端部34に圧接し、一方、その他端部32bはラッチ枠部8の後壁8c内面に圧接する。
また、33はラッチ作動杆、34はラッチ作動杆の先端部、34aはラッチバネ32の一端部32aを受けるバネ端支持壁、34bは支持壁34aと交差する先端部一側壁、35はラッチ枠部8の切欠部12に案内される摺動壁である。
しかして、前記バネ端支持壁34aの内壁面と後端部の前壁面との間には、バネ収納空間36が設けられている。また前記後端部には、その後壁面の上端部寄りの部位から底壁面に向かって傾斜状の係合面37aを有する係合切欠部37が形成されている。
(d)前板、支持体、可動体等−図4、図5等
次に、図4は主要部を構成する前板7、支持体(固定部材)15、可動体(可動部材)40、複数個の摺動体46、47、摺動体復帰用の複数個のバネ48,49などを示す。
まず、図4を参照にすると、15は前板7の円形開口14を基準にして、開口14縁部の内壁面に固定された支持体である。本実施例では、筒状の支持体15である。筒状支持体15の大きさ及び形状は、各摺動体46、47の先端部の位置関係を考慮して適宜に設定される。
筒状支持体15は、図5で示すように、所定長さの収納部15aと、この収納部15aの先端部に周設したフランジ部15bとを有し、前記フランジ部15bの先端面(外端面)は、前述したように、開口14を取り囲むように前板7の裏側(例えば裏面)に複数個の固着具15cを介して固定される。
一方、可動体40は、筒状支持体15の収納部15aに回転可能に内装される胴体部分41と、この胴体部分41の先端面の中央部に形成された突起軸状の外端部分(先端部分)42と、胴体部分41の後端部に突出形成され、かつ、外面円柱状の摺動体47の一端部側(本実施例では先端部)の開口に嵌合状態で係合する複数個の係合突起43とから成る。
ところで、本実施例の可動体40は、例えば子供に悪戯され、簡単に仕様が切り替らないように、専用の操作具Kを介して所定量回転する。
そこで、可動体40には、外端面から内部へと専用の操作具Kの先端部分を差し込むことができる挿入溝44が形成されている。
図5及び図6で示すように、筒状支持体15の収納部15aの適宜箇所に形成した装着小孔には、付勢部材45が組み込まれている。付勢部材45は、不番の止め具、クリックバネ、クリックボールから成り、前記クリックボールは、可動体40の周壁に所定間隔を有して形成された複数個の小係合溝41aに選択的に係脱する。
ところで、前記操作具Kは、専用治具である旨を説明したが、専用の操作具Kが磁性体である場合には、可動体40の外端部分の外端面は、前記操作具に吸着し得るように構成される。この点に関して付言すれば、例えば先端部分42を操作具Kの極性に対応して吸着する磁石にするとか、或いは先端部分42に金属板を固定するとか、或いはまた、可動体40を吸着可能な金属で製作するとかである。もちろん、専用の操作具Kが磁性体である場合には、先端部分42に挿入溝44が形成する必要はない。
なお、操作具Kを可動体40に差し込む際に、可動体40が多少スライドする、しないに関らず、操作具Kを可動体40の挿入溝44に差し込むことができるように摺動体46,47用バネ48,49のバネ力が適宜に設定されている。
(e)摺動体46.47など−図4、図8、図9など
次に、図4、図8、図9などを参照にすると、46,47は錠箱6の上方の収納空間に水平状態に配設された複数個の摺動体である。また、48,49は摺動体46,47用の複数個の復帰用バネである。さらに、28、29は、摺動体46,47を押圧するハンドル側の複数個の押圧片である。これらの部材は、図示しない内外ハンドルとの関係で複数個存在する。
ここでは、説明の便宜上、外枠の摺動体を第1摺動体46、一方、第1摺動体内に組み込まれた外面円柱状の摺動体を第2摺動体47とする。また、第1摺動体46と錠箱6の後壁6aとの間に配設した復帰用バネ48を第1バネ、第2摺動体47の筒状部に内装された復帰用バネ49を第2バネとする。
さらに、外側の操作ハンドルに連動するあるいは一体的な部材を上方の押圧片28とし、一方、内側の操作ハンドルに連動するあるいは一体的な部材を下方の押圧片29とする(図1、図4参照)。上下の押圧片28,29は、錠箱6の窓部20を介して該錠箱6内に位置する。
さて、まず、断面コ字形状に形成された外枠の第1摺動体46は、特に図示しないが、複数個の係合突起を介して錠箱6の上方水平案内部16に水平動自在に設けられている。
しかして、46aは上壁部、46bは下壁部、46cは上下壁部と直交する後壁部である。前記後壁部46cの内壁面は前述した上下の押圧片48,49を受ける受け板の機能を有する。また、一方、後壁部46cの外壁面は第1バネ48を受ける受け板の機能を有する。また、前記上下の壁部46a、46bは、内装する第2摺動体47を案内する機能を有する。さらに、前記下壁部46bの一部には第1作動片55の上端部が係合する切欠部51が形成されている。
次に、内側の第2摺動体47は、設計如何により横長のコ時型形状等に形成しても良いが、本実施例では、外面円柱状部分47aと、該外面円柱状部分の後端面に突出する切断部分47bとから成る。
すなわち、図8、図9を参照にすると、第2摺動体47の一端部側は、バネを内装する筒状部47aであり、一方、該筒状部47aの端面中央部には延設方向に略半分切断された受け部分47bが突出形成されている。他端部の受け部分47bは、図示するように切断された押圧片空振り用切断面を有している。
付言すると、前記受け部分47bは、筒状部の端面中央部から水平方向に延びる細い半円柱状連設部分52と、該細い連設部分52に連設する太い半円柱状連設部分53に区別することができる。
そして、受け部分47bの太い半円柱状連設部分53の前面53aは、図1で示すように第1作動片55の上端部が係合し、一方、その後面53bは、上下の押圧片28、29がそれぞれ押圧可能な状態に当たる。
さらに、内側の第2摺動体47の筒状部47aは、先端面から軸方向に向かって第2バネ49用の収納部54が所要量形成されている。そして、前記収納部54の内周面には、軸方向(長手方向)に可動体40の係合部(係合突起)43と係合する被係合部(係合溝)54aが複数本形成されている。
(f)作動片55など−図1
次に、図1を参照にして第1の作動片55等について説明する。55は第2固定軸22に軸支された第1の作動片(本実施例では揺動レバー)である。この作動片55の上方先端部は、第1及び第2摺動体46,47にそれぞれ係合している。
一方、上方先端部(アーム部)に連設する下方部分には不番のバネ受け部が形成されている。さらに、補足説明すると、上方先端部には不番の係合突起が設けられ、この係合突起は、ラッチ30に直接係合する第2の作動片56に係合している。第2の作動片56は、長板状の係合片であり、その後端部は第1摺動体46の後壁46cの下端部に係合している。なお、ラッチ30を仮に施・解錠するための第1の作動片55及び第2の作動片56は、固定軸21、22にそれぞれ軸支されていると共に、不番のバネで適宜に付勢されている。錠前の細部的事項の説明は割愛する。
(g)作用−図10、図11
ここでは、本発明の主要部に関係がある作用を説明する。まず、図10は可動体切り替え前(可動体40の複数個の係合突起43が垂直状態に位置している場合)において、内側ハンドルをプルした場合と、プッシュした場合の概略説明図である。この態様の場合、第2摺動体47の受け部分47bの太い半円柱状連設部分53は手前に見える(切断面が垂直の意味)。
すなわち、前者(プル)の場合には、内側ハンドル用押圧片29は、矢印A方向へ移動するので、第1摺動体46は第1バネ48のバネ力に抗して押圧片29に押され、矢印A方向へ移動する。そうすると、第2作動片56は時計方向へと回転する。
一方、後者(プッシュ)の場合には、内側ハンドル用押圧片29は、矢印B方向へ移動するので、第2摺動体47は第2バネ49のバネ力に抗して押圧片29に押され、矢印B方向へ移動する。そうすると、第1作動片55は反時計方向へと回転する。
したがって、第2摺動体47の受け部分47bが垂直状態の場合には、第1作動片55は第2摺動体47を介してラッチの係止を解除する方向へと作動する。
これに対して、図11は可動体を切り替え後(可動体40の複数個の係合突起43が水平状態に位置している場合)において、内側ハンドルをプルした場合と、プッシュした場合の概略説明図である。この態様の場合、第2摺動体47の受け部分47bの太い半円柱状連設部分53はフラット面が手前に見えなくなる(切断面が下向きの意味)。
そこで、前者(プル)の場合には、内側ハンドル用押圧片29は、矢印A方向へ移動するので、第1摺動体46は第1バネ48のバネ力に抗して押圧片29に押され、矢印A方向へ移動する。そうすると、第2作動片56は時計方向へと回転する。この点、図10と全く同様である。
しかしながら、後者(プッシュ)の場合には、内側ハンドル用押圧片29は、矢印B方向へ移動しても、第2摺動体47の太い半円柱状連設部分53の切断面が下向きなので、「空振り状態」になる。
したがって、第2摺動体47は第2バネ49のバネ力に抗して押圧片29に押されることはないから、第1作動片55は作動しない。つまり、錠前は片方(内側)のハンドルをプッシュしても何らの影響を受けない。
なお、図10、図11に於いて、外側ハンドル用の押圧片28は、可動体の切り替え如何を問わず、各摺動体46,47を押圧することができる。
本発明は、複数個の摺動体46,47を備えた示すプシュ・プル錠(図1)に適用したが、このような構成のプシュ・プル錠に限定するものではない。
例えば、特に図示しないが、ハンドルをプル又はプッシュすると、錠箱内に突出するハンドル側の揺動片の駆動力により、かつ、付勢手段の付勢力に抗して水平移動する同調部材(摺動体)、この同調部材に連動するようにラッチロッドに案内される可動枠部材内に組み込まれた可動ストッパー(作動片)、この可動ストッパーを介して可動枠部材の規制を解消するラッチ用仮施錠の解錠機構を備えたプッシュ・プル錠にも、適宜に適用することができる(特許公開2002−129796号公報記載の実施例参照)。
図1乃至図11は、本発明の一実施例を示す各説明図。
扉の閉戸時における錠前の一例を示す概略説明図。 ケース身を主とした錠箱の説明図。 ラッチ、ラッチ枠部、作動杆等の説明図。 主要部の概略説明図。 支持体、可動体等の要部の分解斜視図。 支持体、可動体等の要部の概略説明図。 支持体、可動体等の要部の概略断面説明図。 主要部の分解斜視図。 主要部を組み合わせた状態の概略説明図。 可動体切り替前において、内側ハンドルをプルした場合とプッシュした場合の概略説明図。 可動体を切り替え後において、内側ハンドルをプルした場合とプッシュした場合の概略説明図である。
符号の説明
1…戸枠、2…受け金具、3…縁、4…扉、5…錠前(プッシュ・プル錠)、6…錠箱、7…前板、14…開口、15…支持体、20…窓孔、28,29…押圧片、30…ラッチ、40…可動体、42…外端部分、43…係合部(係合突起)、44…挿入溝(係合溝)、K…操作具、46……第1摺動体、47…第2摺動体、47a…外面円柱状部分(筒状部)、47b…切断部分(受け部分)、48…第1バネ、49…第2バネ、52…細い半円柱状連設部分、53…太い半円柱状連設部分、53a…前面、53b…後面、54…収納部、54a…被係合部(係合溝)、55…第1作動片、56…第2作動片。

Claims (5)

  1. ラッチを解錠状態にするための作動片を含むラッチの係止解除機構と、前記作動片と係合する摺動体と、該摺動体をハンドルの操作力により、かつ、バネのバネ力に抗して移動させることができるように錠箱内に位置する押圧片と、錠箱の前板の開口を基準にして該前板の裏側に支持体を介して回転自在に設けられ、かつ、前記摺動体の一端部側に係合する可動体とを備え、仕様態様の切り替え時、前記可動体を外部操作により所定量回転すると、前記摺動体の他端部に形成した押圧片用受け部分が位置変位し、前記押圧片は所定方向に移動しても前記作動片を押圧することができない「空振り状態」となり、本来的なプッシュ・プル仕様から片面的仕様態様に切り替わることを特徴とするプシュ・プル錠。
  2. 請求項1に於いて、摺動体の一端部側は、バネを内装する筒状部であり、一方、該筒状部の端面中央部に突出形成された他端部側の受け部分は、押圧片空振り用の切断面を有していることを特徴とするプシュ・プル錠。
  3. 請求項1に於いて、摺動体は、付勢手段の付勢力に抗して移動する他の摺動体内に移動自在に設けられていることを特徴とするプシュ・プル錠。
  4. 請求項1に於いて、可動体には、外端面から内部へと専用の操作具を差し込むことができる挿入溝が形成されていることを特徴とするプシュ・プル錠。
  5. 請求項4に於いて、専用の操作具は、磁性体であり、一方、可動体の外端部分の外端面は、前記操作具に吸着し得ることを特徴とするプシュ・プル錠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103375051A (zh) * 2012-04-20 2013-10-30 艾兰西斯有限公司 能够双向解锁的榫眼结构

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