JP4475461B2 - 引戸用引手及び引戸 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の出入り口に配置された引戸用の引手及び引戸に関し、例えば室内側から内側引戸を開ける人を基準としてその手前側に開閉体が配置される引戸(内側引戸,外側引戸など)の戸先側の壁面に取付けられる引戸用引手及び引戸に関する。
この種の引戸用の引手の一例として特許文献1が存在する。この特許文献1の図5乃至図7には、引き違い引戸の戸先側(閉じ側)の縦框内に把手を回転して収納する構成が開示されている。この特許文献1に記載の発明の目的は、引戸を全開する場合に於いて、引戸の引き違い面側に突出している前記引手が邪魔にならないように前記縦框の内部空間に把手を回転収納することを目的とする点で、本願発明の主たる目的(開閉体を全閉する際に引戸の引手本体が邪魔にならないと共に、必要な時にだけ引手本体を引き出して使用すること。)と相違する。また、把手の構造的についても、本願発明の引手本体とは、取付け箇所、作動態様、形態等が相違する。
特開2001−214644号公報
本発明の第1の目的は、開閉体を開いて引戸を開ける際には、引手本体を手前側に引き出して引戸を開けることができる引戸用引手を提案すること。第2の目的は、引手本体が収納部に垂直状態に収納されている初期位置に於いて、引戸等の振動により収納部の外方向に容易に回転しないようにする反面、引手本体を手前側に引き出した傾倒位置時に於いても、操作性を向上させるために戻り方向へ簡単に回転しないようにすること。第3の目的は、収納部の空間を有効利用することができるように引手本体用補助ロック機構を設けること。第4の目的は、引手本体を引き出した傾倒位置時、引手本体を操作した場合に於いて、引手本体が戻り方向へ回転するのを確実に防止すること。第5の目的は、引手本体のグリップアームを所定の角度(望ましくは、グリップアームが傾斜状の支持アームに対して略鉛直状態に折り曲がる所)まで折り曲げ回転させた上で、該グリップアームを用いてそのまま引戸を開けることができること。第6の目的は、支持アームに対してグリップアームを鉛直方向へ折り曲げた時、引手本体が取付け座側に回転せず、これにより引戸を開く際における引手本体の操作性を向上させることである。
本発明の引戸用引手は、引戸用引手は、引戸の戸先側の内部に略嵌り込むように固定され、かつ、横向き凹所状の引手本体用収納部5を有する取付け座1と、この取付け座と少なくとも略面一になるように前記引手本体用収納部に出し入れ自在に収納された縦長状の引手本体11とから成り、前記引手本体は、基端部が前記引手本体用収納部側の一軸としての固定軸9に軸支された支持アーム11aと、該支持アームの他端部に一軸としての可動軸18を介して軸支されたグリップアーム11bとで構成され、また、前記固定軸9に対して離間する支持アーム11aの前記基端部側には、前記取付け座1に横設軸架されかつ前記支持アーム11aの回転範囲を規制する固定障害子10用の係合長孔13が形成されさらに前記支持アーム11aの垂直案内長孔14には、引手本体11が垂直状態になる初期位置及び所定量回転した傾倒位置の両方の位置に於いて、前記固定障害子10と前記グリップアーム11bの基端部に形成された係合溝19に対して付勢バネ24のバネ力によりそれぞれ圧接する上下の作動ピン22,23が内蔵されていることを特徴とする。
上記構成に於いて、引手本体は、基端部が固定軸に軸支された支持アームと、該支持アームの他端部に可動軸を介して軸支されたグリップアームとで構成され、引手本体を手前側に引き出した場合に於いて、引手本体のグリップアームは、鉛直方向へと所定の停止位置まで回転可能であることを特徴とする。
引手本体の支持アーム及びグリップアームの枢着部分には、グリップアームが支持アームに対して単独で回転した時に、該グリップアームを所定の角度範囲内で停止させる係止手段が設けられていることを特徴とする。
さらに、引手本体の支持アーム及びグリップアームの枢着部分には、グリップアームが支持アームに対して単独で回転した時に、該グリップアームを所定の角度範囲内で停止させる係止手段が設けられている。加えて、グリップアームが略鉛直状態に成った時、補助的な付勢手段により保持されることを特徴とする。
また、本発明の引戸は、請求項1の構成をそのまま含み、開閉体は、引手本体の手前側に位置するように配置され、前記引手本体は、開閉体を全閉する際に邪魔にならないように取付け座の収納部に収納され、一方、開閉体を開いた際には、前記引手本体を手前側に引き出し得ることを特徴とする。ここで「開閉体」とは、網戸、シャッターなどをいう。
(1)請求項1、請求項に記載の発明は、引戸用引手は、引戸の戸先側の内部に略嵌り込むように固定され、かつ、横向き凹所状の引手本体用収納部5を有する取付け座1と、この取付け座と少なくとも略面一になるように前記引手本体用収納部に出し入れ自在に収納された縦長状の引手本体11とから成り、前記引手本体は、基端部が前記引手本体用収納部側の一軸としての固定軸9に軸支された支持アーム11aと、該支持アームの他端部に一軸としての可動軸18を介して軸支されたグリップアーム11bとで構成され、また、前記固定軸9に対して離間する支持アーム11aの前記基端部側には、前記取付け座1に横設軸架されかつ前記支持アーム11aの回転範囲を規制する固定障害子10用の係合長孔13が形成されさらに前記支持アーム11aの垂直案内長孔14には、引手本体11が垂直状態になる初期位置及び所定量回転した傾倒位置の両方の位置に於いて、前記固定障害子10と前記グリップアーム11bの基端部に形成された係合溝19に対して付勢バネ24のバネ力によりそれぞれ圧接する上下の作動ピン22,23が内蔵されているので、引戸を開ける際には、引手本体を手前側に引き出して引戸を開けることができる。
(2)付言すると、請求項1、請求項4に記載の発明は、引手本体が収納部に垂直状態に収納されている初期位置に於いて、引戸等の振動により収納部の外方向に容易に回転しない反面、引手本体を手前側に引き出した傾倒位置時に於いても、戻り方向へ簡単に回転しない。したがって、操作性を向上させることができる。
(3)また、引手本体用補助ロック機構を収納部の空間を有効利用して組み込むことができると共に、該引手本体用補助ロック機構により、引手本体を引き出した傾倒位置時、引手本体を操作した場合に於いて、引手本体が戻り方向へ回転するのを確実に防止することができる。
(4)請求項2に記載の発明は、引手本体を手前側に引き出した場合に於いて、引手本体の支持アームに対してグリップアームを鉛直方向へと折り曲げた状態で引手本体を操作することができる。したがって、操作時に引手本体が邪魔にならない。
(5)請求項3に記載の発明は、引手本体を手前側に引き出した場合に於いて、支持アームに対してグリップアームを鉛直方向へと折り曲げるように所定量回転した時、該グリップアームを所定の位置に止めるだけではなく、さらに、グリップアームの戻り方向への回転も阻止するので、引戸の開閉時における引手本体の操作性がより一層向上する。
以下、図1乃至図12に示す本発明を実施するための最良の形態により説明する。
(1)内側取付け座…固定部材
1は引手の外観形状を有する内側の取付け座で、この取付け座1は、引戸aの戸先側(閉じ側)の縦框に固定的に取付けられる。本実施例では、内側取付け座1は引戸aの戸先側の内部cに略嵌り込むように固定されている(図10参照)。なお、取付け座1は縦框以外の戸先側(閉じ側)の内部に固定しても良い。
しかして、2は取付け座1の縦長の長板状部分で、この長板状部分2の上下の端部には、図示しない固着具用の小貫通孔4,4がそれぞれ形成されている。5は取付け座1の縦長ケース状引手本体用収納部で、この引手本体用収納部5は、図4で示すように断面横向き凹所状に形成されている。この断面横向き凹所を形成する取付け座1の開口6の大きさや幅は、引手本体11の形態との関係を考慮し、例えば内側引手11を構成するグリップアーム11bの細幅部分に指を引っ掛けて(本実施例)、或いは括れ状の部分を摘んで引手本体用収納部5から所定量引き出すことができるように適宜に形成されている。
本実施例では、開口6は、図1で示すように、長板状部分2の上端部から下端部に至るまで形成され、一方、内側引手(引手本体)11は、取付け座1側の下方の固定軸9に軸支された支持アーム11aの基端部(図面では下端部)側からグリップアーム11bの細幅の端部(図面では上端部)に至るまで真っ直ぐに延伸し、該グリップアーム11bの端部は、収納部5の凹所内壁の上方傾斜状内壁面7a付近に至っている。
ところで、取付け座1の引手本体用収納部5の下端部には、対向壁或いは断面コ字型状の軸受け部分8が設けられている。この軸受け部分8は、図示しない複数個の固着具を介して収納部5に適宜に固定される。そして、該軸受け部分8には、前述した引手本体11の支持アーム11aの基端部を軸支する固定軸(横軸)9が横設軸架されていると共に、該固定軸(横軸)9の近傍(図面では上方)に引手本体の基端部(本実施例では、支持アーム11aの基端部)にやや弧状に形成された係合長孔13に係合する固定障害子(横棒)10が横設されている。固定障害子(横棒)10は前記係合長孔13の左右の弧状内面と係合して支持アーム11aの回転に対するストッパー機能の役割を果たす。
取付け座1は、引戸aの内壁面bから縦框内部cに略嵌り込んでいる(図10)。好ましくは、引手本体用収納部5は、縦框の内部cに完全に入り込み、フランジ状の長板状部分2は、引戸aの内壁面と略面一状態(発明の目的を達成する限りに於いて、多少突出する場合も含む。)となる。
(2)内側引手…可動部材
11は片手で握ることができる大きさの内側の引手本体で、この引手本体11は全体として縦長状に形成されている。本実施例では、引手本体11は、下方の基端部が収納部5側の固定軸9に軸支された支持アーム11aと、該支持アームの他端部(枢着部分)に可動軸18を介して軸支されたグリップアーム11bとで構成されている。
ところで、引手本体11の形態については、取付け座1の引手本体用収納部5に収納することができるように、アームの本数、その長さ、大きさ、形状、肉厚、内部構造等が適宜に設定されている。もちろん、引手本体11は、縦長状の「1本のアーム」に形成しても良いし、本実施例のように折り曲げ可能な「2本のアーム」で構成しても良い。また、外側引手であっても良い。引手本体11は、取付け座1と少なくとも略面一(発明の目的を達成する限りに於いて、多少突出する場合も含む。)になるように前記引手本体用収納部5に出し入れ自在に収納されている。
本実施例の引手本体11は、引手本体用収納部5に収納されている時は、鉛直(垂直)状態であり、一方、図7で示すようにグリップアーム11bを介して手前側に傾斜状態に引き出した場合には、さらに、グリップアーム11bを支持アーム11aに対して鉛直方向へと所定位置まで折り曲げるように回転可能である。
(3)引手本体11の具体的構成
ここで、図4,図5を参照にして引手本体11の構成を説明する。まず、引手本体11は、アール状の基端部(図では下端部)から門型状の枢着部分(図では上端部)まで幅広に形成された杆状支持アーム11aを有している。しかして、基端部の一番下位には、固定軸9用の軸孔12が横方向に形成され、この軸孔12の直ぐ上方近傍に固定障害子10用のやや弧状係合長孔13が横方向に形成されている。
また支持アーム11aには、該係合長孔13に対して鉛直方向に連通する垂直案内長孔14が形成されている。この垂直案内長孔14は、後述する補助的な付勢手段21が内蔵される。
また、支持アーム11aの他端部は門型状に形成され、前記垂直案内長孔14の上部側と連通する嵌合切欠部分15を有している。また、門型状の対向端部には、嵌合切欠部分15と連通し、かつ、グリップアーム11bの枢着部分(図では下端部)を軸支する可動軸(横軸)18用の軸孔16,16が形成されている。
次に、引手本体11は支持アーム11aの他端部に可動軸18を介して軸支されたグリップアーム11bを有している。しかして、下向き弧状面を有する枢着部分(図では下端部)の中央部分には、支持アーム11aの前述した嵌合切欠部分16に入り込む円盤状の軸貫通部分31が突設されている。
軸貫通部分31は可動軸18用の軸孔32を有している。したがって、グリップアーム11bは軸孔16,32,16を貫通する可動軸18を介して支持アーム11aに回動自在に連結されている。
(4)引手本体11の係止手段17
本実施例の引手本体11は、例えばグリップアーム11bを鉛直(垂直)状態に折り曲げ回転した時には、支持アーム11a及びグリップアーム11bの枢着部分に形成した係止手段17により停止させることができる。係止手段17は、例えば図5,図9に示すように、支持アーム11aの枢着部分の嵌合切欠部分15側の一側内面に略扇形状に切り欠かれた複数個の被係合部(切欠受け止め面)17a,17bと、一方、グリップアーム11bの枢着部分である円盤状軸貫通部分31の内壁面に小扇形状に突設された小係合部17cとから成り、グリップアーム11bが支持アーム11aに対して単独で回転した時に、該グリップアーム11bを所定の角度範囲内で停止させる(図9)。
(5)引手本体11の補助的な付勢手段21
また本実施例の引手本体11は、補助的な付勢手段21を有している。補助的付勢手段21は、支持アーム11aの垂直案内長孔14に内蔵され、かつ、固定障害子10に圧接して引手本体11が収納部5に垂直状態に収納されている初期位置に於いて、引戸等の振動により収納部5の外方向に容易に回転しないように保持する反面、引手本体11を手前側に引き出した傾倒位置時に於いても、戻り方向へ簡単に回転しないにように保持する機能を有している(図7,図8)。したがって、引手本体11の操作性を向上させることができる。
しかして、補助的付勢手段21は、突出端部が円錐形の複数個の作動ピン22,23と、これらの作動ピン22,23の間に介在し、かつ、これらの作動ピン22,23を常時突出方向に付勢する付勢バネ24とから成る。図7又は図8で示すように、前記下方の作動ピン22の突出端部は、引手本体11が収納部5に垂直状態に収納されている初期位置では右側に位置する固定障害子10の外壁面に圧接し、一方、引手本体11を手前側に引き出した傾倒位置時では左側に位置する固定障害子10の外壁面に圧接する。
本実施例の固定障害子10は、引手本体11が前後方向に所定量回転した時に、支持アーム11aの係合長孔13の左右の弧状内面のいずれかに当たるから、付勢バネ24のバネ力が強ければ強いほど作動ピン22が固定障害子10に強く圧接し、その結果、引手本体11は収納部5から外方向へ、又は引き出した傾倒位置の所から収納部5方向へ容易に回転しない。
ここで、本発明に直接関係はないが、クリック機構についても付言する。本実施例の補助的付勢手段21を構成する前記上方の作動ピン23の突出端部は、図8で示すように、グリップアーム11bの円盤状軸貫通部分31の外周面に離間して形成された複数個のクリック用小係合溝19,19に選択的に係合可能である。
したがって、引手本体11が「1本のアーム」に形成されている場合はもちろんのこと、本実施例のように折り曲げ可能な「2本のアーム」で構成されている実施例の場合であっても、引手本体11を所定位置(傾倒位置、初期位置)に回転した場合ないし引手本体11のグリップアーム11bが支持アーム11aに対して略鉛直状態に成った場合(図8の右図)に補助的な付勢手段21により保持される。
後者の場合には、前述した係止手段17を介して鈍角状態に形態が保持されるのみならず、補助的付勢手段21の保持機能も作用する。なお、グリップアーム11bは、その一端部側も含めて細幅部分となっている(図1)。
(6)引手本体用補助ロック機構35
さらに、本実施例の引手本体11は、引手本体用補助ロック機構35を備えている。補助ロック機構35は、引手本体11の基端部と収納部5の下方内壁面7bとの空間部分に組み込まれている。しかして、補助ロック機構35は、取付け座1側の軸受け部分8に横設軸架された横軸36に内端部側が軸支されたロック片37と、前記横軸36に中央部が巻装されたロック片用バネ部材38とから成り、前記ロック片37は、引手本体11が引き出された傾倒位置の所(図7の右図)で、引手本体11が初期位置方向へ回転しないように前記バネ部材38に付勢されてグリップアーム11bの基端部に突出形成された係合部(係合爪片)20に係合する。
本実施例の補助ロック機構35のロック片37は、図7の中間図で示すように、グリップアーム11bが固定軸9を支点にして矢印で示す外方向に所定量回転し、かつ、所定の傾倒位置にて固定障害子10に係止されると、バネ部材38のバネ力により自動的にロック片37のケース状外端部39の上壁に設けられた被係合部分(係合板、係合溝、切欠、突起など)40に係合する。したがって、引手本体11を初期位置へと戻したい場合には、ロック片37の外端部39の上壁を指で押し下げ、前記係合状態を解消させる必要がある。
(7)作用
上記構成に於いて、ロック機構35は、本発明の第1の目的との関係では、本質的要件ではない。本発明のロック機構35は、望ましくは、引手本体11を手前側に引き出した場合に於いて、さらに、グリップアーム11bを支持アーム11aに対して鉛直方向へと所定位置まで回転し、かつ、グリップアーム11bを用いて引戸を開く場合に該グリップアーム11bが戻りの方向へ回転しないようにロックしたい場合に用いられる。
もちろん、手本体11を手前側に引き出した場合に於いて、引手本体11が「ストレート」の傾斜状態のままであっても、引戸aを開くために引手本体11をそのまま用いることは可能である。
しかしながら、引手本体11が収納部5から傾斜状態に出たままでグリップアーム11bを握って力を入れた場合、グリップアーム11bが操作する人の方に突出していることから、経験則上、グリップアーム11bが邪魔に成って操作し難い。また、グリップアーム11bが前後方向に動く場合にも操作し難いものである。
そこで、図7で示すようにグリップアーム11bが所定量回転して固定障害子10に係止された所で、第1次的には、引手本体11に内蔵された補助的な付勢手段21により、また実施例如何によっては、第2次的に「ロック機構35」の構成をさらに本発明の構成要件に限定し、自動的にロック片37をその基端部に係合させる。ロック機構35を本発明の限定要件とした場合には、グリップアーム11bが収納部5側に確実に戻らないようにすることができる。
また、本実施例の引手本体11は、基端部が固定軸9に軸支された支持アーム11aと、該支持アームの他端部に可動軸18を介して軸支されたグリップアーム11bとで構成されているが、このような実施例に於いて、例えば引手本体11を手前側に引き出し、かつ、図9の右図で示すようにグリップアーム11bを支持アーム11aに対して垂直方向へと回転した時に、両アーム11a,11bの枢着部分に形成された係止手段17は、グリップアーム11bを所定の角度の所(グリップアーム11bが略鉛直状態の所)で停止させる。
なお、引手本体11を収納部5に戻す時は、グリップアーム11bを手前側に引いて傾倒位置にし、その後にロック片37を指でバネ部材38のバネ力に抗して押し下げてロックを解消し、引手本体11を収納部5に押し込む。この時、付勢手段21の作動ピン22は固定障害子10を乗り越える。
(8)環境状態の使用例
例えば図1,図4は、引手本体11が取付け座1の収納部5に完全に収納されている状態を示し、一方、例えば図2は、引手本体11を、グリップアーム11bを介して片手で引き出し、かつ、鉛直状態まで折り曲げた状態を示す。
本発明の実施例では、引手本体11を利用しない場合には、引手本体用収納部5の凹所内に引手本体11を略面一状に収めておく反面、必要な時は、引手本体11を収納部5から引き出して利用する。そこで、図10乃至図12も参照にして環境状態の使用例を説明する。
図10は、建物の出入り口のサッシ型戸枠41内に配置された引き違い戸42の内側引戸aの手前側(ここでは「室内43」側を意味する。)に開閉体44が開閉自在に配置されている場合に於いて、前記内側の引戸aの戸先側(閉じ側)に本発明の引戸用引手Xを装着した一例を示している。この場合引手本体11は取付け座1の収納部5に略収納されているので、邪魔にならない。
一方、図11は、開閉体44を矢印B方向に移動させ、その後に引手本体11を、グリップアーム11bを介して手前側に引き出し、かつ、グリップアーム11bを鉛直方向へ折り曲げ回転し、所定の角度にてグリップアーム11bが付勢手段21,補助ロック機構等により係止されたロックした状態を示す。この場合、室内側に操作する人がいて、室内側から開閉体44を矢印B方向に開いたことを前提としている。したがって、開閉体44は引戸aの手前側に位置している。引戸aを開ける時は、望ましくは引手本体11が、例えば図2の状態であり、グリップアーム11bを握って引戸aを開ける。図12は引き出した引手本体11をそのまま利用して引戸aを所望量開いた場合の概略説明図である。
本発明の本質的構成は、開閉体が全閉することができるように「取付け座」を引戸aの戸先側の内部cに略嵌り込むように固定すると共に、「引手本体」を取付け座の引手本体用収納部に、該取付け座と少なくとも略面一になるように出し入れ自在に収納できることであると共に、引手本体が収納部に垂直状態に収納されている初期位置に於いて、引戸等の振動により収納部の外方向に容易に回転しないようにすること、及び引手本体を手前側に引き出した傾倒位置時に於いても、戻り方向へ簡単に回転しないようにすることである。したがって、その余の新規な構成(従属項)は、限定要件として予備されている。
本発明は、主に建具の業界で利用される。
図1乃至図12は本発明の最良の実施例を示す各説明図。
正面視からの説明図。 引手本体を引き出し状態の概略説明図(さらに、引手本体を折り曲げた状態も含む)。 図1を基準とした主要部の内部構造を示す概略断面図。 収納状態を基準とした主要部の内部構造を示す概略断面図。 要部(引手本体の構造、補助的な付勢手段、補助ロック機構の構成部材等)の斜視からの説明図。 要部(引手本体,補助的な付勢手段等)の説明図。 引手本体と補助的な付勢手段、補助ロック機構等との関係を示す説明図。 引手本体の構造、引手本体と補助的な付勢手段、補助ロック機構等との関係を示す説明図。 引手本体の要部(係止手段)の説明図。 引き違い戸の使用例に於いて、開閉体を全閉した場合の概略説明図。 図10の状態に於いて、開閉体を開き、引手本体を手前側に引き出し、そのグリップアームを所定の角度まで回転させた場合の概略説明図。 図11の状態に於いて、引手本体を利用して引戸を開いた場合の概略説明図。
X…引戸用引手、a…引戸、1…取付け座、2…長板状部分、4…小貫通孔、5…引手本体用収納部、6…開口、8…軸受け部分、7b…内壁面、9…固定軸、10…固定障害子、11…引手本体、11a…支持アーム、11b…グリップアーム、12,16,32…軸孔、13…係合長孔、14…垂直案内長孔、15…嵌合切欠部分、16…、16a,16b…グリップアームの内壁面、17…係止手段、18…可動軸、19…小係合溝、20…係合部、21…補助的な付勢手段、22,23…作動ピン、24…付勢バネ、31…軸貫通部分、35…補助ロック機構、36…横軸、37…ロック片、38…バネ部材、40…被係合部分、42…引き違い戸、43…室内、44…開閉体。

Claims (4)

  1. 引戸用引手は、引戸の戸先側の内部に略嵌り込むように固定され、かつ、横向き凹所状の引手本体用収納部5を有する取付け座1と、この取付け座と少なくとも略面一になるように前記引手本体用収納部に出し入れ自在に収納された縦長状の引手本体11とから成り、前記引手本体は、基端部が前記引手本体用収納部側の一軸としての固定軸9に軸支された支持アーム11aと、該支持アームの他端部に一軸としての可動軸18を介して軸支されたグリップアーム11bとで構成され、
    また、前記固定軸9に対して離間する支持アーム11aの前記基端部側には、前記取付け座1に横設軸架されかつ前記支持アーム11aの回転範囲を規制する固定障害子10用の係合長孔13が形成され
    さらに前記支持アーム11aの垂直案内長孔14には、引手本体11が垂直状態になる初期位置及び所定量回転した傾倒位置の両方の位置に於いて、前記固定障害子10と前記グリップアーム11bの基端部に形成された係合溝19に対して付勢バネ24のバネ力によりそれぞれ圧接する上下の作動ピン22,23が内蔵されていることを特徴とする引戸用引手。
  2. 請求項1に於いて、引手本体のグリップアームは、鉛直方向へと所定の停止位置まで回転可能であることを特徴とする。
  3. 請求項1に於いて、引手本体の支持アーム及びグリップアームの枢着部分には、グリップアームが支持アームに対して単独で回転した時に、該グリップアームを所定の角度範囲内で停止させる係止手段が設けられていることを特徴とする引戸用引手。
  4. 引戸は、請求項1の構成をそのまま含み、開閉体は、引手本体の手前側に位置するように配置され、前記引手本体は、開閉体を全閉する際に邪魔にならないように取付け座の収納部に収納され、一方、開閉体を開いた際には、前記引手本体を手前側に引き出し得ることを特徴とする引戸。
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