JP4759525B2 - 引き戸 - Google Patents
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Description
しかし、掘込み型の引手は、障子の室内面に形成すると框部分に形成された凹部が室内などに露出して意匠性が低下するという問題がある。また、掘込み型の引手を障子の室内面に直交する側面に形成すると、その開口の向きによって左手または右手のいずれかでは操作し難くなり、操作性が低下するという問題がある。
また、固定ハンドル式の引手も、障子の框からガラス面に突出して形成され、意匠性が低下するという問題がある。
特許文献1では、ドア体の表面に出没される把手本体を設け、この把手本体の出没操作に伴い、ドア体の周囲側縁部から出没してドア開口部周囲枠の係合凹所に係合するロック機構をドア体内に設けている。そして、ロック機構は、把手本体の出没によって伸縮する伸縮手段と、この伸縮手段に連結されたスライドロッドと、スライドロッドの先端に連繋され、前記係合凹所に係合するドアラッチとを備えている。
一方、把手本体をドア体内に押し込むと、スライドロッドを介してドアラッチがドア体から突出し、係合凹所に係合してドア体がロックされる。但し、ドアラッチはバネによってスライドロッドに対してスライド可能に設けられているから、ドア体を開いた状態で把手本体をドア体内に押し込んでドアラッチがドア体から突出し、ドア体を閉めた際にドアラッチがドア開口部周囲枠に摺接しても、ドアラッチの案内傾斜面によってドアラッチがラッチ収納部内に押し込まれてドア体を閉めることができるように構成されている。
このため、把手がドア本体内に押し込まれているためドアがロックされていると誤認するおそれがあり、この点で、防犯性能があまり高くないという問題があった。
さらに、本発明の引き戸は、前記連動部材の進退移動に連動して移動され、かつ前記把手が框内に押し込まれた状態では前記枠に形成された錠受部に係合して施錠状態とされ、前記把手が框から引き出された状態では前記枠に形成された錠受部から外れて解錠状態とされる錠部材と、前記把手が設けられた框が枠から離れた状態では、把手を框から引き出された状態に維持し、框内に押し込み不能に規制し、かつ、前記把手が設けられた框が枠に当接した状態では、把手を框に対して出没可能にする移動規制手段とを備えることが好ましい。
その上、移動規制手段を備えているので、障子を閉めるまでは把手を框内に押し込むことはできないため、把手を持って障子を開閉する際に安定して操作できる。
また、障子が閉められた際つまり框が枠に当接した状態で初めて把手を押し込んで施錠できるので、框が枠に当接する前に錠部材が框から突出することがなく、錠部材が枠に当接することもない。従って、特許文献1のように、錠部材を連動部材に対してスライド移動可能に設けて枠に当接した場合に錠部材を逃がすような構成を採用する必要が無い。このため、把手は、施錠時は必ず框内に押し込まれ、解錠時は必ず框から突出されることになる。このため、把手の位置によって解錠状態であるか施錠状態であるかを確認でき、防犯性能も向上できる。
さらに、前記スイッチは、前記把手が前記框から突出する方向に付勢するばね部材を有して構成され、前記把手が前記框側に押し込まれた状態で、前記ばね部材に機械的エネルギが蓄積され、前記プッシュボタンを押し込むことで、前記ばね部材の機械的エネルギによって前記把手が框から突出するように構成されることが好ましい。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
以下、本発明の第1実施形態に係る引き戸としての3枚連動式の引違い窓1について、図1〜図12に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の引違い窓1を示す横断面図である。図2は、引違い窓1における縦枠および障子を断面して示す斜視図である。なお、本発明のサッシ窓は、3枚の障子を有する引違い窓1に限らず、通常の引違い窓や片引き窓等であってもよい。
窓枠1Aは、図示しない上枠および下枠と、左右の縦枠4とを四周枠組みして構成される。本実施形態では、各枠は、室外側および室内側の各アルミ押出形材を断熱材で連結した断熱枠で構成されているが、その材質や構造は実施形態のものに限定されない。
引手装置10は、戸先框8Aにおける框内周面81つまり戸先框8Aの室内面に直交する2つの側面81,82のうち、框内周側の面81から出没可能な把手11を備えている。すなわち、把手11は、障子5のスライド方向に出没可能に設けられており、戸先框8Aの側面81から突出した状態の把手11を手で掴んで図1の右方向に引くことで障子5A,5Bを開放することができ、把手11や戸先框8Aを図1の左方向に押すことで障子5A,5Bを閉じることができるようになっている。そして、障子5A,5Bを閉じた状態で把手11を戸先框8Aに没入させることで、把手11が側面81から出っ張らない障子5Aの外観が得られるようになっている。
また、戸先框8Aには、把手11の出没に連動する錠装置20(後述)が設けられており、この錠装置20によって障子5が施錠または解錠されるようになっている。
図3および図4は、それぞれ引手装置10および錠装置20を示す縦断面図であり、障子5Aの戸先框8Aを断面した図である。図5は、引手装置10を示す横断面図であり、図3の矢視V−V線断面図である。図6および図7は、それぞれ引手装置10を断面して示す斜視図である。
引手装置10は、戸先框8Aの側面81に形成された装着孔81Aに装着され、この装着孔81Aに嵌る外装体12と、この外装体12に固定されて戸先框8A内部に挿入されるケース体13と、このケース体13の内側に設けられるスライド体14と、このスライド体14の上端部に連結されたスイッチ15とを有して構成されている。
以上のように、引手装置10のスライド体14およびスイッチ15と、錠装置20の連結部材25および錠作動部材23とによって、本発明の連動部材が構成されている。
以上のように、ガイドピン24Aおよびばね部材24Bを有したトリガー24と、ガイド溝23Aを有した錠作動部材23とによって、本発明の移動規制手段が構成されている。
図8および図9は、それぞれ本実施形態の引手装置10における把手11の変形例を示す断面図および斜視図であり、把手11の位置決め手段を示す図である。図10は、把手11の変形例を示す断面図であり、図8、9と異なる把手11の位置決め手段を示す図である。図11は、把手11の変形例を示す側面図であり、把手11の音鳴り防止手段を示す図である。図12は、把手11の変形例を示す分解斜視図であり、把手11のガタ防止手段を示す図である。
(1)すなわち、把手11の動作に連動して錠装置20の鎌錠22によって解錠または施錠が行われるため、操作性を向上できる。さらに、施錠時は把手11が戸先框8A内に没しているため、引違い窓1の外観をシンプルにでき、意匠性を向上できる。また、解錠時は把手11が戸先框8Aから引き出されているので、障子5の開閉操作がし易くなり、利き手の違いの影響も軽減でき、操作性を向上できる。
以下、本発明の第2実施形態に係る引手装置10Aについて、図13〜図19に基づいて説明する。
図13および図14は、それぞれ本実施形態の引手装置10Aおよび錠装置20を示す縦断面図である。図15は、引手装置10Aの一部を拡大して示す断面図である。図16は、引手装置10Aを断面して示す斜視図である。図17および図18は、引手装置10Aの一部を示す分解斜視図である。図19(A),(B)は、引手装置10Aの一部を示す断面図である。
なお、第1実施形態では、スライド体14と錠装置20の連結部材25とを連結してスイッチ15が設けられていたが、本実施形態の引手装置10Aにおいては、スイッチ15が戸先框8Aに取り付けられており、連結部材25がスライド体14に連結されている。そして、スイッチ15は、上下にスライド自在に支持されたスイッチ本体15Aを有し、このスイッチ本体15Aから延びる突出部15Dが連結部材25の凹部25Bに係合され、スイッチ操作部15Bの操作により連結部材25、錠作動部材23およびスライド体14が上下に進退駆動されるようになっている。すなわち、スイッチ本体15Aを上方にスライド操作することで、錠作動部材23を介して鎌錠22が解錠状態に移動されるとともに、スライド体14を介して把手11がケース体13から突出されるようになっている。
なお、本実施形態のスライド体14に形成された案内溝14Cは、そのスライド方向に対する傾斜角度が途中で切り替えられており、鎌錠22が施錠方向に回動される把手11の押し込み後半において、スライド体14のスライド量が大きくなるように形成されている。すなわち、鎌錠22の回動後半における回動量を大きくして、鎌錠22と錠受部4B(図3)とが確実に係合されるようになっている。
(11)すなわち、ケース体13から突出させた際に把手11がロック部19でロックされるので、把手11を操作して障子5Aを閉じる際の勢いのままで把手11をケース体13内に押し込んでしまうことがなく、把手11と戸先框8Aとの間に指等を挟んでしまうことが防止できる。さらに、障子5Aを閉じた後に、利用者が施錠する意図を持ってロック部19のロックを外すとともに、把手11をケース体13内に押し込むことで障子5Aが施錠できるので、意図せずに施錠してしまうことが防止できる。
チ15により把手11を突出させれば、自動的に係合部191Aが連結部材25の被係合部25Cに係合するようにでき、利用者がロック操作しなくても確実かつ容易に把手11をロックすることができる。また、ロック部材191の操作部191Bを押し込むだけの操作で係合部191Aの係合を外して把手11のロックを解除することができ、この状態で把手11をケース体13内に押し込めば障子5Aを施錠することができる。
例えば、前記実施形態では、3枚連動式の引違い窓1における最も室内側の障子5Aの戸先框8Aに引手装置10および錠装置20が設けられていたが、引き戸が室内外一対の障子を備えた引違い窓である場合には、室内外の各障子の戸先框に引手装置10および錠装置20を設けてもよい。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にする
ために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (4)
- 枠と、この枠内をスライド移動可能に設けられた障子とを備える引き戸であって、
前記障子の框内部に固定されるケース体と、
前記ケース体に支持されて框に対して障子のスライド方向に出没可能に設けられた把手と、
前記把手を框から突出操作するためのスイッチと、
前記把手の出没動作に連動して進退移動可能に設けられた連動部材と、
前記框から突出した把手を没入不能に規制するロック手段とを備え、
前記把手は、上下に延びて設けられ手で掴んで操作するための操作部と、この操作部の上下端に連続して前記ケース体内部側に延びる一対の水平部とを有して形成され、前記連動部材を介して前記スイッチにより出没操作され、
前記ロック手段は、前記連動部材に係合可能な係合部と、室内側から操作可能に設けられた操作部とを有して形成されるとともに、前記係合部が前記連動部材に係合されかつ前記操作部が室内側に突出する方向に付勢され、
前記ロック手段の係合部が前記連動部材に係合することで、当該連動部材のスライド移動が規制され、前記把手が突出された状態に維持され、
前記ロック手段の操作部を操作して前記係合部の係合を外すことで、前記連動部材のスライド移動の規制が解除され、前記把手が前記ケース体内方に押し込み操作可能に構成されている引き戸。 - 前記連動部材の進退移動に連動して移動され、かつ前記把手が框内に押し込まれた状態では前記枠に形成された錠受部に係合して施錠状態とされ、前記把手が框から引き出された状態では前記枠に形成された錠受部から外れて解錠状態とされる錠部材と、
前記把手が設けられた框が枠から離れた状態では、把手を框から引き出された状態に維持し、框内に押し込み不能に規制し、かつ、前記把手が設けられた框が枠に当接した状態では、把手を框に対して出没可能にする移動規制手段とを備えた請求項1に記載の引き戸。 - 前記スイッチは、前記框に対して出没自在に設けられたプッシュボタンを有して構成される請求項1または請求項2に記載の引き戸。
- 前記スイッチは、前記把手が前記框から突出する方向に付勢するばね部材を有して構成され、
前記把手が前記框側に押し込まれた状態で、前記ばね部材に機械的エネルギが蓄積され、前記プッシュボタンを押し込むことで、前記ばね部材の機械的エネルギによって前記把手が框から突出するように構成される請求項3に記載の引き戸。
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