JP6419002B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、浴室と脱衣室との出入り口、建物内の部屋の出入り口、建物の出入り口等に設けられる建具に関する。
浴室と脱衣室との出入り口用の建具として、建具枠と、この建具枠に開閉自在に支持された障子とを備える建具が知られてる(例えば、特許文献1参照)。
このような建具では、障子を施錠する際に操作するサムターン、コインロックなどのロック操作部材を、障子の框における浴室側および脱衣室側の両方の見付面に取り付けていた。
特開2001−248345号公報
特許文献1に示すように従来の建具では、ロック操作部材を障子の框の見付面に取り付ける必要があるため、障子の框が建具の見付面に露出していた。このため、枠および框部分に生じる段差が露出し、特に脱衣室内の内観意匠が低下するという課題がある。
このような課題は、浴室ドアに限らず、室内ドア等の障子の内外に錠を操作するロック操作部材を設けた建具においても同様である。
本発明の目的は、意匠性を向上でき、かつ、障子の両側から錠を開閉操作可能な建具を提供することにある。
本発明は、建具枠と、前記建具枠内に開閉可能に設けられる可動障子とを備え、第1空間と第2空間との出入り口に設けられる建具であって、前記建具枠は、上枠と、下枠と、左右の縦枠とを備え、前記可動障子は、上框と、下框と、左右の縦框と、面材と、錠装置とを備え、前記建具枠の上枠および左右の縦枠は、前記可動障子を閉めた際に、前記上框および左右の縦框の前記第1空間側の見付け面を覆う被覆部を備え、前記左右の縦框のうち戸先側の縦框は、前記第1空間側に面する第1見付け面と、前記第2空間側に面する第2見付け面と、当該第1見付け面と第2見付け面とを繋ぐ外周側見込み面と、内周側見込み面とを備え、前記錠装置は、前記戸先側の縦框の前記内周側見込み面において前記面材よりも第1空間側に取り付けられた第1操作部材と、前記戸先側の縦框の前記第2見付け面に取り付けられた第2操作部材と、前記第1操作部材および前記第2操作部材の一方の操作部材を操作した際に他方の操作部材を連動させる連動部材と、前記連動部材を介して前記第1操作部材および前記第2操作部材が施錠操作位置に移動した際に施錠位置に移動され、かつ、前記連動部材を介して前記第1操作部材および前記第2操作部材が解錠操作位置に移動した際に解錠位置に移動されるロックボルトとを備えることを特徴とする。
本発明の建具は、可動障子の上框および縦框の第1空間側の見付け面が、前記建具枠の上枠および縦枠の被覆部で覆われて隠されている。このため、可動障子の上框、縦框は、第1空間側には露出しない隠し框仕様とすることができる。このため、特に、建具の第1空間側の意匠をシンプルにでき、意匠性を向上できる。
また、可動障子の戸先側の縦框には、ロックボルトを移動可能な第1操作部材および第2操作部材が設けられているので、例えば、浴室ドアのように、脱衣室側(第1空間側)および浴室側(第2空間側)からの各操作部材の操作でロックボルトを出没させて可動障子を施錠、解錠できる。この際、第1操作部材は、戸先側の縦框における第1見付け面ではなく、内周側見込み面に取り付けているので、第1見付け面を覆う縦枠の被覆部と干渉することなく第1操作部材を配置できる。
さらに、第1操作部材および第2操作部材は、連動部材を介して互いに連動するため、一方の操作部材を解錠操作位置に移動した場合には他方の操作部材も解錠操作位置に移動し、一方の操作部材を施錠操作位置に移動した場合には他方の操作部材も施錠操作位置に移動するため、各操作部材の操作位置を常に一致させることができる。このため、例えば、浴室側の第2操作部材が浴室内の利用者によって施錠操作位置に移動されており、ロックボルトが施錠位置にある場合には、脱衣室側の第1操作部材も施錠操作位置に移動されているので、第1操作部材を解錠操作位置に移動すれば、第2操作部材が解錠操作位置に移動し、ロックボルトも解錠位置に移動するため、浴室内で事故があった場合でも、脱衣室側から第2操作部材を操作させることでロックボルトを解錠できる。
本発明の建具において、前記第1操作部材は、前記連動部材に係合する第1操作部を備え、前記第2操作部材は、前記連動部材に係合し、かつ、前記ロックボルトに係合する第2操作部とを備え、前記第2操作部材を操作すると、前記第2操作部を介して前記連動部材が移動され、かつ、前記ロックボルトが解錠位置および施錠位置に移動され、前記第1操作部材を操作すると、前記第1操作部を介して前記連動部材および前記第2操作部材が移動され、前記第2操作部を介して前記ロックボルトが解錠位置および施錠位置に移動されることが好ましい。
第2操作部材を操作した場合には、第2操作部を介して、ロックボルトを施錠位置や解錠位置に移動できるので、操作に連動して確実にロックボルトを移動できる。
また、第1操作部材を操作した場合には、第1操作部を介して連動部材が第2操作部材を移動し、この第2操作部材が移動することで、第2操作部を用いてロックボルトを移動できる。このため、第1操作部材で直接ロックボルトを移動する機構は不要であり、錠装置の構造を簡易化できる。
本発明の建具において、前記錠装置は、前記戸先側の縦框内に配置された錠ケースと、前記錠ケース内に配置されて前記ロックボルトを縦框の外周側見込み面から突出する方向に付勢する付勢部材とを備え、前記連動部材は、前記錠ケース内を縦框の見込み方向にスライド移動可能に設けられ、かつ、上下方向に沿って形成された第1ガイド溝を有する第1連動部材と、前記錠ケース内を縦框の見付け方向にスライド移動可能に設けられ、かつ、上下方向に沿って形成された第2ガイド溝を有する第2連動部材と、前記第1連動部材と第2連動部材とに取り付けられた連結部材とを備え、前記第1操作部材は、前記縦框の内周側見込み面に回動自在に取り付けられ、前記第1操作部は、前記第1ガイド溝に挿通される第1操作ピンで構成され、前記第2操作部材は、前記縦框の第2見付け面に回動自在に取り付けられ、前記第2操作部は、前記第2ガイド溝に挿通される第2操作ピンで構成されることが好ましい。
第1操作部材を回動すると、第1ガイド溝に挿通された第1操作ピンが回動方向に移動するため、錠ケースに対して第1連動部材がスライド移動され、連結部材を介して第2連動部材もスライド移動し、この第2連動部材の移動によって、第2操作部材およびロックボルトが移動する。
また、第2操作部材を回動すると、第2ガイド溝に挿通された第2操作ピンが回動方向に移動するため、錠ケースに対して第2連動部材がスライド移動され、かつ、ロックボルトが移動する。また、第2連動部材が移動することで、連結部材を介して第1連動部材もスライド移動し、この第1連動部材の移動によって、第1操作部材が移動する。
したがって、一方の操作部材を回動操作することで、他方の操作部材やロックボルトを移動できる。この際、ロックボルトを付勢部材で付勢して施錠位置に移動できるので、各操作部材の操作量を少なくできる。
本発明の建具において、前記戸先側の縦框には、前記外周側見込み面から出没するラッチボルトと、前記内周側見込み面において前記面材よりも第1空間側に取り付けられて前記ラッチボルトを移動可能な第1ハンドルと、前記第2見付け面に取り付けられて前記ラッチボルトを移動可能な第2ハンドルとが設けられていることが好ましい。
第1ハンドルおよび第1操作部材を縦框の内周側見込み面に取付け、第2ハンドルおよび第2操作部材を縦框の第2見付け面に取り付けているので、脱衣室側および浴室側の各ハンドルおよび操作部材を同じ面に設けることができる。このため、利用者にとってハンドルや操作部材の位置を把握しやすく、容易に操作できる。
本発明の建具によれば、意匠性を向上でき、かつ、障子の両側から錠を開閉操作可能な建具を提供することにある
本実施形態に係る建具である浴室ドアを浴室側から見た姿図。 本実施形態に係る建具である浴室ドアを脱衣室側から見た姿図。 前記浴室ドアの縦断面図。 前記浴室ドアの横断面図。 前記浴室ドアの上ピポットヒンジ部材を示す側面図。 前記浴室ドアの上ピポットヒンジ部材を示す正面図。 前記浴室ドアの開閉操作部材の要部を示す横断面図。 前記浴室ドアの開閉操作部材の要部を示す横断面図。 前記浴室ドアの開閉操作部材の要部を示す側面図。 前記浴室ドアの錠装置の解錠状態を示す横断面図。 前記浴室ドアの錠装置の施錠状態を示す横断面図。 前記浴室ドアの錠装置を示す分解斜視図。 前記浴室ドアの錠装置の要部を示す分解斜視図。 本実施形態の変形例に係る建具である浴室ドアを浴室側から見た姿図。 本実施形態の変形例に係る建具である浴室ドアの横断面図。
以下、本発明の実施形態に係る建具を図面に基づいて説明する。
本実施形態の建具は、第1空間である脱衣室と、第2空間である浴室との出入り口に設けられた浴室ドア1であり、図1は浴室側から見た姿図、図2は脱衣室側から見た姿図である。
浴室ドア1は、図3、図4にも示すように、建具枠2と、建具枠2の内部に固定された可動障子4とを備えて構成されている。
建具枠2は、上枠21、下枠22および縦枠23,24を枠組みして構成されている。
可動障子4は、上框41、下框42、戸先側の縦框43、吊元側の縦框44を枠組みした内部に、面材であるパネル45を取り付けて構成されている。
以下、建具枠2および可動障子4の構成について詳述する。
[建具枠]
上枠21は、図3に示すように、上枠本体部211と、上枠本体部211の脱衣室側端部から下方に延長された被覆部である戸当り部212と、戸当り部212の下端から脱衣室側に突出されさらに上方に折曲されて断面略L字状に形成された見切り片部213とを備えている。
見切り片部213は、脱衣室の天井材11の下面に当接し、ネジで天井材11に固定されている。見切り片部213は、天井材11の端面と上枠21との隙間を脱衣室から視認できないように隠している。
また、戸当り部212の浴室側面には、可動障子4が閉められた際に上框41に当接する気密材215が取り付けられている。
下枠22は、図3に示すように、下枠本体部221と、下枠本体部221から脱衣室側に延出された見切り片部223とを備えている。
見切り片部223は、脱衣室の床材12の上面に当接し、ネジで床材12に固定されている。見切り片部223は、床材12の端面と下枠22との隙間を脱衣室から視認できないように隠している。
下枠本体部221の上面には、可動障子4が閉められた際に下框42に当接する気密材225が取り付けられている。
縦枠23は、図4に示すように、可動障子4の戸先側に設けられる縦枠であり、縦枠本体部231と、縦枠本体部231の脱衣室側端部から他方の縦枠24側つまり建具枠2の内周側に突出された被覆部である戸当り部232と、戸当り部232の先端から脱衣室側に突出され、さらに側方に折曲されて断面略L字状に形成された見切り片部233とを備えている。
見切り片部233は、脱衣室の壁材13に当接し、ネジで壁材13に固定されている。見切り片部233は、壁材13の端面と縦枠23との隙間を脱衣室から視認できないように隠している。
また、戸当り部232の浴室側面には、可動障子4が閉められた際に縦框43に当接する気密材235が取り付けられている。
さらに、縦枠本体部231の内周側の見込み面、つまり縦框43に対向する面には、後述するラッチボルトが係合される受け部材237が取り付けられている。
縦枠24は、可動障子4の吊元側に設けられる縦枠であり、縦枠23と同一の断面形状とされ、縦枠23に対して線対称となる向きに設けられている。
したがって、縦枠24は、縦枠本体部241と、縦枠本体部241の脱衣室側端部から他方の縦枠23側、つまり建具枠2の内周側に突出された被覆部である戸当り部242と、戸当り部242の先端から脱衣室側に突出され、さらに側方に折曲されて断面略L字状に形成された見切り片部243とを備えている。
見切り片部243は、脱衣室の壁材13に当接し、ネジで壁材13に固定されている。見切り片部243は、壁材13の端面と縦枠24との隙間を脱衣室から視認できないように隠している。
また、戸当り部242の浴室側面には、可動障子4が閉められた際に縦框44に当接する気密材245が取り付けられている。
[可動障子]
可動障子4は、上框41と、下框42と、縦框43と、縦框44を備え、縦枠24側に配置された縦框44側が吊元側となって建具枠2に回転自在に軸支され、縦枠23側に配置された縦框43側が戸先側となって浴室内に開閉される。
上框41は、図3に示すように、脱衣室(第1空間)側に面する第1見付け面411と、浴室(第2空間)側に面する第2見付け面412と、第1見付け面411および第2見付け面412を繋ぐ内周側見込み面413と、第1見付け面411および第2見付け面412の上下方向の中間部を繋ぐ連結片415とを備える。
内周側見込み面413の浴室側端部には、パネル45を保持する保持溝414が形成されている。
下框42は、脱衣室側に面する第1見付け面421と、浴室側に面する第2見付け面422と、第1見付け面421および第2見付け面422を繋ぐ内周側見込み面423と、第1見付け面421および第2見付け面422の上下方向の中間部を繋ぐ連結片425とを備える。
内周側見込み面423の浴室側端部には、パネル45を保持する保持溝424が形成されている。また、第2見付け面422の下端部には、下枠22に当接する気密材428が装着されている。
戸先側の縦框43は、図4に示すように、脱衣室側に面する第1見付け面431と、浴室側に面する第2見付け面432と、第1見付け面431および第2見付け面432を繋ぐ内周側見込み面433と、外周側見込み面435とを備え、略中空形状とされている。
内周側見込み面433の浴室側端部には、パネル45を保持する保持溝部434が形成されている。
この戸先側の縦框43には、後述する開閉操作部材60および錠装置10が設けられる。
吊元側の縦框44は、脱衣室側に位置する第1見付け面441と、浴室側に位置する第2見付け面442と、第1見付け面441および第2見付け面442を繋ぐ内周側見込み面443と、外周側見込み面445とを備え、略中空形状とされている。
内周側見込み面443の浴室側端部には、パネル45を保持する保持溝部444が形成されている。
この吊元側の縦框44には、後述するピポットヒンジが設けられる。
[ピポットヒンジ]
吊元側の縦框44は、建具枠2にピポットヒンジを用いて回動自在に支持されている。すなわち、下枠22にはピポット軸を有するピポットヒンジ部材が固定され、縦框44の下端には前記ピポット軸で回転自在に軸支される軸受部材が固定される。
また、上枠21には、図5および図6に示すように、軸受部材31が固定され、縦框44の上端には上ピポットヒンジ部材33が取り付けられている。
上枠21に固定された軸受部材31は、金属プレート310と、樹脂カバー315とで構成され、金属プレート310には前記上ピポットヒンジ部材33が挿通される穴311が形成されている。
上ピポットヒンジ部材33は、縦框44の中空部に挿入されたケース34と、前記ケース34内に配置されたピポット軸部材35と、ケース34内に配置されて前記ピポット軸部材35を上方に付勢するコイルバネ36と、前記ピポット軸部材35を下方にスライド移動させる着脱レバー37とを備えている。
前記ピポット軸部材35の下端部には、水平方向に突出するピン351が固定されている。ケース34は、前記ピポット軸部材35が挿入される円筒状のガイド筒341を備えており、ガイド筒341には前記ピン351が移動可能な溝342が形成されている。
着脱レバー37は、縦框44の内周側見込み面443に沿って配置された操作部371と、操作部371の裏面から突出し、内周側見込み面443に形成されたガイド溝内に挿入された移動バー372とを備える。移動バー372は、前記ピン351の上面に当接する。したがって、コイルバネ36の付勢力に抗して着脱レバー37を下方に移動すると、前記ピン351を介してピポット軸部材35が下方に移動して軸受部材31から外される。一方、着脱レバー37の下方への移動を解除すると、ピポット軸部材35はコイルバネ36で上方に付勢され、軸受部材31の穴311に挿入される。
[開閉操作部材]
開閉操作部材60は、図4、図7、図8、図9に示すように、第1ハンドル61と、第2ハンドル62と、ラッチ63とを備えている。
第1ハンドル61は、可動障子4の脱衣室側(第1空間側)に設けられるハンドルであり、縦框43の内周側見込み面433において、パネル45よりも第1空間側に固定された軸受部611に回動自在に取り付けられている。第1ハンドル61には、内周側見込み面433に形成された孔から縦框43の中空部に挿入された第1係合部材612が取り付けられている。
第2ハンドル62は、可動障子4の浴室側(第2空間側)に設けられるハンドルであり、縦框43の第2見付け面432に固定された軸受部621に回動自在に取り付けられている。第2ハンドル62には、第2見付け面432に形成された孔から縦框43の中空部に挿入された第2係合部材622が取り付けられている。
ラッチ63は、ケース65と、ケース65によって縦框43から縦枠23側に出没可能に案内されたラッチボルト66と、前記ラッチボルト66を縦框43から縦枠23側に突出させる方向に付勢する付勢部材であるコイルバネ67とを備える。
ラッチボルト66の上面には、第1ハンドル61の第1係合部材612に係合可能な第1係合板部661と、第2ハンドル62の第2係合部材622に係合可能な第2係合板部662とが突設されている。
ここで、可動障子4が閉じられて第1ハンドル61、第2ハンドル62が操作されていない場合には、図4に示すように、コイルバネ67によってラッチボルト66が縦框43から突出し、縦枠23の受け部材237に係合している。
そして、図7に示すように、第1ハンドル61を開き方向、具体的にはパネル45に近づく方向に操作すると、第1係合部材612が内周側見込み面433側に移動する。このため、第1係合部材612が第1係合板部661に係合し、第1係合板部661を介してラッチボルト66を没入方向に移動し、コイルバネ67も圧縮する。これにより、ラッチボルト66が受け部材237から外れ、可動障子4を開くことができる。
この際、ラッチボルト66の第2係合板部662は、第2ハンドル62の第2係合部材622から離れるため、第2ハンドル62は閉じ位置の状態のままに維持される。
同様に、可動障子4が閉じられた状態で、図8に示すように、第2ハンドル62を開き方向、具体的にはパネル45から離れる方向に操作すると、第2係合部材622が回動し、第2係合部材622の先端側が内周側見込み面433側に移動する。このため、第2係合部材622が第2係合板部662に係合し、第2係合板部662を介してラッチボルト66を没入方向に移動し、コイルバネ67も圧縮する。これにより、ラッチボルト66が受け部材237から外れ、可動障子4を開くことができる。
この際、ラッチボルト66の第1係合板部661は、第1ハンドル61の第1係合部材612から離れるため、第1ハンドル61は閉じ位置の状態のままに維持される。
各ハンドル61,62の開き操作を解除して元の閉じ位置に戻すと、第1係合部材612や第2係合部材622が外周側見込み面435側に移動するため、コイルバネ67によってラッチボルト66も突出方向に移動する。
なお、軸受部611、軸受部621部分に各ハンドル61,62を開き位置から閉じ位置に戻すバネを組み込んだり、コイルバネ67のバネ力を設定することで、各ハンドル61,62から手を離すことで、自動的に各ハンドル61,62が閉じ位置に戻るように設定してもよい。
[錠装置]
錠装置10は、図10〜図13に示すように、錠ケースであるケース100と、ロックボルト120と、付勢部材であるコイルバネ125と、第1操作部材130と、第2操作部材140と、第1操作部材130および第2操作部材140を連動させる連動部材150と、を備えて構成されている。
この錠装置10は、図1、図3に示すように、縦框43において、開閉操作部材60の上方に配置されている。
連動部材150は、第1操作部材130に係合する第1連動部材160と、第2操作部材140に係合する第2連動部材170と、第1連動部材160および第2連動部材170を連動可能に連結する連結部材180とを備える。
ケース100は、図12に示すように、縦框43の外周側見込み面435にネジ止めされる縦板部101と、縦板部101から水平方向に突出されたガイド板部102、103と、ガイド板部102およびガイド板部103の端部を連結する連結板部104と、連結板部104と平行に配置された仕切り板部105とを備えて構成される。
縦板部101には、ロックボルト120が出没可能な開口106と、2箇所のネジ挿通孔107とが形成されている。
ガイド板部102には、ロックボルト120の出没方向(縦框43の見付け方向)に沿って第2連動部材170をスライド移動可能に案内するガイド溝(図示せず)が形成され、ガイド板部103には、ロックボルト120の出没方向に沿って第2連動部材170をスライド移動可能に案内するガイド溝112が形成されている。
また、ガイド板部102、103には、前記連結板部104と仕切り板部105との間において、縦框43の見込み方向に沿って第1連動部材160をスライド移動可能に案内するガイド溝113,114が形成されている。
連結板部104には、略四半円弧状(1/4円弧状)のガイド溝115が形成されている。さらに、仕切り板部105の縦板部101側の面には、コイルバネ125の位置を規制する突出ピン116が形成されている。
ロックボルト120には、係合凹部121と、バネ挿入孔122とが形成されている。係合凹部121は、ロックボルト120の突出方向に沿った2つの側面のうち、前記第2連動部材170に対向する側面に形成されている。係合凹部121は、平面形状が略直角三角形状に形成され、係合凹部121の内周面は、垂直面121Aと、水平面121Bと、斜面121Cとを備えている。
バネ挿入孔122は、ロックボルト120の後端面、つまり仕切り板部105に対向する面に開口され、ロックボルト120の突出方向に沿って形成されている。このバネ挿入孔122には、前記コイルバネ125の先端側が挿入されている。
コイルバネ125は、後端側が前記突出ピン116に係合し、先端側が前記バネ挿入孔122に挿入され、ロックボルト120を突出方向、つまり開口106から突出する方向に付勢している。
開口106から突出したロックボルト120は、図11に示すように、縦枠23に取り付けられる受け部材238に係合し、可動障子4を施錠状態とする。
第1操作部材130は、縦框43の内周側見込み面433において、パネル45の脱衣室側に回動自在に取り付けられている。第1操作部材130は、略円板状に形成され、裏面側には前記ガイド溝115に挿入される第1操作部である第1操作ピン131が突設されている。また、第1操作部材130の表面側には、図3に示すように、溝132が形成されている。この溝132にコインなどを係合することで、第1操作部材130を回動することができる。
この際、前記第1操作ピン131がガイド溝115に挿入されているため、第1操作部材130の回動角度は、約90度の範囲に制限されている。具体的には、第1操作部材130は、第1操作ピン131が回動範囲内で最も上側に位置する解錠操作位置と、第1操作ピン131が回動範囲内で最も第2見付け面432に近づく位置である施錠操作位置との間で回動可能とされている。
第2操作部材140は、縦框43の第2見付け面432に回動自在に取り付けられている。第2操作部材140は、略円板状に形成され、裏面側には前記係合凹部121に係合する第2操作部である第2操作ピン141が突設されている。また、第2操作部材140の表面側にはサムターン用のツマミ142が形成されている。このツマミ142を指でつまんで操作することで、第2操作部材140を回動することができる。
第1連動部材160は、前述したように、ガイド溝113、114に案内されて、ケース100内を、縦框43の見込み方向(ロックボルト120の出没方向に直交する方向)に沿ってスライド移動可能とされている。第1連動部材160は、図12,13に示すように、前記第1操作ピン131が挿入される長溝状の第1ガイド溝161と、連結部材180が係合される係合突部162とが形成されている。第1ガイド溝161は、上下方向に延長されており、幅寸法は第1操作ピン131の直径と略同一である。また、第1ガイド溝161の高さ寸法は、第1操作部材130を回動した際の第1操作ピン131の移動軌跡の上下移動量以上に設定されている。
第2連動部材170は、第1連動部材160と同様の部品であり、ガイド板部102のガイド溝(図示せず)、および、ガイド板部103のガイド溝112に案内されて、ケース100内を、縦框43の見付け方向(ロックボルト120の出没方向)に沿ってスライド移動可能とされている。
第2連動部材170は、前記第2操作ピン141が挿入される長溝状の第2ガイド溝171と、連結部材180が係合される係合突部172とが形成されている。第2ガイド溝171は、上下方向に延長されており、幅寸法は第2操作ピン141の直径と略同一である。また、第2ガイド溝171の高さ寸法は、第2操作部材140を回動した際の第2操作ピン141の移動軌跡の上下移動量以上に設定されている。
連結部材180は、板バネで構成されている。連結部材180は、係合突部162、172に係合する係合孔181、182と、前記第2操作ピン141が挿通される上下方向に延長された長溝183とが形成されている。連結部材180は、互いに直交配置される第1連動部材160、第2連動部材170に取り付けられており、中間部分が略90度の角度に湾曲されている。
ここで、第1操作部材130を回動し、第1操作ピン131の移動に伴い第1連動部材160がスライド移動すると、板バネである連結部材180は湾曲部分を変位させながら移動し、第2連動部材170および第2操作部材140が移動する。
同様に、第2操作部材140を回動し、第2操作ピン141の移動に伴い第2連動部材170がスライド移動すると、板バネである連結部材180は湾曲部分を変位させながら移動し、第1連動部材160および第1操作部材130が移動する。
[解錠状態]
浴室ドア1の錠装置10は、通常は、図10に示すように、ロックボルト120が開口106内に没している解錠位置に設定されている。この解錠位置では、浴室側の第2操作部材140はツマミ142が上下方向に沿った向きとされ、第2操作ピン141は移動軌跡の中でも最も上方に位置しており、つまり第2操作ピン141は縦板部101から最も離れた位置にある。このため、第2操作ピン141は、ロックボルト120の係合凹部121において、垂直面121Aの上端部および斜面121Cの上端部の接続部分に位置しており、ロックボルト120は垂直面121Aが第2操作ピン141に当接する位置、つまり開口106内に没入した解錠位置に移動している。
また、第2連動部材170は、スライド移動範囲の中で、最も開口106から離れた位置に移動されており、連結部材180を介して第2連動部材170と連動する第1連動部材160も、スライド移動範囲の中で、最も第1見付け面431に近づく位置に移動されている。この際、第1操作部材130は、第1操作ピン131が移動軌跡の中でも最も上方に位置しており、つまり第1操作ピン131が最も第1見付け面431に近づく位置である解錠操作位置にある。なお、この解錠操作位置にある第1操作部材130の溝132は、第2操作部材140のツマミ142と同じく上下方向に沿った向きとされている。
[施錠操作]
次に、浴室内で入浴する利用者が浴室側から第2操作部材140を操作して施錠した場合の動作について説明する。
利用者が第2操作部材140のツマミ142をつまんで施錠操作位置に操作すると、具体的には左周りに90度回転させると、第2操作ピン141が開口106側および下方側に移動する。ロックボルト120はコイルバネ125で開口106側に付勢されているので、第2操作ピン141が下方に移動すると、第2操作ピン141が係合凹部121の斜面121Cに沿って移動し、ロックボルト120が開口106側に移動する。第2操作ピン141は、最終的に斜面121Cの下端部と水平面121Bの端部との接続部分に移動する。この際、図11に示すように、ロックボルト120は最も開口106から突出する施錠位置に移動する。
このロックボルト120が施錠位置に位置する場合、第2操作ピン141が第2ガイド溝171内を移動することで、第2連動部材170も最も開口106に近づく位置に移動し、連結部材180および第1連動部材160も連動して移動する。
このため、第2操作部材140は、ツマミ142が水平に沿った方向となる施錠操作位置に移動し、第1操作部材130は、溝132が水平に沿った方向となる施錠操作位置に移動する。
[浴室内からの解錠操作]
浴室内の入浴者が脱衣室に移動するために解錠操作を行う場合は、第2操作部材140のツマミ142を右回りに90度回転させて解錠操作位置に移動する。すると、第2操作ピン141が斜面121Cに沿って上方および開口106から離れる方向に移動し、ロックボルト120が開口106から離れる方向に移動し、コイルバネ125は押しつぶされる。そして、図10に示すように、ロックボルト120は解錠位置に移動する。
また、第2操作部材140の第2操作ピン141が開口106から離れる方向に移動することで、第2連動部材170も開口106から離れる解錠位置に移動し、連結部材180を介して第1連動部材160も第1見付け面431に近づく解錠位置に移動する。
この場合、第2操作部材140は、ツマミ142が垂直に沿った方向となる解錠操作位置に移動し、第1操作部材130は、溝132が垂直に沿った方向となる解錠操作位置に移動する。
[脱衣室からの解錠操作]
また、浴室内の利用者が第2操作部材140を操作できない場合には、他の利用者が脱衣室側の第1操作部材130を操作して錠装置10を解錠することができる。
すなわち、第1操作部材130の溝132にコインなどを差し込み、第1操作部材130を右周りに回転して解錠操作位置に移動する。すると、第1操作ピン131が第1見付け面431側に移動し、第1連動部材160が第1見付け面431に近づく解錠位置に移動する。
第1連動部材160の移動に連動して、連結部材180を介して第2連動部材170も開口106から離れる解錠位置に移動し、第2連動部材170の第2ガイド溝171に挿入されている第2操作ピン141に開口106から離れる方向の力が加わり、第2操作部材140は解錠操作位置に回転する。
この回転に連動して、第2操作ピン141が斜面121Cに沿って上方に移動し、この移動に伴いロックボルト120は解錠位置に移動する。
この場合、第2操作部材140は、ツマミ142が垂直に沿った方向となる解錠操作位置に移動し、第1操作部材130は、溝132が垂直に沿った方向となる解錠操作位置に移動する。
これにより、第2操作部材140を操作しなくても、脱衣室側から第1操作部材130を操作することで、錠装置10を解錠することができる。
[脱衣室からの施錠操作]
脱衣室側から第1操作部材130を操作して施錠することで、錠装置10をチャイルドロックとして利用することもできる。
この場合は、第1操作部材130の溝132にコインなどを差し込み、第1操作部材130を左周りに回転して施錠操作位置に操作すると、第1操作ピン131が第2見付け面432側に移動し、第1操作ピン131によって第1連動部材160が第2見付け面432側の施錠位置に移動する。すると、連結部材180および第2連動部材170が開口106側に移動し、第2操作ピン141が第2連動部材170の第2ガイド溝171に案内されて、開口106側および下方側に移動する。このため、第2操作部材140を操作した場合と同様に、第2操作ピン141が係合凹部121の斜面121Cに沿って下方に移動し、ロックボルト120がコイルバネ125によって開口106から突出する施錠位置に移動する。
これにより、浴室ドア1の錠装置10を脱衣室側からロックでき、子供が浴室内に入ることを防止できる。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
建具である浴室ドア1は、可動障子4の上框41および縦框43,44の脱衣室(第1空間)側の第1見付け面411、431、441が、建具枠2の上枠21および縦枠23,24の被覆部である戸当り部212、232、242で覆われて隠されている。このため、可動障子4の上框41、縦框43,44は、脱衣室側に露出しない隠し框仕様とすることができる。このため、特に、浴室ドア1の脱衣室側の意匠をシンプルにでき、意匠性を向上できる。すなわち、図2に示すように、浴室ドア1において、脱衣室の天井材11、床材12、壁材13で囲まれる開口部分に露出する部分は、パネル45の他は、第1ハンドル61と、下框42程度であるため、浴室ドア1の脱衣室側の姿図が非常にシンプルになり、意匠性を向上できる。
可動障子4の錠装置10は、脱衣室側および浴室側に設けられた第1操作部材130および第2操作部材140の各操作でロックボルト120を出没でき、施錠および解錠を脱衣室側および浴室側の両方から行うことができる。したがって、本実施形態の建具は、脱衣室(第1空間)側からの第1操作部材130の操作と、浴室(第2空間)側からの第2操作部材140の操作の両方で、錠装置10の施錠・解錠を行うことができる浴室ドア1として用いることができる。
この際、第1操作部材130は、縦框43の第1見付け面431ではなく、内周側見込み面433に取り付けているので、縦框43の第1見付け面431を被覆する縦枠23の戸当り部232と干渉することなく第1操作部材130を配置できる。
さらに、第1操作部材130は、溝132にコインなどを差し込んで操作するコインロックタイプであるため、操作ツマミが突出することがなく、脱衣室側から見たときに、第1操作部材130は戸当り部232で隠されるため、この点でも浴室ドア1の意匠性を向上できる。
第1ハンドル61および第1操作部材130を縦框43の内周側見込み面433に取付け、第2ハンドル62および第2操作部材140を縦框43の第2見付け面432に取り付けているので、脱衣室側および浴室側の各ハンドルおよび操作部材を同じ面に設けることができる。このため、利用者にとってハンドルや操作部材の位置を把握しやすく、容易に操作できる。
第1操作部材130および第2操作部材140は、連動部材150によって連動するため、第2操作部材140が施錠操作位置であれば、第1操作部材130も施錠操作位置となる。このため、第2操作部材140が操作されて浴室ドア1が施錠されている場合に、第1操作部材130を施錠操作位置から解錠操作位置に移動することができ、錠装置10を脱衣室側から確実に解錠することができる。したがって、浴室内で事故が発生した場合のような緊急時に、脱衣室側から第1操作部材130を解錠操作することで、錠装置10を容易に解錠できて迅速に救助できる。
連動部材150として、ケース100に対してスライド移動される第1連動部材160および第2連動部材170と、第1連動部材160および第2連動部材170を連結する連結部材180とで構成したので、第1操作部材130および第2操作部材140の回動操作を各連動部材160,170のスライド移動動作に安定して変換することができる。したがって、ロックボルト120もスムーズに出没させることができる。
連結部材180として板バネを用いたので、互いに90度の角度で交差する向きに配置された第1連動部材160および第2連動部材170を、1つの部品で連動して移動させることができる。したがって、連動部材150の部品数を少なくでき、部品コストや組立コストも低減できる。
可動障子4は、第1ハンドル61および第2ハンドル62を備えているので、脱衣室側および浴室側からの各ハンドル操作で縦枠23に係合しているラッチボルト66を外して可動障子4を開閉できる。したがって、本実施形態の建具は、脱衣室(第1空間)側からのハンドル操作と、浴室(第2空間)側からのハンドル操作の両方で可動障子4を開閉することが必要な建具である浴室ドア1として用いることができる。
この際、第1ハンドル61は、縦框43の第1見付け面431ではなく、内周側見込み面433に取り付けているので、縦框43の第1見付け面431を被覆する縦枠23の戸当り部232と干渉することなく第1ハンドル61を配置できる。
第1ハンドル61、第2ハンドル62は、それぞれ独立してラッチボルト66を出没させることができるので、一方のハンドル操作時に他方のハンドルも連動して移動させる場合に比べて、ハンドル61,62を操作する力を小さくでき、操作性を向上できる。
さらに、第1係合部材612と第1係合板部661との係合状態と、第2係合部材622と第2係合板部662との係合状態とを個別に調整できるので、縦框43への第1ハンドル61、第2ハンドル62、ラッチ63の組み込み作業を容易に行うことができる。
第1ハンドル61および第2ハンドル62は、各ハンドルの開き操作の方向と、可動障子4の開き方向とが共に脱衣室側から浴室側へ向かう方向で一致しているので、各ハンドルの開き操作をしながら、可動障子4を開くことができ、操作性を向上できる。
可動障子4を建具枠2から着脱する際に用いるピポットヒンジの着脱レバー37も、縦框44の第1見付け面441ではなく、内周側見込み面443に配置しているので、着脱レバー37が縦枠24の戸当り部242と干渉することがない。このため、縦框44の第1見付け面441も、縦枠24の戸当り部242で被覆することができる。
また、建具枠2の上枠21、縦枠24の脱衣室側は、天井材11、壁材13で覆われており、見切り片部213、243部分のみが露出するだけである。さらに、建具枠2の下枠22の脱衣室側も、見切り片部223部分が露出するだけである。
したがって、脱衣室側から浴室ドア1を見た際に、各枠も殆ど露出しないため、浴室ドア1の意匠性をより向上できる。
[変形例]
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
第1操作部材130、第2操作部材140と、ロックボルト120との連動機構は前記実施形態の構成に限定されない。例えば、前記実施形態の連動部材150では、板バネで連結部材180を構成していたが、ケース100にローラーを取付け、このローラーで90度方向に曲げられるワイヤーロープを第1連動部材160、第2連動部材170に固定して連動部材を構成してもよい。ただし、ワイヤーロープおよびローラーが必要なため、板バネのみで構成できる前記連結部材180のほうが組立性やコストの点で有利である。
さらに、錠装置10の第1操作部材130、第2操作部材140は、回動操作するものに限定されず、スライド移動させるものでもよい。
また、ロックボルト120は、コイルバネ125で施錠位置側に付勢していたが、コイルバネ125を設けずに、第2操作部材140と一体的に出没するように構成してもよい。ただし、コイルバネ125を用いれば、第2操作部材140の移動量に比べてロックボルト120の移動量を大きくでき、第1操作部材130、第2操作部材140の操作量を小さくできる利点がある。さらに、縦枠23と縦框43とのチリ寸法が、施工状態によっては通常納まり時よりも大きくなってしまった場合でも、受け部材238に対するロックボルト120のかかり量を一定量確保できる。
第1ハンドル61、第2ハンドル62と、ラッチボルト66との連動機構も前記実施形態の構成に限定されない。例えば、前記実施形態では、各ハンドル61,62が直接ラッチボルト66に係合していたが、一方のハンドルは他方のハンドルを介してラッチボルトに係合するように構成してもよい。
前記実施形態の浴室ドア1の可動障子4は、ラッチ63を移動させる第1ハンドル61、第2ハンドル62を備えたものであったが、図14、図15に示すように、パネル45に直付けされたハンドル61A、62Aを備える可動障子4Aを用いた浴室ドア1Aとしてもよい。この浴室ドア1Aの縦框43には、錠装置10のほかに、ローラーラッチを組み込めばよい。
また、建具としては、浴室ドア1に限定されず、建物内の部屋の出入り口等に設けられる室内ドアや、建物の外壁開口部分に設けられるドアなどでもよい。
1…建具である浴室ドア、2…建具枠、4、4A…可動障子、10…錠装置、21…上枠、22…下枠、23…縦枠、24…縦枠、41…上框、42…下框、43…戸先側の縦框、44…吊元側の縦框、45…面材であるパネル、60…開閉操作部材、61…第1ハンドル、62…第2ハンドル、63…ラッチ、65…ケース、66…ラッチボルト、67…コイルバネ、100…ケース、120…ロックボルト、125…付勢部材であるコイルバネ、130…第1操作部材、131…第1操作部である第1操作ピン、140…第2操作部材、141…第2操作部である第2操作ピン、150…連動部材、160…第1連動部材、161…第1ガイド溝、170…第2連動部材、171…第2ガイド溝、180…連結部材、212、232、242…被覆部である戸当り部、237、238…受け部材、411、431、441…第1見付け面、412、422、432…第2見付け面、413、423、433…内周側見込み面、435、445…外周側見込み面、612…第1係合部材、622…第2係合部材、661…第1係合板部、662…第2係合板部。

Claims (4)

  1. 建具枠と、前記建具枠内に開閉可能に設けられる可動障子とを備え、第1空間と第2空間との出入り口に設けられる建具であって、
    前記建具枠は、上枠と、下枠と、左右の縦枠とを備え、
    前記可動障子は、上框と、下框と、左右の縦框と、面材と、錠装置とを備え、
    前記建具枠の上枠および左右の縦枠は、前記可動障子を閉めた際に、前記上框および左右の縦框の前記第1空間側の見付け面を覆う被覆部を備え、
    前記左右の縦框のうち戸先側の縦框は、前記第1空間側に面する第1見付け面と、前記第2空間側に面する第2見付け面と、当該第1見付け面と第2見付け面とを繋ぐ外周側見込み面と、内周側見込み面とを備え、
    前記錠装置は、
    前記戸先側の縦框の前記内周側見込み面において前記面材よりも第1空間側に取り付けられた第1操作部材と、
    前記戸先側の縦框の前記第2見付け面に取り付けられた第2操作部材と、
    前記第1操作部材および前記第2操作部材の一方の操作部材を操作した際に他方の操作部材を連動させる連動部材と、
    前記連動部材を介して前記第1操作部材および前記第2操作部材が施錠操作位置に移動した際に施錠位置に移動され、かつ、前記連動部材を介して前記第1操作部材および前記第2操作部材が解錠操作位置に移動した際に解錠位置に移動されるロックボルトとを備える
    ことを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具において、
    前記第1操作部材は、前記連動部材に係合する第1操作部を備え、
    前記第2操作部材は、前記連動部材に係合し、かつ、前記ロックボルトに係合する第2操作部とを備え、
    前記第2操作部材を操作すると、前記第2操作部を介して前記連動部材が移動され、かつ、前記ロックボルトが解錠位置および施錠位置に移動され、
    前記第1操作部材を操作すると、前記第1操作部を介して前記連動部材および前記第2操作部材が移動され、前記第2操作部を介して前記ロックボルトが解錠位置および施錠位置に移動される
    ことを特徴とする建具。
  3. 請求項2に記載の建具において、
    前記錠装置は、
    前記戸先側の縦框内に配置された錠ケースと、
    前記錠ケース内に配置されて前記ロックボルトを縦框の外周側見込み面から突出する方向に付勢する付勢部材とを備え、
    前記連動部材は、
    前記錠ケース内を縦框の見込み方向にスライド移動可能に設けられ、かつ、上下方向に沿って形成された第1ガイド溝を有する第1連動部材と、
    前記錠ケース内を縦框の見付け方向にスライド移動可能に設けられ、かつ、上下方向に沿って形成された第2ガイド溝を有する第2連動部材と、
    前記第1連動部材と第2連動部材とに取り付けられた連結部材とを備え、
    前記第1操作部材は、前記縦框の内周側見込み面に回動自在に取り付けられ、前記第1操作部は、前記第1ガイド溝に挿通される第1操作ピンで構成され、
    前記第2操作部材は、前記縦框の第2見付け面に回動自在に取り付けられ、前記第2操作部は、前記第2ガイド溝に挿通される第2操作ピンで構成される
    ことを特徴とする建具。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の建具において、
    前記戸先側の縦框には、前記外周側見込み面から出没するラッチボルトと、前記内周側見込み面において前記面材よりも第1空間側に取り付けられて前記ラッチボルトを移動可能な第1ハンドルと、前記第2見付け面に取り付けられて前記ラッチボルトを移動可能な第2ハンドルとが設けられている
    ことを特徴とする建具。
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